JP2858002B2 - 医薬組成物 - Google Patents

医薬組成物

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JP2858002B2
JP2858002B2 JP10000569A JP56998A JP2858002B2 JP 2858002 B2 JP2858002 B2 JP 2858002B2 JP 10000569 A JP10000569 A JP 10000569A JP 56998 A JP56998 A JP 56998A JP 2858002 B2 JP2858002 B2 JP 2858002B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬組成物に関す
る。
【0002】
【発明の開示】本発明の医薬組成物の有効成分であるベ
ンズイミダゾール誘導体は、文献未記載の新規化合物で
あって、下記一般式(1)で表される。
【0003】
【化2】
【0004】〔式中、R1は水素原子又はハロゲン原子
を示す。R2はフェニル低級アルキル基を示す。R3はイ
ンドリル基、インドリニル基、1H−インダゾリル基、
2(1H)−キノリノニル基、3,4−ジヒドロ−2
(1H)−キノリノニル基及び3,4−ジヒドロ−1,
4(2H)−ベンゾオキサジニル基なる群より選ばれる
複素環基を示す。該複素環上には置換基として基−B−
4(Bは低級アルキレン基、R4は窒素原子、酸素原子
及び硫黄原子なる群から選ばれるヘテロ原子を1〜4個
有する5〜11員環の飽和又は不飽和の単環又は二項環
の複素環基(該複素環上には置換基としてハロゲン原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基及びオキソ基な
る群から選ばれた基を1〜3個有していてもよい)又は
基−NR56(R5及びR6は同一又は異なって、水素原
子、低級アルキル基、シクロアルキル基、ピリジルカル
ボニル基、置換基として低級アルキル基を1〜3個有す
ることのあるイソオキサゾリルカルボニル基、ピロリル
カルボニル基又は置換基として低級アルキル基を有する
ことのあるアミノ置換低級アルキル基を示す。またR5
とR6とは、これらが結合する窒素原子と共に窒素原子
もしくは酸素原子を介し又は介することなく互いに結合
して5〜6員環の飽和複素環を形成してもよい。該複素
環上には置換基として水酸基及びフェニル基なる群から
選ばれた基を1〜3個有していてもよい。)を示
す。);低級アルケニル基;低級アルコキシカルボニル
基;フェニル環上に置換基としてシアノ基を有すること
のあるフェノキシ低級アルキル基;ハロゲン置換低級ア
ルキル基及び低級アルコキシカルボニル置換低級アルキ
ル基なる群から選ばれた基を1〜3個有していてもよ
い。Aは低級アルキレン基を示す。nは0又は1を示
す。〕 血管平滑筋細胞の増殖は、血管の内膜肥厚を引き起こ
し、長期的には心筋梗塞や脳梗塞等の動脈硬化性疾患の
原因となり、また、短期的には経皮的冠動脈形成術(P
TCA)、ステント、アテレクトミー処置後の再閉塞を
引き起こす。このような現状に対して従来の薬剤は、高
脂血症や高血圧等内膜肥厚の促進因子に対する治療を目
的とした間接的な治療薬であることから、その効果には
限界があり、本質的な薬剤の開発が望まれている。
【0005】本発明者らはこのような薬物治療の現状を
踏まえ、従来の薬剤とは異なった本質的な動脈硬化性疾
患治療薬として、血管平滑筋細胞に直接作用し、その増
殖を抑制する薬剤の研究を行った。
【0006】平滑筋の増殖にはcGMPが関与している
ことが知られている。冠血管拡張薬であるニトロ製剤は
グアニレートサイクラーゼを活性化し、cGMPの産生
を亢進させ、細胞増殖を抑制することが知られている
が、その作用時間はきわめて短く、また繰り返し投与す
ることにより耐性を生じるため、長期の投与を必要とす
る動脈硬化性疾患には殆ど用いられていない。一方、c
GMPを分解する酵素(cGMP PDE)を阻害する
ことによりcGMP濃度を上昇させる薬剤は近年いくつ
か報告されているが、これらの薬剤の殆どが細胞増殖抑
制作用に関する示唆はなされておらず、ごく最近学会
(IBC's International Conference onRESTE
NOSIS,1994,USA)で報告されたグアニン誘導体
が唯一cGMP PDE阻害作用と細胞増殖抑制作用の
両方を有することが知られているのみである。
【0007】このような状況の中で、本発明者らはcG
MP PDE阻害作用を有するベンズイミダゾール誘導
体の中に細胞増殖抑制作用を有する化合物が存在するこ
とを見い出し、ここに本発明を完成するに至った。
【0008】本発明の有効成分化合物(以下単に「本発
明化合物」という)は、cAMPPDEに対する阻害作
用は弱く、cGMP PDEに対して選択的に強い阻害
作用を有している。
【0009】また本発明化合物は、細胞増殖抑制作用を
有している。特に間葉系の細胞に対して強い増殖抑制作
用を示す。平滑筋細胞に対する増殖抑制作用はラットA
10細胞に対する増殖抑制作用(in vitro)を測定し、そ
の作用を確認した。ラットA10細胞はラット胎仔胸部大
動脈平滑筋由来の株化細胞であり、その性質については
Exptl.Cell Ress.,98巻,(1976)349-365頁(B.W.Kimes an
d B.L.Brandt)に述べられている。また線維芽細胞及び
メサンギウム細胞に対する増殖抑制作用は同様にラット
A10細胞の代わりにヒト線維芽細胞又はラットメサンギ
ウム細胞を用いて増殖抑制作用を測定し、強い抑制作用
を認めた。T細胞に対する増殖抑制作用はCurrent Prot
ocol in Immunology(Coliganら編,(1991)3章12頁,[Will
y Interscience])記載の実験を行ない、その作用を確認
した。このように本発明化合物は、T細胞増殖抑制作用
に基づく免疫抑制作用も有している。
【0010】本発明化合物は、コラーゲンの合成、分泌
抑制作用を有している。すなわちJ.Clin. Invest.,83
巻,(1989)1160-1167頁(K.Mackay et al.)に記載されて
いる方法でヒト線維芽細胞を培養し、Calcif.Tissue In
t.,35巻,(1983)542-548頁(M.Kumegawa et al.)に記載さ
れているアッセイ法を適用することによりその作用が認
められた。
【0011】更に本発明化合物は、抗炎症作用を有して
いる。本発明化合物を外用薬として使用する場合の抗炎
症作用はAgents Actions,26巻,(1989)319頁(Carlson et
al.)に記載されている実験(実験動物及び薬物投与方
法について一部改変している。詳しくは後記薬理試験
(6)TPA誘発浮腫の抑制作用の説明参照)によりそ
の作用を確認した。
【0012】平滑筋の増殖が動脈硬化の主要な原因であ
ることはNature,Vol.362巻,(1993),801-809頁(Russell
Ross)に述べられており、また線維芽細胞の増殖及びコ
ラーゲンの合成、分泌が、動脈硬化の原因であることに
ついてはAm.J.Pathol.,125巻,(1986)191-207頁(A.M.Gow
n et al.)に述べられている。糖尿病時に平滑筋が異常
に増殖する傾向にあることがEu.J.Clin.,Invest.,23巻,
(1993)84-90頁(M.Kawano et al.)に述べられている。線
維芽細胞の増殖及びコラーゲンの合成、分泌が肺線維症
を引き起こすことはAm.Rev.Respir.Dis.,138巻,(1988)7
03-708頁(G.Raghu et al.)及び治療学,28巻,(1994)62-6
6頁(酒井俊彦ら)に述べられている。cGMP PDE
の抑制が血小板の凝集を抑制し、更にアレルギー、喘
息、乾癬、血栓の予防又は治療に有効であることがTren
ds Phamacol.Sci.,12巻,(1991)19-27頁(C.D.Nicholson
et al.)に述べられており、cGMPの増量が血圧を低
下させることはCirc.Res.,74巻,(1994)416-421頁(A.Kol
ler et al.)、動脈硬化の分子医学(北徹編(1994)羊土
社)27-28頁及び147-164頁に述べられている。
【0013】以上のような本発明化合物の薬理作用よ
り、本発明化合物はcGMPが関与する疾患、平滑筋細
胞及び線維芽細胞の増殖が関与する疾患、コラーゲンの
合成、分泌が関与する疾患の治療、予防に適用すること
ができ、更に免疫又は炎症が関与する皮膚の疾患の治
療、予防に適用することができる。このような疾患の例
としてPTCA後、血管形成術後及びバイパス手術後の
再狭窄、動脈硬化性疾患(例えば狭心症、心筋梗塞、脳
梗塞、脳血管性痴呆、TIA、末梢循環不全、糖尿病合
併症、粥状動脈硬化症、細動脈硬化、動脈の線維性肥厚
等)、及び動脈硬化性疾患以外の細胞増殖性疾患(例え
ば腎疾患、喘息、気管支炎、増殖性皮膚炎、ケロイド、
肥厚性瘢痕、縁内障等)、肺線維症、膠原病、乾癬、ア
レルギー性疾患(特にアトピー性皮膚炎、慢性接触性皮
膚炎)、その他の皮膚炎、高血圧症、高血圧による臓器
障害、心不全、心肥大等を挙げることができる。
【0014】本発明化合物は医薬品として適切な製剤を
施すことにより経口投与及び非経口投与が可能であり、
また皮膚の疾患に適用する場合には外用に製剤化したも
のを直接患部に塗布する方法も可能である。皮膚の疾患
に本発明化合物を外用薬として適用する場合の有用性は
J.Dermatol.Sci.,8巻,(1994)54頁(kitagaki et al.)に
記載されている実験及び Agents Actions,26巻,(1989)3
19頁(Carlson et al.)に記載されている実験(実験動物
及び薬物投与方法について一部改変している。詳しくは
後記薬理試験(6)TPA誘発浮腫の抑制作用の説明参
照)を行なうことにより確認した。後者の実験系が乾癬
のモデルであることはModels in Dermatology,1巻,50-5
8頁(H.I.Maibach,N.J.Lowe編[krager,Basel]1985)に述
べられている。
【0015】本発明化合物はラット頸動脈擦過モデルを
用いた実験[Am.J.Pathol.,141巻,(1992)685-690頁(U.Ze
ymer et al.)等に記載されている]で有効であったこと
からin vitroにおいてのみでなく、in vivoにおいても
有効である。
【0016】本発明化合物は経口投与した場合であって
も薬効発現に必要十分な血中濃度を得ることができ、ま
た血中濃度及び作用の持続時間が非常に長いため、一日
当たりの投与回数を少なく設定することができる。
【0017】本発明化合物は、cGMP PDE阻害作
用を現す用量や細胞増殖抑制作用を現す用量での急激な
血圧降下作用や、心収縮力増強作用、心拍数増加作用等
に対する作用が非常に弱いという特徴を有している。
【0018】本発明化合物は、短期又は長期連続使用し
た場合でも強い毒性を示さない。
【0019】本発明の一般式(1)のベンズイミダゾー
ル誘導体としては、下記の種々の態様の化合物が含まれ
る。
【0020】(1)R1が水素原子を示し、R2は前記一
般式(1)における定義に同じであり、nが0を示し、
3がインドリル基(該インドリル基の置換基は、前記
一般式(1)における定義に同じ。)である前記一般式
(1)で表わされるベンズイミダゾール誘導体又はその
塩。
【0021】(2)R1が水素原子を示し、R2は前記一
般式(1)における定義に同じであり、nが0を示し、
3がインドリニル基(該インドリニル基の置換基は、
前記一般式(1)における定義に同じ。)である前記一
般式(1)で表わされるベンズイミダゾール誘導体又は
その塩。
【0022】(3)R1が水素原子を示し、R2は前記一
般式(1)における定義に同じであり、nが0を示し、
3が1H−インダゾリル基(該1H−インダゾリル基
の置換基は、前記一般式(1)における定義に同じ。)
である前記一般式(1)で表わされるベンズイミダゾー
ル誘導体又はその塩。
【0023】(4)R1が水素原子を示し、R2は前記一
般式(1)における定義に同じであり、nが0を示し、
3が2(1H)−キノリノニル基(該2(1H)−キ
ノリノニル基の置換基は、前記一般式(1)における定
義に同じ。)である前記一般式(1)で表わされるベン
ズイミダゾール誘導体又はその塩。
【0024】(5)R1が水素原子を示し、R2は前記一
般式(1)における定義に同じであり、nが0を示し、
3が3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル基
(該3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル基の
置換基は、前記一般式(1)における定義に同じ。)で
ある前記一般式(1)で表わされるベンズイミダゾール
誘導体又はその塩。
【0025】(6)R1が水素原子を示し、R2は前記一
般式(1)における定義に同じであり、nが0を示し、
3が3,4−ジヒドロ−1,4(2H)−ベンゾオキ
サジニル基(該3,4−ジヒドロ−1,4(2H)−ベ
ンゾオキサジニル基の置換基は、前記一般式(1)にお
ける定義に同じ。)である前記一般式(1)で表わされ
るベンズイミダゾール誘導体又はその塩。
【0026】(7)R1がハロゲン原子を示し、R2は前
記一般式(1)における定義に同じであり、nが0を示
し、R3がインドリル基(該インドリル基の置換基は、
前記一般式(1)における定義に同じ。)である前記一
般式(1)で表わされるベンズイミダゾール誘導体又は
その塩。
【0027】(8)R1がハロゲン原子を示し、R2は前
記一般式(1)における定義に同じであり、nが0を示
し、R3がインドリニル基(該インドリニル基の置換基
は、前記一般式(1)における定義に同じ。)である前
記一般式(1)で表わされるベンズイミダゾール誘導体
又はその塩。
【0028】(9)R1がハロゲン原子を示し、R2は前
記一般式(1)における定義に同じであり、nが0を示
し、R3が1H−インダゾリル基(該1H−インダゾリ
ル基の置換基は、前記一般式(1)における定義に同
じ。)である前記一般式(1)で表わされるベンズイミ
ダゾール誘導体又はその塩。
【0029】(10)R1がハロゲン原子を示し、R2
前記一般式(1)における定義に同じであり、nが0を
示し、R3が2(1H)−キノリノニル基(該2(1
H)−キノリノニル基の置換基は、前記一般式(1)に
おける定義に同じ。)である前記一般式(1)で表わさ
れるベンズイミダゾール誘導体又はその塩。
【0030】(11)R1がハロゲン原子を示し、R2
前記一般式(1)における定義に同じであり、nが0を
示し、R3が3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノ
ニル基(該3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニ
ル基の置換基は、前記一般式(1)における定義に同
じ。)である前記一般式(1)で表わされるベンズイミ
ダゾール誘導体又はその塩。
【0031】(12)R1がハロゲン原子を示し、R2
前記一般式(1)における定義に同じであり、nが0を
示し、R3が3,4−ジヒドロ−1,4(2H)−ベン
ゾオキサジニル基(該3,4−ジヒドロ−1,4(2
H)−ベンゾオキサジニル基の置換基は、前記一般式
(1)における定義に同じ。)である前記一般式(1)
で表わされるベンズイミダゾール誘導体又はその塩。
【0032】(13)R1が水素原子を示し、R2は前記
一般式(1)における定義に同じであり、nが1を示
し、R3がインドリル基(該インドリル基の置換基は、
前記一般式(1)における定義に同じ。)である前記一
般式(1)で表わされるベンズイミダゾール誘導体又は
その塩。
【0033】(14)R1が水素原子を示し、R2は前記
一般式(1)における定義に同じであり、nが1を示
し、R3がインドリニル基(該インドリニル基の置換基
は、前記一般式(1)における定義に同じ。)である前
記一般式(1)で表わされるベンズイミダゾール誘導体
又はその塩。
【0034】(15)R1が水素原子を示し、R2は前記
一般式(1)における定義に同じであり、nが1を示
し、R3が1H−インダゾリル基(該1H−インダゾリ
ル基の置換基は、前記一般式(1)における定義に同
じ。)である前記一般式(1)で表わされるベンズイミ
ダゾール誘導体又はその塩。
【0035】(16)R1が水素原子を示し、R2は前記
一般式(1)における定義に同じであり、nが1を示
し、R3が2(1H)−キノリノニル基(該2(1H)
−キノリノニル基の置換基は、前記一般式(1)におけ
る定義に同じ。)である前記一般式(1)で表わされる
ベンズイミダゾール誘導体又はその塩。
【0036】(17)R1が水素原子を示し、R2は前記
一般式(1)における定義に同じであり、nが1を示
し、R3が3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニ
ル基(該3,4−ジヒドロ2(1H)−キノリノニル基
の置換基は、前記一般式(1)における定義に同じ。)
である前記一般式(1)で表わされるベンズイミダゾー
ル誘導体又はその塩。
【0037】(18)R1が水素原子を示し、R2は前記
一般式(1)における定義に同じであり、nが1を示
し、R3が3,4−ジヒドロ−1,4(2H)−ベンゾ
オキサジニル基(該3,4−ジヒドロ−1,4(2H)
−ベンゾオキサジニル基の置換基は、前記一般式(1)
における定義に同じ。)である前記一般式(1)で表わ
されるベンズイミダゾール誘導体又はその塩。
【0038】(19)R1がハロゲン原子を示し、R2
前記一般式(1)における定義に同じであり、nが1を
示し、R3がインドリル基(該インドリル基の置換基
は、前記一般式(1)における定義に同じ。)である前
記一般式(1)で表わされるベンズイミダゾール誘導体
又はその塩。
【0039】(20)R1がハロゲン原子を示し、R2
前記一般式(1)における定義に同じであり、nが1を
示し、R3がインドリニル基(該インドリニル基の置換
基は、前記一般式(1)における定義に同じ。)である
前記一般式(1)で表わされるベンズイミダゾール誘導
体又はその塩。
【0040】(21)R1がハロゲン原子を示し、R2
前記一般式(1)における定義に同じであり、nが1を
示し、R3が1H−インダゾリル基(該1H−インダゾ
リル基の置換基は、前記一般式(1)における定義に同
じ。)である前記一般式(1)で表わされるベンズイミ
ダゾール誘導体又はその塩。
【0041】(22)R1がハロゲン原子を示し、R2
前記一般式(1)における定義に同じであり、nが1を
示し、R3が2(1H)−キノリノニル基(該2(1
H)−キノリノニル基の置換基は、前記一般式(1)に
おける定義に同じ。)である前記一般式(1)で表わさ
れるベンズイミダゾール誘導体又はその塩。
【0042】(23)R1がハロゲン原子を示し、R2
前記一般式(1)における定義に同じであり、nが1を
示し、R3が3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノ
ニル基(該3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニ
ル基の置換基は、前記一般式(1)における定義に同
じ。)である前記一般式(1)で表わされるベンズイミ
ダゾール誘導体又はその塩。
【0043】(24)R1がハロゲン原子を示し、R2
前記一般式(1)における定義に同じであり、nが1を
示し、R3が3,4−ジヒドロ−1,4(2H)−ベン
ゾオキサジニル基(該3,4−ジヒドロ−1,4(2
H)−ベンゾオキサジニル基の置換基は、前記一般式
(1)における定義に同じ。)である前記一般式(1)
で表わされるベンズイミダゾール誘導体又はその塩。
【0044】(25)R1、R2、A及びnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、R3がインドリル基
[インドリル基上には置換基として基−B−R4(Bは
低級アルキレン基、R4は窒素原子、酸素原子及び硫黄
原子なる群から選ばれるヘテロ原子を1〜4個有する5
〜11員環の飽和又は不飽和の単環又は二項環の複素環
基(該複素環上には置換基としてハロゲン原子、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基及びオキソ基なる群から選
ばれた基を1〜3個有していてもよい)又は基−NR5
6(R5及びR6は同一又は異なって、水素原子、低級
アルキル基、シクロアルキル基、ピリジルカルボニル
基、置換基として低級アルキル基を1〜3個有すること
のあるイソオキサゾリルカルボニル基、ピロリルカルボ
ニル基又は置換基として低級アルキル基を有することの
あるアミノ置換低級アルキル基を示す。またR5とR6
は、これらが結合する窒素原子と共に窒素原子もしくは
酸素原子を介し又は介することなく互いに結合して5〜
6員環の飽和複素環を形成してもよい。該複素環上には
置換基として水酸基及びフェニル基なる群から選ばれた
基を1〜3個有していてもよい。)を示す。);低級ア
ルケニル基;低級アルコキシカルボニル基;フェニル環
上に置換基としてシアノ基を有することのあるフェノキ
シ低級アルキル基;ハロゲン置換低級アルキル基及び低
級アルコキシカルボニル置換低級アルキル基なる群から
選ばれた基を1〜3個有していてもよい。]である前記
一般式(1)で表わされるベンズイミダゾール誘導体又
はその塩。
【0045】(26)R1、R2、A及びnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、R3がインドリニル
基[インドリニル基上には置換基として基−B−R
4(Bは低級アルキレン基、R4は窒素原子、酸素原子及
び硫黄原子なる群から選ばれるヘテロ原子を1〜4個有
する5〜11員環の飽和又は不飽和の単環又は二項環の
複素環基(該複素環上には置換基としてハロゲン原子、
低級アルキル基、低級アルコキシ基及びオキソ基なる群
から選ばれた基を1〜3個有していてもよい)又は基−
NR56(R5及びR6は同一又は異なって、水素原子、
低級アルキル基、シクロアルキル基、ピリジルカルボニ
ル基、置換基として低級アルキル基を1〜3個有するこ
とのあるイソオキサゾリルカルボニル基、ピロリルカル
ボニル基又は置換基として低級アルキル基を有すること
のあるアミノ置換低級アルキル基を示す。またR5とR6
とは、これらが結合する窒素原子と共に窒素原子もしく
は酸素原子を介し又は介することなく互いに結合して5
〜6員環の飽和複素環を形成してもよい。該複素環上に
は置換基として水酸基及びフェニル基なる群から選ばれ
た基を1〜3個有していてもよい。)を示す。);低級
アルケニル基;低級アルコキシカルボニル基;フェニル
環上に置換基としてシアノ基を有することのあるフェノ
キシ低級アルキル基;ハロゲン置換低級アルキル基及び
低級アルコキシカルボニル置換低級アルキル基なる群か
ら選ばれた基を1〜3個有していてもよい。]である前
記一般式(1)で表わされるベンズイミダゾール誘導体
又はその塩。
【0046】(27)R1、R2、A及びnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、R3が1H−インダ
ゾリル基[1H−インダゾリル基上には置換基として基
−B−R4(Bは低級アルキレン基、R4は窒素原子、酸
素原子及び硫黄原子なる群から選ばれるヘテロ原子を1
〜4個有する5〜11員環の飽和又は不飽和の単環又は
二項環の複素環基(該複素環上には置換基としてハロゲ
ン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基及びオキソ
基なる群から選ばれた基を1〜3個有していてもよい)
又は基−NR56(R5及びR6は同一又は異なって、水
素原子、低級アルキル基、シクロアルキル基、ピリジル
カルボニル基、置換基として低級アルキル基を1〜3個
有することのあるイソオキサゾリルカルボニル基、ピロ
リルカルボニル基又は置換基として低級アルキル基を有
することのあるアミノ置換低級アルキル基を示す。また
5とR6とは、これらが結合する窒素原子と共に窒素原
子もしくは酸素原子を介し又は介することなく互いに結
合して5〜6員環の飽和複素環を形成してもよい。該複
素環上には置換基として水酸基及びフェニル基なる群か
ら選ばれた基を1〜3個有していてもよい。)を示
す。);低級アルケニル基;低級アルコキシカルボニル
基;フェニル環上に置換基としてシアノ基を有すること
のあるフェノキシ低級アルキル基;ハロゲン置換低級ア
ルキル基及び低級アルコキシカルボニル置換低級アルキ
ル基なる群から選ばれた基を1〜3個有していてもよ
い。]である前記一般式(1)で表わされるベンズイミ
ダゾール誘導体又はその塩。
【0047】(28)R1、R2、A及びnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、R3が2(1H)−
キノリノニル基又は3,4−ジヒドロ−2(1H)−キ
ノリノニル基[2(1H)−キノリノニル基及び3,4
−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル基上には置換基
として基−B−R4(Bは低級アルキレン基、R4は窒素
原子、酸素原子及び硫黄原子なる群から選ばれるヘテロ
原子を1〜4個有する5〜11員環の飽和又は不飽和の
単環又は二項環の複素環基(該複素環上には置換基とし
てハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基及
びオキソ基なる群から選ばれた基を1〜3個有していて
もよい)又は基−NR56(R5及びR6は同一又は異な
って、水素原子、低級アルキル基、シクロアルキル基、
ピリジルカルボニル基、置換基として低級アルキル基を
1〜3個有することのあるイソオキサゾリルカルボニル
基、ピロリルカルボニル基又は置換基として低級アルキ
ル基を有することのあるアミノ置換低級アルキル基を示
す。またR5とR6とは、これらが結合する窒素原子と共
に窒素原子もしくは酸素原子を介し又は介することなく
互いに結合して5〜6員環の飽和複素環を形成してもよ
い。該複素環上には置換基として水酸基及びフェニル基
なる群から選ばれた基を1〜3個有していてもよい。)
を示す。);低級アルケニル基;低級アルコキシカルボ
ニル基;フェニル環上に置換基としてシアノ基を有する
ことのあるフェノキシ低級アルキル基;ハロゲン置換低
級アルキル基及び低級アルコキシカルボニル置換低級ア
ルキル基なる群から選ばれた基を1〜3個有していても
よい。]である前記一般式(1)で表わされるベンズイ
ミダゾール誘導体又はその塩。
【0048】(29)R1、R2、A及びnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、R3が3,4−ジヒ
ドロ−1,4(2H)−ベンゾオキサジニル基[3,4
−ジヒドロ−1,4(2H)−ベンゾオキサジニル基上
には置換基として基−B−R4(Bは低級アルキレン
基、R4は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子なる群から
選ばれるヘテロ原子を1〜4個有する5〜11員環の飽
和又は不飽和の単環又は二項環の複素環基(該複素環上
には置換基としてハロゲン原子、低級アルキル基、低級
アルコキシ基及びオキソ基なる群から選ばれた基を1〜
3個有していてもよい)又は基−NR56(R5及びR6
は同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、シク
ロアルキル基、ピリジルカルボニル基、置換基として低
級アルキル基を1〜3個有することのあるイソオキサゾ
リルカルボニル基、ピロリルカルボニル基又は置換基と
して低級アルキル基を有することのあるアミノ置換低級
アルキル基を示す。またR5とR6とは、これらが結合す
る窒素原子と共に窒素原子もしくは酸素原子を介し又は
介することなく互いに結合して5〜6員環の飽和複素環
を形成してもよい。該複素環上には置換基として水酸基
及びフェニル基なる群から選ばれた基を1〜3個有して
いてもよい。)を示す。);低級アルケニル基;低級ア
ルコキシカルボニル基;フェニル環上に置換基としてシ
アノ基を有することのあるフェノキシ低級アルキル基;
ハロゲン置換低級アルキル基及び低級アルコキシカルボ
ニル置換低級アルキル基なる群から選ばれた基を1〜3
個有していてもよい。]である前記一般式(1)で表わ
されるベンズイミダゾール誘導体又はその塩。
【0049】(30)R1が水素原子、nが0である前
記(25)に記載のベンズイミダゾール誘導体又はその
塩。
【0050】(31)R1が水素原子、nが1である前
記(25)に記載のベンズイミダゾール誘導体又はその
塩。
【0051】(32)R1がハロゲン原子、nが0であ
る前記(25)に記載のベンズイミダゾール誘導体又は
その塩。
【0052】(33)R1がハロゲン原子、nが1であ
る前記(25)に記載のベンズイミダゾール誘導体又は
その塩。
【0053】(34)R1が水素原子、nが0である前
記(26)に記載のベンズイミダゾール誘導体又はその
塩。
【0054】(35)R1が水素原子、nが1である前
記(26)に記載のベンズイミダゾール誘導体又はその
塩。
【0055】(36)R1がハロゲン原子、nが0であ
る前記(26)に記載のベンズイミダゾール誘導体又は
その塩。
【0056】(37)R1がハロゲン原子、nが1であ
る前記(26)に記載のベンズイミダゾール誘導体又は
その塩。
【0057】(38)R1が水素原子、nが0である前
記(27)に記載のベンズイミダゾール誘導体又はその
塩。
【0058】(39)R1が水素原子、nが1である前
記(27)に記載のベンズイミダゾール誘導体又はその
塩。
【0059】(40)R1がハロゲン原子、nが0であ
る前記(27)に記載のベンズイミダゾール誘導体又は
その塩。
【0060】(41)R1がハロゲン原子、nが1であ
る前記(27)に記載のベンズイミダゾール誘導体又は
その塩。
【0061】(42)R1が水素原子、nが0である前
記(28)に記載のベンズイミダゾール誘導体又はその
塩。
【0062】(43)R1が水素原子、nが1である前
記(28)に記載のベンズイミダゾール誘導体又はその
塩。
【0063】(44)R1がハロゲン原子、nが0であ
る前記(28)に記載のベンズイミダゾール誘導体又は
その塩。
【0064】(45)R1がハロゲン原子、nが1であ
る前記(28)に記載のベンズイミダゾール誘導体又は
その塩。
【0065】(46)R1が水素原子、nが0である前
記(29)に記載のベンズイミダゾール誘導体又はその
塩。
【0066】(47)R1が水素原子、nが1である前
記(29)に記載のベンズイミダゾール誘導体又はその
塩。
【0067】(48)R1がハロゲン原子、nが0であ
る前記(29)に記載のベンズイミダゾール誘導体又は
その塩。
【0068】(49)R1がハロゲン原子、nが1であ
る前記(29)に記載のベンズイミダゾール誘導体又は
その塩。
【0069】(50)R4で示される5〜11員環の飽
和又は不飽和の単環又は二項環の複素環基が、ピロリジ
ニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリノ、チオ
モルホリノ、ピリジル、ホモピペラジニル、1,2,
5,6−テトラヒドロピリジル、チエニル、キノリル、
1,4−ジヒドロキノリル、ベンゾチアゾリル、ピラジ
ル、ピリミジル、ピリダジル、ピロリル、カルボスチリ
ル、3,4−ジヒドロカルボスチリル、1,2,3,4
−テトラヒドロキノリル、インドリル、イソインドリ
ル、インドリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサ
ゾリル、イミダゾリジニル、イソキノリル、キナゾリジ
ニル、1,2−ジヒドロイソキノリル、1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリル、キノキサリニル、シンノ
リニル、フタラジニル、1,2,3,4−テトラゾリ
ル、1,2,4−トリアゾリル、クロマニル、イソイン
ドリニル、イソクロマニル、ピラゾリル、イミダゾリ
ル、ピラゾリジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ル、ベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾ〔b〕フリ
ル、ベンゾチエニル、1−アザシクロヘプチル、4H−
クロメニル、1H−インダゾリル、2−イミダゾリニ
ル、2−ピロリニル、フリル、オキサゾリル、オキサゾ
リジニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾ
リル、ピラニル、ピラゾリジニル、2−ピラゾリニル、
キヌクリジニル、1,4−ベンゾオキサジニル、3,4
−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジニル、3,
4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジニル、1,
4−ベンゾチアジニル、1,2,3,4−テトラヒドロ
キノキサリニル、1,3−ジチア−2,4−ジヒドロナ
フタレニル、テトラヒドロ−1,3−オキサジニル、テ
トラヒドロオキサゾリル又は1,4−ジチアナフタレニ
ル基である前記(30)〜(49)に記載のベンズイミ
ダゾール誘導体又はその塩。
【0070】(51)R4で示される複素環基が、イミ
ダゾリル、ピラゾリル又は1,2,4−トリアゾリル基
である前記(30)〜(49)に記載のベンズイミダゾ
ール誘導体又はその塩。
【0071】(52)R4で示される基が、基NR56
(R5及びR6は前記一般式(1)における定義に同
じ。)である前記(30)〜(49)に記載のベンズイ
ミダゾール誘導体又はその塩。
【0072】(53)1−ベンジル−6−クロロ−2−
{1−〔3−(イミダゾール−1−イル)プロピル]イ
ンドール−5−イルアミノカルボニル}ベンズイミダゾ
ール。
【0073】(54)1−ベンジル−6−クロロ−2−
{1−〔3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミ
ノ)プロピル]インドール−5−イルアミノカルボニ
ル}ベンズイミダゾール。
【0074】(55)1−ベンジル−6−クロロ−2−
{1−〔3−(ピラゾール−1−イル)プロピル]イン
ドール−5−イルアミノカルボニル}ベンズイミダゾー
ル。
【0075】(56)1−ベンジル−6−クロロ−2−
{1−〔3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)
プロピル]インドール−5−イルアミノカルボニル}ベ
ンズイミダゾール。
【0076】(57)1−ベンジル−6−クロロ−2−
{1−〔3−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4
−イルカルボニルアミノ)プロピル]インドール−5−
イルアミノカルボニル}ベンズイミダゾール。
【0077】(58)1−ベンジル−6−クロロ−2−
{1−〔3−(4−フェニル−4−ヒドロキシ−1−ピ
ペリジン−1−イル)プロピル]インドール−5−イル
アミノカルボニル}ベンズイミダゾール。
【0078】(59)1−ベンジル−6−クロロ−2−
{4−{3−(ピリジン−2−イルカルボニルアミノ)
プロピル]−3,4−ジヒドロ−1,4(2H)−ベン
ゾオキサジン−7−イルアミノカルボニル}ベンズイミ
ダゾール。
【0079】上記一般式(1)に示される各基はより具
体的にはそれぞれ次の通りである。
【0080】ハロゲン原子としては、例えば弗素原子、
塩素原子、臭素原子及び沃素原子が挙げられる。
【0081】フェニル低級アルキル基としては、例えば
ベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、
3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェ
ニルペンチル、6−フェニルヘキシル、1,1−ジメチ
ル−2−フェニルエチル、2−メチル−3−フェニルプ
ロピル、ジフェニルメチル、2,2−ジフェニルエチル
基等のアルキル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状
アルキル基であり、フェニル基を1〜2個有するアルキ
ル基を挙げることができる。
【0082】低級アルキレン基としては、例えばメチレ
ン、エチレン、トリメチレン、2−メチルトリメチレ
ン、2,2−ジメチルトリメチレン、1−メチルトリメ
チレン、メチルメチレン、エチルメチレン、テトラメチ
レン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン基等の炭素数1
〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキレン基を例示できる。
【0083】窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1〜4
個有する飽和又は不飽和の5から11員環の単環又は二項
環の複素環基としては、例えば、ピロリジニル、ピペリ
ジニル、ピペラジニル、モルホリノ、チオモルホリノ、
ピリジル、ホモピペラジニル、1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリジル、チエニル、キノリル、1,4−ジヒド
ロキノリル、ベンゾチアゾリル、ピラジル、ピリミジ
ル、ピリダジル、ピロリル、カルボスチリル、3,4−
ジヒドロカルボスチリル、1,2,3,4−テトラヒド
ロキノリル、インドリル、イソインドリル、インドリニ
ル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、イミダ
ゾリジニル、イソキノリル、キナゾリジニル、1,2−
ジヒドロイソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリル、キノキサリニル、シンノリニル、フタラ
ジニル、1,2,3,4−テトラゾリル、1,2,4−
トリアゾリル、クロマニル、イソインドリニル、イソク
ロマニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリジニ
ル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、ベンゾフリル、
2,3−ジヒドロベンゾ〔b〕フリル、ベンゾチエニ
ル、1−アザシクロヘプチル、4H−クロメニル、1H
−インダゾリル、2−イミダゾリニル、2−ピロリニ
ル、フリル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソオ
キサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラニル、
ピラゾリジニル、2−ピラゾリニル、キヌクリジニル、
1,4−ベンゾオキサジニル、3,4−ジヒドロ−2H
−1,4−ベンゾオキサジニル、3,4−ジヒドロ−2
H−1,4−ベンゾチアジニル、1,4−ベンゾチアジ
ニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリニル、
1,3−ジチア−2,4−ジヒドロナフタレニル、テト
ラヒドロ−1,3−オキサジニル、テトラヒドロオキサ
ゾリル、1,4−ジチアナフタレニル基等を例示でき
る。
【0084】低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロ
ゲン原子及びオキソ基なる群より選ばれた基を1〜3個
有する前記複素環としては、例えば1−オキソ−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリル、2−オキソピ
ペリジニル、2−オキソ−1−アザシクロヘプチル、2
−オキソピロリジニル、1,3−ジオキソイソインドリ
ニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2−オキソ
オキサゾリジニル、1−メチルイミダゾリル、1−プロ
ピルイミダゾリル、4−メチルイミダゾリル、5,6−
ジメチルベンズイミダゾリル、1,4−ジメチルピロリ
ル、2−イソプロピルイミダゾリル、4−メチルピペラ
ジニル、4−フェニルピペリジニル、4−メチルチアゾ
リル、2−オキソチアゾリル、5−エチルチアゾリル、
4−フェニルチアゾリル、4−プロピルチアゾリル、5
−ブチルチアゾリル、4−ペンチルチアゾリル、2−ヘ
キシルチアゾリル、3,5−ジメチルイソオキサゾリ
ル、4,5−ジメチルチアゾリル、5−メトキシ−4−
メチルチアゾリル、1−エチルイミダゾリル、4−プロ
ピルイミダゾリル、5−ブチルイミダゾリル、1−ペン
チルイミダゾリル、1−ヘキシルイミダゾリル、1,4
−ジメチルイミダゾリル、1,4,5−トリメチルイミ
ダゾリル、1−メトキシイミダゾリル、2−エトキシイ
ミダゾリル、5−プロポキシイミダゾリル、1−メチル
−4−クロロイミダゾリル、4,5−ジクロロイミダゾ
リル、3−メチル−1,2,4−トリアゾリル、5−エ
チル−1,2,4−トリアゾリル、3−メチル−1,
2,4−トリアゾリル、2−オキソ−1−メチルイミダ
ゾリル、2−オキソイミダゾリル、2−エチルピロリ
ル、3−プロピルピロリル、5−ブチルピロリル、4−
ペンチルピロリル、2−ヘキシルピロリル、2,4,5
−トリメチルピロリル、2−ブロモピロリル、2,5−
ジブロモピロリル、2−メチル−5−メトキシピロリ
ル、2−オキソピロリル、1−メチル−1,2,3,4
−テトラゾリル、1−イソプロピル−1,2,3,4−
テトラゾリル、1−エチル−1,2,3,4−テトラゾ
リル、1−プロピル−1,2,3,4−テトラゾリル、
1−ブチル−1,2,3,4−テトラゾリル、1−ペン
チル−1,2,3,4−テトラゾリル、1−ヘキシル−
1,2,3,4−テトラゾリル、5−メトキシインドリ
ル、2−メチルピリジル、3−エチルピリジル、4−プ
ロピルピリジル、2−ブチルピリジル、3−ペンチルピ
リジル、4−ヘキシルピリジル、2−メトキシピリジ
ル、3−フェニルピリジル、4−フェニルピリジル、
2,4−ジメチルピリジル、2,4,6−トリメチルピ
リジル、2−メチル−4−クロロピリジル、2,4−ジ
フルオロピリジル、2,4,6−トリクロロピリジル、
2−オキソピリジル、4−オキソピリジル、4−メチル
−2−オキソピリジル、2−クロロ−4−オキソピリジ
ル、3−メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、4−
エチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、3−メトキシ
イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、5−クロロイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジル、3−メチル−1H−インダゾ
リル、3−ヨード−1H−インダゾリル、1−メチル−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル、5−エチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル、6−
ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル、
1−オキソ−6−メチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリル、1−オキソ−7−メトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリル、3,4−ジメチル
ピペラジニル、3−エチルピロリジニル、2−プロピル
ピロリジニル、1−メチルピロリジニル、3,4,5−
トリメチルピペリジニル、4−ブチルピペリジニル、3
−ペンチルモルホリノ、4−ヘキシルピペラジニル、3
−メチルチオモルホリノ、3−クロロピロリジニル、2
−オキソ−4−メチルピペリジニル、2−オキソ−3−
メチルピロリジニル、2−オキソ−4−フルオロピペリ
ジニル、4−メチル−1−アザシクロヘプチル、5−メ
トキシ−1−アザシクロヘプチル、6−メチル−2−オ
キソ−1−アザシクロヘプチル、1−メチル−2−オキ
ソイミダゾリジニル、1−イソブチル−2−オキソイミ
ダゾリジニル、1−メチル−2−オキソイミダゾリジニ
ル、2−オキソテトラヒドロ−1,3−オキサジニル、
3−ブロモ−2−オキソ−1−アザシクロヘプチル、2
−オキソテトラヒドロオキサゾリル、3−クロロピリジ
ル、4−メチルピペラジニル、4−イソブチルピペラジ
ニル、4−メチルホモピペラジニル、3−クロロピペラ
ジニル、4−メトキシピペラジニル、4−エチルホモピ
ペラジニル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
キル基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ
基、ハロゲン原子及びオキソ基なる群より選ばれた基を
1〜3個有する前記複素環基を例示できる。
【0085】低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオ
キシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ
基を例示できる。
【0086】低級アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を挙げることが
できる。
【0087】シクロアルキル基としては、例えば、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル、シクロヘプチル、シクロオクチル基等の炭素数
3〜8のシクロアルキル基を例示できる。
【0088】置換基として低級アルキル基を1〜3個有
することのあるイソオキサゾリルカルボニル基として
は、例えばイソオキサゾリルカルボニル、3,5−ジメ
チルイソオキサゾリルカルボニル、3−メチルイソオキ
サゾリルカルボニル、4−エチルイソオキサゾリルカル
ボニル、5−プロピルイソオキサゾリルカルボニル、3
−ブチルイソオキサゾリルカルボニル、4−ペンチルイ
ソオキサゾリルカルボニル、5−ヘキシルイソオキサゾ
リルカルボニル、3,4,5−トリメチルイソオキサゾ
リルカルボニル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状
アルキル基を1〜3個有することのあるイソオキサゾリ
ルカルボニル基を例示できる。
【0089】置換基として低級アルキル基を有すること
のあるアミノ置換低級アルキル基としては、例えば、ア
ミノメチル、2−アミノエチル、1−アミノエチル、3
−アミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペン
チル、6−アミノヘキシル、1,1−ジメチル−2−ア
ミノエチル、2−メチル−3−アミノプロピル、メチル
アミノメチル、1−エチルアミノエチル、2−プロピル
アミノエチル、3−イソプロピルアミノプロピル、4−
ブチルアミノブチル、5−ペンチルアミノペンチル、6
−ヘキシルアミノヘキシル、ジメチルアミノメチル、2
−ジエチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル、
(N−エチル−N−プロピルアミノ)メチル、2−(N
−メチル−N−ヘキシルアミノ)エチル基等の置換基と
して炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を1〜
2個有することのあるアミノ基を有する炭素数1〜6の
直鎖又は分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0090】R5及びR6が結合する窒素原子と共に、窒
素原子もしくは酸素原子を介し又は介することなく互い
に結合して形成する5〜6員環の飽和複素環基として
は、例えばピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニ
ル、モルホリノ基等を例示できる。
【0091】水酸基及びフェニル基なる群から選ばれた
基が1〜3個置換した上記複素環基としては、例えば、
4−フェニル−4−ヒドロキシピペリジニル、4−フェ
ニルピペラジニル、3−フェニルピペラジニル、3−ヒ
ドロキシピロリジニル、4−ヒドロキシピペラジニル、
3−フェニルモルホリノ、2,4−ジフェニルピペラジ
ニル、3−フェニルピロリジニル、2,3,4−トリフ
ェニルピペラジニル、3−ヒドロキシモルホリノ、2−
フェニル−2−ヒドロキシモルホリノ、3−フェニル−
3−ヒドロキシピペラジニル基等の水酸基及びフェニル
基なる群から選ばれた基が1〜3個置換した上記複素環
基を例示できる。
【0092】低級アルケニル基としては、例えばビニ
ル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル
アリル、2−ペンテニル、2−ヘキセニル基等の炭素数
2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル基を挙げることが
できる。
【0093】低級アルコキシカルボニル基としては、例
えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシ
カルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチル
オキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル基等の炭
素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシカルボニル基
を挙げることができる。
【0094】フェニル環上に置換基としてシアノ基を有
することのあるフェノキシ低級アルキル基としては、例
えばフェノキシメチル、2−フェノキシエチル、1−フ
ェノキシエチル、4−フェノキシブチル、5−フェノキ
シペンチル、6−フェノキシヘキシル、1,1−ジメチ
ル−2−フェノキシエチル、2−メチル−3−フェノキ
シプロピル、(2−シアノフェノキシ)メチル、2−
(2−シアノフェノキシ)エチル、3−フェノキシプロ
ピル、4−(3−シアノフェノキシ)ブチル、5−(2
−シアノフェノキシ)ペンチル、6−(3−シアノフェ
ノキシ)ヘキシル、(4−シアノフェノキシ)メチル、
3−(2−シアノフェノキシ)プロピル、3−(3−シ
アノフェノキシ)プロピル、1−(3−シアノフェノキ
シ)エチル、3−(3,4−ジシアノフェノキシ)プロ
ピル、2−(3,4,5−トリシアノフェノキシ)エチ
ル基等のフェニル環上に置換基としてシアノ基を1〜3
個有することのあるフェノキシ基置換炭素数1〜6の直
鎖又は分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0095】ハロゲン原子置換低級アルキル基として
は、例えばトリフルオロメチル、トリクロロメチル、ク
ロロメチル、ブロモメチル、フルオロメチル、ヨードメ
チル、ジフルオロメチル、ジブロモメチル、2−クロロ
エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2
−トリクロロエチル、3−ブロモプロピル、3−クロロ
プロピル、2,3−ジクロロプロピル、4,4,4−ト
リクロロブチル、4−フルオロブチル、5−クロロペン
チル、3−クロロ−2−メチルプロピル、5−ブロモヘ
キシル、5,6−ジクロロヘキシル基等の置換基として
ハロゲン原子を1〜3個有する炭素数1〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0096】低級アルコキシカルボニル基置換低級アル
キル基としては、例えばメトキシカルボニルメチル、3
−メトキシカルボニルプロピル、エトキシカルボニルメ
チル、3−エトキシカルボニルプロピル、4−エトキシ
カルボニルブチル、5−イソプロポキシカルボニルペン
チル、6−プロポキシカルボニルヘキシル、1,1−ジ
メチル−2−ブトキシカルボニルエチル、2−メチル−
3−tert−ブトキシカルボニルプロピル、2−ペン
チルオキシカルボニルエチル、ヘキシルオキシカルボニ
ルメチル基等のアルコキシカルボニル部分が炭素数1〜
6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシカルボニル基である炭
素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシカルボニルア
ルキル基を挙げることができる。
【0097】本発明の化合物は、種々の方法により製造
することができる。
【0098】
【化3】
【0099】〔式中、R1、R2、R3、A及びnは前記
に同じ。〕 反応式−1で示される方法は、一般式(2)のベンズイ
ミダゾール化合物(カルボン酸)と一般式(3)のアミ
ンとを、通常のアミド結合生成反応にて反応させる方法
である。酸アミド結合生成反応には公知のアミド結合生
成反応の条件を容易に適用できる。例えば(イ)混合酸
無水物法、即ちカルボン酸(2)にアルキルハロ炭酸エ
ステルを反応させて混合酸無水物とし、これにアミン
(3)を反応させる方法、(ロ)活性エステル法、即ち
カルボン酸(2)をp−ニトロフェニルエステル、N−
ヒドロキシコハク酸イミドエステル、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾールエステル等の活性エステルとし、これ
にアミン(3)を反応させる方法、(ハ)カルボジイミ
ド法、即ちカルボン酸(2)にアミン(3)をジシクロ
ヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾール等
の活性化剤の存在下に縮合反応させる方法、(ニ)その
他の方法、例えばカルボン酸(2)を無水酢酸等の脱水
剤によりカルボン酸無水物とし、これにアミン(3)を
反応させる方法、カルボン酸(2)と低級アルコールと
のエステルにアミン(3)を高温下に反応させる方法、
カルボン酸(2)の酸ハロゲン化物、即ちカルボン酸ハ
ライドにアミン(3)を反応させる方法等を挙げること
ができる。
【0100】上記混合酸無水物法(イ)において用いら
れる混合酸無水物は、通常のショッテン−バウマン反応
と同様の反応により得られ、これを通常単離することな
くアミン(3)と反応させることにより一般式(1)の
本発明化合物が製造される。上記ショッテン−バウマン
反応は塩基性化合物の存在下に行なわれる。用いられる
塩基性化合物としては、ショッテン−バウマン反応に慣
用の化合物例えばトリエチルアミン、トリメチルアミ
ン、ピリジン、ジメチルアニリン、1−メチル−2−ピ
ロリジノン(NMP)、N−メチルモルホリン、1,5
−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノネン−5(DB
N)、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ
ン−7(DBU)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.
2〕オクタン(DABCO)等の有機塩基、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナト
リウム等の無機塩基等が挙げられる。該反応は、通常−
20〜100℃程度、好ましくは0〜50℃程度におい
て行なわれ、反応時間は5分〜10時間程度、好ましく
は5分〜2時間程度である。得られた混合酸無水物とア
ミン(3)との反応は通常−20〜150℃程度、好ま
しくは10〜50℃程度において行なわれ、反応時間は
5分〜10時間程度、好ましくは5分〜5時間程度であ
る。混合酸無水物法は一般に溶媒中で行なわれる。用い
られる溶媒としては混合酸無水物法に慣用の溶媒がいず
れも使用可能であり、具体的にはクロロホルム、ジクロ
ロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、
ベンゼン、p−クロロベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等
のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル
類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、アセトニトリル、ヘキサメチルリン酸トリアミド
等の非プロトン性極性溶媒等又は之等の混合溶媒等が挙
げられる。混合酸無水物法において使用されるアルキル
ハロ炭酸エステルとしては例えばクロロ蟻酸メチル、ブ
ロモ蟻酸メチル、クロロ蟻酸エチル、ブロモ蟻酸エチ
ル、クロロ蟻酸イソブチル等が挙げられる。該法におけ
るカルボン酸(2)、アルキルハロ炭酸エステル及びア
ミン(3)の使用割合は、通常等モルずつとするのがよ
いが、アミン(3)に対してアルキルハロ炭酸エステル
及びカルボン酸(2)はそれぞれ1〜1.5倍モル量程
度の範囲内で使用することができる。
【0101】また前記その他の方法(ニ)の内、カルボ
ン酸ハライドにアミン(3)を反応させる方法を採用す
る場合、該反応は塩基性化合物の存在下に、適当な溶媒
中で行なわれる。用いられる塩基性化合物としては、公
知のものを広く使用でき、例えば上記ショッテン−バウ
マン反応に用いられる塩基性化合物の他に、例えば水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、水
素化カリウム等を例示できる。また用いられる溶媒とし
ては、例えば上記混合酸無水物法に用いられる溶媒の他
に、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、3−メトキシ−1−ブタノール、エチルセロソル
ブ、メチルセロソルブ等のアルコール類、ピリジン、ア
セトン、水等を例示できる。アミン(3)とカルボン酸
ハライドとの使用割合としては、特に限定がなく広い範
囲内で適宜選択でき、通常前者に対して後者を少なくと
も等モル量程度、好ましくは等モル〜5倍モル量程度用
いるのがよい。該反応は通常−20〜180℃程度、好
ましくは0〜150℃程度にて行なわれ、一般に5分〜
30時間程度で反応は完結する。
【0102】更に上記反応式−1に示すアミド結合生成
反応は、カルボン酸(2)とアミン(3)とを、フェニ
ルホスフィン−2,2′−ジチオジピリジン、ジフェニ
ルホスフィニルクロリド、フェニル−N−フェニルホス
ホラミドクロリデート、ジエチルクロロホスフェート、
シアノリン酸ジエチル、ジフェニルリン酸アジド、ビス
(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィニック
クロリド等のリン化合物の縮合剤の存在下に反応させる
方法によっても実施できる。
【0103】該反応は、上記カルボン酸ハライドにアミ
ン(3)を反応させる方法で用いられる溶媒及び塩基性
化合物の存在下に、通常−20〜150℃程度、好まし
くは0〜100℃程度付近にて行なわれ、一般に5分〜
30時間程度にて反応は終了する。縮合剤及びカルボン
酸(2)の使用量はアミン(3)に対して夫々少なくと
も等モル量程度、好ましくは等モル〜2倍モル量程度使
用するのがよい。
【0104】また無溶媒下又は溶媒中、塩基性化合物の
存在又は非存在下、カルボン酸(2)と低級アルコール
とのエステル及びアミン(3)を反応させることによっ
ても、上記反応式−1で示される反応が実施される。こ
の反応は、通常室温〜200℃、好ましくは室温〜12
0℃付近にて、一般に30分〜5時間程度にて終了す
る。アミン(3)の使用量は、カルボン酸(2)と低級
アルコールとのエステルに対して少なくとも0.5倍モ
ル、好ましくは0.5〜3倍モル量とするのがよい。こ
の反応における溶媒としては、前記カルボン酸ハライド
にアミン(3)を反応させる方法において使用される溶
媒をいずれも使用することができる。また塩基性化合物
としては、前記カルボン酸ハライドにアミン(3)を反
応させる方法において使用される塩基性化合物をいずれ
も使用することができ、更にナトリウムメチラート、ナ
トリウムエチラート、カリウムメチラート、カリウムエ
チラート等のアルカリ金属アルコラート類を使用するこ
ともできる。
【0105】また適当な溶媒中、水素化アルミニウムリ
チウム、トリメチルアルミニウム等のアルミニウム化合
物等の縮合剤とアミン(3)とを反応させた後、カルボ
ン酸(2)と低級アルコールとのエステルとを反応させ
ることによっても、上記反応式−1で示される反応が実
施される。ここで使用される溶媒としては、例えばジオ
キサン、ジエチルエーテル、ジグライム、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素類、シクロヘキサン、ヘプタン、ヘ
キサン等の脂肪族炭化水素類等やこれらの混合溶媒等を
例示できる。アミン(3)の使用量は、カルボン酸
(2)と低級アルコールとのエステルに対して少なくと
も等モル、好ましくは等モル〜5倍モル量とするのがよ
い。また縮合剤の使用量は、カルボン酸(2)と低級ア
ルコールとのエステルに対して少なくとも等モル、好ま
しくは等モル〜1.5倍モル量とするのがよい。縮合剤
とアミン(3)との反応においては、該反応は通常−8
0〜100℃付近で反応は進行し、一般に30分〜20
時間程度で反応は完結する。引続き行われるカルボン酸
(2)と低級アルコールとのエステルとの反応において
は、該反応は通常室温〜200℃、好ましくは室温〜1
50℃付近にて進行し、一般に1〜10時間程度で反応
は完結する。
【0106】
【化4】
【0107】〔式中、R1、R2、A及びnは前記に同
じ。R3aは置換基として基−B−R4(B及びR4は前記
に同じ);低級アルケニル基;低級アルコキシカルボニ
ル基;フェニル環上に置換基としてシアノ基を有するこ
とのあるフェノキシ低級アルキル基;ハロゲン置換低級
アルキル基及び低級アルコキシカルボニル置換低級アル
キル基なる群から選ばれた基を1〜2個有することがあ
り、且つ複素環中基−NH−を有する前記R3の複素環
基を示す。R3bは置換基として基−B−R4(B及びR4
は前記に同じ);低級アルケニル基;低級アルコキシカ
ルボニル基;フェニル環上に置換基としてシアノ基を有
することのあるフェノキシ低級アルキル基;ハロゲン置
換低級アルキル基及び低級アルコキシカルボニル置換低
級アルキル基なる群から選ばれた基を1〜2個有するこ
とがあり、且つ複素環中基−N(R7)−(R7は基−B
−R4(B及びR4は前記に同じ);低級アルケニル基;
低級アルコキシカルボニル基;フェニル環上に置換基と
してシアノ基を有することのあるフェノキシ低級アルキ
ル基;ハロゲン置換低級アルキル基又は低級アルコキシ
カルボニル置換低級アルキル基を示す。)を有する前記
3の複素環基を示す。Xはハロゲン原子、低級アルカ
ンスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基又
はアラルキルスルホニルオキシ基を示す。〕 ここで、低級アルカンスルホニルオキシ基としては、具
体的にはメタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオ
キシ、プロパンスルホニルオキシ、イソプロパンスルホ
ニルオキシ、ブタンスルホニルオキシ、tert−ブタ
ンスルホニルオキシ、ペンタンスルホニルオキシ、ヘキ
サンスルホニルオキシ基等を例示できる。アリールスル
ホニルオキシ基としては、具体的にはフェニルスルホニ
ルオキシ、4−メチルフェニルスルホニルオキシ、2−
メチルフェニルスルホニルオキシ、4−ニトロフェニル
スルホニルオキシ、4−メトキシフェニルスルホニルオ
キシ、3−クロロフェニルスルホニルオキシ、α−ナフ
チルスルホニルオキシ基等の置換もしくは未置換のアリ
ールスルホニルオキシ基を例示できる。またアラルキル
スルホニルオキシ基としては、具体的にはベンジルスル
ホニルオキシ、2−フェニルエチルスルホニルオキシ、
4−フェニルブチルスルホニルオキシ、4−メチルベン
ジルスルホニルオキシ、2−メチルベンジルスルホニル
オキシ、4−ニトロベンジルスルホニルオキシ、4−メ
トキシベンジルスルホニルオキシ、3−クロロベンジル
スルホニルオキシ、α−ナフチルメチルスルホニルオキ
シ基等の置換もしくは未置換のアラルキルスルホニルオ
キシ基を例示できる。
【0108】化合物(1a)と化合物(4)の反応は、
一般に適当な不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下又は
非存在下にて行なわれる。用いられる不活性溶媒として
は例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロ
メタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化
水素類、メタノール、エタノール、イソプロパノール、
ブタノール、tert−ブタノール等の低級アルコール
類、酢酸、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリル、ピ
リジン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサメチルリン酸トリアミド又はこれらの混合溶
媒等を挙げることができる。また塩基性化合物としては
例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、水素化ナトリウ
ム、カリウム、ナトリウム、ナトリウムアミド、ナトリ
ウムメチラート、ナトリウムエチラート等の金属アルコ
ラート、ピリジン、N−エチルジイソプロピルアミン、
ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、1,5−
ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノネン−5(DBN)、
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7
(DBU)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オ
クタン(DABCO)等の有機塩基等を挙げることがで
きる。化合物(1a)と化合物(4)との使用割合とし
ては、特に限定がなく広い範囲で適宜選択すればよい
が、前者に対して後者を少なくとも等モル量程度、好ま
しくは等モル〜10倍モル量程度用いるのがよい。該反
応は通常0〜200℃程度、好ましくは0〜170℃程
度にて行なわれ、一般に30分〜75時間程度で反応は
終了する。該反応系内には沃化ナトリウム、沃化カリウ
ム等のアルカリ金属ハロゲン化合物、銅粉等を添加して
もよい。
【0109】
【化5】
【0110】〔式中、R1、R2、A及びnは前記に同
じ。R3cは置換基として基−B−R4(B及びR4は前記
に同じ);低級アルケニル基;低級アルコキシカルボニ
ル基;フェニル環上に置換基としてシアノ基を有するこ
とのあるフェノキシ低級アルキル基;ハロゲン置換低級
アルキル基及び低級アルコキシカルボニル置換低級アル
キル基なる群から選ばれた基を1〜2個有することがあ
り、且つ複素環中基−N(R9)−(R9はハロゲン置換
低級アルキル基を示す)を有する前記R3の複素環基を
示す。R3dは置換基として基−B−R4(B及びR4は前
記に同じ);低級アルケニル基;低級アルコキシカルボ
ニル基;フェニル環上に置換基としてシアノ基を有する
ことのあるフェノキシ低級アルキル基;ハロゲン置換低
級アルキル基及び低級アルコキシカルボニル置換低級ア
ルキル基なる群から選ばれた基を1〜2個有することが
あり、且つ複素環中基−N(R10)−(R10は基−B−
4(B及びR4は前記に同じ)又はフェニル環上に置換
基としてシアノ基を有することのあるフェノキシ低級ア
ルキル基を示す。)を有する前記R3の複素環基を示
す。R8は基−R4a(R4aは複素環中に基−N<を少な
くとも一つ有する前記R4で定義された複素環基又は基
−NR56(R5及びR6は前記に同じ)を示す。)又は
フェニル環上に置換基としてシアノ基を有することのあ
るフェノキシ基を示す。〕 化合物(1c)と化合物(5)との反応は、前記反応式
−2における化合物(1a)と化合物(4)との反応と
同様の反応条件下にて行われる。
【0111】
【化6】
【0112】〔式中、R1、R2、A及びnは前記に同
じ。R3eは置換基として基−B−R4(B及びR4は前記
に同じ);低級アルケニル基;低級アルコキシカルボニ
ル基;フェニル環上に置換基としてシアノ基を有するこ
とのあるフェノキシ低級アルキル基;ハロゲン置換低級
アルキル基及び低級アルコキシカルボニル置換低級アル
キル基なる群から選ばれた基を1〜2個有することがあ
り、且つ複素環中基−N(R15)−(R15はフタルイミ
ド置換低級アルキル基を示す)を有する前記R3の複素
環基を示す。R3fは置換基として基−B−R4(B及び
4は前記に同じ);低級アルケニル基;低級アルコキ
シカルボニル基;フェニル環上に置換基としてシアノ基
を有することのあるフェノキシ低級アルキル基;ハロゲ
ン置換低級アルキル基及び低級アルコキシカルボニル置
換低級アルキル基なる群から選ばれた基を1〜2個有す
ることがあり、且つ複素環中基−N(R16)−(R16
アミノ置換低級アルキル基を示す。)を有する前記R3
の複素環基を示す。R3gは置換基として基−B−R
4(B及びR4は前記に同じ);低級アルケニル基;低級
アルコキシカルボニル基;フェニル環上に置換基として
シアノ基を有することのあるフェノキシ低級アルキル
基;ハロゲン置換低級アルキル基及び低級アルコキシカ
ルボニル置換低級アルキル基なる群から選ばれた基を1
〜2個有することがあり、且つ複素環中基−N(B−N
5a11)−(Bは前記に同じ。R5aは水素原子、低級
アルキル基、シクロアルキル基、ピリジルカルボニル
基、置換基として低級アルキル基を1〜3個有すること
のあるイソオキサゾリルカルボニル基、ピロリルカルボ
ニル基又は置換基として低級アルキル基を有することの
あるアミノ置換低級アルキル基を示す。R11は低級アル
キル基、シクロアルキル基又は置換基として低級アルキ
ル基を有することのあるアミノ置換低級アルキル基を示
す。)を有する前記R3の複素環基を示す。R3hは置換
基として基−B−R4(B及びR4は前記に同じ);低級
アルケニル基;低級アルコキシカルボニル基;フェニル
環上に置換基としてシアノ基を有することのあるフェノ
キシ低級アルキル基;ハロゲン置換低級アルキル基及び
低級アルコキシカルボニル置換低級アルキル基なる群か
ら選ばれた基を1〜2個有することがあり、且つ複素環
中基−N(B−NR5a14)−(B及びR5aは前記に同
じ。R14はピリジルカルボニル基、置換基として低級ア
ルキル基を1〜3個有することのあるイソオキサゾリル
カルボニル基又はピロリルカルボニル基を示す。)を有
する前記R3の複素環基を示す。R12及びR13はそれぞ
れ水素原子又は低級アルキル基を示す。〕 化合物(1e)を化合物(1f)に導く反応は、適当な
溶媒中で化合物(1e)にヒドラジンを反応させるか又
は加水分解することにより実施できる。ヒドラジンを反
応させる際に使用される溶媒としては、水に加えて前記
反応式−2における化合物(1a)と化合物(4)との
反応に用いられる溶媒と同様のものを使用できる。該反
応は、通常室温〜120℃程度、好ましくは0〜100
℃程度で行われ、一般に0.5〜15時間程度で終了す
る。ヒドラジンの使用量は、化合物(1e)に対して少
なくとも等モル量程度、好ましくは等モル〜5倍モル量
程度とするのがよい。
【0113】また上記加水分解反応は、適当な溶媒中又
は無溶媒で、酸又は塩基性化合物の存在下に実施するこ
とができる。用いられる溶媒としては、例えば水、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコ
ール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコール
ジメチルエーテル等のエーテル類、酢酸、ギ酸等の脂肪
酸類、之等の混合溶媒等を挙げることができる。酸とし
ては例えば塩酸、硫酸、臭化水素酸等の鉱酸やギ酸、酢
酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族スルホン酸等の
有機酸等を挙げることができ、また塩基性化合物として
は、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の金属炭酸
塩や水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシ
ウム、水酸化リチウム等の金属水酸化物等を挙げること
ができる。該反応は、通常室温〜200℃程度、好まし
くは室温〜150℃程度にて好適に進行し、一般に10
分〜25時間程度で終了する。
【0114】化合物(1f)と化合物(8)との反応
は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物
(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0115】化合物(1f)と化合物(6)との反応
は、一般に適当な不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下
又は非存在下にて行なわれる。用いられる不活性溶媒と
しては例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化
炭化水素類、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、tert−ブタノール等の低級アルコ
ール類、酢酸、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリ
ル、ピリジン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド又はこれらの混
合溶媒等を挙げることができる。また塩基性化合物とし
ては例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、水素化ナトリ
ウム、カリウム、ナトリウム、ナトリウムアミド、ナト
リウムメチラート、ナトリウムエチラート等の金属アル
コラート、ピリジン、N−エチルジイソプロピルアミ
ン、ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、1,
5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノネン−5(DB
N)、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ
ン−7(DBU)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.
2〕オクタン(DABCO)等の有機塩基等を挙げるこ
とができる。化合物(1f)と化合物(6)との使用割
合としては、特に限定がなく広い範囲で適宜選択すれば
よいが、前者に対して後者を少なくとも等モル量程度、
好ましくは等モル〜10倍モル量程度用いるのがよい。
該反応は通常0〜200℃程度、好ましくは0〜170
℃程度にて行なわれ、一般に30分〜75時間程度で反
応は終了する。該反応系内には沃化ナトリウム、沃化カ
リウム等のアルカリ金属ハロゲン化合物、銅粉等を添加
してもよい。
【0116】化合物(1f)と化合物(7)との反応
は、無溶媒又は適当な溶媒中、還元剤の存在下に行なわ
れる。ここで使用される溶媒としては例えば水、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、アセトニトリル、ギ酸、酢酸、ジオキサン、ジエチ
ルエーテル、ジグライム、テトラヒドロフラン等のエー
テル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素類、又は之等の混合溶媒を例示できる。還元剤とし
ては例えばギ酸、ギ酸アンモニウム、ギ酸ナトリウム等
の脂肪酸アルカリ金属塩、水素化硼素ナトリウム、水素
化シアノ硼素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム
等の水素化還元剤、パラジウム−黒、パラジウム−炭
素、酸化白金、白金黒、ラネーニッケル等の接触還元剤
等を例示できる。
【0117】還元剤としてギ酸を使用する場合、反応温
度は通常室温〜200℃程度、好ましくは50〜150
℃程度付近が適当であり、反応は1〜10時間程度にて
終了する。ギ酸の使用量は化合物(1f)に対して大過
剰量使用するのがよい。
【0118】また水素化還元剤を使用する場合、反応温
度は通常−30〜100℃程度、好ましくは0〜70℃
程度が適当であり、30分〜12時間程度で反応は完結
する。還元剤の使用量は、化合物(1f)に対して通常
等モル〜20倍モル量程度、好ましくは1〜6倍モル量
程度とするのがよい。特に還元剤として水素化アルミニ
ウムリチウムを使用する場合、溶媒としてジエチルエー
テル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジグライム等
のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類を使用するのが好ましい。
【0119】更に接触還元剤を用いる場合は、通常常圧
〜20気圧程度、好ましくは常圧〜10気圧程度の水素
雰囲気中で、又はギ酸、ギ酸アンモニウム、シクロヘキ
セン、抱水ヒドラジン等の水素供与剤の存在下で、通常
−30〜100℃程度、好ましくは0〜60℃程度の温
度で反応を行なうのがよく、通常1〜12時間程度で反
応は終了する。接触還元剤の使用量としては化合物(1
f)に対して通常0.1〜40重量%、好ましくは1〜
20重量%程度とするのがよい。水素供与剤の使用量と
しては化合物(1f)に対して通常大過剰量とするのが
よい。
【0120】また化合物(7)の使用量としては化合物
(1f)に対して通常少なくとも等モル量、好ましくは
等モル〜大過剰量とするのがよい。
【0121】化合物(1f)と化合物(9)との反応
は、無溶媒又は適当な溶媒中、塩基性化合物の存在下も
しくは非存在下、好ましくは存在下に行なわれる。ここ
で適当な溶媒としては例えば前述した芳香族炭化水素
類、メタノール、エタノール、プロパノール等の低級ア
ルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド等の他、クロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン
化炭化水素類、アセトン、ピリジン等を使用できる。塩
基性化合物としては例えばトリエチルアミン、ピリジン
等の有機塩基、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
素化ナトリウム等を例示できる。上記反応はまた酢酸等
の溶媒中、硫酸等の鉱酸の存在下に実施することもでき
る。化合物(9)の使用割合は出発原料に対して等モル
量〜大過剰量とすればよく、反応は通常0〜200℃程
度、好ましくは0〜150℃程度下に、0.5〜20時
間程度で完結する。
【0122】出発原料として用いられる化合物(2)及
び化合物(3)は、例えば下記に示す方法に従い容易に
製造される。
【0123】
【化7】
【0124】〔式中R1及びR2は前記に同じ。R17は低
級アルコキシ基を示す。R18は低級アルコキシ基を示
す。R19は低級アルキル基を示す。X1、X2及びX3
それぞれハロゲン原子を示す。〕 化合物(9a)と化合物(10)との反応は、適当な溶
媒中、酸の存在下に実施することができる。ここで使用
される溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等の低級アルコール類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテ
ル等のエーテル類、酢酸、ギ酸等の脂肪酸、これらの混
合溶媒等が挙げられる。また使用される酸としては、例
えば塩酸、硫酸、臭化水素酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、p
−トルエンスルホン酸等の芳香族スルホン酸等の有機酸
等が挙げられる。化合物(10)の使用量は、化合物
(9a)に対して通常少なくとも等モル、好ましくは等
モル〜2倍モル量とするのがよい。該反応は通常室温〜
200℃程度、好ましくは室温〜150℃程度にて好適
に進行し、一般に0.5〜5時間程度で終了する。
【0125】化合物(11)と化合物(12)との反応
は、前記反応式−2における化合物(1a)と化合物
(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。この場
合、化合物(12)は溶媒として大過剰量使用するのが
よい。
【0126】化合物(13)を化合物(2a)に導く反
応及び化合物(2a)を化合物(2)に導く反応は、前
記反応式−4における化合物(1e)を化合物(1f)
に導く反応の内の加水分解反応と同様の反応条件下に行
われる。
【0127】化合物(9a)と化合物(10a)又はそ
の重合体との反応は、前記化合物(9a)と化合物(1
0)との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0128】また、化合物(9a)と化合物(10a)
又はその重合体との反応は、適当な溶媒中、酸の存在又
は非存在下、酸化剤の存在下でも行われる。用いられる
溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール等の低級アルコール類、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテ
ル等のエーテル類、酢酸、ギ酸等の脂肪酸、n−ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、これら
の混合溶媒等が挙げられる。酸としては、前記化合物
(9a)と化合物(10)との反応において用いられる
酸をいずれも使用することができる。また使用される酸
化剤としては、例えば沃素、ニトロベンゼン等のニトロ
化合物、パラジウム炭素等の脱水素触媒等が挙げられ
る。化合物(10a)の使用量は、化合物(9a)に対
して通常少なくとも等モル、好ましくは等モル〜3倍モ
ル量とするのがよい。化合物(10a)の重合体の使用
量は上記と同量で差し支えないが、上記量より少量でも
よい。また酸化剤の使用量は、化合物(9a)に対して
通常少なくとも0.1倍モル、好ましくは0.1〜2倍
モル量とするのがよい。該反応は通常室温〜200℃程
度、好ましくは室温〜150℃程度にて好適に進行し、
一般に10分〜5時間程度で終了する。反応系内に酸化
剤を存在させることにより、目的物である化合物(2
a)を高収率、高純度で製造し得る。
【0129】
【化8】
【0130】〔式中R3a、R3b、A、n、R7及びXは
前記に同じ。R20はアミノ基又はアミノ基に変換可能な
基を示す。〕 ここでR20で示されるアミノ基に変換可能な基として
は、例えばニトロ基、シアノ基、アジド基、フタルイミ
ド基等の還元や加水分解等の通常の変換手段でアミノ基
に導ける基を意味する。
【0131】化合物(3a)と化合物(4)との反応
は、前記反応式−2における化合物(1a)と化合物
(4)との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0132】
【化9】
【0133】〔式中R3c、R3d、A、n、R20及びR8
は前記に同じ。〕 化合物(3c)と化合物(5)との反応は、前記反応式
−3における化合物(1c)と化合物(5)との反応と
同様の反応条件下に行われる。
【0134】
【化10】
【0135】〔式中R3e、A、n、R20、R3f、R3g
3h、R11、R12、R13、R14及びXは前記に同じ。〕 化合物(3e)を化合物(3f)に導く反応は、前記反
応式−4における化合物(1e)を化合物(1f)に導
く反応と同様の反応条件下に行われる。
【0136】化合物(3f)と化合物(6)又は化合物
(7)との反応は、前記反応式−4における化合物(1
f)と化合物(6)又は化合物(7)との反応と同様の
反応条件下に行われる。
【0137】化合物(3f)と化合物(8)又は化合物
(9)との反応は、前記反応式−4における化合物(1
f)と化合物(8)又は化合物(9)との反応と同様の
反応条件下に行われる。
【0138】R20がニトロ基を示す化合物(3a)、化
合物(3b)、化合物(3c)、化合物(3d)、化合
物(3e)、化合物(3f)、化合物(3g)及び化合
物(3h)は、これらを還元することにより、対応する
20がアミノ基である化合物(3a)、化合物(3
b)、化合物(3c)、化合物(3d)、化合物(3
e)、化合物(3f)、化合物(3g)及び化合物(3
h)に誘導され得る。この還元反応は、例えば(1)適当
な溶媒中接触還元触媒を用いて還元するか又は(2)適当
な不活性溶媒中、金属もしくは金属塩と酸又は金属もし
くは金属塩とアルカリ金属水酸化物、硫化物、アンモニ
ウム塩等との混合物或いは水素化アルミニウムリチウム
等の水素化還元剤等を還元剤として用いて還元すること
により行なわれる。
【0139】(1)の還元触媒を用いる場合、使用される
溶媒としては例えば水、酢酸、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール類、ヘキサン、シ
クロヘキサン等の炭化水素類、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メチ
ル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の
非プロトン性極性溶媒等又はこれらの混合溶媒等が挙げ
られ、使用される接触還元触媒としては例えばパラジウ
ム、パラジウム−黒、パラジウム−炭素、白金、酸化白
金、亜クロム酸銅、ラネーニッケル等が挙げられる。触
媒は出発原料に対して一般に0.02〜1倍量程度用い
るのがよい。反応温度は通常−20〜150℃付近、好
ましくは0〜100℃付近、水素圧は通常1〜10気圧
とするのがよく、該反応は一般に0.5〜10時間程度
で終了する。また該反応には塩酸等の酸を添加してもよ
い。
【0140】また(2)の方法を用いる場合、鉄、亜鉛、
錫もしくは塩化第一錫と塩酸、硫酸等の鉱酸、又は鉄、
硫酸第一鉄、亜鉛もしくは錫と水酸化ナトリウム等のア
ルカリ金属水酸化物、硫化アンモニウム等の硫化物、ア
ンモニア水、塩化アンモニウム等のアンモニウム塩との
混合物、或いは水素化アルミニウムリチウム等の水素化
還元剤が還元剤として用いられる。使用される不活性溶
媒としては、例えば水、酢酸、メタノール、エタノー
ル、ジオキサン等を例示できる。還元剤として水素化ア
ルミニウムリチウムを用いる場合は、溶媒としてジエチ
ルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジグラ
イム等のエーテル類を使用するのが好ましい。上記還元
反応の条件としては、用いられる還元剤によって適宜選
択すればよく、例えば塩化第一錫と塩酸とを還元剤とし
て用いる場合、有利には0〜80℃付近、0.5〜10
時間程度反応を行なうのがよい。還元剤は、原料化合物
に対して少なくとも等モル量、通常は等モル〜5倍モル
量用いられる。
【0141】R20がニトリル基を示す化合物(3a)、
化合物(3b)、化合物(3c)、化合物(3d)、化
合物(3e)、化合物(3f)、化合物(3g)及び化
合物(3h)は、これらを還元することにより、対応す
るR20がアミノ基である化合物(3a)、化合物(3
b)、化合物(3c)、化合物(3d)、化合物(3
e)、化合物(3f)、化合物(3g)及び化合物(3
h)に誘導され得る。この還元反応は、水素化還元剤を
用いる還元法が好適に利用される。用いられる水素化還
元剤としては、例えば水素化アルミニウムリチウム、水
素化硼素リチウム、水素化硼素ナトリウム、ジボラン等
が挙げられ、その使用量は原料化合物に対して少なくと
も等モル、好ましくは等モル〜15倍モルの範囲であ
る。この還元反応は、通常適当な溶媒、例えば水、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコ
ール類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイ
ソプロピルエーテル、ジグライム等のエーテル類やこれ
らの混合溶媒等を用い、通常約−60〜150℃、好ま
しくは−30〜100℃にて、約10分間〜15時間程
度で行なわれる。尚、還元剤として水素化アルミニウム
リチウムやジボランを用いた場合は、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジグ
ライム等の無水の溶媒を用いるのがよい。水素化還元剤
として水素化硼素ナトリウムを用いる際、塩化コバルト
等の金属ハロゲン化物を反応系内に添加すると、反応は
有利に進行する。
【0142】R20がフタルイミド基を示す化合物(3
a)、化合物(3b)、化合物(3c)、化合物(3
d)、化合物(3e)、化合物(3f)、化合物(3
g)及び化合物(3h)は、これらを前記反応式−4に
おける化合物(1e)を化合物(1f)に導く反応と同
様の反応条件下に処理することにより、対応するR20
アミノ基である化合物(3a)、化合物(3b)、化合
物(3c)、化合物(3d)、化合物(3e)、化合物
(3f)、化合物(3g)及び化合物(3h)に誘導さ
れ得る。
【0143】R20がアジド基を示す化合物(3a)、化
合物(3b)、化合物(3c)、化合物(3d)、化合
物(3e)、化合物(3f)、化合物(3g)及び化合
物(3h)は、これらを前記ニトロ基の還元の内、接触
還元触媒を用いる還元又はニトリル基の還元と同様の条
件下に還元することにより、対応するR20がアミノ基で
ある化合物(3a)、化合物(3b)、化合物(3
c)、化合物(3d)、化合物(3e)、化合物(3
f)、化合物(3g)及び化合物(3h)に誘導され得
る。
【0144】
【化11】
【0145】〔式中R1、R2及びXは前記に同じ。R21
は水素原子又は低級アルキル基を示す。〕 化合物(14)と化合物(15)との反応は、前記反応
式−2における化合物(1a)と化合物(4)との反応
と同様の反応条件下に行われる。
【0146】一般式(1)の化合物において、R3が置
換又は無置換の2(1H)−キノリノニル基を示す化合
物は、これを還元することにより、対応するR3が置換
又は無置換の3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノ
ニル基を示す化合物に誘導され得る。
【0147】一般式(1)の化合物において、R3が置
換又は無置換の3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリ
ノニル基を示す化合物は、これを脱水素反応することに
より、対応するR3が置換又は無置換の2(1H)−キ
ノリノニル基を示す化合物に誘導され得る。
【0148】上記還元反応には、通常の接触還元条件を
適用できる。用いられる触媒としては、パラジウム、パ
ラジウム−炭素、プラチナ、ラネーニッケル等の金属を
例示でき、斯かる金属は通常の触媒量で使用される。ま
た用いられる溶媒としては、例えばメタノール、エタノ
ール、イソプロパノール等のアルコール類、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ヘキサン、シ
クロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、酢酸エチル等のエ
ステル類、酢酸等の脂肪酸を挙げることができる。該還
元反応は、常圧及び加圧下のいずれでも行うことができ
るが、通常常圧〜20kg/cm2程度、好ましくは常
圧〜10kg/cm2にて行うのがよい。また反応温度
は通常0〜150℃程度、好ましくは室温〜100℃程
度とするのがよい。
【0149】また上記脱水素反応は、適当な溶媒中、酸
化剤を使用して行われる。用いられる酸化剤としては、
例えば2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノベンゾキノ
ン、クロラニル(2,3,5,6−テトラクロロベンゾ
キノン)等のベンゾキノン類、N−ブロモコハク酸イミ
ド、N−クロロコハク酸イミド、臭素等のハロゲン化
剤、二酸化セレン、パラジウム−炭素、パラジウム−
黒、酸化パラジウム、ラネーニッケル等の脱水素触媒等
を挙げることができる。ハロゲン化剤の使用量として
は、特に限定されず広い範囲内から適宜選択すればよい
が、通常原料化合物に対して1〜5倍モル量程度、好ま
しくは1〜2倍モル量程度とするのがよい。また脱水素
触媒を用いる場合には、通常の触媒量とするのがよい。
溶媒としては、例えばジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、メトキシエタノール、ジメトキシエタン等のエーテ
ル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン等の芳香
族炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ブタ
ノール、アミルアルコール、ヘキサノール等のアルコー
ル類、酢酸等の極性プロトン類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリア
ミド等の極性非プロトン性溶媒類等が挙げられる。該反
応は、通常室温〜300℃程度、好ましくは室温〜20
0℃程度にて行われ、一般に1〜40時間で完結する。
【0150】本発明の化合物(1)の内、酸性基を有す
る化合物は、薬理的に許容し得る塩基性化合物と塩を形
成し得る。かかる塩基性化合物としては、例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化
カルシウム等の金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩又は重炭酸塩、ナ
トリウムメチラート、カリウムエチラート等のアルカリ
金属アルコラート等を例示することができる。また、本
発明の化合物(1)中、塩基性を有する化合物は、通常
の薬理的に許容される酸と容易に塩を形成し得る。かか
る酸としては、例えば硫酸、硝酸、塩酸、臭化水素酸等
の無機酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸、エタンスル
ホン酸、シユウ酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、
コハク酸、安息香酸等の有機酸を例示できる。之等の塩
もまた遊離形態の化合物(1)と同様に本発明において
有効成分化合物として用いることができる。尚、上記化
合物(1)には、立体異性体、光学異性体が包含される
が、之等も同様に有効成分化合物として用いることがで
きる。
【0151】上記各反応式に示される方法により得られ
る目的とする化合物は、通常の分離手段により反応系内
より分離され、更に精製することができる。この分離及
び精製手段としては、例えば蒸留法、再結晶法、カラム
クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、
ゲルクロマトグラフィー、親和クロマトグラフィー、プ
レパラティブ薄層クロマトグラフィー、溶媒抽出法等を
採用できる。
【0152】本発明の化合物を医薬として使用する場
合、通常一般的な医薬製剤の形態で用いられる。製剤は
通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊
剤、表面活性剤、滑沢剤等の希釈剤あるいは賦形剤を用
いて調製される。この医薬製剤としては各種の形態が治
療目的に応じて選択でき、その代表的なものとして錠
剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセ
ル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)等が挙げられ
る。錠剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの
分野で従来よりよく知られている各種のものを広く使用
することができる。その例としては、例えば乳糖、白
糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸
カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦
形剤、水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブ
ドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチ
ルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カ
リウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤、乾燥デンプ
ン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン
末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナ
トリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳
糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバター、水素
添加油等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩基、ラウ
リル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリン、デン
プン等の保湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナ
イト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ステ
アリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の滑
沢剤等を使用できる。さらに錠剤は必要に応じ通常の剤
皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶
被錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠
とすることができる。丸剤の形態に成形するに際して
は、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用で
きる。その例としては、例えばブドウ糖、乳糖、デンプ
ン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形
剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノ
ール等の結合剤、ラミナラン、カンテン等の崩壊剤等を
使用できる。坐剤の形態に成形するに際しては、担体と
して従来公知のものを広く使用できる。その例として
は、例えばポリエチレングリコール、カカオ脂、高級ア
ルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半
合成グリセライド等を挙げることができる。カプセル剤
は常法に従い通常有効成分化合物を上記で例示した各種
の担体と混合して硬質ゼラチンカプセル、軟質カプセル
等に充填して調製される。注射剤として調製される場
合、液剤、乳剤及び懸濁剤は殺菌され、且つ血液と等張
であるのが好ましく、これらの形態に成形するに際して
は、希釈剤としてこの分野において慣用されているもの
をすべて使用でき、例えば水、エチルアルコール、マク
ロゴール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステ
アリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコ
ール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類
等を使用できる。なお、この場合等張性の溶液を調製す
るに充分な量の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医
薬製剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助
剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。更に必要に
応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の
医薬品を医薬製剤中に含有させることもできる。
【0153】本発明の医薬製剤中に含有されるべき有効
成分化合物の量としては、特に限定されず広範囲から適
宜選択されるが、通常製剤組成物中に約1〜70重量
%、好ましくは約5〜50重量%とするのがよい。
【0154】本発明の医薬製剤の投与方法は特に制限は
なく、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、
疾患の程度等に応じた方法で投与される。例えば錠剤、
丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセル剤の場
合には、経口投与される。また注射剤の場合には単独で
又はブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈
内投与され、更に必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮
下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内投
与される。
【0155】本発明医薬製剤の投与量は、用法、患者の
年齢、性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選
択されるが、通常有効成分化合物の量が、1日当り体重
1kg当り、約0.6〜50mg程度とするのが良い。
また投与単位形態の製剤中には有効成分化合物が約10
〜1000mgの範囲で含有されるのが望ましい。
【0156】本発明の外用剤中に配合される有効成分化
合物の量としては、特に制限がなく広い範囲内から適宜
選択され得るが、通常外用剤中に0.01〜20重量%
程度、好ましくは0.1〜5重量%程度となるように配
合するのがよい。
【0157】本発明で用いられる基剤としては、それ自
体薬効を示さないものである限り、この分野で従来公知
の油性基剤や水溶性基剤を広く使用できる。油性基剤と
しては、具体的にはラッカセイ油、ゴム油、ダイズ油、
トウモロコシ油、ナタネ油、メンジツ油、ヒマシ油、ツ
バキ油、ヤシ油、オリーブ油、カカオ油、ラノリン脂、
牛脂、スクワラン、羊毛脂等の油脂類;これらの油脂類
に水素添加等の化学変化を行って改質したもの;ワセリ
ン、パラフィン、シリコン油等の鉱物油;イソプロピル
ミリステート、n−ブチルミリステート、イソプロピル
リノレート、セチルリシノレート、ステアリルリシノレ
ート、ジエチルセバケート、ジイソプロピルアジペー
ト、セチルアルコール、ステアリルアルコール、サラシ
ミツロウ、ゲイロウ、木ロウ等の高級脂肪酸エステル、
高級脂肪酸アルコール及びワックス類;ステアリン酸、
オレイン酸、パルミチン酸等の高級脂肪族酸;炭素数1
2〜18の天然の飽和脂肪酸のモノ、ジ、トリグリセラ
イドの混合物等を例示できる。これらのうち、上記各種
の植物油や上記モノ、ジ、トリグリセライドの混合物が
特に好適である。また、水溶性基剤としては、具体的に
はポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グ
リセリン、グリセロゼラチン、メチルセルロース、ヒド
ロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ヒドロキシピニルポリマー、ポリ
ビニルアルコール等を例示できる。本発明では、これら
基剤を1種単独で使用してもよいし、2種以上混合して
使用してもよい。
【0158】本発明の外用剤には、慣用の添加剤、例え
ば水、界面活性剤、ゲル化剤、保存剤、抗酸化剤、緩衝
剤、pH調整剤、湿潤剤、防腐剤、着色剤、芳香剤等を
必要に応じて適宜添加することができる。
【0159】本発明の外用剤の形態は、特に制限されな
いが、軟膏、クリーム、ローション、乳液及びゲルの形
態が好ましく、これらの形態は、常法に従って調製でき
る。
【0160】
【実施例】以下に製剤例、参考例、実施例及び薬理試験
例を掲げて、本発明をより一層明らかにする。
【0161】 製剤例1 1−ベンジル−6−クロロ−2−{1−[3−(ピラゾール−1− イル)プロピル]インドール−5−イルアミノカルボニル}ベンズ イミダゾール 150g アビセル(商標名、旭化成社製) 40g コーンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 10g ポリエチレングリコール−6000 3g ヒマシ油 40g エタノール 40g 本発明有効成分化合物、アビセル、コーンスターチ及び
ステアリン酸マグネシウムを混合研磨後、糖衣R10m
mのキネで打錠する。得られた錠剤をヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ポリエチレングリコール−600
0、ヒマシ油及びエタノールからなるフィルムコーティ
ング剤で被覆を行ない、フィルムコーティング錠を製造
する。
【0162】 製剤例2 1−ベンジル−6−クロロ−2−[1−(1−イソプロピルテトラ ゾール−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノ リノン−6−イルアミノカルボニル]ベンズイミダゾール 150g クエン酸 1.0g ラクトース 33.5g リン酸ニカルシウム 70.0g プルロニックF−68 30.0g ラウリル硫酸ナトリウム 15.0g ポリビニルピロリドン 15.0g ポリエチレングリコール(カルボワックス1500) 4.5g ポリエチレングリコール(カルボワックス6000) 45.0g コーンスターチ 30.0g 乾燥ステアリン酸ナトリウム 3.0g 乾燥ステアリン酸マグネシウム 3.0g エタノール 適量 本発明有効成分化合物、クエン酸、ラクトース、リン酸
二カルシウム、プルロニックF−68及びラウリル硫酸
ナトリウムを混合する。
【0163】上記混合物をNo.60スクリーンでふる
い、ポリビニルピロリドン、カルボワックス1500及
び同6000を含むアルコール製溶液で湿式粒状化す
る。必要に応じてアルコールを添加して粉末をペースト
状塊にする。コーンスターチを添加し、均一な粒子が形
成されるまで混合を続ける。混合物をNo.10スクリ
ーンを通過させ、トレイに入れ、100℃のオープンで
12〜14時間乾燥する。乾燥粒子をNo.16スクリ
ーンでふるい、乾燥ラウリル硫酸ナトリウム及び乾燥ス
テアリン酸マグネシウムを加えて混合し、打錠機で所望
の形状に圧縮する。
【0164】上記の芯部をワニスで処理し、タルクを散
布し、湿気の吸収を防止する。芯部の周囲に下塗り層を
被覆する。内服用のために充分な回数のワニス被覆を行
なう。錠剤を完全に丸く且つ平滑にするために更に下塗
り層及び平滑被覆が適用される。所望の色合が得られる
まで着色被覆を行なう。乾燥後、被覆錠剤を磨いて均一
な光沢の錠剤にする。
【0165】 製剤例3 1−ベンジル−6−クロロ−2−{1−[3−(イミダゾール−1− イル)プロピル]インドール−5−イルアミノカルボニル}ベンズ イミダゾール 5 g ポリエチレングリコール(分子量:4000) 0.3g 塩化ナトリウム 0.9g ポリオキシエチレン−ソルビタンモノオレエート 0.4g メタ重亜硫酸ナトリウム 0.1g メチル−パラベン 0.18g プロピル−パラベン 0.02g 注射用蒸留水 10.0ml 上記パラベン類、メタ重亜硫酸ナトリウム及び塩化ナト
リウムを攪拌しながら80℃で上記の約半量の蒸留水に
溶解させる。得られた溶液を40℃まで冷却し、本発明
の有効成分化合物、次いでポリエチレングリコール及び
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを、上記
溶液中に溶解させる。次にその溶液に注射用蒸留水を加
えて最終の容量に調製し、適当なフィルターペーパーを
用いて滅菌濾過することにより滅菌して、注射剤を調製
する。
【0166】参考例1 2−ベンジルアミノ−4−クロロアニリン20gの酢酸
100ml溶液に、20〜25℃でO−メチル−トリク
ロロアセトイミデート15mlを滴下し、室温で3時間
撹拌後、水を加え、析出晶を濾取し、淡褐色粉末状の1
−ベンジル−6−クロロ−2−トリクロロメチルベンズ
イミダゾール29.6gを得た。
【0167】1H−NMR(250MHz,DMSO−
6)δppm;5.94(2H,s),7.04(2
H,d,J=6.5Hz),7.25−7.5(5H,
m),7.88(1H,d,J=9.0Hz)。
【0168】参考例2 1−ベンジル−6−クロロ−2−トリクロロメチルベン
ズイミダゾール5g及び炭酸カリウム7.7gのメタノ
ール50ml懸濁液を24時間加熱還流した。濾過後、
溶媒を減圧下に留去し、クロロホルムに溶解し、不溶物
を濾去後、溶媒を留去し、褐色油状の1−ベンジル−6
−クロロ−2−トリメトキシメチルベンズイミダゾール
4.7gを得た。これをアセトン50mlに溶解し、p
−トルエンスルホン酸1gを加え、2時間加熱還流し、
減圧下溶媒を留去した。残渣をクロロホルムに溶解し、
水、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をジイソプロピル
エーテル−酢酸エチルで結晶化し、淡褐色粉末状のメチ
ル 1−ベンジル−6−クロロベンズイミダゾール−2
−カルボキシレート2.84gを得た。
【0169】融点:184−186℃。
【0170】参考例3 5−ニトロ−1−(3−フタルイミドプロピル)インド
ール4.4gにジメチルホルムアミド200mlを加
え、更に10%パラジウム−炭素0.15gを加え、中
圧接触還元装置にて65℃、4kg/cm2で7時間接
触還元した。反応終了後、濾過し、溶媒を減圧留去し
て、得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出液;3%メタノール/ジクロロメタン)に付
し、褐色針状晶の5−アミノ−1−(3−フタルイミド
プロピル)インドール3.4gを得た。
【0171】1H−NMR(250MHz,CDCl3
δppm;2.16−2.28(2H,m),3.73
(2H,t,J=7Hz),4.12(2H,t,J=
7Hz),6.28(1H,d,J=3Hz),6.6
4−6.69(1H,m),6.9(1H,d,J=2
Hz),7.11−7.14(2H,m),7.7−
7.73(2H,m),7.82−7.86(2H,
m)。
【0172】適当な出発原料を用い、参考例3と同様に
して参考例15〜22、26〜33、47、49及び4
9bの化合物を得た。
【0173】参考例4 水素化アルミニウムリチウム2.3gにテトラヒドロフ
ラン100mlを加え、撹拌し、5−シアノ−1−〔3
−(2−イソプロピルイミダゾール−1−イル)プロピ
ル〕インドール6gを徐々に加えた。その後、4時間加
熱還流し、反応終了確認後、0℃に冷却下水2.3m
l、10%水酸化カリウム水2.3ml及び水7mlを
徐々に滴下した。これを酢酸エチルで希釈し、セライト
濾過後、溶媒を留去し、黄色油状の5−アミノメチル−
1−〔3−(2−イソプロピルイミダゾール−1−イ
ル)プロピル〕インドール5.3gを得た。
【0174】1H−NMR(250MHz,CDCl3
δppm;1.22(6H,d,J=7Hz),2.3
−2.4(2H,m),2.7−2.8(2H,m),
3.81(2H,t,J=7.5Hz),3.95(2
H,s),4.16(2H,t,J=7Hz),6.5
1(1H,d,J=3Hz),6.77(1H,d,J
=1.5Hz),6.98−7.04(2H,m),
7.19(2H,s),7.57(1H,s)。
【0175】適当な出発原料を用い、参考例4と同様に
して下記表1に示す化合物を得た。
【0176】
【表1】
【0177】参考例6 5−ニトロインドール1.5gをジメチルホルムアミド
70mlに溶解し、これに水素化ナトリウム(油性)3
70mgを加え、窒素気流下60℃で1時間攪拌した。
その後0℃冷却下5−クロロメチル−1−イソプロピル
−1,2,3,4−テトラゾール1.63gを加え、室
温で4.5時間攪拌し、反応終了後、水を加え、析出し
た結晶を濾取し、水洗した。この結晶をジクロロメタン
に溶解し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出液;ジクロロメタン→3%メタノール/ジクロロメタ
ン)に付し、黄色粉末状の1−(1−イソプロピル−
1,2,3,4−テトラゾール−5−イルメチル)−5
−ニトロインドール2.3gを得た。
【0178】1H−NMR(250MHz,CDCl3
δppm;1.35(6H,d,J=6.5Hz),
4.37−4.47(1H,m),5.70(2H,
s),6.79−6.81(1H,m),7.27−
7.30(1H,m),7.48(1H,d,J=9H
z),8.12−8.17(1H,m),8.59(1
H,d,J=2Hz)。
【0179】適当な出発原料を用い、参考例6と同様に
して下記表2〜表8に示す化合物を得た。
【0180】
【表2】
【0181】
【表3】
【0182】
【表4】
【0183】
【表5】
【0184】
【表6】
【0185】
【表7】
【0186】
【表8】
【0187】上記で得られる各参考例化合物のNMRス
ペクトルは、次の通りである。
【0188】参考例5の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.60(2H,brs),4.07(2H,d,J=
1Hz),7.10−7.26(3H,m),7.36
−7.39(1H,m),7.65−7.68(1H,
m),8.12(1H,brs)。
【0189】参考例7の化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:2.2−2.4(2H,m),4.20(2H,
t,J=7.5Hz),4.29(2H,t,J=7.
5Hz),6.44(1H,d,J=3Hz),6.7
7(1H,d,J=3Hz),7.0−7.2(2H,
m)7.35−7.45(2H,m),7.5−7.7
5(3H,m),7.97−8.02(1H,m),
8.58(1H,d,J=2Hz)。
【0190】参考例8の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.4−2.5(2H,m),3.86(3H,s),
4.07−4.13(4H,m),6.47(1H,
t,J=2.5Hz),6.69(1H,d,J=3.
5Hz),6.83−6.88(1H,m),7.01
(1H,d,J=3Hz),7.07−7.18(4
H,m),8.06(1H,dd,J=2.5Hz,9
Hz),8.59(1H,d,J=2.5Hz)。
【0191】参考例9の化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:2.2−2.3(2H,m),3.97(2H,
t,J=6Hz),4.46(2H,t,J=7H
z),6.77(1H,d,J=3Hz),7.23−
7.27(1H,m),7.37−7.51(3H,
m),7.67−7.72(2H,m),7.98(1
H,dd,J=2Hz,9Hz),8.57(1H,
d,J=2Hz)。 参考例10の化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:2.25−2.35(2H,m),4.07(2
H,t,J=6Hz),4.48(2H,t,J=7H
z),6.78(1H,d,J=3Hz),7.07−
7.19(2H,m),7.61−7.78(4H,
m),8.0(1H,dd,J=2Hz,9Hz),
8.58(1H,d,J=2Hz)。
【0192】参考例11の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.57(6H,d,J=6.5Hz),2.2−2.
3(2H,m),2.89(2H,t,J=7Hz),
3.08(2H,t,J=9Hz),3.44(2H,
t,J=7Hz),3.67(2H,t,J=9H
z),4.4−4.6(1H,m),6.24(1H,
d,J=9Hz),7.85−7.9(1H,m),
7.99−8.03(1H,m)。
【0193】参考例12の化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:1.9−2.0(2H,m),3.01(2H,
t,J=8.5Hz),3.37(2H,t,J=9H
z),3.66(4H,m),6.51(1H,d,J
=9Hz),7.78−7.96(6H,m)。
【0194】参考例13の化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:2.0−2.1(2H,m),3.02(2H,
t,J=8.5Hz),3.25(2H,t,J=7.
5Hz),3.62(2H,t,J=8.5Hz),
3.74(3H,s),4.21(2H,t,J=7H
z),6.30−6.35(2H,m),6.73−
6.78(1H,m),7.05(1H,d,J=2.
5Hz),7.32(1H,d,J=3Hz),7.3
8(1H,d,J=9Hz),7.80(1H,s),
7.90−7.95(1H,m)。
【0195】参考例14の化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:2.0−2.1(2H,m),3.02(2H,
t,J=8.5Hz),3.27(2H,t,J=7.
5Hz),3.62(2H,t,J=9Hz),4.2
6(2H,t,J=7Hz),6.34(1H,d,J
=9Hz),6.44−6.45(1H,m),6.9
8−7.15(2H,m),7.38(1H,d,J=
3Hz),7.48−7.56(2H,m),7.80
(1H,d,J=2.5Hz),7.93(1H,d
d,J=2.5Hz,9Hz)。
【0196】参考例15の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.35−2.45(2H,m),4.00−4.11
(4H,m),6.33−6.34(1H,m),6.
52(1H,d,J=3Hz),6.64−6.68
(1H,m),6.94−7.22(7H,m),7.
64(1H,d,J=7.5Hz)。
【0197】参考例16の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.35−2.45(2H,m),3.85(3H,
s),3.99−4.07(4H,m),6.33(1
H,d,J=3Hz),6.43(1H,d,J=3H
z),6.64−6.68(1H,m),6.83−
6.88(1H,m),6.94−6.97(2H,
m),7.01−7.04(2H,m),7.10−
7.13(2H,m)。
【0198】参考例17の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.25−2.35(2H,m),3.4−3.6(2
H,br),3.85(2H,t,J=6Hz),4.
30(2H,t,J=6.5Hz),6.28−6.3
0(1H,m),6.62−6.66(1H,m),
6.92−6.97(2H,m),7.07−7.15
(3H,m),7.23−7.26(1H,m),7.
33−7.39(1H,m)。
【0199】参考例18の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.3−2.4(2H,m),3.3−3.7(2H,
br),3.89(2H,t,J=8Hz),4.38
(2H,t,J=8Hz),6.26(1H,d,J=
3Hz),6.6−6.7(1H,m),6.75−
6.81(1H,m),6.91(1H,s),7.0
−7.1(2H,m),7.17−7.20(1H,
m),7.4−7.5(1H,m),7.58(1H,
d,J=8Hz)。
【0200】参考例19の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.55(6H,d,J=6.5Hz),2.1−2.
25(2H,m),2.8−3.4(8H,m),4.
51−4.62(1H,m),6.2−6.6(3H,
m)。
【0201】参考例20の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.92−2.04(2H,m),2.6−3.5(8
H,brm),3.83(2H,t,J=7Hz),
6.3−6.6(3H,m),7.67−7.86(4
H,m)。
【0202】参考例21の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.0−2.2(2H,m),2.8−3.0(4H,
m),3.19(2H,t,J=8Hz),3.86
(3H,s),4.25(2H,t,J=6.5H
z),6.2−6.3(1H,m),6.4−6.5
(2H,m),6.57(1H,s),6.84−6.
88(1H,m),7.08−7.11(2H,m),
7.26(1H,t,J=5Hz)。
【0203】参考例22の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.1−2.2(2H,m),2.8−3.0(4H,
m),3.20(2H,t,J=8Hz),4.29
(2H,t,J=7Hz),6.2−6.3(1H,
m),6.4−6.6(3H,m),7.1−7.3
(3H,m),7.38(1H,d,J=8Hz),
7.64(1H,d,J=7.5Hz)。
【0204】参考例23の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.22(6H,d,J=7Hz),2.3−2.4
(2H,m),2.7−2.8(2H,m),3.81
(2H,t,J=7.5Hz),3.95(2H,s
),4.16(2H,t,J=7Hz),6.51
(1H,d,J=3Hz),6.77(1H,d,J=
1.5Hz),6.98−7.04(2H,m),7.
19(2H,s),7.57(1H,s)。
【0205】参考例24の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.23−2.33(2H,m),3.45(2H,
t,J=6Hz),4.38(2H,t,J=6.5H
z),6.60(1H,d,J=3.5Hz),7.2
(1H,s),7.44(2H,d,J=1Hz),
7.98(1H,t,J=1Hz)。
【0206】参考例25の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.6−2.7(2H,m),2.8−2.9(2H,
m),3.55(2H,brs),4.4−4.6(2
H,m),5.1−5.3(2H,m),5.8−6.
0(1H,m),6.5−6.6(2H,m),6.8
−6.9(1H,m)。
【0207】参考例26の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.36−2.46(2H,m),3.3−3.7(2
H,br),4.0−4.1(4H,m),6.2−
6.4(2H,m),6.6−6.7(1H,m),
6.93(1H,d,J=2Hz),7.0−7.1
(2H,m),7.30(1H,d,J=2Hz),
7.56(1H,d,J=1.5Hz)。
【0208】参考例27の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.4−2.6(2H,m),3.1−3.8(2H,
br),4.1−4.3(4H,m),6.33(1
H,d,J=3Hz),6.68(1H,dd,J=
8.5Hz,2Hz),6.9−7.1(3H,m),
7.97(2H,d,J=12Hz)。
【0209】参考例28の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.0−2.1(2H,m),2.85−2.9(4
H,m),3.19(2H,t,J=9Hz),4.1
1(2H,t,J=7Hz),6.25(1H,d,J
=8Hz),6.45−6.5(1H,m),6.5−
6.6(1H,m),6.93(1H,s),7.08
(1H,s),7.49(1H,s)。
【0210】参考例29の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.7−2.0(4H,m),2.2−2.4(2H,
m),2.5−2.7(4H,m),2.9−3.0
(4H,m),3.01(2H,t,J=7Hz),
3.24(2H,t,J=8Hz),6.37(1H,
d,J=8Hz),6.4−6.5(1H,m),6.
56(1H,s),7.3−7.4(3H,m),7.
52(2H,d,J=7Hz)。
【0211】参考例30の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.43(6H,d,J=6.5Hz),2.4−2.
5(2H,m),2.59(2H,t,J=8Hz),
4.1−4.2(1H,m),4.29(2H,t,J
=6.5Hz),6.3(1H,d,J=2.5H
z),6.62−6.66(1H,m),6.92−
7.03(3H,m)。
【0212】参考例31の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.25(6H,d,J=6.5Hz),4.2−4.
3(1H,m),5.57(2H,s),6.4(1
H,d,J=3Hz),6.64−6.69(1H,
m),6.9(1H,d,J=2Hz),6.99(1
H,d,J=3Hz),7.1(1H,d,J=8.5
Hz)。
【0213】参考例32の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.16−2.28(2H,m),3.73(2H,
t,J=7Hz),4.12(2H,t,J=7H
z),6.28(1H,d,J=3Hz),6.64−
6.69(1H,m),6.9(1H,d,J=2H
z),7.11−7.14(2H,m),7.7−7.
73(2H,m),7.82−7.86(2H,m)。
【0214】参考例33の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.35−2.5(8H,m),4.0−4.1(4
H,m),6.35(1H,d,J=2.5Hz),
6.67−6.70(1H,m),6.96−7.06
(4H,m),7.57(1H,s),7.70(1
H,s)。
【0215】参考例34の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.5−1.7(1H,br),1.76−1.87
(4H,m),2.1−2.2(2H,m),2.43
−2.5(4H,m),2.7−2.8(2H,m),
3.08(2H,t,J=8.5Hz),3.33(2
H,t,J=7Hz),3.68(2H,t,J=8.
5Hz),6.32(1H,d,J=9Hz),7.2
−7.4(3H,m),7.52(2H,d,J=7H
z),7.88(1H,s),8.02−8.06(1
H,m)。
【0216】参考例35の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.1−2.18(2H,m),3.09(2H,t,
J=8.5Hz),3.20(2H,t,J=7H
z),3.59(2H,t,J=8.5Hz),4.0
7(2H,t,J=7Hz),6.17(1H,d,J
=9Hz),6.92(1H,t,J=1.5Hz),
7.12(1H,s),7.48(1H,s),7.9
1(1H,s),8.02−8.06(1H,m)。
【0217】参考例36の化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:2.1−2.2 (2H,m),3.61(2H,
t,J=7Hz),4.36(2H,t,J=7H
z),6.75(1H,d,J=2.5Hz),7.7
1−7.76 (2H,m),7.8−7.9(4H,
m),7.99−8.04(1H,m),8.55(1
H,d,J=2Hz)。
【0218】参考例37の化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:2.18−2.29(2H,m),3.57(2
H,t,J=6.5Hz),4.40(2H,t,J=
7Hz),6.78(1H,d,J=3Hz),7.6
2−7.73(2H,m),8.02−8.06(1
H,m),8.57(1H,d,J=2Hz)。
【0219】参考例38の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.40−2.51(2H,m),4.11(2H,
t,J=6.5Hz),4.19(2H,t,J=7H
z),6.31(1H,t,J=2Hz),6.69−
6.71(1H,m),7.24−7.34(3H,
m),7.59(1H,d,J=1.5Hz),8.0
8−8.13(1H,m),8.59(1H,d,J=
2Hz)。
【0220】参考例39の化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:2.2−2.4(2H,m),4.19(2H,
t,J=7Hz),4.32(2H,t,J=7H
z),6.77(1H,d,J=3Hz),7.65−
7.68(2H,m),7.99−8.06 (2H,
m),8.50(1H,s),8.58(1H,d,J
=2Hz)。
【0221】参考例40の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.0−2.1(2H,m),3.09(2H,t,J
=8Hz),3.4−3.5(2H,m),3.6−
3.7(4H,m),6.33−6.38(1H,
m),7.89(1H,s),8.03−8.08(1
H,m)。
【0222】参考例41の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.5(6H,d,J=6.5Hz),2.4−2.6
(2H,m),2.68(2H,t,J=6.5H
z),4.3−4.4(1H,m),4.47(2H,
t,J=6.5Hz),6.71(1H,d,J=3H
z),7.2−7.3(2H,m),8.0−8.1
(1H,m),8.59(1H,d,J=2Hz)。
【0223】参考例42の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.35 (6H,d,J=6.5Hz),4.37−
4.47(1H,m),5.70(2H,s),6.7
9−6.81(1H,m),7.27−7.30(1
H,m),7.48(1H,d,J=9Hz),8.1
2−8.17(1H,m),8.59(1H,d,J=
2Hz)。
【0224】参考例43の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.33(3H,s),2.37(3H,s),2.4
5−2.56(2H,m),4.09−4.20(4
H,m),6.74(1H,d,J=3Hz),6.9
4(1H,s),7.15−7.21(2H,m),
7.58(1H,s),7.72(1H,s),8.0
5−8.09(1H,m),8.60(1H,d,J=
2Hz)。
【0225】参考例44の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.22(6H,d,J=7Hz),2.3−2.4
(2H,m),2.6−2.8(1H,m),3.84
(2H,t,J=7Hz),4.19(2H,t,J=
7Hz),6.63(1H,d,J=3Hz),6.7
8(1H,d,J=1.5Hz),7.01(1H,
d,J=1.5Hz),7.16(1H,d,J=3.
5Hz),7.2−7.3(1H,m),7.4−7.
5(1H,m),8.0(1H,s)。
【0226】参考例45の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.1−2.2(2H,m),3.5−3.7(6H,
m),4.2−4.3(2H,m),6.63(1H,
d,J=9Hz),7.67(1H,d,J=2.5H
z),7.78−7.87(1H,m)。
【0227】参考例46の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.1−2.2(2H,m),3.3−3.4(4H,
m),4.06(2H,t,J=6.5Hz),4.2
3(2H,t,J=4.5Hz),6.42(1H,
d,J=9Hz),6.95(1H,s),7.13
(1H,s),7.50(1H,s),7.67(1
H,d,J=2.5Hz),7.78(1H,dd,J
=2.5Hz,9Hz)。
【0228】参考例47の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.0−2.1(2H,m),3.1−3.2(4H,
m),4.04(2H,t,J=7Hz),4.22
(2H,t,J=4.5Hz),6.2−6.3(2
H,m),6.35−6.45(1H,m),6.93
(1H,s),7.09(1H,s),7.49(1
H,s)。
【0229】参考例48の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.0−2.1(2H,m),3.4−3.5(4H,
m),3.78(2H,t,J=7Hz),4.25
(2H,t,J=4.5Hz),6.56(1H,d,
J=9Hz),7.64(1H,d,J=2.5H
z),7.73−7.88(5H,m)。
【0230】参考例49の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.95−2.04(2H,m),3.17−3.23
(4H,m),3.77(2H,t,J=7Hz),
4.22(2H,t,J=4.5Hz),6.2−6.
24(2H,m),6.5−6.55(1H,m),
7.7−7.74(2H,m),7.83−8.02
(2H,m)。
【0231】参考例49aの化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:2.2−2.35(2H,m),3.99(2H,
t,J=7Hz),4.26(2H,t,J=7H
z),6.78(1H,d,J=3Hz),6.91
(1H,s),7.20(1H,s),7.6−7.7
(3H,m),8.04(1H,dd,J=2.5H
z,9Hz),8.59(1H,d,J=2.5H
z)。
【0232】参考例49bの化合物1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δppm:
2.25−2.4(2H,m),3.86(2H,t,
J=7Hz),4.05(2H,t,J=6.5H
z),6.34(1H,d,J=3Hz),6.71
(1H,dd,J=2Hz,8.5Hz),6.85−
7.0(3H,m),7.04(1H,d,J=8.5
Hz),7.10(1H,s),7.44(1H,
s)。
【0233】参考例50 5−メトキシインドール926mgにジメチルホルムア
ミド30ml及び水素化ナトリウム(油性)230mg
を加え、窒素気流下60℃で1時間攪拌した。その後0
℃にて1−(3−クロロプロピル)−5−ニトロインド
ール1.5gを加え、室温で終夜攪拌した。更に60℃
で5.5時間攪拌後、水を加え、析出結晶を濾取し、水
洗した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液;ジクロロメタン)に付し、黄色粉末状の1−[3−
(5−メトキシインドール−1−イル)プロピル]−5
−ニトロインドール1.8gを得た。
【0234】1H−NMR(250MHz,CDCl3
δppm;2.4−2.5(2H,m),3.86(3
H,s),4.07−4.13(4H,m),6.47
(1H,t,J=2.5Hz),6.69(1H,d,
J=3.5Hz),6.83−6.88(1H,m),
7.01(1H,d,J=3Hz),7.07−7.1
8(4H,m),8.06(1H,dd,J=2.5H
z,J=9Hz),8.59(1H,d,J=2.5H
z)。
【0235】適当な出発原料を用い、参考例50と同様
にして、前記参考例7、9、10、12〜18、20〜
23、26〜29、32〜36、38、39、43、4
4及び46〜49の化合物を得た。
【0236】参考例51 2−ベンジルアミノ−4−クロロアニリン26gのエタ
ノール500ml溶液にグリオキシル酸エチルエステ
ル,ポリマー形(45〜50%トルエン溶液、東京化成
工業社製)45.7gを加え、更に沃素28.4gを加
えて室温で20分間撹拌した。これにチオ硫酸ナトリウ
ム27.8g水溶液を加え、析出した結晶を濾取し、
水、エタノールで洗浄した後乾燥し、淡褐色粉末状のエ
チル 1−ベンジル−6−クロロベンズイミダゾール−
2−カルボキシレート26.1gを得た。
【0237】1H−NMR(250MHz,CDCl3
δppm;1.45(3H,t,J=7Hz),4.4
9(2H,q,J=7Hz),5.85(2H,s),
7.1−7.5(7H,m),7.85(1H,d,J
=8.5Hz)。
【0238】適当な出発原料を用い、参考例51と同様
にして、前記参考例2の化合物を得た。
【0239】実施例1A メチル 1−ベンジル−6−クロロベンズイミダゾール
−2−カルボキシレート2.2g及び1−〔3−(2−
イソプロピルイミダゾール−1−イル)プロピル〕−5
−アミノメチルインドール5.3gの混合物を80℃で
1.5時間加熱撹拌し、原料消失を確認後、クロロホル
ムに溶解し、水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧留去した。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液;3%メタノール/ジク
ロロメタン)に付した後、フマル酸を加え、ジイソプロ
ピルエーテル−エタノールから再結晶し、淡黄色粉末状
の1−ベンジル−6−クロロ−2−{1−〔3−(2−
イソプロピル−1−イミダゾール−1−イル)プロピ
ル〕インドール−5−イルメチルアミノカルボニル}ベ
ンズイミダゾール・フマル酸塩4gを得た。
【0240】1H−NMR(250MHz,DMSO−
6)δppm;1.10(6H,d,J=7Hz),
2.1−2.3(2H,m),2.8−2.95(1
H,m),3.88(2H,t,J=7.5Hz),
4.20(2H,t,J=7Hz),4.55(2H,
d,J=6.5Hz),5.98(2H,s),6.4
3(1H,d,J=3Hz),6.62(2H,s),
6.66(1H,d,J=1.5Hz),7.10(1
H,d,J=1.5Hz),7.15−7.38(10
H,m),7.53(1H,s),7.77(1H,
d,J=8.5Hz),7.84(1H,d,J=1.
5Hz),9.57(1H,t,J=4Hz)。
【0241】実施例1B 水素化アルミニウムリチウム130mgをテトラヒドロ
フラン70mlに懸濁し、これに6−アミノ−3,4−
ジヒドロ−2(1H)−キノリノン2.2gを徐々に加
え、室温で終夜撹拌した。更に2時間還流下に撹拌した
後、メチル 1−ベンジル−6−クロロベンズイミダゾ
ール−2−カルボキシレート1gを加えた。3時間還流
して反応を終了した後、水、10%水酸化カリウム水を
加え、酢酸エチルで希釈、セライト濾過後、クロロホル
ムで洗浄し、減圧留去した。残留物にエタノールを加
え、加熱後、不溶物を濾取し、これをジメチルホルムア
ミドから再結晶し、黄色粉末状の1−ベンジル−6−ク
ロロ−2−(3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノ
ン−6−イルアミノカルボニル)ベンズイミダゾール
0.11gを得た。
【0242】融点;290℃以上1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m;2.44(2H,t,J=7Hz),2.87(2
H,t,J=7Hz),5.99(2H,s),6.8
3(1H,d,J=9Hz),7.21−7.40(6
H,m),7.57−7.6(1H,m),7.72
(1H,s),7.86−7.88(2H,m),1
0.08(1H,s)。
【0243】実施例1C 5−アミノ−1−〔3−(1−イソプロピル−5−テト
ラゾリル)プロピル〕インドール2.2gにトルエン4
0mlを加え、窒素雰囲気下メタノール−氷浴中で撹拌
した。これに2Mトリメチルアルミニウム n−ヘキサ
ン溶液4mlをシリンジで滴下後、20分攪拌し、更に
室温で1時間攪拌した。次いでメチル1−ベンジル−6
−クロロベンズイミダゾール−2−カルボキシレート
2.18gを加え、5〜6時間加熱還流撹拌した。次に
10%塩酸を加え、結晶を濾取した。これに水−クロロ
ホルムを加え、10%水酸化カリウム水でアルカリ性に
した後、セライト濾過し、クロロホルム層を水、飽和食
塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去
した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液;3%メタノール/ジクロロメタン)に付した
後、酢酸エチル−n−ヘキサンから再結晶し、黄色針状
晶の1−ベンジル−6−クロロ−2−{1−〔3−(1
−イソプロピルテトラゾール−5−イル)プロピル〕イ
ンドール−5−イルアミノカルボニル}ベンズイミダゾ
ール2.27gを得た。
【0244】融点;190−191℃。
【0245】適当な出発原料を用い、実施例1A〜1C
と同様にして下記表9〜表33に示す化合物を得た。
【0246】
【表9】
【0247】
【表10】
【0248】
【表11】
【0249】
【表12】
【0250】
【表13】
【0251】
【表14】
【0252】
【表15】
【0253】
【表16】
【0254】
【表17】
【0255】
【表18】
【0256】
【表19】
【0257】
【表20】
【0258】
【表21】
【0259】
【表22】
【0260】
【表23】
【0261】
【表24】
【0262】
【表25】
【0263】
【表26】
【0264】
【表27】
【0265】
【表28】
【0266】
【表29】
【0267】
【表30】
【0268】
【表31】
【0269】
【表32】
【0270】
【表33】
【0271】上記で得られる各実施例化合物のNMRス
ペクトルは、次の通りである。
【0272】実施例18の化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:1.10(6H,d,J=7Hz),2.1−2.
3(2H,m),2.8−2.95(1H,m),3.
88(2H,t,J=7.5Hz),4.20(2H,
t,J=7Hz),4.55(2H,d,J=6.5H
z),5.98(2H,s),6.43(1H,d,J
=3Hz),6.62(2H,s),6.66(1H,
d,J=1.5Hz),7.10(1H,d,J=1.
5Hz),7.15−7.38(10H,m),7.5
3(1H,s),7.77(1H,d,J=8.5H
z),7.84(1H,d,J=1.5Hz),9.5
7(1H,d,J=4Hz)。
【0273】実施例28の化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:1.7−1.9(2H,m),2.89(2H,
t,J=8Hz),3.07(2H,t,J=7.5H
z),3.2−3.4(4H,m),5.99(2H,
s),6.0−6.1(1H,m),6.47(1H,
d,J=8.5Hz),6.7−6.8(1H,m),
6.8−6.9(1H,m),7.2−7.5(7H,
m),7.57(1H,s),7.8−7.9(2H,
m),8.0−8.1(1H,m)。
【0274】実施例31の化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:2.25−2.4(2H,m),2.9−3.1
(2H,m),3.5−3.65(2H,m),4.1
−4.3(4H,m),5.97(2H,s),7.0
2(1H,t,J=7.5Hz),7.11−7.43
(9H,m),7.60−7.64(2H,m),7.
71−7.75(2H,m),7.81(1H,d,J
=1.5Hz),9.09(1H,s),9.25(1
H,t,J=8Hz)。
【0275】実施例35の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.2−2.35(2H,m),3.4−3.5(2
H,m),4.3−4.4(2H,m),6.05(2
H,s),6.5−6.6(1H,m),7.1−7.
2(1H,m),7.2−7.5(9H,m),7.7
−7.8(1H,m),8.1−8.2(1H,m),
9.62(1H,s)。
【0276】実施例36の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.26(2H,m),3.75(2H,t,J=7H
z),4.2(2H,t,J=7Hz),6.06(2
H,s),6.48(1H,d,J=3Hz),7.2
4−7.5(10H,m),7.7−7.86(5H,
m),8.07(1H,s),9.60(1H,s)。
【0277】実施例37の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.26(3H,t,J=7Hz),4.15−4.3
(2H,m),4.84(2H,s),6.06(2
H,s),6.56(1H,d,J=3Hz),7.1
2(1H,d,J=3Hz),7.23−7.47(7
H,m),7.75(1H,d,J=8.5Hz),
8.12(1H,s),9.62(1H,s)。
【0278】実施例38の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.95−2.1(2H,m),2.92(2H,t,
J=8.5Hz),3.13(2H,t,J=7H
z),3.36(2H,t,J=8Hz),3.83
(2H,t,J=7.5Hz),6.02(2H,
s),6.44(1H,d,J=8.5Hz),7.2
5−7.33(7H,m),7.39(1H,d,J=
1.5Hz),7.52(1H,s),7.69−7.
73(3H,m),7.82−7.85(2H,m),
9.40(1H,s)。
【0279】実施例39の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
2.2−2.3(2H,m),3.10(2H,t,J
=7Hz),3.44(2H,t,J=6Hz),3.
75−3.85(2H,m),4.30(2H,t,J
=6Hz),5.97(2H,s),7.03(1H,
s),7.12−7.37(10H,m),7.61−
7.66(2H,m),7.8−7.9(1H,m)。
【0280】実施例40の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.31(2H,brs),1.70−1.81(2
H,m),2.83(2H,t,J=7Hz),2.9
7(2H,t,J=8Hz),3.12(2H,t,J
=7.5Hz),3.36(2H,t,J=8Hz),
6.02(2H,s),6.45(1H,d,J=8.
5Hz),7.23−7.32(7H,m),7.38
(1H,d,J=2Hz),7.53(1H,s),
7.71(1H,d,J=9Hz),9.43(1H,
s)。
【0281】実施例41の化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:2.44(2H,t,J=7Hz),2.87(2
H,t,J=7Hz),5.99(2H,s),6.8
3(1H,d,J=9Hz),7.21−7.40(6
H,m),7.57−7.6(1H,m),7.72
(1H,s),7.86−7.88(2H,m),1
0.08(1H,s)。
【0282】実施例46の化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:6.01(2H,s),6.50(1H,d,J=
9.5Hz),7.22−7.41(7H,m),7.
84−7.93(4H,m),8.25(1H,s)。
【0283】実施例49の化合物1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m:1.9−2.1(2H,m),2.5−2.6(2
H,m),2.8−3.0(2H,m),3.6−3.
8(2H,m),3.9−4.1(2H,m),5.9
9(2H,s),7.1−7.5(7H,m),7.6
−8.0(4H,m)。
【0284】実施例50の化合物1 H−NMR(250MHz,CDCl3)δppm:
1.9−2.1(2H,m),3.28−3.34(4
H,m),3.77(2H,t,J=7Hz),4.2
6(2H,t,J=4Hz),6.01(2H,s),
6.63(1H,d,J=9Hz),7.11−7.4
0(9H,m),7.70−7.74(3H,m),
7.81−7.87(2H,m),9.34(1H,
s)。
【0285】実施例51 1−ベンジル−6−クロロ−2−(インドール−5−イ
ルアミノカルボニル)ベンズイミダゾール0.66gに
ジメチルホルムアミド50mlを加え、更に油性水素化
ナトリウム170mgを加え、窒素雰囲気下60℃で1
時間撹拌した。これに0℃冷却下、アリルブロミド0.
14mlを加え、室温で終夜撹拌後、水を加え、酢酸エ
チル抽出し、水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧留去した。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液;10%n−ヘキサン/
ジクロロメタン)に付した後、酢酸エチル−エタノール
から再結晶し、無色針状晶の1−ベンジル−6−クロロ
−2−(1−アリルインドール−5−イルアミノカルボ
ニル)ベンズイミダゾール0.35gを得た。
【0286】融点:154−155℃。
【0287】適当な出発原料を用い、実施例51と同様
にして前記実施例3、4、6〜8、10〜20、22〜
29、31、33〜40、42〜45及び47〜50の
化合物を得た。
【0288】実施例52 1−ベンジル−6−クロロ−2−〔1−(3−クロロプ
ロピル)インドール−5−イルアミノカルボニル〕ベン
ズイミダゾール3.8gにジメチルホルムアミド100
ml、更に1H−1,2,3,4−テトラゾール1.4
g、炭酸カリウム2.2g、沃化ナトリウム7.2gを
加え、2日間100℃で加熱撹拌した。水を加え、酢酸
エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧留去した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出液;酢酸エチル/n−
ヘキサン=1/1)に付し、異性体を分離した後、酢酸
エチル−n−ヘキサンから再結晶して無色針状晶の1−
ベンジル−6−クロロ−2−{1−〔3−(1,2,
3,4−テトラゾール−1−イル)プロピル〕インドー
ル−5−イルアミノカルボニル}ベンズイミダゾール
(A)1.1gを、またジクロロメタン−n−ヘキサン
から再結晶して淡黄色針状晶の1−ベンジル−6−クロ
ロ−2−{1−〔3−(1,2,3,4−テトラゾール
−2−イル)プロピル〕インドール−5−イルアミノカ
ルボニル}ベンズイミダゾール(B)0.9gを得た。
【0289】(A)の融点:178−179℃ (B)の融点:146−147℃。
【0290】適当な出発原料を用い、実施例52と同様
にして前記実施例3、4、6〜8、10〜12、17〜
20、23〜29、31、33、34、36、38、4
0、43、44、47、48及び50の化合物を得た。
【0291】実施例53 1−ベンジル−6−クロロ−2−〔1−(3−フタルイ
ミドプロピル)インドール−5−イルアミノカルボニ
ル〕ベンズイミダゾール5gにエタノール100mlを
加え、撹拌し、これにヒドラジン・水和物0.5mlを
加え、終夜還流した。室温に戻した後、白色結晶を濾去
し、水を加え、10%水酸化カリウム水でアルカリ性に
した。これをジクロロメタンで抽出し、水、飽和食塩水
で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去し、
残留物を酢酸エチル−n−ヘキサンより結晶化し、黄色
粒状晶の1−ベンジル−6−クロロ−2−〔1−(3−
アミノプロピル)インドール−5−イルアミノカルボニ
ル〕ベンズイミダゾール3.2gを得た。
【0292】融点:106−108℃。
【0293】適当な出発原料を用い、実施例53と同様
にして前記実施例40の化合物を得た。
【0294】実施例54 ニコチン酸0.29gにジメチルホルムアミド50ml
を加え、更に1−ベンジル−6−クロロ−2−〔1−
(3−アミノプロピル)インドール−5−イルアミノカ
ルボニル〕ベンズイミダゾール1.2g及びトリエチル
アミン0.7mlを加え、0℃に冷却下撹拌した。次い
でジエチルシアノホスホネート0.49gをジメチルホ
ルムアミド20mlに溶解して加えた後、室温で1日撹
拌した。反応終了後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、
水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液;2%メタノール/ジクロロメタ
ン)に付した後、クロロホルムから再結晶して黄色針状
晶の1−ベンジル−6−クロロ−2−{1−〔3−(ピ
リジン−3−イルカルボニルアミノ)プロピル〕インド
ール−5−イルアミノカルボニル}ベンズイミダゾール
1gを得た。
【0295】融点:206−207℃。
【0296】適当な出発原料を用い、実施例54と同様
にして前記実施例9、12、28、33、34及び47
の化合物を得た。
【0297】実施例55 1−ベンジル−6−クロロ−2−(3,4−ジヒドロ−
2(1H)−キノリノン−6−イルアミノカルボニル)
ベンズイミダゾール0.35gにジオキサン30ml及
び2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノベンゾキノン2
80mgを加え、加熱還流した。薄層クロマドグラフィ
ーで確認しながら、更に2,3−ジクロロ−5,6−ジ
シアノベンゾキノンを少量ずつ追加し、1日加熱還流し
た。析出晶を濾取し、クロロホルム−イソプロピルアル
コールにて再結晶して、淡褐色粉末状の1−ベンジル−
6−クロロ−2−(2(1H)−キノリノン−6−イル
アミノカルボニル)ベンズイミダゾールを得た。
【0298】融点:290℃以上1 H−NMR(250MHz,DMSO−d6)δpp
m;6.01(2H,s),6.50(1H,d,J=
9.5Hz),7.22−7.41(7H,m),7.
84−7.93(4H,m),8.25(1H,s)。
【0299】実施例56 エチル 1−ベンジル−6−クロロベンズイミダゾール
−2−カルボキシレート27.9g、1−[3−(イミ
ダゾール−1−イル)プロピル]−5−アミノインドー
ル17.8g、ナトリウムメチラート8g及びトルエン
600mlの混合物を100℃にて1.5時間撹拌し
た。室温まで冷却した後、析出した結晶を濾取し、トル
エンで洗浄した。得られた結晶をクロロホルム500m
lに溶解し、更に水100mlを加え、セライト濾過し
た。クロロホルム層を分取し、水洗後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、次いで溶媒を留去して茶色油状物を得た。
これをメタノールに溶解し、更にn−ヘキサンを加え、
析出した結晶を濾取し、メタノールにて再結晶した後、
乾燥して、淡黄色針状の1−ベンジル−6−クロロ−2
−{1−[3−(イミダゾール−1−イル)プロピル]
インドール−5−イルアミノカルボニル}ベンズイミダ
ゾール31.8gを得た。
【0300】融点:187−188℃。
【0301】適当な出発原料を用い、実施例56と同様
にして前記実施例2、4〜50の化合物を得た。
【0302】薬理試験 (1)cGMP PDE阻害作用の測定 ヒト血小板からのPDEの分離精製、PDE阻害活性の
測定は日高らの方法(Biochimica et Biophysica Acta,
429巻(1976)485-497頁)により行った。即ち、健常成人
より得た血小板を洗浄後、トリス−緩衝液で浮遊、遠心
後その上清をDEAE−セルロースにアプライし、酢酸
ナトリウムの濃度勾配にてFI〜FIIIフラクションに
分画した。FIをcGMP−PDEとして用いた。PD
E阻害活性の測定は、0.4μM[3H]cGMPを用
いて測定した。結果を表34に示す。
【0303】
【表34】
【0304】(2)ラットA10細胞増殖抑制作用の測定 N.Morisaki(Atherosclerosis,71巻,(1988)165-171頁)
の方法を改変して行った。即ち、ラットA10細胞(大日
本製薬より購入)を24穴イムノプレートに10000
/ウェルでまき、10%FBS(ウシ胎仔血清)で2日
間培養後、制止期に導入するために無血清培養液にて更
に2日間培養した。その後、1%FBSによる増殖刺激
と同時に供試化合物及び[3H]−チミジン0.5μC
i/ウェルを添加し、24時間後の[3H]−チミジン
取込量を測定し、DNA合成量の指標とした。結果を表
35に示す。
【0305】
【表35】
【0306】(3)ヒト線維芽細胞増殖抑制作用の測定 ラットA10細胞増殖抑制作用と同様にヒト線維芽細胞
(大日本製薬より購入)を用いて[3H]−チミジン取
込量を測定した。供試化合物として実施例3、16、3
1、33、45及び47で得られた化合物を用いた結
果、IC50値はそれぞれ0.04μM、0.049μ
M、0.18μM、0.042μM、0.041μM及
び0.021μMであった。
【0307】(4)T細胞増殖抑制作用の測定 T細胞増殖測定方法はCurrent Protocol in Immunology
(Coliganら編、(1991)3章12頁[Willy Interscience])記
載の方法に従った。Balb/c 系雄性マウスを屠殺後脾臓
を摘出し、RPMI−1640培地中で脾細胞浮遊液を
調製した。ナイロンメッシュで濾過後、遠心分離(12
00rpm,5分間)し、ペレットに0.15M塩化ア
ンモニウム、10mM炭酸水素カリウム及び0.1mM
EDTA2ナトリウム塩(pH7.2)を1個の脾臓
当たり5ml加えて細胞を懸濁し、37℃、5分間イン
キュベートした。RPMI−1640培地を適量加え、
遠心分離(1200rpm,5分間)して細胞を洗浄
し、更に洗浄操作を2回繰り返した後、10%FBSを
含むRPMI−1640培地(RPMI−10)に細胞
を懸濁した。血球計算盤を用いて細胞数を計測した後、
RPMI−10で希釈して細胞密度を106/mlに調
製した。供試化合物はジメチルスルホキシドに溶解して
2×10-2Mの溶液を調製し、RPMI−10を希釈液
として6段階の10倍希釈系列を作成した。各希釈系列
を96ウェル組織培養プレートに10μl/ウェル加え
た後、先に調製した細胞懸濁液を190μl/ウェル加
えた(供試化合物の最終濃度:10-9〜10-4M)。4
0μg/mlのコンカナバリンAを10μl/ウェル加
え、5%二酸化炭素気相下、37℃で2日間培養した。
20μCi/mlの[メチル−3H]チミジンを10μ
l/ウェル加え、更に一夜培養した後、セルハーベスタ
ーを用いて細胞をフィルター上に回収した。フィルター
を切り抜いてバイアル中に入れ、シンチレーションカク
テル(ACS−II)を5ml加え、液体シンチレーショ
ンカウンターで測定した。供試化合物として実施例3で
得られた化合物を用いた結果、IC50値は2μMであっ
た。
【0308】(5)慢性接触性皮膚炎の抑制作用 北垣らの報告したアトピー性皮膚炎に類似した慢性接触
性皮膚炎(J. Dermatol. Sci.,8巻,(1994)54頁)に対す
る作用を以下の方法を用いて検討した。Balb/c系雄性マ
ウスの右耳介にアセトンに溶解した1%トリニトロクロ
ルベンゼン(TNCB)20μlを塗布して抗原感作し
た。7日後より右側耳介に20μlの1%TNCBを塗
布して抗原誘発し、2日毎に誘発を繰り返して慢性の接
触皮膚炎を誘導した。この試験においては、接触皮膚炎
の慢性化によって耳介厚の増加が誘導される。供試化合
物はアセトン−メタノール(4:1 v/v)に溶解
し、抗原誘発24日目から1日1回、2週間右側耳介に
20μl投与した。対照として溶媒を同様に投与した。
供試化合物の投与期間中の抗原誘発は投与30分前に行
った。14日後の耳介厚をダイヤルシックネスゲージを
用いて測定した。結果を表36に示す。
【0309】
【表36】
【0310】(6)TPA誘発浮腫の抑制作用 Carlsonらの方法(Agents Actions,26巻,(1989)319頁)
を改変した。即ち、ICR系雌性マウスの耳介にアセト
ンに溶解した200μg/mlテトラホルボールエステ
ル(TPA)を20μl塗布し、炎症を惹起した。耳介
厚をTPA塗布4時間後に測定し、前値との差を耳介浮
腫として算出した。供試化合物はアセトン−メタノール
(4:1 v/v)に1%となるように溶解し、TPA
塗布の30分前に20μl投与した。供試化合物として
実施例3で得られた化合物を用いた結果、浮腫を66%
抑制できた。
【0311】(7)ラットメサンギウム細胞増殖抑制作
用 F.Jafferらの方法(Am.J.Pathol.,135巻(1989)261-269
頁)に準じ、メサンギウム細胞を採取した。ラットを麻
酔下、無菌的に腎臓を取り出し、随質部を切り出し、皮
質部をステンレス製の篩(120メッシュ)にプレスし
た。通過した分画を200メッシュの篩に載せ、PBS
で洗浄し、篩上に残った分画が糸球体であることを確認
した。この分画をRPMI 1640メディウム(15
%幼牛血清(FCS)、5μg/mlインスリンを含
む)にて4週間培養した。更に2回のサブカルチャーを
行い、残った細胞はこの形態からメサンギウム細胞とみ
なし、実験に供した。
【0312】増殖抑制作用の測定は、M.B.Ganzらの方法
(Am.J.Physiol.,259巻,(1990)F269-F278頁)に準じた。
即ち、メサンギウム細胞2×104/mlを培養プレー
ト(48ウェル,0.5ml/ウェル)に分注し、RP
MIメディウム(15%FCSを含む)で3日間培養し
た。FCS濃度を0.5%に落としたRPMIメディウ
ムに交換し、更に3日間培養した。次に同じFCSを含
むRPMIメディウムに交換し、ジメチルスルホキシド
に溶解した供試化合物(ジメチルスルホキシドの最終濃
度は0.1%以内)とPDGF−BB 5ng/ml
(最終濃度)を添加した。24時間後、[3H]−チミ
ジンを1μCi/ウェル加え、更に24時間培養した。
培養上清を取り、細胞内に取り込まれたチミジンをシン
チレーションカウンターにて測定した。供試化合物とし
て実施例3で得られた化合物を用いた結果、IC50値は
0.79μMであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/415 ACD A61K 31/415 ACD ACV ACV ADA ADA ADP ADP ADS ADS 31/44 ABU 31/44 ABU 31/445 AAM 31/445 AAM 31/47 ABS 31/47 ABS 31/475 ABC 31/475 ABC 31/535 ABE 31/535 ABE // C07D 401/12 235 C07D 401/12 235 401/14 233 401/14 233 403/12 209 403/12 209 403/14 207 403/14 207 209 209 413/14 209 413/14 209 213 213 233 233 (72)発明者 齋藤 幹泰 徳島県鳴門市撫養町立岩字五枚144番地 (72)発明者 吉永 伸二 徳島県徳島市川内町加賀須野1090番地の 18 パナハイツ23号 (56)参考文献 特開 昭63−146871(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 401/12 C07D 401/14 C07D 403/12 C07D 403/14 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R1は水素原子又はハロゲン原子を示す。R2
    フェニル低級アルキル基を示す。R3はインドリル基、
    インドリニル基、1H−インダゾリル基、2(1H)−
    キノリノニル基、3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノ
    リノニル基及び3,4−ジヒドロ−1,4(2H)−ベ
    ンゾオキサジニル基なる群より選ばれる複素環基を示
    す。該複素環上には置換基として基−B−R4(Bは低
    級アルキレン基、R4は窒素原子、酸素原子及び硫黄原
    子なる群から選ばれるヘテロ原子を1〜4個有する5〜
    11員環の飽和又は不飽和の単環又は二項環の複素環基
    (該複素環上には置換基としてハロゲン原子、低級アル
    キル基、低級アルコキシ基及びオキソ基なる群から選ば
    れた基を1〜3個有していてもよい)又は基−NR56
    (R5及びR6は同一又は異なって、水素原子、低級アル
    キル基、シクロアルキル基、ピリジルカルボニル基、置
    換基として低級アルキル基を1〜3個有することのある
    イソオキサゾリルカルボニル基、ピロリルカルボニル基
    又は置換基として低級アルキル基を有することのあるア
    ミノ置換低級アルキル基を示す。またR5とR6とは、こ
    れらが結合する窒素原子と共に窒素原子もしくは酸素原
    子を介し又は介することなく互いに結合して5〜6員環
    の飽和複素環を形成してもよい。該複素環上には置換基
    として水酸基及びフェニル基なる群から選ばれた基を1
    〜3個有していてもよい。)を示す。);低級アルケニ
    ル基;低級アルコキシカルボニル基;フェニル環上に置
    換基としてシアノ基を有することのあるフェノキシ低級
    アルキル基;ハロゲン置換低級アルキル基及び低級アル
    コキシカルボニル置換低級アルキル基なる群から選ばれ
    た基を1〜3個有していてもよい。Aは低級アルキレン
    基を示す。nは0又は1を示す。〕で表されるベンズイ
    ミダゾール誘導体及びその塩からなる群より選ばれた少
    なくとも1種を含有する医薬組成物。
  2. 【請求項2】 R1がハロゲン原子であり、R3がインド
    リル基[インドリル基上には置換基として基−B−R4
    (Bは低級アルキレン基、R4は窒素原子、酸素原子及
    び硫黄原子なる群から選ばれるヘテロ原子を1〜4個有
    する5〜11員環の飽和又は不飽和の単環又は二項環の
    複素環基(該複素環上には置換基としてハロゲン原子、
    低級アルキル基、低級アルコキシ基及びオキソ基なる群
    から選ばれた基を1〜3個有していてもよい)又は基−
    NR56(R5及びR6は同一又は異なって、水素原子、
    低級アルキル基、シクロアルキル基、ピリジルカルボニ
    ル基、置換基として低級アルキル基を1〜3個有するこ
    とのあるイソオキサゾリルカルボニル基、ピロリルカル
    ボニル基又は置換基として低級アルキル基を有すること
    のあるアミノ置換低級アルキル基を示す。またR5とR6
    とは、これらが結合する窒素原子と共に窒素原子もしく
    は酸素原子を介し又は介することなく互いに結合して5
    〜6員環の飽和複素環を形成してもよい。該複素環上に
    は置換基として水酸基及びフェニル基なる群から選ばれ
    た基を1〜3個有していてもよい。)を示す。);低級
    アルケニル基;低級アルコキシカルボニル基;フェニル
    環上に置換基としてシアノ基を有することのあるフェノ
    キシ低級アルキル基;ハロゲン置換低級アルキル基及び
    低級アルコキシカルボニル置換低級アルキル基なる群か
    ら選ばれた基を1〜3個有していてもよい。]であり、
    nが0である請求項1に記載のベンズイミダゾール誘導
    体及びその塩からなる群より選ばれた少なくとも1種を
    含有する医薬組成物。
  3. 【請求項3】 1−ベンジル−6−クロロ−2−{1−
    〔3−(イミダゾール−1−イル)プロピル]インドー
    ル−5−イルアミノカルボニル}ベンズイミダゾール、
    1−ベンジル−6−クロロ−2−{1−〔3−(N−シ
    クロヘキシル−N−メチルアミノ)プロピル]インドー
    ル−5−イルアミノカルボニル}ベンズイミダゾール、
    1−ベンジル−6−クロロ−2−{1−〔3−(ピラゾ
    ール−1−イル)プロピル]インドール−5−イルアミ
    ノカルボニル}ベンズイミダゾール、1−ベンジル−6
    −クロロ−2−{1−〔3−(1,2,4−トリアゾー
    ル−1−イル)プロピル]インドール−5−イルアミノ
    カルボニル}ベンズイミダゾール、1−ベンジル−6−
    クロロ−2−{1−〔3−(3,5−ジメチルイソオキ
    サゾール−4−イルカルボニルアミノ)プロピル]イン
    ドール−5−イルアミノカルボニル}ベンズイミダゾー
    ル、1−ベンジル−6−クロロ−2−{1−〔3−(4
    −フェニル−4−ヒドロキシ−1−ピペリジン−1−イ
    ル)プロピル]インドール−5−イルアミノカルボニ
    ル}ベンズイミダゾール及び1−ベンジル−6−クロロ
    −2−{4−{3−(ピリジン−2−イルカルボニルア
    ミノ)プロピル]−3,4−ジヒドロ−1,4(2H)
    −ベンゾオキサジン−7−イルアミノカルボニル}ベン
    ズイミダゾール並びにこれらの塩からなる群より選ばれ
    た少なくとも1種を含有する請求項1に記載の医薬組成
    物。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のベンズイミダゾール誘
    導体及びその塩からなる群より選ばれた少なくとも1種
    の化合物を含有するcGMP PDE阻害剤用医薬組成
    物。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のベンズイミダゾール誘
    導体及びその塩からなる群より選ばれた少なくとも1種
    の化合物を含有する細胞増殖抑制剤用医薬組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のベンズイミダゾール誘
    導体及びその塩からなる群より選ばれた少なくとも1種
    の化合物を含有する免疫抑制剤用医薬組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のベンズイミダゾール誘
    導体及びその塩からなる群より選ばれた少なくとも1種
    の化合物を含有する抗炎症剤用医薬組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のベンズイミダゾール誘
    導体及びその塩からなる群より選ばれた少なくとも1種
    の化合物を含有するコラーゲン合成、分泌抑制剤用医薬
    組成物。
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