JP6535687B2 - 疼痛に対する多様な活性を有する1−オキサ−4,9−ジアザスピロウンデカン化合物のアルキルおよびアリール誘導体 - Google Patents

疼痛に対する多様な活性を有する1−オキサ−4,9−ジアザスピロウンデカン化合物のアルキルおよびアリール誘導体 Download PDF

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Description

本発明は、シグマ(σ)受容体、およびμ−オピオイド受容体(MORまたはμ−オピオイド)の両方に対する二重の薬理学的活性を有する化合物、より具体的には、この薬理学的活性を有するジアザスピロ−ウンデカン誘導体、このような化合物の調製方法、それらを含む医薬組成物、および治療における、特に疼痛の治療のためのそれらの使用に関する。
疼痛の適切な管理は、重要な課題であり、これは、現在用いられている治療が、多くの場合、わずかな改善を提供するに過ぎず、多くの患者の疼痛が軽減されないままであるためである[Turk DC,Wilson HD,Cahana A.Treatment of chronic non−cancer pain.Lancet 377,2226−2235(2011)]。疼痛は、約20%の推定有病率を有する集団のかなりの割合が罹患し、その発生率は、特に、慢性疼痛の場合、人口の高齢化により増加している。さらに、疼痛は、うつ病、不安症および不眠症などの併存症に明らかに関連しており、これらの併存症は、重大な生産性の損失および社会経済的負担につながる[Goldberg DS,McGee SJ.Pain as a global public health priority.BMC Public Health.11,770(2011)]。既存の疼痛治療としては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、オピオイドアゴニスト、カルシウムチャネル遮断薬および抗うつ薬が挙げられるが、それらは、安全率に関して最適とはとても言えない。それらの全ては、限られた有効性および特に慢性期におけるそれらの使用を不可能にする様々な副作用を示す。
上述されるように、疼痛の治療に利用できる治療法の種類は極めて少なく、オピオイドが、特に、重度の疼痛状態に対処する場合、最も有効なものの一つである。オピオイドは、膜貫通型Gタンパク質共役受容体(GPCR)である3つの異なるタイプのオピオイド受容体(μ、κおよびγ)を介して作用する。さらに、主な鎮痛作用は、μ−オピオイド受容体(MOR)の活性化に起因する。しかしながら、MORアゴニストの全身投与(general administration)は、便秘、呼吸抑制、耐性(tolerance)、嘔吐および身体的依存などのそれらの重大な副作用により制限される[Meldrum,M.L.(Ed.).Opioids and Pain Relief:A Historical Perspective.Progress in Pain Research and Management,Vol 25.IASP Press,Seattle,2003]。さらに、MORアゴニストは、慢性疼痛状態に対するモルヒネの有効性の低下によって示されるように、慢性疼痛の治療に最適でない。これは、急性疼痛に対するその高い効力と比較して、神経障害または炎症に由来する慢性疼痛状態について特に証明されている。慢性疼痛がMORの下方制御を引き起こし得るという発見は、長期の治療設定におけるモルヒネの有効性の相対的な欠如に分子的根拠を与え得る[Dickenson,A.H.,Suzuki,R.Opioids in neuropathic pain:Clues from animal studies.Eur J Pain 9,113−6(2005)]。さらに、モルヒネによる長期の治療は、おそらく、治療に誘発されるMORの下方制御、内在化および他の調節機構により、その鎮痛効果に対する耐性を生じさせ得る。結果として、長期の治療は、臨床的に十分な疼痛緩和を維持するために、投与量をかなり増加させ得るが、MORアゴニストの狭い治療域は、最終的に、許容できない副作用および低い患者コンプライアンスをもたらす。
σ−1(σ)受容体は、35年前に発見され、当初は、オピオイドファミリーの新しいサブタイプに割り当てられたが、後に、SKF−10,047の鏡像異性体の研究に基づいて、その独立した性質が証明された。鎮痛とのσ受容体の第1の関連性は、ChienおよびPasternak[Chien CC,Pasternak GW.Sigma antagonists potentiate opioid analgesia in rats.Neurosci.Lett.190,137−9(1995)]によって証明され、彼らは、σ受容体アゴニストがオピオイド受容体に媒介される鎮痛を抑制した一方、ハロペリドールなどのσ受容体アンタゴニストがそれを促進したという発見に基づいて、それを内在性の抗オピオイド系として説明した。
多くのさらなる前臨床エビデンスが、疼痛の治療におけるσ受容体の明確な役割を示している[Zamanillo D,Romero L,Merlos M,Vela JM.Sigma 1 receptor:A new therapeutic target for pain.Eur.J.Pharmacol,716,78−93(2013)]。明白な表現型を示さず、通常の感覚刺激を知覚するσ受容体ノックアウトマウスの開発は、この試みにおける画期的な出来事であった。生理学的条件において、機械的刺激および熱刺激に対するσ受容体ノックアウトマウスの応答は、野生型(WT)マウスと区別できないことが分かったが、σ受容体ノックアウトマウスは、過敏性が作用し始めたとき、野生型(WT)マウスよりはるかに高い、疼痛行動の発現に対する抵抗性を有することが示された。したがって、σ受容体ノックアウトマウスにおいて、カプサイシンは、機械的過敏性を誘発せず、両方の段階の、ホルマリンに誘発される疼痛が軽減され、寒冷過敏性および機械的過敏性が、坐骨神経部分損傷後またはパクリタキセルによる処理後(これらは神経因性疼痛のモデルである)、非常に軽減された。これらの作用の多くは、σ受容体アンタゴニストの使用によって確認され、1つの化合物、S1RAの、様々な疼痛状態の治療のための臨床試験への発展につながった。化合物S1RAは、神経因性疼痛および神経損傷後の快感消失状態(すなわち、神経因性疼痛状態)をかなり軽減し、オペラント自己投与モデルで実証されるように、神経損傷マウスは、それを得るように(おそらく疼痛緩和を得るように)自発的反応を取得したが、偽手術マウスは取得せず、このことは、σ受容体拮抗作用が、神経因性疼痛を軽減し、また、疼痛状態に関連する併存症(すなわち、うつ病の中核症状である無快感症)のいくつかに対処することを示す。
ほぼ全ての疼痛状態では、いくつかのメディエータ、シグナル伝達経路および分子機構が関与するため、疼痛は、性質が多様である。結果として、単一の治療は、完全な疼痛緩和を提供することができない。現在、既存の治療法を組み合わせることは、一般的な臨床業務であり、臨床研究において利用可能な薬剤の最良の組合せを評価するために多くの労力が払われている[Mao J,Gold MS,Backonja M.Combination drug therapy for chronic pain:a call for more clinical studies.J.Pain 12,157−166(2011)]。したがって、この満たされていない医学的必要性に対処する革新的な治療法に対する差し迫った必要性がある。
上述されるように、オピオイドは、最も強力な鎮痛薬の一つであるが、それらの使用を著しく制限する様々な副作用の原因にもなる。
したがって、有効であり、かつ所望の選択性を示し、良好な「ドラッガビリティ(drugability)」特性、すなわち、投与、分布、代謝および排泄に関連する良好な薬学的特性を有する、疼痛の治療における代替的なまたは改良された薬理学的活性を有する化合物を見出すことが依然として必要とされている。
したがって、技術的課題は、疼痛の治療における代替的なまたは改良された薬理学的活性を有する化合物を見出すこととして説明することができる。
現在利用可能な治療法および臨床業務の既存の結果を考慮して、本発明は、疼痛の治療に関連する2つの異なる受容体に結合する単一の化合物を組み合わせることによって、解決策を提供する。これは、μ−オピオイド受容体およびσ受容体の両方に結合する本発明に係る化合物を提供することによって主に達成された。
先行技術文献である独国特許出願公開第10 2005 030051 A1号明細書には、μ−オピオイド受容体の阻害剤であり、二環式コアの性質によって本発明の化合物と異なる化合物が開示されている。
国際公開第2008/155132 A1号パンフレットには、σ受容体の阻害剤であり、二環式コアの性質によって本発明の化合物と異なる化合物が開示されている。
国際公開第2012/125613 A1号パンフレットには、イオンチャネルのモジュレータであり、ピペリジンの窒素原子上のカルボキシ基の不変の存在によって本発明の化合物と異なる化合物が開示されている。
本発明において、シグマ(σ)受容体、およびμ−オピオイド受容体の両方に対する二重の薬理学的活性を有する構造的に異なるジアザスピロウンデカン誘導体のファミリーを特定し、それによって、このような二重の化合物を提供することによって代替的なまたは改良された疼痛治療を特定するという上記の課題を解決する。
本発明は、一態様において、疼痛の治療に使用するための、σ受容体およびμ−オピオイド受容体に結合する二重の活性を有する化合物に関する。
本発明は、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、化合物が、両方の受容体について好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する場合が非常に好ましい実施形態である。
本発明は、主な態様において、一般式(I)、
Figure 0006535687
(式中、R、R、R8、’、X、Y、Z、mおよびnが、詳細な説明において以下に定義されるとおりである)の化合物に関する。
本発明は、シグマ(σ)受容体およびμ−オピオイド受容体の両方に対する二重の薬理学的活性を有する構造的に異なるジアザスピロウンデカン誘導体のファミリーに関し、それによって、このような二重の化合物を提供することによって、代替的なまたは改良された疼痛の治療を特定するという上記の課題を解決する。
本発明は、一態様において、疼痛の治療に使用するための、σ受容体およびμ−オピオイド受容体に結合する二重の活性を有する化合物に関する。
本発明は、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、化合物が、両方の受容体について好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する場合が好ましい実施形態である。
本出願人は、本発明が基づいている課題が、単一の薬剤中に2つの異なる相乗活性を組み合わせて(すなわち、二機能を有し、μ−オピオイド受容体およびσ受容体に結合する二重のリガンド)、それによって、望ましくない副作用を増大させずにσ活性化によってオピオイド鎮痛作用を促進する多様なバランスの取れた鎮痛法を用いることによって、解決することができることを意外にも見出した。このことは、二重のMOR/σ受容体化合物(ここで、σ受容体結合成分は、MOR結合成分の固有の補助剤として働く)の治療的価値を裏付ける。
この解決策は、鎮痛の増強に基づいて必要とされるより少ないより良好な耐性用量を用いるが、μオピオイド受容体アゴニストの有害事象を回避して、疼痛および慢性疼痛を治療するために、2つの機構が、互いに補完し合うという利点を提供した。
μ−オピオイド受容体およびσ受容体の両方への結合を有する二重の化合物は、既存のオピオイド治療法と比べて減少した副作用プロファイル(オピオイド成分単独のものと比較して増大された安全域)で、傑出した鎮痛(オピオイド成分単独の効力に対して向上された)を実現することによって、非常に有用な治療可能性を示す。
有利には、本発明に係る二重の化合物は、以下の機能:σ受容体拮抗作用およびμ−オピオイド受容体作動作用の1つまたは複数をさらに示すであろう。しかしながら、両方の機能「拮抗作用」および「作動作用」はまた、それらの効果が、部分作動作用(partial agonism)または逆作動作用(inverse agonism)のようなサブ機能(subfunctionalities)に細分類されることに留意する必要がある。したがって、二重の化合物の機能は、比較的広い帯域内で考えられるべきである。
指定の受容体の1つにおけるアンタゴニストが、アゴニストに媒介される応答を阻害または抑制する。公知のサブ機能は、ニュートラルアンタゴニストまたはインバースアゴニストである。
指定の受容体の1つにおけるアゴニストが、その基底レベルを超えて受容体の活性を高める。公知のサブ機能は、フルアゴニスト、またはパーシャルアゴニストである。
さらに、MORアゴニストが、神経因性疼痛の治療にわずかに有効であるに過ぎない一方、σ受容体アンタゴニストが、前臨床神経因性疼痛モデルにおいて傑出した効果を示すため、2つの機構は、互いに補完し合う。したがって、σ受容体成分は、オピオイド耐性の疼痛に独特の鎮痛作用を加える。最後に、二重の手法は、鎮痛の増強に基づいてより少ないより良好な耐性用量が必要とされるであろうが、MORアゴニストの有害事象を伴わないため、慢性疼痛の治療においてMORアゴニストを超える明らかな利点を有する。
設計された多重リガンドを用いるさらなる利点は、混合物または多成分薬剤と比較して薬剤同士の相互作用のより低いリスクであり、ひいては、より単純な薬物動態および患者間のより低い変動性を含む。さらに、この手法は、患者コンプライアンスを向上させ、より複雑な病因に対処することによって、単一機構の(monomechanistic)薬剤と比べて治療用途を拡大することができる。それはまた、過去数年にわたって疑問視されてきた「1つの標的に1つの薬剤(one drug−one target)」の手法を用いて得られる研究開発成果(R&D output)を向上させる方法と見なされる[Bornot A,Bauer U,Brown A,Firth M,Hellawell C,Engkvist O.Systematic Exploration of Dual−Acting Modulators from a Combined Medicinal Chemistry and Biology Perspective.J.Med.Chem,56,1197−1210(2013)]。
特定の態様において、本発明は、一般式(I):
Figure 0006535687

(式中、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−であり、
mが、0または1であり、
nが、1、2または3であり、
qが、1、2、3、4、5または6であり、
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’であり;
rが、0、1または2であり;
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
Xが、結合、−C(O)O−、−C(O)NR−、−C(O)−、−O−または−C(R4’)−であり;
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり、
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキルおよび−CHから選択され;
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5’’’または非置換ヘテロシクリル、非置換アリール、非置換シクロアルキルであり;
4’が、Hまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり;
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択される)の化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物に関する。
「またはその対応する塩」は、「またはその対応する薬学的に許容できる塩」も意味することに留意されたい。これは、全ての後述される実施形態に適用され、したがって、「塩」の使用は、「薬学的に許容できる塩」に相当する。
一実施形態において、以下の条件(P1)が適用されている:
Wが結合である場合、R1’は、H、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキルであることはない。
別の実施形態において、上記の条件P1の代替の以下の条件が適用されている:
Wが結合である場合、R1’は、水素、非置換アルキル、非置換アルケニル、非置換アルキニルまたは非置換シクロアルキルであることはない。
別の実施形態において、上記の条件P1の代替の以下の条件が適用されている:
Wが結合である場合、R1’は、水素、非置換アルキル、非置換アルケニル、非置換アルキニルまたは置換もしくは非置換シクロアルキルであることはない。
別の実施形態において、以下の化合物の1つまたは複数がさらに除外されている:
Figure 0006535687

Figure 0006535687
非常に好ましい実施形態において、上記の除外項目(disclaimer)の全て(条件P1またはその2つの代替例のいずれかによる、除外されることが上述される化合物の全てを含む)が適用される。これは、ひいては、全ての後述される実施形態(まだ該当する場合)にも適用されるであろう。
上記および本明細書に記載される一般式(I)で表される本発明の化合物の別の実施形態において、以下の1つまたは複数、以下の化合物の−好ましくは全て−が除外される:
Figure 0006535687

Figure 0006535687
上記および本明細書に記載される一般式(I)で表される本発明の化合物の別の実施形態において、以下の条件が適用される:
−[CH−X−Rが、
Figure 0006535687

であり、Yが、
Figure 0006535687

であり、Zが、
Figure 0006535687

である場合、Rは、−CNもしくは−SOCH3で置換されるピリジンまたはピラジンであることはない。
本発明の文脈において、アルキルは、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素を意味するものと理解される。アルキルは、例えば、−CHおよび−CH−CHを包含する。これらの基において、C1〜2−アルキルは、C1−またはC2−アルキルを表し、C1〜3−アルキルは、C1−、C2−またはC3−アルキルを表し、C1〜4−アルキルは、C1−、C2−、C3−またはC4−アルキルを表し、C1〜5−アルキルは、C1−、C2−、C3−、C4−、またはC5−アルキルを表し、C1〜6−アルキルは、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−またはC6−アルキルを表し、C1〜7−アルキルは、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−またはC7−アルキルを表し、C1〜8−アルキルは、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−またはC8−アルキルを表し、C1〜10−アルキルは、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−、C8−、C9−またはC10−アルキルを表し、C1〜18−アルキルは、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−、C8−、C9−、C10−、C11−、C12−、C13−、C14−、C15−、C16−、C17−またはC18−アルキルを表す。アルキル基は、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、ヘキシル、1−メチルペンチル、また、置換される場合、CHF、CFまたはCHOHなどである。好ましくは、アルキルは、本発明の文脈において、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、またはオクチルのようなC1〜8アルキルであるものと理解され;好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、またはヘキシルのようなC1〜6アルキルであり;より好ましくは、メチル、エチル、プロピルまたはブチルのようなC1〜4アルキルである。
アルケニルは、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、不飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素を意味するものと理解される。アルケニルは、例えば、−CH=CH−CHのような基を包含する。アルケニル基は、好ましくは、ビニル(エテニル)、アリル(2−プロペニル)である。好ましくは、本発明の文脈において、アルケニルは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレンまたはオクチレンのような、C2〜10−アルケニルまたはC2〜8−アルケニルであり;またはエチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、またはヘキシレンのようなC2〜6−アルケニルであり;またはエチレン、プロピレン、またはブチレンのようなC24−アルケニルである。
アルキニルは、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、不飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素を意味するものと理解される。アルキニルは、例えば、−C≡C−CH(1−プロピニル)のような基を包含する。好ましくは、アルキニルは、本発明の文脈において、エチン、プロピン、ブチン(butyene)、ペンチン、ヘキシン、ヘプチン、またはオクチンのような、C2〜10−アルキニルまたはC2〜8−アルキニルであり;またはエチン、プロピン、ブチン、ペンチン、またはヘキシンのようなC2〜6−アルキニルであり;またはエチン、プロピン、ブチン、ペンチン、またはヘキシンのようなC2〜4−アルキニルである。
本発明の文脈において、シクロアルキルは、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、飽和および不飽和の(ただし芳香族でない)環状炭化水素(環中にヘテロ原子を含まない)であるものと理解される。さらに、C3〜4−シクロアルキルは、C3−またはC4−シクロアルキルを表し、C3〜5−シクロアルキルは、C3−、C4−またはC5−シクロアルキルを表し、C3〜6−シクロアルキルは、C3−、C4−、C5−またはC6−シクロアルキルを表し、C3〜7−シクロアルキルは、C3−、C4−、C5−、C6−またはC7−シクロアルキルを表し、C3〜8−シクロアルキルは、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−またはC8−シクロアルキルを表し、C4〜5−シクロアルキルは、C4−またはC5−シクロアルキルを表し、C4〜6−シクロアルキルは、C4−、C5−またはC6−シクロアルキルを表し、C4〜7−シクロアルキルは、C4−、C5−、C6−またはC7−シクロアルキルを表し、C5〜6−シクロアルキルは、C5−またはC6−シクロアルキルを表し、C5〜7−シクロアルキルは、C5−、C6−またはC7−シクロアルキルを表す。例は、シクロプロピル、2−メチルシクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、また、アダマンチルである。好ましくは、本発明の文脈において、シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルのようなC3〜8シクロアルキルであり;またはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルのようなC3〜7シクロアルキルであり;またはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル、特に、シクロペンチルまたはシクロヘキシルのようなC3〜6シクロアルキルである。
アルキル、アルケニル、アルキニルおよびO−アルキルに関連して−特に定義されない限り−本発明の文脈における置換という用語は、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、NR5’’’、SR、−S(O)R、−S(O)、OR、−C(O)OR、−CN、C(O)NR5’、ハロアルキル、ハロアルコキシまたは−OC1〜4アルキル(非置換であるか、またはORまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)による炭素原子上の少なくとも1つの水素ラジカルの置換を意味するものと理解され、R、R4’、R、R5’、R5’’およびR5’’’が上に定義されるとおりであり、異なる基R〜R8’が式I〜I’’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。同じかまたは異なる置換基による、同じ分子上、また同じ炭素原子上の2つ以上の置換が可能である。これは、例えば、3つの水素が、CFの場合のように、同じC原子上で、または例えば、−CH(OH)−CH=CH−CHClの場合のように、同じ分子の異なる箇所において置換されることを含む。異なる基R〜Rが式I、I’、I’’またはI’’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。
最も好ましくは、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはO−アルキルに関連して、置換は、本発明の文脈において、置換される任意のアルキル、アルケニル、アルキニルまたはO−アルキルが、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、−NR5’5’’’、−SR、−OR、−C(O)OR、−CN、C(O)NR5’、ハロアルキル、ハロアルコキシまたは−OC1〜4アルキル(非置換であるか、またはORまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)のうちの1つまたは複数で置換されるものと理解され、R、R4’、R、R5’、R5’’およびR5’’’が上に定義されるとおりであり、異なる基R〜Rが式I〜I’’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。
同じかまたは異なる置換基による、同じ分子上、また同じ炭素原子上の2つ以上の置換が可能である。これは、例えば、3つの水素が、CFの場合のように、同じC原子上で、または例えば、−CH(OH)−CH=CH−CHClの場合のように、同じ分子の異なる箇所において置換されることを含む。
本発明の文脈において、ハロアルキルは、アルキルが、ハロゲン(F、Cl、Br、Iから選択される)で1回もしくは数回置換されていることを意味するものと理解される。ハロアルキルは、例えば、−CHCl、−CHF、−CHCl、−CHF、−CCl、−CFおよび−CH−CHCIを包含する。好ましくは、ハロアルキルは、本発明の文脈において、ハロゲン置換されたC1〜4−アルキルが、ハロゲン置換されたC1−、C2−、C3−またはC4−アルキルを表すものと理解される。したがって、ハロゲン置換されたアルキル基は、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、およびブチルである。好ましい例としては、−CHCl、−CHF、−CHCl、−CHF、および−CFが挙げられる。
本発明の文脈において、ハロアルコキシは、−O−アルキルが、ハロゲン(F、Cl、Br、Iから選択される)で1回もしくは数回置換されていることを意味するものと理解される。ハロアルコキシは、例えば、−OCHCl、−OCHF、−OCHCl、−OCHF、−OCCl、−OCFおよび−OCH−CHCIを包含する。好ましくは、ハロアルキルは、本発明の文脈において、ハロゲン置換された−OC1〜4−アルキルが、ハロゲン置換されたC1−、C2−、C3−またはC4−アルコキシを表すものと理解される。したがって、ハロゲン置換されたアルキル基は、好ましくは、O−メチル、O−エチル、O−プロピル、およびO−ブチルである。好ましい例としては、−OCHCl、−OCHF、−OCHCl、−OCHF、および−OCFが挙げられる。
アリールは、少なくとも1つの芳香環を有するが、ただ1つの環にもヘテロ原子を有さない環系を意味するものと理解される。例は、非置換であるか、または1回もしくは数回置換され得る、フェニル、ナフチル、フルオランテニル、フルオレニル、テトラリニルまたはインダニル、特に、9H−フルオレニルまたはアントラセニル基である。最も好ましくは、アリールは、本発明の文脈において、フェニル、ナフチルまたはアントラセニルであるものと理解され、好ましくは、フェニルである。
本発明の文脈において、アルキル−アリールは、アリール基(上記を参照)が、1〜4つの(−CH−)基を介して別の原子に結合されていることを意味するものと理解される。最も好ましくは、アルキル−アリールは、ベンジル(すなわち−CH−フェニル)である。
本発明の文脈において、アルキルヘテロシクリルは、ヘテロシクリル基(下記を参照)が、1〜4つの(−CH−)基を介して別の原子に結合されていることを意味するものと理解される。最も好ましくは、アルキルヘテロシクリルは、−CH−ピリジンである。
本発明の文脈において、アルキルシクロアルキルは、シクロアルキル基(上記を参照)が、1〜4つの(−CH−)基を介して別の原子に結合されていることを意味するものと理解される。最も好ましくは、アルキルシクロアルキルは、−CH−シクロプロピルである。
一般的定義において、ヘテロシクリル基(radicalまたはgroup)は、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する少なくとも1つの飽和もしくは不飽和の環を有する複素環系を意味するものと理解される。また、複素環式基は、1回もしくは数回置換され得る。例としては、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、ベンゾチアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンなどのヘテロアリールが挙げられる。好ましくは、本発明の文脈において、ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系として定義される。好ましくは、ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系である。好ましい例としては、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンが挙げられ、特に、ピリジン、ピラジン、インダゾール、ベンゾジオキサン、チアゾール、ベンゾチアゾール、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピラゾール、イミダゾール、ピペリジン、ピラゾール、チオフェン、インドール、ベンズイミダゾール、ピロロ[2,3b]ピリジン、ベンゾオキサゾール、オキソピロリジン、ピリミジンである。
さらに詳細な定義において、ヘテロシクリル基(radicalまたはgroup)(以後、ヘテロシクリルとも呼ばれる)は、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する少なくとも1つの飽和もしくは不飽和の環を有する複素環系を意味するものと理解される。また、複素環式基は、1回もしくは数回置換され得る。
例としては、テトラヒドロピラン、オキサゼパン(oxazepane)、モルホリン、ピペリジン、ピロリジンなどの非芳香族ヘテロシクリルならびにフラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、チアゾール、ベンゾチアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、カルバゾールおよびキナゾリンなどのヘテロアリールが挙げられる。
本明細書において理解されるヘテロシクリルの中の部分群は、ヘテロアリールおよび非芳香族ヘテロシクリルを含む。
−ヘテロアリール(複素環式芳香族基または芳香族ヘテロシクリルに相当する)は、少なくとも1つの芳香環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の環の芳香族複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの芳香環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの環の芳香族複素環系であり、より好ましくは、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾチアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、カルバゾール、キナゾリン、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チオフェンおよびベンズイミダゾールから選択され;
−非芳香族ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環(ここで、この(またはこれらの)環は、芳香族ではない)が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の環の複素環系であり;好ましくは、1つまたは両方の環(ここで、この1つまたは2つの環は、芳香族ではない)が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの環の複素環系であり、より好ましくは、オキサゼパム、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、オキソピロリジン、ベンゾジオキサンから選択され、特に、ベンゾジオキサン、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、オキソピロリジンおよびピロリジンである。
好ましくは、本発明の文脈において、ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系として定義される。好ましくは、ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系である。
ヘテロシクリルの好ましい例としては、オキサゼパン(oxazepan)、ピロリジン、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンが挙げられ、特に、ピリジン、ピラジン、インダゾール、ベンゾジオキサン、チアゾール、ベンゾチアゾール、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピラゾール、イミダゾール、ピペリジン、チオフェン、インドール、ベンズイミダゾール、ピロロ[2,3b]ピリジン、ベンゾオキサゾール、オキソピロリジン、ピリミジン、オキサゼパンおよびピロリジンである。
本発明の文脈において、オキソピロリジンは、ピロリジン−2−オンを意味するものと理解される。
芳香族ヘテロシクリル(ヘテロアリール)、非芳香族ヘテロシクリル、アリールおよびシクロアルキルに関連して、環系が、上記の環の定義の2つ以上に同時にしたがうとき、環系は、少なくとも1つの芳香環がヘテロ原子を含有する場合、まず芳香族ヘテロシクリル(ヘテロアリール)として定義される。芳香環が、ヘテロ原子を含有しない場合、環系は、少なくとも1つの非芳香環がヘテロ原子を含有する場合、非芳香族ヘテロシクリルとして定義される。非芳香環がヘテロ原子を含有しない場合、環系は、少なくとも1つのアリール環を含有する場合、アリールとして定義される。アリールが存在しない場合、環系は、少なくとも1つの非芳香族環状炭化水素が存在する場合、シクロアルキルとして定義される。
好ましくは、アリールは、単環式アリールである。
好ましくは、ヘテロアリールは、単環式ヘテロアリールである。
好ましくは、非芳香族ヘテロシクリルは、単環式非芳香族ヘテロシクリルである。
好ましくは、シクロアルキルは、単環式シクロアルキルである。
アリール(アルキル−アリールを含む)、シクロアルキル(アルキル−シクロアルキルを含む)、またはヘテロシクリル(アルキル−ヘテロシクリルを含む)に関連して、置換は、−特に定義されない限り−ハロゲン(F、Cl、Br、I)、−R、−OR、−CN、−NO、−NR5’’’、−C(O)OR、NRC(O)R5’、−C(O)NR5’、−NRS(O)5’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NR5’5’’、−S(O)NR5’、−NRS(O)NR5’5’’、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR5、−S(O)Rまたは−S(O);NRによる、アリールまたはアルキル−アリール、シクロアルキルまたはアルキル−シクロアルキル;ヘテロシクリルまたはアルキル−ヘテロシクリルの環系の置換を意味するものと理解され、RおよびRが、独立して、Hまたは飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状の、置換もしくは非置換C1〜6−アルキル;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状の、置換もしくは非置換C1〜6−アルキル;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状の、置換もしくは非置換−O−C1〜6−アルキル(アルコキシ);飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状の、置換もしくは非置換−S−C1〜6−アルキル;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状の、置換もしくは非置換−C(O)−C1〜6−アルキル−基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状の、置換もしくは非置換−C(O)−O−C1〜6−アルキル−基;置換もしくは非置換アリールまたはアルキル−アリール;置換もしくは非置換シクロアルキルまたはアルキル−シクロアルキル;置換もしくは非置換ヘテロシクリルまたはアルキル−ヘテロシクリルのいずれかであり、R、R4’、R、R5’、R5’’およびR5’’’が上に定義されるとおりであり、異なる基R〜Rが式I〜I’’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。
最も好ましくは、アリール(アルキル−アリールを含む)、シクロアルキル(アルキル−シクロアルキルを含む)、またはヘテロシクリル(アルキル−ヘテロシクリルを含む)に関連して、置換は、本発明の文脈において、置換される任意のアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリル(アルキルアリール、アルキルシクロアルキルまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、−R、−OR、−CN、−NO、−NR5’’’、−C(O)OR、NRC(O)R5’、−C(O)NR5’、−NRS(O)5’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NR5’5’’、−S(O)NR5’、−NRS(O)NR5’5’’、ハロアルキル、−OC1〜4アルキル(非置換であるか、またはORまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)、−CN、または−C1〜4アルキル(非置換であるか、またはORまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)のうちの1つまたは複数で置換されるものと理解され、R、R4’、R、R5’、R5’’およびR5’’’が上に定義されるとおりであり、異なる基R〜Rが式I〜I’’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。
最も好ましくは、アリール(アルキル−アリールを含む)、シクロアルキル(アルキル−シクロアルキルを含む)、またはヘテロシクリル(アルキル−ヘテロシクリルを含む)に関連して、置換は、本発明の文脈において、置換される任意のアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリル(アルキルアリール、アルキルシクロアルキルまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、−R、−OR、−CN、−NO、−NR5’’’、NRC(O)R5’、−C(O)NR5’、−NRS(O)5’、−OCHCHOH、−NRC(O)NR5’5’’、−S(O)NR5’、−NRS(O)NR5’5’’、ハロアルキル、−OC1〜4アルキル(非置換であるか、またはORまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)、−CN、または−C1〜4アルキル(非置換であるか、またはORまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)のうちの1つまたは複数で置換されるものと理解され、R、R4’、R、R5’、R5’’およびR5’’’が上に定義されるとおりであり、異なる基R〜Rが式I〜I’’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。
上記の置換に加えて、シクロアルキル、またはヘテロシクリル、すなわち非芳香族ヘテロシクリルに関連して、置換はまた、−特に定義されない限り−
Figure 0006535687

または=Oによる、シクロアルキルまたは;非芳香族ヘテロシクリルの環系の置換を意味するものと理解される。
「脱離基」という用語は、不均一結合開裂の際に一対の電子とともに脱離する分子断片を意味する。脱離基は、アニオンまたは中性分子であり得る。一般的なアニオン性脱離基は、Cl、Br、およびIなどのハロゲン化物、およびトシレート(TsO)またはメシレートなどのスルホン酸エステルである。
「塩」という用語は、本発明にしたがって使用される任意の形態の活性化合物を意味するものと理解されるべきであり、それは、イオン形態を取り、または荷電しており、対イオン(カチオンまたはアニオン)と結合され、または溶液中である。これにより、他の分子およびイオンとの活性化合物の錯体、特に、イオン相互作用による錯体も理解されるべきである。
「生理学的に許容できる塩」という用語は、本発明の文脈において、治療に適切に使用される場合、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用されるかまたは適用される場合、生理学的に許容される任意の塩を意味する(ほとんどの場合、有毒でなく、特に、対イオンによって毒性を生じないことを意味する)。
これらの生理学的に許容できる塩は、カチオンまたは塩基で形成され得、本発明の文脈において、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用される場合、生理学的に許容される少なくとも1つの好ましくは無機カチオンと、アニオンとしての、本発明にしたがって使用される化合物の少なくとも1つの塩−通常(脱プロトン化された)酸−を意味するものと理解される。アルカリ金属およびアルカリ土類金属の塩、さらにはNHを有するもの、特に、(モノ)−もしくは(ジ)ナトリウム、(モノ)−もしくは(ジ)カリウム、マグネシウムまたはカルシウム塩が特に好ましい。
生理学的に許容できる塩はまた、アニオンまたは酸で形成され得、本発明の文脈において、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用される場合、生理学的に許容される、少なくとも1つのアニオンとカチオンとしての、本発明にしたがって使用される化合物の少なくとも1つの塩を意味するものと理解される。これにより、特に、本発明の文脈において、生理学的に許容される酸で形成される塩、すなわち、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用される場合、生理学的に許容される無機または有機酸と特定の活性化合物の塩が理解される。特定の酸の生理学的に許容される塩の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、メタンスルホン酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、マンデル酸、フマル酸、乳酸またはクエン酸の塩である。
本発明の化合物は、結晶形態または遊離塩基もしくは酸のような遊離化合物の形態で存在してもよい。
上に定義される一般式Iで表される化合物のような本発明に係る化合物の溶媒和物である任意の化合物も、本発明の範囲に包含されるものと理解される。溶媒和の方法は、当該技術分野において一般に知られている。好適な溶媒和物は、薬学的に許容できる溶媒和物である。本発明に係る「溶媒和物」という用語は、非共有結合を介して別の分子(おそらく極性溶媒)に結合された、本発明に係る活性化合物の任意の形態を意味するものと理解されるべきである。特に好ましい例としては、水和物およびメタノレートまたはエタノレートのようなアルコレートが挙げられる。
上に定義される一般式Iで表される化合物のような本発明に係る化合物のプロドラッグである任意の化合物も、本発明の範囲に包含されるものと理解される。「プロドラッグ」という用語が、その最も広い意味で使用され、インビボで本発明の化合物に転化される誘導体を包含する。このような誘導体は、当業者が容易に思い付くものであり、分子中に存在する官能基に応じて、限定はされないが、本発明の化合物の以下の誘導体:エステル、アミノ酸エステル、リン酸エステル、金属塩スルホン酸エステル、カルバメート、およびアミドを含む。所与の作用性化合物のプロドラッグを製造する周知の方法の例が、当業者に公知であり、例えば、Krogsgaard−Larsen et al.“Textbook of Drug design and Discovery” Taylor & Francis(April 2002)において見い出すことができる。
特に記載しない限り、本発明の化合物はまた、1つまたは複数の同位体濃縮された原子の存在のみが異なる化合物を含むことが意図される。例えば、重水素もしくは三重水素による水素の置換、または13C−または14C−濃縮炭素による炭素のもしくは15N−濃縮窒素による窒素の置換を除いて本発明の構造を有する化合物が、本発明の範囲内である。
式(I)の化合物ならびにそれらの塩またはこの化合物の溶媒和物が、好ましくは、薬学的に許容できるまたは実質的に純粋な形態である。薬学的に許容できる形態とは、特に、希釈剤および担体などの通常の医薬品添加物を除いて、薬学的に許容できるレベルの純度を有し、通常の投与量レベルで有毒であるとみなされる材料を含まないことを意味する。薬剤物質(drug substance)の純度レベルは、好ましくは、50%超、より好ましくは、70%超、最も好ましくは、90%超である。好ましい実施形態において、それは、95%超の式(I)の化合物、またはその塩である。これは、その溶媒和物またはプロドラッグにも適用される。
さらなる実施形態において、一般式Iの本発明に係る化合物は、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−であり、
mが、0または1であり、
nが、1、2または3であり、
qが、1、2、3、4、5または6であり、
が、−(CH2)−W−R1’であり、
rが、0、1または2であり、
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
Xが、結合、−C(O)O−、−C(O)NR−、−C(O)−、−O−または−C(R4’)−であり;
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり、
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキルおよび−CHから選択され;
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5’’’または非置換ヘテロシクリル、非置換アリール、非置換シクロアルキルであり;
4’が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり;
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択される)の化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。この実施形態の非常に好ましい実施形態において、Wが結合である場合、rは、1または2である。
別の好ましい実施形態において、一般式Iで表される本発明に係る化合物は、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−であり、
mが、0または1であり、
nが、1、2または3であり、
qが、1、2、3、4、5または6であり、
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、または置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルであり、
Xが、結合、−C(O)O−、−C(O)NR−、−C(O)−、−O−または−C(R4’)−であり;
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり、
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキルおよび−CHから選択され;
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5’’’または非置換ヘテロシクリル、非置換アリール、非置換シクロアルキルであり;
4’が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり;
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択される)の化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一実施形態において、以下の化合物の1つまたは複数が除外される:
Figure 0006535687
本発明に係る化合物の好ましい実施形態(実施形態DA)において、化合物は、式I
Figure 0006535687

(式中、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−であり;
mが、0または1であり;
nが、1、2または3であり;
qが、1、2、3、4、5または6であり;
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’であり;
rが、0、1または2であり;
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
ここで、置換される場合、RまたはR1’中のアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(アルキルアリールまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−R、−OR、ハロゲン、−CN、−NO、−NR5’’’、−C(O)OR、NRC(O)R5’、−C(O)NR5’、−NRS(O)5’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NR5’5’’、−S(O)NR5’、−NRS(O)NR5’5’’、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR5、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
Xが、結合、−C(O)O−、−C(O)NR−、−C(O)−、−O−または−C(R4’)−であり;
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換単環式ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
ここで、置換される場合、R中のアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(アルキルアリールまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−R、−OR、ハロゲン、−CN、−NO、−NR5’’’、−C(O)OR、−NRC(O)R5’、−C(O)NR5’、−NRS(O)5’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NR5’5’’、−S(O)NR5’、−NRS(O)NR5’5’’、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され、
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルシクロアルキルおよび置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルから選択され、
置換される場合、R中で定義されるアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5R5’’’または置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルであり、
置換される場合、R中で定義されるアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
4’が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり;
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
ここで、
置換される場合、R、R1’、R、R、R3’、R、R4’、R、R6’、R、R7’、R、R8’およびR中で定義されるアルキル、アルケニルおよびアルキニルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)R、−S(O)、C(O)ORまたはC(O)NR5’から選択される置換基で置換される)で表される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
この実施形態DAにおいて、以下の条件が適用され得る:
「Wが結合である場合、R1’は、H、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキルであることはない」。
この実施形態DAにおいて、以下の条件が適用され得る:
「以下の化合物が、一般式Iから除外されている:
Figure 0006535687
本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態(実施形態DB)において、化合物は、式I
Figure 0006535687

(式中、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−であり;
mが、0または1であり;
nが、1、2または3であり;
qが、1、2、3、4、5または6であり;
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリル、−(CH2)−W−R1’、または−(CH2)−R1’’であり;
rが、0、1または2であり;
Wが、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
1’’が、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリールであり;
ここで、置換される場合、R、R1’またはR1’’中のアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(アルキルアリールまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−R、−OR、ハロゲン、−CN、−NO、−NR5’’’、−C(O)OR、NRC(O)R5’、−C(O)NR5’、−NRS(O)5’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NR5’5’’、−S(O)NR5’、−NRS(O)NR5’5’’、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR5、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
Xが、結合、−C(O)O−、−C(O)NR−、−C(O)−、−O−または−C(R4’)−であり;
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
ここで、置換される場合、R中のアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(アルキルアリールまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−R、−OR、ハロゲン、−CN、−NO、−NR5’’’、−C(O)OR、−NRC(O)R5’、−C(O)NR5’、−NRS(O)5’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NR5’5’’、−S(O)NR5’、−NRS(O)NR5’5’’、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され、
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリル、および置換もしくは非置換アルキルシクロアルキルから選択され、
ここで、置換される場合、R中で定義されるアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5R5’’’または置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルであり、
ここで、置換される場合、R中で定義されるアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
4’が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり;
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
ここで、
置換される場合、R、R1’、R、R、R3’、R、R4’、R、R6’、R、R7’、R、R8’およびR中で定義されるアルキル、アルケニルおよびアルキニルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)R、−S(O)、C(O)ORまたはC(O)NR5’から選択される置換基で置換される)で表される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
この実施形態DBにおいて、以下の条件が適用され得る:
「以下の化合物が、一般式Iから除外されている:
Figure 0006535687
本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態(実施形態DC)において、化合物は、式I
Figure 0006535687

(式中、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−であり;
mが、0または1であり;
nが、1、2または3であり;
qが、1、2、3、4、5または6であり;
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリル、−(CH2)−W−R1’、または−(CH2)−R1’’であり;
rが、0、1または2であり;
Wが、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
1’’が、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリールであり;
ここで、置換される場合、R、R1’またはR1’’中のアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(アルキルアリールまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−R、−OR、ハロゲン、−CN、−NO、−NR5’’’、−C(O)OR、NRC(O)R5’、−C(O)NR5’、−NRS(O)5’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NR5’5’’、−S(O)NR5’、−NRS(O)NR5’5’’、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR5、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
Xが、結合、−C(O)O−、−C(O)NR−、−C(O)−、−O−または−C(R4’)−であり;
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換単環式ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
ここで、置換される場合、R中のアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(アルキルアリールまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−R、−OR、ハロゲン、−CN、−NO、−NR5’’’、−C(O)OR、−NRC(O)R5’、−C(O)NR5’、−NRS(O)5’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NR5’5’’、−S(O)NR5’、−NRS(O)NR5’5’’、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され、
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルおよび置換もしくは非置換アルキルシクロアルキルから選択され;
置換される場合、R中で定義されるアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5R5’’’または置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルであり、
ここで、置換される場合、R中で定義されるアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
4’が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり;
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
ここで、
置換される場合、R、R1’、R、R、R3’、R、R4’、R、R6’、R、R7’、R、R8’およびR中で定義されるアルキル、アルケニルおよびアルキニルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)R、−S(O)、C(O)ORまたはC(O)NR5’から選択される置換基で置換される)で表される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
この実施形態DCにおいて、以下の条件が適用され得る:
「以下の化合物が、一般式Iから除外されている:
Figure 0006535687
別の好ましい実施形態において、一般式Iで表される本発明に係る化合物は、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−であり、
mが、0または1であり、
nが、1、2または3であり、
qが、1、2、3、4、5または6であり、
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’であり;
rが、0、1または2であり、
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール(−)、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
ただし、Wが結合である場合、R1’は、H、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキルであることはなく;
Xが結合であり;
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキルおよび−CHから選択され;
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5’’’または非置換ヘテロシクリル、非置換アリール、非置換シクロアルキルであり;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり、
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一実施形態において、以下の化合物が除外される:
Figure 0006535687
一般式Iの本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−であり;
mが、0または1であり;
nが、1、2または3であり;
qが、1、2、3、4、5または6であり;
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’であり;
rが、0、1または2であり、
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール(−)、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
ただし、Wが結合である場合、R1’は、H、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキルであることはなく;
Xが−C(R4’)−であり;
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキルおよび−CHから選択され;
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5’’’または非置換ヘテロシクリル、非置換アリール、非置換シクロアルキルであり;
4’が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり、
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一実施形態において、以下の化合物が除外される:
Figure 0006535687
一般式Iの本発明に係る化合物の別の実施形態において、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−であり;
mが、0または1であり;
nが、1、2または3であり;
qが、1、2、3、4、5または6であり;
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’であり;
rが、0、1または2であり、
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
ただし、Wが結合である場合、R1’は、H、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキルであることはなく;
Xが、−C(O)O−、−C(O)NR−、−C(O)−または−O−であり;
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキルおよび−CHから選択され;
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5’’’または非置換ヘテロシクリル、非置換アリール、非置換シクロアルキルであり;
4’が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり、
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式Iの本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−であり;
mが、0または1であり;
nが、1、2または3であり;
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’であり;
rが、0、1または2であり、
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール(−)、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
Xが、結合、−C(O)O−、−C(O)NR−、−C(O)−、−O−または−C(R4’)−であり;
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキルおよび−CHから選択され;
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5’’’または非置換ヘテロシクリル、非置換アリール、非置換シクロアルキルであり;
4’が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり、
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一実施形態において、以下の化合物が除外される。
Figure 0006535687
一般式Iの本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−であり;
mが、0または1であり;
nが、1、2または3であり;
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’であり;
rが、0、1または2であり、
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
Xが、結合、−C(O)O−、−C(O)NR−、−C(O)−、−O−または−C(R4’)−であり;
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5’’’または非置換ヘテロシクリル、非置換アリール、非置換シクロアルキルであり;
4’が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり、
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式Iの本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−であり;
mが、0または1であり;
nが、1、2または3であり;
qが、1、2、3、4、5または6であり;
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’であり;
rが、0、1または2であり、
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール(−)、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
Xが、結合、−C(O)O−、−C(O)NR−、−C(O)−、−O−または−C(R4’)−であり;
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5’’’または非置換ヘテロシクリル、非置換アリール、非置換シクロアルキルであり;
4’が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり、
およびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、一般式Iで表される本発明に係る化合物は、式I’
Figure 0006535687

(式中、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
qが、1、2、3、4、5または6であり;
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’であり;
rが、0、1または2であり、
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール(−)、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキルおよび−CHから選択され;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり、
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択される)の化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
式I’の上記の実施形態の一実施形態において、以下の化合物が除外される。
Figure 0006535687
別の好ましい実施形態において、一般式Iの本発明に係る化合物は、式I’’
Figure 0006535687

(式中、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
qが、1、2、3、4、5または6であり;
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’であり;
rが、0、1または2であり、
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール(−)、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキルおよび−CHから選択され;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり、
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択される)の化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、一般式Iの本発明に係る化合物は、式I’’’
Figure 0006535687

(式中、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
qが、1、2、3、4、5または6であり;
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’であり;
rが、0、1または2であり、
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール(−)、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキルおよび−CHから選択され;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり、
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択される)の化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
Yが、
Figure 0006535687

である化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
Yが、
Figure 0006535687

である化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
Yが、
Figure 0006535687

である化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
Yが、
Figure 0006535687

である化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’である化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−である化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
Xが、結合、−C(O)O−、−C(O)NR−、−C(O)−、−O−または−C(R4’)−である化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキルおよび−CHから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリル、および置換もしくは非置換アルキルシクロアルキルから選択される化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式Iで表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5’’’または非置換ヘテロシクリル、非置換アリール、非置換シクロアルキルである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式Iで表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5’’’または置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式Iで表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
4’が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式Iで表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−である化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
mが、0または1である化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式Iで表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
nが、1、2または3である化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
qが、1、2、3、4、5または6である化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
rが、0、1または2である化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’であり;
ここで、
アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;好ましくは、ナフチルおよびフェニルであり;より好ましくは、フェニルであり;
および/または
ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系であり、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、より好ましくは、複素環は、ピリジン、ピラジン、インダゾール、ベンゾジオキサン、チアゾール、ベンゾチアゾール、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピラゾール、イミダゾールであり、
および/または
アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルのようなC1〜6アルキルであり、より好ましくは、アルキルは、メチルであり、
および/または
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
ここで、
アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;好ましくは、フェニルであり;
および/または
ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系であり、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、より好ましくは、複素環は、モルホリンまたはテトラヒドロピランであり、
および/または
シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルのようなC3〜8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルのようなC3〜7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルのようなC3〜6シクロアルキルであり;
および/または
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;ここで、
アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;好ましくは、ナフチルおよびフェニルであり;より好ましくは、フェニルであり;
および/または
ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系であり、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、より好ましくは、複素環は、ピリジン、ピペリジン、チアゾール、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピラゾール、チオフェン、インドール、ベンズイミダゾール、ピロロ[2,3b]ピリジン、ベンゾオキサゾール、オキソピロリジン、ピリミジンであり;
および/または
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、より好ましくは、C1〜6アルキルは、メチル、イソプロピルであり;
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルのようなC3〜8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルのようなC3〜7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルのようなC3〜6シクロアルキルであり;好ましくは、シクロアルキルが、シクロプロピルであり;
および/または
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキルおよび−CHから選択され;ここで、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、C1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、イソプロピルであり;
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルのようなC3〜8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルのようなC3〜7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルのようなC3〜6シクロアルキルであり;
および/または
(式Iについての)Rが、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5’’’または非置換ヘテロシクリル、非置換アリール、非置換シクロアルキルであり;
ここで、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、C1〜6アルキルが、メチルであり、
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルのようなC3〜8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルのようなC3〜7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルのようなC3〜6シクロアルキルであり;
および/または
アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;好ましくは、フェニルであり;
および/または
ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系であり、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、好ましくは、テトラヒドロピランであり;
および/または
(式Iについての)R4’が、Hまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
ここで、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、C1〜6アルキルが、メチルであり、
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
ここで、
アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルのようなC1〜6アルキルであり、より好ましくは、アルキルが、メチルまたはエチルであり;
および/または
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、より好ましくは、C1〜6アルキルが、メチル、エチル、またはイソプロピルであり;
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;好ましくは、ナフチルおよびフェニル;好ましくは、フェニルであり、
および/または
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり、ここで、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、より好ましくは、C1〜6アルキルが、メチルであり;
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;ここで、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、より好ましくは、C1〜6アルキルが、メチルまたはエチルであり、
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルのようなC3〜8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルのようなC3〜7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルのようなC3〜6シクロアルキルであり;
および/または
アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;好ましくは、ナフチルおよびフェニルであり;
および/または
ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系であり、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、より好ましくは、複素環は、テトラヒドロピランであり、
および/または
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され、
ここで、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
が、Hまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニル)であり;
ここで、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、C1〜6アルキルが、メチルであり、
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
(式Iについての)Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−であり;
および/または
mが、0または1であり、好ましくは、mが1であり;
および/または
nが、1、2または3であり、好ましくは、nが2であり;
および/または
qが、1、2、3、4、5または6であり、好ましくは、qが1であり;
および/または
rが、0、1または2であり;
および/または
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
および/または
(式Iについての)Xが、結合、−C(O)O−、−C(O)NR−、−C(O)−、−O−または−C(R4’)−であり;好ましくは、Xが、結合 −C(R4’)−であり;
および/または
Yが、
Figure 0006535687

である化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR中で、
アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;好ましくは、ナフチルおよびフェニルであり;より好ましくは、フェニルであり;
および/または
ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系であり、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、より好ましくは、複素環は、ピリジン、ピラジン、インダゾール、ベンゾジオキサン、チアゾール、ベンゾチアゾール、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピラゾール、イミダゾールであり、
および/または
アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルのようなC1〜6アルキルであり、より好ましくは、アルキルが、メチルである化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR1’中で、
アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;好ましくは、フェニルであり;
および/または
ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系であり、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、より好ましくは、複素環は、モルホリンまたはテトラヒドロピランであり、
および/または
シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルのようなC3〜8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルのようなC3〜7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルのようなC3〜6シクロアルキルである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR中で、
アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;好ましくは、ナフチルおよびフェニルであり;より好ましくは、フェニルであり;
および/または
ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系であり、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、より好ましくは、複素環は、ピリジン、ピペリジン、チアゾール、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピラゾール、チオフェン、インドール、ベンズイミダゾール、ピロロ[2,3b]ピリジン、ベンゾオキサゾール、オキソピロリジン、ピリミジンであり;
および/または
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、より好ましくは、C1〜6アルキルは、メチル、イソプロピルであり;
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルのようなC3〜8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルのようなC3〜7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルのようなC3〜6シクロアルキルであり;好ましくは、シクロアルキルが、シクロプロピルである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるRまたはR3’中で、
アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルのようなC1〜6アルキルであり、アルキルが、好ましくは、メチルまたはエチルであり;
および/または
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、C1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、イソプロピルであり;
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルのようなC3〜8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルのようなC3〜7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルのようなC3〜6シクロアルキルであり;
および/または
アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;好ましくは、ナフチルおよびフェニルであり;より好ましくは、フェニルであり;
および/または
ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系であり、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式Iで表される本発明の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR中で、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、C1〜6アルキルが、メチルであり、
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルのようなC3〜8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルのようなC3〜7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルのようなC3〜6シクロアルキルであり;
および/または
アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;好ましくは、フェニルであり;
および/または
ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系であり、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、好ましくは、テトラヒドロピランである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式Iで表される本発明の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR4’中で、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、C1〜6アルキルが、メチルであり、
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR5、5’またはR5’’中で、
アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルのようなC1〜6アルキルであり、より好ましくは、アルキルが、メチルまたはエチルであり;
および/または
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、より好ましくは、C1〜6アルキルが、メチル、エチル、またはイソプロピルであり;
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;好ましくは、ナフチルおよびフェニル;好ましくは、フェニルである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR5’’’中で、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、より好ましくは、C1〜6アルキルが、メチルであり;
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR、R6’、RまたはR7’中で、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、より好ましくは、C1〜6アルキルが、メチルまたはエチルであり、
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルのようなC3〜8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルのようなC3〜7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルのようなC3〜6シクロアルキルであり;
および/または
アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;好ましくは、ナフチルおよびフェニルであり;
および/または
ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系であり、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、より好ましくは、複素環は、テトラヒドロピランである化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるRまたはR8’中で、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR中で、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、C1〜6アルキルが、メチルであり、
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、
が、フェニル、ベンジル、ピリジン、メチルピリジン、ピラジン、インダゾール、ベンゾジオキサン、チアゾール、メチルチアゾール、ベンゾチアゾール、モルホリン−2−オキソエチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−2イル−オキシエチル、メチルテトラヒドロピラン、ピラゾール、メチルピラゾール、イミダゾール、メチルイミダゾール、ヒドロキシエチル、メチル−3−プロパノエート、ヒドロキシプロピル、N−メチル−3−プロパンアミド、3−メトキシプロピル、3−プロパンニトリルおよびN,N−ジメチル−3−プロパンアミドから選択される置換もしくは非置換基である。
別の好ましい実施形態において、
が、置換もしくは非置換フェニル、置換もしくは非置換ベンジル、置換もしくは非置換ピリジンまたは置換もしくは非置換メチルピリジンである。
最も好ましい実施形態において、
が、置換もしくは非置換フェニル、置換もしくは非置換ベンジルまたは置換もしくは非置換ピリジンである。
好ましい実施形態において、
1’が、好ましくは、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、またはRである。
別の好ましい実施形態において、
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換モルホリン、置換もしくは非置換テトラヒドロピラン、または非置換メチルである。
好ましい実施形態において、
が、置換もしくは非置換フェニル、置換もしくは非置換ピリジン、置換もしくは非置換チアゾール、置換もしくは非置換メチル、置換もしくは非置換イソプロピル、置換もしくは非置換O−イソプロピル、置換もしくは非置換モルホリン、置換もしくは非置換ピペリジンである。
好ましい実施形態において、
が、置換もしくは非置換フェニル、置換もしくは非置換ピリジン、置換もしくは非置換チアゾール、非置換メチル、非置換イソプロピル、非置換O−イソプロピル、置換もしくは非置換モルホリン、置換もしくは非置換ピペリジンである。
別の好ましい実施形態において、
が、置換もしくは非置換フェニルまたは置換もしくは非置換ピリジンである。
好ましい実施形態において、
が、好ましくは、H、置換もしくは非置換メチル、置換もしくは非置換エチル、置換もしくは非置換イソプロピル、置換もしくは非置換メトキシメチル、酢酸メチル、エタノール、−CHCOOH、N,N−ジメチルアセトアミド、ベンジルオキシメチル、−CHOH、置換もしくは非置換メチルテトラヒドロピラン、4−メトキシプロピルまたはヒドロキシプロピルである。
好ましい実施形態において、
が、好ましくは、H、非置換メチル、非置換エチル、非置換イソプロピル、非置換メトキシメチル、酢酸メチル、エタノール、−CHCOOH、N,N−ジメチルアセトアミド、ベンジルオキシメチル、−CHOH、置換もしくは非置換メチルテトラヒドロピラン、4−メトキシプロピルまたはヒドロキシプロピルである。
別の好ましい実施形態において、
3’が、好ましくは、Hまたは置換もしくは非置換メチル、好ましくは、非置換メチルである。
特定の好ましい実施形態において、
が、Hまたはメチルである一方、R3’が、Hまたは置換もしくは非置換メチル、好ましくは、非置換メチルである。
別の特定の好ましい実施形態において、
が、置換もしくは非置換メチルである一方、R3’が水素であり、好ましくは、Rが非置換メチルである一方、R3’が水素である。
最も好ましい実施形態において、
およびR3’が両方とも水素である。
好ましい実施形態において、
が、ヒドロキシル、置換もしくは非置換メチル、置換もしくは非置換テトラヒドロピランである。Rが、好ましくは、ヒドロキシルまたは非置換メチルである。
別の好ましい実施形態において、
4’が、水素または置換もしくは非置換メチル、好ましくは、水素または非置換メチルである。
特定の好ましい実施形態において、
4’が水素である。
別の特定の好ましい実施形態において、
がヒドロキシルである一方、R4’が水素である。
最も好ましい実施形態において、
およびR4’が両方とも水素である。
好ましい実施形態において、
が、H、非置換メチル、非置換エチル、非置換イソプロピルまたは非置換フェニルである。
別の好ましい実施形態において、
5’が、Hまたは非置換メチルである。
好ましい実施形態において、
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキルまたは非置換ヘテロシクリルから選択される。
別の好ましい実施形態において、
が、H、置換もしくは非置換メチル、置換もしくは非置換エチル、または非置換テトラヒドロピランである一方、R6’が、水素または置換もしくは非置換メチルである。
特に好ましい実施形態において、
およびR6’が両方とも水素である。
別の特に好ましい実施形態において、
およびR6’が両方とも置換もしくは非置換メチルである。
さらに別の特に好ましい実施形態において、
が、置換もしくは非置換エチルであり、R6’が水素である。
好ましい実施形態において、
およびR7’が両方とも水素である。
好ましい実施形態において、
およびR8’が好ましくは両方とも水素である。
別の好ましい実施形態において、
が、置換もしくは非置換メチルである。
好ましい実施形態において、
Yが、
Figure 0006535687

である。
別の好ましい実施形態において、
mが1である。
特定の実施形態において、
nが2である。
好ましい実施形態において、
qが1である。
別の好ましい実施形態において、
Xが結合である。
特定の実施形態において、
Xが−C(R4’)−である。
特定の実施形態において、
ハロゲンが、フッ素、塩素、ヨウ素または臭素である。
特定の実施形態において、
ハロゲンが、フッ素または塩素である。
特定の実施形態において、
Zが−CH−である。
特定の実施形態において、
Zが−CHR−である。
特定の実施形態において、
Zが−CH(CH)−である。
特定の実施形態において、
Zが−C(O)−である。
好ましいさらなる実施形態において、一般式Iの化合物は、以下の化合物から選択される。
Figure 0006535687
Figure 0006535687
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Figure 0006535687
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の上記の化合物、またはその対応する塩。
さらに好ましいさらなる実施形態において、一般式Iの化合物は、以下の化合物から選択される。
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
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任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の上記の化合物、またはその対応する塩。
一般式I’で表される本発明に係る化合物の別の非常に好ましい実施形態において、化合物は、実施例1、4、5、8〜15、17〜70、73〜77、79〜81、83〜86、88〜96、98、101〜121、123、126〜127b、130〜137、139〜143、146〜149、152〜187、189〜268、270〜276、279〜284、286、288〜298および300〜314、および315;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の上記の化合物、またはその対応する塩から選択される。
一般式I’で表される本発明に係る化合物の別の非常に好ましい実施形態において、化合物は、実施例1、4、5、8〜15、17〜70、73〜77、79〜81、83〜86、88〜96、98、101〜121、123、126〜127b、130〜137、139〜143、146〜149、152〜187、189〜268、270〜276、279〜284、286、288〜298、300〜315、341〜343、346および348;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の上記の化合物、またはその対応する塩から選択される。
一般式I’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、実施例87、138、299、316、317、および319〜339;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の上記の化合物、またはその対応する塩から選択される。
一般式I’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、実施例87、138、299、316、317、319〜339、344、345および347;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の上記の化合物、またはその対応する塩から選択される。
一般式I’’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、実施例340の化合物;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の上記の化合物、またはその対応する塩である。
一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される本発明に係る化合物の好ましい実施形態において、式中、
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’であり;
ここで、置換される場合、RまたはR1’中のアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(アルキルアリールまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−R、−OR、ハロゲン、−CN、−NO、−NR5’’’、−C(O)OR、NRC(O)R5’、−C(O)NR5’、−NRS(O)5’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NR5’5’’、−S(O)NR5’、−NRS(O)NR5’5’’、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
本発明の別の実施形態において、一般式I、I’、I’’およびI’’’の化合物
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
ここで、置換される場合、R1’中のアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキルが、−R、−OR、ハロゲン、−CN、−NO、−NR5’’’、−C(O)OR、NRC(O)R5’、−C(O)NR5’、−NRS(O)5’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NR5’5’’、−S(O)NR5’、−NRS(O)NR5’5’’、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩。
本発明の別の実施形態において、一般式I、I’、I’’およびI’’’の化合物
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
ここで、置換される場合、R2中のアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキルが、−R、−OR、ハロゲン、−CN、−NO、−NR5’’’、−C(O)OR、−NRC(O)R5’、−C(O)NR5’、−NRS(O)5’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NR5’5’’、−S(O)NR5’、−NRS(O)NR5’5’’、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩。
一般式I、I’、I’’およびI’’’で表される化合物の本発明の別の実施形態において、式中、
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキルおよび−CHから選択され;
ここで、置換される場合、R中で定義されるシクロアルキルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式I、I’、I’’およびI’’’で表される化合物の本発明の別の実施形態において、式中、
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルから選択され、
ここで、置換される場合、R中で定義されるアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリル(アルキルアリールまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式Iで表される化合物の本発明の別の実施形態において、式中、
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5’’’または非置換ヘテロシクリル、非置換アリール、非置換シクロアルキルであり;
ここで、置換される場合、R中で定義されるアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換される。
一般式Iで表される化合物の本発明の別の実施形態において、式中、
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5R5’’’または置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルであり、
ここで、置換される場合、R中で定義されるアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換される。
一般式I、I’、I’’およびI’’’の化合物の本発明の一実施形態において、
置換される場合、R、R1’、R、R、R3’、R、R4’、R、R6’、R、R7’、R、R8’およびR中で定義されるアルキル、アルケニルおよびアルキニルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)R、−S(O)、C(O)ORまたはC(O)NR5’から選択される置換基で置換され;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式I、I’、I’’およびI’’’の化合物の本発明の一実施形態において、
ハロゲンが、フッ素、塩素、ヨウ素または臭素であり;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式I、I’、I’’およびI’’’で表される化合物の本発明の最も好ましい実施形態において、
ハロゲンが、フッ素または塩素であり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式I、I’、I’’およびI’’’の化合物の本発明の一実施形態において、
ハロアルキルが−CF3であり;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式I、I’、I’’およびI’’’の化合物の本発明の別の実施形態において、
ハロアルコキシが−OCF3であり;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式Iの化合物の本発明の一実施形態において、
Figure 0006535687

式中、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−であり;
mが、0または1であり;
nが、1、2または3であり;
qが、1、2、3、4、5または6であり;
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’であり;
rが、0、1または2であり、
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
ここで、置換される場合、RまたはR1’中のアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(アルキルアリールまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−R、−OR、ハロゲン、−CN、−NO、−NR5’’’、−C(O)OR、NRC(O)R5’、−C(O)NR5’、−NRS(O)5’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NR5’5’’、−S(O)NR5’、−NRS(O)NR5’5’’、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR5、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
Xが、結合、−C(O)O−、−C(O)NR−、−C(O)−、−O−または−C(R4’)−であり;
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
ここで、置換される場合、R2中のアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキルが、−R、−OR、ハロゲン、−CN、−NO、−NR5’’’、−C(O)OR、−NRC(O)R5’、−C(O)NR5’、−NRS(O)5’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NR5’5’’、−S(O)NR5’、−NRS(O)NR5’5’’、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルシクロアルキルから選択され、
ここで、置換される場合、R中で定義されるアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリル(アルキルアリール、アルキルシクロアルキルまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5R5’’’または置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルであり、
ここで、置換される場合、R中で定義されるアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)Rまたは−S(O)から選択される置換基で置換され;
4’が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり、
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
および/または、ここで
置換される場合、R、R1’、R、R、R3’、R、R4’、R、R6’、R、R7’、R、R8’およびR中で定義されるアルキル、アルケニルおよびアルキニルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR、−S(O)R、−S(O)、C(O)ORまたはC(O)NR5’から選択される置換基で置換され;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物であり、
ただし、Wが結合である場合、R1’は、H、非置換アルキル、非置換アルケニル、非置換アルキニルまたは置換もしくは非置換シクロアルキルであることはなく;
以下の化合物が、一般式Iから除外されている:
Figure 0006535687
一般式Iの化合物の本発明の一実施形態において、
Figure 0006535687

式中、
Yが、
Figure 0006535687

であり、
Zが、−CH−、−C(O)−または−CHR−であり;
mが、0または1であり;
nが、1、2または3であり;
qが、1、2、3、4、5または6であり;
が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)−W−R1’であり;
rが、0、1または2であり、
Wが、結合、−CHO−、−CHC(O)NR5’−、−CHC(O)O−、−CHC(O)−または−C(CHO−であり;
1’が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール(−)、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはRであり;
Xが、結合、−C(O)O−、−C(O)NR−、−C(O)−、−O−または−C(R4’)−であり;
が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
およびR3’が、独立して、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルシクロアルキルから選択され、
が、H、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、−COOR、−CONR5’、−NRCOR5’、−NR5R5’’’または置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルであり、
4’が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルであり;
、R5’およびR5’’が、独立して、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
5’’’が、H、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり、
、R6’、RおよびR7’が、独立して、H、ハロゲン、−OR、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
およびR8’が、独立して、H、−OR、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
が、H、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニルから選択され;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物であり、
ただし、Wが結合である場合、R1’は、H、非置換アルキル、非置換アルケニル、非置換アルキニルまたは置換もしくは非置換シクロアルキルであることはなく;
以下の化合物が、一般式Iから除外されている:
Figure 0006535687
上記の2つの実施形態に加えて、以下の化合物も除外され得る:
Figure 0006535687
本発明は、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物、特に、両方の受容体について好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する化合物が選択されるのが非常に好ましい実施形態である。
以下において、「本発明の化合物」という語句が使用される。これは、一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される上記の本発明に係る任意の化合物として理解されるべきである。
上記の式(I)によって表される本発明の化合物は、キラル中心の存在に応じて鏡像異性体、または多重結合(例えば、Z、E)の存在に応じて異性体を含み得る。単一異性体、鏡像異性体またはジアステレオ異性体およびその混合物が、本発明の範囲内に入る。
一般に、プロセスは、実験部分に後述される。出発材料は、市販されているか、または従来の方法によって調製され得る。
本発明の好ましい態様はまた、式I
Figure 0006535687

(式中、R、R、R、R8’、X、Y、Z、mおよびnが、本明細書において上に既に定義されるとおりである)で表される化合物の製造のための方法であり、
ここで、式(VIIIH’)
Figure 0006535687

(式中、R、R、R8’、Y、Zおよびmが、本明細書において上に既に定義される)の化合物または塩酸塩のようなその好適な塩が、式IX、XまたはXI.
Figure 0006535687

(式中、R、Xおよびnが、本明細書において上に既に定義されるとおりであり、LGが脱離基である)で表される化合物と反応されて、式(I)で表される化合物をもたらす。
特定の実施形態は、一般式Ia
Figure 0006535687

(式中、
、R、R、R3’、R、R8’、X、m、nおよびZが、本明細書において上に既に定義されるとおりである)の化合物の調製のための方法であって;
(a)式Va
Figure 0006535687

の化合物を、式VI
Figure 0006535687

(式中、LGが脱離基であり、R、R3’およびZが、本明細書において上に既に定義されるとおりである)の化合物と反応させて;
式VIIa
Figure 0006535687

の化合物を得る工程と、
(b)−78℃から還流温度の間の温度で、強塩基の存在下で、好適な溶媒中で、得られた化合物の環化を行う工程と
を含み;
ここで、水素、ブロッキング剤または上記の一般的なマーカッシュ式Iax’、Vax’およびVIIax’中でAとして定義される−(CH2)n−X−R2基が、このプロセス中に任意の工程において導入され得る。
本発明の別の特定の実施形態は、一般式Icx
Figure 0006535687

(式中、
、R、R、R6’、R、R8’、X、m、nおよびZが、先行する請求項において定義されるとおりである)の化合物の調製のための方法であって;
式XIXx
Figure 0006535687

の化合物の脱水を含む方法である。
本発明のさらなる実施形態は、一般式Ifx
Figure 0006535687

(式中、
、R、R、R8’、m、n、XおよびZが、本明細書において上に既に定義され、RおよびR7’が水素である)の化合物の調製のための方法であって;
式Icx
Figure 0006535687

(式中、
、R、R、R8’、m、n、XおよびZが、本明細書において上に既に定義され;
およびR6’が水素である)の化合物のシクロプロパン化を含む方法である。
本発明のさらなる実施形態は、一般式Iox
Figure 0006535687

(式中、
、R、R、R8’、m、n、q、XおよびZが、本明細書において上に既に定義される)の化合物の調製のための方法であって;
式Ikx
Figure 0006535687

(式中、
、R、R、R8’、m、n、XおよびZが、本明細書において上に既に定義される)の化合物を;
式XXXIV
Figure 0006535687

(式中、
、R7’およびqが、本明細書において上に既に定義され、X’およびX’’が、独立して、脱離基を表す)の化合物と反応させる工程を含む方法である。
塩酸塩の調製:好適な溶媒中、好ましくは、無水ジエチルエーテル中の遊離塩基の溶液に、HClを加え、混合物を、好ましくは室温で、好ましくは1時間撹拌する。固体をろ過し、好ましくは減圧下で乾燥させて、対応するHCl塩を得る。
得られた反応生成物は、必要に応じて、結晶化およびクロマトグラフィーなどの従来の方法によって精製され得る。本発明の化合物の調製のための上記の方法が、立体異性体の混合物を生じさせる場合、これらの異性体は、分取クロマトグラフィーなどの従来の技術によって分離され得る。キラル中心がある場合、化合物は、ラセミ体として調製され得、または個々の鏡像異性体が、エナンチオ選択的合成または分解のいずれかによって調製され得る。
本発明の化合物の1つの好ましい薬学的に許容できる形態は、医薬組成物中のこのような形態を含む結晶形態である。本発明の化合物の塩およびさらに溶媒和物の場合、さらなるイオンおよび溶媒部分も、非毒性でなければならない。本発明の化合物は、様々な多形を示してもよく、本発明が全てのこのような形態を包含することが意図される。
本発明の別の態様は、一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される上記の本発明に係る化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは立体異性体と、薬学的に許容できる担体、補助剤またはビヒクルとを含む医薬組成物を指す。したがって、本発明は、患者に投与するための、本発明の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは立体異性体を、薬学的に許容できる担体、補助剤、またはビヒクルとともに含む医薬組成物を提供する。
医薬組成物の例としては、経口、局所または非経口投与用の任意の固体(錠剤、丸薬、カプセル剤、粒剤など)または液体(液剤、懸濁剤または乳剤)組成物が挙げられる。
好ましい実施形態において、医薬組成物は、固体または液体のいずれかの経口剤形である。経口投与用の好適な剤形は、錠剤、カプセル剤、シロップまたは液剤であってもよく、結合剤、例えばシロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、またはポリビニルピロリドン;充填剤、例えばラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン;錠剤化潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム;崩壊剤、例えばデンプン、ポリビニルピロリドン、デンプングリコール酸ナトリウムまたは微結晶性セルロース;またはラウリル硫酸ナトリウムなどの薬学的に許容できる湿潤剤などの、当該技術分野で公知の従来の賦形剤を含有し得る。
固体経口用組成物は、混合、充填または打錠の従来の方法によって調製され得る。繰り返される混合操作を用いて、大量の充填剤を用いて活性剤をそれらの組成物全体に分配することができる。このような操作は、当該技術分野において慣用的である。錠剤は、例えば、湿式または乾式造粒によって調製され得、通常の製薬実務において周知の方法にしたがって、特に腸溶コーティングで任意選択的に被覆され得る。
医薬組成物はまた、適切な単位剤形の滅菌液剤、懸濁剤または凍結乾燥化製品など、非経口投与用に適応され得る。増量剤、緩衝剤または界面活性剤などの適切な賦形剤が使用され得る。
記載される製剤は、スペイン薬局方(Spanish Pharmacopoeia)および米国薬局方(US Pharmacopoeia)および同様の参考文書に記載または引用されるものなどの標準的な方法を用いて調製される。
本発明の化合物または組成物の投与は、静脈内注射、経口用製剤、および腹腔内および静脈内投与などの任意の好適な方法によって行われ得る。患者の利便性および治療される疾病の慢性的性質のため、経口投与が好ましい。
一般に、本発明の化合物の有効な投与量は、選択される化合物の相対的有効性、治療される疾患の重症度および患者の体重に応じて決まる。しかしながら、活性化合物は、典型的に、0.1〜1000mg/kg/日の範囲の典型的な総1日用量で、1日1回または複数回、例えば1日1、2、3または4回投与される。
本発明の化合物および組成物は、併用療法を提供するために他の薬剤とともに使用され得る。他の薬剤は、同じ組成物の一部を成してもよく、または同時投与または異なる時点での投与のための別個の組成物として提供され得る。
本発明の別の態様は、薬剤の製造における本発明の化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは異性体の使用を指す。
本発明の別の態様は、疼痛の治療のための薬剤として使用するための、一般式I、I’、I’’またはI’’’で表される上記の本発明の化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは異性体を指す。好ましくは、疼痛は、中程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏である。これは、機械的異痛症または温熱性痛覚過敏を含み得る。
本発明の別の態様は、疼痛の治療または予防のための薬剤の製造における本発明の化合物の使用を指す。
好ましい実施形態において、疼痛は、中程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏(好ましくは、機械的異痛症または温熱性痛覚過敏も含む)から選択される。
本発明の別の態様は、疼痛を治療または予防する方法であって、このような治療を必要とする患者に、治療的に有効な量の上で定義される化合物またはその医薬組成物を投与する工程を含む方法に関する。疼痛の中でも、治療され得る症候群は、中程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏であるが、これは、機械的異痛症または温熱性痛覚過敏も含み得る。
本発明は、実施例によって以下で説明される。これらの説明は、例として示されるに過ぎず、本発明の一般的な趣旨を限定するものではない。
一般的な実験部分(合成および分析の方法および装置)
スキーム1:
以下のスキーム:
Figure 0006535687

に示されるように、式IIのケトンから出発して、一般式(I)(式中、YがCR3’である)の化合物(式Iaの化合物)の調製のための4工程プロセスが説明され、
式中、R、R、R、R3’、R、R8’、X、Z、mおよびnが、式(I)の化合物について上に定義される意味を有し、pが、0、1または2を表し、LGが、ハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートなどの脱離基を表し、ただし、Z=COである場合、それは、クロロまたはブロモのみであり得、Vが、アルデヒドまたは別の脱離基(ハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートなど)を表し、Pが、好適な保護基(好ましくはBoc)を表し、R1aが、保護基として使用され得るR基(好ましくは、4−メトキシベンジルまたはベンジル)を表す。
4工程プロセスは、後述されるように行われる:
工程1:R=Hである場合、式IIIの化合物は、好ましくは、室温から60℃の間の好適な温度で、水素化ナトリウムまたはカリウムtert−ブトキシドなどの強塩基の存在下で、ジメチルスルホキシドなどの好適な非プロトン性溶媒中で、式IIの化合物を、トリメチルスルホキソニウムヨージドまたはトリメチルスルホニウムヨージドなどの好適なメチル転移試薬で処理することによって調製される。式III(式中、R≠Hである)の化合物は、典型的なウィッティヒ反応条件下でのオレフィン化、続いて、過酸(例えばm−クロロ過安息香酸として)、または過酸化水素(任意選択的に、金属触媒の存在下で)などの好適な酸化剤を用いたエポキシ化を含む2工程プロセスにおいて、式IIの化合物から調製され得る。
工程2:式Vaの化合物は、室温から還流温度の間の好適な温度で、アルコール、好ましくは、エタノール−水混合物などの好適な溶媒中で、式IIIの化合物を、式IVaのアミンと反応させることによって調製される。
工程3:式VIIaの化合物は、式Vaの化合物を、式VIの化合物と反応させることによって調製される。Zの意味に応じて、式VIの化合物は、異なる性質のものであり得、異なる反応条件が適用される:
a)ZがCOを表す場合、VIはアシル化剤である。アシル化反応は、トリエチルアミンもしくはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基またはKCOなどの無機塩基の存在下で;好ましくは、−78℃から室温の間の好適な温度で;ジクロロメタンまたは酢酸エチル−水混合物などの好適な溶媒中で行われる。
b)ZがCHまたはCHRを表す場合、VIはアルキル化剤である。アルキル化反応は、室温から還流温度の間の好適な温度で、KCO、CsCOまたはNaHなどの無機塩基、またはトリエチルアミンもしくはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下で;アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンまたはジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中で行われ得る。存在するOH基は、アルキル化反応の前に保護を必要とし得る。
工程4:式VIIaの化合物の分子内環化により、式Iaの化合物が得られる。環化反応は、カリウムtert−ブトキシドまたは水素化ナトリウムなどの強塩基の存在下で;−78℃から還流温度の間の好適な温度で、好ましくは、冷却しながら;テトラヒドロフランなどの好適な溶媒中で行われる。
あるいは、基(CHXRは、スキーム1に示されるように、式VIIIHの化合物と、式IX、XまたはXIの化合物との反応によって、合成の最後の工程に組み込まれ得る。式VIIIHの化合物は、式VIIIP(式中、Pが、好適な保護基、好ましくは、Boc(tert−ブトキシカルボニル)を表す)の化合物の脱保護によって得られる。保護基がBocである場合、脱保護は、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサンまたはメタノールなどの好適な溶媒中、HClなどの強酸の溶液を加えることによって、またはジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸を用いて行われ得る。式VIIIPの化合物は、式Iaの化合物の合成について記載されるのと同じ順序にしたがって、式IIPの化合物から調製される。
式VIIIHの化合物(またはトリフルオロ酢酸塩もしくは塩酸塩などの好適な塩)と、式IXの化合物との間のアルキル化反応は、室温から還流温度の間の好適な温度で、好ましくは、加熱しながら;KCOまたはCsCOなどの無機塩基、またはトリエチルアミンもしくはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基、好ましくは、KCOの存在下で;アセトニトリル、ジクロロメタン、1,4−ジオキサンまたはジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中、好ましくは、アセトニトリル中で行われるか、あるいは、反応は、マイクロ波反応器中で行われ得る。さらに、NaIなどの活性剤が使用され得る。
式VIIIHの化合物と、式Xの化合物との間の還元的アミノ化反応は、任意選択的に、酸、好ましくは、酢酸の存在下で、非プロトン性溶媒、好ましくは、テトラヒドロフランまたはジクロロエタン中で、還元試薬、好ましくは、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリドの存在下で行われる。
一般式VIIIHの化合物と、式XIの化合物との間の縮合反応は、好ましくは、室温から還流温度の間の好適な温度で、好ましくは、加熱しながら、任意選択的に、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下で、イソプロパノール、n−ブタノールまたは2−メトキシエタノールなどの好適な溶媒中で行われるか、あるいは、反応は、マイクロ波反応器中で行われ得る。
別の代替的な手法において、R置換基は、式XIVの化合物と、式XVの化合物との反応によって、後に順序に組み込まれ得る。RおよびZの意味に応じて、Vは、異なる性質のものであり得、異なる反応条件が適用される:
a)ZがCHであり、Rが、アリールまたはヘテロシクリルでない場合、化合物XVはアルキル化剤であり、Vが、ハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートなどの脱離基を表す。アルキル化反応は、式VIIIHの化合物と、式IXの化合物との反応について上述されるのと同じ反応条件下で行われる。あるいは、ZがCHである場合、化合物XVは、アルデヒドであり得、ここで、Vが、C(O)−H基を表す。還元的アミノ化反応は、式VIIIHの化合物と、式Xの化合物との反応について上述されるのと同じ反応条件下で行われる。
b)ZがC(O)であり、Rが、アリールまたはヘテロシクリルでない場合、化合物XVはアルキル化剤であり、Vが、ハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートなどの脱離基を表す。このアルキル化反応は、好ましくは、室温から60℃の好適な温度で、NaHなどの無機塩基の存在下で、非プロトン性溶媒、好ましくは、ジメチルホルムアミド中で行われる。
c)Rがアリールまたはヘテロシクリルである場合、化合物XVはアリール化剤であり、Vが、ハロゲン(好ましくは、ブロモまたはヨード)またはトリフレートを表す。このアリール化反応は、好適な温度で、好ましくは、還流温度で加熱しながら、またはマイクロ波反応器中で、好適な溶媒中で、好適なリガンドおよび好適な塩基の存在下で、パラジウムまたは銅触媒を用いた触媒条件下で行われる。ヨウ化銅(I)などの銅触媒を用いる場合、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミンが好ましいリガンドであり、リン酸カリウムが、好ましくは、塩基として使用され、1,4−ジオキサンが、最適な溶媒である。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)または二酢酸パラジウムなどのパラジウム触媒を用いる場合、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(キサントホス)またはBINAPが好ましいリガンドであり、炭酸セシウムまたはナトリウムtert−ブトキシドが、好ましくは、塩基として使用され、1,4−ジオキサンまたはトルエンが、最適な溶媒である。
式XIVの化合物は、式Iaの化合物の合成について記載されるのと類似の順序にしたがって合成されるが、アミンの代わりにアンモニアを用いて工程2を行う。あるいは、式XIVの化合物は、上述されるように、式XIVHの化合物(式XIVPの化合物から調製され、ここで、Pが、好適な保護基を表す)と、式IX、XまたはXIの化合物との反応によって調製され得る。
さらに、式XIVの化合物は、式Ib(式中、R1aが、保護基として使用され得るR基を表す)の化合物から調製され得る。ZがC(O)である場合、R1aは、好ましくは、4−メトキシベンジル基であり、脱保護反応は、アセトニトリル−水の混合物などの好適な溶媒中の硝酸アンモニウムセリウムを用いて、またはトリフルオロ酢酸または塩酸中で加熱することによって行われる。Zが−CH2−またはCHR9−である場合、R1aは、好ましくは、4−メトキシベンジルまたはベンジル基であり、脱保護反応は、好ましくは、水素雰囲気下での水素化および金属触媒反応によって、好ましくは、任意選択的に、酢酸または塩酸などの酸の存在下における、メタノールまたはエタノールなどの好適な溶媒中の触媒としてのパラジウム炭の使用によって行われる。
式Ibの化合物は、式Iaの化合物の合成について記載されるのと類似の順序にしたがって、式IIIの化合物から合成される。あるいは、式Ibの化合物は、上述されるように、式XVIHの化合物(式XVIPの化合物から調製され、ここで、Pが、好適な保護基を表す)と、式IX、XまたはXIの化合物との反応によって調製され得る。
一般式II、IIP、IVa、IVb、VI、IX、X、XIおよびXV(式中、R、R1a、R、R、R3’、R8’、LG、P、V、X、Z、m、nおよびpが、上に定義される意味を有する)の化合物は、市販されているか、または参考文献に記載される従来の方法によって調製され得る。
スキーム2
一般式(I)(式中、Yが、
Figure 0006535687

である)の化合物の調製が、以下のスキーム:
Figure 0006535687

に記載され、式中、R、R、R、R6’、R、R7’、R、R8’、X、m、nおよびqが、式(I)の化合物について上に定義される意味を有し、pが、0、1または2を表し、LGが、ハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートなどの脱離基を表し、Vが、アルデヒドまたは別の脱離基(ハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートなど)を表し、Pが、好適な保護基(好ましくはBoc)を表し、R1aが、保護基として使用され得るR基(好ましくは、4−メトキシベンジル)を表し、Tが、クロロ、ブロモまたはヨードを表し、Qが、メチルまたはベンジルを表す。
式Icの化合物は、式Vaの化合物から出発して、3工程プロセスで調製され得る:
工程1:式XVIIの化合物は、好ましくは、0℃から室温の間の好適な温度で、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で、ジクロロメタンなどの好適な溶媒中で、式Vaの化合物を、塩化オキサリルで処理することによって調製される。さらに、4−ジメチルアミノピリジンなどの活性剤が使用され得る。
工程2:式XIXの化合物は、好適な温度、好ましくは、室温で、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中で、式XVIIの化合物を、式XVIIIのグリニャール試薬と反応させることによって調製される。
工程3:式Icの化合物は、好適な温度、好ましくは、室温で、ジクロロメタンなどの好適な溶媒中で、式XIXの化合物を、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラートなどの脱水剤と反応させることによって調製される。
あるいは、式Ic(式中、R=R6’=Hである)の化合物は、式Id(式中、Qが、メチルまたはベンジルを表す)の化合物から調製され得る。脱離反応は、テトラヒドロフランなどの好適な溶媒中で、カリウムtert−ブトキシドなどの塩基の存在下で行われる。
式Ieの化合物は、式Icの化合物から調製され得る。還元反応は、好ましくは、水素雰囲気下での水素化および金属触媒反応によって、好ましくは、任意選択的に、酢酸または塩酸などの酸の存在下における、メタノールまたはエタノールなどの好適な溶媒中の触媒としてのパラジウム炭の使用によって行われる。
式Ifの化合物は、式Ic(式中、R=R6’=Hである)の化合物から調製され得る。シクロプロパン化反応は、好ましくは、室温から60℃の間の好適な温度で、水素化ナトリウムまたはカリウムtert−ブトキシドなどの強塩基の存在下で、ジメチルスルホキシドなどの好適な非プロトン性溶媒中で、トリメチルスルホキソニウムヨージドまたはトリメチルスルホニウムヨージドなどの好適なメチル転移試薬を用いて行われる。あるいは、ジエチルエーテルなどの好適な非プロトン性溶媒中での、ジヨードメタン、亜鉛−銅、ヨウ化亜鉛またはジエチル亜鉛などの亜鉛源による式Icの化合物の処理を含む典型的なシモンズ・スミス反応条件が使用され得る。
あるいは、式Ifの化合物は、好適な温度で、好ましくは、0℃で冷却しながら、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中での、リチウムジイソプロピルアミドまたはカリウムtert−ブトキシドなどの強塩基による処理によって、式Ig(式中、R=R7’=Hであり、q=1である)の化合物から調製され得る。同様に、式Ihの化合物は、同じ反応条件下で式Igの化合物から調製され得る。
別の代替的な手法において、R置換基は、合成中に後に組み込まれ得る。したがって、式IfおよびIhの化合物は、式Ibの化合物からの式Iaの化合物の調製についてスキーム1に記載される反応条件にしたがって、それぞれ式IiおよびIjの化合物から調製され得る。
さらに、基(CHXRは、式Iaの化合物の調製についてスキーム1に記載されるように、脱保護、続いて、式IX、XまたはXIの化合物との反応によって、好適な保護された前駆体から式Ic、Id、Ie、If、Ih、IiおよびIjの化合物を調製するために、合成の最後の工程に組み込まれ得る。
一般式IdおよびIgの化合物は、好適な出発材料を用いて、スキーム1に記載される手順によって調製され得る。一般式IiおよびIjの化合物は、スキーム1および2に記載される手順にしたがって、式Vbの化合物から調製され得る。
一般式IX、X、XI、XVおよびXVIII(式中、R、R、R、R6’、LG、T、V、X、nおよびpが、上に定義される意味を有する)の化合物は、市販されているか、または参考文献に記載される従来の方法によって調製され得る。
スキーム3およびスキーム4
式(I)の化合物はまた、以下にスキーム3および4に記載されるように、式(I)の他の化合物から出発して調製され得る。
式Im、InおよびIoの化合物は、スキーム3:
Figure 0006535687

(式中、R、R、R、R3’、R、R7’、R、R8’、X、m、nおよびqが、式(I)の化合物について上に定義される意味を有し、pが、0、1または2を表し、LG、X’およびX’’が、独立して、ハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートなどの脱離基を表し、Pが、好適な保護基(好ましくはBoc)を表す)に示されるように、式Ikの化合物から調製され得る。
式Imの化合物は、好ましくは、−78℃から室温の間の好適な温度で、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中で、リチウムジイソプロピルアミドまたはカリウムtert−ブトキシドなどの強塩基の存在下で、式XXXIaのアルキル化剤で式Ikの化合物を処理することによって調製され得る。第2のアルキル化が、式Inの化合物を調製するために同じ反応条件下で行われ得る。類似の二重−アルキル化プロセスが、式Ikの化合物を、式XXXIVのアルキル化剤と反応させることによって、式Ioの化合物の調製に使用され得る。
さらに、基(CHXRは、式Iaの化合物の調製についてスキーム1に記載される反応条件下での、脱保護、続いて、式IX、XまたはXIの化合物との反応によって、好適な保護された前駆体から式Im、InおよびIoの化合物を調製するために、合成の最後の工程に組み込まれ得る。
一般式IkおよびImの化合物は、好適な出発材料を用いて、スキーム1に記載される手順によって調製され得る。
スキーム4は、式(I):
Figure 0006535687

(式中、ZがC(O)である)の対応する化合物からの式(I)(式中、ZがCHである)の化合物の調製を示し、式中、R、R、R、R8’、X、Y、mおよびnが、式(I)の化合物について上に定義される意味を有し、pが、0、1または2を表し、LGが、ハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートなどの脱離基を表し、Vが、アルデヒドまたは別の脱離基(ハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートなど)を表し、Pが、好適な保護基(好ましくはBoc)を表し、R1aが、保護基として使用され得るR基(好ましくは、4−メトキシベンジルまたはベンジル)を表す。
式Isの化合物を生じる式Irの化合物の還元反応は、室温から還流温度の間の好適な温度で、好ましくは、加熱しながら、テトラヒドロフランなどの好適な溶媒中で、水素化アルミニウムリチウム、ボラン−テトラヒドロフラン錯体またはボラン−硫化ジメチル錯体などの好適な還元剤を用いて行われ得る。
一般式Irの化合物は、好適な出発材料を用いて、スキーム1およびスキーム2に記載される手順によって調製され得、またはそれらは、式IpまたはXXXVIIの化合物から調製され得る。式XXXVIIの化合物を生じる式Ipの化合物の脱保護および式Irの化合物を生じる式XVの化合物とのその後の反応は、スキーム1に記載される手順にしたがって行われる。
一般式IpおよびXXXVIIの化合物は、好適な出発材料を用いて、スキーム1に記載される手順にしたがって調製され得る。
還元反応はまた、好適な前駆体(式IpまたはXXXVIIの化合物)または保護された誘導体(式中、A=Pである)において行われ得る。PがBocを表す場合、ボランが好ましい還元剤である。したがって、一般式Isの化合物は、上述されるものと類似の手順にしたがって、式IqまたはXLの化合物から調製され得る。
さらに、基(CHXRは、式Iaの化合物の調製についてスキーム1に記載されるのと同様の反応条件にしたがって、好適な前駆体および式IX、XおよびXIの化合物から式Isの化合物を調製するために、合成の様々な段階で組み込まれ得る。
一般式IX、X、XI、XV、XXXIa、XXXIbおよびXXXIV(式中、R1、、R、R3’、R、R7’、LG、X、X’、X’’、n、pおよびqが、上に定義される意味を有する)の化合物は、市販されているか、または参考文献に記載される従来の方法によって調製され得る。
さらに、本発明の特定の化合物は、標準的な実験条件下で、有機化学において周知の反応を用いて、1つまたはいくつかの工程において、官能基の適切な転化反応によって、式(I)の他の化合物から出発して得ることもできる。例として、これらの転化のいくつかは、ヒドロキシ基を生じるメトキシ基の脱メチル化、アミノ基を生じるニトロ基の還元、アシルアミノまたはスルホニルアミノ基を生じるアミノ基のアシル化またはスルホニル化、ウレイドまたはスルファミド基へのアミノ基の転化、カルボン酸を生じるエステルの加水分解、アミドへの酸またはエステルの転化、および対応するヒドロキシル化合物を生じるケトンまたはエステルの還元を含む。
さらに、キラリティーを示す式Iの化合物は、キラル分取HPLCまたはジアステレオマー塩もしくは共結晶の結晶化のいずれかによって、式Iのラセミ化合物の分解によって得ることもできる。あるいは、分解工程は、任意の好適な中間体を用いて、前の段階に行われ得る。
実施例
合成に使用される全ての溶媒は、p.a.品質であった。
以下の略語が、実施例において使用される:
ACN:アセトニトリル
AcOH:酢酸
Boc:tert−ブトキシカルボニル
CAN:硝酸アンモニウムセリウム
DCM:ジクロロメタン
DEA:ジエチルアミン
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン
DMF:ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
Eq:当量
EtOH:エタノール
EX:実施例
h:時間
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
IPA:イソプロパノール
INT:中間体
LDA:リチウムジイソプロピルアミド
MeOH:メタノール
MS:質量分析法
Min.:分
Quant:定量的
Ret.:保持
r.t.:室温
Sat:飽和
s.m.:出発材料
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
Wt:重量
以下の方法を用いて、HPLC−MSスペクトルを決定した:
カラム:Xbridge C18 XP 30×4.6mm、2.5um
温度:40℃
流量:2.0mL/分
勾配:NHHCO pH8:ACN(95:5)−−−0.5分−−−(95:5)−−−6.5分−−−(0:100)−−−1分−−−(0:100)
NHHCO pH8/ACNに溶解される試料約1mg/mL
あるいは、場合によっては、方法BまたはCを使用した:
方法B:
カラム:Xbridge C18 XP 30×4.6mm、2.5um
温度:25℃
流量:2.0mL/分
勾配:NHHCO pH8:ACN(95:5)−−−7分−−−(0:100)−−−3分−−−(0:100)
MeOHに溶解される試料約1mg/mL
方法C:
カラム:Gemini−NX 30×4.6mm、3um
温度:40℃
流量:2.0mL/分
勾配:NHHCO pH8:ACN(95:5)−−−0.5分−−−(95:5)−−−6.5分−−−(0:100)−−−1分−−−(0:100)
NHHCO pH8/ACNに溶解される試料約1mg/mL
中間体の合成
中間体1A:tert−ブチル1−オキサ−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシレート
Figure 0006535687

DMSO(140mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(24.3g、110mmol)およびNaH(4.4g、鉱油中60重量%、110mmol)の懸濁液に、DMSO(140mL)中のtert−ブチル4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(20.0g、100mmol)の溶液を滴下して加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次に、50℃で1時間加熱した。室温に冷ました後、氷をゆっくりと加え、反応混合物を、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を組み合わせて、水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、表題化合物(17.6g、82%の収率)が白色の固体として得られた。HPLC保持時間:3.31分;MS:158(M+H−56).
好適な出発材料を用いた中間体1B〜1Dの調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
中間体2A:tert−ブチル4−ヒドロキシ−4−((フェニルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
Figure 0006535687

エタノール−水9:1の混合物(103mL)中の中間体1A(5.0g、23.4mmol)の溶液に、アニリン(2.14mL、23.4mmol)を加えた。反応混合物を、オートクレーブ反応器中で一晩、100℃に加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(4.90g、68%の収率)が油として得られた。HPLC保持時間:4.14分;MS:251(M+H−56).
好適な出発材料を用いた中間体2B〜2Lの調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
Figure 0006535687
中間体2M:tert−ブチル4−(アミノメチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
Figure 0006535687

中間体1A(10.0g、46.9mmol)と、アンモニア溶液(201mL、メタノール中7Mの溶液、1.4mol)との混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(7.4g、69%の収率)が白色の固体として得られた。HPLC保持時間:2.15分;MS:131(M+H−100).
好適な出発材料を用いた中間体2N〜2Oの調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
中間体2P:tert−ブチル4−ヒドロキシ−4−(((4−メトキシベンジル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
Figure 0006535687

エタノール−水9:1の混合物(205mL)中の中間体1A(9.1g、42.5mmol)の溶液に、4−メトキシベンジルアミン(5.8g、42.5mmol)を加えた。反応混合物を、密閉管中で一晩、100℃で加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(9.3g、63%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.80分;MS:351(M+H).
好適な出発材料を用いた中間体2Q〜2Rの調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
中間体3A:tert−ブチル2−メチル−3−オキソ−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 0006535687

工程1.tert−ブチル4−((2−クロロ−N−フェニルプロパンアミド)メチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート:ジクロロメタン(180mL)中の中間体2A(4.90g、16.0mmol)およびトリエチルアミン(5.3mL、38.4mmol)の溶液に、2−クロロプロピオニルクロリド(2.3mL、24.0mmol)を0℃で滴下して加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次に、ジクロロメタンを加え、有機相を、NaHCO飽和溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させたところ、表題化合物(6.6g)が得られた。HPLC保持時間:4.37分;MS:297(M+H−100).
工程2.表題化合物:THF(280mL)中の工程1で得られた粗生成物の溶液を、ドライアイス/アセトン浴を用いて−78℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド溶液(25mL、THF中1M、25mmol)の添加の後、反応混合物を、−78℃で30分間、次に−30℃で4時間撹拌した。次に、NaHCO飽和溶液を加え、水相をジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(4.56g、2工程で79%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.23分;MS:361(M+H).
好適な出発材料を用いた中間体3B〜3Fの調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
中間体3G:tert−ブチル3−オキソ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 0006535687

工程1.tert−ブチル4−((2−クロロアセトアミド)メチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート:酢酸エチル(9mL)中の中間体2M(1.0g、4.34mmol)の溶液に、水(7mL)中のKCO(1.67g、12.11mmol)の溶液を加えた。0℃に冷却した後、クロロアセチルクロリド(0.47mL、5.91mmol)を滴下して加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、層を分離し、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させたところ、表題化合物(1.1g)が得られた。HPLC保持時間:2.90分;MS:207(M+H−100).
工程2.表題化合物:還流状態で加熱されたTHF:tert−ブタノール2.3:1の混合物(25mL)中のカリウムtert−ブトキシド(7.16mL、THF中1M、7.16mmol)の溶液に、THF(20mL)中の工程1で得られた粗生成物の溶液を1時間にわたって滴下して加えた。反応混合物を室温に冷まし、一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、水を残渣に加え、このように得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相をMgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮したところ、表題化合物(0.87g、2工程で74%の収率)が得られた。HPLC保持時間:2.88分;MS:215(M+H−56).
好適な出発材料を用いた中間体3H〜3Kの調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
中間体3L:tert−ブチル3−オキソ−4−(ピリジン−2−イルメチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 0006535687

ジクロロメタン(44mL)中の中間体2Q(0.5g、1.56mmol)およびトリエチルアミン(0.65mL、4.67mmol)の溶液に、ジクロロメタン(9mL)中のクロロアセチルクロリド(0.19g、1.71mmol)の溶液を0℃で滴下して加え、反応混合物をその温度で2時間撹拌した。NaHCO飽和溶液を加え、水相をジクロロメタンで2回抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣をtert−ブタノール(24mL)に溶解させ、50℃に加熱した。粉末KOH(3.02g、34.7mmol)を加え、混合物を50℃で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を水および酢酸エチルに取り込んだ。水相を酢酸エチルで逆抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(306mg、52%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.43分;MS:362(M+H).
中間体3M:tert−ブチル3−オキソ−4−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 0006535687

乾燥DMF(5mL)中の中間体3G(0.97g、3.59mmol)の溶液に、NaH(362mg、鉱油中の60重量%、8.98mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、次に、DMF(5mL)中の2−(クロロメチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン塩酸塩(0.92g、3.95mmol)の溶液を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次に、水を反応混合物に加え、それを酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(561mg、36%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.22分;MS:374(M+H−56).
好適な出発材料を用いた中間体3N〜3Qの調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
中間体3R:tert−ブチル2−メチル−3−オキソ−4−(チアゾール−4−イル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 0006535687

乾燥1,4−ジオキサン(5mL)中の、中間体3H(500mg、1.76mmol)と、KPO(747mg、3.52mmol)と、CuI(33mg、0.176mmol)と、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン(0.042mL、0.352mmol)と、4−ブロモチアゾール(0.19mL、2.11mmol)との混合物を、110℃で一晩、アルゴン雰囲気下で加熱した。反応の粗生成物を冷却し、酢酸エチルおよび水を加えた。相を分離し、水相を酢酸エチルで逆抽出した。組み合わされた有機相をMgSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(270mg、41%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.16分;MS:312(M+H−56).
中間体3S:tert−ブチル2−メチル−3−オキソ−4−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 0006535687

乾燥1,4−ジオキサン(28mL)中の、中間体3H(1.00g、3.52mmol)と、CsCO(1.49g、7.74mmol)と、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(161mg、0.176mmol)と、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(173mg、0.299mmol)と、3−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(0.954g、4.22mmol)との混合物を、110℃で一晩、アルゴン雰囲気下で加熱した。冷却した後、固体をろ去し、反応混合物を濃縮乾固させた。さらなるCsCO(1.49g、7.74mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(161mg、0.176mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(173mg、0.299mmol)、3−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(0.397g、1.76mmol)および乾燥1,4−ジオキサン(28mL)を加えた。アルゴン雰囲気下で、110℃でさらに1日撹拌した後、固体をろ去し、溶媒を蒸発乾固させた。また、さらなるCsCO(1.49g、7.74mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(161mg、0.176mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(173mg、0.299mmol)、3−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(0.410g、1.81mmol)および乾燥1,4−ジオキサン(28mL)を加えた。混合物を110℃で一晩撹拌した。固体をろ去し、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(627mg、41%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.25分;MS:374(M+H−56).
好適な出発材料を用いた中間体3Tの調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
中間体3U:9−(2−フルオロフェネチル)−2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
Figure 0006535687

工程1:2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オントリフルオロアセテート。ジクロロメタン(8mL)中の中間体3H(0.80g、2.8mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2.2mL、28.0mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を蒸発乾固させたところ、表題化合物が粗生成物(1.54g、54重量%、定量的収率)として得られ、それをさらに精製せずに以下の工程に使用した。HPLC保持時間:0.30分;MS:185(M+H).
工程2:アセトニトリル(23mL)中の、工程1で得られた粗生成物(1.54g、54重量%、2.78mmol)と、2−フルオロフェネチルメタンスルホネート(国際公開第2008105497号パンフレットの実施例88−工程1に記載されるように調製された)(1.03g、4.74mmol)と、KCO(1.93g、13.9mmol)との混合物を、密閉管中で一晩、80℃で加熱した。水を加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(513mg、60%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.22分;MS:307(M+H).
中間体4:tert−ブチル4−(2−フルオロフェニル)−2,3−ジオキソ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 0006535687

0℃でジクロロメタン(200mL)中の中間体2G(2.0g、6.16mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(0.038g、0.308mmol)の溶液に、トリエチルアミン(3.18mL、22.8mmol)を加えた。0℃で10分間撹拌した後、ジクロロメタン(100mL)中の塩化オキサリル(0.783mL、9.25mmol)の溶液を3時間にわたって滴下して加えた。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、次に、氷を加えた。有機層を分離し、水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させたところ、表題化合物が粗生成物(2.5g、定量的収率)として得られ、それをさらに精製せずに以下の工程に使用した。HPLC保持時間:3.94分;MS:323(M+H−56).
中間体5A:4−(2−フルオロフェニル)−2−(プロパン−2−イリデン)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
Figure 0006535687

工程1.4−(2−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−2−イソプロピル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン:乾燥テトラヒドロフラン(10mL)中の中間体4(1.0g、2.64mmol)の溶液に、イソプロピルマグネシウムクロリド溶液(2.1mL、THF中2M、4.2mmol)を滴下して加えた。反応混合物を室温で40分間撹拌し、次に、NHCl飽和溶液を加え、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させたところ、表題化合物(0.918g、82%の収率)が得られ、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。HPLC保持時間:4.62分;MS:405(M+H−OH).
工程2.表題化合物:DCM(18mL)中の工程1で得られた粗生成物の溶液に、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(2.40mL、22.7mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。氷を加え、得られた混合物を、1MのNaOH水溶液を用いてpH9になるまで塩基性化し、ジクロロメタンで抽出した。組み合わされた有機相を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させたところ、表題化合物が粗生成物(0.666g、定量的収率)として得られ、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。HPLC保持時間:2.69分;MS:305(M+H).
好適な出発材料を用いた中間体5B〜5Cの調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
中間体6:4−(2−フルオロフェニル)−2−イソプロピル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オンアセテート
Figure 0006535687

メタノール(11.5mL)中の、中間体5A(0.350g、1.15mmol)と、AcOH(0.13mL、2.30mmol)と、パラジウム(55mg、炭に担持されて10重量%)との混合物を、3日間にわたって4バールのH下で、50℃で加熱した。次に、さらなるパラジウム(100mg、炭に担持されて10重量%)を加え、反応混合物を、4.5バールのH下で、60℃で加熱した。2日後、固体をろ去し、溶媒を減圧下で除去したところ、表題化合物が粗生成物(0.438g、定量的収率)として得られ、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。HPLC保持時間:2.79分;MS:307(M+H).
中間体7:tert−ブチル2−メチレン−3−オキソ−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 0006535687

THF(46mL)中の中間体3C(1.278g、2.74mmol)の溶液を、ドライアイス/アセトン浴を用いて−78℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド溶液(3.0mL、THF中1M、3.0mmol)の添加の後、反応混合物を−30℃で30分間撹拌した。NHCl飽和溶液を加え、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相をMgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.577g、59%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.41分;MS:359(M+H).
中間体8A:tert−ブチル13−オキソ−12−フェニル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシレート
Figure 0006535687

DMSO(3mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(0.645g、2.93mmol)およびNaH(0.117g、鉱油中60重量%、2.93mmol)の懸濁液に、DMSO(3mL)中の中間体7(0.700g、1.95mmol)の溶液を滴下して加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次に、50℃で2時間加熱した。室温に冷ました後、氷をゆっくりと加え、反応混合物を、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を組み合わせて、水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.191g、26%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.39分;MS:373(M+H).
中間体8Aの調製のための代替的な方法:
乾燥1,4−ジオキサン(4mL)中の、中間体8E(200mg、0.67mmol)と、KPO(286mg、1.35mmol)と、CuI(33mg、0.67mmol)と、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン(0.081mL、0.67mmol)と、ヨードベンゼン(0.09mL、0.81mmol)との混合物を、110℃で一晩、アルゴン雰囲気下で加熱した。反応の粗生成物を冷却し、酢酸エチルおよび水を加えた。相を分離し、水相を酢酸エチルで逆抽出した。組み合わされた有機相をMgSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(185mg、73%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.42分;MS:373(M+H).
中間体8B:tert−ブチル12−(4−メトキシベンジル)−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシレート
Figure 0006535687

工程1.tert−ブチル4−((2−ブロモ−4−クロロ−N−(4−メトキシベンジル)ブタンアミド)メチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート:ジクロロメタン(500mL)中の中間体2P(9.94g、28.4mmol)およびトリエチルアミン(9.5mL、68.1mmol)の溶液に、ジクロロメタン(200mL)中の2−ブロモ−4−クロロブタノイルクロリド(米国特許第6114541A1号明細書(2000)実施例1に記載されるように調製された)(9.35g、20.2mmol)の溶液を0℃で滴下して加えた。反応混合物を0℃で3時間撹拌した。ジクロロメタンおよびNaHCO飽和水溶液を加え、相を分離した。水相をジクロロメタンで逆抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させたところ、表題化合物(17.6g、粗生成物)が得られた。HPLC保持時間:4.82分;MS:435(M+H−100).
工程2.表題化合物:THF(185mL)中の工程1で得られた粗生成物(14.8g、27.7mmol)の溶液を窒素下で0℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド溶液(111mL、THF中1M、111mmol)の添加の後、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。次に、NHCl飽和溶液を加え、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(5.51g、2工程で48%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.46分;MS:417(M+H).
中間体8C:8−フェネチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
Figure 0006535687

アセトニトリル−水1:1の混合物(5mL)中の実施例109(遊離塩基)(0.170g、0.404mmol)と、CAN(0.568g、1.21mmol)との混合物を室温で7時間撹拌した。NaCO飽和溶液を反応混合物に加え、それを酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、酸性イオン交換樹脂カートリッジ(SCX)を通した溶離によって精製したところ、表題化合物(106mg、88%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.31分;MS:301(M+H).
好適な出発材料を用いた中間体8Dの調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
中間体8E:tert−ブチル13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシレート
Figure 0006535687

工程1.4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オントリフルオロアセテート:TFA(20mL)中の中間体8B(1.78g、4.26mmol)の溶液を、4日間にわたって80℃で、密閉管中で撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、水を残渣に加えた。酸性水相をエチルエーテルで洗浄し、エチルエーテルを廃棄した。水層を蒸発乾固させたところ、表題化合物(1.17g、88%の収率)が得られた。HPLC保持時間:0.33分;MS:197(M+H).
工程2.表題化合物:1,4−ジオキサン(40mL)と、1MのNaOH水溶液(10mL)との混合物中の工程1で得られた粗生成物および二炭酸ジ−tert−ブチル(1.40g、6.40mmol)の溶液を室温で一晩撹拌した。水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.872g、78%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.29分;MS:297(M+H).
中間体8F:tert−ブチル13−オキソ−12−((5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)メチル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシレート
Figure 0006535687

乾燥DMF(3mL)中の中間体8E(0.400g、1.35mmol)の溶液に、NaH(135mg、鉱油中60重量%、3.37mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次に、DMF(3mL)中の2−(クロロメチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン塩酸塩(0.344g、1.485mmol)の溶液を滴下して加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。さらなるNaHおよびアルキル化剤を加え、反応物を室温で一晩撹拌して、反応を完了させた。水を反応混合物に加え、それを酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、シクロヘキサンから酢酸エチル:シクロヘキサン(1:1)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(290mg、47%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.66分;MS:456(M+H).
中間体8G:8−(2,5−ジフルオロフェネチル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
Figure 0006535687

出発材料として中間体8Eを用いて、中間体3Uについて記載される手順にしたがって中間体8Gを調製した。HPLC保持時間:4.51分;MS:337(M+H).
中間体8H:tert−ブチル12−(ベンジル)−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシレート
Figure 0006535687

出発材料として中間体2Rを用いて、中間体8Bについて記載される手順にしたがって中間体8Hを調製した。HPLC保持時間:4.69分;MS:387(M+H).
中間体9A:tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 0006535687

THF(19mL)中の中間体3G(1.50g、5.55mmol)の溶液に、ボラン−硫化ジメチル錯体(1.67mL、16.6mmol)を室温で滴下して加えた。反応混合物を55℃で2時間撹拌し、次に、それを室温に冷ました。MeOHを滴下して加え、溶媒を減圧下で濃縮した。得られた残渣をメタノール(20mL)に溶解させ、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(3.0mL、28.3mmol)を加え、混合物を還流状態で一晩撹拌した。室温に冷ました後、揮発性物質を減圧下で除去し、残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.928g、65%の収率)が得られた。HPLC保持時間:2.91分;MS:257(M+H).
中間体9B:9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン
Figure 0006535687

THF(25mL)中の中間体3I(1.25g、4.56mmol)の溶液に、水素化アルミニウムリチウム溶液(18.2mL、THF中1M、18.2mmol)を滴下して加え、反応混合物を50℃で一晩撹拌した。次に、1MのNaOH水溶液を加え、水相をジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮したところ、表題化合物(1.10g、84%の収率)が得られた。HPLC保持時間:2.67分;MS:261(M+H).
好適な出発材料を用いた中間体9Cの調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
中間体9D:tert−ブチル12−ベンジル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシレート
Figure 0006535687

出発材料として中間体8Hを用いて、中間体9Aについて記載される手順にしたがって中間体9Dを調製した。HPLC保持時間:5.80分;MS:373(M+H).
中間体10:tert−ブチル4−ベンジル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 0006535687

THF(8mL)中の中間体9A(0.311g、1.21mmol)およびベンズアルデヒド(0.15mL、1.45mmol)の溶液に、酢酸(0.15mL、2.67mmol)を加えた。反応混合物を室温で15分間撹拌し、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.77g、3.63mmol)を、30分間で3回に分けて加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。水を加え、濃NHの添加によって混合物のpHを9に調整し、それを酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール/ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(350mg、83%の収率)が得られた。HPLC保持時間:5.36分;MS:347(M+H).
中間体11:tert−ブチル3−メチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 0006535687

工程1.tert−ブチル3−メチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカ−2−エン−9−カルボキシレート:−10℃で冷却された乾燥テトラヒドロフラン(2.5mL)中の中間体3B(0.150g、0.43mmol)の溶液に、四塩化ジルコニウム(0.100g、0.43mmol)を加えた。混合物を、N雰囲気下で、−10℃で30分間撹拌した。次に、メチルマグネシウムブロミド溶液(0.72mL、ジエチルエーテル中3M、2.16mmol)を滴下して加えた。反応混合物を室温で6時間撹拌し、次に、2MのNaOH水溶液を加え、混合物を、セライトのパッドに通してろ過した。水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させたところ、表題化合物(0.107g、72%の収率)が得られ、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。HPLC保持時間:5.58分;MS:345(M+H).
工程2.表題化合物:エタノール(2mL)中の、工程1で得られた粗生成物(0.107g、0.31mmol)と、パラジウム(11mg、炭に担持されて10重量%)との混合物を、3バールのH下で一晩、室温で撹拌した。さらなるパラジウム(11mg、炭に担持されて10重量%)を加え、反応混合物を、3バールのH下で一晩、室温で再度撹拌した。固体をろ去し、溶媒を減圧下で除去したところ、表題化合物が粗生成物(78mg、72%の収率)として得られ、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。HPLC保持時間:5.30分;MS:347(M+H).
実施例の合成
実施例1:4−(4−メトキシフェニル)−2−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン塩酸塩
Figure 0006535687

工程1.2−クロロ−N−((4−ヒドロキシ−1−フェネチルピペリジン−4−イル)メチル)−N−(4−メトキシフェニル)プロパンアミド:ジクロロメタン(10mL)中の中間体2E(0.266g、0.78mmol)およびトリエチルアミン(0.26mL、1.88mmol)の溶液に、2−クロロプロピオニルクロリド(0.11mL、1.17mmol)を0℃で滴下して加えた。次に、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。次に、NaHCO飽和溶液を加え、水相をジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させたところ、表題化合物(0.296g、88%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.05分;MS:431.1(M+H).
工程2.表題化合物:THF(12mL)中の工程1で得られた粗生成物(296mg、0.69mmol)の溶液を、ドライアイス/アセトン浴を用いて−78℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド溶液(1.03mL、THF中1M、1.03mmol)の添加の後、反応混合物を−30℃で2時間撹拌した。次に、水を加え、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮したところ、表題化合物(251mg、93%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.10分;MS:395.2(M+H).
工程3.塩酸塩の調製:無水ジエチルエーテル(1mL)中の遊離塩基(50mg、0.13mmol)の溶液に、HCl(ジエチルエーテル中2Mの溶液、0.063mL、0.13mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。固体をろ過し、減圧下で乾燥させたところ、対応するHCl塩(37mg、68%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.08分;MS:395.2(M+H).
好適な出発材料を用いた実施例2〜22の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
実施例23:2−メチル−9−(2−(5−ニトロピリジン−2−イル)エチル)−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
Figure 0006535687

工程1:2−メチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オントリフルオロアセテート。ジクロロメタン(35mL)中の中間体3A(3.57g、9.90mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(7.8mL、99.0mmol)を加え、反応混合物を5時間にわたって還流させた。溶媒を蒸発乾固させたところ、表題化合物が粗生成物(7.1g、53重量%、定量的収率)として得られ、それをさらに精製せずに以下の工程に使用した。HPLC保持時間:1.94分;MS:261(M+H).
工程2:2−メチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン。工程1で得られた粗生成物(0.519g、53重量%、0.72mmol)をジクロロメタンに溶解させ、それを1MのNaOH水溶液で3回洗浄した。組み合わされた水相をジクロロメタンで逆抽出した。有機相を組み合わせて、水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮したところ、表題化合物が粗生成物(0.207g、定量的収率)として得られた。HPLC保持時間:1.91分;MS:261(M+H).
工程3:表題化合物:イソプロパノール(1mL)中の工程2で得られた化合物(0.095g、0.365mmol)および3−ニトロ−6−ビニルピリジン(国際公開第2009/32667号パンフレットの実施例40.Cに記載されるのと同様に調製された)(0.071g、0.474mmol)の溶液を、15分間にわたってマイクロ波照射下で、140℃で加熱した。反応混合物を室温に冷まし、溶媒を蒸発乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(90mg、60%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.51分;MS:411.2(M+H).
好適な出発材料を用いた実施例24〜32の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
Figure 0006535687
実施例33:2−メチル−4−フェニル−9−(2−(3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン塩酸塩
Figure 0006535687

2−メトキシエタノール(1.1mL)中の実施例23の工程2で得られた粗生成物(0.060g、0.231mmol)および3−トリフルオロメチル−2−ビニルピリジン(Angewandte Chemie−International Edition,2013,vol.52,nb 37 p.9755に記載されるのと同様に調製された)(0.068g、0.393mmol)の溶液を、アルゴン下で1日、密閉管中で、120℃で加熱した。反応混合物を室温に冷まし、溶媒を蒸発させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(41mg、41%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:3.92分;MS:434.0(M+H).
好適な出発材料を用いた実施例34〜50の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
実施例51:9−(2−フルオロフェネチル)−2−メチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン塩酸塩
Figure 0006535687

アセトニトリル(4mL)中の、実施例23の工程1で得られた粗生成物(0.326g、61重量%、0.534mmol)と、1−(2−ブロモエチル)−2−フルオロベンゼン(0.075mL、0.534mmol)と、ヨウ化ナトリウム(0.048g、0.321mmol)と、KCO(0.369g、2.671mmol)との混合物を、密閉管中で一晩、80℃で加熱した。水を加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:9)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(148mg、72%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:4.32分;MS:383.2(M+H).
好適な出発材料を用いた実施例52〜148の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
実施例149:2−フェネチル−9−フェニル−6−オキサ−2,9−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−オン塩酸塩
Figure 0006535687

工程1:9−フェニル−6−オキサ−2,9−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−オン:メタノール(10mL)中の、実施例7(0.124g、0.385mmol)と、パラジウム(12mg、炭に担持されて10重量%)との混合物を、3日間にわたって3バールのH下で、室温で撹拌した。固体をろ去し、溶媒を減圧下で除去した。混合物を、3バールのH下で一晩、室温で撹拌しながら、新鮮な触媒および1滴のAcOHを用いて、残渣を第2の水素化サイクルにかけた。固体をろ去し、溶媒を減圧下で除去したところ、表題化合物が粗生成物として得られ、それをさらに精製せずに使用した(96mg)。HPLC保持時間:1.16分;MS:233.2(M+H).
工程2:表題化合物:1,4−ジオキサン(3mL)中の、工程1で得られた粗生成物(95mg、0.385mmol)と、(2−ブロモエチル)ベンゼン(0.056mL、0.41mmol)と、DIPEA(0.184mL、1.06mmol)との混合物を、密閉管中で一晩、95℃で加熱した。水を加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(23mg、2工程で18%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:3.90分;MS:337.1(M+H).
実施例150:9−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)−2−メチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
Figure 0006535687

実施例23の工程2で得られた粗生成物(0.200g、0.768mmol)と、2−フェニルオキシラン(0.088mL、0.768mmol)と、モンモリロナイトK(0.020g)との混合物を室温で1時間撹拌した。エチルエーテル(0.4mL)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。さらなるジエチルエーテルを加え、固体をろ去し、ジクロロメタンで洗浄した。ろ液をMgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(75mg、25%の収率)が4つのジアステレオマーの混合物として得られた。HPLC保持時間:3.73分;MS:381.2(M+H).
実施例151a、151b、151c、151d:
Figure 0006535687

実施例150を、キラル分取HPLCによって精製し、4つのジアステレオマーを分離したところ、(R)−9−((R)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)−2−メチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン(実施例151a)、(R)−9−((S)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)−2−メチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン(実施例151b)、(S)−9−((S)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)−2−メチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン(実施例151c)および(S)−9−((R)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)−2−メチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン(実施例151d)が得られた。
キラルHPLCの条件:
カラム:Chiralcel ODH
温度:周囲温度
流量:0.4mL/分
移動相:n−ヘプタン/IPA 50/50 v/v
実施例152:4−ベンジル−2−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン塩酸塩
Figure 0006535687

乾燥DMF(6mL)中の中間体3J(0.250g、0.867mmol)の溶液に、NaH(69mg、鉱油中60重量%、1.734mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次に、臭化ベンジル(0.103mL、0.867mmol)を加え、得られた混合物を室温で4時間、最後に50℃で5時間撹拌した。水を反応混合物に加え、それを酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:9)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(186mg、56%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:4.33分;MS:379.2(M+H).
好適な出発材料を用いた実施例153〜187の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
実施例188:9−ベンジル−4−(4−フルオロフェニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン塩酸塩
Figure 0006535687

乾燥1,4−ジオキサン(1mL)中の、中間体3K(112mg、0.430mmol)と、KPO(152mg、0.717mmol)と、CuI(0.7mg、0.004mmol)と、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン(0.004mL、0.036mmol)と、1−フルオロ−4−ヨードベンゼン(0.41mL、0.359mmol)との混合物を、110℃で一晩、アルゴン雰囲気下で加熱した。反応混合物を室温に冷まし、ジクロロメタンおよび1MのNaOH水溶液を加えた。相を分離し、水相を酢酸エチルで逆抽出した。組み合わされた有機相を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(68mg、53%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:3.82分;MS:355.1(M+H).
好適な出発材料を用いた実施例189〜217の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
実施例218:2−メチル−9−フェネチル−4−(3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
Figure 0006535687

乾燥1,4−ジオキサン(4mL)中の、中間体3J(0.070g、0.243mmol)と、CsCO(0.103g、0.534mmol)と、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(11mg、0.012mmol)と、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(12mg、0.021mmol)と、2−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)ピリジン(0.066g、0.291mmol)との混合物を、110℃で一晩、アルゴン雰囲気下で加熱した。反応混合物を室温に冷まし、固体をろ去し、それを濃縮乾固させた。さらなる試薬および溶媒を加え、反応サイクルを繰り返して、反応を完了させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(33mg、33%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.19分;MS:434.2(M+H).
好適な出発材料を用いた実施例219〜223の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
Figure 0006535687
実施例224:12−(2−フルオロフェニル)−8−フェネチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
Figure 0006535687

DMSO(1mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(0.054g、0.426mmol)およびNaH(0.017g、鉱油中60重量%、0.426mmol)の懸濁液に、DMSO(1mL)中の実施例22(0.054g、0.142mmol)の溶液を滴下して加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、50℃で2時間加熱した。室温に冷ました後、氷をゆっくりと加え、反応混合物を、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を組み合わせて、水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.021g、37%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.47分;MS:395.2(M+H).
好適な出発材料を用いた実施例225の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
実施例226:9−(3−アミノフェネチル)−2−メチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
Figure 0006535687

メタノール(5mL)中の、実施例67(0.248g、0.606mmol)と、パラジウム(26mg、炭に担持されて10重量%)との混合物を、4バールのH下で一晩、室温で撹拌した。次に、固体をろ去し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.160g、70%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.33分;MS:380.2(M+H).
上記の対応する実施例から出発して、実施例227〜240の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
実施例241:N−(4−(2−(2−メチル−3−オキソ−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)フェニル)アセトアミド塩酸塩
Figure 0006535687

ジクロロメタン(1.5mL)中の実施例228(0.070g、0.184mmol)およびトリエチルアミン(0.039mL、0.277mmol)の溶液に、塩化アセチル(0.014mL、0.203mmol)を室温で滴下して加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。NaHCO飽和溶液を加え、水相をジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(27mg、35%の収率)として得られた。HPLC保持時間:3.20分;MS:422.2(M+H).
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:3.82分;MS:355.1(M+H).
上記の対応する実施例から出発して、実施例242〜255の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
実施例256:N−(3−(2−(2−メチル−3−オキソ−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)フェニル)メタンスルホンアミド
Figure 0006535687

ジクロロメタン(2mL)中の実施例226(0.091g、0.240mmol)およびトリエチルアミン(0.050mL、0.360mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(0.020mL、0.264mmol)を室温で滴下して加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。NaHCO飽和水溶液を加え、水相をジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(18mg、16%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.47分;MS:458.2(M+H).
上記の対応する実施例から出発して、実施例257〜260の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
実施例261:N−(3−(2−(2−メチル−3−オキソ−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)フェニル)プロパン−2−スルホンアミド塩酸塩
Figure 0006535687

ジクロロメタン(0.15mL)中の2−プロパンスルホニルクロリド(0.024mL、0.217mmol)の溶液に、LiBr(19mg、0.217mmol)、ピリジン(0.088mL、1.09mmol)および実施例226(0.075g、0.198mmol)を連続して加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。さらなる多量の試薬を加え、反応混合物を、室温で一晩、再度撹拌して、反応を完了させた。次に、それを蒸発乾固させ、水を残渣に加え、それをジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(21mg、22%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:3.81分;MS:486.2(M+H).
実施例262:1−(3−(2−(2−メチル−3−オキソ−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)フェニル)尿素
Figure 0006535687

酢酸:水1:1.5の混合物(3mL)中の実施例226(0.100g、0.263mmol)の溶液に、シアン酸カリウム(0.032g、0.395mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。NaHCO飽和水溶液を加え、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.046g、53%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.08分;MS:423.2(M+H).
上記の対応する実施例から出発して、実施例263の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
実施例264:1−(6−(2−(2−メチル−3−オキソ−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)ピリジン−2−イル)尿素
Figure 0006535687

ジクロロメタン(1.1mL)中の実施例29(0.050g、0.131mmol)の溶液に、イソシアン酸ベンゾイル(0.290g、0.197mmol)を窒素雰囲気下で加え、反応混合物を、一晩、加熱還流させた。混合物を濃縮乾固させ、残渣をエタノール(8.3mL)に溶解させた。KCO(0.027g、0.197mmol)を加え、80℃で1時間撹拌した後、溶媒を蒸発させた。水を残渣に加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(C18、NHHCO水溶液(pH8)からアセトニトリルの勾配)によって精製したところ、表題化合物(22mg、40%の収率)が得られた。HPLC保持時間:2.96分;MS:424.1(M+H).
実施例265:N−[3−(2−{2−メチル−3−オキソ−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル}エチル)フェニル]アミノスルホンアミド
Figure 0006535687

0℃で冷却されたアセトニトリル(15mL)中のイソシアン酸クロロスルホニル(0.22mL、1.48mmol)の溶液に、水(0.042mL、2.32mmol)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。1.9mLの得られた溶液を0℃に冷却し、次に、ピリジン(0.034mL、0.422mmol)およびアセトニトリル(1.5mL)中の実施例226(0.080g、0.211mmol)の溶液を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次に、水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(9mg、9%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.23分;MS:459.0(M+H).
実施例266:3−(2−(2−メチル−3−オキソ−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)ベンズアミド
Figure 0006535687

氷/水浴で冷却されたジクロロメタン(0.5mL)中の実施例75(0.149g、0.383mmol)の溶液に、温度を20℃未満に保ちながら、濃硫酸(0.28mL、5.28mmol)を滴下して加えた。次に、反応混合物を室温で一晩撹拌し、その後、それを0℃に冷却した。水を滴下して加え、混合物をジクロロメタンで希釈し、相を分離した。水相をジクロロメタンで洗浄し、アンモニア水でpH10になるまで塩基性化し、ジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.034g、22%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.07分;MS:408.2(M+H).
実施例267:4−(2−(2−メチル−3−オキソ−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)エチル)安息香酸
Figure 0006535687

THF/メタノール1:1の混合物(3.4mL)中の実施例70(0.066g、0.151mmol)の溶液に、1MのNaOH水溶液(0.33mL、0.33mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、1MのHCl水溶液の添加によってpHを5に調整し、混合物をジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させたところ、表題化合物(0.048g、77%の収率)が得られた。HPLC保持時間:2.42分;MS:409.2(M+H).
上記の対応する実施例から出発して、実施例268〜270の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
実施例271:N,N−ジメチル−3−(2−メチル−3−オキソ−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)ベンズアミド塩酸塩
Figure 0006535687

ジクロロメタン(4mL)中の実施例268(0.047g、0.115mmol)の溶液に、ジメチルアミン溶液(0.173mL、THF中2M、0.345mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.017g、0.127mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.022g、0.115mmol)およびトリエチルアミン(0.053、0.380mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次に、さらなるジメチルアミン溶液(0.173mL、THF中2M、0.345mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.017g、0.127mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.022g、0.115mmol)およびトリエチルアミン(0.053、0.380mmol)を加えた。反応混合物を、さらに1日、室温で撹拌した。水を反応混合物に加え、それをジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:9)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(25mg、46%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:3.73分;MS:436.2(M+H).
上記の対応する実施例から出発して、実施例272〜274の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
実施例275:N−メチル−3−[13−オキソ−8−フェネチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−12−イル]プロパンアミド塩酸塩
Figure 0006535687

メタノール(1.3mL)中の実施例186(0.052g、0.135mmol)の溶液に、メチルアミン溶液(0.33mL、エタノール中33%、2.69mmol)を加えた。反応混合物を、密閉管中で一晩、100℃で撹拌した。濃縮乾固後に得られた残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(0.040g、77%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:3.31分;MS:386.2(M+H).
上記の対応する実施例から出発して、実施例276の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
実施例277:8−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)−12−フェニル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
Figure 0006535687

0℃で冷却されたメタノール(0.2mL)中の実施例97(0.050g、0.128mmol)の溶液に、NaBH(10mg、0.256mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次に、溶媒を蒸発させた。NaHCO飽和溶液を加え、それを酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製し、次に、生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(C18、NHHCO水溶液(pH8)からアセトニトリルの勾配)によって再度精製したところ、表題化合物(0.014g、28%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.94分;MS:393.2(M+H).
上記の対応する実施例から出発して、実施例278の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
実施例279:12−(3−ヒドロキシプロピル)−8−フェネチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン塩酸塩
Figure 0006535687

0℃で冷却されたメタノール(0.2mL)中の実施例186(0.052g、0.128mmol)の溶液に、LiBH(10mg、0.256mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次に、溶媒を蒸発させた。NaHCO飽和水溶液を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(0.023g、48%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:3.43分;MS:359.2(M+H).
実施例280:9−(2−(6−アミノピリジン−3−イル)エチル)−2−メチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
Figure 0006535687

工程1:9−(2−(6−((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン−3−イル)エチル)−2−メチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン。乾燥トルエン(3mL)中の、実施例113(0.117g、0.284mmol)と、ナトリウムtert−ブトキシド(0.038g、0.398mmol)と、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(3mg、0.011mmol)と、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(14mg、0.023mmol)と、ベンゾフェノンイミン(0.062g、0.341mmol)との混合物を、2日間にわたって100℃で、アルゴン雰囲気下で、密閉管中で加熱した。反応混合物を室温に冷まし、NaHCO飽和水溶液を加え、それを酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、表題化合物が粗生成物として得られ、それをさらに精製せずに以下の工程に使用した。HPLC保持時間:4.74分;MS:545(M+H).
工程2:表題化合物。THF/10%のHCl水溶液の2:1混合物(6mL)中の工程1で得られた粗生成物の溶液を室温で一晩撹拌した。1MのNaOH水溶液を、pH>10になるまで加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:9)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.049g、2工程で45%の収率)が得られた。HPLC保持時間:2.89分;MS:381.2(M+H).
実施例281:4−(2−フルオロフェニル)−9−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)フェネチル)−2−イソプロピル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
Figure 0006535687

DMF(0.8mL)中の実施例297(0.065g、0.152mmol)、炭酸エチレン(0.015mL、0.229mmol)およびKCO(0.042g、0.305mmol)の溶液を、密閉管中で一晩、110℃で撹拌した。水を加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(39mg、55%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.45分;MS:471.3(M+H).
上記の対応する実施例から出発して、実施例282の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
実施例283:2−(ヒドロキシメチル)−9−フェネチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
Figure 0006535687

THF/AcOH9:1の混合物(15mL)中の、実施例19(遊離塩基)(1.53g、3.26mmol)と、水酸化パラジウム(306mg、炭に担持されて20重量%)との混合物を、3バールのH下で一晩、50℃で加熱した。固体をろ去し、溶媒を蒸発乾固させた。反応が完了するまで、毎回、新鮮な触媒を加えながら、この水素化サイクルを3回繰り返した。最後に、固体をろ去し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:9)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.657g、53%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.44分;MS:381.2(M+H).
実施例284:4−((1H−イミダゾール−2−イル)メチル)−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン塩酸塩
Figure 0006535687

実施例168(遊離塩基)(0.051g、0.115mmol)と、パラジウム(10mg、炭に担持されて10重量%)と、MeOH中の数滴のAcOH(2mL)との混合物を、5バールのH下で一晩、65℃で加熱した。反応が完了するまで、毎回、新鮮な触媒および数滴のAcOHを加え、3バールのH下で、65℃で加熱しながら、この水素化サイクルを3回繰り返した。最後に、固体をろ去し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(0.012g、30%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:2.90分;MS:355.2(M+H).
実施例285:9−ベンジル−4−(2−ヒドロキシフェニル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
Figure 0006535687

ジクロロメタン(5mL)中の実施例2(0.119g、0.325mmol)の溶液に、三臭化ホウ素溶液(0.97mL、ジクロロメタン中1M、0.97mmol)を−78℃で滴下して加えた。反応混合物を、2時間にわたって−40℃に温めた。次に、8MのNaOH水溶液を、pH12になるまで加え、反応混合物をジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:9)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.040g、35%の収率)が得られた。HPLC保持時間(方法B):3.43分;MS:353.1(M+H).
上記の対応する実施例から出発して、実施例286〜302の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
実施例303:9−(2−(2−アミノチアゾール−4−イル)エチル)−4−(2−フルオロフェニル)−2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
Figure 0006535687

ジクロロメタン(0.5mL)中の実施例140(0.067g、0.13mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.1mL、1.32mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次に、それを濃縮乾固させた。残渣を水およびジクロロメタンに取り込み、1NのNaOH水溶液を用いて、pHを塩基性に調整した。有機相を分離し、水相をジクロロメタンで逆抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.028g、54%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.03分;MS:405.1(M+H).
上記の対応する実施例から出発して、実施例304〜309の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
Figure 0006535687
実施例310:12−(2−ヒドロキシエチル)−8−フェネチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン塩酸塩
Figure 0006535687

THF/1MのHCl水溶液1:1の混合物(2mL)中の実施例185(0.105g、0.155mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。次に、NaHCO飽和溶液を、pH8になるまで加えた。水相をジクロロメタンで抽出し、有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(0.036g、100%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:3.30分;MS:345.2(M+H).
実施例311:4−(2−フルオロフェニル)−9−フェネチル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン塩酸塩
Figure 0006535687

酢酸エチル(2mL)中の、実施例80(0.054g、0.116mmol)と、パラジウム(16mg、炭に担持されて10重量%)との混合物を、3バールのH下で一晩、30℃で加熱した。次に、固体をろ去し、溶媒を減圧下で除去したところ、表題化合物がその遊離塩基(0.049g、91%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:4.53分;MS:467.3(M+H).
上記の対応する実施例から出発して、実施例312〜314の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
実施例315:N−メチル−2−(2−メチル−3−オキソ−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)−N−フェニルアセトアミド塩酸塩
Figure 0006535687

乾燥THF(2mL)中の実施例71(24mg、0.170mmol)の溶液に、NaH(10mg、鉱油中60重量%、0.069mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次に、ヨードメタン(0.067mL、0.170mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。ジクロロメタンを反応混合物に加え、有機相を、NaHCO飽和溶液、次に塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:9)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(32mg、46%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:3.64分;MS:408.2(M+H).
実施例316:3−(9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル)フェノール
Figure 0006535687

THF(3.2mL)中の実施例288(0.055g、0.150mmol)の溶液に、LiAlH溶液(0.60mL、THF中1M、0.60mmol)を滴下して加えた。反応混合物を70℃で2時間撹拌した。次に、水および1MのNaOH水溶液を加えた。得られた懸濁液を、セライトのパッドに通してろ過し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(0.5:9.5)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.037g、70%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.89分;MS:353.2(M+H).
上記の対応する実施例から出発して、実施例317〜331の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
実施例332:9−(4−メトキシフェネチル)−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン
Figure 0006535687

THF(6.5mL)中の実施例52(0.150g、0.394mmol)の溶液に、LiAlH溶液(1.58mL、THF中1M、1.58mmol)を滴下して加えた。反応混合物を70℃で2時間撹拌した。次に、水および1MのNaOH水溶液を加えた。得られた懸濁液をセライトのパッドに通してろ過し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣をエタノール(1.7mL)に溶解させ、パラジウム(13mg、炭に担持されて10重量%)を加えた。得られた混合物を、室温で一晩、3バールのH下で撹拌した。次に、固体をろ去し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:9)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.079g、55%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.56分;MS:367.2(M+H).
上記の対応する実施例から出発して、実施例333〜334の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
実施例335:4−ベンジル−2−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン二塩酸塩
Figure 0006535687

THF(5mL)中の中間体9C(0.142g、0.518mmol)およびベンズアルデヒド(0.105mL、1.035mmol)の溶液に、酢酸(0.064mL、1.138mmol)を加えた。反応混合物を室温で15分間撹拌し、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.219g、1.035mmol)を少しずつ加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。水を加え、1MのNaOH水溶液の添加によって、混合物のpHを9に調整し、それをジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:9)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(114mg、60%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:5.36分;MS:365.2(M+H).
好適な出発材料および保護、脱保護工程を用いて、実施例336〜339の調製にこの方法を使用した:
Figure 0006535687
実施例340:3−メチル−9−フェネチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン塩酸塩
Figure 0006535687

工程1:3−メチル−4−フェニル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカントリフルオロアセテート。ジクロロメタン(0.8mL)中の中間体11(0.078g、0.225mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.16mL、9.1mmol)を加え、反応混合物を40℃で2時間加熱した。溶媒を蒸発乾固させたところ、表題化合物が粗生成物(0.156g、定量的収率、52重量%)として得られ、それをさらに精製せずに以下の工程に使用した。HPLC保持時間:2.79分;MS:247(M+H).
工程2:表題化合物:THF(2mL)中の工程1で得られた粗生成物(0.156g、52重量%、0.22mmol)およびフェニルアセトアルデヒド(0.054g、0.45mmol)の溶液に、酢酸(0.028mL、0.48mmol)を加えた。反応混合物を室温で15分間撹拌し、次に、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.095g、0.45mmol)を少しずつ加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。水を加え、1MのNaOH水溶液の添加によって、混合物のpHを9に調整し、それをジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(10mg、13%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:5.04分;MS:351.2(M+H).
好適な出発材料を用いて、実施例218に記載される手順にしたがって、実施例341〜343を調製した:
Figure 0006535687
実施例344:12−ベンジル−8−(2−(3−フルオロピリジン−2−イル)エチル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン(EST0073850号明細書)
Figure 0006535687

好適な出発材料を用いて、溶媒としてのエタノールを還流させながら、実施例33に記載される手順にしたがって、実施例344を調製した。HPLC保持時間(方法C):4.72分;MS:396.2(M+H).
実施例345:8−(2−(3−フルオロピリジン−2−イル)エチル)−12−(3−メチルピリジン−2−イル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン(EST0074067.A号明細書)
Figure 0006535687

出発材料として実施例220を用いて、実施例316に記載される手順にしたがって、実施例345を調製した。HPLC保持時間(方法C):5.00分;MS:396.2(M+H).
好適な出発材料を用いて、実施例51に記載される手順にしたがって、実施例346〜348を調製した:
Figure 0006535687
実施例349および350:(R)−2−ベンジル−9−フェニル−6−オキサ−2,9−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−オン(EST0074477.A号明細書)および(S)−2−ベンジル−9−フェニル−6−オキサ−2,9−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−オン(EST0074478.A号明細書)
Figure 0006535687

実施例7から出発して、キラル分取HPLC分離(カラム:Chiralpak IA;温度:周囲温度;流量:55mL/分;溶離剤:n−ヘプタン/EtOH 96/04 v/v+0.1%のDEA)を行って、実施例349および350を得た。
HPLC保持時間(方法C):3.84分;MS:323.1(M+H)
μ−オピオイド受容体およびσ−受容体に対する結合に関する実施例の表:
生物学的活性
薬理学的研究
ヒトσ1受容体放射性リガンドアッセイ
ヒトσ受容体に対する試験化合物の結合特性を調べるために、トランスフェクトされたHEK−293膜および[H](+)−ペンタゾシン(Perkin Elmer、NET−1056)を、放射性リガンドとして使用した。緩衝液または10μMのハロペリドールのいずれかの非存在下または存在下で、7μgの膜懸濁液、5nMの[H](+)−ペンタゾシンを用いて、全結合および非特異的結合のそれぞれについてアッセイを行った。結合用緩衝液は、pH8でトリス−HCl 50mMを含有していた。プレートを37℃で120分間インキュベートした。インキュベーション期間後、次に、反応混合物を、MultiScreen HTS、FCプレート(Millipore)に移し、ろ過し、プレートを、氷冷した10mMのトリス−HCL(pH7.4)で3回洗浄した。フィルタを乾燥させ、EcoScint液体シンチレーションカクテルを用いて、MicroBetaシンチレーションカウンタ(Perkin−Elmer)中で、約40%の効率で計数した。
ヒトμ−オピオイド受容体放射性リガンドアッセイ
ヒトμ−オピオイド受容体に対する試験化合物の結合特性を調べるために、トランスフェクトされたCHO−K1細胞膜および[H]−DAMGO(Perkin Elmer、ES−542−C)を、放射性リガンドとして使用した。緩衝液または10μMのナロキソンのいずれかの非存在下または存在下で、20μgの膜懸濁液、1nMの[H]−DAMGOを用いて、全結合および非特異的結合のそれぞれについてアッセイを行った。結合用緩衝液は、pH7.4でトリス−HCl 50mM、MgCl2 5mMを含有していた。プレートを27℃で60分間インキュベートした。インキュベーション期間後、次に、反応混合物を、MultiScreen HTS、FCプレート(Millipore)に移し、ろ過し、プレートを、氷冷した10mMのトリス−HCL(pH7.4)で3回洗浄した。フィルタを乾燥させ、EcoScint液体シンチレーションカクテルを用いて、MicroBetaシンチレーションカウンタ(Perkin−Elmer)中で、約40%の効率で計数した。
結果:
本発明は、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物、特に、両方の受容体について好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する化合物が選択されるのが非常に好ましい実施形態である。
として表されるσ受容体およびμ−オピオイド受容体に対する結合を表すために、以下の尺度が採用されている:
+ K−μおよびK−σが両方とも500nM以上である
++ 一方のKが500nM未満である一方、他方のKは500nM以上である
+++ K−μおよびK−σが両方とも500nM未満である
++++ K−μおよびK−σが両方とも100nM未満である
本出願において調製される全ての化合物は、σ受容体およびμ−オピオイド受容体に対する結合を示し、特に、以下の結合結果が示される:
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687
Figure 0006535687

Claims (19)

  1. 式I
    Figure 0006535687
    (式中、
    Yが、
    Figure 0006535687
    であり、
    Zが、−CH2−、−C(O)−または−CHR9−であり;
    mが、0または1であり;
    nが、1、2または3であり;
    qが、1、2、3、4、5または6であり;
    1が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)r−W−R1'であり;
    rが、0、1または2であり;
    Wが、結合、−CH2O−、−CH2C(O)NR5'−、−CH2C(O)O−、−CH2C(O)−または−C(CH32O−であり;
    1'が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはR5であり;
    ここで、置換される場合、R1またはR1'中の前記アリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(アルキルアリールまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−R5、−OR5、ハロゲン、−CN、−NO2、−NR55'''、−C(O)OR5、NR5C(O)R5'、−C(O)NR55'、−NR5S(O)25'、=O、−OCH2CH2OH、−NR5C(O)NR5'5''、−S(O)2NR55'、−NR5S(O)2NR5'5''、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR5、−S(O)R5または−S(O)25から選択される置換基で置換され;
    Xが、結合、−C(O)O−、−C(O)NR5−、−C(O)−、−O−または−C(R44')−であり;
    2が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C16アルキル、置換もしくは非置換C26アルケニルまたは置換もしくは非置換C26アルキニルであり;
    ここで、置換される場合、R2中の前記アリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(アルキルアリール、アルキルシクロアルキルまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−R5、−OR5、ハロゲン、−CN、−NO2、−NR55'''、−C(O)OR5、−NR5C(O)R5'、−C(O)NR55'、−NR5S(O)25'、=O、−OCH2CH2OH、−NR5C(O)NR5'5''、−S(O)2NR55'、−NR5S(O)2NR5'5''、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−SR5、−S(O)R5または−S(O)25から選択される置換基で置換され;
    3およびR3'が、独立して、H、置換もしくは非置換C16アルキル、置換もしくは非置換C26アルケニル、置換もしくは非置換C26アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリル、および置換もしくは非置換アルキルシクロアルキルから選択され;
    ここで、置換される場合、R3中で定義される前記アリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリル(アルキルアリール、アルキルシクロアルキルまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−OR5、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR5、−S(O)R5または−S(O)25から選択される置換基で置換され;
    4が、H、−OR5、置換もしくは非置換C16アルキル、置換もしくは非置換C26アルケニル、置換もしくは非置換C26アルキニル、−COOR5、−CONR55'、−NR5COR5'、−NR55'''または置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルであり、
    ここで、置換される場合、R4中で定義される前記アリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、−OR5、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR5、−S(O)R5または−S(O)25から選択される置換基で置換され;
    4'が、H、置換もしくは非置換C16アルキル、置換もしくは非置換C26アルケニルまたは置換もしくは非置換C26アルキニルであり;
    5、R5'およびR5''が、独立して、H、非置換C16アルキル、非置換C26アルケニル、非置換C26アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
    5'''が、H、非置換C16アルキル、非置換C26アルケニル、非置換C26アルキニルまたは−Bocであり;
    6、R6'、R7およびR7'が、独立して、H、ハロゲン、−OR5、置換もしくは非置換C16アルキル、置換もしくは非置換C26アルケニル、置換もしくは非置換C26アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;
    8およびR8'が、独立して、H、−OR5、ハロゲン、置換もしくは非置換C16アルキル、置換もしくは非置換C26アルケニルまたは置換もしくは非置換C26アルキニルから選択され;
    9が、H、置換もしくは非置換C16アルキル、置換もしくは非置換C26アルケニルまたは置換もしくは非置換C26アルキニルから選択され;
    ここで、
    置換される場合、R1、R1'、R2、R3、R3'、R4、R4'、R6、R6'、R7、R7'、R8、R8'およびR9中で定義される前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルが、−OR5、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−SR5、−S(O)R5、−S(O)25、C(O)OR5またはC(O)NR55'から選択される置換基で置換される)の化合物であって;
    任意選択的に、立体異性体、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体のうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物であり、
    ただし、Wが結合である場合、R1'は、H、非置換アルキル、非置換アルケニル、非置換アルキニルまたは置換もしくは非置換シクロアルキルであることはなく;
    以下の化合物が、一般式I:
    Figure 0006535687
    から除外されている化合物。
  2. 1が、−(CH2)r−W−R1'であり、
    または、ここで、
    1が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、または置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルである、請求項1に記載の化合物。
  3. Xが結合であり;
    またはここで、
    Xが−C(R44')−であり;
    またはここで、
    Xが、−C(O)O−、−C(O)NR5−、−C(O)−、−O−である、請求項1または2に記載の式Iで表される化合物。
  4. Yが、
    Figure 0006535687
    であり;
    またはここで、
    Yが、
    Figure 0006535687
    であり;
    またはここで、
    Yが、
    Figure 0006535687
    である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物。
  5. Zが、−CH2−、−C(O)−または−CH(CH3)−であり、
    mが1であり、
    nが2である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 1が、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリルまたは−(CH2)r−W−R1'であり、ここで、
    前記アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;
    および/または
    前記ヘテロシクリルは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、
    および/または
    前記アルキルが、C 16アルキルである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 1'が、H、−CN、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはR5であり;ここで、
    前記アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;
    および/または
    前記ヘテロシクリルは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、
    および/または
    前記シクロアルキルが、C 38シクロアルキルである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 2が、H、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換C16アルキル、置換もしくは非置換C26アルケニルまたは置換もしくは非置換C26アルキニルであり;ここで、
    前記アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;
    および/または
    前記ヘテロシクリルは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され;
    および/または
    前記C16アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され;
    および/または
    前記C26−アルケニルが、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
    および/または
    前記C26−アルキニルが、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
    および/または
    前記シクロアルキルが、C 38シクロアルキルである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 3およびR3'が、独立して、H、置換もしくは非置換C16アルキル、置換もしくは非置換C26アルケニル、置換もしくは非置換C26アルキニル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アルキルアリール、置換もしくは非置換アルキルヘテロシクリル、および置換もしくは非置換アルキルシクロアルキルから選択され、ここで
    記C16アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され;
    および/または
    前記C26−アルケニルが、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
    および/または
    前記C26−アルキニルが、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
    および/または
    前記シクロアルキルが、C 38シクロアルキルであり;
    および/または
    前記アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;
    および/または
    前記ヘテロシクリルは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 4が、H、−OR5、置換もしくは非置換C16アルキル、置換もしくは非置換C26アルケニル、置換もしくは非置換C26アルキニル、−COOR5、−CONR55'、−NR5COR5'、−NR5R5’’’または置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルキルであり、
    4'が、Hまたは置換もしくは非置換C16アルキル、置換もしくは非置換C26アルケニルまたは置換もしくは非置換C26アルキニル)であり;ここで、
    前記C16アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、
    および/または
    前記C26−アルケニルが、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
    および/または
    前記C26−アルキニルが、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
    および/または
    前記シクロアルキルが、C 38シクロアルキルであり;
    および/または
    前記アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;
    および/または
    前記ヘテロシクリルは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. 5、R5'およびR5''が、独立して、H、非置換C16アルキル、非置換C26アルケニル、非置換C26アルキニル、非置換アリールまたは非置換アルキルアリールから選択され;
    5'''が、H、非置換C16アルキル、非置換C26アルケニル、非置換C26アルキニルまたは−Bocであり、ここで
    記C16アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され;
    および/または
    前記C26−アルケニルが、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
    および/または
    前記C26−アルキニルが、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
    前記アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物。
  12. 6、R6'、R7およびR7'が、独立して、H、ハロゲン、−OR5、置換もしくは非置換C16アルキル、置換もしくは非置換C26アルケニル、置換もしくは非置換C26アルキニル、非置換ヘテロシクリル、非置換アリールおよび非置換シクロアルキルから選択され;ここで、
    前記C16アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、
    および/または
    前記C26−アルケニルが、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
    および/または
    前記C26−アルキニルが、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
    および/または
    前記シクロアルキルが、C 38シクロアルキルであり;
    および/または
    前記アリールが、フェニル、ナフチル、またはアントラセンから選択され;
    および/または
    前記ヘテロシクリルは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  13. 8およびR8'が、独立して、H、−OR5、ハロゲン、置換もしくは非置換C16アルキル、置換もしくは非置換C26アルケニルまたは置換もしくは非置換C26アルキニルから選択され、ここで、
    前記C16アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、
    および/または
    前記C26−アルケニルが、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
    および/または
    前記C26−アルキニルが、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
  14. 式Iで表される前記化合物が、
    Figure 0006535687
    Figure 0006535687
    Figure 0006535687
    Figure 0006535687
    Figure 0006535687
    Figure 0006535687
    Figure 0006535687
    Figure 0006535687
    Figure 0006535687
    Figure 0006535687
    Figure 0006535687
    Figure 0006535687
    Figure 0006535687
    Figure 0006535687
    Figure 0006535687
    任意選択的に、立体異性体、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体のうちの少なくとも2つの混合物の形態の前記化合物、またはその対応する塩から選択される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物。
  15. 一般式Ia
    Figure 0006535687
    (式中、R1、R2、R3、R3'、R8、R8'、X、Z、mおよびnが、いかなるただし書きを含む、請求項1〜14のいずれか一項に定義されるとおりである)の化合物の調製のための方法であって;
    (a)式Va
    Figure 0006535687
    の化合物を、式VI
    Figure 0006535687
    (式中、LGが脱離基であり、R3、R3'およびZが、請求項1〜14のいずれか一項に定義されるとおりである)の化合物と反応させて;
    式VIIa
    Figure 0006535687
    の化合物を得る工程と、
    (b)−78℃から還流温度の間の温度で、強塩基の存在下で、好適な溶媒中で前記得られた化合物の環化を行う工程と
    を含む方法。
  16. 一般式Ifx
    Figure 0006535687
    (式中、
    1、R2、R8、R8'、m、n、XおよびZが、いかなるただし書きを含む、請求項1〜15のいずれか一項に定義されるとおりであり、R7およびR7'が水素である)の化合物の調製のための方法であって;
    (a)式XIXx
    Figure 0006535687
    (式中、
    1、R2、R8、R8'、X、m、nおよびZが、請求項1〜15のいずれか一項に定義されるとおりであり、R6およびR6'が水素である)の化合物の脱水;
    続いて、(b)式Icx
    Figure 0006535687
    (式中、R1、R2、R8、R8'、X、m、nおよびZが、請求項1〜15のいずれか一項に定義されるとおりであり、R6およびR6'が水素である)の化合物のシクロプロパン化を含む方法。
  17. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩と、薬学的に許容できる担体、補助剤またはビヒクルとを含む医薬組成物。
  18. 疼痛の治療のための薬剤の製造における請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物の使用
  19. 程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏の治療のための薬剤の製造における請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物の使用
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