JP2018521090A - 疼痛に対する多様な活性を有するアミド誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、シグマ(σ)受容体、およびμ−オピオイド受容体の両方に対する二重の薬理学的活性を有するアミド誘導体、このような化合物の調製方法、それらを含む医薬組成物、および治療における、特に疼痛の治療のためのそれらの使用に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、シグマ(σ)受容体、およびμ−オピオイド受容体(MORまたはミューオピオイド受容体)の両方に対する二重の薬理学的活性を有するアミド誘導体、それらを含む医薬組成物、および治療における、特に疼痛の治療のためのそれらの使用に関する。
疼痛の適切な管理は、重要な課題であるが、これは、現在用いられている治療が、多くの場合、わずかな改善を提供するに過ぎず、多くの患者の疼痛が軽減されないままであるためである[Turk DC,Wilson HD,Cahana A.Treatment of chronic non-cancer pain.Lancet 377,2226-2235(2011)]。疼痛は、約20%の推定有病率を有する集団のかなりの割合が罹患し、その発生率は、特に、慢性疼痛の場合、人口の高齢化により増加している。さらに、疼痛は、うつ病、不安症および不眠症などの併存症に明らかに関連しており、これらの併存症は、重大な生産性の損失および社会経済的負担につながる[Goldberg DS,McGee SJ.Pain as a global public health priority.BMC Public Health.11,770(2011)]。既存の疼痛治療としては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、オピオイドアゴニスト、カルシウムチャネル遮断薬および抗うつ薬が挙げられるが、それらは、安全率に関して最適とはとても言えない。それらの全ては、限られた有効性および特に慢性期におけるそれらの使用を不可能にする様々な副作用を示す。
上述されるように、疼痛の治療に利用できる治療法の種類は極めて少なく、オピオイドは、特に、重度の疼痛状態に対処する場合に、最も有効なものの一つである。オピオイドは、膜貫通型Gタンパク質共役受容体(GPCR)である3つの異なるタイプのオピオイド受容体(μ、κおよびγ)を介して作用する。しかし、主な鎮痛作用は、μ−オピオイド受容体(MOR)の活性化に起因する。しかしながら、MORアゴニストの全身投与(general administration)は、便秘、呼吸抑制、耐性(tolerance)、嘔吐および身体的依存などのそれらの重大な副作用により制限される[Meldrum,M.L.(Ed.).Opioids and Pain Relief:A Historical Perspective.Progress in Pain Research and Management,Vol 25.IASP Press,Seattle,2003]。さらに、MORアゴニストは、慢性疼痛状態に対するモルヒネの有効性の低下によって示されるように、慢性疼痛の治療に最適でない。これは、急性疼痛に対するその高い効力と比較して、神経障害または炎症に由来する慢性疼痛状態について特に証明されている。慢性疼痛がMORの下方制御を引き起こし得るという発見は、長期の治療設定におけるモルヒネの有効性の相対的な欠如に分子的根拠を与え得る[Dickenson,A.H.,Suzuki,R.Opioids in neuropathic pain:Clues from animal studies.Eur J Pain 9,113-6(2005)]。さらに、モルヒネによる長期の治療は、おそらく、治療に誘発されるMORの下方制御、内在化および他の調節機構により、その鎮痛効果に対する耐性を生じさせ得る。結果として、長期の治療は、臨床的に十分な疼痛緩和を維持するために、投与量をかなり増加させ得るが、MORアゴニストの狭い治療域は、最終的に、許容できない副作用および低い患者コンプライアンスをもたらす。
シグマ−1(σ)受容体は、35年前に発見され、当初は、オピオイドファミリーの新しいサブタイプに割り当てられたが、後に、SKF−10,047の鏡像異性体の研究に基づいて、その独立した性質が確立された。鎮痛とのσ受容体の第1の関連性は、ChienとPasternak[Chien CC,Pasternak GW.Sigma antagonists potentiate opioid analgesia in rats.Neurosci.Lett.190,137-9(1995)]によって証明され、彼らは、σ受容体アゴニストがオピオイド受容体に媒介される鎮痛を抑制した一方、ハロペリドールなどのσ受容体アンタゴニストがそれを促進したという発見に基づいて、それを内在性の抗オピオイド系として説明した。
多くのさらなる前臨床的根拠が、疼痛の治療におけるσ受容体の明確な役割を示している[Zamanillo D,Romero L,Merlos M,Vela JM.Sigma 1 receptor:A new therapeutic target for pain.Eur.J.Pharmacol,716,78-93(2013)]。明白な表現型を示さず、通常の感覚刺激を知覚するσ受容体ノックアウトマウスの開発は、この試みにおける画期的な出来事であった。生理学的条件において、機械的刺激および熱刺激に対すσ受容体ノックアウトマウスの応答は、野生型(WT)マウスと区別できないことが分かったが、σ受容体ノックアウトマウスは、過敏性が作用し始めたとき、野生型(WT)マウスよりはるかに高い、疼痛行動の発現に対する抵抗性を有することが示された。したがって、σ受容体ノックアウトマウスにおいて、カプサイシンは、機械的過敏性を誘発せず、両方の段階の、ホルマリンに誘発される疼痛が軽減され、寒冷過敏性および機械的過敏性が、坐骨神経部分損傷後またはパクリタキセルによる処理後(これらは神経因性疼痛のモデルである)、非常に軽減された。これらの作用の多くは、σ受容体アンタゴニストの使用によって確認され、ある化合物、S1RAの、様々な疼痛状態の治療のための臨床試験への発展につながった。化合物S1RAは、神経因性疼痛および神経損傷後の快感消失状態(すなわち、神経因性疼痛状態)をかなり軽減し、オペラント自己投与モデルで実証されるように、神経損傷マウスは、それを得るように(おそらく疼痛緩和を得るように)オペラント反応を示したが、偽手術マウスは示さず、このことは、σ受容体拮抗作用が、神経因性疼痛を軽減し、また、疼痛状態に関連する併存症(すなわち、うつ病の中核症状である無快感症)のいくつかに対処することを示す。
ほぼ全ての疼痛状態では、いくつかのメディエータ、シグナル伝達経路および分子機構が関与するため、疼痛は、性質が多様である。結果として、単一の治療は、完全な疼痛緩和を提供することができない。現在、既存の治療法を組み合わせることは、一般的な臨床業務であり、臨床研究において利用可能な薬剤の最良の組合せを評価するために多くの労力が払われている[Mao J,Gold MS,Backonja M.Combination drug therapy for chronic pain:a call for more clinical studies.J.Pain 12,157-166(2011)]。したがって、この満たされていない医学的必要性に対処する革新的な治療法に対する差し迫った必要性がある。
上述の通り、オピオイドは、最も強力な鎮痛薬の一つであるが、それらの使用を著しく制限する様々な副作用の原因にもなる。
したがって、有効であり、かつ所望の選択性を示し、良好な「ドラッガビリティ」特性、すなわち、投与、分布、代謝および排泄に関連する良好な薬学的特性を有する、疼痛の治療における代替的なまたは改良された薬理学的活性を有する化合物を見出すことが依然として必要とされている。
したがって、技術的課題は、疼痛の治療における代替的なまたは改良された薬理学的活性を有する化合物を見出すこととして説明することができる。
現在利用可能な治療法および臨床業務の既存の結果を考慮して、本発明は、疼痛の治療に関連する2つの異なる受容体に結合する、単一の化合物を組み合わせることによって、解決策を提供する。これは、μ−オピオイド受容体およびσ受容体の両方に結合する本発明の化合物を提供することによって主に達成された。
本発明において、シグマ(σ)受容体、およびμ−オピオイド受容体の両方に対する二重の薬理学的活性を有する構造的に異なるアミド誘導体のファミリーが特定され、これにより、このような二重の化合物を提供することで、代替的なまたは改良された疼痛治療を特定するという上記の課題を解決する。
本発明は、一態様において、疼痛の治療に使用するための、σ受容体およびμ−オピオイド受容体に結合する二重の活性を有する化合物に関する。
本発明は、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、化合物が、両方の受容体について好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する場合が非常に好ましい実施形態である。
本発明は、主な態様において、一般式(I)の化合物に関し、
Figure 2018521090

式中、R、R、R、R、R4’、R、R5’、R、R6’、X、W、m、nおよびpは、詳細な説明において以下に定義されるとおりである。
本発明のさらなる目的は、一般式(I)の化合物の調製プロセスに関する。本発明のさらなる目的はまた、一般式(I)の化合物の調製のための中間化合物の使用に関する。本発明の目的はまた、一般式(I)の化合物を含む医薬組成物に関する。最後に、本発明の目的は化合物の薬剤治療としての使用、特に疼痛および疼痛関連疾患の治療に使用することに関する。
本発明は、シグマ(σ)受容体およびμ−オピオイド受容体の両方に対する二重の薬理学的活性を有する構造的に異なるアミド誘導体のファミリーに関する。
本発明は、一態様において、疼痛の治療に使用するための、σ受容体およびμ−オピオイド受容体に結合する二重の活性を有する化合物に関する。
本発明は、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、化合物が、両方の受容体について、好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する場合が好ましい実施形態である。
本出願人は、本発明が基づいている課題が、単一の薬剤中に2つの異なる相乗活性を組み合わせて(すなわち、二機能を有し、μ−オピオイド受容体およびσ受容体に結合する二重のリガンド)、それによって、望ましくない副作用を増大させずにσ活性化によってオピオイド鎮痛作用を促進する多様なバランスの取れた鎮痛法を用いることによって、解決することができることを意外にも見出した。このことは、σ受容体結合成分がMOR結合成分の固有の補助剤として働く、二重のMOR/σ受容体化合物の治療的価値を裏付ける。
この解決策は、鎮痛の増強に基づいて必要とされるより少ないより良好な耐性用量を用いるが、μオピオイド受容体アゴニストの有害事象を回避して、疼痛および慢性疼痛を治療するために、2つの機構が、互いに補完し合うという利点を提供した。
μ−オピオイド受容体およびσ受容体の両方への結合を有する二重の化合物は、既存のオピオイド治療法と比べて減少した副作用プロファイル(オピオイド成分単独のものと比較して安全域が増大)で、突出した鎮痛性(オピオイド成分単独の効力に対して向上された)を実現することによって、非常に有用な治療可能性を示す。
有利には、本発明に係る二重の化合物は、以下の機能、つまりσ受容体拮抗作用およびμ−オピオイド受容体作動作用のうち、1つまたは複数の機能をさらに示すであろう。しかしながら、両方の機能「拮抗作用」および「作動作用」はまた、それらの効果が、部分作動作用または逆作動作用のようなサブ機能に細分類されることに留意する必要がある。したがって、二重の化合物の機能は、比較的広い帯域内にあると考えられるべきである。
アンタゴニストは、アゴニストに媒介される反応を阻害または抑制する。既知のサブ機能は、ニュートラルアンタゴニストまたはインバースアゴニストである。
アゴニストは、その基底レベルを超えて受容体の活性を高める。既知のサブ機能は、フルアゴニスト、またはパーシャルアゴニストである。
さらに、MORアゴニストが、神経因性疼痛の治療にわずかに有効であるに過ぎない一方、σ受容体アンタゴニストが、前臨床神経因性疼痛モデルにおいて突出した効果を示すため、2つの機構は、互いに補完し合う。したがって、σ受容体成分は、オピオイド耐性の疼痛に独特の鎮痛作用を加える。最後に、この二重の手法は、鎮痛の増強に基づいてより少ないより良好な耐性用量が必要とされるであろうが、MORアゴニストの有害事象を伴わないため、慢性疼痛の治療においてMORアゴニストを超える明らかな利点を有する。
設計された多重リガンドを用いるさらなる利点は、混合物または多成分薬剤と比較して薬剤同士の相互作用のリスクがより低く、ひいては、より単純な薬物動態および患者間のより低い変動性を含む。さらに、この手法は、患者コンプライアンスを向上させ、より複雑な病因に対処することによって、単一機構の薬剤と比べて治療用途を拡大することができる。それはまた、過去数年にわたって疑問視されてきた「1つの標的に1つの薬剤」の手法を用いて得られる研究開発成果(R&D output)を向上させる手法と見なされる[Bornot A,Bauer U,Brown A,Firth M,Hellawell C,Engkvist O.Systematic Exploration of Dual-Acting Modulators from a Combined Medicinal Chemistry and Biology Perspective.J.Med.Chem,56,1197-1210(2013)]。
特定の実施形態において、本発明は一般式(I)の化合物に関連し、
Figure 2018521090

ここにおいて、
mは1または2であり、
nは0、1または2であり、
pは0、1または2であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、C=O、または−O−であり、
はハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
x’は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
Wは窒素または炭素であり、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換ヘテロシクリル基、−NR7’および−CHOR7’から選択され、
およびR’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
およびR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
およびR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
およびR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
また、
Figure 2018521090

は非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択される。
本発明に係るこれらの化合物は、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一実施形態において、以下の条件が適用されている:
−[CR5’−X−(CR6’−Rは、非置換メチルでない。
さらなる実施形態において、本発明による一般式(I)で表される化合物は、一般式(I’)
Figure 2018521090

で表される化合物であって、ここにおいて、R、R、R、R、R4’、R、R5’、R、R6’、X、m、n、およびpは明細書中に定められている通りである。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、一般式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018521090

ここにおいてR、R、R、R、R4’、R、R5’、X、mおよびpは明細書中に定められている通りである。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、一般式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018521090

ここにおいてR、RおよびRは明細書中に定められている通りである。
さらなる実施形態において、上記の一般式(I)で表される化合物は、
Figure 2018521090

であるため、本化合物は一般式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018521090

ここでR、R、R、R、R4’、R、R5’、R、R6’、R、X、W、m、n、およびpは明細書中に定められている通りである。
さらなる実施形態において、上記の一般式(I)で表される化合物は、
Figure 2018521090

であるため、本化合物は一般式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018521090

ここでR、R、R、R、R4’、R、R5’、R、R6’、R、X、W、m、nおよびpは明細書中に定められている通りである。
さらなる実施形態において、上記の一般式(I)で表される化合物は、
Figure 2018521090

であるため、本化合物は一般式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018521090

ここでR、R、R、R、R4’、R、R5’、R、R6’、R、X、W、m、nおよびpは明細書中に定められている通りである。
さらなる実施形態において、上記の一般式(I)で表される化合物は、
Figure 2018521090

であるため、本化合物は一般式(I7’)で表される化合物であって、
Figure 2018521090

ここでR、R、R、R、R4’、R、R5’、R、R6’、R、X、W、m、nおよびpは明細書中に定められている通りである。
明確のため、「異なる基R〜(R13’’’’)R14’’’’ならびにR、Rx’、RおよびRが式I中に同時に存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。」というアルキル基等またはアリル等の置換の定義の中にある下記の文言について言及する。この文言は一般式(I2’)ならびに(I)に由来しまたこれに該当する下記の一般式(I2a’)に反映されており、
Figure 2018521090

ここでR、R、R、R、R4’、R、R5’Xおよびpは明細書中に定められている通りである。
さらに、m’(0または1である)、R5’’およびR5’’’が加わる。上記の通り、この文言にはR5’’とR5’’’が、RとR5’と異なっていてもいなくてもよいことが反映されており、従って、m’が0または1であることは、mが(一般式(I)または(I2’)において)1または2であることから自然に生じるものである。
同様のことはしかるべき変更を加えた上で一般式(I)または一般式(I’)、さらには他の上記一般式(I4’)〜(I7’)にも適応可能である。
明確性のため、一般式(I)の化合物に関して本明細書に記載されているすべての官能基および定義は、これらの基が上記一般マルクーシュ式に存在する場合には、一般式(I’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I6’)または(I7’)に加えて、式(I2a’)にも適応されるが、これは一般式(I’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I6’)または(I7’)または(I2a’)の化合物が一般式(I)に含まれているからである。
明確性のため、一般マルクーシュ式(I)
Figure 2018521090

は、
Figure 2018521090

に等しく、
ここで、括弧の内に−C(R4’)−、−C(R5’)−および−C(R6’)だけが含まれ、p、mおよびnは、それぞれ−C(R4’)−、−C(R5’)−および−C(R6’)が繰り返される数を表す。一般マルクーシュ式(I’)、(I’)、(I2a’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I’)または(I7’)にも同様のことが当てはまる。
さらには、明確性のために、p、mまたはnが0の場合でも、一般マルクーシュ式(I)、(I’)、(I’)、(I2a’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I’)または(I7’)の中に、X、RまたはRが存在することが、自然と理解されるべきである。
明確性のため、「本発明の一般式(I)で表される化合物は、...、R、R、R、R、R4’、R、R5’、R、R6’、X、m、n、およびpは明細書中に定められている通りである。」との表現、または「本発明の一般式(I)で表される化合物は、...、R、R、R、R、R4’、R、R5’、R、R6’、X、W、m、n、およびpは明細書中に定められている通りである。」との表現(請求項に見受けられる「請求項1〜11項の何れか1つにおける式(I)で表される化合物」との表現に丁度似ている。)は、各置換基R等(引用請求項のものも含む)の定義が適応されている「式(I)に係る化合物」(または式(I’)などの補助式)のことを意味するであろう。さらには、これは(特に請求項に関して)、発明の詳細な説明に定められた(或いは、引用する請求項(例えば請求項1など)で使用される)一以上のディスクレイマーが各々の化合物を定義するために適応可能であることを意味する。従って、請求項1等に記載されているディスクレイマーは、「請求項1〜11の何れか1つにおける式(I)」で表される化合物を定義するためにも使用されるであろう。
本発明の文脈において、アルキル基は、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素を意味するものと理解される。アルキル基は、例えば、−CHおよび−CH−CHを包含する。これらの基において、C1〜2−アルキル基は、C1−またはC−アルキル基を表し、C1〜3−アルキル基は、C1−、C2−またはC3−アルキル基を表し、C1〜4−アルキル基は、C1−、C2−、C3−またはC4−アルキル基を表し、C1〜5−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、またはC5−アルキル基を表し、C1〜6−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−またはC6−アルキル基を表し、C1〜7−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−またはC7−アルキル基を表し、C1〜8−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−またはC8−アルキル基を表し、C1〜10−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−、C8−、C9−またはC10−アルキル基を表し、C1〜18−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−、C8−、C9−、C10−、C11−、C12−、C13−、C14−、C15−、C16−、C17−またはC18−アルキル基を表す。アルキル基は、好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、メチルエチル基、ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルエチル基、ペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、また、置換される場合、CHF、CFまたはCHOHなどである。好ましくは、アルキル基は、本発明の文脈において、メチル基、エチル、プロピル基、ブチル基、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、またはオクチルのようなC1〜8アルキル基であるものと理解され、好ましくは、メチル基、エチル、プロピル基、ブチル基、ペンチル、またはヘキシルのようなC1〜6アルキル基であり、より好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基のようなC1〜4アルキル基である。
アルケニル基は、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、不飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素を意味するものと理解される。アルケニル基は、例えば、−CH=CH−CHのような基を包含する。このアルケニル基は、好ましくは、ビニル(エテニル)、アリル(2−プロペニル)である。好ましくは、本発明の文脈において、アルケニル基は、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレンまたはオクチレンのような、C2〜10−アルケニル基またはC2〜8−アルケニル基であり、またはエチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、またはヘキシレンのようなC2〜6−アルケニル基であり、またはエチレン、プロピレン、またはブチレンのようなC2〜4−アルケニル基である。
アルキニル基は、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、不飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素を意味するものと理解される。アルキニル基は、例えば、−C≡C−CH(1−プロピニル)のような基を包含する。好ましくは、アルキニル基は、本発明の文脈において、エチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基、ヘキシン基、ヘプチン基、またはオクチン基のような、C2〜10−アルキニル基またはC2〜8−アルキニル基であり、またはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基、またはヘキシン基のようなC2〜6−アルキニル基であり、またはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基、またはヘキシン基のようなC2〜4−アルキニル基である。
アルキル基(アルキルアリール基、アルキルヘテロシクリル基またはアルキルシクロアルキルにおいても)、アルケニル基、アルキニル基およびO−アルキル基に関連して、特に定義されない限り、本発明の文脈における置換という用語は、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、−NRc’’’、−SR、−S(O)R、−S(O)、−OR、−C(O)OR、−CN、−C(O)NRc’、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基または−OC1〜6アルキル基(置換されないか、または一以上の−ORまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)により置換される)による、炭素原子上の少なくとも1つの水素ラジカルの置換を意味するものと理解され、RはR11、R12、R13により表され、(Rc’はR11’、R12’、R13’により表され、Rc’’はR11’’、R12’’、R13’’により表され)、Rc’’’はR11’’’、R12’’’、R13’’’により表され、Rc’’’’はR11’’’’、R12’’’’、R13’’’’により表される)、基R〜R14’’’’ならびにR、Rx’、RおよびRは、明細書に定められている通りであって、異なる基R〜R14’’’’ならびにR、Rx’、RおよびRが式I中に同時に存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
最も好ましくは、アルキル基(アルキルアリール基、アルキルヘテロシクリル基またはアルキルシクロアルキル基も同様)、アルケニル基、アルキニル基または−O−アルキル基に関連して、本発明の文脈における置換は、一以上の、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、−OR、−CN、−SR、−S(O)R、および−S(O)c、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基または−OC1〜6アルキル基(置換されないか、または一以上の−ORcまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)により置換されている)で置換されている何れかのアルキル基(アルキルアリル基、アルキルヘテロシクリル基またはアルキルシクロヘキシルアルキル基の中も同様)、アルケニル基、アルキニル基または−O−アルキルとして理解され、RはR11、R12、R10、により表され、(Rc’はR11’、R12’、R13’、により表され、Rc’’はR11’’、R12’’、R13’’、により表され、Rc’’’はR11’’’、R12’’’、R13’’’、により表現されRc’’’’はR11’’’’、R12’’’’、R13’’’’により表され)〜R14’’’’ならびにR、Rx’、RおよびRは、明細書に定められている通りであって、異なる基R〜R14’’’’ならびにR、Rx’、RおよびRが式I中に同時に存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
同じかまたは異なる置換基による、同じ分子上、また同じ炭素原子上の2つ以上の置換が可能である。これは、例えば、3つの水素が、CFの場合のように、同じC原子上で、または例えば、−CH(OH)−CH=CH−CHClの場合のように、同じ分子の異なる箇所において置換されることを含む。
本発明の文脈において、ハロアルキル基は、アルキル基が、ハロゲン(F、Cl、Br、Iから選択される)で1回もしくは数回置換されていることを意味するものと理解される。ハロアルキル基は、例えば、−CHCl、−CHF、−CHCl、−CHF、−CCl、−CFおよび−CH−CHCIを包含する。好ましくは、ハロアルキル基は、本発明の文脈において、ハロゲン置換されたC1〜4−アルキル基が、ハロゲン置換されたC−、C−、C−またはC−アルキル基を表すものと理解される。したがって、ハロゲン置換されたアルキル基は、好ましくは、メチル基、エチル、プロピル基、およびブチルである。好ましい例としては、−CHCl、−CHF、−CHCl、−CHF、および−CFが挙げられる。
本発明の文脈において、ハロアルコキシ基は、−O−アルキル基が、ハロゲン(F、Cl、Br、Iから選択される)で1回もしくは数回置換されていることを意味するものと理解される。ハロアルコキシ基は、例えば、−OCHCl、−OCHF、−OCHCl、−OCHF、−OCCl、−OCFおよび−OCH−CHCIを包含する。好ましくは、ハロアルキル基は、本発明の文脈において、ハロゲン置換された−OC1〜4−アルキル基が、ハロゲン置換されたC1−、C2−、C3−またはC4−アルコキシを表すものと理解される。したがって、ハロゲン置換されたアルキル基は、好ましくは、O−メチル基、O−エチル、O−プロピル基、およびO−ブチルである。好ましい例としては、−OCHCl、−OCHF、−OCHCl、−OCHF、および−OCFが挙げられる。
本発明の文脈において、シクロアルキル基は、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、飽和および不飽和の(ただし芳香族でない)環状炭化水素(環中にヘテロ原子を含まない)であるものと理解される。さらに、C3〜4−シクロアルキル基は、C3−またはC4−シクロアルキル基を表し、C3〜5−シクロアルキル基は、C3−、C4−またはC5−シクロアルキル基を表し、C3〜6−シクロアルキル基は、C3−、C4−、C5−またはC6−シクロアルキル基を表し、C3〜7−シクロアルキル基は、C3−、C4−、C5−、C6−またはC7−シクロアルキル基を表し、C3〜8−シクロアルキル基は、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−またはC8−シクロアルキル基を表し、C4〜5−シクロアルキル基は、C4−またはC5−シクロアルキル基を表し、C4〜6−シクロアルキル基は、C4−、C5−またはC6−シクロアルキル基を表し、C4〜7−シクロアルキル基は、C4−、C5−、C6−またはC7−シクロアルキル基を表し、C5〜6−シクロアルキル基は、C5−またはC6−シクロアルキル基を表し、C5〜7−シクロアルキル基は、C5−、C6−またはC7−シクロアルキル基を表す。例としては、シクロプロピル基、2−メチルシクロプロピル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基、シクロペンチル、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、また、アダマンチル基がある。好ましくは、本発明の文脈において、シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルのようなC3〜8シクロアルキル基であり、またはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であり、またはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基、特に、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基である。
アリール基は、少なくとも1つの芳香環を有するが、ただ1つの環にもヘテロ原子を有さない5〜18員単環系または多環系を意味するものと理解される。例としては、非置換であるか、または1回もしくは数回置換され得る、フェニル基、ナフチル基、フルオランテニル基、フルオレニル基、テトラリニル基またはインダニル基、9H−フルオレニル基またはアントラセニル基である。最も好ましくは、アリール基は、本発明の文脈において、フェニル基、ナフチル基またはアントラセニル基であるものと理解され、好ましくは、フェニル基である。
ヘテロシクリル基(ラジカルまたはグループ)(以後、ヘテロシクリルとも呼ばれる)は、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1以上のヘテロ原子を含有する少なくとも1つの飽和もしくは不飽和の環を有する、5〜18員の単環式または多環式の複素環系を意味するものと理解される。また、複素環基は、1回もしくは数回置換され得る。
例としては、テトラヒドロピラン、オキサゼパン、モルホリン、ピペリジン、ピロリジンなどの非芳香族ヘテロシクリル基ならびにフラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、チアゾール、ベンゾチアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、カルバゾールおよびキナゾリンなどのヘテロアリール基が挙げられる。
本明細書で理解されるヘテロシクリル基の中のサブグループに、ヘテロアリール基および非芳香族ヘテロシクリル基が含まれる。
・ヘテロアリール基(複素環式芳香族基または芳香族ヘテロシクリル基に相当する)は、少なくとも1つの芳香環が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の環からなる5〜18員単環または多環芳香族複素環系であり、好ましくは、少なくとも1つの芳香環が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの環の芳香族複素環系であり、より好ましくは、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾチアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、カルバゾール、キナゾリン、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チオフェンおよびベンズイミダゾールから選択され、
・非芳香族ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環(ここで、この(またはこれらの)環は、芳香族ではない)が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の環の5〜18員単環または多環複素環系であり、好ましくは、1つまたは両方の環(ここで、この1つまたは2つの環は、芳香族ではない)が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの環の複素環系であり、より好ましくは、オキサゼパム、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、オキソピロリジン、ベンゾジオキサン、オキセタンから選択され、特に、ベンゾジオキサン、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、オキソピロリジン、オキセタンおよびピロリジンである。
好ましくは、本発明の文脈において、ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環からなる5〜18員単環または多環複素環系として定義される。好ましくは、ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環からなる5〜18員単環または多環複素環系である。
ヘテロシクリル基の好ましい例としては、オキセタン、オキサゼパン、ピロリジン、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンが挙げられ、特に、ピリジン、ピラジン、インダゾール、ベンゾジオキサン、チアゾール、ベンゾチアゾール、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピラゾール、イミダゾール、ピペリジン、チオフェン、インドール、ベンズイミダゾール、ピロロ[2,3b]ピリジン、ベンゾオキサゾール、オキソピロリジン、ピリミジン、オキサゼパン、オキセタンおよびピロリジンである。
本発明の文脈において、オキソピロリジンは、ピロリジン−2−オンを意味するものと理解される。
芳香族ヘテロシクリル基(ヘテロアリール基)、非芳香族ヘテロシクリル基、アリール基およびシクロアルキル基に関連して、環系が、上記の環の定義の2つ以上に同時にしたがうとき、環系は、少なくとも1つの芳香環がヘテロ原子を含有する場合、まず芳香族ヘテロシクリル基(ヘテロアリール基)として定義される。芳香環が、ヘテロ原子を含有しない場合、環系は、少なくとも1つの非芳香環がヘテロ原子を含有する場合、非芳香族ヘテロシクリル基として定義される。非芳香環がヘテロ原子を含有しない場合、環系は、少なくとも1つのアリール環を含有する場合、アリール基として定義される。アリール基が存在しない場合、環系は、少なくとも1つの非芳香族環状炭化水素が存在する場合、シクロアルキル基として定義される。
本発明の文脈において、アルキル−アリール基は、アリール基(上を参照)が他の原子に、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され、直鎖状または分枝鎖状のC1〜6−アルキル基(上を参照)を介して結合していることを意味するものと理解される。好ましくは、アルキル−アリール基は、アリル基(上を参照)が他の原子に、1〜4の(−CH−)基を介して結合していることを意味するものと理解される。最も好ましくは、アルキルアリール基はベンジル基(−CH−フェニル基)である。
本発明の文脈において、アルキルヘテロシクリル基は、ヘテロシクリル基が他の原子に、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され、直鎖状または分枝鎖状のC1〜6−アルキル基(上を参照)を介して結合していることを意味するものと理解される。好ましくは、アルキルヘテロシクリル基は、ヘテロシクリル基(上を参照)が他の原子に1〜4の(−CH−)基を介して結合していることを意味するものと理解される。最も好ましくは、アルキルヘテロシクリルは−CH−ピリジンである。
本発明の文脈において、アルキルシクロアルキル基は、シクロアルキル基が他の原子に、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され、直鎖状または分枝鎖状のC1〜6−アルキル基(上を参照)を介して結合していることを意味するものと理解される。好ましくは、アルキルシクロアルキル基は、シクロアルキル基(上を参照)が他の原子に1〜4の(−CH−)基を介して結合していることを意味するものと理解される。最も好ましくは、アルキルシクロアルキル基は−CH−シクロプロピルである。
好ましくは、アリール基は、単環式アリール基である。より好ましくは、アリール基は5、6又は7員単環式アリール基である。さらより好ましくは、アリール基は5又は6員単環式アリール基である。
好ましくは、ヘテロアリール基は、単環式ヘテロアリール基である。より好ましくは、ヘテロアリール基は、5、6又は7員単環式ヘテロアリール基である。さらにより好ましくは、ヘテロアリール基は、5又は6員単環式ヘテロアリール基である。
好ましくは、非芳香族ヘテロシクリル基は、単環式非芳香族ヘテロシクリル基である。より好ましくは、非芳香族ヘテロシクリル基は、4、5、6又は7員単環式非芳香族ヘテロシクリル基である。さらにより好ましくは、非芳香族ヘテロシクリル基は、5又は6員単環式非芳香族ヘテロシクリル基である。
好ましくは、シクロアルキル基は、単環式シクロアルキル基である。より好ましくは、シクロアルキル基は3、4、5、6、7又は8員単環式シクロアルキル基である。さらにより好ましくは、シクロアルキル基は、3、4、5または6員単環式シクロアルキル基である。
アリール基(アルキル−アリール基を含む)、シクロアルキル基(アルキル−シクロアルキル基を含む)、またはヘテロシクリル基(アルキル−ヘテロシクリル基を含む)に関連して、本発明の文脈における置換という用語は、特に定義されない限り、アリール基またはアルキル−アリール基、シクロアルキル基またはアルキル−シクロアルキル基の環系の置換;ヘテロシクリル基またはアルキル−ヘテロシクリル基の、一以上のハロゲン(F、Cl、Br、I)、−R、−OR、−CN、−NO、−NRc’’’、−C(O)OR、NRC(O)Rc’、−C(O)NRc’、−NRS(O)c’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NRc’c’’、−S(O)NRc’、−NRS(O)NRc’c’’、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR、−S(O)R、−S(O)またはC(CH)ORでの置換;NRc’’’のRおよびRc’’’に関する置換として理解され、RおよびRc’’’はそれぞれ独立に、Hまたは飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換C1〜6−アルキル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換C1〜6−アルキル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−O−C1〜6−アルキル(アルコキシル)基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−S−C1〜6−アルキル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−C(O)−C1〜6−アルキル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−C(O)−O−C1〜6−アルキル基;置換もしくは非置換アリール基もしくはアルキル−アリール基;置換もしくは非置換シクロアルキル基もしくはアルキル−シクロアルキル基;置換もしくは非置換ヘテロシクリル基もしくはアルキル−ヘテロシクリル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換C1〜6−アルキル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−O−C1〜6−アルキル(アルコキシル)基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−S−C1〜6アルキル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−C(O)−C1〜6−アルキル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−C(O)−O−C1〜6−アルキル基;置換もしくは非置換アリールまたはアルキル−アリール基;置換もしくは非置換シクロアルキル基またはアルキル−シクロアルキル基;置換もしくは非置換ヘテロシクリル基もしくはアルキル−ヘテロシクリル基であって、RはR11、R12またはR14の何れか(Rc’はR11’、R12’またはR14’の何れか;Rc’’はR11’’、R12’’またはR14’’の何れかc’’’はR11’’’、R12’’’またはR14’’’の何れか;Rc’’’’はR11’’’’、R12’’’’またはR14’’’’の何れか)であって、R〜R14’’’’ならびにR、Rx’、Rは、明細書に定められている通りであって、また異なる基R〜R14’’’’およびR、Rx’、RおよびRが式I中に同時に存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
最も好ましくは、アリール基(アルキル−アリール基を含む)、シクロアルキル基(アルキル−シクロアルキル基を含む)、またはヘテロシクリル基(アルキル−ヘテロシクリル基を含む)に関連して、本発明の文脈における置換は、置換される任意のアリール基、シクロアルキル基およびヘテロシクリル基が、一以上のハロゲン(F、Cl、Br、I)、−R、−OR、−CN、−NO、−NRc’’’、NRC(O)Rc’、−NRS(O)c’、=O、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、またはC(CH)ORで置換されるものと理解され、−OC1〜4アルキル基は、置換されないかまたは一以上のORまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)、−CNで置換され、または−C1〜4アルキルが、置換されないかまたは、一以上のORまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)で置換され、RはR11、R12またはR14の何れか(Rc’はR11’、R12’またはR14’の何れか、c’’はR11’’、R12’’またはR14’’;の何れかc’’’はR11’’’、R12’’’またはR14’’’の何れかc’’’’はR11’’’’、R12’’’’またはR14’’’’の何れか)であり、R〜R14’’’’ならびにR、Rx’およびRは、明細書に定められている通りであって、異なる基R〜R14’’’’ならびにR、Rx’、RおよびRが式I中に同時に存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
上記の置換に加えて、シクロアルキル基(アルキル−シクロアルキル基を含む)、またはヘテロシクリル基(アルキルヘテロシクリル基を含む)、すなわち非芳香族ヘテロシクリル基(非芳香族アルキル−ヘテロシクリル基を含む)に関連して、置換はまた、特に定義されない限り、シクロアルキル基もしくはアルキルシクロアルキル基の環系の置換、▽または=Oでの非芳香族ヘテロシクリル基もしくは非芳香族アルキル−ヘテロシクリル基の置換を意味するものと理解される。
環系とは結合した原子からなる少なくとも1つの環から構成される系であるが、結合した原子からなる2以上の環が連結した系もまた含まれ、ここで「連結」とは、各々の環が1または2個以上の原子を共有し(スピロ構造のように)、該原子が両方の連結環の一もしくは複数の員となっている状態を意味する。
「脱離基」という用語は、不均一結合開裂の際に一対の電子とともに脱離する分子断片を意味する。脱離基は、アニオンまたは中性分子であり得る。一般的なアニオン性脱離基は、Cl−、Br−、およびI−などのハロゲン化物、およびトシレート(TsO−)またはメシレートなどのスルホン酸エステルである。
「塩」という用語は、本発明にしたがって使用される任意の形態の活性化合物を意味するものと理解されるべきであり、それは、イオン形態を取り、または荷電しており、対イオン(カチオンまたはアニオン)と結合され、または溶液中にある。これにより、他の分子およびイオンとの活性化合物の錯体、特に、イオン相互作用による錯体も理解されるべきである。
「生理学的に許容できる塩」という用語は、本発明の文脈において、治療に適切に使用される場合、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用されるかまたは適用される場合、生理学的に許容される任意の塩を意味する(ほとんどの場合、有毒でなく、特に、対イオンによって毒性を生じないことを意味する)。
これらの生理学的に許容できる塩は、カチオンまたは塩基で形成され得、本発明の文脈において、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用される場合、生理学的に許容される少なくとも1つの好ましくは無機カチオンと、アニオンとしての、本発明にしたがって使用される化合物の少なくとも1つの塩−通常(脱プロトン化された)酸−を意味するものと理解される。アルカリ金属およびアルカリ土類金属の塩、さらにはNHを有するもの、特に、(モノ)−もしくは(ジ)ナトリウム、(モノ)−もしくは(ジ)カリウム、マグネシウムまたはカルシウム塩が特に好ましい。
生理学的に許容できる塩はまた、アニオンまたは酸で形成され得、本発明の文脈において、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用される場合、生理学的に許容される、少なくとも1つのアニオンとカチオンとしての、本発明にしたがって使用される化合物の少なくとも1つの塩を意味するものと理解される。これにより、特に、本発明の文脈において、生理学的に許容される酸で形成される塩、すなわち、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用される場合、生理学的に許容される無機または有機酸と特定の活性化合物の塩が理解される。特定の酸からなる生理学的に許容される塩の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、メタンスルホン酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、マンデル酸、フマル酸、乳酸またはクエン酸の塩である。
本発明の化合物は、結晶形態または遊離塩基もしくは酸のような遊離化合物の形態で存在してもよい。
上に定義される一般式Iで表される化合物のような本発明に係る化合物の溶媒和物である任意の化合物も、本発明の範囲に包含されるものと理解される。溶媒和の手法は、当該技術分野において一般に知られている。好適な溶媒和物は、薬学的に許容できる溶媒和物である。本発明に係る「溶媒和物」という用語は、非共有結合を介して別の分子(おそらく極性溶媒)に結合された、本発明に係る活性化合物の任意の形態を意味するものと理解されるべきである。特に好ましい例としては、水和物およびメタノレートまたはエタノレートのようなアルコレートが挙げられる。
上に定義される一般式Iで表される化合物のような本発明に係る化合物のプロドラッグである任意の化合物も、本発明の範囲に包含されるものと理解される。「プロドラッグ」という用語は、その最も広い意味で使用され、インビボで本発明の化合物に転化される誘導体を包含する。このような誘導体は、当業者が容易に思い付くものであり、分子中に存在する官能基に応じて、限定はされないが、本発明の化合物の以下の誘導体:エステル、アミノ酸エステル、リン酸エステル、金属塩スルホン酸エステル、カルバメート、およびアミドを含む。所与の作用性化合物のプロドラッグを製造する周知の方法の例が、当業者に公知であり、例えば、Krogsgaard-Larsen et al.“Textbook of Drug design and Discovery” Taylor & Francis (April 2002)において見い出すことができる。
特に記載しない限り、本発明の化合物はまた、1つまたは複数の同位体濃縮された原子の存在のみが異なる化合物を含むことが意図される。例えば、重水素もしくは三重水素による水素の置換、または13C−または14C−濃縮炭素による炭素のもしくは15N−濃縮窒素による窒素の置換以外の本構造を有する化合物は、本発明の範囲内である。
式(I)の化合物ならびにそれらの塩またはこの化合物の溶媒和物は、好ましくは、薬学的に許容できるまたは実質的に純粋な形態となる。薬学的に許容できる形態とは、特に、希釈剤および担体などの通常の医薬品添加物を除いて、薬学的に許容できるレベルの純度を有し、通常の投与量レベルで有毒であるとみなされる材料を含まないことを意味する。薬剤物質の純度レベルは、好ましくは、50%超、より好ましくは、70%超、最も好ましくは、90%超である。好ましい実施形態において、それは、95%超の式(I)の化合物、またはその塩である。これは、その溶媒和物またはプロドラッグにも適用される。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、
mは1または2であり、
nは0、1または2であり、
pは0、1または2であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、C=O、または−O−であり、
ここでRはハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
x’は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
Wは窒素または炭素であり、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
ここでR中のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R11、−OR11、−NO、−NR1111’’’、NR11C(O)R11’、−NR11S(O)11’、−S(O)NR1111’、−NR11C(O)NR11’11’’、−SR11、−S(O)R11、S(O)11、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR11、−C(O)NR1111’、−OCHCHOH、−NR11S(O)NR11’11’’および−C(CHOR11から選択される一以上の置換基で置換され、
さらに、R中のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は置換される場合、▽または=Oでも置換可能であり、
ここでR中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR11、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR11、−S(O)R11、および−S(O)11から選択される一以上の置換基で置換され、
11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
また、R11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
ここでR中のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R12、−OR12、−NO、−NR1212’’’、NR12C(O)R12’、−NR12S(O)12’、−S(O)NR1212’、−NR12C(O)NR12’12’’、−SR12、−S(O)R12、S(O)12、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR12、−C(O)NR1212’、−NR12S(O)NR12’12’’およびC(CHOR12から選択される一以上の置換基で置換され、
さらに、R中のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は置換される場合、▽または=Oでも置換可能であり、
中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR12、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR12、−S(O)R12、および−S(O)12から選択される一以上の置換基で置換され、
12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
また、R12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換ヘテロシクリル基、-NR7’および-CHORから選択され、
およびR’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
およびR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
およびR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
およびR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
ここにおいて、
Figure 2018521090

は非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、RまたはRの中に定められているもの以外は、置換される場合、OR13、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR13、−S(O)R13、および−S(O)13から選択される一以上の置換基で置換され、
ここでR13およびR13’は独立に、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
アリール基、ヘテロシクリル基またはシクロアルキル基は、RまたはRの中に定められているもの以外は、置換される場合、ハロゲン、−R14、−OR14、−NO、−NR1414’’’、NR14C(O)R14’、−NR14S(O)14’、−S(O)NR1414’、−NR14C(O)NR14’14’’、−SR14、−S(O)R14、S(O)14、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR14、−C(O)NR1414’、−NR14S(O)NR14’14’’、−OCHCHOHおよびC(CHOR14から選択される一以上の置換基で置換され、
さらに、ここでシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は、RまたはRの中に定められているもの以外は、置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
ここで、R14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキル基および非置換ヘテロシクリル基から選択され、
また、R14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択されることを特徴とする化合物である。
本発明に係るこれら好ましい化合物は、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、mが1または2であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、nが0、1または2であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、pが0、1または2であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Wは窒素または炭素であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Wは窒素であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Wは炭素であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Xは結合、−C(Rx’)−、C=Oまたは−O−であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Xは結合であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Xは−C(Rx’)−であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、XはC=Oであって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Xは−O−であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rは置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rは置換もしくは非置換アリール基であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rは、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2−6アルケニル基、置換もしくは非置換C2−6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換ヘテロシクリル基、-NR7’および-CHORから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rは置換もしくは非置換C1−6アルキル基であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、RおよびR4’は、それぞれ独立に、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、RおよびR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、RおよびR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され;任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、RおよびR7’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され;任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rは、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され;任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され;またR11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され;任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され;任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、またR12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R13とR13`は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキル基および非置換ヘテロシクリル基から選択され、またR14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキル基および非置換ヘテロシクリル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rはハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、Rx’は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体、および/または、ジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rはハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rx’はハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rx’は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rは非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、
Figure 2018521090

任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、
Figure 2018521090

任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、
mは1または2であり、および/または、
nは0、1または2であり、および/または、
pは0、1または2であり、および/または、
Xは結合、−C(Rx’)−、C=O、または−O−であり、および/または、
Wは窒素または炭素であり、および/または、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基は、フェニル基、ナフチル基、またはアントラセン基から選択され、好ましくはナフチル基およびフェニル基から選択され、より好ましくはフェニル基から選択され、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、より好ましくは複素環はピリジンであって、および/または、
シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基などのC3〜8シクロアルキル基であって、好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基などのC3〜7シクロアルキル基であって、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキル基からなり、および/または、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくは、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくは、エチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基およびアントラセン基から選択され、好ましくはナフチル基またはフェニル基であって、より好ましくはフェニル基であって、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基などのC3〜8シクロアルキル基であって、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基などのC3〜7シクロアルキル基であって、より好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキル基からなり、および/または、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換ヘテロシクリル基、NR7’および−CHORから選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、より好ましくはC1〜6アルキル基はエチル基であり、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基およびアントラセン基から選択され、好ましくはナフチル基またはフェニル基であり、より好ましくはフェニル基であって、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基などのC3〜8シクロアルキル基、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基などのC3〜7シクロアルキル基、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキル基であって、および/または、
およびR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
およびR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
とR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
およびR7’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
13およびR13’は、それぞれ独立に、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、
および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキルおよび非置換ヘテロシクリル基から選択され、かつ、
14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基などのC3−8シクロアルキルであって、好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基などのC3−7シクロアルキル基、より好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキルからなり、および/または、
は水素、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、
および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
x’は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
は、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、好ましくはC1〜6アルキル基はメチル基であり、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRについて、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基、またはアントラセン基、好ましくはナフチルおよびフェニル、より好ましくはフェニルから選択され、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、より好ましくは複素環はピリジンであって、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基などのC3〜8シクロアルキルであって、好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基などのC3〜7シクロアルキル基、より好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキル基からなり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められたRにおいて、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基およびアントラセン基から選択され、好ましくはナフチル基またはフェニル基であって、より好ましくはフェニル基であって、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基などのC3〜8シクロアルキルであって、好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基などのC3〜7シクロアルキル基、より好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキル基からなり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRについて、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、より好ましくはC1〜6アルキル基はメチルであり、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル、ナフチルおよびアントラセンから選択され、好ましくはナフチルまたはフェニルであって、より好ましくはフェニルであり、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基などのC3〜8シクロアルキルであって、好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基などのC3〜7シクロアルキル基、より好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキルからなり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRおよびR4’について、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRおよびR5’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRおよびR6’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRおよびR7’について、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基およびアントラセン基から選択され、好ましくはナフチル基またはフェニル基であって、より好ましくはフェニル基であって、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基などのC3〜8シクロアルキルであって、好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基などのC3〜7シクロアルキル基、より好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキル基からなり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRについて、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、よおよび/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR11、R11’およびR11’’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR11’’’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR12、R12’およびR12’’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR12’’’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、
および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR13およびR13’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR14、R14’およびR14’’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基などのC3〜8シクロアルキルであって、好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基などのC3〜7シクロアルキル基、より好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキル基からなり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR14’’’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRについて、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRについて、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRx’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、nは0、1または2であり、好ましくはnは0であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、mは1または2であり、好ましくはmは1であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、pは0、1または2であり、好ましくはpは0であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、Xは結合、−C(Rx’)−、C=O、または−O−であり、好ましくは、Xは結合または−O−であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらに好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、
Figure 2018521090

Wが窒素または炭素、好ましくはWは窒素であって、Rは非置換C1〜6アルキル基であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、
Figure 2018521090

Wが窒素または炭素、好ましくはWは窒素であって、意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、
Figure 2018521090

Wが窒素または炭素、好ましくはWは窒素であって、Rは非置換C1〜6アルキル基であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらに好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、式(I’)に係る化合物
Figure 2018521090

であって、
mは1または2であり、
nは0、1または2であり、
pは0、1または2であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、C=Oまたは−O−であり、
ここにおいてRはハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
x’は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
ここでR中のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R11、−OR11、−NO、−NR1111’’’、NR11C(O)R11’、−NR11S(O)11’、−S(O)NR1111’、−NR11C(O)NR11’11’’、−SR11、−S(O)R11、S(O)11、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR11、−C(O)NR1111’、−NR11S(O)NR11’11’’およびC(CHOR11から選択される一以上の置換基で置換され、
加えて、Rの中において、シクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、ここでR1中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR11、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR11、−S(O)R11、および−S(O)11から選択される一以上の置換基で置換され、
ここでR11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
また、R11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
ここでR中のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R12、−OR12、−NO、−NR1212’’’、NR12C(O)R12’、−NR12S(O)12’、−S(O)NR1212’、−NR12C(O)NR12’12’’、−SR12、−S(O)R12、S(O)12、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR12、−C(O)NR1212’、−NR12S(O)NR12’12’’およびC(CHOR12から選択される一以上の置換基で置換され、
加えて、R中のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は、置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
ここでR2中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR12、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR12、−S(O)R12、および−S(O)12から選択される一以上の置換基で置換され、
ここでR12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
また、R12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換ヘテロシクリル基、-NR7’および-CHORから選択され、
ここでRおよびR’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
とR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
またはRで定められたもの以外の、アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR13、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR13、−S(O)R13、および−S(O)13から選択される一以上の置換基で置換され、
ここで、R13とR13’はそれぞれ独立に、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
またはRのなかで定められたもの以外の、アリール基、ヘテロシクリル基またはシクロアルキル基は、置換される場合、ハロゲン、−R14、−OR14、−NO、−NR1414’’’、NR14C(O)R14’、−NR14S(O)14’、−S(O)NR1414’、−NR14C(O)NR14’14’’、−SR14、−S(O)R14、S(O)14、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR14、−C(O)NR1414’、−OCHCHOH、−NR14S(O)NR14’14’’およびC(CHOR14から選択される一以上の置換基で置換され、
加えて、RまたはRに定められたもの以外のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は、置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
ここでR14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキルおよび非置換ヘテロシクリル基から選択され、
またR14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらに好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、Xは結合、−C(Rx’)−、C=Oまたは−O−であり、好ましくはXは結合、C=Oまたは−O−、より好ましくはXは結合であって、および/または、
mは1または2であり;好ましくはmは1であり;および/または、
nは0、1または2であり;好ましくはnは0であり;および/または、
pは0、1または2であり;好ましくはpは0であり;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらに好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、Xは結合、−C(Rx’)−、C=Oまたは−O−であり、好ましくはXは結合、C=Oまたは−O−、より好ましくはXは結合または−O−であって、および/または、
mは1または2であり;好ましくはmは1または2であり;および/または、
nは0、1または2であり;好ましくはnは0であり;および/または、
pは0、1または2であり;好ましくはpは0であり;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、式(I2’)で表される化合物
Figure 2018521090

であって、
Xは結合、−C(Rx’)−、C=Oまたは−O−であって;好ましくはXは結合、C=Oまたは−O−であって;より好ましくはXは結合であって;
mは1または2であり;好ましくはmは1であって;また
pは0、1または2であり;好ましくはpは0であり;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、式(I2a’)で表される化合物
Figure 2018521090

であって、
m’は0または1であり;
pは0、1または2であり;
Xは結合、−C(Rx’)−、C=Oまたは−O−であり;
ここにおいてRはハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
x’は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
Wは窒素または炭素であり;
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
ここでR1中のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R11、−OR11、−NO、−NR1111’’’、NR11C(O)R11’、−NR11S(O)11’、−S(O)NR1111’、−NR11C(O)NR11’11’’、−SR11、−S(O)R11、S(O)11、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR11、−C(O)NR1111’、−NR11S(O)NR11’11’’およびC(CHOR11から選択される一以上の置換基で置換され、
加えて、Rのシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
ここでR1中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR11、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR11、−S(O)R11、および−S(O)11から選択される一以上の置換基で置換され、
11、R11’とR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
ここでRのシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R12、−OR12、−NO、−NR1212’’’、NR12C(O)R12’、−NR12S(O)12’、−S(O)NR1212’、−NR12C(O)NR12’12’’、−SR12、−S(O)R12、S(O)12、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR12、−C(O)NR1212’、−NR12S(O)NR12’12’’およびC(CHOR12から選択される一以上の置換基で置換され、
加えて、Rのシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は、置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR12、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR12、−S(O)R12、および−S(O)12から選択される一以上の置換基で置換され、
12、R12’とR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、かつ、
12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換ヘテロシクリル基、−NR7’および−CHOR7’から選択され、
およびR’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
およびR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
およびR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
5’’およびR5’’’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
またはRに定められたもの以外のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR13、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR13、−S(O)R13、および−S(O)13から選択される一以上の置換基で置換され、
13とR13’は独立に、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
またはRに定められたもの以外のアリール基、ヘテロシクリル基またはシクロアルキル基は、置換される場合、ハロゲン、−R14、−OR14、−NO、−NR1414’’’、NR14C(O)R14’、−NR14S(O)14’、−S(O)NR1414’、−NR14C(O)NR14’14’’、−SR14、−S(O)R14、S(O)14、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR14、−C(O)NR1414’、−OCHCHOH、−NR14S(O)NR14’14’’およびC(CHOR14から選択される一以上の置換基で置換され、
加えて、RまたはRに定められたもの以外のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は、置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキル基および非置換ヘテロシクリル基から選択され、
14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、式(I3’)で表される化合物
Figure 2018521090

であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、式(I3’)で表される化合物であって、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
好ましくは、Rは置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
より好ましくは、Rは置換もしくは非置換フェニル基または置換もしくは非置換ピリジンであって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I3’)の化合物は、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、好ましくは、Rは置換もしくは非置換アリール基であって、より好ましくはRは置換もしくは非置換フェニル基であり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I3’)の化合物は、Rは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基、-NR7’および-CHORから選択され、好ましくは、Rは置換もしくは非置換エチル基であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、Rはフェニル基およびピリジンから選択される置換もしくは非置換基である。
好ましい実施形態において、Rは置換もしくは非置換フェニル基、好ましくは非置換フェニル基である。
好ましい実施形態において、Rは置換もしくは非置換アルキル基、好ましくは非置換アルキル基、または−O−メチル基もしくは−O−エチル基で置換されたアルキル基である。
好ましい実施形態において、Rは置換もしくは非置換アルキル基、好ましくは非置換アルキル基、好ましくは置換もしくは非置換メチル基、置換もしくは非置換エチル基または置換もしくは非置換イソプロピル基、より好ましくは非置換メチル基、非置換エチル基または非置換イソプロピル基である。
好ましい実施形態において、Rは置換もしくは非置換エチル基である。
好ましい実施形態において、
は非置換エチル基である。
好ましい実施形態において、
とR5’は何れも水素である。
好ましい実施形態において、Xは結合である。
好ましい実施形態において、Xは−O−である。
別の好ましい実施形態において、nは0である。
別の好ましい実施形態において、nは1である。
別の好ましい実施形態において、mは1である。
別の好ましい実施形態において、mは2である。
別の好ましい実施形態において、pは0である。
特定の実施形態において、ハロゲンはフッ素または塩素であって、好ましくはフッ素である。
さらなる好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、
Figure 2018521090

から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、
Figure 2018521090

Figure 2018521090

から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の好ましい実施形態の一般式(I)に係る化合物において、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
ここでR中のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R11、−OR11、−NO、−NR1111’’’、NR11C(O)R11’、−NR11S(O)11’、−S(O)NR1111’、−NR11C(O)NR11’11’’、−SR11、−S(O)R11、S(O)11、-CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR11、−C(O)NR1111’、−NR11S(O)NR11’11’’および−C(CHOR11から選択される一以上の置換基で置換され、
さらに、R中のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は置換される場合、▽または=Oでも置換可能であり、
ここでR中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR11、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR11、−S(O)R11、および−S(O)11から選択される一以上の置換基で置換され、
11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
また、R11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態の一般式(I)に係る化合物において、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、ここでR中のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R12、−OR12、−NO、−NR1212’’’、NR12C(O)R12’、−NR12S(O)12’、−S(O)NR1212’、−NR12C(O)NR12’12’’、−SR12、−S(O)R12、S(O)12、-CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR12、−C(O)NR1212’、−NR12S(O)NR12’12’’およびC(CHOR12から選択される一以上の置換基で置換され、
さらに、R中のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は置換される場合、▽または=Oでも置換可能であり、
中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR12、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR12、−S(O)R12、および−S(O)12から選択される一以上の置換基で置換され、
12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
また、R12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態の一般式(I)に係る化合物において、RまたはRで定められたもの以外の、アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR13、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR13、−S(O)R13、および−S(O)13から選択される一以上の置換基で置換され、R13、とR13’は独立に、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態の一般式(I)に係る化合物において、RまたはRのなかで定められたもの以外の、アリール基、ヘテロシクリル基またはシクロアルキル基は、置換される場合、ハロゲン、−R14、−OR14、−NO、−NR1414’’’、NR14C(O)R14’、−NR14S(O)14’、−S(O)NR1414’、−NR14C(O)NR14’14’’、−SR14、−S(O)R14、S(O)14、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR14、−C(O)NR1414’、−OCHCHOH、−NR14S(O)NR14’14’’およびC(CHOR14から選択される一以上の置換基で置換され、
加えて、RまたはRに定められたもの以外のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は、置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
ここでR14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキルおよび非置換ヘテロシクリル基から選択され、
またR14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、本発明の何れかの実施形態のRに関連して、
のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R11、−OR11、−NO、−NR1111’’’、NR11C(O)R11’、−NR11S(O)11’、−S(O)NR1111’、−NR11C(O)NR11’11’’、−SR11、−S(O)R11、S(O)11、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR11、−C(O)NR1111’、−NR11S(O)NR11’11’’および−C(CHOR11から選択される一以上の置換基で置換され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、本発明の何れかの実施形態のRに関連して、Rのシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、本発明の何れかの実施形態のRに関連して、Rのアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR11、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR11、−S(O)R11、および−S(O)11から選択される一以上の置換基で置換され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、本発明の何れかの実施形態のRに関連して、Rのシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R12、−OR12、−NO、−NR1212’’’、NR12C(O)R12’、−NR12S(O)12’、−S(O)NR1212’、−NR12C(O)NR12’12’’、−SR12、−S(O)R12、S(O)12、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR12、−C(O)NR1212’、−NR12S(O)NR12’12’’およびC(CHOR12から選択される一以上の置換基で置換され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、本発明の何れかの実施形態のRに関連して、Rのシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は、置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、本発明の何れかの実施形態のRに関連して、Rのアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR12、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR12、−S(O)R12、および−S(O)12から選択される一以上の置換基で置換され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、本発明の何れかの実施形態に係るRまたはRに定められたもの以外のアルキル基に関連して、RまたはRに定められたもの以外のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR13、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR13、−S(O)R13、および−S(O)13から選択される一以上の置換基で置換され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、本発明の何れかの実施形態に係るRまたはRに定められたもの以外のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基に関連して、RまたはRに定められたもの以外のアリール基、ヘテロシクリル基またはシクロアルキル基は、置換される場合、ハロゲン、−R14、−OR14、−NO、−NR1414’’’、NR14C(O)R14’、−NR14S(O)14’、−S(O)NR1414’、−NR14C(O)NR14’14’’、−SR14、−S(O)R14、S(O)14、-CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR14、−C(O)NR1414’、−OCHCHOH、−NR14S(O)NR14’14’’およびC(CHOR14から選択される一以上の置換基で置換され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、本発明の何れかの実施形態に係るRまたはRに定められたもの以外のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基に関連して、RまたはRに定められたもの以外の、シクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は、置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、ハロゲンがフッ素、塩素、ヨウ素または臭素であり、好ましくはフッ素であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
最も好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、ハロゲンがフッ素または塩素であって、好ましくはフッ素であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、ハロアルキルが−CFであって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の実施形態において、本発明に係る一般式(I)の化合物は、ハロアルコキシが−OCFであって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明は、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物、特に、両方の受容体について好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する化合物が選択されるのが非常に好ましい実施形態である。以下において、「本発明の化合物」という語句が使用される。これは、一般式(I)、(I’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I6’)、(I7’)または(I2a)で表される上記の本発明に係る任意の化合物として理解されるべきである。
上記の式(I)によって表される本発明の化合物は、キラル中心の存在に応じて鏡像異性体、または多重結合(例えば、Z、E)の存在に応じて異性体を含み得る。単一異性体、鏡像異性体またはジアステレオ異性体およびその混合物が、本発明の範囲内に入る。
一般に、プロセスは、実験部分に後述される。出発材料は、市販されているか、または従来の方法によって調製され得る。
本発明の好ましい態様はまた、式(I)に係る化合物の、スキーム1に従う製造プロセスにある。
本発明の好ましい態様はまた、式(I)に係る化合物の、スキーム1に従う製造プロセスにあって、R、R、R、R、R4’、R、R5’、R、R6’、X、W、m、nおよびpは明細書に定められている通りである。以下にスキーム1で記載されている全てのプロセスおよび使用において、R、R、R、R、R4’、R、R5’、R、R6’、X、W、m、nおよびpの値は明細書に定められている通りであって、Lはハロゲン、メシラート、トシレートまたはトリフラートなどの脱離基であって、Zはクロロ基、ブロモ基、ヒドロキシル基、メトキシ基またはエトキシ基であり、
Yは
Figure 2018521090


であって、またPGはベンジル基またはtert−ブトキシカルボニル基などの保護基である。
特定の実施態様には、式(I)の化合物の生成プロセスがあり、
Figure 2018521090

前記プロセスには式VII
Figure 2018521090

の化合物を、スキーム1の工程4の後に、式(VIIIa)の化合物とアルキル化反応させるか、または式(VIIIb)の化合物と還元的アミノ化反応させることが含まれる。
Figure 2018521090
特定の実施態様には、式(I)の化合物の生成プロセスがあり、
Figure 2018521090

前記プロセスには式IVbの化合物、
Figure 2018521090

をスキーム1の工程2に続けて、式Vaの化合物または式Vbの化合物
Figure 2018521090

とアシル化させることが含まれる。
特定の実施態様には、式(VII)の化合物の生成プロセスがあり、
Figure 2018521090

前記プロセスにはスキーム1の工程3に続いて式VIの化合物、
Figure 2018521090

を脱保護することが含まれる。
特定の実施態様には、式VIの化合物の生成プロセスがあり、
Figure 2018521090

前記プロセスには式IVaの化合物、
Figure 2018521090

をスキーム1の工程2に続いて式VaまたはVbの化合物
Figure 2018521090

でアシル化させることが含まれる。
特定の実施態様には、式IVaまたはIVbの化合物
Figure 2018521090

の生成プロセスがあり、記プロセスには式IIaまたはIIbの化合物
Figure 2018521090

を、スキーム1の工程1に続いて、それぞれ式IIIの化合物と反応させることが含まれる。
Figure 2018521090
別の特定の実施形態では、式(I)の化合物の調製に式(IIa)または式(IIb)の化合物が使用される。
Figure 2018521090
別の特定の実施形態では、式(I)の化合物の調製に式(III)の化合物が使用される。
Figure 2018521090
別の特定の実施形態では、式(I)の化合物の調製に式(IVa)または(IVb)の化合物が使用される。
Figure 2018521090
別の特定の実施形態では、式(I)の化合物の調製に式(Va)または(Vb)の化合物が使用される。
Figure 2018521090
別の特定の実施形態では、式(I)の化合物の調製に式(VI)の化合物が使用される。
Figure 2018521090
別の特定の実施形態では、式(I)の化合物の調製に式(VII)の化合物が使用される。
Figure 2018521090
別の特定の実施形態では、式(I)の化合物の調製に式(VIIIa)または(VIIIb)の化合物が使用される。
Figure 2018521090
得られた反応生成物は、必要に応じて、結晶化およびクロマトグラフィーなどの従来の方法によって精製され得る。本発明の化合物の調製のための上記の方法が、立体異性体の混合物を生じさせる場合、これらの異性体は、分取クロマトグラフィーなどの従来の技術によって分離され得る。キラル中心がある場合、化合物は、ラセミ体として調製され得、または個々の鏡像異性体が、エナンチオ選択的な合成または分解のいずれかによって調製され得る。
本発明の化合物の1つの好ましい薬学的に許容できる形態は、医薬組成物中のこのような形態を含む結晶形態である。本発明の化合物の塩およびさらに溶媒和物の場合、さらなるイオンおよび溶媒部分も、非毒性でなければならない。本発明の化合物は、様々な多形を示してもよく、本発明が全てのこのような形態を包含することが意図される。
本発明の別の態様は、一般式Iで表される上記の本発明に係る化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは立体異性体と、薬学的に許容できる担体、補助剤またはビヒクルとを含む医薬組成物を指す。したがって、本発明は、患者に投与するための、本発明の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは立体異性体を、薬学的に許容できる担体、補助剤、またはビヒクルとともに含む医薬組成物を提供する。
医薬組成物の例としては、経口、局所または非経口投与用の任意の固体(錠剤、ピル、カプセル剤、粒剤など)または液体(液剤、懸濁剤または乳剤)組成物が挙げられる。
好ましい実施形態において、医薬組成物は、固体または液体のいずれかの経口剤形である。経口投与用の好適な剤形は、錠剤、カプセル剤、シロップまたは液剤であってもよく、結合剤、例えばシロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、またはポリビニルピロリドン;充填剤、例えばラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン;錠剤化潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム;崩壊剤、例えばデンプン、ポリビニルピロリドン、デンプングリコール酸ナトリウムまたは微結晶性セルロース;またはラウリル硫酸ナトリウムなどの薬学的に許容できる湿潤剤などの、当該技術分野で公知の従来の賦形剤を含有し得る。
固体経口用組成物は、混合、充填または打錠の従来の方法によって調製され得る。繰り返される混合操作を用いて、大量の充填剤を用いて活性剤をそれらの組成物全体に分配することができる。このような操作は、当該技術分野において慣用的である。錠剤は、例えば、湿式または乾式造粒によって調製され得、通常の製薬実務において周知の方法にしたがって、特に腸溶コーティングを用いて任意選択的に被覆され得る。
医薬組成物はまた、適切な単位剤形の、滅菌液剤、懸濁剤または凍結乾燥化製品など、非経口投与用にも適応され得る。増量剤、緩衝剤または界面活性剤などの適切な賦形剤が使用できる。
上記の製剤は、スペイン薬局方(Spanish Pharmacopoeia)および米国薬局方(US Pharmacopoeia)および同様の参考文書に記載または引用されるものなどの標準的な方法を用いて調製される。
本発明の化合物または組成物の投与は、静脈内注射、経口用製剤、および腹腔内および静脈内投与などの任意の好適な方法によって行ってもよい。患者の利便性および治療される疾病の慢性的性質のためには、経口投与が好ましい。
一般に、本発明の化合物の有効な投与量は、選択される化合物の相対的有効性、治療される疾患の重症度および患者の体重に応じて決まる。しかしながら、活性化合物は、典型的に、0.1〜1000mg/kg/日の範囲の典型的な総1日用量で、1日1回または複数回、例えば1日1、2、3または4回投与される。
本発明の化合物および組成物は、併用療法を提供するために他の薬剤とともに使用され得る。他の薬剤は、同じ組成物の一部を成してもよく、または同時投与または異なる時点での投与のための別個の組成物として提供され得る。
本発明の別の態様は、薬剤の製造における本発明の化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは異性体の使用を指す。
本発明の別の態様は、疼痛の治療のための薬剤として使用するための、一般式Iで表される上記の本発明の化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは異性体を指す。好ましくは、疼痛は、中程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏である。これは、機械的異痛症または温熱性痛覚過敏を含み得る。
本発明の別の態様は、疼痛の治療または予防のための薬剤の製造における本発明の化合物の使用を指す。
好ましい実施形態において、疼痛は、中程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏(好ましくは、機械的異痛症または温熱性痛覚過敏も含む)から選択される。
本発明の別の態様は、疼痛を治療または予防する方法であって、このような治療を必要とする患者に、治療的に有効な量の上で定義される化合物またはその医薬組成物を投与する工程を含む方法に関する。疼痛の中でも、治療され得る症候群は、中程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏であるが、これは、機械的異痛症または温熱性痛覚過敏も含み得る。
本発明は、実施例によって以下で説明される。これらの説明は、例として示されるに過ぎず、本発明の一般的な趣旨を限定するものではない。
一般的な実験部分(合成および分析の方法および装置)
一般式Iの化合物の調製のプロセスはスキーム1で説明され、
Figure 2018521090

ここでR、R、R、R、R4’、R、R5’、R、R6’、WおよびXは上に定義された通りの意味を有する。Lはハロゲン、メシラート、トシレートまたはトリフラートなどの脱離基であって、またZはクロロ基、ブロモ基、ヒドロキシ基、メトキシ基またはエトキシ基であって、Yはスキーム1で四角の中に表示された官能基であって、またPGはベンジル基やtert−ブトキシカルボニル基などの保護基である。
このプロセスは後述されるように行われる。
工程1:
式IVaまたはIVbの化合物は、式IIaまたはIIbの化合物をそれぞれ式IIIの化合物と反応させることによって調製される。pとRの意味に応じて、異なる反応条件が適用される。
(a)pが0であって、Rがアリール基またはヘテロシクリル基である場合、化合物IIIはアリール化剤であり、Lは、ハロゲン(好ましくは、ブロモまたはヨード)またはトリフレートを表す。このアリール化反応は、好適な温度で、好ましくは、還流温度で加熱しながら、またはマイクロ波反応器中で、好適な溶媒中で、好適なリガンドおよび好適な塩基の存在下で、パラジウムまたは銅触媒を用いた触媒条件下で行われる。ヨウ化銅(I)などの銅触媒を用いる場合、L−プロリンが好ましいリガンドであり、リン酸カリウムが、好ましくは、塩基として使用され、ジメチルスルホキシドが、最適な溶媒である。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムまたは二酢酸パラジウムなどのパラジウム触媒を用いる場合、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(XAMPHOS)または2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)が好ましいリガンドであり、炭酸セシウムまたはナトリウムtert−ブトキシドが、好ましくは、塩基として使用され、1,4−ジオキサンまたはトルエンが、最適な溶媒である。
(b)pが1または2の場合、化合物IIIはアルキル化剤であって、Lは、ハロゲン、メシラート、トシレートまたはトリフレートなどの脱離基を表す。このアルキル化反応は、アセトニトリル、ジクロロメタン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、好ましくはアセトニトリルなどの好適な溶媒中、KCOもしくはCsCOなどの無機塩基の存在下、またはトリエチルアミンもしくはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下、好ましくはKCOの存在下で、常温から還流温度までの好適な温度で、好ましくは加熱しながら実行され、場合によっては、この反応は、マイクロ波反応器中で行ってもよい。さらに、NaIなどの活性剤が使用できる。
工程2:
一般式VIまたはIの化合物は、化合物IVaまたはIVbのNH基のアシル化により調製される。アシル化剤は式Vaのハロゲン化アシル、または式Vbの無水物とすることが可能で、反応は、アセトニトリル、ジクロロメタン、1,4−ジオキサン、1,2−ジクロロエタン、トルエンまたはジメチルホルムアミドなどの適当な溶媒の存在下で、トリエチルアミン、ピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下、常温から還流温度までの好適な温度で実行され、場合によっては、反応をマイクロ波反応器中で行なってもよい。
Pが保護基となる一般式VIの化合物に関しては、式Iの化合物を取得するために、2つの追加ステップが必要である。
工程3:式VIの化合物を脱保護することにより式VIIの化合物が調製される。脱保護は保護基に応じた様々な条件で行われる。保護基がベンジル基の場合には、脱保護は、水素化条件の下、1バールから10バールまでの圧力で処理することで、Pdの存在下、メタノールまたはエタノールなどの好適な溶媒中で、常温から還流温度までの好適な温度、好ましくは還流温度で実行される。保護基がtert−ブトキシカルボニル基の場合には、脱保護は、HClまたはトリフルオロ酢酸などの無機酸、好ましくはトリフルオロ酢酸の存在下、ジクロロメタンなどの好適な溶媒中で、常温から還流温度までの好適な温度、好ましくは還流温度で実行される。
工程4:試薬の性質に応じて異なる条件が用いて、式VIIIa−bの化合物のような好適な試薬と反応させることにより、脱保護された式VIIの化合物から一般式Iの化合物を調製することができる。
したがって、式VIIIaの化合物とのアルキル化反応は、アセトニトリル、ジクロロメタン、1,4−ジオキサン、またはジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒、好ましくはアセトニトリルなどの溶媒中、KCOもしくはCsCOなどの無機塩基の存在下、またはトリエチルアミンもしくはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下で、好ましくはジイソプロピルエチルアミンの存在下で、常温から還流温度までの好適な温度で、好ましくは加熱しながら実行され、場合によっては、反応は、マイクロ波反応器中で行ってもよい。さらに、NaIなどの活性剤が使用できる。
式VIIbの化合物との還元的アミノ化は、還元試薬、好ましくは、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリドの存在下で、好適な溶媒中、好ましくはメタノール中で、常温から還流温度までの好適な温度にて、好ましくはマイクロ波反応器内で行われる。
工程1〜4により説明されるプロセスは、式Iの化合物の調製の一般的な手順を表している。さらに、いかなる位置にある官能基も、当業者に知られている反応を用いて相互転換することができる。
、R、R、R、R4’、R、R5’、R、R6’、WおよびXが、上に定義される意味を有する式II、III、VおよびVIIIの化合物は、市販されているか、または文献に記載されている従来の方法を用いて調製することができる。Wが窒素である化合物IIの調製には、適切に保護もしくは置換されたハロゲン化アルキルアミンで適当に置換されたジアミン化合物の、前述の工程4に記載される条件でのアルキル化が含まれる。
実施例
中間体および実施例
以下の略語が実施例において使用される:
AcOEt:酢酸エチル
BINAP:2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル
Conc:濃縮
CH:シクロヘキサン
DCM:ジクロロメタン
DIPEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン
EtOH:エタノール
Ex:実施例
h:時間/s
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
INT:中間体
MeOH:メタノール
MS:質量分析法
Min.:分
Quant:定量的
Ret.:保持時間
r.t.:室温
Sat:飽和
TEA:EtN,トリエチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
Wt:重量
HPLC−MSデータの取得に以下の手法が用いられた:
A:カラム:Acquity UPLC BEH C18 2.1×50mm,1.7μm;流量 0.61mL/分;A:NHHCO 10mM;B:ACN;勾配:98%Aで0.3分、98%Aから5%Aまで2.7分、0%Aで2分、0%Aから98%Aまで0.2分、98%Aで0.55分
B:カラム:Aqcuity BEH C18 2.1×50 mm 1.7μm;流量 600 μl/分;A:NHHCO 10mM;B: ACN;勾配:90%Aで0.3分、90%Aから5%Aまで2.7分、5%Aで0.7分、5%Aから90%Aまで0.1分、90%Aで1.2分
中間体1
tert−ブチル3−(メチルスルホニルオキシ)ピロリジン−1−カルボキシラート
Figure 2018521090

EtN(5.58mL、40mmol)が、乾燥DCM(35mL)中のtert−ブチル3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシラート(3g、16.02mmol)の溶液に添加された。溶液は0℃まで冷却され、10分間攪拌された後、塩化メタンスルホニル(2.1mL、27.24mmol)が添加され、反応混合物は0℃で攪拌された。1時間後、反応混合物は常温まで温められ、0.5時間攪拌された。反応混合物は氷水に注がれ、DCMで希釈された。有機層は水で洗浄され、NaSOで乾燥され、ろ過され、蒸発乾固されることで黄色オイル状の表題化合物(4.25g、収率99%)が得られ、これはさらに精製されることなく次の工程で使用された。HNMR(400MHz、CDC13)δppm1.49(s,9H)2.08−2.21(m,1H)2.29(br.s.,1H)3.07(s,3H)3.36−3.64(m,3H)3.65−3.75(m,1H)5.28(tt,J=4.23,2.08Hz,1H))
中間体2
tert−ブチル3−(ベンジル(メチル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシラート
Figure 2018521090


tert−ブチル3−(メチルスルホニルオキシ)ピロリジン−1−カルボキシラート(中間体1、4.25g、16.02mmol))とN−メチル−1−フェニルメタンアミン(6.20mL、48.07mmol)の混合物が窒素雰囲気下、100℃で3時間攪拌され加熱された。残渣はDCM/水に分けられた。水相はジクロロメタンを用いてさらに抽出された。混合抽出物は塩水で洗浄され、乾燥(NaSO)ろ過されて蒸発された。このようにして得られた粗生成物が、CH/AcOEt勾配が(100:0)から(70:30)のシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製されることにより、黄色オイル状の表題化合物(2.93g、63%収率)が得られた。HPLC−MS(手法A):保持時間,2.20分;ESI+−MSm/z,291(M+1)
中間体3
N−ベンジル−N−メチルピロリジン−3−アミン.
Figure 2018521090

DCM(20mL)中のtert−ブチル3−(ベンジル(メチル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシラート(中間体2、2.5g、8.71mmol)の懸濁液に、TFA(16.7mL、218mmol)が添加され、混合物が常温で1時間攪拌された。溶媒は濃縮除去された。粗残渣はHO(30mL)で希釈され、10%NaOH水溶液によりpH12まで上昇され、DCM(30mL)で抽出された。混合有機層はNaSOで乾燥され、ろ過して濃縮されることでブラウンオイル状の表題化合物(1.66g、定量的収率)が得られた。HPLC−MS(手法A):保持時間,1.01分;ESI+−MSm/z,191(M+1)
中間体4A
tert−ブチル2−(3−(ベンジル(メチル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エチルカルバマート
Figure 2018521090

tert−ブチル2−ブロモエチルカルバマート(0.71g、3.15mmol)が、N−ベンジル−N−メチルピロリジン−3−アミン(中間体3、0.4g、2.1mmol)とDIPEA(0.73mL、4.2mmol)からなるACN(15mL)の溶液に添加された。反応混合物は60℃で一晩攪拌された後、常温まで冷却された。溶媒は真空で濃縮され、残渣はAcOEtとNaHCO飽和水溶液とに分離された。有機層は分離され、NaSOで乾燥され、ろ過濃縮された。このようにして得られた粗生成物が、DCM:MeOHの勾配が(100:0)から(70:30)のシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製されることで、表題化合物(0.42g、60%の収率)が得られた。HPLC−MS(手法A):保持時間,1.84分;ESI+−MSm/z,334(M+1)。
適当な出発材料を用い、中間体4B〜4Eの調製にこの手法が使用された。
Figure 2018521090
中間体5A
1−(2−アミノエチル)−N−ベンジル−N−メチルピロリジン−3−アミン
Figure 2018521090

DCM(6mL)中のtert−ブチル2−(3−(ベンジル(メチル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エチルカルバマート(中間体4A、0.42g、1.26mmol)の懸濁液に、TFA(2.36mL、30.86mmol)が添加され、混合物が常温で4時間攪拌された。溶媒は濃縮除去された。粗残渣はHO(5mL)で希釈され、10%NaOH水溶液によりpH12まで上昇され、DCM(10mL)で抽出された。混合有機層はNaSO上で乾燥され、ろ過して濃縮されることでオイル状の表題化合物(0.26g、収率90%)が得られたHPLC−MS(手法A):保持時間,1.12分;ESI+−MSm/z,234(M+1)。
中間体4B〜4Eを出発材料として用いることで中間体5B〜5Eの調製にこの手法が使用された。
Figure 2018521090
中間体6A
N−(2−(3−(ベンジル(メチル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エチル)−3−フルオロピリジン−2−アミン
Figure 2018521090

1−(2−アミノエチル)−N−ベンジル−N−メチルピロリジン−3−アミン(中間体5A、0.17g、0.73mmol)、Pd(dba)(0.067g、0.07mmol)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP、0.055g、0.087mmol)およびBuOK(0.210g、2.19mmol)が窒素下でRaddley管に添加され、無水THF(15mL)に溶解された。2−ブロモ−3−フルオロピリジン(0.135g、0.76mmol)が添加されて反応混合物が55℃で一晩攪拌された。溶媒が蒸発され、残渣はEtOAcと飽和NaHCO水溶液に溶解された。EtOAcで水層が抽出され、混合有機層がNaSOで乾燥され、ろ過され、濃縮された。このように得られた粗生成物は、(100:0)から(80:20)のCH:AcOEtの勾配の中性アルミナでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製され、固体状の表題化合物(0.08g、34%の収率)が得られた。HPLC−MS(手法A):保持時間,1.76分;ESI−MSm/z,329(M+1)。
適当な出発材料を用いて、中間体6B−6Gの調製にこの手法が使用された。
Figure 2018521090

Figure 2018521090
実施例1
N−(2−(3−(ベンジル(メチル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エチル)−N−(3−フルオロピリジン−2−イル)プロピオンアミド
Figure 2018521090

プロピオン酸クロライド(78.5μL、0.616mmol)が、窒素雰囲気下で、プロセスバイアル中の、N−(2−(3−(ベンジル(メチル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エチル)−3−フルオロピリジン−2−アミン(中間体6A、0.08g、0.205mmol)とN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(104.6μL、0.82mmol)からなるDCE(10mL)の水溶液に添加された。反応混合物はマイクロ波照射条件の下で80℃で60分間加熱され、その後、常温に達した。反応混合物はDCM(10mL)で希釈され、水(10mL)が添加された。水相は10%HClで酸性化され、各層が分離された。有機相を10%HClで抽出し、水相は冷却されながら、20%NaOHでアルカリ性にされた。AcOEt(10mL)が添加され、各層が分離され、AcOEtで水相が抽出された。混合有機相をNaSOで乾燥させ、ろ過し濃縮することで、表題化合物(0.076g、収率96%)が得られた。HPLC−MS(手法A):保持時間,1.74分;ESI+−MSm/z,385(M+1)。
適当な出発材料を用いてこの方法を実施例2の調製に使用した。
Figure 2018521090

実施例2の2つの鏡像体を、Chiralpak ICカラム、流量11mL/分A:n−ヘプタン;B:(EtOH+0.33%DEA)90/10、常温、を用いて分離することで実施例3および実施例4が得られた。
実施例5
N−(2−(3−(ベンジル(メチル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エチル)−N−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)プロピオンアミド
Figure 2018521090

プロピオン酸クロライド(259μL、2.97mmol)が、N−(2−(3−(ベンジル(メチル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(中間体6B、375mg、0.99mmol)とN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(690μL、3.96mmol)からなるトルエン(35mL)中の溶液に添加された。反応混合物は85℃で5時間攪拌され、その後常温に達した。反応混合物はDCM(10mL)で希釈され、HCl(2N)(10mL)が添加され、各相は分離された。2NのHClを用いて有機相が抽出され、水相は20%NaOH水溶液を用いて冷却しながらアルカリ性にされた。AcOEtが添加され、各相が分離されAcOEtにより水相が抽出された。混合有機相はNaSOで乾燥され、ろ過し濃縮させることで表題化合物(340mg、収率79%)が得られた。HPLC−MS(手法A):保持時間、2.18分;ESI+−MSm/z,435(M+1)。実施例5のうち2つの鏡像体を、Chiralpak ICカラム,流量11mL/分A:n−ヘプタン;B:(EtOH+0.33%DEA)90/10,常温、を用いて分離することで実施例6および実施例7が得られた。
出発材料として中間体6Dを用い、実施例8の調製にこのアシル化法が使用された
Figure 2018521090
実施例9
N−(2−(3−(ベンジル(メチル)アミノ)アゼチジン−1−イル)エチル)−N−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)プロピオンアミド
Figure 2018521090

プロパン酸無水物(178μL、1.45mmol)が、N−(2−(3−(ベンジル(メチル)アミノ)アゼチジン−1−イル)エチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(中間体6E、176mg、0.48mmol)からなるピリジン(7mL)中の溶液に0℃にて添加された。反応混合物は常温に達し一晩攪拌された。その後、揮発成分が真空で除去され、粗生成物はNaHCO飽和水溶液で洗浄しながらEtOAcに抽出された。各混合有機相はNaSOで乾燥され、ろ過し濃縮された。このように得られた粗生成物は、(100:0)から(85:15)の勾配のDCM/MeOHのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製されることで、表題化合物(80mg、39%の収率)が得られた。HPLC−MS(手法A):保持時間、2.06分;ESI+−MSm/z,421(M+1)。
中間体6Fと6Gを出発材料として用いて、実施例10〜11の調製にこのアシル化法が使用された。
Figure 2018521090
実施例12
N−(2−(3−(イソブチル(メチル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エチル)−N−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)プロピオンアミド
Figure 2018521090

a)N−(2−(3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−イル)エチル)−N−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)プロピオンアミド

N−(2−(3−(ベンジル(メチル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エチル)−N−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)プロピオンアミド(実施例5、270mg、0.62mmol)が、MeOH(20mL)に溶解され、ギ酸アンモニウム(176mg、2.80mmol)とPd(55mg、20%Wt)が添加された。懸濁液はN雰囲気下で65℃、3時間攪拌された。反応混合物はセライトを通してろ過され、MeOHで洗浄され濃縮されることで、表題化合物(186mg、収率87%)が得られた。HPLC−MS(手法A):保持時間、1.31分;ESI−MSm/z、345(M+1)。
b)表題化合物
1−ブロモ−2−メチルプロパン(125μL、1.15mmol)が、前工程で得られた化合物(99mg、0.28mmol)とKCO(119mg、0.86mmol)からなるACN(12mL)中の溶液に添加された。反応混合物は70℃で48時間攪拌され、その後、常温まで冷却された。AcOEtと飽和NaHCO水溶液が添加され、各相が分離された。有機層はNaSOで乾燥され、ろ過し濃縮させることで表題化合物(66mg、収率57%)が得られた。HPLC−MS(手法A):保持時間、2.06分;ESI+−MSm/z,401(M+1)。実施例12の2つの鏡像体が、Chiralpak ICカラム,流量11mL/分A:n−ヘプタン;B:(EtOH+0.33%DEA)90/10,常温、で分離されることにより実施例13と実施例14が得られた。
実施例15ならびにその鏡像体である実施例16および17を調製するために、この方法とその後のキラルHPLC分離が使用された。
Figure 2018521090
実施例18
N−(2−(5−イソブチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)エチル)−N−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)プロピオンアミド
Figure 2018521090

a)N−(2−(ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)エチル)−N−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)プロピオンアミド
N−(2−(5−ベンジルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)エチル)−N−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)プロピオンアミド(実施例8、760mg、1.7mmol)がDCE(10mL)中に溶解され、クロロギ酸クロロエチル(487mg、3.4mmol)が添加された。混合物は16時間85℃で攪拌された。その後、揮発成分が真空下で除去され、MeOH(8mL)が添加されて還流温度で2時間攪拌された。粗混合物が濃縮されることで表題化合物(174mg、収率51%)が得られ、これは次の工程でさらに精製されることなく使用された。HPLC−MS(手法A):保持時間、1.36分;ESI−MSm/z,357(M+1).
b)表題化合物
実施例8の工程bに記載された方法に従って表題化合物が得られた。HPLC−MS(手法A):保持時間、1.99分;ESI+−MSm/z,414 (M+1)。
実施例19の調製にこの方法が用いられた。
Figure 2018521090
μ−オピオイド受容体およびσ −受容体に対する結合に関する実施例の表:
生物学的活性
薬理学的研究
ヒトσ 受容体放射性リガンドアッセイ
ヒトσ受容体に対する試験化合物の結合特性を調べるために、トランスフェクトされたHEK−293膜および[H](+)−ペンタゾシン(パーキンエルマー社、NET−1056)を、放射性リガンドとして使用した。緩衝液または10μMのハロペリドールのいずれかの非存在下または存在下で、7μgの膜懸濁液、5nMの[H](+)−ペンタゾシンを用いて、全結合および非特異的結合のそれぞれについて分析を行った。結合用緩衝液は、pH8でトリス−HClを50mMを含有していた。プレートを37℃で120分間培養した。培養期間後、次に、反応混合物を、MultiScreenHTS、FCプレート(ミリポア)に移し、ろ過し、プレートを、氷冷した10mMのトリス−HCL(pH7.4)で3回洗浄した。フィルタを乾燥させ、EcoScint液体シンチレーションカクテルを用いて、MicroBetaシンチレーションカウンタ(パーキンエルマー社)中で、約40%の効率で計数した。
ヒトμ−オピオイド受容体放射性リガンドアッセイ
ヒトμ−オピオイド受容体に対する試験化合物の結合特性を調べるために、トランスフェクトされたCHO−K1細胞膜および[H]−DAMGO(パーキンエルマー社、ES−542−C)を、放射性リガンドとして使用した。緩衝液または10μMのナロキソンのいずれかの非存在下または存在下で、20μgの膜懸濁液、1nMの[H]−DAMGOを用いて、全結合および非特異的結合のそれぞれについて分析を行った。結合用緩衝液は、pH7.4でトリス−HClを50mM、MgClを25mM含有していた。プレートを27℃で60分間培養した。培養期間後、次に、反応混合物を、MultiScreenHTS、FCプレート(ミリポア)に移し、ろ過し、プレートを、氷冷した10mMのトリス−HCL(pH7.4)で3回洗浄した。フィルタを乾燥させ、EcoScint液体シンチレーションカクテルを用いて、MicroBetaシンチレーションカウンタ(パーキンエルマー社)中で、約40%の効率で計数した。
結果:
本発明は、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物、または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物、特に、両方の受容体について好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する化合物が選択されるのが、非常に好ましい実施形態である。
として表されるσ受容体およびμ−オピオイド受容体に対する結合を表すために、以下の尺度が採用されている:
+ K−μおよびK−σが両方とも500nM以上である
++ 一方のKが500nM未満である一方、他方のKは500nM以上である
+++ K−μおよびK−σが両方とも500nM未満である
++++ K−μおよびK−σが両方とも100nM未満である
本出願において調製される全ての化合物は、σ受容体およびμ−オピオイド受容体に対する結合を示し、特に、以下の結合結果が示される:
Figure 2018521090

Claims (16)

  1. 一般式(I)で表される化合物であって、
    Figure 2018521090

    mは1または2であり、
    nは0、1または2であり、
    pは0、1または2であり、
    Xは結合、−C(Rx’)−、C=Oまたは−O−であり、
    はハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    x’は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    Wは窒素または炭素であり、
    は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
    ここでR中のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R11、−OR11、−NO、−NR1111’’’、NR11C(O)R11’、−NR11S(O)11’、−S(O)NR1111’、−NR11C(O)NR11’11’’、−SR11、−S(O)R11、S(O)11、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR11、−C(O)NR1111’、−NR11S(O)NR11’11’’および−C(CHOR11から選択される一以上の置換基で置換され、
    加えて、R中のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
    中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR11、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR11、−S(O)R11、および−S(O)11から選択される一以上の置換基で置換され、
    ここでR11、R11’とR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    11’’’は、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
    は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
    は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換ヘテロシクリル基、−NR7’および−CHORから選択され、
    ここでRとR’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
    とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    とR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    また、
    Figure 2018521090

    ここでRは非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    またはRに定められたもの以外のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR13、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR13、−S(O)R13、および−S(O)13から選択される一以上の置換基で置換され、
    ここでR13とR13’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    一般式(I)による化合物は、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物であることを特徴とする化合物。
  2. Figure 2018521090

    であって、Wは窒素または炭素であり、Rは非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、好ましくは、Wが窒素であってRが非置換C1〜6アルキル基であることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  3. 前記化合物が一般式(I’)で表される化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の化合物。
    Figure 2018521090
  4. Xは結合,−C(Rx’)−,C=Oまたは−O−であって、好ましくはXが結合,C=Oまたは−O−であって、より好ましくはXが結合であって、および/または、
    mは1または2であって、好ましくはmは1であって、および/または、
    nは0,1または2であって、好ましくはnは0であって、および/または
    pは0,1または2であって、好ましくはpは0であって、
    より好ましくは一般式(I2’)で表される化合物であって、
    Figure 2018521090


    ここにおいて、
    Xは結合,C=Oまたは−O−であって、より好ましくはXは結合であって、
    mは1または2であって、好ましくはmは1であって、また
    pは0,1または2であって、好ましくはpは0であって、

    最も好ましくは一般式(I3’)で表される化合物
    Figure 2018521090

    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
    好ましくはRは置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
    より好ましくはRは置換もしくは非置換フェニル基または置換もしくは非置換ピリジンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、
    好ましくはRが置換もしくは非置換アリール基であって、
    より好ましくはRが置換もしくは非置換フェニル基であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. が置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換ヘテロシクリル基、−NR7’および−CHORから選択され、好ましくはRが置換もしくは非置換エチル基、最も好ましくは非置換エチル基であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. とR4’が、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. とR5’が、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、好ましくはRとR5’が何れも水素であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
  10. 前記化合物は
    Figure 2018521090

    から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
  11. 前記化合物が
    Figure 2018521090

    Figure 2018521090

    から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)で表される化合物の調製プロセスであって、前記プロセスには式(VII)の化合物、
    Figure 2018521090

    を式(VIIIa)の化合物とアルキル化反応させるか、または式(VIIIb)の化合物と還元的アミノ化反応させることが含まれるか、
    Figure 2018521090

    或いは前記プロセスには式IVbの化合物
    Figure 2018521090



    を式VaまたはVbの化合物
    Figure 2018521090

    でアシル化反応させることが含まれていることを特徴とするプロセス。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)で表される化合物の調製のためにする式IIa、IIb、III、IVa、IVb、Va、Vb、VI、VII、VIIIaまたはVIIIbで表される化合物の使用。
    Figure 2018521090

  14. 請求項1〜11の何れか1項に記載された式(I)で表された化合物またはその薬学的に許容できる塩と、薬学的に許容できる担体、補助剤またはビヒクルとを含む医薬組成物。
  15. 薬物治療に使用される請求項1〜11の何れか1項に記載の式(I)で表された化合物。
  16. 疼痛、特に、中程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏の治療に使用するための請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)で表された化合物。
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