JP2003519118A - N−置換された2,4−ジアミノ−5−フルオロベンゾニトリル類の製造方法及び新規な中間体 - Google Patents

N−置換された2,4−ジアミノ−5−フルオロベンゾニトリル類の製造方法及び新規な中間体

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JP2003519118A JP2001549346A JP2001549346A JP2003519118A JP 2003519118 A JP2003519118 A JP 2003519118A JP 2001549346 A JP2001549346 A JP 2001549346A JP 2001549346 A JP2001549346 A JP 2001549346A JP 2003519118 A JP2003519118 A JP 2003519118A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、除草剤の製造における中間体として既知であるN−置換された2,4−ジアミノ−5−フルオロ−ベンゾニトリルを製造する新規な方法に関する。本発明はさらに、対応する中間体としての新規なN−置換された4−ブロモ−6−フルオロ−1,3−フェニレンジアミン、新規なN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−5−ニトロ−アニリン及び新規なN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−アニリン、並びにそれらを製造する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、除草剤の製造における中間体として既知であるN−置換された2,
4−ジアミノ−5−フルオロ−ベンゾニトリルを製造するための新規な方法、こ
の方法の中間体としての新規なN−置換された4−ブロモ−6−フルオロ−1,
3−フェニレンジアミン、新規なN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−5
−ニトロ−アニリン及び新規なN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−アニ
リン、並びにそれらの製造方法に関する。
【0002】 例えばN−(5−アミノ−2−シアノ−4−フルオロ−フェニル)メタンスル
ホンアミドのようなある種のN−(5−アミノ−2−シアノ−4−フルオロ−フ
ェニル)アルカンスルホンアミドは、例えば1−アミノ−4−シアノ−2,5−
ジフルオロ−ベンゼンのような適切なハロゲン化ベンゼン誘導体を、例えば炭酸
カリウムのような酸結合剤の存在下で、そして例えばN−メチルピロリドンのよ
うな希釈剤の存在下で、例えばメタンスルホンアミドのようなアルカンスルホン
アミドと加熱すると得られることは既知である(EP−A−648 772を参
照 )。しかしながら、この方法を用いると、所望の生成物は、しばしば不十分
な収率で得られる。
【0003】 さらに、例えばN−(5−アミノ−2−シアノ−4−フルオロ−フェニル)メ
タンスルホンアミドのようなある種のN−(5−アミノ−2−シアノ−4−フル
オロ−フェニル)スルホンアミドは、第一の工程において、2−アミノ−4,5
−ジフルオロ−ベンゾニトリルを、例えばトリエチルアミンのような酸結合剤の
存在下で、そして例えばアセトニトリルのような希釈剤の存在下で、例えば塩化
メタンスルホニルのようなハロゲン化スルホニルと反応させ、そして生成するス
ルホニル化産物を、第二の工程において、例えばテトラヒドロフランのような希
釈剤の存在下でアンモニアと反応させると得られることは既知である(WO−A
−99/05098を参照)。この方法においてもまた、所望の生成物は、しば
しば不十分な収率で得られる。
【0004】 さらに、いくつかのN−置換された4−クロロ−6−フルオロ−1,3−フェ
ニレンジアミンは、(特許)文献からすでに既知である(WO−A−98/37
065を参照)。しかしながら、対応するN−置換された4−ブロモ−6−フル
オロ−1,3−フェニレンジアミンは、これまで開示されていない。
【0005】 今回、一般式(I)
【0006】
【化15】
【0007】 式中、 R1は各場合において場合により置換されていてもよいアルキルスルホニルも
しくはアリールスルホニルを表し、そして R2は水素または各場合において場合により置換されていてもよいアルコキシ
カルボニルもしくはアリールオキシカルボニルを表す、 のN−置換された2,4−ジアミノ−5−フルオロ−ベンゾニトリルは、第一の
反応工程において、式(II)
【0008】
【化16】
【0009】 の2−ブロモ−4−フルオロ−アニリンを、適宜1種もしくはそれ以上の反応助
剤の存在下で、そして適宜1種もしくはそれ以上の希釈剤の存在下で、−20℃
〜+100℃の間の温度において、一般式(III) X1−R1 (III) 式中、 R1は上記定義のとおりであり、そして X1はハロゲンを表す、のアシル化もしくはスルホニル化剤と反応させ、 生成する一般式(IV)
【0010】
【化17】
【0011】 式中 R1は上記定義のとおりである、のN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ
−アニリンを、第二の反応工程において、適宜1種もしくはそれ以上の反応助剤
の存在下で、そして適宜1種もしくはそれ以上の希釈剤の存在下で、−20℃〜
100℃の間の温度において、一般式(V) X2−R3 (V) 式中、 R3は各場合において場合により置換されていてもよいアルキルスルホニル、
アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールスルホニル、アリールカ
ルボニルもしくはアリールオキシカルボニルを表し、そして X2はハロゲンを表す、 のアシル化もしくはスルホニル化剤と反応させ、 生成する一般式(VI)
【0012】
【化18】
【0013】 式中 R1及びR3は上記定義のとおりである、のN−置換された2−ブロモ−4−フ
ルオロ−アニリンを、第三の反応工程において、適宜1種もしくはそれ以上のニ
トロ化助剤の存在下で、そして/または適宜1種もしくはそれ以上の希釈剤の存
在下で、−30℃〜+50℃の間の温度において、ニトロ化剤と反応させ、 生成する一般式(VII)
【0014】
【化19】
【0015】 式中 R1及びR3は上記定義のとおりである、 のN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−5−ニトロ−アニリンを、第四の
反応工程において、適宜1種もしくはそれ以上の還元助剤の存在下で、そして適
宜1種もしくはそれ以上の希釈剤の存在下で、0℃〜150℃の間の温度におい
て、還元剤と反応させ、 生成する一般式(VIII)
【0016】
【化20】
【0017】 式中 R1及びR3は上記定義のとおりである、のN−置換された4−ブロモ−6−フ
ルオロ−1,3−フェニレンジアミンを、適宜、第五の反応工程において、適宜
1種もしくはそれ以上の反応助剤の存在下で、そして適宜1種もしくはそれ以上
の希釈剤の存在下で、−20℃〜+100℃の間の温度において、一般式(IX
) X3−R3-1 (IX) 式中、 R3-1は水素を除いてR3に対して上記に示す意味を有し、そして X3はハロゲンを表す、 のアシル化剤と反応させ 第四もしくは第五の工程において得られる、一般式(X)
【0018】
【化21】
【0019】 式中、 R1、R2及びR3は上記定義のとおりである、のN−置換された4−ブロモ−
6−フルオロ−1,3−フェニレンジアミンを、第六の工程において、1種もし
くはそれ以上の加水分解助剤の存在下で、そして適宜1種もしくはそれ以上の希
釈剤の存在下で、0℃〜120℃の間の温度において、水と反応させ、 そして生成する一般式(XI)
【0020】
【化22】
【0021】 式中、 R1及びR2は上記定義のとおりである、のN−置換された4−ブロモ−6−フ
ルオロ−1,3−フェニレンジアミンを、第七の反応工程において、適宜1種も
しくはそれ以上の希釈剤の存在下で、50℃〜200℃の間の温度において、金
属シアン化物と反応させると高収率で且つ非常に優れた品質で得られることが見
出された。
【0022】 意外にも、本発明の方法により製造される一般式(I)のN−置換された2,
4−ジアミノ−5−フルオロ−ベンゾニトリルは、比較的簡単に高収率で且つ非
常に優れた品質で得ることができる。
【0023】 一般に、アレーン上の臭素置換基の除去は、対応するアミノ化合物へのニトロ
化合物の還元において頻繁に認められる(望ましくない)副反応であるが、今回
、一般式(VIII)の4−ブロモ−6−フルオロ−1,3−フェニレンジアミ
ンへの一般式(VII)の2−ブロモ−4−フルオロ−5−ニトロ−アニリンの
還元は、非常にうまく成功することを特に挙げることができる。塩素原子の置換
と異なり、最終工程におけるシアノ基との臭素置換基の交換は特に滑らかに進む
ので、本発明による反応の実施は先行技術への非常に有用な付加である。
【0024】 本発明による方法の第一の反応工程における出発原料として使用する式(II
)の化合物2−ブロモ−4−フルオロ−アニリンは、すでに既知である(J.O
rg.Chem.28(1963),1759−1762を参照)。
【0025】 第一の反応工程において使用する一般式(III)のアシル化もしくはスルホ
ニル化剤は、合成用の既知の化学製品である。
【0026】 上記及び下記に示す式に存在する基の好ましい置換基もしくは好ましい範囲を
以下に定義する。
【0027】 R1は、好ましくは、1〜6個の炭素原子を有する場合によりフッ素、塩素も
しくは臭素で置換されていてもよいアルキルスルホニルを表すか、または場合に
よりフッ素、塩素、臭素、C1−C4−アルキルもしくはC1−C4−アルコキシで
置換されていてもよいフェニルスルホニルを表す。
【0028】 R2は、好ましくは、水素を表すか、アルキル基において1〜6個の炭素原子
を有する場合によりフッ素、塩素もしくは臭素で置換されていてもよいアルコキ
シカルボニルを表すか、または場合によりフッ素、塩素、臭素、C1−C4−アル
キルもしくはC1−C4−アルコキシで置換されていてもよいフェノキシカルボニ
ルを表す。
【0029】 R3は、好ましくは、アルキル基において各場合に1〜6個の炭素原子を有す
る各場合において場合によりフッ素、塩素もしくは臭素で置換されていてもよい
アルキルスルホニル、アルキルカルボニルもしくはアルコキシカルボニルを表す
か、または各場合において場合によりフッ素、塩素、臭素、C1−C4−アルキル
もしくはC1−C4−アルコキシで置換されていてもよいフェニルスルホニル、フ
ェニルカルボニルもしくはフェノキシカルボニルを表す。
【0030】 X1は好ましくはフッ素、塩素、臭素もしくはヨウ素を表す。
【0031】 X2は好ましくはフッ素、塩素、臭素もしくはヨウ素を表す。
【0032】 X3は好ましくはフッ素、塩素、臭素もしくはヨウ素を表す。
【0033】 R1は、特に好ましくは、各場合において場合によりフッ素もしくは塩素で置
換されていてもよいメチルスルホニル、エチルスルホニル、n−もしくはi−プ
ロピルスルホニル、n−、i−、s−もしくはt−ブチルスルホニルを表すか、
または各場合において場合によりフッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−も
しくはi−プロピル、n−、i−、s−もしくはt−ブチル、メトキシ、エトキ
シ、n−もしくはi−プロポキシで置換されていてもよいフェニルスルホニルを
表す。
【0034】 R2は、特に好ましくは、水素を表すか、または各場合において場合によりフ
ッ素もしくは塩素で置換されていてもよいメトキシカルボニル、エトキシカルボ
ニ ル、n−もしくはi−プロポキシカルボニル、n−、i−、s−もしくはt
−ブトキシカルボニルを表すか、または場合によりフッ素、塩素、臭素、メチル
、エチル、n−もしくはi−プロピル、n−、i−、s−もしくはt−ブチル、
メトキシ、エトキシ、n−もしくはi−プロポキシで置換されていてもよいフェ
ノキシカルボニルを表す。
【0035】 R3は、特に好ましくは、各場合において場合によりフッ素もしくは塩素で置
換されていてもよいメチルスルホニル、エチルスルホニル、n−もしくはi−プ
ロピルスルホニル、n−、i−、s−もしくはt−ブチルスルホニル、メチルカ
ルボニル、エチルカルボニル、n−もしくはi−プロピルカルボニル、n−、i
−、s−もしくはt−ブチルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボ
ニル、n−もしくはi−プロポキシカルボニルを表すか、または各場合において
場合によりフッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、
n−、i−、s−もしくはt−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−もしくはi−
プロポキシで置換されていてもよいフェニルスルホニル、フェニルカルボニルも
しくはフェノキシカルボニルを表す。
【0036】 X1は特に好ましくはフッ素、塩素もしくは臭素を表す。
【0037】 X2は特に好ましくはフッ素、塩素もしくは臭素を表す。
【0038】 X3は特に好ましくはフッ素、塩素もしくは臭素を表す。
【0039】 R1は、非常に特に好ましくは、各場合において場合によりフッ素もしくは塩
素で置換されていてもよいメチルスルホニル、エチルスルホニル、n−もしくは
i−プロピルスルホニル、n−もしくはi−ブチルスルホニルを表す。
【0040】 R2は、非常に特に好ましくは、水素を表すか、またはメトキシカルボニル、
エトキシカルボニル、n−もしくはi−プロポキシカルボニルを表す。
【0041】 R3は、非常に特に好ましくは、各場合において場合によりフッ素もしくは塩
素で置換されていてもよいメチルスルホニル、エチルスルホニル、n−もしくは
i−プロピルスルホニル、n−もしくはi−ブチルスルホニル、メチルカルボニ
ル、エチルカルボニル、n−もしくはi−プロピルカルボニル、n−、i−、s
−もしくはt−ブチルカルボニルを表すか、またはメトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、n−もしくはi−プロポキシカルボニルを表す。
【0042】 X1は非常に特に好ましくは塩素を表す。
【0043】 X2は非常に特に好ましくは塩素を表す。
【0044】 X3は非常に特に好ましくは塩素を表す。
【0045】 一般式(III)、(V)及び(IX)の出発原料は、合成用の既知の化学製
品である。
【0046】 本発明による方法の第一及び第二の反応工程は、好ましくは、1種もしくはそ
れ以上の反応助剤の存在下で実施する。ここで、適当な反応助剤は、一般に、通
例の無機もしくは有機の塩基もしくは酸受容体である。これらには、好ましくは
、例えば酢酸ナトリウム、酢酸カリウムもしくは酢酸カルシウム、リチウムアミ
ド、ナトリウムアミド、カリウムアミドもしくはカルシウムアミド、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウムもしくは炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウ
ムもしくは重炭酸カルシウム、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリ
ウムもしくは水素化カルシウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムもしくは水酸化カルシウム、ナトリウムメトキシド、エトキシド、n−も
しくはi−プロポキシド、n−、i−、s−もしくはt−ブトキシドまたはカリ
ウムメトキシド、エトキシド、n−もしくはi−プロポキシド、n−、i−、s
−もしくはt−ブトキシドのようなアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の酢
酸塩、アミド、炭酸塩、重炭酸塩、水素化物、水酸化物もしくはアルコキシド;
さらにまた例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、
トリブチルアミン、エチル−ジイソプロピルアミン、N,N−ジメチル−シクロ
ヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、エチル−ジシクロヘキシルアミン、
N,N−ジメチル−アニリン、N,N−ジメチル−ベンジルアミン、ピリジン、
2−メチル−、3−メチル−、4−メチル−、2,4−ジメチル−、2,6−ジ
メチル−、3,4−ジメチル−及び3,5−ジメチル−ピリジン、5−エチル−
2−メチル−ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N−メチル−ピペリジン
、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]−オクタン(DABCO)、1,5−
ジアザビシクロ[4.3.0]−ノン−5−エン(DBN)もしくは1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]−ウンデク−7−エン(DBU)のような塩基性有
機窒素化合物も包含される。
【0047】 使用する反応助剤は、好ましくは塩基性有機窒素化合物、特にピリジンもしく
はトリエチルアミンである。
【0048】 本発明による方法の第一及び第二の反応工程は、好ましくは、1種もしくはそ
れ以上の希釈剤の存在下で実施する。ここで、適当な希釈剤は、特に不活性の有
機溶媒である。これらには、特に、例えばベンジン、ベンゼン、トルエン、キシ
レ ン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、石油エーテル、ヘキサン、シクロ
ヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素のような脂肪族、脂環式
もしくは芳香族の、場合によりハロゲン化されていてもよい炭化水素;ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランまたはエ
チレングリコールジメチルもしくはエチレングリコールジエチルエーテルのよう
なエーテル;アセトン、ブタノンもしくはメチルイソブチルケトンのようなケト
ン;アセトニトリル、プロピオニトリルもしくはブチロニトリルのようなニトリ
ル;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチ
ル−ホルムアニリド、N−メチル−ピロリドンもしくはヘキサメチルリン酸トリ
アミドのようなアミド;酢酸メチルもしくは酢酸エチルのようなエステル;ジメ
チルスルホキシドのようなスルホキシドが包含される。
【0049】 使用する希釈剤は、好ましくはハロゲン化炭化水素、特に塩化メチレン、もし
くはニトリル、特にアセトニトリルである。
【0050】 本発明による方法の第一及び第二の反応工程を実施する場合、反応温度を比較
的広い範囲内で変えることができる。一般に、これらの反応工程は、−20℃〜
+100℃の間、好ましくは−10℃〜+80℃の間、特に0℃〜+60℃の間
の温度で実施する。
【0051】 本発明による方法の第一及び第二の反応工程は、一般に大気圧下で実施する。
しかしながら、これらの反応を高圧もしくは減圧下、一般に0.1bar〜10
barの間で実施することもまた可能である。
【0052】 本発明による方法の第一の反応工程を実施するためには、一般に、式(II)
の2−ブロモ−4−フルオロ−アニリンの1モルにつき1mol〜5mol、好
ましくは1.0mol〜2.5molの一般式(III)のアシル化もしくはス
ルホニル化剤及び1〜5mol、好ましくは1.0mol〜2.5molの反応
助剤を用いる。
【0053】 第一の反応工程の好ましい態様として、最初に式(II)の2−ブロモ−4−
フルオロ−アニリンを希釈剤に反応助剤と一緒に添加し、そして次にこの混合物
に一般式(III)のアシル化もしくはスルホニル化剤を(適宜わずかに冷却し
ながら)攪拌しながらゆっくりと計量して供給する。次に完全な反応混合物を反
応が終了するまで(適宜わずかに高温で)攪拌する。
【0054】 本発明による方法の第二の反応工程を実施するためには、一般に、一般式(I
V)のN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−アニリンの1モルにつき1m
ol〜3mol、好ましくは1.0mol〜1.5molの一般式(V)のアシ
ル化もしくはスルホニル化剤及び1〜3mol、好ましくは1.0mol〜1.
5molの反応助剤を用いる。
【0055】 第二の反応工程の好ましい態様として、最初に式(IV)のN−置換された2
−ブロモ−4−フルオロ−アニリンを希釈剤に反応助剤と一緒に添加し、そして
次にこの混合物に一般式(V)のアシル化もしくはスルホニル化剤を(適宜わず
かに冷却しながら)攪拌しながらゆっくりと計量して供給する。次に完全な反応
混合物を反応が終了するまで(適宜わずかに高温で)攪拌する。
【0056】 個々の場合において、第一及び第二の反応工程のアシル化もしくはスルホニル
化剤が同一であるならば、これら二つの工程を一つの反応工程に合わせることが
でき、すなわち、それらを一つの工程で実施する。
【0057】 第一及び第二の反応工程の生成物の処理は、通例のように実施することができ
る。使用する希釈剤が実質的に水と混和しない場合、水で直接洗浄することが可
能である。そうでなければ(適宜濃縮後に)、混合物を水及び例えば塩化メチレ
ンのような実質的に水と混和しない有機溶媒と振盪する。次に有機相から、適宜
乾燥及び濾過後に、減圧下での溶媒の注意深い蒸留除去により式(IV)もしく
は式(VI)の中間体を残留物として得ることが可能である。ある場合には、式
(IV)もしくは(VI)の生成物はまた、反応混合物を水性の酸(適宜氷との
混合物の、例えば塩酸)に注ぐことにより結晶質形態で得ることもできる。次に
それらを吸引での濾過により単離することができる。
【0058】 化合物N−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−ベンゼンスルホンアミ
ド(Chem.Abstracts 103:141325に引用されるIzv
.Akad.Nauk SSSR,Ser.Khim.(1985),(4),
900−904を参照)及びN−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−1
,1,1−トリフルオロ−メタンスルホンアミド(J.Org.Chem.(1
975),40(4),428−431;US−A−3920444を参照)を
除いて、本発明による方法の第一の反応工程により得ることができる一般式(I
V)のN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−アニリンは、これまで文献に
開示されておらず;N−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−ベンゼンス
ルホンアミド及びN−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−1,1,1−
トリフルオロ−メタンスルホンアミドを除いて、それらもまた、新規な物質とし
て本願の主題の一部を成す。
【0059】 本発明による方法の第二の反応工程により得ることができる一般式(VI)の
N−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−アニリンは、これまで文献に開示さ
れ ておらず;新規な物質として、それらもまた本願の主題の一部を成す。 本発明による方法の第三の反応工程は、ニトロ化剤を用いて実施する。使用する
ニトロ化剤は、好ましくは硝酸(これは、適宜、30%までの水を含有する)で
ある。
【0060】 本発明による方法の第三の反応工程は、適宜、1種もしくはそれ以上のニトロ
化助剤を用いて実施する。適当なニトロ化助剤は、好ましくは、例えば硫酸、「
発煙硫酸」、酢酸もしくは無水酢酸のような、(実質的に無水の)酸もしくは酸
無水物である。
【0061】 ニトロ化剤及びニトロ化助剤の混合物として濃硝酸及び濃硫酸の混合物を使用
することが非常に特に好ましい。
【0062】 本発明による方法の第三の反応工程は、適宜、1種もしくはそれ以上の希釈剤
の存在下で実施する。適当な希釈剤は、特に不活性の有機溶媒、特に例えば塩化
メチレン、クロロホルムもしくは四塩化炭素のようなハロゲン化アルカンである
【0063】 本発明による方法の第三の反応工程を実施する場合、反応温度を比較的広い範
囲内で変えることができる。一般に、反応工程は、−30℃〜+50℃の間、好
ましくは−20℃〜+40℃の間、特に−10℃〜+30℃の間の温度で実施す
る。
【0064】 本発明による方法の第三の反応工程は、一般に大気圧下で実施する。しかしな
がら、本発明による方法の第三の工程を高圧もしくは減圧下、一般に0.1ba
r〜10barの間で実施することもまた可能である。
【0065】 本発明による方法の第三の反応工程を実施するためには、一般に、一般式(V
I)のN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−アニリンの1モルにつき1m
ol〜20mol、好ましくは2〜10molのニトロ化剤及び1〜50mol
、好ましくは2〜30molのニトロ化助剤を使用する。
【0066】 第三の反応工程の好ましい態様として、最初にニトロ化剤を好ましくはニトロ
化助剤と一緒に添加し、そしてN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−アニ
リンを好ましくは冷却しながら計量して供給する。反応混合物を反応が終了する
まで攪拌する。
【0067】 第三の反応工程の生成物の処理は、通例のように実施することができる。好ま
しくは、反応混合物を氷上に注ぎ、結晶質生成物を吸引での濾過により単離し、
そして水及び例えば酢酸エチルのような実質的に水と混和しない有機溶媒と振盪
し、そして有機相を重炭酸ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥させ、濾過する。減圧下での蒸留による溶媒の注意深い除去により式(VII
) のN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−5−ニトロ−アニリンが残留
物として得られる。
【0068】 本発明による方法の第三の反応工程により得ることができる一般式(VII)
のN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−5−ニトロ−アニリンは、これま
で文献に開示されておらず;新規な物質として、それらもまた本願の主題の一部
を成す。
【0069】 本発明による方法の第四の反応工程は、適宜、1種もしくはそれ以上の還元助
剤の存在下で、そして/または適宜1種もしくはそれ以上の希釈剤の存在下で、
還元剤を用いて実施する。ここで、芳香族ニトロ化合物を対応するアミノ化合物
に転化するために通例の還元剤を(適宜、適当な還元助剤及び希釈剤と一緒に)
使用することが好ましい。これらには、好ましくは、(a)例えば白金もしくは
パラジウム(各場合に、適宜、「被毒された(poisoned)」及び例えば
活性炭もしくは硫酸バリウムのような担体上の、ラネーニッケルもしくはラネー
コバルト)のような触媒の存在下でそして例えばテトラヒドロフランもしくはジ
オキサンのような希釈剤の存在下の水素、(b)例えば塩酸もしくは酢酸のよう
な酸の存在下の例えばスズ、塩化スズ(II)、鉄(粉末)のような、金属もし
くは金属塩が包含される。
【0070】 本発明による方法の第四の反応工程を実施する場合、反応温度を比較的広い範
囲内で変えることができる。一般に、反応工程は、0℃〜150℃の間、好まし
くは10℃〜120℃の間、特に20℃〜100℃の間の温度で実施する。
【0071】 本発明による方法の第四の反応工程を実施するためには、一般に、一般式(V
II)のN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−5−ニトロ−アニリンの1
モルにつき1mol〜20mol、好ましくは2〜10molの還元剤を用いる
【0072】 第四の反応工程の好ましい態様として、N−置換された2−ブロモ−4−フル
オロ−5−ニトロ−アニリンを好ましくは還元助剤と一緒に最初に添加し、そし
て還元剤を計量して供給する。次に反応混合物を反応が終了するまで攪拌する。
【0073】 第四の反応工程の生成物の処理は、通例のように実施することができる。好ま
しくは、反応混合物を濾過し、そして濾液を減圧下で濃縮する。残留物を例えば
酢酸エチルのような水と混和しない有機溶媒に溶解し、重炭酸ナトリウム水溶液
で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして濾過する。減圧下での蒸留によ
る濾液からの溶媒の注意深い除去により一般式(VIII)のN−置換された4
− ブロモ−6−フルオロ−1,3−フェニレンジアミンが残留物として得られ
る。
【0074】 本発明による方法の第四の反応工程により得ることができる一般式(VIII
)のN−置換された2−ブロモ−6−フルオロ−1,3−フェニレンジアミンは
、これまで文献に開示されておらず;新規な物質として、それらもまた本願の主
題の一部を成す。
【0075】 本発明による方法の第五の反応工程は、好ましくは、1種もしくはそれ以上の
反応助剤の存在下で実施する。ここで、適当な反応助剤は、一般に、通例の無機
もしくは有機の塩基もしくは酸受容体である。これらには、好ましくは、例えば
酢酸ナトリウム、酢酸カリウムもしくは酢酸カルシウム、リチウムアミド、ナト
リウムアミド、カリウムアミドもしくはカルシウムアミド、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウムもしくは炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムもしく
は重炭酸カルシウム、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムもし
くは水素化カルシウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムも
しくは水酸化カルシウム、ナトリウムメトキシド、エトキシド、n−もしくはi
−プロポキシド、n−、i−、s−もしくはt−ブトキシドまたはカリウムメト
キシド、エトキシド、n−もしくはi−プロポキシド、n−、i−、s−もしく
はt−ブトキシドのようなアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の酢酸塩、ア
ミド、炭酸塩、重炭酸塩、水素化物、水酸化物もしくはアルコキシド;さらにま
た例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチ
ルアミン、エチルジイソプロピルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミ
ン、ジシクロヘキシルアミン、エチル−ジシクロヘキシルアミン、N,N−ジメ
チルアニリン、N,N−ジメチル−ベンジルアミン、ピリジン、2−メチル−、
3−メチル−、4−メチル−、2,4−ジメチル−、2,6−ジメチル−、3,
4−ジメチル−及び3,5−ジメチル−ピリジン、5−エチル−2−メチル−ピ
リジン、4−ジメチルアミノ−ピリジン、N−メチル−ピペリジン、1,4−ジ
アザビシクロ[2.2.2]−オクタン(DABCO)、1,5−ジアザビシク
ロ[4.3.0]−ノン−5−エン(DBN)もしくは1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]−ウンデク−7−エン(DBU)のような塩基性有機窒素化合物
も包含される。
【0076】 使用する反応助剤は、好ましくは塩基性有機窒素化合物、特にピリジンもしく
はトリエチルアミンである。
【0077】 本発明による方法の第五の反応工程は、好ましくは、1種もしくはそれ以上の
希釈剤の存在下で実施する。ここで、適当な希釈剤は、特に不活性の有機溶媒で
ある。これらには、特に、例えばベンジン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼン、石油エーテル、ヘキサン、シクロヘキサン、
ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素のような脂肪族、脂環式もしくは芳
香族の、場合によりハロゲン化されていてもよい炭化水素;ジエチルエーテル、
ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランまたはエチレングリ
コールジメチルエーテルもしくはエチレングリコールジエチルエーテルのような
エーテル;アセトン、ブタノンもしくはメチルイソブチルケトンのようなケトン
;アセトニトリル、プロピオニトリルもしくはブチロニトリルのようなニトリル
;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
−ホルムアニリド、N−メチル−ピロリドンもしくはヘキサメチルリン酸トリア
ミドのようなアミド;酢酸メチルもしくは酢酸エチルのようなエステル;ジメチ
ルスルホキシドのようなスルホキシドが包含される。
【0078】 例えばアセトン、ブタノンもしくはメチルイソブチルケトンのようなケトン、
例えばアセトニトリル、プロピオニトリルもしくはブチロニトリルのようなニト
リル、または例えばN,N−ジメチル−ホルムアミドもしくはN,N−ジメチル
−アセトアミドのようなアミドの群からの非プロトン性極性溶媒を使用すること
が好ましい。
【0079】 本発明による方法の第五の反応工程を実施する場合、反応温度を比較的広い範
囲内で変えることができる。一般に、反応工程は、−20℃〜+100℃の間、
好ましくは−10℃〜80℃の間、特に0℃〜60℃の間の温度で実施する。
【0080】 本発明による方法の第五の反応工程は、一般に大気圧下で実施する。しかしな
がら、第五の反応工程を高圧もしくは減圧下、一般に0.1bar〜10bar
の間で実施することもまた可能である。
【0081】 本発明による方法の第五の反応工程を実施するためには、一般に、一般式(V
III)のN−置換された4−ブロモ−6−フルオロ−1,3−フェニレンジア
ミンの1モルにつき0.9mol〜1.5mol、好ましくは0.95mol〜
1.2molの一般式(IX)のアシル化剤及び1.0〜2.0mol、好まし
くは1.1〜1.5molの反応助剤を用いる。
【0082】 本発明による方法の第五の反応工程の好ましい態様として、最初に一般式(V
III)の4−ブロモ−6−フルオロ−1,3−フェニレンジアミンを希釈剤に
反応助剤と一緒に添加し 、そして一般式(IX)のアシル化剤を適宜わずかに
冷却しながら計量して供給する。反応混合物を反応が終了するまで攪拌する。
【0083】 第五の反応工程の生成物の処理は、通例のように実施することができる。例え
ば、反応混合物を(氷)水に注ぐことができ、そして生成物が結晶質形態で得ら
れる場合、それを吸引での濾過により単離することができる。しかしながら、反
応混合物を水及び例えば塩化メチレンのような実質的に水と混和しない有機溶媒
と振盪すること、有機相を水で洗浄すること、そして乾燥させ、それを濾過する
こともまた可能である。一般式(X)のN−置換された4−ブロモ−6−フルオ
ロ−1,3−フェニレンジアミンは、減圧下での蒸留による溶媒の注意深い除去
により残留物として得ることができる。
【0084】 本発明による方法の第五の反応工程により得ることができる一般式(X)のN
−置換された4−ブロモ−6−フルオロ−1,3−フェニレンジアミンは、これ
まで文献に開示されておらず;新規な物質として、それらもまた本願の主題の一
部を成す。
【0085】 本発明による方法の第六の反応工程は、1種もしくはそれ以上の加水分解助剤
の存在下で実施する。ここで、適当な加水分解助剤は、好ましくは無機塩基であ
る。これらには、好ましくは、例えば酢酸ナトリウム、酢酸カリウムもしくは酢
酸カルシウム、リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミドもしくはカ
ルシウムアミド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムもしくは炭酸カルシウム、重炭
酸ナトリウム、重炭酸カリウムもしくは重炭酸カルシウム、水素化リチウム、水
素化ナトリウム、水素化カリウムもしくは水素化カルシウム、水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムもしくは水酸化カルシウム、ナトリウムメト
キシド、エトキシド、 n−もしくはi−プロポキシド、n−、i−、s−も
しくはt−ブトキシドまたはカリウムメトキシド、エトキシド、n−もしくはi
−プロポキシド、n−、i−、s−もしくはt−ブトキシドのようなアルカリ金
属もしくはアルカリ土類金属の酢酸塩、アミド、炭酸塩、重炭酸塩、水素化物、
水酸化物もしくはアルコキシドが包含される。
【0086】 使用する加水分解助剤は、好ましくはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属
の水素化物もしくは水酸化物、特に水素化ナトリウム、並びに水酸化ナトリウム
もしくは水酸化カリウムである。
【0087】 本発明による方法の第六の反応工程は、適宜、1種もしくはそれ以上の希釈剤
を 用いて実施する。ここで、適当な希釈剤は、水に加えて、特に極性有機溶媒
である。これらには、特に、ジオキサン、テトラヒドロフランまたはエチレング
リコールジメチルエーテルもしくはエチレングリコールジエチルエーテルのよう
なエーテル;アセトン、ブタノンもしくはメチルイソブチルケトンのようなケト
ン;アセトニトリル、プロピオニトリルもしくはブチロニトリルのようなニトリ
ル;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチ
ル−ホルムアニリド、N−メチル−ピロリドンもしくはヘキサメチルリン酸トリ
アミドのようなアミド;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド;メタノー
ル、エタノール、n−もしくはi−プロパノール、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、その水もしくは
純水との混合物のようなアルコールが包含される。
【0088】 本発明による方法の第六の反応工程を実施する場合、反応温度を比較的広い範
囲内で変えることができる。一般に、反応工程は、−10℃〜+120℃の間、
好ましくは0℃〜100℃の間の温度で実施する。
【0089】 本発明による方法の第六の反応工程の好ましい態様として、一般式(X)のN
−置換された4−ブロモ−6−フルオロ−1,3−フェニレンジアミンを水及び
反応助剤、そして適宜さらなる希釈剤と混合し、そして反応混合物を反応が終了
するまで攪拌する。
【0090】 第六の反応工程の生成物の処理は、通例のように実施することができる。例え
ば、反応混合物を(氷)水に注ぎ、続いて例えば塩酸のような強酸で酸性化する
ことができ、一般式(XI)のN−置換された4−ブロモ−6−フルオロ−1,
3−フェニレンジアミンを吸引での濾過により結晶質生成物として単離すること
ができる。
【0091】 本発明による方法の第六の反応工程により得ることができる一般式(XI)の
N−置換された4−ブロモ−6−フルオロ−1,3−フェニレンジアミンは、こ
れまで文献に文献に開示されておらず;新規な物質として、それらもまた本願の
主題の一部を成す。
【0092】 本発明による方法の第七の反応工程は、金属シアン化物を用いて実施する。こ
こで挙げることができる金属シアン化物は、例えばシアン化ナトリウム、シアン
化カリウム、シアン化ルビジウム、シアン化セシウム、シアン化マグネシウム、
シアン化カルシウム及びシアン化バリウムのようなアルカリ金属及びアルカリ土
類 金属のシアン化物であるが、特にシアン化銅(I)のような遷移金属シアン
化物である。挙げた金属シアン化物の混合物を用いることもまた可能であるが;
しかしながら、これらの混合物のいずれもシアン化銅(I)を含んでなるべきで
ある。
【0093】 本発明による方法の第七の反応工程は、適宜、1種もしくはそれ以上の希釈剤
を用いて実施する。ここで、適当な希釈剤は、特に非プロトン性極性有機溶媒で
ある。これらには、特に、ジオキサン、テトラヒドロフランまたはエチレングリ
コールジメチルエーテルもしくはエチレングリコールジエチルエーテルのような
エーテル;アセトン、ブタノンもしくはメチルイソブチルケトンのようなケトン
;アセトニトリル、プロピオニトリルもしくはブチロニトリルのようなニトリル
;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
−ホルムアニリド、N−メチル−ピロリドンもしくはヘキサメチルリン酸トリア
ミドのようなアミド;酢酸メチルもしくは酢酸エチルのようなエステル;ジメチ
ルスルホキシドのようなスルホキシドが包含される。
【0094】 使用する希釈剤は、好ましくは、例えばN−メチル−ピロリドンのような高沸
点非プロトン性極性有機溶媒である。
【0095】 本発明による方法の第七の反応工程を実施する場合、反応温度を比較的広い範
囲内で変えることができる。一般に、反応工程は、50℃〜200℃の間、好ま
しくは80℃〜180℃の間、特に100℃〜160℃の間の温度で実施する。
【0096】 本発明による方法の第七の反応工程は、一般に大気圧下で実施する。しかしな
がら、第七の工程を高圧もしくは減圧下、一般に0.1bar〜10barの間
で実施することもまた可能である。
【0097】 本発明による方法の第七の反応工程を実施するためには、一般に、一般式(X
I)のN−置換された4−ブロモ−6−フルオロ−1,3−フェニレンジアミン
の1モルにつき1〜1.5mol、好ましくは1.1〜1.3molの金属シア
ン化物を用いる。
【0098】 本発明による方法の第七の反応工程の好ましい態様として、一般式(XI)の
N−置換された4−ブロモ−6−フルオロ−1,3−フェニレンジアミン、金属
シアン化物及び希釈剤を室温で混合し、そして反応が終了するまで高温で攪拌す
る。
【0099】 第七の反応工程の生成物の処理は、通例のように実施することができる。例え
ば、混合物を減圧下で濃縮し、そして残留物を酢酸エチル及び塩酸含有塩化鉄(
III)水溶液と攪拌し、そしてシリカゲルを通して濾過する。次に有機相を分
離 して除き、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過する。減圧下での蒸留に
よる溶媒の除去後に、一般式(I)のN−置換された2,4−ジアミノ−5−フ
ルオロ−ベンゾニトリルを残留物として得ることができる。
【0100】 本発明による方法により製造することができる一般式(I)の化合物は、除草
剤的に有効な化合物を製造するための中間体として使用することができる(EP
−A−648749、EP−A−648772、WO−A−95/29158を
参照)。
【0101】 一般式(VIII)、(X)及び(XI)の中間体は、同様に、除草剤を製造
するための前駆体として使用することができる(EP−A−563384を参照
)。
【0102】 一般式(VIII)のN−置換された4−ブロモ−6−フルオロ−1,3−フ
ェニレンジアミンから製造することができる、一般式(XII)
【0103】
【化23】
【0104】 式中、 R1及びR3は上記定義のとおりである、のイソシアネートもまた、除草剤の前
駆体として使用することができる(EP−A−563384を参照)。
【0105】 一般式(XII)のイソシアネートは、これまで文献に開示されていない。新
規な物質として、それらもまた本願の主題の一部を成す。
【0106】 一般式(XII)の新規なイソシアネートは、一般式(VIII)のN−置換
された4−ブロモ−6−フルオロ−1,3−フェニレンジアミン(上記)を、2
0℃〜120℃の間の温度で、例えば1,4−ジオキサンのような希釈剤の存在
下でホスゲンと反応させると得られる(製造実施例を参照)。製造実施例: 第一の反応工程: 実施例(IV−1)
【0107】
【化24】
【0108】 内部温度計、滴下漏斗及び攪拌器を取り付けた250mlの三つ口フラスコに
おいて、18.5g(0.097mol)の2−ブロモ−4−フルオロ−アニリ
ンを100mlの塩化メチレン及び10g(0.12mol)のピリジンに溶解
し、そして5℃で、12.6g(0.11mol)のメタンスルホニルクロリド
を加える。混合物を20℃で60分間攪拌し、そして次に50mlの水を加える
。相を分離し、そして水相を50mlの塩化メチレンで抽出する。合わせた有機
相を50mlの水で洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させる。回転エバポ
レーターを用いて溶媒を除くと21.9gの純粋なN−(2−ブロモ−4−フル
オロ−フェニル)−メタンスルホンアミド(理論の84%)が得られる。実施例(IV−2)
【0109】
【化25】
【0110】 内部温度計、滴下漏斗及び攪拌器を取り付けた1lの三つ口フラスコにおいて
、95g(0.5mol)の2−ブロモ−4−フルオロ−アニリンを400ml
の塩化メチレン及び44g(0.55mol)のピリジンに溶解し、そして0℃
〜5℃で、65g(0.5mol)のエタンスルホニルクロリドを加える。溶液
を氷浴中で60分間そして20℃で3時間攪拌し、次に250mlの水を加える
。相を分離し、そして水相を100mlの塩化メチレンで抽出する。合わせた有
機相を100mlの水で洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させる。回転エ
バポレーターを用いて溶媒を除くと135gのN−(2−ブロモ−4−フルオロ
−フェニル)−エタンスルホンアミド(理論の91%)が得られ、それはガスク
ロマトグラフィーによる分析では95.8%純粋である(融点:79−81℃)
第一及び第二の反応工程: 実施例(VI−1)
【0111】
【化26】
【0112】 内部温度計、滴下漏斗及び攪拌器を取り付けた250mlの三つ口フラスコに
おいて、19.0g(0.1mol)の2−ブロモ−4−フルオロ−アニリンを
1 00mlのアセトニトリル及び22.2g(0.22mol)のトリエチル
アミンに溶解し、そして10℃〜20℃で、25.2g(0.22mol)のメ
タンスルホニルクロリドを加える。溶液を20℃で60分間攪拌し、そして次に
200mlの氷水及び20mlの濃塩酸の混合物中に注ぐ。沈殿した固体を吸引
で濾過して分離し、50mlの塩化メチレンに溶解し、そして有機相を硫酸ナト
リウム上で乾燥させる。回転エバポレーターを用いて溶媒を除くと30.0gの
N−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−N−メチルスルホニル−メタン
スルホンアミド(理論の87%)が得られ、それはHPLCでは97.1%純粋
である。実施例(VI−2)
【0113】
【化27】
【0114】 内部温度計、滴下漏斗及び攪拌器を取り付けた250mlの三つ口フラスコに
おいて、28.2g(0.1mol)のN−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェ
ニル)−エタンスルホンアミドを100mlのアセトニトリル及び11g(0.
11mol)のトリエチルアミンに溶解し、そして15℃〜20℃で、13g(
0.1mol)のエタンスルホニルクロリドを加える。溶液を20℃で60分間
攪拌し、そして次に200mlの氷水及び20mlの濃塩酸の混合物中に注ぐ。
沈殿した固体を吸引で濾過して分離し、そして50mlの塩化メチレンに溶解し
、そして有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させる。回転エバポレーターを用いて
溶媒を除くと31.6gのN−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−N−
エチルスルホニル−エタンスルホンアミド(理論の81%)が得られ、それはH
PLCでは95.5%純粋である(融点:114−116℃)。第二の反応工程: 実施例(VI−3)
【0115】
【化28】
【0116】 内部温度計、滴下漏斗及び攪拌器を取り付けた500mlの三つ口フラスコに
おいて、56.2g(0.199mol)のN−(2−ブロモ−4−フルオロ−
フ ェニル)−エタンスルホンアミドを200mlの塩化メチレン及び32g(
0.4mol)のピリジンに溶解し、そして0℃〜5℃で、23.9g(0.2
2mol)のクロロギ酸エチルを加える。溶液を20℃で2時間攪拌し、そして
次に100mlの水を加える。相を分離し、そして水相を50mlの塩化メチレ
ンで抽出する。合わせた有機相を100mlの水で洗浄し、そして硫酸ナトリウ
ム上で乾燥させる。回転エバポレーターを用いて溶媒を除くと65.8gのN−
(2−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−N−エトキシカルボニル−エタンス
ルホンアミド(理論の90.5%)が得られ、それはGCでは96.9%純粋で
ある。第三の反応工程: 実施例(VII−1)
【0117】
【化29】
【0118】 内部温度計及び攪拌器を取り付けた250mlの二つ口フラスコにおいて、1
00mlの濃硫酸及び35mlの濃硝酸を最初に添加し、そして0℃〜5℃に冷
却する。この混合物に24.3g(0.07mol)のN−(2−ブロモ−4−
フルオロ−フェニル)−N−メチルスルホニル−メタンスルホンアミドを加える
。混合物を20℃に温め、そしてもう1時間攪拌し、次に反応溶液を300gの
氷上に置く。沈殿した固体を吸引で濾過して分離し、そして100mlの酢酸エ
チルに溶解する。有機相を50mlの水、次いで50mlの重炭酸ナトリウム飽
和溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させる。回転エバポレーターを
用いて溶媒を除くと26.5gの純粋なN−(2−ブロモ−4−フルオロ−5−
ニトロ−フェニル)−N−メチルスルホニル−メタンスルホンアミド(理論の9
7%)が得られる。実施例(VII−2)
【0119】
【化30】
【0120】 内部温度計及び攪拌器を取り付けた250mlの二つ口フラスコにおいて、1
00mlの濃硫酸及び35mlの濃硝酸を最初に添加し、そして0℃〜5℃に冷
却 する。次にこの混合物に29.9g(0.08mol)のN−(2−ブロモ
−4−フルオロ−フェニル)−N−エチルスルホニル−エタンスルホンアミドを
加える。混合物を20℃に温め、そしてもう1時間攪拌し、次に反応溶液を30
0gの氷上に注ぐ。沈殿した固体を吸引で濾過して分離し、そして100mlの
酢酸エチルに溶解する。有機相を50mlの水、次いで50mlの重炭酸ナトリ
ウム飽和溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させる。回転エバポレー
ターを用いて溶媒を除くと29.1gのN−(2−ブロモ−4−フルオロ−5−
ニトロ−フェニル)−N−エチルスルホニル−エタンスルホンアミド(理論の8
1.5%)が得られ、それはHPLCでは93.9%純粋である(融点:144
−146℃)。実施例(VII−3)
【0121】
【化31】
【0122】 内部温度計及び攪拌器を取り付けた500mlの二つ口フラスコにおいて、2
70mlの濃硫酸及び110mlの濃硝酸を最初に添加し、そして0℃〜5℃に
冷却する。この混合物に90.0g(0.25mol)のN−(2−ブロモ−4
−フルオロ−フェニル)−N−エトキシカルボニル−エタンスルホンアミドを加
える。混合物を15℃に温め、そしてもう2時間攪拌し、次に反応溶液を1kg
の氷上に注ぐ。沈殿した固体を吸引で濾過して分離し、そして300mlの酢酸
エチルに溶解する。有機相を100mlの水、次いで100mlの重炭酸ナトリ
ウム飽和溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させる。回転エバポレー
ターを用いて溶媒を除くと92.3gのN−(2−ブロモ−4−フルオロ−5−
ニトロ−フェニル)−N−エトキシカルボニル−エタンスルホンアミド(理論の
88%)が得られ、それはHPLCでは95.7%純粋である。第四の反応工程: 実施例(VIII−1)
【0123】
【化32】
【0124】 還流冷却器、内部温度計及び攪拌器を取り付けた250mlの三つ口フラスコ
に おいて、8.4g(0.02mol)のN−(2−ブロモ−4−フルオロ−
5−ニトロ−フェニル)−N−エチルスルホニル−エタンスルホンアミドを加熱
しながら100mlの酢酸に溶解し、そして6.7g(0.12mol)の鉄粉
を35℃で加える。次に発熱反応が始まる(約40℃)まで混合物を注意深く加
熱し、そして次に水浴を用いてわずかに冷却することにより温度を約40℃で保
つ。反応が終了した後、混合物をもう1時間攪拌し、そして次に濾過する。固体
を分離して除き、そして20mlの酢酸で洗浄し、濾液を回転エバポレーターを
用いて濃縮する。残留物を100mlの酢酸エチルに溶解し、50mlの水、次
いで50mlの重炭酸ナトリウム飽和溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で
乾燥させる。回転エバポレーターを用いて溶媒を除くと2.9gのN−(2−ブ
ロモ−4−フルオロ−5−アミノ−フェニル)−N−エチルスルホニル−エタン
スルホンアミド(理論の34%)が得られ、それはHPLCでは91.0%純粋
である。実施例(VIII−2)
【0125】
【化33】
【0126】 還流冷却器、内部温度計及び攪拌器を取り付けた1lの三つ口フラスコにおい
て、40.0g(0.1mol)のN−(2−ブロモ−4−フルオロ−5−ニト
ロ−フェニル)−N−エトキシカルボニル−エタンスルホンアミドを加熱しなが
ら400mlの酢酸に溶解し、そして33.0g(0.6mol)の鉄粉を20
℃で加える。次に発熱反応が始まる(約50℃)まで混合物を注意深く加熱し、
そして次に水浴を用いてわずかに冷却することにより温度を約50℃で保つ。反
応が終了した後、混合物をもう1時間攪拌し、そして次に濾過する。固体を分離
して除き、そして50mlの酢酸で洗浄し、濾液を回転エバポレーターを用いて
濃縮する。残留物を100mlの酢酸エチル及び100mlの水に溶解し、水相
を中和し(pH=7−8)、そして相を分離する。有機相を100mlの水、次
いで100mlの重炭酸ナトリウム飽和溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウム上
で乾燥させる。回転エバポレーターを用いて溶媒を除くと34.3gの純粋なN
−(2−ブロモ−4−フルオロ−5−アミノ−フェニル)−N−エトキシカルボ
ニル−エタンスルホンアミド(理論の93%)が得られる。
【0127】 第五の反応工程: 実施例(X−1)
【0128】
【化34】
【0129】 内部温度計、滴下漏斗及び攪拌器を取り付けた100mlの三つ口フラスコに
おいて、2.8g(0.0072mol)のN−(2−ブロモ−4−フルオロ−
5−アミノ−フェニル)−N−エチルスルホニル−エタンスルホンアミドを50
mlのアセトニトリル及び0.8g(0.01mol)のピリジンに溶解し、そ
して5−10℃で0.9g(0.008mol)のクロロギ酸エチルを加える。
溶液を20℃で60分間攪拌し、そして次に100mlの氷水中に注ぐ。沈殿し
た固体を吸引で濾過して分離し、水で洗浄し、そして乾燥させる。これにより3
.3gのN−(2−ブロモ−4−フルオロ−5−エトキシカルボニルアミノ−フ
ェニル)−N−エチルスルホニル−エタンスルホンアミド(理論の99%)が薄
褐色の固体として得られ、それはGCでは90.6%純粋である。実施例(X−2)
【0130】
【化35】
【0131】 内部温度計、滴下漏斗及び攪拌器を取り付けた250mlの三つ口フラスコに
おいて、16.6g(0.045mol)のN−(2−ブロモ−4−フルオロ−
5−アミノ−フェニル)−N−エトキシカルボニル−エタンスルホンアミドを1
20mlのクロロホルム及び4.4g(0.055mol)のピリジンに溶解し
、そして5℃〜10℃で、4.9g(0.045mol)のクロロギ酸エチルを
加える。溶液を約20℃で1時間攪拌し、次に100mlの水を加える。相を分
離し、そして水相を50mlの塩化メチレンで抽出する。合わせた有機相を10
0mlの水で洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させる。回転エバポレータ
ーを用いて溶媒を除くと17.4gのN−(2−ブロモ−4−フルオロ−5−エ
トキシカルボニルアミノ−フェニル)−N−エトキシカルボニル−エタンスルホ
ンアミド(理論の87%)が得られ、それはHPLCでは99.9%純粋である
(融点:142−143℃)。実施例(X−3)
【0132】
【化36】
【0133】 内部温度計、滴下漏斗及び攪拌器を取り付けた100mlの三つ口フラスコに
おいて、6.24g(0.021mol)のN−(2−ブロモ−4−フルオロ−
5−アミノ−フェニル)−エタンスルホンアミドを50mlの塩化メチレン及び
2.0g(0.025mol)のピリジンに溶解し、そして15℃〜20℃で、
2.7g(0.025mol)のクロロギ酸エチルを加える。溶液を20℃で6
0分間攪拌し、そして次に100mlの水を加える。相を分離し、そして水相を
50mlの塩化メチレンで抽出する。合わせた有機相を100mlの水で洗浄し
、そして硫酸ナトリウム上で乾燥させる。回転エバポレーターを用いて溶媒を除
くと7.25gのN−(2−ブロモ−4−フルオロ−5−エトキシカルボニルア
ミノ−フェニル)−エタンスルホンアミド(理論の91%)が得られ、それはH
PLCでは97.2%純粋である。第六の反応工程: 実施例(XI−1)
【0134】
【化37】
【0135】 内部温度計及び攪拌器を取り付けた500mlの三つ口フラスコにおいて、1
8.5g(0.05mol)のN−(2−ブロモ−4−フルオロ−5−アミノ−
フェニル)−N−エトキシカルボニル−エタンスルホンアミドを100mlの水
及び20mlの濃水酸化ナトリウム水溶液に溶解し、そして60〜70℃で4時
間加熱する。混合物を室温に冷却させ、そして2N塩酸(pH 1)で注意深く
酸性化し、そして沈殿した固体を吸引で濾過して分離する。固体を水で洗浄し、
そしてデシケーター中で乾燥させ、13.7gの純粋なN−(2−ブロモ−4−
フルオロ−5−アミノ−フェニル)−エタンスルホンアミド(理論の92%)を
得る。実施例(XI−2)
【0136】
【化38】
【0137】 内部温度計及び攪拌器を取り付けた50mlの三つ口フラスコにおいて、最初
に0.2g(0.005mol)の水素化ナトリウム(60%純粋)を20ml
のN,N−ジメチル−ホルムアミドに添加し、そして冷却しながら(0℃〜5℃
)、2.15g(0.0046mol)のN−(2−ブロモ−4−フルオロ−5
−エトキシカルボニルアミノ−フェニル)−N−エチルスルホニル−エタンスル
ホンアミドを加える。溶液を氷浴中で60分間攪拌し、そして次に10mlの濃
塩酸及び50mlの氷水の混合物に加える。沈殿した固体を吸引で濾過して分離
し、水で洗浄し、そして乾燥させる。これにより1.4gのN−(2−ブロモ−
4−フルオロ−5−エトキシカルボニルアミノ−フェニル)−エタンスルホンア
ミド(理論の82%)が得られ、それはHPLCでは78.6%純粋である。第七の反応工程: 実施例(I−1)
【0138】
【化39】
【0139】 内部温度計、還流冷却器及び攪拌器を取り付けた2lの三つ口フラスコにおい
て、383.8g(1.00mol)のN−(2−ブロモ−4−フルオロ−5−
エトキシカルボニルアミノ−フェニル)−エタンスルホンアミド及び107.5
g(1.20mol)のシアン化銅(I)を1リットルの乾式N−メチル−ピロ
リドンに溶解し、そして140℃で6時間加熱する。混合物を室温に冷却させ、
そして800mlのN−メチル−ピロリドンを油ポンプ真空下で蒸留して除く。
残留物に1リットルの酢酸エチル及び塩酸中の塩化鉄(III)の溶液を加える
。2相系をシリカゲルを通して濾過し、そして相を分離する。有機相を硫酸ナト
リウム上で乾燥させ、そして回転エバポレーターを用いて濃縮する。粘着性の残
留物を石油エーテルと攪拌することにより洗浄し、吸引で濾過して分離し、そし
て乾燥させる。これにより275.9gのN−(2−シアノ−4−フルオロ−5
−エトキシカルボニルアミノ−フェニル)−エタンスルホンアミド(理論の75
%)が得られ、それはHPLCでは86.0%純粋である。実施例(I−2)
【0140】
【化40】
【0141】 内部温度計、還流冷却器及び攪拌器を取り付けた50mlの二つ口フラスコに
おいて、1.49g(0.005mol)のN−(2−ブロモ−4−フルオロ−
5−アミノ−フェニル)−エタンスルホンアミド及び0.49g(0.0055
mol)のシアン化銅(I)を10mlの乾式N−メチル−ピロリドンに溶解し
、そして130℃で6時間加熱する。混合物を室温に冷却させ、そしてN−メチ
ル−ピロリドンを油ポンプ真空下で蒸留して除く。HPLCでは、粗生成物は7
6%のN−(2−シアノ−4−フルオロ−5−アミノ−フェニル)−エタンスル
ホンアミド及び8.5%の出発原料を含んでなる。式(XII)のイソシアネート: 実施例(XII−1)
【0142】
【化41】
【0143】 内部温度計、気体注入管及び攪拌器を取り付けた1lの三つ口フラスコにおい
て、50.0g(0.165mol)のN−(2−ブロモ−4−フルオロ−5−
アミノ−フェニル)−エタンスルホンアミドを490mlのアセトニトリルに溶
解し、そして15℃〜20℃で、7.3g(0.2mol)の塩化水素気体を加
え、それは沈殿して現れる白色の固体をもたらす。次に、20℃〜60℃でそし
て攪拌しながら、懸濁液に69.3g(0.70mol)のホスゲンを加え、そ
れを60℃でもう150分間攪拌する。混合物を一晩静置させ、そして過剰のホ
スゲンを蒸留して除く。回転エバポレーターを用いて溶媒を除くと53.9gの
2−フルオロ−4−ブロモ−5−エチルスルホニルアミノ−フェニルイソシアネ
ート(理論の97%)が得られ、それはHPLCでは96.2%純粋である。実施例(XII−2)
【0144】
【化42】
【0145】 内部温度計、気体注入管、滴下漏斗及び攪拌器を取り付けた500mlの四つ
口フラスコにおいて、8g(0.080mol)のホスゲンを220mlの1,
4−ジオキサンに溶解し、そして15℃〜20℃で、70mlの1,4−ジオキ
サンに溶解した5.0g(0.0135mol)のN−(2−ブロモ−4−フル
オロ−5−アミノ−フェニル)−N−エトキシカルボニル−エタンスルホンアミ
ドを加える(1時間)。次に溶液を70℃〜80℃で加熱し、そしてさらに35
. 4g(0.35mol)のホスゲンを導入する。約3時間後に、混合物を室
温に冷却させ、そして窒素を用いて過剰のホスゲンを一晩フラッシして除く。回
転エバポレーターを用いて溶媒を除くと6.24gの2−フルオロ−4−ブロモ
−5−N−エチルスルホニル−N−エトキシカルボニルアミノ−フェニルイソシ
アネート(理論の86%)が得られ、それはHPLCでは74%純粋である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 式中、 R1は各場合において場合により置換されていてもよいアルキルスルホニルも
    しくはアリールスルホニルを表し、そして R2は水素または各場合において場合により置換されていてもよいアルコキシ
    カルボニルもしくはアリールオキシカルボニルを表す、 のN−置換された2,4−ジアミノ−5−フルオロ−ベンゾニトリルを製造する
    方法であって、 第一の反応工程において、式(II) 【化2】 の2−ブロモ−4−フルオロ−アニリンを、適宜1種もしくはそれ以上の反応助
    剤の存在下で、そして適宜1種もしくはそれ以上の希釈剤の存在下で、−20℃
    〜+100℃の間の温度において、一般式(III) X1−R1 (III) 式中、 R1は上記定義のとおりであり、そして X1はハロゲンを表す、 のアシル化もしくはスルホニル化剤と反応させ、 生成する一般式(IV) 【化3】 式中 R1は上記定義のとおりである、のN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ
    −アニリンを、第二の反応工程において、適宜1種もしくはそれ以上の反応助剤
    の存在下で、そして適宜1種もしくはそれ以上の希釈剤の存在下で、−20℃〜
    100℃の間の温度において、一般式(V) X2−R3 (V) 式中、 R3は各場合において場合により置換されていてもよいアルキルスルホニル、
    アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールスルホニル、アリールカ
    ルボニルもしくはアリールオキシカルボニルを表し、そして X2はハロゲンを表す、のアシル化もしくはスルホニル化剤と反応させ、 生成する一般式(VI) 【化4】 式中 R1及びR3は上記定義のとおりである、のN−置換された2−ブロモ−4−フ
    ルオロ−アニリンを、第三の反応工程において、適宜1種もしくはそれ以上のニ
    トロ化助剤の存在下で、そして/または適宜1種もしくはそれ以上の希釈剤の存
    在下で、−30℃〜+50℃の間の温度において、ニトロ化剤と反応させ、 生成する一般式(VII) 【化5】 式中 R1及びR3は上記定義のとおりである、 のN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−5−ニトロ−アニリンを、第四の
    反応工程において、適宜1種もしくはそれ以上の還元助剤の存在下で、そして適
    宜1種もしくはそれ以上の希釈剤の存在下で、0℃〜150℃の間の温度におい
    て、還元剤と反応させ、 生成する一般式(VIII) 【化6】 式中 R1及びR3は上記定義のとおりである、のN−置換された4−ブロモ−6−フ
    ルオロ−1,3−フェニレンジアミンを、適宜、第五の反応工程において、適宜
    1種もしくはそれ以上の反応助剤の存在下で、そして適宜1種もしくはそれ以上
    の希釈剤の存在下で、−20℃〜+100℃の間の温度において、一般式(IX
    ) X3−R3-1 (IX) 式中、 R3-1は水素を除いてR3に対して上記に示す意味を有し、そして X3はハロゲンを表す、 のアシル化剤と反応させ、 第四もしくは第五の工程において得られる、一般式(X) 【化7】 式中、 R1、R2及びR3は上記定義のとおりである、のN−置換された4−ブロモ−
    6−フルオロ−1,3−フェニレンジアミンを、第六の工程において、1種もし
    くはそれ以上の加水分解助剤の存在下で、そして適宜1種もしくはそれ以上の希
    釈剤の存在下で、0℃〜120℃の間の温度において、水と反応させ、 そして生成する一般式(XI) 【化8】 式中、 R1及びR2は上記定義のとおりである、のN−置換された4−ブロモ−6−フ
    ルオロ−1,3−フェニレンジアミンを、第七の反応工程において、適宜1種も
    しくはそれ以上の希釈剤の存在下で、50℃〜200℃の間の温度において、金
    属シアン化物と反応させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 R1が1〜6個の炭素原子を有する場合によりフッ素、塩素
    もしくは臭素で置換されていてもよいアルキルスルホニルを表すか、または場合
    によりフッ素、塩素、臭素、C1−C4−アルキルもしくはC1−C4−アルコキシ
    で置換されていてもよいフェニルスルホニルを表し、 R2が水素を表すか、アルキル基において1〜6個の炭素原子を有する場合に
    よりフッ素、塩素もしくは臭素で置換されていてもよいアルコキシカルボニルを
    表すか、または場合によりフッ素、塩素、臭素、C1−C4−アルキルもしくはC 1 −C4−アルコキシで置換されていてもよいフェノキシカルボニルを表し、 R3がアルキル基において各場合に1〜6個の炭素原子を有する各場合におい
    て場合によりフッ素、塩素もしくは臭素で置換されていてもよいアルキルスルホ
    ニル、アルキルカルボニルもしくはアルコキシカルボニルを表すか、または各場
    合において場合によりフッ素、塩素、臭素、C1−C4−アルキルもしくはC1
    4−アルコキシで置換されていてもよいフェニルスルホニル、フェニルカルボ
    ニルもしくはフェノキシカルボニルを表し、 X1がフッ素、塩素、臭素もしくはヨウ素を表し、 X2がフッ素、塩素、臭素もしくはヨウ素を表し、そして X3がフッ素、塩素、臭素もしくはヨウ素を表す、 ことを特徴とする請求項1において請求したとおりの方法。
  3. 【請求項3】 R1が各場合において場合によりフッ素もしくは塩素で置換
    されていてもよいメチルスルホニル、エチルスルホニル、n−もしくはi−プロ
    ピルスルホニル、n−、i−、s−もしくはt−ブチルスルホニルを表すか、ま
    たは 各場合において場合によりフッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−
    もしくはi−プロピル、n−、i−、s−もしくはt−ブチル、メトキシ、エト
    キシ、n−もしくはi−プロポキシで置換されていてもよいフェニルスルホニル
    を表し、 R2が水素を表すか、各場合において場合によりフッ素もしくは塩素で置換さ
    れていてもよいメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−もしくはi−プ
    ロポキシカルボニル、n−、i−、s−もしくはt−ブトキシカルボニルを表す
    か、または場合によりフッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−もしくはi−
    プロピル、n−、i−、s−もしくはt−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−も
    しくはi−プロポキシで置換されていてもよいフェノキシカルボニルを表し、 R3が各場合において場合によりフッ素もしくは塩素で置換されていてもよい
    メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−もしくはi−プロピルスルホニル、
    n−、i−、s−もしくはt−ブチルスルホニル、メチルカルボニル、エチルカ
    ルボニル、n−もしくはi−プロピルカルボニル、n−、i−、s−もしくはt
    −ブチルカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−もしくは
    i−プロポキシカルボニルを表すか、または各場合において場合によりフッ素、
    塩素、臭素、メチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、n−、i−、s−も
    しくはt−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−もしくはi−プロポキシで置換さ
    れていてもよいフェニルスルホニル、フェニルカルボニルもしくはフェノキシカ
    ルボニルを表し、 X1がフッ素、塩素もしくは臭素を表し、 X2がフッ素、塩素もしくは臭素を表し、そして X3がフッ素、塩素もしくは臭素を表す、 ことを特徴とする請求項1において請求したとおりの方法。
  4. 【請求項4】 R1が各場合において場合によりフッ素もしくは塩素で置換
    されていてもよいメチルスルホニル、エチルスルホニル、n−もしくはi−プロ
    ピルスルホニル、n−もしくはi−ブチルスルホニルを表し、 R2が水素を表すか、またはメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−
    もしくはi−プロポキシカルボニルを表し、 R3が各場合において場合によりフッ素もしくは塩素で置換されていてもよい
    メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−もしくはi−プロピルスルホニル、
    n−もしくはi−ブチルスルホニル、メチルカルボニル、エチルカルボニル、n
    − もしくはi−プロピルカルボニル、n−、i−、s−もしくはt−ブチルカ
    ルボニルを表すか、またはメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−もし
    くはi−プロポキシカルボニルを表し、 X1が塩素を表し、 X2が塩素を表し、そして X3が塩素を表す、 ことを特徴とする請求項1において請求したとおりの方法。
  5. 【請求項5】 化合物 N−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−ベ
    ンゼンスルホンアミド及びN−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−1,
    1,1−トリフルオロメタンスルホンアミドを除く、一般式(IV) 【化9】 式中 R1は請求項1〜4のいずれかにおいて定義したとおりである、 のN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−アニリン。
  6. 【請求項6】 一般式 【化10】 式中 R1及びR3は請求項1〜4のいずれかにおいて定義したとおりである、 のN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−アニリン。
  7. 【請求項7】 一般式(VII) 【化11】 式中 R1及びR3は請求項1〜4のいずれかにおいて定義したとおりである、 のN−置換された2−ブロモ−4−フルオロ−5−ニトロ−アニリン。
  8. 【請求項8】 一般式(VIII) 【化12】 式中 R1及びR3は請求項1〜4のいずれかにおいて定義したとおりである、 のN−置換された4−ブロモ−6−フルオロ−1,3−フェニレンジアミン。
  9. 【請求項9】 一般式(XI) 【化13】 式中 R1及びR2は請求項1〜4のいずれかにおいて定義したとおりである、 のN−置換された4−ブロモ−6−フルオロ−1,3−フェニレンジアミン。
  10. 【請求項10】 一般式(XII) 【化14】 式中 R1及びR3は請求項1〜4のいずれかにおいて定義したとおりである、 の化合物。
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