JP2003518938A - イヌ科の動物用の健康食品 - Google Patents

イヌ科の動物用の健康食品

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、イヌ科の動物の尿路の調子を維持するのに用いるための食品、および関連態様を提供する。詳細には、本食品および関連態様は、イヌ科の動物のシュウ酸カルシウム尿路結石症の最初の発生を予防するのに有用である。本発明は、イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路結石症の予防に用いるための、表(I)の材料を指示された割合で含む食品、および関連態様を提供する。また、本発明は、前記イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路結石症の最初の発生の予防に用いるための、小型のイヌ科の動物に与えた場合に1.025以下の尿比重をもたらす食品、および関連態様を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、イヌ科の動物の尿路の調子を維持するのに用いるための食品および
関連態様を提供する。詳細には、本食品および関連態様は、イヌ科の動物のシュ
ウ酸カルシウム尿路結石症の最初の発生を予防するのに有用である。
【0002】 尿路結石症は、尿路内における、砂粒子から放射線検査で明らかな尿石までの
サイズに及ぶ、巨視的な鉱化の存在として定義することができる。例えばスツル
バイト、シュウ酸カルシウム、リン酸カルシウム、尿酸および尿酸塩のような、
様々な鉱物タイプの尿石がイヌおよびネコの下部尿路内において特定されている
【0003】 鉱物沈殿に関連する下部尿路疾患は、イヌおよびネコにおける重要な臨床課題
である。多くの様々な鉱物が下部尿路に存在し、特に重要な2つは、(a)スツ
ルバイト(リン酸マグネシウムアンモニウム(magnesium ammonium phosphate)お
よび(b)シュウ酸カルシウムである。それら鉱物の沈殿は、それが尿路結石症
をもたらした場合に、例えばイヌ、ネコ、およびヒトのような動物における疾患
につながるであろう。
【0004】 尿路結石症は、イヌにおける重要な臨床課題であり続けている。スツルバイト
(リン酸マグネシウムアンモニウム)は、イヌにおいて認められている、数の上
で最も重大な尿石である。最近のデータは、シュウ酸カルシウム尿石の数がイヌ
において増加しており、現在、特に特定の系統において、そのタイプの尿石がス
ツルバイト尿石と同程度またはそれ以上に重大であることを示唆する。スツルバ
イト尿路結石症を有するイヌの大部分は、付随する、例えばブドウ球菌またはプ
ロテウス菌のようなウレアーゼ産生細菌による尿路感染を有する。酵素ウレアー
ゼによる尿素の加水分解は、尿中に次第にアルカリ環境を作りだすアンモニアお
よび炭酸塩の形成を最終的にもたらす。そのような条件は、スツルバイト尿石の
発生に理想的であるが、例えば炭酸カルシウムおよびアパタイト等の多くの他の
タイプの尿石の形成も助ける。従って、スツルバイト尿路結石症を有する大部分
のイヌにおいて、適切な抗菌剤が治療の本質的部分を形成する。通常、尿路感染
症が完全に消滅すると、イヌはもはや食事管理を必要としないであろう。それに
もかかわらず、スツルバイト尿路感染症に罹ったイヌのための栄養補助として設
計された多くのイヌの食物(例えばHills canine s/d)が市販されている。スツ
ルバイト尿路感染症のペットのための栄養補助として設計された殆どのペットフ
ードは、非スツルバイト尿路感染症に罹ったペットでの使用が禁止されている。
【0005】 シュウ酸カルシウム尿路結石症の場合、外科的除去を必要とする。その後、食
事対策が尿石の再形成を予防するために採用される。シュウ酸カルシウム尿石の
イヌ科の動物における最初の形成を避ける、シュウ酸カルシウム結石の管理また
は予防のために設計された食品を提供することは明らかに好都合であろう。
【0006】 本発明は、特にシュウ酸カルシウム尿路結石症に罹っていると認められていな
い個々のイヌ科の動物において尿路の調子を維持するのに用いるための、そのよ
うな所望の食品ならびに他の関連態様を提供する。
【0007】 本発明の第1の態様に基づいて、イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿
路結石症の最初の発生の予防に用いるための、以下の材料を指示された割合で含
む食品を提供する。
【0008】 栄養素 g/400 kcal カルシウム 0.65-1.3 リン 0.5- 1.2 マグネシウム 0.04から カリウム 0.5から ナトリウム 0.6- 1.2 上記栄養素の好ましいレベル 栄養素 g/400 kcal カルシウム 0.85-1.0 リン 0.75-0.9 マグネシウム 0.1から カリウム 0.8から ナトリウム 0.8から 本発明の第1の態様に基づく食品は、イヌ科の動物に与えた場合に、1.025以下
の尿比重をもたらすであろう。
【0009】 本発明の第2の態様に基づいて、イヌ科の動物おけるシュウ酸カルシウム尿路
結石症の最初の発生の予防に用いるための、小型のイヌ科の動物に与えた場合に
1.025以下の尿の比重をもたらす食品を提供する。
【0010】 尿の比重は、直接測定する。尿試料を採取する(好ましくは排尿の30分以内
の新鮮な試料)。屈折計または比重(SG)計(Analytical Supplies Ltd., Derb
y, UKから購入可能)を用いて比重を測定した。用いる測定計は、1.000から1.06
0の範囲内で読むように校正する必要がある。
【0011】 本明細書において、kcal当たりの濃度への言及は、全代謝可能エネルギー取込
み(kcal)に対する濃度を意味する。
【0012】 食品の用語は、食物または食材、通常イヌ科の動物への投与に適したペットフ
ード製品を含む。スーパーマーケットの店頭で販売するのに適した製品等の市販
の製品として成形された材料、ならびに薬剤または製剤組成物も含む。この中で
用いられている栄養素の濃度は、その栄養素が通常利用されている(消化のため
に)形態を意味する。
【0013】 本明細書において、「イヌ」または「イヌ科の動物」の用語は、例えばイヌ、
オオカミ、およびキツネのような哺乳類イヌ科に含まれる全ての動物、特に「ペ
ット用」のイヌ(Canis domesticus)を意味する。
【0014】 本発明の第1および第2の態様は、イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム
尿路感染症の最初の発生の予防に用いるための食品を提供する。その食品は、シ
ュウ酸カルシウム形成の危険性を最小限にすることによってその用途を達成する
。詳細には、本発明の利点は、健康なイヌ;以前シュウ酸カルシウム尿石にかか
ったことが知られていないイヌ;におけるシュウ酸カルシウムの形成の危険性を
最小限にするのに用いるための食物または食材である。従って、健康な動物も含
めて全てのイヌ科の動物のための予防的対策として、本発明の第1および第2の
態様に基づく食品を用いることができる。本明細書において、「予防」の用語は
、シュウ酸カルシウム形成の防止および軽減を含む。
【0015】 シュウ酸カルシウムの形成の多くの公知の素因がある: 1. 性別−おそらくオスとメスのイヌの間における解剖学的な相違によって
、オスにおいてより頻繁にシュウ酸カルシウム尿石が発生する:メスの短く広い
尿道が、オスにおいては捕捉されるような小さな石を容易に通過させる。
【0016】 2. 年齢−シュウ酸カルシウム尿石は、高齢のイヌにおいてより一般的に形
成される。高齢のイヌとは5歳以上と考えられている。
【0017】 3. 系統−文献から、小型犬は、大型犬よりも遥かにシュウ酸カルシウム尿
石を形成しやすい。
【0018】 小型犬(<15kg体重)は、日本のイヌ集団の約65%、および英国(UK)のイヌ
集団の43%を構成し;米国での1ヶ月における新規登録の28%である。従って、
特にそのような群の動物におけるシュウ酸カルシウムの最初の形成の危険性を減
らすことに基づいて、尿路の調子を向上させるように設計された食事が、1つの
課題を解決すると当業界で認められるであろう。小型犬として、ヨークシャーテ
リア、ミニチュアシュナウザー(Miniature Schnauzer)、ラサアプソー、ミニチ
ュアプードル、シーズー、他のプードル、ビッションフリーゼ(Bichon Frise)、
ポメラニア、チワワ、マルチーズテリア、ケアンテリア(Cairn terrier)、ペキ
ニーズ、ダックスフント、パピヨン、カバリエキングチャールズスパニエル、ウ
ェストハイランドホワイトテリア、チベタンテリア、スコッチテリア、シェトラ
ンドシープドッグ、ジャックラッセルテリア、およびコーギーが挙げられる。
【0019】 シュウ酸カルシウム尿石の数がスツルバイト尿石に比べて現在増加していると
いう証拠がある。その傾向に関する多くの可能性のある説明がある: * 尿路感染のより迅速で効果的な治療(それがなければスツルバイト形成を誘
導するであろう)。
【0020】 * スツルバイト尿石のin vivoでのより効果的な溶解(従ってそれらは分析の対
象とはならない)。
【0021】 * イヌが以前より長生きとなり、シュウ酸カルシウムの形成はより高齢のイヌ
において発生する傾向がある。
【0022】 * 小型犬はより長い寿命を持ち、シュウ酸カルシウムは高齢のイヌにおいて発
生しやすい。
【0023】 本発明の発明者は、尿中におけるシュウ酸カルシウム飽和レベル(尿RSS(
過飽和比(Relative Super Saturation))と称される)に対する食物の効果を測定
する技術を開発した。RSS測定に関する説明は、Markwell, P.J., Smith, B.H
.E.,およびMcCarthy K.P., Animal Technology(1999), Vol. 50, No.2, pages 6
1-66に記載されている。シュウ酸カルシウム不飽和(RSS<1.0)(図1)の
尿の産生を増進させる食物は、シュウ酸カルシウム形成の再発を予防するであろ
う。シュウ酸カルシウムの形成積(formation product)は、溶解度積(solubility
product)の約10倍であると見積もられている。それは、約10のRSSに等
しい。1から10の間のシュウ酸カルシウムRSSを有する尿は、準安定過飽和
状態にあると考えられ、均質的な結晶化が生じるとは予測されないであろう:均
質的な結晶化は、過飽和の準安定区域の下部領域(<5.0)内では起こる可能
性は低い。健康な動物においてでさえ、シュウ酸カルシウム形成の危険性を最小
限にすることから、その区域内のRSSを有する尿は尿路の調子を向上させるの
に適していると考えられている。本発明は、低いシュウ酸カルシウムの過飽和比
(RSS<5)を有する尿の産生をもたらす。
【0024】 本発明に基づく食物および食材は、成犬を含む全てのイヌの維持に適しており
、シュウ酸カルシウム尿路結石症の危険性を最小限にするために健康な犬に与え
て差し支えない。
【0025】 本発明の第1および第2の態様に基づき、本食品は、高レベルの食物シュウ酸
塩を含まないことが好ましい。そのレベルは、好ましくは60mg/400 kcal未満で
あり、より好ましくは50mg/400 kcal未満であり、さらに好ましくは40mg/400 kc
al未満である。最も好ましくは30mg/400 kcal未満である。
【0026】 本発明に基づく食品の好ましい特徴は、16g/400 kcal以上のタンパク質を提供
することである。そのようなタンパク質レベルは、低いタンパク質レベルに関連
する問題(例えば腎機能障害)に苦しむことなく、無制限にイヌ科の動物による
摂取を可能とする。好ましいタンパク質レベルは、20g/400 kcal以上、または25
g/400 kcal以上であり、50g/400 kcalまでである。
【0027】 シュウ酸塩尿路結石を有するイヌに用いるように設計された以前のイヌの食物
は、全ての栄養素を可能な限り低く制限すべきであるという前提に基づいていた
。そのような食事は長期間の使用に適さない。本発明は、当業界におけるそのよ
うな課題を克服する。特定の栄養素に関する以下のコメントに本発明を限定する
ことなく、いくつかの要所を以下のように確認する: 食物カルシウム 高カルシウム(およびリン)含有量を有する公知の食物は、特に低いナトリウ
ム含有量および/または高い尿のpHと合わさった場合に、より高いシュウ酸カ
ルシウムRSSを有する尿の産生をもたらす傾向がある。出願人の会社内におい
て、食物カルシウム含有量、尿のカルシウム濃度、およびシュウ酸カルシウムR
SSの間の関連性をイヌにおいて観察した。最大の食物カルシウムレベルは、正
常な成犬の維持規格(maintenance specification)と比較して制限されている。
【0028】 推奨される食物カルシウム:0.65-1.3g/400 kcal。
【0029】 食物リン: 本発明の食事または食材は、シュウ酸カルシウム尿石の危険性を軽減すること
に焦点を合わせているため、推奨される食物リンの範囲は、主に、カルシウムに
関して推奨される範囲、およびCa:P比に対するリンレベルの影響によって特
定される。食物リンと慢性的腎不全の進行(イヌにおける一般的症状)との関連
性のため、食物リンを規格において制御することが重要である。
【0030】 推奨される食物リン:0.5−1.2g/400 kcal。
【0031】 カルシウムとリンは栄養的に密接な相互関係を有し、食物中のCa:P比は胃
腸管からの各鉱物の吸収および取込みに影響を及ぼすであろう。Ca:P比が大
きい程、その食物はアルカリ尿を産生する傾向が高くなる。逆に、Ca:P比が
小さい程、その食事は酸性尿を産生する傾向が高くなる。好ましいCa:P比は
0.8−1.4であり、より好ましくは0.8−1.2であり、さらに好ましくは1.0である
【0032】 食物マグネシウム 成犬の維持のための条件以上のマグネシウムのさらなる制限は無い。尿中にお
いてシュウ酸塩と複合体を形成する能力を有することから、マグネシウムはシュ
ウ酸カルシウム結晶化の適度に効果的な阻害剤となり得ることが当業界で提起さ
れている。しかしながら、出願人の会社内において実施された、0.17g食物マグ
ネシウム/400 kcalまでの食物マグネシウムを乾性食物に補充する試みにおいて
、シュウ酸カルシウムRSSは変化しなかった。
【0033】 推奨される食物マグネシウム:マグネシウム:38.4mg/400 kcal(成犬の維持規
格、WCPN 最少栄養要求量, BSAVA Manual of Companion Animal Nutrition and
Feeding, Ed. N. Kelly and J. Wills, 1996, page 254, Appendix 1)。
【0034】 食物カリウム ネコは、尿を酸性化させる食事を摂取する場合により多くのカリウムを排泄す
る傾向があるため、尿路の調子を向上させるように設計された食物において最少
カリウムレベルは高められている。そのような状況はイヌでは認められておらず
(出願人の会社において見出した)、従って、成犬の維持のための条件以上のカ
ルシウムに関する追加の規格は無い。
【0035】 推奨される食物カリウム:最少0.5g/400 kcal(成犬の維持規格、WCPN 最少栄養
要求量, BSAVA Manual of Companion Animal Nutrition and Feeding, Ed. N. K
elly and J. Wills, 1996, page 254, Appendix 1)。
【0036】 食物ナトリウム: 少ない尿容量は、ヒトおよび他の種における尿路結石症の危険な因子として長
く認識されてきた。出願人の会社で実施された、半湿性ドッグフード(20.9%湿
度)に、0.46g、0.63g、および1.08gナトリウム/400 kcalのナトリウムを捕捉
する試験は、食物ナトリウムの増加に伴い水分摂取量の段階的な増加を示したが
、その効果は個々のイヌの間で顕著に変化した。このことは、所定の溶質負荷に
対してより低いシュウ酸カルシウムRSSを有することが期待されるより薄い尿
の産生につながるであろう。しかしながら、それは議論の余地のある領域である
。食物ナトリウムの増加は尿カルシウム排泄の増加につながることが主張されて
きた。しかしながら、その効果は他の刊行物では認められておらず、さらに、1.
6g/400 kcalまでのレベルで、ナトリウム(塩化ナトリウムとして)をイヌに捕
捉した本出願人の会社での研究は、カルシウム排泄の増加を全く示さなかった。
従って、成犬の維持規格と比較して最少ナトリウム推奨値が高められた。
【0037】 特にストレスを与えたイヌにおける高血圧と高ナトリウム摂取との間の潜在的
な関連性のため、高齢のイヌにおけるナトリウムの最大量は0.7g/400 kcalに減
らされた(in 1991 WCPN 最少栄養要求量, BSAVA Manual of Companion Animal N
utrition and Feeding, Ed. N. Kelly and J. Wills, 1996, page 254, Appendi
x 1)が、食物ナトリウムの増加およびそれによる水の回転の増加の潜在的な恩恵
は、高齢の小型犬における高血圧の僅かな危険性より重要である。
【0038】 推奨される食物ナトリウム:0.5−1.2/400 kcal。
【0039】 好ましくは、本発明の第1および第2の態様に基づく食品は、市販のペットフ
ード製品または市販の栄養補助食品である。本食品は、乾性、半乾性、湿性、ま
たは液体(飲み物)製品であって差し支えない。湿性製品は、70から90%の含水
率を有する食品を含む。そのような製品の形態は、通常、ブリキまたはホイール
容器で売られている。乾性製品は、類似の組成であるが、5から15%の含水率を
有し、ビスケット様の食べ物(biscuit-like kibble)として提供される食品を含
む。
【0040】 栄養補助食品である本発明に基づく食品は、他の栄養摂取量に加えて、以下の
材料の指示された割合での全摂取量をイヌ科の動物に提供する: 栄養素 g/400 kcal カルシウム 0.65-1.3 リン 0.5- 1.2 マグネシウム 0.04から カリウム 0.5から ナトリウム 0.6- 1.2 あるいは、本栄養補助食品は、イヌ科の動物の他の栄養摂取量に加えて、小型
のイヌ科の動物に1.025以下の尿の比重をもたらす、動物におけるシュウ酸カル
シウム尿路結石症の最初の発生の予防に用いるための完全食(total diet)を提供
する。
【0041】 この中に記載の本発明の第1および第2の態様の好ましい特徴は、栄養補助食
品にも該当する。
【0042】 本発明に基づく食品は、イヌ科の動物がその食物を食べることができる任意の
製品を含む。従って、本発明は、標準的食品、ならびにペットフードスナック(
例えばスナックバー、ビスケット、および甘い食品)を含む。本食品は、好まし
くは調理済食品である。それは、肉または動物由来の材料(例えば、牛肉、鶏肉
、七面鳥の肉、子羊の肉、血漿、骨髄等、あるいはそれらの2つ以上)を含んで
いて差し支えない。あるいは、本食品は、タンパク質源を提供するために肉を含
まないものであって差し支えない(好ましくは、例えば大豆またはトウモロコシ
グルテン、あるいは大豆製品のような肉代用物を含む)。本製品は、例えば大豆
タンパク質濃縮物、乳タンパク質、グルテン等の追加のタンパク質源を含んでい
て差し支えない。本製品は、例えば1つ以上の穀物(小麦、トウモロコシ、米、
カラス麦、大豆等)のようなデンプン源も含んでいて差し支えなく、あるいはデ
ンプンを含んでいなくても差し支えない。例えばゼラチン化デンプンマトリック
スのようなゼラチン化穀物製品として本製品を提供しても差し支えない。一般的
な市販の乾性ドッグフードは、約30%の粗タンパク質、約10-20%の脂肪、なら
びに残りの部分の食物繊維および灰分等の炭水化物を含有する。一般的な湿式ま
たは湿性製品は、乾物を基準に、約40%の脂肪、50%のタンパク質、および繊維
および灰分である残りの部分を含有する。本発明は、特に、イヌ用の食物、食材
、または補助食品として売られているような、この中に記載の食物、食材、また
は補助食品である食品に関する。
【0043】 本食品は好ましくは包装されている。従って、本食品は、その包装から、本食
品中の材料を特定し、さらに対象のイヌ科の動物に適しているか否かを特定する
ことができる。
【0044】 本発明が「完全」食品(完全食物または動物用食材を含む)を含む場合、”As
sociation of American Feed Control Officials”, official publication 199
6, page 374に示されているような全栄養要求量がその完全食品によって満たさ
れる。それは、推奨レベルの繊維、炭水化物、エネルギーレベル等を含む必要が
ある。それら完全食品は:トウモロコシグルテン、米、小麦、肉および肉派生物
、魚および魚派生物、砂糖大根繊維、例えばチコリー繊維またはココナッツ内乳
繊維等の他の繊維、鉱物、ビタミン、乳製品、タウリン、および水を含んでいて
差し支えない。
【0045】 本発明が栄養補助食品である場合、”Association of American Feed Control Officials”に示されている推奨レベルが、本補助食品によって満たされても満
たされなくても差し支えない。本栄養補助食品は、排他的ではないが、好ましく
は、経口摂取または投与用の錠剤、錠剤、粉末、または液体形状で提供される。
【0046】 本発明の第3の態様は、イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路結石症
の最初の発生を予防する方法であって、前記イヌ科の動物に、以下の材料を指示
された割合で含む食品を与えることを含んでなる方法を提供する: 栄養素 g/400 kcal カルシウム 0.65-1.3 リン 0.5- 1.2 マグネシウム 0.04から カリウム 0.5から ナトリウム 0.6- 1.2 本発明の第4の態様は、小型のイヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路
結石症の最初の発生を予防する方法であって、動物に1.025以下の尿比重をもた
らす食品を前記イヌ科の動物に与えることを含んでなる方法を提供する。
【0047】 本発明の第1および第2の態様の好ましい特徴は、第3および第4の態様にも
該当する。本食品は、タンパク質欠乏症の発症無しに、本食品を長期間与えるこ
とができるようなタンパク質レベルを含んでいて差し支えない。タンパク質レベ
ルは、好ましくは16g/400 kcal栄養摂取量であり、より好ましくは20g/400 kcal
栄養摂取量である。缶詰の食物は、約25g/400 kcalから約50g/400 kcalまでの好
ましいタンパク質レベルを有する。
【0048】 例えば数週間から数年のような不特定の期間、本方法を用いて差し支えない。
【0049】 本発明の第5の態様は、イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路結石症
の最初の発生の予防における、以下の材料を指示された割合で含む食品の使用を
提供する: 栄養素 g/400 kcal カルシウム 0.65-1.3 リン 0.5- 1.2 マグネシウム 0.04から カリウム 0.5から ナトリウム 0.6- 1.2 本発明の第6の態様は、小型のイヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路
結石症の最初の発生の予防における、前記イヌ科の動物に与えた場合に1.25以下
の尿比重をもたらす食品の使用を提供する。
【0050】 第1から第4の態様の全ての好ましい特徴は、第5および第6の態様にも該当
する。
【0051】 本発明の第7の態様は、イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路結石症
の最初の発生の予防に使用するための製品の製造における、以下の材料の指示さ
れた割合での使用を提供する: 栄養素 g/400 kcal カルシウム 0.65-1.3 リン 0.5- 1.2 マグネシウム 0.04から カリウム 0.5から ナトリウム 0.6- 1.2 本発明の第8の態様は、イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路結石症
の最初の発生を予防するための、小型のイヌ科の動物に与えた場合に1.025以下
の尿比重をもたらす製品の製造における材料の使用を提供する。
【0052】 第1から第6の態様の好ましい特徴は、第7または第8の態様にも該当する。
【0053】 本発明の第9の態様は、本発明の第1、第2、第7、または第8の態様のいず
れか1つに基づく食品の調製方法を提供する。
【0054】 本方法は、材料を合わせて混合し、必要に応じて加熱して生の材料を調理し、
さらに、その混合物を、動物の摂取または動物への投与に適した形態にすること
を含む。本方法は、混合容器から混合物を押出し、さらに、例えばダイジェスト
スプレーのようなスプレーでその押出された混合物をコーティングする工程を含
んでいて差し支えない。
【0055】 以下の非限定的な実施例を参照して、本発明について詳述する。
【0056】実施例 実施例1 小型犬と非小型犬との間での尿組成の潜在的な相違に関する評価同じ乾性食を与えた場合に、ミニチュアシュナウザーは、ラブラドールレトリバ ーおよびビーグルの尿とは異なる組成の尿を産生するか? ラブラドールレトリバー(LR)、ミニチュアシュナウザー(MS)、およびビ
ーグル(B)の間での尿のpH、尿の容量および比重、一日当たりの排尿の回数
、尿の過飽和比および尿検体の排泄における違いを調べる試験を実施した。以前
述べたように、MSはシュウ酸カルシウム形成されやすいとして特定されている
系統である。
【0057】 各系統それぞれ8匹のイヌに標準的市販の乾性ドッグフードを3週間与えた。
その乾性ドッグフードにおける、カルシウム、リン、マグネシウム、カリウム、
およびナトリウムに関する様々な栄養プロフィールは以下の通りである: 栄養素 g/400 kcal カルシウム 1.52 リン 1.22 マグネシウム 0.12 カリウム 0.79 ナトリウム 0.26 タンパク質 28.48 水分 7.33 脂肪 17.74 灰分 8.61 窒素非含有抽出物 44.10 4日ごとに2日間、排泄後直ぐに各イヌから尿を採取した。排尿の回数、尿の
pH、尿の容量および比重を直ぐに記録した。その後、試料をpH2まで滴定し
、将来の過飽和比の測定のために凍結した。
【0058】 現在までに得られた結果は、多くの点でMSがLRおよびBとは有意に異なる
ことを示した(表1)。
【0059】 尿pH(図2aおよび2b) MSは、LRまたはBよりも有意に高い(p<0.05)pHの尿を産生した。LRと
Bではお互いに有意差は無かった。尿pHを24時間プロフィールとしてさらに
綿密に評価した場合、3つの系統全てが尿pHの食後の上昇を示した。しかしな
がら、早朝および夕方の間、MSはLRおよびBよりも高い尿pHを維持した。
【0060】 尿容量(図3) 予測通り、サイズにおける違いにより、1日当たりLRは最も多い尿容量(M
Sよりも有意に多い)を産生した。代謝体重を考慮した場合でも、MSの尿容量
はLAの尿容量よりも有意(p<0.05)に少なかった。
【0061】 1日当たりの排尿回数(図4) LRおよびビーグルは、MSよりも、1日当たり有意に(p<0.05)多い排尿回数
を示した。
【0062】 尿比重(図5) MSは最も高い比重を有する尿を産生した(図5a)が、系統間の差は有意で
はなかった(p=0.22)。24時間プロフィールを調べた場合、尿比重は、日中より
も早朝および夕方に高くなる傾向があった。MSは、他の系統よりも早朝の数時
間の間、より高い変動を示した。
【0063】 系統間の相違を以下に要約する:
【表1】 実施例2 同じ乾性食を与えた場合に、ケアンテリア(CT)はラブラドールレトリバー
の尿とは異なる組成の尿を産生するか? 実施例1に記載のデータは、健康な小型犬におけるシュウ酸カルシウム形成の
危険性を減らすように設計された成犬の維持/高齢のイヌ用の食物に関する論理
的根拠を提供する。しかしながら、シュウ酸カルシウム尿路結石症の危険性の上
昇が小型犬全般に該当することを確認するため、小型犬の第2の系統であるケア
ンテリア(CT)についてスクリーニングした。第2の試験において、ラブラド
ールレトリバー(LR)とケアンテリアとの間での尿のpH、尿の容量および比
重、1日当たりの排尿の回数、尿の過飽和比、および尿検体の排泄における相違
について評価した。
【0064】 8匹のLR(完全なメス3匹、去勢されたオス1匹、および去勢されたメス4
匹:平均年齢2.5±0.2歳)、および7匹のCT(去勢されたメス5匹、去勢され
たオス2匹;平均年齢7.0±1.7歳)から成る15匹の健康なイヌに、1日1回、
21日間、標準的な市販の乾性ドッグフードを与えた。そのドッグフードの様々
な栄養プロフィールを表2aに示す。
【0065】 成犬維持エネルギー必要量(100W(kgで表された体重))0.75kcal/日(Berger I.
,Waltham Focus 1995, Volume 5, Issue 3, page 32を参照)に基づいて、食物支
給量を計算し、本試験の間、基の体重の±5%内に体重を確実に維持するように
調整した。本試験の間、1日の食物摂取量および糞便の質を記録した。水は自由
に与えた。
【0066】 試験の間、4日ごとに2日間、イヌを代謝小屋に入れた。残りの日は、ペアで
イヌを飼育した。その間に、1日1回、約15分間全てのイヌを歩かせ、さらに
1−2時間草原牧場で集団で運動させた。
【0067】 イヌが代謝小屋にいる間、各イヌから尿を採取し、さらに、非侵襲的尿pH測
定系(Stevenson et al; J. Nur. 128: 2761S-2762S (1998)に記載されている)を
用いて、1日1回、尿のpH、容量、および比重を測定した。
【0068】 各食物段階の最後の週に尿を採取し、48時間の排尿後直ぐに凍結し、その後
解凍してpH2に滴定した。次に各試料をHPLCで分析して、尿酸、クレアチ
ニン、塩化物、硫酸塩、リン酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、ピロリン酸塩、ア
ンモニウム、カルシウム、カリウム、ナトリウム、およびマグネシウムの濃度を
特定した。それら検体の濃度をEquilコンピュータープログラム(Werness et al
1985, and Journal of Urology 134 1242-1244: Equil 2-尿飽和を計算するため
の基本的コンピュータープログラム)に入力して、スツルバイト、シュウ酸カル
シウム、およびブラシャイト(brushite)に関して、各試料の尿過飽和比(活動度
積/溶解度積)(activity product/solubility product)を特定した。
【0069】 データを平均値(±標準偏差)で示した。片側t−テストを用いて系統を比較
した。有意差のレベルはp<0.05として取得した。
【0070】 得られた結果は、多くの点でCTがLRとは有意に異なることを示した(表2
)。
【0071】 CTは有意に少ない容量(ml/kg体重/日;表2)の尿を産生した。また、2つ
の系統間で有意差は無いが、CTはよリ高い比重の尿を産生する傾向があった(
表2)。尿pHは系統によって影響を受けなかった(表2)。
【0072】 系統間において、アンモニウム、リン酸塩、マグネシウム、またはシュウ酸塩
の尿濃度における有意差は全く検出されなかった。尿のカルシウム濃度は、LR
において産生されるよりも、CTにおいて産生される尿において有意に高かった
(p=0.0000001)。
【0073】 CTは有意に高いCaOx RSSおよびブラシャイトRSSの尿を産生した
(表2)。スツルバイトRSSは系統によって影響を受けなかった(表2)。
【0074】 その食物は、尿路の調子を向上させるように設計されておらず、従って、小型
犬における尿路の調子を向上させるための栄養規格(表2a)と比較した場合、
そのバッチの市販のドッグフードは、カルシウム、リン、およびシュウ酸の割合
が高く、ナトリウムの割合が低かった。
【0075】 より少ない尿容量、および高いシュウ酸カルシウムRSSおよびブラシャイト
RSSを含む、本試験から得られた結果は、健康なCTが、同じバッチの食物を
与えられたLRと比較した場合に、シュウ酸カルシウム形成の危険性が高いこと
を示唆する。
【0076】 本試験は、シュウ酸カルシウム形成の高い危険性は、MSに特異的ではなく、
全ての小型犬の系統にも該当することを示唆する。
【0077】
【表2】
【表3】 実施例3 尿の比重、尿のpH、RSS、および栄養プロフィールに関する能力を特定す
るための、イヌの尿のpHおよびRSSのスクリーニング試験 尿路の調子の維持、特に、シュウ酸カルシウム形成の危険性の軽減において用
いるための食物用に、特定の栄養プロフィールを設計できるか否かを特定するた
めに、多くのイヌの尿の比重、イヌの尿のpHおよびRSSのスクリーニング試
験を実施した。
【0078】 結果を以下の表(3&4)に示す。混合した系統の健康な成犬(ラブラドール
レトリバー、ビーグル、およびミニチュアシュナウザー)において全ての試験を
実施した。
【0079】
【表4】
【表5】 乾性食(試験番号1-6)においてシュウ酸カルシウムRSSに関して得られ
た結果は、栄養プロフィールを調整して、一貫してシュウ酸カルシウム不飽和で
ある尿の産生をもたらすことはかなり困難であることを示唆する。しかしながら
、1から5の間のシュウ酸カルシウムRSSを有する尿の産生は、シュウ酸カル
シウムが形成される予定値(RSS〜10)(それより上で自然の均質な結晶化
が予測されるであろう)より十分低い。健康なイヌによるシュウ酸カルシウムR
SS<5を有する尿の産生は、シュウ酸カルシウム形成の低い危険性を持つ。仮
の栄養プロフィールが形成された。本明細書に基づき設計された食物は、任意の
イヌ科の動物、特にシュウ酸カルシウムを形成しやすい小型犬(例えばミニチュ
アシュナウザー)に与えた場合に、5未満の平均シュウ酸カルシウムRSSを有
する尿の産生をもたらす。
【0080】 スツルバイトRSS スツルバイト形成は、大部分のイヌにおける尿路感染症に関連する傾向がある
が、安全な手段としての本食物は、イヌをスツルバイト形成の危険に置かないで
あろう。
【0081】 尿pH それらデータは、平均の尿pHが5.5から6.0の範囲内にある場合には、
1から5の間のシュウ酸カルシウムRSSとなりやすいことを示唆する。
【0082】実施例4 ミニチュアシュナウザーおよびラブラドールレトリバーの尿パラメーターに対す る、食物含水量の効果 ミニチュアシュナウザー(MS)(n=6)、およびラブラドールレトリバー
(LR)(n=8)の尿パラメーターに対する、食物の含水量の効果を評価する
ために試験を行った。イヌを2つの群に分けて、交差設計で3週間の間、標準的
な市販の乾性ドッグフード(8%含水量)または脱イオン水を添加したもの(7
5%含水量)の何れかを与えた。
【0083】 食物栄養プロフィール(g/400 kcal) 水分 8.55 タンパク質 28.16 脂肪 17.10 灰分 9.32 窒素非含有抽出物 46.47 カルシウム 1.78 リン 1.40 マグネシウム 0.12 カリウム 0.70 ナトリウム 0.26 各食物の段階の間、尿の容量、比重、およびシュウ酸カルシウムRSSの測定
のために尿を採取した。
【0084】 乾性食を与える場合、MSは見積もり形成積(estimated formation product)
(RSS〜14)近くのシュウ酸カルシウムRSSの尿を産生した。食物の水分
補給は、尿のシュウ酸カルシウムRSS(図6)および比重に有意な(p<0.05)低
下をもたらした。食物の水分補給は、LRにおいて、尿のシュウ酸カルシウムR
SSまたは尿の比重に有意な変化を生じさせなかった。
【0085】 本研究の結果は、食物含水量の増加が、シュウ酸カルシウム尿路結石症に罹り
やすいことが分かっている系統のイヌにおいて、シュウ酸カルシウム形成の危険
性が低い、より薄い尿の産生をもたらすことを示した。
【0086】実施例5 ミニチュアシュナウザーおよびラブラドールレトリバーの尿パラメーターに対す る、食物ナトリウム含量の効果 ミニチュアシュナウザー(MS)(n=4)、およびラブラドールレトリバー
(LR)(n=7)の尿パラメーターに対する、食物のナトリウム含量の効果を
評価するために試験を行った。イヌを2つの群に分けて、交差設計で3週間の間
、標準的な市販の乾性ドッグフード(ナトリウム含量=0.2g/400 kcal)または
脱イオン水を添加したもの(全食物ナトリウム=1.2g/400 kcal))の何れかを
与えた。
【0087】 食物栄養プロフィール(g/400 kcal) 水分 6.32 タンパク質 29.62 脂肪 14.31 灰分 8.76 窒素非含有抽出物 51.91 カルシウム 1.69 リン 1.15 マグネシウム 0.09 カリウム 0.89 ナトリウム 0.23 各食物の段階の間、尿の容量、比重、およびシュウ酸カルシウムRSSの測定
のために尿を採取した。
【0088】 低い食物ナトリウムを有する乾性食物を与える場合、見積もり形成積(RSS
〜14)近くのシュウ酸カルシウムRSSの尿を産生した。捕捉した食物ナトリ
ウムは、尿のシュウ酸カルシウムRSS(図8)および比重(図9)の低下をも
たらした。何れの時間においても、LRの尿の比重および尿のシュウ酸カルシウ
ムRSSはMS程高くなかったが、その効果はLRにおいても認められた。
【0089】 本研究の結果は、食物ナトリウム含量の増加が、シュウ酸カルシウム尿路結石
症に罹りやすいことが分かっている系統のイヌにおいて、シュウ酸カルシウム形
成の危険性が低い、より薄い尿の産生をもたらすことを示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、尿シュウ酸カルシウム過飽和比(RSS)と結晶化挙動との関連性を
示す
【図2a】 図2aは、8匹のビーグル、ミニチュアシュナウザー、またはラブラドールレ
トリバーの平均試験尿pHを示す
【図2b】 図2bは、8匹のビーグル、ミニチュアシュナウザー、またはラブラドールレ
トリバーの平均尿pHの日周プロフィールを示す
【図3】 図3は、8匹のビーグル、ミニチュアシュナウザー、およびラブラドールレト
リバーの平均1日尿容量(ml/日)(A)、ならびに平均1日尿容量(ml/kg BWT 0.75 )(B)を示す
【図4】 図4は、8匹のビーグル、ミニチュアシュナウザー、およびラブラドールレト
リバーの1日当たりの平均排尿回数を示す
【図5】 図5は、8匹のビーグル、ミニチュアシュナウザー、またはラブラドールレト
リバーの平均尿比重を示す
【図6】 図6は、8%および75%の食物含水量における、ラブラドールレトリバーお
よびミニチュアシュナウザーによって産生された尿の平均シュウ酸カルシウムR
SSを示す
【図7】 図7は、8%および75%の食物含水量における、ラブラドールレトリバーお
よびミニチュアシュナウザーによって産生された尿の1日平均の尿比重を示す
【図8】 図8は、0.2および1.2gナトリウム/400 kcalのナトリウム含有量における、
ラブラドールレトリバーおよびミニチュアシュナウザーによって産生された平均
シュウ酸カルシウムRSSを示す
【図9】 図9は、0.2および1.2gナトリウム/400 kcalのナトリウム含有量における、
ラブラドールレトリバーおよびミニチュアシュナウザーによって産生された尿の
1日平均の尿比重を示す
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 スミス,ブリジット エスター ホープ イギリス国 エルイー14 4アールティー リーセスターシャー メルトン モウブ レイ ウォルサム−オン−ザ−ウォルズ フリービー レーン ウォルサム センタ ー フォア ペット ニュートリション (72)発明者 マークウェル,ピーター ジョン イギリス国 エルイー14 4アールティー リーセスターシャー メルトン モウブ レイ ウォルサム−オン−ザ−ウォルズ フリービー レーン ウォルサム センタ ー フォア ペット ニュートリション Fターム(参考) 2B005 AA04 AA05 2B150 AA06 AB10 DH02 DH03 DH04 DH05 DH14

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路結石症の最初
    の発生の予防に用いるための、以下の材料を指示された割合で含む食品: 栄養素 g/400 kcal カルシウム 0.65-1.3 リン 0.5- 1.2 マグネシウム 0.04から カリウム 0.5から ナトリウム 0.6- 1.2
  2. 【請求項2】 イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路結石症の最初
    の発生の予防に用いるための食品であって、小型のイヌ科の動物に与えた場合に
    、1.025以下の尿比重をもたらすことを特徴とする食品。
  3. 【請求項3】 16g/400 kcal以上のタンパク質をさらに含むことを特徴とす
    る請求項1または2記載の食品。
  4. 【請求項4】 70%から90%の含水率を有することを特徴とする請求項
    1から3何れか1項記載の食品。
  5. 【請求項5】 前記イヌ科の動物が小型犬であることを特徴とする請求項1
    から4何れか1項記載の食品。
  6. 【請求項6】 イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路結石症の最初
    の発生を予防する方法であって、以下の材料を指示された割合で含む食品を前記
    イヌ科の動物に与えることを含んでなる方法: 栄養素 g/400 kcal カルシウム 0.65-1.3 リン 0.5- 1.2 マグネシウム 0.04から カリウム 0.5から ナトリウム 0.6- 1.2
  7. 【請求項7】 イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路結石症の最初
    の発生を予防する方法であって、前記イヌ科の動物に1.025以下の尿比重をもた
    らす食品を、前記イヌ科の動物に与えることを含んでなる方法。
  8. 【請求項8】 前記食品が16g/400 kcal以上のタンパク質をさらに含むこと
    を特徴とする請求項6または7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記イヌ科の動物が小型犬であることを特徴とする請求項6
    から8何れか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記食品が70%から90%の含水率を有することを特徴
    とする請求項6から9何れか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記食品をイヌ科の動物に6週間与えることを特徴とする
    請求項6から10何れか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路結石症の最
    初の発生の予防における、以下の材料を指示された割合で含む食品の使用: 栄養素 g/400 kcal カルシウム 0.65-1.3 リン 0.5- 1.2 マグネシウム 0.04から カリウム 0.5から ナトリウム 0.6- 1.2
  13. 【請求項13】 イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路結石症の最
    初の発生の予防における、小型のイヌ科の動物に与えた場合に1.025以下の尿比
    重をもたらす食品の使用。
  14. 【請求項14】 イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路結石症の最
    初の発生の予防に用いるための食品の製造における、以下の材料の指示された割
    合での使用: 栄養素 g/400 kcal カルシウム 0.65-1.3 リン 0.5- 1.2 マグネシウム 0.04から カリウム 0.5から ナトリウム 0.6- 1.2
  15. 【請求項15】 イヌ科の動物におけるシュウ酸カルシウム尿路結石症の最
    初の発生の予防に用いるための食品の製造における材料の使用であって、前記食
    品が小型のイヌ科の動物に与えられた場合に1.025以下の尿比重をもたらすこと
    を特徴とする、材料の使用。
  16. 【請求項16】 前記食品が16g/400 kcal以上のタンパク質を含むことを特
    徴とする請求項14または15記載の使用。
  17. 【請求項17】 前記食品が70%から90%の含水率を有することを特徴
    とする請求項14から16何れか1項記載の使用。
  18. 【請求項18】 前記イヌ科の動物が小型犬であることを特徴とする請求項
    14から17何れか1項記載の使用。
  19. 【請求項19】請求項1から5何れか1項記載の食品の調製方法であって、
    材料を合わせて混合し、必要に応じて加熱して生の材料を調理し、さらに、その
    混合物を動物の摂取または動物への投与に適した形態にすることを含んでなる調
    製方法。
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