JP2003520266A - γ−セクレターゼ阻害薬 - Google Patents

γ−セクレターゼ阻害薬

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JP2003520266A
JP2003520266A JP2001553260A JP2001553260A JP2003520266A JP 2003520266 A JP2003520266 A JP 2003520266A JP 2001553260 A JP2001553260 A JP 2001553260A JP 2001553260 A JP2001553260 A JP 2001553260A JP 2003520266 A JP2003520266 A JP 2003520266A
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カストロ・ピネイロ,ホセ・ルイズ
ハーリソン,テイモシー
ハント,ピーター・アラン
ナデイン,アラン・ジヨン
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メルク シャープ エンド ドーム リミテッド
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    • C07D243/06Heterocyclic compounds containing seven-membered rings having two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms having the nitrogen atoms in positions 1 and 4
    • C07D243/10Heterocyclic compounds containing seven-membered rings having two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms having the nitrogen atoms in positions 1 and 4 condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D243/141,4-Benzodiazepines; Hydrogenated 1,4-benzodiazepines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/28Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • C07K5/0207Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link containing the structure -NH-(X)4-C(=0), e.g. 'isosters', replacing two amino acids
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Abstract

(57)【要約】 アルツハイマー病の治療または予防で有用なγ−セクレターゼ阻害薬が開示される。好ましい化合物は、分子の中心部分として構造(a)を有し、公知のプロテアーゼ阻害薬のジアステレオマーである。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、化合物、その化合物の塩、その化合物を含む医薬組成物、その化合
物の製造方法、ならびにアルツハイマー病治療でのその化合物の使用に関する。
【0002】 (背景技術) アルツハイマー病(AD)は、細胞外プラークおよび細胞内神経原線維濃縮体
の形での脳内でのアミロイドの異常沈着を特徴とする。アミロイド蓄積の速度は
、形成速度、凝集速度および脳からの放出の速度の組合せである。アミロイドプ
ラークの主要構成要素は、4kDアミロイド蛋白(βA4;Aβ、β−蛋白およ
びβAPとも称される)であり、それはかなり大きい前駆体蛋白の蛋白分解産物
であることが一般に認められている。天然APアミロイドの不規則なNH−お
よびCOOH−末端は、それの生物発生に複雑な蛋白分解機序が関与しているこ
とを示している。
【0003】 アミロイド前駆体蛋白(APPまたはAβPP)は、大きい外部領域を有する
受容体様構造、膜横断(spanning)領域および短かい細胞質尾部を有する。AP
Pの異なるイソ形は、単一の遺伝子における3種類のエキソンの特異的スプライ
シングによって生じるものであり、それぞれ695、751および770アミノ
酸を有する。
【0004】 Aβ領域はAPPの細胞外領域および膜横断領域の両方の一部を含むことから
、それの放出は2種類の異なる蛋白分解事象が存在して、それのNH−および
COOH−末端が生じることを示唆している。膜からAPPを放出し、APPの
可溶性COOH−切断型(APP)を発生する少なくとも2つの分泌機序が存
在する。膜からAPPおよびそれの断片を放出するプロテアーゼは、「セクレタ
ーゼ」と称される。ほとんどのAPPが、Aβ領域(残基Lys16と残基L
eu17の間)内で開裂してα−APPを放出し、未変化のAβの放出を防止
する推定α−セクレターゼによって放出される。AβのNH末端付近で開裂を
行い、全Aβ領域を含むCOOH−末端断片(CTF)を生じるβ−セクレター
ゼによっては、APPのごくわずかな部分が放出される。細胞外区画において
これらの断片が認められることから、通常の条件下で、AβのCOOH末端を生
じさせることができる別の蛋白分解活性(γ−セクレターゼ)が存在することが
示唆される。
【0005】 γ−セクレターゼ自体がその活性を、プレセニリン(presenilin)−1の存在
に依存していると考えられている。どのような形であるかは完全には解明されて
いないが、プレセニリン−1は自己開裂を受けるように思われる。
【0006】 本発明の化合物は、推定γ−セクレターゼの活性を阻害して、不溶性Aβの形
成を防止し、Aβの産生を停止することによって、ADを治療する上で有用であ
る。さらに本発明の化合物の一部は、全長プレセニリン−1を安定化もする。
【0007】 さらに別の態様において、本願の化合物の一部は、プレセニリン−1開裂の阻
害薬として有用である。
【0008】 本発明の化合物は、いずれもメルク社(Merck & Co., Inc.)の名前でのEP
−A−337714およびEP−A−356223に記載されたHIVプロテア
ーゼ阻害薬に関係するものである。それらの化合物は、アスパルチルプロテアー
ゼ阻害薬である。具体的には、本発明の化合物の1小群は、水酸基の立体化学に
よって既報の化合物とは異なるものであり、その立体化学は本発明の特に好まし
い特徴であり、これらの特定の化合物に関してこれまでに開示されていない。そ
れは、本発明に至る驚くべき特徴である。
【0009】 (発明の開示) 1態様において本発明は、下記の基を有する化合物を提供する。
【0010】
【化4】 式中、RおよびRは下記で定義の通りであり、その化合物は下記の基を有
する公知のプロテアーゼ阻害薬のジアステレオマーである。
【0011】
【化5】 式中、RおよびRは下記で定義の通りである。
【0012】 従って本発明は、下記式Iの化合物またはその化合物の製薬上許容される塩を
提供する。
【0013】
【化6】 式中、 Rは、 (1) (i)水酸基; (ii)カルボキシ; (iii)ハロゲン; (iv)C1−4アルコキシ; (v)C1−4アルコキシカルボニル; (vi)−NRであって、RおよびRが独立に、水素、C1−5 アルキルおよびC1−5アルコキシC1−5アルキルから選択されるもの; (vii)−CONRまたはOCONRであって、Rおよび
が独立に上記で定義の通りであるもの; (viii)−N(R)QRであって、 QがC(O)、C(S)、SOまたはC(NH)であり; Rが水素またはC1−4アルキルであり; Rが水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4 アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノであり、各アルキル基が独立に
選択されるもの; (ix)C3−7シクロアルキル; (x)フェニルもしくはナフチル;O、NおよびSから独立に選択される1
、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員複素環であって、そのヘテロ原
子のうちでOもしくはSであるのは1個以下であるもの;1、2もしくは3個の
窒素原子を有する6員複素環であって、それぞれが (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル
、 (d)C1−4アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りで
あるもの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRもしくはOCONRであって、RおよびR が独立に上記で定義の通りであるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
通りであるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
通りであるもの、 (j)N(R)COR8′であって、Rが独立に上記で定義の通りで
あり、R8′が独立にRについて定義の通りであるもの; (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定
義の通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基によって置換されていても良いもの から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていても良いC1−10
ルキル、C2−10アルケニルまたはC2−10アルキニル;あるいは (2)フェニルもしくはナフチル;O、NおよびSから独立に選択される1、
2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員複素環であって、そのヘテロ原子
のうちでOもしくはSであるのは1個以下であるもの;1、2もしくは3個の窒
素原子を有する6員複素環であって、それぞれが (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル、 (d)C1−4アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りであ
るもの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRもしくはOCONRであって、RおよびR が独立に上記で定義の通りであるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通
りであるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通
りであるもの、 (j)N(R)COR8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定
義の通りであるもの、 (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定義
の通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基によって置換されていても良いものであ
り; RおよびRは独立に、C1−10アルキル、C1−10アルコキシ、C −10 アルケニル、C2−10アルケニルオキシ、C2−10アルキニルまたは
2−10アルキニルオキシ;フェニル;ナフチル;O、NおよびSから独立に
選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員ヘテロ芳香環であ
って、そのヘテロ原子のうちでOもしくはSであるのは1個以下であるもの;1
、2もしくは3個の窒素原子を有する6員ヘテロ芳香環;ならびに(CH基であって、Qがフェニル、ナフチル、O、NおよびSから独立に選択さ
れる1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有しOもしくはSであるのは前記ヘ
テロ原子のうちの1個以下である5員ヘテロ芳香環、および1、2もしくは3個
の窒素原子を有する6員ヘテロ芳香環であるものから選択され;RおよびR はそれぞれ独立に、 (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−3アルキル、C2−3アルケニルおよびC2−3アルキニル、 (d)C1−3アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りである
もの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRもしくはOCONRであって、RおよびR
独立に上記で定義の通りであるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通り
であるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通り
であるもの、 (j)N(R)COR8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定義
の通りであるもの、 (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定義の
通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基で置換されていても良く; あるいはRは水素であっても良く; RおよびRは独立に、水素、ハロゲンで置換されていても良いC1−6
ルキル、水酸基、チオール、アミノ、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチ
オ、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニルおよび(CHから選
択され;Qは、O、NおよびSから選択されても良い1、2、3もしくは4個
のヘテロ原子を有する5員の不飽和複素環であって1個以下のヘテロ原子がOも
しくはSであるもの、1、2もしくは3個のN原子を有する6員の不飽和複素環
ならびにフェニルおよびナフチル、あるいはインドリルである縮合環であり;前
記の各環は、水酸基、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、チオール、C −4 アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、カルボキシ、アミド、COHおよび−
NHC(NHから独立に選択される1〜3個の基で置換されていても良く
;前記各環は、ベンゼン環に縮合していても良く; Aは (1)水素; (2) (i)水酸基; (ii)カルボキシ; (iii)ハロゲン; (iv)C1−4アルコキシ; (v)C1−4アルコキシカルボニル; (vi)−NRであって、RおよびRが独立に、水素、C1−5 アルキルおよびC1−5アルコキシC1−5アルキルから選択されるもの; (vii)−CONRまたはOCONRであって、Rおよび
が独立に上記で定義の通りであるもの; (viii)−N(R)QRであって、 QがC(O)、C(S)、SOまたはC(NH)であり; Rが水素またはC1−4アルキルであり; Rが水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4 アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノであり、各アルキル基が独立に
選択されるもの; (ix)C3−7シクロアルキル; (x)フェニルもしくはナフチル;O、NおよびSから独立に選択される1
、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員複素環であって、そのヘテロ原
子のうちでOもしくはSであるのは1個以下であるもの;1、2もしくは3個の
窒素原子を有する6員複素環であって、それぞれが (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル
、 (d)C1−4アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りで
あるもの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRもしくはOCONRであって、RおよびR が独立に上記で定義の通りであるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
通りであるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
通りであるもの、 (j)N(R)COR8′であって、Rが独立に上記で定義の通りで
あり、R8′が独立にRについて定義の通りであるもの; (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定
義の通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基によって置換されていても良いもの から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていても良いC1−10
ルキル、C2−10アルケニルまたはC2−10アルキニル;あるいは (3)7員複素環であって、 −式Iの化合物の残りの部分への結合位置で、その結合以外では未置換であ
る炭素原子を有し、 −結合位置に対してα位にある第1の原子で、未置換または酸素原子もしく
は硫黄原子によって置換された炭素原子を有し、 −前記第1のα原子に対してα位にあって、結合位置に対してβ位にある第
1の原子で、炭素原子もしくは窒素原子を有し、 −結合位置に対してα位にある第2の原子で、酸素原子もしくは窒素原子に
よって置換されていても良い炭素原子を有し、 −前記第2のα原子に対してα位にあって、結合位置に対してβ位にある第
2の原子で、炭素原子もしくは窒素原子を有し、 −2個の残りの原子で炭素原子を有し; −第2のα原子と第2のβ原子の間に二重結合が存在していても良く; −前記7員複素環が、結合位置および第1のα原子単独もしくはそれらの組
合せ以外の隣接する原子対を介して1個もしくは2個の芳香環に縮合していても
良く; −前記芳香環がベンゼンであるか、あるいはO、NおよびSから選択される
1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員複素環であってOもしくはS
であるヘテロ原子が1個以下であるもの、あるいは1、2もしくは3個の窒素原
子を有する6員複素環であることができ; −あるいは、結合位置および第1のα原子単独もしくはそれらの組合せ以外
の7員複素環における隣接する炭素原子対が、縮合シクロプロピル環もしくはシ
クロペンチル環の一部を形成していても良く; −前記7員環の1〜3個の置換可能な原子が、 水酸基、ハロゲン、メトキシもしくは炭素原子数1〜4個のアルキルによ
って置換されていても良い上記で定義の芳香環、 ハロゲン原子;水酸基;水酸基、ハロゲン、メトキシもしくは炭素原子数
1〜4個のアルキルによって置換されていても良い上記で定義の芳香環;炭素原
子数3〜7個のシクロアルキル;メトキシ;炭素原子数7〜12個のビシクロア
ルキル;5〜7個の原子を有する複素環であって、そのうちの1個が酸化されて
いても良い酸素、窒素もしくは硫黄であるものによって置換されていても良い炭
素原子数1〜4個のアルキル基、 5〜7個の原子を有する複素環であって、そのうちの1個が酸化されてい
ても良い酸素、窒素もしくは硫黄であるもの、 炭素原子数3〜7個のシクロアルキル、あるいは 炭素原子数7〜12個のビシクロアルキル によって置換されていても良いもの であり;あるいは 同一の窒素に結合した2個の基Aが、その原子と一体となって、O、Nおよび
Sから独立に選択される1、2もしくは3個のさらに別のヘテロ原子をしていて
も良い5員複素環であって、そのヘテロ原子のうちでOもしくはSであるのは1
個以下であるもの;または1もしくは2個のさらに別の窒素原子を有していても
良い6員複素環を形成しており;その各環は、 (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル
、 (d)C1−4アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りで
あるもの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRもしくはOCONRであって、RおよびR が独立に上記で定義の通りであるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
通りであるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
通りであるもの、 (j)N(R)COR8′であって、Rが独立に上記で定義の通りで
あり、R8′が独立にRについて定義の通りであるもの; (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定
義の通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基によって置換されていても良く; Bは、C=OまたはR配置でのCHOHであり; Xは、酸素もしくは結合であり; nは、0または1であり; pは0、1、2または3であり; qは0、1、2または3であり; ただし、複数の水酸基によって置換されている炭素原子はない。
【0014】 1実施形態において本発明の化合物は、下記式I′のものである。
【0015】
【化7】 式中、R、R、R、R、R、Aおよびnは上記で定義の通りである
【0016】 1実施形態において本発明の化合物は、下記式I″のものである。
【0017】
【化8】 式中、R、R、R、R、R、Aおよびnは上記で定義の通りである
【0018】 別の実施形態において本発明の化合物は、下記式I″′のものである。
【0019】
【化9】 式中、R、R、R、RおよびRは上記で定義の通りである。
【0020】 置換基に関する以下の好ましい定義は、それらの置換基が記載されている上記
式I、I′、I″およびI″′のそれぞれに適用されるものである。
【0021】 好ましくはRは、 (1) (i)水酸基; (ii)ハロゲン; (iii)アミノ; (iv)C1−4アルコキシ;および (v) (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルケニル
、 (d)C1−4アルコキシ、および (e)アミノ から独立に選択される1もしくは2個の基によって置換されていても良い
フェニル から独立に選択される1〜3個の置換基によって置換されていても良いC −10 アルキル、C2−10アルケニルまたはC2−10アルキニル;あるいは (2) (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル、 (d)C1−4アルコキシおよび (e)アミノ から独立に選択される1もしくは2個の基によって置換されていても良いフ
ェニルである。
【0022】 Rが複素環である場合、それは飽和、部分飽和または不飽和であることがで
きる。好ましくはその複素環は、ヘテロ芳香環である。
【0023】 より好ましくはRは、上記で定義の3個以下の置換基で置換されていても良
いC1−10アルキルである。さらに好ましくはRは、上記で定義の1〜3個
の置換基で置換されていても良いC1−6アルキルである。最も好ましくはR は、ハロゲン、フェニル、水酸基もしくはC1−4アルコキシによって置換され
ていても良いC1−6アルキルである。特にはRは、tert−ブチルまたは
ベンジルであることができる。
【0024】 RおよびRは独立に、フェニル;ナフチル;O、NおよびSから独立に選
択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員ヘテロ芳香環であっ
て、そのヘテロ原子のうちOもしくはSであるのは1個以下であるもの;1、2
もしくは3個の窒素原子を有する6員ヘテロ芳香環;ならびに基(CH から選択することができ;Qは、フェニル;ナフチル;O、NおよびSから
独立に選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員ヘテロ芳香
環であって、そのヘテロ原子のうちOもしくはSであるのは1個以下であるもの
;および1、2もしくは3個の窒素原子を有する6員ヘテロ芳香環であり;R およびRはそれぞれ独立に、 (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−3アルキル、C2−3アルケニルおよびC2−3アルキニル、 (d)C1−3アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りである
もの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りで
あるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通り
であるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通り
であるもの、 (j)N(R)COR8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定義
の通りであるもの; (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定義の
通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基によって置換されていても良い。
【0025】 より好ましくはRおよびRは、(CHである。
【0026】 好ましくはpは1である。
【0027】 好ましくはQは、 (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル、 (d)C1−4アルコキシならびに (e)アミノ から独立に選択される1または2個の基によって置換されていても良いフェニ
ルである。
【0028】 1実施形態においてRおよびRは、いずれもベンジルである。
【0029】 より好ましくはQはフェニルである。
【0030】 好ましくはRおよびRは独立に、置換されていても良いC1−6アルキル
および(CHから選択される。より好ましくはRおよびRは独立
に、C1−6アルキルおよび(CHから選択される。
【0031】 好ましくはQは、置換されていても良いフェニルである。より好ましくは、
はフェニルである。
【0032】 特にはRおよびRは独立に、メチル、ベンジル、フェニル、2−メチルプ
ロピル、1−ヒドロキシエチル、イソプロピルおよびイソブチルから選択される
【0033】 Aは好ましくは、水素または下記の基である。
【0034】
【化10】 式中Rは、フェニル、C1−6アルキルまたはC3−7シクロアルキルであ
り、Yは水素またはC1−6アルキルである。より好ましくはAは、水素または
上記で定義の基であってRがシクロヘキシル基であるものである。
【0035】 Xは、好ましくは酸素である。
【0036】 nはゼロであることができる。nは1であることができる。
【0037】 pは好ましくは1である。
【0038】 qは好ましくは、ゼロまたは1である。
【0039】 従って、 Rが (1) (i)水酸基; (ii)ハロゲン; (iii)アミノ; (iv)C1−4アルコキシおよび (v) (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル
、 (d)C1−4アルコキシおよび (e)アミノ から独立に選択される1個もしくは2個の基によって置換されていても良
いフェニル から独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良いC 1−10 アルキルC2−10アルケニルもしくはC2−10アルキニル;あるい
は (2) (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル、 (d)C1−4アルコキシおよび (e)アミノ から独立に選択される1個もしくは2個の基によって置換されていても良い
フェニルであり; RおよびRがいずれも(CHであり;Qは、 (a)ハロゲン、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル、 (d)C1−4アルコキシおよび (e)アミノ から独立に選択される1個もしくは2個の基によって置換されていても良い
フェニルであり; RおよびRが独立に、ハロゲン、水酸基、アミノまたはC1−4アルコキ
シによって置換されていても良いC1−6アルキルならびに(CH
ら選択され;Qが、水酸基、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、チオー
ル、C1−4アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、カルボキシ、アミド、CO
およびNHC(NHによって置換されていても良いフェニルであり; Aが水素または下記のものであり;
【0040】
【化11】 式中、 Rは、フェニル、C1−6アルキルまたはC3−7シクロアルキルであり; Yが、水素またはC1−6アルキルであり; nが0または1であり; pが1であり; qがゼロまたは1である式IおよびI′の化合物の小群が提供される。
【0041】 明瞭を期するため、部分A、R、R、R、R8′およびRが式(I)
の化合物の定義で複数個存在する場合には各場合において、それらは独立に選択
される。
【0042】 (発明を実施するための最良の形態) 本明細書で使用する場合、「C1−10アルキル」という表現には、メチル基
およびエチル基、ならびに直鎖および分岐のプロピル基、ブチル基、ペンチル基
およびヘキシル基が含まれる。特定のアルキル基は、メチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピルおよびt−ブチルである。「C1−6アルキル」、「C1− アルキル」、「C2−10アルケニル」、「C2−4アルケニル」、「C2− 10 アルキニル」および「C2−4アルキニル」などの派生表現も同様に解釈す
べきである。
【0043】 本明細書で使用される「C3−7シクロアルキル」という表現には、シクロプ
ロピルおよびシクロヘキシルなどの環状のプロピル基、ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基およびヘプチル基が含まれる。
【0044】 「複素環」という用語には、飽和、部分飽和または不飽和の環が含まれる。不
飽和複素環は、ヘテロ芳香環とも称される。
【0045】 好適な5員および6員のヘテロ芳香環には、ピリジニル基、ピリダジニル基、
ピリミジニル基、ピラジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、
イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、オキ
サジアゾリル基およびチアジアゾリル基などがある。窒素原子4個を有する好適
な5員ヘテロ芳香環はテトラゾリルである。窒素原子3個を有する好適な6員ヘ
テロ芳香環には、1,2,4−トリアジンおよび1,3,5−トリアジンなどが
ある。好適な飽和複素環には、ピペラジン、モルホリン、ピペリジン、テトラヒ
ドロフランおよびテトラヒドロチオフェンなどがある。テトラヒドロフランが好
ましい。
【0046】 本明細書で使用される「ハロゲン」という用語には、フッ素、塩素、臭素およ
びヨウ素が含まれ、そのうちフッ素および塩素が好ましい。
【0047】 本明細書で使用される場合、「C1−4アルコキシ」という用語には、メトキ
シ基およびエトキシ基ならびにシクロプロピルメトキシなどの直鎖、分岐および
環状のプロポキシ基およびブトキシ基などがある。
【0048】 本発明による具体例には、 {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−(R)−ヒドロ
キシプロピルカルバモイル)−(S)−エチルカルバモイル]−2R−ヒドロキ
シ−5−フェニルペンチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル; {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−(S)−メチル
ブチルカルバモイル)−1S−2−メチルプロピルカルバモイル]−2R−ヒド
ロキシ−5−フェニルペンチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル; {1S−ベンジル−4−[1−(5−シクロヘキシル−2−オキソ−2,3−
ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3(R,S)−イルカル
バモイル)−(S)−エチルカルバモイル]−2R−ヒドロキシブチル}−カル
バミン酸tert−ブチルエステル; {1S−ベンジル−4R−[1−(5−シクロヘキシル−2−オキソ−2,3
−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3(R,S)−イルカ
ルバモイル)−(S)−エチルカルバモイル]−2R−ヒドロキシ−5−フェニ
ルペンチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル; {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−フェニルエチル
カルバモイル)−1S−3−メチルブチルカルバモイル]−2R−ヒドロキシ−
5−フェニルペンチル}−カルバミン酸ベンジルエステル; {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−フェニルエチル
カルバモイル)−1S−3−メチルブチルカルバモイル]−2−オキソ−5−フ
ェニルペンチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル; {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−フェニルエチル
カルバモイル)−1S−3−メチル−ブチルカルバモイル]−2R−ヒドロキシ
−5−フェニルペンチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル; {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−フェニルエチル
カルバモイル)−S−エチルカルバモイル]−2R−ヒドロキシ−5−フェニル
ペンチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル; (1S−ベンジル−4R−{1S−[(カルバモイルフェニルメチル)カルバ
モイル]−S−エチルカルバモイル}−2R−ヒドロキシ−5−フェニルペンチ
ル)カルバミン酸tert−ブチルエステル;ならびに これらの製薬上許容される塩などがある。
【0049】 製薬上許容される塩の例としては、塩酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、
酢酸塩、メタンスルホン酸塩、リン酸塩、シュウ酸塩および安息香酸塩がある。
【0050】 本発明の化合物は、γ−セクレターゼの阻害薬としての活性を有する。好まし
い実施形態では、本発明の化合物はPS−1の蛋白分解を阻害する。
【0051】 本発明はさらに、1以上の本発明の化合物および製薬上許容される担体を含有
する医薬組成物をも提供するものである。好ましくはその組成物は、経口投与、
非経口投与、経鼻投与、舌下投与もしくは経直腸投与用あるいは吸入もしくは通
気による投与用の錠剤、丸薬、カプセル、粉剤、粒剤、無菌の非経口液剤もしく
は懸濁液、計量エアロゾルもしくは液体噴霧剤、滴剤、アンプル、経皮貼付剤、
自動注射装置または坐剤などの単位製剤とする。錠剤などの固体製剤を製造する
には、主要有効成分を、コーンスターチ、ラクトース、ショ糖、ソルビトール、
タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウムもしく
はガム類などの従来の打錠成分またはソルビタンモノオレエート、ポリエチレン
グリコールなどの界面活性剤ならびに水などの他の医薬用希釈剤と混和して、本
発明の化合物またはその化合物の製薬上許容される塩の均一混合物を含む固体予
備製剤組成物を得る。これらの予備製剤組成物が均一であると言う場合、有効成
分が組成物全体に均一に分散していることで、組成物を同等の効果を有する錠剤
、丸薬およびカプセルなどの単位製剤に容易に小分けできることを意味する。次
に、その固体予備製剤組成物を、本発明の有効成分0.1mg〜約500mgを
含む上記の種類の単位製剤に小分けする。代表的な単位製剤には、有効成分を1
〜100mg、例えば1、2、5、10、25、50もしくは100mg含有さ
せる。前記新規組成物の錠剤もしくは丸薬には、コーティングその他の調合を行
って、作用期間延長の利点を与える製剤を得ることができる。例えば、錠剤もし
くは丸薬には、内側製剤成分と外側製剤成分を含有させ、外側成分を内側成分を
覆う外被の形態とすることができる。胃での崩壊に対して耐久性とする上で役立
ち、内側成分を十二指腸中に無変化のまま通過させるかまたは徐放させることが
できる腸溶層によって、これら2種類の成分を分離することができる。そのよう
な腸溶層またはコーティング層には各種材料を用いることができ、そのような材
料には、多くのポリマー酸および例えばシェラック、セチルアルコールおよび酢
酸セルロースなどの材料とポリマー酸との混合物などがある。
【0052】 本発明はさらに、ヒト身体の治療方法で使用される本発明の化合物またはそれ
の製薬上許容される塩をも提供する。好ましくはその治療は、β−アミロイドの
沈着に関連する状態に対するものである。好ましくはその状態は、アルツハイマ
ー病などのβ−アミロイド沈着を伴う神経疾患である。
【0053】 本発明はさらに、アルツハイマー病の治療もしくは予防用の医薬品の製造にお
ける本発明の化合物またはその化合物の製薬上許容される塩の使用をも提供する
【0054】 アルツハイマー病を患う患者またはアルツハイマー病になる傾向を有する患者
の治療方法であって、有効量の本発明による化合物またはその化合物の製薬上許
容される塩をその患者に投与する段階を有する方法も開示される。
【0055】 本発明の新規組成物を組み込んだ、経口投与用または注射用の液剤製剤には、
水溶液、好適に芳香を付けたシロップ、水系もしくは油系の懸濁液、および綿実
油、ゴマ油、ヤシ油または落花生油などの食用油との芳香を付けた乳濁液、なら
びにエリキシル剤および類似の医薬媒体などがある。水系懸濁液用の好適な分散
剤もしくは懸濁剤には、トラガカント、アカシア、アルギン酸化合物、デキスト
ラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニル
ピロリドンまたはゼラチン等の合成および天然のガムなどがある。
【0056】 アルツハイマー病の治療または予防においては、好適な用量レベルは1日約0
.01〜250mg/kg、好ましくは1日約0.01〜100mg/kg、特
には1日約0.01〜5mg/kgである。その化合物は、1日1〜4回の投与
法で投与することができる。しかしながら場合によっては、上記範囲外の用量を
用いることができる。
【0057】 さらに、式Iの化合物またはその化合物の製薬上許容される塩の製造方法であ
って、下記式IIの化合物と下記式IIIの化合物
【0058】
【化12】 [式中、R、R、R、R、R、A、Xおよびnは上記で定義の通り
であり;Pは、水素あるいはt−ブチルジメチルシリルのようなトリアルキルシ
ラン基などの保護基である]とを反応させる段階、必要に応じてその後に、得ら
れた化合物の脱保護を行って式Iの化合物を得る段階を有する方法も提供される
。この反応は、通常は室温で6〜12時間にわたり、DMFなどの溶媒中、1−
(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩および1−
ヒドロキシベンゾトリアゾールなどのカップリング剤存在下に行う。必要な脱保
護は、従来の手段によって行う。
【0059】 式IIの化合物は、通常は室温で5時間より長い期間にわたり、ジオキサンな
どの溶媒中の下記式IVの化合物:
【0060】
【化13】 [式中、R、R、RおよびXは上記で定義の通りである]を、水などの極
性溶媒中の水酸化リチウムなどの塩基と反応させることで製造される。所望に応
じて、Pが水素である得られた式IIの化合物を、従来の手段によって保護する
【0061】 式IVの化合物は、下記式Vの化合物を下記式VIの化合物もしくは下記式V
IIの化合物と反応させることで製造される。
【0062】
【化14】 式中、R、RおよびXは上記で定義の通りであり;R3′は、上記で定義
の基Rのアシル誘導体であり;R3″は、式Vの化合物に連結しているR
一部でオキソ基に結合した基Rである。この反応は、通常は−78℃まで冷却
したTHFなどの溶媒中、約30分間にわたり、リチウムジイソプロピルアミド
などの塩基存在下に行う。次に、反応混合物を精製せずに脱水し、その後に例え
ば5%Pd/C触媒で、約0.34MPa(約50psi)で約2時間水素化す
る。
【0063】 Rがtert−ブチルであり、Rがベンジルである式Vの化合物は、リテ
ラらの報告(J. Litera et al., Collect. Czech. Chem. Commun. 1998, 63, 23
1ff)に記載の方法に従って製造することができる。Rがtert−ブチル以
外であり、Rがベンジル以外である式Vの化合物は、類似の方法によって製造
することができる。
【0064】 式IIIおよびVIの化合物は市販されているか、当業界で公知であるか、標
準法によって市販もしくは公知の化合物から製造することができる。
【0065】 別法として、本発明の化合物は、以下の代表的な実験手順またはそれに類似の
方法によって製造することができる。
【0066】
【化15】 式中、R、R、R、R、Rおよびnは上記で定義の通りであり、A
は水素である。
【0067】 A.FMOC−ジーバー(Sieber)アミド樹脂50mg(0.030mmol
)をクエスト(Quest)210固相リアクターに入れ、30分間撹拌しながらピ
ペリジン/DMF(0.5mL;1:1混合液)で処理する。リアクターを排液し
、DMAで洗浄する(1mLで10回)。FMOCアミノ酸1の0.1M DM
A溶液1mLを加え、次にHOBTおよびヒューニッヒ(Hunig′s)塩基のDM
A混合溶液(いずれも0.5M)0.2mLならびにPyBOPの0.2M D
MA溶液0.5mLを加える。リアクターを60分間混合し、排液し、DMAで
洗浄する(1mLで10回)。リアクターをピペリジン/DMF(0.5mL;
1:1混合物)で処理し、30分間混合する。リアクターを排液し、DMAで洗
浄する(1mLで10回)。FMOC−アミノ酸2の0.1M DMA溶液1m
Lを加え、次にHOBTおよびヒューニッヒ塩基のDMA混合溶液(いずれも0
.5M)0.2mLおよびPyBOPの0.2M DMA溶液0.5mLを加え
る。リアクターを60分間混合し、排液し、DMAで洗浄する(1mLで10回
)。リアクターをピペリジン/DMF(0.5mL;1:1混合物)で処理し、
30分間混合する。リアクターを排液し、DMAで洗浄する(1mLで10回)
【0068】 B.TBS−保護同配体(isostere)21mg(0.04mmol)およびH
OBT(5mg)のNMP(0.5mL)溶液をリアクターに入れ、次にヒュー
ニッヒ塩基(50μL)およびPyBOPの0.5M NMP溶液(0.5mL
)を加える。リアクターを16時間混合し、濾過し、DMA(1mLで5回)、
MeOH(1mLで2回)およびDCE(1mLで10回)で洗浄する。
【0069】 C.リアクターをTFAの1%DCM 0.5mLで処理し、10分間放置す
る。リアクターを、NHの2M MeOH溶液(1mL)の入った試験管中に
排液し、開裂をさらに5回繰り返す(同じ条件)。生成物を濃縮し(SpeedVac)
、DCM 1mLに溶かし、分液コンビチューブ(CombiTube)を用いて水(1
mL)で洗浄する。DCM層を濃縮して(SpeedVac)、ほぼ純粋なTBS−保護
生成物を得る。
【0070】 D.生成物をTBAFの1M THF溶液(0.5mL)に溶かし、7時間放
置し、水(2mL)を加え、生成物をDCMで抽出する(1mLで3回)。生成
物をフラッシュクロマトグラフィー(5%MeOH/DCM)によって精製する
【0071】 生成物はいずれも、ダイオードアレイ検出(210〜250nm)を利用する
分析LC−MSおよび0.1%TFA水溶液を含む5%から95%MeCNの全
勾配を用いるAPcI検出(150〜850amu)によって分析する。強いM
+Naピークが質量スペクトラムで認められる。
【0072】 適宜に、上記方法から最初に得られる式Iの化合物を、その後に当業界で公知
の方法によって処理して、別の式Iの化合物とすることができる。
【0073】 さらに、反応から複数の異性体が得られる可能性がある場合、得られた異性体
混合物を従来の手段によって分離できることは明らかであろう。
【0074】 本発明による化合物の上記の製造方法が立体異性体の混合物を生じる場合、そ
の異性体は分取クロマトグラフィーなどの従来の方法によって分離することがで
きる。その新規化合物はラセミ体で製造することができるか、あるいは個々のエ
ナンチオマーをエナンチオ特異的合成もしくは分割によって得ることができる。
【0075】 上記の合成手順の際には、関係する分子のいずれかの箇所で、感受性基もしく
は反応性基を保護することが必要ないし望ましい場合がある。それは、マコーミ
ーの編著(Protective Groups in Organic Chemistry, ed. J. F. W. McOmie, P
lenum Press, 1973)およびグリーンらの著作(T. W. Greene & P. G. M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, 1991)に記載
のものなどの従来の保護基によって行うことができる。
【0076】 本発明の化合物の活性レベルを測定するのに使用可能な代表的アッセイは次の
通りである。
【0077】 (1)ヒトapp695を発現するマウス神経芽細胞腫neuro2a細胞を
、無菌10mM酪酸ナトリウム存在下に、50〜70%集密度に培養する。
【0078】 (2)細胞を、最小必須培地(MEM)(フェノールレッドを含まない)+1
0%ウシ胎仔血清(FBS)、50mM HEPES緩衝液(pH7.3)、1
%グルタミン、0.2mg/mL G418抗生物質、10mM酪酸ナトリウム
中30000個/ウェル/100μLで、96ウェルプレートに入れる。
【0079】 (3)化合物プレートの希釈液を得る。原液を希釈して、5.5%DMSO/
110μM化合物とする。Mix化合物を高撹拌で混合し、用時まで4℃で保存す
る。
【0080】 (4)化合物を10μL/ウェルで加える。プレートを短時間混和し、37℃
インキュベータ中に18時間放置する。
【0081】 (5)培養上清90μLを取り、氷冷25mM HEPES(pH3)、0.
1%BSA、1.0mM EDTA(+広域スペクトラムプロテアーゼ阻害薬カ
クテル;96ウェルプレートに予め小分けして入れたもの)で1:1希釈する。
混合し、氷上で保存するか−80℃で冷凍する。
【0082】 (6)各ウェルに、温MEM+10%FBS、50mM HEPES(pH7
.3)、1%グルタミン、0.2mg/mL G418、10mM酪酸ナトリウ
ム100μLを再度加え、37℃インキュベータにプレートを戻す。
【0083】 (7)例えばELISAアッセイによってアミロイドペプチドレベルを測定す
るのに必要な試薬を準備する。
【0084】 (8)化合物が細胞毒性であるか否かを確認するため、化合物投与後の細胞生
存率を、レドックス色素還元を用いることで評価する。代表例は、レドックス色
素MTS(Promega)と電子カップリング試薬PESの組合せである。この混合
物を製造者の説明に従って調製し、室温で放置する。
【0085】 (9)標準的なELISA法により、適切な容量の希釈培地を用いてアミロイ
ドβ40および42ペプチドを定量する。
【0086】 (10)細胞に15μL/ウェルのMTS/PES溶液を加え、混合し、37
℃で放置する。
【0087】 (11)吸光度値が約1.0の時にプレートを読み取る(読み取りに先だって
短時間の混合を行って、還元ホルマザン生成物を分散させる)。
【0088】 本発明の実施例化合物はいずれも、上記アッセイで500nM未満、好ましく
は200nM未満、最も好ましくは100nM未満のED50値を有していた。
【0089】 以下、実施例によって本発明を説明する。
【0090】 実施例1 {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−(R)−ヒドロ キシプロピルカルバモイル)−(S)−エチルカルバモイル]−2R−ヒドロキ シ−5−フェニルペンチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル 段階1:[1S−(4R−ベンジル−5−オキソ−テトラヒドロフラン−2R
−イル)−2−フェニルエチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル [1S−(5−オキソ−テトラヒドロフラン−2R−イル)−2−フェニルエ
チル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(J. Litera et al., Collect.
Czech. Chem. Commun. 1998, 63, 231に記載の方法に従って製造)(3.0g
、0.99mmol)のTHF(10mL)溶液を、リチウムジイソプロピルア
ミド[n−ブチルリチウム(25Mヘキサン溶液8.64mL)およびジイソプ
ロピルアミン(3.06mL)から製造]のTHF(10mL)溶液を−78℃
としたものに加えた。反応混合物を−78℃で40分間撹拌し、ベンズアルデヒ
ドで処理した。30分後、反応混合物をNHCl(5mL)および水を加える
ことで反応停止した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた抽出液を
クエン酸水溶液、NaHCO水溶液およびブラインで洗浄した。合わせた抽出
液を脱水し(MgSO)、濾過し、減圧下に溶媒留去して粘稠油状物を得た。
その粗反応生成物を無水酢酸(5mL)、トリエチルアミン(5mL)で処理し
、120℃で1時間加熱した。反応混合物を冷却して室温とし、エーテルで希釈
し、クエン酸水溶液、NaHCO水溶液およびブラインで洗浄した。エーテル
抽出液を脱水し(MgSO)、減圧下に溶媒留去して、反応生成物を粗固体と
して得た。それをそれ以上精製せずに用いた。その粗反応生成物を酢酸エチル(
25mL)およびメタノール(5mL)に溶かし、5%Pd/C触媒で処理し、
約0.34MPa(50psi)で2時間水素化した。反応混合物を濾過し、減
圧下に溶媒留去して標題化合物を得た。それをフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーまたはエーテルでの磨砕によって精製した(収量3.9g、78%)。
【0091】 H NMR(250MHz、CDCl)7.38〜7.15(10H、m
);4.38〜4.11(2H、m)、3.90(1H、brs);3.27(
1H、dd、J=13.7、4.0);2.95〜2.67(4H、m)、2.
28〜2.17(1H、m);1.86〜1.70(1H、m);1.34(9
H、s)。
【0092】 段階2:2R−ベンジル−5S−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4R
−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)−6−フェニル−ヘキサン酸
段階1で得られた化合物(2.0g、5.1mmol)を1,2−ジメトキシ
エタン(36mL)に溶かし、水酸化ナトリウム水溶液(1.0M、36mL、
1.1当量)で処理し、室温で0.5時間撹拌した。反応混合物をクエン酸で注
意深くpH4の酸性とし、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出液をブライン
で洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、減圧下に溶媒留去した。粗ヒドロキ
シ酸をDMF(20mL)に溶かし、tert−ブチルジメチルシリルクロライ
ド(7.8g、5当量)およびイミダゾール(4.2g、10当量)で処理し、
終夜撹拌した。反応混合物をメタノールで処理し、2時間撹拌してから、減圧下
に溶媒留去した。反応混合物をクエン酸水溶液と酢酸エチルの間で分配した。有
機層をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、減圧下に溶媒留去し
た。フラッシュカラムクロマトグラフィー精製によって、標題化合物を得た(2
.55g、95%)。
【0093】 H NMR(400MHz、d−DMSO)12.08(1H、s);7
.25〜7.04(10H、m);6.45(1H、d、J=8.9);3.7
4〜3.53(2H、m);2.76〜2.50(5H、m);1.8〜1.5
(2H、m);1.22(9H、s);0.80(9H、s);0.07(3H
、s);0.05(3H、s)。
【0094】 段階3:{1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−(R)
−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−(S)−エチルカルバモイル]−2R− ヒドロキシ−5−フェニルペンチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル 段階2で得られた化合物(50mg)、HN−L−ala−L−thr−C
ONH(20mg)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル
ボジイミド塩酸塩(22mg)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(15
mg)のDMF中混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈
し、有機相をクエン酸水溶液、NaHCO水溶液、ブラインで洗浄し、脱水し
(MgSO)、濾過し、減圧下に溶媒留去した。フラッシュカラムクロマトグ
ラフィー精製によって生成物を得た(40mg、60%)。この取得物をフッ化
テトラブチルアンモニウムのTHF溶液(1.0M、2mL)に溶かし、室温で
終夜撹拌した。反応混合物をクエン酸およびエーテルで希釈し、得られた沈殿を
濾取し、洗浄し、真空乾燥して、標題化合物を得た(19mg、57%)。
【0095】 H NMR(360MHz、d−DMSO)8.02(1H、d、J=6
.8);7.44(1H、d、J=7.9);7.26〜7.08(12H、m
);6.51(1H、d、J=8.9);4.89(1H、brs);4.67
(1H、brs);4.27〜4.23(2H、brm);4.04(2H、m
);3.4(2H、m);2.9〜2.4(4H、m);1.60〜1.56(
2H、m);1.24〜0.99(15H、m)。
【0096】 適切なアミンを用い段階3と同様にして、以下の化合物も製造した。
【0097】 実施例2 {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−(S)−メチル ブチルカルバモイル)−1S−2−メチルプロピルカルバモイル]−2R−ヒド ロキシ−5−フェニルペンチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル H NMR(360MHz、d−DMSO)7.53(1H、d、J=8
.7);7.42(1H、d、J=8.7);7.23〜7.10(12H、m
);6.2(1H、vbrs);4.48(1H、brs);4.19〜4.0
9(2H、m);3.56〜3.52(2H、m);2.91〜2.54(5H
、m);2.00〜1.95(1H、m);1.74〜1.61(3H、m);
1.46〜0.80(23H、m)。
【0098】 実施例3 {1S−ベンジル−4−[1−(5−シクロヘキシル−2−オキソ−2,3− ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3(R,S)−イルカル バモイル)−(S)−エチルカルバモイル]−2R−ヒドロキシブチル}−カル バミン酸tert−ブチルエステル H NMR(400MHz、d−DMSO)10.63(0.5H、s)
;10.58(0.5H、s);8.78(0.5H、d、J=8.2);8.
68(0.5H、d、J=8.2);7.96(1H、m);7.73(1H、
m);7.55〜7.51(1H、m);7.28〜7.12(7H、m);6
.53〜6.51(1H、m);5.03〜5.00(1H、m);4.77〜
4.75(1H、m);4.50〜4.46(1H、m);3.50〜3.40
(1H、m);3.00〜2.85(2H、m);2.40〜0.80(28H
、m)。
【0099】 実施例4 {1S−ベンジル−4R−[1−(5−シクロヘキシル−2−オキソ−2,3 −ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3(R,S)−イルカ ルバモイル)−(S)−エチルカルバモイル]−2R−ヒドロキシ−5−フェニ ルペンチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル H NMR(400MHz、d−DMSO)10.65(0.5H、s)
;10.60(0.5H、s);8.62(0.5H、d、J=8.2);8.
53(0.5H、d、J=7.8);7.92〜7.88(1H、m);7.7
6〜7.74(1H、m);7.54〜7.51(1H、m);7.29〜7.
09(12H、m);6.52〜6.48(1H、m);5.00〜4.98(
1H、m);4.65〜4.60(1H、m);4.50〜4.40(1H、m
);3.51〜3.38(2H、m);3.0〜2.4(5H、m);2.0〜
1.1(25H、m)。
【0100】 実施例5 {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−フェニルエチル カルバモイル)−1S−3−メチルブチルカルバモイル]−2R−ヒドロキシ− 5−フェニルペンチル}−カルバミン酸ベンジルエステル 7.89(1H、d、J=7.2);7.65(1H、d、J=7.2);7
.35〜7.02(23H、m);4.98〜4.78(3H、m);4.44
〜4.37(1H、m);4.22〜4.10(1H、m);3.60〜3.5
2(1H、m);3.52〜3.42(1H、m);3.02〜2.98(1H
、m);2.90〜2.40(6H、m);1.70〜1.20(5H、m);
0.81(3H、d、J=6.5);0.75(3H、d、J=6.5)。
【0101】 実施例6 {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−フェニルエチル カルバモイル)−1S−3−メチルブチルカルバモイル]−2−オキソ−5−フ ェニルペンチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−フェニルエチル
カルバモイル)−1S−3−メチルブチルカルバモイル]−2S−ヒドロキシ−
5−フェニルペンチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(S. J. deSo
lms et al, J. Med. Chem., 1991, 34, 2852)(68.9mg、0.10mmo
l)を氷酢酸(3mL)に溶かし、二クロム酸ピリジニウム(92mg、0.2
5mmol)で処理し、室温で3時間撹拌した。反応混合物をNaHCO溶液
で注意深く中和し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出液をNaHCO 溶液で洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、減圧下に溶媒留去した。酢酸エ
チルで磨砕することで、標題化合物、(49.6mg、72%)を得た。
【0102】 FMOC−ジーバーアミド樹脂を用い、本明細書に記載の方法によって、下記
の3種類の化合物を製造した。
【0103】 実施例7 {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−フェニルエチル カルバモイル)−1S−3−メチル−ブチルカルバモイル]−2R−ヒドロキシ −5−フェニルペンチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル H NMR(d−DMSO、360MHz)δ7.88(1H、d、J=
8Hz)、7.63(1H、d、J=8Hz)、7.28〜7.06(17H、
m)、6.47(1H、d、J=9.3Hz)、4.71(1H、d、J=5.
3Hz)、4.40(1H、m)、4.16(1H、m)、3.50〜2.30
(7H、m)、1.70〜1.30(5H、m)、1.24(9H、s)、1.
10(1H、s)、0.82(3H、d、J=6.6Hz)、0.76(3H、
d、J=6.6Hz)。
【0104】 LC−MS(APcI)673(M+H)、695(M+Na)。
【0105】 実施例8 {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−フェニルエチル カルバモイル)−S−エチルカルバモイル]−2R−ヒドロキシ−5−フェニル ペンチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル H NMR(d−DMSO、360MHz)δ7.90(1H、d、J=
8Hz)、7.66(1H、d、J=8Hz)、7.28〜7.06(17H、
m)、6.49(1H、d、J=9.3Hz)、4.82(1H、d、J=5.
3Hz)、4.43(1H、m)、4.18(1H、m)、3.50〜2.30
(7H、m)、1.70〜0.90(15H、m)。
【0106】 LC−MS(APcI)631(M+H)、653(M+Na)。
【0107】 実施例9 (1S−ベンジル−4R−{1S−[(カルバモイルフェニルメチル)カルバ モイル]−S−エチルカルバモイル}−2R−ヒドロキシ−5−フェニルペンチ ル)カルバミン酸tert−ブチルエステル H NMR(d−DMSO、360MHz)δ8.11(1H、d、J=
8Hz)、7.74(1H、d、J=8Hz)、7.28〜7.06(17H、
m)、6.45(1H、d、J=9.3Hz)、4.75(1H、d、J=5.
3Hz)、4.41(1H、m)、4.17(1H、m)、3.50〜2.30
(5H、m)、1.70〜0.90(15H、m)。
【0108】 LC−MS(APcI)617(M+H)、639(M+Na)。
【0109】 明瞭を期するため、本発明の具体的実施例化合物の構造は下記の通りである。
本明細書に示した名称に不明瞭な点がある場合には、下記の構造が正しいものと
する。
【0110】
【表1】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年1月22日(2002.1.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、 Rは、 (1) (i)水酸基; (ii)カルボキシ; (iii)ハロゲン; (iv)C1−4アルコキシ; (v)C1−4アルコキシカルボニル; (vi)−NRであって、RおよびRが独立に、水素、C1−5 アルキルおよびC1−5アルコキシC1−5アルキルから選択されるもの; (vii)−CONRまたはOCONRであって、Rおよび
が独立に上記で定義の通りであるもの; (viii)−N(R)QRであって、 QがC(O)、C(S)、SOまたはC(NH)であり; Rが水素またはC1−4アルキルであり; Rが水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4 アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノであり、各アルキル基が独立に
選択されるもの; (ix)C3−7シクロアルキル; (x)フェニルもしくはナフチル;O、NおよびSから独立に選択される1
、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員複素環であって、そのヘテロ原
子のうちでOもしくはSであるのは1個以下であるもの;1、2もしくは3個の
窒素原子を有する6員複素環であって、それぞれが (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル
、 (d)C1−4アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りで
あるもの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRもしくはOCONRであって、RおよびR が独立に上記で定義の通りであるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
通りであるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
通りであるもの、 (j)N(R)COR8′であって、Rが独立に上記で定義の通りで
あり、R8′が独立にRについて定義の通りであるもの; (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定
義の通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基によって置換されていても良いもの から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていても良いC1−10
ルキル、C2−10アルケニルまたはC2−10アルキニル;あるいは (2)フェニルもしくはナフチル;O、NおよびSから独立に選択される1、
2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員複素環であって、そのヘテロ原子
のうちでOもしくはSであるのは1個以下であるもの;1、2もしくは3個の窒
素原子を有する6員複素環であって、それぞれが (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル、 (d)C1−4アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りであ
るもの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRもしくはOCONRであって、RおよびR が独立に上記で定義の通りであるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通
りであるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通
りであるもの、 (j)N(R)COR8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定
義の通りであるもの、 (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定義
の通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基によって置換されていても良いものであ
り; RおよびRは独立に、C1−10アルキル、C1−10アルコキシ、C −10 アルケニル、C2−10アルケニルオキシ、C2−10アルキニルまたは
2−10アルキニルオキシ;フェニル;ナフチル;O、NおよびSから独立に
選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員ヘテロ芳香環であ
って、そのヘテロ原子のうちでOもしくはSであるのは1個以下であるもの;1
、2もしくは3個の窒素原子を有する6員ヘテロ芳香環;ならびに(CH基であって、Qがフェニル、ナフチル、O、NおよびSから独立に選択さ
れる1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有しOもしくはSであるのは前記ヘ
テロ原子のうちの1個以下である5員ヘテロ芳香環、および1、2もしくは3個
の窒素原子を有する6員ヘテロ芳香環であるものから選択され;RおよびR はそれぞれ独立に、 (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−3アルキル、C2−3アルケニルおよびC2−3アルキニル、 (d)C1−3アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りである
もの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRもしくはOCONRであって、RおよびR
独立に上記で定義の通りであるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通り
であるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通り
であるもの、 (j)N(R)COR8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定義
の通りであるもの、 (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定義の
通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基で置換されていても良く; あるいはRは水素であっても良く; RおよびRは独立に、水素、ハロゲンで置換されていても良いC1−6
ルキル、水酸基、チオール、アミノ、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチ
オ、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニルおよび(CHから選
択され;Qは、O、NおよびSから選択されても良い1、2、3もしくは4個
のヘテロ原子を有する5員の不飽和複素環であって1個以下のヘテロ原子がOも
しくはSであるもの、1、2もしくは3個のN原子を有する6員の不飽和複素環
ならびにフェニルおよびナフチル、あるいはインドリルである縮合環であり;前
記の各環は、水酸基、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、チオール、C −4 アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、カルボキシ、アミド、COHおよび−
NHC(NHから独立に選択される1〜3個の基で置換されていても良く
;前記各環は、ベンゼン環に縮合していても良く; Aは (1)水素; (2) (i)水酸基; (ii)カルボキシ; (iii)ハロゲン; (iv)C1−4アルコキシ; (v)C1−4アルコキシカルボニル; (vi)−NRであって、RおよびRが独立に、水素、C1−5 アルキルおよびC1−5アルコキシC1−5アルキルから選択されるもの; (vii)−CONRまたはOCONRであって、Rおよび
が独立に上記で定義の通りであるもの; (viii)−N(R)QRであって、 QがC(O)、C(S)、SOまたはC(NH)であり; Rが水素またはC1−4アルキルであり; Rが水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4 アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノであり、各アルキル基が独立に
選択されるもの; (ix)C3−7シクロアルキル; (x)フェニルもしくはナフチル;O、NおよびSから独立に選択される1
、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員複素環であって、そのヘテロ原
子のうちでOもしくはSであるのは1個以下であるもの;1、2もしくは3個の
窒素原子を有する6員複素環であって、それぞれが (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル
、 (d)C1−4アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りで
あるもの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRもしくはOCONRであって、RおよびR が独立に上記で定義の通りであるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
通りであるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
通りであるもの、 (j)N(R)COR8′であって、Rが独立に上記で定義の通りで
あり、R8′が独立にRについて定義の通りであるもの; (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定
義の通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基によって置換されていても良いもの から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていても良いC1−10
ルキル、C2−10アルケニルまたはC2−10アルキニル;あるいは (3)7員複素環であって、 −式Iの化合物の残りの部分への結合位置で、その結合以外では未置換であ
る炭素原子を有し、 −結合位置に対してα位にある第1の原子で、未置換または酸素原子もしく
は硫黄原子によって置換された炭素原子を有し、 −前記第1のα原子に対してα位にあって、結合位置に対してβ位にある第
1の原子で、炭素原子もしくは窒素原子を有し、 −結合位置に対してα位にある第2の原子で、酸素原子もしくは窒素原子に
よって置換されていても良い炭素原子を有し、 −前記第2のα原子に対してα位にあって、結合位置に対してβ位にある第
2の原子で、炭素原子もしくは窒素原子を有し、 −2個の残りの原子で炭素原子を有し; −第2のα原子と第2のβ原子の間に二重結合が存在していても良く; −前記7員複素環が、結合位置および第1のα原子単独もしくはそれらの組
合せ以外の隣接する原子対を介して1個もしくは2個の芳香環に縮合していても
良く; −前記芳香環がベンゼンであるか、あるいはO、NおよびSから選択される
1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員複素環であってOもしくはS
であるヘテロ原子が1個以下であるもの、あるいは1、2もしくは3個の窒素原
子を有する6員複素環であることができ; −あるいは、結合位置および第1のα原子単独もしくはそれらの組合せ以外
の7員複素環における隣接する炭素原子対が、縮合シクロプロピル環もしくはシ
クロペンチル環の一部を形成していても良く; −前記7員環の1〜3個の置換可能な原子が、 水酸基、ハロゲン、メトキシもしくは炭素原子数1〜4個のアルキルによ
って置換されていても良い上記で定義の芳香環、 ハロゲン原子;水酸基;水酸基、ハロゲン、メトキシもしくは炭素原子数
1〜4個のアルキルによって置換されていても良い上記で定義の芳香環;炭素原
子数3〜7個のシクロアルキル;メトキシ;炭素原子数7〜12個のビシクロア
ルキル;5〜7個の原子を有する複素環であって、そのうちの1個が酸化されて
いても良い酸素、窒素もしくは硫黄であるものによって置換されていても良い炭
素原子数1〜4個のアルキル基、 5〜7個の原子を有する複素環であって、そのうちの1個が酸化されてい
ても良い酸素、窒素もしくは硫黄であるもの、 炭素原子数3〜7個のシクロアルキル、あるいは 炭素原子数7〜12個のビシクロアルキル によって置換されていても良いもの であり;あるいは 同一の窒素に結合した2個の基Aが、その原子と一体となって、O、Nおよび
Sから独立に選択される1、2もしくは3個のさらに別のヘテロ原子をしていて
も良い5員複素環であって、そのヘテロ原子のうちでOもしくはSであるのは1
個以下であるもの;または1もしくは2個のさらに別の窒素原子を有していても
良い6員複素環を形成しており;その各環は、 (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル
、 (d)C1−4アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りで
あるもの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRもしくはOCONRであって、RおよびR が独立に上記で定義の通りであるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
通りであるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
通りであるもの、 (j)N(R)COR8′であって、Rが独立に上記で定義の通りで
あり、R8′が独立にRについて定義の通りであるもの; (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定
義の通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基によって置換されていても良く; Bは、C=OまたはR配置でのCHOHであり; Xは、酸素もしくは結合であり; nは、0または1であり; pは0、1、2または3であり; qは0、1、2または3であり; ただし、複数の水酸基によって置換されている炭素原子はない。]の、アルツ
ハイマー病の治療または予防のための医薬品の製造における、使用。
【化2】
【化3】 式中、 Rは、フェニル、C1−6アルキルまたはC3−7シクロアルキルであり; Yが、水素またはC1−6アルキルであり; nが0または1であり; pが1であり; qがゼロまたは1である、請求項2または3に記載の化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 5/065 C12N 9/99 5/068 A61K 37/02 C12N 9/99 37/64 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ハーリソン,テイモシー イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク (72)発明者 ハント,ピーター・アラン イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク (72)発明者 ナデイン,アラン・ジヨン イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク Fターム(参考) 4C084 AA02 AA03 AA07 BA14 CA59 MA13 MA17 MA22 MA23 MA31 MA32 MA35 MA36 MA37 MA41 MA43 MA52 MA55 MA57 MA59 MA60 MA63 NA14 ZA162 ZC202 ZC412 4C086 AA01 AA02 AA03 BC71 MA01 MA04 MA13 MA17 MA23 MA31 MA32 MA35 MA36 MA37 MA41 MA43 MA52 MA55 MA57 MA59 MA60 MA63 NA14 ZA16 ZC20 ZC41 4H045 AA10 BA11 BA50 DA55 EA27 FA31

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式Iの化合物または該化合物の製薬上許容される塩。 【化1】 [式中、 Rは、 (1) (i)水酸基; (ii)カルボキシ; (iii)ハロゲン; (iv)C1−4アルコキシ; (v)C1−4アルコキシカルボニル; (vi)−NRであって、RおよびRが独立に、水素、C1−5 アルキルおよびC1−5アルコキシC1−5アルキルから選択されるもの; (vii)−CONRまたはOCONRであって、Rおよび
    が独立に上記で定義の通りであるもの; (viii)−N(R)QRであって、 QがC(O)、C(S)、SOまたはC(NH)であり; Rが水素またはC1−4アルキルであり; Rが水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4 アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノであり、各アルキル基が独立に
    選択されるもの; (ix)C3−7シクロアルキル; (x)フェニルもしくはナフチル;O、NおよびSから独立に選択される1
    、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員複素環であって、そのヘテロ原
    子のうちでOもしくはSであるのは1個以下であるもの;1、2もしくは3個の
    窒素原子を有する6員複素環であって、それぞれが (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル
    、 (d)C1−4アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りで
    あるもの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRもしくはOCONRであって、RおよびR が独立に上記で定義の通りであるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
    通りであるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
    通りであるもの、 (j)N(R)COR8′であって、Rが独立に上記で定義の通りで
    あり、R8′が独立にRについて定義の通りであるもの; (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定
    義の通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基によって置換されていても良いもの から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていても良いC1−10
    ルキル、C2−10アルケニルまたはC2−10アルキニル;あるいは (2)フェニルもしくはナフチル;O、NおよびSから独立に選択される1、
    2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員複素環であって、そのヘテロ原子
    のうちでOもしくはSであるのは1個以下であるもの;1、2もしくは3個の窒
    素原子を有する6員複素環であって、それぞれが (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル、 (d)C1−4アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りであ
    るもの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRもしくはOCONRであって、RおよびR が独立に上記で定義の通りであるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通
    りであるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通
    りであるもの、 (j)N(R)COR8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定
    義の通りであるもの、 (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定義
    の通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基によって置換されていても良いものであ
    り; RおよびRは独立に、C1−10アルキル、C1−10アルコキシ、C −10 アルケニル、C2−10アルケニルオキシ、C2−10アルキニルまたは
    2−10アルキニルオキシ;フェニル;ナフチル;O、NおよびSから独立に
    選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員ヘテロ芳香環であ
    って、そのヘテロ原子のうちでOもしくはSであるのは1個以下であるもの;1
    、2もしくは3個の窒素原子を有する6員ヘテロ芳香環;ならびに(CH基であって、Qがフェニル、ナフチル、O、NおよびSから独立に選択さ
    れる1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有しOもしくはSであるのは前記ヘ
    テロ原子のうちの1個以下である5員ヘテロ芳香環、および1、2もしくは3個
    の窒素原子を有する6員ヘテロ芳香環であるものから選択され;RおよびR はそれぞれ独立に、 (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−3アルキル、C2−3アルケニルおよびC2−3アルキニル、 (d)C1−3アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りである
    もの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRもしくはOCONRであって、RおよびR
    独立に上記で定義の通りであるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通り
    であるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通り
    であるもの、 (j)N(R)COR8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定義
    の通りであるもの、 (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定義の
    通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基で置換されていても良く; あるいはRは水素であっても良く; RおよびRは独立に、水素、ハロゲンで置換されていても良いC1−6
    ルキル、水酸基、チオール、アミノ、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチ
    オ、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニルおよび(CHから選
    択され;Qは、O、NおよびSから選択されても良い1、2、3もしくは4個
    のヘテロ原子を有する5員の不飽和複素環であって1個以下のヘテロ原子がOも
    しくはSであるもの、1、2もしくは3個のN原子を有する6員の不飽和複素環
    ならびにフェニルおよびナフチル、あるいはインドリルである縮合環であり;前
    記の各環は、水酸基、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、チオール、C −4 アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、カルボキシ、アミド、COHおよび−
    NHC(NHから独立に選択される1〜3個の基で置換されていても良く
    ;前記各環は、ベンゼン環に縮合していても良く; Aは (1)水素; (2) (i)水酸基; (ii)カルボキシ; (iii)ハロゲン; (iv)C1−4アルコキシ; (v)C1−4アルコキシカルボニル; (vi)−NRであって、RおよびRが独立に、水素、C1−5 アルキルおよびC1−5アルコキシC1−5アルキルから選択されるもの; (vii)−CONRまたはOCONRであって、Rおよび
    が独立に上記で定義の通りであるもの; (viii)−N(R)QRであって、 QがC(O)、C(S)、SOまたはC(NH)であり; Rが水素またはC1−4アルキルであり; Rが水素、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4 アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノであり、各アルキル基が独立に
    選択されるもの; (ix)C3−7シクロアルキル; (x)フェニルもしくはナフチル;O、NおよびSから独立に選択される1
    、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員複素環であって、そのヘテロ原
    子のうちでOもしくはSであるのは1個以下であるもの;1、2もしくは3個の
    窒素原子を有する6員複素環であって、それぞれが (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル
    、 (d)C1−4アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りで
    あるもの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRもしくはOCONRであって、RおよびR が独立に上記で定義の通りであるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
    通りであるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
    通りであるもの、 (j)N(R)COR8′であって、Rが独立に上記で定義の通りで
    あり、R8′が独立にRについて定義の通りであるもの; (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定
    義の通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基によって置換されていても良いもの から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていても良いC1−10
    ルキル、C2−10アルケニルまたはC2−10アルキニル;あるいは (3)7員複素環であって、 −式Iの化合物の残りの部分への結合位置で、その結合以外では未置換であ
    る炭素原子を有し、 −結合位置に対してα位にある第1の原子で、未置換または酸素原子もしく
    は硫黄原子によって置換された炭素原子を有し、 −前記第1のα原子に対してα位にあって、結合位置に対してβ位にある第
    1の原子で、炭素原子もしくは窒素原子を有し、 −結合位置に対してα位にある第2の原子で、酸素原子もしくは窒素原子に
    よって置換されていても良い炭素原子を有し、 −前記第2のα原子に対してα位にあって、結合位置に対してβ位にある第
    2の原子で、炭素原子もしくは窒素原子を有し、 −2個の残りの原子で炭素原子を有し; −第2のα原子と第2のβ原子の間に二重結合が存在していても良く; −前記7員複素環が、結合位置および第1のα原子単独もしくはそれらの組
    合せ以外の隣接する原子対を介して1個もしくは2個の芳香環に縮合していても
    良く; −前記芳香環がベンゼンであるか、あるいはO、NおよびSから選択される
    1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5員複素環であってOもしくはS
    であるヘテロ原子が1個以下であるもの、あるいは1、2もしくは3個の窒素原
    子を有する6員複素環であることができ; −あるいは、結合位置および第1のα原子単独もしくはそれらの組合せ以外
    の7員複素環における隣接する炭素原子対が、縮合シクロプロピル環もしくはシ
    クロペンチル環の一部を形成していても良く; −前記7員環の1〜3個の置換可能な原子が、 水酸基、ハロゲン、メトキシもしくは炭素原子数1〜4個のアルキルによ
    って置換されていても良い上記で定義の芳香環、 ハロゲン原子;水酸基;水酸基、ハロゲン、メトキシもしくは炭素原子数
    1〜4個のアルキルによって置換されていても良い上記で定義の芳香環;炭素原
    子数3〜7個のシクロアルキル;メトキシ;炭素原子数7〜12個のビシクロア
    ルキル;5〜7個の原子を有する複素環であって、そのうちの1個が酸化されて
    いても良い酸素、窒素もしくは硫黄であるものによって置換されていても良い炭
    素原子数1〜4個のアルキル基、 5〜7個の原子を有する複素環であって、そのうちの1個が酸化されてい
    ても良い酸素、窒素もしくは硫黄であるもの、 炭素原子数3〜7個のシクロアルキル、あるいは 炭素原子数7〜12個のビシクロアルキル によって置換されていても良いもの であり;あるいは 同一の窒素に結合した2個の基Aが、その原子と一体となって、O、Nおよび
    Sから独立に選択される1、2もしくは3個のさらに別のヘテロ原子をしていて
    も良い5員複素環であって、そのヘテロ原子のうちでOもしくはSであるのは1
    個以下であるもの;または1もしくは2個のさらに別の窒素原子を有していても
    良い6員複素環を形成しており;その各環は、 (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル
    、 (d)C1−4アルコキシ、 (e)NRであって、RおよびRが独立に上記で定義の通りで
    あるもの、 (f)COであって、Rが独立に上記で定義の通りであるもの、 (g)CONRもしくはOCONRであって、RおよびR が独立に上記で定義の通りであるもの、 (h)SONRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
    通りであるもの、 (i)CHNRであって、RおよびRが独立に上記で定義の
    通りであるもの、 (j)N(R)COR8′であって、Rが独立に上記で定義の通りで
    あり、R8′が独立にRについて定義の通りであるもの; (k)NRSO8′であって、RおよびR8′が独立に上記で定
    義の通りであるもの から独立に選択される1〜3個の基によって置換されていても良く; Bは、C=OまたはR配置でのCHOHであり; Xは、酸素もしくは結合であり; nは、0または1であり; pは0、1、2または3であり; qは0、1、2または3であり; ただし、複数の水酸基によって置換されている炭素原子はない。]
  2. 【請求項2】 下記式I′、I″またはI″′の構造を有する請求項1に記
    載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。 【化2】
  3. 【請求項3】 Rが (1) (i)水酸基; (ii)ハロゲン; (iii)アミノ; (iv)C1−4アルコキシおよび (v) (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル
    、 (d)C1−4アルコキシおよび (e)アミノ から独立に選択される1個もしくは2個の基によって置換されていても良
    いフェニル から独立に選択される1個もしくは2個の置換基で置換されていても良いC 1−10 アルキルC2−10アルケニルもしくはC2−10アルキニル;あるい
    は (2) (a)ハロゲン、シアノおよびニトロ、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル、 (d)C1−4アルコキシおよび (e)アミノ から独立に選択される1個もしくは2個の基によって置換されていても良い
    フェニルであり; RおよびRがいずれも(CHであり;Qは、 (a)ハロゲン、 (b)水酸基、 (c)C1−4アルキル、C2−4アルケニルおよびC2−4アルキニル、 (d)C1−4アルコキシおよび (e)アミノ から独立に選択される1個もしくは2個の基によって置換されていても良い
    フェニルであり; RおよびRが独立に、ハロゲン、水酸基、アミノまたはC1−4アルコキ
    シによって置換されていても良いC1−6アルキルならびに(CH
    ら選択され;Qが、水酸基、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、チオー
    ル、C1−4アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、カルボキシ、アミド、CO
    およびNHC(NHによって置換されていても良いフェニルであり; Aが水素または下記のものであり; 【化3】 式中、 Rは、フェニル、C1−6アルキルまたはC3−7シクロアルキルであり; Yが、水素またはC1−6アルキルであり; nが0または1であり; pが1であり; qがゼロまたは1である請求項1または2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−(R)−ヒドロ
    キシプロピルカルバモイル)−(S)−エチルカルバモイル]−2R−ヒドロキ
    シ−5−フェニルペンチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル; {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−(S)−メチル
    ブチルカルバモイル)−1S−2−メチルプロピルカルバモイル]−2R−ヒド
    ロキシ−5−フェニルペンチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル; {1S−ベンジル−4−[1−(5−シクロヘキシル−2−オキソ−2,3−
    ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3(R,S)−イルカル
    バモイル)−(S)−エチルカルバモイル]−2R−ヒドロキシブチル}−カル
    バミン酸tert−ブチルエステル; {1S−ベンジル−4R−[1−(5−シクロヘキシル−2−オキソ−2,3
    −ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3(R,S)−イルカ
    ルバモイル)−(S)−エチルカルバモイル]−2R−ヒドロキシ−5−フェニ
    ルペンチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル; {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−フェニルエチル
    カルバモイル)−1S−3−メチルブチルカルバモイル]−2R−ヒドロキシ−
    5−フェニルペンチル}−カルバミン酸ベンジルエステル; {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−フェニルエチル
    カルバモイル)−1S−3−メチルブチルカルバモイル]−2−オキソ−5−フ
    ェニルペンチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル; {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−フェニルエチル
    カルバモイル)−1S−3−メチル−ブチルカルバモイル]−2R−ヒドロキシ
    −5−フェニルペンチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル; {1S−ベンジル−4R−[1−(1S−カルバモイル−2−フェニルエチル
    カルバモイル)−S−エチルカルバモイル]−2R−ヒドロキシ−5−フェニル
    ペンチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル; (1S−ベンジル−4R−{1S−[(カルバモイルフェニルメチル)カルバ
    モイル]−S−エチルカルバモイル}−2R−ヒドロキシ−5−フェニルペンチ
    ル)カルバミン酸tert−ブチルエステル から選択される請求項1に記載の化合物ならびに該化合物の製薬上許容される
    塩。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の1以上の化合物および
    製薬上許容される担体を含む医薬組成物。
  6. 【請求項6】 ヒト身体の治療方法で使用される請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の化合物。
  7. 【請求項7】 前記治療が、β−アミロイド沈着に関連する状態に対するも
    のである請求項6に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 アルツハイマー病の治療または予防用の医薬品の製造におけ
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の化合物の使用。
  9. 【請求項9】 アルツハイマー病を患う患者またはアルツハイマー病になる
    傾向を有する患者の治療方法であって、有効量の請求項1に記載の化合物をその
    患者に投与する段階を有する方法。
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