JPH10182459A - cGMP分解酵素阻害剤 - Google Patents

cGMP分解酵素阻害剤

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JPH10182459A
JPH10182459A JP34712496A JP34712496A JPH10182459A JP H10182459 A JPH10182459 A JP H10182459A JP 34712496 A JP34712496 A JP 34712496A JP 34712496 A JP34712496 A JP 34712496A JP H10182459 A JPH10182459 A JP H10182459A
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JP
Japan
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lower alkyl
alkyl group
compound
nmr
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JP34712496A
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English (en)
Inventor
Takao Nishi
孝夫 西
Seiji Sato
誠司 佐藤
Yoshito Kihara
義人 木原
Takeshi Nagatani
武司 永谷
Hirotaka Yugawa
浩孝 湯川
Nobuyuki Koga
信幸 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、cGMP分解酵素阻害剤を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 本発明のcGMP分解酵素阻害剤は、一
般式 【化1】 〔式中Rは水素原子等、R1は、同一又は異なって、水
素原子、低級アルコキシ基等、mは1又は2、R2はフ
ェニル環上に置換基としてシアノ基及び低級アルコキシ
基なる群より選ばれる基を有することのあるフェニル低
級アルキル基等、Aは低級アルキレン基等、nは0又は
1、R3は基−CHR910(R9はフェニル低級アルキ
ル基、R10は置換基として低級アルキル基を有すること
のあるアミノ低級アルキル基等)等を示す。〕で表され
るベンゾイミダゾール誘導体及びその塩からなる群より
選ばれた化合物の少なくとも1種を含有するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、cGMP分解酵素
阻害剤に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】血管平滑筋細胞の増殖
は、血管の内膜肥厚を引き起こし、長期的には心筋梗塞
や脳梗塞等の動脈硬化性疾患の原因となり、また、短期
的には経皮的冠動脈形成術(PTCA)、ステント、ア
テレクトミー処置後の再閉塞を引き起こす。このような
現状に対して従来の薬剤は、高脂血症や高血圧等内膜肥
厚の促進因子に対する治療を目的とした間接的な治療薬
であることから、その効果には限界があり、本質的な薬
剤の開発が望まれている。
【0003】本発明者らはこのような薬物治療の現状を
踏まえ、従来の薬剤とは異なった本質的な動脈硬化性疾
患治療薬として、血管平滑筋細胞に直接作用し、その増
殖を抑制する薬剤の研究を行った。
【0004】平滑筋の増殖にはcGMPが関与している
ことが知られている。冠血管拡張薬であるニトロ製剤は
グアニレートサイクラーゼを活性化し、cGMPの産生
を亢進させ、細胞増殖を抑制することが知られている
が、その作用時間はきわめて短く、また繰り返し投与す
ることにより耐性を生じるため、長期の投与を必要とす
る動脈硬化性疾患には殆ど用いられていない。一方、c
GMPを分解する酵素(cGMP PDE)を阻害する
ことによりcGMP濃度を上昇させる薬剤は近年いくつ
か報告されているが、これらの薬剤の殆どが細胞増殖抑
制作用に関する示唆はなされておらず、ごく最近学会
(IBC's International Conference onRESTE
NOSIS,1994,USA)で報告されたグアニン誘導体
が唯一cGMP PDE阻害作用と細胞増殖抑制作用の
両方を有することが知られているのみである。
【0005】このような状況の中で、本発明者らはcG
MP PDE阻害作用を有するベンゾイミダゾール誘導
体の中に細胞増殖抑制作用を有する化合物が存在するこ
とを見い出し、ここに本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のcGMP PD
E阻害剤は、一般式
【0007】
【化3】
【0008】〔式中Rは、水素原子又は低級アルキル基
を示す。R1は、同一又は異なって、水素原子、低級ア
ルコキシ基、ハロゲン原子又はカルバモイル基を示す。
mは1又は2を示す。R2は、フェニル環上に置換基と
してシアノ基及び低級アルコキシ基なる群より選ばれる
基を有することのあるフェニル低級アルキル基、チエニ
ル低級アルキル基、ベンゾフラン環上に置換基として低
級アルキル基を有することのあるベンゾフリル低級アル
キル基、低級アルケニル基、低級アルコキシ基置換低級
アルキル基、シクロアルキル低級アルキル基又はシクロ
アルケニル低級アルキル基を示す。Aは、低級アルキレ
ン基又は基−B−O−(Bは低級アルキレン基を示
す。)を示す。nは0又は1を示す。R3は、基
【0009】
【化4】
【0010】(lは1〜3の整数を示す。R4は同一又
は異なって、水素原子、低級アルコキシ基、水酸基、ニ
トロ基、ハロゲン原子置換低級アルコキシ基、カルボキ
シ置換低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基
置換低級アルコキシ基、水酸基置換低級アルコキシ基、
置換基として低級アルキル基を有することのあるアミノ
スルホニル基、イミダゾール環上に置換基として低級ア
ルキル基を有することのあるイミダゾリル低級アルコキ
シ基、ピラゾリル低級アルコキシ基,1,2,3,4−
テトラゾール環上に置換基として低級アルキル基を有す
ることのある1,2,3,4−テトラゾリル低級アルコ
キシ基、イミダゾール環上に置換基として低級アルキル
基を有することのあるイミダゾリル基、ピロール環上に
置換基として低級アルキル基を有することのあるピロリ
ル基、基−O−A1−(CO)p−NR56(式中A
1は、低級アルキレン基を示す。pは0又は1を示す。
5及びR6は同一又は異なって、水素原子、低級アルキ
ル基、置換基として低級アルキル基を有することのある
アミノ低級アルキル基又は水酸基置換低級アルキル基を
示す。またR5及びR6は、これらが結合する窒素原子と
共に窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を介し又は介
することなく互いに結合して5〜6員の飽和複素環を形
成してもよい。該複素環上には低級アルキル基、オキソ
基及びフェニル低級アルキル基なる群より選ばれる基が
1〜3個置換していてもよい。)、基−NR78(R7
及びR8は同一又は異なって、水素原子、低級アルキル
基、ピロリジニル低級アルカノイル基、イミダゾリル低
級アルカノイル基又はハロゲン原子置換低級アルカノイ
ル基を示す。またR7及びR8は、これらが結合する窒素
原子と共に窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を介し
又は介することなく互いに結合して5〜6員の飽和複素
環を形成してもよい。該複素環上にはオキソ基及び低級
アルカノイル基なる群より選ばれる基が1〜3個置換し
ていてもよい。)を示す。)又は基−CHR910(R9
はフェニル低級アルキル基を示す。R10は、置換基とし
て低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキ
ル基又は置換基として低級アルキル基を有することのあ
るアミノカルボニル基を示す。)を示す。〕で表される
ベンゾイミダゾール誘導体及びその塩からなる群より選
ばれた化合物の少なくとも1種を有効成分として含有す
るものである。
【0011】本発明の有効成分化合物は、cAMP P
DEに対する阻害作用は弱く、cGMP PDEに対し
て選択的に強い阻害作用を有している。
【0012】また本発明化合物は、細胞増殖抑制作用を
有している。特に間葉系の細胞に対して強い増殖抑制作
用を示す。平滑筋細胞に対する増殖抑制作用はラットA
10細胞に対する増殖抑制作用(in vitro)を測定し、そ
の作用を確認した。ラットA10細胞はラット胎仔胸部大
動脈平滑筋由来の株化細胞であり、その性質については
Exptl.Cell Ress.,98巻,(1976)349-365頁(B.W.Kimes an
d B.L.Brandt)に述べられている。
【0013】平滑筋の増殖が動脈硬化の主要な原因であ
ることは Nature,Vol.362巻,(1993),801-809頁(Russell
Ross)に述べられており、また糖尿病時に平滑筋が異常
に増殖する傾向にあることが Eu.J.Clin.,Invest.,23
巻,(1993)84-90頁(M.Kawano etal.)に述べられている。
cGMP PDEの抑制が血小板の凝集を抑制し、更に
アレルギー、喘息、乾癬、血栓の予防又は治療に有効で
あることが Trends Phamacol.Sci.,12巻,(1991)19-27頁
(C.D.Nicholson et al.)に述べられており、cGMPの
増量が血圧を低下させることは Circ.Res.,74巻,(1994)
416-421頁(A.Koller et al.)、動脈硬化の分子医学(北
徹編(1994)羊土社)27-28頁及び147-164頁に述べられて
いる。
【0014】以上のような本発明の有効成分化合物の薬
理作用より、本発明の有効成分化合物はcGMPが関与
する疾患、平滑筋細胞の増殖が関与する疾患の治療、予
防に適用され得る。このような疾患の例としてPTCA
後、血管形成術後及びバイパス手術後の再狭窄、動脈硬
化性疾患(例えば狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳血管性
痴呆、TIA、末梢循環不全、糖尿病合併症、粥状動脈
硬化症、細動脈硬化、動脈の線維性肥厚等)、及び動脈
硬化性疾患以外の細胞増殖性疾患(例えば腎疾患、喘
息、気管支炎、縁内障等)、乾癬、アレルギー性疾患、
高血圧症、高血圧による臓器障害、心不全、心肥大等を
挙げることができる。
【0015】本発明の有効成分化合物は医薬品として適
切な製剤を施すことにより経口投与及び非経口投与が可
能である。
【0016】本発明の有効成分化合物はラット頸動脈擦
過モデルを用いた実験[Am.J.Pathol.,141巻,(1992)685-
690頁(U.Zeymer et al.)等に記載されている]で有効で
あったことから in vitroにおいてのみでなく、in vivo
においても有効である。
【0017】本発明の有効成分化合物は経口投与した場
合であっても薬効発現に必要十分な血中濃度を得ること
ができ、また血中濃度及び作用の持続時間が非常に長い
ため、一日当たりの投与回数を少なく設定することがで
きる。
【0018】本発明の有効成分化合物は、cGMP P
DE阻害作用を現す用量や細胞増殖抑制作用を現す用量
での急激な血圧降下作用や、心収縮力増強作用、心拍数
増加作用等に対する作用が非常に弱いという特徴を有し
ている。
【0019】本発明の有効成分化合物は、短期又は長期
連続使用した場合でも強い毒性を示さない。
【0020】上記一般式(1)に示される各基はより具
体的にはそれぞれ次の通りである。
【0021】低級アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を挙げることが
できる。
【0022】低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオ
キシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ
基を例示できる。
【0023】ハロゲン原子としては、例えば弗素原子、
塩素原子、臭素原子及び沃素原子が挙げられる。
【0024】フェニル環上に置換基としてシアノ基及び
低級アルコキシ基なる群より選ばれる基を有することの
あるフェニル低級アルキル基としては、例えば、ベンジ
ル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、3−フ
ェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェニルペ
ンチル、6−フェニルヘキシル、1,1−ジメチル−2
−フェニルエチル、2−メチル−3−フェニルプロピ
ル、4−シアノベンジル、4−メトキシベンジル、2−
(3−シアノフェニル)エチル、1−(2−シアノフェ
ニル)エチル、3−(4−シアノフェニル)プロピル、
4−(3−シアノフェニル)ブチル、5−(2−シアノ
フェニル)ペンチル、6−(4−シアノフェニル)ヘキ
シル、2−(3−エトキシフェニル)エチル、1−(2
−プロポキシフェニル)エチル、3−(4−ブトキシフ
ェニル)プロピル、4−(3−ペンチルオキシフェニ
ル)ブチル、5−(2−ヘキシルオキシフェニル)ペン
チル、6−(4−メトキシフェニル)ヘキシル、2,3
−ジメトキシベンジル、2,4,6−トリメトキシベン
ジル、2,4−ジシアノベンジル、2,3,4−トリシ
アノベンジル、2−シアノ−4−メトキシベンジル基等
のフェニル環上に置換基としてシアノ基及び炭素数1〜
6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基なる群より選ばれる
基を1〜3個有することがあり、アルキル部分が炭素数
1〜6の直鎖又は、分枝鎖状アルキル基であるフェニル
アルキル基を挙げることができる。
【0025】チエニル低級アルキル基としては、例え
ば、(2−チエニル)メチル、2−(3−チエニル)エ
チル、1−(2−チエニル)エチル、3−(3−チエニ
ル)プロピル、4−(2−チエニル)ブチル、5−(3
−チエニル)ペンチル、6−(2−チエニル)ヘキシ
ル、1,1−ジメチル−2−(3−チエニル)エチル、
2−メチル−3−(2−チエニル)プロピル基等のアル
キル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基
であるチエニルアルキル基を挙げることができる。
【0026】ベンゾフラン環上に置換基として低級アル
キル基を有することのあるベンゾフリル低級アルキル基
としては、例えば、(5−ベンゾフリル)メチル、2−
(4−ベンゾフリル)エチル、1−(6−ベンゾフリ
ル)エチル、3−(7−ベンゾフリル)プロピル、4−
(2−ベンゾフリル)ブチル、5−(3−ベンゾフリ
ル)ペンチル、6−(5−ベンゾフリル)ヘキシル、
1,1−ジメチル−2−(6−ベンゾフリル)エチル、
2−メチル−3−(5−ベンゾフリル)プロピル、(2
−メチル−5−ベンゾフリル)メチル、(3−エチル−
6−ベンゾフリル)メチル、2−(4−プロピル−5−
ベンゾフリル)エチル、1−(5−ブチル−6−ベンゾ
フリル)エチル、3−(6−ペンチル−5−ベンゾフリ
ル)プロピル、(2,4−ジメチル−5−ベンゾフリ
ル)メチル、(2,5,6−トリメチル−4−ベンゾフ
リル)メチル基等のベンゾフラン環上に置換基として炭
素数1〜6の直鎖又は、分枝鎖状アルキル基を1〜3個
有することがあり、アルキル部分が炭素数1〜6の直鎖
又は分枝鎖状アルキル基であるベンゾフリルアルキル基
を挙げることができる。
【0027】低級アルケニル基としては、例えば、ビニ
ル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル
アリル、2−ペンテニル、2−ヘキセニル、1−プロペ
ニル基等の炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル
基を例示できる。
【0028】低級アルコキシ基置換低級アルキル基とし
ては、例えば、メトキシメチル、2−エトキシエチル、
1−エトキシエチル、3−メトキシプロピル、エトキシ
メチル、3−エトキシプロピル、4−エトキシブチル、
5−イソプロポキシペンチル、6−プロポキシヘキシ
ル、1,1−ジメチル−2−ブトキシエチル、2−メチ
ル−3−tert−ブトキシプロピル、2−ペンチルオ
キシエチル、ヘキシルオキシメチル基等のアルコキシ部
分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基であ
る炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を挙げる
ことができる。
【0029】シクロアルキル低級アルキル基としては、
例えば、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチ
ル、2−シクロプロピルエチル、1−シクロブチルエチ
ル、3−シクロプロピルプロピル、2−シクロペンチル
プロピル、4−シクロヘキシルブチル、2,2−ジメチ
ル−3−シクロヘプチルプロピル、5−シクロオクチル
ペンチル、6−シクロヘキシルヘキシル基等のアルキル
部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であ
る炭素数3〜8のシクロアルキルアルキル基を例示でき
る。
【0030】シクロアルケニル低級アルキル基として
は、例えば、シクロプロペニルメチル、シクロヘキセニ
ルメチル、2−シクロプロペニルエチル、1−シクロブ
テニルエチル、3−シクロヘキセニルプロピル、2−シ
クロぺンテニルプロピル、4−シクロヘキセニルブチ
ル、2,2−ジメチル−3−シクロヘプテニルプロピ
ル、5−シクロオクテニルペンチル、6−シクロヘキセ
ニルヘキシル基等のアルキル部分が炭素数1〜6の直鎖
又は分枝鎖状アルキル基である炭素数3〜8のシクロア
ルケニルアルキル基を例示できる。
【0031】低級アルキレン基としては、例えば、メチ
レン、エチレン、トリメチレン、2−メチルトリメチレ
ン、2,2−ジメチルトリメチレン、1−メチルトリメ
チレン、メチルメチレン、エチルメチレン、テトラメチ
レン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン基等の炭素数1
〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキレン基を例示できる。
【0032】ハロゲン原子置換低級アルコキシ基として
は、例えば、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキ
シ、クロロメトキシ、ブロモメトキシ、フルオロメトキ
シ、ヨードメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジブロモメ
トキシ、2−クロロエトキシ、2,2,2−トリフルオ
ロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、3−ブ
ロモプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2,3−ジク
ロロプロポキシ、4,4,4−トリクロロブトキシ、4
−フルオロブトキシ、5−クロロペンチルオキシ、3−
クロロ−2−メチルプロポキシ、6−ブロモヘキシルオ
キシ、5,6−ジクロロヘキシルオキシ基等の置換基と
してハロゲン原子を1〜3個有する炭素数1〜6の直鎖
又は分枝鎖状アルコキシ基を例示できる。
【0033】カルボキシ基置換低級アルコキシ基として
は、例えば、カルボキシメトキシ、2−カルボキシエト
キシ、1−カルボキシエトキシ、3−カルボキシプロポ
キシ、4−カルボキシブトキシ、5−カルボキシペンチ
ルオキシ、6−カルボキシヘキシルオキシ、1,1−ジ
メチル−2−カルボキシエトキシ、2−メチル−3−カ
ルボキシプロポキシ基等のアルコキシ部分が炭素数1〜
6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基であるカルボキシア
ルコキシ基を挙げることができる。
【0034】低級アルコキシカルボニル基置換低級アル
コキシ基としては、例えば、メトキシカルボニルメトキ
シ、3−メトキシカルボニルプロポキシ、エトキシカル
ボニルメトキシ、3−エトキシカルボニルプロポキシ、
4−エトキシカルボニルブトキシ、5−イソプロポキシ
カルボニルペンチルオキシ、6−プロポキシカルボニル
ヘキシルオキシ、1,1−ジメチル−2−ブトキシカル
ボニルエトキシ、2−メチル−3−tert−ブトキシ
カルボニルプロポキシ、2−ペンチルオキシカルボニル
エトキシ、ヘキシルオキシカルボニルメトキシ基等の2
つのアルコキシ部分が共に炭素数1〜6の直鎖又は分枝
鎖状アルコキシであるアルコキシカルボニルアルコキシ
基を挙げることができる。
【0035】水酸基置換低級アルコキシ基としては、例
えば、ヒドロキシメトキシ、2−ヒドロキシエトキシ、
1−ヒドロキシエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、
2、3−ジヒドロプロポキシ、4−ヒドロキシプトキ
シ、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエトキシ、5,
5,4−トリヒドロキシペンチルオキシ、5−ヒドロキ
シペンチルオキシ、6−ヒドロキシヘキシルオキシ、1
−ヒドロキシイソプロポキシ、2−メチル−3−ヒドロ
キシプロポキシ基等の水酸基を1〜3個有することのあ
る炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基を例示
できる。
【0036】置換基として低級アルキル基を有すること
のあるアミノスルホニル基としては、例えば、アミノス
ルホニル、メチルアミノスルホニル、エチルアミノスル
ホニル、プロピルアミノスルホニル、イソプロピルアミ
ノスルホニル、ブチルアミノスルホニル、tert−ブ
チルアミノスルホニル、ペンチルアミノスルホニル、ヘ
キシルアミノスルホニル、ジメチルアミノスルホニル、
ジエチルアミノスルホニル、ジプロピルアミノスルホニ
ル、ジブチルアミノスルホニル、ジペンチルアミノスル
ホニル、ジヘキシルアミノスルホニル,N−メチル−N
−エチルアミノスルホニル、N−エチル−N−プロピル
アミノスルホニル、N−メチル−N−ブチルアミノスル
ホニル、N−メチル−N−ヘキシルアミノスルホニル基
等の置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
キル基を1〜2個有することのあるアミノスルホニル基
を例示できる。
【0037】イミダゾール環上に置換基として低級アル
キル基を有することのあるイミダゾリル低級アルコキシ
基としては、例えば、(1−イミダゾリル)メトキシ、
3−(1−イミダゾリル)プロポキシ、2−(4−イミ
ダゾリル)エトキシ、1−(3−イミダゾリル)エトキ
シ、4−(1−イミダゾリル)ブトキシ、2,2−ジメ
チル−3−(2−イミダゾリル)プロポキシ、5−(4
−イミダゾリル)ペンチルオキシ、6−(1−イミダゾ
リル)ヘキシルオキシ、3−(2−エチル−1−イミダ
ゾリル)プロポキシ、(4−メチル−1−イミダゾリ
ル)メトキシ、3−(5−プロピル−1−イミダゾリ
ル)プロポキシ、2−(1−ブチル−4−イミダゾリ
ル)エトキシ、1−(2−ペンチル−3−イミダゾリ
ル)エトキシ、4−(2−ヘキシル−1−イミダゾリ
ル)ブトキシ、2,2−ジメチル−3−(1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリル)プロポキシ、5−(1,3,
4−トリメチル−4−イミダゾリル)ペンチルオキシ、
6−(2−メチル−1−イミダゾリル)ヘキシルオキ
シ、3−(2,4−ジエチル−1−イミダゾリル)プロ
ポキシ基等のアルコキシ部分が炭素数1〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルコキシ基であり、イミダゾール環上に置換
基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を
1〜3個有することのあるイミダゾリルアルコキシ基を
例示できる。
【0038】ピラゾリル低級アルコキシ基としては、例
えば、(1−ピラゾリル)メトキシ、2−(3−ピラゾ
リル)エトキシ、1−(4−ピラゾリル)エトキシ、3
−(1−ピラゾリル)プロポキシ、4−(5−ピラゾリ
ル)ブトキシ、2,2−ジメチル−3−(1−ピラゾリ
ル)プロポキシ、5−(3−ピラゾリル)ペンチルオキ
シ、6−(4−ピラゾリル)ヘキシルオキシ、2−メチ
ル−3−(1−ピラゾリル)プロポキシ基等のアルコキ
シ部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基
であるピラゾリルアルコキシ基を挙げることができる。
【0039】1,2,3,4−テトラゾール環上に置換
基として低級アルキル基を有することのある1,2,
3,4−テトラゾリル低級アルコキシ基としては、例え
ば、(1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)メト
キシ、2−(1,2,3,4−テトラゾール−5−イ
ル)エトキシ、1−(1,2,3,4−テトラゾール−
1−イル)エトキシ、3−(1,2,3,4−テトラゾ
ール−5−イル)プロポキシ、4−(1,2,3,4−
テトラゾール−5−イル)ブトキシ、2,2−ジメチル
−3−(1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)プ
ロポキシ、5−(1,2,3,4−テトラゾール−5−
イル)ペンチルオキシ、6−(1,2,3,4−テトラ
ゾール−5−イル)ヘキシルオキシ、(1−イソプロピ
ル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)メトキ
シ、2−(1−メチル−1,2,3,4−テトラゾール
−5−イル)エトキシ、1−(5−エチル−1,2,
3,4−テトラゾール−1−イル)エトキシ、3−(1
−イソプロピル−1,2,3,4−テトラゾール−5−
イル)プロポキシ、4−(1−ブチル−1,2,3,4
−テトラゾール−5−イル)ブトキシ、2,2−ジメチ
ル−3−(1−ペンチル−1,2,3,4−テトラゾー
ル−5−イル)プロポキシ、5−(1−ヘキシル−1,
2,3,4−テトラゾール−5−イル)ペンチルオキ
シ、6−(1−メチル−1,2,3,4−テトラゾール
−5−イル)ヘキシルオキシ基等のアルコキシ部分が炭
素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基であり、
1,2,3,4−テトラゾール環上に置換基として炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を有することの
ある1,2,3,4−テトラゾリルアルコキシ基を例示
できる。
【0040】イミダゾール環上に置換基として低級アル
キル基を有することのあるイミダゾリル基としては、例
えば、イミダゾリル、2−メチルイミダゾリル、4−メ
チルイミダゾリル、2−エチルイミダゾリル、5−プロ
ピルイミダゾリル、1−ブチルイミダゾリル、2−ペン
チルイミダゾリル、2−ヘキシルイミダゾリル、1,3
−ジメチルイミダゾリル、2,4−ジエチルイミダゾリ
ル、1,3,4−トリメチルイミダゾリル基等のイミダ
ゾール環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝
鎖状アルキル基を1〜3個有することのあるイミダゾリ
ル基を例示できる。
【0041】ピロール環上に置換基として低級アルキル
基を有することのあるピロリル基としては、例えば、ピ
ロリル、2−メチルピロリル、3−エチルピロリル、2
−プロピルピロリル、3−ブチルピロリル、2−ペンチ
ルピロリル、3−ヘキシルピロリル、2,3−ジメチル
ピロリル、2,5−ジメチルピロリル、2,3,5−ト
リメチルピロリル基等のピロール環上に置換基として炭
素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を1〜3個有
することのあるピロリル基を例示できる。
【0042】置換基として低級アルキル基を有すること
のあるアミノ低級アルキル基としては、例えば、アミノ
メチル、2−アミノエチル、1−アミノエチル、3−ア
ミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチ
ル、6−アミノヘキシル、1,1−ジメチル−2−アミ
ノエチル、2−メチル−3−アミノプロピル、メチルア
ミノメチル、1−エチルアミノエチル、2−プロピルア
ミノエチル、3−イソプロピルアミノプロピル、4−ブ
チルアミノブチル、5−ペンチルアミノペンチル、6−
ヘキシルアミノヘキシル、ジメチルアミノメチル、(N
−エチル−N−プロピルアミノ)メチル、2−(N−メ
チル−N−ヘキシルアミノ)エチル基等の置換基として
炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を1〜2個
有することのあるアミノ基を有する炭素数1〜6の直鎖
又は分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0043】水酸基置換低級アルキル基としては、例え
ば、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒ
ドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジ
ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、1,1−
ジメチル−2−ヒドロキシエチル、5,5,4−トリヒ
ドロキシペンチル、5−ヒドロキシペンチル、6−ヒド
ロキシヘキシル、1−ヒドロキシイソプロピル、2−メ
チル−3−ヒドロキシプロピル基等の水酸基を1〜3個
有する炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を例
示できる。
【0044】R5及びR6が結合する窒素原子と共に、窒
素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を介し又は介するこ
となく互いに結合して形成する5〜6員環の飽和複素環
基としては、例えばピロリジニル、オキサゾリジニル、
ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリノ、チオモルホ
リノ基等を例示できる。
【0045】フェニル低級アルキル基としては、例えば
ベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、
3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェ
ニルペンチル、6−フェニルヘキシル、1,1−ジメチ
ル−2−フェニルエチル、2−メチル−3−フェニルプ
ロピル基等のアルキル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分
枝鎖状アルキル基であるフェニルアルキル基を挙げるこ
とができる。
【0046】オキソ基、低級アルキル基及びフェニル低
級アルキル基なる群から選ばれた基が1〜3個置換した
上記複素環基としては、例えば、4−メチルピペラジニ
ル、3,4−ジメチルピペラジニル、3−エチルピロリ
ジニル、2−プロピルピロリジニル、3,4,5−トリ
メチルピペリジニル、4−ブチルピペリジニル、3−ペ
ンチルモルホリノ、4−ヘキシルピペラジニル、2−メ
チルチオモルホリノ、4−メチルオキサゾリジニル、4
−(6−フェニルヘキシル)ピペラジニル、2−(3−
フェニルプロピル)モルホリノ、3−(4−フェニルブ
チル)チオモルホリノ、3−(5−フェニルペンチル)
ピロリジニル、4−ベンジルピペリジニル、3−メチル
−4−ベンジルピペラジニル、2−ベンジルピロリジニ
ル、3−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニ
ル、2−オキソオキサゾリジニル、1−オキソチオモル
ホリノ、1,1−ジオキソチオモルホリノ基等のオキソ
基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基及びア
ルキル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル
基であるフェニルアルキル基なる群から選ばれた基が1
〜3個置換した上記複素環基を例示できる。
【0047】ピロリジニル低級アルカノイル基として
は、例えば、(1−ピロリジニル)アセチル、3−(2
−ピロリジニル)プロピオニル、2−(3−ピロリジニ
ル)プロピオニル、4−(1−ピロリジニル)ブチリ
ル、2,2−ジメチル−3−(2−ピロリジニル)プロ
ピオニル、5−(3−ピロリジニル)ペンタノイル、6
−(1−ピロリジニル)ヘキサノイル基等のアルカノイ
ル部分が炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイル
基であるピロリジニルアルカノイル基を例示できる。
【0048】イミダゾリル低級アルカノイル基として
は、例えば、(1−イミダゾリル)アセチル、3−(1
−イミダゾリル)プロピオニル、2−(4−イミダゾリ
ル)プロピオニル、4−(1−イミダゾリル)ブチリ
ル、2,2−ジメチル−3−(2−イミダゾリル)プロ
ピオニル、5−(5−イミダゾリル)ペンタノイル、6
−(1−イミダゾリル)ヘキサノイル基等のアルカノイ
ル部分が炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイル
基であるイミダゾリルアルカノイル基を例示できる。
【0049】ハロゲン原子置換低級アルカノイル基とし
ては、例えば、2,2,2−トリフルオロアセチル、
2,2,2−トリクロロアセチル、2−クロロアセチ
ル、2−ブロモアセチル、2−フルオロアセチル、2−
ヨードアセチル、2,2−ジフルオロアセチル、2,2
−ジブロモアセチル、3−クロロプロピオニル、3,
3,3−トリフルオロプロピオニル、3,3,3−トリ
クロロプロピオニル、3−クロロプロピオニル、2,3
−ジクロロプロピオニル、4,4,4−トリクロロブチ
リル、4−ブロモブチリル、4−フルオロブチリル、5
−クロロペンタノイル、3−クロロ−2−メチルプロピ
オニル、6−ブロモヘキサノイル、5,6−ジブロモヘ
キサノイル基等の置換基としてハロゲン原子を1〜3個
有する炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状のアルカノイル
基を挙げることができる。
【0050】R7及びR8が結合する窒素原子と共に、窒
素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を介し又は介するこ
となく互いに結合して形成する5〜6員環の飽和複素環
基としては、例えばピロリジニル、オキサゾリジニル、
ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリノ、チオモルホ
リノ基等を例示できる。
【0051】オキソ基及び低級アルカノイル基なる群か
ら選ばれた基が1〜3個置換した上記複素環基として
は、例えば、4−アセチルピペラジニル、2−プロパノ
イルモルホリノ、3−ブチリルチオモルホリノ、3−ペ
ンタノイルピロリジニル、4−ヘキサノイルピペリジニ
ル、3−メチル−4−アセチルピペラジニル、2,3−
ジアセチルピペラジニル、3,4,5−トリアセチルピ
ペリジニル、3−オキソピペリジニル、4−アセチル−
3−オキソピペラジニル、2−オキソピロリジニル、2
−オキソオキサゾリジニル、1−オキソチオモルホリ
ノ、1,1−ジオキソチオモルホリノ基等のオキソ基及
び炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイル基なる
群から選ばれた基が1〜3個置換した上記複素環基を例
示できる。
【0052】置換基として低級アルキル基を有すること
のあるアミノカルボニル基としては、例えばアミノカル
ボニル、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボ
ニル、プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノ
カルボニル、ブチルアミノカルボニル、tert−ブチ
ルアミノカルボニル、ペンチルアミノカルボニル、ヘキ
シルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、ジ
エチルアミノカルボニル、ジプロピルアミノカルボニ
ル、ジブチルアミノカルボニル、ジペンチルアミノカル
ボニル、ジヘキシルアミノカルボニル、N−メチル−N
−エチルアミノカルボニル、N−エチル−N−プロピル
アミノカルボニル、N−メチル−N−ブチルアミノカル
ボニル、N−メチル−N−ヘキシルアミノカルボニル基
等の置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
キル基を1〜2個有することのあるアミノカルボニル基
を挙げることができる。
【0053】本発明のCGMP PDE阻害剤に含有さ
れる有効成分化合物には、下記に示す種々の化合物が包
含される。
【0054】(1)R1、m及びRが前記一般式(1)
における定義に同じであり、R2がフェニル環上に置換
基としてシアノ基及び低級アルコキシ基なる群より選ば
れる基を有することのあるフェニル低級アルキル基を示
し、nが0を示し、R3が基
【0055】
【化5】
【0056】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0057】(2)R1、m及びRが前記一般式(1)
における定義に同じであり、R2がフェニル環上に置換
基としてシアノ基及び低級アルコキシ基なる群より選ば
れる基を有することのあるフェニル低級アルキル基を示
し、nが1を示し、Aが低級アルキレン基を示し、R3
が基
【0058】
【化6】
【0059】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0060】(3)R1、m及びRが前記一般式(1)
における定義に同じであり、R2がフェニル環上に置換
基としてシアノ基及び低級アルコキシ基なる群より選ば
れる基を有することのあるフェニル低級アルキル基を示
し、nが1を示し、Aが基−B−O−(Bは前記一般式
(1)における定義に同じ)を示し、R3が基
【0061】
【化7】
【0062】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0063】(4)R1、m及びRが前記一般式(1)
における定義に同じであり、R2がフェニル環上に置換
基としてシアノ基及び低級アルコキシ基なる群より選ば
れる基を有することのあるフェニル低級アルキル基を示
し、nが0を示し、R3が基−CHR910(R9及びR
10は前記一般式(1)における定義に同じ)である前記
一般式(1)で表されるベンゾイミダゾール誘導体又は
その塩。
【0064】(5)R1、m及びRが前記一般式(1)
における定義に同じであり、R2がフェニル環上に置換
基としてシアノ基及び低級アルコキシ基なる群より選ば
れる基を有することのあるフェニル低級アルキル基を示
し、nが1を示し、Aが低級アルキレン基を示し、R3
が基−CHR910(R9及びR10は前記一般式(1)に
おける定義に同じ)である前記一般式(1)で表される
ベンゾイミダゾール誘導体又はその塩。
【0065】(6)R1、m及ぴRが前記一般式(1)
における定義に同じであり、R2がフェニル環上に置換
基としてシアノ基及び低級アルコキシ基なる群より選ば
れる基を有することのあるフェニル低級アルキル基を示
し、nが1を示し、Aが基−B−O−(Bは前記一般式
(1)における定義に同じ)を示し、R3が基−CHR9
10(R9及びR10は前記一般式(1)における定義に
同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾイミダ
ゾール誘導体又はその塩。
【0066】(7)R1、m及びRが前記一般式(1)
における定義に同じであり、R2がチエニル低級アルキ
ル基を示し、nが0を示し、R3が基
【0067】
【化8】
【0068】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0069】(8)R1、m及びRが前記一般式(1)
における定義に同じであり、R2がチエニル低級アルキ
ル基を示し、nが1を示し、Aが低級アルキレン基を示
し、R3が基
【0070】
【化9】
【0071】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0072】(9)R1、m及びRが前記一般式(1)
における定義に同じであり、R2がチエニル低級アルキ
ル基を示し、nが1を示し、Aが基−B−O−(Bは前
記一般式(1)における定義に同じ)を示し、R3が基
【0073】
【化10】
【0074】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0075】(10)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がチエニル低級
アルキル基を示し、nが0を示し、R3が基−CHR9
10(R9及びR10は前記一般式(1)における定義に同
じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾイミダゾ
ール誘導体又はその塩。
【0076】(11)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がチエニル低級
アルキル基を示し、nが1を示し、Aが低級アルキレン
基を示し、R3が基−CHR910(R9及びR10は前記
一般式(1)における定義に同じ)である前記一般式
(1)で表されるベンゾイミダゾール誘導体又はその
塩。
【0077】(12)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がチエニル低級
アルキル基を示し、nが1を示し、Aが基−B−O−
(Bは前記一般式(1)における定義に同じ)を示し、
3が基−CHR910(R9及びR10は前記一般式
(1)における定義に同じ)である前記一般式(1)で
表されるベンゾイミダゾール誘導体又はその塩。
【0078】(13)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がベンゾフラン
環上に置換基として低級アルキル基を有することのある
ベンゾフリル低級アルキル基を示し、nが0を示し、R
3が基
【0079】
【化11】
【0080】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0081】(14)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がベンゾフラン
環上に置換基として低級アルキル基を有することのある
ベンゾフリル低級アルキル基を示し、nが1を示し、A
が低級アルキレン基を示し、R3が基
【0082】
【化12】
【0083】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0084】(15)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がベンゾフラン
環上に置換基として低級アルキル基を有することのある
ベンゾフリル低級アルキル基を示し、nが1を示し、A
が基−B−O−(Bは前記一般式(1)における定義に
同じ)を示し、R3が基
【0085】
【化13】
【0086】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0087】(16)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がベンゾフラン
環上に置換基として低級アルキル基を有することのある
ベンゾフリル低級アルキル基を示し、nが0を示し、R
3が基−CHR910(R9及びR10は前記一般式(1)
における定義に同じ)である前記一般式(1)で表され
るベンゾイミダゾール誘導体又はその塩。
【0088】(17)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がベンゾフラン
環上に置換基として低級アルキル基を有することのある
ベンゾフリル低級アルキル基を示し、nが1を示し、A
が低級アルキレン基を示し、R3が基−CHR910(R
9及びR10は前記一般式(1)における定義に同じ)で
ある前記一般式(1)で表されるベンゾイミダゾール誘
導体又はその塩。
【0089】(18)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がベンゾフラン
環上に置換基として低級アルキル基を有することのある
ベンゾフリル低級アルキル基を示し、nが1を示し、A
が基−B−O−(Bは前記一般式(1)における定義に
同じ)を示し、R3が基−CHR910(R9及びR10
前記一般式(1)における定義に同じ)である前記一般
式(1)で表されるベンゾイミダゾール誘導体又はその
塩。
【0090】(19)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2が低級アルケニ
ル基を示し、nが0を示し、R3が基
【0091】
【化14】
【0092】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0093】(20)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2が低級アルケニ
ル基を示し、nが1を示し、Aが低級アルキレン基を示
し、R3が基
【0094】
【化15】
【0095】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0096】(21)R1、m、R2及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2が低級アルケニ
ル基を示し、nが1を示し、Aが基−B−O−(Bは前
記一般式(1)における定義に同じ)を示し、R3が基
【0097】
【化16】
【0098】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0099】(22)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2が低級アルケニ
ル基を示し、nが0を示し、R3が基−CHR910(R
9及びR10は前記一般式(1)における定義に同じ)で
ある前記一般式(1)で表されるベンゾイミダゾール誘
導体又はその塩。
【0100】(23)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2が低級アルケニ
ル基を示し、nが1を示し、Aが低級アルキレン基を示
し、R3が基−CHR910(R9及びR10は前記一般式
(1)における定義に同じ)である前記一般式(1)で
表されるベンゾイミダゾール誘導体又はその塩。
【0101】(24)R1、m及びRが一般式(1)に
おける定義に同じ。)を示し、R2が低級アルケニル基
を示し、nが1を示し、Aが基−B−O−(Bは前記一
般式(1)における定義に同じ)R3が基−CHR910
(R9及びR10は前記一般式(1)における定義に同
じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾイミダゾ
ール誘導体又はその塩。
【0102】(25)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2が低級アルコキ
シ基置換低級アルキル基を示し、nが0を示し、R3
【0103】
【化17】
【0104】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0105】(26)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2が低級アルコキ
シ基置換低級アルキル基を示し、nが1を示し、Aが低
級アルキレン基を示し、R3が基
【0106】
【化18】
【0107】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0108】(27)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2が低級アルコキ
シ基置換低級アルキル基を示し、nが1を示し、Aが基
−B−O−(Bは前記一般式(1)における定義に同
じ)を示し、R3が基
【0109】
【化19】
【0110】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0111】(28)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2が低級アルコキ
シ基置換低級アルキル基を示し、nが0を示し、R3
基−CHR910(R9及びR10は前記一般式(1)にお
ける定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベ
ンゾイミダゾール誘導体又はその塩。
【0112】(29)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2が低級アルコキ
シ基置換低級アルキル基を示し、nが1を示し、Aが低
級アルキレン基を示し、R3が基−CHR910(R9
びR10は前記一般式(1)における定義に同じ)である
前記一般式(1)で表されるベンゾイミダゾール誘導体
又はその塩。
【0113】(30)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2が低級アルコキ
シ基置換低級アルキル基を示し、nが1を示し、Aが基
−B−O−(Bは前記一般式(1)における定義に同
じ)を示し、R3が基−CHR910(R9及びR10は前
記一般式(1)における定義に同じ)である前記一般式
(1)で表されるベンゾイミダゾール誘導体又はその
塩。
【0114】(31)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がシクロアルキ
ル低級アルキル基を示し、nが0を示し、R3が基
【0115】
【化20】
【0116】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0117】(32)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がシクロアルキ
ル低級アルキル基を示し、nが1を示し、Aが低級アル
キレン基を示し、R3が基
【0118】
【化21】
【0119】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0120】(33)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がシクロアルキ
ル低級アルキル基を示し、nが1を示し、Aが基−B−
O−(Bは前記一般式(1)における定義に同じ)を示
し、R3が基
【0121】
【化22】
【0122】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0123】(34)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がシクロアルキ
ル低級アルキル基を示し、nが0を示し、R3が基−C
HR910(R9及びR10は前記一般式(1)における定
義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾイ
ミダゾール誘導体又はその塩。
【0124】(35)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がシクロアルキ
ル低級アルキル基を示し、nが1を示し、Aが低級アル
キレン基を示し、R3が基−CHR910(R9及びR10
は前記一般式(1)における定義に同じ)である前記一
般式(1)で表されるベンゾイミダゾール誘導体又はそ
の塩。
【0125】(36)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がシクロアルキ
ル低級アルキル基を示し、nが1を示し、Aが基−B−
O−(Bは前記一般式(1)における定義に同じ)を示
し、R3が基−CHR910(R9及びR101は前記一般式
(1)における定義に同じ)である前記一般式(1)で
表されるベンゾイミダゾール誘導体又はその塩。
【0126】(37)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がシクロアルケ
ニル低級アルキル基を示し、nが0を示し、R3が基
【0127】
【化23】
【0128】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0129】(38)R1、m、及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がシクロアルケ
ニル低級アルキル基を示し、nが1を示し、Aが低級ア
ルキレン基を示し、R3が基
【0130】
【化24】
【0131】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0132】(39)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がシクロアルケ
ニル低級アルキル基を示し、nが1を示し、Aが基−B
−O−(Bは前記一般式(1)における定義に同じ)を
示し、R3が基
【0133】
【化25】
【0134】(R4及びlは前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0135】(40)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がシクロアルケ
ニル低級アルキル基を示し、nが0を示し、R3が基−
CHR910(R9及びR10は前記一般式(1)における
定義に同じ)である前記一般式(1)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体又はその塩。
【0136】(41)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がシクロアルケ
ニル低級アルキル基を示し、nが1を示し、Aが低級ア
ルキレン基を示し、R3が基−CHR910(R9及びR
10は前記一般式(1)における定義に同じ)である前記
一般式(1)で表されるベンゾイミダゾール誘導体又は
その塩。
【0137】(42)R1、m及びRが前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2がシクロアルケ
ニル低級アルキル基を示し、nが1を示し、nが1を示
し、Aが基−B−O−(Bは前記一般式(1)における
定義に同じ)を示し、R3が基−CHR910(R9及び
10は前記一般式(1)における定義に同じ)である前
記一般式(1)で表されるベンゾイミダゾール誘導体又
はその塩。
【0138】(43)1−ベンジル−6−クロロ−2−
{3−〔3−(2−エチル−1−イミダゾリル)プロポ
キシ〕フェニルアミノカルボニル}ベンゾイミダゾール
又はその塩。
【0139】(44)1−(1−シクロヘキセニル)メ
チル−5,6−ジクロロ−2−{3−〔3−(1−イミ
ダゾリル)プロポキシ〕ベンジルアミノカルボニル}ベ
ンゾイミダゾール又はその塩。
【0140】(45)1−ベンジル−6−クロロ−2−
〔3−(3−チオモルホリノカルボニルプロポキシ)ベ
ンジルアミノカルボニル〕ベンゾイミダゾール又はその
塩。
【0141】本発明の有効成分化合物(以下単に「本発
明化合物」という)は、下記に示す種々の方法により製
造することができる。
【0142】
【化26】
【0143】〔式中R、R1、m、R2、R3、A及びn
は前記に同じ。〕反応式−1で示される方法は、一般式
(2)のベンゾイミダゾール化合物(カルボン酸)と一
般式(3)のアミンとを、通常のアミド結合生成反応に
て反応させる方法である。酸アミド結合生成反応には公
知のアミド結合生成反応の条件を容易に適用できる。例
えば(イ)混合酸無水物法、即ちカルボン酸(2)にア
ルキルハロ炭酸エステルを反応させて混合酸無水物と
し、これにアミン(3)を反応させる方法、(ロ)活性
エステル法、即ちカルボン酸(2)をp−ニトロフェニ
ルエステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル等の活性エ
ステルとし、これにアミン(3)を反応させる方法、
(ハ)カルボジイミド法、即ちカルボン酸(2)にアミ
ン(3)をジシクロヘキシルカルボジイミド、カルボニ
ルジイミダゾール等の活性化剤の存在下に縮合反応させ
る方法、(ニ)その他の方法、例えばカルボン酸(2)
を無水酢酸等の脱水剤によりカルボン酸無水物とし、こ
れにアミン(3)を反応させる方法、カルボン酸(2)
と低級アルコールとのエステルにアミン(3)を高温下
に反応させる方法、カルボン酸(2)の酸ハロゲン化
物、即ちカルボン酸ハライドにアミン(3)を反応させ
る方法等を挙げることができる。
【0144】上記混合酸無水物法(イ)において用いら
れる混合酸無水物は、通常のショッテン−バウマン反応
と同様の反応により得られ、これを通常単離することな
くアミン(3)と反応させることにより一般式(1)の
本発明化合物が製造される。上記ショッテン−バウマン
反応は塩基性化合物の存在下に行われる。用いられる塩
基性化合物としては、ショッテン−バウマン反応に慣用
の化合物例えばトリエチルアミン、トリメチルアミン、
ピリジン、ジメチルアニリン、1−メチル−2−ピロリ
ジノン(NMP)、N−メチルモルホリン、1,5−ジ
アザビシクロ〔4.3.0〕ノネン−5(DBN)、
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7
(DBU)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オ
クタン(DABCO)等の有機塩基、炭酸カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム
等の無機塩基等が挙げられる。該反応は、通常−20〜
100℃程度、好ましくは0〜50℃程度において行わ
れ、反応時間は5分〜10時間程度、好ましくは5分〜
2時間程度である。得られた混合酸無水物とアミン
(3)との反応は通常−20〜150℃程度、好ましく
は10〜50℃程度において行われ、反応時間は5分〜
10時間程度、好ましくは5分〜5時間程度である。混
合酸無水物法は一般に溶媒中で行われる。用いられる溶
媒としては混合酸無水物法に慣用の溶媒がいずれも使用
可能であり、具体的にはクロロホルム、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、p−クロロベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエー
テル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、N,
N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ア
セトニトリル、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の非プ
ロトン性極性溶媒等又は之等の混合溶媒等が挙げられ
る。混合酸無水物法において使用されるアルキルハロ炭
酸エステルとしては例えばクロロ蟻酸メチル、ブロモ蟻
酸メチル、クロロ蟻酸エチル、ブロモ蟻酸エチル、クロ
ロ蟻酸イソブチル等が挙げられる。該法におけるカルボ
ン酸(2)、アルキルハロ炭酸エステル及びアミン
(3)の使用割合は、通常等モルずつとするのがよい
が、アミン(3)に対してアルキルハロ炭酸エステル及
びカルボン酸(2)はそれぞれ1〜1.5倍モル量程度
の範囲内で使用することができる。
【0145】また前記その他の方法(ニ)の内、カルボ
ン酸ハライドにアミン(3)を反応させる方法を採用す
る場合、該反応は塩基性化合物の存在下に、適当な溶媒
中で行われる。用いられる塩基性化合物としては、公知
のものを広く使用でき、例えば上記ショッテン−バウマ
ン反応に用いられる塩基性化合物の他に、例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、水素
化カリウム等を例示できる。また用いられる溶媒として
は、例えば上記混合酸無水物法に用いられる溶媒の他
に、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、3−メトキシ−1−ブタノール、エチルセロソル
ブ、メチルセロソルブ等のアルコール類、ピリジン、ア
セトン、水等を例示できる。アミン(3)とカルボン酸
ハライドとの使用割合としては、特に限定がなく広い範
囲内で適宜選択でき、通常前者に対して後者を少なくと
も等モル量程度、好ましくは等モル〜5倍モル量程度用
いるのがよい。該反応は通常−20〜180℃程度、好
ましくは0〜150℃程度にて行われ、一般に5分〜3
0時間程度で反応は完結する。
【0146】更に上記反応式−1に示すアミド結合生成
反応は、カルボン酸(2)とアミン(3)とを、フェニ
ルホスフィン−2,2′−ジチオジピリジン、ジフェニ
ルホスフィニルクロリド、フェニル−N−フェニルホス
ホラミドクロリデート、ジエチルクロロホスフェート、
シアノリン酸ジエチル、ジフェニルリン酸アジド、ビス
(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィニック
クロリド等のリン化合物の縮合剤の存在下に反応させる
方法によっても実施できる。
【0147】該反応は、上記カルボン酸ハライドにアミ
ン(3)を反応させる方法で用いられる溶媒及び塩基性
化合物の存在下に、通常−20〜150℃程度、好まし
くは0〜100℃程度付近にて行われ、一般に5分〜3
0時間程度にて反応は終了する。縮合剤及びカルボン酸
(2)の使用量はアミン(3)に対して夫々少なくとも
等モル量程度、好ましくは等モル〜2倍モル量程度使用
するのがよい。
【0148】また無溶媒下又は溶媒中、塩基性化合物の
存在又は非存在下、カルボン酸(2)と低級アルコール
とのエステル及びアミン(3)を反応させることによっ
ても、上記反応式−1で示される反応が実施される。こ
の反応は、通常室温〜200℃、好ましくは室温〜12
0℃付近にて、一般に30分〜5時間程度にて終了す
る。アミン(3)の使用量は、カルボン酸(2)と低級
アルコールとのエステルに対して少なくとも0.5倍モ
ル、好ましくは0.5〜6倍モル量とするのがよい。こ
の反応における溶媒としては、前記カルボン酸ハライド
にアミン(3)を反応させる方法において使用される溶
媒をいずれも使用することができる。また塩基性化合物
としては、前記カルボン酸ハライドにアミン(3)を反
応させる方法において使用される塩基性化合物をいずれ
も使用することができ、更にナトリウムメチラート、ナ
トリウムエチラート、カリウムメチラート、カリウムエ
チラート等のアルカリ金属アルコラート類を使用するこ
ともできる。
【0149】また適当な溶媒中、水素化アルミニウムリ
チウム、トリメチルアルミニウム等のアルミニウム化合
物等の縮合剤とアミン(3)とを反応させた後、カルボ
ン酸(2)と低級アルコールとのエステルとを反応させ
ることによっても、上記反応式−1で示される反応が実
施される。ここで使用される溶媒としては、例えばジオ
キサン、ジエチルエーテル、ジグライム、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素類、シクロヘキサン、ヘプタン、ヘ
キサン等の脂肪族炭化水素類等やこれらの混合溶媒等を
例示できる。アミン(3)の使用量は、カルボン酸
(2)と低級アルコールとのエステルに対して少なくと
も等モル、好ましくは等モル〜5倍モル量とするのがよ
い。また縮合剤の使用量は、カルボン酸(2)と低級ア
ルコールとのエステルに対して少なくとも等モル、好ま
しくは等モル〜2倍モル量とするのがよい。縮合剤とア
ミン(3)との反応においては、該反応は通常−80〜
100℃付近で反応は進行し、一般に30分〜20時間
程度で反応は完結する。引続き行われるカルボン酸
(2)と低級アルコールとのエステルとの反応において
は、該反応は通常室温〜200℃、好ましくは室温〜1
50℃付近にて進行し、一般に1〜15時間程度で反応
は完結する。
【0150】
【化27】
【0151】〔式中R、R1、m、R2、A、n及びR4
は前記に同じ。Xはハロゲン原子を示す。l’は1又は
2を示す。R4aはハロゲン原子置換低級アルコキシ基を
示す。R4b'は基−NR56(R5及びR6は前記に同
じ。)、イミダゾール環上に置換基として低級アルキル
基を有することのある1−イミダゾリル基又は1,2,
3,4−テトラゾール環上に低級アルキル基を有するこ
とのある1,2,3,4−テトラゾール−1−イル基を
示す。R4bは基−O−A1−NR56(A1、R5及びR6
は、前記に同じ。)、イミダゾール環上に置換基として
低級アルキル基を有することのある1−イミダゾリル置
換低級アルコキシ基又は1,2,3,4−テトラゾール
環上に低級アルキル基を有することのある1,2,3,
4−テトラゾール−1−イル置換低級アルコキシ基を示
す。〕 化合物(1a)と化合物(4)との反応は、一般に適当
な不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下又は非存在下に
て行われる。用いられる不活性溶媒としては例えばベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、
tert−ブタノール等の低級アルコール類、酢酸、酢
酸エチル、アセトン、アセトニトリル、ピリジン、ジメ
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチ
ルリン酸トリアミド又はこれらの混合溶媒等を挙げるこ
とができる。また塩基性化合物としては例えば炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等の金属水酸化物、水素化ナトリウム、カリウム、ナ
トリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメチラート、
ナトリウムエチラート等の金属アルコラート、ピリジ
ン、N−エチルジイソプロピルアミン、ジメチルアミノ
ピリジン、トリエチルアミン、1,5−ジアザビシクロ
〔4.3.0〕ノネン−5(DBN)、1,8−ジアザ
ビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7(DBU)、
1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン(DA
BCO)等の有機塩基等を挙げることができる。化合物
(1a)と化合物(4)との使用割合としては、特に限
定がなく広い範囲で適宜選択すればよいが、前者に対し
て後者を少なくとも等モル量程度、好ましくは等モル〜
10倍モル量程度用いるのがよい。該反応は通常0〜2
00℃程度、好ましくは0〜170℃程度にて行われ、
一般に30分〜75時間程度で反応は終了する。該反応
系内には沃化ナトリウム、沃化カリウム等のアルカリ金
属ハロゲン化合物、銅粉等を添加してもよい。
【0152】
【化28】
【0153】〔式中R、R1、m、R2、A、n、R4
l’及びXは前記に同じ。R11は低級アルキル基、ハロ
ゲン原子置換低級アルキル基、カルボキシ置換低級アル
キル基、低級アルコキシカルボニル基置換低級アルキル
基、水酸基置換低級アルキル基、イミダゾール環上に置
換基として低級アルキル基を有することのあるイミダゾ
リル低級アルキル基、1,2,3,4−テトラゾール環
上に置換基として低級アルキル基を有することのある
1,2,3,4−テトラゾール低級アルキル基又は基−
1−(CO)p−NR56(A1、p、R5及びR6は前
記に同じ)を示す。R4cは、低級アルコキシ基、ハロゲ
ン原子置換低級アルコキシ基、カルボキシ置換低級アル
コキシ基、低級アルコキシカルボニル基置換低級アルコ
キシ基、水酸基置換低級アルコキシ基、イミダゾール環
上に置換基として低級アルキル基を有することのあるイ
ミダゾリル低級アルコキシ基、1,2,3,4−テトラ
ゾール環上に置換基として低級アルキル基を有すること
のある1,2,3,4−テトラゾリル低級アルコキシ基
又は基−O−A1−(CO)p−NR56(A1、p、R
5及びR6は前記に同じ)を示す。〕 化合物(1c)と化合物(5)との反応は、前記反応式
−2における化合物(1a)と化合物(4)との反応と
同様の条件下に行われる。
【0154】
【化29】
【0155】〔式中R、R1、m、R2、A、n、R4
びl’は前記に同じ。R4dは低級アルコキシカルボニル
基置換低級アルコキシ基を示す。R4eはカルボキシ置換
低級アルコキシ基を示す。〕 化合物(1e)を化合物(1f)に導く反応は、適当な
溶媒中又は無溶媒で、酸又は塩基性化合物の存在下に実
施することができる。用いられる溶媒としては例えば
水、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低
級アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケ
トン類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレング
リコールジメチルエーテル等のエーテル類、酢酸、ギ酸
等の脂肪酸類、之等の混合溶媒等を挙げることができ
る。酸としては例えば塩酸、硫酸、臭化水素酸等の鉱酸
やギ酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族スル
ホン酸等の有機酸等を挙げることができ、また塩基性化
合物としては例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
金属炭酸塩や水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化カルシウム等の金属水酸化物等を挙げることができ
る。該反応は通常室温〜200℃程度、好ましくは室温
〜150℃程度にて好適に進行し、一般に10分〜25
時間程度で終了する。
【0156】化合物(1f)をエステル化して化合物
(1e)に導く反応は、例えば塩酸、硫酸等の鉱酸、チ
オニルクロリド、オキシ塩化リン、五塩化リン、三塩化
リン等のハロゲン化剤の存在下、原料化合物をメタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類
と、通常0〜150℃、好ましくは50〜100℃に
て、1〜10時問程度反応させることにより行われる。
【0157】
【化30】
【0158】〔式中R、R1、m、R2、A、n、R4
1、R4e、R5及びR6は前記に同じ。〕 化合物(1f)と化合物(6)との反応は、前記反応式
−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同
様の条件下に行われる。
【0159】
【化31】
【0160】〔式中R、R1、m、R2、A、n、R4
びl’は前記に同じ。〕 化合物(1h)を還元して化合物(1i)を得る反応
は、例えば(1)適当な溶媒中接触還元触媒を用いて還元
するか又は(2)適当な不活性溶媒中、金属もしくは金属
塩と酸又は金属もしくは金属塩とアルカリ金属水酸化
物、硫化物、アンモニウム塩等との混合物等を還元剤と
して用いて還元することにより行われる。
【0161】(1)の還元触媒を用いる場合、使用される
溶媒としては、例えば水、酢酸、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール類、ヘキサン、シ
クロヘキサン等の炭化水素類、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メチ
ル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の
非プロトン性極性溶媒等又はこれらの混合溶媒等が挙げ
られる。使用される接触還元触媒としては、例えばパラ
ジウム、パラジウム−黒、パラジウム−炭素、白金、酸
化白金、亜クロム酸銅、ラネーニッケル等が挙げられ
る。触媒は、出発原料に対して一般に0.02〜1倍量
程度用いるのがよい。反応温度は、通常−20〜150
℃付近、好ましくは0〜100℃付近、水素圧は通常1
〜10気圧とするのがよく、該反応は一般に0.5〜1
0時間程度で終了する。また該反応には塩酸等の酸を添
加してもよい。
【0162】また(2)の方法を用いる場合、鉄、亜鉛、
錫もしくは塩化第一錫と塩酸、硫酸等の鉱酸、又は鉄、
硫酸第一鉄、亜鉛もしくは錫と水酸化ナトリウム等のア
ルカリ金属水酸化物、硫化アンモニウム等の硫化物、ア
ンモニア水、塩化アンモニウム等のアンモニウム塩との
混合物が還元剤として用いられる。使用される不活性溶
媒としては、例えば水、酢酸、メタノール、エタノー
ル、ジオキサン等を例示できる。上記還元反応の条件と
しては、用いられる還元剤によって適宜選択すればよ
く、例えば塩化第一錫と塩酸とを還元剤として用いる場
合、有利には0℃〜100℃付近で、0.5〜10時間
程度反応を行うのがよい。還元剤は、原料化合物に対し
て少なくとも等モル量、通常は等モル〜5倍モル量用い
られる。
【0163】
【化32】
【0164】〔式中R、R1、m、R2、A、n、R4
l’及びXは前記に同じ。R7aは水素原子、低級アルキ
ル基、ピロリジニル低級アルカノイル基、イミダゾリル
低級アルカノイル基又はハロゲン原子置換低級アルカノ
イル基を示す。R12は低級アルキル基を示す。R13はピ
ロリジニル低級アルカノイル基、イミダゾリル低級アル
カノイル基又はハロゲン原子置換低級アルカノイル基を
示す。〕 化合物(1j)と化合物(7)との反応は、前記反応式
−2における化合物(1a)と化合物(4)との反応と
同様の条件下に行われる。
【0165】化合物(1j)と化合物(8)との反応
は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物
(3)との反応と同様の条件下に行われる。
【0166】
【化33】
【0167】〔式中R、R1、m、R2、A、n、R4
l’、A1、p及びXは前記に同じ。R5aは水素原子、
低級アルキル基、置換基として低級アルキル基を有する
ことのあるアミノ低級アルキル基又は水酸基置換低級ア
ルキル基を示す。R6aは低級アルキル基、置換基として
低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル
基又は水酸基置換低級アルキル基を示す。〕 化合物(1m)と化合物(9)との反応は、前記反応式
−2における化合物(1a)と化合物(4)との反応と
同様の条件下に行われる。
【0168】
【化34】
【0169】〔式中R、R1、m、A、n、R4、l’及
びXは前記に同じ。〕 化合物(1o)を化合物(1p)に導く反応は、適当な
溶媒中、塩基性化合物の存在下に行われる。ここで使用
される溶媒及び塩基性化合物は、前記反応式−2におけ
る化合物(1a)と化合物(4)との反応で用いた溶媒
及び塩基性化合物をいずれも使用することができる。該
反応は、通常0〜150℃、好ましくは0〜100℃程
度にて行われ、一般に30分〜30時間程度で反応は終
了する。
【0170】
【化35】
【0171】〔式中R、R1、m、R2、A、n、R4
びl’は前記に同じ。X1及びX2はそれぞれハロゲン原
子を示す。R14はオキソ基又は低級アルカノイル基を示
す。rは0又は1〜3の整数を示す。qは1又は2を示
す。Zはメチン基、基−NH−、酸素原子又は硫黄原子
を示す。但し、r個のR14の少なくとも一つが基−NH
−上に置換しているとき、Zは基>N−R14になるもの
とする。〕 化合物(1i)と化合物(10)との反応は、溶媒とし
て水を使用してもよい以外は、前記反応式−2における
化合物(1a)と化合物(4)との反応と同様の条件下
に行うことができる。
【0172】
【化36】
【0173】〔式中R、R1、m、R2、A、n、R4
l’及びrは前記に同じ。R15及びR16はそれぞれ低級
アルコキシ基を示す。R17は低級アルキル基を示す。〕 化合物(1i)と化合物(11)との反応は、適当な溶
媒中、酸の存在下に実施することができる。ここで使用
される溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等の低級アルコール類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテ
ル等のエーテル類、酢酸、ギ酸等の脂肪酸、これらの混
合溶媒等を挙げることができる。また使用される酸とし
ては、例えば塩酸、硫酸、臭化水素酸等の鉱酸、ギ酸、
酢酸、芳香族スルホン酸等の有機酸を挙げることができ
る。化合物(11)は、化合物(1i)に対して少なく
とも等モル程度、好ましくは等モル〜2倍モル量程度使
用するのがよい。該反応は、通常室温〜200℃程度、
好ましくは室温〜150℃程度にて好適に進行し、一般
に0.5〜5時間程度で終了する。
【0174】
【化37】
【0175】〔式中R、R1、m、R2、A、n、R4
l’及びR4eは前記に同じ。R4fは水酸基置換低級アル
コキシ基を示す。〕 化合物(1f)を化合物(1s)に導く還元反応は、水
素化還元剤を用いる還元法が好適に利用される。用いら
れる水素化還元剤としては、例えば水素化アルミニウム
リチウム、水素化硼素リチウム、水素化硼素ナトリウ
ム、ジボラン、ボラン−メチルサルファイドコンプレッ
クス(Borane-methylsulfide complex)等が挙げられ、
その使用量は原料化合物に対して少なくとも等モル、好
ましくは等モル〜15倍モルの範囲である。この還元反
応は、通常適当な溶媒、例えば水、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール等の低級アルコール類、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、ジグライム等のエーテル類やこれらの混合溶媒を
用い、通常約−60〜150℃、好ましくは−30〜1
00℃にて、約10分間〜15時間程度で行われる。
尚、還元剤として水素化アルミニウムリチウム、ジボラ
ン及びボラン−メチルサルファイドコンプレックスを用
いた場合は、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、
ジイソプロピルエーテル、ジグライム等の無水の溶媒を
用いるのがよい。
【0176】出発原料の化合物(2)は、例えば下記反
応式−13及び反応式−14に示す方法により製造され
る。
【0177】
【化38】
【0178】〔式中R1及びmは前記に同じ。X3、X4
及びX5は、それぞれハロゲン原子を示す。R18は低級
アルコキシ基を示す。R19は低級アルコキシ基を示す。
20は低級アルキル基を示す。R2aは水素原子及び前記
2を示す。〕 化合物(12)と化合物(13)との反応は、適当な溶
媒中、酸の存在下に実施することができる。ここで使用
される溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等の低級アルコール類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテ
ル等のエーテル類、酢酸、ギ酸等の脂肪酸、これらの混
合溶媒等が挙げられる。また使用される酸としては、例
えば塩酸、硫酸、臭化水素酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、p
−トルエンスルホン酸等の芳香族スルホン酸等の有機酸
等が挙げられる。化合物(13)の使用量は、化合物
(12)に対して通常少なくとも等モル、好ましくは等
モル〜2倍モル量とするのがよい。該反応は通常室温〜
200℃程度、好ましくは室温〜150℃程度にて好適
に進行し、一般に0.5〜5時間程度で終了する。
【0179】化合物(14)と化合物(15)との反応
は、前記反応式−2における化合物(1a)と化合物
(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。この場
合、化合物(15)は溶媒として大過剰量使用するのが
よい。
【0180】化合物(16)を化合物(2a)に導く反
応及び化合物(2a)を化合物(2b)に導く反応は、
前記反応式−4における化合物(1e)を化合物(1
f)に導く反応の内の加水分解反応と同様の反応条件下
に行われる。
【0181】化合物(12)と化合物(17)との反応
は、前記化合物(12)と化合物(13)との反応と同
様の反応条件下に行われる。
【0182】また、化合物(12)と化合物(17)と
の反応は、適当な溶媒中、酸の存在又は非存在下、酸化
剤の存在下でも行われる。用いられる溶媒としては、例
えば水、メタノール、エタノール、イソプロパノール等
の低級アルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル
類、酢酸、ギ酸等の脂肪酸、n−ヘキサン、ベンゼン、
トルエン等の芳香族炭化水素類、これらの混合溶媒等が
挙げられる。酸としては、前記化合物(12)と化合物
(13)との反応において用いられる酸をいずれも使用
することができる。また使用される酸化剤としては、例
えば沃素、ニトロベンゼン等のニトロ化合物、パラジウ
ム炭素等の脱水素触媒等が挙げられる。化合物(17)
の使用量は、化合物(12)に対して通常少なくとも等
モル、好ましくは等モル〜3倍モル量とするのがよい。
また酸化剤の使用量は、化合物(12)に対して通常少
なくとも0.1倍モル、好ましくは0.1〜2倍モル量
とするのがよい。該反応は通常室温〜200℃程度、好
ましくは室温〜150℃程度にて好適に進行し、一般に
10分〜5時間程度で終了する。反応系内に酸化剤を存
在させることにより、目的物である化合物(2a)を高
収率、高純度で製造し得る。
【0183】
【化39】
【0184】〔式中R1、m、R2及びXは前記に同じ。
21は水素原子又は低級アルキル基を示す。〕 化合物(2c)と化合物(18)との反応は、前記反応
式−2における化合物(1a)と化合物(4)との反応
と同様の反応条件下に行われる。
【0185】出発原料の化合物(12)は、例えば下記
に示す方法に従い製造される。
【0186】
【化40】
【0187】〔式中R1、m、R2a及びXは前記に同
じ。〕 化合物(19)と化合物(20)との反応は、適当な溶
媒中又は無溶媒下に行われる。ここで使用される溶媒と
しては、前記反応式−2における化合物(1a)と化合
物(4)との反応で用いた溶媒をいずれも使用すること
ができる。化合物(20)は化合物(19)に対して通
常大過剰量使用するのがよい。該反応は通常0〜150
℃、好ましくは室温〜100℃付近にて行われ、一般に
1〜20時間程度にて終了する。
【0188】化合物(21)を化合物(12)に導く反
応は、前記反応式−6における化合物(1h)と化合物
(1i)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
【0189】
【化41】
【0190】〔式中R1、m、R2及びXは前記に同じ。
2bは、フェニル環上に置換基としてシアノ基及び低級
アルコキシ基なる群より選ばれる基を有することのある
フェニル基、チエニル基、ベンゾフラン環上に置換基と
して低級アルキル基を有することのあるベンゾフリル
基、シクロアルキル基又はシクロアルケニル基を示
す。〕 化合物(22)と化合物(23)との反応は、前記反応
式−1における化合物(2)と化合物(3)の反応のう
ち、カルボン酸ハライドにアミンを反応させる方法と同
様の条件下に行われる。引続き行われる還元は、前記反
応式−12における化合物(1f)を化合物(1s)に
導く還元反応と同様の条件下に行われる。
【0191】化合物(22)と化合物(18)との反応
は、前記反応式−2における化合物(1a)と化合物
(4)との反応と同様の条件下に行われる。
【0192】
【化42】
【0193】〔式中R1、R2及びXは前記に同じ。〕 化合物(24)と化合物(18)との反応は、前記反応
式−16の化合物(22)と化合物(18)との反応と
同様の条件下に行われる。
【0194】化合物(25)を化合物(12c)に導く
反応及び化合物(24)を化合物(12d)に導く反応
は、前記反応式−4における化合物(1e)を化合物
(1f)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
【0195】出発原料の化合物(3)は、例えば下記に
示す方法に従い製造される。
【0196】
【化43】
【0197】〔式中R4、l’、R4a、R4b、A、n及
びRは前記に同じ。R22はアミノ基又はアミノ基に変換
可能な基を示す。〕 反応式−18において、R22で示されるアミノ基に変換
可能な基としては、例えばニトロ基、シアノ基、アジド
基、フタルイミド基、ベンジルオキシカルボニルアミノ
基等の還元や加水分解等の通常の変換手段でアミノ基に
導ける基を意味する。
【0198】化合物(3a)と化合物(4)との反応
は、前記反応式−2における化合物(1a)と化合物
(4)との反応と同様の条件下に行われる。
【0199】
【化44】
【0200】〔式中R4、l’、A、n、R22、R11
X及びR4cは前記に同じ。〕 化合物(3c)と化合物(5)との反応は、前記反応式
−3における化合物(1c)と化合物(5)との反応と
同様の条件下に行われる。
【0201】R22がニトロ基を示す化合物(3a)、化
合物(3b)、化合物(3c)及び化合物(3d)は、
これらを還元することにより、対応するR22がアミノ基
である化合物(3a)、化合物(3b)、化合物(3
c)及び化合物(3d)に誘導され得る。この還元反応
は、例えば(1)適当な溶媒中接触還元触媒を用いて還元
するか又は(2)適当な不活性溶媒中、金属もしくは金属
塩と酸又は金属もしくは金属塩とアルカリ金属水酸化
物、硫化物、アンモニウム塩等との混合物或いは水素化
アルミニウムリチウム等の水素化還元剤等を還元剤とし
て用いて還元することにより行われる。
【0202】(1)の還元触媒を用いる場合、使用される
溶媒としては例えば水、酢酸、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール類、ヘキサン、シ
クロヘキサン等の炭化水素類、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メチ
ル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の
非プロトン性極性溶媒等又はこれらの混合溶媒等が挙げ
られ、使用される接触還元触媒としては例えばパラジウ
ム、パラジウム−黒、パラジウム−炭素、白金、酸化白
金、亜クロム酸銅、ラネーニッケル等が挙げられる。触
媒は出発原料に対して一般に0.02〜1倍量程度用い
るのがよい。反応温度は通常−20〜150℃付近、好
ましくは0〜100℃付近、水素圧は通常1〜10気圧
とするのがよく、該反応は一般に0.5〜10時間程度
で終了する。また該反応には塩酸等の酸を添加してもよ
い。
【0203】また(2)の方法を用いる場合、鉄、亜鉛、
錫もしくは塩化第一錫と塩酸、硫酸等の鉱酸、又は鉄、
硫酸第一鉄、亜鉛もしくは錫と水酸化ナトリウム等のア
ルカリ金属水酸化物、硫化アンモニウム等の硫化物、ア
ンモニア水、塩化アンモニウム等のアンモニウム塩との
混合物、或いは水素化アルミニウムリチウム等の水素化
還元剤が還元剤として用いられる。使用される不活性溶
媒としては、例えば水、酢酸、メタノール、エタノー
ル、ジオキサン等を例示できる。還元剤として水素化ア
ルミニウムリチウムを用いる場合は、溶媒としてジエチ
ルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジグラ
イム等のエーテル類を使用するのが好ましい。上記還元
反応の条件としては、用いられる還元剤によって適宜選
択すればよく、例えば塩化第一錫と塩酸とを還元剤とし
て用いる場合、有利には0〜80℃付近、0.5〜10
時間程度反応を行うのがよい。還元剤は、原料化合物に
対して少なくとも等モル量、通常は等モル〜5倍モル量
用いられる。
【0204】R22がニトリル基を示す化合物(3a)、
化合物(3b)、化合物(3c)及び化合物(3d)
は、これらを還元することにより、対応するR22がアミ
ノ基である化合物(3a)、化合物(3b)、化合物
(3c)及び化合物(3d)に誘導され得る。この還元
反応は、水素化還元剤を用いる還元法が好適に利用され
る。用いられる水素化還元剤としては、例えば水素化ア
ルミニウムリチウム、水素化硼素リチウム、水素化硼素
ナトリウム、ジボラン等が挙げられ、その使用量は原料
化合物に対して少なくとも等モル、好ましくは等モル〜
15倍モルの範囲である。この還元反応は、通常適当な
溶媒、例えば水、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール等の低級アルコール類、テトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジグライム
等のエーテル類やこれらの混合溶媒等を用い、通常約−
60〜150℃、好ましくは−30〜100℃にて、約
10分間〜15時間程度で行われる。尚、還元剤として
水素化アルミニウムリチウムやジボランを用いた場合
は、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル、ジグライム等の無水の溶媒を用いるの
がよい。水素化還元剤として水素化硼素ナトリウムを用
いる際、塩化コバルト等の金属ハロゲン化物を反応系内
に添加すると、反応は有利に進行する。
【0205】R22がフタルイミド基を示す化合物(3
a)、化合物(3b)、化合物(3c)、化合物(3
d)及び化合物(3e)は、これらをヒドラジンを反応
させるか又は加水分解することにより、対応するR22
アミノ基である化合物(3a)、化合物(3b)、化合
物(3c)、化合物(3d)及び化合物(3e)に誘導
され得る。ヒドラジンを反応させる際に使用される溶媒
としては、水に加えて前記反応式−2における化合物
(1a)と化合物(4)との反応に用いられる溶媒と同
様のものを使用できる。該反応は、通常室温〜120℃
程度、好ましくは0〜100℃程度で行われ、一般に
0.5〜15時間程度で終了する。ヒドラジンの使用量
は、出発原料に対して少なくとも等モル量程度、好まし
くは等モル〜5倍モル量程度とするのがよい。
【0206】また上記加水分解反応は、適当な溶媒中又
は無溶媒で、酸又は塩基性化合物の存在下に実施するこ
とができる。用いられる溶媒としては、例えば水、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコ
ール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコール
ジメチルエーテル等のエーテル類、酢酸、ギ酸等の脂肪
酸類、之等の混合溶媒等を挙げることができる。酸とし
ては例えば塩酸、硫酸、臭化水素酸等の鉱酸やギ酸、酢
酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族スルホン酸等の
有機酸等を挙げることができ、また塩基性化合物として
は、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の金属炭酸
塩や水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシ
ウム、水酸化リチウム等の金属水酸化物等を挙げること
ができる。該反応は、通常室温〜200℃程度、好まし
くは室温〜150℃程度にて好適に進行し、一般に10
分〜25時間程度で終了する。
【0207】R22がベンジルオキシカルボニルアミノ基
を示す化合物(3a)、化合物(3b)、化合物(3
c)及び化合物(3d)は、前記R22がニトロ基を示す
化合物の接触還元触媒を用いて還元する方法と同様の条
件下に還元して、対応するR22がアミノ基である化合物
(3a)、化合物(3b)、化合物(3c)及び化合物
(3d)に誘導され得る。
【0208】R22がアジド基を示す化合物(3a)、化
合物(3b)、化合物(3c)及び化合物(3d)は、
これらを前記ニトロ基の還元の内、接触還元触媒を用い
る還元又はニトリル基の還元と同様の条件下に還元する
ことにより、対応するR22がアミノ基である化合物(3
a)、化合物(3b)、化合物(3c)及び化合物(3
d)に誘導され得る。
【0209】
【化45】
【0210】〔式中R4及びlは、前記に同じ。R23
低級アルキル基を示す。〕 化合物(26)を化合物(27)に導く反応は、前記反
応式−12における化合物(1f)を化合物(1s)に
導く反応と同様の条件下に行われる。
【0211】化合物(27)と化合物(28)との反応
は、例えば適当な溶媒中、ジエチルアゾジカルボキシレ
ート、ジブチルアゾジカルボキシレート等のジアルキル
アゾジカルボキシレート類、1,1’−アゾジカルボニ
ルジ(ピペリジン)等のアゾジカルボキシアミド類及び
トリアルキルホスフィン、トリアリールホスフィン等の
リン化合物の存在下に行われる。使用される溶媒として
は、例えばテトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエ
タン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジ
グライム等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の芳香
族炭化水素類又は之等の混合溶媒等が挙げられる。ジア
ルキルアゾジカルボキシレート類、アゾジカルボキシア
ミド類、リン化合物及び化合物(28)は、一般式(2
7)の化合物に対してそれぞれ少なくとも等モル程度、
好ましくは1〜2倍モル程度用いるのがよい。該反応
は、通常−20〜100℃、好ましくは−20〜50℃
にて進行し、一般に0.5〜30時間で反応は終了す
る。
【0212】化合物(29)と化合物(30)との反応
は前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)
との反応と同様の条件下に行われる。
【0213】
【化46】
【0214】〔式中R1、m、R2、A、n、R3及びX
は前記に同じ。Raは低級アルキル基を示す。〕 化合物(1t)と化合物(31)との反応は、前記反応
式−2における化合物(1a)と化合物(4)との反応
と同様の条件下に行われる。
【0215】一般式(1)の化合物において、R5及び
6が結合する窒素原子と共に窒素原子を介して互いに
結合して5〜6員の飽和複素環を形成する場合、該化合
物(1)を、前記反応式−7における化合物(1j)と
化合物(7)との反応と同様の条件下に一般式 R24
(R24は低級アルキル基又はフェニル低級アルキル基
を示す。Xは前記に同じ。)で表される化合物と反応さ
せて、R5及びR6が結合する窒素原子と共に窒素原子
(該窒素原子上には低級アルキル基又はフェニル低級ア
ルキル基が置換している)を介して互いに結合して形成
した5〜6員の飽和複素環である一般式(1)の化合物
に誘導することができる。
【0216】一般式(1)の化合物において、R7及び
8が結合する窒素原子と共に窒素原子を介して互いに
結合して5〜6員の飽和複素環を形成する場合、該化合
物(1)を、前記反応式−7の化合物(1j)と化合物
(8)との反応と同様の条件下に一般式 R25OH
(R25は低級アルカノイル基を示す。)で表される化合
物と反応させて、R7及びR8が結合する窒素原子(該窒
素原子上には低級アルカノイル基が置換している)を介
して互いに結合して形成した5〜6員の飽和複素環であ
る一般式(1)の化合物に誘導することができる。
【0217】本発明の化合物(1)の内、酸性基を有す
る化合物は、薬理的に許容し得る塩基性化合物と塩を形
成し得る。かかる塩基性化合物としては、例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化
カルシウム等の金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩又は重炭酸塩、ナ
トリウムメチラート、カリウムエチラート等のアルカリ
金属アルコラート等を例示することができる。また、本
発明の化合物(1)中、塩基性を有する化合物は、通常
の薬理的に許容される酸と容易に塩を形成し得る。かか
る酸としては、例えば硫酸、硝酸、塩酸、臭化水素酸等
の無機酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸、エタンスル
ホン酸、シユウ酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、
コハク酸、安息香酸等の有機酸を例示できる。之等の塩
もまた遊離形態の化合物(1)と同様に本発明において
有効成分化合物として用いることができる。尚、上記化
合物(1)には、立体異性体、光学異性体が包含される
が、之等も同様に有効成分化合物として用いることがで
きる。
【0218】上記各反応式に示される方法により得られ
る目的とする化合物は、通常の分離手段により反応系内
より分離され、更に精製することができる。この分離及
び精製手段としては、例えば蒸留法、再結晶法、カラム
クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、
ゲルクロマトグラフィー、親和クロマトグラフィー、プ
レパラティブ薄層クロマトグラフィー、溶媒抽出法等を
採用できる。
【0219】本発明の化合物を医薬として使用する場
合、通常一般的な医薬製剤の形態で用いられる。製剤は
通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊
剤、表面活性剤、滑沢剤等の希釈剤あるいは賦形剤を用
いて調製される。この医薬製剤としては各種の形態が治
療目的に応じて選択でき、その代表的なものとして錠
剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセ
ル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)等が挙げられ
る。錠剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの
分野で従来よりよく知られている各種のものを広く使用
することができる。その例としては、例えば乳糖、白
糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸
カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦
形剤、水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブ
ドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチ
ルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カ
リウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤、乾燥デンプ
ン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン
末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナ
トリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳
糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバター、水素
添加油等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩基、ラウ
リル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリン、デン
プン等の保湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナ
イト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ステ
アリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の滑
沢剤等を使用できる。さらに錠剤は必要に応じ通常の剤
皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶
被錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠
とすることができる。丸剤の形態に成形するに際して
は、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用で
きる。その例としては、例えばブドウ糖、乳糖、デンプ
ン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形
剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノ
ール等の結合剤、ラミナラン、カンテン等の崩壊剤等を
使用できる。坐剤の形態に成形するに際しては、担体と
して従来公知のものを広く使用できる。その例として
は、例えばポリエチレングリコール、カカオ脂、高級ア
ルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半
合成グリセライド等を挙げることができる。カプセル剤
は常法に従い通常有効成分化合物を上記で例示した各種
の担体と混合して硬質ゼラチンカプセル、軟質カプセル
等に充填して調製される。注射剤として調製される場
合、液剤、乳剤及び懸濁剤は殺菌され、且つ血液と等張
であるのが好ましく、これらの形態に成形するに際して
は、希釈剤としてこの分野において慣用されているもの
をすべて使用でき、例えば水、エチルアルコール、マク
ロゴール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステ
アリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコ
ール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類
等を使用できる。なお、この場合等張性の溶液を調製す
るに充分な量の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医
薬製剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助
剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。更に必要に
応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の
医薬品を医薬製剤中に含有させることもできる。
【0220】本発明の医薬製剤中に含有されるべき有効
成分化合物の量としては、特に限定されず広範囲から適
宜選択されるが、通常製剤組成物中に約1〜70重量
%、好ましくは約5〜50重量%とするのがよい。
【0221】本発明の医薬製剤の投与方法は特に制限は
なく、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、
疾患の程度等に応じた方法で投与される。例えば錠剤、
丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセル剤の場
合には、経口投与される。また注射剤の場合には単独で
又はブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈
内投与され、更に必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮
下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内投
与される。
【0222】本発明医薬製剤の投与量は、用法、患者の
年齢、性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選
択されるが、通常有効成分化合物の量が、1日当り体重
1kg当り、約0.6〜50mg程度とするのが良い。
また投与単位形態の製剤中には有効成分化合物が約10
〜1000mgの範囲で含有されるのが望ましい。
【0223】本発明の外用剤中に配合される有効成分化
合物の量としては、特に制限がなく広い範囲内から適宜
選択され得るが、通常外用剤中に0.01〜20重量%
程度、好ましくは0.1〜5重量%程度となるように配
合するのがよい。
【0224】本発明で用いられる基剤としては、それ自
体薬効を示さないものである限り、この分野で従来公知
の油性基剤や水溶性基剤を広く使用できる。油性基剤と
しては、具体的にはラッカセイ油、ゴム油、ダイズ油、
トウモロコシ油、ナタネ油、メンジツ油、ヒマシ油、ツ
バキ油、ヤシ油、オリーブ油、カカオ油、ラノリン脂、
牛脂、スクワラン、羊毛脂等の油脂類;これらの油脂類
に水素添加等の化学変化を行って改質したもの;ワセリ
ン、パラフィン、シリコン油等の鉱物油;イソプロピル
ミリステート、n−ブチルミリステート、イソプロピル
リノレート、セチルリシノレート、ステアリルリシノレ
ート、ジエチルセバケート、ジイソプロピルアジペー
ト、セチルアルコール、ステアリルアルコール、サラシ
ミツロウ、ゲイロウ、木ロウ等の高級脂肪酸エステル、
高級脂肪酸アルコール及びワックス類;ステアリン酸、
オレイン酸、パルミチン酸等の高級脂肪族酸;炭素数1
2〜18の天然の飽和脂肪酸のモノ、ジ、トリグリセラ
イドの混合物等を例示できる。これらのうち、上記各種
の植物油や上記モノ、ジ、トリグリセライドの混合物が
特に好適である。また、水溶性基剤としては、具体的に
はポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グ
リセリン、グリセロゼラチン、メチルセルロース、ヒド
ロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ヒドロキシピニルポリマー、ポリ
ビニルアルコール等を例示できる。本発明では、これら
基剤を1種単独で使用してもよいし、2種以上混合して
使用してもよい。
【0225】本発明の外用剤には、慣用の添加剤、例え
ば水、界面活性剤、ゲル化剤、保存剤、抗酸化剤、緩衝
剤、pH調整剤、湿潤剤、防腐剤、着色剤、芳香剤等を
必要に応じて適宜添加することができる。
【0226】本発明の外用剤の形態は、特に制限されな
いが、軟膏、クリーム、ローション、乳液及びゲルの形
態が好ましく、これらの形態は、常法に従って調製でき
る。
【0227】
【実施例】以下に製剤例、参考例、実施例及び薬理試験
例を掲げて、本発明をより一層明らかにする。
【0228】 製剤例1 1−ベンジル−6−クロロ−2−{3−〔3−(4−チオモルホリノ カルボニル)プロポキシ〕ベンジルアミノカルボニル}ベンゾ イミダゾール 150g アビセル(商標名、旭化成社製) 40g コーンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 10g ポリエチレングリコール−6000 3g ヒマシ油 40g エタノール 40g 本発明有効成分化合物、アビセル、コーンスターチ及び
ステアリン酸マグネシウムを混合研磨後、糖衣R10m
mのキネで打錠する。得られた錠剤をヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ポリエチレングリコール−600
0、ヒマシ油及びエタノールからなるフィルムコーティ
ング剤で被覆を行い、フィルムコーティング錠を製造す
る。
【0229】 製剤例2 1−ベンジル−6−クロロ−2−〔3−{4−〔(1−イソプ ロピル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)メトキシ〕 フェノキシ}プロピルアミノカルボニル〕ベンゾイミダゾール 150g クエン酸 1.0g ラクトース 33.5g リン酸二カルシウム 70.0g プルロニックF−68 30.0g ラウリル硫酸ナトリウム 15.0g ポリビニルピロリドン 15.0g ポリエチレングリコール(カルボワックス1500) 4.5g ポリエチレングリコール(カルボワックス6000) 45.0g コーンスターチ 30.0g 乾燥ステアリン酸ナトリウム 3.0g 乾燥ステアリン酸マグネシウム 3.0g エタノール 適量 本発明有効成分化合物、クエン酸、ラクトース、リン酸
二カルシウム、プルロニックF−68及びラウリル硫酸
ナトリウムを混合する。
【0230】上記混合物をNo.60スクリーンでふる
い、ポリビニルピロリドン、カルボワックス1500及
び同6000を含むアルコール製溶液で湿式粒状化す
る。必要に応じてアルコールを添加して粉末をペースト
状塊にする。コーンスターチを添加し、均一な粒子が形
成されるまで混合を続ける。混合物をNo.10スクリ
ーンを通過させ、トレイに入れ、100℃のオープンで
12〜14時間乾燥する。乾燥粒子をNo.16スクリ
ーンでふるい、乾燥ラウリル硫酸ナトリウム及び乾燥ス
テアリン酸マグネシウムを加えて混合し、打錠機で所望
の形状に圧縮する。
【0231】上記の芯部をワニスで処理し、タルクを散
布し、湿気の吸収を防止する。芯部の周囲に下塗り層を
被覆する。内服用のために充分な回数のワニス被覆を行
う。錠剤を完全に丸く且つ平滑にするために更に下塗り
層及び平滑被覆が適用される。所望の色合が得られるま
で着色被覆を行う。乾燥後、被覆錠剤を磨いて均一な光
沢の錠剤にする。
【0232】 製剤例3 1−ベンジル−6−クロロ−2−{4−〔3−(イミダゾール−1 −イル)プロポキシ〕−3−メトキシベンジルアミノカルボニル} ベンゾイミダゾール 5 g ポリエチレングリコール(分子量:4000) 0.3g 塩化ナトリウム 0.9g ポリオキシエチレン−ソルビタンモノオレエート 0.4g メタ重亜硫酸ナトリウム 0.1g メチル−パラベン 0.18g プロピル−パラベン 0.02g 注射用蒸留水 10.0ml 上記パラベン類、メタ重亜硫酸ナトリウム及び塩化ナト
リウムを撹拌しながら80℃で上記の約半量の蒸留水に
溶解させる。得られた溶液を40℃まで冷却し、本発明
の有効成分化合物、次いでポリエチレングリコール及び
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを、上記
溶液中に溶解させる。次にその溶液に注射用蒸留水を加
えて最終の容量に調製し、適当なフィルターペーパーを
用いて滅菌濾過することにより滅菌して、注射剤を調製
する。
【0233】参考例1 メチル 5,6−ジクロロベンゾイミダゾール−2−カ
ルボキシレート700mg、炭酸カリウム800mg及
びジメチルホルムアミド30mlの混合物に4−メトキ
シベンジルクロリド0.4mlを加え、室温にて2時間
撹拌した。反応混合物を水にあけ、酢酸エチルにて抽出
した。硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去して得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液:ジクロロメタン)にて精製して、700mgのメチ
ル 1−(4−メトキシベンジル)−5,6−ジクロロ
ベンゾイミダゾール−2−カルボキシレートを得た。
【0234】褐色固体1 H−NMR(CDC13)δppm:3.77(3H,
s)、4.04(3H,s)、5.77(2H,s)、
6.83(2H,d,J=8Hz)、7.10(2H,
d,J=8Hz)、7.55(1H,s)、7.98
(1H,s)。
【0235】参考例2 1−ベンジル−6−クロロー2−トリクロロメチルベン
ゾイミダゾール5g及び炭酸カリウム7.7gの50m
lメタノール懸濁液を24時間加熱還流した。反応液を
濾過後、濾液を減圧留去した。残渣をクロロホルムに溶
かし不溶物を濾去後、溶媒を留去した。得られた残渣を
アセトン50mlに溶かしp−トルエンスルホン酸1g
を加え、2時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、得ら
れた残渣をクロロホルムに溶かし、水及び飽和炭酸水素
ナトリウムで洗浄した。硫酸マグネシウムにて乾燥後、
得られた残渣をジイソプロピルエーテル−酢酸エチルよ
り再結晶して、2.84gのメチル 1−ベンジルー6
−クロロベンゾイミダゾールー2−カルボキシレートを
得た。
【0236】淡褐色粉末状 mp.184〜186℃。
【0237】参考例3 2−ベンジルアミノー4−クロロアニリン20gの10
0ml酢酸溶液に20〜25℃でo−メチルートリクロ
ロアセトイミダート15mlを滴下し、室温にて3時間
撹拌後、反応液に水を加え、析出晶を濾取し、29.6
gの1−ベンジル−6−クロロ−2−トリクロロメチル
ベンゾイミダゾールを得た。
【0238】淡褐色粉末状1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:5.94(2
H,s)、7.04(2H,d,J=6.5Hz)、
7.25−7.5(5H,m)、7.88(1H,d,
J=9Hz)。
【0239】参考例4 2,4−ジクロロニトロベンゼン100gの230ml
ベンジルアミン溶液を60〜70℃で16時間加熱撹拌
した。反応液に水を加え、析出晶を濾取し、130.4
gの黄色粉末状の2−ベンジルアミノー4−クロロニト
ロベンゼンを得た。次に、2−ベンジルアミノ−4−ク
ロロニトロベンゼン81gのエタノール100ml及び
濃塩酸250ml溶液に室温下4回に分けて塩化第1錫
1水和物210gを加え、70℃で1時間加熱反応し
た。反応液を氷冷し析出晶を濾取した。得られた結晶を
酢酸エチルに溶かし、炭酸カリウム水溶液で中和、濾過
後、水洗、硫酸マグネシウム乾燥後、溶媒を留去して、
59.8gの2−ベンジルアミノ−4−クロロアニリン
を得た。
【0240】淡褐色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:3.3(2H,b
r)、4.27(2H,s)、6.63(3H,s)、
7.3−7.45(5H,m)。
【0241】参考例5 2−アミノー4−シアノアニリン4.6g、ジメチルホ
ルムアミド100ml、及び炭酸カリウム4.8gの混
合物を氷冷撹拌下、ベンジルブロマイド5.9gを加
え、次いで4時間室温にて撹拌した。反応混合物を水に
あけ、酢酸エチルにて抽出後、硫酸ナトリウムにて乾燥
した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン)にて精
製して、4.2gの4−アミノ−3−ベンジルアミノベ
ンゾニトリルを得た。
【0242】淡黄色固体1 H−NMR(CDCl3)δppm:3.6(1H,b
r)、3.8(2H,br)、4.29(2H,d,J
=4.5Hz)、6.7(1H,d,J=8Hz)、
6.87(1H,d,J=1.5Hz)、7.03(1
H,m)、7.3−7.4(5H,m)。
【0243】参考例6 4−アミノ−3−ベンジルアミノベンゾニトリル2.0
gに硫酸10mlを加え、室温で終夜撹拌した。反応液
に10%水酸化カリウム水溶液をpH試験紙で確認しな
がら加えて中性とし、酢酸エチルで抽出した。硫酸ナト
リウムにて乾燥後、溶媒を留去し、1.9gの4−アミ
ノ−3−ベンジルアミノベンズアミドを得た。
【0244】褐色カラメル状1 H−NMR(CDCl3)δppm:3.52(1H,
brs)、3.70(2H,brs)、4.34(2
H,s)、5.65(2H,brs)、6.71(1
H、d、J=8Hz)、7.1−7.5(7H,m)。
【0245】参考例7 5−クロロ−2−ニトロアニリン17.2g、ジクロロ
メタン200ml及びピリジン7.9gの混合物に0℃
で2−テノイルクロリド14.7gを滴下し、室温にて
2時間撹拌した。反応液に水を加え、ジクロロメタンに
て抽出した。硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去し
26.5gの黄色粉末状の5−クロロー2−ニトロ−N
−テノイルアニリンを得た。
【0246】次に5−クロロ−2−ニトロ−N−テノイ
ルアニリン2.83gをテトラヒドロフラン10mlに
溶かし、この溶液を水素化アルミニウムリチウム2.1
gのテトラヒドロフラン100ml溶液中に0℃で徐々
に滴下した。滴下終了後0℃で1時間、更に室温で3時
間撹拌した。反応液に水2mlを注意しながら徐々に加
え、次に10%水酸化カリウム水溶液2mlを加え、更
に水4mlを加え、析出する無機物を濾去した。濾液を
濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液:ジクロロメタン)にて精製して、
1.4gの4−クロロ−2−(2−チエニルメチルアミ
ノ)アニリンを得た。
【0247】黒色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:3.30(2H,
brs)、3.82(1H,brs)、4.47(2
H,brs)、6.6−6.7(3H,m)、6.95
−7.05(2H,m)、7.24(1H,d,J=1
Hz)。
【0248】参考例8 1−〔3−(3−ニトロフェノキシ)プロピル〕イミダ
ゾール7.25g、エタノール40ml及び10%パラ
ジウム−炭素200mgの混合物を55℃、4kg/c
2の条件で2時間接触還元した。触媒を濾去し、濾液
を濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液:ジクロロメタン:メタノール=9
5:5v/v)にて精製して、6gの1−〔3−(3−
アミノフェノキシ)プロピル〕イミダゾールを得た。
【0249】無色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.1−2.3
(2H,m)、3.6−3.8(2H,br)、3.8
7(2H,t,J=5.5Hz)、4.17(2H,
t,J=7Hz)、6.2−6.4(3H,m)、6.
92(1H,s)、7.0−7.1(2H,m)、7.
48(1H,s)。
【0250】参考例9 水素化アルミニウムリチウム1.7gのテトラヒドロフ
ラン100ml懸濁液に1−(4−シアノフェニル)−
2−エチルイミダゾール3gを加え、5時間加熱還流し
た。反応混合物を氷冷撹拌下、水1.7ml及び10%
水酸化カリウム水溶液1.7ml、更に水5mlを加
え、室温1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、得られ
た濾液を濃縮して、2.8gの1−(4−アミノメチル
フェニル)−2−エチルイミダゾールを得た。
【0251】黄色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.25(3H,
t,J=7.5Hz)、2.66(2H,q,J=7.
5Hz)、3.96(2H,s)、6.97(1H,
d,J=1.3Hz)、7.05(1H,d,J=1.
3Hz)、7.25(2H,d,J=8Hz)、7.4
4(2H,d,J=8Hz)。
【0252】参考例10 N一ベンジルオキシカルボニル−3−(3−ジメチルア
ミノプロポキシ)ベンジルアミン19.3g、エタノー
ル200ml及び10%パラジウム−炭素2gの混合物
を1気圧水素下、室温にて2時間加水素分解した。触媒
を濾去後、濾液を濃縮して、11.2gの3−(3−ジ
メチルアミノプロポキシ)ベンジルアミンを得た。
【0253】淡黄色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.96(2H,
m)、2.26(6H,s)、2.47(2H,t,J
=7Hz)、3.83(2H,s)、4.02(2H,
t,J=6.5Hz)、6.75−6.9(3H,
m)、7.22(1H,d,J=8Hz)。
【0254】参考例11 N−{3−〔3−(1−イミダゾリル)プロポキシ〕ベ
ンジル}フタールイミド1.6g、エタノール100m
l及びヒドラジン水和物0.3gの混合物を2時間加熱
還流した。室温まで放冷した後、析出する結晶を濾去し
た。濾液を濃縮して得られた残留物をイソプロピルアル
コールで希釈して不溶物を濾去し、濾液を濃縮して、9
70mgの1−〔3−(3−アミノメチルフェノキシ)
プロピル〕イミダゾールを得た。
【0255】無色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.22(2H,
m)、3.85(2H,s)、3.91(2H,t,J
=6Hz)、4.19(2H,t,J=7Hz)、6.
76(1H,d,J=8Hz)、6.83−7.0(3
H,m)、7.05(1H,s)、7.26(1H,
m)、7.47(1H,m)。
【0256】参考例12 3−〔3−(1−イミダゾリル)プロポキシ〕ベンジル
アルコール1.6g、トリフェニルフォスフィン1.8
g及びフタルイミド1.1gのテトラヒドロフラン10
0ml溶液にジエチルアゾジカルボキシレート1.2g
を滴下し、室温にて終夜撹拌した。析出するトリフェニ
ルフォスフィンオキサイドを濾去後、濾液を濃縮して得
られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液:ジクロロメタン:メタノール=95:5v/
v)にて精製して、1.6gのN−{3−〔3−(1−
イミダゾリル)プロポキシ〕ベンジル)フタルイミドを
得た。
【0257】淡黄色固体1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.2(2H,
m)、3.9(2H,t,J=5.5Hz)、4.17
(2H,t,J=7Hz),4.81(2H,s),
6.75−7.25(6H,m)、7.47(1H,
s)、7.71(2H,m),7.85(2H,m)。
【0258】参考例13 エチル 3−〔3−(1−イミダゾリル)プロポキシ〕
ベンゾエート1.9gを水素化アルミニウムリチウム2
70mgのテトラヒドロフラン100ml懸濁液中に徐
々に加えていき、添加終了後、室温1時間撹拌した。反
応混合物に水0.3ml、10%水酸化カリウム水溶液
0.3ml、水0.5mlを順々に加え、析出する無機
物を濾去後、得られた濾液を濃縮して1.6gの1−
〔3−(3−ヒドロキシメチルフェノキシ)プロピル〕
イミダゾールを得た。
【0259】無色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.21(2H,
m)、3.92(2H,t,J=5.5Hz)、4.1
9(2H,t,J=6.5Hz),4.68(2H,
s),6.75−7.75(6H,m)、7.45(1
H,s)。
【0260】参考例14 4−(ジメチルアミノスルフォニル)安息香酸4.3g
にチオニルクロリド10g及びジメチルホルムアミド1
滴を加え、15時間加熱還流した。チオニルクロリドを
留去し、残留物を水酸化アンモニウム50mlに加え、
室温30分撹拌した。析出する結晶を濾取し、3.9g
の4−(ジメチルアミノスルフォニル)ベンズアミドを
得た。
【0261】白色粉末状1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.62(6H,
s)、7.64(1H,s)、7.82(2H,d,J
=8.5Hz)、8.08(2H,d,J=8.5H
z)、8.21(1H,s)。
【0262】参考例15 3−(3−クロロプロポキシ)ニトロベンゼン38.8
g、沃化ナトリウム135g及びアセトニトリル500
mlの混合物に2−エチルイミダゾール86.5gを加
え、終夜加熱還流した。溶媒を留去して得られた残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ジク
ロロメタン:メタノール=98:2v/v)にて精製し
て、34gの2−エチル−1−〔3−(3−ニトロフェ
ノキシ)プロピルイミダゾールを得た。
【0263】黄色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.33(3H,
t,J=7.5Hz)、2.2−2.3(2H,m)、
2.68(2H,q,J=7.5Hz)、4.00(2
H,t,J=5.5Hz)、4.11(2H,t,J=
7Hz)、6.82(1H,d,J=1.5Hz)、
6.96(1H,d,J=1.5Hz)、7.19−
7.23(1H,m)、7.45(1H,t,J=8H
z)、7.72(1H,t,J=2.5Hz)、7.8
−7.9(1H,m)。
【0264】参考例16 N−ベンジルオキシカルボニル−3−ヒドロキシベンジ
ルアミン17g、ジメチルホルムアミド150ml及び
炭酸カリウム70gの混合物を60℃に加熱し、3−ジ
メチルアミノプロピルクロリド1塩酸塩5gを加えた。
同温度で撹拌を続け、1時間後及び2時間後に3−ジメ
チルアミノプロピルクロリド1塩酸塩をそれぞれ5gず
つ追加し合計5時間撹拌した。反応混合物を水にあけ、
酢酸エチルで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を留去して、19.3gのN−ベンジルオキシカルボニ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ベンジルア
ミンを得た。
【0265】無色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.95(2H,
m)、2.46(2H,t,J=7.5Hz)、3.9
9(2H,t,J=6.5Hz)、4.35(2H,
d,J=6Hz)、5.30(2H,s)、6.82
(3H,m)、7.21(1H,d,J=7.5H
z)、7.35(5H,s)。
【0266】適当な出発原料を用い、参考例1と同様に
して下記表1及び表2に記載の各化合物を得た。
【0267】
【表1】
【0268】
【表2】
【0269】適当な出発原料を用い、参考例2と同様に
して下記表3に記載の各化合物を得た。
【0270】
【表3】
【0271】適当な出発原料を用い、参考例3と同様に
して下記表4に記載の各化合物を得た。
【0272】
【表4】
【0273】参考例31 適当な出発原料を用い、参考例8と同様にして下記に示
す各化合物を得た。
【0274】・1−(4−アミノフェニル)−2−エチ
ルイミダゾール 黄色針状1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.23(3H,
t,J=7.5Hz)、2.61(2H,q,J=7.
5Hz)、3.84(2H,s)、6.7−6.8(2
H,m)、6.91(1H,d,J=1Hz)、7.0
−7.1(3H,m)。
【0275】・1−〔3−(3−アミノフェノキシ)プ
ロピル〕−2−エチルイミダゾール 無色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.32(3H,
t,J=7.5Hz)、2.15(2H,m)、2.6
7(2H,q,J=7.5Hz)、3.67(2H,
s)、3.87(2H,t,J=5.5Hz)、4.0
7(2H,t,J=7Hz)、6.2−6.4(3H,
m)、6.8−7.1(3H,m)。
【0276】・1−〔3−(3−アミノ−6−メトキシ
フェノキシ)プロピル〕イミダゾール 桃色粉末状1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.15−2.3
(2H,m)、3.45(2H,br)、3.81(3
H,s)、3.89(2H,t,J=6Hz)、4.2
2(2H,t,J=6.5Hz)、6.2−6.3(2
H,m)、6.73(1H,d,J=8Hz)、6.9
4(1H,t,J=1.3Hz)、7.06(1H,
s)、7.50(1H,s)。
【0277】適当な出発原料を用い、参考例9と同様に
して下記表5〜表7に記載の各化合物を得た。
【0278】
【表5】
【0279】
【表6】
【0280】
【表7】
【0281】参考例43適当な出発原料を用い、参考例
10と同様にして下記に示す各化合物を得た。
【0282】・2−(3−エトキシカルボニルプロポキ
シ)ベンジルアミン1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.26(3H,
t,J=7Hz)、2.0−2.3(4H,m)、2.
53(2H,t,J=7.5Hz)、3.82(2H,
s)、4.05(2H,t,J=6Hz)、4.1−
4.2(2H,m)、6.8−7.0(2H,m)、
7.2−7.3(2H,m)。
【0283】・2−アミノ−N,N−ジメチル−3−フ
ェニルプロピオンアミド 淡黄色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.74(3H,
s)、2.75−2.85(1H,m)、2.91(3
H,s)、2.92−3.0(1H,m)、3.94
(1H,t,J=7Hz)、7.15−7.35(5
H,m)。
【0284】・1−〔3−(4−ヒドロキシフェノキ
シ)プロピル〕フタルイミド 淡黄色粉末状1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.1−2.2
(2H,m)、3.88−3.99(4H,m)、4.
60(1H,s)、6.71(4H,s)、7.70−
7.73(2H,m)、7.83−7.86(2H,
m)。
【0285】適当な出発原料を用い、参考例11と同様
にして下記表8及び表9に記載の各化合物を得た。
【0286】
【表8】
【0287】
【表9】
【0288】参考例49 適当な出発原料を用い、参考例13と同様にして下記に
示す化合物を得た。
【0289】・2−メチル−5−ヒドロキシメチルベン
ゾフラン 無色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.46(3H,
s)、4.74(2H,s)、6.35(3H,t,J
=1Hz)、7.15−7.25(1H,m)、7.3
8(1H,d,J=8.5Hz)、7.47(1H,b
rs)。
【0290】参考例50 適当な出発原料を用い、参考例14と同様にして下記に
示す化合物を得た。
【0291】・3−(2−ジメチルアミノエトキシ)ベ
ンズアミド 淡黄色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.39(6H,
s)、2.79(2H,m)、4.16(2H,t,J
=5.5Hz)、7.10(1H,m)、7.4−7.
5(3H,m)。
【0292】適当な出発原料を用い、参考例15と同様
にして下記表10〜表14に記載の各化合物を得た。
【0293】
【表10】
【0294】
【表11】
【0295】
【表12】
【0296】
【表13】
【0297】
【表14】
【0298】適当な出発原料を用い、参考例16と同様
にして下記表15〜表17に記載の各化合物を得た。
【0299】
【表15】
【0300】
【表16】
【0301】
【表17】
【0302】上記で得られる各参考例化合物のNMRス
ペクトルは、次の通りである。
【0303】NMR(1)1H−NMR(CDCl3)δ
ppm:4.05(3H,s)、5.04(1H,d,
J=17Hz)、5.25(3H,m)、6.0(1
H,m)、7.56(1H,s)、7.98(1H,
s)。
【0304】NMR(2)1H−NMR(CDCl3)δ
ppm:1.0−1.3(5H,m)、1.5−1.8
(5H,m)、1.9(1H,m)、4.05(3H,
s)、4.42(2H,d,J=7.5Hz)、7.5
6(1H,s)、7.97(1H,s)。
【0305】NMR(3)1H−NMR(CDCl3)δ
ppm:0.4−0.7(4H,m)、1.35(1
H,m)、4.05(3H,s)、4.51(2H,
d,J=7Hz)、7.6(1H,s)、7.98(1
H,s)。
【0306】NMR(4)1H−NMR(CDCl3)δ
ppm:1.07(3H,t,J=7Hz)、3.38
(2H,q,J=7Hz)、3.77(2H,t,J=
5Hz)、4.05(3H,s)、4.75(2H,
t,J=5Hz)、7.73(1H,s)、7.95
(1H,s)。
【0307】NMR(5)1H−NMR(CDCl3)δ
ppm:2.43(3H,s)、4.04(3H,
s)、5.9(2H,s)、6.29(1H,s)、
7.02(1H,m)、7.2(1H,brs)、7.
35(1H,d)、7.56(1H,s)、7.99
(1H,s)。
【0308】NMR(6)1H−NMR(CDCl3)δ
ppm:1.4−1.7(4H,m)、1.85(2
H,brs)、1.99(2H,brs)、4.03
(3H,s)、5.14(2H,s)、5.39(1
H,brs)、7.56(1H,s)、7.97(1
H,s)。
【0309】NMR(7)1H−NMR(CDCl3)δ
ppm:4.02(3H,s)、5.9(2H,s)、
7.0−7.5(8H,m)、7.93(1H,m)。
【0310】NMR(8)1H−NMR(CDCl3)δ
ppm:4.07(3H,s)、5.99(2H,
s)、6.93(1H,m)、7.08(1H,m)、
7.23(1H,m)、7.32(1H,dd,J=
8.5Hz,J=2Hz)、7.56(1H,d,J=
2Hz)、7.8(1H,d,J=8.5Hz)。
【0311】NMR(9)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:3.92(3H,s)、5.91(2
H,s)、7.1−7.4(6H,m)、7.85−
7.9(2H,m)、8.26(1H,s)。
【0312】NMR(10)1H−NMR(CDCl3
δppm:4.08(3H,s)、7.7(1H,
s)、8.0(1H,s)、9.5(1H,br)。
【0313】NMR(11)1H−NMR(CDCl3
δppm:7.68(1H,s)、7.97(1H,
s)、9.76(1H,br)。
【0314】NMR(12)1H−NMR(CDCl3
δppm:5.93(2H,s)、6.94−7.05
(2H,m)、7.25−7.4(2H,m)、7.7
9(1H,d,J=8.5Hz)。
【0315】NMR(13)1H−NMR(CDCl3
δppm:4.74(2H,br)、5.89(2H,
s)、7.0−7.1(2H,m)、7.25−7.3
5(3H,m)、7.65−7.75(2H,m)、
7.95(1H,d,J=10.5Hz)。
【0316】NMR(14)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.4−1.7(2H,br)、1.9−
2.1(2H,m)、2.29(3H,s)、2.4−
2.7(10H,m)、3.80(2H,s)、4.0
0(2H,t,J=6.5Hz)、6.85−6.9
(2H,m)、7.15−7.25(2H,m)。
【0317】NMR(15)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.4−1.7(2H,br)、2.2−
2.3(2H,m)、3.82(2H,s)、3.90
−3.96(5H,m)、4.23(2H,t,J=
6.5Hz)、6.81(2H,s)、6.90(1
H,s)、6.93(1H,s)、7.05(1H,
s)。
【0318】NMR(16)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.7(6H,s)、3.98(2H,
s)、7.51(2H,d,J=8Hz)、7.75
(2H,d,J=8Hz)。
【0319】NMR(17)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.34(6H,s)、2.74(2H,
t,J=6Hz)、4.08(2H,t,J=6H
z)、6.75−7.0(3H,m)、7.22(1
H,m)。
【0320】NMR(18)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.4−1.6(2H,br)、1.7−
1.9(2H,m)、2.33(6H,s)、2.62
(2H,t,J=7.5Hz)、2.7−2.8(4
H,m)、4.0−4.1(2H,m)、6.7−6.
9(3H,m)、7.15−7.3(1H,m)。
【0321】NMR(19)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.33(3H,t,J=7.5Hz)、
2.2−2.3(2H,m)、2.68(2H,q,J
=7.5Hz)、3.88(2H,s)、3.98(2
H,t,J=5.5Hz)、4.11(2H,t,J=
7Hz)、6.75−6.85(2H,m)、6.9−
7.1(2H,m)、7.2−7.4(2H,m)。
【0322】NMR(20)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.5−1.9(2H,br)、2.2−
2.3(2H,m)、3.87(2H,s)、3.96
(2H,t,J=5.5Hz)、4.21(2H,t,
J=7Hz)、6.8−6.9(1H,m)、6.9−
7.0(2H,m)、7.0−7.1(1H,m)、
7.2−7.3(2H,m)、7.49(1H,s)。
【0323】NMR(21)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.4−1.7(2H,br)、2.2−
2.3(2H,m)、3.81(2H,s)、3.90
(2H,t,J=5.5Hz)、4.19(2H,t,
J=7Hz)、6.8−7.0(3H,m)、7.06
(1H,s)、7.2−7.3(2H,m)、7.47
(1H,s)。
【0324】NMR(22)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.9−2.1(2H,m)、2.55(2
H,t,J=7Hz)、2.6−2.8(8H,m)、
3.80(2H,s)、3.99(2H,t,J=6.
5Hz)、6.86(2H,d,J=8.5Hz)、
7.22(2H,d,J=8.5Hz)。
【0325】NMR(23)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.49(2H,brs)、3.52(3
H,s)、3.82(2H,s)、3.89(3H,
s)、5.21(2H,s)、6.8−6.95(2
H,m)、7.1(1H,d,J=8.2Hz)。
【0326】NMR(24)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.9−2.0(2H,m)、2.15−
2.3(2H,m)、2.91(2H,t,J=7H
z)、3.89(2H,t,J=6Hz)、4.04
(2H,t,J=6Hz)、4.18(2H,t,J=
7Hz)、6.45−6.6(3H,m)、6.92
(1H,s)、7.06(1H,s)、7.17(1
H,t,J=8.5Hz)、7.47(1H,s)。
【0327】NMR(25)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.1−2.25(2H,m)、3.08
(2H,t,J=5Hz)、3.89(2H,t,J=
6Hz)、3.98(2H,t,J=5Hz)、4.1
9(2H,t,J=6.5Hz)、6.46−6.5
(3H,m)、6.92(1H,s)、7.06(1
H,s)、7.18(1H,t,J=8Hz)、7.4
8(1H,s)。
【0328】NMR(26)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.31(2H,br)、1.85−2.0
(2H,m)、2.15−2.25(2H,m)、2.
91(2H,t,J=7Hz)、3.85(2H,t,
J=6Hz)、4.00(2H,t,J=6Hz)、
4.18(2H,t,J=7Hz)、6.7−6.9
(4H,m)、6.91(1H,t,J=1Hz)、
7.06(1H,s)、7.47(1H,s)。
【0329】NMR(27)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.63(6H,d,J=6.7Hz)、
1.67(2H,br)、1.9−2.0(2H,
m)、2.91(2H,t,J=7Hz)、4.00
(2H,t,J=6Hz)、4.9−5.0(1H,
m)、5.35(2H,s)、6.8−6.95(4
H,m)。
【0330】NMR(28)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.58(6H,d,J=6.5Hz)、
1.9−2.1(2H,m)、2.3−2.45(2
H,m)、2.9−3.1(4H,m)、4.0−4.
1(4H,m)、4.5−4.7(1H,m)、6.4
−6.6(3H,m)、7.15(1H,t,J=8H
z)。
【0331】NMR(29)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.15−2.3(4H,m)、3.8−
3.95(4H,m)、4.01(2H,t,J=6H
z)、4.17(2H,t,J=7Hz)、6.35−
6.5(3H,m)、6.92(1H,s)、7.05
−7.2(2H,m)、7.48(1H,s)、7.7
−7.9(4H,m)。
【0332】NMR(30)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.15−2.3(2H,m)、3.87
(2H,t,J=5.5Hz)、4.0−4.3(6
H,m)、6.4−6.55(3H,m)、6.91
(1H,s)、7.05(1H,s)、7.14(1
H,t,J=8Hz)、7.46(1H,s)、7.7
−7.8(2H,m)、7.8−7.9(2H,m)。
【0333】NMR(31)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.29(3H,t,J=7.5Hz)、
2.70(2H,q,J=7.5Hz)、7.01(1
H,d,J=1.5Hz)、7.11(1H,d,J=
1.5Hz)、7.4−7.45(2H,m)、7.7
5−7.85(2H,m)。
【0334】NMR(32)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.30(3H,t,J=7.5Hz)、
2.73(2H,q,J=7.5Hz)、7.05(1
H,d,J=1.5Hz)、7.12(1H,d,J=
1.5Hz)、7.45−7.55(2H,m)、8.
35−8.45(2H,m)。
【0335】NMR(33)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.25−2.35(2H,m)、3.91
(3H,s)、3.96(2H,t,J=6Hz)、
4.23(2H,t,J=6.5Hz)、6.82(1
H,d,J=8.5Hz)、6.92(1H,s)、
7.06(1H,s)、7.10(1H,d,J=2H
z)、7.24(1H,dd,J=8.5Hz,J=2
Hz)、7.47(1H,s)。
【0336】NMR(34)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.9−2.1(2H,m)、2.30(3
H,s)、2.4−2.7(10H,m)、4.06
(2H,t,J=6Hz)、6.9−7.0(2H,
m)、7.55−7.65(2H,m)。
【0337】NMR(35)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.40(3H,t,J=7Hz)、2.2
3(2H,m)、3.96(2H,t,J=5.5H
z)、4.21(2H,t,J=7Hz)、4.38
(2H,q,J=7Hz)、6.9−7.15(3H,
m)、7.3−7.75(4H,m)。
【0338】NMR(36)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.2−2.4(2H,m)、3.99(2
H,t,J=5.5Hz)、4.22(2H,t,J=
7Hz)、6.93(1H,s)、7.09(1H,
s)、7.2−7.25(1H,m)、7.4−7.5
(2H,m)、7.7−7.75(1H,m)、7.8
−7.9(1H,m)。
【0339】NMR(37)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.91−2.02(2H,m)、2.54
(2H,t,J=7Hz)、2.67−2.74(8
H,m)、4.05(2H,t,J=6.5Hz)、
6.9−7.0(2H,m)、7.55−7.60(2
H,m)。
【0340】NMR(38)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.2−2.35(2H,m)、3.95
(2H,t,J=5.5Hz)、4.20(2H,t,
J=6.5Hz)、6.9−7.0(3H,m)、7.
08(1H,s)、7.47(1H,s)、7.55−
7.65(2H,m)。
【0341】NMR(39)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.2−2.4(2H,m)、3.97(2
H,t,J=5.5Hz)、4.29(2H,t,J=
6.5Hz)、6.85−7.0(2H,m)、7.0
−7.1(2H,m)、7.5−7.65(3H,
m)。
【0342】NMR(40)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.32(3H,t,J=7.5Hz)、
2.2−2.35(2H,m)、2.70(2H,q,
J=7.5Hz)、4.00(2H,t,J=5.5H
z)、4.18(2H,t,J=6.5Hz)、6.8
−7.1(4H,m)、7.5−7.65(2H,
m)。
【0343】NMR(41)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.1−2.2(4H,m)、3.8−4.
0(6H,m)、4.17(2H,t,J=6.8H
z)、6.76(4H,s)、6.9(1H,d,J=
1.2Hz)、7.06(1H,s)、7.47(1
H,s)、7.7−7.75(2H,m)、7.8−
7.9(2H,m)。
【0344】NMR(42)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.1−2.2(2H,m)、3.90(2
H,t,J=6.9Hz)、4.00(2H,t,J=
6.1Hz)、6.3−6.5(3H,m)、7.07
(1H,t,J=8Hz)、7.7−7.9(4H,
m)。
【0345】NMR(43)1H−NMR(CDCl3
δppm:4.0−4.3(4H,m)、6.4−6.
6(3H,m)、7.0−7.2(1H,m)、7.7
−7.8(2H,m)、7.8−7.9(2H,m)。
【0346】NMR(44)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.25−2.35(2H,m)、4.0−
4.05(5H,m)、4.24(2H,t,J=6.
8Hz)、6.9−7.0(2H,m)、7.07(1
H,s)、7.50(1H,s)、7.70(2H,
d,J=2.6Hz)、7.94(1H,dd,J=
2.7Hz,J=9.0Hz)。
【0347】NMR(45)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.1−2.3(4H,m)、3.73(2
H,t,J=6.5Hz)、3.85−4.1(6H,
m)、6.3−6.6(3H,m)、7.12(1H,
t,J=8Hz)、7.65−7.75(2H,m)、
7.8−7.9(2H,m)。
【0348】NMR(46)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.15−2.3(2H,m)、3.72
(2H,t,J=6.5Hz)、4.0−4.15(4
H,m)、4.21(2H,t,J=5.5Hz)、
6.4−6.5(3H,m)、7.13(1H,t,J
=8.5Hz)、7.7−7.8(2H,m)、7.8
−7.9(2H,m)。
【0349】NMR(47)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.25−2.4(2H,m)、3.77
(2H,t,J=6.5Hz)、3.88(3H,
s)、4.22(2H,t,J=6Hz)、6.93
(1H,d,J=8.5Hz)、7.08(1H,d,
J=2Hz)、7.25−7.3(1H,m)。
【0350】NMR(48)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.34(6H,s)、2.52(2H,
t,J=7.5Hz)、2.73(2H,t,J=5.
5Hz)、2.94(2H,t,J=7.5Hz)、
4.05(2H,t,J=5.5Hz)、5.40(2
H,br)、6.75−6.85(4H,m)、7.1
9(1H,t,J=8Hz)。
【0351】NMR(49)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.36(6H,s)、2.76(2H,
t,J=5.5Hz)、3.91(3H,s)、4.1
2(2H,t,J=5.5Hz)、7.13(2H,d
d,J=8Hz,J=1.5Hz)、7.33(1H,
t,J=8Hz)、7.5−7.7(2H,m)。
【0352】NMR(50)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.1−2.25(4H,m)、3.73
(2H,t,J=6.5Hz)、3.7−4.1(6
H,m)、6.7−6.8(4H,m)、7.7−7.
75(2H,m)、7.8−7.9(2H,m)。
【0353】NMR(51)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.62(6H,d,J=6.5Hz)、
2.1−2.2(2H,m)、3.85−4.00(4
H,m)、4.90(1H,septet,J=6.5H
z)、5.33(2H,s)、6.7−6.8(2H,
m)、6.8−6.9(2H,m)、7.7−7.75
(2H,m)、7.8−7.9(2H,m)。
【0354】NMR(52)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.1−2.2(2H,m)、3.85−
4.0(4H,m)、5.00(2H,s)、6.7−
6.8(2H,m)、6.8−6.9(2H,m)、
7.3−7.5(5H,m)、7.65−7.75(2
H,m)、7.8−7.9(2H,m)。
【0355】NMR(53)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.25−2.4(2H,m)、3.79
(2H,t,J=6.3Hz)、3.96(3H,
s)、4.25(2H,t,J=5.9Hz)、6.9
2(1H,d,J=9.0Hz)、7.78(1H,
d,J=2.6Hz)、7.93(1H,dd,J=
2.6Hz,J=8.9Hz)。
【0356】実施例1 メチル 1−ベンジル−6−クロロベンゾイミダゾール
−2−カルボキシレート2gのm−メトキシベンジルア
ミン5ml溶液を80℃で4時間撹拌した。酢酸エチル
にて希釈後、10%塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液の順にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。溶媒を留去後、ジエチルエーテル−ジイソプロピル
エーテルより再結晶して、1.8gの1−ベンジル−6
−クロロ−2−(3−メトキシベンジルアミノカルボニ
ル)ベンゾイミダゾールを得た。
【0357】白色粉末状 mp.100〜101℃。
【0358】実施例2 水素化アルミニウムリチウム1.3gのテトラヒドロフ
ラン200ml溶液に撹拌下m−ヒドロキシベンジルア
ミン12.3gを少量ずつ加えた後、50℃で2時間撹
拌した。これにメチル 1−ベンジル−6−クロロベン
ゾイミダゾール−2−カルボキシレート5gを加え終夜
加熱還流した。反応液に水1ml、10%水酸化カリウ
ム水溶液1ml、水3mlの順に加え、酢酸エチルで希
釈後、セライト濾過し、濾液を10%塩酸、水、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウムに
て乾燥した。溶媒を留去して4.6gの1−ベンジル−
6−クロロ−2−(3−ヒドロキシベンジルアミノカル
ボニル)ベンゾイミダゾールを得た。
【0359】淡黄色油状1 H−NMR(CDC13)δppm:4.51(2H,
d,J=6Hz)、5.92(2H,s)、6.71−
6.8(2H,m)、6.86(1H,d,J=8.5
Hz)、7.1−7.4(8H,m),7.67(1
H,d,J=8.5Hz)、8.15(1H,t,J=
6Hz)。
【0360】実施例3 3−〔3−(2−エチル−1−イミダゾリル)プロポキ
シ〕アニリン2.4gのトルエン50ml溶液に−20
℃で2.0Mトリメチルアルミニウムn−へキサン5m
l溶液を加え、同温度で20分間撹拌した。更に室温に
て1時間撹拌した後、メチル 1−ベンジル−6−クロ
ロベンゾイミダゾール−2−カルボキシレート2.95
gを加え、100℃で3時間撹拌した。放冷後、10%
塩酸を加えて酸性とし、析出する生成物を濾取し、これ
を炭酸水素ナトリウム水溶液中に入れ、酢酸エチルにて
抽出した。酢酸エチル層を分取し、硫酸ナトリウムにて
乾燥後、溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル−メタ
ノール=97:3v/v)にて精製後、1/2フマール
酸塩とし、エタノールより再結晶して4.1gの1−ベ
ンジル−6−クロロ−2−{〔3−(2−エチル−1−
イミダゾリル)プロポキシ〕フェニルアミノカルボニ
ル}ベンゾイミダゾール1/2フマール酸塩を得た。
【0361】無色針状晶 mp.159〜160℃。
【0362】実施例4 1−ベンジル−6−クロロ−2−〔3−(3−クロロプ
ロポキシ)ベンジルアミノカルボニル〕ベンゾイミダゾ
ール0.5gのアセトニトリル100ml溶液に沃化ナ
トリウム0.19g及びN,N,N’−トリメチルエチ
レンジアミン0.44mlを加え、3日間加熱還流させ
た後、不溶物を濾過した。濾液を酢酸エチルで希釈し、
10%塩酸で抽出した。更にこれを10%水酸化カリウ
ム水溶液でアルカリ性とした後、酢酸エチルで抽出し
た。水、飽和食塩水の順に洗浄後、硫酸マグネシウムに
て乾燥、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:10%メタノール−
クロロホルム)にて精製後、フマール酸塩とし、エタノ
ール/ジイソプロピルエーテルより再結晶し、0.3g
の1−ベンジル−6−クロロ−2−〔3−(3−〔N−
(2−ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミノ〕プ
ロポキシ)ベンジルアミノカルボニル〕ベンゾイミダゾ
ール2フマール酸塩を得た。
【0363】白色粉末状 mp.178〜182℃。
【0364】実施例5 1−ベンジル−6−クロロ−2−(3−ヒドロキシベン
ジルアミノカルボニル)ベンゾイミダゾール3.8gの
ジメチルホルムアミド100ml溶液に炭酸カリウム
3.4g及び1−ブロモ−3−クロロプロパン1.9m
lを加え、50〜60℃で3時間撹拌後、反応液に水を
加え、酢酸エチルにて抽出した。水、飽和食塩水の順に
洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を留去し
て得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液:クロロホルム−メタノール=32:1v/
v)にて精製して、4.16gの1−ベンジル−6−ク
ロロー2−〔3−(3−クロロプロポキシ)ベンジルア
ミノカルボニル〕ベンゾイミダゾールを得た。
【0365】淡黄色油状1 H−NMR(CDC13)δppm:2.15−2.2
5(2H,m)、3.73(2H,t,J=6.5H
z)、4.09(2H,t,J=6Hz)、4.60
(2H,d,J=6Hz)、5.98(2H,s)、
6.8−7.0(3H,m)、7.2−7.45(8
H,m)、7.66(1H,d,J=8.5Hz)、
8.6(1H,t,J=6Hz)。
【0366】実施例6 1−ベンジル−6−クロロ−2−〔3−(3−エトキシ
カルボニルプロポキシ)ベンジルアミノカルボニル〕ベ
ンゾイミダゾール0.75gにエタノール5ml及び1
0%水酸化カリウム水溶液1.6mlを加え、室温で1
日撹拌した。反応液を10%塩酸で中和し、析出晶を濾
取、乾燥した。酢酸エチルで再結晶して0.37gの1
−ベンジル−6−クロロ−2−〔3−(3−カルボキシ
プロポキシ)ベンジルアミノカルボニル〕ベンゾイミダ
ゾールを得た。
【0367】白色粉末状 mp.166.5〜170℃。
【0368】実施例7 1−ベンジル−6−クロロ−2−〔3−(3−カルボキ
シプロポキシ)ベンジルアミノカルボニル〕ベンゾイミ
ダゾール0.5gのジメチルホルムアミド50ml溶液
にN,N,N’−トリメチレンジアミン0.17ml、
ジシクロヘキシルカルボジイミド278mg及びN−ヒ
ドロキシコハク酸イミド156mgを加え、室温で2時
間撹拌した。更に50〜60℃で4時間撹拌し、冷後、
濾過し、濾液に酢酸エチルを加え、10%塩酸で抽出し
た。これをアルカリ性にした後、酢酸エチルにて抽出し
た。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥
し溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム−メタノール
=97:3v/v)にて精製後、塩酸塩とし0.09g
の1−ベンジル−6−クロロ−2−{3−〔N−(2−
ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミノカルボニル
メトキシ〕ベンジルアミノカルボニル}ベンゾイミダゾ
ール1塩酸塩を得た。
【0369】白色粉末状 mp.116〜117℃。
【0370】実施例8 1−ベンジル−6−クロロ−2−(3−ニトロベンジル
アミノカルボニル)ベンゾイミダゾール4.93gのエ
タノール100ml溶液に塩化第1錫9gを加え、3.
5時間加熱還流撹拌した。エタノールを留去し、得られ
た残渣にクロロホルムを加え、アルカリ性とした後、セ
ライト濾過し、濾液を水、飽和食塩水の順に洗浄後、硫
酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を留去して得られた
結晶をクロロホルム−n−ヘキサンより再結晶して5.
4gの1−ベンジル−6−クロロー2−(3−アミノベ
ンジルアミノカルボニル)ベンゾイミダゾールを得た。
【0371】白色針状晶 mp.132.4〜133.0℃。
【0372】実施例9 1−ベンジル−6−クロロ−2−〔3−(1−ピペラジ
ニル)ベンジルアミノカルボニル〕ベンゾイミダゾール
0.3g及びトリエチルアミン0.1mlのクロロホル
ム30ml溶液にアセチルクロリド0.05mlを0℃
にて滴下し、室温にて1.5時間撹拌した。反応混合物
をジクロロメタンにて希釈し、水及び飽和食塩水にて洗
浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。得
られた残渣をジクロロメタン−n−へキサンより再結晶
して、0.23gの1−ベンジル−6−クロロ−2−
〔3−(4−アセチル−1−ピペラジニル)ベンジルア
ミノカルボニル〕ベンゾイミダゾールを得た。
【0373】無色針状晶 mp.211〜212℃。
【0374】実施例10 1−ベンジル−6−クロロ−2−〔3−(4−ブロモブ
チリルアミノ)ベンジルアミノカルボニル〕ベンゾイミ
ダゾール0.5gのジメチルスルホキシド20ml溶液
に水素化ナトリウム37mgを加え、1晩撹拌後、更
に、水素化ナトリウム20mgを加え、50〜60℃に
て30分間撹拌後、水を加え、酢酸エチルにて抽出し
た。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥
した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル:n−へキサ
ン=1:2v/v)にて精製後、エタノール−塩酸にて
塩酸塩とし、ジエチルエ−テルより結晶化して0.11
gの1−ベンジル−6−クロロ−2−〔3−(2−オキ
ソ−1−ピロリジニル)ベンジルアミノカルボニル〕ベ
ンゾイミダゾール1塩酸塩を得た。
【0375】淡黄色粉末状 mp.162〜167℃。
【0376】実施例11 1−ベンジル−6−クロロ−2−(3−アミノベンジル
アミノカルボニル)ベンゾイミダゾール0.5g及びビ
ス(2−ブロモエチル)アミン1臭酸塩0.4gの0.
18ml水溶液を100℃にて加熱し、これに水酸化カ
リウム0.1gの0.36ml水溶液を三回に分け、1
時間毎に加え、合計8時間撹拌した。冷後、反応混合物
をクロロホルム希釈し、水及び飽和食塩水で洗浄した。
硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去して得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:
n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1v/v)にて精製
後、塩酸塩とし、0.13gの1−ベンジル−6−クロ
ロ−2−〔3−(1−ピペラジニル)ベンジルアミノカ
ルボニル〕ベンゾイミダゾール2塩酸塩を得た。
【0377】淡黄色不定形1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:3.1−3.
5(8H,m)、4.43(2H,d,J=6Hz)、
5.97(2H,s)、6.8−7.1(3H,m)、
7.2−7.4(7H,m)、7.7−7.9(2H,
m)、9.3−9.5(1H,br)、9.6−9.7
(1H,m)。
【0378】実施例12 1−ベンジル−6−クロロ−2−(3−アミノベンジル
アミノカルボニル)ベンゾイミダゾール0.4gに2,
5−ジメトキシテトラヒドロフラン0.17mlを加
え、更にジオキサン5ml及び10%塩酸0.2mlを
加え、1時間加熱還流撹拌した。加熱下溶媒を留去し、
アルカリ性とした後、酢酸エチルにて抽出した。水、飽
和食塩水の順に洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル:n−ヘキサン
=1:4v/v)にて精製後、エタノール−ジイソプロ
ピルエーテルより再結晶して0.12gの1−ベンジル
−6−クロロ−2−〔3−(1−ピロリル)ベンジルア
ミノカルボニル〕ベンゾイミダゾールを得た。
【0379】白色針状晶 mp.122.4〜122.8℃。
【0380】実施例13 1−ベンジル−6−クロロ−2−〔2−(3−カルボキ
シプロポキシ)ベンジルアミノカルボニル〕ベンゾイミ
ダゾール4gの30mlテトラヒドロフラン溶液に窒素
気流撹拌下、BH3・S(CH32(2M、テトラヒド
ロフラン溶液)25m1を滴下し、滴下終了後、室温に
て3時間撹拌した。反応終了後、反応液に10%塩酸を
加え、酸性にし、1時間加熱還流した。テトラヒドロフ
ランを留去後、10%水酸化カリウム水溶液にてアルカ
リ性とし、クロロホルムにて抽出した。水及び飽和食塩
水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を
減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液:酢酸エチル:n−ヘキサン=1:
4→1:2)にて精製して、2.11gの1−ベンジル
−6−クロロ−2−〔2−(4−ヒドロキシブトキシ)
ベンジルアミノカルボニル〕ベンゾイミダゾールを得
た。
【0381】1H−NMR(CDC13)δppm:1.
8−2.1(4H,m)、3.7−3.8(2H,
m)、4.12(2H,t,J=5.5Hz)、4.6
4(2H,d,J=6Hz)、5.97(2H,s)、
6.8−7.0(2H,m)、7.1−7.4(9H,
m)、7.68(1H,d,J=8.5Hz)、8.2
−8.4(1H,m)。
【0382】適当な出発原料を用い、実施例1、2又は
3と同様にして下記表18〜表51に記載の各化合物を
得た。
【0383】
【表18】
【0384】
【表19】
【0385】
【表20】
【0386】
【表21】
【0387】
【表22】
【0388】
【表23】
【0389】
【表24】
【0390】
【表25】
【0391】
【表26】
【0392】
【表27】
【0393】
【表28】
【0394】
【表29】
【0395】
【表30】
【0396】
【表31】
【0397】
【表32】
【0398】
【表33】
【0399】
【表34】
【0400】
【表35】
【0401】
【表36】
【0402】
【表37】
【0403】
【表38】
【0404】
【表39】
【0405】
【表40】
【0406】
【表41】
【0407】
【表42】
【0408】
【表43】
【0409】
【表44】
【0410】
【表45】
【0411】
【表46】
【0412】
【表47】
【0413】
【表48】
【0414】
【表49】
【0415】
【表50】
【0416】
【表51】
【0417】上記で得られる各実施例化合物のNMRス
ペクトルは、次の通りである。
【0418】NMR(1)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:1.2−1.3(2H,m)、1.8
−1.9(2H,m)、2.5−2.7(2H,m)、
2.84(6H,s)、3.4−3.6(2H,m)、
4.2−4.4(2H,m)、5.97(2H,s)、
6.8−6.9(3H,m)、7.2−7.4(7H,
m)、7.7−7.9(2H,m)。
【0419】NMR(2)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:1.1−1.3(6H,m)、2.0
−2.2(2H,m)、2.8−2.9(2H,m)、
3.0−3.2(6H,m)、3.4−3.6(2H,
m)、4.0−4.1(2H,m)、5.96(2H,
s)、6.8−6.9(3H,m)、7.2−7.4
(7H,m)、7.7−7.9(2H,m)、9.1−
9.2(1H,m)。
【0420】NMR(3)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:1.7−1.9(4H,m)、2.7
3(2H,d,J=5Hz)、3.0−3.2(2H,
m)、4.0−4.1(2H,m)、4.4−4.6
(2H,m)、5.97(2H,s)、6.8−7.1
(2H,m)、7.1−7.4(8H,m)、7.8−
7.9(2H,m)、9.4−9.5(1H,m)。
【0421】NMR(4)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:1.9−2.1(2H,m)、2.2
4及び2.47(計6H,各s)、2.5−2.6(2
H,m)、2.75(2H,t,J=6.5Hz)、
2.81及び2.92(計3H,各s)、3.3−3.
55(2H,m)、4.04(2H,t,J=6H
z)、4.48(2H,d,J=6Hz)、5.97
(2H,s)、6.59(3H,s)、6.87(1
H,t,J=7.5Hz)、6.98(1H,d,J=
8Hz)、7.15−7.4(8H,m)、7.79
(1H,d,J=8.5Hz)、7.86(1H,d,
J=1.5Hz)、9.3−9.4(1H,m)。
【0422】NMR(5)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:1.9−2.1(2H,m)、2.1
4(3H,s)、2.2−2.3(4H,m)、3.2
−3.6(6H,m)、4.0−4.1(2H,m)、
4.4−4.5(2H,m)、5.97(2H,s)、
6.62(2H,s)、6.8−7.1(2H,m)、
7.1−7.4(8H,m)、7.7−7.9(2H,
m)、9.3−9.4(1H,m)。
【0423】NMR(6)1H−NMR(CDCl3)δ
ppm:2.1−2.3(2H,m)、2.7−2.8
(2H,t,J=7Hz)、3.4−3.6(4H,
m)、3.7−3.9(4H,m)、4.1−4.2
(2H,m)、4.66(2H,d,J=6Hz)、
5.96(2H,s)、6.8−7.0(2H,m)、
7.1−7.4(9H,m)、7.66(1H,d,J
=8.5Hz)、8.1−8.2(1H,m)。
【0424】NMR(7)1H−NMR(CDCl3)δ
ppm:2.02(6H,s)、4.69(2H,d,
J=6Hz)、5.89(2H,s)、5.98(2
H,s)、7.1−7.5(11H,m)、7.6−
7.7(1H,m)、8.1−8.2(1H,m)。
【0425】NMR(8)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:3.1−3.5(8H,m)、4.4
3(2H,d,J=6Hz)、5.97(2H,s)、
6.8−7.1(3H,m)、7.2−7.4(7H,
m)、7.7−7.9(2H,m)、9.3−9.5
(1H,br)、9.6−9.7(1H,m)。
【0426】NMR(9)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:1.8−2.1(6H,m)、2.4
−2.5(2H,m)、2.9−3.1(2H,m)、
3.1−3.2(2H,m)、3.4−3.6(2H,
m)、4.4−4.5(2H,m)、5.98(2H,
s)、7.0−7.1(1H,m)、7.2−7.4
(7H,m)、7.5−7.6(2H,m)、7.7−
7.9(2H,m)、9.6−9.7(1H,m)、1
0.11(1H,s)。
【0427】NMR(10)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:2.89及び2.90(計3H,各
s)、3.70及び3.72(計3H,各s)、4.6
1及び4.66(計2H,各s)、5.61(2H,
s)、6.7−6.9(3H,m)、7.1−7.4
(7H,m)、7.7−7.9(2H,m)。
【0428】NMR(11)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:5.98(2H,s)、6.5−6.
6(1H,m)、7.1−7.43(9H,m)、7.
8−7.9(2H,m)。
【0429】NMR(12)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:2.76(2H,t,J=7Hz)、
3.4−3.55(2H,m)、5.96(2H,
s)、6.6−6.7(3H,m)、7.05(1H,
t,J=9Hz)、7.15−7.4(6H,m)、
7.75−7.8(2H,m)、9.12(1H,t,
J=6Hz)。
【0430】NMR(13)1H−NMR(CDCl3
δppm:4.54(2H,d,J=6Hz)、5.9
6(2H,s)、6.35(1H,s)、6.7−6.
8(2H,m)、6.86(1H,d,J=8Hz)、
7.1−7.4(8H,m)、7.67(1H,d,J
=8.5Hz)、8.05(1H,t,J=6Hz)。
【0431】NMR(14)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:6.06(2H,s)、6.8−7.
1(3H,m)、7.2−7.45(6H,m)、7.
85−7.95(2H,m)、8.21(1H,d,J
=8Hz)、10.15(1H,s)。
【0432】NMR(15)1H−NMR(CDCl3
δppm:4.53(2H,d,J=6Hz)、5.9
9(2H,s)、6.33(1H,s)、6.73(2
H,d,J=8.5Hz)、7.15−7.4(9H,
m)、7.67(1H,d,J=8.5Hz)、7.9
−8.0(1H,m)。
【0433】NMR(16)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:5.99(2H,s)、6.75(2
H,d,J=9Hz)、7.2−7.45(6H,
m)、7.64(2H,d,J=9Hz)、7.8−
7.9(2H,m)、9.35(1H,s)。
【0434】NMR(17)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:3.71(3H,s)、4.36(2
H,d,J=6.5Hz)、5.97(2H,s)、
6.71(2H,s)、6.94(1H,s)、7.2
−7.4(6H,m)、7.77(1H,d,J=8.
5Hz)、7.85(1H,d,J=2Hz)、9.5
−9.6(1H,m)。
【0435】NMR(18)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.1−2.4(4H,m)、2.91(2
H,t,J=7Hz)、3.7−3.8(2H,m)、
4.1−4.2(2H,m)、5.96(2H,s)、
6.8−6.9(3H,m)、7.1−7.5(8H,
m)、7.66(1H,d,J=8.5Hz)、7.7
5−7.85(1H,m)。
【0436】NMR(19)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.2−2.4(2H,m)、3.75(2
H,t,J=6.5Hz)、4.14(2H,t,J=
6Hz)、6.01(2H,s)、6.7−6.8(1
H,m)、7.2−7.5(10H,m)、7.73
(1H,d,J=8.5Hz)、9.6(1H,s)。
【0437】NMR(20)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.15−2.25(2H,m)、3.73
(2H,t,J=6.5Hz)、4.09(2H,t,
J=6Hz)、4.60(2H,d,J=6Hz)、
5.98(2H,s)、6.8−7.0(3H,m)、
7.2−7.45(8H,m)、7.66(1H,d,
J=8.5Hz)、8.06(1H,t,J=6H
z)。
【0438】NMR(21)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.4−2.5(2H,m)、3.99(2
H,t,J=6.5Hz)、4.28(2H,t,J=
6Hz)、6.03(2H,s)、6.95−7.15
(3H,m)、7.2−7.4(7H,m)、7.75
(1H,d,J=8.5Hz)、m)、8.44(1
H,dd,J=7.5Hz,J=1.5Hz)。
【0439】NMR(22)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.2−2.4(2H,m)、3.74(2
H,t,J=6.5Hz)、4.11(2H,t,J=
6Hz)、4.56(2H,d,J=6Hz)、5.9
8(2H,s)、6.87(2H,d,J=8.5H
z)、7.2−7.5(9H,m)、7.65(1H,
d,J=8.5Hz)、7.9−8.1(1H,m)。
【0440】NMR(23)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.28(3H,t,J=7Hz)、4.2
3(2H,q,J=7Hz)、4.55−4.65(4
H,m)、5.98(2H,s)、6.8−7.0(3
H,m)、7.2−7.4(9H,m)、7.66(1
H,d,J=9Hz)、8.0−8.1(1H,m)。
【0441】NMR(24)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.24(3H,t,J=7Hz)、2.0
−2.2(2H,m)、2.50(2H,t,J=7.
5Hz)、3.99(2H,t,J=6Hz)、4.1
3(2H,q,J=7Hz)、4.6(2H,d,J=
6Hz)、5.99(2H,s)、6.8−7.0(3
H,m)、7.2−7.5(8H,m)、7.66(1
H,d,J=8.5Hz)、8.0−8.1(1H,
m)。
【0442】NMR(25)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.21(3H,t,J=7Hz)、2.1
−2.3(2H,m)、2.62(2H,t,J=7.
5Hz)、4.0−4.2(4H,m)、4.64(2
H,d,J=6.5Hz)、5.98(2H,s)、
6.8−7.0(2H,m)、7.1−7.4(9H,
m)、7.69(1H,d,J=9Hz)、8.2−
8.3(1H,m)。
【0443】NMR(26)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.26(3H,t,J=7Hz)、2.1
−2.2(2H,m)、2.51(2H,t,J=7.
5Hz)、3.99(2H,t,J=6Hz)、4.1
4(2H,q,J=7Hz)、4.55(2H,d,J
=6Hz)、5.98(2H,s)、6.8−6.9
(2H,m)、7.1−7.4(9H,m)、7.64
(1H,d,J=8.5Hz)、7.9−8.1(1
H,m)。
【0444】NMR(27)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.25(3H,t,J=7Hz)、2.1
−2.25(2H,m)、2.53(2H,t,J=
7.5Hz)、3.82(3H,s)、4.0−4.2
(4H,m)、4.55(2H,d,J=6Hz)、
5.99(2H,s)、6.8−6.9(3H,m)、
7.1−7.4(7H,m)、7.66(1H,d,J
=8.5Hz)、7.9−8.1(1H,m)。
【0445】NMR(28)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:4.11(2H,s)、4.35−
4.45(2H,m)、5.96(2H,s)、6.6
−6.85(3H,m)、7.1−7.4(7H,
m)、7.77(1H,d,J=8.5Hz)、7.8
3(1H,d,J=2Hz)、9.63(1H,t,J
=6Hz)。
【0446】NMR(29)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:1.9−2.1(2H,m)、2.3
6(2H,t,J=7Hz)、4.01(2H,t,J
=6Hz)、4.4−4.5(2H,m)、5.96
(2H,s)、6.8−7.0(2H,m)、7.1−
7.4(8H,m)、7.75−7.9(2H,m)、
9.3−9.4(1H,m)。
【0447】NMR(30)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:1.85−2.0(2H,m)、2.
36(2H,t,J=7.5Hz)、3.95(2H,
t,J=6Hz)、4.39(2H,d,J=6.5H
z)、5.96(2H,s)、6.86(2H,d,J
=8.5Hz)、7.1−7.4(8H,m)、7.7
5−7.85(2H,m)、9.5−9.6(1H,
m)。
【0448】NMR(31)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:1.8−2.0(2H,m)、2.3
7(2H,t,J=7.5Hz)、3.71(3H,
s)、3.93(2H,t,J=6.5Hz)、4.4
(2H,d,J=6Hz)、5.97(2H,s)、
6.8−7.1(3H,m)、7.1−7.4(6H,
m)、7.7−7.9(2H,m)、9.5−9.6
(1H,m)。
【0449】NMR(32)1H−NMR(CDCl3
δppm:1.8−2.1(4H,m)、3.7−3.
8(2H,m)、4.12(2H,t,J=5.5H
z)、4.64(2H,d,J=6Hz)、5.97
(2H,s)、6.8−7.0(2H,m)、7.1−
7.4(9H,m)、7.68(1H,d,J=8.5
Hz)、8.2−8.4(1H,m)。
【0450】NMR(33)1H−NMR(CDCl3
δppm:2.1−2.4(2H,m)、2.5−2.
6(2H,m)、3.5−3.7(2H,m)、4.6
0(2H,d,J=6Hz)、5.97(2H,s)、
7.0−7.6(11H,m)、7.67(1H,d,
J=8.5Hz)、8.1−8.3(1H,m)。
【0451】NMR(34)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:2.82(2H,t,J=6.5H
z)、3.88(2H,t,J=6.5Hz)、5.9
9(2H,s)、7.2−7.6(9H,m)、7.8
−8.0(2H,m)、8.24(1H,s)、10.
14(1H,s)。
【0452】NMR(35)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:5.14(2H,s)、5.98(2
H,s)、6.3−6.4(1H,m)、6.85−
7.1(2H,m)、7.2−7.4(7H,m)、
7.8−7.9(2H,m)。
【0453】NMR(36)1H−NMR(DMSO−
6)δppm:6.01(2H,s)、7.2−7.
5(7H,m)、7.67(1H,t,J=8Hz)、
7.8−7.9(2H,m)、8.0−8.1(1H,
m)、8.2−8.3(1H,m)、8.9−9.0
(1H,m)。
【0454】薬理試験 (1)cGMP PDE阻害作用の測定 ヒト血小板からのPDEの分離精製、PDE阻害活性の
測定は日高らの方法(Biochimica et Biophysica Acta,
429巻(1976)485-497頁)により行った。即ち、健常成人
より得た血小板を洗浄後、トリス−緩衝液で浮遊、遠心
後その上清をDEAE−セルロースにアプライし、酢酸
ナトリウムの濃度勾配にてFI〜FIIIフラクションに
分画した。FIをcGMP−PDEとして用いた。PD
E阻害活性の測定は、0.4μM[3H]cGMPを用
いて測定した。結果を下記表52に示す。
【0455】
【表52】
【0456】(2)ラットA10細胞増殖抑制作用の測定 N.Morisaki(Atherosclerosis,71巻,(1988)165-171頁)
の方法を改変して行った。即ち、ラットA10細胞(大日
本製薬より購入)を24穴イムノプレートに10000
/ウェルでまき、10%FBS(ウシ胎仔血清)で2日
間培養後、制止期に導入するために無血清培養液にて更
に2日間培養した。その後、1%FBSによる増殖刺激
と同時に供試化合物及び[3H]−チミジン0.5μC
i/ウェルを添加し、24時間後の3H−チミジン取込
量を測定し、DNA合成量の指標とした。結果を下記表
53に示す。
【0457】
【表53】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/415 ABU A61K 31/415 ABU ACD ACD ACV ACV ADA ADA ADP ADP ADS ADS 31/42 31/42 31/495 ABX 31/495 ABX 31/54 ABS 31/54 ABS C07D 403/12 207 C07D 403/12 207 233 233 405/06 235 405/06 235 409/06 235 409/06 235 413/12 235 413/12 235 // C07D 235/24 235/24 (72)発明者 永谷 武司 福岡県久留米市津福本町2234番地の1 (72)発明者 湯川 浩孝 徳島県鳴門市撫養町立岩字六枚52番地 (72)発明者 古賀 信幸 徳島県徳島市南蔵本町1丁目16番地の7

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 〔式中Rは、水素原子又は低級アルキル基を示す。R1
    は、同一又は異なって、水素原子、低級アルコキシ基、
    ハロゲン原子又はカルバモイル基を示す。mは1又は2
    を示す。R2は、フェニル環上に置換基としてシアノ基
    及び低級アルコキシ基なる群より選ばれる基を有するこ
    とのあるフェニル低級アルキル基、チエニル低級アルキ
    ル基、ベンゾフラン環上に置換基として低級アルキル基
    を有することのあるベンゾフリル低級アルキル基、低級
    アルケニル基、低級アルコキシ基置換低級アルキル基、
    シクロアルキル低級アルキル基又はシクロアルケニル低
    級アルキル基を示す。Aは、低級アルキレン基又は基−
    B−O−(Bは低級アルキレン基を示す。)を示す。n
    は0又は1を示す。R3は、基 【化2】 (lは1〜3の整数を示す。R4は同一又は異なって、
    水素原子、低級アルコキシ基、水酸基、ニトロ基、ハロ
    ゲン原子置換低級アルコキシ基、カルボキシ置換低級ア
    ルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基置換低級アル
    コキシ基、水酸基置換低級アルコキシ基、置換基として
    低級アルキル基を有することのあるアミノスルホニル
    基、イミダゾール環上に置換基として低級アルキル基を
    有することのあるイミダゾリル低級アルコキシ基、ピラ
    ゾリル低級アルコキシ基,1,2,3,4−テトラゾー
    ル環上に置換基として低級アルキル基を有することのあ
    る1,2,3,4−テトラゾリル低級アルコキシ基、イ
    ミダゾール環上に置換基として低級アルキル基を有する
    ことのあるイミダゾリル基、ピロール環上に置換基とし
    て低級アルキル基を有することのあるピロリル基、基−
    O−A1−(CO)p−NR56(式中A1は、低級アル
    キレン基を示す。pは0又は1を示す。R5及びR6は同
    一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、置換基と
    して低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アル
    キル基又は水酸基置換低級アルキル基を示す。またR5
    及びR6は、これらが結合する窒素原子と共に窒素原
    子、酸素原子もしくは硫黄原子を介し又は介することな
    く互いに結合して5〜6員の飽和複素環を形成してもよ
    い。該複素環上には低級アルキル基、オキソ基及びフェ
    ニル低級アルキル基なる群より選ばれる基が1〜3個置
    換していてもよい。)、基−NR78(R7及びR8は同
    一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、ピロリジ
    ニル低級アルカノイル基、イミダゾリル低級アルカノイ
    ル基又はハロゲン原子置換低級アルカノイル基を示す。
    またR7及びR8は、これらが結合する窒素原子と共に窒
    素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を介し又は介するこ
    となく互いに結合して5〜6員の飽和複素環を形成して
    もよい。該複素環上にはオキソ基及び低級アルカノイル
    基なる群より選ばれる基が1〜3個置換していてもよ
    い。)を示す。)又は基−CHR910(R9はフェニル
    低級アルキル基を示す。R10は、置換基として低級アル
    キル基を有することのあるアミノ低級アルキル基又は置
    換基として低級アルキル基を有することのあるアミノカ
    ルボニル基を示す。)を示す。〕で表されるベンゾイミ
    ダゾール誘導体及びその塩からなる群より選ばれた化合
    物の少なくとも1種を含有することを特徴とするcGM
    P分解酵素阻害剤。
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