JP2003520077A - 眼内圧を低減するためのシステムと方法 - Google Patents

眼内圧を低減するためのシステムと方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、眼内圧を低減するシステムおよび方法を提供し、それによって、緑内障および他の異常を治療する。本発明のシステムは、透明角膜(104)を横切って挿入可能な分流路(10)および分流路を角膜横断位置に挿入するための送出装置(200)を含む。分流路は、1つの端部にヘッド(12)および反対側の端部にフット(18)、および前房(108)から角膜の外部表面への房水の通過を可能にする、ヘッドからフットに通じるチャネル(24)を有する。房水の流出を調節するため、および微生物の侵入を阻止するために、除去可能なフィルタ(28)がチャネル内部に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (背景) (関連する出願) 本出願は、参照として本明細書に内容が組み込まれている2000年1月12
日に出願された米国特許出願第60/175,658号、「Glaucoma
Pressure Relief Valve and Drug Deliv
ery Device」に関連し、その権利を主張する。
【0002】 (発明の属する技術分野) 本発明は、一般に、眼内圧を低減するためのシステムと方法に関する。1つの
実施形態において、本発明は、緑内障の高眼内圧特性を解放するための房水の排
水のための植込み可能なデバイスに関する。
【0003】 (従来の技術) 眼球は、形状および状態が、外部中空膠原質球体を満たす内因性流体によって
維持されている実質的に球形構造をしている。眼球の内部は、前房および後房の
2つの房に分かれている。これらの房の間には、水晶体、およびそれを支持して
いる組織、および関連する組織が懸垂している。後房は、眼内圧(IOP)と呼
ばれる眼球内の圧力レベルに大幅に寄与しているとは考えられていない硝子体液
と呼ばれる膠様材料で満たされている。対照的に、前房は、一定して生産され、
再吸収されている房水と呼ばれる水っぽい流体で満たされている。この流体は、
上に横たわる角膜、およびそれを取り囲む全ての構造に対して圧力をかけている
。もし生産される房水の量が過剰であれば、前房内部および眼球内部の圧力は上
昇する。正常なIOPは、房水の生産と再吸収の間の健全な平衡からもたらされ
る。
【0004】 房水は、虹彩の基部の後方で生産され、前房に流れ込む。再吸収は線維柱網系
を介して起こり、そこから、この流体は鞏膜血管に通過し、血流に取り込まれる
。前房内の圧力の特定の範囲が正常と考えられており、一般に10と21ミリH
gの間である。前房内の圧力は、房水がいかに迅速に生産されるかと、線維柱網
系を介していかに迅速に排水されるかとで決定される。排水系への障害は、上昇
した眼内圧をもたらすことがある。上昇したIOPの持続は、上昇したIOPが
視神経を損傷し、視力に影響を及ぼすことがあり、適切な処置を行わないと最後
には盲目に至る緑内障と呼ばれる状態を作り出す。
【0005】 緑内障のためには、様々な処置が利用可能である。診療は、流体の流出を改善
して、または、流体の生産量を減少させてIOPを低減するための努力を重ねて
いる。利用可能な治療法は、局所的な目薬の投薬または体系的な投薬を含んでも
よい。しかし、医薬品による治療は、患者が従わないこと、高い費用、または、
十分に認識されている多くの併発症と副作用のいずれか1つによっても、失敗す
ることがある。医薬品による治療が成功しなかった場合、房水の過剰を解放する
ため、通常の解剖学的構造を変更するか、または、植込み可能な排水装置を導入
するかのいずれかのためにさらに侵襲的な治療法を患者に提供することができる
。例えば、線維柱網の解剖学的構造を変更し、前房の排水を促進するためにレー
ザ手術を推奨することができる。また、緑内障治療のためには、他のレーザを介
した眼科学的処理も利用可能である。医学的治療およびレーザの介入にもかかわ
らず、上昇した眼内圧を有し続ける緑内障の眼は、決定的な外科的処理を必要と
することがある。
【0006】 1つの例として、従来のタイプの外科的介入は、瘻孔または他の排水流路を眼
の前房の外へ作ることを目指している。これによって、房水は、しばしば「水疱
」と呼ばれる外科的に作られた結膜下の、または、鞏膜の空洞内に流れるように
向けられ、ここから、この流体は血流が再吸収されることができる。この手術は
、過剰な流体が前房の外に流れることを可能にすることによって、眼内圧を低減
する。しかし、このような処理には、いくつかの知られている限界が付随する。
第一に、傷の正常な治癒が、瘻孔の明白さおよび排水空洞の寸法に干渉する傾向
にあり、そのため、これらの手術が、許容できない率で失敗することがある。こ
のタイプの外科手術の成功率を上昇させるために、内科医は、傷の正常な治癒を
調節する薬剤を用いた補助薬療法を推奨することができる。このような治療法は
、これらの処理に関連した第二の種類の問題、すなわち、房水の過剰な、または
、迅速過ぎる流出の出現率を上昇させる。多すぎる房水の余りに素早い除去は、
眼内圧を、低緊張と呼ばれる状態である危険なほど低いレベルに急激に低下させ
ることがあり、視力を脅かす多くの併発症の潜在的な原因となっていることはよ
く知られている。この問題を防止するため、手術部位は、制御された房水排水を
作り出すために十分良好に治癒しなければならない。これが起きるためには、傷
の正常な治癒が不可欠である。したがって、傷の治癒を妨げる治療法は、過剰な
房水排水に関連した危険を増加させる。このタイプの従来の排水処理に付随する
第三の種類の問題は、感染の危険が高まることである。鞏膜の、または、結膜下
の水疱への房水の排水は、微生物が侵入できる流体環境を提供することによって
、感染の危険をもたらす。さらに、感染が流体で満たされた空洞内で確立される
場合は、微生物が、排水流路を介して逆行することができ、眼の前房に進入し、
それも同様に感染させる。これはさらに深刻な状態である。
【0007】 従来の手術に関連した問題のいくつかに対処するため、前房から過剰な流体を
排水するために努力を払う多くの植込み可能な装置が提案されている。軟組織手
術に影響を及ぼす上記に説明した問題は、しかし、同様に、植込み手術にも影響
を及ぼす。手術が眼内インプラントの植込みを含むとしても、傷の治癒メカニズ
ムはそのまま作用する。確かに、人工材料は傷の局所的な治癒を刺激し過ぎるこ
とがあり、過剰な瘢痕組織の形成をもたらす。さらに、例え、人工装置がプロセ
スに含まれているとしても、房水の流出速度の制御は不可欠のままである。加え
て、感染の危険が残る。眼の外側から内側への微生物を送り出すために利用可能
な機械的導管を備えた何らかのメカニズムが、逆行による感染を抑えるために望
ましい。最後に、眼は、人体のほとんどの組織と同じく、人工材料の長期にわた
る存在に対する耐性が限られている。局所的に設置されたインプラントは、周囲
の組織を異常に刺激することがある。もちろん、眼は、特に敏感である。眼の表
面に植込まれる装置は、患者によって、慢性の、頑固な、かつ、迷惑な異物とし
て認識されることがある。最後に、眼の組織は非常に繊細であるため、インプラ
ントは、傷付きやすい、隣接した、下方の、または、上に横たわる組織を損傷し
ないように設計され、設置されなければならない。しかし、当初は適切に設置さ
れたとしても、インプラントは、その場所の組織の動きによって移動させられる
ことがあるか、または、傷の収縮性治癒プロセスによって突き出されることがあ
る。
【0008】 従来技術の様々な装置は、これらの問題のいくつか、または、全てに解決策を
提供することを趣旨とする。例えば、従来技術のある装置は、鞏膜内または結膜
下に植込まれた貯水部または排水領域に房水を分流させる。しかし、既に述べた
ように、これらの装置は、房水の流出の調節、感染の阻止、および局所組織への
異常刺激と外傷の問題に直面している。房水の流出の調節という第一の問題は、
流体の流出を生物学的に制限するために、傷が十分に治癒するまでは、この流体
の排水速度がインプラントの機械的特性に実質的に依存するために生じる。房水
の流出に対する生物学的抵抗と機械的抵抗の釣り合いを効果的に取ることは、イ
ンプラントに基づいた排水処理に対する問題として残る。従来技術の装置は、房
水流出を制限するための様々なメカニズムを利用する。しかし、傷の治癒が確立
したなら、これらのメカニズムの各々は負担となることがある。インプラント内
の制限的要素は、傷の治癒によって有効となる制限と組み合わされた時、ことに
よると非治療学的レベルにまで、房水流出の速度を過度に低下させることがある
。眼内感染の可能性という第二の問題は、インプラントの存在が、前房の内部に
細菌が進入することができる導管を提供するために生じる。従来技術のある排水
装置は、前房内への感染の逆行送達を阻止するために、フィルタもしくはバルブ
、または、他の導管システムを導入している。しかし、これらのメカニズムは制
限を有する。すなわち、それらは、微生物の通過を阻止するうえで効果的である
時、効果的な排水も妨げることがある水圧効果を流体の流出に及ぼすことである
。最後に、局所組織の耐性の問題は、これらの異物が、組織の反応を刺激して局
所的な膨張または突出が最大になることがあり、患者にとって感知でき、不愉快
であることもあるために、従来技術のある装置に生じる。インプラントの存在に
対するこれらの反応は、インプラントの使用を臨床的に不適切なものにすること
がある。
【0009】 房水排水を有効にするために透明角膜を介して設置された装置は、鞏膜または
結膜下への植込みに付随するある制限を回避することを意図されている。ある装
置、例えば、米国特許第3,788,327号と米国特許第5,807,302
号、および米国特許第5,743,868号は、涙と混合するために、角膜の表
面に前房の流体を排水する角膜横断導管を提供する。上記に述べた特許で教示す
る装置は、流出の調節、微生物の制限、局所組織との親和性、および位置安定性
の問題に向けられた特徴を含む。既に検討したように、これらの問題は、角膜横
断装置と同様に影響を及ぼす。したがって、傷の治癒の気まぐれにもかかわらず
、房水の十分に制御された流出を可能にする、生体と親和性を持つ前房排水装置
に対する必要性が残る。微生物の進入を制限でき、それによって、眼の内部を感
染から保護できる排水装置に対するさらなる必要性が残る。加えて、患者にとっ
て、十分に耐性があって心地よい眼科学的排水装置に対する必要性が残る。最後
に、位置安定性の問題は、満足に解決されていない。排斥、移動、突出の恐れが
なく、安全に高い信頼性で適切な位置に設置できる排水装置に対する必要性が、
当技術分野において存在する。
【0010】 緑内障などの状態における前房の恒久的または耐久性のある排水に対する前述
の必要性に加えて、一時的な前房排水または減圧に対する付加的な必要性がある
。例えば、短い間隔(1時間〜2週間)にわたるIOPの上昇が、白内障索出お
よび網膜剥離の修復を含む多くの眼科学的処理に続いて存在することがある。さ
らに、内科医は、長期にわたる分流を採用しない、緑内障のための他の外科的処
理に着手する前に、緑内障におけるIOPを一時的に制御するための分流を使用
することが有利であることを見出すことがある。これら、および類似する状況に
おける短期の前房排水に対する必要性を満たすための装置に対する必要性が存在
する。
【0011】 角膜横断排水装置の無傷挿入のために特に適合された送出システムを提供する
ためのさらなる必要性が存在する。有利に、このような送出システムは、排水装
置が外科医によって設置できるように、排水装置を堅固に保持することができる
。このような送出システムは、これが角膜を介して挿入される時に、排水装置の
即座の解放をさらに可能にする。送出システムは、角膜の上皮組織および間質の
繊細な組織にいかなる付加的な損傷も導入することを回避するように組み立てら
れるがさらに望ましい。
【0012】 (発明の要約) 本発明の目的は、眼内圧を低減するためのシステムを提供することである。本
発明のシステムは、眼の透明角膜を介して前房に挿入可能で、それから房水を排
水するための分流路を含むことができる。分流路は、前房から透明角膜の外部表
面への房水の排水を可能にするチャネルを備えた実質的に円筒形の本体を含むこ
とができる。分流路は、透明角膜の外側表面に対して載るヘッド、角膜の内側表
面に載るフット、およびチャネルを介した房水の流速を調節し、微生物の進入を
最小に抑える、本体のチャネル内部に保持することができる細長いフィルタをさ
らに含むことができる。1つの実施形態において、房水は、フット内の開口部を
介して流れることができ、本体内のチャネルに進入し、これを通過し、ヘッド内
のスリットを介して出ていき、角膜の表面上を流れる。1つの実施形態において
、ヘッドおよびフットは、本体と一体化させて形成される。他の実施形態におい
て、ヘッド、フット、または、本体は、脱水可能なポリマーで作ることができる
。特定の実施形態において、ヘッドまたはフットの外部表面は、細胞の癒着また
は固着を最小に抑えるように構成することができる。特定の実施形態において、
本体の外部表面は、組織の癒着または固着を促進するように、または、組織と親
和性を持つように構成することができる。フットは、角膜を介した分流路の導入
を促進するように、特に形状を定めることができる。特定の実施形態において、
本体は、ヘッドまたはフットより外周が小さい。細長いフィルタは、詰め込み、
または、他の任意の適切なメカニズムによって本体のチャネル内部に保持するこ
とができる。細長いフィルタは、本体の近位の端部または内部の他のいかなる位
置にも設置することができる。
【0013】 他の実施形態において、本発明のシステムは、眼の前房を排水するために、角
膜を横切って設置することができるインプラントを含むことができる。インプラ
ントは、ヘッド、フット、前房と流体の連絡がある内部チャネルを有するフット
とヘッドとの間の筒状導管、および房水の流出を調節するため、および微生物の
侵入を制限、または、その進入を最小に抑えるか、または、微生物の通過を阻止
するための前房内部に詰め込むことができるフィルタを含むことができる。
【0014】 さらに他の実施形態において、本発明のシステムは角膜横断分流路を含むこと
ができ、この角膜横断位置に分流路を植込むための送出装置をさらに含むことが
できる。特定の実施形態において、送出装置を使用して植込まれる角膜横断分流
路は、ヘッド、フット、内部を通じるチャネルを有するヘッドとフットとの間の
実質的に円筒形の本体、チャネルを介した房水の流速を調節するため、およびさ
らに、微生物の進入を制限するためのチャネル内に設置されたフィルタを有する
ことができる。特定の実施形態において、送出装置は、分流路を保持するため、
および角膜の外部表面を介した挿入のために分流路を設置するために、寸法が適
合された先端部を含むことができ、近位の位置から遠位の位置に滑動できるプラ
ンジャ(plunger)であって、プランジャを滑動させることが分流路を押
し退け、角膜の外部表面を介して角膜横断位置に分流路を促進させるプランジャ
をさらに含むことができる。
【0015】 本発明のさらなる目的は、前房の流体圧力を減少させるための方法を提供し、
それによって、緑内障、および上昇した前房の圧力によって特徴付けられる他の
異常を治療することである。これらの方法は、角膜横断分流路を供給するステッ
プと、分流路を角膜横断位置に設置するための送出装置を提供するステップと、
分流路の挿入を可能にするために、角膜の外部表面を介した案内孔を切り込むス
テップと、分流路を角膜横断位置に挿入するための送出装置を採用するステップ
を含むことができる。本発明の1つの実施態様において、提供される分流路は、
実質的に円筒形の本体、ヘッド、フット、およびフィルタを有することができる
。本発明のさらに他の目的は、前房流体の一時的な排水のための方法を提供し、
それによって、眼内圧を減少させることである。一時的排水は、一時的排水周期
の完了において除去可能とすることができるか、または、その一時的周期の終了
において再吸収されるために生体内劣化が可能であってもよい装置を使用して、
例えば、1時間から数週間の短期間にわたって行われると理解されている。この
ような装置は、IOPの増加が後に続くことがあるそれらの処理に続く植込みに
役立つことがあるか、または、増加したIOPによって特徴付けられる異常の一
時的矯正として役立つことがある。
【0016】 本発明による分流路は、上昇したIOPの治療のための眼科学的技術に持続し
てきた上述の特定の問題を解決することを意図されている。第一に、分流路、そ
の送出装置、およびそれらの使用方法は、透明角膜を横切る排水システムの設置
のために適合され、それによって、結膜下または鞏膜下の排水に付随する困難を
回避することである。第二に、房水の流出は、傷治癒のメカニズムを巻き込むこ
となく、フィルタシステムによって一定して調節され、そのため、一方で低緊張
の危険を、他方で不適切な排水を回避するために、予測可能な流出速度が計算で
きる。第三に、フィルタは、細菌の進入を阻止するための制限的な経路を提供す
る。加えて、ヘッドに開口するスリットは、細菌の侵入を阻止するように形状お
よび大きさを定められている。さらに、ヘッド自体は、微生物の癒着を含む細胞
の癒着を阻止する材料から組み立てられる。第四に、装置は、角膜が十分耐性を
持つ材料で作られる。ヘッドおよびフットは、細胞の癒着を阻止し、装置を覆う
瘢痕を抑える一方、本体は、細胞の癒着を促進する材料で作られ、それによって
、装置を角膜横断位置に堅固に固着する。本発明のこれらの、および他の目的、
特徴、および長所は、以下の検討および同じ番号が同じ構成要素を表す添付の図
面からさらに明らかになる。
【0017】 (詳細な説明) 図1を参照すると、本発明による分流路10の斜視図を見ることができる。代
表的な実施形態において、分流路10は、約0.5ミリメータの外周を備えた約
1ミリメータの長さである。本図および以降の図に示される分流路10は、円筒
形の構造として示される一方、他の形状の筒状導管も、同じく適切とすることが
できる。例えば、分流路10は、より楕円の形状、または、よりレンズ状の形状
を想定することができる。図1は、分流路10を、その頂部から、または、外観
を示す。分流路10は、角膜横断の位置決めのために寸法が適合される。ヘッド
12は、分流路10が所定の位置にある時に、角膜の外部または上皮組織表面上
に配置される。この図に示すように、ヘッド12は、装置から角膜への連続的な
遷移表面を提供するためにドーム状であってもよい。この形状では、患者の瞼が
十分に耐性を持つこともできる。この形状が特に有利に見える一方、ヘッドの他
の形状も、同じ利点を提供するために設計することができる。例えば、丸くなっ
たエッジを備えた最小に突出した平坦なヘッド12は、等しく十分に耐性を持た
れることができる。他の適切な設計は、定例的な実験を越えないものを使用して
決定することもできる。ヘッド12の(図示しない)下面は、装置が設置される
角膜表面の形状に一致させるために、平坦または適切に湾曲してもよい。ヘッド
12、本体14、およびフット18は、全てがユニットとして一体化して形成す
ることができるか、ヘッド12またはフット18が本体とともに一体化して形成
されてもよい。他の実施形態において、各構成要素は、他の構成要素から分解で
きる。
【0018】 共重合体のハイドロキシエチルメタクリレート(HEMA)は、分流路の構成
要素の組み立てにおいて使用することができる。一実施形態において、ヘッド1
2は、組織および細菌の付着を阻止するための滑らかな材料で形成され、高度に
水和され、涙に濡れやすい。ヘッド12は、細胞の癒着を阻止するために、当技
術分野においてよく知られているHEMAにメタクリル酸を加えたものなどのH
EMAポリマーを含む表面成分を有することができる。例として、分流路の容器
のために、ポリ2−ヒドロキシエチルメタクリレート(PHEMA)を使用して
もよい。一実施形態において、細胞を誘引する組織一体化層コーティングのため
の基部材料は、HEMAおよびシクロヘキシルメタクリレートを含むことができ
る。コンタクトレンズに使用され、重量で少なくとも15%(およびさらに好ま
しくは、少なくとも20重量%)の平衡水含有量を有する共有結合的に架橋結合
されたヒドロゲル、特に、ジ−およびポリヒドロキシ化合物を備えたアクリル酸
およびメタクリル酸のエステルの共重合体は、容器の組成に含まれてもよい。適
切なポリヒドロキシ化合物の例は、エチレングリコール、ジエチレングリコール
、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、グリセロール、グリセ
ロールモノアセテート、グルコースなどを含む。このようなエステルは、ビニル
ピロリジン、アクリル酸とメタクリル酸、アクリルアミド、N−置換アクリルア
ミド、および当業者には明らかな他の多くの類似する化合物とさらに共重合する
ことができる。このようなヒドロゲルの多くの特定の化合物は、当技術分野にお
いてよく知られており、その多くが適しており、当業者には、定例の実験を越え
ないものを使用してすぐに識別される。典型的な架橋物は、上記のジオールのジ
アクリレートおよびジメタクリレート、およびポリオールである。特定の実施形
態において、本体14の表面は、架橋結合ポリマー、例えば、HEMAと、アク
リルメタクリレート、特に、シクロヘキシルメタクリレートを含む組成、および
特に、前記アルキルメタクリレートが、HEMAより高い濃度で使用されている
化合物における架橋結合ポリマーを含む組織一体化層を含むことができる。組織
一体化層は、滑らか、パターン付き、または、多孔性でもよい。例示的一実施形
態において、本発明による分流路は、可逆水和、形状記憶、親水性または疎水性
の特性を備えた限局性表面領域、異なった水和特性を備えた限局性表面、および
異なった細胞癒着特性を有する限局性表面を含む特定の物理的特性によって特徴
付けられる。
【0019】 細菌の侵入は、ヘッド12を横切るスリット22によってさらに阻止される。
スリット22は、透明角膜上に流れ、それによって、涙の薄い層に進入するため
に分流路を通過した房水の流出を可能にする。本図に描くスリット22が単一の
長い開口部である一方、他のスリット構成も、房水の流出および細菌侵入の制限
に有利に備えることができることが理解される。例えば、複数の小さなスリット
のパターンを設計することができる。または、例えば、スリットまたは一連のス
リットは、本図が描くより短く、丸くてもよい。他のスリット構成は、当業者に
よってすぐに推測できる。
【0020】 フット18は、ヘッド12と類似の材料から作ることができる。本図は、角膜
の内側または内皮の表面と接触するために適合されたフット18の頂部または外
側の表面を示す。示すように、フット18は平坦でもよく、または、それが接触
する角膜表面の形状に一致させるために湾曲してもよい。さらに、フット18は
、角膜を介した挿入を促進するために、傾斜しているか、切頭円錐形でよい。描
く実施形態において、フット18は本体14より幅広い。フット18の(図示し
ない)内側表面は、房水が分流路10に進入する開口部を備える。フット18の
上記その他の特徴は他の図に示す。
【0021】 図1をさらに参照すると、分流路10の本体14は、ヘッド12とフット18
との間に設置され、これらと接続される。本体18は、固いHEMAポリマーか
ら作ることができ、細胞癒着を促進するように機能するHEMAおよびシクロヘ
キシルメタクリレートの共重合体などのヒドロゲルでコーティングされる。本体
18のコーティング20は、組織の固着を受け入れ、そのため、本体18は、所
定の位置に堅固に固定される。この特徴は、分流路10が、その場での動きおよ
び移動を阻止することを可能にする。さらに、この特徴は、分流路10が設置さ
れている角膜横断チャネルに沿った細菌の内部への成長を防止するために機能す
る。組織の内方成長および細胞の固着をさらに促進するために、本体18のコー
ティング20は、特定の組織形成、粗面化、または、パターンを持つ不規則さの
導入などの表面改変を施すことができる。本体14上への細胞癒着を促進するH
EMAポリマーと、ヘッド12およびフット18上への細胞癒着を阻止するHE
MAポリマーとの組み合わせは、分流路10が、本体14が通過する角膜と堅固
に固着すること、および同じく、潜在的なその後の侵入を伴う細菌のヘッド12
への付着を阻止することの双方を可能にする。
【0022】 HEMAで作られた装置に対して、眼が十分に耐性を持つことが当技術分野に
おいて理解されている。加えて、HEMAなどの脱水したポリマーから作られた
装置は、小さな切り込みを介した植込みのために、脱水して小さなサイズに縮小
することができる。この特徴は、最小の組織破壊で、案内孔または類似の小さな
接触経路を介した分流路の挿入を促進することができる。本発明による脱水され
た分流路10が適切に設置された後、分流路10は、周囲の組織から水分を吸収
し、所定のサイズに膨張する。ヒドロゲルの特定の処方によっては、脱水の程度
を変えることも可能である。例え、脱水がサイズを少ししか縮小しないとしても
、それは植込みを促進する。さらに、脱水された装置をその角膜横断位置に植込
むこと、およびそれが水分を吸収し、それによって、膨張することを可能にする
ことは、意図された位置に強固に適合することを確保する。
【0023】 図2は、底部または内部面から見た分流路10の斜視図を示す。描く実施形態
において、分流路10が解剖学的に設置された時、フット18は、角膜の内部面
または内皮上に置かれ、前房内に突き出す。本図においては、本体14およびヘ
ッド12も見られる。分流路10には、ヘッドの下方に接近するために、フット
18および本体14を介して通過するチャネル24が設けられる。前の図に示す
ように、ヘッド12上の(図示しない)スリットは、チャネル24を介して流れ
た房水の外出を可能にする。フィルタ28は、前房から眼の外部面への房水の流
れを調節し、細菌の通過を妨害するためにチャネル24を介した抵抗の多い経路
を提供する。1つの実施形態において、フィルタ28はチタンで作ることができ
る。セラミックおよびポリマーなどの他の材料も、同じく、フィルタ28に適す
る。特定の実施形態において、フィルタ28は、本体14のチャネル24内に詰
め込める。フィルタ28は、分流路10の恒久的要素を形成することを意図する
こともできる。代案として、フィルタ28は、チャネル24への接触が分流路1
0の角膜横断位置を妨害することなく設けられる実施形態においては、除去可能
であり、交換可能とすることもできる。例えば、除去可能なヘッド12は、除去
および交換ができるようにフィルタ28に接触することを可能にしてもよい。他
の例として、ヘッド12には、ヘッド12の位置を妨害することなく、フィルタ
28への接触が可能であるように位置する(図示しない)接触ポートを設けても
よい。この接触ポート、およびそのヘッド12への装着は、特定の実施形態にお
いて、既に説明したスリットシステムと一体化できる。当業者には、他の構成も
すぐに推測することができる。フィルタは、堅牢な筐体に収容してもよい。この
筐体は、組織一体化層が本体14の所定の位置に固定された後、眼内での容器の
固定を妨害することなく、分流路本体14から挿入され、除去されることができ
る。
【0024】 図2に示すように、フィルタ28は、圧入によってチャネル24内部に挿入さ
れる円筒として組み立ててもよい。示す実施形態において、チャネル24は、滑
らかな壁30を有する。約0.02×0.02インチの寸法を持つフィルタ28
は、チャネル24内に堅固に固定されるために、これの壁に接触する。描くフィ
ルタ28は、約0.5ミクロンの孔サイズを持つ孔のネットワークを含む。孔の
サイズは、流体の流速を毎分約2マイクロリッタに制御するために寸法が適合さ
れている。流れに適切な抵抗を与えるように孔のサイズと流路の長さを製作する
ことによって得られるこの流速は、緑内障に関連する過剰な眼内圧を低下するた
めに十分である一方、眼の低緊張を防止する。孔のサイズおよび流れの長さの既
に説明した構成が、本発明のシステムに特に有利に見える一方、孔のサイズおよ
び流れの長さの他の構成も適することが理解される。金属、セラミック、または
、ポリマーの水圧特性が変化すること、およびこれらの物質から作られたフィル
タの仕様も同様に変化する一方、一貫した、予測可能な、かつ、病理生理学的に
望ましい房水の流出速度を提供する一方、微生物の逆行通過を妨害するいかなる
フィルタの意図を以って、本発明の範囲内にまだ該当することがさらに理解され
る。
【0025】 図3は、本発明による分流路10を断面で示す。本図は、前房からチャネル2
4を介して本体14を通過し、ヘッド12内のスリット22を介して排水するた
めの房水のための流体経路を示す。本図は、全てがユニットとして一体化されて
製作されたヘッド12、本体14、およびフット18を示す。本図は、ヘッド1
2を貫通する単一の直線スリット22も示す。描くスリット22は、軸方向にヘ
ッド12を通じて延びる。他のスリット構成も、同様に推測できる。例えば、不
規則なスリット経路が設けることができる。複数のスリットまたはスリットの組
み合わせ、および他の形状を持つ穿孔も同様に設けることができる。本図におい
て、不規則な表面を備えたコーティング20が、本体14の外側の面に施されて
いる。フィルタ28は、チャネル24の内部に堅固に設置され、示される。本図
に示すように、フィルタ28は、チャネル24の中央部分を占有する。フィルタ
28の他の位置も、同様に適するようにできる。例えば、フィルタ28は、本図
に示すより近位にまたは遠位に設置することができる。
【0026】 図4は、角膜104を横切る解剖的位置にある分流路10を備えた解剖的断面
を示す。既に説明したように、描く実施形態の表面は、異なった特性、特に、上
記に説明したように、細胞癒着または蛋白質の堆積を阻止する表面を備え、細胞
癒着を誘引する表面を備えた異なった特性を備えた異なった材料から作ることが
できる。装置のヘッド12は、角膜表面118上に載っている。分流路10には
、前房108内部の流体が、透明角膜104を横切って眼の外部表面に流れるこ
とを可能にする、分流路10を通じる通路が設けられる。分流路10の内部通路
に進入する流体は、続いて、装置に進入し、外部角膜表面118上に流れ、ここ
から、流体は涙の薄層と混合する。本図は、外部角膜表面118と接触している
分流路10のヘッド12を示す。本図は、内部角膜表面122と接触しているフ
ット18を示すが、このような接触は、申し分なく設置するためには必要ではな
い。代表的な設置において、本発明の分流路10は、透明角膜の上部面に配置し
、薄目の間に上瞼によって覆われてもよい。本発明による分流路10の実施形態
は、外部角膜表面118上の涙の薄層と前房108との間の角膜間質にわたるよ
うに構成することもできる。特定の実施形態において、分流路10は、少なくと
も以下の構成要素、(a)ヒドロゲルから作られ、間質組織と直接接触している
外部表面を有する本体14、(b)角膜から突出し、涙の薄層と接触し、(図示
しない)瞼の内部面と少なくとも断続的に接触している外部表面を有するヘッド
12、(c)前房108内に突出するフット18を含むことができる。述べる実
施形態において、本体14の少なくとも外部表面およびヘッド12は、細胞癒着
および水分への濡れやすさに関して、異なった特性を有する。特に好ましい実施
形態において、ヘッド12の外部表面は細胞に反癒着性を持ち、涙に非常に濡れ
やすく、高度に脱水されているが、本体14の外部表面は、脱水が少なく、細胞
に対して高度に癒着性を持つ。図4は、他の解剖的構造も模式的に示す。レンズ
100は、後房102から前房108を分けて示す。レンズ100の横は、毛様
体112の毛様体突起114であり、この構造体は、房水の生産に責任を負う。
レンズ100の前は、虹彩120である。
【0027】 図5は、本発明による分流路10の実施形態を模式的に示す。描く実施形態に
おいて、本体14を、直径が約0.017〜0.018インチのチャネル24が
横切る。描く実施形態において、チャネル24は、長さが約0.048インチで
ある。フィルタ28は、チャネル24の内部に示す。フィルタ28は、垂直方向
の高さが約0.020インチである。フィルタが、細菌、ウイルス、カビ、およ
びそれらの胞子を保持するように構成することは有利である。フット18は、角
膜を横切る分流路10の挿入を促進するために、傾斜したエッジ16を有するよ
うに示す。本図に描く傾斜エッジ16は、約0.008インチの距離を経た45
度での斜視図である。フット18は、約0.013インチの垂直方向の全体的な
高さを有することができる。フット18の他のサイズおよび形状は、角膜を横切
る分流路10の挿入を促進する一方、フット18が、前房の内部に適切に設置さ
れたまま残ることを可能にすることが推測できる。例えば、フット18には、脱
水でこれのサイズを最小に抑え、再水和で大きく膨張する折り畳み、または、ひ
だ付き構造を設けることもできる。他の実施形態において、フット18は、その
挿入を促進するために折り畳むことができる切頭円錐形状、または、反転した切
頭円錐形状を有することができる。特定の実施形態において、フット18は、本
図に示すように、本体14より大きい。本図に示すフィルタ28がチャネル24
の遠位の端部に位置する一方、フィルタ28のための他の位置も本発明と矛盾し
ない。例えば、フィルタ28は、チャネル24にさらに近付いて設置することが
できるか、または、チャネル内に設置されて占有することができるか、フィルタ
28がチャネル24の実質的に全てを占有することを可能にするために十分な孔
のサイズと流体経路の長さで製作することもできる。
【0028】 特定の実施形態において、本発明による分流路10は、小さな切り込みを介し
た挿入に適した変形された形状に変化することができ、水和または体温に応じて
所定の形状に戻る形状記憶ポリマーから形成することができる。例えば、室温よ
り高く、好ましくは体温に近い軟化温度Tsを備えた部分的脱水の状態にある分
流路10は、当初、到達用切り込み(例えば、スリット、切除、刺し傷、または
、当業者が熟知している他のいかなる到達用切り込み)を介して、角膜横断位置
に挿入することができ、続いて、再水和および温度上昇の際に、所定のサイズお
よび形状となるために膨張する。
【0029】 本発明による分流路を製造するための方法は、使い捨ての鋳型で、または、硬
化可能な組成として施されている組織一体化層を機械加工することによるものを
含む。例えば、角膜インプラントまたは分流路は、所定の形状にされたダイを使
用して、刻印によって形成される空洞を備えた単一の部分シリコン鋳型内で、H
EMA、メタクリル酸、ジメタクリレート架橋物、およびフリーラジカル反応開
始剤の混合物から鋳造することができる。代案として、角膜インプラントまたは
分流路は機械加工することができ、続いて、分流路の外部表面に組織一体化層を
施すことができる。組織一体化層は、HEMAと、アルキルメタクリレート、モ
ノマHEMA、ジメタクリレート架橋物、フリーラジカル反応開始剤、および揮
発性溶剤の共重合体を含む硬化可能な組成である。これらのシステムおよび方法
による角膜インプラントまたは分流路を製造するための他の方法は、関連技術分
野の当業者によってすぐに識別できる。
【0030】 本発明のシステムおよび方法は、分流路または他の排水装置を保持する、分流
路または排水装置を角膜に隣接する所定の位置に設置する、および角膜横断位置
を占有するように分流路または排水装置を角膜表面を横切って挿入するために適
合された送出装置を有利に採用することができる。特定の実施形態において、送
出装置は、分流路を解放可能に保持するため、および角膜の外部表面を介した挿
入のために分流路を設置するために適合された挿入先端部を含むことができ、近
位位置から遠位位置へ滑動可能挿入器であって、挿入器を近位位置から遠位位置
へ滑動させることが、分流路を挿入先端部から押し退け、角膜の外部表面を介し
て角膜横断位置に分流路を促進する挿入器をさらに含むことができる。有利に、
案内孔または他の小さな到達用傷は、所定の角膜横断位置に装置を送出するため
に送出システムが使用される時に抵抗を低減するために、分流路または排水装置
を挿入する前に、角膜表面内に作ることができるか、または、角膜間質内または
これを介して延ばすことができる。本発明による送出システムは、特定の実施形
態において、分流路が適切に設置されたことを手術者に示すために適合すること
ができる。
【0031】 図6Aは、本発明による分流路を角膜横断位置に挿入するために適した送出装
置200を示す。本図に描く送出装置200は、近位の長いシャフト206、グ
リップ領域210、滑動可能先端部分を含む挿入器212、および挿入器先端部
214を備えた人間工学的デザインを有する。シャフト206およびグリップ領
域210は、本体筐体202から形成され、好ましくは、軽量プラスチック材料
から作られる。送出装置200の前方部分は、内部で滑動可能先端部分212が
前方および後方に移動できる中空の遠位筐体226を含む。グリップ領域210
は、間で送出装置200が鉛筆のような握り方で把握され、シャフト206が手
術者の第一指間膜の背側の空間に載ることを可能にする近位の隆起204および
遠位の隆起208を特徴とする。鉛筆のような握り方は、挿入先端部214を精
密に案内するために特に適するが、他のタイプのグリップ部も、手術者の裁量で
装置200のために利用可能である。挿入先端部214の遠位端部には、(図示
しない)分流路を配置することができる挿入開口部218がある。
【0032】 図6Bは、前方に進められた滑動可能先端部分212を備えた本発明による送
出装置200の遠位部分の断面を示す。滑動可能先端部分212は、固定された
プランジャ220に沿って軸方向に滑動する。図6Bは、遠位筐体226内のプ
ランジャ220の固定位置に比較して前方の位置にある滑動可能先端部分212
を示す。この位置において、プランジャの遠位端部230と、分流路10を解放
可能に保持するために寸法が適合された挿入頂部214の内部の挿入開口部21
8との間に小室が形成される。本図において、分流路10は、挿入開口部218
のちょうど内部に、滑動可能先端部分212の挿入先端部214の内部に位置し
て見られる。本図において、先端部分212の遠位端部における挿入先端部21
4は、角膜228の表面と接触して示す。このように設置されたため、分流路1
0の前方面は、遠位挿入先端部214と概略同じ高さに据えられ、分流路10の
後方面は、プランジャ220の遠位端部230に対して隣接する。この位置にお
いて、さらに、滑動可能先端部分212の背面端部228の後方、かつ、固定さ
れた逆転防止部224の前方に、後方チャンバ222が、形成される。この後方
チャンバ222は、後方に向けられた力によって滑動可能先端部分212が押さ
れることができる空間を提供する。このような後方に向けられた力は、送出装置
ユニット200の遠位挿入先端部214が角膜の表面228に接触して、手術者
が送出装置ユニット200を前方に進めた時に、滑動可能先端部分212に対し
てかけることができる。角膜の表面228は、遠位挿入先端部214の前方への
動きに抵抗し、滑動可能先端部分212を後方に強制する。逆に、プランジャ2
20の位置は、送出装置200の内部に固定される。したがって、滑動可能先端
部分212が相対的に後方に強制されるにつれ、プランジャ220は、手術者の
手の中の送出装置200の継続的な前進によって相対的に前方に推進される。プ
ランジャ220、およびプランジャ220の遠位端部230と接触している分流
路10は、分流路が、角膜の表面228を通過してその角膜横断位置に促進され
るように、前方への移動を続ける。角膜の表面228を介した分流路10の通過
は、(図示しない)分流路のフットが進入できる小さな挿入部位または案内孔を
設けることによって促進することができる。滑動チャンバ222の軸方向の長さ
は、分流路10の長さと概略同じでよい。この設計は、分流路10を眼の中に深
く押し込み過ぎることを低減する。
【0033】 滑動可能先端部分212の後方変位の程度は、図6Cに見られる。本図におい
て、挿入先端部214は、遠位筐体226に対して遠位に目視でき、滑動可能先
端部分212は、遠位筐体226内に近位に押し込まれている。本図は、遠位挿
入先端部214の挿入開口部218を介して目視できるプランジャの遠位端部2
30も示し、滑動可能先端部分212が完全に後方に押された時に、プランジャ
の遠位端部230が、挿入先端部214の遠位端部と概略接触することができる
ことを示唆する。
【0034】 図6Dは、分流路10が、角膜間質232を横切ってその角膜横断位置を占有
するために、角膜表面を介して押された時の送出装置構造の位置を断面で示す。
滑動可能先端部分212は、その完全な後方位置にあり、その背面端部228は
、プランジャの逆転防止部224に接触している。プランジャ220自体は、遠
位筐体226の内部で移動できない。代わりに、創出装置200の前進は、滑動
可能先端部分212を、プランジャ220に比較して後方に押している。プラン
ジャの遠位端部230と接触したままである分流路10は、これによって、角膜
表面228を介して、有利には案内孔または切り込みまたは挿入部位を介してそ
の角膜横断位置を占めるように促進される。送出装置200に対するさらなる前
方に向けられた圧力は、もはや移動可能でない滑動可能先端部分212の遠位挿
入先端部214が、角膜表面228に対して押すにつれ、抵抗を受ける。この抵
抗に遭遇して、手術者は、それ以上圧力を加えないことを知る。
【0035】 分流路10が正しく設置されたことを手術者に知らせるために、他のメカニズ
ムも推測することができる。例えば、後房222には、滑動可能先端部分212
が後方に完全に移動された時に、滑動可能先端部分212上の相関的構造と嵌合
する(図示しない)刻み目またはタブを装備することができる。これらの互いに
嵌合された構造の係合は可聴かつ可触知のクリックを発生し、滑動可能先端部分
212の完全な後方移動、およびしたがって、分流路10の完全な前方設置が行
われたことを手術者に知らせることができる。嵌合された構造の係合は恒久的に
することができ、そのため、滑動可能先端部分はその前方位置に戻ることができ
ないか、または、係合は、ラッチ、ボタン、または、類似のメカニズムによって
解放可能にすることができる。分流路の位置について手術者に信号を発するため
の他の同等な構造は、当業者によってすぐに推測できる。特定の実施形態におい
て、滑動可能先端部分212全体または挿入先端部214は透明な材料で作るこ
とができる一方、プランジャは、不透明または明るい色彩の材料から作ることが
できる。この係合は、これらの構造の互いに関する相対位置を手術者が容易に感
知することを可能にすることができる。代案として、遠位構造の全ては、手術者
が、送出装置200の透明な領域を介して角膜表面を容易に見えるようにできる
ように透明な材料から作ることができる。
【0036】 図7Aは、本発明による送出装置200のさらに他の実施形態を示す。本実施
形態の外形は、例えば、後方に延びて(図示しない)シャフトを形成する本体筐
体202、および近位の隆起204および遠位の隆起208とともに人間工学的
に形成されたグリップ領域210を備え、図6A〜Dに描く送出装置200の外
形と類似してもよい。描く実施形態において、挿入開口部218は、(図示しな
い)分流路が解放可能に挿入できる挿入先端部214の最も遠位の部分に設けら
れる。しかし、描く実施形態において、固定された先端部分244および挿入先
端部214は、送出装置200に比較して固定される。トリガ240は、グリッ
プ領域210に近接して設けられる。トリガ240は、遠位筐体226を介して
切り欠け刻み目242の内部に滑動可能に設置される。トリガ刻み目242は、
遠位筐体226に比較したトリガ240の前方移動を可能にする。本図に描くよ
うに、トリガはグリップ領域210に近接するが、トリガメカニズム240のた
めの他のいかなる便利な位置も、選択することができる。トリガ240は、手術
者によってさらに操縦しやすいように、粗面化された、ひだを寄せた、または、
不規則な表面を有することができる。
【0037】 図7Bは、図7Aの直線A−A′で取られた送出装置200の縦方向断面を示
す。本図では本体筐体202を中空として示す一方、トリガシャフト250に対
して近位の本体筐体202は、固くても、または、いかなる便利な方法で構成し
てもよい。しかし、遠位筐体226は、内部を通じた滑動可能プランジャ248
の軸方向の動きを可能にするために十分に中空である。描く実施形態において、
遠位筐体226は、トリガシャフト250が内部に前進できる切り欠けトリガ刻
み目242も有する。本図に示すように、前方へのトリガシャフト250の前進
は、同様に、遠位筐体226の位置に比較して前方への滑動可能プランジャ24
8の促進もする。本図は、固定された先端部分224の挿入先端部214の内部
に存在するチャンバ216を示す。このチャンバ216は、本発明による(図示
しない)分流路を解放可能に保持するために寸法が適合されている。本図に描く
送出装置200が分流路を挿入し、設置するために使用された時、手術者は、ト
リガ刻み目242の最も前方の位置にトリガ240を進めることができ、それに
よって、滑動可能プランジャ248がチャンバ216内に進み、そこから(図示
しない)分流路を押し退けるように、トリガシャフト250および添付された滑
動可能プランジャ248を進める。送出装置200の挿入先端部214は、分流
路送出の間、角膜の外側表面に接触するために適合される。手術者は、送出装置
200をしっかり保持し、その挿入先端部214は、所定の位置で角膜表面と接
触し、続いて、手術者は、同時に、角膜を介して指定された領域に分流路を挿入
するために、トリガ240を前方に進める。既に述べたように、様々な材料が、
送出装置200の製作のために使用できる。特に、送出装置の遠位要素は、透明
な材料で作ることができる。滑動可能プランジャ248も、分流路の目視化を促
進するために、透明な材料で作ることができる。代案として、挿入先端部214
および/または固定先端部分244は透明な材料で作ることができる一方、滑動
可能プランジャ248は、その相対位置がすぐに目視化できるように、明るい色
彩にすることができる不透明な材料で作ることができる。
【0038】 上記に説明した図面を参照することによって、本発明にしたがって前房の流体
圧力を低減するための特定の方法を理解することができる。本発明の1つの実施
において、分流路は房水を排水するために提供され、送出装置は、分流路を挿入
するために適して提供される。分流路は、所定の速度で房水を排水するため、さ
らに、微生物の侵入を阻止するために適合することができる。適切な麻酔が施さ
れた後、排水分流路の挿入のために部位が選択される。角膜の外部表面を横切っ
て延び、角膜間質を介して伸びることができ、さらに、前房内に延びることがで
きる案内孔を作ることができる。案内孔の寸法は、外科的判断および個々の患者
の解剖構造に基づき、個々の手術者によって決定される。針、套管針、メス、ま
たは、眼科医が熟知する多数の器具のいずれも、案内孔または類似の挿入部位を
形成するために使用することができる。分流路は、手術者によって送出装置に挿
入することができるか、または、分流路は、送出装置の製造の間に送出装置に事
前挿入することができる。分流路のサイズに対する特定の例示的寸法が本明細書
に開示されている一方、ある範囲の分流路のサイズが、個々の解剖構造の変化に
一致させるために利用可能であることが理解される。異なったサイズの分流路を
係合するために様々なサイズの送出装置を提供することができること、または、
単一のサイズの送出装置が異なった全てのサイズの分流路を植込むために適する
ようにできることがさらに理解される。送出装置の挿入先端部内に固定された分
流路の場合、手術者は、送出装置を角膜の外部表面に向けて進める。送出装置が
角膜上の所定の位置に到達した時、分流路は、分流路を進め、押し退けるための
送出装置のメカニズムを使用して、角膜横断位置に促進される。分流路が、角膜
を介して延びるために適切に設置された時、角膜表面上に房水を排水することが
できる。分流路の適切な設置は、植込まれた装置のヘッド上の房水の目視可能な
液滴の存在によって立証することができる。
【0039】 このような装置が、IOPの増加が後に続くことがある処理に続く植込みのた
めに役立てることができるか、または、増加したIOPによって特徴付けられる
異常に対する一時的矯正として役立てることができることが理解される。網膜手
術、白内障索出、または、他の浸潤性眼科手術に続く一時的矯正の場合、装置は
、2時間から最大1ヶ月にわたって、または、IOPが安定するまで植込まれる
。対照的に、本発明の装置を使用する恒久的さもなくば長期のインプラントは、
糖尿病患者の緑内障の治療の場合に使用される。
【0040】 上記に提供された仕様は、その図面および説明とともに、本発明の例示、およ
び特定の例示的実施形態に過ぎないことが理解される。分流路およびその送出シ
ステムの様々な構成要素と構造および方法に対しては、本発明の範囲から逸脱す
ることなく、変更および変形を行うことができることがさらに理解される。むし
ろ、本発明は、冒頭の特許請求の範囲によって定義されることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の斜視図である。
【図2】 フィルタの挿入経路を示す本発明の一実施形態の分解図である。
【図3】 本発明の一実施形態の断面図である。
【図4】 本発明による所定の位置にある分流路を示す解剖構造的断面図である。
【図5】 本発明の一実施形態の模式的ダイヤグラム図である。
【図6A】 本発明による送出装置の斜視図である。
【図6B】 本発明による送出装置の断面図である。
【図6C】 本発明による送出装置の斜視図である。
【図6D】 本発明による送出装置の断面図である。
【図7A】 本発明による送出装置の代案となる実施形態の斜視図である。
【図7B】 本発明による送出装置の代案となる実施形態の断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ダナ コート アメリカ合衆国 01906 マサチューセッ ツ州 ソーガス ルイス レーン 22 (72)発明者 マーガレット ミュルヘルン アメリカ合衆国 01450 マサチューセッ ツ州 グロートン オーガスティン ロー ド 4 (72)発明者 ロバート ピアース アメリカ合衆国 02093 マサチューセッ ツ州 レンサム メタコマー ストリート 50 (72)発明者 ウラジミール ストイ アメリカ合衆国 08540 ニュージャージ ー州 プリンストン ロバート ロード 8 (72)発明者 サデウス ワンデル アメリカ合衆国 10520 ニューヨーク州 ノース クロートン オールド ポスト ロード 135 Fターム(参考) 4C081 AB21 BB01 CA081 DA03 EA03 4C097 AA24 BB01 CC05 EE03

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼の前房内に前記眼の透明角膜を介して挿入可能な分流路で
    あって、 前記前房から前記透明角膜の外部表面に房水を排水するために、本体の近位端
    部から遠位端部に延びるチャネルを有する実質的に円筒形の本体と、 前記透明角膜の前記外部表面に対する係合のために、前記本体の前記遠位端部
    に位置するヘッドであって、房水の進入を可能にする、および微生物の進入を最
    小に抑えるように前記チャネルと流体連絡する、内部を通じる開口部を有するヘ
    ッドと、 前記角膜の内部表面に対する係合のために、前記本体の前記近位端部に位置す
    るフットであって、前記チャネルへの房水の流入を可能にするように、前記チャ
    ネルと流体連絡する、内部を通じる開口を有するフットと、 前記チャネルを介した房水の流速を調節するため、および微生物の進入をさら
    に最小に抑えるための前記チャネル内部に保持可能な細長いフィルタを含むこと
    を特徴とする分流路。
  2. 【請求項2】 前記ヘッドおよび前記フットの少なくとも1つが、前記本体
    と一体化して形成されることを特徴とする、請求項1に記載の分流路。
  3. 【請求項3】 前記ヘッド、前記フット、および前記本体の少なくとも1つ
    が、脱水可能なポリマーを含むことを特徴とする、請求項1に記載の分流路。
  4. 【請求項4】 前記分流路が脱水可能なポリマーを含み、これによって、前
    記角膜内の小さな切り込みを介した植込みのために、前記分流路の脱水が前記分
    流路のサイズを減少させ、前記分流路の脱水が前記分流路を前記角膜内に堅固に
    嵌めるための必要を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の分流路。
  5. 【請求項5】 前記細長いフィルタが前記チャネルから除去可能であること
    を特徴とする、請求項1に記載の分流路。
  6. 【請求項6】 前記本体がヒドロゲルを含むことを特徴とする、請求項1に
    記載の分流路。
  7. 【請求項7】 前記ヒドロゲルが、共有結合的に架橋結合され、メタクリル
    酸誘導体に基づくことを特徴とする、請求項6に記載の分流路。
  8. 【請求項8】 前記ヘッドの外部表面および前記フットの外部表面の少なく
    とも1つが、細胞の癒着を最小に抑えるように構成されることを特徴とする、請
    求項1に記載の分流路。
  9. 【請求項9】 前記本体の外部表面が、組織の癒着を促進するように構成さ
    れることを特徴とする、請求項1に記載の分流路。
  10. 【請求項10】 前記フットが、前記角膜を介した前記角膜分流路の挿入を
    容易にするために傾斜されることを特徴とする、請求項1に記載の分流路。
  11. 【請求項11】 前記フットが、前記角膜を介した前記角膜分流路の挿入を
    容易にするために、第1の構成から第2の構成に寸法が変化可能であることを特
    徴とする、請求項1に記載の分流路。
  12. 【請求項12】 前記細長いフィルタが、詰め込みによって前記チャネル内
    部に保持可能であることを特徴とする、請求項1に記載の分流路。
  13. 【請求項13】 前記細長いフィルタが、前記チャネル内部に近位に保持可
    能であることを特徴とする、請求項1に記載の分流路。
  14. 【請求項14】 眼の前房を排水するために角膜横断配置するためのインプ
    ラント(implant)であって、 房水の外出を可能にする一方、微生物の進入を阻止するスリットを有し、細胞
    の癒着に抵抗性を持つ外部表面を有する、角膜の外部面上に載るために適合され
    たヘッドと、 前記角膜を横切る前記前房内への挿入のために適合され、前記角膜の内部面に
    無傷に接触するようにさらに適合され、房水の流出を可能にするための開口を有
    するフットと、 前記開口および前記スリットと流体連絡がある内部チャネルを有し、細胞の癒
    着に抵抗性を持つ外部表面を有する、前記フットと前記ヘッドとの間の筒状の導
    管と、 前記内部チャネルの内部に保持するために寸法が適合され、房水の流出速度を
    調節するため、および微生物の侵入を制限するための濾過孔が設けられた細長い
    フィルタを含むことを特徴とするインプラント。
  15. 【請求項15】 眼内圧を低減するためのシステムであって、 房水を前房から角膜の外部表面に排水するための角膜横断分流路と、 前記分流路を角膜横断して植込むための送出装置であって、 前記分流路を解放可能に保持するため、および前記外部表面を介した挿入の
    ために前記分流路を定置するために、寸法が適合された挿入先端部と、 第1の位置から第2の位置に滑動することが、前記分流路を前記挿入先端部
    から押し退け、前記外部表面を介して角膜横断位置に前記分流路を促進する、前
    記第1の位置から前記第2の位置に滑動可能挿入器を含む送出装置を含む、 前記分流路による前記前房から前記角膜の前記外部表面への房水の排水が、眼
    内圧を低減することを特徴とするシステム。
  16. 【請求項16】 前記角膜横断分流路が、細長い筒状本体、ヘッド、フット
    、およびフィルタを有し、前記本体が1つの端部から反対側の端部に延びる水状
    流体を排水するためのチャネルを有し、前記ヘッドが、前記外部表面に対する係
    合のために本体の1つの端部に位置し、前記外部表面上への房水の外出を可能に
    し、微生物の進入を制限するために前記チャネルと連絡するスリットを有し、前
    記フットが、角膜の内部面に対する係合のために前記本体の反対側の端部に位置
    し、房水の導入を可能にするために前記チャネルと連絡する開口を有し、前記フ
    ィルタが、房水の流速を調節するため、および微生物の進入をさらに制限するた
    めに前記チャネルの内部に保持可能であることを特徴とする、請求項15に記載
    のシステム。
  17. 【請求項17】 前記挿入器が前方から後方に移動可能な滑動可能先端部分
    を含み、前記送出装置が前記滑動可能先端部分を軸方向に備えた固定されたプラ
    ンジャをさらに含むことを特徴とする、請求項15に記載のシステム。
  18. 【請求項18】 前記送出システムが、固定された遠位先端部分をさらに含
    み、前記挿入器が、固定された遠位先端部分を軸方向に備え、後方から前方に移
    動可能である滑動可能プランジャを含むことを特徴とする、請求項15に記載の
    システム。
  19. 【請求項19】 前房流体圧力を低下させるための方法であって、 房水を前房から角膜の外部表面に排水するための分流路を提供するステップと
    、 前記分流路を解放可能に保持するため、および前記外部表面を介した挿入のた
    めに前記分流路を定置するために寸法が適合された先端部を有し、前記先端部か
    ら前記分流路を押し退け、前記外部表面を介して角膜横断位置に前記分流路を促
    進する挿入器を有する送出装置を提供するステップと、 角膜を横切って角膜横断位置に前記分流路を挿入するために前記送出装置を採
    用し、それによって、房水が、前房から前記外部表面に流れることができ、それ
    によって、前房流体圧力を低減するステップを含むことを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 前記分流路が、細長い筒状本体、ヘッド、フット、および
    フィルタを有し、前記本体が1つの端部から反対側の端部に延びる水状流体を排
    水するためのチャネルを有し、前記フットが角膜の内部表面に対する係合のため
    に前記本体の前記1つの端部に位置し、房水の導入を可能にするために前記チャ
    ネルと連絡する開口を有し、前記ヘッドが前記本体の前記反対側の端部に位置し
    、前記外部表面に接触するために適合され、前記外部表面上への房水の外出を可
    能にするために前記チャネルと連絡するスリットを有し、前記フィルタが房水の
    流速を調節するため、および微生物の進入をさらに制限するために前記チャネル
    の内部に保持可能であることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記分流路の前記挿入を可能にするために、前記外部表面
    を介して案内孔を作るステップをさらに含むことを特徴とする、請求項19に記
    載の方法。
  22. 【請求項22】 所定の時間枠の後に前記分流路を除去するステップをさら
    に含むことを特徴とする、請求項19に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記所定の時間枠が、手術に続く1ヶ月未満であることを
    特徴とする、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記所定の時間枠が、少なくとも1ヶ月であることを特徴
    とする、請求項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記所定の時間枠が、手術に続く少なくとも2時間である
    ことを特徴とする、請求項22に記載の方法。
  26. 【請求項26】 角膜の外部面上の涙の薄層と眼の前房との間で角膜に亘る
    角膜横断インプラントであって、 角膜から突出し、涙の薄層と接触し、瞼と少なくとも断続的に接触する外部表
    面を有するヘッドであって、前記外部表面が涙で濡れやすく、高度に脱水され、
    細胞の癒着に抵抗性があるヘッドと、 ヒドロゲルを含み、角膜の間質組織と接触する外部表面を有する本体であって
    、前記外部表面が、前記ヘッドの前記外部表面より少なく脱水され、細胞の癒着
    を容易にする本体と、 前房内に突き出すフットを含むことを特徴とするインプラント。
  27. 【請求項27】 前記本体が内部表面を有する内部空洞によって貫通される
    ことを特徴とする、請求項26に記載のインプラント。
  28. 【請求項28】 前記内部空洞が前記前房を前記涙の薄層と接続するチャネ
    ルを含むことを特徴とする、請求項27に記載のインプラント。
  29. 【請求項29】 前記チャネルが微生物の通過を妨害するフィルタを含むこ
    とを特徴とする、請求項28に記載のインプラント。
  30. 【請求項30】 所定の形状に形作られたダイを使用して、刻印によって形
    成される空洞を備えた単一の部分シリコン鋳型内に、HEMA、メタクリル酸、
    ジメタクリレート架橋結合物、およびフリーラジカル反応開始剤を含む混合物を
    鋳造するステップを含むことを特徴とする角膜インプラントを製造する方法。
  31. 【請求項31】 分流路を機械加工するステップと、組織一体化層を前記分
    流路の外部表面に塗布するステップを含む角膜インプラントを製造するための方
    法であって、前記組織一体化層が、アルキルメタクリレート、モノマHEMA、
    ジメタクリレート架橋結合物、フリーラジカル反応開始剤、および揮発性溶剤と
    HEMAの共重合体を含む硬化可能な組成を含むことを特徴とする方法。
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