JPH11130761A - ベンゾチアゾール誘導体 - Google Patents

ベンゾチアゾール誘導体

Info

Publication number
JPH11130761A
JPH11130761A JP29234697A JP29234697A JPH11130761A JP H11130761 A JPH11130761 A JP H11130761A JP 29234697 A JP29234697 A JP 29234697A JP 29234697 A JP29234697 A JP 29234697A JP H11130761 A JPH11130761 A JP H11130761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
lower alkyl
compound
alkyl group
substituent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29234697A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyoki Mori
豊樹 森
Michiaki Tominaga
道明 富永
Fujio Tafusa
不二男 田房
Kazuyoshi Ei
和良 詠
Kaoru Abe
薫 阿部
Kenji Nakaya
賢治 中矢
Isao Takemura
勲 竹村
Yuichi Shinohara
友一 篠原
Yoshihisa Tanada
喜久 棚田
Takahito Yamauchi
孝仁 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP29234697A priority Critical patent/JPH11130761A/ja
Publication of JPH11130761A publication Critical patent/JPH11130761A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、医薬品として有用な新規ベンゾチ
アゾール誘導体を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明のベンゾチアゾール誘導体は、一
般式 【化1】 〔式中R1は、水素原子又は低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示す。R2は 【化2】 (lは0又は1を示す。Zは基−A−O−又は基−A1
NR5−を示す。A及びA1は低級アルキレン基を示す。
5は、水素原子又は低級アルキル基を示す。R3は、ア
ルケニルカルボノニル基等を示す。R4は、同一又は異
なって、水素原子、ハロゲン原子等を示す。mは1又は
2を示す。)等を示す。〕で表される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なベンゾチア
ゾール誘導体に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、医薬品とし
て有用な新規チアゾール誘導体を提供することを課題と
する。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明のベンゾチアゾー
ル誘導体は、文献未記載の新規化合物であって、下記一
般式(1)で表される。
【0004】
【化9】
【0005】〔式中R1は、水素原子又は低級アルカノ
イルオキシ置換低級アルキル基を示す。
【0006】R2は(1)
【0007】
【化10】
【0008】(lは0又は1を示す。Zは基−A−O−
又は基−A1NR5−を示す。A及びA1は低級アルキレ
ン基を示す。R5は、水素原子又は低級アルキル基を示
す。R3は、アルケニルカルボニル基、基−CO−C
(R6)=CR78(R6は、水素原子又はイミダゾリル
基を示す。R7及びR8は、異なって、(a)水素原子、
(b)フェニル環上に置換基としてカルボキシ基、ハロ
ゲン原子、水酸基、ハロゲン原子を有することのある低
級アルキル基、低級アルコキシ基及び基−COR9(R9
は窒素原子又は酸素原子を1〜2個有する5〜6員環の
飽和の複素環基を示す。該複素環基上には置換基として
低級アルキル基、水酸基、低級アルキル基を有すること
のあるピペラジニル基、低級アルキル基を有することの
あるピペラジニル基置換低級アルキル基及び低級アルキ
ル基を有することのあるホモピペラジニル基なる群より
選ばれる基を有してもよい。)なる群から選ばれる基を
1〜3個有することのあるフェニル基、(c)ベンゾイ
ル基、(d)フェニル低級アルキル基、(e)シクロア
ルキル基、(f)1,2,4−トリアゾリル置換低級ア
ルコキシカルボニル基、(g)イミダゾリル置換低級ア
ルコキシカルボニル基、(h)ピペリジニル低級アルキ
ル基、(i)低級アルカノイル基、(j)水酸基置換低
級アルキル基、(k)基−(COO)1A−NR1011
(l及びAは前記に同じ。R10及びR11は、同一又は異
なって、水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ
カルボニル基を示す。)、(l)低級アルコキシカルボ
ニル置換低級アルキル基、(m)ハロゲン置換低級アル
キル基、(n)低級アルケニルオキシカルボニル置換低
級アルキル基、(o)基−(CO)l−NR1213(l
は前記に同じ。R12及びR13は、同一又は異なって、水
素原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基、基
−A2−NR1415(A2は置換基として水酸基を有する
ことのある低級アルキレン基を示す。R14及びR15は、
同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、置換基
として低級アルキル基を有することのあるピペリジニル
基又は置換基として低級アルキル基を有することのある
アミノ低級アルキル基を示す。R14及びR15は結合する
窒素原子と共に窒素原子もしくは酸素原子を介し又は介
することなく互いに結合して5〜7員の飽和複素環を形
成してもよい。該複素環には低級アルキル基が置換して
いてもよい。)低級アルコキシカルボニル基、水酸基、
低級アルコキシ基、置換基として低級アルキル基を有す
ることのあるアミノ基、低級アルケニル基、カルボキシ
置換低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル置換低
級アルキル基、水酸基置換低級アルキル基、フェニル
基、シクロアルキル基又は置換基として低級アルキル基
を有することのあるピペリジニル基を示す。)、(p)
基−(W)l−R(Wは、基−CO−又は基−ACO−
を示す。l及びAは、前記に同じ。Rは、窒素原子、酸
素原子又は硫黄原子を1〜4個有する5〜10員の単環
もしくは二項環の飽和又は不飽和の複素環残基を示す。
該複素環基には、置換基として低級アルキル基、水酸
基、置換基として低級アルキル基を有することのあるホ
モピペラジニル基、置換基として低級アルキル基を有す
ることのあるピペラジニル基、置換基として低級アルキ
ル基を有することのあるピペラジニル基置換低級アルキ
ル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシ基
及びオキソ基なる群から選ばれる基を有していてもよ
い。)、(q)カルボキシ基又は(r)低級アルコキシ
カルボニル基を示す。)、フェニル環上に置換基として
カルボキシ基及び低級アルコキシ基なる群より選ばれる
基を有することのあるベンゾイル基、置換基としてオキ
ソ基を有することのある2,3,4,5−テトラヒドロ
フリル低級アルカノイル基、置換基としてオキソ基を有
することのある1,3−ジヒドロイソベンゾフリル低級
アルカノイル基、置換基として水酸基及び低級アルキル
基なる群より選ばれる基を有することのある2,5−ジ
ヒドロフラノ[4,3−c]ピリジル低級アルカノイル
基又は基−COCHR18CHR1617(R18は、水素原
子又は水酸基を示す。R16は、水素原子、低級アルキル
基、カルボキシ基又は基−(CO)lNR1920(lは
前記に同じ。R19及びR20は、結合する窒素原子と共に
窒素原子もしくは酸素原子を介し又は介することなく5
〜6員の飽和複素環を形成してもよい。該複素環には置
換基として低級アルキル基及び置換基として低級アルキ
ル基を有することのあるピペラジニル基なる群より選ば
れる基を有していてもよい。)を示す。R17は、水素原
子、低級アルキルチオ基、水酸基又は基−NR19
20(R19及びR20は、前記に同じ。)を示す。)を示
す。R4は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキ
シカルボニル置換低級アルキル基、低級アルカノイルオ
キシ置換低級アルキル基、水酸基置換低級アルキル基、
ハロゲン置換低級アルキル基、カルボキシ置換低級アル
キル基又は基−A(CO)lNR2122(l及びAは前
記に同じ。R21及びR22は、同一又は異なって、水素原
子又は低級アルキル基を示す。R21及びR22は、結合す
る窒素原子と共に窒素原子もしくは酸素原子を介し又は
介することなく5〜7員環の飽和の複素環を形成しても
よい。該複素環には置換基として低級アルキル基、水酸
基置換低級アルキル基、水酸基、低級アルカノイル基、
及び基−(A)lNR2324(l及びAは、前記に同
じ。R23及びR24は同一又は異なって水素原子又は低級
アルキル基を示す。R23及びR24は、結合する窒素原子
と共に窒素原子もしくは酸素原子を介し又は介すること
なく5〜7員の飽和複素環を形成してもよい。該複素環
には置換基として低級アルキル基が置換していてもよ
い。)なる群より選ばれる基を有していてもよい。)を
示す。mは1又は2を示す。mが2を示す場合、二つの
基R4が互いに結合して低級アルキレン基を形成しても
よい。)、(2)低級アルケニルカルボニル基を有する
ことのある2,3−ジヒドロベンゾフリル基、(3)低
級アルケニルカルボニル基を有することのあるクロマニ
ル基、(4)フェニル環上に置換基としてカルボキシ置
換低級アルケニルカルボニル基を有することのあるアニ
リノ基、(5)
【0009】
【化11】
【0010】(R25は、ピリジル基、ピペリジン環上に
置換基として低級アルキル基を有することのあるホモピ
ペラジニル基及び置換基として低級アルキル基を有する
ことのあるピペラジニル基なる群より選ばれる基を有す
ることのあるピペリジニルカルボニル基、カルボキシ基
又は低級アルコキシカルボニル基を示す。nは、1又は
2を示す。A3は低級アルキレン基を示す。)、(6)
【0011】
【化12】
【0012】(R57は、カルボキシ基置換低級アルケニ
ルカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基置換低級
アルケニルカルボニル基、ピペラジン環上に置換基とし
て低級アルキル基及び水酸基なる群より選ばれる基を有
することのあるピペラジニルカルボニル低級アルケニル
カルボニル基、ピペリジン環上に置換基として低級アル
キル基を有することのあるホモピペラジニル基を有する
ことのあるピペリジニルカルボニル低級アルケニルカル
ボニル基又は基−CH=CR5859を示す。ここでR58
及びR59は、同一又は異なって、窒素原子を1〜4個有
する5員の飽和又は不飽和複素環基(該複素環上には置
換基として低級アルキル基を有していてもよい。);フ
ェニル環上に置換基として水酸基、低級アルコキシカル
ボニル基及び低級アルコキシ基なる群より選ばれる基を
有することのあるベンゾイル基;又はカルボスチリル環
上に置換基として低級アルキル基を有することのある
3,4−ジヒドロカルボスチリル基を示す。)、(7)
【0013】
【化13】
【0014】(A4は、低級アルキレン基を示す。R26
は、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、ピペ
ラジン環上の置換基として低級アルキル基を有すること
のあるピペラジニルカルボニル基又はピペリジン環上に
置換基として低級アルキル基を有することのあるホモピ
ペラジニル基を有することのあるピペリジニルカルボニ
ル基を示す。)、(8)基−(Z1l−R60(lは前記
に同じ。Z1は−A2−O−(A2は低級アルキレン基)
を示す。R60は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子なる
群より選ばれるヘテロ原子を1〜2個有する飽和又は不
飽和の5〜6員の複素環基を示す。該複素環上には、カ
ルボキシ基置換低級アルケニルカルボニル基、低級アル
コキシカルボニル基置換低級アルケニルカルボニル基、
ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基を有する
ことのあるピペラジニルカルボニル置換低級アルケニル
カルボニル基、ピペリジン環上に置換基として低級アル
キル基を有することのあるホモピペラジニル基を有する
ことのあるピペリジニルカルボニル置換低級アルケニル
カルボニル基及び基−CH=CR6162(R61及びR62
は、同一又は異なって低級アルカノイル基又は低級アル
コキシカルボニル基を示す。)なる群より選ばれる基が
置換していてもよい。)、(9)
【0015】
【化14】
【0016】(A5は、低級アルキレン基を示す。R27
は、ピリジル基、低級アルコキシカルボニル基又はカル
ボキシ基を示す。)又は(10)
【0017】
【化15】
【0018】(A6は、低級アルキレン基を示す。R28
は、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、モル
ホリノカルボニル基又はピペラジン環上に置換基として
低級アルキル基を有することのあるピペラジニルカルボ
ニル基を示す。)を示す。
【0019】但し、R7が基−(W)l−R、カルボキシ
基又は低級アルコキシカルボニル基を示し且つlが0を
示すか又はlが1を示し且つWが基−CO−を示す場
合、R2
【0020】
【化16】
【0021】(A、m、R3及びR4は前記に同じ。)で
あってはならない。〕 上記一般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又
はその塩は、プロティンキナーゼC(PKC、Ca2+
リン脂質依存性セリン/トレオニン蛋白質リン酸化酵
素)阻害作用を有しており、プロティンキナーゼC阻害
剤として有用である。
【0022】プロティンキナーゼCは、ホルモン、サイ
トカイン、神経伝達物質等の放出反応を始めとして、代
謝調節、細胞増殖、分化等の多彩な生体機能の調節に重
要な役割を果たしている。従って、プロティンキナーゼ
C阻害剤は、プロティンキナーゼCが関わるこれらの生
体反応が過剰に働くことにより引き起こされる各種疾患
の予防乃至治療剤として有用である。
【0023】より具体的には、上記一般式(1)で表さ
れるベンゾチアゾール誘導体又はその塩を有効成分とす
るプロティンキナーゼC阻害剤は、IL−2等のT細胞
由来のサイトカインやTNF−αを始めとした炎症性サ
イトカイン産生を抑制することにより、慢性関節リウマ
チ、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、乾癬等の
自己免疫疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、喘息、アト
ピー性皮膚炎等のアレルギー性疾患に対する治療剤;臓
器移植における拒絶反応、GVHD反応の予防剤;心
臓、肝臓、腎臓、脳等の臓器における虚血性疾患、急性
膵炎、肺血症、火傷等に起因する多臓器不全、ARDS
等の予防又は治療剤として使用される。
【0024】また、上記一般式(1)で表されるベンゾ
チアゾール誘導体又はその塩を有効成分とするプロティ
ンキナーゼC阻害剤は、細胞増殖、ホルモン分泌、代謝
調節等、プロティンキナーゼCが関わる種々の生体反応
から引き起こされる、癌、糖尿病、アルツハイマー型痴
呆、動脈硬化、HIV感染、腎炎、血管炎等の予防又は
治療剤として使用される。
【0025】
【発明の実施の形態】上記一般式(1)に示される各基
はより具体的にはそれぞれ次の通りである。
【0026】低級アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を挙げることが
できる。
【0027】低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオ
キシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ
基を例示できる。
【0028】ハロゲン原子としては、例えば弗素原子、
塩素原子、臭素原子及び沃素原子が挙げられる。
【0029】低級アルカノイルオキシ基置換低級アルキ
ル基としては、例えばアセチルオキシメチル、2−プロ
ピオニルオキシエチル、1−ブチリルオキシエチル、3
−アセチルオキシプロピル、4−アセチルオキシブチ
ル、4−イソブチリルオキシブチル、5−ペンタノイル
オキシペンチル、6−アセチルオキシヘキシル、6−t
ert−ブチルカルボニルオキシヘキシル、1,1−ジ
メチル−2−ヘキサノイルオキシエチル、2−メチル−
3−アセチルオキシプロピル、ジアセチルオキシメチ
ル、1,3−ジアセチルオキシプロピル基等の炭素数2
〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイルオキシ基を1〜2
個有する炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を
挙げることができる。
【0030】低級アルキレン基としては、例えばメチレ
ン、エチレン、トリメチレン、2−メチルトリメチレ
ン、2,2−ジメチルトリメチレン、1−メチルトリメ
チレン、メチルメチレン、エチルメチレン、テトラメチ
レン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン基等の炭素数1
〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキレン基を例示できる。
【0031】R14及びR15、R21及びR22又はR23及び
24が結合する窒素原子と共に、窒素原子もしくは酸素
原子を介し又は介することなく互いに結合して形成する
5〜7員の飽和複素環基としては、例えばピロリジニ
ル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリノ、ホモピ
ペラジニル、ホモモルホリノ基等を例示できる。
【0032】水酸基置換低級アルキル基としては、例え
ば、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒ
ドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジ
ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、1,1−
ジメチル−2−ヒドロキシエチル、5,5,4−トリヒ
ドロキシペンチル、5−ヒドロキシペンチル、6−ヒド
ロキシヘキシル、1−ヒドロキシイソプロピル、2−メ
チル−3−ヒドロキシプロピル基等の水酸基を1〜3個
有することのある炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
キル基を例示できる。
【0033】低級アルカノイル基としては、例えばホル
ミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、ペンタノイル、tert−ブチルカルボニル、ヘキ
サノイル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカ
ノイル基が挙げられる。
【0034】低級アルキル基が置換した前記複素環とし
ては、例えば4−メチルピペラジニル、3,4−ジメチ
ルピペラジニル、3−エチルピロリジニル、2−プロピ
ルピロリジニル、1−メチルピロリジニル、3,4,5
−トリメチルピペリジニル、4−ブチルピペリジニル、
3−ペンチルモルホリノ、4−エチルホモピペラジニ
ル、4−メチルホモピペラジニル、4−ヘキシルピペラ
ジニル、4−メチルホモピペラジニル、4,5−ジメチ
ルホモピペラジニル、3−メチル−4−エチルピペラジ
ニル、3−メチル−4−n−プロピルピペラジニル、4
−イソプロピル−3−メチルピペラジニル、4−メチル
−3−イソプロピルピペラジニル、4−メチルホモモル
ホリノ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル
基が1〜3個置換した上記複素環基を例示できる。
【0035】低級アルコキシカルボニル基置換低級アル
キル基としては、例えばメトキシカルボニルメチル、3
−メトキシカルボニルプロピル、エトキシカルボニルメ
チル、3−エトキシカルボニルプロピル、4−エトキシ
カルボニルブチル、5−イソプロポキシカルボニルペン
チル、6−プロポキシカルボニルヘキシル、1,1−ジ
メチル−2−ブトキシカルボニルエチル、2−メチル−
3−tert−ブトキシカルボニルプロピル、2−ペン
チルオキシカルボニルエチル、ヘキシルオキシカルボニ
ルメチル基等のアルコキシ部分が炭素数1〜6の直鎖又
は分枝鎖状アルコキシ基であり、アルキル部分が炭素数
1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるアルコキシ
カルボニルアルキル基を挙げることができる。
【0036】ハロゲン置換低級アルキル基としては、例
えば、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、クロロ
メチル、ブロモメチル、フルオロメチル、ヨードメチ
ル、ジフルオロメチル、ジブロモメチル、2−クロロエ
チル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−
トリクロロエチル、3−クロロプロピル、2,3−ジク
ロロプロピル、4,4,4−トリクロロブチル、4−フ
ルオロブチル、5−クロロペンチル、3−クロロ−2−
メチルプロピル、5−ブロモヘキシル、5,6−ジクロ
ロヘキシル基等の置換基としてハロゲン原子を1〜3個
有する炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を例
示できる。
【0037】カルボキシ置換低級アルキル基としては、
例えばカルボキシメチル、2−カルボキシエチル、1−
カルボキシエチル、3−カルボキシプロピル、4−カル
ボキシブチル、5−カルボキシペンチル、6−カルボキ
シヘキシル、1,1−ジメチル−2−カルボキシエチ
ル、2−メチル−3−カルボキシプロピル基等のアルキ
ル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基で
あるカルボキシアルキル基を挙げることができる。
【0038】低級アルコキシカルボニル基としては、例
えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシ
カルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチル
オキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル基等のア
ルコキシ部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコ
キシ基であるアルコキシカルボニル基を挙げることがで
きる。
【0039】置換基として低級アルキル基を有すること
のあるアミノ基としては、例えばアミノ、メチルアミ
ノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミ
ノ、ブチルアミノ、tert−ブチルアミノ、ペンチル
アミノ、ヘキシルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルア
ミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、ジペンチル
アミノ、ジヘキシルアミノ、N−メチル−N−エチルア
ミノ、N−エチル−N−プロピルアミノ、N−メチル−
N−ブチルアミノ、N−メチル−N−ヘキシルアミノ基
等の置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
キル基を1〜2個有することのあるアミノ基を例示でき
る。
【0040】置換基として低級アルキル基、水酸基置換
低級アルキル基、水酸基、低級アルカノイル基及び基−
(A)lNR2324(lは0又は1を示す。Aは低級ア
ルキレン基を示す。R23及びR24は同一又は異なって水
素原子又は低級アルキル基を示す。R23及びR24は、結
合する窒素原子と共に窒素原子もしくは酸素原子を介し
又は介することなく5〜7員の飽和複素環を形成しても
よい。該複素環には置換基として低級アルキル基が置換
していてもよい。)なる群より選ばれる基を有する上記
複素環基としては、例えば、3−[(4−メチル−1−
ピペラジニル)メチル]モルホリノ、4−(4−メチル
−1−ピペラジニル)ピペリジニル、4−モルホリノピ
ペリジニル、3−[(1−ピロリジニル)メチル]モル
ホリノ、4−ヒドロキシピペリジニル、4−ジメチルア
ミノピペリジニル、4−アセチルピペラジニル、4−メ
チルピペラジニル、3,4−ジメチルピペラジニル、4
−エチルピペラジニル、4−メチルホモピペラジニル、
4−ジメチルアミノピペリジニル、4−tert−ブト
キシカルボニルホモピペラジニル、4−n−ブチルホモ
ピペラジニル、4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジ
ニル、3−メチルピペラジニル、4−(1,3−ジヒド
ロキシ−2−プロピル)ピペラジニル、4−(1,3−
ジヒドロキシ−2−プロピル)ホモピペラジニル、3,
4,5−トリメチルピペラジニル、4−イソプロピルピ
ペラジニル、3,3,4−トリメチルピペラジニル、
4,5−ジメチルホモピペラジニル、3−メチル−4−
エチルピペラジニル、3−メチル−4−n−プロピルピ
ペラジニル、3−n−プロピル−4−メチルピペラジニ
ル、3−メチル−4−イソプロピルピペラジニル、3−
エチル−4−メチルピペラジニル、3−メチル−4−
(2−ヒドロキシエチル)ピペラジニル、3−イソプロ
ピル−4−メチルピペラジニル、4−メチル−1,4−
ジアザスピロ〔5.5〕ウンデシル、3−アミノ−1,
4−ジアザビシクロ〔4.4.0〕デシル、5−ヒドロ
キシメチル−1,4−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノ
ニル、3−プロピオニルホモモルホリノ、3−ジエチル
アミノモルホリノ、3−ヒドロキシピロリジニル基等の
置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル
基、水酸基を1〜3個有する炭素数1〜6の直鎖又は分
枝鎖状アルキル基、水酸基、炭素数1〜6の直鎖又は分
枝鎖状アルカノイル基及び基−(A)lNR2324(l
は0又は1を示す。Aは炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖
状アルキレン基を示す。R23及びR24は同一又は異なっ
て水素原子又は炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキ
ル基を示す。R23及びR24は、結合する窒素原子と共に
窒素原子もしくは酸素原子を介し又は介することなく5
〜7員の飽和複素環を形成してもよい。該複素環には置
換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基
が置換していてもよい。)なる群より選ばれる基を1〜
3個有する上記複素環基を挙げることができる。
【0041】R19及びR20が結合する窒素原子と共に窒
素原子もしくは酸素原子を介し又は介することなく形成
する5〜6員の飽和複素環基としては、例えばピロリジ
ニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリノ基等を
挙げることができる。
【0042】置換基として低級アルキル基及び置換基と
して低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基
なる群より選ばれる基を有する上記複素環基としては、
例えば4−メチルピペラジニル、3−(4−メチル−1
−ピペラジニル)ピロリジニル、4−(4−メチル−1
−ピペラジニル)ピペリジニル、3−メチルピロリジニ
ル、4−メチルピペリジニル、3−メチルモルホリノ、
4−(3−メチル−4−エチル−1−ピペラジニル)ピ
ペリジニル、4−(3−メチル−4−n−プロピル−1
−ピペラジニル)ピペリジニル、4−(3,4−ジメチ
ル−1−ピペラジニル)ピペリジニル、4−(4−イソ
プロピル−3−メチル−1−ピペラジニル)ピペリジニ
ル、4−(4−メチル−3−イソプロピル−1−ピペラ
ジニル)ピペリジニル、2−メチルピロリジニル、3−
エチルピロリジニル、2,3−ジメチルピロリジニル、
2,3,4−トリメチルピロリジニル、2−プロピルモ
ルホリノ、3−イソプロピルモルホリノ、2,3−ジメ
チルモルホリノ、4−n−ブチルピペリジニル、3,
4,5−トリメチルピペリジニル、3−ペンチルピペリ
ジニル、3−メチル−4−エチルピペラジニル、3−メ
チル−4−n−プロピル−1−ピペラジニル、3,4−
ジメチルピペラジニル、4−イソプロピル−3−メチル
ピペラジニル、4−メチル−3−イソプロピルピペラジ
ニル、4−メチル−3−(1−ピペラジニル)ピペラジ
ニル、4−メチル−3−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)ピペラジニル基等の置換基として炭素数1〜6の直
鎖又は分枝鎖状アルキル基及び置換基として炭素数1〜
6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を1〜3個有すること
のあるピペラジニル基なる群より選ばれる基を1〜3個
有する上記複素環基を例示できる。
【0043】置換基としてハロゲン原子を有することの
ある低級アルキル基としては、例えば、前記低級アルキ
ル基及びハロゲン置換低級アルキル基を例示できる。
【0044】シクロアルキル基としては、例えば、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル、シクロヘプチル、シクロオクチル基等の炭素数
3〜8のシクロアルキル基を挙げることができる。
【0045】ピペリジニル低級アルキル基としては、例
えば(1−ピペリジニル)メチル、2−(3−ピペリジ
ニル)エチル、1−(4−ピペリジニル)エチル、3−
(2−ピペリジニル)プロピル、4−(1−ピペリジニ
ル)ブチル、5−(4−ピペリジニル)ペンチル、6−
(2−ピペリジニル)ヘキシル、1,1−ジメチル−2
−(1−ピペリジニル)エチル、2−メチル−3−(1
−ピペリジニル)プロピル基等のアルキル部分の炭素数
が1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるピペリジ
ニルアルキル基を挙げることができる。
【0046】フェニル低級アルキル基としては、例えば
ベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、
3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェ
ニルペンチル、6−フェニルヘキシル、1,1−ジメチ
ル−2−フェニルエチル、2−メチル−3−フェニルプ
ロピル基等のアルキル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分
枝鎖状アルキル基であるフェニルアルキル基を挙げるこ
とができる。
【0047】窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1〜4
個有する5〜10員の単環又は二項環の飽和又は不飽和
の複素環残基としては、例えばピロリジニル、ピペリジ
ニル、ピペラジニル、モルホリノ、1−アザシクロオク
チル、ホモピペラジニル、ホモモルホリノ、1,4−ジ
アザビシクロ〔4.3.0〕ノニル、1,4−ジアザビ
シクロ〔4.4.0〕デシル、ピリジル、1,2,5,
6−テトラヒドロピリジル、チエニル、キノリル、1,
4−ジヒドロキノリル、ベンゾチアゾリル、ピラジル、
ピリミジル、ピリダジル、ピロリル、ピロリニル、カル
ボスチリル、1,3−ジオキソラニル、チオモルホリ
ノ、3,4−ジヒドロカルボスチリル、1,2,3,4
−テトラヒドロキノリル、2,3,4,5−テトラヒド
ロフリル、インドリル、イソインドリル、3H−インド
リル、インドリニル、インドリジニル、インダゾリル、
ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、イミダゾリ
ニル、イミダゾリジニル、イソキノリル、ナフチリジニ
ル、キナゾリジニル、キノキサリニル、シンノリニル、
フタラジニル、クロマニル、イソインドリニル、イソク
ロマニル、ピラゾリル、1,3,4−オキサジアゾリ
ル、1,3,4−チアジアゾリル、イミダゾリル、ピラ
ゾリジニル、ベンゾフリル、2,3−ジヒドロベンゾ
〔b〕フリル、ベンゾチエニル、テトラヒドロピラニ
ル、4H−クロメニル、1H−インダゾリル、2−イミ
ダゾリニル、2−ピロリニル、フリル、オキサゾリル、
イソオキサゾリル、チアゾリル、チアゾリニル、イソチ
アゾリル、ピラニル、ピラゾリジニル、2−ピラゾリニ
ル、キヌクリジニル、1,4−ベンゾオキサジニル、
3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジニ
ル、3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジニ
ル、1,4−ベンゾチアジニル、1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ
キノキサリニル、1,3−ジチア−2,4−ジヒドロナ
フタレニル、1,4−ジチアナフタレニル、2,5−ジ
ヒドロフラノ〔4,3−c〕ピリジル、2,3,4,
5,6,7−ヘキサヒドロ−1H−アゼピニル、1,
2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロアゾシニ
ル、1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロオキセピニ
ル、1,3−ジオキソラニル、3,4,5,6−テトラ
ヒドロ−2H−ピラニル、5,6−ジヒドロ−2H−ピ
ラニル基等を例示できる。
【0048】置換基として低級アルキル基、水酸基、置
換基として低級アルキル基を有することのあるホモピペ
ラジニル基、置換基として低級アルキル基を有すること
のあるピペラジニル基、置換基として低級アルキル基を
有することのあるピペラジニル基置換低級アルキル基、
低級アルコキシカルボニル基、低級アルキル基及びオキ
ソ基なる群から選ばれる基を有する上記複素環として
は、例えば、2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒド
ロフリル,2−n−ブトキシキノリル、2−オキソピリ
ジル、1−オキソイソキノリル、4−メチルピペラジニ
ル、4−(4−メチル−1−ピペラジニル)ピペリジニ
ル、2−(4−メチル−1−ピペラジニルメチル)モル
ホリノ、2−(4−メチル−1−ピペラジニルメチル)
ピロリジニル、3−(2−メチル−1−ピロリジニル)
ピロリジニル、1−エチル−1,2,3,4−テトラゾ
リル、1−tert−ブトキシカルボニルピペリジニ
ル、1−メチルピペリジニル、2,2−ジメチル−1,
3−ジオキソラニル、2−(4−メチル−1−ピペラジ
ニルメチル)ピロリジニル、4−(3,4−ジメチル−
1−ピペラジニル)ピペリジニル、(4−エチル−1−
ピペラジニル)ピペリジニル、4−(4−メチル−1−
ホモピペラジニル)ピペリジニル、2−(4−エチル−
1−ピペラジニルメチル)モルホリノ、4−イソペンチ
ルピペラジニル、1−メチルイミダゾリル、2−メトキ
シカルボニルピリジル、2−カルボキシピリジル、4−
イソプロピルピリジル、4−ヒドロキシピペリジニル、
2−メチル−3−ヒドロキシ−2,5−ジヒドロフラン
〔4,3−c〕ピリジル、3−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)ピロリジニル、4−n−ブチル−1,2,
3,4−テトラゾリル、2−(4−メチル−1−ピペラ
ジニル)ホモモルホリノ、2−メチルモルホリノ、6,
7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリル、4−ヒドロキシピペラジニル、4−ヒドロキシ
−3−メチルピペラジニル、4−メチルホモピペラジニ
ル、4−メトキシピペラジニル、4−(4−n−ブチル
−1−ホモピペラジニル)ピペリジニル、3−(4−メ
チル−1−ホモピペラジニル)ピペリジニル、2−(4
−メチル−1−ピペラジニルメチル)ホモモルホリノ、
4−(3−メチル−1−ピペラジニル)ピペリジニル、
4−(4−エチル−1−ホモピペラジニル)ピペリジニ
ル、3−(4−メチル−1−ホモピペラジニル)ピロリ
ジニル、4−メチル−3−(4−メチル−1−ピペラジ
ニルメチル)ピペラジニル、3,4,5−トリメトキシ
ピペラジニル、4−イソプロピルピペラジニル、4−
(3,3,4−トリメチル−1−ピペラジニル)ピペリ
ジニル、4−(3−メチル−4−エチル−1−ピペラジ
ニル)ピペリジニル、4−(3−メチル−4−プロピル
−1−ピペラジニル)ピペリジニル、4−(3−プロピ
ル−4−メチル−1−ピペラジニル)ピペリジニル、4
−(3−メチル−4−イソプロピル−1−ピペラジニ
ル)ピペリジニル、4−(3−エチル−4−メチル−1
−ピペラジニル)ピペリジニル、4−(4−メチル−3
−イソプロピル−1−ピペラジニル)ピペリジニル基等
の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基、水酸
基、置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
キル基を1〜3個有することのあるホモピペラジニル
基、置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
キル基を1〜3個有することのあるピペラジニル基、ア
ルキル部分の炭素数が1〜6の直鎖又は分枝鎖状のアル
キル基であり且つ炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
キル基を1〜3個有することのあるピペラジニル基置換
アルキル基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキ
シカルボニル基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
コキシ基及びオキソ基なる群から選ばれる基を1〜3個
有する上記複素環を例示できる。
【0049】アルケニルカルボニル基としては、例えば
ビニルカルボニル、1−メチルビニルカルボニル、2,
2−ジメチルビニルカルボニル、1,2−ジメチルビニ
ルカルボニル、1−プロペニルカルボニル、アリルカル
ボニル、2−ブテニルカルボニル、3−ブテニルカルボ
ニル、1−エチルビニルカルボニル、1−メチルアリル
カルボニル、1−ペンテニルカルボニル、2−ペンテニ
ルカルボニル、2−ヘキセニルカルボニル、3−メチル
−1−ブテニルカルボニル、1−ブテニルカルボニル、
1−ヘプテニルカルボニル、1−オクテニルカルボニ
ル、1−ノネニルカルボニル、1−デセニルカルボニ
ル、1−ウンデセニルカルボニル、1−ドデセニルカル
ボニル、1−ヘプテニルカルボニル、3−ヘプテニルカ
ルボニル、2−メチル−4−ヘプテニルカルボニル、2
−メチル−5−ヘプテニルカルボニル、4−メチル−2
−ヘプテニルカルボニル、3−メチル−1−ヘプテニル
カルボニル,1,3−ヘプタジエニルカルボニル、1,
4−ヘプタジエニルカルボニル,1,5−ヘプタジエニ
ルカルボニル、1,6−ヘプタジエニルカルボニル、
2,4−ヘプタジエニルカルボニル、2−メチル−2,
4−ヘプタジエニルカルボニル、2,6−ジメチル−
2,4−ヘプタジエニルカルボニル、2,5−ジメチル
−1,3−ヘプタジエニルカルボニル、2,4,6−ト
リメチル−2,4−ヘプタジエニルカルボニル、2−オ
クテニルカルボニル、3−オクテニルカルボニル、4−
オクテニルカルボニル、2−メチル−5−オクテニルカ
ルボニル、2−メチル−6−オクテニルカルボニル、2
−メチル−7−オクテニルカルボニル、1,3−オクタ
ジエニルカルボニル、1,4−オクタジエニルカルボニ
ル、1,5−オクタジエニルカルボニル、1,6−オク
タジエニルカルボニル、1,7−オクタジエニルカルボ
ニル、2,4−オクタジエニルカルボニル、3,7−オ
クタジエニルカルボニル、4,8−ジメチル−3,7−
オクタジエニルカルボニル、2,4,6−トリメチル−
3,7−オクタジエニルカルボニル、3,4−ジメチル
−2,5−オクタジエニルカルボニル、4,8−ジメチ
ル−2,6−オクタジエニルカルボニル、2−ノネニル
カルボニル、3−ノネニルカルボニル、4−ノネニルカ
ルボニル、2−メチル−5−ノネニルカルボニル、2−
メチル−6−ノネニルカルボニル、2−メチル−7−ノ
ネニルカルボニル、2−メチル−8−ノネニルカルボニ
ル、1,3−ノナジエニルカルボニル、1,4−ノナジ
エニルカルボニル、1,5−ノナジエニルカルボニル、
1,6−ノナジエニルカルボニル、1,7−ノナジエニ
ルカルボニル、1,8−ノナジエニルカルボニル、2,
4−ノナジエニルカルボニル、3,7−ノナジエニルカ
ルボニル、4,8−ジメチル−3,7−ノナジエニルカ
ルボニル、2,4,6−トリメチル−3,7−ノナジエ
ニルカルボニル、3,4−ジメチル−2,5−ノナジエ
ニルカルボニル、4,8−ジメチル−1,7−ノナジエ
ニルカルボニル、4,8−ジメチル−2,6−ノナジエ
ニルカルボニル、2−デセニルカルボニル、3−デセニ
ルカルボニル、4−デセニルカルボニル、5−デセニル
カルボニル、2−メチル−6−デセニルカルボニル、3
−メチル−7−デセニルカルボニル、4−メチル−8−
デセニルカルボニル、5−メチル−9−デセニルカルボ
ニル、1,3−デカジエニルカルボニル、1,4−デカ
ジエニルカルボニル、1,5−デカジエニルカルボニ
ル,1,6−デカジエニルカルボニル、1,7−デカジ
エニルカルボニル、1,8−デカジエニルカルボニル,
1,9−デカジエニルカルボニル、2−メチル−2,4
−デカジエニルカルボニル、3−メチル−2,5−デカ
ジエニルカルボニル,4,8−ジメチル−2,6−デカ
ジエニルカルボニル,2,4,6−トリメチル−3,7
−デカジエニルカルボニル、2,9−ジメチル−3,7
−デカジエニルカルボニル、2−ウンデセニルカルボニ
ル、3−ウンデセニルカルボニル、4−ウンデセニルカ
ルボニル、5−ウンデセニルカルボニル、2−メチル−
6−ウンデセニルカルボニル、3−メチル−7−ウンデ
セニルカルボニル、4−メチル−8−ウンデセニルカル
ボニル、5−メチル−9−ウンデセニルカルボニル、2
−メチル−10−ウンデセニルカルボニル、1,3−ウ
ンデカジエニルカルボニル、1,4−ウンデカジエニル
カルボニル、1,5−ウンデカジエニルカルボニル、
1,6−ウンデカジエニルカルボニル、1,7−ウンデ
カジエニルカルボニル、1,8−ウンデカジエニルカル
ボニル、1,9−ウンデカジエニルカルボニル、1,1
0−ウンデカジエニルカルボニル、2−メチル−2,4
−ウンデカジエニルカルボニル、3−メチル−2,5−
ウンデカジエニルカルボニル、4,8−ジメチル−2,
6−ウンデカジエニルカルボニル、2,4,6−トリメ
チル−3,8−ウンデカジエニルカルボニル、2,9−
ジメチル−3,8−ウンデカジエニルカルボニル、1−
ドデセニルカルボニル、2−ドデセニルカルボニル、3
−ドデセニルカルボニル、4−ドデセニルカルボニル、
5−ドデセニルカルボニル、6−ドデセニルカルボニ
ル、2−メチル−7−ドデセニルカルボニル、3−メチ
ル−8−ドデセニルカルボニル、4−メチル−9−ドデ
セニルカルボニル、5−メチル−10−ドデセニルカル
ボニル、6−メチル−11−ドデセニルカルボニル、2
−メチル−2,4−ドデカジエニルカルボニル、3−メ
チル−2,5−ドデカジエニルカルボニル、4,8−ジ
メチル−2,6−ドデカジエニルカルボニル、2,4,
6−トリメチル−2,7−ドデカジエニルカルボニル、
2,10−ジメチル−2,8−ドデカジエニルカルボニ
ル、2,5−ジメチル−3,7−ドデカジエニルカルボ
ニル、4,8,12−トリメチル−3,7,11−ドデ
カジエニルカルボニル、1,3,5−ヘプタトリエニル
カルボニル、2,4,6−オクタトリエニルカルボニ
ル、1,3,6−ノナトリエニルカルボニル、2,6,
8−デカトリエニルカルボニル、1,5,7−ウンデカ
トリエニルカルボニル基等の炭素数2〜12の二重結合
を1〜3個有するアルケニルカルボニル基を例示でき
る。
【0050】窒素原子又は酸素原子を1〜2個有する5
〜6員の飽和複素環基としては、例えばピロリジニル、
ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリノ基等を例示で
きる。
【0051】低級アルキル基、水酸基、低級アルキル基
を有することのあるピペラジニル基、低級アルキル基を
有することのあるピペラジニル基置換低級アルキル基及
び低級アルキル基を有することのあるホモピペラジニル
基なる群より選ばれる基を有する上記複素環としては、
例えば、4−メチルピペラジニル、3−(4−メチル−
1−ピペラジニル)ピロリジニル、4−ヒドロキシピペ
ラジニル、2−(4−メチル−1−ピペラジニル)メチ
ルモルホリノ、4−(4−メチル−1−ピペラジニル)
ピペリジニル、3−メチルピロリジニル、4−メチルピ
ペリジニル、3−メチルモルホリノ、4−(4−メチル
−1−ホモピペラジニル)ピペリジニル、4−ヒドロキ
シピペリジニル,4−(4,5−ジメチル−1−ホモピ
ペラジニル)ピペリジニル、4−(3−メチル−4−エ
チル−1−ピペラジニル)ピペリジニル、4−(3−メ
チル−4−n−プロピル−1−ピペラジニル)ピペリジ
ニル、4−(3,4−ジメチル−1−ピペラジニル)ピ
ペリジニル、4−(4−イソプロピル−3−メチルピペ
ラジニル)ピペリジニル、4−(4−メチル−3−イソ
プロピルピペラジニル)ピペリジニル、2−メチルピロ
リジニル、3−エチルピロリジニル、2,3−ジメチル
ピロリジニル、2,3,4−トリメチルピロリジニル、
2−プロピルモルホリノ、3−イソプロピルモルホリ
ノ、2,3−ジメチルモルホリノ、4−n−ブチルピペ
リジニル、3,4,5−トリメチルピペリジニル、3−
ペンチルピペリジニル、4,5−ジメチルピペラジニ
ル、4−ヘキシルピペラジニル、3−メチル−4−エチ
ルピペラジニル、3−メチル−4−n−プロピル−1−
ピペラジニル、3,4−ジメチルピペラジニル、4−イ
ソプロピル−3−メチルピペラジニル、4−メチル−3
−イソプロピルピペラジニル、3−ヒドロキシモルホリ
ノ、3−ヒドロキシピペラジニル、4−ヒドロキシピペ
リジニル、3−ヒドロキシピロリジニル、3−(4−メ
チル−1−ホモピペラジニル)ピロリジニル、4−メチ
ル−3−(1−ピペラジニル)メチルピペラジニル、4
−メチル−3−(4−メチル−1−ホモピペラジニル)
ピペラジニル、4−メチル−3−(4−メチル−1−ピ
ペラジニル)メチルピペラジニル基等の炭素数1〜6の
直鎖又は分枝鎖状アルキル基、水酸基、炭素数1〜6の
直鎖又は分枝鎖状アルキル基を1〜3個有することのあ
るピペラジニル基、アルキル部分が炭素数1〜6の直鎖
又は分枝鎖状アルキル基であり且つ炭素数1〜6の直鎖
又は分枝鎖状アルキル基を1〜3個有することのあるピ
ペラジニル基置換アルキル基並びに炭素数1〜6の直鎖
又は分枝鎖状アルキル基を1〜3個有することのあるホ
モピペラジニル基なる群より選ばれる基を1〜3個有す
る上記複素環を例示できる。
【0052】低級アルキル基を有することのあるピペラ
ジニル基としては、例えば、ピペラジニル、4−メチル
ピペラジニル、3−メチル−4−エチルピペラジニル、
3−メチル−4−n−プロピルピペラジニル,3,4−
ジメチルピペラジニル、4−イソプロピル−3−メチル
ピペラジニル、4−メチル−3−イソプロピルピペラジ
ニル、3,4,5−トリメチルピペラジニル、4−te
rt−ブチルピペラジニル、4−ペンチルピペラジニ
ル、4−ヘキシルピペラジニル基等の炭素数1〜6の直
鎖又は分枝鎖状のアルキル基を1〜3個有することのあ
るピペラジニル基を例示できる。
【0053】低級アルキル基を有することのあるピペラ
ジニル基置換低級アルキル基としては、例えば(4−メ
チル−1−ピペラジニル)メチル、(2−ピペラジニ
ル)メチル、2−(4−メチルピペラジニル)エチル、
1−(3−メチル−4−エチルピペラジニル)エチル、
3−(3−メチル−4−n−プロピルピペラジニル)プ
ロピル、4−(3,4−ジメチルピペラジニル)ブチ
ル、5−(4−イソプロピル−3−メチルピペラジニ
ル)ペンチル、6−(4−メチル−3−イソプロピルピ
ペラジニル)ヘキシル、(3,4,5−トリメチルピペ
ラジニル)メチル、(4−tert−ブチルピペラジニ
ル)メチル、(4−ペンチルピペラジニル)メチル、
(4−ヘキシルピペラジニル)メチル基等のアルキル部
分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状のアルキル基であ
り且つ炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状のアルキル基を
1〜3個有することのあるピペラジニル基置換アルキル
基を例示できる。
【0054】低級アルキル基を有することのあるホモピ
ペラジニル基としては、例えば、ホモピペラジニル、4
−メチルホモピペラジニル、3−メチル−4−エチルホ
モピペラジニル、3−メチル−4−n−プロピルホモピ
ペラジニル、4,5−ジメチルホモピペラジニル、3,
4−ジメチルホモピペラジニル、4−イソプロピル−3
−メチルホモピペラジニル、4−メチル−3−イソプロ
ピルホモピペラジニル、3,4,5−トリメチルホモピ
ペラジニル、4−tert−ブチルホモピペラジニル、
4−ペンチルホモピペラジニル、4−ヘキシルホモピペ
ラジニル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキ
ル基を1〜3個有することのあるホモピペラジニル基を
例示できる。
【0055】フェニル環上に置換基としてカルボキシ
基、ハロゲン原子、水酸基、ハロゲン原子を有すること
のある低級アルキル基、低級アルコキシ基及び基−CO
9(R9は窒素原子又は酸素原子を1〜2個有する5〜
6員の飽和複素環基、該複素環基上には置換基として低
級アルキル基、水酸基、低級アルキル基を有することの
あるピペラジニル基、低級アルキル基を有することのあ
るピペラジニル基置換低級アルキル基及び低級アルキル
基を有することのあるホモピペラジニル基なる群より選
ばれる基を有していてもよい。)なる群から選ばれる基
を1〜3個有することのあるフェニル基としては例え
ば、フェニル、2−カルボキシフェニル、4−カルボキ
シフェニル、3−カルボキシフェニル、4−(4−メチ
ル−1−ピペラジニル)カルボキシフェニル、2,5−
ジヒドロキシフェニル、2−ヒドロキシ−5−カルボキ
シフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル、
3,4−ジクロロフェニル、2,5−ジメトキシフェニ
ル、3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル、4−〔4
−(4−メチル−1−ホモピペラジニル)−1−ピペリ
ジニルカルボニル〕フェニル、4−〔3−(4−メチル
−1−ピペラジニル)−1−ピロリジニルカルボニル〕
フェニル、2−フルオロフェニル、4−〔4−(4−メ
チル−1−ピペラジニル)−1−ピペリジニルカルボニ
ル〕フェニル、4−〔4−ヒドロキシ−1−ピペラジニ
ルカルボニル〕フェニル、4−〔2−(4−メチル−1
−ピペラジニル)メチル−4−モルホリノカルボニル〕
フェニル、2−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフ
ェニル、4−ヒドロキシフェニル、3,4,5−トリヒ
ドロキシフェニル、2−ヨードフェニル、3−ブロモフ
ェニル、2,4,6−トリクロロフェニル、3−トリフ
ルオロメチルフェニル、2−トリフルオロメチルフェニ
ル、2−エチルフェニル、3−メチルフェニル、2,4
−ジメチルフェニル、3,4,5−トリメチルフェニ
ル、2−メトキシフェニル、4−エトキシフェニル、3
−プロポキシフェニル、2,4,6−トリメトキシフェ
ニル、4−プロピルフェニル、3−ペンチルフェニル、
4−ヘキシルフェニル、2−ブトキシフェニル、3−ヘ
キシルオキシフェニル、4−ペンチルオキシフェニル基
等のフェニル環上に置換基としてカルボキシ基、ハロゲ
ン原子、水酸基、置換基としてハロゲン原子を1〜3個
有する炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基、炭
素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基並びに基−C
OR9(R9は窒素原子又は酸素原子を1〜2個有する5
〜6員の飽和複素環基、該複素環基上には置換基として
炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基、水酸基、
炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を1〜3個
有することのあるピペラジニル基、アルキル部分が炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であり且つ炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を1〜3個有す
ることのあるピペラジニル基置換アルキル基及び炭素数
1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を1〜3個有する
ことのあるホモピペラジニル基なる群より選ばれる基を
1〜3個有していてもよい。)なる群から選ばれる基を
1〜3個有することのあるフェニル基を例示できる。
【0056】1,2,4−トリアゾリル置換低級アルコ
キシカルボニル基としては、例えば、1,2,4−トリ
アゾリルメトキシカルボニル、2−(1,2,4−トリ
アゾリル)エトキシカルボニル、1−(1,2,4−ト
リアゾリル)エトキシカルボニル、3−(1,2,4−
トリアゾリル)プロポキシカルボニル、4−(1,2,
4−トリアゾリル)ブトキシカルボニル、5−(1,
2,4−トリアゾリル)ペンチルオキシカルボニル、6
−(1,2,4−トリアゾリル)ヘキシルオキシカルボ
ニル、1,1−ジメチル−2−(1,2,4−トリアゾ
リル)エトキシカルボニル、2−メチル−3−(1,
2,4−トリアゾリル)プロポキシカルボニル基等のア
ルコキシ部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコ
キシ基である1,2,4−トリアゾリル置換アルコキシ
カルボニル基を例示できる。
【0057】イミダゾリル置換低級アルコキシカルボニ
ル基としては、例えば、イミダゾリルメトキシカルボニ
ル、2−(イミダゾリル)エトキシカルボニル、1−
(イミダゾリル)エトキシカルボニル、3−(イミダゾ
リル)プロポキシカルボニル、4−(イミダゾリル)ブ
トキシカルボニル、5−(イミダゾリル)ペンチルオキ
シカルボニル、6−(イミダゾリル)ヘキシルオキシカ
ルボニル、1,1−ジメチル−2−(イミダゾリル)エ
トキシカルボニル、2−メチル−3−(イミダゾリル)
プロポキシカルボニル基等のアルコキシ部分が炭素数1
〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基であるイミダゾリ
ル置換アルコキシカルボニル基を例示できる。
【0058】低級アルケニルオキシカルボニル置換低級
アルキル基としては、例えば、2−(アリルオキシカル
ボニル)エチル、ビニルオキシカルボニルメチル、1−
(2−ブテニルオキシカルボニル)エチル、3−(3−
ブテニルオキシカルボニル)プロピル、4−(1−メチ
ルアリルオキシカルボニル)ブチル、5−(2−ペンテ
ニルオキシカルボニル)ペンチル、6−(2−ヘキセニ
ルオキシカルボニル)ヘキシル、アリルオキシカルボニ
ルメチル基等のアルケニル部分が炭素数2〜6の直鎖又
は分枝鎖状アルケニル基であり、アルキル部分が炭素数
1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるアルケニル
オキシカルボニル置換アルキル基を例示できる。
【0059】置換基として水酸基を有することのある低
級アルキレン基としては、前記低級アルキレン基に加
え、1−ヒドロキシメチレン、1−ヒドロキシエチレ
ン、2−ヒドロキシトリメチレン、1−ヒドロキシ−2
−メチルトリメチレン、1−ヒドロキシ−2,2−ジメ
チルトリメチレン、1−メチル−2−ヒドロキシトリメ
チレン、2−ヒドロキシテトラメチレン、3−ヒドロキ
シペンタメチレン、4−ヒドロキシヘキサメチレン基等
の置換基として水酸基を有することのある炭素数1〜6
の直鎖又は分枝鎖状アルキレン基を例示できる。
【0060】置換基として低級アルキル基を有すること
のあるピペリジニル基としては、例えば、ピペリジニ
ル、4−メチルピペリジニル、3−メチル−4−エチル
ピペリジニル、3−メチル−4−n−プロピルピペリジ
ニル,3,4−ジメチルピペリジニル、4−イソプロピ
ル−3−メチルピペリジニル、4−メチル−3−イソプ
ロピルピペリジニル,3,4,5−トリメチルピペリジ
ニル、4−tert−ブチルピペリジニル、4−ペンチ
ルピペリジニル、4−ヘキシルピペリジニル基等の炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状のアルキル基を1〜3個有
することのあるピペリジニル基を例示できる。
【0061】置換基として低級アルキル基を有すること
のあるアミノ低級アルキル基としては、例えば、アミノ
メチル、2−アミノエチル、1−アミノエチル、3−ア
ミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチ
ル、6−アミノヘキシル、1,1−ジメチル−2−アミ
ノエチル、2−メチル−3−アミノプロピル、メチルア
ミノメチル、1−エチルアミノエチル、2−プロピルア
ミノエチル、3−イソプロピルアミノプロピル、4−ブ
チルアミノブチル、5−ペンチルアミノペンチル、6−
ヘキシルアミノヘキシル、ジメチルアミノメチル、(N
−エチル−N−プロピルアミノ)メチル、2−(N−メ
チル−N−ヘキシルアミノ)エチル基等の置換基として
炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を1〜2個
有することのあるアミノ基を有する炭素数1〜6の直鎖
又は分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0062】低級アルケニル基としては、例えば、ビニ
ル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル
アリル、2−ペンテニル、2−ヘキセニル、1−プロペ
ニル基等の炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル
基を例示できる。
【0063】フェニル環上に置換基としてカルボキシ基
及び低級アルコキシ基なる群から選ばれる基を有するこ
とのあるベンゾイル基としては、例えばベンゾイル、2
−カルボキシベンゾイル、3−カルボキシベンゾイル、
4−カルボキシベンゾイル、2−メトキシベンゾイル、
3−メトキシベンゾイル、4−メトキシベンゾイル、2
−エトキシベンゾイル、3−プロポキシベンゾイル、4
−ブトキシベンゾイル、2−ペンチルオキシベンゾイ
ル、3−ヘキシルオキシベンゾイル、2,4−ジメトキ
シベンゾイル、3,4,5−トリメトキシベンゾイル、
2−カルボキシ−4−メトキシベンゾイル基等のフェニ
ル環上に置換基としてカルボキシ基及び炭素数1〜6の
直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基なる群から選ばれる基を
1〜3個有することのあるベンゾイル基を例示できる。
【0064】置換基としてオキソ基を有することのある
2,3,4,5−テトラヒドロフリル低級アルカノイル
基としては、例えば2−(2,3,4,5−テトラヒド
ロフリル)アセチル、3−(2,3,4,5−テトラヒ
ドロフリル)プロピオニル、4−(2,3,4,5−テ
トラヒドロフリル)ブチリル、3−(2,3,4,5−
テトラヒドロフリル)−2−メチルプロピオニル、5−
(2,3,4,5−テトラヒドロフリル)ペンタノイ
ル、3−(2,3,4,5−テトラヒドロフリル)−
2,2−ジメチルプロピオニル、6−(2,3,4,5
−テトラヒドロフリル)ヘキサノイル、2−(2−オキ
ソ−2,3,4,5−テトラヒドロフリル)アセチル、
3−(2,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒド
ロフリル)プロピオニル、4−(3−オキソ−2,3,
4,5−テトラヒドロフリル)ブチリル、3−(2−オ
キソ−2,3,4,5−テトラヒドロフリル)−2−メ
チルプロピオニル、5−(2−オキソ−2,3,4,5
−テトラヒドロフリル)ペンタノイル、3−(3−オキ
ソ−2,3,4,5−テトラヒドロフリル)−2,2−
ジメチルプロピオニル、6−(2−オキソ−2,3,
4,5−テトラヒドロフリル)ヘキサノイル基等のアル
カノイル部分が炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカ
ノイル基であり且つ置換基としてオキソ基を1〜2個有
することのある2,3,4,5−テトラヒドロフリルア
ルカノイル基を例示できる。
【0065】置換基としてオキソ基を有することのある
1,3−ジヒドロイソベンゾフリル低級アルカノイル基
としては、例えば2−(1,3−ジヒドロイソベンゾフ
リル)アセチル、3−(1,3−ジヒドロイソベンゾフ
リル)プロピオニル、4−(1,3−ジヒドロイソベン
ゾフリル)ブチリル、3−(1,3−ジヒドロイソベン
ゾフリル)−2−メチルプロピオニル、5−(1,3−
ジヒドロイソベンゾフリル)ペンタノイル、3−(1,
3−ジヒドロイソベンゾフリル)−2,2−ジメチルプ
ロピオニル、6−(1,3−ジヒドロイソベンゾフリ
ル)ヘキサノイル、2−(1−オキソ−1,3−ジヒド
ロイソベンゾフリル)アセチル、3−(1,3−ジオキ
ソ−1,3−ジヒドロイソベンゾフリル)プロピオニ
ル、4−(1−オキソ−1,3−ジヒドロイソベンゾフ
リル)ブチリル、3−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ
イソベンゾフリル)−2−メチルプロピオニル、5−
(1−オキソ−1,3−ジヒドロイソベンゾフリル)ペ
ンタノイル、3−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒド
ロイソベンゾフリル)−2,2−ジメチルプロピオニ
ル、6−(1−オキソ−1,3−ジヒドロイソベンゾフ
リル)ヘキサノイル基等のアルカノイル部分が炭素数2
〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイル基であり且つ置換
基としてオキソ基を1〜2個有することのある1,3−
ジヒドロイソベンゾフリルアルカノイル基を例示でき
る。
【0066】置換基として水酸基及び低級アルキル基な
る群より選ばれる基を有することのある2,5−ジヒド
ロフラノ[4,3−c]ピリジル低級アルカノイル基と
しては、例えば、2−(2,5−ジヒドロフラノ[4,
3−c]ピリジル)アセチル、3−(2,5−ジヒドロ
フラノ[4,3−c]ピリジル)プロピオニル、4−
(2,5−ジヒドロフラノ[4,3−c]ピリジル)ブ
チリル、3−(2,5−ジヒドロフラノ[4,3−c]
ピリジル)−2−メチルプロピオニル、5−(2,5−
ジヒドロフラノ[4,3−c]ピリジル)ペンタノイ
ル、3−(2,5−ジヒドロフラノ[4,3−c]ピリ
ジル)−2,2−ジメチルプロピオニル、6−(2,5
−ジヒドロフラノ[4,3−c]ピリジル)ヘキサノイ
ル、2−(5−メチル−6−ヒドロキシ−2,5−ジヒ
ドロフラノ[4,3−c]ピリジル)アセチル、3−
(3−エチル−2,5−ジヒドロフラノ[4,3−c]
ピリジル)プロピオニル、4−(5−ヒドロキシ−2,
5−ジヒドロフラノ[4,3−c]ピリジル)ブチリ
ル、3−(6−プロピル−2,5−ジヒドロフラノ
[4,3−c]ピリジル)−2−メチルプロピオニル、
5−(2−メチル−6−ヒドロキシ−2,5−ジヒドロ
フラノ[4,3−c]ピリジル)ペンタノイル、3−
(5,6−ジメチル−2,5−ジヒドロフラノ[4,3
−c]ピリジル)−2,2−ジメチルプロピオニル、6
−(3,6−ジヒドロキシ−2,5−ジヒドロフラノ
[4,3−c]ピリジル)ヘキサノイル基等のアルカノ
イル部分が炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイ
ル基であり且つ置換基として水酸基及び炭素数1〜6の
直鎖又は分枝鎖状アルキル基なる群より選ばれる基を1
〜2個有することのある2,5−ジヒドロフラノ[4,
3−c]ピリジルアルカノイル基を例示できる。
【0067】低級アルキルチオ基としては、例えば、メ
チルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、ブチルチオ、イソブチルチオ、tert−ブチルチ
オ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ基等の炭素数1〜6の
直鎖又は分枝鎖状アルキルチオ基を挙げることができ
る。
【0068】低級アルケニルカルボニル基としては、例
えば、ビニルカルボニル、1−メチルビニルカルボニ
ル、アリルカルボニル、3−メチル−1−ブテニルカル
ボニル、2−ブテニルカルボニル、3−ブテニルカルボ
ニル、1−メチルアリルカルボニル、2−ペンテニルカ
ルボニル、2−ヘキセニルカルボニル、1−プロペニル
カルボニル基等の炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
ケニルカルボニル基を例示できる。
【0069】カルボキシ置換低級アルケニルカルボニル
基としては、例えば、2−カルボキシビニルカルボニ
ル、2−カルボキシ−1−メチルビニルカルボニル、3
−カルボキシアリルカルボニル、4−カルボキシ−3−
メチル−1−ブテニルカルボニル、4−カルボキシ−2
−ブテニルカルボニル、4−カルボキシ−3−ブテニル
カルボニル、3−カルボキシ−1−メチルアリルカルボ
ニル、5−カルボキシ−2−ペンテニルカルボニル、6
−カルボキシ−2−ヘキセニルカルボニル、3−カルボ
キシ−1−プロペニルカルボニル基等のアルケニル部分
が炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル基である
カルボキシ置換アルケニルカルボニル基を例示できる。
【0070】低級アルケニルカルボニル基を有すること
のある2,3−ジヒドロベンゾフリル基としては、例え
ば、2,3−ジヒドロベンゾフリル、5−(3−メチル
−1−ブテニルカルボニル)−2,3−ジヒドロベンゾ
フリル、4−(ビニルカルボニル)−2,3−ジヒドロ
ベンゾフリル、5−(1−メチルビニルカルボニル)−
2,3−ジヒドロベンゾフリル、6−(アリルカルボニ
ル)−2,3−ジヒドロベンゾフリル、7−(2−ブテ
ニルカルボニル)−2,3−ジヒドロベンゾフリル、8
−(3−ブテニルカルボニル)−2,3−ジヒドロベン
ゾフリル、3−(1−メチルアリルカルボニル)−2,
3−ジヒドロベンゾフリル、2−(2−ペンテニルカル
ボニル)−2,3−ジヒドロベンゾフリル、2−(2−
ヘキセニルカルボニル)−2,3−ジヒドロベンゾフリ
ル、5−(1−プロペニルカルボニル)−2,3−ジヒ
ドロベンゾフリル、5−(2−プロペニルカルボニル)
−2,3−ジヒドロベンゾフリル基等のアルケニル部分
が炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル基である
アルケニルカルボニル基を有することのある2,3−ジ
ヒドロベンゾフリル基を例示できる。
【0071】低級アルケニルカルボニル基を有すること
のあるクロマニル基としては、例えば、クロマニル、5
−(3−メチル−1−ブテニルカルボニル)クロマニ
ル、6−(1−メチルビニルカルボニル)クロマニル、
4−(ビニルカルボニル)クロマニル、6−(アリルカ
ルボニル)クロマニル、7−(2−ブテニルカルボニ
ル)クロマニル、8−(3−ブテニルカルボニル)クロ
マニル、3−(1−メチルアリルカルボニル)クロマニ
ル、2−(2−ペンテニルカルボニル)クロマニル、4
−(2−ヘキセニルカルボニル)クロマニル、6−(1
−プロペニルカルボニル)クロマニル、5−(2−プロ
ペニルカルボニル)クロマニル基等のアルケニル部分が
炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル基であるア
ルケニルカルボニル基を有することのあるクロマニル基
を例示できる。
【0072】フェニル環上に置換基としてカルボキシ置
換低級アルケニルカルボニル基を有することのあるアニ
リノ基としては、例えば、アニリノ、4−(2−カルボ
キシビニルカルボニル)アニリノ、2−(2−カルボキ
シ−1−メチルビニルカルボニル)アニリノ、3−(3
−カルボキシアリルカルボニル)アニリノ、4−(4−
カルボキシ−3−メチル−1−ブテニルカルボニル)ア
ニリノ、2−(4−カルボキシ−2−ブテニルカルボニ
ル)アニリノ、3−(4−カルボキシ−3−ブテニルカ
ルボニル)アニリノ、4−(3−カルボキシ−1−メチ
ルアリルカルボニル)アニリノ、2−(5−カルボキシ
−2−ペンテニルカルボニル)アニリノ、3−(6−カ
ルボキシ−2−ヘキセニルカルボニル)アニリノ、4−
(3−カルボキシ−1−プロペニルカルボニル)アニリ
ノ基等のフェニル環上に置換基としてアルケニル部分が
炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル基であるカ
ルボキシ置換アルケニルカルボニル基を有することのあ
るアニリノ基を例示できる。
【0073】ピペリジン環上に置換基として低級アルキ
ル基を有することのあるホモピペラジニル基及び置換基
として低級アルキル基を有することのあるピペラジニル
基なる群より選ばれる基を有することのあるピペリジニ
ルカルボニル基としては、例えば、ピペリジニルカルボ
ニル、4−(1−ホモピペラジニル)ピペリジニルカル
ボニル、4−(1−ピペラジニル)ピペリジニルカルボ
ニル、4−(4−メチル−1−ホモピペラジニル)ピペ
リジニルカルボニル、4−(4−メチル−1−ピペラジ
ニル)ピペリジニルカルボニル、4−(3,4−ジメチ
ル−1−ピペラジニル)ピペリジニルカルボニル、(4
−エチル−1−ピペラジニル)ピペリジニルカルボニ
ル、4−(4−n−ブチル−1−ホモピペラジニル)ピ
ペリジニルカルボニル、4−(3−メチル−1−ピペラ
ジニル)ピペリジニルカルボニル、4−(3,3,4−
トリメチル−1−ピペラジニル)ピペリジニルカルボニ
ル、4−(3−メチル−4−エチル−1−ピペラジニ
ル)ピペリジニルカルボニル、4−(3−メチル−4−
プロピル−1−ピペラジニル)ピペリジニルカルボニ
ル、4−(3−プロピル−4−メチル−1−ピペラジニ
ル)ピペリジニルカルボニル、4−(3−メチル−4−
イソプロピル−1−ピペラジニル)ピペリジニルカルボ
ニル、4−(3−エチル−4−メチル−1−ピペラジニ
ル)ピペリジニルカルボニル、4−(4−メチル−3−
イソプロピル−1−ピペラジニル)ピペリジニルカルボ
ニル、4−(3,4,5−トリメチル−1−ホモピペラ
ジニル)ピペリジニルカルボニル、4−(3,4−ジメ
チル−1−ホモピペラジニル)ピペリジニルカルボニル
基等のピペリジン環上に置換基として炭素数1〜6の直
鎖又は分枝鎖状アルキル基を1〜3個有することのある
ホモピペラジニル基及び置換基として炭素数1〜6の直
鎖又は分枝鎖状アルキル基を1〜3個有することのある
ピペラジニル基なる群より選ばれる基を1〜3個有する
ことのあるピペリジニルカルボニル基を例示できる。
【0074】低級アルコキシカルボニル基置換低級アル
ケニルカルボニル基としては、例えば2−イソブトキシ
カルボニルビニルカルボニル、2−メトキシカルボニル
−1−メチルビニルカルボニル、3−エトキシカルボニ
ルアリルカルボニル、4−プロポキシカルボニル−3−
メチル−1−ブテニルカルボニル、4−ブトキシカルボ
ニル−2−ブテニルカルボニル、4−ペンチルオキシカ
ルボニル−3−ブテニルカルボニル、3−ヘキシルオキ
シカルボニル−1−メチルアリルカルボニル、5−te
rt−ブトキシカルボニル−2−ペンテニルカルボニ
ル、6−メトキシカルボニル−2−ヘキセニルカルボニ
ル、3−エトキシカルボニル−1−プロペニルカルボニ
ル基等のアルケニル部分が炭素数2〜6の直鎖又は分枝
鎖状アルケニル基である炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖
状アルコキシカルボニル基置換アルケニルカルボニル基
を例示できる。
【0075】ピペラジン環上に置換基として低級アルキ
ル基及び水酸基なる群より選ばれる基を有することのあ
るピペラジニルカルボニル低級アルケニルカルボニル基
としては、例えば、2−(1−ピペラジニル)カルボニ
ルビニルカルボニル、2−(4−メチル−1−ピペラジ
ニル)カルボニルビニルカルボニル、2−(3−メチル
−4−エチル−1−ピペラジニル)カルボニル−1−メ
チルビニルカルボニル、3−(3−メチル−4−n−プ
ロピル−1−ピペラジニル)カルボニルアリルカルボニ
ル、4−(3,4−ジメチル−1−ピペラジニル)カル
ボニル−3−メチル−1−ブテニルカルボニル、4−
(4−イソプロピル−3−メチル−1−ピペラジニル)
カルボニル−2−ブテニルカルボニル、4−(4−メチ
ル−3−イソプロピル−1−ピペラジニル)カルボニル
−3−ブテニルカルボニル、3−(3,4,5−トリメ
チル−1−ピペラジニル)カルボニル−1−メチルアリ
ルカルボニル、5−(4−tert−ブチル−1−ピペ
ラジニル)カルボニル−2−ペンテニルカルボニル、6
−(4−ペンチル−1−ピペラジニル)カルボニル−2
−ヘキセニルカルボニル、3−(4−ヘキシル−1−ピ
ペラジニル)カルボニル−1−プロペニルカルボニル、
2−(4−ヒドロキシ−1−ピペラジニル)カルボニル
ビニルカルボニル、2−(3−メチル−4−ヒドロキシ
ピペラジニル)カルボニルビニルカルボニル基等のアル
ケニル部分が炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状のアルケ
ニル基であり、且つピペラジン環上に置換基として炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状のアルキル基及び水酸基な
る群より選ばれる基を1〜3個有することのあるピペラ
ジニルカルボニルアルケニルカルボニル基を例示でき
る。
【0076】ピペリジン環上に置換基として低級アルキ
ル基を有することのあるホモピペラジニル基を有するこ
とのあるピペリジニルカルボニル低級アルケニルカルボ
ニル基としては、例えば、2−(1−ピペリジニル)カ
ルボニルビニルカルボニル、2−〔4−(4−メチル−
1−ホモピペラジニル)−1−ピペリジニル〕カルボニ
ルビニルカルボニル、2−〔4−(3−メチル−4−エ
チル−1−ホモピペラジニル)−1−ピペリジニル〕カ
ルボニル−1−メチルビニルカルボニル、3−〔4−
(3−メチル−4−n−プロピル−1−ホモピペラジニ
ル)−1−ピペリジニル〕カルボニルアリルカルボニ
ル、4−〔4−(3,4−ジメチル−1−ホモピペラジ
ニル)−1−ピペリジニル〕カルボニル−3−メチル−
1−ブテニルカルボニル、4−〔4−(4−イソプロピ
ル−3−メチル−1−ホモピペラジニル)−1−ピペリ
ジニル〕カルボニル−2−ブテニルカルボニル、4−
〔4−(4−メチル−3−イソプロピル−1−ホモピペ
ラジニル)−1−ピペリジニル〕カルボニル−3−ブテ
ニルカルボニル、3−〔4−(3,4,5−トリメチル
−1−ホモピペラジニル)−1−ピペリジニル〕カルボ
ニル−1−メチルアリルカルボニル、5−〔4−(4−
tert−ブチル−1−ホモピペラジニル)−1−ピペ
リジニル〕カルボニル−2−ペンテニルカルボニル、6
−〔4−(4−ペンチル−1−ホモピペラジニル)−1
−ピペリジニル〕カルボニル−2−ヘキセニルカルボニ
ル、3−〔4−(4−ヘキシル−1−ホモピペラジニ
ル)−1−ピペリジニル〕カルボニル−1−プロぺニル
カルボニル基等のアルケニル部分が炭素数2〜6の直鎖
又は分枝鎖状のアルケニル基であり、且つピペリジン環
上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状のア
ルキル基を1〜3個有することのあるホモピペリジニル
基を有することのあるピペリジニルカルボニルアルケニ
ルカルボニル基を例示できる。
【0077】ピペリジン環上に置換基として低級アルキ
ル基を有することのあるホモピペラジニル基を有するこ
とのあるピペリジニルカルボニル基としては、例えば、
2−(1−ピペリジニル)カルボニル、4−(4−メチ
ル−1−ホモピペラジニル)−1−ピペリジニルカルボ
ニル、4−(3−メチル−4−エチル−1−ホモピペラ
ジニル)−1−ピペリジニルカルボニル、4−(3−メ
チル−4−n−プロピル−1−ホモピペラジニル)−1
−ピペリジニルカルボニル、4−(3,4−ジメチル−
1−ホモピペラジニル)−1−ピペリジニルカルボニ
ル、4−(4−イソプロピル−3−メチル−1−ホモピ
ペラジニル)−1−ピペリジニルカルボニル、4−(4
−メチル−3−イソプロピル−1−ホモピペラジニル)
−1−ピペリジニルカルボニル、4−(3,4,5−ト
リメチル−1−ホモピペラジニル)−1−ピペリジニル
カルボニル、4−(4−tert−ブチル−1−ホモピ
ペラジニル)−1−ピペリジニルカルボニル、4−(4
−ペンチル−1−ホモピペラジニル)−1−ピペリジニ
ルカルボニル、4−(4−ヘキシル−1−ホモピペラジ
ニル)−1−ピペリジニルカルボニル基等のピペリジン
環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状の
アルキル基を1〜3個有することのあるホモピペラジニ
ル基を有することのあるピペリジニルカルボニル基を例
示できる。
【0078】ピペラジン環上に置換基として低級アルキ
ル基を有することのあるピペラジニルカルボニル基とし
ては、例えば、ピペラジニルカルボニル、4−メチルピ
ペラジニルカルボニル、3−メチル−4−エチルピペラ
ジニルカルボニル、3−メチル−4−n−プロピルピペ
ラジニルカルボニル、3,4−ジメチルピペラジニルカ
ルボニル、4−イソプロピル−3−メチルピペラジニル
カルボニル、4−メチル−3−イソプロピルピペラジニ
ルカルボニル、3,4,5−トリメチルピペラジニルカ
ルボニル、4−tert−ブチルピペラジニルカルボニ
ル、4−ペンチルピペラジニルカルボニル、4−ヘキシ
ルピペラジニルカルボニル基等のピペラジン環上に置換
基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状のアルキル基
を1〜3個有することのあるピペラジニルカルボニル基
を例示できる。
【0079】ピペラジン環上に置換基として低級アルキ
ル基を有することのあるピペラジニルカルボニル低級ア
ルケニルカルボニル基としては、例えば、2−(1−ピ
ペラジニル)カルボニルビニルカルボニル、2−(4−
メチル−1−ピペラジニル)カルボニルビニルカルボニ
ル、2−(3−メチル−4−エチル−1−ピペラジニ
ル)カルボニル−1−メチルビニルカルボニル、3−
(3−メチル−4−n−プロピル−1−ピペラジニル)
カルボニルアリルカルボニル、4−(3,4−ジメチル
−1−ピペラジニル)カルボニル−3−メチル−1−ブ
テニルカルボニル、4−(4−イソプロピル−3−メチ
ル−1−ピペラジニル)カルボニル−2−ブテニルカル
ボニル、4−(4−メチル−3−イソプロピル−1−ピ
ペラジニル)カルボニル−3−ブテニルカルボニル、3
−(3,4,5−トリメチル−1−ピペラジニル)カル
ボニル−1−メチルアリルカルボニル、5−(4−te
rt−ブチル−1−ピペラジニル)カルボニル−2−ペ
ンテニルカルボニル、6−(4−ペンチル−1−ピペラ
ジニル)カルボニル−2−ヘキセニルカルボニル、3−
(4−ヘキシル−1−ピペラジニル)カルボニル−1−
プロペニルカルボニル基等のアルケニル部分が炭素数2
〜6の直鎖又は分枝鎖状のアルケニル基であり、且つピ
ペラジン環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分
枝鎖状のアルキル基を1〜3個有することのあるピペラ
ジニルカルボニルアルケニルカルボニル基を例示でき
る。
【0080】窒素原子を1〜4個有する5員の飽和又は
不飽和複素環基としては、例えば、2−ピロリニル、ピ
ロリジニル、2−イミダゾリニル、イミダゾリジニル、
2−ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピロリル、2H−
ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,4−ト
リアゾリル、1,3,4−トリアゾリル,1,2,3,
4−テトラゾリル基等を例示できる。
【0081】低級アルキル基が置換した前記複素環基と
しては、例えば、1−メチル−1,2,3,4−テトラ
ゾリル、1−エチル−1,2,3,4−テトラゾリル、
2−プロピル−2−ピロリニル、3−ブチルピロリジニ
ル、4−ペンチル−2−イミダゾリニル、1−ヘキシル
イミダゾリニル、3−メチル−2−ピラゾリニル、2−
エチルピラゾリジニル、1−プロピルピロリニル、3−
ブチル−2H−ピロリル、1−ペンチルイミダゾリル、
4−ヘキシルピラゾリル、3−メチル−1,2,4−ト
リアゾリル、2−メチル−1,3,4−トリアゾリル、
3,5−ジメチル−1,2,4−トリアゾリル、1,
2,4−トリメチルイミダゾリル基等の炭素数1〜6の
直鎖又は分子鎖状アルキル基が1〜3個置換した前記複
素環基を例示できる。
【0082】フェニル環上に置換基として水酸基、低級
アルコキシカルボニル基及び低級アルコキシ基なる群よ
り選ばれる基を有することのあるベンゾイル基として
は、例えばベンゾイル、2−ヒドロキシベンゾイル、3
−ヒドロキシベンゾイル、4−ヒドロキシベンゾイル、
2,3−ヒドロキシベンゾイル、2,4,6−トリヒド
ロキシベンゾイル、2−メトキシカルボニルベンゾイ
ル、3−エトキシカルボニルベンゾイル、4−プロポキ
シカルボニルベンゾイル、2−ブトキシカルボニルベン
ゾイル、2−ペンチルオキシカルボニルベンゾイル、3
−ヘキシルオキシカルボニルベンゾイル、3−メトキシ
カルボニル−4−ヒドロキシベンゾイル、3−メトキシ
−4−ヒドロキシベンゾイル、2−メトキシベンゾイ
ル、3−メトキシベンゾイル、4−メトキシベンゾイ
ル、2−エトキシベンゾイル、3−プロポキシベンゾイ
ル、4−ブトキシベンゾイル、2−ペンチルオキシベン
ゾイル、3−ヘキシルオキシベンゾイル、2,4−ジメ
トキシベンゾイル、3,4,5−トリメトキシベンゾイ
ル、2−エトキシカルボニル−4−メトキシベンゾイル
基等のフェニル環上に置換基として水酸基、炭素数1〜
6の直鎖又は分子鎖状アルコキシカルボニル基及び炭素
数1〜6の直鎖又は分子鎖状アルコキシ基なる群から選
ばれる基を1〜3個有することのあるベンゾイル基を例
示できる。
【0083】カルボスチリル環上に置換基として低級ア
ルキル基を有することのある3,4ジヒドロカルボスチ
リル基としては、例えば3,4−ジヒドロカルボスチリ
ル、8−メチル−3,4−ジヒドロカルボスチリル、8
−エチル−3,4−ジヒドロカルボスチリル、1−プロ
ピル−3,4−ジヒドロカルボスチリル、3−ブチル−
3,4−ジヒドロカルボスチリル、4−ペンチル−3,
4−ジヒドロカルボスチリル、5−ヘキシル−3,4−
ジヒドロカルボスチリル、6−メチル−3,4−ジヒド
ロカルボスチリル、7−エチル−3,4−ジヒドロカル
ボスチリル,4,6−ジメチル−3,4−ジヒドロカル
ボスチリル、1,6,7−トリメチル−3,4−ジヒド
ロカルボスチリル基等のカルボスチリル環上に置換基と
して炭素数1〜6の直鎖又は分子鎖状アルキル基を1〜
3個有することのある3,4−ジヒドロカルボスチリル
基を例示できる。
【0084】酸素原子、窒素原子及び硫黄原子なる群よ
り選ばれるヘテロ原子を1〜2個有する飽和又は不飽和
の5〜6員の複素環基としては、例えばフリル、チエニ
ル、ピロリル、2H−ピロリル、オキサゾリル、イソオ
キサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリ
ル、ピラゾリル、ピラニル、ピリジル、ピリダジニル、
ピリミジニル、ピラジニル、2−ピロリニル、ピロリジ
ニル、2−イミダゾリニル、イミダゾリジニル、2−ピ
ラゾリニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジ
ニル、モルホリニル、チオモルホリニル基等を例示でき
る。
【0085】カルボキシ基置換低級アルケニルカルボニ
ル基、低級アルコキシカルボニル基置換低級アルケニル
カルボニル基、ピペラジン環上に置換基として低級アル
キル基を有することのあるピペラジニルカルボニル置換
低級アルケニルカルボニル基、ピペリジン環上に置換基
として低級アルキル基を有することのあるホモピペラジ
ニル基を有することのあるピペリジニルカルボニル置換
低級アルケニルカルボニル基及び基−CH=CR6162
(R61及びR62は、同一又は異なって、低級アルカノイ
ル基又は低級アルコキシカルボニル基を示す。)なる群
より選ばれる基を置換基として有する前記複素環基とし
ては、例えば2−カルボキシビニルカルボニルフリル、
2−メトキシカルボニルビニルカルボニルフリル、2−
エトキシカルボニルビニルカルボニルフリル、2−〔2
−(4−メチル−1−ピペラジニルカルボニル)ビニル
カルボニル〕フリル、2−{2−〔4−(4−メチル−
1−ホモピペラジニル)−1−ピペリジニルカルボニ
ル〕ビニルカルボニル}フリル、3−カルボキシビニル
カルボニルフリル、3−n−プロポキシカルボニルビニ
ルカルボニルフリル、3−〔3−(3,4−ジメチル−
1−ピペラジニルカルボニル)アリルカルボニル〕フリ
ル、2−{4−〔4−(3,4,5−トリメチル−1−
ホモピペラジニル)−1−ピペリジニルカルボニル〕−
3−メチル−1−ブテニルカルボニル}フリル、2−
(2,2−ジアセチルビニル)ピリジル、2−(2,2
−ジエトキシカルボニルビニル)ピリジル、2−(2,
2−ジブチリルビニル)ピリジル、2−カルボキシビニ
ルカルボニルピリジル、2−〔2−(4−メチル−1−
ピペラジニルカルボニル)ビニルカルボニル〕ピリジ
ル、3−〔2−(4−メチル−1−ピペラジニルカルボ
ニル)ビニルカルボニル〕チエニル、3−カルボキシビ
ニルカルボニルチエニル基等のアルケニル部分が炭素数
2〜6の直鎖又は分子鎖状アルケニル基であるカルボキ
シ基置換アルケニルカルボニル基、アルコキシ部分が炭
素数1〜6の直鎖又は分子鎖状アルコキシ基であり且つ
アルケニル部分が炭素数2〜6の直鎖又は分子鎖状アル
ケニル基であるアルコキシカルボニル基置換アルケニル
カルボニル基、アルケニル部分が炭素数2〜6の直鎖又
は分子鎖状アルケニル基であり且つピペラジン環上に置
換基として炭素数1〜6の直鎖又は分子鎖状アルキル基
を1〜3個有することのあるピペラジニルカルボニルア
ルケニルカルボニル基、アルケニル部分が炭素数が2〜
6の直鎖又は分子鎖状アルケニル基であり且つピペリジ
ン環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分子鎖状
アルキル基を1〜3個有することのあるホモピペラジニ
ル基を有することのあるピペリジニルカルボニルアルケ
ニルカルビニル基及び基−CH=CR6162(R61及び
62は、同一又は異なって、炭素数1〜6の直鎖又は分
子鎖状アルカノイル基又はアルコキシ部分が炭素数1〜
6の直鎖又は分子鎖状アルコキシ基であるアルコキシカ
ルボニル基を示す。)なる群より選ばれる基を置換基と
して有する前記複素環基を例示できる。
【0086】本発明の一般式(1)のベンゾチアゾール
誘導体には、下記の種々の態様の化合物が含まれる。
【0087】(1)R1が水素原子を示し、R2が低級ア
ルケニルカルボニル基を有することのある2,3−ジヒ
ドロベンゾフリル基である前記一般式(1)で表される
ベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0088】(2)R1が水素原子を示し、R2が低級ア
ルケニルカルボニル基を有することのあるクロマニル基
である前記一般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘
導体又はその塩。
【0089】(3)R1が水素原子を示し、R2がフェニ
ル環上に置換基としてカルボキシ置換低級アルケニルカ
ルボニル基を有することのあるアニリノ基である前記一
般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその
塩。
【0090】(4)R1が水素原子を示し、R2が基
【0091】
【化17】
【0092】(R25、n及びA3は前記一般式(1)に
おける定義に同じ。)である前記一般式(1)で表され
るベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0093】(5)R1が水素原子を示し、R2が基
【0094】
【化18】
【0095】(R57は前記一般式(1)における定義に
同じ。)である前記一般式(1)で表されるベンゾチア
ゾール誘導体又はその塩。
【0096】(6)R1が水素原子を示し、R2が基
【0097】
【化19】
【0098】(R26及びA4は前記一般式(1)におけ
る定義に同じ。)である前記一般式(1)で表されるベ
ンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0099】(7)R1が水素原子を示し、R2が基−
(Z1l−R60(R60、l及びZ1は前記一般式(1)
における定義に同じ。)である前記一般式(1)で表さ
れるベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0100】(8)R1が水素原子を示し、R2が基
【0101】
【化20】
【0102】(R27及びA5は前記一般式(1)におけ
る定義に同じ。)である前記一般式(1)で表されるベ
ンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0103】(9)R1が水素原子を示し、R2が基
【0104】
【化21】
【0105】(R28及びA6は前記一般式(1)におけ
る定義に同じ。)である前記一般式(1)で表されるベ
ンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0106】(10)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が低級アルケニルカルボ
ニル基を有することのある2,3−ジヒドロベンゾフリ
ル基である前記一般式(1)で表されるベンゾチアゾー
ル誘導体又はその塩。
【0107】(11)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が低級アルケニルカルボ
ニル基を有することのあるクロマニル基である前記一般
式(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその
塩。
【0108】(12)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2がフェニル環上に置換基
としてカルボキシ置換低級アルケニルカルボニル基を有
することのあるアニリノ基である前記一般式(1)で表
されるベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0109】(13)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0110】
【化22】
【0111】(R25、n及びA3は前記一般式(1)に
おける定義に同じ。)である前記一般式(1)で表され
るベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0112】(14)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0113】
【化23】
【0114】(R57は前記一般式(1)における定義に
同じ。)である前記一般式(1)で表されるベンゾチア
ゾール誘導体又はその塩。
【0115】(15)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0116】
【化24】
【0117】(R26及びA4は前記一般式(1)におけ
る定義に同じ。)である前記一般式(1)で表されるベ
ンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0118】(16)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基−(Z1l−R
60(R60、l及びZ1は前記一般式(1)における定義
に同じ。)である前記一般式(1)で表されるベンゾチ
アゾール誘導体又はその塩。
【0119】(17)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0120】
【化25】
【0121】(R27及びA5は前記一般式(1)におけ
る定義に同じ。)である前記一般式(1)で表されるベ
ンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0122】(18)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0123】
【化26】
【0124】(R28及びA6は前記一般式(1)におけ
る定義に同じ。)である前記一般式(1)で表されるベ
ンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0125】(19)R1が水素原子を示し、R2が基
【0126】
【化27】
【0127】(lが1を示し、Zが基−A−O−(Aは
前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R3
がアルケニルカルボニル基を示し、R4及びmは前記一
般式(1)における定義に同じ。)である前記一般式
(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0128】(20)R1が水素原子を示し、R2が基
【0129】
【化28】
【0130】(lが1を示し、Zが基−A−O−(Aは
前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R3
が基−CO−C(R6)=CR78(R6、R7及びR8
前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R4
及びmは前記一般式(1)における定義に同じ。)であ
る前記一般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体
又はその塩。
【0131】(21)R1が水素原子を示し、R2が基
【0132】
【化29】
【0133】(lが1を示し、Zが基−A−O−(Aは
前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R3
がフェニル環上に置換基としてカルボキシ基及び低級ア
ルコキシ基なる群より選ばれる基を有することのあるベ
ンゾイル基を示し、R4及びmは前記一般式(1)にお
ける定義に同じ。)である前記一般式(1)で表される
ベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0134】(22)R1が水素原子を示し、R2が基
【0135】
【化30】
【0136】(lが1を示し、Zが基−A−O−(Aは
前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R3
が置換基としてオキソ基を有することのある2,3,
4,5−テトラヒドロフリル低級アルカノイル基を示
し、R4及びmは前記一般式(1)における定義に同
じ。)である前記一般式(1)で表されるベンゾチアゾ
ール誘導体又はその塩。
【0137】(23)R1が水素原子を示し、R2が基
【0138】
【化31】
【0139】(lが1を示し、Zが基−A−O−(Aは
前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R3
が置換基としてオキソ基を有することのある1,3−ジ
ヒドロイソベンゾフリル低級アルカノイル基を示し、R
4及びmは前記一般式(1)における定義に同じ。)で
ある前記一般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘導
体又はその塩。
【0140】(24)R1が水素原子を示し、R2が基
【0141】
【化32】
【0142】(lが1を示し、Zが基−A−O−(Aは
前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R3
が置換基として水酸基及び低級アルキル基なる群より選
ばれる基を有することのある2,5−ジヒドロフラノ
〔4,3−c〕ピリジル低級アルカノイル基を示し、R
4及びmは前記一般式(1)における定義に同じ。)で
ある前記一般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘導
体又はその塩。
【0143】(25)R1が水素原子を示し、R2が基
【0144】
【化33】
【0145】(lが1を示し、Zが基−A−O−(Aは
前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R3
が基−COCHR18CHR1617(R16、R17及びR18
は前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R
4及びmは前記一般式(1)における定義に同じ。)で
ある前記一般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘導
体又はその塩。
【0146】(26)R1が水素原子を示し、R2が基
【0147】
【化34】
【0148】(lが1を示し、Zが基−A1NR5−(R
5及びA1は前記一般式(1)における定義に同じ。)を
示し、R3がアルケニルカルボニル基を示し、R4及びm
は前記一般式(1)における定義に同じ。)である前記
一般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又はそ
の塩。
【0149】(27)R1が水素原子を示し、R2が基
【0150】
【化35】
【0151】(lが1を示し、Zが基−A1NR5−(R
5及びA1は前記一般式(1)における定義に同じ。)を
示し、R3が−CO−C(R6)=CR78(R6、R7
びR8は前記における定義に同じ。)を示し、R4及びm
は前記一般式(1)における定義に同じ。)である前記
一般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又はそ
の塩。
【0152】(28)R1が水素原子を示し、R2が基
【0153】
【化36】
【0154】(lが1を示し、Zが基−A1NR5−(R
5及びA1は前記一般式(1)における定義に同じ。)を
示し、R3がフェニル環上に置換基としてカルボキシ基
及び低級アルコキシ基なる群より選ばれる基を有するこ
とのあるベンゾイル基を示し、R4及びmは前記一般式
(1)における定義に同じ。)である前記一般式(1)
で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0155】(29)R1が水素原子を示し、R2が基
【0156】
【化37】
【0157】(lが1を示し、Zが基−A1NR5−(R
5及びA1は前記一般式(1)における定義に同じ。)を
示し、R3が置換基としてオキソ基を有することのある
2,3,4,5−テトラヒドロフリル低級アルカノイル
基を示し、R4及びmは前記一般式(1)における定義
に同じ。)である前記一般式(1)で表されるベンゾチ
アゾール誘導体又はその塩。
【0158】(30)R1が水素原子を示し、R2が基
【0159】
【化38】
【0160】(lが1を示し、Zが基−A1NR5−(R
5及びA1は前記一般式(1)における定義に同じ。)を
示し、R3が置換基としてオキソ基を有することのある
1,3−ジヒドロイソベンゾフリル低級アルカノイル基
を示し、R4及びmは前記一般式(1)における定義に
同じ。)である前記一般式(1)で表されるベンゾチア
ゾール誘導体又はその塩。
【0161】(31)R1が水素原子を示し、R2が基
【0162】
【化39】
【0163】(lが1を示し、Zが基−A1NR5−(R
5及びA1は前記一般式(1)における定義に同じ。)を
示し、R3が置換基として水酸基及び低級アルキル基な
る群より選ばれる基を有することのある2,5−ジヒド
ロフラノ〔4,3−c〕ピリジル低級アルカノイル基を
示し、R4及びmは前記一般式(1)における定義に同
じ。)である前記一般式(1)で表されるベンゾチアゾ
ール誘導体又はその塩。
【0164】(32)R1が水素原子を示し、R2が基
【0165】
【化40】
【0166】(lが1を示し、Zが基−A1NR5−(R
5及びA1は前記一般式(1)における定義に同じ。)を
示し、R3が基−COCHR18CHR1617(R16、R
17及びR18は前記一般式(1)における定義に同じ。)
を示し、R4及びmは前記一般式(1)における定義に
同じ。)である前記一般式(1)で表されるベンゾチア
ゾール誘導体又はその塩。
【0167】(33)R1が水素原子を示し、R2が基
【0168】
【化41】
【0169】(lが0を示し、R3がアルケニルカルボ
ニル基を示し、R4及びmは前記一般式(1)における
定義に同じ。)である前記一般式(1)で表されるベン
ゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0170】(34)R1が水素原子を示し、R2が基
【0171】
【化42】
【0172】(lが0を示し、R3が基−CO−C
(R6)=CR78(R6、R7及びR8は前記一般式
(1)における定義に同じ。)を示し、R4及びmは前
記一般式(1)における定義に同じ。)である前記一般
式(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその
塩。
【0173】(35)R1が水素原子を示し、R2が基
【0174】
【化43】
【0175】(lが0を示し、R3がフェニル環上に置
換基としてカルボキシ基及び低級アルコキシ基なる群よ
り選ばれる基を有することのあるベンゾイル基を示し、
4及びmは前記一般式(1)における定義に同じ。)
である前記一般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘
導体又はその塩。
【0176】(36)R1が水素原子を示し、R2が基
【0177】
【化44】
【0178】(lが0を示し、R3が置換基としてオキ
ソ基を有することのある2,3,4,5−テトラヒドロ
フリル低級アルカノイル基を示し、R4及びmは前記一
般式(1)における定義に同じ。)である前記一般式
(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0179】(37)R1が水素原子を示し、R2が基
【0180】
【化45】
【0181】(lが0を示し、R3が置換基としてオキ
ソ基を有することのある1,3−ジヒドロイソベンゾフ
リル低級アルカノイル基を示し、R4及びmは前記一般
式(1)における定義に同じ。)である前記一般式
(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0182】(38)R1が水素原子を示し、R2が基
【0183】
【化46】
【0184】(lが0を示し、R3が置換基として水酸
基及び低級アルキル基なる群より選ばれる基を有するこ
とのある2,5−ジヒドロフラノ〔4,3−c〕ピリジ
ル低級アルカノイル基を示し、R4及びmは前記一般式
(1)における定義に同じ。)である前記一般式(1)
で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0185】(39)R1が水素原子を示し、R2が基
【0186】
【化47】
【0187】(lが0を示し、R3が基−COCHR18
CHR1617(R16、R17及びR18は前記一般式(1)
における定義に同じ。)を示し、R4及びmは前記一般
式(1)における定義に同じ。)である前記一般式
(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0188】(40)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0189】
【化48】
【0190】(lが1を示し、Zが基−A−O−(Aは
前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R3
が−CO−C(R6)=CR78(R6、R7及びR8は前
記における定義に同じ。)を示し、R4及びmは前記一
般式(1)における定義に同じ。)である前記一般式
(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0191】(41)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0192】
【化49】
【0193】(lが1を示し、Zが基−A−O−(Aは
前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R3
がフェニル環上に置換基としてカルボキシ基及び低級ア
ルコキシ基なる群より選ばれる基を有することのあるベ
ンゾイル基を示し、R4及びmは前記一般式(1)にお
ける定義に同じ。)である前記一般式(1)で表される
ベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0194】(42)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0195】
【化50】
【0196】(lが1を示し、Zが基−A−O−(Aは
前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R3
が置換基としてオキソ基を有することのある2,3,
4,5−テトラヒドロフリル低級アルカノイル基を示
し、R4及びmは前記一般式(1)における定義に同
じ。)である前記一般式(1)で表されるベンゾチアゾ
ール誘導体又はその塩。
【0197】(43)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0198】
【化51】
【0199】(lが1を示し、Zが基−A−O−(Aは
前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R3
が置換基としてオキソ基を有することのある1,3−ジ
ヒドロイソベンゾフリル低級アルカノイル基を示し、R
4及びmは前記一般式(1)における定義に同じ。)で
ある前記一般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘導
体又はその塩。
【0200】(44)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0201】
【化52】
【0202】(lが1を示し、Zが基−A−O−(Aは
前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R3
が置換基として水酸基及び低級アルキル基なる群より選
ばれる基を有することのある2,5−ジヒドロフラノ
〔4,3−c〕ピリジル低級アルカノイル基を示し、R
4及びmは前記一般式(1)における定義に同じ。)で
ある前記一般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘導
体又はその塩。
【0203】(45)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0204】
【化53】
【0205】(lが1を示し、Zが基−A−O−(Aは
前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R3
が基−COCHR18CHR1617(R16、R17及びR18
は前記一般式(1)における定義に同じ。)を示し、R
4及びmは前記一般式(1)における定義に同じ。)で
ある前記一般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘導
体又はその塩。
【0206】(46)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0207】
【化54】
【0208】(lが1を示し、Zが基−A1NR5−(R
5及びA1は前記一般式(1)における定義に同じ。)を
示し、R3がアルケニルカルボニル基を示し、R4及びm
は前記一般式(1)における定義に同じ。)である前記
一般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又はそ
の塩。
【0209】(47)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0210】
【化55】
【0211】(lが1を示し、Zが基−A1NR5−(R
5及びA1は前記一般式(1)における定義に同じ。)を
示し、R3が−CO−C(R6)=CR78(R6、R7
びR8は前記における定義に同じ。)を示し、R4及びm
は前記一般式(1)における定義に同じ。)である前記
一般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又はそ
の塩。
【0212】(48)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0213】
【化56】
【0214】(lが1を示し、Zが基−A1NR5−(R
5及びA1は前記一般式(1)における定義に同じ。)を
示し、R3がフェニル環上に置換基としてカルボキシ基
及び低級アルコキシ基なる群より選ばれる基を有するこ
とのあるベンゾイル基を示し、R4及びmは前記一般式
(1)における定義に同じ。)である前記一般式(1)
で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0215】(49)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0216】
【化57】
【0217】(lが1を示し、Zが基−A1NR5−(R
5及びA1は前記一般式(1)における定義に同じ。)を
示し、R3が置換基としてオキソ基を有することのある
2,3,4,5−テトラヒドロフリル低級アルカノイル
基を示し、R4及びmは前記一般式(1)における定義
に同じ。)である前記一般式(1)で表されるベンゾチ
アゾール誘導体又はその塩。
【0218】(50)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0219】
【化58】
【0220】(lが1を示し、Zが基−A1NR5−(R
5及びA1は前記一般式(1)における定義に同じ。)を
示し、R3が置換基としてオキソ基を有することのある
1,3−ジヒドロイソベンゾフリル低級アルカノイル基
を示し、R4及びmは前記一般式(1)における定義に
同じ。)である前記一般式(1)で表されるベンゾチア
ゾール誘導体又はその塩。
【0221】(51)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0222】
【化59】
【0223】(lが1を示し、Zが基−A1NR5−(R
5及びA1は前記一般式(1)における定義に同じ。)を
示し、R3が置換基として水酸基及び低級アルキル基な
る群より選ばれる基を有することのある2,5−ジヒド
ロフラノ〔4,3−c〕ピリジル低級アルカノイル基を
示し、R4及びmは前記一般式(1)における定義に同
じ。)である前記一般式(1)で表されるベンゾチアゾ
ール誘導体又はその塩。
【0224】(52)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0225】
【化60】
【0226】(lが1を示し、Zが基−A1NR5−(R
5及びA1は前記一般式(1)における定義に同じ。)を
示し、R3が基−COCHR18CHR1617(R16、R
17及びR18は前記一般式(1)における定義に同じ。)
を示し、R4及びmは前記一般式(1)における定義に
同じ。)である前記一般式(1)で表されるベンゾチア
ゾール誘導体又はその塩。
【0227】(53)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0228】
【化61】
【0229】(lが0を示し、R3がアルケニルカルボ
ニル基を示し、R4及びmは前記一般式(1)における
定義に同じ。)である前記一般式(1)で表されるベン
ゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0230】(54)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0231】
【化62】
【0232】(lが0を示し、R3が−CO−C(R6
=CR78(R6、R7及びR8は前記における定義に同
じ。)を示し、R4及びmは前記一般式(1)における
定義に同じ。)である前記一般式(1)で表されるベン
ゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0233】(55)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0234】
【化63】
【0235】(lが0を示し、R3がフェニル環上に置
換基としてカルボキシ基及び低級アルコキシ基なる群よ
り選ばれる基を有することのあるベンゾイル基を示し、
4及びmは前記一般式(1)における定義に同じ。)
である前記一般式(1)で表されるベンゾチアゾール誘
導体又はその塩。
【0236】(56)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0237】
【化64】
【0238】(lが0を示し、R3が置換基としてオキ
ソ基を有することのある2,3,4,5−テトラヒドロ
フリル低級アルカノイル基を示し、R4及びmは前記一
般式(1)における定義に同じ。)である前記一般式
(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0239】(57)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0240】
【化65】
【0241】(lが0を示し、R3が置換基としてオキ
ソ基を有することのある1,3−ジヒドロイソベンゾフ
リル低級アルカノイル基を示し、R4及びmは前記一般
式(1)における定義に同じ。)である前記一般式
(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0242】(58)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0243】
【化66】
【0244】(lが0を示し、R3が置換基として水酸
基及び低級アルキル基なる群より選ばれる基を有するこ
とのある2,5−ジヒドロフラノ〔4,3−c〕ピリジ
ル低級アルカノイル基を示し、R4及びmは前記一般式
(1)における定義に同じ。)である前記一般式(1)
で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0245】(59)R1が低級アルカノイルオキシ置
換低級アルキル基を示し、R2が基
【0246】
【化67】
【0247】(lが0を示し、R3が基−COCHR18
CHR1617(R16、R17及びR18は前記一般式(1)
における定義に同じ。)を示し、R4及びmは前記一般
式(1)における定義に同じ。)である前記一般式
(1)で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその塩。
【0248】(60)2−〔4−(2−ブテノイル)−
2−(3−モルホリノプロピル)フェノキシメチルカル
ボニルアミノ〕ベンゾチアゾール又はその塩。
【0249】(61)2−{2−メトキシ−4−〔3−
{N−〔3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピ
ル〕−N−エチルアミノカルボニル}アクリロイル〕フ
ェノキシメチルカルボニルアミノ}ベンゾチアゾール又
はその塩。
【0250】本発明の化合物は、種々の方法により製造
することができる。
【0251】
【化68】
【0252】〔式中R1及びR2は前記に同じ。〕 反応式−1で示される方法は、一般式(2)のカルボン
酸と一般式(3)のアミンとを、通常のアミド結合生成
反応にて反応させる方法である。酸アミド結合生成反応
には公知のアミド結合生成反応の条件を容易に適用でき
る。例えば(イ)混合酸無水物法、即ちカルボン酸
(2)にアルキルハロ炭酸エステルを反応させて混合酸
無水物とし、これにアミン(3)を反応させる方法、
(ロ)活性エステル法、即ちカルボン酸(2)をp−ニ
トロフェニルエステル、N−ヒドロキシコハク酸イミド
エステル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル
等の活性エステルとし、これにアミン(3)を反応させ
る方法、(ハ)カルボジイミド法、即ちカルボン酸
(2)にアミン(3)をジシクロヘキシルカルボジイミ
ド、カルボニルジイミダゾール等の活性化剤の存在下に
縮合反応させる方法、(ニ)その他の方法、例えばカル
ボン酸(2)を無水酢酸等の脱水剤によりカルボン酸無
水物とし、これにアミン(3)を反応させる方法、カル
ボン酸(2)と低級アルコールとのエステルにアミン
(3)を高圧高温下に反応させる方法、カルボン酸
(2)の酸ハロゲン化物、即ちカルボン酸ハライドにア
ミン(3)を反応させる方法等を挙げることができる。
【0253】上記混合酸無水物法(イ)において用いら
れる混合酸無水物は、通常のショッテン−バウマン反応
と同様の反応により得られ、これを通常単離することな
くアミン(3)と反応させることにより一般式(1)の
本発明化合物が製造される。上記ショッテン−バウマン
反応は塩基性化合物の存在下に行なわれる。用いられる
塩基性化合物としては、ショッテン−バウマン反応に慣
用の化合物例えばトリエチルアミン、トリメチルアミ
ン、ピリジン、ジメチルアニリン、1−メチル−2−ピ
ロリジノン(NMP)、N−メチルモルホリン、1,5
−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノネン−5(DB
N)、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ
ン−7(DBU)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.
2〕オクタン(DABCO)等の有機塩基、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナト
リウム等の無機塩基等が挙げられる。該反応は、通常−
20〜100℃程度、好ましくは−20〜50℃程度に
おいて行なわれ、反応時間は5分〜10時間程度、好ま
しくは5分〜2時間程度である。得られた混合酸無水物
とアミン(3)との反応は通常−20〜150℃程度、
好ましくは−20〜50℃程度において行なわれ、反応
時間は5分〜35時間程度、好ましくは5分〜30時間
程度である。混合酸無水物法は一般に溶媒中塩基性化合
物存在下で行なわれる。用いられる塩基性化合物として
は、前記ショッテン−バウマン反応で用いた塩基性化合
物がいずれも使用することができる。用いられる溶媒と
しては混合酸無水物法に慣用の溶媒がいずれも使用可能
であり、具体的にはクロロホルム、ジクロロメタン、ジ
クロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、p
−クロロベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル
類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、N,N−
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセト
ニトリル、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の非プロト
ン性極性溶媒等又は之等の混合溶媒等が挙げられる。混
合酸無水物法において使用されるアルキルハロ炭酸エス
テルとしては例えばクロロ蟻酸メチル、ブロモ蟻酸メチ
ル、クロロ蟻酸エチル、ブロモ蟻酸エチル、クロロ蟻酸
イソブチル等が挙げられる。該法におけるカルボン酸
(2)、アルキルハロ炭酸エステル及びアミン(3)の
使用割合は、通常等モルずつとするのがよいが、カルボ
ン酸(2)に対してアルキルハロ炭酸エステル及びアミ
ン(3)はそれぞれ1〜1.5倍モル量程度の範囲内で
使用することができる。
【0254】また前記その他の方法(ニ)の内、カルボ
ン酸ハライドにアミン(3)を反応させる方法を採用す
る場合、該反応は塩基性化合物の存在下に、適当な溶媒
中で行なわれる。用いられる塩基性化合物としては、公
知のものを広く使用でき、例えば上記ショッテン−バウ
マン反応に用いられる塩基性化合物の他に、例えば水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、水
素化カリウム等を例示できる。また用いられる溶媒とし
ては、例えば上記混合酸無水物法に用いられる溶媒の他
に、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、3−メトキシ−1−ブタノール、エチルセロソル
ブ、メチルセロソルブ等のアルコール類、ピリジン、ア
セトン、水等を例示できる。アミン(3)とカルボン酸
ハライドとの使用割合としては、特に限定がなく広い範
囲内で適宜選択でき、通常後者に対して前者を少なくと
も等モル量程度、好ましくは等モル〜5倍モル量程度用
いるのがよい。該反応は通常−20〜180℃程度、好
ましくは−10〜150℃程度にて行なわれ、一般に5
分〜30時間程度で反応は完結する。
【0255】更に上記反応式−1に示すアミド結合生成
反応は、カルボン酸(2)とアミン(3)とを、フェニ
ルホスフィン−2,2′−ジチオジピリジン、ジフェニ
ルホスフィニルクロリド、フェニル−N−フェニルホス
ホラミドクロリデート、ジエチルクロロホスフェート、
シアノリン酸ジエチル、ジフェニルリン酸アジド、N,
N′−ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホス
フィニッククロリド等のリン化合物の縮合剤の存在下に
反応させる方法によっても実施できる。
【0256】該反応は、上記カルボン酸ハライドにアミ
ン(3)を反応させる方法で用いられる溶媒及び塩基性
化合物の存在下に、通常−20〜150℃程度、好まし
くは0〜100℃程度付近にて行なわれ、一般に5分〜
30時間程度にて反応は終了する。縮合剤及びアミン
(3)の使用量はカルボン酸(2)に対して夫々少なく
とも等モル量程度、好ましくは等モル〜2倍モル量程度
使用するのがよい。
【0257】
【化69】
【0258】〔式中R1及びR2は前記に同じ。Xはハロ
ゲン原子を示す。〕 化合物(1a)と化合物(4)の反応は、一般に適当な
不活性溶媒中又は無溶媒下、塩基性化合物の存在下又は
非存在下にて行なわれる。用いられる不活性溶媒として
は例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエ
ーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素
等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール、
イソプロパノール、ブタノール、tert−ブタノール
等の低級アルコール類、水、酢酸、酢酸エチル、アセト
ン、アセトニトリル、ピリジン、ジメチルスルホキシ
ド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルリン酸トリア
ミド又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。ま
た塩基性化合物としては例えば炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭
酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸
化物、水素化ナトリウム、カリウム、ナトリウム、ナト
リウムアミド、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチ
ラート等の金属アルコラート、ピリジン、N−エチルジ
イソプロピルアミン、ジメチルアミノピリジン、トリエ
チルアミン、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノ
ネン−5(DBN)、1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕ウンデセン−7(DBU)、1,4−ジアザビ
シクロ〔2.2.2〕オクタン(DABCO)等の有機
塩基等を挙げることができる。化合物(1a)と化合物
(4)との使用割合としては、特に限定がなく広い範囲
で適宜選択すればよいが、前者に対して後者を少なくと
も等モル量程度、好ましくは等モル〜10倍モル量程度
用いるのがよい。該反応は通常0〜200℃程度、好ま
しくは0〜170℃程度にて行なわれ、一般に30分〜
75時間程度で反応は終了する。該反応系内には沃化ナ
トリウム、沃化カリウム等のアルカリ金属ハロゲン化合
物、銅粉等を添加してもよい。
【0259】
【化70】
【0260】〔式中R1、R4、R6、R7、Z、m及びl
は前記に同じ。R29は基−NR1213(R12及びR13
前記に同じ。)又は複素環中基−N<を少なくとも一つ
有する前記R中で定義した複素環残基を示す。〕 化合物(1b)と化合物(5)の反応は、前記反応式−
1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様
の反応条件下に行われる。
【0261】
【化71】
【0262】〔式中R1、R4、R6、R7、Z、l、X及
びmは前記に同じ。R30は水酸基又は低級アルコキシ基
を示す。〕 化合物(6)と化合物(7)又は化合物(8)との反応
は、一般にフリーデル−クラフツ反応(Friedel
−Crafts Reaction)と呼ばれ、適当な
溶媒中ルイス酸の存在下に行なわれることができる。こ
こで使用されるルイス酸としては、一般にこの種のフリ
ーデル−クラフツ反応で用いられるルイス酸をいずれも
使用可能であるが、例えば塩化アルミニウム、塩化亜
鉛、塩化鉄、塩化錫、三臭化ホウ素、三弗化ホウ素、濃
硫酸等を例示できる。使用される溶媒としては、例えば
二硫化炭素、ニトロベンゼン、クロロベンゼン等の芳香
族炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩
化炭素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類
等を例示できる。化合物(7)又は(8)の使用量とし
ては、化合物(6)に対して、少なくとも等モル、好ま
しくは等モル〜5倍モル量使用するのがよい。ルイス酸
の使用量としては、化合物(6)に対して、通常1〜6
倍モル量とするのがよい。該反応は、通常0〜120
℃、好ましくは0〜70℃程度で、0.5〜24時間程
度にて終了する。
【0263】R30が低級アルコキシ基を示す化合物(1
d)の場合には、後記反応式−6における化合物(1
f)を化合物(1g)に導く反応と同様の反応条件下に
処理することにより、対応するR30が水酸基を示す化合
物(1d)に導くことができる。
【0264】
【化72】
【0265】〔式中R1、Z、l、R4及びmは、前記に
同じ。R31及びR32はそれぞれ低級アルコキシ基を示
す。R33は、水素原子、アルケニル基、アルキル基(こ
こでアルケニル基は炭素数1〜10の二重結合を1〜2
個有するアルケニル基を示し、アルキル基は炭素数1〜
10の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を示す。)、フェニ
ル環上に置換基としてカルボキシ基、ハロゲン原子、水
酸基、ハロゲン原子を有することのある低級アルキル
基、低級アルコキシ基及び基−COR9(R9は窒素原子
又は酸素原子を1〜2個有する5〜6員の飽和複素環
基、該複素環基上には置換基として低級アルキル基、水
酸基、低級アルキル基を有することのあるピペラジニル
基、低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基
置換低級アルキル基及び低級アルキル基を有することの
あるホモピペラジニル基なる群より選ばれる基を有して
いてもよい。)なる群より選ばれる基を1〜3個有する
ことのあるフェニル基、ベンゾイル基、フェニル低級ア
ルキル基、シクロアルキル基、ピペリジニル低級アルキ
ル基、低級アルカノイル基、水酸基置換低級アルキル
基、基−A−NR1011(Aは、前記に同じ。R10及び
11は、同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基
又は低級アルコキシカルボニル基を示す。)、低級アル
コキシカルボニル基置換低級アルキル基、ハロゲン置換
低級アルキル基、低級アルケニルオキシカルボニル基置
換低級アルキル基、又は基−(Wa)l−R(Waは、
基−ACO−を示す。l及びAは、前記に同じ。Rは、
窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1〜4個有する5〜
10員の単環又は二項環の飽和又は不飽和の複素環残基
を示す。該複素環基には、置換基として低級アルキル
基、水酸基、置換基として低級アルキル基を有すること
のあるホモピペラジニル基、置換基として低級アルキル
基を有することのあるピペラジニル基、置換基として低
級アルキル基を有することのあるピペラジニル基置換低
級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アル
コキシ基及びオキソ基なる群より選ばれる基を有してい
てもよい。)を示す。〕 化合物(9)と化合物(10)との反応は、塩基性化合
物の存在下又は非存在下、適当な溶媒中で行なわれる。
用いられる塩基性化合物としては、金属ナトリウム、金
属カリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基、ナトリ
ウムメチラート、ナトリウムエチラート、カリウムt−
ブトキシド等の金属アルコラート類、メチルリチウム、
n−ブチルリチウム、フェニルリチウム、リチウムジイ
ソプロピルアミド等のアルキル及びアリールリチウム又
はリチウムアミド類、ピリジン、ピペリジン、キノリ
ン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン等の
有機塩基等を例示できる。溶媒としては、反応に影響を
与えないものであればいずれも使用できるが、例えば、
水、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロ
ホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素類、n−ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等
の脂肪族炭化水素類、ピリジン、N,N−ジメチルアニ
リン等のアミン類、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N’−ジメチルプロピルウレア、ジメチルスルホキ
シド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の非プロトン性
極性溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール
類のアルコール類又はこれらの混合溶媒等が挙げられ
る。反応温度は、通常−80〜150℃、好ましくは−
80〜120℃付近とするのがよく、一般に0.5〜1
5時間程度で反応は終了する。塩基性化合物としてアル
キル及びアリールリチウム又はリチウムアミド類、金属
アルコラート類を用いるときは、溶媒は無水の溶媒がよ
い。
【0266】化合物(11)を化合物(13)に導く反
応は、適当な溶媒中、酸化剤の存在下に行われる。ここ
で使用される酸化剤としては、2,3−ジクロロ−5,
6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)等のベ
ンゾキノン類、ピリジニウムクロロクロメイト、ピリジ
ニウムジクロメイト等のピリジニウムクロム酸塩、ジメ
チルスルホキシド−オキザリルクロリド、重クロム酸、
重クロム酸ナトリウム、重クロム酸カリウム等の重クロ
ム酸塩、過マンガン酸、過マンガン酸カリウム、過マン
ガン酸ナトリウム等の過マンガン酸塩、二酸化マンガン
等を例示できる。使用される溶媒としては、例えば、
水、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸、メタノ
ール、エタノール等のアルコール類、クロロホルム、ジ
クロロメタン等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロ
フラン、ジエチルエーテル、ジオキサン等のエーテル
類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド又は
これらの混合溶媒を例示できる。酸化剤は、通常出発原
料に対して通常大過剰量使用するのがよい。反応は、通
常0〜200℃程度、好ましくは0〜150℃程度に
て、1〜10時間程度にて終了する。
【0267】化合物(12)と化合物(10)との反応
は、前記化合物(9)と化合物(10)との反応と同様
の反応条件下に行なわれる。
【0268】化合物(13)と化合物(14)との反応
は、前記化合物(9)と化合物(10)との反応と同様
の反応条件下に行なわれる。
【0269】
【化73】
【0270】〔式中R1、Z、l、R4、m及びR31は前
記に同じ。R34は低級アルコキシ基を示す。〕 化合物(13)と化合物(15)との反応及び化合物
(13)と化合物(15a)との反応は、前記化合物
(9)と化合物(10)の反応と同様の反応条件下に行
なわれる。
【0271】化合物(1f)を化合物(1g)に導く反
応は、適当な溶媒中又は無溶媒で、酸又は塩基性化合物
の存在下に実施することができる。用いられる溶媒とし
ては、例えば水、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール等の低級アルコール類、アセトン、メチルエチル
ケトン等のケトン類、ジクロロメタン、クロロホルム、
四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテ
ル等のエーテル類、酢酸、ギ酸等の脂肪酸類、これらの
混合溶媒等を挙げることができる。酸としては例えば塩
酸、硫酸、臭化水素酸等の鉱酸やギ酸、酢酸、トリフル
オロ酢酸、芳香族スルホン酸等の有機酸等を挙げること
ができ、また塩基性化合物としては、例えば炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩や水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウ
ム等の金属水酸化物等を挙げることができる。該反応
は、通常室温〜200℃程度、好ましくは室温〜150
℃程度にて好適に進行し、一般に10分〜25時間程度
で終了する。
【0272】
【化74】
【0273】〔式中R1、Z、l、R4、R33、m及びX
は前記に同じ。X1はハロゲン原子を示す。R35はフェ
ニル基を示す。〕 化合物(6)と化合物(17)との反応及び化合物
(6)と化合物(18)との反応は、前記反応式−4に
おける化合物(6)と化合物(7)又は化合物(8)と
の反応と同様の反応条件下に行なわれる。
【0274】化合物(16)のハロゲン化反応は、適当
な溶媒中、ハロゲン化剤の存在下に行われる。ここで使
用されるハロゲン化剤としては、例えば臭素、塩素等の
ハロゲン分子、塩化ヨウ素、スルフリルクロリド、臭化
第2銅等の銅化合物、N−ブロモコハク酸イミド、N−
クロロコハク酸イミド等のN−ハロゲン化コハク酸イミ
ド等を例示できる。使用される溶媒としては、例えばジ
クロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化
炭素等のハロゲン化炭化水素類、酢酸、プロピオン酸等
の脂肪酸、二硫化炭素等を例示できる。ハロゲン化剤の
使用量としては、化合物(16)に対して、通常等モル
〜10倍モル量、好ましくは等モル〜5倍モル量使用す
るのがよい。該反応は、通常0℃〜溶媒の沸点温度、好
ましくは0〜100℃付近にて通常5分〜20時間程度
にて終了する。
【0275】化合物(19)と化合物(20)の反応
は、適当な溶媒中、通常0〜150℃、好ましくは0〜
120℃付近にて、一般に1〜10時間程度で反応は終
了する。ここで使用される溶媒としては、前記反応式−
1における化合物(2)と化合物(3)との反応中、カ
ルボル酸ハライドにアミン(3)を反応させる方法で用
いた溶媒をいずれも使用することができる。化合物(2
0)の使用量は、化合物(19)に対して少なくとも等
モル量、好ましくは等モル〜1.5倍モル量とするのが
よい。
【0276】上記反応で、一般式
【0277】
【化75】
【0278】〔式中R1、R4、R35、l、Z、m及びX
は前記に同じ。〕で表される化合物が得られ、このもの
を適当な溶媒中、塩基性化合物の存在下に処理すること
により化合物(21)に導くことができる。ここで使用
される溶媒及び塩基性化合物は、前記反応式−1におけ
る化合物(2)と化合物(3)との反応中、カルボン酸
ハライドにアミン(3)を反応させる方法で用いた溶媒
及び塩基性化合物をいずれも使用することができる。該
反応は通常0〜100℃、好ましくは0〜70℃付近に
て行われ、一般に5分〜5時間程度にて終了する。
【0279】化合物(21)と化合物(14)の反応
は、前記反応式−5における化合物(9)と化合物(1
0)との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0280】或いは、化合物(21)と化合物(14)
の反応は、適当な溶媒中でも行われる。この反応は、通
常0〜150℃、好ましくは室温〜100℃付近にて進
行し、一般に0.5〜8時間程度にて終了する。ここで
使用される溶媒としては、反応に影響を及ぼさない溶媒
であればいずれも使用可能であるが、例えば水、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジグライム、モノグライム等のエーテル類、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の極性溶媒等を例
示できる。化合物(14)の使用量としては、化合物
(21)に対して通常少なくとも等モル、好ましくは等
モル〜5倍モル量使用するのがよい。
【0281】
【化76】
【0282】〔式中R1、Z、l、R4、m、X及びR3
は前記に同じ。〕 化合物(6)と化合物(23)との反応は、前記反応式
−4における化合物(6)と化合物(7)又は化合物
(8)との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0283】
【化77】
【0284】〔式中R1及びXは前記に同じ。R2a
2,3−ジヒドロベンゾフリル基又はクロマニル基を示
す。R2bは低級アルケニルカルボニル基を有する2,3
−ジヒドロベンゾフリル基又は低級アルケニルカルボニ
ル基を有するクロマニル基を示す。R36は低級アルケニ
ルカルボニル基を示す。〕 化合物(1i)と化合物(24)との反応は、前記反応
式−4における化合物(6)と化合物(7)又は化合物
(8)との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0285】
【化78】
【0286】〔式中R1及びXは前記に同じ。R2cはア
ニリノ基、R2dはフェニル環上に置換基として基−CO
−C(R37)=C(R38)COOHを有するアニリノ基
を示す。R37及びR38は同一又は異なって、水素原子又
は低級アルキル基を示す。〕 化合物(1k)と化合物(7a)又は化合物(8a)と
の反応は、前記反応式−4におけるの化合物(6)と化
合物(7)又は化合物(8)との反応と同様の反応条件
下に行われる。
【0287】
【化79】
【0288】〔式中R1、R37、R38、R30及びXは前
記に同じ。R2eは基−(Z1l−R60a(Z1及びlは前
記に同じ。R60aは酸素原子、窒素原子及び硫黄原子な
る群より選ばれるヘテロ原子を1〜2個有する飽和又は
不飽和の5〜6員の複素環基を示す。)を示す。R39
ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基を有する
ことのあるピペラジニル基又はピペリジン環上に置換基
として低級アルキル基を有することのあるホモピペラジ
ニル基を有することのあるピペリジニル基を示す。R2f
は複素環上に置換基として基−CO−C(R37)=C
(R38)COR30(R37、R38及びR30は前記に同
じ。)を有する基−(Z1l−R60a(Z1、l及びR
60aは前記に同じ。)、R2gは複素環上に置換基として
基−CO−C(R37)=C(R38)COR39(R37、R
38及びR39は前記に同じ。)を有する基−(Z1l−R
60a(Z1、l及びR60aは前記に同じ。)を示す。〕 化合物(1k′)と化合物(7a)又は化合物(8a)
との反応は、前記反応式−4における化合物(6)と化
合物(7)又は化合物(8)との反応と同様の反応条件
下に行われる。
【0289】化合物(1l′)と化合物(25)との反
応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物
(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0290】
【化80】
【0291】〔式中R1、Z、l、R3、R4、R21及び
22は前記に同じ。R4aはカルボキシ置換低級アルキル
基を示す。R4bは基−A−CONR2122(A、R21
びR22は前記に同じ。)を示す。qは1を示す。〕 化合物(1n)と化合物(26)との反応は、前記反応
式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と
同様の反応条件下に行われる。
【0292】
【化81】
【0293】〔式中R1、Z、l、R3、R4及びqは前
記に同じ。R4cはハロゲン置換低級アルキル基を示す。
4dは基−A−NR2122(A、R21及びR22は前記に
同じ。)を示す。R40は基−NR2122(R21及びR22
は前記に同じ。)又は低級アルカノイルオキシ基を示
す。〕 化合物(1p)と化合物(27)との反応は、前記反応
式−2における化合物(1a)と化合物(4)との反応
と同様の反応条件下に行われる。
【0294】上記の反応において出発原料として用いら
れる化合物(6)、(9)及び(2)は、例えば下記に
示す方法に従い製造される。
【0295】
【化82】
【0296】〔式中R4、m、X、R30及びR1は前記に
同じ。A′は低級アルキレン基を示す。Zaは基−O−
又は基−N(R5)−(R5は前記に同じ。)を示す。〕 化合物(28)と化合物(29)との反応は、前記反応
式−2における化合物(1a)と化合物(4)との反応
と同様の反応条件下に行われる。
【0297】R30が低級アルコキシ基を示す化合物(3
0)を化合物(31)に導く反応は、前記反応式−6に
おける化合物(1f)を化合物(1g)に導く反応と同
様の反応条件下に行われる。
【0298】化合物(31)と化合物(3)との反応
は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物
(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0299】
【化83】
【0300】〔式中R4、m、Za、X、A′、R30
びR1は前記に同じ。〕 化合物(28a)と化合物(29)との反応は、前記反
応式−2における化合物(1a)と化合物(4)との反
応と同様の反応条件下に行われる。
【0301】R30が低級アルコキシ基を示す化合物(3
0a)を化合物(31a)に導く反応は、前記反応式−
6における化合物(1f)を化合物(1g)に導く反応
と同様の反応条件下に行われる。
【0302】化合物(31a)と化合物(3)との反応
は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物
(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0303】
【化84】
【0304】〔式中R4、R5、Za、m、X、A′及び
30は前記に同じ。〕 化合物(28b)と化合物(29)との反応は、前記反
応式−2における化合物(1a)と化合物(4)との反
応と同様の反応条件下に行われる。
【0305】R30が低級アルコキシ基を示す化合物(3
0b)を化合物(2a)に導く反応は、前記反応式−6
における化合物(1f)を化合物(1g)に導く反応と
同様の反応条件下に行われる。
【0306】
【化85】
【0307】〔式中R1、Z、l、R4、m、R6及びR7
は前記に同じ。R41は基−A−NR1011(A、R10
びR11は前記に同じ。)、イミダゾリル置換低級アルキ
ル基又は1,2,4−トリアゾリル置換低級アルキル基
を示す。〕 化合物(1b)と化合物(32)との反応は、例えば塩
酸、硫酸等の鉱酸、チオニルクロリド、オキシ塩化リ
ン、五塩化リン、三塩化リン等のハロゲン化剤の存在
下、適当な溶媒中、0〜150℃、好ましくは0〜10
0℃にて行なわれ、一般に1〜20時間程度で終了す
る。ここで使用される溶媒としては、前記反応式−1に
おけるカルボン酸(2)と化合物(3)との反応中、カ
ルボン酸ハライドにアミン(3)を反応させる方法で用
いた溶媒をいずれも使用することができる。
【0308】化合物(32)の使用量は、化合物(1
b)に対して、通常少なくとも等モル、好ましくは等モ
ル〜5倍モル量とするのがよい。
【0309】
【化86】
【0310】〔式中R1、Z、l、R4、m、R6及びR7
は前記に同じ。R8aはハロゲン置換低級アルキル基を示
す。R42は基−NR1011(R10及びR11は前記に同
じ)又はピペリジニル基を示す。R8bは基−ANR10
11(A、R10及びR11は前記に同じ)又はピペリジニル
低級アルキル基を示す。〕 化合物(1s)と化合物(32a)との反応は、前記反
応式−2における化合物(1a)と化合物(4)との反
応と同様の反応条件下に行われる。
【0311】
【化87】
【0312】〔式中R30、X、R35、R1、Z1、l及び
34は前記に同じ。R30aは低級アルコキシ基を示す。
【0313】
【化88】
【0314】は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子なる
群より選ばれるヘテロ原子を1〜2個有する飽和又は不
飽和の5〜6員の複素環基を示す。〕 化合物(32b)を化合物(33)に導く反応は、前記
反応式−7における化合物(16)のハロゲン化反応と
同様の反応条件下に行われる。
【0315】化合物(33)と化合物(20)との反応
は、前記反応式−7における化合物(19)と化合物
(20)との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0316】化合物(34)を化合物(35)に導く反
応は、前記反応式−6における化合物(1f)を化合物
(1g)に導く反応と同様の反応条件下に反応させた
後、続いて塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸等のハロゲン
化水素酸等を用いて酸性とすることにより、実施され
る。
【0317】化合物(35)と化合物(3)との反応
は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物
(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0318】化合物(36)と化合物(37)との反応
は、前記反応式−6における化合物(13)と化合物
(15)との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0319】R30が低級アルコキシ基を示す化合物(1
la)を化合物(1lb)に導く反応は、前記反応式−
6における化合物(1f)を化合物(1g)に導く反応
と同様の反応条件下に行われる。
【0320】
【化89】
【0321】〔式中R34、X、A6、R1、R31及びR30
は前記に同じ。R43はフェニル低級アルキル基を示す。
44はモルホリノ基又はピペラジン環上に置換基として
低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基を示
す。〕 化合物(38)と化合物(39)との反応は、前記反応
式−2における化合物(1a)と化合物(4)との反応
と同様の反応条件下に行われる。
【0322】化合物(40)の還元反応は、適当な溶媒
中接触還元触媒を用いて行われる。使用される溶媒とし
ては、例えば、水、酢酸、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール等のアルコール類、ヘキサン、シクロヘ
キサン等の炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチル
エーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等の
エステル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロ
トン性極性溶媒等又はこれらの混合溶媒等が挙げられ、
使用される接触還元触媒としては、例えばパラジウム、
パラジウム−黒、パラジウム−炭素、白金、酸化白金、
亜クロム酸銅、ラネーニッケル、ロジウム−酸化アルミ
ニウム等が挙げられる。触媒は出発原料に対して一般に
0.02〜1倍量程度用いるのがよい。反応温度は通常
−20〜150℃付近、好ましくは0〜100℃付近、
水素圧は通常1〜10気圧とするのがよく、該反応は一
般に0.5〜20時間程度で終了する。また該反応には
塩酸等の酸を添加してもよい。
【0323】化合物(41)と化合物(3)との反応
は、前記反応式−1の化合物(2)と化合物(3)との
反応と同様の反応条件下に行われる。
【0324】化合物(42)と化合物(10)との反応
は、前記反応式−5の化合物(9)と化合物(10)と
の反応と同様の反応条件下に行われる。
【0325】化合物(43)と化合物(37)との反応
は、前記反応式−6の化合物(13)と化合物(15)
又は化合物(15a)との反応と同様の反応条件下に行
われる。
【0326】R30が低級アルコキシ基を示す化合物(1
u)を化合物(1v)に導く反応は、前記反応式−6の
化合物(1f)を化合物(1g)に導く反応と同様の反
応条件下に行われる。
【0327】化合物(1v)と化合物(44)との反応
は、前記反応式−1の化合物(2)と化合物(3)との
反応と同様の反応条件下に行われる。
【0328】
【化90】
【0329】〔式中R32、R34、X、A5、R1及びR31
は前記に同じ。R45は、基−COR30(R30は前記に同
じ。)又はピリジル基を示す。〕 化合物(45)と化合物(46)との反応は、前記反応
式−2の化合物(1a)と化合物(4)との反応と同様
の反応条件下に行われる。
【0330】化合物(47)の還元反応は、前記反応式
−20の化合物(40)の還元反応と同様の反応条件下
に行われる。
【0331】化合物(48)を化合物(49)に導く反
応は、トリフルオロ酢酸中、通常0〜100℃、好まし
くは0〜70℃付近にて行われ、一般に5分〜1時間程
度で完結する。
【0332】化合物(49)と化合物(3)との反応
は、前記反応式−1の化合物(2)と化合物(3)との
反応と同様の反応条件下に行われる。
【0333】化合物(50)と化合物(10)との反応
は、前記反応式−5の化合物(9)と化合物(10)と
の反応と同様の反応条件下に行われる。
【0334】化合物(51)と化合物(52)との反応
は、前記反応式−6の化合物(13)と化合物(15)
又は化合物(15a)との反応と同様の反応条件下に行
われる。
【0335】R45が低級アルコキシカルボニル基を示す
化合物(1x)は、前記反応式−6の化合物(1f)を
化合物(1g)に導く反応と同様の反応条件下に従い処
理して、R45がカルボキシ基を示す化合物(1x)に誘
導される。
【0336】
【化91】
【0337】〔式中A4、R1及びR35は前記に同じ。R
46は低級アルコキシカルボニル基を示す。R47はピペラ
ジン環上に置換基として低級アルキル基を有することの
あるピペラジニル基又はピペラジン環上に置換基として
低級アルキル基を有することのあるホモピペラジニル基
を有することのあるピペリジニル基を示す。〕 化合物(52)と化合物(3)との反応は、前記反応式
−1の化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反
応条件下に行われる。
【0338】化合物(53)と化合物(54)との反応
は、前記反応式−7の化合物(21)と化合物(14)
との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0339】化合物(1y)を化合物(1z)に導く反
応は、前記反応式−6の化合物(1f)を化合物(1
g)に導く反応と同様の条件下に行われる。
【0340】化合物(1z)と化合物(55)との反応
は、前記反応式−1の化合物(2)と化合物(3)との
反応と同様の反応条件下に行われる。
【0341】出発原料として用いられる化合物(52)
は、例えば下記に示す方法に従い容易に製造される。
【0342】
【化92】
【0343】〔式中R46、X、A4及びX1は前記に同
じ。R48は低級アルカノイル基を示す。R49は低級アル
コキシカルボニル基を示す。〕 化合物(56)と化合物(57)との反応は、前記反応
式−4の化合物(6)と化合物(7)又は化合物(8)
との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0344】化合物(58)と化合物(59)の反応
は、適当な不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下又は非
存在下に行われる。この際使用される塩基性化合物とし
ては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基性化合物、ピペ
リジン、ピリジン、トリエチルアミン、1,5−ジアザ
ビシクロ〔4.3.0〕ノネン−5(DBN)、1,8
−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7(DB
U)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン
(DABCO)等の有機塩基を例示できる。使用される
不活性溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないもので
あればいずれでもよいが、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等の低級アルコール類、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、エチレン
グリコールモノメチルエーテル等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロ
ロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素
等のハロゲン化水素類、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキサイド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、ピ
リジン等が挙げられる。化合物(59)の使用量は、化
合物(58)に対して通常少なくとも等モル量、好まし
くは等モル〜5倍モル量とするのがよい。反応温度は、
通常0〜200℃、好ましくは0〜100℃とするのが
よく、一般に1〜10時間限度で反応は終了する。
【0345】化合物(60)と化合物(61)との反応
は、無溶媒下、通常室温〜150℃、好ましくは室温〜
100℃で行われ、一般に1〜10時間程度で反応は終
了する。化合物(61)の使用量は、化合物(60)に
対して通常大過剰量とするのがよい。
【0346】化合物(62)を化合物(63)に導く反
応は、適当な溶媒中塩基性の化合物の存在下行うことが
できる。ここで使用される溶媒及び塩基性化合物は、前
記反応式−2の化合物(1a)と化合物(4)との反応
で例示された溶媒及び塩基性化合物をいずれも使用でき
る。該反応は通常0〜150℃、好ましくは0〜70℃
付近にて行われ、一般に0.5〜5時間程度にて終了す
る。
【0347】化合物(63)の化合物の還元反応には、
種々の方法が適用できるが、例えば水素化還元剤を用い
る還元法が好適に利用される。用いられる水素化還元剤
としては、例えば水素化アルミニウムリチウム、水素化
ホウ素ナトリウム、ジボラン等が挙げられ、その使用量
は、通常化合物(63)に対して少なくとも等モル、好
ましくは等モル〜10倍モルの範囲である。この還元反
応は、通常適当な溶媒、例えば水、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール等の低級アルコール類、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジグライム等のエー
テル類等を用い、通常約−60〜50℃、好ましくは−
30℃〜室温にて、約10分間〜5時間程度で行われ
る。尚、還元剤として水素化アルミニウムリチウムやジ
ボランを用いた場合には、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジグライム等の無水の溶媒を用いるのがよ
い。
【0348】化合物(64)と化合物(65)との反応
は、前記反応式−2の化合物(1a)と化合物(4)と
の反応と同様の反応条件下に行われる。
【0349】化合物(66)を化合物(67)に導く反
応は、適当な溶媒中、酸化剤の存在下に行なわれる。こ
こで使用される酸化剤としては、2,3−ジクロロ−
5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)等
のベンゾキノン類、ピリジニウムクロロクロメイト、ピ
リジニウムジクロメイト等のクロム酸ピリジニウム塩、
ジメチルスルホキシド−オキザリルクロリド、デス−マ
ーチン試薬(Dess−Martin Reagen
t)、重クロム酸、重クロム酸ナトリウム、重クロム酸
カリウム等の重クロム酸塩、過マンガン酸、過マンガン
酸カリウム、過マンガン酸ナトリウム等の過マンガン酸
塩、二酸化マンガン等を例示できる。また使用される溶
媒としては、例えば、水、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸等の有機酸、メタノール、エタノール等のアルコール
類、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化
水素類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオ
キサン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド、ジメチ
ルホルムアミド又はこれらの混合溶媒を例示できる。酸
化剤は、通常出発原料に対して少なくとも等モル、好ま
しくは等モル〜2倍モル量使用するのがよい。反応は、
通常0〜200℃程度、好ましくは0〜150℃程度に
て、1〜10時間程度にて終了する。
【0350】化合物(67)を化合物(52)に導く反
応は、適当な溶媒中又は無溶媒で、酸の存在下に実施す
ることができる。用いられる溶媒としては、例えば水、
メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級ア
ルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハ
ロゲン化炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル
類、酢酸、ギ酸等の脂肪酸類、之等の混合溶媒等を挙げ
ることができる。酸としては例えば塩酸、硫酸、臭化水
素酸等の鉱酸やギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、芳香族
スルホン酸等の有機酸等を挙げることができる。該反応
は、通常0〜100℃程度、好ましくは0〜70℃程度
にて好適に進行し、一般に5分〜10時間程度で終了す
る。
【0351】
【化93】
【0352】〔式中n、R30、X、A3、R32及びR
1は、前記に同じ。R50はピペリジン環上に置換基とし
て低級アルキル基を有することのあるホモピペラジニル
基及び置換基として低級アルキル基を有することのある
ピペラジニル基なる群より選ばれる基を有することのあ
るピペリジニル基を示す。〕 化合物(68)と化合物(37)との反応は、前記反応
式−5の化合物(9)と化合物(10)との反応と同様
の反応条件下に行われる。
【0353】化合物(69)と化合物(70)との反応
は、前記反応式−2の化合物(1a)と化合物(4)と
の反応と同様の反応条件下に行われる。
【0354】化合物(71)を化合物(72)に導く反
応は、前記反応式−23の化合物(67)を化合物(5
2)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
【0355】化合物(72)と化合物(3)との反応
は、前記反応式−1の化合物(2)と化合物(3)との
反応と同様の反応条件下に行われる。
【0356】化合物(1B)を化合物(1C)に導く反
応は、前記反応式−6の化合物(1f)を化合物(1
g)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
【0357】化合物(1C)と化合物(73)との反応
は、前記反応式−1の化合物(2)と化合物(3)との
反応と同様の反応条件下に行われる。
【0358】R30が低級アルコキシ基である化合物(6
9)は、前記反応式−6の化合物(1f)を化合物(1
g)に導く反応と同様の条件下に反応させて、対応する
30が水酸基である化合物(69)に導くことができ
る。
【0359】またR30が水酸基である化合物(69)
は、前記反応式−17の化合物(1b)と化合物(3
2)との反応と同様の反応条件下に、該化合物(69)
と一般式R51OH(R51は低級アルキル基を示す。)で
表される化合物とを反応させることにより、対応するR
30が低級アルコキシ基である化合物(69)に導くこと
ができる。
【0360】
【化94】
【0361】〔式中X、A3、R32、n及びR1は前記に
同じ。R52はピリジル基を示す。〕化合物(68)と化
合物(73a)との反応は、前記反応式−5の化合物
(9)と化合物(10)との反応と同様の反応条件下に
行われる。
【0362】化合物(74)と化合物(70)との反応
は、前記反応式−2の化合物(1a)と化合物(4)と
の反応と同様の反応条件下に行われる。
【0363】化合物(1E)を化合物(1F)に導く反
応は、前記反応式−23の化合物(67)を化合物(5
2)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
【0364】化合物(1F)と化合物(3)との反応
は、前記反応式−1の化合物(2)と化合物(3)との
反応と同様の反応条件下に行われる。
【0365】
【化95】
【0366】〔式中R1、Z、l、R4、m及びR16は前
記に同じ。R53は低級アルキルチオ基又は基−NR19
20を示す。R19及びR20は前記に同じ。〕 化合物(75)と化合物(76)との反応は、前記反応
式−2の化合物(1a)と化合物(4)との反応と同様
の反応条件下に行われる。
【0367】
【化96】
【0368】〔式中R1、Z、l、R4、m及びR16は前
記に同じ。〕 化合物(75)を化合物(1I)に導く反応は、適当な
溶媒中、酸化剤の存在下に行なわれる。ここで使用され
る溶媒としては、前記反応式−2の化合物(1a)と化
合物(4)との反応で用いられる溶媒をいずれも使用す
ることができる。酸化剤としては、トリメチルアミンN
−オキシド等の低級アルキルアミンN−オキシド類−四
酸化オスミウム等を例示できる。酸化剤の使用量として
は、低級アルキルアミンN−オキシド類は化合物(7
5)に対して、通常5〜20倍モル量、好ましくは5〜
15倍モル量、四酸化オスミウムは触媒量使用するのが
よい。該反応は、通常0〜100℃、好ましくは0〜7
0℃付近にて好適に進行し、一般に1〜10時間程度で
終了する。
【0369】出発原料として用いられる化合物(75)
は、例えば以下の方法により製造される。
【0370】
【化97】
【0371】〔式中R1、R4、Z、l、m、R16及びX
は前記に同じ。〕 化合物(77)と化合物(78)との反応は、前記反応
式−4の化合物(6)と化合物(7)又は化合物(8)
との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0372】
【化98】
【0373】〔式中R1、R37、R38、X及びR30は前
記に同じ。R2hは2,3−ジヒドロ−1H−インデニル
基を示す。R2iは、置換基として基−CO−C(R37
=C(R38)−COR30(R37、R38及びR30は、前記
に同じ。)を有する2,3−ジヒドロ−1H−インデニ
ル基を示す。R2jは置換基として基−CO−C(R37
=C(R38)−COR54を有する2,3−ジヒドロ−1
H−インデニル基を示す。R54は、ピペラジン環上に置
換基として低級アルキル基及び水酸基なる群より選ばれ
る基を有することのあるピペラジニル基又はピペリジン
環上に置換基として低級アルキル基を有することのある
ホモピペラジニル基を有することのあるピペリジニル基
を示す。〕 化合物(1J)と化合物(7a)又は化合物(8b)と
の反応は、前記反応式−4の化合物(6)と化合物
(7)又は化合物(8)との反応と同様の反応条件下に
行われる。
【0374】化合物(1K)と化合物(79)との反応
は、前記反応式−1の化合物(2)と化合物(3)との
反応と同様の反応条件下に行われる。
【0375】出発原料として用いられる化合物(5)
は、例えば以下の方法により製造される。
【0376】
【化99】
【0377】〔式中R12、R14、X及びR15は前記に同
じ。A2'は低級アルキレン基を示す。(ただし基−A2'
−CHOH−CH2−の炭素数は6を越えないものとす
る。)R55はフェニル低級アルコキシカルボニル基を示
す。R56は低級アルカンスルホニル基、アリールスルホ
ニル基又はアラルキルスルホニル基を示す。〕 前記反応式−30において、R56で示される低級アルカ
ンスルホニル基としては、具体的にはメタンスルホニ
ル、エタンスルホニル、イソプロパンスルホニル、プロ
パンスルホニル、ブタンスルホニル、tert−ブタン
スルホニル、ペンタンスルホニル、ヘキサンスルホニル
基等を例示でき、アリールスルホニル基としては、具体
的にはフェニルスルホニル、4−メチルフェニルスルホ
ニル、2−メチルフェニルスルホニル、4−ニトロフェ
ニルスルホニル、4−メトキシフェニルスルホニル、3
−クロロフェニルスルホニル、α−ナフチルスルホニル
基等の置換もしくは未置換のアリールスルホニル基を例
示できる。またアラルキルスルホニル基としては、具体
的にはベンジルスルホニル、2−フェニルエチルスルホ
ニル、4−フェニルブチルスルホニル、4−メチルベン
ジルスルホニル、2−メチルベンジルスルホニル、4−
ニトロベンジルスルホニル、4−メトキシベンジルスル
ホニル、3−クロロベンジルスルホニル、α−ナフチル
メチルスルホニル基等の置換もしくは未置換のアラルキ
ルスルホニル基を例示できる。
【0378】化合物(79)と化合物(80)との反応
は、前記反応式−1の化合物(2)と化合物(3)との
反応と同様の反応条件下に行われる。
【0379】化合物(81)と化合物(82)との反応
は、前記反応式−2の化合物(1a)と化合物(4)と
の反応と同様の反応条件下に行われる。
【0380】化合物(83)を化合物(84)に導く反
応は、前記反応式−2の化合物(1a)と化合物(4)
との反応で用いた溶媒及び塩基性化合物の存在下、通常
0〜150℃、好ましくは0〜100℃にて0.5〜5
時間程度反応させることにより行われる。
【0381】化合物(84)と化合物(85)との反応
は、前記反応式−2の化合物(1a)と化合物(4)と
の反応で用いた溶媒中、通常0〜150℃、好ましくは
0〜100℃にて行われ、一般に1〜75時間程度で反
応は終了する。化合物(84)の使用量は、化合物(8
5)に対して少なくとも等モル、好ましくは等モル〜
1.5倍モル程度とするのがよい。
【0382】化合物(86)を化合物(5a)に導く反
応は、例えば適当な溶媒中触媒の存在下、接触水素添加
することにより行うことができる。使用される溶媒とし
ては、例えば、水、酢酸、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール等のアルコール類、ヘキサン、シクロヘ
キサン等の炭化水素類、エチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエ
ーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエ
ステル類、ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性
溶媒又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。また使用さ
れる触媒としては、例えばパラジウム、パラジウム−
黒、水酸化パラジウム、水酸化パラジウム−炭素、パラ
ジウム−炭素、白金、酸化白金、亜クロム酸銅、ラネー
ニッケル等が用いられる。触媒の使用量としては、化合
物(86)に対して一般に0.02〜1倍量程度とする
のがよい。反応温度は、通常−20〜100℃付近、好
ましくは0〜70℃付近、水素圧は通常1〜10気圧と
するのがよく、該反応は一般に0.5〜20時間程度で
終了する。
【0383】
【化100】
【0384】〔式中R1、Z1、l、R30、R61及びR62
は前記に同じ。R60bは、複素環上に置換基としてホル
ミル基を有する酸素原子、窒素原子及び硫黄原子なる群
より選ばれるヘテロ原子を1〜2個有する、飽和又は不
飽和の5〜6員の複素環基を示す。R60cは、複素環上
に置換基として基−CH(OH)C≡C−C(=O)R
30(R30は前記に同じ。)を有する、酸素原子、窒素原
子及び硫黄原子なる群より選ばれるヘテロ原子を1〜2
個有する飽和又は不飽和の5〜6員の複素環基を示す。
60dは、複素環上に置換基として基−C(=O)CH
=CH−C(=O)R30(R30は前記に同じ。)を有す
る、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子なる群より選ばれ
るヘテロ原子を1〜2個有する飽和又は不飽和の5〜6
員の複素環基を示す。R60eは、複素環上に置換基とし
て基−C(=O)CH=CHCOOHを有する、酸素原
子、窒素原子及び硫黄原子なる群より選ばれるヘテロ原
子を1〜2個有する飽和又は不飽和の5〜6員の複素環
基を示す。R60fは、複素環上に置換基として基−CH
=CR6162(R61及びR62は前記に同じ。)を有す
る、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子なる群より選ばれ
るヘテロ原子を1〜2個有する飽和又は不飽和の5〜6
員の複素環基を示す。Mはリチウム、ナトリウム、カリ
ウム等のアルカリ金属を示す。〕 化合物(87)と化合物(88)との反応は、適当な溶
媒中塩基性化合物の存在下、一般に−80℃〜室温付近
にて、5分〜6時間で行われる。ここで使用される溶媒
としては、例えば、ジエチルエーテル、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン等の飽和炭化水素類、N,N’−ジ
メチルプロピレンウレア(DMPU)等のウレア類等又
はこれらの混合溶媒等を例示できる。塩基性化合物とし
ては、上記反応式−5における化合物(9)と化合物
(10)との反応で使用される塩基性化合物をいずれも
使用することができる。化合物(88)の使用量は、化
合物(87)に対して通常少なくとも等モル、好ましく
は等モル〜5倍モル量とするのがよい。
【0385】化合物(89)を化合物(1M)に導く反
応は、適当な溶媒中塩基性化合物の存在下又は非存在下
に行われる。ここで使用される塩基性化合物としては、
例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプ
ロピルアミン、トリn−ブチルアミン、エチルアミン、
ピリジン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、
4−ジメチルアミノピリジン、DBN、DBU、DAB
CO等の有機塩基を例示できる。使用される溶媒として
は、水、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコ
ール等のアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド又はこ
れらの混合溶媒等を例示できる。該反応は、通常室温〜
150℃、好ましくは室温〜120℃付近にて行われ、
一般に1〜30時間程度にて終了する。
【0386】R60dの複素環上の置換基である基−C
(=O)CH=CH−C(=O)R30のR30が低級アル
キル基である化合物(1M)を化合物(1N)に導く反
応は、適当な溶媒中又は無溶媒下、酸又は塩基性化合物
の存在下に実施することができる。用いられる溶媒とし
ては、例えば水、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール等の低級アルコール類、アセトン、メチルエチル
ケトン等のケトン類、ジクロロメタン、クロロホルム、
四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテ
ル等のエーテル類、酢酸、ギ酸等の脂肪酸類、これらの
混合溶媒等を挙げることができる。酸としては例えば塩
酸、硫酸、臭化水素酸等の鉱酸やギ酸、酢酸、トリフル
オロ酢酸、芳香族スルホン酸等の有機酸等を挙げること
ができる。また塩基性化合物としては、例えば炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩や水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウ
ム等の金属水酸化物等を拳げることができる。該反応
は、通常室温〜200℃程度、好ましくは室温〜150
℃程度にて好適に進行し、一般に10分〜25時間程度
で終了する。
【0387】化合物(87)と化合物(90)との反応
は、塩基性化合物の存在下又は非存在下、適当な溶媒中
で行われる。用いられる塩基性化合物としては、金属ナ
トリウム、金属カリウム、水素化ナトリウム、ナトリウ
ムアミド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機
塩基、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、
カリウムt−ブトキシド等の金属アルコラート類、メチ
ルリチウム、n−ブチルリチウム、フェニルリチウム、
リチウムジイソプロピルアミド等のアルキル及びアリー
ルリチウム又はリチウムアミド類、ピリジン、ピペリジ
ン、キノリン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルア
ニリン等の有機塩基等を例示できる。溶媒としては、反
応に影響を与えないものであればいずれも使用できる
が、例えば、水、ジエチルエーテル、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、モノグライム、ジグライム等のエーテ
ル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素等の
ハロゲン化炭化水素類、n−ヘキサン、ヘプタン、シク
ロへキサン等の脂肪族炭化水素類、ピリジン、N,N−
ジメチルアニリン等のアミン類、酢酸、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N’−ジメチルプロピルウレア、
ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド
等の非プロトン性極性溶媒、メタノール、エタノール、
イソプロパノール類のアルコール類又はこれらの混合溶
媒等が挙げられる。反応温度は、通常−80〜150
℃、好ましくは−80〜120℃付近とするのがよく、
一般に0.5〜50時間程度で反応は終了する。塩基性
化合物としてアルキル及びアリールリチウム又はリチウ
ムアミド類、金属アルコラート類を用いるときは、溶媒
は無水の溶媒がよい。化合物(90)は、化合物(8
7)に対して通常少なくとも等モル量、好ましくは等モ
ル〜1.5倍モル量使用するのがよい。該反応系内に酢
酸を触媒量添加することにより、該反応は有利に進行す
る。
【0388】出発原料である化合物(87)は、例えば
下記反応式に示す方法に従い製造される。
【0389】
【化101】
【0390】〔式中
【0391】
【化102】
【0392】、X、A’、R30及びR1は前記に同
じ。〕 化合物(91)と化合物(92)との反応は、前記反応
式−2における化合物(1a)と化合物(4)との反応
と同様の反応条件下に行われる。
【0393】R30が低級アルコキシ基を示す化合物(9
3)を化合物(94)に導く反応は、前記反応式−6に
おける化合物(1f)を化合物(1g)に導く反応と同
様の反応条件下に行われる。
【0394】化合物(94)と化合物(3)との反応
は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物
(3)と同様の反応条件下に行われる。
【0395】
【化103】
【0396】〔式中R48、X、A’、R43及びR1は前
記に同じ。R63は低級アルカノイルオキシ基を示す。
【0397】
【化104】
【0398】は、窒素原子を少なくとも一つ有する前記
【0399】
【化105】
【0400】を示す。
【0401】
【化106】
【0402】は>N→Oを少なくとも一つ有する前記基
【0403】
【化107】
【0404】を示す。〕 化合物(95)と化合物(96)との反応は、前記反応
式−2における化合物(1a)と化合物(4)との反応
と同様の条件下に行われる。
【0405】化合物(97)を化合物(98)に導く反
応は、酸化剤の存在下に行われる。ここで使用される溶
媒としては、例えば水、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸
等の有機酸、メタノール、エタノール等のアルコール
類、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化
水素類又はこれらの混合溶媒等を例示できる。使用され
る酸化剤としては、例えば過ギ酸、過酢酸、過トリフル
オロ酢酸、過安息香酸、m−クロロ過安息香酸、o−カ
ルボニル過安息香酸等の過酸、過酸化水素、メタ過ヨウ
素酸ナトリウム、重クロム酸、重クロム酸ナトリウム、
重クロム酸カリウム等の重クロム酸塩、過マンガン酸、
過マンガン酸カリウム、過マンガン酸ナトリウム等の過
マンガン酸塩等が挙げられる。酸化剤の使用量として
は、通常出発原料に対して、少なくとも等モル、好まし
くは等モル〜2倍モル量使用するのがよい。該反応は、
通常0〜40℃、好ましくは0℃〜室温付近にて行わ
れ、一般に30分〜15時間程度にて終了する。
【0406】化合物(98)と化合物(61)との反応
は、無溶媒下又は適当な溶媒中、通常室温〜200℃、
好ましくは50〜150℃付近にて行われ、一般に0.
5〜5時間程度にて終了する。化合物(61)の使用量
は、化合物(60)に対して通常大過剰量とするのがよ
い。溶媒としては、前記反応式−1におけるカルボン酸
ハライドにアミン(3)を反応させる方法で用いられる
溶媒をいずれも使用することができる。
【0407】化合物(99)を化合物(100)に導く
反応は、前記反応式−20における化合物(40)を化
合物(41)に導く反応と同様の条件下に行われる。
【0408】化合物(100)と化合物(3)との反応
は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物
(3)との反応と同様の条件下に行われる。
【0409】化合物(101)を化合物(102)に導
く反応は、前記反応式−6における化合物(1f)を化
合物(1g)に導く反応と同様の反応条件下に行われ
る。
【0410】化合物(102)を化合物(87b)に導
く反応は、前記反応式−23における化合物(66)を
化合物(67)に導く反応と同様の条件下に行われる。
【0411】
【化108】
【0412】〔式中R30、R60及びA’は前記に同
じ。〕 化合物(103)と化合物(92)との反応は、前記反
応式−2における化合物(1a)と化合物(4)との反
応と同様の反応条件下に行われる。
【0413】R30が低級アルコキシ基を示す化合物(1
04)を化合物(2b)に導く反応は、前記反応式−6
における化合物(1f)を化合物(1g)に導く反応と
同様の反応条件下に行われる。
【0414】出発原料として使用される化合物(2)、
化合物(103)及び化合物(104)は、例えば以下
に示す反応式に従い製造される。
【0415】
【化109】
【0416】〔式中R61、R62及び
【0417】
【化110】
【0418】は前記に同じ。R64は水酸基又は基−(Z
1lCOR30(Z1、l及びR30は前記に同じ。)を示
す。〕 化合物(105)と化合物(90)との反応は、前記反
応式−31における化合物(87)と化合物(90)と
の反応と同様の条件下に行われる。
【0419】
【化111】
【0420】〔式中R1、R58及びR59は前記に同じ。
2haは、置換基としてホルミル基を有する2,3−ジ
ヒドロ−1H−インデニル基を示す。R2iaは置換基と
して基−CH=CR5859(R58及びR59は前記に同
じ。)を有する2,3−ジヒドロ−1H−インデニル基
を示す。〕 化合物(107)と化合物(108)の反応は、前記反
応式−31における化合物(87)と化合物(90)と
の反応と同様の条件下に行われる。化合物(108)の
使用量は、化合物(107)に対して、通常0.5〜3
倍モル量、好ましくは0.5〜1.5倍モル量とするの
がよい。
【0421】出発原料である化合物(87)及び化合物
(107)は、例えば下記反応式に示す方法に従い製造
される。
【0422】
【化112】
【0423】〔式中R1は前記に同じ。R65は前記基R
60b又は基R2haを示す。〕 化合物(109)と化合物(3)との反応は、前記反応
式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と
同様の条件下に行われる。
【0424】R65がホルミル基を示す化合物(109)
は、これをエチレングリコールと反応させてホルミル基
を保護した後、化合物(3)と反応させ、その後、脱保
護することにより、化合物(110)に誘導することも
できる。
【0425】ホルミル基の保護反応は、適当な溶媒中、
酸の存在下に行われる。ここで使用される溶媒として
は、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素類等を例示できる。酸としては、p−トルエンス
ルホン酸等の有機酸等を例示できる。エチレングリコー
ルの使用量は、化合物(109)に対して通常等モル〜
10倍モル、好ましくは等モル〜6倍モル量使用するの
がよい。該反応は、通常室温〜150℃、好ましくは室
温〜100℃付近にて行われ、一般に1〜15時間程度
にて終了する。
【0426】ホルミル基が保護された化合物(109)
と化合物(3)との反応は、前記化合物(109)と化
合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。
【0427】ホルミル基の脱保護反応は、例えば塩酸
中、通常室温〜150℃、好ましくは室温〜100℃付
近にて行われ、一般に5分〜1時間程度で終了する。
【0428】本発明の化合物(1)の内、酸性基を有す
る化合物は、薬理的に許容し得る塩基性化合物と塩を形
成し得る。かかる塩基性化合物としては、例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化
カルシウム等の金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩又は重炭酸塩、ナ
トリウムメチラート、カリウムエチラート等のアルカリ
金属アルコラート等を例示することができる。また、本
発明の化合物(1)中、塩基性を有する化合物は、通常
の薬理的に許容される酸と容易に塩を形成し得る。かか
る酸としては、例えば硫酸、硝酸、塩酸、臭化水素酸等
の無機酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスル
ホン酸、シユウ酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、
コハク酸、安息香酸等の有機酸を例示できる。これらの
塩もまた遊離形態の化合物(1)と同様に本発明におい
て有効成分化合物として用いることができる。尚、上記
化合物(1)には、立体異性体、光学異性体が包含され
るが、これらも同様に有効成分化合物として用いること
ができる。
【0429】上記各反応式に示される方法により得られ
る目的とする化合物は、通常の分離手段により反応系内
より分離され、更に精製することができる。この分離及
び精製手段としては、例えば蒸留法、再結晶法、カラム
クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、
ゲルクロマトグラフィー、親和クロマトグラフィー、プ
レパラティブ薄層クロマトグラフィー、溶媒抽出法等を
採用できる。
【0430】かくして得られる有効成分化合物は、プロ
ティンキナーゼC阻害剤として有効であり、これら薬剤
は、一般的な医薬製剤の形態で用いられる。製剤は通常
使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、
表面活性剤、滑沢剤等の希釈剤あるいは賦形剤を用いて
調製される。この医薬製剤としては各種の形態が治療目
的に応じて選択でき、その代表的なものとして錠剤、丸
剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、
坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)等が挙げられる。錠剤
の形態に成形するに際しては、担体としてこの分野で従
来よりよく知られている各種のものを広く使用すること
ができる。その例としては、例えば乳糖、白糖、塩化ナ
トリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウ
ム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤、
水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖
液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセル
ロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウ
ム、ポリビニルピロリドン等の結合剤、乾燥デンプン、
アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン末、炭
酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の
崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油
等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩、ラウリル硫酸
ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリン、デンプン等の
保湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コ
ロイド状ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸
塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を
使用できる。さらに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施し
た錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フ
ィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠とするこ
とができる。丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用できる。その
例としては、例えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ
脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビ
アゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結
合剤、ラミナラン、カンテン等の崩壊剤等を使用でき
る。坐剤の形態に成形するに際しては、担体として従来
公知のものを広く使用できる。その例としては、例えば
ポリエチレングリコール、カカオ脂、高級アルコール、
高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセ
ライド等を挙げることができる。カプセル剤は常法に従
い通常有効成分化合物を上記で例示した各種の担体と混
合して硬質ゼラチンカプセル、軟質カプセル等に充填し
て調製される。注射剤として調製される場合、液剤、乳
剤及び懸濁剤は殺菌され、且つ血液と等張であるのが好
ましく、これらの形態に成形するに際しては、希釈剤と
してこの分野において慣用されているものをすべて使用
でき、例えば水、エチルアルコール、マクロゴール、プ
ロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコ
ール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を使用でき
る。なお、この場合等張性の溶液を調製するに充分な量
の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤中に含
有せしめてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無
痛化剤等を添加してもよい。更に必要に応じて着色剤、
保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を医薬製
剤中に含有させることもできる。
【0431】本発明の医薬製剤中に含有されるべき有効
成分化合物の量としては、特に限定されず広範囲から適
宜選択されるが、通常製剤組成物中に約1〜70重量
%、好ましくは約5〜50重量%とするのがよい。
【0432】本発明の医薬製剤の投与方法は特に制限は
なく、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、
疾患の程度等に応じた方法で投与される。例えば錠剤、
丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセル剤の場
合には、経口投与される。また注射剤の場合には単独で
又はブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈
内投与され、更に必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮
下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内投
与される。
【0433】本発明医薬製剤の投与量は、用法、患者の
年齢、性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選
択されるが、通常有効成分化合物の量が、1日当り体重
1kg当り、約0.6〜50mg程度とするのが良い。
また投与単位形態の製剤中には有効成分化合物が約10
〜1000mgの範囲で含有されるのが望ましい。
【0434】
【実施例】以下、本発明を更に詳細に説明するため、本
発明医薬製剤の製剤例を挙げ、次いで上記有効成分化合
物の製造例を実施例として挙げ、更に有効成分化合物の
試験例を挙げる。
【0435】 製剤例1 2−〔4−(2−ブテノイル)−2−(3−モルホリノプロピル) フェノキシメチルカルボニルアミノ〕ベンゾチアゾール 150g アビセル(商標名、旭化成社製) 40g コーンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 10g ポリエチレングリコール−6000 3g ヒマシ油 40g エタノール 40g 本発明有効成分化合物、アビセル、コーンスターチ及び
ステアリン酸マグネシウムを混合研磨後、糖衣R10m
mのキネで打錠する。得られた錠剤をヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ポリエチレングリコール−600
0、ヒマシ油及びエタノールからなるフィルムコーティ
ング剤で被覆を行ない、フィルムコーティング錠を製造
する。
【0436】 製剤例2 2−〔4−(2−ブテノイル)−2−(4−モルホリノブチル) フェノキシメチルカルボニルアミノ〕ベンゾイミダゾール 150 g クエン酸 1.0g ラクトース 33.5g リン酸ニカルシウム 70.0g プルロニックF−68 30.0g ラウリル硫酸ナトリウム 15.0g ポリビニルピロリドン 15.0g ポリエチレングリコール(カルボワックス1500) 4.5g ポリエチレングリコール(カルボワックス6000) 45.0g コーンスターチ 30.0g 乾燥ステアリン酸ナトリウム 3.0g 乾燥ステアリン酸マグネシウム 3.0g エタノール 適量 本発明有効成分化合物、クエン酸、ラクトース、リン酸
二カルシウム、プルロニックF−68及びラウリル硫酸
ナトリウムを混合する。
【0437】上記混合物をNo.60スクリーンでふる
い、ポリビニルピロリドン、カルボワックス1500及
び同6000を含むアルコール性溶液で湿式粒状化す
る。必要に応じてアルコールを添加して粉末をペースト
状塊にする。コーンスターチを添加し、均一な粒子が形
成されるまで混合を続ける。混合物をNo.10スクリ
ーンを通過させ、トレイに入れ、100℃のオーブンで
12〜14時間乾燥する。乾燥粒子をNo.16スクリ
ーンでふるい、乾燥ラウリル硫酸ナトリウム及び乾燥ス
テアリン酸マグネシウムを加えて混合し、打錠機で所望
の形状に圧縮する。
【0438】上記の芯部をワニスで処理し、タルクを散
布し、湿気の吸収を防止する。芯部の周囲に下塗り層を
被覆する。内服用のために充分な回数のワニス被覆を行
なう。錠剤を完全に丸く且つ平滑にするために更に下塗
り層及び平滑被覆が適用される。所望の色合が得られる
まで着色被覆を行なう。乾燥後、被覆錠剤を磨いて均一
な光沢の錠剤にする。
【0439】 製剤例3 2−{4−〔3−{2−〔(4−メチル−1− ピペラジニル)メチル〕モルホリノカルボニル} アクリロイル〕ベンゾイルアミノ}ベンゾチアゾール 5 g ポリエチレングリコール(分子量:4000) 0.3g 塩化ナトリウム 0.9g ポリオキシエチレン−ソルビタンモノオレエート 0.4g メタ重亜硫酸ナトリウム 0.1g メチル−パラベン 0.18g プロピル−パラベン 0.02g 注射用蒸留水 10.0ml 上記パラベン類、メタ重亜硫酸ナトリウム及び塩化ナト
リウムを攪拌しながら80℃で上記の約半量の蒸留水に
溶解させる。得られた溶液を40℃まで冷却し、本発明
の有効成分化合物、次いでポリエチレングリコール及び
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを、上記
溶液中に溶解させる。次にその溶液に注射用蒸留水を加
えて最終の容量に調製し、適当なフィルターペーパーを
用いて滅菌濾過することにより滅菌して、注射剤を調製
する。
【0440】参考例1 5−アセチルフランカルボン酸メチル14.5gのクロ
ロホルム250ml溶液に臭素4.5mlを加え、70
℃の油浴にて加熱した。臭素の褐色がなくなるまで(約
5分)撹拌を続けた後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液にて洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムにて乾
燥後濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液;
ジクロロメタン)にて精製した。酢酸エチル−n−ヘキ
サンにて再結晶し、淡褐色プリズム晶の5−(2−ブロ
モアセチル)フラン−2−カルボン酸メチル13.6g
を得た。
【0441】参考例2 5−(2−ブロモアセチル)フラン−2−カルボン酸メ
チル13.6gの塩化メチレン200ml溶液に氷冷
下、トリフェニルホスフィン15.2gを加えた。氷冷
下で1時間撹拌後、室温にて1.5時間撹拌した。10
%炭酸カリウム水溶液を加え、10分程度撹拌後分液
し、水層を塩化メチレンにて2回抽出した。硫酸ナトリ
ウムにて乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマト
グラフィー(溶出液;ジクロロメタン→ジクロロメタ
ン:メタノール=100:1→50:1→20:1)に
て精製することにより、淡褐色不定形の(5−メトキシ
カルボニル−2−フロイル)メチレントリフェニルホス
ホラン25gを得た。
【0442】参考例3 (5−メトキシカルボニル−2−フロイル)メチレント
リフェニルホスホラン25gのメタノール300ml及
び塩化メチレン30mlの溶液に水酸化ナトリウム8.
6gの水220ml溶液を加え、40−50℃の油浴で
2時間加熱した。氷冷し、濃塩酸を加え酸性とした。放
置し、析出晶を濾取することにより、白色粉末の(5−
カルボキシ−2−フロイル)メチルトリフェニルホスホ
ニウムクロライド20.1gを得た。
【0443】参考例4 (5−カルボキシ−2−フロイル)メチルトリフェニル
ホスホニウムクロライド10.2gを塩化メチレン30
0mlに懸濁し、トリエチルアミン11.3ml及び2
−アミノベンゾチアゾール4.43gを加え、溶液とし
た。これを氷冷し、N,N’−ビス(2−オキソ−3−
オキサゾリジニル)ホスフィニッククロリド8.15g
を加えた後、室温にて終夜撹拌した。10%炭酸カリウ
ム水溶液を加え、塩化メチレンで3回抽出した。芒硝乾
燥後、濃縮し残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶
出液;酢酸−n−ヘキサン1.5:1→2:1→3:1
→ジクロロメタン:メタノール=20:1→10:1→
4:1)にて精製することにより、黄色不定形の〔5−
(2−ベンゾチアゾリルアミノカルボニル)−2−フロ
イル〕メチレントリフェニルホスホラン16.8gを得
た。
【0444】参考例5 6−ヒドロキシ−1−テトラロン15g及び40%グリ
オキシル酸18gの水100ml懸濁液に、氷冷下に5
0%水酸化カリウム37.5mlを滴下した。滴下後室
温で終夜撹拌し、5%塩酸を加え酸性とし、酢酸エチル
で抽出した。水洗乾燥後溶媒を留去し、残渣を酢酸10
0mlに溶かし、濃塩酸3mlを加え90〜100℃で
2時間撹拌した。溶媒を減圧で留去し残渣に水を加え、
赤褐色結晶の6−ヒドロキシ−2−カルボキシメチリデ
ン−1−テトラロンを濾取した。収量15.4g。
【0445】1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.88(2H,t,J=6.5Hz)、3.24(2
H,t,J=6.5Hz)、6.59(1H,s)、
6.68(1H,d,J=2.5Hz)、6.77(1
H,dd,J=8.5Hz,J=2.5Hz)、7.8
3(1H,d,J=8.5Hz)。
【0446】適当な出発原料を用い、参考例5と同様に
して以下の化合物を得た。
【0447】7−ヒドロキシ−2−カルボキシメチリデ
ン−1−ベンゾスベロン1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:1.85−
2.0(2H,m)、2.65−2.8(4H,m)、
6.42(1H,s)、6.65(1H,d,J=2H
z)、6.75(1H,dd,J=2Hz,J=8.5
Hz)、7.60(1H,d,J=8.5Hz)、1
0.33(1H,br)、12.66(1H,br)。
【0448】参考例6 6−ヒドロキシ−2−カルボキシメチリデン−1−テト
ラロン19.4gの無水エタノール200ml溶液に濃
硫酸5mlを加え室温で終夜撹拌後、3時間加熱還流し
た。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、水
洗乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(溶出液;ジクロロメタン→ジクロロメタン:
メタノール=100:1)にて精製した。ジエチルエー
テルで結晶化した。褐色粉末の6−ヒドロキシ−2−エ
トキシカルボニルメチリデン−1−テトラロンを濾取し
た。収量10.6g。
【0449】1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.24(3H,t,J=7Hz)、2.89(2H,
t,J=6.5Hz)、3.27(2H,t,J=6.
5Hz)、4.17(2H,q,J=7Hz)、6.6
1(1H,s)、6.68(1H,d,J=2Hz)、
6.78(1H,dd,J=8.5Hz,J=2H
z)、7.84(1H,d,J=8.5Hz)、10.
60(1H,s)。
【0450】適当な出発原料を用い、参考例6と同様に
して以下の化合物を得た。
【0451】7−ヒドロキシ−2−エトキシカルボニル
メチリデン−1−ベンゾスベロン1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.34(3H,
t,J=7Hz)、1.95−2.15(2H,m)、
2.65−2.95(4H,m)、4.25(2H,
q,J=7Hz)、6.68(1H,d,J=2.5H
z)、6.69(1H,s)、6.81(1H,dd,
J=2.5Hz,J=7Hz)、7.78(1H,d,
J=7Hz)。
【0452】参考例7 6−ヒドロキシ−2−エトキシカルボニルメチリデン−
1−テトラロン9.15gの無水ジメチルホルムアミド
200ml溶液に炭酸カリウム5.5g及びα−ブロモ
酢酸t−ブチル6.5mlを加え室温で3時間撹拌し
た。水を加え酢酸エチルで抽出し、水洗乾燥後溶媒を留
去した。得られた6−tert−ブトキシカルボニルメ
トキシ−2−エトキシカルボニルメチリデン−1−テト
ラロンをジクロロメタン100mlに溶かし、トリフル
オロ酢酸50mlを加え室温で2時間撹拌した。溶媒を
減圧で留去し、残渣に水を加え、淡褐色粉末の6−カル
ボキシメトキシ−2−エトキシカルボニルメチリデン−
1−テトラロンを濾取した。収量11.1g。
【0453】1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.25(3H,t,J=7Hz)、2.69(2H,
t,J=6Hz)、3.30(2H,t,J=6H
z)、4.18(2H,q,J=7Hz)、4.81
(2H,s)、6.63(1H,s)、6.9−7.0
5(2H,m)、7.91(1H,d,J=8.5H
z)、13.10(1H,br)。
【0454】適当な出発原料を用い、参考例7と同様に
して7−tert−ブトキシカルボニルメトキシ−2−
エトキシカルボニルメチリデン−1−ベンゾスベロンを
経て、以下の化合物を得た。
【0455】7−カルボキシエトキシ−2−エトキシカ
ルボニルメチリデン−1−ベンゾスベロン1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:1.25(3
H,t,J=7Hz)、1.8−2.0(2H,m)、
2.65−2.9(4H,m)、4.18(2H,q,
J=7Hz)、4.78(2H,s)、6.48(1
H,s)、6.85−7.0(2H,m)、7.68
(1H,d,J=8.5Hz)、13.10(1H,b
r)。
【0456】参考例8 エチルイソニペコテート7.5g、炭酸カリウム7.0
g及びα−ブロモ酢酸ベンジル7.6mlの無水アセト
ニトリル150ml溶液を室温で2時間撹拌した。反応
液に水を加え酢酸エチルで抽出し、水洗乾燥後溶媒を留
去して、無色油状の1−ベンジルオキシカルボニルメチ
ル−4−エトキシカルボニルピペリジン13.4gを得
た。
【0457】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
25(3H,t,J=7Hz)、1.7−2.0(4
H,m)、2.15−2.35(3H,m)、2.8−
3.0(2H,m)、3.36(2H,s)、4.13
(2H,q,J=7Hz)、5.16(2H,s)、
7.25−7.5(5H,m)。
【0458】参考例9 1−ベンジルオキシカルボニルメチル−4−エトキシカ
ルボニルピペリジン13.4gをエタノール15mlに
溶かし10%パラジウム−炭素1.0gを加え、室温で
常圧水素添加した。触媒を濾去し、濾液を減圧で留去
し、白色粉末の1−カルボキシメチル−4−エトキシカ
ルボニルピペリジン9.9gを得た。
【0459】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
27(3H,t,J=7Hz)、2.0−2.3(4
H,m)、2.45−2.65(1H,m)、3.0−
3.25(2H,m)、3.3−3.55(2H,
m)、3.50(2H,s)、4.16(2H,q,J
=7Hz)、6.44(1H,br)。
【0460】参考例10 1−カルボキシメチル−4−エトキシカルボニルピペリ
ジン4.1g、トリエチルアミン3ml及び2−アミノ
ベンゾチアゾール2.8gの無水ジクロロメタン100
ml溶液にN,N′−ビス(2−オキソ−3−オキサゾ
リジニル)ホスフィニッククロリド4.85gを加え室
温で2時間撹拌した。反応液を水洗乾燥後留去し、残渣
をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液;ジクロロメ
タン:メタノール=100:1)で精製し、白色粉末状
の2−〔2−(4−エトキシカルボニル−1−ピペリジ
ニル)アセチルアミノ〕ベンゾチアゾール3.0gを得
た。
【0461】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
28(3H,t,J=7Hz)、1.75−2.05
(4H,m)、2.25−2.45(3H,m)、2.
8−3.0(2H,m)、3.26(2H,s)、4.
17(2H,q,J=7Hz)、7.25−7.5(2
H,m)、7.75−7.85(2H,m)、10.6
4(1H,br)。
【0462】参考例11 ジメチルメチルホスホネート2.8mlの無水テトラヒ
ドロフラン50ml溶液に内温−50℃以下で1.60
M n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液16.1m
lを滴下した。30分間撹拌後2−〔2−(4−エトキ
シカルボニル−1−ピペリジニル)アセチルアミノ〕ベ
ンゾチアゾール3.0gの無水テトラヒドロフラン30
ml溶液を滴下した。−68℃で4時間撹拌後反応液に
塩化アンモニウムを加え酸性とし、水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。水洗乾燥後溶媒を留去して、白色粉末状
のジメチル〔1−(2−ベンゾチアゾリルアミノカルボ
ニルメチル)−4−ピペリジニルカルボニルメチル〕ホ
スホネート2.9gを得た。
【0463】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
6−2.1(4H,m)、2.3−2.5(2H,
m)、2.55−2.75(1H,m)、2.85−
3.05(2H,m)、3.15(2H,d,J=27
Hz)、3.28(2H,s)、3.78(3H,
s)、3.83(3H,s)、7.25−7.5(2
H,m)、7.75−7.85(2H,m)、10.4
0(1H,br)。
【0464】参考例12 メチル p−ヒドロキシベンゾエート7.6g、α−ブ
ロモ酢酸tert−ブチル10g及び炭酸カリウム8.
2gのジメチルホルムアミド100ml溶液を室温で1
8時間撹拌した。反応液に水を加え酢酸エチル抽出し、
水洗乾燥後溶媒を留去して、無色油状のメチル p−t
ert−ブトキシカルボニルメトキシベンゾエート1
2.8gを得た。
【0465】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
48(9H,s)、3.88(3H,s)、4.57
(2H,s)、6.91(2H,d,J=9Hz)、
8.00(2H,d,J=9Hz)。
【0466】参考例13 メチル p−tert−ブトキシカルボニルメトキシベ
ンゾエート12.8gのエタノール100ml溶液に5
%ロジウム−酸化アルミニウム2gを加え室温、3〜4
気圧で18時間水素添加した。触媒を濾取し、濾液を減
圧で留去し、無色油状のメチル 4−p−tert−ブ
トキシカルボニルメトキシシクロヘキシルカルボキシレ
ートを得た。収量12.45g。
【0467】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
48,1.50(9H,s,約4:1)、1.3−2.
2(8H,m)、2.25−2.45(1H,m)、
3.5−3.6(1H,m)、3.66,3.67(3
H,s,約1:4)、3.96(4/5×2H,s)、
4.0(1/5×2H,m)。
【0468】参考例14 メチル 4−p−tert−ブトキシカルボニルメトキ
シシクロヘキシルカルボキシレート12.45gをトリ
フルオロ酢酸50mlに溶かし室温で10分間撹拌した
後、反応液を留去して、無色油状のメチル 4−カルボ
キシメトキシシクロヘキシルカルボキシレート7.7g
を得た。
【0469】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
2−2.1(8H,m)、2.25−2.5(1H,
m)、3.55−3.75(1H,m)、3.68,
3.69(3H,s,約1:5)、4.13,4.17
(2H,s,約1:4)。
【0470】参考例15 メチル 4−カルボキシメトキシシクロヘキシルカルボ
キシレート7.6gのジクロロメタン50ml溶液にオ
キザリルクロリド3.3ml及びジメチルホルムアミド
1滴を加え室温で2時間撹拌した。反応液を2−アミノ
ベンゾチアゾール5.0g及びピリジン8.5mlのジ
クロロメタン50ml溶液中に氷冷下滴下した。1時間
撹拌後反応液を水洗し、乾燥後溶媒を留去した。残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液;ジクロロメタ
ン:メタノール=200:1)で精製して、2−〔2−
(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)アセ
チルアミノ〕ベンゾチアゾール3.38gを得た。
【0471】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
5−2.6(9H,m)、3.50−3.8(4H,
m)、4.10,4.20(2H,s)、7.25−
7.55(2H,m)、7.65−7.9(2H,
m)、9.9(1H,br)。
【0472】参考例16 ジメチルメチルホスホネート3.1mlの乾燥テトラヒ
ドロフラン50ml溶液を−60℃に冷却し、1.69
M n−ブチルリチウム17mlを滴下した。10分間
撹拌後、2−〔2−(4−メトキシカルボニルシクロヘ
キシルオキシ)アセチルアミノ〕ベンゾチアゾール3.
35gの乾燥テトラヒドロフラン30ml溶液を滴下し
た。反応液に飽和塩化アンモニウム水を加えた後、5%
塩酸で酸性とし酢酸エチルで抽出し、水洗乾燥後溶媒を
留去して、無色油状のジメチル〔4−(2−ベンゾチア
ゾリルアミノカルボニルメトキシ)シクロヘキシルカル
ボニルメチル〕ホスホネート2.0gを得た。
【0473】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
5−2.8(10H,m)、3.14,3.17(2
H,d,J=22.5Hz)、3.6−3.9(6H,
m)、4.05−4.3(2H,m)、7.25−7.
55(2H,m)、7.65−7.9(2H,m)。
【0474】参考例17 1,3−ジヒドロキシベンゼン36g及びクロログリオ
キシル酸エチル50gの1,2−ジクロロエタン500
ml溶液に塩化アルミニウム65gを加え、室温で1時
間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水洗乾燥後留去し、残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィー(溶出液;ジクロロメタン:メタノール
=200:1→50:1)で精製して、橙色油状の
(2,4−ジヒドロキシフェニル)グリオキシル酸エチ
ル37gを得た。
【0475】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
42(3H,t,J=7Hz)、4.45(2H,q,
J=7Hz)、6.4−6.5(2H,m)、6.69
(1H,br)、7.64(1H,d,J=9Hz)、
11.65(1H,s)。
【0476】参考例18 (2,4−ジヒドロキシフェニル)グリオキシル酸エチ
ル58gのピリジン200ml溶液にヒドロキシアミン
塩酸塩30gを加え、室温で1時間撹拌した。反応液を
氷水中に注ぎ塩酸で酸性とし、酢酸エチルで抽出し、水
洗乾燥後溶媒を留去した。このものを無水酢酸100m
lに溶かし、70℃で6時間撹拌後室温で終夜撹拌し
た。反応液にエタノール約200mlを加え、黄色粉末
の2−(2−ヒドロキシ−4−アセチルオキシフェニ
ル)−2−アセチルオキシイミノ酢酸エチルを濾取し
た。収量16.5g。
【0477】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
44(3H,t,J=7Hz)、2.21(3H,
s)、2.30(3H,s)、4.51(2H,q,J
=7Hz)、6.72(1H,dd,J=2.5Hz,
J=9Hz)、6.83(1H,d,J=2.5H
z)、7.12(1H,d,J=9Hz)、10.24
(1H,s)。
【0478】参考例19 60%水素化ナトリウム2.6gのジメチルホルムアミ
ド50ml懸濁液に氷冷下2−(2−ヒドロキシ−4−
アセチルオキシフェニル)−2−アセチルオキシイミノ
酢酸エチル16.5gのジメチルホルムアミド100m
l溶液を滴下した。滴下後室温で1時間撹拌後氷水に注
ぎ、5%塩酸で酸性とし、析出結晶を濾取して、6−ア
セチルオキシ−3−エトキシカルボニルベンゾイソキサ
ゾール10.63gを得た。
【0479】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
50(3H,t,J=7Hz)、2.37(3H,
s)、4.56(2H,q,J=7Hz)、7.20
(1H,dd,J=2Hz,J=8.5Hz)、7.4
8(1H,d,J=2Hz)、8.11(1H,d,J
=8.5Hz)。
【0480】参考例20 水素化アルミニウムリチウム3.0gのテトラヒドロフ
ラン200ml懸濁液に氷冷、窒素雰囲気下、6−アセ
チルオキシ−3−エトキシカルボニルベンゾイソキサゾ
ール9.8gを少量づつ加えた。室温で30分間撹拌後
飽和硫酸ナトリウムを加え、過剰の水素化アルミニウム
リチウムを分解し、5%塩酸を加え酸性とし、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を水洗乾燥後溶媒を濾取して、3
−ヒドロキシメチル−6−ヒドロキシベンゾイソキサゾ
ール5.4gを得た。
【0481】1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
4.76(2H,d,J=6Hz)、5.65(1H,
t,J=6Hz)、6.83(1H,dd,J=2H
z,J=8.5Hz)、6.92(1H,d,J=2H
z)、7.69(1H,d,J=8.5Hz),10.
30(1H,br)。
【0482】参考例21 参考例12と同様にして反応して、白色固体の3−ヒド
ロキシメチル−6−tert−ブトキシカルボニルメト
キシベンゾイソキサゾールを得た。
【0483】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
50(9H,s)、2.11(1H,t,J=6H
z)、4.60(2H,s)、5.05(2H,d,J
=6Hz)、6.94(1H,d,J=2Hz)、7.
01(1H,dd,J=8.5Hz,J=2Hz)、
7.69(1H,d,J=8.5Hz)。
【0484】参考例22 3−ヒドロキシメチル−6−tert−ブトキシカルボ
ニルメトキシベンゾイソキサゾール0.68gのジクロ
ロメタン20ml溶液にデス−マーチン試薬1.5gを
加え室温で1.5時間撹拌した。20%ナトリウムチオ
サルフェート−飽和炭酸水素ナトリウムを加え30分間
撹拌後分液し、水洗乾燥後溶媒を留去して、黄色粉末状
の3−ホルミル−6−tert−ブトキシカルボニルメ
トキシベンゾイソキサゾール0.58gを得た。
【0485】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
50(9H,s)、4.62(2H,s)、7.03
(1H,d,J=2Hz)、7.12(1H,dd,J
=2Hz,J=9Hz)、8.05(1H,d,J=9
Hz)、10.36(1H,s)。
【0486】参考例23 適当な出発原料を用い、参考例14と同様にして白色粉
末状の3−ホルミル−6−カルボキシメトキシベンゾイ
ソキサゾールを得た。
【0487】1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
4.85(2H,s)、7.16(1H,dd,J=2
Hz,J=8.5Hz)、7.46(1H,d,J=2
Hz)、7.96(1H,d,J=8.5Hz)、1
0.30(1H,s)、13.14(1H,br)。
【0488】参考例24 3−ホルミル−6−カルボキシメトキシベンゾイソキサ
ゾール4.3gのジクロロメタン100ml懸濁液にジ
メチルホルムアミド1滴及びオキザリルクロイド1.9
mlを加え、反応液が均一溶液になるまで2時間撹拌し
た。この溶液を2−アミノベンゾチアゾール2.8g及
びピリジン4.3mlのジクロロメタン100mlに氷
冷下に滴下した。反応液を水、希塩酸水、水で順次洗浄
乾燥し留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
(溶出液;ジクロロメタン:メタノール=100:1)
で精製して、2−〔(3−ホルミル−6−ベンゾイソキ
サゾリル)オキシメチルカルボニルアミノ〕ベンゾチア
ゾール3.6gを得た。
【0489】1H−NMR(CDCl3)δppm:4.
87(2H,s)、7.15−7.3(2H,m)、
7.3−7.95(4H,m)、8.15(1H,d,
J=8.5Hz)、10.38(1H,s)。
【0490】参考例25 N−エチル−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ア
ミン73gの水260ml、5N−水酸化ナトリウム水
溶液110ml及びジエチルエーテル130mlの混合
物を−5℃に冷却し、ベンジルオキシカルボニルクロリ
ド83mlを1時間で滴下した。その後同温で2時間撹
拌し、1.5N−塩酸にて酸性とし、酢酸エチルにて抽
出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、芒硝乾燥し
た。シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液;n−ヘキ
サン−酢酸エチル=1:1→塩化メチレン−メタノール
=10:1)にて精製し、黄色油状のN−エチル−N−
(2,3−ジヒドロキシプロピル)−N−ベンジルオキ
シカルボニルアミン76.1gを得た。
【0491】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
11(3H,t,J=7.1Hz)、1.59(1H,
brs)、2.90−3.12(1H,m)、3.20
−3.70(6H,m)、3.70−3.87(1H,
m)、5.15(2H,s)、7.30−7.45(5
H,m)。
【0492】参考例26 N−エチル−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−
N−ベンジルオキシカルボニルアミン76gのピリジン
300ml溶液に氷冷下塩化トシル63gを加えた。そ
の後、室温にて4.5時間撹拌後、酢酸エチルで希釈し
水(×1)、1.5N−塩酸(×2)、水(×1)、飽
和炭酸水素ナトリウム(×1)、飽和食塩水(×1)に
て洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮
し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液;n
−ヘキサン−酢酸エチル=3:1)にて精製することに
より、無色油状のN−エチル−N−(2−ヒドロキシ−
3−p−トルエンスルホニルオキシプロピル)−N−ベ
ンジルオキシカルボニルアミン29.6gを得た。
【0493】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
08(3H,t,J=7.1Hz)、2.45(3H,
s)、3.25−3.75(5H,m)、3.90−
4.07(2H,m)、4.07−4.33(1H,
m)、5.12(2H,s)、7.25−7.50(7
H,m)、7.65−7.85(2H,m)。
【0494】参考例27 N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−p−トルエン
スルホニルオキシプロピル)−N−ベンジルオキシカル
ボニルアミン29.6gのメタノール300ml溶液に
ナトリウムメトキシド12.4gを加え室温にて1時間
撹拌した。溶媒を減圧留去後酢酸エチル、水を加え分液
し、有機層を飽和食塩水にて洗浄した。硫酸ナトリウム
にて乾燥後、濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(溶出液;n−ヘキサン−酢酸エチル=3:1)に
て精製することにより、無色油状のN−エチル−N−オ
キシラニルメチル−N−ベンジルオキシカルボニルアミ
ン12.5gを得た。
【0495】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
11(3H,t,J=7.1Hz)、2.43−2.6
0(1H,m)、2.71−2.85(1H,m)、
3.00−3.30(2H,m)、3.35(2H,
q,J=7.1Hz)、3.51−3.94(1H,
m)、5.15(2H,s)、7.25−7.45(5
H,m)。
【0496】参考例28 N−エチル−N−オキシラニルメチル−N−ベンジルオ
キシカルボニルアミン4gのエタノール40ml溶液に
N−メチルピペラジン1.7gを加え室温で3日間撹拌
した。濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
(溶出液;塩化メチレン−メタノール=50:1→4:
1)にて精製することにより、無色油状のN−エチル−
N−〔3−(4−メチル−1−ピペラジニル)−2−ヒ
ドロキシプロピル〕−N−ベンジルオキシカルボニルア
ミン3.5gを得た。
【0497】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
10(3H,t,J=7.1Hz)、2.17−2.7
0(10H,m)、2.28(3H,s)、3.13−
3.24(1H,m)、3.30−3.55(4H,
m)、3.67−3.98(1H,m)、5.13(2
H,s)、7.23−7.41(5H,m)。
【0498】参考例29 N−エチル−N−〔3−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−2−ヒドロキシプロピル〕−N−ベンジルオキシ
カルボニルアミン3.47gをエタノール120mlに
溶解し、10%パラジウム−炭素粉末0.8gの存在
下、常圧にて水素添加した。1時間後セライト濾過し、
濾液を濃縮することにより、淡黄色油状のN−エチル−
N−〔3−(4−メチル−1−ピペラジニル)−2−ヒ
ドロキシプロピル〕アミン2.1gを得た。
【0499】1H−NMR(CDCl3)δppm:1.
09(3H,t,J=7.2Hz)、2.26−2.7
7(16H,m)、2.29(3H,s),3.77−
3.91(1H,m)。
【0500】参考例30 適当な出発原料を用い、参考例11と同様にして以下に
示す化合物を得た。
【0501】ジメチル〔4−(2−ベンゾチアゾリルア
ミノカルボニル)ベンゾイルメチル〕ホスホネート 黄色粉末状1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:3.64(3
H,d,J=0.5Hz)、3.69(3H,d,J=
0.5Hz)、3.99(2H,d,J=22.5H
z)、7.35(1H,t,J=7.5Hz)、7.4
8(1H,t,J=7.5Hz)、7.79(1H,
t,J=8Hz)、8.03(1H,t,J=8H
z)、8.16(2H,d,J=8.5Hz)、8.2
5(2H,d,J=8.5Hz)。
【0502】参考例31 適当な出発原料を用い、参考例4又は15と同様にして
以下に示す化合物を得た。
【0503】2−(4−ホルミルベンゾイルアミノ)ベ
ンゾチアゾール 黄色粉末状1 H−NMR(CDCl3)δppm:7.3−7.45
(2H,m)、7.6(1H,m)、7.85−7.9
6(1H,m)、8.00(2H,d,J=8Hz)、
8.15(2H,d,J=8Hz)、10.11(1
H,s)。
【0504】2−(6−ホルミル−2,3−ジヒドロ−
1H−インデン−2−イル)カルボニルアミノベンゾチ
アゾール 淡黄色粉末状1 H−NMR(CDCl3)δppm:3.15−3.6
5(5H,m)、7.25−7.5(3H,m)、7.
65−7.9(4H,m)、9.97(1H,s)。
【0505】2−(4−ホルミルアニリノカルボニルア
ミノ)ベンゾチアゾール 淡褐色粉末状1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:7.25(1
H,t,J=7.5Hz)、7.40(1H,t,J=
7.5Hz)、7.64(1H,d,J=7.5H
z)、7.75(2H,d,J=8.5Hz)、7.8
−8.0(3H,m)、9.88(1H,s)、10.
03(1H,s)。
【0506】2−(4−ホルミル−2−N,N−ジメチ
ルアミノメチルベンゾイルアミノ)ベンゾチアゾール 黄色粉末状1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.52(6H,
s)、3.74(2H,s)、7.26−7.40(1
H,m)、7.40−7.52(1H,m)、7.72
−7.95(3H,m)、7.99(1H,dd,J=
1.6Hz,J=8.0Hz)、8.35(1H,d,
J=8.0Hz)、10.11(1H,s)。
【0507】2−〔2−(4−ホルミル−N−メチルア
ニリノ)アセチル〕アミノベンゾチアゾール 黄色粉末状1 H−NMR(CDCl3)δppm:3.25(3H,
s)、4.27(2H,s)、6.83(1H,d,J
=8.9Hz)、7.30−7.40(1H,m)、
7.40−7.52(1H,m)、7.70−7.88
(4H,m)、9.62(1H,s)、9.84(1
H,s)。
【0508】2−〔4−ホルミル−2−(4−メチル−
1−ピペラジニルメチル)ベンゾイルアミノ〕ベンゾチ
アゾール 黄色粉末状1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.42(3H,
s)、2.6−2.9(8H,m)、3.81(2H,
s)、7.25−7.5(2H,m)、7.75−7.
95(3H,m)、8.00(1H,dd,J=2H
z,J=8Hz)、8.35(1H,d,J=8H
z)、10.12(1H,s)、14.5(1H,b
r)。
【0509】参考例32 適当な出発原料を用い、参考例29と同様にして以下に
示す化合物を得た。
【0510】N−〔3−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−2−ヒドロキシプロピル〕アミン 白色固体1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.22−2.8
8(14H,m)、2.29(3H,s)、3.62−
3.79(2H,m)。
【0511】N−{3−〔N−(3−N,N−ジエチル
アミノプロピル)−N−メチルアミノ〕−2−ヒドロキ
シプロピル}アミン 無色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.00(6H,
t,J=7.1Hz)、1.54−1.73(2H,
m)、2.20−2.83(15H,m)、2.27
(3H,s)、3.58−3.74(1H,m)。
【0512】N−エチル−N−〔3−(4−メチル−1
−ホモピペラジニル)−2−ヒドロキシプロピル〕アミ
ン 褐色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.12(3H,
t,J=7.1Hz)、1.75−1.98(2H,
m)、2.33−3.45(16H,m)、2.39
(3H,s)、3.74−3.97(1H,m)。
【0513】N−〔3−(4−メチル−1−ホモピペラ
ジニル)−2−ヒドロキシプロピル〕アミン 淡黄色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.73−1.9
2(2H,m)、2.21−2.48(2H,m)、
2.37(3H,s)、2.51−2.97(13H,
m)、3.52−3.70(1H,m)。
【0514】N−エチル−N−〔3−(4−メチル−1
−ピペラジニル)プロピル〕アミン 無色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.11(3H,
d,J=7Hz)、1.65−1.85(2H,m)、
2.28(3H,s)、2.35−2.6(10H,
m)、2.6−2.75(4H,m)。
【0515】参考例33 α−ピコリン2.93gの無水テトラヒドロフラン10
0ml溶液中に内温−30〜40℃にて1.6M n−
ブチルリチウム63mlを滴下した。同温にて30分撹
拌後ベンゾニトリル10.5mlを加え、室温まで昇温
した。1時間撹拌後、5%塩酸にて酸性とし、終夜撹拌
した。反応液を5%水酸化ナトリウムにて塩基性とし、
酢酸エチルで抽出し、水洗、乾燥後溶媒を留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出液;ジクロロメタン→ジクロロメタン:メタノール=
100:1)にて精製して、2−(ベンゾイルメチル)
ピリジン11.3gを得た。この化合物はエノン型:エ
ノール型=2:3の混合物であった。
【0516】1H−NMR(CDCl3)δppm:4.
50(2/5×2H,s)、6.08(3/5×1H,
s)、6.9−7.75(6H,m),7.85(3/
5×2H,dd,J=7.5Hz,J=2Hz)、8.
07(2/5×2H,dd,J=8Hz,J=1.5H
z)、8.30(3/5×1H,d,J=5Hz)、
8.57(2/5×2H,d,J=5Hz)、15.4
9(2/5×1H,brs)。
【0517】適当な出発原料を用い、参考例33と同様
にして表1〜表3に記載の各化合物を得た。
【0518】
【表1】
【0519】
【表2】
【0520】
【表3】
【0521】表1〜表3に記載の各化合物のNMRスペ
クトルは、以下の通りである。
【0522】(1)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:3.90(3H,s)、5.36(2H,s)、
6.88−7.18(4H,m)、7.53(1H,
s)、7.88−8.08(2H,m)。
【0523】(2)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:6.02(2H,s)、7.54−7.80(3
H,m)、8.00−8.20(3H,m)、8.54
(1H,s)。
【0524】(3)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:5.62(2H,s)、6.85−7.10(3
H,m)、7.10(1H,s)、7.60(1H,
s)、7.85−8.02(2H,m)、10.57
(1H,br)。
【0525】(4)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:5.99(2H,s)、7.51−7.66(2
H,m)、7.66−7.80(1H,m)、7.95
−8.10(2H,m)、8.87(1H,s)。
【0526】(5)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:6.16(2H,s)、7.50−7.65(2
H,m)、7.65−7.78(1H,m)、7.92
−8.08(2H,m)、8.63(1H,s)。
【0527】(6)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:2.53(2H,t,J=7.0Hz)、3.0
0(2H,t,J=7.0Hz)、5.78(2H,
s)、7.03(1H,d,J=8.0Hz)、7.2
1(1H,s)、7.32(1H,s)、7.92−
8.02(2H,m)、8.13(1H,s)、10.
57(1H,s)。
【0528】(7)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:4.06(3H,s)、4.70(2H,s)、
7.45−7.7(3H,m)、8.05(2H,d,
J=7Hz)。
【0529】(8)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:4.50(2/5×2H,s)、6.08(3/5
×1H,s)、6.9−7.75(6H,m)、7.8
5(3/5×2H,dd,J=7.5Hz,J=2H
z)、8.07(2/5×2H,dd,J=8Hz,J
=1.5Hz)、8.30(3/5×1H,d,J=5
Hz)、8.57(2/5×2H,d,J=5Hz)、
15.49(2/5×1H,brs)。
【0530】(9)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:3.62(2/3×3H,s)、3.63(1/3
×3H,s)、4.45(2/3×2H,s)、5.9
0(1/3×1H,s)、6.75(1/3×1H,
d,J=1Hz)、6.87(2/3×1H,d,J=
1Hz)、6.99(1H,d,J=1Hz)、7.3
5−7.65(3H,m)、7.82(1/3×2H,
dd,J=7.5Hz,J=1.5Hz)、8.11
(2/3×2H,dd,J=7.5Hz,J=1.5H
z)。
【0531】(10)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:3.98(3H,s)、5.72(2H,s)、
7.05−7.15(1H,m)、7.26(1H,
d,J=8.2Hz)、7.59−7.80(2H,
m)、7.99(1H,s)、8.52(1H,s)。
【0532】(11)1H−NMR(DMSO−d6)δ
ppm:6.21(2H,s)、7.52−7.68
(2H,m)、7.68−7.83(2H,m)、8.
00−8.20(3H,m)。
【0533】(12)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:2.33(3H,s)、2.67(2H,t,J=
7.5Hz)、3.06(2H,t,J=7.5H
z)、5.62(2H,s)、7.70(2H,s)、
7.88(1H,br)、8.01(1H,s)、8.
25(1H,s)。
【0534】(13)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:1.29(3H,t,J=7.6Hz)、2.58
−2.72(4H,m)、3.06(2H,t,J=
7.5Hz)、5.37(2H,s)、6.97(1
H,s)、7.12−7.15(1H,m)、7.53
(1H,s)、7.68−7.78(2H,m)、7.
79(1H,br)。
【0535】参考例47 適当な出発原料を用い、参考例1と同様にして以下の化
合物を得た。
【0536】4−(2−クロロアセチル)チオフェン−
2−カルボン酸エチル 黄色粉末状1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.40(3H,
t,J=7.1Hz)、4.39(2H,q,J=7.
1Hz)、4.56(2H,s)、8.18(1H,
d,J=1.5Hz)、8.32(1H,d,J=1.
5Hz)。
【0537】参考例48 適当な出発原料を用い、参考例2及び参考例3と同様に
して以下の化合物を得た。
【0538】(2−カルボキシ−4−テノイル)メチル
トリフェニルホスホニウムクロライド 黄色粉末状1 H−NMR(CDCl3)δppm:6.08−6.4
8(2H,m)、7.58−8.00(16H,m)、
8.15(1H,s)、8.97(1H,s)。
【0539】参考例49 適当な出発原料を用い、参考例4と同様にして以下の化
合物を得た。
【0540】〔2−(2−ベンゾチアゾリルアミノカル
ボニル)−4−テノイル〕メチレントリフェニルホスホ
ラン 褐色粉末状1 H−NMR(CDCl3)δppm:6.92−7.7
8(19H,m)、8.11(1H,s)、8.15
(1H,s)。
【0541】〔2−メトキシ−4−(2−ベンゾチアゾ
リルアミノカルボニル)メトキシ−5−イソプロピルベ
ンゾイル〕メチレントリフェニルホスホラン 黄色不定形1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.27(6H,
d,J=6.9Hz)、3.31(1H,sept,J
=6.9Hz)、3.85(3H,s)、4.84(2
H,s)、7.27−7.85(21H,m)。
【0542】〔2−メトキシ−4−(2−ベンゾチアゾ
リルアミノカルボニル)メトキシベンゾイル〕メチレン
トリフェニルホスホラン 黄色不定形1 H−NMR(CDCl3)δppm:3.89(3H,
s)、4.72(2H,s)、6.38−6.68(2
H,m)、7.00−8.02(20H,m)。
【0543】参考例50 適当な出発原料を用い、参考例12と同様にして以下の
化合物を得た。
【0544】3−ベンジルオキシカルボニルメトキシ−
6−メチルピリジン 褐色油状1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.49(3H,
s)、4.67(2H,s)、5.23(2H,s)、
7.04(1H,d,J=8.5Hz)、7.11(1
H,dd,J=3Hz,J=8.5Hz)、7.25−
7.4(5H,m)、8.21(1H,d,J=3H
z)。
【0545】参考例51 6−メチル−3−ベンジルオキシカルボニルメトキシピ
リジン77.4gのクロロホルム2リットル溶液に室温
下m−クロロ過安息香酸81.6gを加え室温にて1時
間撹拌した。反応液に亜硫酸ナトリウム18.9gを加
え、同温にて1時間撹拌した。反応液に5%炭酸水素ナ
トリウム700mlを加え、有機層を分離した。水層を
クロロホルム500mlで2回抽出した。硫酸マグネシ
ウムにて乾燥後、溶媒を留去して、101gの6−メチ
ル−3−ベンジルオキシカルボニルメトキシピリジン
N−オキシドを得た。
【0546】淡黄色不定形1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.46(3H,
s)、4.66(2H,s)、5.23(2H,s)、
6.86(1H,dd,J=2.5Hz,J=9H
z)、7.13(1H,d,J=9Hz)、7.25−
7.4(5H,m)、8.16(1H,d,J=2.5
Hz)。
【0547】参考例52 2−メチル−5−ベンジルオキシカルボニルメトキシピ
リジン N−オキシド101gに無水酢酸500mlを
加え、120℃のオイルバス上5分撹拌して溶液とし、
その後30分間還流した。放冷後メタノール500ml
を加え、15分間還流した。溶媒を留去した後、水及び
10%炭酸水素ナトリウム水で中性からややアルカリ性
(pH7〜8)とした後、酢酸エチルで抽出した。硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;n−ヘ
キサン:酢酸エチル=3:1→1:1→1:2)にて精
製し、次いで酢酸エチル−n−ヘキサンより再結晶し
て、4.73gの6−アセチルオキシメチル−3−ベン
ジルオキシカルボニルメトキシピリジンを得た。
【0548】淡褐色粉末状 mp.75〜77℃。
【0549】参考例53 適当な出発原料を用い、参考例9と同様にして以下の化
合物を得た。
【0550】3−カルボキシメトキシ−6−アセチルオ
キシメチルピリジン 淡褐色粉末状(酢酸エチル−エタノールより再結晶) mp.136〜139℃(分解)。
【0551】参考例54 適当な出発原料を用い、参考例4、10又は15と同様
にして以下の化合物を得た。
【0552】2−〔(6−アセチルオキシメチル−3−
ピリジル)オキシメチルカルボニルアミノ〕ベンゾチア
ゾール 淡褐色粉末状(ジクロロメタン−クロロホルム−エタノ
ールより再結晶) mp.141〜142℃。
【0553】参考例55 適当な出発原料を用い、参考例3と同様にして以下の化
合物を得た。
【0554】2−〔(6−ヒドロキシメチル−3−ピリ
ジル)オキシメチルカルボニルアミノ〕ベンゾチアゾー
ル 無色プリズム状(エタノールより再結晶) mp.171〜172℃。
【0555】参考例56 適当な出発原料を用い、参考例22と同様にして以下の
化合物を得た。
【0556】2−〔(6−ホルミル−3−ピリジル)オ
キシメチルカルボニルアミノ〕ベンゾチアゾール 淡褐色粉末状(ジクロロメタンより再結晶) mp.216〜219℃(分解)。
【0557】参考例57 t−ブチルプロピオレート6.6mlのテトラヒドロフ
ラン200ml溶液に−78℃にてn−ブチルリチウム
26mlを15分要して加え、同温にて30分間撹拌し
た。ここに2−〔(6−ホルミル−3−ピリジル)オキ
シメチルカルボニルアミノ〕ベンゾチアゾール5gのテ
トラヒドロフラン(100ml)−N,N’−ジメチル
プロピルウレア(25ml)溶液を−78℃にて30分
要して添加した。その後同温にて5時間撹拌した。反応
液に−78℃にて酢酸5mlを加えた後、酢酸エチル3
00mlを加えて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で3回洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を
留去した。酢酸エチル−n−ヘキサンより再結晶して、
4.77gの2−{〔6−(1−ヒドロキシ−3−t−
ブトキシカルボニル−2−プロピニル)−3−ピリジ
ル〕オキシメチルカルボニルアミノ}ベンゾチアゾール
を得た。
【0558】淡褐色粉末状 mp.135〜140℃(分解)1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.41(9H,
s)、5.04(2H,s)、5.52(1H,d,J
=6Hz)、6.56(1H,d,J=6Hz)、7.
3−7.4(1H,m)、7.4−7.55(3H,
m)、7.55−7.85(1H,m)、7.95−
8.05(1H,m)、8.25−8.35(1H,
m)、12.65(1H,br)。
【0559】参考例58 5−エトキシカルボニル−2−ピリジルアルデヒド3.
09g及びエチレングリコール5.4gのベンゼン10
0ml溶液に触媒量のp−トルエンスルホン酸1水和物
を加え、ディーン・スターク管を用いて水を除去しなが
ら終夜還流した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄した。水層を酢酸エチル100mlで2回抽出
し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を濃縮した。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;n−ヘ
キサン:酢酸エチル=1:1)にて精製して、3.2g
の2−エチレンジオキシピリジン−5−カルボン酸エチ
ルを得た。
【0560】無色油状。
【0561】参考例59 2−エチレンジオキシピリジン−5−カルボン酸エチル
3.2gのエタノール5ml溶液に5N水酸化ナトリウ
ム水溶液6mlを氷冷下滴下した。10分間撹拌後、濃
塩酸を加えてpHを約4とし、析出物を濾取した。クロ
ロホルムで析出物を洗浄し、次いでトルエンで共沸後、
乾燥した。得られた2−エチレンジオキシ−5−カルボ
ン酸にジクロロメタン300mlを加えて懸濁液とし、
これに2−アミノベンゾチアゾール2.15g及びトリ
エチルアミン7mlを加え、氷冷した。この懸濁液に
N,N−ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホ
スフィニッククロリド5.5gを加え、同温にて2時間
撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50
mlを加え、分液した。ジクロロメタン層を水洗し、硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;n−
ヘキサン:酢酸エチル=1:1→1:1.5→1:2→
0:1)にて精製後、酢酸エチル−n−ヘキサンにて再
結晶して、1.6gの2−〔(6−エチレンジオキシ−
3−ピリジル)カルボニルアミノ〕ベンゾチアゾールを
得た。
【0562】淡黄色粉末状 mp.170〜171℃。
【0563】参考例60 2−〔(6−エチレンジオキシ−3−ピリジル)カルボ
ニルアミノ〕ベンゾチアゾール0.9gに室温にて3N
塩酸50mlを加え、5〜10分間撹拌した。その後8
0℃にて10分間加熱した。氷冷後、20%水酸化ナト
リウム水溶液を加えpH7〜8とした。酢酸エチル15
0mlで3回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルで再結晶して、3
50mgの2−〔(6−ホルミル−3−ピリジル)カル
ボニルアミノ〕ベンゾチアゾールを得た。
【0564】黄色粉末状(酢酸エチルより再結晶)m
p.249〜251℃。
【0565】参考例61 適当な出発原料を用い、参考例4、10又は15と同様
にして以下の化合物を得た。
【0566】2−〔(6−ホルミル−3−ピリジル)カ
ルボニルアミノ〕ベンゾチアゾール 黄色粉末状(酢酸エチルより再結晶) mp.249〜251℃。
【0567】実施例1 〔3−(4−モルホリノブチル)−4−(2−ベンゾチ
アゾリルアミノカルボニルメトキシ)ベンゾイル〕メチ
レントリフェニルホスホラン1.0g、アセトアルデヒ
ド0.2g及びパラアルデヒド0.2gのクロロホルム
20ml溶液を4時間加熱還流した。溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液;ジクロロ
メタン:メタノール=200:1〜50:1)で精製し
た。エタノール中にてメタンスルホン酸塩とし、エタノ
ール−ジエチルエーテルより再結晶し、2−〔4−(2
−ブテノイル)−2−(4−モルホリノブチル)フェノ
キシメチルカルボニルアミノ〕ベンゾチアゾール・メタ
ンスルホン酸塩377mgを得た。
【0568】白色粉末状1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:1.6−1.
8(4H,m)、1.95(3H,d,J=6Hz)、
2.31(3H,s)、2.65−2.9(2H,
m)、2.9−3.3(4H,m)、3.35−3.5
(2H,m)、3.5−3.75(2H,m)、3.9
−4.05(2H,m)、5.10(2H,s)、6.
93(1H,dd,J=15Hz,J=7.5Hz)、
7.02(1H,d,J=8Hz)、7.17(1H,
d,J=15Hz)、7.25−7.5(2H,m)、
7.7−8.1(4H,m)、9.48(1H,b
r)、12.70(1H,br)。
【0569】実施例2 ジメチル〔4−(2−ベンゾチアゾリルアミノカルボニ
ル)ベンゾイルメチル〕フォスフェート1.5g及びピ
リジン−2−アルデヒド0.5gのテトラヒドロフラン
30ml溶液に氷冷下5%水酸化ナトリウム6mlを加
え5時間撹拌した。酢酸で中和後、析出結晶を濾取し
た。水より再結晶して、1.15gの2−{4−〔3−
(2−ピリジル)アクリロイル〕ベンゾイルアミノ}ベ
ンゾチアゾールを得た。
【0570】融点220.5−221℃(分解)、黄色
粉末状。
【0571】実施例3 〔2−(2−ベンゾチアゾリルアミノカルボニル)フロ
イル〕メチレントリフェニルホスホラン16.4gのク
ロロホルム100ml溶液に、70℃の油浴にて加熱
下、グリオキシル酸・1水和物4.14gのジメチルホ
ルムアミド8ml溶液を滴下した。30分同温にて撹拌
後放冷し、析出晶を濾取することにより黄色粉末の2−
〔5−(3−カルボキシアクリロイル)−2−フロイル
アミノ〕ベンゾチアゾール5.5gを得た。
【0572】1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
6.80(1H,d,J=15.6Hz)、7.38−
7.42(1H,m)、7.47−7.51(1H,
m)、7.78−7.98(4H,m)、8.03(1
H,d,J=8.0Hz)、13.30(2H,br
s)。
【0573】実施例4 6−カルボキシメトキシ−1−オキソ−2−エトキシカ
ルボニルメチリデンテトラヒドロナフタレン1.5gの
ジクロロメタン30ml溶液に2−アミノベンゾチアゾ
ール0.7g、トリエチルアミン1.0ml及びN,
N’−ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホス
フィニッククロリド1.3gを加え、室温で終夜撹拌し
た。反応液を水洗乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー(溶出液;ジクロロメタン:
メタノール=200:1)で精製した。エタノールより
再結晶して0.88gの2−〔(1−オキソ−2−エト
キシカルボニルメチリデンテトラヒドロナフタレン−6
−イル)オキシメチルカルボニルアミノ〕ベンゾチアゾ
ールを得た。
【0574】淡黄色粉末状 mp 209−211.5℃。
【0575】実施例5 7−カルボキシメトキシ−1−オキソ−2−エトキシカ
ルボニルメチリデンベンゾスベラン16.9gのジクロ
ロメタン300ml溶液にジメチルホルムアミド3滴及
びオキザリルクロリド4.9mlを加え、室温で4時間
撹拌した。この溶液を2−アミノベンゾチアゾール7.
5g及びピリジン13mlのジクロロメタン200ml
溶液中に氷冷下に滴下した。室温で終夜撹拌後、反応液
を水、希塩酸、希炭酸水素ナトリウム水、水で順次洗浄
後乾燥し留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ー(溶出液;ジクロロメタン:メタノール=100:1
〜50:1)で精製後、ジイソプロピルエーテルにて再
結晶して16gの2−〔(1−オキソ−2−エトキシカ
ルボニルメチリデンベンゾスベラン−7−イル)オキシ
メチルカルボニルアミノ〕ベンゾチアゾールを得た。
【0576】白色粉末状 mp 151−152℃。
【0577】実施例6 2−〔(1−オキソ−2−エトキシカルボニルメチリデ
ンテトラヒドロナフタレン−6−イル)オキシメチルカ
ルボニルアミノ〕ベンゾチアゾール5.3gのテトラヒ
ドロフラン100ml溶液に5%水酸化ナトリウム30
mlを加え、室温で6時間撹拌した。5%塩酸を加えて
酸性とし、テトラヒドロフランを減圧で留去した。析出
白色粉末を濾取し、乾燥して、3.3gの2−〔(1−
オキソ−2−カルボキシメチリデンテトラヒドロナフタ
レン−6−イル)オキシメチルカルボニルアミノ〕ベン
ゾチアゾールを得た。
【0578】1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.9−3.5(4H,m)、5.06(2H,s)、
6.63(1H,s)、6.95−7.1(2H,
m)、7.25−7.5(2H,m)、7.76(1
H,d,J=7Hz)、7.85−8.05(2H,
m)、12.72(1H,br)。
【0579】実施例7 2−〔(1−オキソ−2−カルボキシメチリデンテトラ
ヒドロナフタレン−6−イル)オキシメチルカルボニル
アミノ〕ベンゾチアゾール1.0g及びトリエチルアミ
ン1.05mlのジクロロメタン30ml懸濁液に氷−
メタノール冷却下にクロロギ酸イソブチル0.32ml
を滴下した。30分間撹拌後、4−(4−メチル−1−
ホモピペラジニル)ピペリジン0.5gを加え、同温下
に1時間撹拌した。反応液を水洗乾燥後溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液;ジ
クロロメタン:メタノール=100:1→2:1)で精
製した。塩酸塩とし、エタノール−ジエチルエーテルで
再結晶し、白色粉末の80mgの2−〔{1−オキソ−
2−〔4−(4−メチル−1−ホモピペラジニル)−1
−ピペリジニルカルボニルメチリデン〕テトラヒドロナ
フタレン−6−イル}オキシメチレンカルボニルアミ
ノ〕ベンゾチアゾール・2塩酸塩を得た。
【0580】mp 190℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:1.4−1.
75(2H,m)、1.9−2.35(4H,m)、
2.77(3H,s)、2.5−4.2(16H,
m)、4.45−4.7(1H,m)、5.06(2
H,s)、6.9−7.5(5H,m)、7.77(1
H,d,J=7Hz)、7.85−8.0(2H,
m)、11.1(1H,br)、11.6(1H,b
r)、11.9(1H,br)。
【0581】実施例8 ジメチル{〔1−(2−ベンゾチアゾリルアミノカルボ
ニルメチル)ピペリジン−4−イル〕カルボニルメチ
ル}フォスフェート0.50g及び40%グリオキシリ
ック酸0.5mlのテトラヒドロフラン10ml溶液
に、氷冷下5%水酸化ナトリウム水5mlを加えて2時
間撹拌した。反応液に塩化アンモニウムを加えて中和
し、析出する白色粉末を濾取した。酢酸エチルより再結
晶して0.17gの2−{〔4−(3−カルボキシアク
リロイル)−1−ピペリジニル〕メチルカルボニルアミ
ノ}ベンゾチアゾールを得た。
【0582】mp 170−173℃ 白色粉末状。
【0583】実施例9 2−〔(3−ホルミルベンゾイソキサゾール−6−イ
ル)オキシメチルカルボニルアミノ〕ベンゾチアゾール
3.6g及びメトキシカルボニルメチレントリフェニル
ホスホラン3.6gのトルエン100ml溶液を2時間
加熱還流した。冷後析出結晶を濾取し、エタノール−水
より再結晶して2.5gの2−{〔3−(2−メトキシ
カルボニルビニル)ベンゾイソキサゾール−6−イル〕
オキシメチルカルボニルアミノ}ベンゾチアゾールを得
た。
【0584】mp 278.5−279℃(分解) 白色粉末状。
【0585】実施例10 2−〔4−(2−ブテノイル)−2−(3−モルホリノ
プロピル)フェノキシメチルカルボニルアミノ〕ベンゾ
チアゾール0.5g、トリメチルアミンN−オキシド
1.0g及び4%四塩化オスニウム3滴のアセトニトリ
ル30ml−ジクロロメタン5ml懸濁液を室温で2時
間撹拌した。水を加え酢酸エチルで抽出した。水洗乾燥
後、溶媒を留去し、残渣にジエチルエーテルを加え結晶
を濾取した。メタンスルホン酸塩とし、水−エタノール
−ジエチルエーテルより再結晶して、2−[4−(2,
3−ジヒドロキシブタノイル)−2−(3−モルホリノ
プロピル)フェノキシメチルカルボニルアミノ]ベンゾ
チアゾールを得た。収量98mg。
【0586】mp 206−208℃(分解)。
【0587】実施例11 2−〔2−メトキシ−4−{3−〔4−(4−メチル−
1−ピペラジニル)−1−ピペリジニルカルボニル〕ア
クリロイル}フェノキシメチルカルボニルアミノ〕ベン
ゾチアゾール200mgのジクロロメタン20ml溶液
に、エタンチオール0.2ml及び少量のトリエチルア
ミンを加え、室温で3時間撹拌した。反応液を留去し、
メタンスルホン酸塩とし、エタノール−ジエチルエーテ
ルより再結晶して144mgの2−〔2−メトキシ−4
−{3−〔4−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1
−ピペリジニルカルボニル〕−3−エチルチオプロピオ
ニル}フェノキシメチルカルボニルアミノ〕ベンゾチア
ゾール・2メタンスルホン酸塩を得た。
【0588】白色粉末状1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:1.1−4.
6(28H,m)、2.39(6H,s)、2.90
(3H,s)、5.05(2H,s)、7.02(1
H,d,J=7Hz)、7.25−7.5(3H,
m)、7.66(1H,d,J=6.5Hz)、7.7
7(1H,d,J=6Hz)、7.99(1H,d,J
=6.5Hz)。
【0589】実施例12 2−(2,3−ジヒドロ−1H−インダン−2−イル)
カルボニルアミノベンゾチアゾール10.0g及び無水
マレイン酸6.7gの1,2−ジクロロエタン100m
l溶液に、塩化アルミニウム13.6gを加え、70〜
80℃で2時間撹拌した。塩化アルミニウム5gを追加
し、4時間後水中に注ぎ結晶を濾取した。ジメチルホル
ムアミド約100mlに溶かし、熱時不溶物を濾去し
た。濾液にメタノール400mlを加え析出結晶を濾取
し、8.7gの2−〔6−(3−カルボキシアクリロノ
イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インダン−2−イ
ル〕カルボニルアミノベンゾチアゾールを得た。
【0590】褐色粉末状1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:3.15−
3.8(5H,m)、6.66(1H,d,J=15.
5Hz)、7.2−7.55(3H,m)、7.7−
8.05(5H,m)、12.56(1H,br)、1
3.15(1H,br)。
【0591】適当な出発原料を用い、実施例4及び5と
同様にして以下の化合物を得た。
【0592】
【表4】
【0593】
【表5】
【0594】
【表6】
【0595】
【表7】
【0596】
【表8】
【0597】
【表9】
【0598】
【表10】
【0599】
【表11】
【0600】
【表12】
【0601】
【表13】
【0602】
【表14】
【0603】
【表15】
【0604】
【表16】
【0605】
【表17】
【0606】
【表18】
【0607】
【表19】
【0608】
【表20】
【0609】
【表21】
【0610】
【表22】
【0611】
【表23】
【0612】
【表24】
【0613】
【表25】
【0614】
【表26】
【0615】
【表27】
【0616】
【表28】
【0617】
【表29】
【0618】
【表30】
【0619】
【表31】
【0620】
【表32】
【0621】
【表33】
【0622】
【表34】
【0623】
【表35】
【0624】
【表36】
【0625】
【表37】
【0626】
【表38】
【0627】
【表39】
【0628】
【表40】
【0629】
【表41】
【0630】
【表42】
【0631】
【表43】
【0632】
【表44】
【0633】
【表45】
【0634】
【表46】
【0635】
【表47】
【0636】
【表48】
【0637】
【表49】
【0638】
【表50】
【0639】
【表51】
【0640】
【表52】
【0641】上記で得られる本発明化合物のNMRスペ
クトルデータは以下の通りである。
【0642】1)1H−NMR(CDCl3+DMSO−
6)δppm:1.2−1.4(9H,m)、2.4
5−4.35(17H,m)、4.96(2H,s)、
6.88(1H,d,J=8.5Hz)、7.25−
7.55(2H,m)、7.75−7.95(4H,
m)、12.00(1H,br)。
【0643】2)1H−NMR(DMSO−d6)δpp
m:1.23(3H,t,J=7.5Hz)、2.75
(2H,q,J=7.5Hz)、4.33(2H,t,
J=5.2Hz)、4.43(2H,t,J=5.2H
z)、5.14(2H,s)、6.69(1H,d,J
=15.5Hz)、6.89(1H,s)、7.06
(1H,d,J=8.6Hz)、7.21−7.38
(2H,m)、7.38−7.53(1H,m)、7.
71(1H,s)、7.78(1H,d,J=7.5H
z)、7.85−8.08(4H,m)、12.72
(1H,brs)。
【0644】3)1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.4−2.1(4H,m)、2.6−3.05(5
H,m)、4.4(1H,br)、6.91(1H,d
d,J=6Hz,J=15.5Hz)、7.25(1
H,d,J=15.5Hz)、7.2−7.55(2
H,m)、7.78(1H,d,J=7.5Hz)、
8.02(1H,d,J=7Hz)、8.16(2H,
d,J=8.5Hz)、8.29(2H,d,J=8.
5Hz)。このNMRスペクトルは形態が遊離の化合物
のNMRデータである。
【0645】4)1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.1−1.35(1H,m)、1.55−2.1(5
H,m)、2.32(3H,s)、2.45−2.7
(1H,m)、2.75−3.0(2H,m)、6.8
2(1H,d,J=15.5Hz)、6.98(1H,
dd,J=6.5Hz,J=15.5Hz)、7.3−
7.5(3H,m)、7.8−7.9(1H,m)、
7.96(2H,d,J=8.5Hz)、8.08(2
H,d,J=8.5Hz)。このNMRスペクトルは形
態が遊離の化合物のNMRデータである。
【0646】5)1H−NMR(DMSO−d6)δpp
m:2.29(3H,s)、2.82(3H,s)、
2.9−3.8(11H,m)、4.2−4.7(2
H,m)、7.25−7.55(4H,m)、7.7−
8.05(5H,m)、9.69(1H,br)、1
2.57(1H,s)。
【0647】6)1H−NMR(DMSO−d6)δpp
m:1.1−4.6(28H,m)、2.39(6H,
s)、2.90(3H,s)、5.05(2H,s)、
7.02(1H,d,J=7Hz)、7.25−7.5
(3H,m)、7.66(1H,d,J=6.5H
z)、7.77(1H,d,J=6Hz)、7.99
(1H,d,J=6.5Hz)。
【0648】7)1H−NMR(DMSO−d6)δpp
m:1.70−1.90(2H,m)、2.38−2.
64(6H,m)、3.52(2H,q,J=5.9H
z)、3.74(4H,t,J=4.7Hz)、4.0
6(3H,s)、4.86(2H,s)、6.90(1
H,d,J=14.9Hz)、7.03(1H,d,J
=8.2Hz)、7.30−7.51(2H,m)、
7.64−7.87(5H,m)、7.96(1H,
d,J=14.9Hz)、10.31(1H,br)。
【0649】8)1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.11(6H,s)、1.25−1.6(6H,
m)、2.26(2H,s)、2.3−2.5(4H,
m)、4.06(3H,s)、4.85(2H,s)、
6.76(1H,d,J=15.5Hz)、7.02
(1H,d,J=8Hz)、7.10(1H,d,J=
15.5Hz)、7.25−7.65(4H,m)、
7.8−7.9(2H,m)、10.40(1H,b
r)。
【0650】9)1H−NMR(DMSO−d6)δpp
m:1.00−1.50(5H,m)、1.50−1.
90(5H,m)、1.90−2.40(2H,m)、
2.64−3.00(5H,m)、3.00−4.04
(10H,m)、5.13(3H,s)、6.85(1
H,dd,J=6.6Hz,J=14.9Hz)、6.
96−7.20(2H,m)、7.31(1H,d,J
=7.9Hz)、7.44(1H,d,J=7.2H
z)、7.77(1H,d,J=7.9Hz)、7.8
6−8.12(3H,m)、11.80(2H,b
r)、12.79(1H,br)。
【0651】10)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:1.6−1.8(4H,m)、1.95(3H,
d,J=6Hz)、2.31(3H,s)、2.65−
2.9(2H,m)、2.9−3.3(4H,m)、
3.35−3.5(2H,m)、3.5−3.75(2
H,m)、3.9−4.05(2H,m)、5.10
(2H,s)、6.93(1H,dd,J=15Hz,
J=7.5Hz)、7.02(1H,d,J=8H
z)、7.17(1H,d,J=15Hz)、7.25
−7.5(2H,m)、7.7−8.1(4H,m)、
9.48(1H,br)、12.70(1H,br)。
【0652】11)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:1.9−2.5(6H,m)、2.39(9H,
s)、2.7−4.1(26H,m)、5.16(2
H,s)、7.10(1H,d,J=8.5Hz)、
7.25−7.55(2H,m)、7.60(2H,
d,J=8Hz)、7.65−8.2(8H,m)、
9.64(3H,br)、12.69(1H,br)。
【0653】12)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:1.29(6H,d,J=6.9Hz)、3.3
5−3.55(1H,m)、5.14(2H,s)、
6.70−6.84(2H,m)、7.02(1H,
d,J=8.6Hz)、7.18−7.28(1H,
m)、7.28−7.41(1H,m)、7.41−
7.58(1H,m)、7.68−7.88(2H,
m)、7.90−8.09(4H,m)、8.91(1
H,s)、9.55(1H,s)、12.65(1H,
brs)。
【0654】13)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:6.67(1H,d,J=15.5Hz)、7.
2−7.5(2H,m)、7.62(1H,d,J=8
Hz)、7.73(2H,d,J=9Hz)、7.89
(1H,d,J=8Hz)、7.91(1H,d,J=
15.5Hz)、8.05(2H,d,J=9Hz)、
9.81(1H,br)、12.20(1H,br)。
【0655】14)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:4.08(3H,s)、4.87(2H,s)、
7.06(1H,d,J=8Hz)、7.3−8.15
(13H,m)。
【0656】15)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:1.4−1.75(2H,m)、1.9−2.3
5(4H,m)、2.77(3H,s)、2.5−4.
2(16H,m)、4.45−4.7(1H,m)、
5.06(2H,s)、6.9−7.5(5H,m)、
7.77(1H,d,J=7Hz)、7.85−8.0
(2H,m)、11.1(1H,br)、11.6(1
H,br)、11.9(1H,br)。
【0657】16)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:1.41−1.90(2H,m)、1.93−
2.40(4H,m)、2.58−2.90(4H,
m)、2.90−4.00(10H,m)、4.07−
4.36(1H,m)、4.43−4.72(1H,
m)、7.35(1H,t,J=7.5Hz)、7.4
0−7.59(2H,m)、7.70−7.90(2
H,m)、8.03(1H,d,J=7.2Hz)、
8.17(2H,d,J=8.8Hz)、8.29(2
H,d,J=8.8Hz)、11.12−12.24
(2H,m)、12.73(1H,br)。
【0658】17)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:1.4−1.7(2H,m)、2.0−2.35
(4H,m)、2.5−3.9(16H,m)、2.7
7(3H,s)、4.1−4.3(1H,m)、4.5
−4.7(1H,m)、7.2−7.5(4H,m)、
7.7−8.0(5H,m)、11.1(1H,b
r)、11.5(1H,br)、11.9(1H,b
r)、12.55(1H,br)。
【0659】18)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:1.4−2.5(10H,m)、2.6−4.0
(12H,m)、2.81(3H,s)、4.45−
4.6(1H,m)、5.03(2H,s)、6.9−
7.05(3H,m)、7.25−7.5(2H,
m)、7.66(1H,d,J=8.5Hz)、7.7
6(1H,d,J=7.5Hz)、7.98(1H,
d,J=7Hz)、12.6−13.0(3H,b
r)。
【0660】19)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:1.38(6H,d,J=7Hz)、1.6−1.
85(2H,m)、2.33(3H,s)、2.35−
2.75(10H,m)、3.35−3.6(3H,
m)、4.88(2H,s)、6.93(1H,d,J
=15Hz)、6.94(1H,d,J=9.5H
z)、7.3−7.55(2H,m)、7.8−8.1
(6H,m)。このNMRスペクトルは形態が遊離の化
合物のNMRデータである。
【0661】20)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:1.48−1.92(2H,m)、2.01−
2.40(4H,m)、2.60−2.92(1H,
m)、2.80(3H,s)、3.04−3.94(1
0H,m)、4.00(3H,s)、4.12−4.3
2(1H,m)、4.50−4.72(1H,m)、
7.27−7.58(5H,m)、7.71−7.86
(1H,m)、7.98−8.10(1H,m)、8.
32−8.50(2H,m)、11.03−13.18
(3H,m)。
【0662】21)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:1.48−1.90(2H,m)、2.07−
2.42(4H,m)、2.65−2.90(1H,
m)、2.80(3H,s)、3.04−3.99(1
0H,m)、4.18−4.37(1H,m)、4.5
8−4.73(1H,m)、7.33−7.47(1
H,m)、7.47−7.58(1H,m)、7.59
(1H,d,J=15.3Hz)、7.75−7.90
(4H,m)、8.02−8.12(1H,m)、1
1.03−13.61(3H,m)。
【0663】22)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:1.3−2.0(12H,m)、2.32(3
H,s)、2.65−2.9(3H,m)、2.95−
3.25(4H,m)、3.25−3.5(2H,
m)、3.55−3.75(2H,m)、3.9−4.
1(2H,m)、5.12(2H,s)、6.89(1
H,dd,J=15Hz,J=8Hz)、7.02(1
H,d,J=8.5Hz)、7.10(1H,d,J=
15Hz)、7.25−7.5(2H,m)、7.75
−8.1(4H,m)、9.51(1H,br)、1
2.70(1H,br)。
【0664】23)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:1.84−2.18(5H,m)、2.31(3
H,s)、2.65−2.88(2H,m)、2.88
−3.82(8H,m)、3.82−4.13(2H,
m)、5.11(2H,s)、6.82−7.25(3
H,m)、7.25−7.56(2H,m)、7.77
(1H,d,J=7.8Hz)、7.79−8.08
(2H,m)、9.60(1H,br)、12.73
(1H,br)。
【0665】24)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:1.49−2.27(9H,m)、2.01(3
H,d,J=6.5Hz)、2.27−2.60(2
H,m)、2.47(4H,t,J=4.6Hz)、
2.85(2H,t,J=7.6Hz)、2.95−
3.16(2H,m)、3.65(4H,t,J=4.
6Hz)、4.84(2H,s)、6.79−7.21
(3H,m)、7.23−7.54(2H,m)、7.
72−7.97(4H,m)。
【0666】25)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:2.00(3H,d,J=5.5Hz)、2.05
−2.3(2H,m)、2.7−3.4(14H,
m)、3.7−3.9(2H,m)、4.95(2H,
s)、6.8−7.15(3H,m)、7.2−7.5
(2H,m)、7.7−7.9(4H,m)。
【0667】26)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:1.95(3H,d,J=5.5Hz)、1.5
−2.1(6H,m)、2.37(3H,s)、2.6
5−4.0(10H,m)、5.12(2H,s)、
6.85−7.2(3H,m)、7.25−7.5(2
H,m)、7.7−8.0(4H,m)、9.09(1
H,br)、12.70(1H,br)。
【0668】27)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:1.43−2.39(9H,m)、2.00(3
H,dd,J=6.5Hz,J=1.1Hz)、2.2
5(6H,s)、2.47(2H,t,J=7.5H
z)、2.85(2H,t,J=7.5Hz)、2.9
4−3.13(2H,m)、4.85(2H,s)、
6.78−7.23(3H,m)、7.23−7.57
(2H,m)、7.68−7.96(4H,m)。
【0669】28)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:1.26(6H,d,J=6.9Hz)、2.7
5(3H,brs)、2.93−3.21(2H,
m)、3.21−4.70(7H,m)、5.15(2
H,s)、7.02(1H,d,J=8.8Hz)、
7.35−7.38(1H,m)、7.38−7.62
(3H,m)、7.66−7.72(2H,m)、7.
91−8.19(6H,m)、11.34(1H,br
s)、12.74(1H,brs)。
【0670】29)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:3.92(3H,s)、3.93−4.01(2
H,m)、5.10(2H,s)、7.03(1H,
d,J=15.2Hz)、7.06−7.18(1H,
m)、7.30−7.40(1H,m)、7.40−
7.55(1H,m)、7.55−7.63(1H,
m)、7.70−7.80(2H,m)、7.81(1
H,d,J=15.2Hz)、8.00−8.07(1
H,m)、8.88−9.00(1H,m)、12.2
1−12.98(2H,m)。
【0671】30)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:2.65−3.11(7H,m)、2.73(3
H,s)、3.23−3.54(4H,m)、3.62
−3.78(2H,m)、3.92−4.27(1H,
m)、4.27−4.61(1H,m)、5.13(2
H,s)、6.04−6.18(1H,m)、6.96
−7.09(1H,m)、7.26−7.39(1H,
m)、7.39−7.51(1H,m)、7.55−
7.68(1H,m)、7.68−7.94(6H,
m)、7.94−8.03(1H,m)、10.74
(1H,brs)、12.69(1H,brs)。
【0672】31)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:3.15−3.8(5H,m)、6.66(1
H,d,J=15.5Hz)、7.2−7.55(3
H,m)、7.7−8.05(5H,m)、12.56
(1H,br)、13.15(1H,br)。
【0673】32)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:2.9−3.5(4H,m)、5.06(2H,
s)、6.63(1H,s)、6.95−7.1(2
H,m)、7.25−7.5(2H,m)、7.76
(1H,d,J=7Hz)、7.85−8.05(2
H,m)、12.72(1H,br)。
【0674】33)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:1.85−2.0(2H,m)、2.65−2.
9(4H,m)、5.03(2H,s)、6.48(1
H,s)、6.9−7.05(2H,m)、7.25−
7.5(2H,m)、7.65−7.85(2H,
m)、7.98(1H,d,J=7.5Hz)、12.
78(2H,br)。
【0675】34)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:5.10(2H,s)、6.99(1H,d,J
=16.5Hz)、7.15−7.55(4H,m)、
7.70(1H,d,J=16.5Hz)、7.76
(1H,d,J=9Hz)、7.98(1H,d,J=
8Hz)、8.14(1H,d,J=9Hz)。
【0676】35)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:0.93(3H,t,J=7.3Hz)、1.5
5−1.75(2H,m)、2.70(2H,t,J=
7.8Hz)、5.12(2H,s)、6.90(1
H,d,J=15.5Hz)、7.05(1H,d,J
=8.7Hz)、7.25−7.50(2H,m)、
7.70−8.05(4H,m)、8.21(1H,
d,J=15.6Hz)、12.66(1H,br)。
【0677】36)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:1.32−2.14(10H,m)、2.14−
3.13(13H,m)、2.45(3H,s)、4.
89(2H,s)、6.27−7.17(3H,m)、
7.23−7.58(2H,m)、7.70−8.01
(4H,m)。
【0678】適当な出発原料を用い、実施例4及び5と
同様にして以下の化合物を得た。
【0679】
【表53】
【0680】
【表54】
【0681】
【表55】
【0682】
【表56】
【0683】
【表57】
【0684】
【表58】
【0685】表53〜表58に記載の各化合物のNMR
スペクトルは、以下の通りである。
【0686】(1)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:3.0−3.6(5H,m)、6.30−6.82
(1H,m)、7.0−8.0(12H,m)、8.0
−8.4(2H,m)、10.60(1H,br)。
【0687】(2)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:1.20−1.68(3H,m)、3.08−3.
60(5H,m)、4.02−4.50(2H,m)、
6.60−8.00(13H,m)。
【0688】(3)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:3.10−3.70(5H,m)、3.77(3
H,s)、3.83(3H,s)、6.73−8.06
(11H,m)、10.20(1H,s)、12.51
(1H,s)。
【0689】(4)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:2.31(3H,s)、2.83(3H,s)、
2.93−3.75(6H,m)、4.09−4.75
(2H,m)、7.34(1H,t,J=8.1H
z)、7.47(1H,t,J=8.3Hz)、7.5
3(1H,d,J=15.5Hz)、7.75(1H,
d,J=15.5Hz)、7.75−7.88(1H,
m)、7.89(1H,d,J=7.7Hz)、8.7
2−8.96(1H,m)、9.04(1H,s)、
9.74(1H,br)、13.19(1H,br)。
【0690】(5)1H−NMR(CDCl3)δpp
m:1.28−1.40(12H,m)、3.34(1
H,sept,J=8.2Hz)、3.93(3H,
s)、4.25−4.40(4H,m)、4.86(2
H,s)、6.41(1H,s)、7.36(1H,
t,J=8.2Hz)、7.48(1H,t,J=8.
2Hz)、7.80−7.88(4H,m)、9.58
(1H,br)。
【0691】(6)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:6.74(1H,d,J=15.5Hz)、7.
34(1H,t,J=8.2Hz)、7.47(1H,
t,J=8.2Hz)、7.76(1H,d,J=8.
4Hz)、7.80(1H,d,J=15.5Hz)、
8.01(1H,d,J=7.5Hz)、8.80(1
H,s)、9.06(1H,s)、13.23(2H,
br)。
【0692】(7)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:2.37(6H,s)、2.82(3H,d,J
=4.5Hz)、2.9−3.2(3H,m)、3.3
5−3.55(3H,m)、4.25−4.4(1H,
m)、4.5−4.65(1H,m)、5.19(2
H,s)、5.44(1H,br)、7.25−7.3
5(1H,m)、7.4−7.5(1H,m)、7.5
4(1H,d,J=15.5Hz)、7.66(1H,
dd,J=3Hz,J=9Hz)、7.75−7.85
(1H,m)、7.95−8.05(1H,m)、8.
13(1H,d,J=9Hz)、8.31(1H,d,
J=15.5Hz)、8.55(1H,d,J=3H
z)、9.78(1H,br)、12.65(1H,b
r)。
【0693】(8)1H−NMR(DMSO−d6)δp
pm:3.18(3H,s)、3.78(0.3×3
H,s)、3.85(0.7×3H,s)、4.52
(2H,s)、5.92(0.3×1H,d,J=12
Hz)、6.2−6.45(2H,m)、6.50
(0.7×1H,d,J=15.5Hz)、6.89
(0.3×1H,d,J=12Hz)、7.29(1
H,t,J=7.5Hz)、7.43(1H,t,J=
7.5Hz)、7.61(1H,d,J=7.5H
z)、7.67(0.7×1H,d,J=15.5H
z)、7.74(1H,d,J=8Hz)、7.96
(1H,d,J=7.5Hz)。
【0694】実施例230 適当な出発原料を用い、実施例3と同様にして以下の化
合物を得た。
【0695】2−〔4−(3−カルボキシアクリロイ
ル)−2−テノイルアミノ〕ベンゾチアゾール 淡黄色粉末状1 H−NMR(CDCl3)δppm:6.74(1H,
d,J=15.5Hz)、7.34(1H,t,J=
8.2Hz)、7.47(1H,t,J=8.2H
z)、7.76(1H,d,J=8.4Hz)、7.8
0(1H,d,J=15.5Hz)、8.01(1H,
d,J=7.5Hz)、8.80(1H,s)、9.0
6(1H,s)、13.23(2H,br)。
【0696】実施例231 2−{3−〔6−(1−ヒドロキシ−3−t−ブトキシ
カルボニル−2−プロピニルピリジル〕オキシメチルカ
ルボニルアミノ}ベンゾチアゾール4.77gをジメチ
ルホルムアミド10mlに溶解し、室温にて25時間撹
拌した。その後100℃にて1.5時間撹拌した。冷後
反応液に、エタノール、アセトニトリル及び水を加えて
結晶化した。析出する固体を濾取し、ジメチルホルムア
ミド−エタノール−アセトニトリル−水より再結晶し
て、3.16gの2−{〔6−(3−t−ブトキシカル
ボニルアクリロノイル)−3−ピリジル〕オキシメチル
カルボニルアミノ}ベンゾチアゾールを得た。
【0697】淡黄色粉末状 mp.175−176℃(分解)。
【0698】実施例232 適当な出発原料を用い、実施例6と同様にして以下の化
合物を得た。
【0699】2−{〔6−(3−カルボキシアクリロノ
イル)−3−ピリジル〕オキシメチルカルボニルアミ
ノ}ベンゾチアゾール・トリフルオロ酢酸塩 淡灰色粉末状(ジクロロメタン−塩酸より再結晶) mp.239−242℃(分解)。
【0700】実施例233 2−〔(6−ホルミル−3−ピリジル)カルボニルアミ
ノ〕ベンゾチアゾール0.3g及び2,4−ペンタンジ
オン0.16gのベンゼン60ml溶液にピペリジン及
び酢酸を各5滴ずつ加えた。その後1.5時間加熱還流
後反応液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出液;n−ヘキサン:酢酸エチ
ル=1:1→1:2)にて精製後、酢酸エチル−n−ヘ
キサンより再結晶して、290mgの2−{〔6−
(2,2−ジアセチルビニル)−3−ピリジル〕カルボ
ニルアミノ}ベンゾチアゾールを得た。
【0701】黄色粉末状 mp.213.5〜215℃ 実施例234 2−(6−ホルミル−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−2−イル)カルボニルアミノベンゾチアゾール0.
35g、1−(ベンゾイルメチル)−1,2,4−トリ
アゾール0.19g、酢酸5滴及びピペリジン5滴のト
ルエン30ml溶液を、水を除去しながら24時間加熱
還流した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液;ジクロロメタン→ジクロロメ
タン:メタノール=100:1)にて精製して、0.3
5gの2−〔{6−〔(2−ベンゾイル−2−(1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ビニル〕−2,3−
ジヒドロ−1H−インデン−2−イル}カルボニルアミ
ノ〕ベンゾチアゾールを得た。
【0702】黄色不定形1 H−NMR(CDCl3)δppm:3.0−3.6
(5H,m)、6.30−6.82(1H,m)、7.
0−8.0(12H,m)、8.0−8.4(2H,
m)、10.60(1H,br)。
【0703】薬理試験 以下の薬理試験に用いた供試化合物は、次の通りであ
る。
【0704】供試化合物1:2−〔2−(4−モルホリ
ノブチル)−4−(3−メチルアクリロイル)フェノキ
シ〕メチルカルボニルアミノベンゾチアゾール・メタン
スルホン酸塩 供試化合物2:2−{2−(4−モルホリノブチル)−
4−[3−(3−テトラヒドロピラニルアクリロイル)
フェノキシ〕メチルカルボニルアミノベンゾチアゾール
・メタンスルホン酸塩 供試化合物3:2−〔2−(3−モルホリノプロピル)
−4−(3−メチルアクリロイル)フェノキシ〕メチル
カルボニルアミノベンゾチアゾール・メタンスルホン酸
塩 (1)プロティンキナーゼC(PKC)阻害作用 PKC活性の測定法 ラット脳可溶性分画を用いたPKCの精製は、Kikk
awaらの方法〔Ushio Kikkawa,Yos
himi Takai,Ryoji Minakuch
i,Shinichi Inohara,and Ya
sutomiNishizuka:The Journ
al of BiologicalChemistry
vol257,No.22,pp13341−133
48(1982)〕に従って行なった。PKC活性は、
20mM トリス塩酸緩衝液(pH7.5)、200μ
g/ml仔牛胸腺由来のHlヒストン、10μM〔γ−
32P〕アデノシントリホスフェート(ATP)、5mM
酢酸マグネシウム、8μg/mlホスファチジルセリ
ン、2μg/mlジアシルグリセロール及び0.3mM
Ca2+の存在下で、〔γ−32P〕ATPから仔牛胸腺
由来のHlヒストンへの放射活性の転移により測定し
た。供試化合物は、ジメチルホルムアミドに溶解し、最
終濃度が0.8%となるようにアッセイ系に加えた。3
0℃で30分間インキュベーションし、25%トリクロ
ロ酢酸を加えて反応を停止し、酸不溶タンパクを吸引ろ
過によりニトロセルロース膜上に補足した。32Pの放射
活性をシンチレーションカウンターで測定した。結果を
表59に示す。
【0705】
【表59】
【0706】(2)ラット腎臓虚血再潅流モデル SD雄性ラットの右腎臓を摘出し、左腎動脈を一定時間
クランプし、再潅流することにより腎臓虚血再潅流モデ
ル作成し、供試化合物の効果を検討した。
【0707】供試化合物1は虚血5分前に10mg/k
gの用量で静脈内投与した。24時間後に尾静脈より静
脈血を採取し、血中クレアチニン及び尿素窒素量を求め
た。その結果、血中クレアチニンがコントロール群1.
92±0.62mg/dl(mean±s.e.)、供
試化合物1投与群が1.4±0.23mg/dl(me
an±s.e.)、尿素窒素量がコントロール群68.
2±17.0mg/dl(mean±s.e.)、供試
化合物1投与群が53.0±12.0mg/dl(me
an±s.e.)であり、供試化合物1投与群はコント
ロール群に比べていずれも低い傾向にあった。
【0708】供試化合物2は、虚血及び再潅流5分前に
3mg/kgの用量で静脈内投与した。24時間後に尾
静脈より静脈血を採取し、血中クレアチニン及び尿素窒
素量を求めた。その結果、血中クレアチニンがコントロ
ール群3.06±0.34mg/dl(mean±s.
e.)、供試化合物2投与群が2.14±0.27mg
/dl(mean±s.e.)、尿素窒素量がコントロ
ール群96.8±8.3mg/dl(mean±s.
e.)、供試化合物2投与群が67.7±6.3mg/
dl(mean±s.e.)であり、供試化合物2投与
群はコントロール群に比べいずれも有意に低かった。
【0709】また供試化合物3を虚血5分前に3mg/
kgの用量で経口投与した。48時間後に尾静脈より静
脈血を採取し、血中クレアチニン及び尿素窒素量を求め
た。その結果、血中クレアチニンがコントロール群1.
20±0.11mg/dl(mean±s.e.)、供
試化合物3投与群が0.88±0.03mg/dl(m
ean±s.e.)、尿素窒素量がコントロール群5
2.7±6.3mg/dl(mean±s.e.)、供
試化合物3投与群が35.3±2.2mg/dl(me
an±s.e.)であり、供試化合物3投与群はコント
ロール群に比べいずれも有意に低かった。
【0710】(3)TPA誘発マウス耳介浮腫、表皮肥
厚モデル 雌性マウス(ICR)の耳の片面に200μg/mlホ
ルボールエステル(TPA)を10μlずつ塗布し、T
PA塗布4時間後にダイアルシックネスゲージを用いて
耳介厚を測定し、増加耳介厚を求めた。供試化合物はア
セトンに溶解し、TPA塗布30分前に耳の両面に塗布
した。
【0711】供試化合物2は、1%の用量で20μl塗
布した。TPA塗布4時間後の増加耳介厚は、コントロ
ール群が370±21μm(mean±s.e.)であ
るのに対し、供試化合物2投与群は、127±31μm
(mean±s.e.)であり、供試化合物2投与群で
は対照群に比べて耳介の肥厚が有意に抑制していた。
【0712】供試化合物3は、0.5%の用量で20μ
l塗布した。TPA塗布4時間後の増加耳介厚は、コン
トロール群が346±16μm(mean±s.e.)
であるのに対し、供試化合物3投与群は、274±28
μm(mean±s.e.)であり、供試化合物3投与
群では対照群に比べて耳介の肥厚が有意に抑制してい
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/425 ABN A61K 31/425 ABN ACF ACF ACJ ACJ AED AED AGZ AGZ 31/44 ABG 31/44 ABG 31/445 ABA 31/445 ABA 31/495 ACL 31/495 ACL 31/535 ACD 31/535 ACD 31/55 ADA 31/55 ADA C07D 417/12 211 C07D 417/12 211 213 213 233 233 243 243 249 249 257 257 261 261 307 307 (72)発明者 阿部 薫 徳島県徳島市八万町宮ノ谷76番地の7 (72)発明者 中矢 賢治 徳島県徳島市川内町上別宮北48番地 (72)発明者 竹村 勲 東京都大田区南雪谷1−15−7 (72)発明者 篠原 友一 徳島県鳴門市撫養町小桑島字前浜140番地 (72)発明者 棚田 喜久 徳島県鳴門市撫養町斎田字東発19番3 (72)発明者 山内 孝仁 徳島県板野郡北島町鯛浜字原92番地1

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 〔式中R1は、水素原子又は低級アルカノイルオキシ置
    換低級アルキル基を示す。R2は(1) 【化2】 (lは0又は1を示す。Zは基−A−O−又は基−A1
    NR5−を示す。A及びA1は低級アルキレン基を示す。
    5は、水素原子又は低級アルキル基を示す。R3は、ア
    ルケニルカルボニル基、基−CO−C(R6)=CR7
    8(R6は、水素原子又はイミダゾリル基を示す。R7
    びR8は、異なって、(a)水素原子、(b)フェニル
    環上に置換基としてカルボキシ基、ハロゲン原子、水酸
    基、ハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、
    低級アルコキシ基及び基−COR9(R9は窒素原子又は
    酸素原子を1〜2個有する5〜6員環の飽和の複素環基
    を示す。該複素環基上には置換基として低級アルキル
    基、水酸基、低級アルキル基を有することのあるピペラ
    ジニル基、低級アルキル基を有することのあるピペラジ
    ニル基置換低級アルキル基及び低級アルキル基を有する
    ことのあるホモピペラジニル基なる群より選ばれる基を
    有してもよい。)なる群から選ばれる基を1〜3個有す
    ることのあるフェニル基、(c)ベンゾイル基、(d)
    フェニル低級アルキル基、(e)シクロアルキル基、
    (f)1,2,4−トリアゾリル置換低級アルコキシカ
    ルボニル基、(g)イミダゾリル置換低級アルコキシカ
    ルボニル基、(h)ピペリジニル低級アルキル基、
    (i)低級アルカノイル基、(j)水酸基置換低級アル
    キル基、(k)基−(COO)1A−NR1011(l及
    びAは前記に同じ。R10及びR11は、同一又は異なっ
    て、水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシカル
    ボニル基を示す。)、(l)低級アルコキシカルボニル
    置換低級アルキル基、(m)ハロゲン置換低級アルキル
    基、(n)低級アルケニルオキシカルボニル置換低級ア
    ルキル基、(o)基−(CO)l−NR1213(lは前
    記に同じ。R12及びR13は、同一又は異なって、水素原
    子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基、基−A
    2−NR1415(A2は置換基として水酸基を有すること
    のある低級アルキレン基を示す。R14及びR15は、同一
    又は異なって、水素原子、低級アルキル基、置換基とし
    て低級アルキル基を有することのあるピペリジニル基又
    は置換基として低級アルキル基を有することのあるアミ
    ノ低級アルキル基を示す。R14及びR15は結合する窒素
    原子と共に窒素原子もしくは酸素原子を介し又は介する
    ことなく互いに結合して5〜7員の飽和複素環を形成し
    てもよい。該複素環には低級アルキル基が置換していて
    もよい。)低級アルコキシカルボニル基、水酸基、低級
    アルコキシ基、置換基として低級アルキル基を有するこ
    とのあるアミノ基、低級アルケニル基、カルボキシ置換
    低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル置換低級ア
    ルキル基、水酸基置換低級アルキル基、フェニル基、シ
    クロアルキル基又は置換基として低級アルキル基を有す
    ることのあるピペリジニル基を示す。)、(p)基−
    (W)l−R(Wは、基−CO−又は基−ACO−を示
    す。l及びAは、前記に同じ。Rは、窒素原子、酸素原
    子又は硫黄原子を1〜4個有する5〜10員の単環もし
    くは二項環の飽和又は不飽和の複素環残基を示す。該複
    素環基には、置換基として低級アルキル基、水酸基、置
    換基として低級アルキル基を有することのあるホモピペ
    ラジニル基、置換基として低級アルキル基を有すること
    のあるピペラジニル基、置換基として低級アルキル基を
    有することのあるピペラジニル基置換低級アルキル基、
    低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシ基及びオ
    キソ基なる群から選ばれる基を有していてもよい。)、
    (q)カルボキシ基又は(r)低級アルコキシカルボニ
    ル基を示す。)、フェニル環上に置換基としてカルボキ
    シ基及び低級アルコキシ基なる群より選ばれる基を有す
    ることのあるベンゾイル基、置換基としてオキソ基を有
    することのある2,3,4,5−テトラヒドロフリル低
    級アルカノイル基、置換基としてオキソ基を有すること
    のある1,3−ジヒドロイソベンゾフリル低級アルカノ
    イル基、置換基として水酸基及び低級アルキル基なる群
    より選ばれる基を有することのある2,5−ジヒドロフ
    ラノ[4,3−c]ピリジル低級アルカノイル基又は基
    −COCHR18CHR1617(R18は、水素原子又は水
    酸基を示す。R16は、水素原子、低級アルキル基、カル
    ボキシ基又は基−(CO)lNR1920(lは前記に同
    じ。R19及びR20は、結合する窒素原子と共に窒素原子
    もしくは酸素原子を介し又は介することなく5〜6員の
    飽和複素環を形成してもよい。該複素環には置換基とし
    て低級アルキル基及び置換基として低級アルキル基を有
    することのあるピペラジニル基なる群より選ばれる基を
    有していてもよい。)を示す。R17は、水素原子、低級
    アルキルチオ基、水酸基又は基−NR1920(R19及び
    20は、前記に同じ。)を示す。)を示す。R4は、同
    一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
    ル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル置
    換低級アルキル基、低級アルカノイルオキシ置換低級ア
    ルキル基、水酸基置換低級アルキル基、ハロゲン置換低
    級アルキル基、カルボキシ置換低級アルキル基又は基−
    A(CO)lNR2122(l及びAは前記に同じ。R21
    及びR22は、同一又は異なって、水素原子又は低級アル
    キル基を示す。R21及びR22は、結合する窒素原子と共
    に窒素原子もしくは酸素原子を介し又は介することなく
    5〜7員環の飽和の複素環を形成してもよい。該複素環
    には置換基として低級アルキル基、水酸基置換低級アル
    キル基、水酸基、低級アルカノイル基、及び基−(A)
    lNR2324(l及びAは、前記に同じ。R23及びR24
    は同一又は異なって水素原子又は低級アルキル基を示
    す。R23及びR24は、結合する窒素原子と共に窒素原子
    もしくは酸素原子を介し又は介することなく5〜7員の
    飽和複素環を形成してもよい。該複素環には置換基とし
    て低級アルキル基が置換していてもよい。)なる群より
    選ばれる基を有していてもよい。)を示す。mは1又は
    2を示す。mが2を示す場合、二つの基R4が互いに結
    合して低級アルキレン基を形成してもよい。)、(2)
    低級アルケニルカルボニル基を有することのある2,3
    −ジヒドロベンゾフリル基、(3)低級アルケニルカル
    ボニル基を有することのあるクロマニル基、(4)フェ
    ニル環上に置換基としてカルボキシ置換低級アルケニル
    カルボニル基を有することのあるアニリノ基、(5) 【化3】 (R25は、ピリジル基、ピペリジン環上に置換基として
    低級アルキル基を有することのあるホモピペラジニル基
    及び置換基として低級アルキル基を有することのあるピ
    ペラジニル基なる群より選ばれる基を有することのある
    ピペリジニルカルボニル基、カルボキシ基又は低級アル
    コキシカルボニル基を示す。nは、1又は2を示す。A
    3は低級アルキレン基を示す。)、(6) 【化4】 (R57は、カルボキシ基置換低級アルケニルカルボニル
    基、低級アルコキシカルボニル基置換低級アルケニルカ
    ルボニル基、ピペラジン環上に置換基として低級アルキ
    ル基及び水酸基なる群より選ばれる基を有することのあ
    るピペラジニルカルボニル低級アルケニルカルボニル
    基、ピペリジン環上に置換基として低級アルキル基を有
    することのあるホモピペラジニル基を有することのある
    ピペリジニルカルボニル低級アルケニルカルボニル基又
    は基−CH=CR5859を示す。ここでR58及びR
    59は、同一又は異なって、窒素原子を1〜4個有する5
    員の飽和又は不飽和複素環基(該複素環上には置換基と
    して低級アルキル基を有していてもよい。);フェニル
    環上に置換基として水酸基、低級アルコキシカルボニル
    基及び低級アルコキシ基なる群より選ばれる基を有する
    ことのあるベンゾイル基;又はカルボスチリル環上に置
    換基として低級アルキル基を有することのある3,4−
    ジヒドロカルボスチリル基を示す。)、(7) 【化5】 (A4は、低級アルキレン基を示す。R26は、カルボキ
    シ基、低級アルコキシカルボニル基、ピペラジン環上の
    置換基として低級アルキル基を有することのあるピペラ
    ジニルカルボニル基又はピペリジン環上に置換基として
    低級アルキル基を有することのあるホモピペラジニル基
    を有することのあるピペリジニルカルボニル基を示
    す。)、(8)基−(Z1l−R60(lは前記に同じ。
    1は−A2−O−(A2は低級アルキレン基)を示す。
    60は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子なる群より選
    ばれるヘテロ原子を1〜2個有する飽和又は不飽和の5
    〜6員の複素環基を示す。該複素環上には、カルボキシ
    基置換低級アルケニルカルボニル基、低級アルコキシカ
    ルボニル基置換低級アルケニルカルボニル基、ピペラジ
    ン環上に置換基として低級アルキル基を有することのあ
    るピペラジニルカルボニル置換低級アルケニルカルボニ
    ル基、ピペリジン環上に置換基として低級アルキル基を
    有することのあるホモピペラジニル基を有することのあ
    るピペリジニルカルボニル置換低級アルケニルカルボニ
    ル基及び基−CH=CR6162(R61及びR62は、同一
    又は異なって低級アルカノイル基又は低級アルコキシカ
    ルボニル基を示す。)なる群より選ばれる基が置換して
    いてもよい。)、(9) 【化6】 (A5は、低級アルキレン基を示す。R27は、ピリジル
    基、低級アルコキシカルボニル基又はカルボキシ基を示
    す。)又は(10) 【化7】 (A6は、低級アルキレン基を示す。R28は、カルボキ
    シ基、低級アルコキシカルボニル基、モルホリノカルボ
    ニル基又はピペラジン環上に置換基として低級アルキル
    基を有することのあるピペラジニルカルボニル基を示
    す。)を示す。但し、R7が基−(W)l−R、カルボキ
    シ基又は低級アルコキシカルボニル基を示し且つlが0
    を示すか又はlが1を示し且つWが基−CO−を示す場
    合、R2は 【化8】 (A、m、R3及びR4は前記に同じ。)であってはなら
    ない。〕で表されるベンゾチアゾール誘導体又はその
    塩。
JP29234697A 1997-10-24 1997-10-24 ベンゾチアゾール誘導体 Pending JPH11130761A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29234697A JPH11130761A (ja) 1997-10-24 1997-10-24 ベンゾチアゾール誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29234697A JPH11130761A (ja) 1997-10-24 1997-10-24 ベンゾチアゾール誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11130761A true JPH11130761A (ja) 1999-05-18

Family

ID=17780619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29234697A Pending JPH11130761A (ja) 1997-10-24 1997-10-24 ベンゾチアゾール誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11130761A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001057008A1 (en) * 2000-02-07 2001-08-09 Abbott Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung & Company Kommanditgesellschaft 2-benzothiazolyl urea derivatives and their use as protein kinase inhibitors
WO2002026703A1 (en) * 2000-09-29 2002-04-04 Prolifix Limited Carbamic acid compounds comprising an ether linkage as hdac inhibitors
WO2001097786A3 (en) * 2000-06-21 2002-12-12 Hoffmann La Roche Benzothiazole derivatives
US7087761B2 (en) 2003-01-07 2006-08-08 Hoffmann-La Roche Inc. Cyclization process for substituted benzothiazole derivatives
WO2008001883A1 (fr) * 2006-06-29 2008-01-03 Nissan Chemical Industries, Ltd. DÉRIVÉ D'ACIDE α-AMINÉ ET PRODUIT PHARMACEUTIQUE QUI LE COMPREND EN TANT QUE MATIÈRE ACTIVE
US7368446B2 (en) 2004-05-24 2008-05-06 Hoffmann-La Roche Inc. 4-hydroxy-4-methyl-piperidine-1-carboxylic acid (4-methoxy-7-morpholin-4-yl-benzothiazol-2-yl)-amide
WO2010150946A1 (en) * 2009-06-22 2010-12-29 Sk Holdings Co., Ltd. Method for preparation of carbamic acid (r)-1-aryl-2-tetrazolyl-ethyl ester
US7880020B2 (en) 2000-09-29 2011-02-01 Topotarget Uk Limited Carbamic acid compounds comprising an amide linkage as HDAC inhibitors
US8404461B2 (en) 2009-10-15 2013-03-26 SK Biopharmaceutical Co. Ltd. Method for preparation of carbamic acid (R)-1-aryl-2-tetrazolyl-ethyl ester
JP2018521090A (ja) * 2015-07-29 2018-08-02 ラボラトリオス・デル・デエレ・エステベ・エセ・ア 疼痛に対する多様な活性を有するアミド誘導体
CN113166084A (zh) * 2018-09-25 2021-07-23 安塔比奥公司 用于治疗细菌感染的茚满衍生物

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7091227B2 (en) 2000-02-07 2006-08-15 Abbott Gmbh & Co. Kg Benzothiazole derivatives
WO2001057008A1 (en) * 2000-02-07 2001-08-09 Abbott Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung & Company Kommanditgesellschaft 2-benzothiazolyl urea derivatives and their use as protein kinase inhibitors
AU2001281817B2 (en) * 2000-06-21 2005-11-24 F. Hoffmann-La Roche Ag Benzothiazole derivatives
US6835732B2 (en) 2000-06-21 2004-12-28 Hoffman-La Roche Inc. Benzothiazole derivatives with activity as adenosine receptor ligands
US6963000B2 (en) 2000-06-21 2005-11-08 Hoffman-La Roche Inc. Benzothiazole derivatives with activity as adenosine receptor ligands
EP1797878A3 (en) * 2000-06-21 2010-01-20 F. Hoffmann-La Roche AG Benzothiazole derivatives
WO2001097786A3 (en) * 2000-06-21 2002-12-12 Hoffmann La Roche Benzothiazole derivatives
EP1797878A2 (en) * 2000-06-21 2007-06-20 F. Hoffmann-La Roche AG Benzothiazole derivatives
US7317007B2 (en) 2000-06-21 2008-01-08 Hoffmann-La Roche Inc. Benzothiazole derivatives with activity as adenosine receptor ligands
US6960685B2 (en) 2000-09-29 2005-11-01 Topotarget Uk Limited Carbamic acid compounds comprising an ether linkage as HDAC inhibitors
US7880020B2 (en) 2000-09-29 2011-02-01 Topotarget Uk Limited Carbamic acid compounds comprising an amide linkage as HDAC inhibitors
WO2002026703A1 (en) * 2000-09-29 2002-04-04 Prolifix Limited Carbamic acid compounds comprising an ether linkage as hdac inhibitors
US7087761B2 (en) 2003-01-07 2006-08-08 Hoffmann-La Roche Inc. Cyclization process for substituted benzothiazole derivatives
US7368446B2 (en) 2004-05-24 2008-05-06 Hoffmann-La Roche Inc. 4-hydroxy-4-methyl-piperidine-1-carboxylic acid (4-methoxy-7-morpholin-4-yl-benzothiazol-2-yl)-amide
US7879887B2 (en) 2006-06-29 2011-02-01 Nissan Chemical Industries, Ltd. α-amino acid derivatives and medicaments containing the same as an active ingredient
WO2008001883A1 (fr) * 2006-06-29 2008-01-03 Nissan Chemical Industries, Ltd. DÉRIVÉ D'ACIDE α-AMINÉ ET PRODUIT PHARMACEUTIQUE QUI LE COMPREND EN TANT QUE MATIÈRE ACTIVE
JP5258563B2 (ja) * 2006-06-29 2013-08-07 日産化学工業株式会社 αアミノ酸誘導体及びそれを有効成分として含む医薬
WO2010150946A1 (en) * 2009-06-22 2010-12-29 Sk Holdings Co., Ltd. Method for preparation of carbamic acid (r)-1-aryl-2-tetrazolyl-ethyl ester
CN102803233A (zh) * 2009-06-22 2012-11-28 爱思开生物制药株式会社 制备氨基甲酸(r)-1-芳基-2-四唑基-乙酯的方法
US8501436B2 (en) 2009-06-22 2013-08-06 Sk Biopharmaceuticals Co. Ltd. Method for preparation of carbamic acid (R)-1-aryl-2-tetrazolyl-ethyl ester
US8404461B2 (en) 2009-10-15 2013-03-26 SK Biopharmaceutical Co. Ltd. Method for preparation of carbamic acid (R)-1-aryl-2-tetrazolyl-ethyl ester
US9068207B2 (en) 2009-10-15 2015-06-30 Sk Biopharmaceuticals Co. Ltd. Method for preparation of carbamic acid (R)-1-aryl-2-tetrazolyl-ethyl ester
US9434970B2 (en) 2009-10-15 2016-09-06 Sk Biopharmaceuticals Co., Ltd. Method for preparation of carbamic acid (R)-1-aryl-2-tetrazolyl-ethyl ester
JP2018521090A (ja) * 2015-07-29 2018-08-02 ラボラトリオス・デル・デエレ・エステベ・エセ・ア 疼痛に対する多様な活性を有するアミド誘導体
CN113166084A (zh) * 2018-09-25 2021-07-23 安塔比奥公司 用于治疗细菌感染的茚满衍生物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3165867B2 (ja) カルボスチリル誘導体及びバソプレシン拮抗剤
EP0858452B1 (en) Thiazole derivative as protein kinase c inhibitors
EP1725544B1 (en) 3-[4-heterocyclyl-1,2,3-triazol-1-yl]-n-aryl-benzamides as inhibitors of the cytokines production for the treatment of chronic inflammatory diseases
JP2852659B2 (ja) ピペラジン誘導体およびその塩
JPH0768218B2 (ja) カルボスチリル誘導体
EP0456835B1 (en) Quinazoline-3-alkanoic acid derivative, salt thereof, and production thereof
JP2599665B2 (ja) ピラジン誘導体
US7714010B2 (en) Pyrrolobenzimidazolones and their use as anti-proliferative agents
JP2000515848A (ja) ブラジキニン拮抗薬としての複素環式化合物
EP1567507B1 (en) 1,2,3- triazole amide derivatives as cytokine inhibitors
JPH0314308B2 (ja)
JPH11130761A (ja) ベンゾチアゾール誘導体
JPH10287634A (ja) ベンゼン誘導体
HU217907B (hu) Kinolin- vagy kinazolinszármazékok, eljárás a vegyületek előállítására és a vegyületeket tartalmazó gyógyászati készítmények
JP2544939B2 (ja) ベンゾヘテロ環誘導体
JPS6320226B2 (ja)
JPH02124871A (ja) 1位が置換された複素環式カルボン酸アミド誘導体
JPH06135946A (ja) ピラジン誘導体
JPS6110584A (ja) イミダゾイソキノリン化合物およびその製造方法
KR20010034406A (ko) 매트릭스 메탈로프로테인아제 억제제로서의2,3,4,5-테트라하이드로-1h-[1,4]-벤조디아제핀-3-하이드록삼산
JPS6332069B2 (ja)
JPH0665222A (ja) チアゾール誘導体
JPH10291988A (ja) 複素環式化合物
JPH11222431A (ja) 医薬組成物
JPH111456A (ja) アミド誘導体