JP2003522760A - 2−フェニルカルバモイル−ベンジミダゾール類 - Google Patents

2−フェニルカルバモイル−ベンジミダゾール類

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JP2003522760A
JP2003522760A JP2001558430A JP2001558430A JP2003522760A JP 2003522760 A JP2003522760 A JP 2003522760A JP 2001558430 A JP2001558430 A JP 2001558430A JP 2001558430 A JP2001558430 A JP 2001558430A JP 2003522760 A JP2003522760 A JP 2003522760A
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alkyl
alkoxy
hydrogen
carbon atoms
halo
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JP2001558430A
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ニコレイデス ニコラス
チアネリ ドナテラ
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Procter and Gamble Co
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Procter and Gamble Co
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    • C07D235/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, condensed with other rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
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    • C07D235/24Benzimidazoles; Hydrogenated benzimidazoles with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached in position 2
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Abstract

(57)【要約】 本主題発明は以下の構造を有する化合物に関する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願の相互関連) 本出願は米国仮出願番号第60/181,236号、7946P、2000年
2月9日出願、の利益を請求する。
【0002】 (発明の分野) 本主題発明は心筋及び他の組織の虚血再潅流障害、及び他の心臓血管性及び炎
症性疾患の治療または予防に有用な2−フェニル−カルバモイルベンジミダゾー
ル類に関する。
【0003】 (発明の概要) 本主題発明は以下の構造を有する化合物を含み、
【0004】
【化2】
【0005】 式中、 (a)R1はアルキル、アリール、アルコキシ及びアリールオキシから選択され
、 (b)R3及びR4はそれぞれ、水素、ハロ、アルキル、アルコキシ、アルキル
チオ、及びモノ−またはジ−アルキルアミノから独立に選択され、R3及びR4
の両方共に水素ではないということを除き、 (c)それぞれR5は、水素、ハロ、シアノ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキ
シ、チオ、アルキルチオ、アミノ、及びモノ−またはジ−アルキルアミノから独
立に選択され、 (d)それぞれR6は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、アルキル、アリール、ヘ
テロサイクリル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチ
オ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アシル、アルキ
ルアシル、アリールアシル、アミド、アルキルアミド、アリールアミド、スルホ
ニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ホスホニル、アルキルホスホ
ニル、アリールホスホニル、カルボキシ及びそのアルキル及びアリールエステル
類から独立に選択され、 光学異性体、ジアステレオマー、若しくは鏡像体、またはこれらの混合物と、薬
学的に許容可能な塩、水和物、または生物学的に加水分解可能なエステル、アミ
ド若しくはイミドと、かかる化合物を含み薬学的組成物、及び再潅流障害の予防
または治療のために組織にかかる化合物を使用する方法とを含む。
【0006】 (発明の詳細な説明) 米国では、毎年約110万人が心筋梗塞にかかり350,000人が死亡して
いる。心筋梗塞(MI)または心臓発作は、心臓に血液を供給している血管が完
全にまたは部分的に閉塞した時におこる。多くの場合、血栓溶解剤で血液の流れ
を回復させること(再潅流)が治療の第一方針である。しかし、再潅流の利益は
それに関連した急性炎症性の反応にみまわれ、結果的に再潅流障害と呼ばれる症
候群となる。 炎症は一般的には保護的な役割を果たす。例えば、細菌感染の部位において、
細菌性内毒素は細菌を破壊するために、好中球及び単球を含む循環白血球を遊走
させる炎症性サイトカインの生成を誘導する。感染が無くなれば炎症は治まる。
しかし、炎症性の症状が持続する(リュウマチ性関節炎)または必要以上に重と
うな(虚血−再潅流障害)状態が存在する。
【0007】 炎症の必須な特性は血液から組織への好中球(PMNs)の移動である。この
移動は接着分子によって媒介されるカスケードの結果起こる。血管内皮細胞への
PMNsの粘着には、両方の細胞の表面上における接着分子の相互作用が必要と
される。これらの分子はそれぞれ独立した3つの群:セレクチン、インテグリン
及び免疫グロブリンのスーパーファミリーに属している。好中球は、初めは内皮
細胞に沿って転がり、これはセレクチンによって媒介されるプロセスである。炎
症の部位において、強固な粘着は、PMNs上のβ2インテグリンと内皮細胞上
に発現するICAM−1(細胞間接着分子−1)の相互作用によって媒介される
。最終的に、PMNsが内皮を通って組織に移動することが組織の損傷につなが
る。好中球の内皮への粘着を防御することのできる化合物は、これに制限される
ものではないが、心筋梗塞、冠動脈バイパス移植、血管形成、狭心症、脳卒中、
末梢血管障害、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、火傷、凍傷、成人呼吸窮迫症候群
、喘息、組織及び臓器移植、一般的な外科手術、再移植、急性腎不全、リュウマ
チ性関節炎、乾癬、肝炎、膵炎、日焼け、放射線、潰瘍及びショックを含む虚血
−再潅流障害を含む多様な状態の治療に有用なはずである。(最近の論評を参照
されたい:C.コルネジョ(C. Cornejo)、J.ハルラン(J. Harlan)、R.
ウィン(R. Winn)、健康&疾患における接着分子(in Adhesion Molecules in
Health & Disease)、L.ポール(L. Paul)及びT.イセックツ(T. Issekutz
)、編集、マーセル・デッカー(Marcel Dekker)、1997年、18章;J.
プリンス(J. Prince)、C.バランタイン(C. Ballantyne)、新興治療目的(
Emerging Therapeutic Targets)、1999年、263−277)
【0008】 用語の解説 特別な記述がない限り、以下の用語は本出願で使用する時、以下に示した意味
を有する。 用語「アルキル」は、直鎖状、分岐鎖状または環状、飽和型または不飽和型(
芳香族を除く)、置換または無置換である炭化水素鎖を意味する。用語は、単独
でまたは他の語の一部として使用してもよく、その際「アルク(alk)」と短縮
してもよい(例えば、アルコキシ、アルキルアミノ)。好ましい直鎖状アルキル
は1〜約20個の炭素原子、より好ましくは1〜約8個の炭素原子、さらにより
好ましくは1〜約4個の炭素原子を有し、最も好ましくはメチルまたはエチルで
ある。好ましい環状及び分岐鎖状アルキルは3〜約20個の炭素原子、より好ま
しくは3〜約10個の炭素原子、さらにより好ましくは3〜約6個の炭素原子を
有する。好ましい環状アルキルは1つの炭化水素環を有するが、2つ、3つまた
はそれ以上の縮合またはスピロ環状炭化水素環を有してもよい。アルキルは、1
つ以上の二重結合のみを有する不飽和型(「アルケニル」)(三重結合はない)
であってよく、好ましくは1つ、2つ、または3つの二重結合を有する不飽和型
であり、より好ましくは1つの二重結合を有する不飽和型である。アルキルは1
つ以上の三重結合を有する不飽和型(「アルキニル」)であってよく、より好ま
しくは1つの三重結合を有する不飽和型である。より好ましいアルキルは飽和型
(「アルカニル」)である。用語「アルキレン」は、2つ以上の部分に結合した
アルキルを意味する。アルキルの好ましい置換基としては、アルキル、アリール
、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アルキルアミノ、
アリールアミノ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アシル、アルキルアシル
、アリールアシル、カルボキシ、アルキルエステル、アリールエステル、アミノ
、アルキルアミノ、アリールアミノ、スルホニル、アルキルスルホニル、アリー
ルスルホニル、ニトロ、シアノ、複素環が挙げられる。好ましいアルキルは無置
換である。
【0009】 用語「アリール」は、置換または無置換芳香族炭化水素環を意味する。用語は
単独で、または他の言葉の一部として使用してもよい(例えば、アリールオキシ
、アリールアミノ)。好ましいアリールは芳香族環に6〜約14個の炭素原子を
有し、全部で約6〜約20個、好ましくは約12個までの炭素原子を有する。好
ましいアリールは、フェニルまたはナフチルであり、最も好ましくはフェニルで
ある。用語「アリーレン」は、2つ以上の他の部分に結合したアリールを意味す
る。アリールの好ましい置換基としては、アルキル、アリール、ハロ、ヒドロキ
シ、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、
チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アシル、アルキルアシル、アリールアシル
、カルボキシ、アルキルエステル、アリールエステル、アミノ、アルキルアミノ
、アリールアミノ、スルホニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ニ
トロ、シアノ、複素環が挙げられる。より好ましいアリールは、無置換である。
【0010】 用語「ヘテロ原子」は、窒素、酸素またはイオウ原子を意味する。 用語「複素環」または「ヘテロサイクリル」は、環の炭素原子が置換された1
個以上のヘテロ原子、好ましくは環に1個、2個、または3個のヘテロ原子を有
する環状アルキルまたはアリールを意味する。複素環の好ましい置換基はアルキ
ルの置換基と同じである。用語「ヘテロアリール」は芳香族環を含む複素環の部
分集合をさす。好ましいヘテロアリールは、環に5〜約14個、より好ましくは
約10個まで、さらにより好ましくは5個または6個の炭素+ヘテロ原子を有し
、全部で5〜約20個、より好ましくは約12個までの炭素+ヘテロ原子を有す
る。 用語「安全且つ有効な量」は、健全な医療の判断の範囲内で治療すべき状態で
明確な改善をはっきりと引き起こすのに十分であるが、深刻な副作用を避けるた
め十分に少ない(合理的な利益/危険比で)、薬理学的に活性な化合物の量を意
味する。安全且つ有効な量の化合物は、治療の必要な特定の状態、患者の体格及
び年齢及び身体的状態、状態の重とうさ、治療期間、現在の治療の性質、使用さ
れる特定の薬剤的に許容可能なキャリア及び主治医の知識及び専門の要因などに
よって変化するであろう。
【0011】 用語「薬学的に許容可能なキャリア」または「薬学的に許容可能な補形剤」は
、ヒトまたは下等な動物への投与に好適な1つ以上の適合性のある固体または液
体補形剤を意味する。用語「適合性のある」は、それぞれ通常の使用条件下で組
成物の薬剤的効果を本質的に減少させる相互作用が存在しないような方法におい
て、薬理学的に活性な化合物または化合物群と混合できる補形剤を意味する。補
形剤はそれ自体が本質的な薬理学的活性を有するものではないが、例えば希釈液
、潤滑剤、分解増強剤、溶解増強剤、被包物質、防腐剤、着色剤、香料およびそ
の他として機能してよい。薬学的に許容可能な補形剤は、治療されるヒトまたは
より下等な動物への投与に好適ならしめるために、十分に純度が高く且つ十分に
低毒性でなければならない。 用語「投与形式ユニット」は、優れた医療行為による、ヒトまたはより下等な
動物への1回の投与に好適な量の薬理学的活性化合物を含む組成物を意味する。 「生物学的に加水分解の可能なエステル」は、本発明の2−フェニルカルバモ
イル−ベンジミダゾールを含むカルボン酸のエステルで、これは本化合物の活性
に干渉せず、動物によって容易に活性フェニルカルバモイル−ベンジミダゾール
に変換される。かかるエステルとしては、低級アルキルエステル類、低級アシロ
キシ−アルキルエステル類(アセトキシメチル、アセトキシエチル、アミノカル
ボニルオキシメチル、ピバロイルオキシメチル及びピバロイルオキシエチルエス
テル類など)、ラクトニルエステル類(フタリジル及びチオフタリジルエステル
類など)、低級アルコキシアシルオキシアルキルエステル類(メトキシカルボニ
ルオキシメチル、エトキシカルボニルオキシエチル及びイソプロポキシカルボニ
ルオキシエチルエステル類など)、アルコキシアルキルエステル類、コリンエス
テル類及びアルキルアシルアミノアルキルエステル類(アセトアミドメチルエス
テル類など)が挙げられる。
【0012】 化合物 本主題発明は以下の構造を有する2−フェニル−カルバモイルベンジミダゾー
ル化合物を含む。
【0013】
【化3】
【0014】 構造式(I)において、R1は、アルキル、アリール、アルコキシ及びアリー
ルオキシから成る群から選択される。好ましいR1部分のアルキル及びアリール
部分は、1〜約14個の炭素原子を有する。
【0015】 より好ましいR1は、1〜約12個の炭素原子を有する無置換または置換アル
キル及び無置換または置換フェニルまたは置換ナフチルから選択される。 より好ましいアルキルR1としては、約2〜約8個の炭素原子、さらにより好
ましくは約3〜約6個の炭素原子を有する無置換または置換直鎖状アルキルが挙
げられ、いっそうより好ましくはn−プロピルまたはn−ブチルまたはn−ペン
チルである。より好ましいR1としては、約3〜約8個の炭素原子、さらにより
好ましくは約3〜約6個の炭素原子を有する分岐鎖状アルキルが挙げられ、いっ
そうより好ましくはイソブチルまたはイソペンチルである。より好ましいR1と
しては約3〜約8個の炭素原子、さらにより好ましくは3〜約6個の炭素原子を
有する環状アルキルが挙げられる。かかる直鎖状、分岐鎖状または環状アルキル
に好ましい置換基としては、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、モノ−及
びジ−アルキルアミノ、チオ、アルキルチオ、アリール(特にフェニル)及び複
素環が挙げられ、より好ましくは無置換のかかるアルキルである。好ましいR1
は、1つ以上の二重結合を有する飽和型または不飽和型の、直鎖状、分岐鎖状ま
たは環状アルキルであり、より好ましくは飽和型である。
【0016】 より好ましいアリールR1としては無置換または置換フェニルが挙げられる。
かかるフェニルに好ましい置換基としては、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、ア
ミノ、モノ−及びジ−アルキルアミノが挙げられ、無置換のかかるフェニルもま
た好ましい。 より好ましいアラルキルR1としては、無置換または置換ベンジルが挙げられ
る。かかるベンジルに好ましい置換基としては、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ
、アミノ、モノ−及びジ−アルキルアミノが挙げられ、無置換のかかるベンジル
もまた好ましい。 構造式(I)において、R3及びR4の両方が同時に水素ではないことを除き
、R3及びR4はそれぞれ、水素、ハロ、アルキル、アルコキシ、アルキルチオ
及びモノ−またはジ−アルキルアミノから成る群から独立に選択される。好まし
いR3及びR4部分のアルキル部分は1〜約8個の炭素原子を有する。 好ましいR3及びR4としては、水素、1〜約6個、好ましくは約3個までの
炭素原子を有するアルコキシ、1〜約6個、好ましくは約3個までの炭素原子を
有するアルキルチオ、各アルキルが1〜約6個、好ましくは約3個までの炭素原
子を有するモノアルキルアミノまたはジアルキルアミノ及び、1〜約6個、好ま
しくは約3個までの炭素原子を有するアルキルが挙げられる。かかる部分のアル
キル上の好ましい置換基としては、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、モ
ノ−またはジ−アルキルアミノ、チオ、アルキルチオが挙げられ、より好ましく
はかかるR3及びR4部分が無置換であることである。さらにより好ましくは、
R3及びR4の少なくとも1つがエトキシまたは特にメトキシである。好ましく
はR3及びR4の1つが水素であり、より好ましくはR3が水素である。
【0017】 構造式(I)において、R5はベンジミダゾール環の部位4及び7に位置する
部分を示している。それぞれR5は水素、ハロ、シアノ、アルキル、ヒドロキシ
、アルコキシ、チオ、アルキルチオ、アミノ、及びモノ−またはジ−アルキルア
ミノから成る群から独立に選択される。好ましいR5部分のアルキル部分は、1
〜約8個の炭素原子を有する。 好ましいR5としては水素、ハロ、1〜約6個、好ましくは約3個までの炭素
原子を有するアルキル、1〜約6個、好ましくは約3個の炭素原子を有するアル
コキシ、各アルキルが1〜約6個、好ましくは約3個までの炭素原子を有するモ
ノアルキル−またはジアルキルアミノ及び、1〜約6個、好ましくは約3個まで
の炭素原子を有するアルキルチオが挙げられる。かかるR5部分のアルキル上の
好ましい置換基としては、アルコキシ、アミノ及びアルキルが挙げられ、より好
ましくはかかる部分のアルキルは無置換である。 より好ましくは、それぞれのR5が水素、ハロ及び1〜約3個の炭素原子を有
する無置換アルキルから独立に選択される。より好ましくは水素以外であるR5
が1個以下である。最も好ましくは両方のR5が水素である。
【0018】 構造式(1)において、それぞれR6は水素、ハロ、ニトロ、シアノ、アルキ
ル、アリール、ヘテロサイクリル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、
チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ
、アシル、アルキルアシル、アリールアシル、アミド、アルキルアミド、アリー
ルアミド、スルホニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ホスホニル
、アルキルホスホニル、アリールホスホニル、カルボキシ、及びそのアルキル及
びアリールエステル類から成る群から独立に選択される。好ましくは、それぞれ
R6が水素、ハロ、ニトロ、約C1〜C4アルキル、フェニル、ヒドロキシ、約C 1 〜C4アルコキシ、チオ、約C1〜C4アルキルチオ、アミノ、約C1〜C4モノ−
またはジアルキルアミノから選択される。より好ましくは、それぞれR6が水素
、フッ素、塩素、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、
メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシから選択される。好ましくは、水素
以外のR6が3個以下であり、より好ましくは2個以下であり、さらにより好ま
しくは1個以下である。
【0019】 主題発明の好ましい化合物としては、構造式(I)及び指示した置換基を有す
る以下の実施例が挙げられる。
【0020】
【表1】
【0021】 主題発明化合物は、上記化合物の全ての活性光学異性体、ジアステレオマー及
び鏡像体、及びこれらの混合物を含む。主題発明化合物は、かかる化合物の薬学
的に許容可能な塩、水和物及び生物学的に加水分解の可能なエステル、酸アミド
及びイミドを含む。
【0022】 化合物の合成 以下に主題発明の化合物の製造の一般的なスキーム及び好ましい主題発明化合
物の特定の合成法を提供する。特別な記述がない限り、全ての市販の試薬は精製
せずに使用する。反応は一般的に不活性雰囲気(アルゴンまたは窒素)下で行う
。濃塩水とは飽和塩化ナトリウム水溶液を言う。残った溶媒は、室温(rt)で
、真空(約0.03mmHg)下で取り除かれる。
【0023】 合成した化合物の構造は以下の分析機器を使用して確認する。プロトンNMR
スペクトルは、GE QE−300(300MHz)スペクトロメーター、ブル
カー(Bruker) AC−300(300MHz)4原子核プローブシステム、ま
たはヴァリアン(Varian) ユニティプラス(Unityplus)(300MHz)に
よって得る。全ての化学シフトは、(CH34Siから送られる100万分の1
(ppm)の割合(ppm)として、δスケールに記録される。CDCl3で得
られたスペクトルは(CH34Siまたは残ったCHCl3(7.24ppm)
のいずれかを参照する。D2Oで得られたスペクトルはHOD(4.80ppm
)を参照とし、(CO32COで得られたスペクトルは残った(CH32CO(
2.04ppm)を参照とし、CD3ODで得られたスペクトルは残ったCH3
H(3.30ppm)を参照とし、(CD32SOで得られたスペクトルは残っ
た(CH32SO(2.49ppm)を参照する。炭素−13スペクトルは、G
E QE−300(75MHz)スペクトロメーターまたはブルカー(Bruker)
AC−300(75MHz)4原子核プローブシステムで得る。CDCl3で得
られるスペクトルは溶媒(78ppm)を参照とし、CD3ODで得られるスペ
クトルは溶媒(49ppm)を参照とし、(CD32SOで得られるスペクトル
は溶媒(39.7ppm)を参照とし、(CD32COで得られるスペクトルは
溶媒(206.5、29.8ppm)を参照す。質量スペクトルは、ロボットプ
ローブを備えるフィジョンズ・トリオ(Fision's Trio)2000、またはフィ
ジョンズ・プラットホーム(Fisons Platform)II質量スペクトロメーターで
決定する。化学イオン化スペクトルは、試薬ガスとしてメタン及び/またはアン
モニアを使用して得る。ESI化合物の導入は溶出溶媒として、メタノール、0
.2%蟻酸及び0.2mM酢酸アンモニウムを使用して、ヒューレットパッカー
ド(Hewlett Packard)1050HPLCオートサンプラーによって行う。薄層
クロマトグラフィーはシリカゲル60−F254を予めコーティングしたプレー
ト上で行う。フラッシュクロマトグラフィーは、シリカゲル60(メルク(Merc
k)、230−400メッシュ)を使用して行う。融点はエレクトロサーマル(E
lectrothermal)1A9200またはメルテンプ(MelTemp)II毛管融点装置で
測定し、補正しない。
【0024】 スキームIは、多くの主題発明の化合物の合成に有用な一般的なスキームであ
る。
【0025】 スキームI
【0026】
【化4】
【0027】 a:NaNO2、プロピオン酸; b:HNO3; C:Tf2O/Et3N、トル
エン; d:R1−NH2; e:HCOOH、10%Pd/C; f:n−B
uLi、THF、R6−PhNCO 5−メトキシ−2−ニトロフェノール(R4=メトキシ、R3及び両方のR5
=HであるスキームIの):機械的攪拌器及び付加的な漏斗を備える2リット
ル丸底フラスコに、プロピオン酸(300mL)と3−メトキシフェノール(3
7.2g、0.3mol)を加える。得られた混合物を0℃まで冷却し、亜硝酸
ナトリウム(21g、0.304mol)を水(50ml)に溶かした溶液をゆ
っくり加える。0℃で1時間攪拌後、発煙硝酸(40mL)をゆっくり加える。
得られたスラリーを0℃で1時間攪拌し、その後2時間以上、室温まで温める。
水(250mL)を室温で滴下し、得られた固体を濾取して300mL50%プ
ロピオン酸水溶液で洗浄し、乾燥した後、黄褐色固体の5−メトキシ−2−ニト
ロフェノールを得る。
【0028】 N−アルキル−5−メトキシ−2−ニトロアニリン(R1=アルキル、R4=
メトキシ、R3及び両方のR5=HであるスキームIの):1リットル丸底フ
ラスコに、トルエン(300mL)、5−メトキシ−2−ニトロフェノール(5
.0g、0.03mol)及びトリエチルアミン(6.68g、0.066mo
l)を加える。次いで、得られた溶液を0℃まで冷却し、無水トリフリック(T
2O)を注射器でゆっくり加える(9.3g、0.033mol)。反応混合
物を0℃で5分間攪拌し、アミン(R1−NH2)(0.12mol)を加え、
反応混合物を5.5時間加熱して還流させる。室温まで冷却後、反応内容物をシ
リカゲルのプラグで濾過し(90:10のへキサン:酢酸エチルで溶出)、ロー
タリーエバポレーターで濃縮して粗N−アルキル−5−メトキシ−2−ニトロア
ニリンを得る。本物質は次の合成段階で使用する。
【0029】 N1−アルキル−6−メトキシベンジミダゾール(R1=アルキル、R4=メ
トキシ、R3及び両方のR5=HであるスキームIの):250mL丸底フラ
スコに88%の蟻酸(50mL)とN−アルキル−5−メトキシ−2−ニトロア
ニリン(0.02mol)を加える。この均一な混合物に10%Pd−C(60
0mg)の酢酸エチルのスラリーを加える。得られた不均一な反応混合物を1時
間100℃まで加熱して、室温まで冷却し、セライト(水で溶出)で濾過する。
次いで、ろ液に28%NH4OHを加えて塩基を生成させ、酢酸エチル(3×1
00mL)で洗浄する。合わせた有機物を乾燥して(MgSO4)、濾過し、ロ
ータリーエバポレーターで濃縮して茶色い残さを得る。この残さをクロマトグラ
フにかけ(SiO2、50:50のへキサン:酢酸エチル)、N1−アルキル−
6−メトキシベンジミダゾールを得る。
【0030】 アルキル−6−メトキシ−N−(R6−Ph)ベンジミダゾール−2−カルボ
キシアマイド類(R1=アルキル、R4=メトキシ、R3及び両方のR5=Hで
あるスキームIの):Ar環境下で、50mL丸底フラスコに、1−アルキル
−6−メトキシベンジミダゾール(1.0当量、0.98mmol)と無水TH
F(10mL)を加える。この溶液を−78℃まで冷却し、n−ブチルリチウム
(1.4当量、1.37mmol)を滴下して、得られた混合物を30分間−7
8℃で攪拌する。次いでニートR6−フェニルイソシアネートを注射器で加える
。次いでこの混合物を10分間−78℃で攪拌し、その後室温まで温めてさらに
15分間攪拌する。次いで飽和重炭酸ナトリウムを加え(20mL)、その後水
を加える(20mL)。得られた混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出す
る。この結合体を濃塩水(1×100mL)で洗浄し、乾燥して(MgSO4
)、濾過し、濃縮して粗ベンズアミドを得る。次いでこの残さをクロマトグラフ
にかけ(へキサン:酢酸エチル)、純粋なN−1−アルキル−6−メトキシベン
ズイミダゾール−2−ベンズアマイドを得る。
【0031】 スキームIIは、多くの主題発明化合物の合成に有用な、その他の一般的なス
キームである。
【0032】 スキームII
【0033】
【化5】
【0034】 h:(CH2O)n、KCN、HOAc、ZnCl2; j:EtOH、KOH; k:R2−OH、DEAD、Ph3P、THF; m:ArOH、H+; また
はArNH22O、H2Ru(PPh34 スキームIIIは、多くの主題発明化合物の合成に有用な、その他の一般的な
スキームである。
【0035】 スキームIII
【0036】
【化6】
【0037】 n:PhCHO、HNO3、H2SO4; p:(Boc)2CO、CH2Cl2
q:R1−NH2、CH3CN; r:10%Pd/C、EtOH; s:(CH
O−COOEt)n/トルエン、I2/EtOH; t:CF3COOH、CH2
2;u:Ar−NH2 スキームIVは、多くの主題化合物を合成するのに有用な、その他の一般的な
スキームである。
【0038】 スキームIV
【0039】
【化7】
【0040】 v:R6−COCl、CH2Cl2; w:B26、THF; x:10%Pd/
C、EtOH; y:(CHO−COOEt)n、I2/EtOH、 z:NH2
−Ar
【0041】 組成物 本主題発明は、安全かつ有効な量の上記の2−フェニル−カルバモイルベンジ
ミダゾール化合物及び薬学的に許容可能な補形剤を含む薬学的組成物を含む。組
成物はまた、任意に他の薬理学的活性化合物、特に血栓溶解などの活性を有する
もの(例えば、アブシキマブ、レテプラーゼ)、ストレプトキナーゼまたは組織
プラスミノーゲン活性化剤(例えばストレプトキナーゼ)、抗凝固剤(例えば、
へパリン、アスピリン)、β遮断剤(例えば、カルベジロール、プロパナロール
)及びカルシウムチャンネル遮断剤(例えば、べラパミル、ニフェジピン)を含
んでもよい。 薬学的に許容可能なキャリアまたはそれらの成分の幾つかの例としては、乳糖
、ブドウ糖及びショ糖等の糖類;コーンスターチ及び馬鈴薯デンプン等のデンプ
ン類;カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、酢酸セルロ
ース等のセルロース及びその誘導体;粉末状トラガカント;麦芽;ゼラチン;タ
ルク;ステアリン酸及びステアリン酸マグネシウム等の固体の潤滑剤;硫酸カル
シウム;ピーナッツオイル、綿実油、ゴマ油、オリーブオイル、コーン油及びカ
カオ油等の植物油;プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、マンニ
トール及びポリエチレングリコール等のポリオール類;アルギン酸;トゥィ−ン
ズ(Tweens)(登録商標)等の乳化剤;ラウリル硫酸ナトリウム等の湿潤
剤;着色剤;芳香剤;補形剤;打錠剤;安定剤;酸化防止剤;保存剤;発熱性物
質非含有水;等張生理食塩水;及びリン酸緩衝液が挙げられる。
【0042】 化合物と共に使用される薬学的に許容可能なキャリアの選択は、基本的には該
化合物が投与される方法によって決定される。本発明の化合物及び組成物は、組
織的に投与してもよい。投与の経路としては、局所的または経皮的(貼付剤、軟
膏、クリーム、粉末など);経口;皮下、筋肉、または静脈注射などの非経口;
局所的;直腸;結腸;腹膜内;眼内、舌下;口内;吸入;及び/または鼻腔内な
どが挙げらる。投与の好ましい経路は皮下、特に毎日または必要に応じた静脈注
射である。 使用する化合物の適切な量は、動物モデルを用いた日常的な実験によって決定
してもよい。かかるモデルとしては、これらに限定されるものではないが、シロ
イタチ、イヌ及びヒト以外の霊長類モデルが挙げられる。一般的に、1日に体重
1kg当り0.01μg〜100mgの量が使用される化合物または組成物の有
効性に依存して投与される。
【0043】 注射の好ましい投与形式ユニットとしては、水の無菌溶液、生理食塩水または
これらの混合物が挙げられる。皮下の投与形式ユニット組成物は、注射用に用意
された溶液の形態でも、または注射の前に水または生理食塩水で再構成する乾燥
(例えば、凍結乾燥)組成物であってもよい。前記溶液のpHは約7.4に調整
するべきである。注射または外科的な移植の好適なキャリアとしては、ヒドロゲ
ル類、制御された−または持続放出性のデバイス類(devises)、ポリ乳酸及び
コラーゲンマトリクス類が挙げられる。注射の他の好適なキャリアとしては、デ
キストロース、マンニトール、ラクトース、レシチン、アルブミン、グルタミン
酸ナトリウム及びその他が挙げられる。 本主題発明の組成物はまた、投与形式ユニットで提供されることが好ましい。
投与形式ユニット組成物は、好ましくは約50mg以上、より好ましくは約20
0mg以上、さらに好ましくは約500mg以上で、好ましくは約2000mg
まで、より好ましくは約1000mgまで、さらに好ましくは約500mgまで
の、上に開示した2−フェニルカルバモイルベンジミダゾール化合物を含有する
【0044】 主題組成物は、(例えば)経口、局所的、または非経口投与の好適な多様な形
態であってよい。望まれる投与の特定の経路によっては、当技術分野で周知の薬
学的に許容可能な種々のキャリアを使用してもよい。これらキャリアとしては、
固体または液体の充填剤、希釈液、屈水性誘発物質、界面活性剤及びカプセル化
物質が挙げられる。活性化合物と共に使用されるキャリア成分の量は、活性化合
物の単位分量当りの投与のための物質の実用的な量を提供するに十分である。主
題の投与形式ユニットを製造するための技術及び組成物は、以下の参考文献に記
載されている: Modern Pharmaceutics、第7巻、第9及び第10章、バンカー
(Banker)及びローズ(Rhodes)、編集、1979;リーベルマン(Lieberman
)他、Pharmaceutical Dosage Forms: Tablets、1981;及び、アンセル(A
nsel)、Introduction to Pharmaceutical Dosage Forms、第2版、1976。 上記のように、本主題発明の好ましい調剤形は、非経口的投与を意図したもの
である。かかる組成物に好ましい薬学的に許容可能な補形剤としては、無菌、発
熱性物質を含まない水及び生理食塩水が挙げられる。非経口投与形式ユニット組
成物は、注射用に準備された溶液の形態でも、または注射の前に水または生理食
塩水で再構成する乾燥(例えば凍結乾燥)組成物であってもよい。 主題発明の好ましい組成物としてはまた、錠剤、カプセル、粉末及び液体など
の経口投与を目的としたものが挙げられる。かかる組成物に好適な薬学的に許容
可能な補形剤としては、糖類、デンプン類、セルロース及びその誘導体、麦芽、
ゼラチン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、植物油類、合成油類、
ポリオール類、アルギン酸、リン酸緩衝液類、乳化剤類、アルコール類及び水が
挙げられる。
【0045】 本化合物の使用法 主題発明の2−フェニル−カルバモイルベンジミダゾール化合物は、虚血性再
潅流障害の治療に有用である。いかなる特定のメカニズムにも限定されるもので
はないが、本化合物は接着分子の代謝の調節を介して作用すると考えられている
。それゆえ、主題化合物は、心疾患(心筋虚血、狭心症、心臓不整脈、心不全、
高血圧)を含む虚血性再潅流障害の治療;典型的に、脳卒中、心停止、または周
産期仮死に続いて起こる酸素欠乏症または虚血に関連する神経毒損傷を軽減させ
る治療;臓器移植後の再潅流障害を軽減させる治療;凍傷、炎症性弁疾患、乾癬
、喘息、成人呼吸窮迫症候群の治療;肺気腫、気管支炎を包含する慢性炎症性肺
疾患の治療;及び線維症、じんま疹、血管性浮腫、血管症炎、偏頭痛、リュウマ
チ性関節炎、痛風及びアレルギーの治療に、得に有用である。 多様な過程が、再潅流障害、炎症及び関連過程に含まれることが知られている
。理論に拘泥するものではないが、以下のメカニズムが、関連する本主題発明の
関心事である。再潅流障害過程において重要となるのが、内皮細胞上の細胞内接
着分子−1(IDCM−1)の誘導、発現、活性化である。次いでICAM−1
は、好中球と相互に作用し、その結果好中球が組織内に移動し、続いて有害な酵
素及び破壊的な活性酸素分子が放出される。従って、ICAM−1の誘導、発現
、または活性化を妨害することのできる化合物は、虚血性再潅流に有効な効果を
有すると思われる。これらの化合物は、有効な分量がICAM−1源に運ばれる
限りは、経口、血管内、皮下、筋肉、鼻腔内、直腸内、眼内、舌下/口内、吸入
及び局所的(貼付剤、軟膏、粉末、またはクリーム)経路によって投与すること
ができる。 理論に拘泥するものではないが、本主題発明の2−フェニルカルバモイルベン
ジミダゾール類は、ICAM−1の誘導、発現、または活性化を顕著に減少させ
るものと考えられている。他の検定において、主題化合物は心臓の保護と相互作
用する活性を示す。以下は化合物のかかる活性を決定するのに有用な試験法であ
る。
【0046】 ICAM−1発現の阻害の測定 組織:分子(特にICAM−1)の接着の発現は、クロネティクス・コーポレ
ーション(Clonetics Corp.)(カタログ#CC2519)(カリフォルニア州
、サンディエゴ)から得られるヒト臍帯静脈血管内皮細胞(HUVEC)を用い
て行う。 終点:TNF−α(IC50)300U/mlで誘導したHUVEC表面上のI
CAM−1の発現を50%阻害する物質の濃度。
【0047】 方法:冷凍されたHUVECのバイアル瓶1本を、37℃で2分以内に急速解
凍し(1mlの培地に、細胞数5×105〜1×106)、次いで細胞を225c
2フラスコ中の予め温めておいた4〜5mlの育成培地(HUVEC用のEG
M)に移し(2500〜5000cells/cm2で播種)、湿気を与えたC
25%環境の37℃インキュベータ−内に置く。24〜30時間後に培地を変
え(死滅した細胞及び細胞保護剤を取り除くため)、その後は2〜3日ごとに変
えると、細胞は5〜7日で成長して集密状態となる。トリプシンで処理された細
胞をフラスコから取り除くため、遠心して(200g、5分)細胞をペレット状
にし、50ml培地に細胞を再び懸濁し(1〜2×105cells/mlまで
が望ましい)、100μlの細胞懸濁液を96穴(ウェル)のコラーゲンコーテ
ィングプレートで培養すると(1〜2×104cells/ウェルまでを使用)
、成長して集密状態になる(1〜2日)。古い培養用培地を取り除き(廃棄し)
、TNF−α(または望む濃度の他のICAM−1刺激物)を含有する90μl
の新しい培地、または90μl培地のみ(刺激物を与えないコントロールウェル
用)を加える。試験する化合物(望ましい濃度の10倍)を含有する10μl培
地(またはPBS、またはPBS、1%DMSO)、またはコントロールウェル
用の付加的な10μl培地のみ(またはPBS、またはPBS、1%DMSO)
(最終的な化合物濃度=1倍、使用する場合の最終的なDMSO濃度=0.1%
)を加え、37℃で4時間インキュベートする。培地を除去(廃棄)し、−20
℃で20分間、80%アセトン、20%H2O、200μl中で細胞を固定する
。アセトン及びH2Oを除去(廃棄)して、プレートを風乾させ、−20℃のデ
シケーター内に一晩置く。プレートをPBS(5×250μl)で洗浄し、次い
で200μlのBLOTTO溶液を加えて非特異結合をブロックし、室温で1時
間インキュベートする。BLOTTOを除去(廃棄)してPBS(2×250μ
l)でプレートを洗浄し、その後100μlのICAM−1抗血清(BLOTT
O中)を加え、室温で1時間インキュベートし、ICAM−1抗血清を除去(廃
棄)してPBS(5×250μl)でプレートを洗浄し、次いで100μlのヤ
ギ−抗マウス−HRP抗血清抱合体(BLOTTO中)を加えて1時間室温でイ
ンキュベートする。抗血清−HRP抱合体を除去(廃棄)してPBS(5×25
0μl)でプレートを洗浄し、次いでクエン酸緩衝液で洗浄する(1×300μ
l、廃棄する)。100μlのHRP基質を加え、室温で5〜20分間インキュ
ベートし(時間は変わってもよい、色の変化に注意する)、50μlの1規定H 2 SO4をウェルに加え反応を止める。プレートリーダー上490nmでプレート
を読む。
【0048】 ICAM−1 ELISA用の溶液: (1)80%アセトン:20%H2O(v:v)を−20℃で保存。 (2)(1×)ダルベッコ(Dulbecco's)のリン酸緩衝液(DPBS)、Ca ++ またはMg++を含まない、pH7.5(シグマ(Sigma)D−5652、1×
粉末またはシグマ(Sigma)D−1408、10×液体、使用前に1:10に希
釈する)。 (3)BLOTTO、DPBS中の5%(w:v)無脂肪乾燥ミルク(カーネ
ーション(Carnation)またはその他)。 (4)マウス−抗ヒトICAM−1モノクローナル抗血清(リサーチ・ディア
グノスティクス(ResearchDiagnostics)、カタログ#RDI−CBL450−
1×、抗CD54−クローン15.2)、保存溶液(1mg/ml)、使用直前
にBLOTTOで1:1000に希釈(最終抗血清濃度1mg/ml)。 (5)ヤギ−抗マウスIgG−ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ抱合体
(IgG−HRP、DAKO社;カタログ#P0447)、保存溶液(1mg/
ml)、使用直前にBLOTTOで1:1000に希釈(最終濃度1mg/ml
)。 (6)クエン酸塩緩衝液、pH5.0、65.3mMリン酸ナトリウム(二塩
基性、12−水和物;MW=358.4;23.4g/l)、及び34.7mM
クエン酸(無水、酸を含まない;MW=192.1;6.67g/l)−pHを
調べ(5.0)、4℃で保存。 (7)HRP基質、o−フェニレンジアミンジヒドロクロリド(OPD;シグ
マ(Sigma)、P6912;5mgOPD/錠剤)、1錠剤/10mlクエン酸
塩緩衝液(室温)を加え、その後使用直前に4mlの30%H22(シグマ(Si
gma)、H1009)/10ml基質溶液を加える−最終濃度=0.5mgOP
D/ml及び0.012%H22。 (8)ヒト腫瘍壊死α因子(TNF−α、ベーリンガーマンハイム(Boehring
er-Manheim);カタログ#1371843)、10mg/バイアル瓶(1ml中
)、108U活性/mg=106U/10mg、20ml内皮細胞基本培地(EB
M)に希釈(50000U/ml;500ng/ml)、エッペンドルフ管(×
133)に150μl(7500U;75ng)分注し、20℃で保存し、各実
験に対し、1つの分注を25μlEBMに加える−最終濃度=300U/mlま
たは3ng/mlのTNF−α。
【0049】 ヒト臍帯静脈血管内皮細胞(HUVEC)の阻害/好中球接着の測定 組織:接着をクロネティクス(Clonetics)(カタログ#CC2519)から
得られるヒト臍帯静脈血管内皮細胞(HUVEC)上で実施する。 終点:300U/mlのTNFα(IC20)で誘導したHUVECsへのPM
N接着を20%阻害する物質の濃度。 方法 I.細胞: A.内皮細胞 ヒト臍帯静脈血管内皮細胞(HUVEC)は、1ml分注中の凍結細胞として
購入する(クロネティクス・コーポレーション(Clonetics Corporation)、カ
リフォルニア州、サンディエゴ)。臍帯静脈内皮成長培地(EGM−UV)、ビ
ューレットキット添加物、トリプシン処理剤(トリプシン中和溶液及びHEPE
S緩衝液)もまた、クロネティクス(Clonetics)から購入する。フラスコを3
7℃、5%CO2+95%空気、100%湿度のインキュベーター中に置く。液
体N2凍結細胞のバイアル瓶1本を37℃ウォーターバス中で解凍し、バイアル
全体を50mlの新しい培地の入ったT−275フラスコに入れ、CO2インキ
ュベーターに置く。培地は24〜48時間後に交換する。4〜5日以内に集密的
状態になるはずである。その期間に培地を少なくとも1度は変える。フラスコ内
の単層をハンクス平衡食塩溶液(HBSS)で洗浄した後、この単層をトリプシ
ン溶液を使用して分離する。トリプシン処理した細胞を200×Gsで5分間遠
心分離にかけ、培地約150mlに再び懸濁する。100ulを、予めコラーゲ
ンコートされた96ウェル・プレートの各ウェルに分注する。プレートの単層は
、48時間以内に集密的状態になるはずである。
【0050】 B.好中球分離 末梢血多形核好中球(PMNs)を確立された方法論を用いて分離する。(1
)ヒト血液は、認定の瀉血医により従来の静脈穿刺によって肘静脈から得る。血
液はヘパリンを加えたバキュテイナーに集められる(バキュテイナー#6489
、グリーンキャップ、15ml採血用、VWR)各検定に血液30mlを使用す
る。ヘパリン処理した血液を、約1/2の体積の0.2%グルコース含有リン酸
緩衝食塩水(PBS−G)で希釈する。不連続勾配のヒストパック(Histopaque
)(底に3mlヒストパック(Histopaque)−1119及び頂上部に3mlヒス
トパック(Histopaque)−1077)(シグマケミカル社(Sigma Chemical Co.
)、セントルイス、ミズーリ州(St. Louis, MO))を6本の15mlコニカル
遠心分離管に調製する。希釈血液をヒストパック(Histopaque)−1077の表
面上に注意深く入れ層状にする。管を室温で30分間800×Gで遠心分離にか
ける。遠心分離のステップ後、ヒストパック(Histopaque)−1077/ヒスト
パック(Histopaque)−1119間の境界面及びペレット状の赤血球の頂上部の
領域から、PMNsを吸引によって取り除く。PMNsをすべての管から回収し
、さらに全体積30mlに希釈して、600×Gで15分間遠心分離にかける。
上澄みを廃棄し、ペレット(PMNs及びいくらかの赤血球を含有する)を6m
lの冷水で30秒間処理し、混入しているRBCを溶解する。通常の浸透圧は2
.7%食塩水3mlを加えることによって、再び確立される。PMNsをPBS
−Gでさらに2度洗浄する。PMNsの生存性及び数は、血球計算チャンバーに
おいてトリパンブルー排除試験を用いて決定する。PMNs懸濁液の小分注をサ
イトフュージ(Cytofuge)調製に対して使用することもある。このサイトフュー
ジスライド(Cytofuge slide)をライト血液染色液(Wright's blood stain)(
シグマケミカル社(Sigma Chemical Co.)で染色し、調製におけるPMNsのパ
ーセントを評価するために分画コートを行う。
【0051】 II.内皮細胞の調整: 96ウェルプレート中の内皮細胞の単層を、300U/mlの腫瘍壊死因子(
TNF、ベーリンガー−マンハイム(Boehinger-Manheim)、カタログ#137
1−843)で誘導する。TNF及び化合物をPMNsの添加の4時間前に各ウ
ェルに加える。
【0052】 III.好中球の蛍光標識 好中球ペレットを最後に洗浄した後、5mlのPBS−G中に再び懸濁する(
約1〜3×106/ml)。5(及び6)カルボキシフルオレセインジアセテー
トサクシニミジルエステル(CFSE、分子プローブ、ユージーン、オレゴン州
(Eugene OR))CFSE20mM保存液を、DMSO2.24ml(MW55
7.5)中に25mgを溶解して調製する。保存液5μlをPMNs懸濁液5m
lに加え、最終濃度を2uMにする。この混合物を冷蔵庫内で20分間インキュ
ベートする。最後にPMNsをPBS−Gで4回洗浄する。最後の洗浄後、PM
Nsを完全なEGM−UV培地に望ましい濃度になるように再び懸濁する(通常
96ウェルプレートの各ウェルは0.6〜1.2×105個のPMNsを受け取
る。)。
【0053】 IV.試験化合物の添加 PMNs添加の4時間前に、内皮細胞の単層を含有するウェル内の培地を、T
NFと共に化合物を含有する100μlの培地に取り換える。 V.接着の検定 A.データの収集: 10μl体積中の(IIIを参照)CFSE標識好中球(0.7〜1.5×1
5)をHUVECの単層に加える。プレートを、5%CO2+95%空気、湿度
100%、37℃のインキュベーター内で30分間インキュベートする。非接着
細胞は以下の手順に従って、遠心分離により除去する。
【0054】 (1)37℃でインキュベートした後、サイトフロアー(Cytofluor)240
0内で読み取りを行う。この値を、加えられた全ての細胞の100%とする。 (2)ウェルの頂上部のわずかな凸形メニスカスに、温めた(インキュベータ
ーの)培地を満たす(通常260μl(既にウェル中にある100μlまたはす
でにある量に加えて))。 (3)ウェルをマイクロプレート用の接着密閉フィルム(ライニン(Rainin)
、カタログ#96−SP−100)を使用して密閉する。 (4)蓋をプレートの上に置き、それぞれの泡のサイズおよび位置をマーカー
で蓋上に記録する。 (5)蓋を除去し、折って(4層に)切った紙タオルを密閉フィルムの頂部に
置く。次いでプレートの蓋を紙タオルの頂部に置き、プレートをひっくり返す。 (6)プレートを遠心分離機(ソルバール型(Sorvall Model)RT6000
D)のプレートホルダー上に置き、500RPM程度まで速度を下げて回転させ
、その後遠心分離機をタイミング・ノブによってオンにする。速度制御はタコメ
ーターの読み値が1100RPMになるまで調節する(これは200Gsに等し
い)。速度が1100RPMに達した瞬間に、分離タイマーをスタートさせる。
正確に2分で、遠心分離機のタイマーをゼロにしてモーターを停止する。プレー
トはいずれのブレーキも使用せずに停止させる。 (7)プレートを取り除き、すべての空のウェルを記録する。蓋及び折った紙
タオルを除去する(プレートの上下はそのままにする)。次いで密閉フィルムを
生物学的物質処理ビンの上に除去し、培地を振り出す。その後プレートを紙タオ
ル上でふき取り、過剰な液体を吸い取る。
【0055】 (8)プレートの上下の位置を元に戻し、顕微鏡下でよく観察する。 (9)2度目の読み取りをサイトフロアー(Cytofluor)上で行う。この2度
目の読み取りを使って、単層に接着して残っているPMNsのパーセントを決定
する。 (10)サイトフロアー(Cytofluor)のCSVファイルの情報をダウンロー
ドし、準備しておいたEXCELスプレッドシートでデータを処理し、その際バ
ックグラウンド(非誘導内皮へのPMNsの接着)は除かれ、接着阻害パーセン
トが以下のように決定される。
【0056】
【数1】
【0057】 (11)EXCELスプレッドシートは、a)単層へのPMNs接着のパーセ
ント、b)単層へのPMNs接着のパーセントからバックグラウンド(非活性化
内皮細胞へのPMNsの接着)を引いたもの、c)0%阻害までTNF単体を受
け取るウェルを考慮した接着阻害パーセント(負の数は接着の増加を示す)、を
計算する。
【0058】 B.統計、データの取り扱い、及び保存: 統計はEXCELで等分散の両側t−検定を用いて行い、その結果をP値とし
て記録する。
【0059】 VI.追加情報 A.コラーゲンによるウェルのコーティング: 酸可溶性のラット尾部コラーゲン25mgを水446mlに溶解し、HClを
数滴滴下して酸性化する。濾過によって滅菌する。96ウェルプレート(0.2
8cm2)の各ウェルに50μlを加え、10μg/ウェルにする。37℃のイ
ンキュベーター内で一晩インキュベートする。液体を全て吸引し、使用時まで冷
蔵庫で保存する。 B.PBS+0.2%グルコース(デキストロース)の調製: PBS(シグマ(Sigma))2リットルを用意し、グルコース2グラムを加える
。フィルターで滅菌し、保存する。
【0060】 ラット心筋梗塞/再潅流障害モデル ラットの外科的調製: オスのスプラーグ・ドーリー(Sprague-Dawley)ラットに、ウレタン1.25
g/kgで腹膜内麻酔をかける。頚動脈及び頚静脈は、血圧を記録するため、ま
た染色料または薬を静脈内投与するために、一時体外に出しPE−50管を挿管
する。気管切開術を行う。動物をハーバード・ローデント・ベンチレーター(Ha
rvard Rodent Ventilator)(モデル683、ハーバード装置(Harvard Apparat
us)、マサチューセッツ州、サウスナティック)に接続し、1分当り50回で、
体重100g当り1.5mlの換気を行う。鉛II心電図用に針電極を設置する
。動物を望ましい体温に調節する電気加熱パッドによって37℃に維持し、直腸
サーミスタプローブ及びコントローラで制御する。心臓を左胸開胸術により第五
肋間腔で慎重に分離し、左前面下行冠状動脈(LAD)を確認する。6−0シル
クの結さつ糸をLADの周りに配置し、急激な閉塞及び動脈の再潅流するために
、末端を短いPE−320チュービングに通す。LADは、縫合部をクランプで
締め、25mmシュワルツ(Schwarz)動脈瘤クリップを使用して心臓表面に対
しきつくチュービングして閉じる。閉塞を90分間続け、その後3.0〜4.5
時間の再潅流を行う。影響を受ける心臓領域の再潅流の10分前に、頚静脈を介
した静脈内輸送によって薬またはビヒクルを動物に投与する。模擬手術を施した
ラットでは、虚血または再潅流を起こさない。実験の最後にLADを永久的に再
閉塞し、エバンス・ブルー染料(Evans Blue Stain)の10mg/ml溶液を頚
部カニューラを介して投与し、虚血の影響を受ける領域、すなわち危険領域(A
AR)を同定する。染色した心臓を迅速に切除し、4℃で0.9%食塩水に静置
後、クレアチンホスホキナーゼ活性(CPK)の決定を行う。
【0061】 クレアチンホスホキナーゼ活性の測定: 左心室遊離壁面(LVFW)を切開して心臓から切り取り、重さを量る。染色
が見られないことで定義されるAARを、LVFWから切開し重量を量る。この
AARを、1mMのEDTA及び10mMのメルカプトエタノールを含む0.2
5Mスクロース4ml中で、4℃で5秒間ホモジネートする。ホモジネートした
ものを、4℃で30分間、3000×gで遠心分離にかける。上澄みをCPK活
性測定のために静かに取り除き、分離し、ミエロペルオキシダーゼ活性測定のた
め、ペレットを凍結保存する。CPK活性は、市販の基質、CPK検定バイアル
(登録商標)(シグマ・ディアグノスティクス(Sigma Diagnostics))を用い
、24〜26℃、波長340nmにおいて分光光度計で測定する。
【0062】 ミエロペルオキシダ−ゼ活性の測定: ミエロペルオキシダ−ゼ(MPO)はCPK調製後の凍結ペレットから分離す
る。ペレットを、0.5%ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド(HT
AB)を含むpH6の50mMリン酸緩衝液に約10%の濃度になるよう懸濁さ
せて、10秒間超音波をあて、ドライアイスで凍結する。凍結−融解サイクルを
3回行い、サイクルの間に10秒間超音波をあてる。サンプルを30分間氷上で
冷却し、続いて4℃で15分間、12,500×gで遠心分離にかける。0.1
67mg/mlのo−ジアニシジンジヒドロクロリド及び0.0005%の過酸
化水素を含む、pH6の50mMリン酸ナトリウム緩衝液中で、分注した上澄み
のMPO活性を分光光度計により24〜26℃、波長460nmにおいて測定す
る。
【0063】 計算及び統計解析: 結果は平均値±SEMとして記録する。CPK及びMPO活性は、組織1g当
りのユニットとして表され、CPK活性の1ユニットは、1分間に1μmolの
過酸化水素を消費するCPKの量として定義する。AARは、重量に基づくLV
FWのパーセンテージとして定量する。平均動脈血圧(MABP)は、最低血圧
(弛緩期血圧)と最高血圧(収縮期血圧)間の差の3分の1に、最低血圧を加え
て計算する。データは、プールされたt−検定または分散の1方向分析により、
95%の信頼レベルで、治療効果の統計的有意性について分析する。 主題発明は、本明細書に上記した病気及び疾患のいずれか、とりわけ再潅流障
害を、本明細書に開示した安全かつ有効な量の化合物を投与することにより、治
療または予防する方法を含む。治療のかかる方法は、かかる化合物の非経口、経
口、または局所的な投与形式ユニット投与を包含することができる。非経口的投
与としては、静脈内、筋肉、皮下、腹膜内または他の注射の投薬形が挙げられる
。経口的投与としては、調剤形の経口摂取及び胃腸管からの活性物質の吸収が挙
げられる。局所的な投与としては、これに限定されるものではないが、消化器管
及び呼吸器系を含む皮膚または粘膜組織の表面に調剤形を接触させる手段を含む
【0064】 非経口的投与において、一般的に投与される本化合物の量は、好ましくは約2
mg/kg以上、より好ましくは約5mg/kg以上で、好ましくは約2mg/
kgまで、より好ましくは10mg/kgまでである。かかる投与の頻度は、一
般的には1日に1回または2回である。治療の投薬方式は一般的に単一投与であ
り、または約1日以上、好ましくは約5日以上で、約30日まで、好ましくは約
15日まで続ける。 経口投与において、一般的に投与される2−フェニルカルバモイルベンジミダ
ゾール化合物の量は、好ましくは約5mg/kg以上、より好ましくは約10m
g/kg以上で、好ましくは25mg/kgまで、より好ましくは15mg/k
gまでである。かかる投与の頻度は、一般的には1日に1回〜約4回である。治
療の投薬方式は一般的には約1日以上、好ましくは約5日以上で、約30日まで
、好ましくは約15日まで続ける。
【0065】 組成物及び方法の実施例 以下の非制限の実施例は、本主題発明を説明するものである。次の組成物及び
方法の実施例は本発明を限定するものでなく、熟練した技術者がが本発明の化合
物、組成物及び方法を調製し使用する場合の手引きを提供するものである。各実
施例において、本発明内の他の化合物は、以下に示した同様の結果を示す実施例
の化合物と置き換えてもよい。
【0066】 実施例A 静脈内溶液の形態の薬学的組成物は、以下の混合などの従来の方法によって調
製する:成分 量(mls) 実施例1の化合物1 1mg 無菌水 10ml HCl及び/またはNaOH pH7.2〜7.51 実施例1の化合物は実施例2〜8のいずれかに置き換えることができる。 組織の損傷(動脈瘤治療、冠動脈バイパス術、移植手術、外傷性出血、不完全
再潅流による臓器虚血、敗血症など)が起こる直前または直後に即座に上記組成
物1mlを静脈内に投与した場合、組織損傷が回避、または軽減される。
【0067】 実施例B 液体形態の薬学的組成物は、以下に処方されるような従来の方法によって調製
される。:成分 実施例1の化合物2 1mg リン酸緩衝生理学的食塩水 10ml メチルパラベン 0.05ml2 実施例1の化合物は実施例2〜8のいずれかに置き換えることができる。 組織の損傷(動脈瘤治療、冠動脈バイパス術、移植手術、外傷性出血、不完全
再潅流による臓器虚血、敗血症など)が起こる直前または直後に即座に上記組成
物1.0mlを皮下に投与した場合、組織損傷が回避、または軽減される。
【0068】 本発明の特定の実施例を記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱すること
なく、本明細書に開示された組成物に対して種々の変更や修正を行い得ることは
当業者には明白であろう。本発明の範囲内にあるこのような全ての修正形態につ
いては、添付の特許請求の範囲において扱うものとする。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年3月8日(2002.3.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中: (a)R1が、アルキル、アリール、アルコキシ、及びアリールオキシか
ら成る群から選択され、かかるR1のアルキル及びアリール部分が1から約14
個の炭素原子を有する。 (b)R3及びR4が、水素、アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、及
びモノ−またはジアルキルアミノから成る群から独立に選択され、かかるR3及
びR4のアルキル部分が1から約8個の炭素原子を有し、但し、R3及びR4の
両方共に水素ではない。 (c)それぞれR5が、水素、ハロ、シアノ、アルキル、ヒドロキシ、ア
ルコキシ、チオ、アルキルチオ、アミノ、及びモノ−またはジアルキルアミノか
らなる群から独立に選択され、かかるR5のアルキル部分が1から約8個の炭素
原子を有する。 (d)それぞれR6が、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、アルキル、アリー
ル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリ
ールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アシル、アルキルアシル
、アリールアシル、アミド、アルキルアミド、アリールアミド、スルホニル、ア
ルキルスルホニル、アリールスルホニル、ホスホニル、アルキルホスホニル、ア
リールホスホニル、カルボキシ、及びそのアルキル及びアリールエステルからな
る群から独立に選択される。] 光学異性体、ジアステレオマー、若しくは鏡像体またはこれらの混合物;それら
の薬学的に許容可能な塩、水和物、または生加水分解可能なエステル、アミド若
しくはイミドである化合物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/04 A61P 17/04 17/06 17/06 19/06 19/06 25/06 25/06 29/00 29/00 101 101 37/08 37/08 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C086 AA01 AA03 BC39 MA01 MA04 NA14 ZA01 ZA36 ZA59 ZA89 ZB11 ZB13 ZB15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の構造を有する化合物: 【化1】 [式中: (a)R1が、アルキル、アリール、アルコキシ、及びアリールオキシか
    ら成る群から選択され、かかるR1のアルキル及びアリール部分が1〜14個の
    炭素原子を有し、好ましくはR1は2〜8個の炭素原子を有するアルキルまたは
    はアリールである。 (b)R3及びR4が、水素、ハロ、アルキル、アルコキシ、アルキルチ
    オ、及びモノ−またはジアルキルアミノから成る群から独立に選択され、かかる
    R3及びR4のアルキル部分が1〜8個の炭素原子を有し、但し、R3及びR4
    の両方共に水素ではなく、好ましくはR3及びR4が、水素、アルキル、アルコ
    キシ、アルキルチオ、アミノ、及びモノ−またはジアルキルアミノからなる群か
    ら独立に選択され、かかるR4のアルキル部分が1〜6個の炭素原子を有する。 (c)それぞれR5が、水素、ハロ、シアノ、アルキル、ヒドロキシ、ア
    ルコキシ、チオ、アルキルチオ、アミノ、及びモノ−またはジアルキルアミノか
    らなる群から独立に選択され、かかるR5のアルキル部分が1〜8個の炭素原子
    を有する。 (d)それぞれR6が、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、アルキル、アリー
    ル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキ
    ルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アシル、ア
    ルキルアシル、アリールアシル、アミド、アルキルアミド、アリールアミド、ス
    ルホニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ホスホニル、アルキルホ
    スホニル、アリールホスホニル、カルボキシ、及びそのアルキル及びアリールエ
    ステルからなる群から独立に選択される。] 光学異性体、ジアステレオマー、若しくは鏡像体またはこれらの混合物;それら
    の薬学的に許容可能な塩、水和物、または生加水分解可能なエステル、アミド若
    しくはイミドである化合物。
  2. 【請求項2】 それぞれR5が、水素、ハロ、アルキル、アルコキシ、アル
    キルチオ、及びモノ−若しくはジアルキルアミノから成る群から独立に選択され
    、かかるR5のアルキル部分が1〜6個の炭素原子を有しており、且つ、それぞ
    れR6が、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、アルキル、フェニル、ヒドロキシ、ア
    ルコキシ、チオ、アルキルチオ、アミノ、アルキルアミノから成る群から独立に
    選択され、かかるR6のアルキル部分が1〜6個の炭素原子を有し、水素以外で
    あるR6は3個以下である、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 前記R3、R4、R5及びR6部分のアルキル部分が独立に
    、無置換の1〜3個の炭素原子を有するか、またはハロ、ヒドロキシ、C1〜C3 アルコキシ、チオ、C1〜C3アルキルチオ、アミノ及びC1〜C3モノ−またはジ
    アルキルアミノで置換された1〜3個の炭素原子を有し、好ましくはR4がアル
    コキシであり、R3及び両方のR5が水素であり、水素以外であるR6が2個以
    下である、請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1が3〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、このア
    ルキルは無置換であるか、またはハロ、ヒドロキシ、C1〜C3アルコキシ、チオ
    、C1〜C3アルキルチオ、アミノ、C1〜C3モノ−またはジアルキルアミノ、フ
    ェニル、及び5または6の環原子を有する複素環から成る群から選択される置換
    基で置換されており、好ましくはR3、R4、R5、及びR6のアルキル部分が
    無置換であり、R1が飽和型または1つの二重結合を伴う不飽和型の、3〜6個
    の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状または環状アルキルである、請求項3
    に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R1が、無置換フェニルまたはベンジルであるか、またはハ
    ロ、C1〜C3アルキル、ヒドロキシ、C1〜C3アルコキシ、アミノ、及びC1
    3モノ−或はジアルキルアミノから成る群から選択される置換基で置換された
    フェニルまたはベンジルである、請求項4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R4がメトキシまたはエトキシであり、好ましくはR4がメ
    トキシである、請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R3がアルコキシであり、R4及びR5が共に水素であり、
    水素以外であるR6が2個以下である、請求項5に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R1が飽和型且つ非置換型であり、R3がメトキシまたはエ
    トキシである、請求項7に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 薬学的組成であって、 (a)安全且つ有効な量の請求項1または4のいずれかに記載の化合物、
    及び、 (b)薬学的に許容可能な賦形剤 を含む薬学的組成物。
  10. 【請求項10】 虚血再潅流障害の予防または治療用の薬剤の製造のための
    請求項1または4のいずれかに記載の化合物の使用であって、請求項1または4
    に記載の化合物の安全且つ有効な量を、それらを必要とするヒトまたはより低級
    な動物へ投与することを含む使用。
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