JP2003521436A - ベンジル型アルコールのエーテル化方法、得られる生成物及び利用 - Google Patents

ベンジル型アルコールのエーテル化方法、得られる生成物及び利用

Info

Publication number
JP2003521436A
JP2003521436A JP2000502005A JP2000502005A JP2003521436A JP 2003521436 A JP2003521436 A JP 2003521436A JP 2000502005 A JP2000502005 A JP 2000502005A JP 2000502005 A JP2000502005 A JP 2000502005A JP 2003521436 A JP2003521436 A JP 2003521436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
alcohol
carbon atoms
zeolite
saturated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000502005A
Other languages
English (en)
Inventor
ジヤコ,ロラン
スパニヨル,ミシエル
Original Assignee
ロデイア・シミ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=9509060&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2003521436(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ロデイア・シミ filed Critical ロデイア・シミ
Publication of JP2003521436A publication Critical patent/JP2003521436A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers
    • C07C41/09Preparation of ethers by dehydration of compounds containing hydroxy groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C43/00Ethers; Compounds having groups, groups or groups
    • C07C43/02Ethers
    • C07C43/20Ethers having an ether-oxygen atom bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C43/23Ethers having an ether-oxygen atom bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring containing hydroxy or O-metal groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/12Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
    • C07C2601/14The ring being saturated

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ベンジルアルコールのエーテル化方法、得られる生成物及び特に香料製造に於けるその応用に関する。このエーテル化方法は、触媒の存在下で、ベンジルアルコールを他のアルコールと反応させることからなり、エーテル化反応を有効量のゼオライトの存在下で実施することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ベンジル型アルコールのエーテル化方法、得られる生成物及び特に
香料分野に於けるその利用に関する。
【0002】 ドイツ特許第DE−4434823号には、スルホン樹脂(アンバーリスト(
登録商標)A21)の存在下で、ヒドロキシベンジルアルコールとアルカノール
とを反応させることによってヒドロキシベンジルアルコールエーテルを製造する
ことが知られていることが示されている。この樹脂は再生することが困難で、得
られる反応収率は、72%に過ぎないので非常に満足できない。
【0003】 この方法は工業的応用には適合しない。
【0004】 本発明の明確な目的は、これらの欠点を克服できる方法を提案することである
【0005】 本発明者らは、触媒の存在下でベンジル型アルコールを他のアルコールと反応
させることからなるベンジル型アルコールのエーテル化方法であって、エーテル
化反応を、有効量のゼオライトの存在下で実施することを特徴とする方法を見出
した。これは本発明の主題を構成する。
【0006】 本発明の下記の記載に於いて、用語「ベンジル型アルコール」は、芳香族環に
直接結合した1個の水素原子が、基:
【0007】
【化8】 によって置換されている芳香族複素環又は炭素環を意味し、用語「芳香族」は、
文献で、特にJerry MARCH著、高等有機化学(Advanced O
rganic Chemistry)」、第4版、John Wiley &
Sons社、1992年刊、第40頁以降により定義されているような芳香族性
の一般的な概念を意味する。
【0008】 単純化のために、使用される他のアルコールは、環、特に芳香族を含有するア
ルコールをも包含する、一般的な用語「アルカノール」と命名される。
【0009】 更に明確に、本発明は、一般式(I):
【0010】
【化9】 (式中、 ・Aは、少なくとも1個の基:
【0011】
【化10】 を含有する炭素環又は複素環芳香族の単環式又は多環式系の全部又は一部を形成
する環の残基を表わし、 ・Rは、同じか又は異なっていてよい1種又は2種以上の置換基を表わし、 ・同じか又は異なっていてよいR及びRは、水素原子、官能基又は1〜24
個の炭素原子を含有する炭化水素基(これらは、飽和若しくは不飽和の、直鎖若
しくは分枝鎖非環式脂肪族基;飽和、不飽和若しくは芳香族の、単環式若しくは
多環式シクロ脂肪族基;又は環式置換基を有する飽和若しくは不飽和の、直鎖若
しくは分枝鎖脂肪族基であってよい)を表わし、 ・R及びRは、任意に別のヘテロ原子を含有する環を形成することができ、
・nは、5以下の数である) を有するベンジルアルコールのエーテル化方法を提供する。
【0012】 本発明の方法で使用されるベンジル型アルコールは、式(I)(式中、R
はRは、飽和又は不飽和の、直鎖又は分枝鎖非環式脂肪族基を表わす)を有す
る。
【0013】 更に好ましくは、R及びRは、1〜12個の炭素原子、好ましくは1〜6
個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖アルキル基を表わし、炭化水素鎖は任意
に、ヘテロ原子(例えば、酸素)により、官能基(例えば、−CO−)により遮
断されていてよい及び/又は置換基(例えば、ハロゲン)を有していてよい。
【0014】 飽和又は不飽和の、直鎖又は分枝鎖非環式脂肪族基は、任意に環式置換基を有
していてよい。用語「環」は好ましくは、飽和、不飽和又は芳香族の、炭素環式
又は複素環式環、好ましくはシクロ脂肪族又は芳香族、特に環内に6個の炭素原
子を含有するシクロ脂肪族又はベンゼン性を意味する。
【0015】 非環式脂肪族基は、原子価結合、ヘテロ原子又は官能基によって環に結合され
ていてよく、例を下記に示す。
【0016】 環は任意に置換されていてよく、環式置換基の例には、とりわけRが上記の意
味を有するような置換基が含まれる。
【0017】 R及びRはまた、飽和されているか又は環内に1個又は2個の不飽和結合
を含有し、環内に一般的に3〜8個の炭素原子、好ましくは6個の炭素原子を含
有する炭素環式基を表わすことができ、該環はRのような置換基によって置換さ
れていてよい。
【0018】 R及びRはまた、芳香族炭素環式基、好ましくは、環当たり一般的に少な
くとも4個の炭素原子、好ましくは6個の炭素原子を含有する単環式を表わすこ
とができ、該環はRのような置換基によって置換されていてよい。
【0019】 基R及びRの1個は、基CFを表わすことができる。
【0020】 式(I)に於いて、基R及びRは、それらの間に、好ましくは5〜7個の
原子を含有し、飽和又は不飽和の、任意に別のヘテロ原子、例えば、酸素原子を
含有する環を形成することができきる。
【0021】 本発明はまた、式(I)(式中、Aは、好ましくは、環内に少なくとも4個の
原子、好ましくは5個又は6個の原子を含有し、任意に置換され、下記の環: ・芳香族の単環式又は多環式炭素環; ・ヘテロ原子、O、N及びSの少なくとも1個を含有する、芳香族の単環式又は
多環式複素環 の少なくとも1個を表わす環式化合物の残基である)を有するベンジル型アルコ
ールに適用することができる。
【0022】 如何なる方法に於いても本発明の範囲を限定することなく、任意に置換された
残基Aは、 ・ベンゼン又はトルエンのような単環式炭素環式芳香族化合物の、 ・ナフタレンのような多環式縮合芳香族化合物の、 ・ピリジン、フラン又はチオフェンのような単環式複素環式芳香族化合物の 残基を表わす。
【0023】 本発明の方法に於いて、Aがベンゼン又はナフタレン環を表わす、式(I)を
有する芳香族化合物が好ましく使用される。
【0024】 式(I)を有するベンジル型アルコールの残基Aは、1個又は2個以上の置換
基を有していてよい。
【0025】 環上に存在する置換基の数は、環の炭素縮合及び環上の不飽和結合の存在又は
不存在に依存する。
【0026】 環が有することができる置換基の最大数は、当業者によって容易に決定するこ
とができる。
【0027】 本明細書に於いて、用語「数個」は一般的に、芳香族環上の5個未満の置換基
を意味する。
【0028】 置換基の例を下記に示すが、このリストは全く限定されない。下記のものを特
に挙げることができる。 ・好ましくは1〜6個の炭素原子、更に好ましくは1〜4個の炭素原子を含有す
る直鎖又は分枝鎖アルキル基; ・好ましくは2〜6個の炭素原子、更に好ましくは2〜4個の炭素原子を含有す
る直鎖又は分枝鎖アルケニル基; ・好ましくは1〜6個の炭素原子、更に好ましくは1〜4個の炭素原子を含有す
る直鎖又は分枝鎖ハロゲノアルキル基; ・3〜6個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、好ましくはシクロヘキシル
基; ・フェニル基; ・ヒドロキシル基; ・NO基; ・アルコキシR−O−基又はチオエーテルR−S−基(式中、Rは、1〜
6個の炭素原子、更に好ましくは1〜4個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖
アルキル基又はフェニル基を表わす); ・−N−(R基(式中、同じか又は異なっていてよい基Rは、水素原子
、1〜6個の炭素原子、更に好ましくは1〜4個の炭素原子を含有する直鎖又は
分枝鎖アルキル基又はフェニル基を表わす); ・−NH−CO−R基(式中、基Rは上記の意味を有する); ・カルボキシ基又はR−O−CO−誘導体(式中、基Rは上記の意味を有す
る); ・アシルオキシ又はアロイルオキシ基R−CO−O−(式中、基Rは上記の
意味を有する); ・ハロゲン原子、好ましくはフッ素原子; ・CF基。
【0029】 nが2以上であるとき、2個の基R及び芳香族環の2個の連続する原子は、2
〜4個の炭素原子を含有するアルキレン、アルケニレン又はアルケニリデン基に
よって一緒に結合されて、5〜7個の炭素原子を含有する飽和、不飽和又は芳香
族複素環を形成することができる。1個又は2個以上の炭素原子を、別のヘテロ
原子、好ましくは酸素によって置換することができる。そうして、基Rはメチレ
ンジオキシ基又はエチレンジオキシ基を表わすことができる。
【0030】 好ましい置換基は、電子供与基から選択される。
【0031】 用語「電子供与基」は、Jerry MARCHによる著作、高等有機化学、
第9章、第243及び244頁(1985年)に於いて、H.C.BROWNに
より定義されているような基を意味する。
【0032】 本発明の方法は、式(Ia):
【0033】
【化11】 (式中、 ・nは、4以下、好ましくは0、1又は2に等しい数字であり、 ・基Rは、電子供与基、好ましくはアルキル、アルコキシ、メチレンジオキシ又
はエチレンジオキシ基であり、 ・同じか又は異なっていてよい基R及びRは、 ・水素原子、 ・メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチル又はtert−ブチルのような、1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4
個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖アルキル基、 ・3〜8個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、好ましくはシクロペンチ
ル又はシクロヘキシル基、 ・フェニル基、 ・7〜12個の炭素原子を含有するフェニルアルキル基、好ましくはベンジル
基、 ・CF基 を表わす) を有するベンジル型アルコールに対して特に適用するものである。
【0034】 式(Ia)を有する好ましい化合物は、 ・nが、0、1又は2に等しい数字であり、 ・同じか又は異なっていてよい基Rは、アルキル、アルコキシ、メチレンジオキ
シ若しくはエチレンジオキシ基又はヒドロキシル基を表わし、 ・同じか又は異なっていてよい基R及びRは、 ・水素原子、 ・メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチル又はtert−ブチルのような、1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4
個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖アルキル基 であるものである。
【0035】 本発明の方法で好ましく使用されるベンジル型アルコールは、下記のものであ
る。 ・バニリルアルコール; ・p−ヒドロキシベンジルアルコール; ・1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)エタノール; ・2−ヒドロキシベンジルアルコール; ・p−メトキシベンジルアルコール; ・3,4−ジメトキシベンジルアルコール; ・6−n−プロピル−3,4−ジメトキシベンジルアルコール; ・(3,4−ジメトキシフェニル)ジメチルカルビノール; ・1−[1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]−3,4−ジメトキシベンゼン
; ・1−[1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]−3,4−ジエトキシベンゼン
; ・1−[1−ヒドロキシエチル]−3,4−ジエトキシベンゼン; ・1−[1−ヒドロキシエチル]−3,4−ジメトキシ−6−プロピルベンゼン
; ・5−[1−ヒドロキシエチル]−1,3−ベンゾジオキソール; ・ナフタレン−2−メチロール。
【0036】 更に特に、アルカノールは下記の一般式(II): R−OH (II) (式(II)中、 ・Rは、1〜24個の炭素原子を含有し、飽和若しくは不飽和の、直鎖若しく
は分枝鎖非環式脂肪族基;飽和、不飽和若しくは芳香族のシクロ脂肪族基;又は
環式置換基を有する飽和若しくは不飽和の、直鎖若しくは分枝鎖脂肪族基であっ
てよい炭化水素基を表わす) を有する。
【0037】 本発明の方法に於いて使用されるアルカノールは、式(II)(式中、R
、飽和又は不飽和の、直鎖又は分枝鎖非環式脂肪族基を表わす)を有する。
【0038】 更に明確には、Rは、好ましくは1〜24個の炭素原子を含有する、直鎖又
は分枝鎖アルキル、アルケニル、アルカジエニル又はアルキニル基を表わす。
【0039】 炭化水素鎖は、任意に、 ・下記の基:
【0040】
【化12】 (式中、Rは、水素又は1〜4個の炭素原子を含有する直鎖若しくは分枝鎖ア
ルキル基、好ましくはメチル又はエチル基を表わす) の1個によって遮断されているか及び/又は ・下記の基: −OH、−OCOO−、−COOR、−CHO、−NO、−X、−CF (式中、Rは上記の意味を有する) の1個の担体であってよい。
【0041】 飽和又は不飽和の直鎖又は分枝鎖非環式脂肪族残基は、任意に環式置換基を保
持していてよい。用語「環」は、飽和、不飽和又は芳香族炭素環式又は複素環式
環を意味する。
【0042】 非環式脂肪族残基は、原子価結合又は下記の基:
【0043】
【化13】 (式中、Rは上記の意味を有する) の1個によって、環に結合されてよい。
【0044】 環式置換基の例は、シクロ脂肪族、芳香族又は複素環式置換基、特に、環内に
6個の炭素原子を含有するシクロ脂肪族置換基又はベンゼン性であり、これらの
環式置換基自体は、任意に、同じか又は異なっていてよい1個、2個、3個、4
個又は5個の基R’を保持し、R’は、式(I)を有する環によって保持されて
いる基Rの上記の意味を有する。
【0045】 アルカノール一般式(II)に於いて、Rはまた、飽和であるか又は環内に
1個若しくは2個の不飽和結合を含有し、一般的に3〜7個の炭素原子、好まし
くは6個の炭素原子を含有する炭素環式基を表わすことができ、該環は1〜5個
、好ましくは1〜3個のR’基によって置換されていてよく、R’はRについて
前記定義された同じ意味を有する。
【0046】 引用することができる基Rの好ましい例は、1〜4個の炭素原子を含有する
直鎖又は分枝鎖アルキル基で任意に置換された、シクロヘキシル基及びシクロヘ
キセン−イル基である。
【0047】 この方法は、大部分のアルカノールを使用して容易に実施される。アルカノー
ルの例は下記のものである。 ・1〜5個の炭素原子を含有する低級脂肪族アルカノール、例えば、メタノール
、エタノール、トリフルオロエタノール、プロパノール、イソプロピルアルコー
ル、ブタノール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert
−ブチルアルコール、ペンタノール、イソペンチルアルコール、sec−ペンチ
ルアルコール及びtert−ペンチルアルコール、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、乳酸メチル、乳酸イソブチル、D−乳酸メチル、D−乳酸イソブチ
ル、3−クロロブト−2−エン−1−オール及び2−ブチン−1−オール; ・少なくとも6個で約20個以下の炭素原子を含有する高級脂肪族アルコール、
例えば、ヘキサノール、ヘプタノール、イソヘプチルアルコール、オクタノール
、イソオクチルアルコール、2−エチルヘキサノール、sec−オクチルアルコ
ール、tert−オクチルアルコール、ノナノール、イソノニルアルコール、デ
カノール、ドデカノール、テトラデカノール、オクタデカノール、ヘキサデカノ
ール、オレイルアルコール、エイコシルアルコール又はジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル; ・3〜約20個の炭素原子を含有するシクロ脂肪族アルコール、例えば、シクロ
プロパノール、シクロブタノール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、
シクロヘプタノール、シクロオクタノール、シクロドデカノール、トリプロピル
シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール及びメチルシクロヘプタノール
、シクロペンテン−オール又はシクロヘキセン−オール; ・7〜約20個の炭素原子を含有する芳香族基を保持する脂肪族アルコール、例
えば、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、フェニルプロピルアルコー
ル、フェニルオクタデシルアルコール及びナフチルデシルアルコール。
【0048】 ポリオール、特に、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコールのようなポリオキシエチレングリコール、プロピレングリコール又
はグリセロールを使用することも可能である。
【0049】 上記のアルコールの中で、脂肪族又はシクロ脂肪族アルコール、好ましくは1
〜4個の炭素原子を含有する第一級又は第二級脂肪族アルコール及びシクロヘキ
サノールが、本発明の方法で好ましく使用される。
【0050】 本発明の方法の好ましい変形に於いて、テルペンアルコール、更に特に式(I
Ia): T−OH (IIa) (式(IIa)中、 ・Tは、5の倍数の炭素原子を含有するテルペンアルコール残基を表わす) を有するテルペンアルコールが使用される。
【0051】 説明の残りで使用するとき、用語「テルペン」は、イソプレンから誘導される
オリゴマーを意味する。
【0052】 更に明確に、使用されるアルコールは、一般式(IIa)(式中、残基Tは、
5〜40個の炭素原子を含有する炭化水素基、更に特に、飽和又は不飽和の直鎖
又は分枝鎖脂肪族基;3〜8個の炭素原子を含有する環を含有する、飽和、不飽
和又は芳香族の、単環式又は多環式シクロ脂肪族基を表わす)を有する。
【0053】 より明確に且つ如何なる方法に於いても本発明の範囲を限定することなく、残
基Tは、 ・飽和又は不飽和の直鎖又は分枝鎖脂肪族テルペンアルコール; ・飽和若しくは不飽和の単環式シクロ脂肪族又は芳香族テルペンアルコール; ・少なくとも2個の飽和及び/又は不飽和炭素環を含有する、シクロ脂肪族又は
多環式テルペンアルコール を表わす。
【0054】 残基Tが飽和又は不飽和の直鎖又は分枝鎖脂肪族テルペンアルコールである場
合、炭素原子の数は5〜40個の炭素原子である。記載することができる残基T
の更に特別の例は、8個の炭素原子を含有し、飽和されているか又は二重結合を
有し、好ましくは3位及び7位に2個のメチル基を保持する基である。
【0055】 化合物が単環式化合物であるとき、環内の炭素原子の数は、3〜8個の炭素原
子の間で広範囲に変化させることができるが、好ましくは5個又は6個の炭素原
子であり、通常脂肪族鎖によって保持される。
【0056】 この炭素環は飽和であってよく又は環内に1個又は2個の不飽和結合、好まし
くは通常、酸素原子に対して位置αに存在する1〜2個の二重結合を含有する。
【0057】 芳香族テルペンアルコールで、芳香族環は一般的にベンゼン環である。
【0058】 この化合物はまた、多環式、好ましくは、少なくとも2個の環が2個の炭素原
子を共有していることを意味する二環式であってよい。多環式化合物の場合に、
各環内の炭素原子の数は、3〜6の範囲内であり、炭素原子の合計数は好ましく
は7に等しい。
【0059】 現在当面している二環式構造の例は、
【0060】
【化14】 である。
【0061】 環について、置換基の存在は、それらが予想される利用と両立できる限り、排
除されない。炭素環によって通常保持される置換基は、1個又は2個以上のアル
キル基、好ましくは3個のメチル基、メチレン基(環外結合に対応する)又はア
ルケニル基、好ましくはイソプロペニル基である。
【0062】 使用することができるテルペンアルコールの例は下記のものである。 ・飽和又は不飽和脂肪族テルペンアルコール、例えば; ・3,7−ジメチルオクタノール、 ・テトラヒドロ−アロシメノール(allocimenol)、 ・ヒドロキシシトロネロール、 ・1−ヒドロキシ−3,7−ジメチル−7−オクテン、 ・ネロール、 ・ゲラニオール、 ・リナロオール、 ・シトロネロール、 ・3,7−ジメチルオクト−6−エン−1−オール、 ・1−ヒドロキシ−2−エチル−5−イソプロピル−8−メチル−2,7−ノ
ナジエン、 ・1−ヒドロキシ−3,7,11−トリメチル−6,10−ドデカジエン、 ・芳香族シクロ脂肪族テルペンアルコール、例えば; ・チモール、 ・飽和又は不飽和の単環式又は多環式シクロ脂肪族テルペンアルコール、例えば
; ・菊アルコール、 ・1−ヒドロキシエチル−2,2,3−トリメチルシクロペンタン、 ・テルピノール水和物、 ・1,8−テルピン、 ・ジヒドロ−テルピネオール、 ・β−テルピネオール、 ・ペリリルアルコール(perillylic alcohol)、 ・1−メチル−3−ヒドロキシ−4−イソプロピルシクロヘキセン、 ・α−テルピネオール ・テルピネン−4−オール、 ・1,3,5−トリメチル−4−ヒドロキシメチルシクロヘキセン、 ・カルベオール、 ・シス−2−ピナノール(cis−2−pinanol)、 ・シス−3−ピナノール、 ・イソボルネオール、 ・ベルベノール(verbenol)、 ・トランス−ピノカルベオール、 ・カンホレンアルコール、 ・5−(2,3−ジメチル−トリシクロ−[2.2.1.02.6]−ヘプト
−3−イル)−2−メチル−2−ペンテン−1−オール又はサンタノール(sa
ntanol)。
【0063】 上記のアルコールの中で、下記のアルコールが好ましい。
【0064】 ・菊アルコール、 ・3,7−ジメチルオクタノール、 ・ゲラニオール、 ・リナロオール、 ・シトロネロール、 ・ヒドロキシシトロネロール、 ・ネロール、 ・チモール、 ・メントール、 ・イソボルネオール、 ・ベルベノール。
【0065】 本発明の方法により、ヒドロキシアルキル化反応は、ゼオライトにより構成さ
れる触媒の存在下で実施される。
【0066】 用語「ゼオライト」は、天然又は合成起源の結晶化テクトケイ酸を意味し、そ
の結晶は、四面体SiO及びTO単位(Tは、アルミニウム、ガリウム、ホ
ウ素又は鉄、好ましくはアルミニウムのような三価の元素を表わす)の三次元組
立によって製造される。
【0067】 アルミノケイ酸型ゼオライトが最も一般的である。
【0068】 結晶性骨格の内側で、ゼオライトは、細孔として知られている十分に規定され
た直径を有するチャンネルによってお互いに連結されたキャビティの系を有する
【0069】 ゼオライトは、一次元、二次元又は三次元網状組織を有していてよい。
【0070】 本発明の方法に於いて、天然又は合成ゼオライトが使用される。
【0071】 使用することができる天然ゼオライトの例は、リョウ沸石、斜プチロル沸石、
エリオン沸石、カイジュウジ沸石及びオフレタイト(offretite)であ
る。
【0072】 合成ゼオライトは、本発明を実施するためによく適している。
【0073】 一次元網状組織を有する合成ゼオライトの例は、ZSM−4ゼオライト、Lゼ
オライト、ZSM−12ゼオライト、ZSM−22ゼオライト、ZSM−23ゼ
オライト及びZSM−48ゼオライトである。
【0074】 好ましく使用される二次元網状組織ゼオライトの例は、モルデン沸石及びフェ
リエライトである。
【0075】 三次元網状組織を有するゼオライトの更に特別の例は、βゼオライト、Yゼオ
ライト、Xゼオライト、ZSM−5ゼオライト、ZSM−11ゼオライト及びオ
フレタイトである。
【0076】 好ましくは、合成ゼオライト、更に特に下記の形のゼオライトが使用される。
・3.4のSi/Alモル比を有するマザイト(mazzite); ・1.5〜3.5のSi/Alモル比を有するLゼオライト; ・5〜150、好ましくは10〜100、更に好ましくは10〜25のSi/A
lモル比を有するモルデン沸石; ・3〜10のSi/Alモル比を有するフェリエライト; ・4〜8.5のSi/Alモル比を有するオフレタイト; ・8より大きい、好ましくは10〜100の範囲内、更に好ましくは12〜50
の範囲内のSi/Alモル比を有するβゼオライト; ・Yゼオライト、特に、脱アルミニウム処理(例えば、水処理、塩酸による洗浄
又はSiClによる処理)後に得られるゼオライト、更に特に、3より大きい
、好ましくは6〜60の範囲内のSi/Alモル比を有するUS−Yゼオライト
; ・0.7〜1.5のSi/Alモル比を有するホージャサイト型Xゼオライト;
・10〜500のSi/Alモル比を有するZSM−5ゼオライト又はアルミニ
ウムシリカライト(aluminium silicalite); ・5〜30のSi/Alモル比を有するZSM−11ゼオライト; ・MCM型中間多孔質ゼオライト、更に特に10〜100の範囲内、好ましくは
15〜40の範囲内のSi/Alモル比を有するMCM−22及びMCM−41
【0077】 全てのこれらのゼオライトの中で、βゼオライトが、本発明の方法で好ましく
使用される。
【0078】 本発明の方法で使用されるゼオライトは、文献に記載されている公知の製品で
ある[W.M.Meier及びD.H.Olson共著、「ゼオライト、構造種
類の図表集(Atlas of Zeolites, Structure T
ypes)」、国際ゼオライト協会構造委員会(the Structure
Commission of the International Zeol
ite Association)刊行、(1992年)参照]。
【0079】 市販のゼオライトが使用されるか又はこれらは文献に記載されている方法を使
用して合成される。
【0080】 更に特に下記のものの製造について、上記の図表集を参照することができる。
・Lゼオライト、Barrer R.M.ら、Z.Kristallogr.,
第128巻、第352頁(1969年)による発表に対して; ・ZSM−12ゼオライト、米国特許第3,832,449号及びLaPier
reら、Zeolites、第5巻、第346頁(1985年)による論文に対
して; ・ZSM−22ゼオライト、Kokotailo G.T.ら、Zeolite
s、第5巻、第349頁(1985年)による発表に対して、; ・ZSM−23ゼオライト、米国特許第4,076,842号及びRohrma
n A.C.ら、Zeolites、第5巻、第352頁(1985年)による
論文に対して; ・ZSM−48ゼオライト、Schenker,J.L.ら、Zeolites
、第5巻、第355頁(1985年)による研究に対して; ・βゼオライト、米国特許第3,308,069号及びCaullet P.ら
、Zeolites、第12巻、第240頁(1992年)による論文に対して
; ・モルデン沸石、Itabashiら、Zeolites、第6巻、第30頁(
1986年)による研究に対して; ・X及びYゼオライト、それぞれ、米国特許第2,882,244号及び米国特
許第3,130,007号に対して; ・ZSM−5ゼオライト、米国特許第3,702,886号及びShiralk
ar V.P.ら、Zeolites、第9巻、第363頁(1989年)によ
る論文に対して; ・ZSM−11ゼオライト、Harrison I.D.ら、Zeolites
、第7巻、第21頁(1987年)による研究に対して; ・固体中間多孔質MCM又はゼオライト、Beckら、J.Am.Chem.S
oc.、第114巻(27)、第10834−43頁(1992年)による論文
に対して。
【0081】 所望のSi/Al原子比を有するゼオライトを使用するために、脱アルミニウ
ム処理を実施することが必要であろう。
【0082】 当業者に公知である方法を使用することができる。その網羅的ではない例には
、蒸気の存在下での焼成、スチームの存在下での焼成に続く鉱酸(HNO、H
Cl...)による攻撃、四塩化ケイ素(SiCl)、ヘキサフルオロケイ酸
アンモニウム((NHSiF)又はエチレンジアミン四酢酸(EDTA
)及びそのモノ−若しくはジナトリウム形のような反応剤による直接脱アルミニ
ウム処理が含まれる。塩酸、硝酸、硫酸のような鉱酸又は有機酸、特に酢酸若し
くはシュウ酸の溶液を使用する直接酸攻撃による脱アルミニウム処理を実施する
ことも可能である。
【0083】 更に、上記の脱アルミニウム方法の全ての組合せも可能である。
【0084】 ゼオライトは触媒相を構成する。これは単独で使用することができるか又は無
機マトリックスと混合することができる。この説明に於いて、用語「触媒」は、
全てゼオライトから形成された触媒又は当業者に公知である方法を使用して製造
したマトリックスとの混合物から形成された触媒を意味する。
【0085】 この目的のために、マトリックスは、アルミニウム酸化物、ケイ素酸化物及び
/又はジルコニウム酸化物のような金属酸化物から又はクレー、更に特にカオリ
ン、タルク若しくはモンモリロナイトから選択することができる。
【0086】 触媒中の活性相の量は、触媒の重量の5%〜100%を表わす。
【0087】 この触媒は、本発明の方法で異なった形態、即ち、粉末、顆粒(例えば、押出
物又はビーズ)、ペレットのような成形製品であってよく、これらは、押出、成
形、圧縮又は全ての他の公知の種類の方法によって得られる。実際には、工業的
規模で、これらは、効率の基準及び使用の容易性の基準の両方で最大の利点を有
する顆粒又はビーズの形態である。
【0088】 使用するゼオライトは、好ましくはその酸形態である。必要に応じて、それを
酸性にする処理を実施する。
【0089】 この目的のために、一般的な処理を使用する。
【0090】 それで、ゼオライトをアンモニウムで処理して、アンモニウムイオンによるア
ルカリ性カチオンの交換に至らしめ、次いで、交換したゼオライトを焼成して、
アンモニウムカチオンを熱分解させ、それをHイオンで置き換えることによっ
て、アルカリ性カチオンを交換させることができる。
【0091】 使用するアンモニアの量は、少なくとも、アルカリ性カチオンの全てをNH イオンで交換させるために必要な量に等しい。
【0092】 それで、ゼオライト1グラム当たり10−5〜5×10−3モルのアンモニア
を使用する。
【0093】 交換可能なカチオンは、環境温度と反応媒体の還流温度との間である温度で、
NH によって交換される。この操作には数時間を要し、繰り返すことができ
る。
【0094】 ゼオライトはまた、一般的な酸処理を実施することによって酸性にすることが
できる。この処理は、塩酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、リン酸又はトリフルオロメ
タンスルホン酸のような酸を添加することによって実施することができる。
【0095】 好ましい態様に於いて、ゼオライトの1グラム当たり0.1〜2Nの範囲内の
規定度を有する酸の体積を、10mL/g〜100mL/gの範囲内で通過させ
ることによって、ゼオライトを酸性化させる。この通過は、1工程で又は好まし
くは数個の連続する工程で実施することができる。
【0096】 式(I)を有するベンジルアルコールと式(II)を有するアルカノールとの
反応は、有機溶媒の存在下又は不存在下で実施することができ、反応剤の一方を
反応溶媒として使用することができる。
【0097】 引用することができる、本発明のために適した溶媒の非限定例は、脂肪族、シ
クロ脂肪族又は芳香族エーテル−オキシド、更に特に、ジエチルオキシド、ジプ
ロピルオキシド、ジイソプロピルオキシド、ジブチルオキシド、メチルtert
−ブチルエーテル、ジペンチルオキシド、ジイソペンチルオキシド、フェニルオ
キシド又はベンジルオキシド、ジオキサン又はテトラヒドロフラン(THF)で
ある。
【0098】 この方法を回分式で実施するとき、触媒を、反応剤に対して重量基準で、2%
〜50%、好ましくは5%〜20%で存在させることができる。しかしながら、
この方法を、例えば、ベンジルアルコールとアルカノールとを固定触媒床で反応
させることにより連続的に実施する場合、これらの触媒/ベンジルアルコール比
は意味をなさず、所定の瞬間で、出発ベンジルアルコールに対して過剰重量の触
媒が存在し得る。
【0099】 式(I)を有するベンジルアルコールの1モル当たりのアルカノールのモルで
表わした、式(II)を有するアルカノールの量は、また広い限界内で変化させ
ることができる。式(II)を有するアルカノール/式(I)を有するベンジル
アルコールのモル比は、1〜30であってよい。その上限は臨界的ではないが、
しかしながら経済性の理由のために、それを越える点は存在しない。
【0100】 このエーテル化反応の反応温度は、広い限界内で変化させることができる。こ
れは有利には50℃〜200℃、更に特に50℃〜100℃である。
【0101】 一般的に、反応は大気圧で実施されるが、1〜50バールのより高い圧力も適
しており、好ましくは1〜25バールである。反応温度が反応剤及び/又は生成
物の沸点よりも高いとき、自己発生圧力条件が使用される。
【0102】 反応は好ましくは、窒素又は希ガス、例えばアルゴンのような不活性ガスの制
御された雰囲気下で実施される。
【0103】 反応時間も非常に変動性である。反応時間は通常、15分〜10時間、好まし
くは30分〜5時間である。
【0104】 実際的な観点から、この方法は回分式又は連続的に実施することができる。
【0105】 第一変形に於いて、触媒、式(II)を有するアルカノール及び任意の有機溶
媒を装入し、次いでベンジルアルコールを導入する。本発明の好ましい様式に於
いて、ベンジルアルコールをゆっくり、連続的に又は分割して導入し、次いで反
応混合物を所望の温度まで加熱する。
【0106】 本発明の別の変形に於いて、反応を、固定床内に配置させた固体触媒を含む管
型反応器内で連続的に実施する。
【0107】 ベンジルアルコールとアルカノールとは、好ましくは別々に導入する。
【0108】 これらはまた、前記のような溶媒の中に導入することができる。
【0109】 触媒床上の材料流の滞留時間は、例えば、15分〜10時間の範囲内、好まし
くは30分〜5時間の範囲内である。
【0110】 反応の終わりに、エーテル化ベンジルアルコールを含有する液相を、従来の方
法で回収する。
【0111】 本発明の方法によって、好ましくは式(III):
【0112】
【化15】 (式中、A、n、R、R及びRは、前記の意味を有する) を有する、エーテル化ベンジル型アルコールが生成される。
【0113】 更に特に、本発明の好ましい化合物は、式(IIIa):
【0114】
【化16】 (式中、n、R、R、R及びRは、前記の意味を有する) を有する。
【0115】 本発明の方法は、(C〜C)アルキルエーテル及びシクロアルキルバニリ
ルアルコールの製造のために特に適している。
【0116】 本発明はまた、それらが香りに影響を有する活性主成分として、有効量の少な
くとも1種のエーテル化ベンジル型アルコール(III)又は(IIIa)を含
有することを特徴とする、香気付与組成物、製品及び香気付与物質を提供する。
【0117】 得られた異なったエーテルは、興味深い臭覚特性を有し、とりわけ香気付与組
成物及び香気付与した製品を製造するために使用することができる。
【0118】 メチル4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルエーテル及びシクロヘキシル4
−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルエーテルは、前者についてプラニーヌの及
び後者について皮革の、それらのそれぞれの香りによって区別される。
【0119】 用語「香気付与組成物」は、その中にエーテル化ベンジル型アルコール(II
I)又は(IIIa)が含有されている、溶媒、固体又は液体坦体、揮発保留剤
、種々の香り化合物等々の混合物を意味し、この混合物は種々の種類の最終製品
中に所望の芳香を作るために使用される。
【0120】 香気基剤は、その中にエーテル化ベンジル型アルコール(III)又は(II
Ia)を有利に使用することができる、芳香付与組成物の好ましい例を構成する
【0121】 オードトワレ、アフターシェーブローション、香水、石鹸、浴用若しくはシャ
ワー用ゲル又はスティック若しくはローションの形状の脱臭剤若しくは発汗防止
剤製品は、エーテル化ベンジル型アルコール(III)又は(IIIa)がその
本来の香りを与える、最終製品又は物質の例である。
【0122】 これらはまた、シャンプー及び全種類のヘアケア製品中に使用することができ
る。
【0123】 これらはまた、全種類のタルク及びパウダーに香気を付与することができる。
【0124】 これらはまた、消臭スプレー又は全てのクリーニング製品用に適している。
【0125】 その中に該化合物を有利に導入することができる組成物の別の例は、普通の洗
剤製品によって表わされる。これらの組成物には一般的に、1種又は2種以上の
下記の成分、即ち、アニオン性、カチオン性又は両性界面活性剤、漂白剤、光学
増白剤、種々の充填材、再析出防止剤(anti−redeposition
agent)が含有されている。これらの種々の成分の性質は臨界的ではなく、
エーテル化ベンジル型アルコール(III)又は(IIIa)を全ての種類の洗
剤組成物に添加することができる。これらは、織物柔軟剤の中に液状で又は洗濯
物乾燥器内で使用するために、普通は不織支持体である支持体上に堆積させた組
成物の中に導入することができる。
【0126】 本発明の組成物に於いて、考慮している組成物中のパーセントとして表わされ
るエーテル化ベンジル型アルコール(III)又は(IIIa)の量は、該組成
物(例えば、香気基剤又はオードトワレ)の性質及び最終製品中の所望の効果の
力及び性質に依存する。明らかに、香気基剤に於いて、エーテル化ベンジル型ア
ルコール(III)又は(IIIa)の量は、広い限界の間で、例えば5重量%
より多くで変化することができ、90重量%まで達することができ、一方、香水
、オードトワレ又はアフターシェーブローションに於いては、この量は50重量
%より遥かに低くすることができる。
【0127】 洗剤組成物、特に家庭用洗剤又は石鹸中のエーテル化ベンジル型アルコールの
量は、0.01%〜2%のオーダーのものであってよい。
【0128】 これらはまた、0.005%〜2%の量で香気付与したシャンプー中に存在し
ていてよく又は全てのヘアケア製品にも香気を付与することができる。
【0129】 エーテル化ベンジル型アルコール(III)又は(IIIa)含有量の下限は
、芳香の香り又は最終製品の香りのかなりの修正を起こすものであってよい。あ
る場合には、この最少含有量は0.001重量%のオーダーのものであってよい
。明らかに、上記の限界内に含まれない量を、如何なる方法に於いても本発明の
範囲から逸脱することなく使用することができる。
【0130】 本発明の実施形態の実施例を、ここに示す。
【0131】 下記の実施例は、如何なる方法に於いてもその範囲を限定することなく、本発
明を例示する。
【0132】 用語「転換」及び「選択率」は、下記のことを意味する。
【0133】
【数1】
【0134】 実施例1〜5 1.5gのバニリルアルコール(4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルアルコ
ール)及び25gの脂肪族アルコールROHを、100mLの三ツ口フラスコの
中に導入した。
【0135】 40%のバインダー(アルミナ)及び60%のPQにより販売されているβゼ
オライトからなる触媒を使用した。使用したゼオライトは、12.5のSi/A
l比を有するゼオライトであった。
【0136】 500℃で焼成した2gの該ゼオライトを添加した。
【0137】 これを撹拌し、80℃に加熱した。
【0138】 これらの条件を2時間維持した。
【0139】 触媒を濾過した。
【0140】 得られた生成物を、気相クロマトグラフィーにより分析した。
【0141】 生成物を蒸留によって分離した。
【0142】 下記の反応を使用して得られた生成物を、表(I)に明示する。
【0143】
【化17】
【0144】
【表1】
【0145】 2.実施例2の生成物、即ちメチル4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルエー
テルは、プラリーヌ香を有し、一方、実施例3及び4のものは、僅かにバニラ香
を有していた。
【0146】 実施例6 1.シクロヘキサノールを使用した以外は、実施例1を繰り返した。
【0147】 下記の結果が得られた。 ・TT=99% ・RR=96% 2.下記の式によって表わされるシクロヘキシル4−ヒドロキシ−3−メトキシ
ベンジルエーテルは、皮革臭を有していた。
【0148】
【化18】
【0149】 実施例7〜9 1.実施例1の方法を繰り返した。 Ar−CHOH + CHOH → Ar−CH−O−CH + H O 得られた結果を表(II)に示す。
【0150】
【表2】
【0151】 2.実施例8及び9からの生成物は、それぞれ動物ナフタレン臭及びアニシード
チーズ臭を有していた。
【0152】 実施例10及び11 第二級アルコールを使用して、実施例1を繰り返した。
【0153】
【化19】 得られた結果を表(III)に示す。
【0154】
【表3】
【0155】 実施例12及び13 不飽和アルコールを使用して、実施例1を繰り返した。
【0156】 得られた結果を表(IV)に示す。
【0157】
【表4】
【0158】 実施例14及び15 第二級アルコールを使用して、実施例1を再現した。
【0159】
【化20】 得られた結果を表(V)に示す。
【0160】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 43/23 C07C 43/23 C11B 9/00 C11B 9/00 G (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4H006 AA02 AA03 AB14 AC43 BA71 BC10 BC11 BC19 BP20 DA12 DA15 4H039 CA61 CG10 4H059 BA15 BA17 BA43 BA63 BB14 BB15 BB18 BB22 BB43 BB44 BB45 DA09

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒の存在下で、ベンジル型アルコールを他のアルコールと
    反応させることからなるベンジル型アルコールのエーテル化方法であって、エー
    テル化反応を、有効量のゼオライトの存在下で実施することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 ベンジルアルコールが、式(I): 【化1】 (式中、 ・Aは、少なくとも1個の基: 【化2】 を含有する炭素環又は複素環芳香族の単環式又は多環式系の全部又は一部を形成
    する環の残基を表わし、 ・Rは、同じか又は異なっていてよい1種又は2種以上の置換基を表わし、 ・同じか又は異なっていてよいR及びRは、水素原子、官能基又は1〜24
    個の炭素原子を含有する炭化水素基(これらは、飽和若しくは不飽和の、直鎖若
    しくは分枝鎖非環式脂肪族基;飽和、不飽和若しくは芳香族の、単環式若しくは
    多環式シクロ脂肪族基;又は環式置換基を有する飽和若しくは不飽和の、直鎖若
    しくは分枝鎖脂肪族基であってよい)を表わし、 ・R及びRは、任意に別のヘテロ原子を含有する環を形成することができ、
    ・nは、5以下の数である) を有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ベンジル型アルコールが、式(I)(式中、同じか又は異な
    っていてよいR及びRは、 ・飽和又は不飽和の、直鎖又は分枝鎖非環式脂肪族基、好ましくは、1〜12個
    の炭素原子、好ましくは1〜6個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖アルキル
    基であり、炭化水素鎖は任意に、ヘテロ原子、官能基により遮断されており及び
    /又は置換基を有する、 ・置換されていてよい環式置換基を有する、飽和又は不飽和の、直鎖又は分枝鎖
    非環式脂肪族基であり、該非環式基は、原子価結合、ヘテロ原子又は官能基によ
    って環に結合されていてよい、 ・飽和されているか又は環内に1個又は2個の不飽和結合を含有し、環内に一般
    的に3〜8個の炭素原子、好ましくは6個の炭素原子を含有する炭素環式基であ
    り、該環は置換されていてよい、 ・環当たり一般的に少なくとも4個の炭素原子、好ましくは6個の炭素原子を含
    有する芳香族炭素環式基、好ましくは単環式基であり、該環は置換されていてよ
    い、 ・基R及びRの1個は、基CFを表わすことができる を表わす)を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 式(I)(式中、Aは、好ましくは、環内に少なくとも4個
    の原子、更に好ましくは5個又は6個の原子を含有し、任意に置換され、下記の
    環: ・芳香族の単環式又は多環式炭素環、好ましくはベンゼン環又はナフタレン環;
    ・ヘテロ原子、O、N及びSの少なくとも1個を含有する、芳香族の単環式又は
    多環式複素環 の少なくとも1個を表わす環式化合物の残基である)を有するベンジル型アルコ
    ールを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ベンジル型アルコールが一般式(I)(式中、残基Aは、 ・好ましくは1〜6個の炭素原子、更に好ましくは1〜4個の炭素原子を含有す
    る直鎖又は分枝鎖アルキル基; ・好ましくは2〜6個の炭素原子、更に好ましくは2〜4個の炭素原子を含有す
    る直鎖又は分枝鎖アルケニル基; ・好ましくは1〜6個の炭素原子、更に好ましくは1〜4個の炭素原子を含有す
    る直鎖又は分枝鎖ハロゲノアルキル基; ・3〜6個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、好ましくはシクロヘキシル
    基; ・フェニル基; ・ヒドロキシル基; ・NO基; ・アルコキシR−O−基又はチオエーテルR−S−基(式中、Rは、1〜
    6個の炭素原子、更に好ましくは1〜4個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖
    アルキル基又はフェニル基を表わす); ・−N−(R基(式中、同じか又は異なっていてよい基Rは、水素原子
    、1〜6個の炭素原子、更に好ましくは1〜4個の炭素原子を含有する直鎖又は
    分枝鎖アルキル基又はフェニル基を表わす); ・−NH−CO−R基(式中、基Rは上記の意味を有する); ・カルボキシ基又はR−O−CO−誘導体(式中、基Rは上記の意味を有す
    る); ・アシルオキシ又はアロイルオキシ基R−CO−O−(式中、基Rは上記の
    意味を有する); ・ハロゲン原子、好ましくはフッ素原子; ・CF基 のような1種又は2種以上の電子供与基を有していてよい)を有することを特徴
    とする、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ベンジル型アルコールが、一般式(I)(式中、nが2以上
    であるとき、2個の基R及び芳香族環の2個の連続する原子は、2〜4個の炭素
    原子を含有するアルキレン、アルケニレン又はアルケニリデン基によって一緒に
    結合されて、5〜7個の炭素原子を含有する飽和、不飽和又は芳香族複素環を形
    成することができ、1個又は2個以上の炭素原子を、別のヘテロ原子、好ましく
    は酸素によって置換することができる)を有することを特徴とする、請求項1〜
    5の何れか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 ベンジル型アルコールが、式(Ia): 【化3】 (式中、 ・nは、4以下、好ましくは0、1又は2に等しい数字であり、 ・基Rは、電子供与基、好ましくはアルキル、アルコキシ、メチレンジオキシ又
    はエチレンジオキシ基であり、 ・同じか又は異なっていてよい基R及びRは、 ・水素原子、 ・メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ
    チル、tert−ブチルのような、1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個の
    炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖アルキル基、 ・3〜8個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、好ましくはシクロペンチル
    又はシクロヘキシル基、 ・フェニル基、 ・7〜12個の炭素原子を含有するフェニルアルキル基、好ましくはベンジル基
    、 ・CF基 を表わす) を有することを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 ベンジル型アルコールが、 ・バニリルアルコール; ・p−ヒドロキシベンジルアルコール; ・1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)エタノール; ・2−ヒドロキシベンジルアルコール; ・p−メトキシベンジルアルコール; ・3,4−ジメトキシベンジルアルコール; ・6−n−プロピル−3,4−ジメトキシベンジルアルコール; ・(3,4−ジメトキシフェニル)ジメチルカルビノール; ・1−[1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]−3,4−ジメトキシベンゼン
    ; ・1−[1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]−3,4−ジエトキシベンゼン
    ; ・1−[1−ヒドロキシエチル]−3,4−ジエトキシベンゼン; ・1−[1−ヒドロキシエチル]−3,4−ジメトキシ−6−プロピルベンゼン
    ; ・5−[1−ヒドロキシエチル]−1,3−ベンゾジオキソール; ・ナフタレン−2−メチロール から選択されることを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 使用されるアルカノールが、一般式(II): R−OH (II) (式(II)中、 ・Rは、1〜24個の炭素原子を含有し、飽和若しくは不飽和の、直鎖若しく
    は分枝鎖非環式脂肪族基;飽和、不飽和若しくは芳香族のシクロ脂肪族基;又は
    環式置換基を有する飽和若しくは不飽和の、直鎖若しくは分枝鎖脂肪族基であっ
    てよい炭化水素基を表わす) を有することを特徴とする、請求項1〜8の何れか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 アルカノールが、式(II)(式中、Rは、 ・飽和若しくは不飽和の、直鎖若しくは分枝鎖非環式脂肪族基、好ましくは1〜
    24個の炭素原子を含有する、好ましくは直鎖又は分枝鎖アルキル、アルケニル
    、アルカジエニル又はアルキニル基であり、炭化水素鎖は任意に、官能基により
    遮断されていてよい及び/又は置換基を有してよい、 ・任意に置換されていてよい環式置換基を有する飽和若しくは不飽和の、直鎖若
    しくは分枝鎖非環式脂肪族基であり、該非環式基は、原子価結合、ヘテロ原子又
    は官能基によって結合されていてよい、 ・飽和であるか又は環内に1個又は2個の不飽和結合を含有し、環内に一般的に
    3〜7個の炭素原子、好ましくは6個の炭素原子を含有する炭素環式基であり、
    該環は置換されていてよい、 を表わす)を有することを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 アルカノールが、式(IIa): T−OH (IIa) (式(IIa)中、 ・Tは、5の倍数の炭素原子を含有するテルペンアルコール残基を表わす) を有するテルペンアルコールであることを特徴とする、請求項9又は10に記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 使用されるアルコールが、一般式(IIa)(式中、残基
    Tは、5〜40個の炭素原子を含有する炭化水素基、更に特に、飽和又は不飽和
    の直鎖又は分枝鎖脂肪族基;又は3〜8個の炭素原子を含有する環を含有する、
    飽和、不飽和又は芳香族の、単環式又は多環式シクロ脂肪族基を表わす)を有す
    ることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 残基Tが、 ・飽和又は不飽和の直鎖又は分枝鎖脂肪族テルペンアルコール; ・飽和若しくは不飽和の単環式シクロ脂肪族又は芳香族テルペンアルコール; ・少なくとも2個の飽和及び/又は不飽和炭素環を含有する、シクロ脂肪族又は
    多環式テルペンアルコール の残基を表わすことを特徴とする、請求項11又は12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 式(II)を有するアルコールが、 ・メタノール、 ・エタノール、 ・トリフルオロエタノール、 ・プロパノール、イソプロピルアルコール、 ・ブタノール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−
    ブチルアルコール、 ・ペンタノール、イソペンチルアルコール、sec−ペンチルアルコール及びt
    ert−ペンチルアルコール、 ・3−クロロブト−2−エン−1−オール、 ・2−ブチン−1−オール、 ・3,7−ジメチルオクト−6−エン−1−オール、 ・菊アルコール、 ・3,7−ジメチルオクタノール、 ・ゲラニオール、 ・リナロオール、 ・シトロネロール、 ・ヒドロキシシトロネロール、 ・ネロール、 ・チモール、 ・メントール、 ・イソボルネオール、 ・ベルベノール から選択されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 触媒が天然又は合成ゼオライトであることを特徴とする、
    請求項1〜14の何れか1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 ゼオライトが酸性ゼオライトであることを特徴とする、請
    求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 ゼオライトが、 ・リョウ沸石、斜プチロル沸石、エリオン沸石、カイジュウジ沸石及びオフレタ
    イトのような天然ゼオライト、 ・ZSM−4ゼオライト、Lゼオライト、ZSM−12ゼオライト、ZSM−2
    2ゼオライト、ZSM−23ゼオライト又はZSM−48ゼオライトのような一
    次元網状組織を有する合成ゼオライト、 ・モルデン沸石及びフェリエライトのような二次元網状組織ゼオライトを有する
    ゼオライト、 ・βゼオライト、Yゼオライト、Xゼオライト、ZSM−5ゼオライト、ZSM
    −11ゼオライト及びオフレタイトのような三次元網状組織を有するゼオライト
    、 ・中間多孔質MCM型ゼオライト から選択されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】 ゼオライトがβゼオライトであることを特徴とする、請求
    項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 ゼオライトを単独で又は好ましくはアルミニウム酸化物、
    ケイ素酸化物及び/又はジルコニウム酸化物のような金属酸化物から又はクレー
    、更に特にカオリン、タルク若しくはモンモリロナイトから選択された鉱物マト
    リックスと混合して使用することを特徴とする、請求項15〜18の何れか1項
    に記載の方法。
  20. 【請求項20】 アルカノールのモル数とベンジル型アルコールのモル数と
    の間の比が、1〜30の範囲内であることを特徴とする、請求項1〜19の何れ
    か1項に記載の方法。
  21. 【請求項21】 触媒の量が、反応剤に対する重量基準で、2%〜50%、
    好ましくは5%〜20%を表わすことを特徴とする、請求項1〜20の何れか1
    項に記載の方法。
  22. 【請求項22】 エーテル化反応を実施する温度が、50℃〜200℃の範
    囲内、好ましくは50℃〜100℃の範囲内であることを特徴とする、請求項1
    〜21の何れか1項に記載の方法。
  23. 【請求項23】 反応を大気圧で実施することを特徴とする、請求項1〜2
    2の何れか1項に記載の方法。
  24. 【請求項24】 触媒床中の材料流の滞留時間が、15分〜10時間の範囲
    内、好ましくは30分〜5時間の範囲内であることを特徴とする、請求項1〜2
    3の何れか1項に記載の方法。
  25. 【請求項25】 反応の終わりに、従来通り回収することができる、エーテ
    ル化ベンジル型アルコールを含有する液相が得られることを特徴とする、請求項
    1〜24の何れか1項に記載の方法。
  26. 【請求項26】 香料分野に於ける香気付与成分としての、請求項1〜13
    の何れか1項に記載のエーテル化ベンジル型アルコールの使用。
  27. 【請求項27】 式(III): 【化4】 (式中、A、n、R、R及びRは、請求項1〜13の何れか1項に記載の
    意味を有する) を有するエーテル化ベンジル型アルコールの、香気付与成分としての使用。
  28. 【請求項28】 式(IIIa): 【化5】 (式中、n、R、R、R及びRは、請求項1〜13の何れか1項に記載の
    意味を有する) を有するエーテル化ベンジル型アルコールの、香気付与成分としての使用。
  29. 【請求項29】 香気付与組成物、香気付与した物質及び香料用の製品の製
    造方法であって、有効量のエーテル化ベンジル型アルコールを、これらの組成物
    、物質及び最終製品の通常の構成成分に添加することを特徴とする方法。
  30. 【請求項30】 香気付与組成物、香気付与した物質及び香料用の香気付与
    した製品の製造方法であって、有効量の式(III)又は(IIIa)を有する
    エーテル化ベンジル型アルコールを、これらの組成物、物質及び最終製品の通常
    の構成成分に添加することを特徴とする方法。
  31. 【請求項31】 香りに影響を有する活性成分として、有効量のエーテル化
    ベンジル型アルコールを含有することを特徴とする、香気付与組成物、物質及び
    香気付与製品。
  32. 【請求項32】 香りに影響を有する活性成分として、有効量の、一般式(
    III): 【化6】 (式中、A、n、R、R、R及びRは、請求項1〜13の何れか1項に記
    載の意味を有する) を有するエーテル化ベンジル型アルコールを含有することを特徴とする、香気付
    与組成物、物質及び香気付与製品。
  33. 【請求項33】 香りに影響を有する活性成分として、有効量の、一般式(
    IIIa): 【化7】 (式中、n、R、R、R及びRは、請求項1〜13の何れか1項に記載の
    意味を有する) を有するエーテル化ベンジル型アルコールを含有することを特徴とする、香気付
    与組成物、物質及び香気付与製品。
  34. 【請求項34】 香水、オードトワレ、アフターシェーブローション、香水
    、石鹸、浴用若しくはシャワー用ゲル、脱臭剤若しくは発汗防止剤製品、シャン
    プー若しくは全てのヘアケア製品、全種類のパウダー若しくはタルク、消臭スプ
    レー、クリーニング製品若しくは洗剤組成物又は布柔軟剤の形態での、請求項3
    0〜33の何れか1項に記載の香気付与物品。
  35. 【請求項35】 シクロヘキシル4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルエ
    ーテル。
JP2000502005A 1997-07-09 1998-07-08 ベンジル型アルコールのエーテル化方法、得られる生成物及び利用 Pending JP2003521436A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR97/08733 1997-07-09
FR9708733A FR2765870B1 (fr) 1997-07-09 1997-07-09 Procede d'etherification d'un alcool de type benzylique
PCT/FR1998/001472 WO1999002475A1 (fr) 1997-07-09 1998-07-08 Procede d'etherification d'un alcool de type benzylique, produits obtenus et ses applications

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003521436A true JP2003521436A (ja) 2003-07-15

Family

ID=9509060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000502005A Pending JP2003521436A (ja) 1997-07-09 1998-07-08 ベンジル型アルコールのエーテル化方法、得られる生成物及び利用

Country Status (13)

Country Link
US (1) US6362378B1 (ja)
EP (1) EP0994838B1 (ja)
JP (1) JP2003521436A (ja)
CN (1) CN1195723C (ja)
AT (1) ATE240921T1 (ja)
AU (1) AU8545798A (ja)
DE (1) DE69814857T2 (ja)
ES (1) ES2195364T3 (ja)
FR (1) FR2765870B1 (ja)
HU (1) HUP0003703A3 (ja)
IL (1) IL133872A (ja)
NO (1) NO315603B1 (ja)
WO (1) WO1999002475A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010029998A1 (ja) * 2008-09-11 2010-03-18 ライオン株式会社 グリセリン及び/又はグリセリン重合体のモノベンジル型エーテルの製造方法、黄ばみ防止方法、黄ばみ防止剤、並びに口腔用組成物

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2788269B1 (fr) * 1999-01-08 2001-02-09 Rhodia Chimie Sa Procede de preparation d'un ether de type benzylique
FR2798928B1 (fr) * 1999-09-29 2003-04-11 Rhodia Chimie Sa Procede de preparation d'ethers mixtes alcyniques substitues
GB0115344D0 (en) * 2001-06-22 2001-08-15 Unilever Plc Cosmetic compositions
GB0518558D0 (en) * 2005-09-12 2005-10-19 Givaudan Sa Improvements in or related to organic compounds
US8551463B2 (en) 2007-10-22 2013-10-08 Living Proof, Inc. Hair care compositions and methods of treating hair
CN105218327A (zh) * 2015-10-10 2016-01-06 中国烟草总公司郑州烟草研究院 一种清香型香料化合物及其制备方法
CN106117021B (zh) * 2016-06-27 2018-06-19 华南理工大学 一种应用微波促进木质素模型化合物苄醇甲基化的方法
CN108658734A (zh) * 2017-04-01 2018-10-16 滕州市天水生物科技有限公司 一种生产香兰醇丁醚的工艺
CN109277115A (zh) * 2017-07-19 2019-01-29 中国科学院大连化学物理研究所 醚化催化剂的制备方法以及生产邻甲基苯甲醚的方法
CN109277114A (zh) * 2017-07-19 2019-01-29 中国科学院大连化学物理研究所 醚化催化剂的制备方法以及生产苯甲醚的方法
FR3099478B1 (fr) * 2019-07-30 2021-07-09 Rhodia Operations Procédé de traitement d’une composition comprenant de la vanilline naturelle
CN113045388A (zh) * 2021-03-15 2021-06-29 重庆欣欣向荣精细化工有限公司 一种香草醇乙醚的合成方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE154658C (ja)
US4147671A (en) 1977-08-22 1979-04-03 Naarden International, N.V. Perfume compositions containing 8 allyl-8-hydroxytricyclo [5,21,02.6 ]
US4657700A (en) 1983-10-07 1987-04-14 Givaudan Corporation Fragrance compositions containing benzyl ethers
DE3502188A1 (de) 1985-01-22 1986-07-24 Grau Aromatics GmbH & Co KG, 7070 Schwäbisch Gmünd Indan-2-yl-ether, deren darstellung und verwendung als riechstoffe
DE3626085A1 (de) 1986-07-31 1988-02-11 Dragoco Gerberding Co Gmbh Verwendung von alkylethern des 2,2,2-trichlor-1-phenylethanols als riechstoffe
CH681778A5 (en) 1991-03-18 1993-05-28 Firmenich & Cie Use of 1-isopropenyl-4-alkyl:oxy methyl benzene - as perfume ingredient with scent reminiscent of e.g. iso-eugenol
EP0705239A4 (en) * 1993-06-24 1996-08-21 Hoechst Celanese Corp PROCESS FOR THE PREPARATION OF PHENETHANOL ETHERS
DE4434823B4 (de) * 1994-09-29 2004-02-05 Merck Patent Gmbh Verfahren zur Herstellung von Hydroxybenzylalkylethern

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010029998A1 (ja) * 2008-09-11 2010-03-18 ライオン株式会社 グリセリン及び/又はグリセリン重合体のモノベンジル型エーテルの製造方法、黄ばみ防止方法、黄ばみ防止剤、並びに口腔用組成物
JP2010064991A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Lion Corp グリセリン及び/又はグリセリン重合体のモノベンジル型エーテルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
HUP0003703A3 (en) 2002-05-28
AU8545798A (en) 1999-02-08
DE69814857D1 (de) 2003-06-26
CN1195723C (zh) 2005-04-06
FR2765870A1 (fr) 1999-01-15
CN1267277A (zh) 2000-09-20
NO20000065L (no) 2000-03-08
WO1999002475A1 (fr) 1999-01-21
NO20000065D0 (no) 2000-01-06
DE69814857T2 (de) 2004-05-06
US6362378B1 (en) 2002-03-26
EP0994838A1 (fr) 2000-04-26
ES2195364T3 (es) 2003-12-01
ATE240921T1 (de) 2003-06-15
IL133872A (en) 2005-12-18
FR2765870B1 (fr) 1999-09-03
EP0994838B1 (fr) 2003-05-21
IL133872A0 (en) 2001-04-30
HUP0003703A2 (hu) 2001-02-28
NO315603B1 (no) 2003-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Climent et al. Synthesis of hyacinth, vanilla, and blossom orange fragrances: the benefit of using zeolites and delaminated zeolites as catalysts
JP2003521436A (ja) ベンジル型アルコールのエーテル化方法、得られる生成物及び利用
JP6293766B2 (ja) 2−置換4−ヒドロキシ−4−メチルテトラヒドロピラン及び2−置換4−メチルテトラヒドロピランの一体的調製のための方法
US20040186174A1 (en) Hydroxydiphenyl ether compounds
US4061683A (en) Diphenyl ether derivatives
Bartsch et al. Phase-transfer-catalyzed synthesis of oligoethylene glycols and derivatives
RU2243224C2 (ru) СПОСОБ СИНТЕЗА 5-(α-ГИДРОКСИАЛКИЛ)БЕНЗО[1,3]ДИАКСОЛОВ
US6245948B1 (en) Preparation of tetrahydrofuran from dialkoxybutenes
KR20080046729A (ko) 산소 함유 트라이- 또는 테트라-사이클릭 터페노이드화합물
Hoffmann et al. Tandem aldol addition/allyl metal addition
EP0682010B1 (en) 1-Phenyl-1-cyano-C5-C7 alkanes, organoleptic uses thereof and process for preparing same
GB1568997A (en) Processes for producing 4-(4'-methyl-4' hydroxyamyl) cyclohexene carboxaldehyde products produced thereby and perfumed articles using same
JPS6314691B2 (ja)
Elings et al. Solid‐Acid Catalysed Rearrangement of Cyclic α, β‐Epoxy Ketones
JP4380024B2 (ja) 2−(1−ヒドロキシアルキル)シクロアルカノンの製造方法
JPH01156932A (ja) 芳香化学物質としてのトリシクロ{6,2,1,0↑1,↑6}ウンデカン類およびそれらの製法
ES2248369T3 (es) Produccion de 3-alquilcicloalcanoles.
JP4786267B2 (ja) ラクトンの製造方法及び製造されたラクトンの芳香物質としての用途
US4404127A (en) Perfume compositions and perfumed materials and articles, containing phenyl-tetrahydrofurans as a fragrance
US4931428A (en) 1-tert-butoxy-ω-alkenes and their use as scents
SU731882A3 (ru) Способ получени парфюмерной композиции на основе 3-или-4-(4-метил-4-оксиамил)- -циклогексенкарбоксальдегида
EP2134670B1 (en) Novel process for the preparation of timberone
Van Der Puy 1, 3-Dichloro-4, 4, 4-trifluorobut-2-ene as a 4-carbon building block containing a trifluoromethyl group
JP2000044506A (ja) 新規化合物および香料組成物
Hölderich et al. ZEOLITES AND ‘NON ZEOLITIC’MOLECULAR SIEVES IN THE SYNTHESIS OF FRAGRANCES AND FLAVORS

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080930