JP2003515196A - 熱フィルタおよびこのフィルタの製造方法 - Google Patents

熱フィルタおよびこのフィルタの製造方法

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JP2003515196A
JP2003515196A JP2001539808A JP2001539808A JP2003515196A JP 2003515196 A JP2003515196 A JP 2003515196A JP 2001539808 A JP2001539808 A JP 2001539808A JP 2001539808 A JP2001539808 A JP 2001539808A JP 2003515196 A JP2003515196 A JP 2003515196A
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layer
sio
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film
thickness
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JP2001539808A
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Inventor
ミュリエル・フィロン
エリック・モンテラ
ジェローム・モノ
Original Assignee
コミツサリア タ レネルジー アトミーク
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/34Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions
    • C03C17/3411Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials
    • C03C17/3417Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials all coatings being oxide coatings

Abstract

(57)【要約】 本発明は、熱フィルタおよびこのフィルタの製造方法に関するものである。本発明による熱フィルタは、例えば、可視範囲および赤外範囲のエネルギーまたは放射を放出する光源を備えた医療照明をフィルタリングするために使用することができる。熱フィルタは、赤外放射が手術者群または患者に対しての妨害とならないよう、光源からの光をフィルタリングできなければならない。本発明による熱フィルタは、基板と、赤外反射材料からなる少なくとも1つの層と、可視範囲における干渉フィルタを形成するコーティング膜と、を具備している。本発明による熱フィルタの製造方法においては、a)基板を準備し、b)基板上に、赤外反射材料からなる層を成膜し、c)赤外反射材料層上に、可視範囲における干渉フィルタを形成するコーティング膜を成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱フィルタおよびこのフィルタの製造方法に関するものである。
【0002】 熱フィルタは、例えば、可視範囲および赤外範囲のエネルギーまたは放射を放
出する光源を備えた医療照明をフィルタリングするために使用することができる
。熱フィルタは、赤外放射が手術者群または患者に対しての妨害とならないよう
、光源からの光をフィルタリングできなければならない。
【0003】 熱フィルタは、最長波長を遮蔽しなければならないものの、可視範囲内におい
て人の目によって色の認識を可能とする中立光成分については、遮蔽せずに残さ
なければならない。最短波長は、熱フィルタによって、吸収または反射すること
ができる。
【0004】 医療照明以外にも、このタイプのフィルタは、試験ランプや、オフィスランプ
や、光ファイバ照明システムや、窓ガラスや、光投影システムや、電球、等にお
いて使用することができる。
【0005】
【従来の技術】
手術室照明用途においては、すなわち、『医療照明』用途においては、このタ
イプのフィルタは、赤外放射に対して不透明なドープドガラス(ドーピングされ
たガラス)から形成されている。
【0006】 厚さが3mmとされた場合のこのドープドガラスの透過スペクトルが、図1に
おいて符号(1)によって示されている。比較のために、3mm厚さの通常のガ
ラスの透過スペクトルが、図1において符号(3)によって示されている。図1
において、y座標軸は、内部透過(T)を示しており、x座標軸は、波長(λ)
をnmという単位でもって示している。
【0007】 SiO2層 およびNb25層を成膜するという、ドープドガラスに対しての多
層化処理は、可視範囲における透過を改良するための手段である。熱フィルタは
、以降、ドープドガラスフィルタと称する。このフィルタの光学性能を、表1に
示す。
【表1】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような良好な結果にもかかわらず、ドープドガラスフィルタは、高価なも
のであって、高湿高温環境下では、うまく動作しない。例えば、熱帯地方の国々
では、付加的なSiO2 層を設置することによって、このフィルタを、湿気から
および紫外光線から保護する必要がある。このことは、製造コストを増加させる
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、詳細には、製造コストが低くかつ可視範囲すなわち可視スペ
クトル範囲においておよび赤外範囲において所望の特性を有した熱フィルタを提
供することによって、上記欠点を克服することである。
【0010】 本発明による熱フィルタは、基板と、赤外反射材料からなる少なくとも1つの
層と、可視範囲における干渉フィルタを形成するコーティング膜と、を具備して
いる。
【0011】 特に、本発明は、基板と、この基板の少なくとも一方の面を被覆している赤外
反射材料層と、この赤外反射材料層を被覆している、可視範囲における干渉フィ
ルタを形成する前記コーティング膜と、を具備する熱フィルタを提供する。
【0012】 基板は、通常の透明ガラス基板といったようなガラス基板、または、プラスチ
ック基板とすることができる。例えば、3μmにおける2mm厚さのガラス基板
の透明度は、約30%である。
【0013】 基板がプラスチック製である場合には、場合によっては、プラスチック基板は
、200〜300℃という温度に耐えなければならない。特に、フィルタ製造工
程においてこのような温度を使用する場合には、このような温度に耐えなければ
ならない。
【0014】 赤外反射材料は、透明な導電性酸化物とすることができ、例えば、スズがドー
ピングされた酸化インジウム(ITO)とすることができる。このような金属酸
化物は、可視光に対して透明でありかつ赤外光を反射することにより、例えば窓
ガラスとして、建築産業においては周知である。
【0015】 赤外反射の程度や、誘電体的振舞い(言い換えれば、透明性)と金属性(言い
換えれば、反射性)との間の遷移波長は、透明導電性酸化物の化学組成を変更す
ることによって、変更することができる。例えば、これは、ITOの場合である
【0016】 本発明においては、スズドーピング酸化インジウムにおけるSn/In比は、
重量でおよそ9〜11%の範囲とすることができ、例えば、重量で約10%とす
ることができる。重量で約10%という比は、最大反射レベルをもたらすことが
できる。
【0017】 例えば金や銀やアルミニウムという金属といったような他の反射性材料を使用
することもできる。しかしながら、これらは、可視範囲においても反射性である
。したがって、十分な透過性を維持するためには、例えば10nm厚さといった
ように非常に薄い層として成膜する必要がある。
【0018】 本発明においては、可視範囲における干渉フィルタを形成するコーティング膜
は、少なくとも1つの積層体グループを備え、この積層体グループは、少なくと
も第1フィルムと少なくとも第2フィルムとが交互にN回繰り返されて形成され
た交互積層を有し、第1フィルムが、LまたはLの倍数という厚さを有している
とともに、n1 という屈折率を有した第1材料から構成され、第2フィルムが、
HまたはHの倍数という厚さを有しているとともに、n2 という屈折率を有した
第2材料から構成され、Nは、自然数であり、HおよびLは、幾何学的厚さであ
り、N,H,L,n1,n2は、干渉フィルタを形成するコーティング膜が、40
0〜800nmの範囲に透過ウィンドウを有するようなものとされている。
【0019】 幾何学的厚さの定義は、任意の基板上に成膜された薄いフィルムまたは薄層を
仮定し参照波長(λ0 )を仮定することによって、与えられる。厚さ(e)を有
したこの層の屈折率は、この参照波長において、nという値を有している。この
層を、波長(λ0)を有した光(I0)によって照射したときには、光放射の一部
(I1 )は、第1界面において反射される、すなわち、空気と層との界面におい
て反射される。この反射光(I1 )は、図16に示すように、第2界面において
反射された反射光すなわち層と基板との界面において反射された反射光(I2
に対して、干渉を起こす。
【0020】 波動(I1 )に対しての波動(I2 )の位相シフトは、層を通しての光路差に
よるものであり、4πne×cosθ/λ0 に等しい。pを自然数としたときに
、光路差が(2p+1)πに等しい場合には、基板の屈折率が成膜層の屈折率よ
りも小さければ、干渉は、消光的なものとなり、反射は、λ0 において最小とな
る。この波長において、成膜層は、4分の1波長層と称され、屈折率が大きい場
合にはHと表記され、屈折率が小さい場合にはLと表記される。θは、屈折率(
n)を有した媒体内で反射された光線によって形成される角度である。一般に、
直交入射が使用され、cosθは、1となる。
【0021】 p=0に設定すれば、4πne/λ0=π となり、4分の1波長層の厚さ(e
)は、e=λ0/4n となる。
【0022】 この厚さは、屈折率が大きい場合にはHと表記され、屈折率が小さい場合には
Lと表記される。
【0023】 積層構造は、通常、複数の4分の1波長フィルムまたは4分の1波長層を積層
することによって、与えられる。言い換えれば、幾何学的厚さと称されるものを
積層することによって、与えられる。このタイプの構成の利点は、屈折率(n)
が2つの波長に関して一定であれば、積層体をなす各層の性質を、参照波長の値
だけを変更することによって、スペクトル的にずれさせることができることであ
る。
【0024】 例えば、干渉性コーティング膜においては、第1材料は、SiO2 とすること
ができ、第2材料は、TiO2 とすることができる。また、他の例においては、
第1材料は、SiO2 とすることができ、第2材料は、Si34とすることがで
きる。誘電体として作用するとともに互いに異なる屈折率を有した他の任意の材
料対を使用することができる。
【0025】 SiO2とTiO2とを使用した場合、可視範囲における干渉フィルタを形成す
るコーティング膜は、0.5L/H/0.5Lというタイプの積層が8回繰り返
されてなる交互積層体とされた第1積層体グループを備えることができる。この
コーティング膜は、さらに、0.65L/1.3H/0.65Lというタイプの
積層が8回繰り返されてなる交互積層体とされた第2積層体グループを備えるこ
とができる。
【0026】 例えば、熱フィルタにおいては、基板は、ガラス基板とすることができ、透明
な導電性酸化物層は、スズがドーピングされた酸化インジウム(ITO)からな
る層とすることができ、可視範囲における干渉フィルタを形成するコーティング
膜は、SiO2 フィルムとTiO2 フィルムとからなる交互積層体とすることが
でき、この交互積層体は、ITO層上に成膜されたSiO2 フィルムから開始さ
れているとともに、周囲に対して露出されたSiO2 フィルムによって終端して
おり、交互積層体は、17個のSiO2 フィルムと、16個のTiO2 フィルム
と、を有している。
【0027】 SiO2 とSi34との場合には、可視範囲における干渉フィルタを形成する
コーティング膜は、0.5L/H/0.5Lというタイプの積層が6回繰り返さ
れてなる交互積層体とされた第1積層体グループを備えることができる。このコ
ーティング膜は、さらに、0.65L/1.3H/0.65Lというタイプの積
層が6回繰り返されてなる交互積層体とされた第2積層体グループを備えること
ができる。
【0028】 熱フィルタは、さらに、反射防止層や、引っ掻き耐性層を、備えることができ
る。
【0029】 本発明による熱フィルタは、例えば、手術室や試験ランプやランプやオフィス
ランプや光ファイバ照明システムや窓ガラスや光投影システムや電球等といった
ような、光学システム内において使用することができる。したがって、本発明は
、また、例えば手術室や医療施術用または美容施術用の試験ランプといった場合
の照明といったように、本発明による熱フィルタを具備したタイプの光学システ
ムに関するものである。
【0030】 光源は、例えば、フィラメント式電球や、ハロゲンランプや、白熱ランプ、等
とすることができる。
【0031】 本発明は、また、基板と赤外反射材料からなる少なくとも1つの層と可視範囲
における干渉フィルタを形成するコーティング膜とを具備してなる熱フィルタの
製造方法に対して適用することができる。
【0032】 この製造方法においては、 a)基板を準備し、 b)この基板の少なくとも一方の面上に、赤外反射材料からなる層を成膜し、 c)この赤外反射材料層上に、可視範囲における干渉フィルタを形成するコー
ティング膜を成膜する。
【0033】 本発明においては、赤外反射材料が、スズがドーピングされた酸化インジウム
(ITO)とされている例においては、この材料を、マグネトロンカソードスパ
ッタ法によって、基板上に成膜することができ、例えば、In23内に酸化スズ
を重量で9〜11%含有した例えば重量で10%含有した組成の焼結ターゲット
を使用して、成膜することができる。ITOの場合には、本発明による方法にお
いては、さらに、基板上に成膜した赤外反射材料をアニールするという a1)ス
テップを行うことができる。
【0034】 干渉フィルタが、上述のように、SiO2 とされた第1材料とTiO2 とされ
た第2材料との積層がN回繰り返されてなる少なくとも1つの交互積層体グルー
プを有したものとされている場合には、干渉フィルタを成膜するというc)ステ
ップを、真空蒸着またはカソードスパッタを使用して行うフィルム成膜ステップ
とすることができる。
【0035】 真空蒸着による薄いフィルムの成膜は、複雑な光学機能を形成するに際して、
非常に頻繁に使用されている。本発明においては、いくつかの自動化設備要素を
、非常に有効に使用することができる。なぜなら、異なる4つの材料から積層体
を成膜するからである。
【0036】 真空蒸着は、例えば、電子銃を使用して行うことができる。このデバイスは、
フィラメントから放出された電子ビームを偏向させ、この電子ビームを、成膜す
べき材料を保持しているルツボ内へと衝突させる。これにより、ターゲット材料
が蒸発し、ルツボに対向した基板上に凝集する。この方法を使用することにより
、酸化物や金属といったような様々な性質の材料を成膜することができる。
【0037】 電子銃は、例えば、フランス国の Alliance Concept Company 社から市販され
ている EVA 1200(登録商標)という型式のものとすることができる。
【0038】 酸化物の場合、層の化学量論比を改良するためには、チャンバ内に酸素を供給
する必要がある。10-2〜10-3Paという程度の低圧であると、高純度の薄い
フィルムを成膜することができる。しかしながら、蒸着材料のエネルギーが1e
V未満であることにより、言い換えれば、蒸着材料のエネルギーが比較的小さい
ことにより、層が、縦長タイプの構造となりやすく、あまり稠密とはならず、接
着性が悪い。
【0039】 この構造および接着性は、成膜時にイオンビームでもって層を照射することに
よって、改良することができる。これは、補助蒸着である。このイオン補助は、
例えば酸素イオンを使用した場合には、反応性とすることができ、また、アルゴ
ンイオンを使用した場合には、非反応性とすることができる。エネルギーや温度
やガス分圧やイオン束やイオンの性質といったような様々な成膜パラメータによ
って、成膜層の光学的性質を最適化することができる。
【0040】 カソードスパッタにおいては、希ガスまたは反応性ガスを使用してガス媒体内
において、成膜すべき材料を備えたカソードと、接地近辺に配置された電極と、
の間に、電気放電を形成する。生成されたプラズマイオンが、ターゲットを衝撃
し、分子状とされた組成物が、基板上に凝集する。
【0041】 マグネトロンカソードスパッタは、スパッタされる化合物に対しての、高エネ
ルギー成膜方法である(数eV)。成膜層の接着性は、一般に、蒸着の場合に得
られる接着性よりも大きい。しかしながら、チャンバ内における動作圧力が大き
く、0.1〜1Paの程度であって、層内において汚染が発生しやすい。
【0042】 フィルムの構造は、実質的に、圧力と、ターゲットと基板との間の距離と、に
依存する。また、酸化物の成膜に際しては、ラジオ波(すなわち、約13.56
MHz)で動作したり、あるいは、反応性環境下において金属製ターゲット上に
おいて直流(DC)で動作する必要がある。
【0043】 ラジオ波の場合には、成膜温度が、DCの場合よりも高く、80℃の程度であ
って、成膜速度が遅い。
【0044】 カソードスパッタまたはマグネトロンカソードスパッタは、例えば、リヒテン
シュタイン国の Balzers Company 社によって製造されている BAK 550(登録商
標)というタイプのマグネトロンカソードスパッタ装置を使用することによって
、得ることができる。
【0045】 本発明においては、干渉フィルタが、上述のように、SiO2 とされた第1材
料とSi34とされた第2材料との積層がN回繰り返されてなる少なくとも1つ
の交互積層体グループを有したものとされている場合には、干渉フィルタ成膜ス
テップを、プラズマ成膜技術を使用したフィルム成膜ステップとすることができ
る。
【0046】 本発明は、特に、通常のガラス基板上に成膜可能とされた赤外フィルタと紫外
−可視フィルタとの組合せに適用され、熱フィルタの照明性能レベルに対して適
用される。
【0047】 本発明によるフィルタは、人の目に対する色の見え方を妨害することなく、白
熱ランプといったような照明からの赤外放射をフィルタリングすることができる
【0048】 本発明によるフィルタは、さらに、可視スペクトル範囲において、良好な透過
をもたらすことができる。本発明による熱フィルタは、観測領域の過熱を防止し
得るとともに、良好な色の見え方を保証することができ、さらに、光照射パワー
/電気的パワーとして測定したときに良好な効率を保証することができる。
【0049】 さらに、通常のガラスから形成することができる基板を使用していることによ
り、本発明による熱フィルタのコストは、従来技術によるフィルタのコストより
も、ずっと小さい。
【0050】
【発明の実施の形態】
他の特徴点および利点は、添付図面を参照した、本発明を限定するものではな
く単なる例示としての以下の説明により、明瞭となるであろう。
【0051】 [実験例] [序] 本発明者らは、2つのスペクトル範囲を分離することから開始した。以下にお
いては、可視範囲における干渉フィルタを構成するコーティング膜を形成するた
めの純粋に誘電的な積層構造を決定するに至ったアプローチについて説明する。
【0052】 本発明による熱フィルタは、例えば、可視範囲において以下の仕様を満たさな
ければならない。 −放射エネルギー(透過した全発光強度中の赤外成分)が、4.5mW/m2
.Lux よりも小さいこと。 −全チェイン中の可視透過(可視スペクトル範囲内において透過した発光強度
)が、60%よりも大きいこと。 −光学チェインの色温度が、3500〜4500Kであること。 −演色評価インデックス(CRI)が、90よりも大きいこと。 −赤色における演色評価インデックス(R9 )が、50よりも大きいこと。
【0053】 この場合、赤外フィルタリング部分は、この範囲において反射性の材料によっ
て処理される。いくつかの材料の光学的性質を説明し、その後、材料の選択につ
いて説明する。
【0054】 [可視範囲における干渉フィルタをなす構成要素の決定:誘電体フィルタ] 製造プロセスを簡単化するという点からは、選択は、異なる2つの酸化物タイ
プの誘電体材料(SiO2およびTiO2)に限定される。これら2つの材料は、
屈折率において大きな差を示し、すなわち、Δn=約1である。これら2つの材
料は、調達に際して何らの特別な問題点がない。これら2つの材料は、光学産業
において頻繁に使用されるものであって、多くの文献に記載されている。
【0055】 様々な基準に基づき、構成要素が選択された。 −大きな屈折率差:干渉効果が大きくなり、その結果、フィルム数が少なくて
済む。 −調達が容易でコストが安価なこと:これら材料は、当該産業分野において公
知であって、安価である。
【0056】 [材料の屈折率の決定] 屈折率、および、成膜方法の選択について、説明する。
【0057】 以下の表2は、各単一層(SiO2およびTiO2)に関して試験された様々な
成膜技術を示している。
【表2】
【0058】 個々のSiO2層および個々のTiO2層の光学的特性は、紫外、可視、近赤外
のそれぞれにおけるスペクトル偏光解析法によって決定された。
【0059】 この操作は、被試験層を、シリコン上に成膜することによって行われる。困難
であることにより、シリコンが可視範囲において最適化されていないけれども、
短波長においては、被試験層に起因する吸収とシリコン基板に起因する吸収とを
区別するに際しては、シリコンの光学的性質が周知であること、および、可視範
囲におけるシリコンの不透明性により、シリコン基板の背面における反射に基づ
く不便さはない。
【0060】 フィルム特性を決定するに際して最も頻繁に使用されているモデルは、Cauchy
モデルである。このモデルにおける屈折率の実部は、以下のように表される。 n= An + Bnλ-2 + Cnλ-4
【0061】 よって、誘電性材料の性質を、見出すことができる。つまり、長波長において
は、屈折率(n)の値は、一定であり、波長が短くなったときにすなわち周波数
が大きくなったときに、禁止帯エネルギーに対応した『ギャップ』の値に周波数
が近づいたときには、屈折率(n)の値は、かなり大きくなる。吸収が無視でき
ず、かつ、偏光解析によって測定可能であるようなすなわち10-3以上の程度の
kの値を有しているような材料に関しては、Urbachテールというモデルを使用す
ることができ、この場合には、kは、紫外から長波長に向けて、指数関数的に減
少する。
【0062】 この場合、次式が与えられる。
【数1】
【0063】 1240という係数は、本発明者らがnmという単位で考察していることと、
現象が、エネルギー単位(eV)によって物理的に記述されていることと、に基
づいている。
【0064】 本発明者らは、パラメータ(An,Bn,Cn,Ak,Bk )を数値的に調節する
ことによって、実験的に決定されたスペクトルと、計算によるスペクトルと、が
できるだけ正確に重なるように試みた。
【0065】 選択された成膜技術は、その成膜技術によって得られる各材料が、固体材料(
あるいは、中実材料、バルク材料)の光学特性に対してできる限り近い光学特性
を示すことができるとともに、2つの酸化物間において最も大きな屈折率差が観
測されるような、技術である。
【0066】 個々に成膜された様々な層に関して得られた結果は、屈折率(n)に関しては
図5および図6に、係数(k)に関しては図7に、それぞれ示されている。
【0067】 図5および図6において、x座標軸は、波長(λ)をnmという単位でもって
示しており、y座標軸は、材料の屈折率(n)を示している。図7においては、
y座標軸は、材料の係数(k)を示している。図5は、SiO2 に関するもので
あり、図6は、TiO2 に関するものである。図5において示された凡例は、図
6および図7においても適用される。
【0068】 符号(9)は、単純蒸着を示しており、符号(11)は、補助蒸着を示してお
り、符号(13)は、反応性蒸着を示しており、符号(15)は、補助付き反応
性蒸着を示しており、符号(17)は、反応性補助蒸着を示しており、符号(1
9)は、反応性補助付き反応性蒸着を示している。
【0069】 酸化シリコンに関しては、係数(k)が10-3よりも小さいために、偏光解析
法によっては、SiO2 の吸収係数(k)の値を測定できないことに注意された
い。よって、kSiO2=0とした。SiO2 の屈折率は、成膜条件によって、あま
り変動しない。SiO2 の屈折率は、600nmにおいて1.46〜1.485
という範囲である。
【0070】 しかしながら、nの最小値、および、固体材料のnの値に最も近い値は、単純
蒸着の場合、補助蒸着の場合、反応性蒸着の場合、および、反応性補助付き反応
性蒸着の場合、に得られている。
【0071】 TiO2 の場合には、nの最小値は、単純蒸着および反応性蒸着において得ら
れている。これは、得なければならない最大屈折率差である。したがって、選択
された成膜方法は、補助蒸着または反応性補助付き反応性蒸着のいずれかである
【0072】 さらに、酸化チタン層の吸収は、反応性蒸着、補助付き反応性蒸着、および、
反応性補助付き反応性蒸着、の場合に最小となる。
【0073】 プロセスを排除することにより、選択された成膜方法は、反応性補助付き反応
性蒸着である。このアプローチは、良好な屈折率差を得ることと、TiO2 を弱
くすることと、の間の最良の妥協である。TiO2 の屈折率を最適化するために
、成長時にフィルムまたは層を照射するイオンエネルギーを、イオンガンを使用
して増大させた。
【0074】 図8は、イオンガンの電圧をパラメータとしたときの、屈折率の変化を示して
いる。図8において、x座標軸は、波長(λ)をnmという単位でもって示して
おり、y座標軸は、屈折率(n)を示している。図8において、符号(21)は
、イオンガンに対して印加された電圧が100Vでありかつ供給電流が2Aであ
る場合に得られた曲線を示しており、符号(23)は、イオンガンに対して印加
された電圧が160Vでありかつ供給電流が2Aである場合に得られた曲線を示
している。
【0075】 イオンガンの電圧を増大させたときには、屈折率が増大している。電力をさら
に増大させると、材料成膜と、イオンによる材料破壊と、の競合関係が始まって
しまう。また、エネルギーが大きいと、吸収源をなす欠陥が形成されてしまう。
【0076】 したがって、個々のフィルムまたは個々の層の屈折率は、Cauchyモデルを使用
して偏光解析法によって決定された。以下のパラメータが得られた。すなわち、
SiO2に関しては、An=1.455,Bn=3.33×10-3,Cn=0であり
、TiO2に関しては、An=2.262,Bn=1.39×10-2,Cn=4.1
×10-3である。ここで、An,Bn,Cn は、各材料に関してのCauchyパラメー
タである。
【0077】 TiO2 に関して得られた吸収係数(k)のパラメータの値は、次のようであ
る。 Ak=4.1×10-3,Bk=5.7,λ0=0.4μm
【0078】 これらパラメータは、400nmにおいてk=4.1×10-3という値を与え
る。
【0079】 個々の層の屈折率が決定された後に、誘電体フィルタを形成することができる
【0080】 [可視範囲における干渉フィルタの計算] 本発明者らは、課題を2段階で処理することを選択した。第1ステップは、可
視範囲に関連し、第2ステップでは、赤外範囲を取り扱う。これら2つの範囲の
各々に関する上記仕様は、300〜3000nmというスペクトル全体において
理想的なフィルムに関して決定されたものであり、互いの影響を無視することは
できない。
【0081】 本発明者らは、可視範囲を取り扱い、このスペクトル範囲において特定のいく
つかの仕様(TVIS,TCoul )を満たすようにしてフィルタ特性を決定した。こ
れら特性については、第2ステップの後に概観する。
【0082】 開始ポイントとして、以下の値を使用した。 λ≦400nmに対して、 T≦0.1 440≦λ≦590nmに対して、 T≧0.9 λ=690nmに対して、 T=0.7 λ>770nmに対して、 T≦0.03
【0083】 複数の目標値からなるこの組は、透過ウィンドウを形成し、この透過ウィンド
ウは、図2に概略的に示されている。図2においては、Tは、単位を%とした透
過率を示しており、λは、単位をnmとした波長を示している。本発明者らは、
SiO2 薄層とTiO2 薄層とを交互に積層することによって、計算により目標
特性を見出すことを試みた。
【0084】 以下に示すすべての構造において、厚さは、幾何学的厚さとして与えられる。
この記載規約については、既に説明した。
【0085】 本発明者らは、450〜750nmという範囲において透過ウィンドウを有し
た積層を探した。本発明者らは、空気/N×(0.5L/H/0.5L)/基板
構造から開始した。この構造は、Nの値をパラメータとして図9に示すような透
過スペクトルをもたらす。
【0086】 図9において、x座標軸は、単位をnmとした波長を示しており、y座標軸は
、単位を%とした透過率を示している。符号(25)は、N=3の場合に得られ
た曲線を示しており、符号(27)は、N=5の場合に得られた曲線を示してお
り、符号(29)は、N=7の場合に得られた曲線を示している。
【0087】 図9は、積層数を増大させることによりすなわち層数を増大させることにより
、透過と反射との間における、より尖鋭な遷移が得られることを示している。こ
の現象は、フィルタの光学的性能と製造の技術的困難性との間の最良の妥協の決
定に関して、後述することとする。
【0088】 フィルタ拒絶領域を広くするために、この場合には、800〜1000nmの
間における拒絶領域を広くするために、第2積層体を、第1積層体上に重ねるこ
とができる。これにより、拒絶領域を、より長波長側へとずらすことができる。
したがって、第1積層体グループに対して、参照波長λ1=mλ0を中心とした同
種の第2積層体グループを、適用した。言い換えれば、本発明者らは、mを積算
した厚さの第2積層体グループを重ねた。よって、参照は長をλ0 とした以下の
合計厚さを有するものと見なすことができる。 N×(0.5L/H/0.5L)+N×(0.5mL/mH/0.5mL)
【0089】 本発明者らは、N=5という設定から開始し、フィルタの特性を、mをパラメ
ータとして解析した。
【0090】 計算された透過スペクトルが、図10に示されている。図10において、x座
標軸は、単位をnmとした波長を示しており、y座標軸は、単位を%とした透過
率を示している。符号(31)は、m=1.1の場合に得られた曲線を示してお
り、符号(33)は、m=1.2の場合に得られた曲線を示しており、符号(3
5)は、m=1.3の場合に得られた曲線を示しており、符号(37)は、m=
1.4の場合に得られた曲線を示している。
【0091】 m=1.3の場合に、近赤外における拒絶領域と、与えられた使用に関しての
可視透過と、の間の良好な妥協が得られることにより、m=1.3という値が選
択された。
【0092】 この選択は、決定的なものではない。なぜなら、この構造は、開始としての構
造に過ぎないからである。各層の厚さは、後に、計算によって変更される。
【0093】 長波長へとずらされた第3積層体グループを追加することによって、この方法
を継続することができる。この目的のためにいくつかの計算を行ったけれども、
これといった良い結果は得られなかった。拒絶領域は確かに広くなるけれども、
透過ウィンドウがかなり狭くなってしまい、目標ウィンドウとの差が大きくなっ
てしまう。また、成膜すべき層数が多くなり、処理コストの低減とはならない。
【0094】 他方、各グループ内における層数を増加させることによって、透過ウィンドウ
の傾斜を急峻なものとすることができる。
【0095】 [赤外反射材の選択] この実験例において選択された赤外反射材料は、スズによってドーピングされ
た酸化インジウム(ITO)である。成膜されたITO層の光学的性質が、モデ
ル化された。本発明者らは、この材料の屈折率(n)と係数(k)の値を見出す
ことを試み、可視フィルタ+IRフィルタからなる積層体全体に関しての、反射
スペクトルと透過スペクトルとを計算することができた。
【0096】 [ITOの光学的性質のモデル化] 成膜されたITO層の光学的性質を、モデル化した。本発明者らは、この材料
の屈折率(n,k)の値を見出すことを試み、積層体全体に関しての、言い換え
れば、可視フィルタ+IRフィルタからなる積層体全体に関しての、反射スペク
トルと透過スペクトルとを計算することができた。
【0097】 Drude モデルは、特に金属といったような反射性材料内における自由キャリア
の存在を考慮する。このDrude モデルと、誘電性材料内において結合したキャリ
アの存在を考慮したLorentz モデルと、を組み合わせて使用することにより、I
TOといったような材料の光学的性質をモデル化することができる。材料の屈折
率(n,k)を計算し、その後、モデルから導かれた誘電関数に基づいて、反射
スペクトルと透過スペクトルとを計算した。
【0098】 使用した方法は、次のようなものであった。誘電性関数式におけるDrude モデ
ルのγ,ωρパラメータに関する初期値を選択し、その後、モデル化された層に
関する屈折率(n,k)を計算し、さらに、層/基板からなるアセンブリに関す
るR,Tを計算した。最小2乗法を使用したデジタル的最小化処理によって、計
算によるスペクトルと実験によるスペクトルとが最適に重なり合うように、モデ
ルパラメータを収束させる。
【0099】 また、計算によって層厚さを決定し、測定結果と比較した。これら最終的パラ
メータは、適切な厚さの層の光学的性質を外挿するために使用した値(n,k)
に対する分散スペクトルをもたらした。いくつかの異なるITOの性質が、この
ようにしてモデル化された。
【0100】 図3は、実験による反射スペクトルおよび透過スペクトルと、再計算またはモ
デル化によるこれらスペクトルと、の重ね合わせを示している。図3において、
x座標軸は、単位をnmとした波長(λ)を示しており、y座標軸は、単位を%
とした透過率(T)または反射率(R)(図においては、“透過率Tまたは反射
率R”という意味で、“RouT”と表記されている)を示している。図において
、符号(5A)が付された曲線は、Drude モデルによって計算された透過スペク
トルを示しており、符号(5B)が付された曲線は、Drude モデルによって計算
された反射スペクトルを示しており、符号(7A)が付された曲線は、本発明に
おいて(実験的に)得られた透過スペクトルを示しており、符号(7B)が付さ
れた曲線は、本発明において(実験的に)得られた反射スペクトルを示している
【0101】 特に赤外スペクトル部分において、実験値と計算値とが、良好に一致している
ことがわかる。
【0102】 波長の短い部分における一致度は、それほど良好ではない。これは、おそらく
、ガラス基板による吸収を、過小評価していることによる。また、計算において
は、材料の『ギャップ』近傍といったような高エネルギー部分における、材料に
よる吸収の開始を考慮していない。初期的には、フィルタを形成するための必要
な反射材の厚さを予測するに際して、この可視吸収は、無視された。
【0103】 [ITO層の成膜パラメータについての考察:アニールの影響] スズによってドーピングされた酸化インジウムを、In23内に酸化スズを重
量で10%含有した組成の焼結ターゲットを使用して、マグネトロンカソードス
パッタリングによって、ガラス上へと成膜した。薄層として成膜されたこの酸化
物の光学的性質は、フィルム内の酸素含有量に依存し、また、フィルムの結晶状
態に依存する。
【0104】 固体酸化物(あるいは、バルク状酸化物)の場合と同じ化学量論比を維持する
ためには、成膜時に、容器内へと所定比率の酸素が印加されなければならない。
図11は、ITO層の光学的反射特性および光学的透過特性に関しての、ITO
層のアニール(焼鈍)の効果を示している。
【0105】 図11において、x座標軸は、単位をμmとした波長(λ)を示しており、y
座標軸は、単位を%とした透過率(T)または反射率(R)(図においては、“
透過率Tまたは反射率R”という意味で、“RouT”と表記されている)を示し
ている。図において、符号(39A)は、アニール無しの場合のITOに関して
の透過スペクトルを示しており、符号(39B)は、アニール無しの場合のIT
Oに関しての反射スペクトルを示しており、符号(41A)は、200℃でアニ
ールした場合のITOに関しての透過スペクトルを示しており、符号(41B)
は、200℃でアニールした場合のITOに関しての反射スペクトルを示してお
り、符号(43A)は、300℃でアニールした場合のITOに関しての透過ス
ペクトルを示しており、符号(43B)は、300℃でアニールした場合のIT
Oに関しての反射スペクトルを示している。これらスペクトルは、酸素含有量の
最適化の後に得られたものである。
【0106】 200℃における熱処理(アニール)は、赤外フィルタのための仕様を十分に
満たすものではない。300℃においては、酸化物は、赤外領域において80%
反射率となり、遮断波長は、1.3μmとなる。この材料の光学的性質は、その
後、最適化される。
【0107】 [上記仕様の定量的表現] フィルタ性能に対しての仕様の数は、5個である。以下の表3は、得ようとす
る目標値と、従来技術におけるドープドガラスフィルタにおいて得られた値と、
を示している。
【表3】
【0108】 [許容される構造をなす様々な層の決定] 本発明者らは、ITOの厚さの関数として、積層体の性能を考察した。各厚さ
値に関し、目標仕様にできるだけ近づけるよう、とりわけ、スペクトルの可視部
分における透過率の発振現象を制限するよう、誘電体部分を再計算した。
【0109】 相互結合を維持しつつ、各層の厚さを再計算した。実際、2つのグループの積
層係数を、参照波長に関して計算した。最後に、この最適化の後に、先の5個の
指標を再計算した。
【0110】 得られた結果は、図12に示されている。図12において、x座標軸は、単位
をnmとしたITO厚さを示しており、y座標軸は、左側においては、下部にお
いて単位をmW/m2.Lux とした放射エネルギーを示しており、上部におい
て単位を%とした透過率を示しており、右側においては、単位をKとした色温度
を示している。
【0111】 符号(45)は、ITO層の厚さの関数として、放射エネルギー(RE)の変
化を示しており、符号(47)は、ITO層の厚さの関数として、可視範囲にお
ける透過率(T)の変化を示しており、符号(49)は、ITO層の厚さの関数
として色温度(TC )の変化を示しており、符号(51)は、ITO層の厚さの
関数として演色評価インデックス(RA )の変化を示しており、符号(53)は
、ITO層の厚さの関数として演色評価インデックス(R9 )の変化を示してい
る。
【0112】 優先的に重要な2つの指標は、放射エネルギーと、平均可視透過率と、である
。これら2つの指標が相反的であることに注意されたい。実際、RE値は、IT
Oの厚さが増加すると、小さくなる。しかしながら、ITOの厚さが増加すると
、赤外透過が低減し、そのため、可視透過が減少する。この場合、250nmと
いうITO厚さにおいては、可視透過率は、60%という小さな値に制限されて
おり、放射エネルギーは、5以上となっている。
【0113】 目的は、誘電性多層+ITOからなる積層体によっては、達成されない。よっ
て、初期的な解を修正した。
【0114】 図9を参照して説明したように、各積層体をなす層数を増加させることにより
、透過領域と拒絶領域との間の境界を、急峻なものとすることができ、積層体に
よるフィルタリングを効果的なものとすることができる。このことは、光源の光
量がこの領域において大きい場合には、特に重要である。
【0115】 したがって、750〜1200nmという範囲における透過率をさらに減少さ
せかつ放射エネルギーをさらに減少させるために、各グループにおける層数を増
加させた。この様子は、図13に示されている。
【0116】 図13は、層数をパラメータとしたときの、構造が示すフィルタリング性能の
向上を示している。図13において、x座標軸は、単位をnmとした波長(λ)
を示しており、y座標軸は、単位を%とした透過率を示している。符号(55,
57,59,61)は、それぞれ、N=5,N=6,N=7,N=8の場合に得
られた曲線を示している。符号(63)は、光源ランプの発光スペクトルを示し
ており、矢印は、放射エネルギーの大きさを示している。
【0117】 解を改良するために、計算時に各層の厚さを互いに個別とすることによって、
付加的な自由度が必要とされた。
【0118】 特に可視透過ウィンドウの形態において、フィルタ性能を改良することができ
る。
【0119】 なおも、N×(0.5L/H/0.5L)+N×(0.65L/1.3H/0
.65L)/ITO/基板という初期構造から開始し、ITOの厚さの関数とし
て、いくつかのパラメータについて検討を行った。各場合において、N=6,7
,8等といったような様々な層数と、厚さと、が個別に最適化された。
【0120】 上記仕様を満たすためには、合計で33個の層が必要であること、すなわち、
N=8である必要があること、が計算によって示された。
【0121】 この解をもたらすとともに必要なITO厚さをもたらしたパラメータ的検討に
ついて、図14を参照して説明する。図14において、x座標軸は、単位をnm
としたITO厚さを示しており、y座標軸は、左側においては、下部において単
位をmW/m2.Lux とした放射エネルギーを示しており、上部において単位
を%とした透過率を示しており、右側においては、単位をKとした色温度を示し
ている。
【0122】 符号(65)は、ITO層の厚さの関数として、放射エネルギー(RE)の変
化を示しており、符号(67)は、ITO層の厚さの関数として、可視範囲にお
ける透過率(T)の変化を示しており、符号(69)は、ITO層の厚さの関数
として色温度(TC )の変化を示しており、符号(71)は、ITO層の厚さの
関数として演色評価インデックス(RA )の変化を示しており、符号(73)は
、ITO層の厚さの関数として演色評価インデックス(R9 )の変化を示してい
る。
【0123】 250nmというITO厚さであると、放射エネルギーを、4.5以下とする
ことができる。
【0124】 その場合、すべての仕様が満たされる。すなわち、RE=4.45,TCour
3514,TVIS=65.3,RA=97.3,R9=97.0、となる。
【0125】 理論的透過スペクトルが、図15に示されている。図15については、後述す
る。
【0126】 [本発明によるフィルタの作製] [基板] 台形形状の基板は、標準的なガラスから形成された。これにより、動作条件下
において、ランプ光源の周囲に組み立てられた6個の部分からなる1組の実地試
験を行うことができる。
【0127】 このガラスの特徴づけは、偏光解析および透過によって行った。ガラスの厚さ
は2mmであり、コーティングを行っていない状態における透過スペクトルは、
図4に示すようなものである。図4において、Tは、単位を%とした透過率を示
しており、λは、単位をnmとした波長を示している。
【0128】 これら特性のうち、光学特性(n,k)を抽出し、この基板上におけるフィル
タの透過スペクトル全体を計算した。
【0129】 [成膜体] まず最初に、反応性マグネトロンカソードスパッタ法によって、ガラス基板上
にITO層を成膜した。成膜したITO層を、N2 雰囲気下において1時間にわ
たって300℃においてアニールした。透過スペクトルと反射スペクトルとを測
定し、ITOが同一光学特性を有するものであることを確認した。
【0130】 その後、SiO2/TiO2積層を、上述した蒸着方法によって成膜した。層形
成速度は、石英振動子を使用してイオンガンおよび電子銃を制御することによっ
て、制御した。33個の誘電体層の成膜には、約6時間を要した。
【0131】 得られた積層を、以下の表4に示す。
【表4】
【0132】 [実験結果−様々なパラメータの計算] 作製された積層体に関して得られた透過スペクトルは、図15に示されており
、理論的スペクトルと合わせて示されている。図15において、x座標軸は、単
位をnmとした波長を示しており、y座標軸は、単位を%とした透過率を示して
いる。符号(75)は、理論的スペクトルを示しており、符号(77)は、実験
によって得られたスペクトルを示している。
【0133】 2つのことに注意することができる。 −可視透過率が、TVIS =51%であって、65%という予測値よりも小さい
こと。 −最小波長に向けて、約30nmだけわずかにシフトしていること。
【0134】 可視透過率が予測値よりも小さいことに関しては、最終的なTiO2 が、個々
の層に関する偏光解析測定によって決定された値よりも吸収性の大きなものであ
ったと考えることができる。10-3の程度だけ変わるだけで、積層体全体の透過
率は、10%以上も下がってしまう。使用した特性決定手段では、感度上の限界
により、kの値をより正確に決定することができなかった。
【0135】 透過ウィンドウが短波長側にシフトしたことは、成膜時の厚さ制御におけるあ
る種の不正確さに起因する。このことは、フィルタのエッジに対しての機械的測
定によって確認されており、予測された4.49μmではなく、4.26μmで
あったことが示されている。
【0136】 この種の不確定性は、その場での光学測定手段を備えた器具を使用すれば、容
易に解決することができる。
【0137】 表5は、この実験例による積層体に関して計算されたパラメータの値を示して
いる。可視透過における問題点は別として、すべての値が、目標仕様を満たして
いることに注意されたい。
【表5】
【0138】 これらの結果は、このようなフィルタの製造が理論的にも実験的にも実証され
たことを示している。
【0139】 [実験例2:本発明によるフィルタであって、SiO2/Si34 からなる干渉
フィルタ] SiO2/Si34 フィルタが、IDECR(“Integrated Distributed Electron Cyclotron Resonance”)マイクロ波プラズマによって成膜された。こ
のようなデバイスの利点は、低温成膜である。実際、良好な光学品質を示すポリ
カーボネート基板上に、SiO2 層を成膜することができる。さらに、このタイ
プの反応器の幾何学的構成は、大面積表面上への成膜を可能とする。
【0140】 TiO2/SiO2対の場合と同様に、窒化シリコン層および酸化シリコン層の
各層の屈折率が決定された。それらの分散スペクトルを使用することによって、
透過スペクトルを計算した。ガラス上に、25個の層からなる以下の積層体を形
成した(ここで、L:SiO2,H:Si34)。 6×(0.5L/H/0.5L)+6×(0.65L/1.3H/0.65L
【0141】 図17は、形成された積層体に関しての、理論的透過スペクトルと実験的透過
スペクトルとを示している。図17において、x座標軸は、単位をnmとした波
長(λ)を示しており、y座標軸は、単位を%とした透過率を示している。符号
(79)は、理論的スペクトルを示しており、符号(81)は、実験によって得
られたスペクトルを示している。
【0142】 結果が非常に良好であることに、注意されたい。少なくともスペクトル中の可
視範囲においては、結果は、非常に良好である。これにより、一方においては、
選択された積層体の透過スペクトルの予測計算を正当化することができ、他方に
おいては、成膜時の厚さの良好な制御を確認することができる。実際、各層の厚
さが偏光解析によって成膜中に制御されている場合には、最小のドリフトでもっ
て装置を使用して成膜を行うことができる。
【0143】 他の実験においては、SiO2/TiO2対の場合と同じ構造を使用し、このフ
ィルタの性能を、ITO厚さの関数として計算した。2つの誘電体材料の測定屈
折率は、次のようなものであった。 600nm、かつ、k=0において: nSiO2=1.458 nTiO2=1.916
【0144】 次なる積層体を、ガラス基板上に形成した。 8×(0.5L/H/0.5L)+8×(0.65L/1.3H/0.65
L)/ITO
【0145】 得られた結果は、図18に示されている。図18において、x座標軸は、単位
をnmとしたITO厚さを示しており、y座標軸は、左側においては、下部にお
いて単位をmW/m2.Lux とした放射エネルギーを示しており、上部におい
て単位を%とした透過率を示しており、右側においては、単位をKとした色温度
を示している。符号(83)は、ITO層の厚さの関数として、放射エネルギー
(RE)の変化を示しており、符号(85)は、ITO層の厚さの関数として、
可視範囲における透過率(T)の変化を示しており、符号(87)は、ITO層
の厚さの関数として色温度(TC )の変化を示しており、符号(89)は、IT
O層の厚さの関数として演色評価インデックス(RA )の変化を示しており、符
号(91)は、ITO層の厚さの関数として、赤色における演色評価インデック
ス(R9 )の変化を示している。
【0146】 ここで、400nmというITO厚さにおいては、可視透過率が60%であり
、放射エネルギーは、6.12であることに注目することができる。
【0147】 このようなフィルタの性能が、同数の層数を有したSiO2/TiO2積層体の
場合よりも劣ることは、予測可能であった。なぜなら、SiO2/Si34 対の
場合の屈折率差が明らかに小さいからである。すなわち、600nmにおいて、
Δnが、ほぼ0.5である。このフィルタの性能は、例えば層数を増加すること
によって、改良することができる。
【0148】 [結論] 本発明者らは、可視範囲において目標仕様を満たし得るような積層構造を決定
した。実験例において、本発明者らは、とりわけ、非常に大きな屈折率差を有し
たTiO2/SiO2という誘電体対を選択した。個々の層の特性を決定した後に
、本発明者らは、成膜方法および成膜パラメータを規定した。
【0149】 本明細書における第2パートにおいては、1.5μm以上の波長をフィルタリ
ングし得るとともに誘電体フィルタの光学的特性を妨害しないような赤外反射材
料を決定して成膜した。ITOは、この条件を満足する。本発明者らは、成膜パ
ラメータを決定し、成膜後に熱処理(アニール)を印加した。これにより、材料
を最適化した。
【0150】 他の探求経路においては、プラズマによって、SiO2/Si34 を成膜し、
計算した。この種の積層体は、屈折率差が小さいことのために、効果は十分では
なかった。層数を増加すれば、フィルタ特性を改良することができる。
【0151】 モデルを準備し、特性づけを行った。得られた結果は、予測したものとあまり
相違していなかった。実際、可視範囲における小さな透過率レベルと、フィルタ
応答性におけるわずかな波長シフトと、が観測された。成膜中の成膜パラメータ
をその場で決定できる器具を備えた設備であれば、目標仕様を正確に満たすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ドーピングされたタイプのガラスの透過スペクトルと、通常のガ
ラスの透過スペクトルと、を示すグラフである。
【図2】 可視範囲における透過ウィンドウを示すグラフである。
【図3】 ガラス基板上に成膜された250nm厚さのITOフィルムに関
しての、反射スペクトルおよび透過スペクトルについてのそれぞれ実験値および
モデル値を示すグラフである。
【図4】 2mm厚さのコーティング無しガラス基板の透過スペクトルを示
すグラフである。
【図5】 様々な成膜方法によって成膜されたSiO2 に関して、偏光解析
によって決定された屈折率の変化を示すグラフである。
【図6】 様々な成膜方法によって成膜されたTiO2 に関して、偏光解析
によって決定された屈折率の変化を示すグラフである。
【図7】 様々な成膜方法によって成膜されたTiO2 に関して、偏光解析
によって決定された消光係数(k)の変化を示すグラフである。
【図8】 TiO2 成膜時のイオンガンの電圧をパラメータとしたときの、
屈折率の変化を示すグラフである。
【図9】 λ0 =880nmとしたときに、様々なNの値に関しての、積層
N×(0.5L/H/0.5L)の透過率の変化を示すグラフである。
【図10】 様々なmの値に関しての、基板上に形成された積層N×(0.
5L/H/0.5L)+N×(0.5mL/mH/0.5mL)の透過スペクト
ルを示すグラフである。
【図11】 ITO層の光学的性質に対しての、ITO層のアニールの効果
を示すグラフである。
【図12】 2つの積層グループが5回繰り返されて形成されている5×(
0.65L/3H/0.65L)+5×(5H/L/5H)/ITO/ガラス構
造に関し、ITOの厚さの関数として様々な指標を示すグラフである。
【図13】 SiO2フィルムおよびTiO2フィルムからなる複数の積層を
有した構造における、フィルタリング性能の改良を示すグラフである。
【図14】 2つの積層グループが8回繰り返されて形成されている8×(
0.5L/H/0.5L)+8×(0.65L/1.3H/0.65L)/IT
O/ガラス構造を備えた干渉フィルタを形成するコーティング膜に関し、ITO
の厚さの関数として様々な指標を示すグラフである。
【図15】 本発明によるフィルタの理論的透過スペクトルと、SiO2
TiO2 干渉フィルタを形成するコーティング膜に関して実験的に得られた透過
スペクトルと、を比較して示すグラフである。
【図16】 薄い透明層を通しての光の多重反射を示す図である。
【図17】 本発明による熱フィルタの理論的透過スペクトルと、SiO2
/Si34干渉フィルタを形成するコーティング膜に関して実験的に得られた透
過スペクトルと、を比較して示すグラフである。
【図18】 2つの積層グループが8回繰り返されて形成されている8×(
0.65L/3H/0.65L)+8×(5H/L/5H)/ITO/ガラス構
造を備えたSiO2/Si34 干渉フィルタを形成するコーティング膜に関し、
ガラス上におけるITOの厚さをパラメータとしたときの、透過性能(%)と、
色温度(K)と、を示すグラフである。
【符号の説明】
9 単純蒸着による積層体に関する屈折率 11 補助蒸着による積層体に関する屈折率 13 反応性蒸着による積層体に関する屈折率 15 補助付き反応性蒸着による積層体に関する屈折率 17 反応性補助蒸着による積層体に関する屈折率 19 反応性補助付き反応性蒸着による積層体に関する屈折率
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年3月4日(2002.3.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 このような良好な結果にもかかわらず、ドープドガラスフィルタは、高価なも
のであって、高湿高温環境下では、うまく動作しない。例えば、熱帯地方の国々
では、付加的なSiO2 層を設置することによって、このフィルタを、湿気から
および紫外光線から保護する必要がある。このことは、製造コストを増加させる
英国特許公開明細書第2324098号には、ガラス基板と、赤外反射材料か らなる層と、屈折率(n1 )を有した第1フィルムと屈折率(n2 )を有した第 2フィルムとがN回繰り返されて形成された積層体グループを備えてなる干渉フ ィルタを形成するコーティング膜と、を具備する熱フィルムが開示されている。 米国特許明細書第5,341,238号には、基板と、ITO層と、多層干渉フ ィルタと、第2干渉フィルタと、を具備する熱フィルムが開示されている。第2 干渉フィルタは、例えばHeNeレーザーからの放射といったような狭い可視帯 域内の放射を反射し得るように構成されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェローム・モノ フランス・F−45240・メネストロー・エ ン・ヴィレット・ルート・デ・モイナー ル・162 Fターム(参考) 2H048 FA05 FA12 FA13 FA22 GA04 GA12 GA24 GA36 4F100 AA17B AA20B AA20C AA20D AA21B AA21C AA21D AB21B AG00A AK01A AR00B AS00C AS00D AT00A BA03 BA04 BA07 BA08 BA10 CC00C CC00D GB66 JG01B JN06B JN18C JN18D JN30C JN30D YY00B YY00C YY00D 4G059 AA08 AA11 AC06 EA03 EA04 EA05 EA12 EB04 GA02 GA04 GA12

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱フィルタであって、 基板と、赤外反射材料からなる少なくとも1つの層と、可視範囲における干渉
    フィルタを形成するコーティング膜と、を具備してなり、 可視範囲における干渉フィルタを形成する前記コーティング膜が、互いに異な
    る2つ以上の積層体グループを備え、 第1積層体グループが、第1フィルムと第2フィルムとが交互にN回繰り返さ
    れて形成された交互積層を有し、 第2積層体グループが、第3フィルムと第4フィルムとが交互にN回繰り返さ
    れて形成された交互積層を有し、 前記第1フィルムと前記第2フィルムとの一方または双方が、前記第3フィル
    ムと前記第4フィルムとの一方または双方に対して、厚さが相違しており、 前記第1フィルムと前記第3フィルムとが、LまたはLの倍数という厚さを有
    しているとともに、n1 という屈折率を有した第1材料から構成され、 前記第2フィルムと前記第4フィルムとが、HまたはHの倍数という厚さを有
    しているとともに、n2 という屈折率を有した第2材料から構成され、 Nは、3以上の整数であり、 HおよびLは、幾何学的厚さであり、 N,H,L,n1,n2は、前記干渉フィルタを形成する前記コーティング膜が
    、400〜800nmの範囲に透過ウィンドウを有するようなものとされている
    ことを特徴とする熱フィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱フィルタにおいて、 前記赤外反射材料層が、前記基板の少なくとも一方の面をコーティングしてお
    り、 可視範囲における干渉フィルタを形成する前記コーティング膜が、前記赤外反
    射材料層をコーティングしていることを特徴とする熱フィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の熱フィルタにおいて、 前記赤外反射材料が、透明な導電性酸化物であることを特徴とする熱フィルタ
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の熱フィルタにおいて、 前記赤外反射材料が、スズがドーピングされた酸化インジウムであることを特
    徴とする熱フィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の熱フィルタにおいて、 前記スズドーピング酸化インジウムにおけるSn/In比が、重量で9〜11
    %であることを特徴とする熱フィルタ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の熱フィルタにおいて、 前記第1材料が、SiO2 であり、前記第2材料が、TiO2 であることを特
    徴とする熱フィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の熱フィルタにおいて、 可視範囲における干渉フィルタを形成する前記コーティング膜における第1積
    層体グループが、0.5L/H/0.5Lというタイプの積層が8回繰り返され
    てなる交互積層体を有していることを特徴とする熱フィルタ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の熱フィルタにおいて、 可視範囲における干渉フィルタを形成する前記コーティング膜における第2積
    層体グループが、0.65L/1.3H/0.65Lというタイプの積層が8回
    繰り返されてなる交互積層体を有していることを特徴とする熱フィルタ。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の熱フィルタにおいて、 前記第1材料が、SiO2 であり、前記第2材料が、Si34であることを特
    徴とする熱フィルタ。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の熱フィルタにおいて、 可視範囲における干渉フィルタを形成する前記コーティング膜における第1積
    層体グループが、0.5L/H/0.5Lというタイプの積層が6回繰り返され
    てなる交互積層体を有していることを特徴とする熱フィルタ。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の熱フィルタにおいて、 可視範囲における干渉フィルタを形成する前記コーティング膜における第2積
    層体グループが、0.65L/1.3H/0.65Lというタイプの積層が6回
    繰り返されてなる交互積層体を有していることを特徴とする熱フィルタ。
  12. 【請求項12】 請求項2記載の熱フィルタにおいて、 前記基板が、ガラス基板であり、 透明な導電性酸化物層が、スズがドーピングされた酸化インジウム(ITO)
    からなる層であり、 可視範囲における干渉フィルタを形成する前記コーティング膜が、SiO2
    ィルムとTiO2 フィルムとからなる交互積層体であり、 該交互積層体が、前記ITO層上に成膜されたSiO2 フィルムから開始され
    ているとともに、周囲に対して露出されたSiO2 フィルムによって終端してお
    り、 前記交互積層体が、17個のSiO2 フィルムと、16個のTiO2 フィルム
    と、を有していることを特徴とする熱フィルタ。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の熱フィルタにおいて、 前記基板が、ガラス基板またはプラスチック基板であることを特徴とする熱フ
    ィルタ。
  14. 【請求項14】 熱フィルタであって、 ガラス基板と、ITO層と、可視範囲における干渉フィルタを形成するコーテ
    ィング膜と、を具備してなり、 該コーティング膜が、SiO2 フィルムとTiO2 フィルムとから構成された
    互いに異なる2つの積層体グループを備え、 各積層体グループが、SiO2 フィルムとTiO2 フィルムとが8回繰り返さ
    れて形成された交互積層体であり、 ガラス基板上に、 第1層として、ITO層が250nm厚さで形成され、 第2層として、SiO2 層が172nm厚さで形成され、 第3層として、TiO2 層が119nm厚さで形成され、 第4層として、SiO2 層が190nm厚さで形成され、 第5層として、TiO2 層が128nm厚さで形成され、 第6層として、SiO2 層が197nm厚さで形成され、 第7層として、TiO2 層が124nm厚さで形成され、 第8層として、SiO2 層が199nm厚さで形成され、 第9層として、TiO2 層が124nm厚さで形成され、 第10層として、SiO2 層が192nm厚さで形成され、 第11層として、TiO2 層が123nm厚さで形成され、 第12層として、SiO2 層が193nm厚さで形成され、 第13層として、TiO2 層が125nm厚さで形成され、 第14層として、SiO2 層が191nm厚さで形成され、 第15層として、TiO2 層が121nm厚さで形成され、 第16層として、SiO2 層が189nm厚さで形成され、 第17層として、TiO2 層が112nm厚さで形成され、 第18層として、SiO2 層が169nm厚さで形成され、 第19層として、TiO2 層が94nm厚さで形成され、 第20層として、SiO2 層が157nm厚さで形成され、 第21層として、TiO2 層が91nm厚さで形成され、 第22層として、SiO2 層が149nm厚さで形成され、 第23層として、TiO2 層が91nm厚さで形成され、 第24層として、SiO2 層が145nm厚さで形成され、 第25層として、TiO2 層が85nm厚さで形成され、 第26層として、SiO2 層が153nm厚さで形成され、 第27層として、TiO2 層が87nm厚さで形成され、 第28層として、SiO2 層が144nm厚さで形成され、 第29層として、TiO2 層が87nm厚さで形成され、 第30層として、SiO2 層が147nm厚さで形成され、 第31層として、TiO2 層が89nm厚さで形成され、 第32層として、SiO2 層が155nm厚さで形成され、 第33層として、TiO2 層が85nm厚さで形成され、 第34層として、SiO2 層が64nm厚さで形成された、 という構造を有していることを特徴とする熱フィルタ。
  15. 【請求項15】 光学システムであって、 ランプ、オフィスランプ、光ファイバ照明システム、窓ガラス、光投影システ
    ム、電球、からなるグループの中から選択され、 請求項1〜14のいずれかに記載されたフィルタを具備していることを特徴と
    する光学システム。
  16. 【請求項16】 医療照明システムまたは試験ランプシステムであって、 請求項1〜14のいずれかに記載された熱フィルタを具備していることを特徴
    とする医療照明システムまたは試験ランプシステム。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載された熱フィルタの製造方法であって、 a)基板を準備し、 b)該基板の少なくとも一方の面上に、赤外反射材料からなる層を成膜し、 c)該赤外反射材料層上に、可視範囲における干渉フィルタを形成するコーテ
    ィング膜を成膜する、 ことを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の方法において、 前記赤外反射材料が、スズがドーピングされた酸化インジウムとされ、 この材料を、マグネトロンカソードスパッタ法によって、前記基板上に成膜す
    ることを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の方法において、 In23内に酸化スズを重量で9〜11%含有した組成の焼結ターゲットを使
    用して、マグネトロンカソードスパッタ法を行うことを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の方法において、 前記基板上に成膜した前記赤外反射材料をアニールするという a1)ステップ
    を行うことを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】 請求項17記載の方法において、 可視範囲における干渉フィルタを形成する前記コーティング膜における第1積
    層体グループが、0.5L/H/0.5Lというタイプの積層が8回繰り返され
    てなる交互積層体を有したものとされている場合に、 前記干渉フィルタを成膜するという前記c)ステップを、真空蒸着またはカソ
    ードスパッタを使用して行うフィルム成膜ステップとすることを特徴とする方法
  22. 【請求項22】 請求項17記載の方法において、 前記フィルム成膜ステップを、反応性補助付き反応性蒸着によって行うことを
    特徴とする方法。
  23. 【請求項23】 請求項17記載の方法において、 可視範囲における干渉フィルタを形成する前記コーティング膜における第1積
    層体グループが、0.5L/H/0.5Lというタイプの積層が6回繰り返され
    てなる交互積層体を有したものとされている場合に、 前記干渉フィルタを成膜するという前記c)ステップを、プラズマ成膜技術を
    使用して行うフィルム成膜ステップとすることを特徴とする方法。
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