JP2003514824A - 合成脂質−a類似体およびその使用 - Google Patents

合成脂質−a類似体およびその使用

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JP2003514824A JP2001538922A JP2001538922A JP2003514824A JP 2003514824 A JP2003514824 A JP 2003514824A JP 2001538922 A JP2001538922 A JP 2001538922A JP 2001538922 A JP2001538922 A JP 2001538922A JP 2003514824 A JP2003514824 A JP 2003514824A
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ジアング,ジ−フア
バッハ,ミミ
ヤラマティ,ダマヤンチ
コガンティ,ラオ
ロンジェネッカー,マイケル
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ビオミラ,インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明では単糖類(1)および二糖類(2)誘導体に基づいた新規合成脂質−A類似体を設計し調製した。2つの構造式(1)および(2)は天然には見出されていない新規脂質構造(3)および(4)を組み込む。また、一様な脂質の新規付随事項を組み込む新規二糖類脂質−A構造(2)、式中R1、R4およびR5は構造式(III)の同じ置換基である、を合成した。腫瘍結合MUC1から誘導した合成リポペプチドおよび合成リピド−Aのような全体的に合成化合物を含むリポソーム処方薬をそれらの治療有用性と共に記載する。脂質−A類似体(1)および(2)の免疫賦活性および毒性の比較試験結果が含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1999年11月15日に出願されたUS出願番号60・164,9
28の仮出願の非仮出願である。この先の仮出願をここにその全体を参考文献と
して組み込む。 本発明はバクテリア脂質−Aの新規な合成構造擬態およびそのような類似体の合
成方法に関する。バクテリア脂質−A組成物はアジュバントとして広く用いられ
ワクチン処方に用いられる種々の抗原への免疫応答を高める。合成アジュバント
は、単一の化学的に定義された実在物であり、リポソーム起源のワクチン処方ま
たは正常混合物のために必要な同種へと導く。この発明は、非常に毒性が低いが
天然脂質−Aのそれらと比較できるアジュバント性質をもつ脂質−A類似体の設
計と合成を含む。これら合成構造は非天然脂質、非天然化学結合および非天然脂
質−A構造の間には見られない脂質鎖の組み合わせを組み込む。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
リポ多糖類(LPS)はグラム−陰性バクテリアの外膜の外小葉に専ら見られる
ユニークな糖脂質である、構造は1a,b、バクテシアLPS分子が3つの主領域を
もつ:O−抗原領域、コア領域および脂質−A領域。O−抗原領域は種−特異的
多糖類部分であり、生物体の抗原特異性を決定する。コア領域はオリゴ糖類鎖で
あり、外膜の無欠を維持する役割を演じることができる。脂質−A領域が保護さ
れその場にリポ多糖類を保持する疎水性アンカーとして働く。
【0003】 LPSは、注入されるときまたはグラム陰性バクテリア感染により蓄積されると
き、哺乳動物の多くの異常生理学の引き金であることが知られている1b。LPS
の脂質−A化合物の発見前に、「エンドトキシン」の語は一般にLPSの効果を
記載するために用いられた。グラム−陰性バクテリアからのエンドトキシンは熱
安定性の細胞結合した発熱性の潜在的致死的である。そのエンドトキシン活性に
加えてLPSはまた種々の生物活性を示し、免疫アジュバント活性、B−リンパ
球有糸分裂誘発、マクロファージ活性化、インターフェロン生成、腫瘍回帰等を
含む。O−抗原およびコア領域の両方がLPSの毒性活性を調節する間に、一般
に疎水性脂質−A部分はエンドトキシンのこれら病態生理学効果に責を負うべき
であることが知られている2a,b
【0004】 脂質−Aは1−O−および4’−O−位置でホスホリル化したβ−(1,6)−
結合D−グルコサミン二糖類からなる。ヒドロキシル化および非ヒドロキシル化
脂肪酸は二糖類のヒドロキシル基およびアミノ基に結合し脂質−Aに疎水性を与
える。図1は天然脂質A構造の2例を示す、E.coliから単離した化合物A3a,b
、およびサルモネラ種から単離した化合物4a-d。タカダとコタニはエンド−毒性
と他の生物学的活性のための脂質−Aの構造の必要性の研究を行い5a、種々のグ
ループによる合成脂質−A類似体の入手性のためである6-10
【0005】 さらに、いずれかのホスフェート基の除去はアジュバント活性の相等するロスな
しに毒性のかなりのロスとなる。モノホスフォリル脂質−Aのビオアッセイは、
毒性および発熱性応答でのモル基準の1000倍の低い効果であったが、それは
ジホスフォリル脂質−A(およびエンドトキシン自体)に匹敵していた11a。通
常LPSと会合した多くの生物学的活性を保持しながらE.coliからのジホスホリ
ル脂質−Aは毒性を減らした11b、c、d
【0006】 脂質−Aの効果のある生物学的活性は有用な応用を開発することに多くの研究努
力が向けられた。例えば、脂質−A生合成の阻害はアンチバクテリア薬12,13
対し新規の標的活動であり、この阻害機構を通して作用する未来の薬は新規クラ
スのアンチビオチックを構成する14,15。脂質−Aの免疫刺激活性は新規治療の
抗−腫瘍剤16を、および改変した脂質−A構造および類似体を用いることにより
新規治療の抗−腫瘍剤16、および免疫アジュバントを開発するために研究された
。さらに、脂質−A類似体の治療薬は、マクロファージとの相互作用を阻害する
能力に基づいたセプシスの治療のため研究された。最近、エイサイ19はセプシス
の治療のための効力ある合成脂質−Aアンタゴニストを開発した。
【0007】 障害と関連した脂質−A/LPSのため、および結合した毒性のない有効なアジ
ュバントのための有効な治療が必要である。天然源からの改変していない脂質−
Aの高毒性は製薬としての一般的使用を妨げている。天然産の脂質−Aの主要な
欠点は製薬学的に受容できる純度、再生活性および安定性をもつ充分な物質に近
づくことである。天然産の脂質−Aは脂質鎖の数を変える脂質−Aの成分を含む
細胞壁の数種の化合物の混合物である。天然脂質−A生成物中のこのような異成
分は2つの起源に帰する:(1)
【0008】 脂質−A類似体が構造的に複雑であることが認められるが、化学合成は勿論最も
二者択一的であり、天然源からの脂質−Aに接近することに関連した困難性を解
消する。脂質の自然の組み合わせは自然に存在する脂質の多様性と呼ばれる。似
た炭素長である脂質に不随する一様性があるので本発明の合成脂質には脂質の多
様性はない。本発明はいくつかの新規モノ−ホスホリル化脂質−A類似体の設計
および合成に関し、各々(I)および(II)(図3)のような非天然脂質の組
み合わせ、脂質(図4)の非天然の組み合わせからなる。次の特徴は、天然源か
ら得られたものおよび/または当該分野で報告されたものから本発明に開示され
た合成脂質−A構造を特徴づける。
【0009】 1)モノホスフォリル化:天然からの化学的に改変した脂質−A構造は1−およ
び4’位置で2個のホスフェート基をもつが、本発明での合成脂質−A類似体は
4’位置で1個のホスフェート基をもつ。 2)非天然脂質の組み合わせ:化合物33および102(図3)のような分子は
少なくとも1個の新規で非天然の脂質(IまたはII)を含む。 3)脂質の非天然組み合わせ:これは脂質−A類似体であり均一の鎖長の脂質を
もち、組み合わせは天然には見出されずそれらの合成は従来知られていない。化
合物54と86(図4)はこのカテゴリイに入る。化合物70(図19)は同じ
ようであるが、3−O−位置にn−プロピル基を含み、非天然エーテル結合をも
つ短非天然アルキル基を組み込む脂質−A類似体の例である。
【0010】 この発明に開示されたすべての合成脂質−A構造は、脂質構造(図1)を誘導す
る天然産のE.coliおよび/またはサルモネラからの擬態であることが期待され
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】
低毒性をもつアジュバント活性のための脂質−A分子に必要な最小の構造を詳述
するいくつかの刊行物があるが、この活性を維持するのに必要な構造的特徴の系
統的研究はまだない。 いくつかの将来有望なアジュバントは現在臨床研究中であるが、アジュバントと
して構造的に限定された分子はヒト治療ワクチンとともに使用するためには市販
されていない。このような将来有望なアジュバントの1例は、バクテリア培養地
から精製された天然脂質−A生成物である。天然脂質−Aアジュバント生成物は
脂質鎖の数を変えるいくつかの脂質−A成分の混合物を含む。脂質鎖エステルは
炭水化物コアに結合し、細胞壁の加水分解をコントロールする間に開裂すること
ができ多くの成分を生成する。これら製剤に関係した主な問題の一つは組成中の
不一致とアジュバントとしての性能であり、後者はワクチンによる治療の有効性
に多いに不可欠である。他の追加となる因子、例えば高い生成コストや最終製薬
組成中の活性成分を決定することの難しさはこのような天然源からのアジュバン
トを市販品として魅力ないものにする。
【0012】 合成脂質−A類似体は天然産のアジュバント製剤よりもいくつかの利点をもつ。
合成化合物は単一構造をもつことが化学的に明らかにされ、したがって最終組成
への製造からの追跡やコントロールを容易にする。合成生成物はコストが安く品
質と性能の両方での一貫性を保持しながら商業上のスケールアップに容易に適合
できる。
【0013】 本発明では、新規の脂質−A類似体を設計し、合成し最後に理歩ペプチドとして
、抗原由来の癌結合ムチン(MUC1)を含むリポソームワクチンに組み込み、
アジュバント活性を評価する。本発明の顕著な特徴を以下に記載する。
【0014】 新規の脂質構造 任意所定の天然脂質−A構造では、脂質の分担は均一の長さでも構造でもないが
、天然に最も普通に見出される脂質は(R)−3−ヒドロキシ−テトラデカン酸
(3−ヒドロキシミリスチン酸)およびその3−O−アシル化誘導体である。脂
質多様性は天然脂質−A構造間の最も顕著な変化に断然寄与する。それらはすべ
てエステルとアミドボンドによって糖のヒドロキシとアミノ基にそれぞれ結合す
るが、変化は結合した脂質の数、各脂質鎖の長さおよび脂質鎖内に含まれる官能
基を含む。これらの変化は全体の脂質−A分子の種々の生物学的ファンクション
および更に重要なことにはそのアジュバント性に貢献する。化学的に言えば、エ
ステル結合は生理学上の状態下に加水分解を受け易いので不安定である。脂質鎖
の漸次のロスはゆっくりとアジュバントの活性をワクチンの長期貯蔵下に減らし
、それらの貯蔵寿命を減らす。エステルの代わりに非天然であるが安定なエーテ
ル結合の導入、または両者の組み合わせはアジュバントの安定性を高め、ワクチ
ン製剤の貯蔵寿命を長くする。脂質−A類似体の合成における主な利点は脂質鎖
およびそれらの結合の多様性を用いて、安全で安定なアジュバントとしての有効
性を達成するように分子が設計されることである。
【0015】 これらの特徴に合わせて、我々は豪勢脂質−A類似体を構築するため一般式(3
)および(4)(図2)をもつ新規の合成脂質酸を設計した。化合物5および2
3は本発明では2つの特例の一般構造(3)および(4)として調製された。化
合物5はアスパラギン酸部分を含み、β−アミノ酸としてみとめられる。その絶
対構造は(R)−3−ヒドロキシ−テトラデカン酸に相当し、化合物5は(R)
−3−アシロキシ−テトラデカン酸の擬態であると考えられる。化合物23はエ
ーテル結合を含むトリ−脂質脂肪酸であり、全分子の安定性を高めるために組み
込まれる。エステルを基礎としたトリ−脂質構造は今までは天然脂質−A類似体
に発見されなかったが、それらの存在は完全に排除されてはいない。本発明はま
た脂質多様性を示すもののアジュバント活性を比較するため均一の脂質不随事項
をもつ脂質−Aの合成に焦点を合わせる。
【0016】 一般式(3)および(4)(図2)の脂質は新規設計であり、したがってそれら
を組み込む対応する脂質−A構造はすべて特徴的である。2つのタイプの脂質−
A類似体、単糖類(1)および二糖類(2)(図3)は、本発明の一部として設
計され合成された。 少なくとも1のR1およびR2は独立して(I)および(II)(図3)から選ば
れ、天然脂質−A構造の還元されない末端糖の特色をなす。 少なくとも1のR1、R2、R3、R4およびR5は独立して構造(I)および(I
I)(図3)から選ぶ構造(2)の二糖類誘導体は天然脂質−A構造のモノホス
ホリル化類似体である。化合物58(図16)、77(図21)、102(図2
9)および104(図30)はそのような構造の特徴をもついくつかの例である
【0017】 均一脂質不随事項をもつ脂質−A類似体 脂質−Aの脂質多様性は化学合成による大規模生産には複雑すぎ実際的でない分
子にする。本発明の一部として設計された化合物の主な特徴の一つは、二糖類の
バックボーンの2−アミノ、2’−アミノ、および3’−O位置の脂質置換基が
同一であり、エーテルまたはエステル結合ジ脂質構造フラグメントから構成され
ていることである。そのような特徴は図4にまとめてある。化合物は一般式(2
)を有し、R1、R4およびR5は等しくジ脂質構造(III)をもつ。特異的化
合物は本発明では、構造54(図15)、70(図19)、86(図24)およ
び94(図26)のように、調製例として調製される。
【0018】 脂質−A類似体の調製のための新規プロセス 本発明は脂質−A類似体(1)および(2)の合成のための新規方法を愚クム。
ここに開示された一般的合成ルートは本発明の種々置換された脂質−A類似体を
調製する。異なる類似体は別の出発物質を用いて容易に得られる。詳細は添付図
面および実施例にまとめた。
【0019】 単糖類誘導体33の合成方法は図9に示され、二糖類誘導体48は図10−13
に示される。この新規方法の重要な特徴は異なる炭水化物構築ブロックの組み合
わせを用い、保護基戦略および特異的構造を達成するための試薬を用いるる一般
的戦略である。例えば、グルコサミン誘導体の4,6−ベンジリデン保護はリン
酸塩基を導入する4−OHをフリーにするため選択的開環の自由を与える。リン
酸塩基を保護したベンジルエステルは、2段階法で導入され、分子上の他のベン
ジル基と共に、触媒による水素添加を通じて豪勢の最終段階で、また容易に脱保
護される利点を与える。化合物54、58、70および77の合成のための更な
る例は図14−図21に記載される。
【0020】 この方法はさらに改変してさらに有効な方法を与え、特に炭水化物バックボーン
の両アミノ基に同じ置換基をもつ化合物の調製に有用である。図22−24は化
合物86の合成をこの改変したプロセスを用いて示す。
【0021】 この改変したプロセスでは、ホスフェート基はグリコシド結合が形成される前に
単糖類誘導体に導入され、グリコシルアクセプターは4−OHと6−OHの両方
に保護されていない基をもち(例えば図22の化合物79)、簡単な経路によっ
て調製される。全プロセスに含まれるステップは、物質が高価になり取り扱いが
特にさら特に困難な二糖類段階で減らされる。プロセスは大規模生産に設計され
脂質−A類似体のグラムスケール合成に非常に有効であった。追加例の化合物9
4、102および104はこの改変したプロセスで調製され、図25−30に記
載する。 本発明に開示された戦略上の中間体は脂質−A類似体の合成に用いられ文献では
未知である。
【0022】 リポソーム処方 リポソームは極性脂質の物理的セルフアセンブリイによって生成され、これはリ
ポソームの膜構成を画定する。リポソームは単一層またはマルチ層小胞として種
々のサイズで形成される。そのようなリポソームは、それ自体免疫性をもたない
小分子からなるが、マクロ分子のように振る舞い強い免疫性を示す。
【0023】 脂質の自己組立性の利点を考慮すると、1またはそれ以上の免疫原を脂質粒子の
一部になる極性脂質に結合させる事ができる。各免疫原は1またはそれ以上の抗
原決定(エピトープ)からなる。これらエピトープはB−細胞エピトープ(抗体
により認識)またはT−細胞エピトープ(T−細胞により認識)である。リポソ
ームは結合した免疫原によって顕在化された免疫応答をアジュバントするように
働くことができる。免疫原と単に混合したアジュバントよりもさらに有効に働き
さらに高い局地有効濃度をもつ。
【0024】 さらに、ハプテンは前記抗原の代わりに結合させることができる。免疫原のよう
に、ハプテンは抗原決定子からなるが、定義によりそれ自体の免疫応答を引き出
すには小さすぎる(代表的には、ハプテンは5,000ダルトンよりは小さい)
。この場合に、脂質部分はアジュバントとして働くが、免疫原キャリヤとしても
働き、ハプテンと脂質の結合は豪勢免疫原として働く(すなわち、体液および/
または細胞免疫を顕在化させる物質)。
【0025】 脂質が免疫原キャリヤとして働かないとしても、リポソームボーンハプテンはな
お合成抗原として働く(すなわち、抗体またはT−細胞のような、体液または細
胞免疫システムの成分によって認識される物質)。「抗原」の語はハプテンと免
疫原を含む。 従って本発明は膜がここに開示したような脂質A類似体、少なくとも1のB−細
胞またはT−細胞エピトープからなりリポソームを企図する。
【0026】 我々はリポソーム膜を形成するリポ−ペプチド、グリコ−リピドおよびグリコ−
リポ−ペプチドの形でいくつかの合成抗原を設計した。同様に、よく定義された
構造特性の合成脂質−A分子をリポソーム膜にアンカーすることができる。
【0027】 バクテリアアジュバント調製とは異なった方法で、合成脂質−A類似体がリポソ
ーム膜に構造的によく画定された脂質に貢献する。このような画定された構造は
処方後に「活性」な膜成分を再断言する義務を減らすだけでなく、またリポソー
ム膜の画定へ貢献する。そのようなリポソームは「全体的に合成ワクチン処方」
はアジュバントとして合成脂質−類似体および抗原として合成リポペプチドを含
む。
【0028】 エピトープ 本発明のエピトープはB−細胞またはT−細胞であり、それらは任意の化学性質
であり、ペプチド、炭水化物、脂質、グリコペプチドおよびグリコリピドを含ま
ない。エピトープは天然産のエピトープと同一、または天然産のエピトープの改
変体である。
【0029】 B−細胞ペプチドエピトープは代表的には、長さが少なくとも5個のアミノ酸、
さらに少なくとも6個のアミノ酸、またさらに少なくとも7個または8個のアミ
ノ酸であり、連続(「線形」)または非連続(「配座」)(後者は物理的近接へ
の第一級アミノ酸配列の非隣接部分をもたらす蛋白質の折り畳みによって形成さ
れる)。T−細胞ペプチドエピトープは直線であり、通常8ないし15、さらに
9−11のアミノ酸の長さである。
【0030】 関心のあるエピトープは特異的または病原体、または腫瘍と結合したものを含む
。細胞内、表面、または病気の原因である有機体の分泌抗原によって存在するな
らば、またはビールスの場合には、ビールす粒子と結合しているかまたはビール
スによって感染した細胞に特異的であるならば、エピトープは特定の感染症と結
合していると言える。前記腫瘍の細胞内、表面または分泌抗原によって存在する
ならば、特定の腫瘍と結合していると言える。問題の腫瘍タイプの全細胞ライン
によって、または特定の腫瘍の全細胞によって、または主要の全寿命の間に存在
する必要はない。問題の腫瘍に特異的である必要はない。エピトープは一般に、
任意の腫瘍(癌、ネオプラズム)と結合するならば「s表結合」と言われる。
【0031】 「病気結合エピトープ」はまた任意の非天然産エピトープを含み、問題の病気と
自然に結合したエピトープに充分類似しており、自然の病気エピトープを認識す
る細胞毒のリンパ球は類似した非自然のエピトープを認識する。類似したコメン
トは「腫瘍結合エピトープ」に当てはまる。
【0032】 さらに頻繁に他の源よりは特定の源と結合するならば、エピトープは特定の源(
例えば病気原因の有機体または腫瘍)であると言える。有用な予防、治療または
診断効果がまだ得られるならば、絶対的な特異性は必要がない。
【0033】 「腫瘍−特異的」エピトープの場合には、
【0034】 「腫瘍−特異的エピトープ」の語はまた
【0035】 「特異的」の語は絶対的特異性を意味するつもりはなく、単に、マッチした普通
の対象よりは病原体または主要と結合して生じる可能性での臨床的に有用な差異
を意味する。
【0036】 病原体はサブ菌(例えばビールス)、菌(例えば、菌類、原生動物)、または多
細胞(例えば、虫、拙速動物等)である。
【0037】 また、アミノ酸配列が得られるならばB−細胞またはT−細胞エピトープの位置
を予言できる。 天然産T−細胞エピトープはそれらのコンプレックスから分離することによって
回収できる。
【0038】 脂質−A類似体のアジュバント活性 一般に低分子量の合成抗原が免疫原が弱く完全に合成したワクチンの成功に最大
の障害であると理解されている。
【0039】 製薬学的方法および調製 出願人は参考文献としてWO98/33810の32−46頁を組み込む。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき詳細に説明する。 脂質−A類似体の化学合成(図5−図30) 脂質−A分子の不変の構造的特徴はそのβ−(1,6)−結合D−グルコサミン
二糖類バックボーンである。この構造は元はバクテリアであるが、その純形態で
のこの二糖類は多分脂質構造によって示される生物学的活性の範囲には関連して
いない。脂質鎖は多分基本的機構を与え、これにより二糖類は広範囲の性質を示
す。したがって、脂質鎖のみが脂質−Aの性質の増進によって量的役割を演じる
。広範囲の脂質はこの必要性を満たすが、それらの数において脂質は分子の性質
に量的に影響を与えるようである。我々は合成し天然および非天然の脂質のある
範囲の影響、および共に炭化水素コアに脂質を結合する結合の範囲を調べた。
【0041】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき説明する。 概要:融点は正確ではない。空気および混気に敏感な反応は窒素雰囲気下で行っ
た。無水のTHF、DMFおよびジクロロメタンはアルドリッチ社から購入した
。他の乾燥溶媒は通常の方法で生成した。ACSグレード溶媒はフィッシャー社
から購入し、蒸留なしでクロマトグラフィに用いた。TLCプレート(シリカゲ
ル60F254、薄さ0.25mm、メルク社)およびカラムクロマトグラフィ用
のフラッシュシリカゲル60(35〜75μm)はローズサイエンティフィク社
、カナダから購入した。1Hおよび31Pスペクトルはプロトンケミカルシイフ
トの内部標準にTMSを使用し、Brucker AM300MHZ或いはVarian Unity 50
0MHzあるいはBrucker DRX600MHzスペクトロメーターで記録した。旋光度は
室温(20〜22℃)でパーキンエルマー241ホーラリメーターで測定した。
元素分析データーはアルバータ大学のマイクロ分析ラボラトリイで行った。電子
スプレイますスペクトル分析はMSSOB或いはMSD1SPC マススペクトルメーターで
行った。
【0042】 実施例1:化合物2の調製 乾燥THF(35ml)中の化合物1(3.16g、7.69mmol)の溶液を−20℃に冷却する。
N-メチルモルホリン(0.76ml、0.70g、6.92mmol)およびクロロ蟻酸イソブチル
(0.94g、0.90ml、6.92mmol)を加えた混合物は5分間攪拌し、乾燥THF(2ml
)に溶解したノニルアミン(1.27ml、0.99g、6.92mmol)を上記溶液に加えた。
混合物は1時間−20℃で攪拌した。残さはフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサ
ン:酢酸エチル、2:1)で精製し、化合物2(3.27g、79%)を得た。TLC:Rf
=0.44(ヘキサン:酢酸エチル、3:1)。
【0043】 実施例2 化合物3の調製 化合物2(9.50g、19.47mmol)を乾燥THF(40ml)に溶解する。ピペリジン(10
ml)を加えて、混合物を室温で1時間攪拌した。溶媒を除去し、残さをフラッシ
ュクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル、1:1、次にジクロロメタン中5
%メタノール)で精製して化合物3(5.64g、92%)を得た。TLC:Rf=0.38(
ジクロロメタン中5%メタノール)。
【0044】 実施例3 化合物4の調製 テトラデカン酸(4.51g、19.78mmol)を乾燥THF(50ml)に溶解する。N-メチル
モルホリン(3.78ml、3.47g、34.4mmol)を加え、溶液を−25℃に冷却した。ク
ロロ蟻酸イソブチル(2.34ml、2.47g、8.06mmol)を滴下し、混合物を5分間攪
拌した。化合物3(5.40g、17.20mmol)の乾燥THF(50ml)溶液を上記の溶液に
滴下した。−20℃で30分間攪拌した後、混合物を1時間いないに室温まで温めた
。次に、メタノール(5ml)を加え、反応混合物を更に5分間攪拌した。真空で
濃縮し、残さはフラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン:アセトン、30:
1および25:1)で精製し、化合物4(7.21g、80%)を得た。
【0045】 実施例4 化合物5の調製 化合物4(7.74g、14.77mmol)をトリクロロ酢酸−水(95:5、v/v、180ml)
に溶解し、溶液を室温で4時間攪拌した。次に溶媒を除去し、残さをフラッシュ
クロマトグラフィ(ジクロロメタン中に2〜4%メタノール)で精製し化合物5
(6.71g、97%)を得た。
【0046】 実施例5 化合物8の調製 (1)化合物6:ドデカナル(25.0g、136mmol)、ブロモ酢酸エチル(25.0g、
150mmol)および150mlTHFの混合物に窒素雰囲気下で亜鉛粉末(19.6g、299mmo
l)を加えた。反応フラスコを超音波浴中に取り付け、超音波処理を開始した。
ヨウ素(3.5g、27.2mmol)をゆっくりと反応フラスコに加えた。超音波処理2
〜3分後に反応は激しく始まった。次に超音波処理を呈しし、反応フラスコを超
音波浴から移動させた。亜鉛を濾過除去し、THF(10ml)で6〜7回洗浄した。
集めた濾過液は真空で濃縮した。淡黄色粘稠液体が得られた。ヘキサン(200ml
)を加え、5分間振とうさせた。白色固体が沈殿した。濾過し、ヘキサン(3×1
5ml)で洗浄した。集めた濾過液および洗浄液は乾燥状態まで濃縮し、残さはカ
ラムクロマトグラフィ(ヘキサン中10%酢酸エチル)で精製して純粋な化合物6
(22.2g、60%)を得た。TLC:Rf=0.25(ヘキサン中10%酢酸エチル)。
【0047】 (2)化合物7:3−ヒドロキシミリスチン酢酸エステル化合物6(122.0g、0
.5mmol)をエタノール(800ml)に溶解し、KOH(33.6g)を加えた。反応混合
物は1時間還流し、次に氷浴で冷却後、10%HCl(1000ml)を加えた。析出した
白色固体は濾過除去し、簡単に乾燥させた(192.0g)。固体は沸騰へキサンで再
結晶させて白い結晶化合物7(98.2g、90%)を得た。TLC:Rf=0.35(ジクロロ
メタン中5%メタノール)。
【0048】 (3)3−ヒドロキシミリスチン酸−デヒドロアビエチルアミン塩:純デヒドロ
アビエチルアミン(文献21bに従い精製、131.0g、459.6mmol)をヘキサン(3.
0L)およびジエチルエーテル(1.5L)の混合物に溶解した。化合物7(11.0g、
450.8mmol)をジエチルエーテル(3.0L)に溶解し、上記アミン溶液に攪拌添加
した。添加後、直ちに結晶化が始まった。攪拌を停止し、反応混合物を1時間室
温に放置した。白色固体を濾別しヘキサンで洗浄した:ジエチルエーテル混合物
(1:1)。沈殿はメタノール(500ml)に溶解(加熱溶解)し、次にヘキサン
:ジエチルエーテル混合物(1:1、700ml)を加えた。混合物は冷蔵庫(−90
℃)に一晩保管した。白色固体が析出し、濾過して集めた。固体は融点が更に上
昇しなくなるまで再結晶を繰り返した。純(R)−塩の最終収量は38g、40%。m
.p.131.5〜132℃。
【0049】 2.10ppmでの二つの二重ピークの一組はただ1個の異性体の存在を特徴とする。
3−ヒドロキシミリスチン酸ラセミ体から生成した塩について、2個の二重ピー
クの二組はこの位置に出現する。NMRはこの分離効果を検知するため用いる事が
できる。
【0050】 (4)化合物8:デヒドロビエチルアミンとミリスチン酸の塩(38.0g)を2L
の丸底フラスコに入れ、炭酸ナトリウム飽和水溶液(1000ml)およびジエチルエ
ーテル(800ml)を加えた。混合物は30分間、激しく攪拌した。水相とエーテル
相を分離し、固体を集めた。固体は水(300ml)、エーテル(3×100ml)で洗浄
し、短時間乾燥させた。固体は完全に溶解するまで、1Lの2%HCl(水溶液)お
よび酢酸エチル(1.5L)で処理した。有機相は無水炭酸ナトリウムで乾燥し、濃
縮してR-に富む酸を得た。これを酢酸エチルおよびへキサンから再結晶して化合
物8(16.5g)を得た。〜95%e.e.[α]D 20=−15.5(c1.0、CHCl3)。
【0051】 実施例6 化合物9の調製 化合物8(16.0g、65.6mmol)を無水酢酸エチルに溶解し、ブロモアセトフェ
ノン(15.66g、78.7mmol)およびトリエチルアミン(7.95g、78.7mmol))を
窒素雰囲気下で加えた。反応混合物を一晩攪拌した。白色固体が沈殿した。これ
を濾別し酢酸エチル(3×10ml)で洗浄した。集めた洗浄駅および濾液は蒸発さ
せ淡黄色固体を得た。このものをシリカゲルクロマトグラフィ(酢酸エチル:ヘ
キサン、1:8)により精製し白色結晶固体として化合物9(22.0g、92%)を
得た。TLC:Rf=0.42(酢酸エチル:ヘキサン、1:3)。1H NMR。
【0052】 実施例7 化合物10の調製 化合物9(500g、1.381mmol)をピリジン(5ml)に溶解し、この溶液に4−
ジメチルエチルアミノピリジン(DMAP,8.46mg、0.68mmol)を加えた。次に生成
した混合物を氷浴で5分間冷却し、塩化ラウロイル(383μl、1.657mmol)を滴
下した。 TLC:Rf=0.34(酢酸エチル:ヘキサン、1:9)。
【0053】 実施例8 化合物11の調製 化合物9(16.0g、44.2mmol)をピリジン(150ml)に溶解し、DMAP(270mg、2
.2mmol)を加えた。塩化テトラデカノイル(13.1g、53.0mmol)を冷水浴中に
反応混合物を保守しながら滴下した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。TLC
:Rf=0.54(酢酸エチル:ヘキサン、5:1)。
【0054】 実施例9 化合物12の調製 塩化ラウロイルを塩化パルミトイルで置換した以外は、化合物10の調製で記載
したと同じ方法で合成した。化合物9(500mg、1.381mmol)および塩化パルミ
トイル(628.5μl)間の反応を終了し、溶媒除去からの残さを酢酸エチルで再溶
解し水洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。所望の生成物、
化合物12を溶媒として酢酸エチル−ヘキサン(1:9)を用いるシリカゲルカ
ラム精製により無色固体(463.4mg、56%)として得た。追加の生成物(563.6mg
)は僅かに不純な形態で得られた。TLC:Rf〔α〕D 20=+2.0(c 1.0、クロロホ
ルム)。
【0055】 実施例10 化合物13の調製 化合物10(510mg)を酢酸エチル(18ml)中80%酢酸に溶解し、Zn粉末(1.0g)を
添加した。全混合物を一晩攪拌しながら放置した。次の朝、反応物を追加のZn粉
末(400mg)で処理し、5時間さらに攪拌した。固体を次に濾過除去し、豊富な量
の酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮乾燥した。残さをフラッシュシリカカラム
(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸、1:10:1%)で精製し、化合物13(327g
、82%)を0℃で冷却し無色固体として得た。TLC:Rf=0.22(酢酸エチル:ヘキ
サン、1:9)。〔α〕D 20=1.2(c1.0、クロロホルム)。1H NMR。
【0056】 実施例11 化合物14の調製 化合物11(23.0g)、亜鉛粉末(50g)および氷酢酸(350ml)の混合物を室温
で2時間攪拌した。亜鉛粉末を濾過除去し、酢酸エチル(100ml)で洗浄した。
合わせた濾過物を減圧下に濃縮し、2回トルエンで共沸させた。無色粘稠液の残
さをシリカゲルクロマトグラフィ(ジクロロメタン中2%メタノール)で精製し
た。溶媒の蒸発後に純化合物14(16.5g、90%)を白い固体として得た。TLC:
Rf=0.40(酢酸エチル:ヘキサン、1:3)。〔α〕D 20=−1.25(c 2.0、クロ
ロホルム)。1H NMR。
【0057】 実施例12 化合物15の調製 化合物12(429.9mg、0.716mmol)を酢酸エチル(4.4ml)に溶解し酢酸(17.6
ml)を添加した。亜鉛粉末(2.1g)を添加した後、混合物を室温で一晩攪拌し
た。Znを次に濾過除去し充分な量の酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、フラ
ッシュシリカゲルカラム(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸、1:10:1%)で精製
し化合物15(245g、72%)を得た。TLC:Rf=0.25(酢酸エチル:ヘキサン、1
:10)。〔α〕D 20=−1.3(c 1.0、クロロホルム)。1H NMR。
【0058】 実施例13 化合物15の調製 化合物9(5.0g、13.8mmol)、ベンジルトリクロロアセタミデート(7.0g、2
7.6mmol)、分子篩粉末(4Å、3.0g)、無水ジクロロメタン(100ml)および
無水へキサン(100ml)を250mlの丸底フラスコに入れ30分間窒素雰囲気下に攪拌し
た。0℃まで冷却しトリグルオロ硫酸(0.414g、2.8mmol)を添加し5時間0℃
で攪拌した。反応はトリエチルアミン(2ml)で急に冷却した。純16(6.0g、
96%)を得た。TLC:Rf=0.36。
【0059】 実施例14 化合物17の調製 化合物14の調製で記載したと同じ方法で、化合物17を化合物16(6.0g)
から亜鉛粉末(10.0g)および氷酢酸(100ml)の存在で調製した。65%収率で白
い固体を得た。TLC:Rf=0.45.
【0060】 実施例15 化合物19の調製 (1)化合物18:ドデシルアルコール(810mg、4.348mmol)、ピリジン(394
μl)およびジクロロメタン(0.5ml)の混合物を、トリフルオロメチルスルホン
酸無水物の冷却溶液(無水トリフリック、8.0mlのジクロロメタン中1.433ml)に
0℃で15分間ゆっくりと加えた。 TLC:Rf=0.77.
【0061】 (2)化合物19:脂質9(1.05g、2.989mmol)および乾燥1,2−ジクロロ
エタン(25ml)中硫酸ナトリウム(7.0g)を5分間攪拌し粗トリフレート18溶
液(2.0mlの乾燥1,2−ジクロロエタン中1.433g)を添加した。 TLC:Rf=0.29.
【0062】 実施例16 化合物20の調製 化合物14の合成のために記載したと同じ方法で、化合物20を酢酸(12.0ml)
中Zn粉末(1.12g)と化合物19(1.02g、1.922mmol)の反応から調製した。
TLC:Rf=0.20
【0063】 実施例17 化合物21の調製 (−)−DIP−Cl(9.6g、30mmol)を無水ジエチルエーテル(35ml、Na/ベンゾ
フェノンで新しく蒸留した)に窒素雰囲気下に溶解した。混合物を−40℃まで冷
却した。アリルマグネシウムブロマイド(0.9M溶液および27.7ml、25mmol)を
上記冷却した溶液に添加した。ドデカノールを乾燥エーテルに溶解し氷浴を用い
0℃に冷却した。 30分間室温で攪拌した上記反応混合物を−78℃まで冷却した。 TLC:Rf=0.26.
【0064】 実施例18 化合物22の調製 化合物20(250mg、0.61mmol)および21(272mg、1.21 mmol)を乾燥ジクロ
ロメタン(5ml)に溶解した。DCC(377mg、1.83 mmol)およびDMAP(15.0mg、0
.12 mmol)を添加した。
【0065】 実施例19 化合物23の調製 化合物22(280mg、0.45 mmol)をヘキサンに溶解し、酢酸(2ml)およびアリ
クオット(3滴)を加えた。混合物を0℃に冷却し、カリウムマンガネート溶液
(15ml水中980mg)を添加した。
【0066】 実施例20 化合物26の調製 (1)D−グルコサミン塩化水素(195g、0.88 mmol)および重炭酸ナトリウム
(152g、1.89 mmol)を機械的攪拌をしながらプラスチック容器に水(2L)で
溶解した。この混合物にトリクロロエトキシカルボニルクロライド(180mg、0.8
5 mmol)をゆっくり35分以内に添加した。添加の終了後、攪拌1.5時間攪拌を続
けた。反応混合物を次に10%HCl溶液(300ml)で酸化した。固体を濾過除去し水
(800ml)、ジエチルエーテル(500ml)で洗浄し、50℃で真空下に乾燥しN-Tro
c−保護D−グルコサミン(275g、91%)を得て、次のステップに直接用いた。
(2)化合物24:塩酸(g)をベンジルアルコール(30ml、282 mmol)に12分
間0℃でバブルし、約1.45gのHClを得た。このベンジルアルコールおよび酸溶
液を次にN-Troc−保護D−グルコサミン(10.0g、28.2 mmol)を含む丸底フラ
スコに添加した。懸濁液の混合物を100℃で25分間加熱し、加熱の際に、懸濁液
は次第に透明溶液になった。反応物を室温で30分間冷却後、へキサン(200ml)
で処理し激しくかき混ぜた。上の有機相を捨て、フラスコの底に残ったミルク状
固体を得た。異なる溶媒〔(酢酸エチル:ヘキサン(1:4、50ml)および酢酸
エチル(50ml)でミルク状固体を2回処理した。ミルク状固体をさらにヘキサン
(200ml)で処理し24(8.72g、70%)を粗生成物として得た。これは弁じる
アルコールからフリーであり次のステップの反応に使用した。 (3)化合物26:化合物24(3.14g、7.06 mmol)を乾燥アセトニトリル(50
ml)に懸濁した。
【0067】 実施例97 T-細胞増殖の測定 T−細胞増殖は標準3Hチミジン結合アッセイを用いて評価した。異なる脂質−
A類似体でアジュバントした種々のリポソームワクチンに対応するT−細胞増殖
は表1−3および図31−33にまとめる。
【0068】 表1 脂質−A類似体33,48および58のT−細胞増殖およびインターフェ
ロン−ガンマ生成 表2 脂質−A類似体48、54、70、77および86のT−細胞増殖および
インターフェロン−ガンマ生成 表3 脂質−A類似体86、94、102および104のT−細胞増殖およびイ
ンターフェロン−ガンマ生成 表4 合成および天然脂質−A類似体の致死毒性の比較 表5 テキストで用いた通常の省略 表6 本発明で用いた脂質−A類似体の構造のリスト 表7 本発明で用いた化合物のIUPAC名のリスト 表8 アミノ酸の単一文字および3文字コード
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】 実施例98 インターフェロン−ガンマ(IFN−γ)生成の測定
【0072】
【表3】
【0073】 実施例99 合成および天然脂質−A類似体の致死毒性
【0074】
【表4】
【0075】
【表5】
【0076】
【表6】
【0077】
【表7】
【図面の簡単な説明】
【図1】天然脂質―A構造の例、E.coliからのAおよびサルモネラ菌から
のB。
【図2】一般式(3)および(4)の新規脂質酸およびそれらの2例。
【図3】新規脂質構造を含む単糖類および二糖類脂質−A類似体およびそれらの
2例。
【図4】均一ジ脂質鎖を含む二糖類脂質−A類似体およびそれらの例。
【図5】脂質5の合成。
【図6】脂質の合成。
【図7】トリ−脂質23の合成。
【図8】グルコサミン誘導体の合成。
【図9】化合物33の合成。
【図10】グリコシル化アクセプタの合成。
【図11】グリコシル化ドナー43の合成。
【図12】二糖類45の合成。
【図13】化合物48の合成。
【図14】二糖類51の合成。
【図15】化合物54の合成。
【図16】化合物58の合成。
【図17】グリコシル化アクセプタ64の合成。
【図18】二糖類67の合成。
【図19】化合物70の合成。
【図20】アミン70の合成。
【図21】化合物77の合成。
【図22】グリコシル化79の合成。
【図23】グリコシル化ドナー83の合成。
【図24】化合物86の合成。
【図25】グリコシル化ドナー91の合成。
【図26】化合物94の合成。
【図27】グリコシル化アクセプタ98の合成。
【図28】アミン100の合成。
【図29】化合物102の合成。
【図30】化合物104の合成。
【図31】脂質−A類似体33、48、58または天然脂質−Aとアジュバント
したMUC1−ベースのリポソームワクチンで免疫にしたマウスでのT−細胞増
殖(CPM、分当り)およびインターフェロン−ガンマ(IFN−γ、pg/ml)
生産。
【図32】脂質−A類似体48、54、70、77、86または天然脂質−Aと
アジュバントしたMUC1−ベースのリポソームワクチンで免疫にしたマウスで
のT−細胞増殖(CPM、分当り)およびインターフェロン−ガンマ(IFN−
γ、pg/ml)生産。
【図33】脂質−A類似体86、94、102,104または天然脂質−Aとア
ジュバントしたMUC1−ベースのリポソームワクチンで免疫にしたマウスでの
T−細胞増殖(CPM、分当り)およびインターフェロン−ガンマ(IFN−γ
、pg/ml)生産。
【図34】リポペプチドBP1−148の構造、腫瘍結合MUC1マウスから誘
導した改変25−アミノ酸配列(アミノ酸の単一文字コード)。
【図35】リポソーム処方に組み込まれるビールスおよび腫瘍抗原から誘導され
たペプチドとグリコペプチドの例。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年6月14日(2001.6.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項38
【補正方法】変更
【補正の内容】
【化63】 式中、XはOおよびNHであり;Rは置換または非置換、分枝または直線の、飽
和または不飽和C1−20脂肪族炭化水素、炭水化物単位または任意の保護基で
あり;R1およびR2は任意の脂肪族または芳香族置換基、または任意の保護基
であり;R3はフェニルまたは置換フェニル基である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項41
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項42
【補正方法】変更
【補正の内容】
【化64】 式中、X、R、R1,R2およびR3はステップ(1)の出発物質におけるよう
に定義され、R4はアリル、または置換または非置換ベンジルまたはフェニル基
である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項49
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項50
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項50】前記エピトープが腫瘍結合エピトープである請求項44記載のリ
ポソーム。
【手続補正書】
【提出日】平成14年7月15日(2002.7.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】合成脂質−A類似体およびその使用
【特許請求の範囲】
【化1】 式中、少なくともR1,R2,R3,R4,R5は次の構造式から選択され
【化2】 式中、残りのR1,R2,R3,R4およびR5は、たとえあるとしても、水素、R
−、−CORおよび次の構造式から選択され、
【化3】 式中、各R,R’,R''は水素、または置換または非置換、分枝または直線のC 1-20 飽和または不飽和脂肪族炭化水素;A,BおよびLは独立して−CH2−、
−C(=O)および−C(=S)−基から選択され; 各Xは−OH、−SH、−NH2、および−ハロゲンからなる群から独立して選
択され; mおよびnは独立して0と10の間の整数の範囲から選択され、 X1およびX2は−O−または−NH−であり、 Y1およびY2は独立して−OH、−OP(O)(OH)2、−COOH、−OS
3H、−CH(COOH)2および−OP(O)(OH)(OCH2CH2NH2
)からなる群から選択され、 ZはH,−CH2E、または−CH2MGであり、式中、Eは−水素、−ハロゲン
、−OH、−NH2、−OSO3H、−SO3H、−P(O)(OH)2または−O
P(O)(OH)2;Mは−O−、−S−、−OC(=O)−、−SC(=O)−
、−OC=(S)−、または−NHC(=O)−;Gは−水素、または飽和また
は不飽和C1-20脂肪族炭化水素であり、 または生理学的に受容できるそれらの塩。
【化4】
【化5】
【化6】 2およびR3が水素原子であり;R4が次の基であり
【化7】 そしてR5が次の基である
【化8】 請求項4記載の化合物。
【化9】 基R1、R4およびR5のキラル炭素の絶対配置が(R)である請求項5記載の化
合物。
【化10】 基R1、R4およびR5のキラル炭素の絶対配置が(R)である請求項5記載の化
合物。
【化11】 そしてR2が水素原子または次の基であり
【化12】 3が水素原子であり;そしてR4が次の基である請求項4記載の化合物。
【化13】
【化14】 1、R2およびR5のキラル炭素の絶対配置が(R)であり、基R4のそれが(S
)である請求項8記載の化合物。
【化15】 式中、R1=R4 =R5およびR1,R2,R3、R4およびR5が−R,−CORお
よび次の構造式から選択される。
【化16】 式中、各R、R’、R’’が独立して水素、置換または非置換、分枝または直酸
、飽和または不飽和C1-20脂肪族炭化水素であり;A、BおよびLは独立してC
2、COおよびCS基であり;Xは−OH,−SH、−NH2および水素であり
;mおよびnは0と10の間の整数であり、 X1およびX2は−O−または−NH−であり、 Y1およびY2は独立して−OH、−OP(O)(OH)2、−COOH、−OS
3H、−CH(COOH)2および−OP(O)(OH)(OCH2CH2NH2
)からなる群から選択され、 ZはH,−CH2E、または−CH2MGであり、式中、Eは−水素、−ハロゲン
、−OH、−NH2、−OSO3H、−SO3H、−P(O)(OH)2または−O
P(O)(OH)2であり;Mは−O−、−S−、−OC(=O)−、−SC(
=O)−、−OC=(S)−、または−NHC(=O)−であり;Gは水素、置
換または非置換した、分枝または直線、飽和または不飽和C1-20脂肪族炭化水素
であり、 前記化合物がフリーの酸または生理学的に受容できるそれらの塩である。
【化17】 式中、R1=R4=R5
【化18】 そしてR2が水素原子、n−プロピル基または次の構造式であり
【化19】 そしてR3が水素原子である。
【化20】 そして基R1、R4およびR5のキラル炭素の絶対配置が(R)である請求項14
記載の化合物。
【化21】 そして基R1、R4およびR5のキラル炭素の絶対配置が(R)である請求項14
記載の化合物。
【化22】 1、R4、およびR5が次の構造式の同じ基であり
【化23】 そして基R1、R2、R4およびR5のキラル炭素の絶対配置が(R)である請求項
14記載の化合物。
【化24】 1、R4、およびR5が次の構造式の同じ基であり
【化25】 そして基R1、R2、R4およびR5のキラル炭素の絶対配置が(R)である請求項
14記載の化合物。
【化26】 式中、R1およびR2の少なくとも1は次の基から選択され
【化27】 式中、各R,R’,R''は独立して水素、または置換または非置換した、分枝ま
たは直線の、飽和または不飽和C1-20脂肪族炭化水素であり;A,BおよびLは
独立してCH2およびCO基であり;mおよびnは0と10の間の整数であり、
残りのR1またはR2は水素、基−R,−CORまたは次の構造式から選択され
【化28】 式中、各R,R’,R''は独立して水素、または置換または非置換した、分枝ま
たは直線の、飽和または不飽和C1-20脂肪族炭化水素であり;A,BおよびLは
独立してCH2、COおよびCS基から選択され;Xは−OH、−SH、−NH2 および水素であり;mおよびnは0と10の間の整数である。
【化29】
【化30】 そしてR2がCH3(CH212COの基である請求項20記載の化合物。
【化31】 式中、各R,R’,R''は独立して水素、および置換または非置換した、分枝ま
たは直線の、飽和または不飽和C1-20脂肪族炭化水素であり;A,BおよびLは
独立して−CH2−、−C(=O)−、および−C(=S)−基から選択され;
mおよびnは独立して0と10の間の整数から選択される。
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】 式中、R1がベンジルオキシ、アリルオキシ、ヒドロキシ、またはOC(NH)
CCl3の群であり; R2が水素、−COOCH2CCl3、または次の構造式からなる基から選択され
【化37】 式中、mおよびnは独立して0と20の間の整数から選択され; そしてR3はCH3(CH2zCOまたは次の構造式であり
【化38】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり、そしてx、yおよびzは独
立して0と20の間の整数から選択される。
【化39】 式中、R1はベンジルオキシ、アリルオキシ、ヒドロキシル、またはOC(NH
)CCl3の基であり; R2が水素、−COOCH2CCl3、または次の構造式から選択され;
【化40】 式中、mおよびnは独立して0と20の間の整数から選択され; そしてR3はCH3(CH2zCOまたは次の構造式であり
【化41】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり; x、yおよびzは独立して0と20の間の整数から選択され;そして R4が水素またはP(O)(OBn)2である。
【化42】 式中、R1はアミノラジカル、フタルアミドラジカル、または次の構造式であり
【化43】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり; xおよびyは独立して0と20の間の整数から選択され、 R2はアリルまたはベンジルである。
【化44】 式中、R1が水素、COOCH2CCl3または次式の1であり;
【化45】 式中、AおよびBは独立して−CH2−または−C(=O)−であり;x、yお
よびzは独立して0と20の間の整数から選択され; R2はベンジルまたは次の構造式であり
【化46】 式中、Dはベンジル、CH3(CH22またはCH3(CH2yCOであり; x、yおよびzは独立して0と20の間の整数から選択される。
【化47】 式中、R1は次の構造式の群であり
【化48】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり;xおよびyは独立して0と
20の間の整数から選択され R2は水素、アリル、ベンジルまたは次の構造式であり
【化49】 式中、zは0と20の間の整数であり; R3は水素、COOCH2CCl3、または次の構造式の1であり、
【化50】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり;m、n、xおよびyは独立
して0と20の間の整数から選択され; R4は次の構造式の基であり
【化51】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり;xおよびyは独立して0と
20の間の整数から選択される。
【化52】 式中、R1は次の構造式の基であり
【化53】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり;xおよびyは独立して0と
20の間の整数から選択され; R2は水素、アリル、ベンジルまたは次の構造式であり
【化54】 式中、zは0と20の間の整数であり; R3は水素、COOCH2CCl3、または次の構造式の1であり、
【化55】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり;m、n、xおよびyは独立
して0と20の間の整数から選択され; R4は次の構造式の群であり
【化56】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり;xおよびyは独立して0と
20の間の整数から選択され; R5は水素または(BnO)2P(O)である。
【化57】 式中、R1は次の構造式から選択され
【化58】 式中、AおよびBは独立して−CH2−または−C(=O)−であり;x、yお
よびyは独立して0と20の間の整数から選択され; R2はベンジルまたは次の構造式の基であり
【化59】 式中、zは0と20の間の整数であり; R3は水素、COOCH2CCl3、または次の構造式であり、
【化60】 式中、AはCH2またはCOであり;x、yおよびzは独立して0と20の間の
整数であり; R4は次の構造式の基であり
【化61】 式中、AはCH2またはCOであり;xおよびyは独立して0と20の間の整数
である。
【化62】 式中、XはOおよびNHであり;Rは置換または非置換した、分枝または直線の
、飽和または不飽和C1-20脂肪族炭化水素、炭水化物単位または任意の保護基で
あり;R1およびR2は任意の脂肪族または芳香族置換基、または任意の保護基で
あり;R3はフェニルまたは置換フェニル基である。
【化63】 式中、X、R、R1,R2およびR3はステップ(1)の出発物質におけるように
定義され、R4はアリル、または置換または非置換ベンジルまたはフェニル基で
ある。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、1999年11月15日に出願されたUS出願番号60/164,9
28の仮出願の非仮出願である。この先の仮出願をここにその全体を参考文献と
して組み込む。 本発明はバクテリア脂質−Aの新規な合成構造擬態およびそのような類似体の合
成方法に関する。バクテリア脂質−A組成物はアジュバントとして広く用いられ
ワクチン処方に用いられる種々の抗原への免疫応答を高める。合成アジュバント
は、単一の化学的に定義された実在物であり、リポソーム起源または正常の混合
物のいずれかのワクチン処方のために必要な同種性へと導く。この発明は、非常
に毒性は低いが天然脂質−Aのそれらと比較できるアジュバント性質をもつ脂質
−A類似体の設計と合成を含む。これら合成構造は非天然脂質、非天然化学結合
および天然脂質−A構造間には見られない脂質鎖の組み合わせを組み込む。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】 リポ多糖類(LPS)はグラム−陰性バクテリアの外膜の外小葉に専ら見られる
ユニークな糖脂質である、構造は1a,b、バクテシアLPS分子が3つの主領域:
O−抗原領域、コア領域および脂質−A領域をもつ。O−抗原領域は種−特異的
多糖類部分であり、生物体の抗原特異性を決定する。コア領域はオリゴ糖類鎖で
あり、外膜の完全な状態を維持する役割を演じることができる。脂質−A領域は
保存され適所にリポ多糖類を保持する疎水性アンカーとして働く。
【0003】 LPSは、注入されるときまたはグラム陰性バクテリア感染により蓄積されると
き、哺乳動物の多くの異常生理学の引き金であることが知られている1b。LPS
の脂質−A成分の発見前に、「エンドトキシン」の語は一般にLPSの効果を記
載するために用いられた。グラム−陰性バクテリアからのエンドトキシンは熱安
定性で、細胞結合し、発熱性で潜在的に致死性である。そのエンドトキシン活性
に加えて、LPSはまた種々の生物活性を示し、免疫アジュバント活性、B−リ
ンパ球有糸分裂誘発、マクロファージ活性化、インターフェロン生成、腫瘍回帰
等を含む。O−抗原およびコア領域の両方がLPSの毒性活性を調節する間に、
一般に疎水性脂質−A部分はエンドトキシンのこれら病態生理学効果の原因であ
ることが知られている2a,b
【0004】 脂質−Aは1−O−および4’−O−位置でホスホリル化したβ−(1,6)−
結合D−グルコサミン二糖類からなる。ヒドロキシル化および非ヒドロキシル化
脂肪酸は二糖類のヒドロキシル基およびアミノ基に結合し脂質−Aに疎水性を与
える。図1は天然脂質A構造の2例、E.coliから単離した化合物A3a,b、およ
びサルモネラ種から単離した化合物B4a-dを示す。タカダとコタニはエンド−毒
性と他の生物学的活性のための脂質−Aの構造の必要性の研究を行い5a、種々の
グループによる合成脂質−A類似体の入手可能性に感謝している6-10。リビら5b は毒性に必要な最小の項像がビスホスホリル化β−(1,6)−結合ジ−グルコ
サミンコアであり、これに長い鎖の脂肪酸が結合していることを示した。脂質鎖
の最適数は、ヒドロキシアシルまたはアシルオキシアシル基の形で、脂質−A6
の強いエンドトキシンおよび関連した生物学上の活性を与えるために二糖類バッ
クボーンに要求されることが明らかである。免疫アジュバント活性のために、し
かしながら、脂質−Aの構造の要求はエンドトキシン活性およびIFN−α/β
またはTNF−誘発の性質5に必要なものほど強固ではない。しかしながら、全
脂肪酸の除去は脂質−Aに通常あるとする全生物活性を排除する。
【0005】 さらに、いずれかのホスフェート基の除去はアジュバント活性の相当するロスな
しに毒性のかなりのロスとなる。モノホスホリル脂質−Aのビオアッセイは、毒
性および発熱性応答を顕在化する際にモル基準で1000倍低い効果であったが
、それは免疫刺激活性でのジホスホリル脂質−A(およびエンドトキシン自体)
に匹敵していた11aE.coliおよびサルモネラ菌からのジホスホリル脂質−Aは
毒性が高いことが知られているが、通常LPSと会合した多くの生物学的活性を
保持しながらE.coliからのモノホスホリル脂質−Aは毒性を減らした11b、c、d
【0006】 脂質−Aの効果のある生物学的活性は有用な応用を開発することに多くの研究努
力が向けられた。例えば、脂質−A生合成の阻害はアンチバクテリア薬12,13
対し新規の標的活動であり、この阻害機構を通して作用する未来の薬は新規クラ
スのアンチビオチックを構成するであろう14,15。脂質−Aの免疫刺激活性は、
改変した脂質−A構造および類似体を用いることにより新規治療の抗−腫瘍剤16 、17 および免疫アジュバントを開発するために研究された。さらに、脂質−A類
似体の治療薬は、マクロファージとの相互作用を阻害する能力に基づいたセプシ
18の治療のため、および脂質−Aの毒性活性のための拮抗薬として研究された
。最近、エイサイ19はセプシスの治療のための効力ある合成脂質−Aアンタゴニ
ストを開発した。
【0007】 障害と関連した脂質−A/LPSのため、および結合した毒性のない効力あるア
ジュバントのための有効な治療が必要である。天然源からの改変していない脂質
−Aの高毒性は製薬としての一般的使用を妨げている。天然産の脂質−Aの主要
な欠点は製薬学的に受容できる純度をもち、再生活性および安定性の充分な物質
に近づくことである。天然産の脂質−Aは脂質鎖の数を変える脂質−Aの成分を
含む細胞壁の数種の化合物の混合物である。天然脂質−A生成物中のこのような
異成分は2つの起源に帰する:(1)脂質−A部分の集合での生合成変異性およ
び(2)製造および精製中の脂質−Aバックボーンからの脂肪酸のロス。したが
って、混合物の組成の再現性という意味で製造プロセスを制御することは難しく
、それは生物活性および毒性でかなりの結果をもたらす。例えば、アジュバント
活性の削減はアジュバントとして脂質−Aで処方された抗原への免疫応答の削減
に導く。天然脂質−Aの処理中にかなりの数の脂質鎖のロスはアジュバントおよ
び他の生物活性のロスとなる。したがって、脂質−A分子の脂質鎖は、強力な免
疫応答へと導く、マクロファージおよび他の抗原を与える細胞(APC)に抗原
の内面化のようなアジュバント化のかなりの役割を演じることが明らかである。
【0008】 脂質−A類似体が構造的に複雑であることが認められるが、化学合成は勿論最も
良い選択肢であり、天然源からの脂質−Aに接近することに関連した困難性を解
消する。脂質の自然の組み合わせは自然に存在する脂質多様性と呼ばれる。似た
炭素長である脂質に付随する一様性があるので本発明の合成脂質には脂質の多様
性はない。本発明はいくつかの新規モノ−ホスホリル化脂質−A類似体の設計お
よび合成に関し、各々(I)および(II)(図3)のような非天然脂質の組み
合わせ、または重要な脂質(図4)の非天然の組み合わせからなる。次の特徴は
、天然源から得られたものおよび/または当該分野で報告されたものから本発明
に開示された合成脂質−A構造を特徴づける。
【0009】 1)モノホスホリル化:天然からの化学的に改変しない脂質−A構造は1−およ
び4’位置で2個のホスフェート基をもつが、本発明での合成脂質−A類似体は
4’位置で1個のホスフェート基をもつ。 2)非天然脂質の組み合わせ:化合物33および102(図3)のような分子は
少なくとも1個の新規で非天然の脂質(IまたはII)を含む。 3)脂質の非天然の組み合わせ:これは脂質−A類似体であり均一の鎖長の脂質
をもち、組み合わせは天然には見出されずそれらの合成は従来知られていない。
化合物54と86(図4)はこのカテゴリイに入る。化合物70(図19)は同
じようであるが、3−O−位置にn−プロピル基を含み、非天然エーテル結合を
もつ短非天然アルキル基を組み込む脂質−A類似体の例である。
【0010】 この発明に開示されたすべての合成脂質−A構造は、脂質−A構造(図1)を誘
導する天然産のE.coliおよび/またはサルモネラからの擬態であることが期待
される。
【0011】
【課題を解決するための手段】 低毒性をもつアジュバント活性のための脂質−A分子に必要な最小の構造を詳述
するいくつかの刊行物があるが、この活性を維持するのに必要な構造的特徴の系
統的研究はまだない。 いくつかの将来有望なアジュバントは現在臨床研究中であるが、アジュバントと
して構造的に限定された分子はヒト治療ワクチンとともに使用するためには市販
されていない。このような将来有望なアジュバントの1例は、バクテリア培養地
から精製された天然脂質−A生成物である。天然脂質−Aアジュバント生成物は
脂質鎖の数を変えるいくつかの脂質−A成分の混合物を含む。脂質鎖エステルは
炭水化物コアに結合し、細胞壁の加水分解をコントロールする間に開裂すること
ができ多くの成分を生成する。これら製剤に関係した主な問題の一つは組成中の
不一致とアジュバントとしての性能であり、後者はワクチンによる治療の有効性
に多いに不可欠である。他の追加となる因子、例えば高い生成コストや最終製薬
組成中の活性成分を決定することの難しさはこのような天然源からのアジュバン
トを市販品として魅力のないものにする。
【0012】 合成脂質−A類似体は天然産のアジュバント製剤よりもいくつかの利点をもつ。
合成化合物は単一構造をもつことが化学的に明らかにされ、したがって最終組成
への製造からの追跡やコントロールを容易にする。合成生成物はコストが安く品
質と性能の両方での一貫性を保持しながら商業上のスケールアップに容易に適合
できる。
【0013】 本発明では、新規の脂質−A類似体を設計し、合成し最後にリポペプチドとして
、抗原由来の癌結合ムチン(MUC1)を含むリポソームワクチンに組み込み、
アジュバント活性を評価する。本発明の顕著な特徴を以下に記載する。
【0014】 新規の脂質構造 任意所定の天然脂質−A構造では、脂質の分担は均一の長さでも構造でもないが
、天然に最も普通に見出される脂質は(R)−3−ヒドロキシ−テトラデカン酸
(3−ヒドロキシミリスチン酸)およびその3−O−アシル化誘導体である。脂
質多様性は天然脂質−A構造間の最も顕著な変化に最も寄与する。それらはすべ
てエステルとアミドボンドによって糖のヒドロキシとアミノ基にそれぞれ結合す
るが、変化は結合した脂質の数、各脂質鎖の長さおよび脂質鎖内に含まれる官能
基を含む。これらの変化は全体の脂質−A分子の種々の生物学的ファンクション
および更に重要なことにはそのアジュバント性に貢献すると信じられている。化
学的に言えば、エステル結合は生理学上の状態下に加水分解を受け易いので不安
定である。脂質鎖の漸次のロスはゆっくりとアジュバントの活性をワクチンの長
期貯蔵下に減らし、それらの貯蔵寿命を減らす。エステルの代わりに非天然であ
るが安定なエーテル結合の導入、または両者の組み合わせはアジュバントの安定
性を高め、ワクチン製剤の貯蔵寿命を長くする。脂質−A類似体の合成における
主な利点は脂質鎖およびそれらの結合の多様性を用いて、安全で安定なアジュバ
ントとしての有効性を達成するように分子が設計されることである。
【0015】 これらの特徴に合わせて、我々は豪勢脂質−A類似体を構築するため一般式(3
)および(4)(図2)をもつ新規の合成脂質酸を設計した。化合物5および2
3は本発明では2つの特例の一般構造(3)および(4)として調製された。化
合物5はアスパラギン酸部分を含み、β−アミノ酸としてみとめられる。その絶
対構造は(R)−3−ヒドロキシ−テトラデカン酸に相当し、化合物5は(R)
−3−アシルオキシ−テトラデカン酸の擬態であると考えられる。化合物23は
エーテル結合を含むトリ−脂質脂肪酸であり、全分子の安定性を高めるために組
み込まれる。エステルを基礎としたトリ−脂質構造は今までは天然脂質−A類似
体に発見されなかったが、それらの存在は完全に排除されてはいない。本発明は
また脂質多様性を示すもののアジュバント活性を比較するため均一の脂質不随事
項をもつ脂質−Aの合成に焦点を合わせる。
【0016】 一般式(3)および(4)(図2)の脂質は新規設計であり、したがってそれら
を組み込む対応する脂質−A構造はすべて特徴的である。2つのタイプの脂質−
A類似体、単糖類(1)および二糖類(2)(図3)は、本発明の一部として設
計され合成された。 少なくとも1のR1およびR2は独立して(I)および(II)(図3)から選ば
れる構造(1)の単糖類誘導体は、天然脂質−A構造の還元されない末端糖の特
色をなす。化合物33(図9)はこのような構造の1例である。 少なくとも1のR1、R2、R3、R4およびR5が独立して構造(I)および(I
I)(図3)から選ばれる構造(2)の二糖類誘導体は天然脂質−A構造のモノ
ホスホリル化類似体である。化合物58(図16)、77(図21)、102(
図29)および104(図30)はそのような構造の特徴をもついくつかの例で
ある。
【0017】 均一脂質付随事項をもつ脂質−A類似体 脂質−Aの脂質多様性は化学合成による大規模生産には複雑すぎ実際的でない分
子にする。本発明の一部として設計された化合物の主な特徴の一つは、二糖類の
バックボーンの2−アミノ、2’−アミノ、および3’−O位置の脂質置換基が
同一であり、エーテルまたはエステル結合ジ脂質構造フラグメントから構成され
ていることである。そのような特徴は図4にまとめてある。化合物は一般式(2
)を有し、R1、R4およびR5は等しくジ脂質構造(III)をもつ。特異的化合物
は本発明では、構造54(図15)、70(図19)、86(図24)および9
4(図26)のような、代表例として調製される。
【0018】 脂質−A類似体の調製のための新規プロセス 本発明は脂質−A類似体(1)および(2)の合成のための新規方法を含む。こ
こに開示された一般的合成ルートは本発明の種々置換された脂質−A類似体を調
製する。異なる類似体は別の出発物質を用いて容易に得られる。詳細は添付図面
および実施例にまとめた。
【0019】 単糖類誘導体33の合成方法は図9に示され、二糖類誘導体48は図10−13
に示される。この新規方法の重要な特徴は異なる炭水化物構築ブロックの組み合
わせを用い、保護基戦略および特異的構造を達成するための試薬を用いる一般的
戦略である。例えば、グルコサミン誘導体の4,6−ベンジリデン保護はリン酸
塩基を導入できる4−OHをフリーにするため選択的開環の自由を与える。リン
酸塩基を保護したベンジルエステルは、2段階法で導入され、分子上の他のベン
ジル基と共に、触媒による水素添加を通じて合成の最終段階で、また容易に脱保
護される利点を与える。化合物54、58、70および77の合成のための更な
る例は図14−図21に記載される。
【0020】 この方法はさらに改変してさらに有効な方法を与え、特に炭水化物バックボーン
の両アミノ基に同じ置換基をもつ化合物の調製に有用である。図22−24は化
合物86の合成をこの改変したプロセスを用いて示す。
【0021】 この改変したプロセスでは、ホスフェート基はグリコシド結合が形成される前に
単糖類誘導体に導入され、グリコシル化アクセプターは4−OHと6−OHの両
方に保護されていない基をもち(例えば図22の化合物79)、簡単な経路によ
って調製される。全プロセスに含まれるステップは、材料がさらに高価になり取
り扱いが特にさら特に困難な二糖類段階で減らされる。プロセスは大規模生産に
設計され脂質−A類似体のグラムスケール合成に非常に有効であった。追加例の
化合物94、102および104はこの改変したプロセスで調製され、図25−
30に記載する。 本発明に開示された戦略上の中間体は脂質−A類似体の合成に用いられ文献では
未知である。
【0022】 リポソーム処方 リポソームは極性脂質の物理的セルフアセンブリイによって生成され、これはリ
ポソームの膜構成を画定する。リポソームは単一層またはマルチ層小胞として種
々のサイズで形成される。そのようなリポソームは、それ自体免疫性をもたない
小分子からなるが、マクロ分子粒子のように振る舞い強い免疫特性を示す。
【0023】 脂質のセルフアセンブリイ性の利点を考慮すると、1またはそれ以上の免疫原を
脂質粒子の一部になる極性脂質に結合させる事ができる。各免疫原は1またはそ
れ以上の抗原決定因子(エピトープ)からなる。これらエピトープはB−細胞エ
ピトープ(抗体により認識)またはT−細胞エピトープ(T−細胞により認識)
である。リポソームは結合した免疫原によって顕在化された免疫応答をアジュバ
ントするように働くことができる。さらに高い局地有効濃度をもつので免疫原と
単に混合したアジュバントよりもさらに有効に働くようだ。
【0024】 さらに、ハプテンは前記抗原の代わりに結合させることができる。免疫原のよう
に、ハプテンは抗原決定因子からなるが、定義によりそれ自体の免疫応答を引き
出すには小さすぎる(代表的には、ハプテンは5,000ダルトンより小さい)
。この場合に、脂質部分はアジュバントとして働くが、免疫原キャリヤとしても
働き、ハプテンと脂質の結合は合成免疫原として働く(すなわち、体液および/
または細胞免疫を顕在化させる物質)。
【0025】 脂質が免疫原キャリヤとして働かないとしても、リポソームボーンハプテンはな
お合成抗原として働く(すなわち、抗体またはT−細胞のような、体液または細
胞免疫システムの成分によって認識される物質)。「抗原」の語はハプテンと免
疫原の両方を含む。 従って本発明は膜がここに開示したような脂質A類似体、少なくとも1のB−細
胞またはT−細胞エピトープからなるリポソームを企図する。
【0026】 我々はリポソーム膜を形成するリポ−ペプチド、グリコ−リピドおよびグリコ−
リポ−ペプチドの形でいくつかの合成抗原を設計した。同様に、よく定義された
構造特性の合成脂質−A分子をリポソーム膜にアンカーすることができる。
【0027】 バクテリアアジュバント調製とは異なった方法で、合成脂質−A類似体がリポソ
ーム膜に構造的によく画定された脂質に貢献する。このような画定された構造は
処方後に「活性」な膜成分を再断言する義務を減らすだけでなく、またリポソー
ム膜の画定へ貢献する。そのようなリポソームはアジュバントとして合成脂質−
類似体および抗原として合成リポペプチドを含む「全体的に合成ワクチン処方物
」と呼ばれる。
【0028】 エピトープ 本発明のエピトープはB−細胞またはT−細胞エピトープであり、それらは任意
の化学性質であり、ペプチド、炭水化物、脂質、グリコペプチドおよびグリコリ
ピドを限定なしで含む。エピトープは天然産のエピトープと同一、または天然産
のエピトープの改変体である。
【0029】 B−細胞ペプチドエピトープは代表的には、長さが少なくとも5個のアミノ酸、
さらに少なくとも6個のアミノ酸、またさらに少なくとも7個または8個のアミ
ノ酸であり、連続(「線形」)または非連続(「配座」)(後者は物理的近接へ
の第一級アミノ酸配列の非隣接部分をもたらす蛋白質の折り畳みによって形成さ
れる)である。T−細胞ペプチドエピトープは直線であり、通常8ないし15、
さらに9−11のアミノ酸の長さである。
【0030】 関心のあるエピトープは特異的にあるいは病原体、または腫瘍と結合したものを
含む。細胞内、表面、または病気の原因である有機体の分泌抗原によって存在す
るならば、またはビールスの場合には、ビールス粒子と結合しているかまたはビ
ールスによって感染した細胞に特異的であるならば、エピトープは特定の感染症
と結合していると言える。特定の腫瘍の細胞内、表面または分泌抗原によって示
されるならば、特定の腫瘍と結合していると言える。問題の腫瘍タイプの全細胞
ラインによって、または特定の腫瘍の全細胞によって、または腫瘍の全寿命の間
に存在する必要はない。問題の腫瘍に特異的である必要はない。エピトープは一
般に、任意の腫瘍(癌、ネオプラズム)と結合しているならば「腫瘍結合」と言
われる。
【0031】 「病気結合エピトープ」はまた任意の非天然産エピトープを含み、問題の病気と
自然に結合したエピトープに充分類似しており、自然の病気エピトープを認識す
る細胞毒のリンパ球は類似した非自然のエピトープを認識する。類似したコメン
トは「腫瘍結合エピトープ」に当てはまる。
【0032】 さらに頻繁に他の源よりは特定の源と結合するならば、エピトープは特定の源(
例えば病気原因の有機体または腫瘍)であると言える。有用な予防、治療または
診断効果がまだ得られるならば、絶対的な特異性は必要がない。
【0033】 「腫瘍−特異的」エピトープの場合には、それは腫瘍、他の腫瘍、または通常細
胞と結合する場合が多い。好ましくは、問題の腫瘍との結合の際の発生頻度と、
(a)腫瘍が誘導されるタイプの通常細胞、および(b)少なくとも1の他のタ
イプの腫瘍との結合の際の発生頻度との間の統計学上の有意な(p=0.05)差で
ある必要がある。通常細胞よりも(任意のまたは全タイプの)腫瘍と頻繁に結合
しているので、一般にエピトープは「腫瘍−特異的」であると言える。全腫瘍と
結合する必要はない。
【0034】 「腫瘍−特異的エピトープ」の語はまた任意の非天然産エピトープを含み、これ
は問題の腫瘍特異的な(または一般に腫瘍に適当な、特異的な)天然産エピトー
プに十分に類似しており、その結果、類似のエピトープによって刺激された細胞
毒のリンパ球は本質的に天然エピトープによって刺激されたCTLsと同様に特
異的である。 一般に、(投与ルートおよび感染した特定の正常組織によって)さらに高い特異
性は一般に更に少ない逆の効果へと導くので、腫瘍−対−正常特異性は腫瘍−対
−腫瘍特異性よりもさらに重要である。腫瘍−対−腫瘍特異性は治療用途とは対
照的に診断ではさらに重要である。 HLA−A1のようなMHCの特定の対立遺伝子によって「限定」されるときC
TLエピトープへの照会は、このようなエピトープが問題の対立形態によって結
合され示されることを示す。これは前記エピトープがHLA−A2、HLA−A
3、HLA−B7、またはHLA−B44のような、MHCの異なる対立形態に
よって結合され示されることを意味するものではない。
【0035】 「特異的」の語は絶対的特異性を意味するつもりはなく、単に、マッチした普通
の対象よりは病原体または腫瘍と結合して生じる可能性での臨床的に有用な差異
を意味する。
【0036】 病原体はサブ菌(例えばビールス)、菌(例えば、菌類、原生動物)、または多
細胞(例えば、虫、節足動物等)である。腫瘍は間葉性または上皮起源であるこ
とができる。癌は結腸、直腸、頚部、胸、肺、胃、子宮、皮膚、口、舌、唇、喉
頭、腎臓、膀胱、前立腺、脳、および血球の癌を含む。天然産エピトープは分離
−および−テストプロセスによって同定できる。1は抗原または免疫原であるこ
とが知られた蛋白質で出発する。次の1は免疫活性のための蛋白質のフラグメン
トをテストする。これらのフラグメントは蛋白質分解剤で蛋白質を処理して得ら
れ、または、ペプチド配列が既知ならば、蛋白質の配列に対応するさらに小さい
ペプチドを合成により準備できる。テストしたフラグメントは全体の蛋白質配列
、またはその蛋白質に及ぶことができ、それらは隣接し、オーバーラップし、ま
たは分離される。フラグメントのいくつかは免疫学的に活性であり、活性なフラ
グメントはそれ自体分離−および−テスト分析にかけられ、プロセスは最小長の
免疫学的に活性な配列が同定されるまで続けられる。アッセイは勿論異なるが、
このアプローチを用いてB−細胞またはT−細胞エピトープを同定できる。Geys
enは直線エピトープを同定するため免疫学的活性のための特定の蛋白質のフラグ
メントに隣接するまたはオーバーラップするすべての可能なオリゴペプチド(pr
ef.6−10a.a.)を系統的にスクリーニングすることを教示する。WO 84/03564参
照。
【0037】 また、アミノ酸配列が得られるならばB−細胞またはT−細胞ペプチドエピトー
プの位置を予言できる。B−細胞エピトープは高い局所的な平均値の領域で親水
性の傾向がある。HoppおよびWood,Proc.Nat.Acad.Sci. (USA) 78:3824(1981)
;JamesonおよびWolf,CABIOS,4:181(1988)。T−細胞エピトープは特定の単膜
式種の細胞のMHCクラスI分子に結合したペプチドのための既知の共通配列を
もとに予言することができる。例えばSlingluff,WO98/33810、特に15−16頁;P
arkerら、「各ペプチド側鎖の独立した結合に基づくペプチドを結合する可能なH
LA-A2を評価するための図」、J.Immunol.152:163(1994)。 天然産T−細胞エピトープはそれらのコンプレックスからMHCクラスI分子を
用いて分離し次いでそれらを、例えば、マススペクトル技術により配列決定する
ことによって回収できる。
【0038】 一般的に言えば、自然に生じる病気または腫瘍特異的エピトープに等しいエピト
ープに加えて、本発明はそのようなエピトープとは異なるが実質的には同じであ
り、したがって独自に病気−または腫瘍−特異的なエピトープを包含する。また
自然に生じるエピトープと実質的に同じではないが、それにもかかわらず3Dコ
ンフォメーションの類似の結果として後者と交叉反応するエピトープを含む。
【0039】 エピトープは、参照エピトープの免疫活性の少なくとも10%を有し、わずか1の
非保存性の置換によって参照エピトープと異なるならば参照エピトープ(例えば
、自然に生じるエピトープ)と実質的に同じであると考えられる。 CTLエピトープであるならば、さらに直接関係のあるMHC分子の既知の結合
モチーフによって示唆される非保存性の置換基を組み込むことができる。Kastら
、J.Immunol,152:3904−12(1994)はHLA分子A1、A2.1、A3、A11および
A24のためHLA−A特異的ペプチド結合モチーフを示している。Engelhardら
、Sette著、Naturally Processed Peptides,57:39−62(1993)はHLA−A2.1
およびHLA−B7への結合を決定した特徴を探求した。またHobohimら;Eur.J
.Immunol.,23:1271-6(1993);Kawakamiら、J.Immunol.,154:3961-8(1995)参照
。これらおよび他の情報源は、種々のHLA分子に対し好ましい許容されるAA
sは次のものを含む(が制限されるものではない):
【0040】 表10 分子 位置 好適なAA 許容されたAA A1 2 T,S,M 3 D,E A,S 9 Y A2.1 2 L,M I,V,A,T 9 L,V,I A,M,T A3 2 L,M,I,V,S C,G,D A,T,F 9 K,R,Y,H,F A A11 2 M,L,I,V,S C,D,F A,T,G,N 9 K R,H,Y A24 2 Y,F,W M 9 F,L,I,W B7 1 A M,S,R,L 2 P V 3 R A,K,S,M 9 L I,A,V B8 3 K 未知 5 K 未知 9 L 未知 B27 2 R 未知 9 R,K,H 未知 B35 2 P 未知 9 Y 未知 B53 2 P 未知 位置がリストに載っていないならば、リストに載せた位置に対するよりも遥かに
多くの種類のAAsを研究は示した。リストに載せた位置に対して、特に「好適
な」または「許容された」AAsに対し保守的または半保守的であるならば、リ
ストに載っていないAAsは許容される。
【0041】 保守的置換基はここでは次の5個の基の1個内に交換基として定義される: I.小脂肪族、非極性または僅かに極性の残基: Ala, Ser, Thr, Pro, Gly II.極性、負に荷電した残基:およびそれらのアミド Asp, Asn, Glu, Gln III.極性、正に荷電した残基: His, Arg, Lys IV. 大きい脂肪族、非極性残基: Met, Leu, Ile, Val, Cys V.大きい芳香族残基: Phe, Tyr, Trp 次の基の中、次の置換基は「かなり保守的」であると考えられる。 Asp/Glu His/Arg/Lys Phe/Tyr/Trp Met/Leu/Ile/Val
【0042】 半保守的置換基は、上の(I)、(II)および(III)からなるスーパーグループ
(A)、または上の(IV)および(V)からなるスーパーグループ(B)に制限
される上の2個の基(I)-(V)の間で交換されることが定義される。また、A
laは全てのノングループIアミノ酸に対し半保守的置換基と考えられる。
【0043】 大いに保守的な置換基は他の保守的な置換基よりも活性に影響することが少ない
ようで、保守的置換基は単なる半保守的置換基よりも活性に影響することが少な
いようで、そして半保守的置換基は他の非保守的置換基よりも活性に影響するこ
とが少ない。さらに、単一の置換基は多重突然変異体よりも活性に影響すること
が少ないようだ。
【0044】 関心のあるペプチドの単一または多重の置換突然変異体は元のペプチドの項力を
全く持たないが、そのような突然変異体は良く用いられる。 置換基は遺伝子的に符号化された、またはさらに天然産のアミノ酸に制限されな
い。エピトープはペプチド合成によって調製されるとき、所望のアミノ酸が直接
用いられる。或いは、遺伝子学的に符号化されたアミノ酸は、選択された側鎖ま
たは末端残基と反応できる有機誘導剤と反応することにより改変することができ
る。
【0045】 他の交換基に属する遺伝子学的に符号化されたアミノ酸に対するよりも、元のア
ミノ酸に対し、そして同じ交換基での他のアミノ酸に対し、大きさ(容量)およ
び親水性がさらに類似しているならば、非遺伝子学的に符号化されたアミノ酸は
遺伝子学的に符号化されたアミノ酸に対し保守的置換基と考えられる。
【0046】 実質的に同じペプチドエピトープは種々の技法で同定でき、そのうちのいくつか
は、結合モチーフの先在する知識によらない。したがって、この分野では既知の
ペプチドエピトープのすべての可能な単一の置換変異体を合成できることが知ら
れている。ノンペプチドでは、このような変異体がある(20×9−1=179)。G
eysenら、Proc. Nat. Acad. Sci.(USA),81:3998-4002(1984)。異なる置換体の効
果は常に付加的ではないが、エピトープでの異なる残基位置にて2個の有利なま
たは中性的な単一置換体が大抵の場合に安全に結合できることを期待することは
妥当である。
【0047】 天然産および非天然産ペプチドエピトープの両方を、適当な抗体または他の受容
体が入手できるならば、標的によって結合したペプチドに対しペプチド組合せラ
イブラリーをスクリーニングすることによって同定することができる。体液性ペ
プチドエピトープは、関心のある抗原を認識するように既知の標的モノクローナ
ル抗体への特異的結合に対し組合せペプチドファージライブラリーをスクリーニ
ングすることによって同定することができる。好ましくは、ライブラリーは予め
スクリーニングして抗体のエピトープ結合部位とは別に抗体を結合するペプチド
を除去する;これは第二の同じイソタイプのコントロール抗体に結合するファー
ジを除くことによって行うことができる。
【0048】 同様に、CTLペプチドエピトープを同定するため、単一または多重置換変異体
の族を合成し、混合物をHLA−A2.1正のリンパ芽球状の細胞系T2(または
特異的CTLエピトープを与えることができる他の細胞系)に与え、そしてT2
細胞を所望の特異性のCTLsにさらすことができる。T2細胞が溶解するなら
ば、有効なエピトープはT2細胞からの直接の回収によってまたは有効なペプチ
ド混合物のサブセットをテストする連続的プロセスのいずれかによって同定する
ことができる。縮重ペプチドの調製方法はButter,USP 5,010,175, Haughten ら
、Proc.Nat.Acad.Sci.(USA),82:5131-35(1985), Geysenら、Proc.Nat.Acad.Sci.
(USA),81:3998-4002(1984); WO86/06487; WO86/00991に記載されている。
【0049】 多重突然変異誘発を用いて集中して少数の残基位置またはさらに広く大多数の位
置をスクリーニングすることができる。1のアプローチは各位置で各a.a.タイプ
の代表的メンバー、例えば、後で同定されるような交換グループI−Vの各々の
標本を少なくとも探査することである。好ましくは、GlyおよびProは1の他のグ
ループI残基のほかにスクリーニングされる。好ましくは、少なくとも1のスク
リーニングされた残基はH−結合残基である。正の変異体が特定の標本の特色を
なすならば、同様なアミノ酸を次のライブラリーに探求することができる。例え
ば、Phe置換体が結合を改善するならば、TyrおよびTrpは次のラウンドで試験す
ることができる。
【0050】 当業者は、どの残基が変化するかを決定する際に、またペプチドを結合した自然
に処理されたMHCの配列の比較をすることができ、MHCまたはTCR結合に
含まれる残基を同定するため、MHC:ペプチド:TCRコンプレックスの3D
構造を得ることができる。そのような残基は単独のままか、またはMHCまたは
TCR結合を高める試みで賢明に突然変異させるかいずれかが可能である。 炭水化物ハプテンの詳細にわたる議論はWong,USP6,013,779にある。
【0051】 脂質−A類似体のアジュバント活性 一般に低分子量の合成抗原が免疫原が弱く完全に合成したワクチンの成功に最大
の障害であると理解されている。そのような合成抗原の免疫原を改善する一つの
方法はアジュバントの環境でそれを伝えることである。本発明においてこれら新
規の合成樹脂−A類似体の第一次の標的はそれらのアジュバントの性質である。
理想のアジュバントは宿主の免疫系統を非特異的に刺激すると信じられており、
これは次の任意の外来抗原の遭遇の際に外来抗原に強い特異的免疫応答を生成す
ることができる。そのような強い特異的免疫応答は、またその記憶によって特徴
づけられ、宿主免疫系統のT−リンパ球(T−細胞)が活性化されるときにのみ
生成される。ここで我々は、免疫応答を測定するため2つの重要なパラメーター
としてT−細胞芽体発生およびIFN−γ生成を選択する。
【0052】 実験的にT−細胞芽体発生はT−細胞増殖に直接関連するDNA合成を測定し、
これはまたT−細胞活性化の直接の結果となる。他方、IFN−γはそれらが活
性化するときT細胞によって分泌された主なシトキンである。したがって、T−
細胞芽体発生およびIFN−γ生成の両者はT−細胞活性化を示し、これは任意
の蛋白質−基礎の抗原への強い特異的応答を誘発するように宿主免疫系統を助け
る際にアジュバントの能力を示唆する。合成リポペプチド抗原、H2N-STAPPAHGVT
SAPDTRPAPGSTAPPK(Pal)G-OH(図34、単一文字アミノ酸コードは表8に定義す
る)、腫瘍結合MUC1ムチンから誘導される改変した25アミノ酸配列を用いる
ことによって、我々は本発明に開示された合成脂質−A類似体のアジュバントの
性質を評価することができる。インヴィヴォ/インヴィトロ研究の予備行為によ
って得られたT−細胞芽体発生およびIFN−γレベル(図31−33)のデー
タに基づき、合成脂質−A構造48,54,70,86,102および104が、バクテリア起
源の脂質−A製剤として、アジュバントと同様に有効であることを十分に示して
いる。
【0053】 免疫原のみによって導き出されるレベルに関して少なくとも1のリポソーム/免
疫原の組合せに応じてT−細胞芽体発生またはインターフェロンガンマ生成のい
ずれかのレベルを増加(p=0.05)するならば、化合物はアジュバントと考えら
れる。好ましくは両方である。好ましくはその増加は少なくとも10%であり、さ
らに好ましくは50%であり、さらに好ましくは少なくとも100%である。
【0054】 合成脂質−A類似体86の第一次インヴィヴォ毒性の評価はバクテリアサルモネ
ラ菌から得られた天然脂質−A生成物のそれよりも毒性がはるかに低いことを示
した(表4、実施例99)。従って、規定するガイドラインをもつそのようなワ
クチンの処方の効力、安全性、安定性およびコンプライアンスによって、本発明
で開示された全体的な合成および新規の脂質−A類似体と関連した多くの利点が
ある。
【0055】 好ましくは、本発明の脂質化合物の毒性は前記天然脂質−A製品のそれよりも50
%以下である;好ましくは後者の10%よりも小さい。本発明で開示された合成化
合物のインヴィヴォ研究はアジュバントとして有効性の査定に限られていた。し
かしそれらは抗−腫瘍剤、LPS/脂質−A拮抗薬、脂質−A生合成用阻害剤の
ような他の領域では広く応用され、したがって新規の抗生物質として有用である
。種々の生物学上の活性はそのうちに開示される。
【0056】 製薬学的方法および調製 出願人は参考文献としてWO98/33810の32−46頁を組み込む。 好ましい本発明の動物対象は霊長類哺乳動物である。「哺乳動物」の語は哺乳類
綱に書く属するものを意味し、勿論ヒト対象の治療に有用である。「非ヒト霊長
類」の語はヒト族を除く亜目類人猿の任意のメンバーである。そのような非ヒト
霊長類は超科Ceboidea、族Ceboidae(カツラザル、ホエザル、クモザルおよびリ
スザルを含む新世界猿)および族Callithricidae(マーモセットを含む);超族
Cercopithecoidea、族Cercopithecidae(マカークザル、マンドリル、ヒヒ、テン
グザル、モナザル、およびインドの神聖なハヌマンモンキーを含む);および超
族Hominoidae、属Pongidae(テナガザル、オランウータン、ゴリラ、およびチン
パンジーを含む)を含む。アカザルはマカークザルの一員である。
【0057】 ここで用いる「保護」の語は、「予防」、「抑制」および「治療」を含む。「予
防」は病気の誘導前の蛋白質の投与を含む。「抑制」は病気の臨床発現前の組成
物の投与を含む。「治療」は病気の発現後の保護組成物の投与を含む。 ヒトおよび獣医学の薬では、究極の誘導的な事象が未知であり、潜伏し、または
患者は事象が起きた後に良くなるまで確かめないので、「予防」と「抑制」との
間の区別は必ずしもできない。したがって、ここで定義された「予防」および「
抑制」の両方を包含するように「防御」の語を「治療」と区別して用いることが
普通である。ここで用いられる「保護」の語は「防御」を含むことを意味する。
また絶対的である必要はなく、臨床価値をもつのに十分であるという条件で保護
は有用であると理解すべきである。拮抗剤よりも少なく保護を与える薬剤は、他
の薬剤が特定の個に無効であるならば、保護のレベルを高めるため他の薬剤と組
み合わせて用いられるならば、または拮抗剤よりも安全ならば、まだ価値がある
【0058】 組成物は非経口、経口、および腸管外ならば全身にわたりまたは局所的に投与す
ることができる。非経口ルートは皮下、静脈皮内、筋肉内、腹膜内、鼻腔内、経
皮、または口内ルートを含む。1またはそれ以上のこのようなルートが用いられ
る。非経口投与は、例えば、巨丸注入または時間をかけた漸次の潅流によって可
能である。あるいは、または同時に、経口ルートで投与できる。皮内および筋肉
内注射の任意の組合せが用いられるが、好ましくは免疫化は筋肉内注射次いで皮
内注射によってまず行われる。
【0059】 本発明の免疫原の適当な投与は年齢、性、健康状態、受容者の体重、同時に行う
治療、たとえあるとしても、治療の頻度、および望まれる効果の性質に依存する
ことが理解される。しかし、過度の実験なしで、当業者によって理解され決定さ
れるように、最も好ましい投与は各対象に合わせられる。これは一般的に標準投
与を含み、例えば患者の体重が軽ければ投与を減らす。
【0060】 ヒトに用いる前に、薬剤はまず実験動物で安全性と有効性を評価する。ヒトの臨
床研究では、問題の薬剤の予備臨床データ、および類似の薬剤(たとえあるとし
ても)類似の薬剤の通例の投与量に基づきヒトに安全であることが期待される投
与量で開始される。この投与量が有効ならば、投薬は所望により最小有効量を決
定するように減らすことができる。この投与量が無効ならば、注意深く増加し、
患者の副作用のサインをモニターする。例えば、参照 Berkowら、The Merck Man nual , 15th edition, Merck and Co., Rahway, N.J., 1987; Goodmanら、Goodma n and Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics , 8th edition, P
ergamon Press, Inc., Elmsford, N.Y., (1990); Avery's Drug Treatment: Pri nciples and Practice of Crinical Pharmacology and Therapeutics , 3rd edit
ion, ADIS Press, LTD., Williams and Wilkins, Baltimore, MD. (1987), Ebad
i, Pharmacology, Little, Brown and Co., Boston (1985) 、ここに引用した参
考文献は参考文献として組み込まれる。
【0061】 各治療に要する全投与量は、予め決定されたかまたは特別に、免疫化スケジュー
ルによって、異なるかまたは同じ投与量で複数回または一回の投与で投与される
。そのスケジュールは免疫学的に有効なように選択される、すなわち、抗原に有
効な免疫応答を引き出し、これによって保護を与えるようにできるかぎり他の薬
剤と共に、充分であるようにする。これを達成するに十分な投与量は「治療に有
効な投与量」と定義される。(それ自体で投与されるならば、各投与量は有効で
はないが、スケジュールは免疫学的に有効であり、「治療に有効な投与量」の意
味は免疫化スケジュールにおいてはよく説明される。)この用途に有効な量は、
例えば、ペプチド組成、投与方法、治療される病気の段階とつらさ、患者の体重
と健康の一般的状態、および処方する医者の判断による。
【0062】 一般的に、薬の活性成分の一日量は、70kgの成人では、10ナノグラムないし10グ
ラムの範囲である。免疫原としては一般的投与量は10ナノグラムから10ミリグラ
ム、さらに1マイクログラムないし10ミリグラムである。しかし、本発明はこれ
らと投与範囲に限られない。
【0063】 本発明の組成物は一般に重い病気の状態、すなわち、寿命が脅かされまたは潜在
的に寿命が脅かされる状態で用いられる。そのような場合、異質の物質とペプチ
ドの比較的無毒の性質の最小化の観点で、これらペプチド組成物の実質的に過剰
な投与は治療する医者によって望ましく感じられる。
【0064】 有効な任意の間隔で投与される。間隔が短すぎると、免疫無力または他の逆効果
が生じる。間隔が長すぎると、免疫の変化を受ける。最適の間隔は各投与がさら
に長いならばさらに長くできる。代表的な間隔は1週間、2週間、4週間(また
は1ヶ月)、6週間、8週間(または2ヶ月)および1年である。追加の投与量
、および間隔の増減の適正は、患者の免疫適確の点で(例えば、関連した抗原に
対する抗体のレベル)、継続する基準を再評価することができる。 リポソームを調製するための種々の方法が入手可能である、例えば、Szokら、 A
nn. Rev, Biophys. Bioeng. 9:467(1980), U.S. Patent Nos. 4,235,871, 4,501
,728, 4,837,028および5,019,369に記載があり、ここに参考文献として組み込む
【0065】 適当な投与量形態は病気、免疫原、および投与法に依存する;可能性は錠剤、カ
プセル、トローチ剤、デンタルペースト、座剤、吸入薬、溶液、軟膏および非経
口デポ剤を含む。参照、例えば、Berker、上記、Goodman、上記、Avery、上記お
よびEbadi、上記、これらは全部引用された参考文献を含めて、ここに参考文献
として組み込む。
【0066】
【発明の実施の形態】 以下、図面に基づき詳細に説明する。 脂質−A類似体の化学合成(図5−図30) 脂質−A分子の不変の構造的特徴はそのβ−(1,6)−結合D−グルコサミン
二糖類バックボーンである。この構造は元はバクテリアであるが、その純形態で
のこの二糖類は多分脂質構造によって示される生物学的活性の範囲には関連して
いない。脂質鎖は多分基本的機構を与え、これにより二糖類は広範囲の性質を示
す。したがって、脂質鎖のみが脂質−Aの性質の増進によって量的役割を演じる
。広範囲の脂質はこの必要性を満たすが、それらの数において脂質は分子の性質
に量的に影響を与えるようである。我々は合成し天然(図6の13−15および
17の化合物)および非天然(図5の5、図7の20および23の化合物)の脂
質のある範囲の影響、および共に炭化水素コアに脂質を結合する結合の範囲を調
べた。
【0067】 天然で脂質−A構造で見出される最も普通の脂質は(R)−3−ヒドロキシ−ミ
リスチン酸である。3−ヒドロキシ基はさらに異なる長さの脂質でアシル化され
る。化合物5(図5)はアスパラギン酸の天然立体化学を用いて設計される。化
合物5のアミノ基の三次元配向は(R)−3−ヒドロキシミリスチン酸のヒドロ
キシル基のそれと同じであり、5は(R)−3−アシルオキシミリスチン酸の立
体構造擬態であることがきたいされる。
【0068】 5の調製は図5に記載されている。市販されているアスパラギン酸誘導体1は活
性化試薬としてイソブチルクロロホルメートを用いてノニルアミンと結合し、79
%の収量で化合物2を得る。2からのFmoc基の除去、次いでテトラデカノン酸と
の結合によって化合物4を与える。tert−ブチル保護基はTFAで処理して除き5
を97%の収量で得る。
【0069】 図6は(R)−3−ヒドロキシ−ミリスチン酸誘導体の合成を記載する。ドデカ
ノールをエチルブロモアセテートと反応させるレフォルマッキー反応は化合物6
を与え、これはラセミ3−ヒドロキシ−ミリスチン酸7に加水分解した。7の光
学分割は既知の方法により行われた21Aa,b。そのデヒドロアビエチルアミン塩の
ジアステレオマーは分別結晶により分離され、塩のジアステレオマー純度は融点
および/またはNMRスペクトルによってモニターされた。塩の塩基および酸の
処理はR−異性体8を>95%のエナンチオマー過剰(e.e.)で与え、これは92%
の収量でフェナシルエステル9に変化した。DMAPの存在でピリジン中で種々
のアシルクロライドによる3−ヒドロキシ基のアシル化は化合物10−12を与
え、これは亜鉛粉末で処理するとフリーの脂質酸13−15を与える22,23。他
方9はトリフルオロスルフォン酸の存在でベンジルトリクロロアセトイミデート
と処理して3−ベンジルオキシ誘導体16を与え、これは次にそのフリーの酸1
7に変わる24
【0070】 図7は非天然エーテル結合を含む新規ジ脂質20およびトリ脂質23の合成を示
す。炭酸カリウムの存在で9とトリフレート18との反応は19を与え、これは
脱保護されジ脂質酸20を与える。−78℃にてキラル試薬(−)−DIPC1の
存在でドデカノールおよびアリルブロマイドからの2125a,b,cの非対称合成は
約70%の収率で〜85%e.e.の生成物を得る。エナンチオマー過剰は、そのメチル
トリフルオロメチルフェニル酢酸[(R)−(+)−MTPA]エステル26,27のその旋光
度データおよびNMRデータから決定された。21および20はジクロロメタン
中DCCおよびDMAPの存在でカップルして22を81%の収率で形成させた。22で
の二重結合の酸化開裂は61%でトリ脂質フリー酸23を与えた。報告された天然
からの脂質−A構造のうち、トリ脂質部分はまだ知られていない。
【0071】 図8はグルコサミン誘導体を調製するために用いた一般法を示す。これら誘導体
は良く知られており基本的には文献に記載された方法に従って調製される28,29
【0072】 図9は脂質−A構造の非還元末端の単糖類類似体33の合成が記載されている。
化合物26はDCCおよびDMAPの存在でテトラデカン酸とカップルし、29を91%
の収率で得る。酢酸中、亜鉛粉末での29のTroc基の還元除去、次に脂質酸5で
のカップリングにより、化合物30を60%の収率で得る。ソジウムシアノボロハ
イドライドおよびHCl含有エーテル溶液を用いたレギオセレクティブベンジリデ
ン開環は4−OH化合物31を86%の収率で得た。2段階ホスフェート基導入は
31をジベンジルジイソプロピルホスフォルアミジトと反応させた亜リン酸塩を
形成し、次いでm−クロロ過安息香酸(m−CPBA)で酸化して32を66%の収率
で得た。32のベンジル保護基を除去する触媒反応の水素化は単糖類脂質−A類
似体33を79%の収率で得る。
【0073】 図10はモノホスフォリル化二糖類脂質−A類似体の合成に用いられる2つのグ
リコシル化受容体の調製を記載する。グルコサミン誘導体3431は容易にグルコ
サミン塩化水素から入手できる。40℃にてDMAPとピリジンの存在で34の6−O
−位置でのトリチル基のレギオセレクティブ導入は35を90%の収率で与えた。
臭化ベンジルおよび水素化ナトリウムを用いるベンジル化、次に110℃にて80%
酢酸との処理によって37を得た。フタルイミド基はエタノール中で還流してヒ
ドラジンで処理して除き、フリーのアミン38を得た。これは脂質酸15と14
を用いてDCCの存在でカップリングして39および40をそれぞれ得た。
【0074】 グリコシル化ドナー43の調製は図11に示される。化合物28はDCCおよびDMA
Pの存在で14とカップリングして41を非常に良い収率で得た。次いでアリル
基を2段階、先ずIr(I)コンプレックスで処理してアリル二重結合を異性化し、
次にNBSの存在で加水分解して除く。42をトリクロロアセトニトリルおよびDBU
で処理して43を81%の収率で得た。
【0075】 二糖類脂質−A類似体48のための完全な合成は図12および図13に示される
。触媒としてトリフルオロボロンジエチルエーテレートを用いる39と43との
間のグリコシル化反応は所望の二糖類44を65%の収率で得た(図12)。化合
物43のTroc−保護基は、隣接関係基として働き、グリコシル化反応の立体化学
の結果を制御し、β−グリコシドを専ら提供する。44でのTroc−基の除去、次
いでDCCの存在での脂質酸13とのカップリングは、化合物45を与えた。ソジ
ウムシアノボロハイドライド/HClを用いた選択的ベンジリデン開環は4'−OH
化合物46が得られた(図13)。ホスフェート基は亜リン酸塩生成によって導
入され、次の酸化は47が85%の収率で得られた。THF−酢酸中水素とパラジウ
ム/炭素を用いる最後の脱ベンジル化はモノホスフォリル化脂質−A類似体48
を与えた。
【0076】 上記戦略のすべては二糖類脂質−A類似体を構成する際に非常に有効であり、ま
たいくつかの通常の基礎単位を用いることによって脂質分担での変化を適合させ
るために非常に柔軟である。同じ戦略を用いて2つの他の類似体54と58を調
製したが、これは図14−図16に記載した。
【0077】 サルモネラタイプの脂質−A(図1)の提案された構造と比較して、化合物48
(図13)は3−O−位置で結合した脂質をもたないが、脂質置換パターンの残
りは同じままである。化合物54(図15)は54で全脂質の長さが同じ(C14)
であることを除き、48と同じ置換パターンをもつ。脂質の繰り返しは化合物の
大規模調製に有利である。化合物58(図16)は脂質をベースにした非天然ア
スパラギン酸をもつが、54の近擬態と考えても良い。
【0078】 別の脂質酸を二糖類のバックボーンの3−O−位置に導入するため、還元する
末端糖での異なる保護戦略が用いられた。図17は新しいグリコシル化受容体6
4の調製を示す。化合物59から、3−O−アリル化、ベンジリデン基の除去、
およびトリチル基のレギオ選択的導入は60を与えた。臭化ベンジルと水素化ナ
トリウムを用いた60の4−OH基のベンジル化、次にトリチル基の除去は62
を与えた。62のフタルイミド基は還流エタノール中ヒドラジンでの処理によっ
て開裂し、フリーアミン化合物62を与え、これはDCCの存在で14でアシル化
して64を生成した。3−O−位置でのアリル基は脂質を3−O−位置に、合成
中の任意の段階で脂質を導入する自由度を提供し、除かない場合は、アリル基は
n−プロピル基への触媒反応水素化を受け、分子への永久付加物として残存する
【0079】 化合物48の合成のために記載したと同じ方法を用いて、43と64のカップリ
ングは所望の二糖類65を88%の収率で与えた(図18)。Troc−基の還元開裂
、フリーアミンのアシル化によって、65は67に変わり、還元ベンジリデン開
環、ホスフェート基の導入および水素化を含む一連の変換後に、最後には脂質−
A類似体に導かれた(図19)。類似体70はエーテル結合によって結合した3
−O−位置のn−プロピル基をもつ。エーテル結合によって結合したそのような
短い簡単なアルキル鎖をもつ化合物は天然源からまたは化学合成によっていずれ
も脂質−A類似体について以前には報告されていなかった。
【0080】 図20は二糖類バックボーンの3−O−位置にて脂質酸を導入する戦略を示す。
65のアリル基はIr(I)コンプレックスで処理して除去し、次いでNBSによって7
1が得られた。DCCとDMAPの存在で17を用いた71のカップリングは72を71
%の収率で与え、次いで酢酸中亜鉛を用いた処理でフリーアミン73を生成した
。上記と同じシリーズの反応を行うことによって、化合物73は最終構造77に
変化した(図71)。
【0081】 いくつかの他の脂質類似体を調製する過程で、新規の単純化した戦略を採用し図
22−図24に示したような86を合成した。図22ではグリコシル受容体79
は3−O−位置でのアシル化および4,6−イソプロピリデン基の除去の2工程
で27から調製された。
【0082】 図23は4−O−位置でのベンジル保護ホスフェートを用いて完了する新しいグ
リコシルドナー83の調製を記載する。ソジウムシアノボロハイドライドおよび
乾燥HClを用いる41でのベンジリデン環の選択的開環は化合物80を良い収量
で与えた。ホスフェート基を保護したベンジルを次に4−O−位置に導入し81
を85%の収率で生成した。脱アリル化、次いでトリクロロアセトニトリルとDBU
を用いた反応によって新しいグリコシル化ドナー83を生成した。
【0083】 79と83(図24)との間のカップリング反応は触媒としてトリフルオロボロ
ンエーテレートの存在で行われ、所望の二糖類84を66%の収率で生成した。Tr
oc−基の還元除去、次いで脂質酸14を用いたカップリングによって化合物85
を与え、次に脱ベンジル化は脂質−A類似体86が得られた。
【0084】 改変した戦略では、ホスフェート基はグリコシド結合の生成前に導入した。2つ
のフリーヒドロキシ基での受容体のグリコシル化はレギオ選択的および立体選択
的に行われ(1→6)−結合−β−グリコシドのみを生成した。これを行う際に
、合成工程は二糖類工程で減らされた。このプロセスは同時に導入できる2−お
よび2’−アミンで同じ置換体をもつ脂質−A類似体に非常に有効であった。
【0085】 この同じ方法を用いて、別の脂質−A類似体94を調製した(図25、図26)
。化合物86と94の差は後者ではジ−脂質部分がエーテル結合を含むことであ
る。エーテル結合は天然産の脂質−A構造では知られていないが、天然エステル
結合よりも安定の良い脂質−A構造を与える。さらに、エーテル結合は加水分解
状態の影響を受け易くなく、一層疎水性である。したがって、エーテル結合をも
つ脂質部分は安定性がさらに良く、その天然の対照物よりも良いアジュバント特
性を示すことができる。図25では、グリコシル化ドナー91の調製を記載して
いる。脂質酸20(→87)を用いた28のカップリングによるスタートは、ベ
ンジリデン開環(→88)、ホスフェート基導入(→89)、脱アリル化(→9
0)およびイミデート生成を経て、化合物91が得られた。上述のように、79
と91のグリコシル化反応は二糖類92を与え(図26)、Troc−基の除去、脂
質酸20でのアシル化、および最後に脱ベンジル化により、脂質−A類似体94
が得られた。
【0086】 改変した戦略を用い、2つのさらなる脂質類似体−Aの合成例を図27−図30
に記載する。図27では、新しいグリコシル化受容体98の調製を記載する。ベ
ンジルトリクロロアセトイミデートおよびトリフルオロメチルスルホン酸を用い
27の3−O−位置にベンジル基を導入し、95が得られた。イソプロピリデン
およびTroc−基の両方を除去し、フリーアミン97を形成し、トリ−脂質酸23
でカップリングする際にグリコシル−受容体98が得られた。
【0087】 トリフルオロボロンエーテレートの存在で91と98との間のグリコシル化反応
は所望の二糖類99を56%の収率で与え(図28)、酢酸中活性化亜鉛での処理
ではアミン化合物100を得た。20(図29)と17(図30)を用いたアミ
ノ基のアシル化は101と103をそれぞれ与えた。101と103の完全な脱
保護は2つの脂質−A類似体102と104をそれぞれ与えた。
【0088】 102と104の化合物は共に還元する末端糖にてアミノ基にトリ−脂質部分を
有する。トリ−脂質成分をもつ天然産の脂質−A構造は報告がなく、また任意の
化学的に合成した構造でも報告がない。炭化水素コアに結合した脂質鎖の数は脂
質−A類似体の生物学的活性を定量的に調整する。脂質−A構造のトリ−脂質部
分の存在が生物学的活性に正味の量的影響をもたらすかどうか未だ研究されてい
ない。我々はトリ−脂質構造フラグメントが脂質−A構造の生物学的性質を有意
には変えないと信じている。我々の予備的インヴィヴォテストの結果は102と
104の化合物は共にバクテリア起源の脂質−A製剤のそれおよび合成類似体8
6のそれに似たアジュバント特性を示した。
【0089】 生物学テストの結果(図31−33) リポソーム処方を用いて種々の合成脂質−A構造のアジュバント性質、および合
成ポリペプチド抗原BP−148への免疫応答、H2N-STAPPAHGVTSAPDTRPAPGSTAPPK(Pa
l)G-OH(図34)、腫瘍結合MUC1ムチンから誘導された改変した25−アミノ酸配
列を評価した。市販品の脂質−A生成物を、これはワクチンプログラムのための
アジュバントとして現在臨床評価の下にあるが、比較に用いた。AVANTIから購入
した天然脂質−A製品はサルモネラ菌細胞から抽出された脂質−A混合物を含む
が、本発明では天然脂質−Aとして示している。
【0090】 このように、合成ポリペプチド抗原、bp1−148、および脂質−A類似体33、4
8、54、58、70、77、86、94、102、104または天然脂質−A
を含むリポソーム処方を用い、マウスを免疫にし、T−細胞芽体発生およびイン
ターフェロンガンマ(IFN−γ)生成に関して免疫応答を測定した。化合物は異
なる時間で3つのグループでテストし、予備的結果を別々に図31−33に示す
。変量は動物グループのような異なる因子および実験因子にあるので、異なるグ
ループからのデータは比較しない。
【0091】 そのようなリポソーム処方の導入後のマウスのT−細胞芽体発生および高レベル
のIFN−γ生成は十分に合成脂質構造48、54、70、86、102および1
04が天然脂質−Aと比較して類似のアジュバント活性をもつことを示した。図
31−図33に示すように、これら合成脂質−A類似体48、54、70、86
、102および104を含むリポソームワクチン処方が有意なT−細胞芽体発生
および高レベルのインターフェロン−ガンマを誘発する。CPM(分当りのカウ
ント)およびIFN−γ(pg/ml)の値は天然脂質−Aを含む処方に対し観察されたも
のと比較できる。合成脂質−A類似体94(図33)を含む処方または有意のT
−細胞芽体発生を誘発するが、インターフェロン−ガンマレベルでの生成は低い
。さらに化合物94のテストはそのアジュバントの性質に明白な結果を与えるた
めに必要である。化合物33、77および58はT−細胞芽体発生およびインタ
ーフェロン−ガンマ生成に不活性である。
【0092】 化合物86は図32に示された第二グループでテストした他のすべての脂質−A
類似体よりも僅かにさらに活性であるようだ。天然脂質−Aと直接比較すると、
合成類似体86はT−細胞芽体発生およびIFN−γ生成の両方で似ている値を示
した。構造的には、化合物86は全部で7個の脂質鎖をもち、二糖類バックボー
ンの3−O−位置に3−ヒドロキシミリスチン酸部分を含む。化合物54と化合
物70は構造上、化合物54が3−O−位置に脂質鎖をもたず、化合物70が簡
単なn−プロピル基を3−O−位置にもつことを除き、化合物86に非常に近い
。T−細胞芽体発生およびインターフェロン−ガンマ(IFN−γ)生成の両者の
比較結果は化合物54、70および86に対し得られている(図32)。この観
察は、脂質−A二糖類バックボーンの3−O−位置での置換基の性質が脂質−A
類似体のアジュバントにあまり効果がないことを示している。さらに、化合物4
8と70(図32)は、両方とも同じ置換パターンをもつが脂質鎖の長さのみが
異なり、能力ではほぼ同じである。この結果は脂質鎖の長さの僅かの変化が脂質
−A類似体のアジュバント性に大して影響を与えないという我々の確信を確認さ
せた。
【0093】 図33に示すように、化合物102と104はまた化合物86と天然脂質−Aの
両者の比較と同様の結果を示した。興味あることに、化合物102と104は共
に二糖類バックボーンの2−N−位置に非天然トリ−脂質脂肪酸部分を含む。さ
らに、天然エステル結合の代わりに非天然エーテル結合もまた、多脂質脂肪酸部
分に脂質−脂質結合に対し組み込まれる。化合物102と104が、天然脂質−
A生成物と似たアジュバントを示すという発見は、脂質−A構造の脂質の位置で
僅かな変化がこれら分子のアジュバント性に影響を与えないという我々の考えを
更に証明する。これらの結果は、構造が一層簡単で、さらに安定な、そして生物
学的にさらに活性な分子を与えることができる。新規の脂質A類似体を企画する
のに極めて利用価値がある。
【0094】 合成類似体33、58および77はアスパラギン酸基礎の脂質を含む。これらリ
ポソーム処方への観察された弱い応答はまず不十分な溶解性の結果としてリポソ
ームへの混入が不十分であることに帰する。異なる処方技術はリポソームへの十
分な混入を保証しそれらのアジュバントの性質を再評価するために必要である。
【0095】
【実施例】 以下、本発明を実施例に基づき説明する。 概要:融点は訂正してはいない。空気および混気に敏感な反応は窒素雰囲気下で
行った。無水のTHF、DMFおよびジクロロメタンはアルドリッチ社から購入
した。他の乾燥溶媒は通常の方法で生成した。ACSグレード溶媒はフィッシャ
ー社から購入し、蒸留なしでクロマトグラフィに用いた。TLCプレート(シリ
カゲル60F254、薄さ0.25mm、メルク社)およびカラムクロマトグラフィ用のフ
ラッシュシリカゲル60(35〜75μm)はローズサイエンティフィク社、カナダか
ら購入した。1Hおよび31Pスペクトルはプロトンケミカルシイフトの内部標準
にTMSを使用し、Brucker AM 300MHZ或いはVarian Unity 500MHzあるいはBruc
ker DRX 600MHzスペクトロメーターのいずれかで記録した。旋光度は室温(20〜
22℃)でパーキンエルマー 241ポーラリメーターで測定した。元素分析データー
はアルバータ大学のマイクロ分析ラボラトリイで行った。電子スプレイマススペ
クトル分析はMS5OB或いはMSD1SPC マススペクトルメーターで行った。
【0096】 実施例1:化合物2の調製 乾燥THF(35ml)中の化合物1(3.16g、7.69mmol)の溶液を−20℃に冷却した。
N-メチルモルホリン(0.76ml、0.70g、6.92mmol)およびクロロ蟻酸イソブチル
(0.94g、0.90ml、6.92mmol)を加えた。混合物は5分間攪拌し、乾燥THF(2m
l)に溶解したノニルアミン(1.27ml、0.99g、6.92mmol)を上記溶液に加えた。
混合物は1時間−20℃で攪拌した。メタノール(3ml)を添加し反応混合物を真
空濃縮した。残さはフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル、2:
1)で精製し、化合物2(3.27g、79%)を得た。TLC:Rf=0.44(ヘキサン:酢
酸エチル、3:1)。[α]D 22=+16.9(c 0.64、クロロホルム)。1H NMR(300M
Hz,CDCl3):δ0.88(t,J=6.5Hz,3H,CHCl3), 1.42(br s,12H,6CH2), 1.50(br s,11H
,3CH3,CH2), 2.59(dd,J=16.0,6.5Hz,1H,Asp-β-H), 2.93(dd,J=16.0,3.5Hz,1H,A
sp-β'-H), 3.24(m,2H,NCH2), 4.22(t,J=7.0Hz,1H,Fmoc-CH), 4.45(m,3H,OCH2,A
sp-α-H), 5.96(d,J=7.0Hz,1H,NH), 6.45(m,1H,NH), 7.29-7.79(m,8H,Ar-H), An
al.Calcd for C32H44N2O5(536.71):C,71.61;H,8.26;N,5.22. Found:C,71.68;H,8
.51;N,5.27.
【0097】 実施例2 化合物3の調製 化合物2(9.50g、19.47mmol)を乾燥THF(40ml)に溶解する。ピペリジン(10m
l)を加えて、混合物を室温で1時間攪拌した。溶媒を除去し、残さをフラッシ
ュクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル、1:1、次にジクロロメタン中5
%メタノール)で精製して化合物3(5.64g、92%)を得た。TLC:Rf=0.38(ジ
クロロメタン中5%メタノール)。[α]D 22=−41.0(c 0.59、クロロホルム)
1H NMR(300MHz,CDCl3):δ0.86(t,J=6.5Hz,CH3), 1.22(br s,12H,6CH2), 1.45(
s,9H,3CH3), 1.55(m,2H,CH2), 1.68(s,2H,NH2), 2.46(dd,J=16.0,8.0Hz,1H,Asp-
β-H), 2.83(dd,J=16.0,4.0Hz,1H,Asp-β'-H), 3.20(m,2H,NCH2), 3.80(dd,J=8.
0,4.0Hz,1H,Asp-α-H), 7.36(br s,1H,NH). Anal.Calcd for C17H34N2O3(314.4
7):C,64.93;H,10.90;N,8.90. Found:C,65.01;H,11.20;N,8.96.
【0098】 実施例3 化合物4の調製 テトラデカン酸(4.51g、19.78mmol)を乾燥THF(50ml)に溶解する。N-メチル
モルホリン(3.78ml、3.47g、34.4mmol)を加え、溶液を−25℃に冷却した。ク
ロロ蟻酸イソブチル(2.34ml、2.47g、18.06mmol)を滴下し、混合物を5分間攪
拌した。化合物3(5.40g、17.20mmol)の乾燥THF(50ml)溶液を上記の溶液に
滴下した。−25℃で30分間攪拌した後、混合物を1時間以内に室温まで温めた。
次に、メタノール(5ml)を加え、反応混合物を更に5分間攪拌した。真空で濃
縮し、残さはフラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン:アセトン、30:1
および25:1)で精製し、化合物4(7.21g、80%)を得た。TLC:Rf=0.37(ヘ
キサン:酢酸エチル、3:1)。[α]D 22=−14.4(c 0.61、クロロホルム)。1 H NMR(300MHz,CDCl3):δ0.87(t,J=6.5Hz,6H,2CH3), 1.25(br s,32H,16CH2), 1.4
6(br s,11H,3CH3,CH2), 1.54(m,2H,CH2), 2.21(t,J=7.5Hz,2H,CH2), 2.52(dd,J=
16.5,7.0Hz,1H,Asp-β-H), 2.84(dd,J=16.5,4.0Hz,1H,Asp-β'-H), 3.21(m,2H,N
CH2), 4.71(m,1H,Asp-α-H), 6.63(t,J=5.0Hz,1H,NH), 6.84(d,J=7.0Hz,1H,NH).
Anal.Calcd for C31H60N2O5(524.83):C,70.94;H,11.52;N,5.34. Found:C,70.8
4;H,11.87;N,5.28.
【0099】 実施例4 化合物5の調製 化合物4(7.74g、14.77mmol)をトリクロロ酢酸−水(95:5、v/v、180ml)に
溶解し、溶液を室温で4時間攪拌した。次に溶媒を除去し、残さをフラッシュク
ロマトグラフィ(ジクロロメタン中に2〜4%メタノール)で精製し化合物5(
6.71g、97%)を得た。TLC:Rf=0.33(クロロホルム中5%メタノール)。[α
]D 22=−27.5(c 0.24、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ0.88(t,J=6.
5Hz,6H,2CH3), 1.26(br s,32H,16CH2), 1.48(m,2H,CH2), 1.62(m,2H,CH2), 1.24
(t,J=7.5Hz,2H,CH2), 2.69(dd,J=16.5,7.0Hz,1H,Asp-β-H), 2.89(dd,J=16.5,4.
0Hz,1H,Asp-β'-H), 3.21(m,2H,NCH2), 4.79(m,1H,Asp-α-H), 6.95(t,J=5.5Hz,
1H,NH), 7.05(d,J=7.5Hz,1H,NH). Anal.Calcd for C27H52N2O4(468.72):C,69.1
9;H,11.18;N,5.98. Found:C,69.14;H,11.28;N,5.95.
【0100】 実施例5 化合物8の調製 (1)化合物6:ドデカナル(25.0g、136mmol)、ブロモ酢酸エチル(25.0g、1
50mmol)および150ml THFの混合物に窒素雰囲気下で亜鉛粉末(19.6g、299mmol
)を加えた。反応フラスコを超音波浴中に取り付け、超音波処理を開始した。ヨ
ウ素(3.5g、27.2mmol)をゆっくりと反応フラスコに加えた。超音波処理2〜
3分後に反応は激しく始まった。次に超音波処理を停止し、反応フラスコを超音
波浴から移動させた。亜鉛を濾過除去し、THF(10ml)で6〜7回洗浄した。集
めた濾過液は真空で濃縮した。淡黄色粘稠液体が得られた。ヘキサン(200ml)
を加え、5分間振とうさせた。白色固体が沈殿した。濾過し、ヘキサン(3×15m
l)で洗浄した。集めた濾過液および洗浄液は乾燥状態まで濃縮し、残さはカラ
ムクロマトグラフィ(ヘキサン中10%酢酸エチル)で精製して純粋な化合物6(
22.2g、60%)を得た。TLC:Rf=0.25(ヘキサン中10%酢酸エチル)。1H NMR(
300MHz,CDCl3):δ0.88(t,J=6.5Hz,CH3), 1.26(m,6H), 1.28(t,J=6.5Hz,3H,CH3),
1.40-1.50(m,4H), 2.40(dd,J=16.0,7.0Hz,1H), 2.50(dd,J=16.0,3.0Hz,1H), 3.
05(s,1H,OH), 4.00(m,1H,H-3), 4.17(q,J=6.5Hz,2H).
【0101】 (2)化合物7:3−ヒドロキシミリスチン酸エステル6(122.0g、0.5mmol)
をエタノール(800ml)に溶解し、KOH(33.6g)を加えた。反応混合物は1時間
還流し、次に氷浴で冷却後、10%HCl(1000ml)を加えた。析出した白色固体は
濾過除去し、簡単に乾燥させた(192.0g)。固体は沸騰へキサン(800ml)で再
結晶させて白い結晶化合物7(98.2g、90%)を得た。TLC:Rf=0.35(ジクロ
ロメタン中5%メタノール)。1H NMR(300MHz,DMSO-d6):δ0.88(t,J=6.5Hz,CH3)
, 1.25(m,20H), 2.20(dd,J=15.0,7.5Hz,1H), 2.28(dd,J=15.0,5.5Hz,1H), 3.80(
br s,1H), 4.55(br s,1H).
【0102】 (3)3−ヒドロキシミリスチン酸−デヒドロアビエチルアミン塩:純デヒドロ
アビエチルアミン(文献21bに従い精製、131.0g、459.6mmol)をヘキサン(3.0
L)およびジエチルエーテル(1.5L)の混合物に溶解した。化合物7(110.0g、
450.8mmol)をジエチルエーテル(3.0L)に溶解し、上記アミン溶液に攪拌しな
がら添加した。添加後、直ちに結晶化が始まった。攪拌を停止し、反応混合物を
1時間室温に放置した。白色固体を濾別しヘキサン:ジエチルエーテル混合物(
1:1)で洗浄した。沈殿はメタノール(500ml)に溶解(加熱溶解)し、次に
ヘキサン:ジエチルエーテル混合物(1:1、700ml)を加えた。混合物は冷蔵
庫(−90℃)に一晩保管した。白色固体が析出し、濾過して集めた。固体は融点
が更に上昇しなくなるまで再結晶を繰り返した。純(R)−塩の最終収量は38g
、40%。m.p.131.5〜132℃。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ:0.85(t,J=6.5Hz,3H,CH3)
, 1.00(s,3H,CH3), 1.19(d,J=6.5Hz,6H,CH3), 1.25(s,3H,CH3), 1.25-1.70(m),
2.10(dd,J=15.0,10.0Hz,1H), 2.27(m,2H), 2.63(d,J=12.5Hz,1H), 2.79(m,2H),
2.87(m,2H), 3.81(m,1H), 6.40(br s,3H), 6.85(d,J=1.5Hz,1H), 6.95(dd,J=8.0
,1.5Hz,1H), 7.12(d,J=8.0Hz,1H)。2.10ppmでの二重のダブレットのピークの一
組は存在する一個のみの異性体に特有である。ラセミ3−ヒドロキシミリスチン
酸から生成した塩に対し、二重のダブレットの二組がこの位置で現れる。NMR
をここで用いて分離有効性を検出できる。
【0103】 (4)化合物8:デヒドロビエチルアミンとミリスチン酸の塩(38.0g)を2L
の丸底フラスコに入れ、炭酸ナトリウム飽和水溶液(1000ml)およびジエチルエ
ーテル(800ml)を加えた。混合物は30分間、激しく攪拌した。水相とエーテル
相を分離し、固体を集めた。固体は水(300ml)、エーテル(3×100ml)で洗浄
し、短時間乾燥させた。固体は完全に溶解するまで、1Lの2%HCl(水溶液)お
よび酢酸エチル(1.5L)で処理した。水相を分離し酢酸エチルで抽出した(2×
150ml)。有機相は無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮してR−に富む酸を得た
。これを酢酸エチルおよびへキサンから再結晶して化合物8(16.5g)を得た。
〜95%e.e.[α]D 20=−15.5(c1.0、CHCl3)。
【0104】 実施例6 化合物9の調製 化合物8(16.0g、65.6mmol)を無水酢酸エチルに溶解し、ブロモアセトフェノ
ン(15.66g、78.7mmol)およびトリエチルアミン(7.95g、78.7mmol)を窒素雰
囲気下で加えた。反応混合物を一晩攪拌した。白色固体が沈殿した。これを濾別
し酢酸エチル(3×10ml)で洗浄した。集めた洗浄液および濾液は蒸発させ淡黄
色固体を得た。このものをシリカゲルクロマトグラフィ(酢酸エチル:ヘキサン
、1:8)により精製し白色結晶固体として化合物9(22.0g、92%)を得た。
TLC:Rf=0.42(酢酸エチル:ヘキサン、1:3)。[α]D 20=−5.7(c 1.0、ク
ロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.88(t,J=6.5Hz,3H,CH3), 1.30(br s,
16H), 1.40-1.60(m,4H), 2.57(dd,J=15.0,9.0Hz,1H), 2.70(dd,J=15.0,3.0Hz,1H
), 3.45(d,J=3.5Hz,1H), 4.18(m,1H,H-3), 5.37(d,J=16.0Hz,1H), 5.49(d,J=16.
0Hz,1H), 7.50(m,2H), 7.64(m,1H), 7.92(m,2H)。
【0105】 実施例7 化合物10の調製 化合物9(500g、1.381mmol)をピリジン(5ml)に溶解し、この溶液に4−ジ
メチルアミノピリジン(DMAP, 8.46mg、0.68mmol)を加えた。次に生成した混合
物を氷浴で5分間冷却し、塩化ラウロイル(383μl、1.657mmol)を滴下した。
塩化ラウロイルの添加が終了したとき、全混合物を室温で終夜攪拌した。次の朝
、反応混合物のTLCは出発脂質9の存在を示した。次いで反応混合物を0℃ま
で冷却し、この温度でさらに塩化ラウロイル(160μl)で処理した。次いで、反
応混合物を浴から除きさらに3時間室温で反応させた。反応を停止するため、メ
タノール(1ml)を加え、10分後反応混合物を濃縮し蒸発乾固させた。残さを次
にシリカゲルクロマトグラフィにかけ精製し(酢酸エチル:ヘキサン;1:9)
、化合物10を得た(524mg、70%)。反応の収率は不純な留分(320mg)を再度
精製した場合よりも高かった。TLC:Rf=0.34(酢酸エチル:ヘキサン、1:9)
。[α]D 20=+1.0(c 1.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.88(t,
J=6.5Hz,6H,2CH3), 1.30(m,34H), 1.65(m,4H), 2.30(t,J=6.5Hz,2H), 2.72(dd,J
=15.5,5.5Hz,1H), 2.78(dd,J=15.5,7.5Hz,1H), 5.30(m,1H,H-3), 5.35(s,2H), 7
.47(m,2H), 7.63(m,1H), 7.90(m,2H)。
【0106】 実施例8 化合物11の調製 化合物9(16.0g、44.2mmol)をピリジン(150ml)に溶解し、DMAP(270mg、2.
2mmol)を加えた。塩化テトラデカノイル(13.1g、53.0mmol)を冷水浴中に反
応混合物を保守しながら滴下した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。TLCが
反応の完了を示したとき、メタノール(20ml)を添加し反応を停止し30分間攪拌
した。溶媒を除き乾燥させ残さを800mlの酢酸エチルに溶解し氷水で洗浄した(
2×100ml)。水層を酢酸エチルで抽出し戻した(3×100ml)。合わせた有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を真空除去した。得られた無色の残さをシリ
カゲルクロマトグラフィ(酢酸エチル:ヘキサン、1:10)で精製し化合物11
を得た(23.0g、92%)。TLC:Rf=0.54(酢酸エチル:ヘキサン、5:1)。[
α]D 20=+0.95(c 2.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.88(t,J=
6.5Hz,6H,2CH3), 1.26(br s,38H), 1.65(m,4H), 2.31(t,J=6.5Hz,2H), 2.72(dd,
J=16.0,5.5Hz,1H), 2.79(dd,J=16.0,7.5Hz,1H), 5.32(m,1H,H-3), 5.34(s,2H),
7.35(m,2H), 7.61(m,1H), 7.90(m,2H)。
【0107】 実施例9 化合物12の調製 化合物12は塩化ラウロイルを塩化パルミトイルで置換した以外は、化合物10
の調製で記載したと同じ方法で合成した。化合物9(500mg、1.381mmol)および
塩化パルミトイル(628.5μl)間の反応を終了したとき、溶媒除去からの残さを
酢酸エチルで再溶解し水洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した
。所望の生成物、化合物12を展開液として酢酸エチル−ヘキサン(1:9)を
用いるシリカゲルカラム精製により無色固体(463.4mg、56%)として得た。追
加の生成物(563.6mg)は僅かに不純な形態で得られた。TLC:Rf〔α〕D 20=+2
.0(c 1.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.88(t,J=6.5Hz,6H,2CH 3 ), 1.30(br s,42H), 1.65(m,4H), 2.31(t,J=6.5Hz,2H), 2.72(dd,J=15.0,5.5Hz
,1H), 2.78(dd,J=15.0,7.5Hz,1H), 5.30(m,1H,H-3), 5.35(s,2H), 7.48(m,2H),
7.61(m,1H), 7.90(m,2H)。
【0108】 実施例10 化合物13の調製 化合物10(510mg)を80%酢酸中酢酸エチル(18ml)に溶解し、Zn粉末(1.0g)を
添加した。全混合物を一晩良く攪拌しながら放置した。次の朝、反応物を追加の
Zn粉末(400mg)で処理し、5時間さらに攪拌した。固体を次に濾過除去し、豊
富な量の酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮乾燥した。残さをフラッシュシリカ
カラム(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸、1:10:1%)で精製し、化合物13(
327g、82%)を0℃で冷却し無色固体として得た。TLC:Rf=0.22(酢酸エチル
:ヘキサン、1:9)。〔α〕D 20=1.2(c 1.0、クロロホルム)。1H NMR(300M
Hz,CDCl3-CD3OD):δ:0.88(t,J=6.5Hz,6H,2CH3), 1.30(br s,34H), 1.62(m,4H),
2.30(t,J=6.5Hz,2H), 2.52(dd,J=15.5,5.5Hz,1H), 2.60(dd,J=15.5,7.5Hz,1H),
5.22(m,1H,H-3)。
【0109】 実施例11 化合物14の調製 化合物11(23.0g)、亜鉛粉末(50g)および氷酢酸(350ml)の混合物を室温
で2時間攪拌した。亜鉛粉末を濾過除去し、酢酸エチル(100ml)で洗浄した。
合わせた濾液を減圧下に濃縮し、2回トルエンで共沸させた。無色粘稠液の残さ
をシリカゲルクロマトグラフィ(ジクロロメタン中2%メタノール)で精製した
。溶媒の蒸発後に純化合物14(16.5g、90%)を白い固体として得た。TLC:Rf
=0.40(酢酸エチル:ヘキサン、1:3)。〔α〕D 20=−1.25(c 2.0、クロロ
ホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.88(t,J=6.5Hz,6H,2CH3), 1.30(br s,38H
), 1.40-1.55(m,4H), 2.47(dd,J=16.5,9.0Hz,1H), 2.58(dd,J=16.5,3.0Hz,1H),
4.05(m,1H,H-3)。
【0110】 実施例12 化合物15の調製 化合物12(429.9mg、0.716mmol)を酢酸エチル(4.4ml)に溶解し酢酸(17.6
ml)を添加した。亜鉛粉末(2.1g)を添加した後、混合物を室温で一晩攪拌し
た。Znを次に濾過除去し充分な量の酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、フラ
ッシュシリカゲルカラム(酢酸エチル:ヘキサン:酢酸、1:10:1%)で精製
し化合物15(245g、72%)を得た。TLC:Rf=0.25(酢酸エチル:ヘキサン、1
:10)。〔α〕D 20=−1.3(c 1.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ
:0.88(t,J=6.5Hz,6H,2CH3), 1.23(br s,42H), 1.62(m,4H), 2.28(t,J=6.5Hz,2H)
, 2.56(dd,J=16.0,5.5Hz,1H), 2.64(dd,J=16.0,7.5Hz,1H), 5.20(m,1H,H-3)。
【0111】 実施例13 化合物16の調製 化合物9(5.0g、13.8mmol)、ベンジルトリクロロアセトイミデート(7.0g、
27.6mmol)、分子篩粉末(4Å、3.0g)、無水ジクロロメタン(100ml)および
無水へキサン(100ml)を250mlの丸底フラスコに入れ30分間窒素雰囲気下に攪拌し
た。0℃まで冷却しトリフルオロメチルスルフォン酸(0.414g、2.8mmol)を添
加し5時間0℃で攪拌した。生成物の形成改善がTLCで示されなくなったとき、
反応はトリエチルアミン(2ml)で停止させた。反応混合物を小セライト床に通
して濾過し、ジクロロメタンで完全に洗浄し、一緒にした濾過液洗浄液を濃縮し
た。得られた無色残さをシリカカラム(酢酸エチル:ヘキサン、1:10)で精製
し、純16(6.0g、96%)を光沢の白色固体として得た。TLC:Rf=0.36(ヘキ
サン:酢酸エチル、6:1)。〔α〕D 20=−7.4(c 2.0、クロロホルム)。1H
NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.88(t,J=6.5Hz,3H,CH3), 1.25(br s,18H), 1.62(m,2H),
2.66(dd,J=15.0,5.5Hz,1H), 2.80(dd,J=15.0,7.5Hz,1H), 3.95(m,1H), 4.54(d,
J=11.5Hz,1H), 4.60(d,J=11.5Hz,1H), 5.27(d,J=15.5Hz,1H), 5.35(d,J=15.5Hz,
1H), 7.32(m,5H,Ar-H), 7.47(m,2H), 7.60(m,1H), 7.90(m,2H)。
【0112】 実施例14 化合物17の調製 化合物14の調製で記載したと同じ方法で、化合物17を化合物16(6.0g)
から亜鉛粉末(10.0g)および氷酢酸(100ml)の存在で調製した。反応は30分で
完了した。作業が終わった後、無色残さを溶媒系として酢酸エチル:ヘキサン:
酢酸(2:8:1%)を用いシリカカラムで精製した。溶媒蒸発後、化合物17
を65%収率で白い固体として得た。TLC:Rf=0.45(ヘキサン:酢酸エチル、4:
1)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.88(t,J=6.5Hz,3H,CH3), 1.26(br s,18H), 1.
60(m,2H), 2.55(dd,J=15.5,5.5Hz,1H), 2.64(dd,J=15.5,6.5Hz,1H), 3.87(m,1H)
, 4.58(s,2H), 7.30(m,5H,Ar-H).
【0113】 実施例15 化合物19の調製 (1)化合物18:ドデシルアルコール(810mg、4.348mmol)、ピリジン(394
μl)およびジクロロメタン(0.5ml)の混合物を、トリフルオロメチルスルフォ
ン酸無水物の冷却溶液(無水トリフリック、8.0mlのジクロロメタン中1.433ml)
に0℃で15分間ゆっくりと加えた。得られた混合物を次に同じ温度で20分間攪拌
した。反応物はわずかに橙色の懸濁液として現れ、そのTLCはドデシルアルコー
ルが存在しないことを示した。冷却したヘキサン(20ml)を添加した。次に固体
をNa2SO4床に通して濾過しさらに少量のヘキサンで洗浄した。溶媒の除去で澄ん
だ液体として粗トリフレート生成物を得た。さらに高真空で乾燥後、粗トリフレ
ート18の量は1.433gであった。TLC:Rf=0.77(ヘキサン:酢酸エチル、10:
1)。
【0114】 (2)化合物19:脂質9(1.05g、2.989mmol)および乾燥1,2−ジクロロエ
タン(25ml)中硫酸ナトリウム(7.0g)を5分間攪拌し粗トリフレート18溶
液(2.0mlの乾燥1,2−ジクロロエタン中1.433g)を添加した。得られた懸濁
液は室温で週末の間攪拌した。次に80℃で2時間加熱した。なお若干の脂質9が
反応混合物に残っていたが、反応を終了した。固体をNa2SO4床に通して濾過し、
CH2Cl2(150ml)で洗浄した。合わせた濾液を飽和NaHCO3(20ml)、水(50ml)で洗
浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶媒除去による残さをフラッシュシリカゲルカラム
(CH2Cl2:ヘキサン、1:1)で精製し、僅かに不純な19を得、これを第二の
カラム(CH2Cl2:ヘキサン、4:1)で再精製し純粋な19(1.05g、69%)を
得た。TLC:Rf=0.29(ヘキサン:酢酸エチル、10:1)。〔α〕D 20=−3.8(c
1.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.88(t,J=6.5Hz,6H,2CH3), 1.
26(br s,36H), 1.55(m,4H), 2.60(dd,J=15.5,5.5Hz,1H), 2.74(dd,J=15.5,7.5Hz
,1H), 3.46(m,2H), 3.76(m,2H), 5.30(d,J=16.5Hz,1H), 5.39(d,J=16.5,1H), 7.
49(m,1H), 7.61(m,1H), 7.91(m,2H).
【0115】 実施例16 化合物20の調製 化合物14の合成のために記載したと同じ方法で、化合物20を酢酸(12.0ml)
中Zn粉末(1.12g)と化合物19(1.02g、1.922mmol)の反応から調製した。
室温で終夜攪拌した後、Znを除去し、合わせた濾液を蒸発乾固させた。残さをフ
ラッシュシリカゲルカラムで精製し、まず、CH2Cl2:ヘキサン(8:1)で精製
し高Rf値で全不純物を除き次に酢酸エチル:ヘキサン(1:5)で精製し所望
の生成物20を88%収率(741.5mg)で溶出した。TLC:Rf=0.20(ジクロロメタ
ン:ヘキサン、8:1)。〔α〕D 20=−4.8(c 1.0、クロロホルム)。1H NMR(
300MHz,CDCl3):δ:0.88(t,J=6.5Hz,6H,2CH3), 1.27(br s,36H), 1.56(m,4H), 2.
54(d,J=6.0Hz,2H), 3.50(m,2H), 3.69(m,1H).
【0116】 実施例17 化合物21の調製 (−)−DIP−Cl(9.6g、30mmol)を無水ジエチルエーテル(35ml、Na/ベンゾ
フェノンで新しく蒸留した)に窒素雰囲気下で溶解した。混合物を−40℃(ドラ
イアイス/アセトン)まで冷却した。アリルマグネシウムブロマイド(Aldorich
、ジエチルエーテル中の1.0M溶液は0.9M溶液即ち27.7ml、25mmolとみなされた)
を上記冷却した溶液に徐々に添加した。反応混合物を室温まで温め30分間攪拌を
続けた(全部で1.0時間攪拌した)。その間にドデカノール(4.41ml、3.68g、2
0mmol)を乾燥エーテルに溶解し氷浴を用い0℃に冷却した。30分間室温で攪拌
した上記反応混合物を−78℃まで冷却し、冷却したドデカノールを15分内に徐々
に添加し−78℃で1.0時間攪拌を続けた。TLC(酢酸エチル:ヘキサン、1:15)
がほぼ反応が終了したことを示したとき、冷却浴を除去し、反応混合物を5−10
分攪拌した。飽和酢酸ナトリウム水溶液(5.0ml)および過酸化水素(50%、5.0
ml)をゆっくり注意深く加え5分間攪拌した。酢酸なとりうむ溶液および過酸化
水素の添加を5分毎に繰り返し、全部で20mlの酢酸ナトリウムと15mlの過酸化水
素を添加した。これら試薬の添加の間に、反応混合物を温め、温度が高すぎない
ように注意した(必要なら冷却用氷浴を使用)。得られた混合物はジエチルエー
テルで抽出(3×20ml)した。合わせたエーテル抽出液は水および食塩水(1×
25ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウム(60g)で乾燥し濃縮して無色油状化合物を
得た。酢酸エチル中10%へキサンを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィに
よる精製は純21を無色粘稠油として60%の収率で得た。TLC:Rf=0.26(ヘキサ
ン:酢酸エチル、15:1)。〔α〕D 20=+4.9(c 0.57、クロロホルム)。1H N
MR(300MHz,CDCl3):δ:0.88(t,J=6.5Hz,3H,CH3), 1.28(br s,18H), 1.46(m,2H),
2.09-2.18(m,1H), 2.30(m,1H), 3.63(m,1H,OH), 5.13(m,2H), 5.83(m,1H).
【0117】 実施例18 化合物22の調製 化合物20(250mg、0.61mmol)および21(272mg、1.21mmol)を乾燥ジクロロ
メタン(5ml)に溶解した。DCC(377mg、1.83mmol)およびDMAP(15.0mg、0.12
mmol)を添加し、混合物を室温で24時間攪拌した。水(0.3ml)およびメタノー
ル(5ml)を添加して反応を停止し混合物を10分間攪拌した。溶液をクロロホル
ム(10ml)で2回共沸蒸留して真空乾燥させ濃縮し、残さをへキサン(10ml)で
処理した。固体を濾過し濾液を真空濃縮した。残さをフラッシュシリカゲルクロ
マトグラフィ(ヘキサン/酢酸エチル、30:1)で精製し22(302mg、81%)
を得た。TLC:Rf=0.33(ヘキサン:酢酸エチル、3:1)。〔α〕D 20=+8.2(
c 1.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.89(t,J=6.5Hz,9H,3CH3),
1.26(br s,54H), 1.52(m,6H), 2.31(m,2H), 2.36(dd,J=15.5,6.5Hz,1H), 3.43(m
,2H), 3.68(m,1H), 4.93(m,1H), 5.07(m,2H), 5.75(m,1H). ES-MS calcd for C4 1 H80O3:620.6;Found:621.9(M+H+)。
【0118】 実施例19 化合物23の調製 化合物22(280mg、0.45mmol)をヘキサン(10ml)および酢酸(2ml)に溶解し
、アリクオット(3滴)を加えた。混合物を0℃に冷却し、過マンガン酸カリウ
ム溶液(15ml水中980mg)を添加した。反応混合物を0℃で6時間攪拌した。反
応が終了したとき、硫酸ナトリウム(2.5g)と塩化水素溶液(6N、5ml)を添
加した。暗褐色固体が消え混合物は透明溶液になった。混合物をヘキサン(30ml
×3)とジクロロメタン(30ml×3)で抽出した。ヘキサンとジクロロメタン抽
出物は共に生成物を含んでおり、別々に飽和塩化ナトリウム溶液(20ml)で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。合わせた残さをフラッシュシリカ
ゲルクロマトグラフィ(酢酸エチル:ヘキサン、1:3)で精製し23(176mg
、61%)を得た。TLC:Rf=0.30(酢酸エチル:ヘキサン、1:3)。〔α〕D 20
=−2.4(c 0.5、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.89(t,J=6.5Hz,9
H,3CH3), 1.27(br s,54H), 1.48-1.65(m,6H), 2.38(dd,J=15.0,6.0Hz,1H), 2.53
(dd,J=15.0,7.0Hz,1H), 2.57(dd,J=15.5,5.5Hz,1H), 2.66(dd,J=15.5,7.0Hz,1H)
, 3.42(m,2H), 3.67(m,1H), 5.22(m,1H). ES-MS calcd for C40H78O5:638.6;Fou
nd:639.3(M+H+)。
【0119】 実施例20 化合物26の調製 (1)D−グルコサミン塩化水素(195g、0.88mmol)および重炭酸ナトリウム
(152g、1.89mmol)を機械的攪拌をしながらプラスチック容器に水(2L)で
溶解した。この混合物にトリクロロエトキシカルボニルクロライド(180mg、0.8
5mmol)をゆっくり35分以内に添加した。添加の終了後、1.5時間攪拌を続けた。
反応混合物を次に10%HCl溶液(300ml)で酸性化した。固体を濾過除去し水(80
0ml)、ジエチルエーテル(500ml)で洗浄し、50℃で真空下に乾燥しN-Troc−
保護D−グルコサミン(275g、91%)を得て、次のステップに直接用いた。 (2)化合物24:塩酸(g)をベンジルアルコール(30ml、282mmol)に12分
間0℃で泡立たせ、約1.45gのHClを得た。このベンジルアルコールおよび酸の
溶液を次にN-Troc−保護D−グルコサミン(10.0g、28.2mmol)を含む丸底フ
ラスコに添加した。懸濁液の混合物を100℃で25分間加熱し、加熱の際に、懸濁
液は次第に透明溶液になった。反応物を室温で30分間冷却後、へキサン(200ml
)で処理し激しくかき混ぜた。上の有機相を捨て、フラスコの底に残ったミルク
状固体を得た。異なる溶媒〔酢酸エチル:ヘキサン(1:4、50ml)および酢酸
エチル(50ml)〕でミルク状固体を2回処理した。ミルク状固体をさらにヘキサ
ン(200ml)で処理し24(8.72g、70%)を粗生成物として得た。これはベン
ジルアルコールを含まず次のステップの反応に使用した。 (3)化合物26:化合物24(3.14g、7.06mmol)を乾燥アセトニトリル(50m
l)に懸濁した。ベンズアルデヒドジメチルアセタール(3.21ml、21.38mmol)お
よびp−トルエンスルフォン酸(50mg、0.26mmol)を添加した。混合物を室温で
4時間攪拌し、トリエチルアミン(1ml)を添加し反応を停止させた。次に溶媒
を除去し、残さを酢酸エチルとヘキサンから再結晶により精製し26を得た(3.
63g、96%)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:2.52(s,1H,OH), 3.59(m,1H), 3.77(dd
,J=10.0,10.0Hz,1H), 3.85-4.00(m,3H), 4.25(dd,J=11.0,5.5Hz,1H), 4.55(d,J=
12.0Hz,1H), 4.60-4.84(m,3H), 4.99(d,J=3.5Hz,1H,H-1), 5.30(d,J=10.0Hz,1H,
NH), 5.57(s,1H), 7.25-7.50(m,10H,Ar-H).
【0120】 実施例21 化合物27の調製 無水CH2Cl2(16ml)中、粗化合物24(1.35g、3.04mmol)および無水CaSO4(0.
6g)の混合物を室温で5分間攪拌した。この懸濁液に、2,2−ジメトキシプロ
パン(1.2ml、9.12mmol)を添加し、p−トルエンスルフォン酸一水化物(62mg
、0.30mmol)を添加した。得られた混合物を次に1.5時間反応させた。反応混合
物を次に固体NaHCO3で中和し、固体を濾過しCH2Cl2で洗浄した。溶媒と試薬を除
いた残さをフラッシュシリカゲルカラム(酢酸エチル:ヘキサン、1:2)で精
製し27(1.19g、81%)を無色の泡で得た。TLC:Rf=0.67(ヘキサン:酢酸エ
チル、3:2)。〔α〕D 20=+104.2(c 1.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz
,CDCl3):δ:1.45(s,3H,CH3), 1.55(s,3H,CH3), 3.59-3.88(m,5H), 3.93(ddd,J=9
.5,9.5,3.5Hz,1H,H-2), 4.49(d,J=11.5Hz,1H), 4.65(d,J=12.0Hz,1H), 4.72(d,J
=11.5Hz,1H), 4.80(d,J=12.0,1H), 4.93(d,J=3.5Hz,1H,H-1), 5.32(d,J=9.5Hz,1
H,NH), 7.20(m,5H,Ar-H)。
【0121】 実施例22 化合物28の調製 (1)化合物25:塩化水素(g)をアリルアルコール(190ml)に0℃で約30
分間泡立たせ約9.5gのHClを得た。このアリルアルコールとHClの溶液をN−Tro
c−保護D−グルコサミン(実施例20参照/(1)、69g;194.58mmol)を含む丸
底フラスコに移した。全混合物は懸濁液として現れ104℃の浴に浸して5分後に
透明な溶液になった。同じ温度で加熱を35分間続けた。反応混合物を浴から除い
た後、室温にて冷却し、次にアリルアルコールを蒸発させて除いた。トルエンと
の共沸を行い水分を除き粗生成物25を褐色がかったフレークとして得、これを
直接次のステップの反応に用いた。TLC:Rf=0.64(ジクロロメタン中10%メタノ
ール)。 (2)化合物28:前記粗生成物25を次にCH3CN(600ml)に溶解し室温で6.5
時間、ベンズアルデヒドジメチルアセテート(87ml)およびp−トルエンスルフ
ォン酸一水和物(490mg、2.40mmol)で処理した。反応混合物を次に固体NaHCO3
(12g)で処理し、アルカリ性pHを得た。固体を濾過しアセトンで洗浄し、合わ
せた濾液を濃縮乾燥させた。所望の生成物28を無色固体(45.74g、49%)とし
てエタノール(275ml)再結晶で得た。TLC:Rf=0.22(ヘキサン:酢酸エチル、
3:1)。〔α〕D 20=+69.3(c 1.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3)
:δ:2.50(br s,1H,OH), 3.56(dd,J=9.5,9.5Hz,1H), 3.75(dd,J=10.0,10.0Hz,1H)
, 3.82-4.04(m,4H), 4.18-4.30(m,2H), 4.68(d,J=11.5Hz,1H), 4.82(d,J=11.5Hz
,1H), 4.92(d,J=3.5Hz,1H,H-1), 5.25(d,J=10.0Hz,1H,NH), 5.28-5.35(m,2H), 5
.55(s,1H), 7.38(m,3H), 7.50(m,2H)。
【0122】 実施例23 化合物29の調製 テトラデカン酸(1.29g、5.55mmol)および26(2.00g、3.76mmol)を乾燥ジク
ロロメタン(50ml)に窒素下で溶解した。この溶液にジシクロヘキシルカルボジ
イミド(DCC、1.17g、5.66mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(DMAP、0.
23g、1.89mmol)を添加した。混合物を室温で2時間攪拌し、固体を濾過し、ジ
クロロメタン(4ml)で洗浄した。濾液を真空濃縮し残さをシリカゲルクロマト
グラフィ(ヘキサン:酢酸エチル、6:1)で精製し、29(2.53g、91%)を
得た。TLC:Rf=0.40(ヘキサン:酢酸エチル、6:1)。〔α〕D 22=+44.7(c
0.57、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.89(t,J=6.5Hz,3H,CH3), 1
.25(m,20H), 1.57(m,2H,CH2), 2.30(m,2H,CH2), 3.72(dd,J=10.0,10.0Hz,1H,H-4
), 3.79(dd,J=10.0,10.0Hz,1H,H-6), 3.97(ddd,J=10.0,10.0,5.5Hz,1H,H-5), 4.
05(ddd,J=10.0,10.0,3.5Hz,1H,H-2), 4.21(dd,J=10.0,5.5Hz,1H,H-6'), 4.54(d,
J=11.5Hz,1H,CHHPh), 4.66,4.71(2d,J=12.0Hz,各1H,CCl3CCH2O), 4.76(d,J=11.5
Hz,1H,CHHPh), 4.97(d,J=3.5Hz,1H,H-1), 5.35(d,J=10.0Hz,1H,NH), 5.41(dd,J=
10.0,10.0Hz,1H,H-3), 5.53(s,1H,CHPh), 7.30-7.45(m,10H,Ar-H). Anal. calcd
for C37H50Cl3NO8(743.16):C,59.80;H,6.78;N,1.88. Found;C,60.03;H,6.63;N,
1.97。
【0123】 実施例24 化合物30の調製 化合物13の調製で述べたように酢酸エチル(150ml)中、活性化亜鉛(6.56g、
100.9mmol)および80%酢酸によって化合物29(2.49g、3.35mmol)を30に変
換した。反応は6時間で完了し、通常の作業で残さを得た。次いでジオキサンか
ら凍結乾燥させて遊離アミン化合物(1.83g、96%)を得た。TLC:Rf=0.41(ジ
クロロメタン中5%メタノール)。前記アミノ化合物(900mg、1.59mmol)を乾
燥CH2Cl2-DMF(4:1、100ml)に再溶解した。このアミン溶液に窒素雰囲気で
化合物5(1.15g、2.46mmol)およびDCC(528mg、2.46mmol)を添加した。反応
混合物を室温で48時間攪拌した。溶媒を除去し残さを繰り返しフラッシュクロマ
トグラフィ(先ずクロロホルム中3ないし5%アセトン、次いでジクロロメタン
中8ないし10%アセトン)で精製し、30(1.08g、62%)を得た。TLC:Rf=0.4
2(ジクロロメタン中5%メタノール)。〔α〕D 22=+31.0(c 0.29、クロロホ
ルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.86(t,J=6.5Hz,9H,3CH3), 1.23(m,52H,26CH 2 ), 1.45-1.65(m,6H,3CH2), 2.18-2.35(m,5H,2CH2,Asp-β-H), 2.70(dd,J=15.0,
3.5Hz,1H, Asp-β'-H), 3.16(m,2H,NCH2), 3.68(dd,J=10.0,10.0Hz,1H,H-4), 3.
75(dd,J=10.0,10.0Hz,1H,H-6), 3.93(ddd,J=10.5,10.0,3.5Hz,1H,H-5), 4.20(dd
,J=10.0,3.5Hz,1H,H-6'), 4.30(ddd,J=10.0,10.0,3.5Hz,1H,H-2), 4.58,4.70(2d
,J=11.0Hz,各1H,CH 2Ph), 4.60(m,1H,Asp-α-H), 4.97(d,J=3.5Hz,1H,H-1), 5.32
(dd,J=10.0,10.0Hz,1H,H-3), 5.50(s,1H,CHPh), 6.13(d,J=10.0Hz,1H,NH), 6.97
(t,J=5.0Hz,1H,NH), 7.25-7.44(m,11H,NH,Ar-H). ES-MS calcd for C61H99N3O9:
1017.7; Found:1019.3(M+H)。
【0124】 実施例25 化合物31の調製 乾燥THF-CHCl3(6:1、24ml)中30(150mg、0.15mmol)の溶液に、分子篩(
4Å、0.5g)を加え混合物を室温で20分間攪拌した。ソジウムシアノボロハイド
ライド(188mg、3.00mmol)を加え混合物を0℃まで冷却しHCl(g)/Et2Oを気体
が放出されなくなるまで徐々に滴下した。追加のソジウムシアノボロハイドライ
ド(400mg)を添加し、気体が生成しなくなるまでHCl(g)/Et2Oをゆっくり加え
た。混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(50ml)に注ぎ、酢酸エチル(100ml×
3)で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液(15ml)で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濃縮した。残さをフラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン
中1ないし2%のメタノール)で精製し31(130mg、86%)を得た。TLC:Rf=0
.46(ジクロロメタン:メタノール、95:3、2回展開した)。〔α〕D 22=+30
.7(c 0.46、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.89(t,J=6.5Hz,9H,3C
H3), 1.25(br s,52H,26CH2), 1.45(m,2H,CH2), 1.60(m,4H,2CH2), 2.21(m,2H,CH 2 ), 2.30(m,2H,CH2), 2.35(dd,J=15.0,7.0Hz,1H,Asp-β-H), 2.71(dd,J=15.0,3.
5Hz,1H, Asp-β'-H), 2.72(d,J=3.0Hz,1H,OH), 3.17(m,2H,NCH2), 3.65-3.87(m,
4H,H-4,H-5,2H-6), 4.25(ddd,J=10.5,9.5,3.5Hz,1H,H-2), 4.54-4.73(m,5H,2CH 2 Ph,Asp-α-H), 4.96(d,J=3.5Hz,1H,H-1), 5.13(dd,J=10.5,9.0Hz,1H,H-3), 6.13
(d,J=9.0Hz,1H,NH), 7.02(t,J=5.5Hz,1H,NH), 7.28-7.40(m,11H,NH,Ar-H). Anal
. calcd for C61H101N3O9:C,71.80;H,9.98;N,4.12. Found; C,71.66;H,10.39;N,
4.48. ES-MS calcd 1019.8; Found:1021.1(M+H)。
【0125】 実施例26 化合物32の調製 乾燥ジクロロメタン(10ml)中化合物31(125mg、0.123mmol)に1−テトラ
ゾール(26mg、0.37mmol)およびジベンジルジイソプロピルフォスフォルアミダ
イト(86.3mg、0.084ml、0.25mmol)を添加した。混合物を室温で30分間攪拌し
次いで0℃に冷却した。m−クロロ過安息香酸(m−CPBA,55%、136mg、0.44mm
ol)を添加し混合物を30分間0℃で攪拌した。次いで混合物を10%亜硫酸ナトリ
ウム(20ml)に注入しジクロロメタン(20ml×3)で抽出した。有機層を飽和重
炭酸ナトリウム溶液(10ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残
さは繰り返しフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン:アセトン、6:1および
4:1;トルエン:アセトン、10:1および8:1)で精製し32(104mg、66
%)を得た。TLC:Rf=0.20(トルエン:アセトン、8:1)。〔α〕D 22=+23.
7(c 0.59、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.89(m,9H,3CH3), 1.25
(m,52H,26CH2), 1.44(m,2H,CH2), 1.63(m,2H,CH2), 1.74(m,2H,CH2), 2.14(t,J=
7.0Hz,2H,CH2), 2.22(m,2H, CH2), 2.31(dd,J=15.0,6.5Hz,1H,Asp-β-H), 2.72(
dd,J=15.0,3.5Hz,1H, Asp-β'-H), 3.17(m,2H,NCH2), 3.68(m,2H,2H-6), 3.95(m
,1H,H-5), 4.28(ddd,J=10.5,9.5,3.5Hz,1H,H-2), 4.47(d,J=12.0Hz,1H,CHHPh),
4.55(d,J=12.0Hz,CHHPh), 4.60(m,3H,H-4,Asp-α-H,CHHPh), 4.72(d,1H,J=11.5H
z,1H,CHHPh), 4.90(m,4H,2CH 2Ph), 4.99(d,J=3.5Hz,1H,H-1), 5.34(dd,J=10.5,9
.0Hz,1H,H-3), 6.13(d,J=9.5Hz,1H,NH), 7.03(t,J=5.5Hz,1H,NH), 7.28-7.42(m,
21H,NH,Ar-H). Anal. calcd for C75H114N3O12P:(1280.72):C,70.34;H,8.97;N,3
.28. Found; C,70.54;H,8.90;N,3.26.
【0126】 実施例27 化合物33の調製 メタノール:酢酸エチル:酢酸(2:1:0.3、80ml)の混合物中32(30mg、0
.023mmol)の溶液に、パラジウム/炭素(5%、50mg)を添加した。混合物を室
温で24時間水素雰囲気下に攪拌した。固体を濾過し濾液を濃縮した。残さをジオ
キサン:クロロホルム(10:1、30ml)から凍結乾燥し33を得た(17mg、79%
)。TLC:Rf=0.27(クロロホルム:メタノール:水、2:1:0.1)。〔α〕D 22 =+310.8(c 0.074、クロロホルム:メタノール、4:1)。α−異性体につい
て:1H NMR(500MHz,CDCl3-CD3OD、1:1):δ:0.89(t,J=7.0Hz,9H,3CH3), 1.28(
br.s,52H,26CH2), 1.49(m,2H,CH2), 1.60(m,4H,2CH2), 2.23(t,J=7.5Hz,2H,CH2)
, 2.35(m,2H,CH2), 2.49(dd,J=14.0,5.0Hz,1H,Asp-β-H), 2.61(dd,J=14.0,6.0H
z,1H, Asp-β'-H), 3.17(m,2H,NCH2), 3.72(m,2H,2H-6), 3.96(m,1H,H-5), 4.12
(dd,J=10.5,3.5Hz,1H,H-2), 4.28(m,1H,H-4), 4.65(m,1H,Asp-α-H), 5.10(d,J=
3.5Hz,1H,H-1), 5.32(dd,J=10.5,9.5Hz,1H,H-3). 31P NMR(202.3MHz,DMSO-d6):
δ-0.02ppm. ES-MS calcd for C47H90N3O12P:919.6. Found 921.1(M+H).
【0127】 実施例28 化合物35の調製 乾燥ピリジン(10ml)中3431(1.0g、3.50mmol)の溶液に、トリフェニルメチ
ルクロライド(836mg、3.0mmol)およびDMAP(30.5mg、0.25mmol)を添加した。
混合物を室温で20時間攪拌した。追加の塩化トリチル(418mg、1.25mmol)およ
びDMAP(30.5mg、0.25mmol)を添加し混合物を40℃で4時間攪拌した。溶媒をト
ルエンで共沸蒸留し、残さをフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチ
ル、1:1)で精製し35(1.42g、88%)を得た。TLC:Rf=0.36(ヘキサン:
酢酸エチル、1:1)。〔α〕D 22=−48.3(c 0.6、クロロホルム)。1H NMR(3
00MHz,CDCl3):δ:2.70(br.s,1H,OH), 3.00(br.s,1H,OH), 3.44-3.53(m,2H,2H-6)
, 3.59(m,1H,H-5), 3.65(dd,J=9.5,9.0Hz,1H,H-4), 4.21(dd,J=9.5,8.0Hz,1H,H-
2), 4.55,4.95(2d,J=12.0,各1H,CH 2Ph), 5.23(d,J=8.0Hz,1H,H-1), 7.10-7.80(m
,24H,Ar-H). Anal calcd for C40H35NO7・1.3H2O(641.72):C,72.23;H,5.70;N,2.
10. Found C,72.24;H,5.92;N,1.83.
【0128】 実施例29 化合物36の調製 水素化ナトリウム(120mg、5.02mmol)および臭化ベンジル(0.86g、0.60ml、5.
02mmol)を乾燥DMF(10ml)に添加した。この溶液にDMF(8ml)中35(1.34g、
2.09mmol)の溶液を3分以内に滴下した。混合物を室温で1時間攪拌し、さらに
追加量の臭化ベンジル(0.43g、0.30ml、2.51mmol)および水素化ナトリウム(6
0mg、2.51mmol)で処理した。反応混合物をさらに2時間長くした。メタノール
(2ml)を添加し混合物をさらに10分攪拌した。次いで反応物を氷水(100ml)に
注入しジエチルエーテル(60ml×3)で抽出した。合わせたエーテル層を氷水(
150ml×3)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮した。残さはフラッシュク
ロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル、5:1)で精製し36(1.55g、90%
)を得た。TLC:Rf=0.60(ヘキサン:酢酸エチル、3:1)。〔α〕D 22=+5.5
(c 0.8、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:3.32(dd,J=10.0,4.5Hz,1H
,H-6a),3.60(m,1H,H-5), 3.68(dd,J=10.0,1.8Hz,1H,H-6a), 4.03(dd,J=9.5,8.2H
z,1H,H-2), 4.33(m,2H,H-3,H-4), 4.43(d,J=12.0Hz,1H,CHHPh), 4.47(d,J=10.0H
z,1H,CHHPh), 4.61(d,J=12.0Hz,1H,CHHPh), 4.72(d,J=10.0Hz,1H,CHHPh), 4.80(
d,J=12.0Hz,1H,CHHPh), 4.94(d,J=12.0Hz,1H,CHHPh), 5.20(d,J=8.2Hz,1H,H-1),
6.84-7.80(m,34H,Ar-H). Anal. calcd for C54H47NO7・1.3H2O(821.97):C,76.7
2;H,5.91;N,1.66. Found; C,76.56;H,6.13;N,1.52.
【0129】 実施例30 化合物37の調製 酢酸−水(4:1、60ml)中36(1.42g、1.73mmol)の溶液を110℃で1時間攪
拌した。溶媒をトルエンとの共沸蒸留で除去し残さをフラッシュクロマトグラフ
ィ(ヘキサン:酢酸エチル、2:1)で精製し37(700mg、70%)を得た。TLC
:Rf=0.31(ヘキサン:酢酸エチル、2:1)。〔α〕D 22=+16.0(c 0.25、ク
ロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:1.90(dd,J=6.5,6.5Hz,1H,OH),3.54(m,
1H,H-5), 3.73(dd,J=9.5,9.0Hz,1H,H-4), 3.78(m,1H,H-6a), 3.93(m,1H,H-6b),
4.19(dd,J=10.0,8.5Hz,1H,H-2), 4.36(dd,J=10.0,9.0Hz,1H,H-3), 4.43(d,J=12.
0Hz,1H,CHHPh), 4.50(d,J=12.0Hz,1H,CHHPh), 4.73(d,J=11.0Hz,1H,CHHPh), 4.7
6(d,J=12.0Hz,1H,CHHPh), 4.79(d,J=12.0Hz,1H,CHHPh), 4.90(d,J=11.0Hz,1H,CH H Ph), 5.20(d,J=8.5Hz,1H,H-1), 6.80-7.80(m,19H,Ar-H). Anal. calcd for C35 H33NO7・0.8H2O(579.65):C,70.76;H,5.87;N,2.35. Found; C,70.74;H,6.14;N,2.
20.
【0130】 実施例31 化合物38の調製 95%エタノール(40ml)中37(0.60g、1.04mmol)の溶液にヒドラジン一水和
物(2.06g、2.0ml、41.2mmol)を添加した。混合物を2時間還流し、次いで溶媒
を真空除去した。残さをフラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン中1ない
し2%メタノール)で精製し38(450mg、97%)を得た。TLC:Rf=0.20(ジク
ロロメタン中2%メタノール)。〔α〕D 22=−9.4(c 0.35、クロロホルム)。 1 H NMR(300MHz,CDCl3):δ:1.75(br.s,3H,OH,NH2), 2.92(dd,J=9.0,8.0Hz,1H,H-2
), 3.43(m,1H,H-5), 3.49(dd,J=9.5,9.5Hz,1H,H-4), 3.66(dd,J=9.5,9.0Hz,1H,H
-3), 3.76(dd,J=12.0,5.0Hz,1H,H-6a), 3.91(dd,J=12.0,2.5Hz,1H,H-6b), 4.39(
d,J=8.0Hz,1H,H-1), 4.63(d,J=11.5Hz,1H,CHHPh), 4.70(d,J=11.0Hz,1H,CHHPh),
4.74(d,J=11.0Hz,1H,CHHPh), 4.86(d,J=11.0Hz,1H,CHHPh), 4.88(d,J=11.5Hz,1
H,CHHPh), 4.99(d,J=11.0Hz,1H,CHHPh), 7.35(m,15H,Ar-H). Anal. calcd for C 27 H31NO5(449.5):C,72.14;H,6.95;N,3.15. Found; C,72.34;H,7.15;N,3.12.
【0131】 実施例32 化合物39の調製 化合物38(400mg、0.89mmol)、15(401mg、0.83mmol)およびDCC(275mg、
1.34mmol)を冠そうジクロロメタン(10ml)に溶解し得られた混合物を室温で3
時間攪拌した。固体を路会sジクロロメタン(4ml)で洗浄した。濾液を濃縮し
残さをシリカゲルクロマトグラフィ(ジクロロメタン中0.5ないし1%メタノー
ル)で精製し39(57mg、76%)を得た。TLC:Rf=0.30(ジクロロメタン中2%
メタノール)。〔α〕D 22=−2.6(c 0.7、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDC
l3):δ:0.88(t,J=6.5Hz,6H,2CH3), 1.25(br.s,42H,21CH2), 1.55(m,4H,2CH2),
2.14(m,2H,CH2), 2.28(dd,J=15.0,6.0Hz,1H,CHH), 2.36(dd,J=15.0,6.0Hz,1H,CH H ), 3.48(m,2H,H-2,H-5), 3.59(dd,J=9.0,9.0Hz,1H,H-4), 3.71(dd,J=11.5,4.5H
z,1H,H-6a), 3.87(dd,J=11.5,2.5Hz,1H,H-6b), 4.10(dd,J=10.0,9.0Hz,1H,H-3),
4.60(d,J=12.0Hz,1H,CHHPh), 4.65(d,J=11.5Hz,2H,2CHHPh), 4.80(d,J=11.5Hz,
1H,CHHPh), 4.81(d,J=11.5Hz,1H,CHHPh), 4.83(d,J=12.0Hz,1H,CHHPh), 4.95(d,
J=8.0Hz,1H,H-1), 5.04(m,1H,lipid-3-H), 5.90(d,J=8.0Hz,1H,NH), 7.35(m,15H
,Ar-H). Anal. calcd for C57H87NO8・0.3H2O(914.32):C,74.44;H,9.60;N,1.52. Found; C,74.38;H,9.85;N,1.56.
【0132】 実施例33 化合物40の調製 乾燥ジクロロメタン(30ml)中化合物38(410mg、0.913mmol)の溶液に化合物
14(623mg、1.73mmol)およびDCC(564mg、2.74mmol)を添加した。混合物を
室温で24時間攪拌した。固体を濾過しジクロロメタン(4ml)で洗浄した。濾液
を濃縮し残さをシリカゲルクロマトグラフィ(ジクロロメタン中0.5ないし1%
メタノール)で精製し40(664mg、82%)を得た。TLC:Rf=0.33(ジクロロメ
タン中1%メタノール)。〔α〕D 22=−3.2(c 0.6、クロロホルム)。1H NMR(
300MHz,CDCl3):δ:0.90(t,J=7.0Hz,6H,2CH3), 1.25(m,38H,19CH2), 1.55(m,4H,
2CH2), 1.89(dd,J=7.0,6.0Hz,1H,OH), 2.15(m,2H,CH2), 2.27(dd,J=15.0,5.5Hz,
1H,CHH), 2.36(dd,J=15.0,6.0Hz,1H,CHH), 3.46(m,1H,H-5), 3.52(m,1H,H-4), 3
.59(dd,J=10.0,9.0Hz,1H,H-3), 3.70(m,1H,H-6a), 3.86(m,1H,H-6b), 4.10(dd,J
=10.0,8.0Hz,1H,H-2), 4.60(d,J=12.0Hz,1H,CHHPh), 4.64(d,J=11.5Hz,1H,CHHPh
), 4.65(d,J=11.5Hz,1H,CHHPh), 4.81(d,J=11.5Hz,2H,2CHHPh), 4.83(d,J=12.0H
z,1H,CHHPh), 4.95(d,J=8.0Hz,1H,H-1), 5.04(m,1H,lipid-3-H), 5.92(d,J=8.0H
z,1H,NH), 7.30(m,15H,Ar-H). Anal. calcd for C55H83NO8(886.26):C,74.47;H,
9.44;N,1.58. Found; C,74.25;H,9.44;N,1.64.
【0133】 実施例34 化合物41の調製 化合物28(312mg、0.65mmol)、14(200mg、0.44mmol)およびDCC(136mg、
0.66mmol)およびDMAP(27mg、0.22mmol)を乾燥ジクロロメタン(5ml)に溶解
した。混合物を室温で4時間攪拌した。固体を濾過し酢酸エチル(5ml)で洗浄
した。濾液を濃縮し残さをフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル
、8:1)で精製し41(398mg、98%)を得た。TLC:Rf=0.69(ヘキサン:酢
酸エチル、3:1)。〔α〕D 22=+32.0(c 0.5、クロロホルム)。1H NMR(300
MHz,CDCl3):δ:0.90(t,J=6.5Hz,6H,2CH3), 1.25(m,38H,19CH2), 1.52(m,4H,2CH 2 ), 2.16(t,J=7.5Hz,2H,CH2), 2.50(dd,J=16.0,6.0Hz,1H,CHH), 2.63(dd,J=16.0
,6.0Hz,1H,CHH), 3.71(dd,J=9.5,9.5Hz,1H,H-4), 3.78(dd,J=10.0,10.0Hz,1H,H-
6a), 3.94(m,1H,H-5), 3.98-4.08(m,2H,H-2,CHHCH=CH2), 4.21(m,1H,CHHCH=CH2)
, 4.29(dd,J=10.0,5.0Hz,1H,H-6b), 4.69,4.76(2d,J=12.0Hz,各1H,Troc-CH2), 4
.94(d,J=3.6Hz,1H,H-1), 5.16(m,1H,lipid-3-H), 5.30(m,2H,CH=CH2), 5.39(dd
,J=9.5,9.5Hz,1H,H-3), 5.42(d,J=10.0Hz,1H,NH), 5.53(s,1H,CH-Ph), 5.90(m,1
H,CH=CH2), 7.30-7.35(m,15H,Ar-H). Anal. calcd for C47H74Cl3NO10(919.46):
C,61.40;H,8.11;N,1.52. Found; C,61.40;H,8.19;N,1.58.
【0134】 実施例35 化合物42の調製 [ビス(メチルジフェニルホスフィン)](1,5−シクロオクタジエン)イリジ
ウム(I)ヘキサフルオロホスフェート(37mg、0.044mmol)を乾燥THF(5ml)に懸
濁し水素ガスを5分間泡状で導入し黄色がかった溶液を得、これを乾燥THF(5ml
)中41(400mg、0.44mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で2時間攪拌し
た。水(0.5ml)とN−ブロモスクシンイミド(NBS、117mg、0.66mmol)を次い
で添加し、反応を1時間長く攪拌した。溶媒除去から得られた残さを酢酸エチル
(200ml)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(20ml×2)で洗浄した。合わ
せた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮した。残さをフラッシュクロマトグラ
フィ(ヘキサン:酢酸エチル、4:1および3:1)で精製し42(314mg、82
%)をα/β=4:1の割合のアノマー混合物として得た。TLC:Rf=0.36(ヘキ
サン:酢酸エチル、3:1)。〔α〕D 22=−9.6(c 1.0、クロロホルム)。α-
異性体に対し1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.88(t,J=6.5Hz,6H,2CH3), 1.24(m,38H,
19CH2), 1.50(m,4H,2CH2), 2.16(t,J=7.5Hz,2H,CH2), 2.49(dd,J=15.0,5.0Hz,1
H,CHH), 2.60(dd,J=15.0,7.0Hz,1H,CHH), 3.65(d,J=4.0Hz,1H,OH), 3.70(dd,J=9
.5,9.5Hz,1H,H-4), 3.77(dd,J=10.0,10.0Hz,1H,H-6a), 4.03(m,1H,H-2), 4.17(m
,1H,H-5), 4.28(dd,J=10.0,4.5Hz,1H,H-6b), 4.67,4.75(2d,J=12.0Hz,各1H,Troc
-CH2), 5.15(m,1H,lipid-3-H), 5.35(dd,J=4.0,4.0Hz,1H,H-1), 5.43(dd,J=9.5
,9.5Hz,1H,H-3), 5.51(s,1H,CHPh), 5.81(d,J=10.0Hz,1H,NH), 7.32-7.47(m,5H,
Ar-H). Anal. calcd for C44H70Cl3NO10(879.39):C,60.10;H,8.02;N,1.59. Foun
d; C,60.11;H,8.09;N,1.61.
【0135】 実施例36 化合物43の調製 乾燥ジクロロメタン(30ml)中42(2.50g、2.88mmol)の溶液にトリクロロア
セトニトリル(8.64g、6.0ml、60.0mmol)およびDBU(10滴)を添加した。混合
物を室温で2時間攪拌し真空濃縮した(乾燥はしない)。残さをフラッシュクロ
マトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル:トリエチルアミン、6:1:1%および
5:1:15)で精製し43(2.40g、81%)を得た。TLC:Rf=0.25(ヘキサン:
酢酸エチル、8:1)。〔α〕D 22=+35.0(c 1.0、クロロホルム)。1H NMR(3
00MHz,CDCl3):δ:0.90(t,J=7.0Hz,6H,2CH3), 1.25(m,38H,19CH2), 1.50(m,4H,2
CH2), 2.20(t,J=7.5Hz,2H,CH2), 2.56(dd,J=15.5,5.5Hz,1H,CHH), 2.65(dd,J=15
.5,7.0Hz,1H,CHH), 3.81(dd,J=10.0,10.0Hz,1H,H-4), 3.83(dd,J=10.0,10.0Hz,1
H,H-6a), 4.06(m,1H,H-5), 4.25(ddd,J=10.0,9.0,4.0Hz,1H,H-2), 4.36(dd,J=10
.0,5.0Hz,1H,H-6b), 4.63,4.78(2d,J=12.0Hz,各1H,Troc-CH2), 5.18(m,1H,lipid
-3-H), 5.45(dd,J=10.0,10.0Hz,1H,H-3), 5.56(d,J=9.0Hz,1H,NH), 5.58(s,1H,
CHPh), 6.42(d,J=4.0Hz,1H,H-1), 7.30-7.45(m,5H,Ar-H), 8.73(s,H,NH). Anal.
calcd for C46H70Cl6N2O10(1023.78):C,53.97;H,6.89;N,2.74. Found; C,53.80
;H,6.77;N,2.80.
【0136】 実施例37 化合物44の調製 乾燥ジクロロメタン(6ml)中39(269mg、0.295mmol)および43(452mg、0
.442mmol)の溶液に分子篩(4Å、1.0g)を添加した。混合物を室温で20分間攪
拌し次いで0℃に冷却した。トリフルオロボロンエーテレート溶液(CH2Cl2中0.
15M、0.5ml)を滴下し反応混合物を0℃で30分間攪拌した。次いでトリエチルア
ミン(0.05ml)で処理した。固体を濾過しジクロロメタンで洗浄した。濾液を濃
縮し残さを酢酸エチルから沈殿しシリカゲルクロマトグラフィ(ジクロロメタン
中1.5%メタノール)で精製し44(340mg、65%)を得た。TLC:Rf=0.31(ジク
ロロメタン中2%メタノール)。〔α〕D 22=−13.3(c 0.7、クロロホルム)。 1 H NMR(300MHz,CDCl3+CD3OD):δ:0.88(t,J=6.5Hz,12H,4CH3), 1.24(m,72H,36CH 2 ), 1.52(m,8H,4CH2), 1.70(m,4H,2CH2), 1.94(m,4H,2CH2), 2.16(m,4H,2CH2),
2.27(dd,J=15.0,6.0Hz,1H,CHH), 2.35(dd,J=15.0,6.5Hz,1H,CHH), 2.49(dd,J=1
5.5,5.5Hz,2H,CHH), 2.59(dd,J=15.5,7.0Hz,1H,CHH), 3.35-4.14(m,10H,H-2,H-3
,H-4,H-5,H-6,H-2',H-4',H-5',H-6'a), 4.31(dd,J=10.0,5.5Hz,1H,H-6'b), 4.53
(d,J=8.0Hz,1H,H-1'), 4.57-4.69(m,5H,Cl3CCH2,3CHHPh), 4.75(dd,J=11.5Hz,1H
,CHHPh), 4.78(d,J=11.0Hz,1H,CHHPh), 4.88(d,J=12.0Hz,1H,CHHPh), 4.89(d,J
=8.0Hz,1H,H-1), 5.04(m,1H,lipid-3-H), 5.18(m,2H,H-3',lipid-3-H), 5.48(s
,1H,CHPh), 7.25-7.45(m,20H,Ar-H). Anal. calcd for C101H155Cl3N2O17(1755.
70):C,66.95;H,8.84;N,1.55. Found; C,66.83;H,8.63;N,1.66.
【0137】 実施例38 化合物45の調製 化合物30の調製で記載したと同じ方法を用い、化合物45を合成した。まず室
温で60時間酢酸エチル(500ml)中活性化亜鉛(5.0g)および80%酢酸で処理し
た44(224mg、0.126mmol)から粗アミンを得た。ジオキサンから凍結乾燥した
アミノ化合物(192mg、95%)を得た。そして、このアミン化合物(212mg、0.13
2mmol)および13(115mg、0.238mmol)をDCC(122mg、0.60mmol)および乾燥
ジクロロメタン(10mg)の存在で室温にて48時間で化合物45に変換した。純4
5(160mg、60%)は粗45をシリカゲルクロマトグラフィ精製(クロロホルム
中3%アセトン)して得た。TLC:Rf=0.30(ジクロロメタン中2%メタノール)
。〔α〕D 22=−8.9(c 0.7、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.88(
t,J=6.5Hz,18H,6CH3), 1.10-1.90(m,126H,63CH2), 2.14(t,J=7.0Hz,4H,2CH2),
2.26(m,6H,3CH2), 2.50(dd,J=15.0,5.5Hz,1H,CHH), 2.59(dd,J=15.5,7.5Hz,1H,C
HH), 3.40-4.14(m,10H,H-2,H-3,H-4,H-5,2H-6,H-2',H-4',H-5',H-6'a), 4.27(dd
,J=11.0,5.0Hz,1H,H-6'b), 4.60(d,J=11.5Hz,2H,2CHHPh), 4.66(d,J=12.0Hz,1H,
CHHPh), 4.73(d,J=8.0Hz,1H,H-1'), 4.74(d,J=11.5Hz,1H,CHHPh), 4.75(d,J=11
.5Hz,1H,CHHPh), 4.82(d,J=8.0Hz,1H,H-1), 4.86(d,J=12.0Hz,1H,CHHPh), 5.05(
m,2H,2lipid-3-H), 5.15(m,1H,lipid-3-H), 5.25(dd,J=10.0,10.0Hz,1H,H-3'),
5.48(s,1H,CHPh), 5.94(d,J=9.0Hz,1H,NH), 6.06(d,J=9.0Hz,1H,NH), 7.25-7.4
3(m,20H,Ar-H). Anal. calcd for C124H202N2O18・1.5H2O(2008.96):C,73.15;H,
10.14;N,1.37. Found; C,73.06;H,9.95;N,1.22.
【0138】 実施例39 化合物46の調製 乾燥THF(8ml)中45(148mg、0.074mmol)の溶液に分子篩(4Å、1.0g)を添
加した。混合物を室温で窒素下20分間攪拌した。ソジウムシアノボロハイドライ
ド(340mg、5.41mmol)を添加し混合物を0℃まで冷却した。HCl(g)/Et2O溶
液(〜3ml)を気体が出なくなるまでゆっくり滴下した。次に混合物を飽和重炭
酸ナトリウム溶液(50ml)に注ぎ入れジクロロメタン(100ml×3)で抽出した
。合わせた有機層を飽和ナトリウム溶液(20ml)で洗浄し硫酸ナトリウムで乾燥
し濃縮した。残さをフラッシュクロマトグラフィ(クロロホルム:アセトン、10
0:2から100:5までの勾配溶出)で精製し46(79mg、53%)を得た。TLC:R f =0.16(クロロホルム:アセトン、100:5)。〔α〕D 22=−16.0(c 0.2、ク
ロロホルム)。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ:0.89(t,J=6.5Hz,18H,6CH3), 1.08-1.9
4(m,126H,63CH2), 2.13-2.36(m,10H,5CH2), 2.51(dd,J=15.0,5.5Hz,1H,CHH), 2
.58(dd,J=15.0,8.0Hz,1H,CHH), 3.32(br.s,1H,OH), 3.43-3.77(m,8H,H-2,H-4,H-
5,2H-6,H-2',H-4',H-5',H-6'a), 3.86(ddd,J=10.0,8.5,8.5Hz,1H,H-2'), 3.92(d
d,J=9.0,9.0Hz,1H,H-3), 4.08(dd,J=11.0,2.5Hz,1H,H-6'b), 4.61(d,J=11.5Hz,1
H,CHHPh), 4.55(d,J=12.0Hz,1H,CHHPh), 4.56(d,J=8.5Hz,1H,H-1'), 4.57(d,J=
11.5Hz,1H,CHHPh), 4.60(d,J=11.5Hz,1H,CHHPh), 4.64(d,J=11.5Hz,1H,CHHPh),
4.72(d,J=11.5Hz,1H,CHHPh), 4.73(d,J=11.5Hz,1H,CHHPh), 4.79(d,J=7.5Hz,1H,
H-1), 4.83(d,J=12.5Hz,1H,CHHPh), 4.95(dd,J=10.5,9.0Hz,1H,H-3'), 4.95-5.0
8(m,2H,2lipid-3-H), 5.11(m,1H,lipid-3-H), 5.77(d,J=8.5Hz,1H,NH), 5.93(d
,J=8.5Hz,1H,NH), 7.30(m,20H,Ar-H). Anal. calcd for C124H204N2O18(2010.98
):C,74.06;H,10.22;N,1.39. Found; C,73.74;H,10.57;N,1.43.
【0139】 実施例40 化合物47の調製 化合物32の調製で記載したと同じ方法を用い、化合物46(68mg、0.034mmol
)と乾燥ジクロロメタン(3ml)中1−テトラゾール(10mg、0.144mmol)ジ
ベンゾイルジイソプロピルホスフォルアミジド(33mg、0.032ml、0.096mmol)お
よびm−クロロ過安息香酸(59mg、〜55%、0.19mmol)との反応から化合物47
を得た。1時間0℃で攪拌後、通常の作業を行い、残さを繰り返しのシリカゲル
クロマトグラフィ(クロロホルム中1ないし5%アセトンおよびトルエン:アセ
トン、18:1ないし12:1で勾配溶出)によって精製し47(65mg、85%)を得
た。TLC:Rf=0.22(クロロホルム中5%アセトン)。〔α〕D 22=−4.0(c 0.4
、クロロホルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.90(m,18H,6CH3), 1.25(m,114H,
57CH2), 1.45-1.70(m,12H,6CH2), 2.10-2.50(m,12H,6CH2), 3.52-3.93(m,9H,H
-2,H-3,H-4,H-5,H-6a,H-2',H-5',2H-6'), 4.09(br.d,J=11.0Hz,1H,H-6b), 4.43(
m,3H,CH 2Ph,H-4'), 4.56-4.91(m,12H,6CH 2Ph), 4.78(d,J=7.5Hz,1H,H-1'), 4.9
8(d,J=8.5Hz,1H,H-1), 5.05(m,2H,2lipid-3-H), 5.16(m,1H,lipid-3-H), 5.39(
dd,J=10.0,9.0Hz,1H,H-3'), 5.88(d,J=8.5Hz,1H,NH), 6.08(d,J=7.5Hz,1H,NH),
7.25(m,30H,Ar-H). Anal. calcd for C138H217N2O21P(2271.21):C,72.98;H,9.63
;N,1.23. Found; C,72.83;H,9.60;N,1.23.
【0140】 実施例41 化合物48の調製 THF-HOAc(10:1、90ml)中47(48mg、0.021mmol)の溶液にパラジウム/炭
素(5%、70mg)を添加した。混合物を室温で水素雰囲気下24時間攪拌した。固
体を濾過し濾液を真空濃縮した。残さをフラッシュクロマトグラフィ(クロロホ
ルム:メタノール:水、4:1:0および次に3:1:0.1)で精製し48(25m
g、68%)を得た。TLC:Rf=0.38(クロロホルム:メタノール:水、3:1:0.1
)。〔α〕D 22=+8.0(c 0.1、クロロホルム:メタノール、4:1)。ES-MS c
alcd for C96H181N2O21P(1729.3). Found 1728.3 (M+H)(負のモード)。 実施例42 化合物49の調製 乾燥ジクロロメタン(6ml)中40(290mg、0.328mmol)および43(503mg、0.
492mmol)の溶液に、分子篩(4Å、0.5g)を添加した。混合物を室温で窒素下2
0分間攪拌した。トリフルオロボロンエーテレート溶液(CH2Cl2中0.1M、1.3ml)
を20分以内に滴下した。混合物を1時間攪拌し飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ml
)に注ぎ入れジクロロメタン(20ml×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナ
トリウムで乾燥し濃縮した。残さをシリカゲルクロマトグラフィ(ジクロロメタ
ン中0.5ないし1%メタノール)で精製し49(457mg、80%)を得た。TLC:Rf=
0.21(クロロホルム中3%アセトン)。〔α〕D 22=−17.8 (c 0.6、クロロホ
ルム)。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ:0.90(t,J=7.0Hz,12H,4CH3), 1.25(m,76H,38C
H2), 1.52(m,8H,4CH2), 2.15(m,4H,2CH2), 2.26,2.35(2dd,J=14.0,6.0Hz,各1H,C
H2), 2.48(dd,J=15.0,5.5Hz,1H,CHH), 2.58(dd,J=15.0,7.0Hz,1H,CHH), 3.34-3.
78(m,8H,H-2,H-3,H-4,H-5,H-6a,H-2',H-4',H-5',H-6'a), 4.02-4.13(m,2H,H-6b,
H-5'), 4.30(dd,J=10.5,5.0Hz,1H,H-6'b), 4.52(d,J=8.0Hz,1H,H-1'), 4.57-4.9
0(m,8H,3CH 2Ph,Troc-CH2), 4.89(d,J=8.0Hz,1H,H-1), 5.02(m,1H,lipid-3-H), 5
.15(m,3H,NH,H-3',lipid-3-H), 5.55(s,1H,CHPh), 6.00(d,J=8.0Hz,1H,NH), 7.
25-7.45(m,20H,Ar-H). Anal. calcd for C99H151N2O17(1747.64):C,68.04;H,8.7
1;N,1.60. Found; C,67.92;H,8.85;N,1.64.
【0141】 実施例43 化合物50の調製 化合物13の調製のために記載したように、酢酸エチル(400ml)中80%酢酸と
活性化亜鉛(5.0g、76.5mmol)を室温にて60時間処理して49(740mg、0.424mm
ol)から化合物50を合成した。溶媒除去により得られた粗50(666mg、100%
)をジオキサンから凍結乾燥しさらに精製することなく使用した。
【0142】 実施例44 化合物51の調製 45のために記載した方法と同じ方法で、化合物50(175mg、0.11mmol)を乾
燥ジクロロメタン(5ml)中DCC(68mg、0.33mmol)の存在で14(101mg、0.22m
mol)と結合した。通常の作業の後、シリカゲルクロマトグラフィ(ジクロロメ
タン中1%メタノール)で51(150mg、67%)を得た。TLC:Rf=0.27(ジクロ
ロメタン中1%メタノール)。[α]D 22=−14.2(c0.5、クロロホルム)。1H NMR
(300MHz, CDCl3): δ=0.90(t, J=7.0Hz, 18H, 6CH3)、 1.25(m, 114H, 57CH2)
、 1.53(m, 12H, 6CH2)、 2.15(t, J=7.0Hz, 4H, 2CH2)、 2.23-2.39(m, 6H, 3C
H2)、 2.56(dd, J=15.5, 5.5Hz, 1H, CHH)、 2.60(dd, J=15.5, 7.0Hz, 1H, CHH )、 3.37-4.00(m, 9H, H-2, H-3, H-4, H-5, H-6a, H-2’, H-4’, H-5’, H-6
’a)、4.09(dd, J=11.0, 2.0Hz, 1H, H-6b)、 4.27(dd, J=11.0, 4.5Hz,1H, H-6
’b), 4.58-4.88(m, 7H, 3CH 2Ph, H-1’)、 4.82(d, J=7.5Hz, 1H, H-1) 、 5.
00-5.09(m, 2H, 2lipid-3-H)、 5.16(m, 1H, lipid-3-H)、 5.26(dd, J=10.0, 1
0.0Hz, 1H, H-3’)、 5.47(s, 1H, CHPh)、 5.93(d, J=8.5Hz, 1H, NH)、7.2
5-7.45(m, 20H, Ar-H)。Anal. Calcd for C124H202N2O18・0.5H2O(2008.96):
C, 73.80; H, 10.14; N, 1.39。Found C, 73.64; H,9.88; N,1.41。
【0143】 実施例45 化合物52の調製 31のために記載されたものと類似の方法で、化合物51(135mg、0.067mmol)
をソジウムシアノボロハイドライド(211mg、3.36mmol)および乾燥THF:CHCl3
(4:1、50ml)中HCl(g)/Et2Oで室温で処理した。通常の作業の後、フラ
ッシュクロマトグラフィ(クロロホルム中2%ないし5%のメタノール)で精製
し52(112mg、83%)を得た。TLC:Rf=0.20(ジクロロメタン中2%メタノー
ル)。[α]D 22=−13.5(c0.6、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=
0.89(t, J=6.5Hz, 18H, 6CH3)、 1.25(m, 114H, 57CH2)、 1.50(m, 12H, 6CH2)
、 2.14(t, J=7.0Hz, 2H, CH2)、 2.23-2.60(m, 10H, 5CH2)、 3.33(dd, J=3.3H
z, 1H, OH)、 3.44-3.96(m, 10H, H-2, H-3, H-4, H-5, H-6a, H-2’, H-4’, H
-5’, 2H-6’)、4.09(dd, J=10.0, 2.0Hz, 1H, H-6b)、 4.49(m, 9H, 4CH 2Ph, H
-1’)、 4.80(d, J=7.5Hz, 1H, H-1) 、 4.92-5.18(m, 4H, H-3’, 3lipid-3-H
)、 5.80(d, J=9.0Hz, 1H, NH)、5.95(d, J=8.5Hz, 1H, NH)、 7.30(m, 20H, Ar
-H)。Anal. Calcd for C124H204N2O18・H2O(2010.98): C, 73.40; H, 10.23;
N, 1.38。Found C, 73.40; H,10.04; N,1.38。
【0144】 実施例46 化合物53の調製 32のために記載したものと類似の方法で、化合物52(61mg、0.030mmol)を
乾燥ジクロロメタン(3.0ml)中1―テトラゾール(12.6mg、0.18mmol)およ
びジベンジルジイソプロピルホスフォルアミダイト(42mg、0.041ml、0.12mmol
)で処理した。ついでm-CPBA(75mg、55%、0.24mmol)で処理した。通常の作業
の後、シリカゲルクロマトグラフィ(クロロホルム中1ないし5%のアセトン、
そして次にトルエン:アセトン、18:1ないし12:1)で精製し53(58mg、85
%)を得た。TLC:Rf=0.17(クロロホルム中1%アセトン)。[α]D 22=−3.1(
c0.35、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.87(t, J=6.5Hz, 18H,
6CH3)、 1.24(m, 114H, 57CH2)、 1.40-1.57(m, 12H, 6CH2)、2.11-2.50(m, 12H
, 6CH2)、 3.52-3.94(m, 9H, H-2, H-3, H-4, H-5, H-6a, H-2’, H-5’, 2H-6
’)、4.09(dd, J=11.0, 2.0Hz, 1H, H-6b)、 4.44(m, 3H, 4CH 2Ph, H-4’)、 4.
56-4.90(m, 12H, 6CH 2Ph, H-4’)、 4.78(m, J=8.0Hz, 1H, H-1’) 、4.98(d, J
=8.0Hz, 1H, H-1) 、 5.05(m, 2H, 2lipid-3-H)、 5.16(m, 1H, lipid-3-H)、5
.39(dd, J=10.0, 9.0Hz, 1H, H-3’)、5.88(d, J=8.5Hz, 1H, NH)、6.08(d, J=8
.0Hz, 1H, NH)、 7.25(m, 30H, Ar-H)。Anal. Calcd for C138H217N2O21P・0.5
H2O(2271.21): C, 72.69; H, 9.63; N, 1.22。Found C, 72.45; H, 9.32; N,1
.19。
【0145】 実施例47 化合物54の調製 33のために記載したものと類似の方法で、化合物53(54mg、0.028mmol)をT
HF:酢酸、10:1(90ml)中パラジウム/炭素(5%、70mg)を用い水素雰囲気
中で54(30mg、62%)に変換した。TLC:Rf=0.35(クロロホルム:メタノー
ル:水、3:1:0.1)。[α]D 22=−10.0(c0.1、クロロホルム:メタノール、
4:1)。ES-MS Calcd for C96H181N2O21P:1729.3。Found 1728(M-H)(負の
モード)。
【0146】 実施例48 化合物55の調製 30のために記載したものと類似の方法で、化合物50(300mg、0.19mmol)を
ジクロロメタン:DMF(4:1、50ml)中化合物5(222mg、0.475mmol)で結合
させた。シリカゲルクロマトグラフィ(クロロホルム中2ないし6%アセトン)
で精製し55(256mg、66%)を得た。TLC:Rf=0.33(クロロホルム:アセトン
、9:1)。[α]D 22=−24.0(c0.2、クロロホルム:メタノール、5:1)。1 H NMR(300MHz, CDCl3:CD3OD、4:1): δ=0.98(t, J=6.5Hz, 18H, 6CH3)、 1
.25(m, 108H, 54CH2)、 1.40-1.60(m, 14H, 7CH2)、2.07-2.63(m, 12H, 6CH2)、
3.12(t, J=7.0Hz, 2H, NCH2)、 3.45-3.90(m, 9H, H-2, H-3, H-4, H-5, H-6a,
H-2’, H-4’, H-5’, H-6’a)、4.10(dd, J=11.0, 2.0Hz, 1H, H-6b)、4.31(d
d, J=11.0, 5.5Hz, H-6’b)、 4.48(t, J=6.5Hz, 1H, Asp- α -H)、4.56-4.87
(m, 7H, 3CH 2Ph, H-1’)、 4.85(d, J=8.0Hz, 1H, H-1) 、 5.08-5.19(m, 2H,
2lipid-3-H)、 5.34(dd, J=10.0, 10.0Hz, 1H, H-3’)、5.51(s, 1H, CHPH)、 7
.20-7.45(m, 20H, Ar-H)。Anal. Calcd for C123H200N4O18・H2O(2022.95): C
, 72.38; H, 9.97; N, 2.74。Found C, 72.19; H,9.68; N,2.70。
【0147】 実施例49 化合物56の調製 31のために記載したものと類似の方法で、化合物55(220mg、0.109mmol)を
ソジウムシアノボロハイドライド(1.37g、21.78mmol)および乾燥THF:CHCl3
4:1)中HCl(g)/EtO2を用いて室温で処理し、56(150mg、68%)を得た
。TLC:Rf=0.20(ジクロロメタン中2%メタノール)。[α]D 22=−14.0(c0.2
、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3-CD3OD、4:1): δ=0.72(t, J=6.5
Hz, 18H, 6CH3)、 1.10(m, 108H, 54CH2)、 1.21-1.46(m, 14H, 7CH2)、1.96-2.
39(m, 12H, 6CH2)、 2.15(d, J=6.0Hz, 1H, OH)、 2.95(m, 2H, NCH2)、3.30-3.
77(m, 10H, H-2, H-3, H-4, H-5, H-6a, H-2’, H-4’, H-5’, H-6’)、3.96(d
d, J=11.0, 2.0Hz, 1H, H-6b)、4.31(m, 1H, Asp- α -H)、4.35-4.68(m, 9H,
4CH 2Ph, H-1)、 4.48(d, J=8.0Hz, 1H, H-1’) 、4.86(dd, J=10.0, 9.0Hz, 1H,
H-3’) 、 4.96(m, 2H, 2lipid-3-H)、 7.10(m, 20H, Ar-H)。Anal. Calcd fo
r C123H202N4O18・1.5H2O(2024.96): C, 72.00; H, 10.07; N, 2.73。Found C
, 71.97; H,9.91; N,2.69。
【0148】 実施例50 化合物57の調製 32のために記載したものと類似の方法で、化合物56(85mg、0.042mmol)を
57(80mg、83%)に変えた。TLC:Rf=0.37(クロロホルム:アセトン、9:
1)。[α]D 22=−6.2(c0.4、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0
.88(m, 18H, 6CH3)、 1.23(m, 108H, 54CH2)、 1.25-1.60(m, 14H, 7CH2)、 2.1
2-2.57(m, 12H, 6CH2)、 3.15(m, 2H, NCH2)、 3.48-3.92(m, 9H, H-2, H-3,
H-4, H-5, H-6a, H-2’, H-5’, 2H-6’)、4.10(br.d, J=11.0Hz, 1H, H-6b)、
4.37-4.90(m, 16H, H-1, H-1’, H-4’, Asp-α-H, 6CH 2Ph)、5.08(m, 2H, 2lip
id-3-H)、 5.32(dd, J=10.0, 9.0Hz, 1H, H-3’) 、6.20(d, J=8.0Hz, 1H, NH)
、6.62(d, J=8.0Hz, 1H, NH) 、 7.08(m, 2H, 2NH)、 7.25(m, 30H, Ar-H)。An
al. Calcd for C137H215N4O21P・1.5H2O(2285.19): C, 71.16; H, 9.50; N, 2
.42。Found C, 71.02; H,9.43; N,2.23。
【0149】 実施例51 化合物58の調製 33のために記載したものと類似の方法で、化合物57(52mg、0.023mmol)を
58(32mg、80%)に変えた。TLC:Rf=0.29(クロロホルム:メタノール:水
、3:1:0.1)。[α]D 22=−10.0(c0.1、クロロホルム:メタノール、4:1
)。ES-MS Calcd for C95H179N4O21P:1743.3。Found 1742(M-H)(負のモード
)。
【0150】 実施例52 化合物60の調製 (1)化合物59:乾燥アセトニトリル(250ml)中34(15.95g、40.13mmol)
の溶液に、ベンズアルデヒドジメチルアセタール(18.32g、18.01ml、120.4mmol
)およびp−トルエンスルホン酸(328mg、1.73mmol)を添加した。室温で窒素
雰囲気下に1.5時間撹拌後、トリエチルアミン(2ml)を添加して反応を終えた。
次に真空濃縮し残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル、7
:3)で精製し、59(13.93g、71%)を得た。 (2)乾燥DMF(15ml)中59(2.02g、4.14mmol)の溶液を水素化ナトリウム(
230mg、9.58mmol)、臭化アリル(0.75g、0.50ml、6.21mmol)および乾燥DMF(2
0ml)の混合物に10分以内で滴下した。次に反応混合物を室温で3時間撹拌した。
36のために記載したものと類似の作業を行いシリカゲルクロマトグラフィ(ヘ
キサン:酢酸エチル、5:1)によって精製し、3−O−アリル化合物(1.79g
、82%)を得た。 (3)3−O−アリル化合物(5.79g、11.0mmol)を酢酸−水(4:1、130ml)
で65℃にて6時間処理した。溶媒を除去し残渣をフラッシュクロマトグラフィ(
ヘキサン:酢酸エチル、1:2)で精製し、4,6−ジハイドロキシ化合物(4.91g
、95%)を得た。 (4)化合物60:上記4,6−ジハイドロキシ化合物(4.79g、10.91mmol)の乾
燥ピリジン(50ml)溶液にトエイフェニルメチルクロライド(6.38g、22.86mmol
)およびDMAP(226mg、2.18mmol)を添加した。反応混合物を室温で6時間撹拌
し、ついで35℃で16時間撹拌した。溶媒除去の残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィ(ヘキサン:酢酸エチル、4:1)で精製し60(5.87g、79%)を得た。TLC
:Rf=0.66(ヘキサン:酢酸エチル、1:2)。[α]D 22=−37.2(c1.0、クロ
ロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=2.71(d, J=2.8Hz, 1H, OH)、 3.46(m
, 2H, 2H-6)、3.59(m, 1H, H-5)、 3.80(m, 1H, H-4)、 3.95(m, 1H, CHHCH=CH 2 )、 4.15(dd, J=10.0, 8.5Hz, 1H, H-3) 、 4.16(m, 1H, CHHCH=CH2)、 4.25
(dd, J=10.0, 8.0Hz, 1H, H-2) 、4.55(d, J=12.0Hz, CHHPh) 、4.84(d, J=12.0
Hz, 1H, CHHPh) 、4.85(m, 1H, CHH=CH)、5.02(m, 1H, CHHPh) 、5.19(d, J=8.0
Hz, 1H, H-1) 、 5.59(m, 1H, CH2=CH) 、7.09-7.90(m, 24H, Ar-H)。Anal. Ca
lcd for C43H39NO7(681.78): C, 75.75; H, 5.76; N, 2.04。Found C, 75.37;
H, 5.67; N,2.04。
【0151】 実施例53 化合物61の調製 水素化ナトリウム(200mg、8.33mmol)、臭化ベンジル(1.01g、0.70ml、8.35mm
ol)および乾燥DMF(20ml)の混合物に乾燥DMF(20ml)中60(3.80g、5.57mmo
l)の溶液を10分以内に滴下した。室温で3時間撹拌した後、メタノール(4ml)
を添加しさらに10分間撹拌を続けた。ついで反応物を氷冷飽和塩化ナトリウム溶
液(500ml)に注入しジクロロメタン(200ml×3)で抽出した。合わせた有機層
を硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(ヘキ
サン:酢酸エチル、4:1)で精製し61(2.45g、57%)を得た。TLC:Rf=0.
67(ヘキサン:酢酸エチル、2:1)。[α]D 22=−37.2(c1.0、クロロホルム
)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=3.32(dd, J=10.0, 3.5Hz, 1H, H-6a)、 3.62(
m, 1H, H-5)、3.69(dd, J=10.0, 1.0Hz, 1H, H-6b) 、 3.93(m, 1H, CHHCH=CH2)
、 3.96(m, 1H, H-4) 、4.25(m, 1H, CHHCH=CH2) 、4.27(dd, J=10.5, 8.5Hz,
1H, H-2) 、4.42(dd, J=10.5, 8.5Hz, 1H, H-3) 、 4.44(d, J=10.0Hz, 1H, CHH Ph) 、4.66(d, J=12.0Hz, 1H, CHHPh) 、 4.70(d, J=10.0Hz, 1H, CHHPh) 、
4.83(m, 1H, CHH=CH) 、4.83(m, 1H, CHH=CH) 、4.99(d, J=12.0Hz, 1H, CHHPh)
、5.02(m, 1H, CHH=CH) 、5.27(d, J=8.5Hz, 1H, H-1), 5.59(m, 1H, CH2=CH)
、6.92-7.90(m, 29H, Ar-H)。Anal. Calcd for C50H45NO7・0.5H2O(771.91):
C, 76.90; H, 5.94; N, 1.79。Found C, 76.72; H, 6.11; N,1.78。
【0152】 実施例54 化合物62の調製 化合物61(1.50g、1.94mmol)を酢酸:水:アリルアルコール(8:2:1、2
20ml)に溶解し、この溶液を110℃で1時間加熱した。次に溶媒を真空除去し残
渣をフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル、2.5:1ついで2:
1)で精製し62(0.90g、87%)を得た。TLC:Rf=0.33(ヘキサン:酢酸エチ
ル、2:1)。[α]D 22=−16.3(c1.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl 3 ): δ=1.90(dd, J=6.0, 6.0Hz, 1H, OH)、 3.52(m, 1H, H-6a)、3.55(dd, J=9
.5, 8.5Hz, 1H, H-4) 、 3.75(m, 1H, H-5)、3.90(m, 2H, H-6b, CHHCH=CH2) 、
4.20(m, 2H, H-3, CHHCH=CH2) 、4.28(dd, J=10.0, 8.0Hz, 1H, H-2) 、4.52(d,
J=12.0Hz, 1H, CHHPh) 、4.68(d, J=10.5Hz, 1H, CHHPh) 、 4.79(d, J=12.0H
z, 1H, CHHPh) 、 4.80(m, 1H, CHH=CH) 、4.84(d, J=10.5Hz, 1H, CHHPh) 、5
.00(m, 1H, CHH=CH) 、5.23(d, J=8.0Hz, 1H, H-1), 5.55(m, 1H, CH2=CH) 、7.
10-7.85(m, 14H, Ar-H)。Anal. Calcd for C31H31NO7・0.7H2O(529.59): C, 6
8.67; H, 6.02; N, 2.58。Found C, 68.46; H, 5.93; N,2.53。
【0153】 実施例55 化合物63の調製 化合物62(0.90g、1.70mmol)を95%エタノール(60ml)に溶解し、これにヒ
ドラジン一水和物(3ml)を添加した。混合物を2時間還流下に加熱した。つい
で溶媒を真空除去し残渣をフラッシュクロマトグラフィ(ジクロロメタン中1%
メタノール)で精製し63(525mg、77%)を得た。TLC:Rf=0.28(ジクロロメ
タン中3%メタノール)。[α]D 22=−17.0(c0.5、クロロホルム)。1H NMR(30
0MHz, CDCl3): δ=1.75(s, 3H, NH2, OH)、 2.87(dd, J=9.5, 8.0Hz, 1H, H-2)
、 3.35(dd, J=9.5, 9.5Hz, 1H, H-4) 、 3.36(m, 1H, H-5)、3.57(dd, J=9.5,
9.5Hz, 1H, H-3) 、 3.72(dd, J=12.0, 4.0Hz, 1H, H-6a) 、 3.88(dd, J=12.0,
2.5Hz, 1H, H-6b) 、4.24(m, 1H, CHHCH=CH2) 、4.36(d, J=8.0Hz, 1H, H-1)
、 4.42(m, 1H, CHHCH=CH2) 、4.62(d, J=11.5Hz, 1H, CHHPh) 、4.64(d, J=1.0
Hz, 1H, CHHPh) 、4.82(d, J=11.0Hz, 1H, CHHPh) 、 4.88(d, J=11.5Hz, 1H,
CHHPh) 、5.18-5.33(m, 2H, CH 2=CH) 、5.97(m, 1H, CH2=CH) 、7.30(m, 10H, A
r-H)。
【0154】 実施例56 化合物64の調製 化合物40のために記載したのと類似の方法で、化合物63(510mg、1.28mmol
)をDCC(659mg、3.20mmol)の存在で14(870mg、1.92mmol)と結合し、シリ
カゲルクロマトグラフィ(クロロホルム中2ないし5%アセトン)後、64(85
3mg、80%)を得た。TLC:Rf=0.38(ジクロロメタン中%メタノール)。[α]D 2 2 =−6.0(c1.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.89(t, J=6.5
Hz, 6H, 2CH3)、 1.25(br.s, 38H, 19CH2)、 1.59(m, 4H, 2CH2)、 1.86(t, J=7
.0Hz, 1H, OH) 、2.23(t, J=7.5Hz, 2H, CH2)、 2.37(dd, J=15.0, 5.5Hz, 1H,
CHH) 、2.48(dd, J=15.0, 5.5Hz, 1H, CHH) 、 3.40(m, 2H, H-2, H-5) 、3.52
(dd, J=9.5, 8.5Hz, 1H, H-4) 、3.70(m, 1H, H-6a) 、3.85(m, 1H, H-6b) 、 4
.00(dd, J=10.0, 8.5Hz, 1H, H-3) 、4.14(m, 1H, CHHCH=CH2) 、4.26(m, 1H, C
HHCH=CH2) 、4.59(d, J=11.5Hz, 1H, CHHPh) 、4.63(d, J=11.0Hz, 1H, CHHPh)
、4.82(d, J=11.0Hz, 1H, CHHPh) 、4.83(d, J=11.5Hz, 1H, CHHPh) 、4.96(d,
J=8.0Hz, 1H, H-1) 、5.08(m, 1H, lipid-3-H) 、5.13(m, 1H, CHH=CH) 、5.13(
m, 2H, CHH=CH) 、5.88(m, 1H, CH =C H2) 、6.00(d, J=8.0Hz, 1H, NH) 、7.35
(m, 10H, Ar-H)。Anal. Calcd for C51H81NO8・0.7H2O(836.20): C, 72.17; H
, 9.78; N, 1.65。Found C, 72.07; H, 9.81; N,1.72。
【0155】 実施例57 化合物65の調製 化合物44のために記載したのと類似の方法で、化合物65をイミド化合物43
(1.15g、1.12mmol)およびグリコシル受容体64(652mg、0.75mmol)とBF3
ーテル化合物(CH2Cl2、3.5ml中0.15M)を用いて調製した。シリカゲルクロマト
グラフィ(クロロホルム中1ないし2%アセトン)後、65(1.30g、83%)を
得た。TLC:Rf=0.36(クロロホルム中6%アセトン)。[α]D 22=−18.6(c0.5
、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.86(t, J=6.5Hz, 12H, 4CH3)
、 1.22(br.s, 76H, 38CH2)、 1.53(m, 8H, 4CH2)、 2.15(t, J=7.5Hz, 2H, CH2 ) 、2.20(t, J=7.5Hz, 2H, CH2)、 2.32(dd, J=14.0, 5.5Hz, 1H, CHH) 、2.42
(dd, J=14.0, 6.0Hz, 1H, CHH) 、2.47(dd, J=15.0, 5.0Hz, 1H, CHH) 、2.57(d
d, J=15.0, 7.0Hz, 1H, CHH) 、 3.34-4.21(m, 12H, H-2, H-3, H-4, H-5, 2H-6
, H-2’, H-4’, H-5’, H-6’a, CH 2CH=CH2 ) 、4.30(dd, J=10.0, 5.0Hz, 1H,
H-6’b) 、4.51(d, J=8.5Hz, 1H, H-1’) 、4.57(m, 4H, 2CHHPh, CCl3CCH 20)
、 4.78(d, J=11.0Hz, 1H, CHHPh) 、4.85(d, J=11.5Hz, 1H, CHHPh) 、4.88(d,
J=8.0Hz, 1H, H-1) 、5.00-5.25(m, 5H, 2lipid-3-H, CH 2=CH) 、5.45(s, 1H,
CHPh) 、5.85(m, 1H, CH=CH2) 、6.00(d, J=8.0Hz, 1H, NH) 、7.30(m, 15H, Ar
-H)。Anal. Calcd for C95H149Cl3N2O17・(1697.58): C, 67.21; H, 8.85; N,
1.65。Found C, 66.99; H, 8.96; N,1.65。
【0156】 実施例58 化合物67の調製 (1)化合物66:化合物50のために記載したと類似の方法で、化合物65(
350mg、0.206mmol)を活性化亜鉛(9.0g)および酢酸エチル中80%酢酸(500ml
)を用い室温で処理し66(314mg、100%)を得た。これを直接次の工程に用い
た。 (2)化合物67:化合物66(304mg、0.20mmol)14(191mg、042mmol)お
よびDCC(130mg、0.62mmol)を乾燥ジクロロメタン(10ml)に溶解した。混合物
を室温で24時間撹拌し固体を濾過した。濾液を濃縮し残渣をフラッシュクロマト
グラフィ(クロロホルム中2%アセトン)で精製し、67(220mg、56%)を得
た。TLC:Rf=0.25(クロロホルム中5%アセトン)。[α]D 22=−16.0(c0.5、
クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.89(t, J=6.5Hz, 18H, 6CH3)、
1.23(br.s, 114H, 57CH2)、 1.55(m, 12H, 6CH2)、 2.13-2.48(m, 10H, 5CH2)
、2.50(dd, J=15.0, 5.5Hz, 1H, CHH) 、2.59(dd, J=15.0, 7.5Hz, 1H, CHH) 、
3.38-4.24(m, 12H, H-2, H-3, H-4, H-5, 2H-6, H-2’, H-4’, H-5’, H-6’a,
CH 2CH=CH2 ) 、4.30(dd, J=10.5, 5.5Hz, 1H, H-6’b) 、4.58(d, J=11.0Hz, 1
H, CHHPh) 、4.59(d, J=12.0Hz, 1H, CHHPh) 、4.73(d, J=8.5Hz, 1H, H-1’)
、4.77(d, J=12.0Hz, 1H, CHHPh) 、4.83(d, J=8.0Hz, 1H, H-1) 、4.85(d, J=1
1.0Hz, 1H, CHHPh) 、4.99-5.30(m, 6H, H-3’, CH 2=CH, 3lipid-3-H) 、5.48(s
, 1H, CHPh) 、5.87(m, 1H, CH2=CH) 、5.91(d, J=8.5Hz, 1H, NH) 、6.07(d, J
=8.0Hz, 1H, NH) 、7.35(m, 15H, Ar-H)。Anal. Calcd for C120H200N2O18(1958
.90): C, 73.58; H, 10.30; N, 1.43。Found C, 73.40; H, 10.70; N,1.39。
【0157】 実施例59 化合物68の調製 化合物31のために記載したと類似の方法で、化合物67(194mg、0.10mmol)
を68(130mg、67%)に変換した。TLC:Rf=0.22(クロロホルム中8%アセト
ン)。[α]D 22=−9.6(c0.5、クロロホルム)。1H NMR(600MHz, CDCl3): δ=0
.89(t, J=7.0Hz, 18H, 6CH3)、 1.25(br.s, 114H, 57CH2)、 1.49-1.58(m, 12H,
6CH2)、 2.21(t, J=8.0Hz, 2H, CH2)、2.26(m, 3H, CH2, CHH)、2.27(t, J=8.0
Hz, 2H, CH2)、2.33(dd, J=14.0, 6.0Hz, 1H, CHH) 、2.36(dd, J=15.0, 6.5Hz,
1H, CHH) 、2.43(dd, J=15.0, 6.5Hz, 1H, CHH) 、2.50(dd, J=16.5, 6.5Hz, 1
H, CHH) 、2.53(dd, J=16.5, 8.0Hz, 1H, CHH) 、3.28(d, J=3.0Hz, 1H, OH) 、
3.43(m, 2H, H-4, H-5’) 、3.54(m, 2H, H-2’, H-6a) 、3.62(ddd, J=10.0, 9
.0, 3.0Hz, 1H, H-4’) 、3.71(m, 3H, H-5, 2H-6’) 、3.84(m, 2H, H-3, H-2
’) 、4.06(dd, J=11.0, 2.5Hz, 1H, H-6b) 、4.10-4.20(m, 2H, CH 2CH=CH2) 、
4.52(d, J=12.0Hz, 1H, CHHPh) 、4.58(m, 4H, H-1’, 3CHHPh) 、4.74(d, J=10
.5Hz, 1H, CHHPh) 、4.80(d, J=8.0Hz, 1H, H-1) 、4.83(d, J=11.5Hz, 1H, CHH Ph) 、4.95(dd, J=10.0, 9.0Hz, 1H, H-3’) 、5.02(m, 1H, lipid-3-H) 、5.10
(m, 3H, 2lipid-3-H, CHH=CH) 、5.22(m, 1H, CHH=CH) 、5.77(d, J=9.0Hz, 1H,
NH) 、5.85(m, 1H, CH2=CH) 、5.98(d, J=8.0Hz, 1H, NH) 、7.30(m, 15H, Ar-
H)。Anal. Calcd for C120H202N2O18(1960.92): C, 73.50; H, 10.38; N, 1.4
3。Found C, 73.25; H, 10.95; N,1.60。
【0158】 実施例60 化合物69の調製 化合物32のために記載したと類似の方法で、化合物68(117mg、0.060mmol)
を69(81mg、61%)に変換した。これを繰り返しのフラッシュクロマトグラフ
ィ(まずクロロホルム中1ないし3%のアセトン、次にトルエン:アセトン、15
:1ないし12:1、続いてヘキサン:アセトン、6:1ないし5:1)で精製し
た。TLC:Rf=0.46(クロロホルム中9%アセトン)。[α]D 22=−4.8(c0.33、
クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.89(t, J=6.5Hz, 18H, 6CH3)、
1.25(br.s, 114H, 57CH2)、 1.45-1.55(m, 12H, 6CH2)、 2.19-2.51(m, 12H, 6
CH2)、3.45-4.23(m, 12H, H-2, H-3, H-4, H-5, 2H-6, H-2’, H-5’, 2H-6’,
CH 2CH=CH2 ) 、4.50(m, 3H, H-4’, CH 2Ph) 、4.58(d, J=12.5Hz, 2H, 2CHHPh)
、4.75(d, J=11.0Hz, 1H, CHHPh) 、4.80(d, J=8.0Hz, 1H, H-1) 、4.88(m, 5H
, 5CHHPh) 、4.99(d, J=8.0Hz, 1H, H-1’) 、5.05-5.26(m, 5H, 3lipid-3-H, C H 2 =CH) 、5.41(dd, J=10.0, 9.0Hz, 1H, H-3’) 、5.86(m, 1H, CH2=CH) 、5.93
(d, J=8.0Hz, 1H, NH) 、6.09(d, J=7.5Hz, 1H, NH) 、7.30(m, 25H, Ar-H)。An
al. Calcd for C134H215N2O21P (2221.15): C, 72.46; H, 9.76; N, 1.26。Fo
und C, 72.21; H, 9.92; N,1.27。
【0159】 実施例61 化合物70の調製 化合物33のために記載したと類似の方法で、化合物69(73mg、0.035mmol)
を70(55mg、95%)に変換した。TLC:Rf=0.35(クロロホルム:メタノール
:水、3:1:0.1)。[α]D 22=+6.0(c0.1、クロロホルム:メタノール、4:
1)。ES-MS Calcd for C99H187N2O21P:1771.3。Found(負のモード) 1770.3
(M-H)、1771.3(M-H、同位体のピーク)。
【0160】 実施例62 化合物71の調製 化合物42のために記載したと類似の方法で、化合物65(350mg、0.195mmol)
を71(200mg、62%)に変換した。TLC:Rf=0.30(クロロホルム中5%アセト
ン)。[α]D 22=−25.7(c0.83、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ
=0.90(t, J=6.5Hz, 12H, 4CH3)、 1.25(br.s, 76H, 38CH2)、 1.55(m, 8H, 4CH2 )、 1.70(s, 1H, OH)、2.17(t, J=7.0Hz, 2H, 4CH3)、2.26(t, J=7.0Hz, 2H, CH 2 )、2.43(m, 2H, CH2)、2.50(dd, J=14.0, 5.5Hz, 1H, CHH)、2.60(dd, J=15.0,
7.5Hz, 1H, CHH)、3.40-3.90(m, 9H, H-2, H-3, H-4, H-5, H-6a, H-2’, H-5
’, H-6’a)、4.13(br.d, J=10.0Hz, 1H, H-6b), 4.34(dd, J=10.0, 5.0Hz, 1H,
H-6’b)、 4.51, 4.52(2d, J=8.5Hz, 各1H, H-1, H-1’) 、4.60(d, J=12.5Hz,
1H, CHHPh) 、4.66(m,3H, CHHPh, Cl3CCH2O), 4.90(d, J=12.5Hz, 1H, CHHPh)
、4.98(d, J=11.5Hz, 1H, 5CHHPh) 、5.04-5.25(m, 3H, H-3’, 2lipid-3-H) 、
5.49(s, 1H, CHPh), 6.02(d, J=5.0Hz, 1H, NH) 、7.40(m, 15H, Ar-H)。Anal.
Calcd for C92H145Cl3N2O17・0.8H2O (1657.52): C, 66.06; H, 8.84; N, 1.6
7。Found C, 66.06; H, 8.84; N,1.64。
【0161】 実施例63 化合物72の調製 化合物28のために記載したと類似の方法で、化合物71(670mg、0.405mmol)
をDCC(208mg、1.01mmol)およびDMAP(25mg、0.20mmol)の存在で17(270mg
、0.81mmol)と結合した。反応は72時間で完了した。シリカゲルクロマトグラフ
ィ(ジクロロメタン:ヘキサン:アセトン、2:1:3;およびジクロロメタン
中1%メタノール)で72(570mg、71%)を得た。TLC:Rf=0.60(ジクロロメ
タン:ヘキサン:アセトン、10:5:1)。[α]D 22=−20.0(c1.0、クロロホ
ルム)。1H NMR(600MHz, CDCl3): δ=0.88(t, J=7.0Hz, 15H, 5CH3)、 1.25(m,
74H, 37CH2)、 1.53(m, 10H, 5CH2)、 2.17(t, J=7.5Hz, 2H, CH2)、2.22(dd,
J=15.0, 6.0Hz, 1H, CHH)、2.24(t, J=7.5Hz, 2H, CH2)、2.34(dd, J=15.0, 6.5
Hz, 1H, CHH) 、2.45(dd, J=16.0, 5.0Hz, 1H, CHH) 、2.50(dd, J=15.5, 5.5Hz
, 1H, CHH) 、2.55(dd, J=16.0, 7.5Hz, 1H, CHH) 、2.59(dd, J=15.5, 7.5Hz,
1H, CHH) 、3.38(ddd, J=10.0, 10.0, 5.0Hz, 1H, H-5’) 、3.56(m, 2H, H-4,
H-5) 、3.62(m, 1H, H-2) 、3.64(dd, J=10.0, 10.0Hz, 1H, H-4’) 、3.69(dd,
J=11.0, 5.0Hz, 1H, H-6a) 、3.76(dd, J=10.0, 10.0Hz, 1H, H-6’a) 、3.83(
m, 1H, lipid-3-H)、3.95(m, 1H, H-2’) 、4.05(br.d, J=11.0Hz, 1H, H-6b)
、4.32(dd, J=10.0, 5.0Hz, 1H, H-6’b) 、4.45(d, J=11.0Hz, 1H, CHHPh) 、4
.48(d, J=11.0Hz, 2H, 2CHHPh) 、4.51(d, J=8.0Hz, 1H, H-1) 、4.59(d, J=8.0
Hz, 1H, H-1’) 、4.60-4.67(m, 4H, 2CHHPh, Cl3CCH2O)、4.85(d, J=12.0Hz, 1
H, CHHPh) 、5.01(m, 1H, lipid-3-H) 、5.12(d, J=9.0Hz, 1H, NH) 、5.19(m,
4H, H-3, H-3’, 2lipid-3-H)、5.48(s, 1H, CHPh) 、5.71(d, J=8.0Hz, 1H, NH
) 、7.20-7.45(m, 20H, Ar-H)。Anal. Calcd for C113H177Cl3N2O19(1974.00):
C, 68.76; H, 9.04; N, 1.42。Found C, 68.68; H, 9.10; N,1.39。
【0162】 実施例64 化合物74の調製 (1)化合物73:化合物50の調製のために記載したと類似の方法で、化合物
72(550mg、0.279mmol)を酢酸エチル(500mg)中80%酢酸と活性化亜鉛(9.0
g)で室温にて処理して73(500mg、100%)を得た。TLC:Rf=0.12(ジクロロ
メタン中2%メタノール)。 (2)化合物74:化合物73(270mg、0.15mmol)、5(211mg、0.45mmol)お
よびDCC(139mg、0.68mmol)、を乾燥CH2Cl2:DMF(4:1、15ml)に溶解し混
合物を室温で24時間撹拌した。溶媒を除去し残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
(クロロホルム中3ないし7%アセトン)で74(220mg、65%)を得た。TLC:
Rf=0.15(クロロメタン中8%アセトン)。[α]D 22=−20.0(c0.5、クロロホ
ルム)。1H NMR(600MHz, CDCl3): δ=0.90(m, 126H, 63CH2)、 1.50(m, 14H, 7
CH2)、2.13(m, 2H, CH2)、2.16-2.25(m, 5H, 2CH2, CHH)、 2.31(dd, J=15.5, 7
.0Hz, 1H, CHH)、2.36(dd, J=15.0, 7.0Hz, 1H, CHH)、2.45(dd, J=16.0, 5.0Hz
, 1H, CHH) 、2.50(m, 2H, 2CHH)、2.55(dd, J=15.5, 5.5Hz, 1H, CHH) 、2.60(
dd, J=15.0, 7.5Hz, 1H, CHH) 、3.17(m, 2H, NCH2)、3.42(ddd, J=10.0, 10.0,
5.0Hz, 1H, H-5’) 、3.52(dd, J=10.0, 9.0Hz, 1H, H-4) 、3.61(dd, J=10.0,
10.0Hz, 1H, H-4’) 、3.64(m, 2H, H-5, H-2’)、3.73(m, 1H, H-6a)、3.75(d
d, J=10.0, 10.0Hz, 1H, H-6’a) 、3.82(m, 1H, lipid-3-H)、4.06(m, 2H, H-2
, H-6b) 、4.33(dd, J=10.0, 5.0Hz, 1H, H-6’b) 、4.44(d, J=11.5Hz, 1H, CH H Ph) 、4.46(d, J=11.5Hz, 1H, CHHPh) 、4.47(m, 1H, Asp-α-H)、4.49(d, J=1
1.5Hz, 1H, CHHPh) 、4.57(d, J=11.5Hz, 1H, CHHPh) 、4.67(d, J=12.5Hz, 1H,
CHHPh) 、4.89(d, J=8.5Hz, 1H, H-1’) 、5.06(m, 1H, lipid-3-H) 、5.13(m,
2H, 2lipid-3-H)、5.21(dd, J=10.0, 9.0Hz, 1H, H-3) 、5.38(dd, J=10.0, 10
.0Hz, 1H, H-3’) 、5.47(s, 1H, CHPh) 、5.97(d, J=9.0Hz, 1H, NH) 、6.46(d
, J=8.0Hz, 1H, NH)、7.05(t, J=5.0Hz, 1H, NH) 、7.10(d, J=8.0Hz, 1H, NH)
、7.22-7.45(m, 20H, Ar-H)。Anal. Calcd for C137H226N4O20(2249.31): C,
73.15; H, 10.13; N, 2.49。Found C, 73.00; H, 10.51; N,2.41。
【0163】 実施例65 化合物75の調製 化合物31について記載したと類似の方法で、化合物74(140mg、0.062mmol)
を乾燥THF(25ml)中ソジウムシアノボロハイドライド(780mg、12.4mmol)およ
びHCl(g)/Et2Oを用いて室温にて処理し、75(90mg、64%)を得た。TLC:R f =0.17(クロロホルム中10%アセトン)。[α]D 22=−16.0(c0.5、クロロホル
ム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.89(t, J=6.5Hz, 21H, 7CH3)、 1.25(br.s
, 126H, 63CH2)、1.40-1.60(m, 14H, 7CH2)、2.15-2.60(m, 14H, 7CH2)、 3.15(
m, 2H, NCH2)、3.33(d, J=3.0Hz, 1H, OH) 、3.43-4.12(m, 11H, H-2, H-4, H-5
, 2H-6, H-2’, H-4’, H-5’, 2H-6’a, lipid-3-H) 、4.41-4.59(m, 6H, Asp-
α 〓H, 5CHHPh)、4.61(d, J=11.0Hz, 1H, CHHPh) 、4.65(d, J=12.0Hz, 1H, C
HHPh) 、4.70(d, J=8.5Hz, 1H, H-1) 、4.77(d, J=8.0Hz, 1H, H-1’) 、4.85(d
, J=12.0Hz, 1H, CHHPh) 、5.04-5.21(m, 4H, H-3, H-3’, 2lipid-3-H) 、5.96
(d, J=9.0Hz, 1H, NH) 、6.31(d, J=8.0Hz, 1H, NH)、5.21(dd, J=10.0, 9.0Hz,
1H, H-3) 、5.38(dd, J=10.0, 10.0Hz, 1H, H-3’) 、7.08(t, J=5.0Hz, 1H, N
H) 、7.15-7.30(m, 21H, NH, Ar-H)。Anal. Calcd for C137H228N4O20(2251.32)
: C, 73.09; H, 10.21; N, 2.48。Found C, 73.31; H, 10.77; N,2.41。
【0164】 実施例66 化合物76の調製 化合物32の調製のために記載したと類似の方法で、化合物75(120mg、0.053
mmol)を76(81mg、60%)に変換して得た。これを繰り返しのフラッシュクロ
マトグラフィ(まずクロロホルム中3%アセトンついでトルエン:アセトン、10
:1ないし8:1)で精製した。TLC:Rf=0.30(クロロホルム中9%アセトン
)。[α]D 22=−10.9(c0.33、クロロホルム)。1H NMR(600MHz, CDCl3): δ=0
.90(t, J=7.0Hz, 21H, 7CH3)、 1.25(br.s, 126H, 63CH2)、1.45-1.60(m, 14H,
7CH2)、2.15-2.55(m, 14H, 7CH2)、 3.16(m, 2H, NCH2)、3.51-4.10(m, 10H, H-
2, H-4, H-5, 2H-6, H-2’, H-4’, H-5’, 2H-6’a, lipid-3-H) 、4.38-4.50(
m, 7H, H-4’, 6CHHPh)、4.55(d, J=11.0Hz, 1H, CHHPh) 、4.65(d, J=12.5Hz,
1H, CHHPh) 、4.70(d, J=8.0Hz, 1H, H-1) 、4.84(d, J=12.5Hz, 1H, CHHPh) 、
4.87-4.92(m, 5H, Asp- α 〓H, H-1’, 3CHHPh)、5.07(m, 2H, 2lipid-3-H) 、
5.18(dd, J=10.0, 10.0Hz, 1H, H-3) 、5.31(dd, J=10.0, 10.0Hz, 1H, H-3’)
、5.93(d, J=9.0Hz, 1H, NH) 、6.51(d, J=8.0Hz, 1H, NH)、7.03(t, J=5.5Hz,
1H, NH)、7.09(d, J=7.0Hz, 1H, NH)、7.16-7.33(m, 30H, Ar-H)。Anal. Calcd
for C151H241N4O23P(2511.55): C, 72.21; H, 9.67; N, 2.23。Found C, 72.1
3; H, 9.82; N,2.17。
【0165】 実施例67 化合物77の調製 化合物33のために記載したものと同じ方法で、化合物76(70mg、0.03mmol)
を77(42.5mg、78%)に変換した。TLC:Rf=0.37(クロロホルム:メタノー
ル:水、3:1:0.1)。[α]D 22=−11.0(c0.1、クロロホルム:メタノール、
4:1)。ES-MS Calcd for C109H205N4O23P:1969.5。Found(負のモード):
1968.5(M-H)、1969.5(M-H、同位体のピーク)。
【0166】 実施例68 化合物78の調製 脂質酸17(1.5g、4.5mmol)、糖化合物27(3.18g、7.8mmol)、EDCI(1.3g
、6.8mmol)およびDMAP(0.275g、2.2mmol)を無水ジクロロメタン(40ml)に加
え3時間室温で窒素下に撹拌した。TLCは反応の終了を示した。溶媒を真空除去し
無色残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中10%酢酸エチル)で精製し
78(2.4g、70%)を得た。TLC:Rf=0.54(ヘキサン:酢酸エチル、3:1)
。 [α]D 20=+69.1(c0.53、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.
88(t, J=6.5Hz, 3H, CH3)、 1.25(br.s, 18H)、1.32(s, 3H, CH3)、1.43(s, 3H,
CH3)、1.51(m, 2H)、2.42(dd, J=15.5, 5.5Hz, 1H)、2.68(dd, J=15.5, 6.5Hz,
1H)、3.71-3.86(m, 5H)、4.02(ddd, J=10.0, 10.0, 3.5Hz, 1H, H-2)、4.45(d,
J=11.5Hz, 1H) 、4.49(d, J=12.0Hz, 1H) 、4.55(d, J=12.0Hz, 1H) 、4.58(d,
J=11.5Hz, 1H) 、4.69(d, J=12.0Hz, 1H) 、4.71(d, J=12.0Hz, 1H) 、4.92(d,
J=3.5Hz, 1H, H-1)、5.24(dd, J=10.0, 10.0Hz, 1H, H-3) 、5.32(d, J=10.0Hz
, 1H, NH) 、7.30(m, 10H, Ar-H)。
【0167】 実施例69 化合物79の調製 化合物78(2.4g)および酢酸エチル中80%酢酸(50ml)を35℃で2時間攪拌し
た。次に溶媒を減圧下に除去しトルエンと共に蒸発させた。得られた無色残渣を
シリカゲルクロマトグラフィ(トルエン中10%アセトン)で精製し79(2.1g
、85%)を得た。TLC:Rf=0.25(トルエン:アセトン、4:1)。[α]D 20=+
54.6(c2.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.88(t, J=6.5Hz,
6H, CH3), 1.25(br.s, 18H, 9CH2), 1.51(m, 2H, CH2), 1.99(br.s, 1H, OH), 2
.49(dd, J=14.5, 4.5Hz, 1H), 2.61(dd, J=14.5, 7.5Hz, 1H), 3.01(br.s, 1H,
OH), 3.62-3.95(m,6H), 4.98(d, J=12.0Hz, 1H), 4.50(d, J=12.0Hz, 1H), 4.53
(d, J=12.0Hz,1H), 4.62(d, J=12.0Hz, 1H) , 4.67(d, J=12.0Hz, 1H) ,4.94(d,
J=3.5Hz, 1H, H-1), 5.15(dd, J=10.0, 9.0Hz, 1H, H-3), 5.29(d, J=9.0Hz, 1
H, NH), 7.30(m, 10H, Ar-H)。
【0168】 実施例70 化合物80の調製 46のために記載したものと類似の方法で、化合物41(1.45g、1.60mmol)を
ソジウムシアノボロハイドライド(1.0g、15.96mmol)および塩化水素ガスで新
しく飽和させたジエチルエーテル溶液で処理しフラッシュシリカゲルクロマトグ
ラフィ(まずヘキサン:酢酸エチル、5:1、次に4:1)の後、80(1.23g
、85%)を得た。TLC:Rf=0.20(ヘキサン:酢酸エチル、4:1)。[α]D 20
+47.5(c1.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.88(t, J=6.5H
z, 6H, 2CH3), 1.25(br.s, 38H, 19CH2), 1.50(m, 4H, 2CH2), 2.28(t, J=7.5Hz
, 2H, CH2), 2.48(dd, J=14.0, 4.0Hz, 1H), 2.58(dd, J=14.0, 7.5Hz, 1H), 3.
27(d, J=3.5Hz,1H, OH), 3.70-3.86(m,4H), 3.92-4.03(m,2H), 4.58(d, J=12.0H
z, 1H) , 4.64(d, J=12.0Hz, 1H) ,4.66(d, J=12.0Hz, 1H), 4.76(d, J=12.0Hz,
1H), 4.92(d, J=3.5Hz, 1H, H-1), 5.13(m,2H), 5.19-5.31(m,2H,CH 2=CH), 5.4
0(d, J=9.5Hz, 1H, NH), 5.88(m, 1H, CH2=CH), 7.30(m, 5H, Ar-H)。ES-MS cal
cd for C47H76Cl3NO10: 919.5。Found:920.8(M+H)。
【0169】 実施例71 化合物81の調製 47のために記載したものと類似の方法で、化合物80(1.20g、1.30mmol)を
乾燥ジクロロメタン(12ml)中1H−テトラゾールおよびジペンジルジイソプロ
ピルフォスフォルアミダイト(900mg、0.875ml、2.61mmol)で処理し次いでm−
CPBA(1.63g、55%、5.22mmol)で処理した。フラッシュシリカゲルクロマトグ
ラフィ(まずヘキサン:酢酸エチル、4:1次に3:1)で精製し81(1.33g
、86%)を得た。TLC:Rf=0.31(ヘキサン:酢酸エチル、3:1)。[α]D 20
+35.0(c1.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.88(t, J=6.5H
z, 6H, 2CH3), 1.24(br.s, 38H, 19CH2), 1.50(m, 4H, 2CH2), 2.17(t, J=7.0Hz
, 2H, CH2), 2.41(dd, J=16.5, 5.5Hz, 1H), 2.51(dd, J=16.5, 7.5Hz, 1H) , 3
.66(d, J=11.0, 4.5Hz, 1H), 3.74(dd, J=11.0, 2.0Hz, 1H), 3.91(m,1H), 4.00
(m,2H), 4.20(m,1H), 4.44(d, J=12.0Hz, 1H), 4.53(m, 1H, H-4), 4.54(d, J=1
2.0Hz, 1H), 4.63(d, J=12.0Hz,1H), 4.88-4.95(m,5H), 5.11(m, 1H), 5.20-5.3
2(m, 2H, CH2=CH), 5.35(dd, J=10.5, 9.0Hz, 1H, H-3), 5.41(d, J=9.5Hz, 1H,
NH), 5.88(m, 1H, CH2=CH), 7.30(m, 15H, Ar-H)。ES−MS calcd for C61H89C
l3NO13P:1179.6。Found:1181.0(M+H)。
【0170】 実施例72 化合物82の調製 42のために記載したものと類似の方法で、化合物81(1.30g、1.10mmol)を
乾燥THF(10ml)に溶解し[ビス(メチルジフェニルホスフィン)](1,5−
シクロオクタジエン)イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート(14mg、0.0
165mmol)で処理し、水(0.5ml)およびN−ブロモスクシンイミド(NBS、29
4mg、1.62mmol)で処理して82(950mg、76%を)得た。TLC:Rf=0.31(酢酸
エチル:ヘキサン、1:2)。[α]D 20=+17.5(c1.0、クロロホルム)。1H NM
R(300MHz, CDCl3): δ=0.88(t, J=6.5Hz, 6H, 2CH3), 1.24(br.s, 38H, 19CH2 ), 1.50(m, 4H, 2CH2), 2.18(t, J=7.0Hz, 2H, CH2), 2.39(m, 2H, CH2), 3.59(
dd, J=11.0, 6.0Hz, 1H), 3.71(dd, J=11.0, 1.5Hz, 1H), 3.94(m,1H), 4.16(m,
1H), 4.40(m,3H), 4.49(d, J=12.0Hz, 1H), 4.65(d, J=12.0Hz, 1H), 4.72(d, J
=12.0Hz,1H), 4.90(m,4H), 5.09(m, 1H), 5.39(t, J=3.5Hz, 1H, H-1), 5.37(dd
, J=10.0, 9.5Hz, 1H, H-3), 5.70(d, J=9.5Hz, 1H, NH), 7.30(m, 15H, Ar-H)
。ES−MS calcd for C58H85Cl3NO13P:1139.5。Found:1141.0(M+H)。
【0171】 実施例73 化合物83の調製 43のために記載したものと類似の方法で、化合物82(920mg、0.81mmol)を
トリクロロアセトニトリル(2ml)およびDBU(4滴)で処理した。フラッシュシ
リカゲルクロマトグラフィ(まずヘキサン:酢酸エチル、4:1、3.5:1およ
び3:1、0.5%のトリエチルアミンを用いる)で精製し83(700mg、68%)を
得た。TLC:Rf=0.36(ヘキサン:酢酸エチル、3:1)。[α]D 20=+12.5(c0
.4、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.88(t, J=6.5Hz, 6H, 2CH 3 ), 1.24(br.s, 38H, 19CH2), 1.50(m, 4H, 2CH2), 2.19(t, J=7.0Hz, 2H, CH2)
, 2.46(m, 2H, CH2), 3.71(m,2H), 4.04(m,1H), 4.15(ddd, J=1.0, 8.5, 3.5Hz,
1H, H-2), 4.43(d, J=12.0Hz, 1H), 4.52(d, J=12.0Hz,1H), 4.61(d, J=12.0Hz
,1H), 4.71(ddd, J=9.5, 9.5, 9.5Hz, 1H, H-4), 4.77(d, J=12.0Hz, 1H), 4.94
(m, 4H), 5.12(m, 1H), 5.39(d, J=10.0, 9.5Hz, 1H, H-3), 5.65(d, J=8.5Hz,
1H, NH), 6.47(d, J=3.5Hz, 1H, H-1), 7.32(m, 15H, Ar-H), 8.72(S, 1H, NH)
。EM−MS calcd for C60H85Cl6N2O13P:1282.4。Found:1284.0(M+H)。
【0172】 実施例74 化合物84の調製 44のために記載したものと類似の方法で、イミデート化合物83(190mg、0.1
48mmol)および79(112mg、0.148mmol)をジクロロメタン溶液中トリフルオロ
ボロンジエチルエーテレート溶液(0.1M 、0.4ml)で処理し84(172mg、66%
)を得た。TLC:Rf=0.25(ヘキサン:酢酸エチル、2.5 :1)。[α]D 20=+17
.5(c2.0、クロロホルム)。1H NMR(600MHz, CDCl3): δ=0.88(t, J=6.5Hz, 9
H, 3CH3), 1.24(br.s, 56H, 28CH2), 1.42-1.62(m, 6H, 3CH2), 2.23(m, 2H, CH 2 ), 2.38(d, J=15.0, 8.0Hz, 1H), 2.46(dd, J=15.0, 4.0Hz, 1H), 2.47(dd, J=
15.0, 5.0Hz, 1H), 2.63(dd, J=15.0, 7.5Hz, 1H), 3.00(s,1H,OH), 3.48(m,1H,
lipid-3-H), 3.61(dd, J=11.0, 5.5Hz, 1H), 3.65(m, 2H), 3.78(dd, J=11.0, 2
.0Hz, 1H), 3.83(m,3H), 3.94(ddd, J=10.0, 10.0, 4.0Hz, 1H, H-2), 4.06(br.
d, J=10.0Hz, 1H), 4.42(ddd, J=9.5, 9.5, 9.5Hz, 1H, H-4’), 4.45(d, J=12
.0Hz, 1H), 4.50(m,4H), 4.52(d, J=12.0Hz, 1H), 4.57(d, J=12.0Hz, 1H), 4.6
6(d, J=12.0Hz, 1H), 4.72(m,2H), 4.90(m,6H), 5.15(dd, J=10.0, 10.0Hz, 1H,
H-3), 5.19(m, 1H, lipid-3-H), 5.25(d, J=10.0Hz, 1H, NH), 5.38(dd, J=10.
0, 10.0Hz, 1H, H-3’), 5.61(d, J=8.0Hz, 1H, NH), 7.30(m, 25H, Ar-H)。指
摘は1H−1H COSYスペクトルに基づいた。
【0173】 構造の証明のために、化合物84を無水酢酸およびピリジンで処理しそのモノア
セテートを得た。TLC:Rf=0.30(トルエン:アセトン、8:1)。[α]D 20=+
21.4(c0.4、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.88(t, J=6.5Hz,
9H, 3CH3), 1.23(br.s, 56H, 28CH2), 1.50(m, 6H, 3CH2), 1.80(s,3H,CH3), 2
.18(t, J=7.0Hz, 2H, CH2), 2.44(m,3H), 2.53(dd, J=16.0, 7.0Hz, 1H), 3.45(
m,1H), 3.61(m,3H), 3.80(m,2H), 3.97(m,3H), 4.42(m,1H), 4.49(m,6H), 4.58-
4.75(m,5H), 4.89(m,2H), 4.91(m,2H), 4.96(d, J=3.5Hz, 1H, H-1), 5.05(dd,
J=10.0, 10.0Hz, 1H, H-4), 5.24(d, J=10.0Hz, 1H, NH), 5.32(dd, J=10.0, 10
.0Hz, 2H, H-3, H-3’), 11H, lpid-3-H), 5.25(d, J=10.0Hz, 1H, NH), 5.38(dd, J=10.0, 10.0Hz, 2H,
H-3, H-3’), 5.70(d, J=8.0Hz, 1H, NH), 7.30(m, 25H, Ar-H)。
【0174】 実施例75 化合物85の調製 化合物84(30mg、0.017mmol)を酢酸(10ml)に溶解し室温で30分間亜鉛(1.0
g)で処理した。固体を濾過しジクロロメタン(50ml)で洗浄した。溶媒を除去
しフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(ジクロロメタン中1%ないし3%メタ
ノール)で精製し遊離アミン化合物(20mg、78%)を得た。前記遊離アミン化合
物(19mg、0.012mmol)、14(22.5mg、0.049mmol)およびDCC(10.2mg、0.049
mmol)の乾燥ジクロロメタン(3ml)溶液を室温で20時間攪拌した。溶媒を除去
し残渣を繰り返しフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(まずジクロロメタン
中0.5ないし2%メタノール、ついで、ヘキサン:アセトン、6:1)で精製し8
5(16mg、54%)を得た。TLC:Rf=0.43(ジクロロメタン中4%メタノール)
。[α]D 20=+30.0(c0.25、クロロホルム)。1H NMR(600MHz, CDCl3): δ=0.
90(m, 21H, 7CH3), 1.25(m, 132H, 66CH2), 1.50(m, 14H, 7CH2), 2.18(dd, J=8
.5, 3.5Hz, 1H), 2.20-2.37(m, 9H), 2.41(dd, J=14.5, 7.5Hz, 1H), 2.44(dd,
J=15.5, 4.5Hz, 1H), 2.48(dd, J=15.5, 3.5Hz, 1H), 2.63(dd, J=15.5, 7.0Hz,
1H), 3.58-3.63(m,2H), 3.67(m,1H), 3.72-3.79(m,4H), 3.81-3.86(m,2H), 4.0
0(dd, J=11.0, 2.5Hz, 1H), 4.24(ddd, J=10.5, 9.0, 3.5Hz, 1H, H-2), 4.38(d
dd, J=9.0, 9.0, 9.0Hz, 1H, H-4’), 4.44(d, J=11.5Hz, 1H), 4.45(d, J=12.0
Hz, 1H), 4.51(d, J=12.0Hz, 1H), 4.54(d, J=11.5Hz, 1H), 4.70(d, J=12.0Hz,
1H), 4.88(m, 5H), 4.99(d, J=8.0Hz, 1H, H-1’), 5.05(m,1H), 5.13(m,2H),
5.18(dd, J=10.5, 9.0Hz, 1H, H-3), 5.34(dd, J=10.5, 9.0Hz, 1H, H-3’), 5.
92(d, J=9.0Hz, 1H, NH), 6.27(d, J=7.5Hz, 1H, NH), 7.30(m, 25H, Ar-H)。EM
−MS calcd for C145H237N2O23P:2405.7。Found:1204.4(M+2H+)。
【0175】 実施例76 化合物86の調製 48のために記載したものと類似の方法で、化合物85(12.0mg、0.005mmol)
を86(9.5mg、97%)に変換した。TLC:Rf=0.46(クロロホルム:メタノール
:水、3:1:1)。[α]D 20=−6.6(c0.1、クロロホルム:メタノール、4:
1)。EM−MS calcd for C145H237N2O23P:2405.7。Found:1204.4(M−H、負の
モード)。
【0176】 実施例77 化合物87の調製 78のために記載したものと類似の方法で、脂質酸20(547.9mg、1.33mmol)
をEDCI(286.82mg、1.33mmol)、DMAP(85.36mg、1.15mmol)および28(706.1
4mg、1.46mmol)を用い乾燥CH2Cl2(14.0mg)中処理しフラッシュクロマトグラ
フィ(酢酸エチル:ヘキサン、1:9)で精製し87(1.08g、92%)を得た。
TLC:Rf=0.31(酢酸エチル:ヘキサン、1:7)。[α]D 20=+33.1(c1.0、ク
ロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.88(t, J=6.5Hz, 6H, 2CH3),
1.25(m, 36H), 1.40(m, 4H), 2.35(dd, J=15.0, 6.0Hz, 1H), 2.60(dd, J=15.0,
6.5Hz, 1H), 3.28(m, 1H), 3.41(m,1H), 3.63(m,1H), 3.72(dd, J=9.5, 9.5Hz,
1H), 3.79(dd, J=10.0, 10.0Hz, 1H), 3.91-4.10(m,3H), 4.23(m,1H), 3.79(dd
, J=10.0, 10.0Hz, 1H), 3.91-410(m,3H), 4.23(m,1H), 4.23(m, 1H), 4.30(dd,
J=10.0, 4.5Hz, 1H), 4.67(dd, J=12.0Hz, 1H), 4.76(dd, J=12.0Hz, 1H), 4.9
4(d, J=3.5Hz, 1H, H-1), 5.23-5.39(m,3H), 5.41(dd, J=10.0, 10.0Hz, 1H, H-
3), 5.52(s,1H), 5.90(m,1H), 7.34(m,3H), 7.44(m,2H)。
【0177】 実施例78 化合物88の調製 アセトニトリル(140ml)を87(1.655g、1.863mmol)に添加し0℃に冷却した
。この懸濁液にBH3Me2NH(550.8mg、9.49mmol)を添加し、3分間攪拌し次に徐々
にBF3OEt2(1.2ml)で処理した。添加後、0℃で次いで45分間室温で反応させた
。透明な反応混合物を飽和NaHCO3(50.0ml)を含む分液漏斗に注入し、水層を分
離し酢酸エチル(150l)で洗浄した。合わせた有機層を濃縮乾燥し、その残渣を
フラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(酢酸エチル:ヘキサン、1:7)で精
製し化合物88(1.25g、72%)を得た。TLC:Rf=0.14(ヘキサン:酢酸エチル
、7:1)。[α]D 20=+35.6(c1.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3)
: δ=0.88(t, J=6.0Hz, 6H, 2CH3), 1.25(m, 36H), 1.50−1.60(m, 4H),
2.45(dd, J=15.0, 5.0Hz, 1H), 2.67(dd, J=15.0, 7.0Hz, 1H), 3.04(d, J=2.5H
z, 1H), 3.42(m,2H), 3.66-3.87(m,6H), 4.00(m,2H), 4.20(m,1H), 4.58(d, J=1
2.0Hz, 1H), 4.64(d, J=12.0Hz, 1H), 4.94(d, J=3.5Hz, 1H, H-1), 5.12-5.33(
m,4H), 5.90(m,1H), 7.30(m,5H)。
【0178】 実施例79 化合物89の調製 32のために記載したものと類似の方法で、化合物88(1.21g、1.364mmol)
を1H−テトラゾール(288mg、4.11mmol)、ジベンジルジイソプロピルフォスフ
ォルアミダイト(916μl)次いでm−CPBA(942mg、5.456mmol)で処理した。フ
ラッシュシリカゲルカラム(アセトン:ヘキサン、1:7)化合物89を72%の
収率で得た。TLC:Rf=0.53(ヘキサン:酢酸エチル、4:1)。[α]D 20=+37
.6(c1.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.88(t, J=6.5Hz, 6
H, 2CH3), 1.25(m, 36H), 1.40(m, 4H), 2.31(dd, J=16.0, 6.5Hz, 1H), 2.53(d
d, J=16.0, 6.0Hz, 1H), 3.19(m,1H), 3.33(m,1H), 3.55(m,1H), 3.72(m,2H), 3
.90-4.04(m,3H), 4.20(m,1H), 4.46(d, J=12.0Hz, 1H), 4.53-4.63(m, 3H), 4.8
1(d, J=12.0Hz, 1H), 4.92(m,5H), 5.21-5.33(m,3H), 5.39(dd, J=10.0, 10.0Hz
, 1H, H-3), 5.90(m, 1H), 7.30(m, 15H, Ar−H)。
【0179】 実施例80 化合物90の調製 42のために記載したものと類似の方法で、化合物89(1.13g、0.98mmol)を
無水THF(23ml)中水素ガスと共に[ビス(メチルジフェニルホスフィン)](
1,5−シクロオクタジエン)イリジウム(I)ヘキサフルオロホスフェート(2
5.2mg、0.03mmol)の飽和溶液で処理し、引き続き通常の作業を行った。粗90
からの不純物をヘキサンで一部抽出し、この工程を数回繰り返し純90を79%の
収率(860.8mg)で得た。TLC:Rf=0.48(ヘキサン:酢酸エチル、4:1)。[
α]D 20=+16.2(c0.5、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.88(t
, J=6.5Hz, 6H, 2CH3), 1.25(br.s, 36H), 1.45(m, 4H), 2.30(dd, J=16.0, 6.0
Hz, 1H), 2.51(dd, J=16.0, 6.0Hz, 1H), 3.19(m,1H), 3.32(m,1H), 3.53-3.65(
m,3H), 3.75(dd, J=11.0, 2.0Hz, 1H), 3.94(m,1H), 4.17(m,1H), 4.42(d, J=12
.0Hz, 1H), 4.45(m, 1H, H-4), 4.52(d, J=12.0Hz, 1H), 4.57(d, J=12.0Hz, 1H
), 4.72(d, J=12.0Hz, 1H), 4.86-4.95(m,4H), 5.28(dd, J=3.5, 3.5Hz, 1H, H-
1), 5.33(d, J=10.0Hz, 1H, NH), 5.40(dd, J=10.5, 9.5Hz, 1H, H-3), 7.30(m,
15H, Ar−H)。
【0180】 実施例81 化合物91の調製 43のために記載したものと類似の方法で、化合物90(900mg、0.82mmol)を
トリクロロアセトニトリル(1ml)およびDBU(4滴)で室温にて2時間処理した。
溶媒を除去し残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(酢酸エチル:ヘキ
サン、1:4および1:3.5、0.5%トリエチルアミンを用いて)で化合物91(
626mg、61%)を得た。TLC:Rf=0.30(酢酸エチル:ヘキサン、1:3)。[α] D 20 =+42.7(c2.0、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.88(t, J
=6.5Hz, 6H, 2CH3), 1.25(br.s, 36H), 1.45(m, 4H), 2.37(dd, J=15.5, 6.0Hz,
1H), 2.53(dd, J=16.0, 6.0Hz, 1H), 3.21(m,1H), 3.34(m,1H), 3.57(m,1H), 3
.73(d, J=2.5Hz, 2H), 4.04(m,1H), 4.15(ddd, J=9.5, 8.5, 3.5Hz, 1H, H-2),
4.45(d, J=2.5Hz, 1H), 4.50(d, J=12.0Hz, 1H), 4.53(d, J=12.0Hz, 1H), 4.80
(m,1H), 4.83(d, J=12.0Hz, 1H), 4.95(m,4H), 5.30(d, J=8.5Hz, 1H, NH), 5.4
3(dd, J=10.0, 9.5Hz, 1H, H-3), 6.45(d, J=3.5Hz, 1H, H-1), 7.30(m, 15H, A
r−H), 8.75(s, 1H, NH)。
【0181】 実施例82 化合物92の調製 44のために記載したものと類似の方法で、無水CH2Cl2(4ml)中イミデート化
合物91(221.1mg、0.17mmol)、化合物79(109.7mg、0.15mmol)および分子
篩(4Å、500mg)の混合物を希釈したBF3ジエチルエーテレート溶液(75μl
)で処理した。この希釈したBF3ジエチルエーテレート溶液は50μlのBF3エーテ
レート溶液を300μlの無水CH2Cl2で希釈して調製した。次いで通常の作業を行い
シリカゲルクロマトグラフィ(酢酸エチル:CH2Cl2:ヘキサン、1:1:2)で
純化合物92(183.1mg、68%)を得た。TLC:Rf=0.35(酢酸エチル:ヘキサン
、1:2)。[α]D 20=+21.2(c0.5、クロロホルム)。1H NMR(500MHz, CDCl3)
: δ=0.88(t, J=6.5Hz, 9H, 3CH3), 1.26(m, 54H), 1.42-1.60(m, 6H), 2.34(
dd, J=16.0, 6.0Hz, 1H), 2.44(dd, J=16.0, 5.0Hz, 1H), 2.47(dd, J=15.0, 5.
0Hz, 1H), 2.63(dd, J=15.0, 7.5Hz, 1H), 3.11(d, J=3.5Hz, 1H, OH), 3.21(m,
1H), 3.35(m,1H), 3.54(m,1H), 3.65(m,3H), 4.45(d, J=11.5Hz, 1H), 4.47-4.6
1(m,7H), 4.65(d, J=12.0Hz, 1H), 4.65(m,1H), 4.70(d, J=11.5Hz, 1H), 4.80(
d, J=8.0Hz, 1H, H-1’), 4.90(m,5H), 5.16(dd, J=9.5, 9.5Hz, 1H), 5.26(d,
J=10.0Hz, 1H, NH), 5.37(m,2H), 7.30(m, 25H, Ar−H)。
【0182】 実施例83 化合物93の調製 85のために記載したものと類似の方法で、化合物92(173.9mg)をZn粉末(4
75mg)および酢酸(4ml)を用いて遊離アミノ酸化合物に変換した。アミン化合
物の混合物をDCC(205.83mg、〜1.0mmol)を用いて脂質酸20(251mg、0.58mmo
l)と結合させた。通常の作業の後、シリカゲルクロマトグラフィ(アセトン:
ヘキサン:クロロホルム)で純化合物93(96.3mg、45%)を得た。TLC:Rf=0
.30(ヘキサン:ジクロロメタン:アセトン、6:2:1)。[α]D 20=+22.0(
c1.0、クロロホルム)。1H NMR(500MHz, CDCl3): δ=0.88(t, J=6.5Hz, 21H,
7CH3), 1.24(m, 126H), 1.30-1.50(m, 14H), 2.21-2.31(m,4H), 2.32(dd, J=16.
0, 6.5Hz, 1H), 2.42(dd, J=15.0, 5.0Hz, 1H), 2.50(dd, J=15.5, 5.5Hz, 1H),
2.61(dd, J=15.5, 7.0Hz, 1H), 3.18(m,1H), 3.28-3.41(m,5H), 3.49-3.56(m,4
H), 3.61-3.87(m,8H), 4.02(m,1H), 4.28(ddd, J=10.5, 9.5, 3.5Hz, 1H, H-2),
4.43(m,4H), 4.51(d, J=11.5Hz, 1H), 4.53(d, J=11.5Hz, 1H), 4.69(d, J=11.
5Hz, 1H), 4.83(d, J=8.0Hz, 1H, H-1’), 4.89(m,5H), 5.19(dd, J=10.5, 9.5H
z, 1H), 5.36(d, J=10.5, 9.5Hz, 1H), 6.44(d, J=9.5Hz, 1H, NH), 6.57(d, J=
7.5Hz, 1H, NH), 7.30(m, 25H, Ar−H)。
【0183】 実施例84 化合物94の調製 33のために記載したものと類似の方法で、化合物93(60.8mg, 0.27mmol)を
94に変換し、これをシリカゲルクロマトグラフィ(クロロホルム:メタノール
:水:酢酸、15:1:0.1:0.1)で精製し純化合物94(26.9mg、55%)を得た
。TLC:Rf=0.32(クロロホルム:メタノール:水:酢酸、10:1:0.1:0.1)
。[α]D 20=+15.0(c1.0、クロロホルム)。EM−MS calcd for C104H201N2O20P
:1829.5(負のモード、M−H、13C同位体ピーク)。
【0184】 実施例85 化合物95の調製 化合物27(500mg、1.03mmol)およびベンジルトリクロロアセトイミデート(5
21mg、2.06mmol)をジクロロメタン:ヘキサン、1:2(15ml)に溶解し分子篩
(4Å、〜1.0g)を添加した。混合物を室温で15分間攪拌しトリフルオロメタン
スルホン酸(460mg、28μl、0.31mmol)を添加した。反応は2時間続け次いでト
リエチルアミン(0.2ml)を添加した。固体をセライトに通して濾過しジクロロ
メタンで洗浄した。濾液を真空濃縮し残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラ
フィで精製し95(300mg、56%を得た)。TLC:Rf=0.36(酢酸エチル:ヘキサ
ン、1:4)。[α]D 20=+93.8(c0.8、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl 3 ): δ=1.45(s, 3H, CH3), 1.55(s, 3H, CH3), 3.62(dd, J=10.0, 8.5Hz, 1H)
, 3.70-3.88(m,5H) 3.98(ddd, J=10.0, 10.0, 3.5Hz, 1H), 4.47(d, J=12.0Hz,
1H), 4.63(d, J=12.0Hz, 1H), 4.68(d, J=12.0Hz, 1H), 4.71(d, J=12.0Hz, 1H)
, 4.71(d, J=12.0Hz, 1H), 4.75(d, J=12.0Hz, 1H), 4.86(d, J=12.0Hz, 1H), 4
.93(d, J=3.5Hz, 1H, H-1), 5.09(d, J=10.0Hz, 1H, NH), 7.30(m, 25H, Ar−H)
【0185】 実施例86 化合物96の調製 化合物95(280mg、0.49mmol)を45℃にて2時間酢酸:水(4:1、20ml)で処
理した。通常の作業後、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(トルエン:ア
セトン、4:1)で精製し96(247mg、95%を得た)。TLC:Rf=0.20(トルエ
ン:アセトン、3:1)。[α]D 20=+90.0(c0.5、クロロホルム)。1H NMR(30
0MHz, CDCl3): δ=2.00(br.s, 1H, OH), 2.60(br.s, 1H, OH), 3.62-3.73(m,3
H), 3.81(br.s,2H), 3.98(ddd, J=10.0, 10.0, 4.0Hz, 1H, H-2), 4.50(d, J=11
.5Hz, 1H), 4.66(d, J=12.0Hz, 1H), 4.70(d, J=11.5Hz, 1H), 4.72(d, J=12.0H
z, 1H), 4.77(d, J=11.5Hz, 1H), 4.82(d, J=11.5Hz, 1H), 4.93(d, J=4.0Hz, 1
H, H-1), 5.19(d, J=10.0Hz, 1H, NH), 7.30(m, 10H, Ar−H)。ES−MS calcd fo
r C23H26Cl3NO7:533.1。found:533.8(M+H)。
【0186】 実施例87 化合物97の調製 化合物96(450mg、0.84mmol)を酢酸(30mg)に溶解し室温にて6時間亜鉛(6.
0g)で処理した。固体を濾過し酢酸で洗浄し、濾液を真空濃縮した。残渣を短い
シリカゲルカラム(メタノール中6%ないし8%のジクロロメタン)に通し97
(300mg、95%)を得た。TLC:Rf=0.20(ジクロロメタン中6%メタノール)。
[α]D 20=+133.0(c0.2、メタノール)。1H NMR(300MHz, CD3OD): δ=3.10(d
d, J=10.0, 3.5Hz, 1H, H-2), 3.57-3.82(m,5H), 4.60(d, J=11.5Hz, 1H), 4.69
(d, J=11.0Hz, 1H), 4.75(d, J=11.5Hz, 1H), 5.06(d, J=11.0Hz, 1H), 5.23(d,
J=3.5Hz, 1H, H-1), 7.35(m, 10H, Ar−H)。
【0187】 実施例88 化合物98の調製 55のために記載したものと類似の方法で、化合物97(100mg、0.28mmol)を
ジクロロメタン:ジメチルフォルムアミド(5:1、6ml中)23(162mg、0.25
mmol)およびDCC(209mg、1.02mml)で処理した。通常の作業の後フラッシュシ
リカゲルクロマトグラフィ(クロロホルム:アセトン、9:1)で精製し98(
93mg、38%)を得た。TLC:Rf=0.30(ジクロロメタン:メタノール、100:2)
。[α]D 20=+52.0(c0.4、クロロホルム)。1H NMR(300MHz, CDCl3): δ=0.8
8(t, J=6.5Hz, 6H, 2CH3), 1.25(br.s, 54H), 1.45-1.60(m,6H), 2.00(m,1H,OH)
, 2.59(dd, J=15.5, 5.5Hz, 1H), 2.40(m,3H), 2.50(d, J=1.5Hz, 1H, OH), 3.3
7(t, J=6.5Hz, 2H), 3.61-3.80(m,5H), 4.30(ddd, J=9.5, 9.5, 3.5Hz, 1H, H-2
), 4.48(d, J=12.0Hz, 1H), 4.65(d, J=11.5Hz, 1H), 4.70(d, J=12.0Hz, 1H),
4.73(d, J=11.5Hz, 1H), 4.89(d, J=3.5Hz, 1H, H-1), 5.07(m,1H), 5.96(d, J=
8.5Hz, 1H, NH), 7.30(m, 10H, Ar−H)。ES−MS calcd for C60H101NO9:979.7
。found:980.9(M+H)。
【0188】 実施例89 化合物99の調製 44のために記載したものと類似の方法で、化合物91(188mg、0.16mmol)、
98(93mg、0.10mmol)分子篩(4Å、1.0g)および乾燥ジクロロメタン(3ml
)の混合物をBF3エーテレート溶液(ジクロロメタン中0.05M)で処理した。通常
の作業の後、繰り返しのフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン:酢
酸エチル、2.5:1および2:1、トルエン:アセトン、8:1)で精製し99
(109mg、56%)を得た。TLC:Rf=0.33(ヘキサン:酢酸エチル、2:1)。[
α]D 20=+24.0(c0.3、クロロホルム)。1H NMR(500MHz, CDCl3): δ=0.88(t
, J=6.5Hz, 15H, 5CH3), 1.25(m, 90H), 1.40-1.58(m,10H), 2.25-2.45(m,6H),
2.95(br.s, 1H, OH), 3.21(m,1H), 3.36(m,3H), 3.47-3.53(m,2H), 3.57-3.67(m
,4H), 3.72(m,2H), 3.80(m,2H), 4.03(br.d, J=11.0Hz, 1H) 4.67(d, J=11.5Hz,
1H), 4.69(d, J=11.5Hz, 1H), 4.75(d, J=11.5Hz, 1H), 4.85-4.92(m,6H), 5.0
4(m,1H), 5.36(m,2H), 5.80(d, J=9.0Hz, 1H, NH), 7.30(m, 25H, Ar−H)。
【0189】 実施例90 化合物100の調製 45のために記載したものと類似の方法で、化合物99(95mg、0.046mmol)を
亜鉛粉末(2.0g)および酢酸(20ml)を用い遊離アミノ化合物100に変換した
。粗化合物をジオキサンから冷凍乾燥し100(85mg、97%)を得た。TLC:Rf
=0.11(ジクロロメタン中2%メタノール)。
【0190】 実施例91 化合物100の調製 45のために記載したものと類似の方法で、遊離アミノ化合物、100(42mg、
0.02mmol)を乾燥ジクロロメタン(3ml)中DCC(28mg、0.13mmol)を用いて脂質
酸、20(36.8mg、0.09mmol)と結合した。通常の作業の後、フラッシュシリカ
ゲルクロマトグラフィ(ヘキサン:クロロホルム:アセトン、6:3:1.5)で
精製し101(38mg、75%)を得た。TLC:Rf=0.50(ヘキサン:クロロホルム
:アセトン、6:3:2)。[α]D 20=+21.2(c0.4、クロロホルム)。1H NMR(
600MHz, CDCl3): δ=0.86(m, 21H, 7CH3), 1.23-1.60(m, 140H), 2.20-2.39(m
,8H), 2.47(dd, J=15.5, 5.5Hz, 1H), 3.17(m,1H), 3.17(m,1H), 3.31-3.39(m,5
H), 3.50-3.67(m,7H), 3.68-3.78(m,4H), 3.84(dd, J=11.0, 3.5Hz, 1H) 3.96(d
d, J=11.0, 3.0Hz, 1H), 4.21(ddd, J=10.5, 9.0, 3.0Hz, 1H, H-2), 4.40(d, J
=12.0Hz, 1H), 4.43(d, J=12.0Hz, 1H), 4.44(m,1H), 4.47(d, J=12.0Hz, 1H),
4.64(d, J=12.0Hz, 1H), 4.65(d, J=12.0Hz, 1H), 4.87(m,7H), 5.03(m,1H), 5.
34(dd, J=10.5, 9.0Hz, 1H), 5.75(d, J=9.0Hz, 1H, NH), 6.57(d, J=9.0Hz, 1H
, NH), 7.30(m, 25H, Ar−H)。
【0191】 実施例92 化合物102の調製 33のために記載したものと類似の方法で、水素雰囲気下、化合物101(20mg
、8.78μl)をTFT−酢酸(10:1、50ml)中パラジウム/炭素(5%、50mg)に
よって24時間102に変換した。通常の作業の後、フラッシュシリカゲルクロマ
トグラフィ(クロロホルム:メタノール:水:酢酸、9:1:0.1:0.1および8
:1:0.1:0.1)で精製し102(12mg、75%)を得た。TLC:Rf=0.38(クロ
ロホルム:メタノール:水:水酸化アンモニウム、7:3:0.4:0.2)。[α]D 2 0 =+2.0(c0.2、クロロホルム:メタノール、4:1)。ES−MS calcd for C10 4 H201N2O20 P: 1829.4。found:1829.5(負のモード、M−H、13C同位体ピーク
)。
【0192】 実施例93 化合物103の調製 101のために記載したものと類似の方法で、化合物100(42mg、0.02mmol)
および17(30mg、0.09mmol)を乾燥ジクロロメタン(3ml)中DCC(28mg、0.13
4mmol)を用いて処理し、繰り返しのフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(
ヘキサン:エチルアセトン、2:1; ヘキサン:アセトン、3:1)で精製し
103(37mg、76%)を得た。TLC:Rf=0.39(ヘキサン:クロロホルム:アセ
トン、6:3:2)。[α]D 20=+21.2(c0.4、クロロホルム)。1H NMR(600MHz
, CDCl3): δ=0.86(m, 18H, 6CH3), 1.23-1.60(m, 120H), 2.23(dd, J=15.0,
6.5Hz, 1H), 2.25-2.39(m,7H), 2.24(dd, J=15.5, 5.5Hz, 1H), 3.17(m,1H), 3.
34(m,3H), 3.50-3.76(m,12H), 3.89(dd, J=11.0, 3.0Hz, 1H), 4.20(ddd, J=10.
5, 9.0, 3.0Hz, 1H, H-2), 4.37(d, J=11.5Hz, 1H), 4.39-4.43(m,3H), 4.46(d,
J=11.5Hz, 1H), 4.51(d, J=8.0Hz, 1H), 4.53(d, J=11.5Hz, 1H), 4.61(d, J=1
1.5Hz, 1H), 4.65(d, J=12.0Hz, 1H), 4.82-4.90(m,6H), 5.03(m,1H), 5.22(dd,
J=10.0, 9.0Hz, 1H), 5.71(d, J=9.0Hz, 1H, NH), 6.38(d, J=8.0Hz, 1H, NH),
7.30(m, 30H, Ar−H)。
【0193】 実施例94 化合物104の調製 102のために記載したものと類似の方法で、化合物103(16mg、7.27μmol
)をTFT−酢酸(10:1、50ml)中水素雰囲気下にパラジウム/炭素(50mg)で
処理し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(クロロホルム:メタノール:
水:酢酸、9:1:0.1:0.1および8:1:0.1:0.1および6:1:0.1:0.1)
で精製し104(10.5mg、87%)を得た。TLC:Rf=0.20(クロロホルム:メタ
ノール:水:水酸化アンモニウム、7:3:0.4:0.2)。[α]D 20=+3.5(c0.2
、クロロホルム:メタノール、4:1)。ES−MS calcd for C92H177N2O20 P:
1661.3。found:1661.3(負のモード、M−H、13C同位体ピーク)。
【0194】 実施例95 リポソーム処方物の調製 合成脂質−A類似体33、48、54、58、70、77、86、94、102
、104および市販の脂質−A製品天然脂質−Aをリポソーム処方物に組み入れ
た。天然脂質−AはAVANTIから購入し、これはサルモネラ菌細胞壁から抽出され
た脂質−A類似体の混合物を含む。一般的にリポソーム処方物は400μgのMUCIベ
ースのリポペプチドBP1-148、H2N-STAPPAHGVTSAPDTRPAPGSTAPPK(Pal)G-OH、200
μgの脂質−A類似体、6.94mgのコレステロール、1.46mgのジミリストイルホス
ファチジルグリセロール(DMPC)および11.62mgのジパルミトイルホスファチジ
ルコリン(DPPC)をサリン(0.9%NaCl溶液)1mlにつき含有する。リポソーム構
成物はまずホスホリピドコレステロールおよび脂質A類似体を約53℃でtert−ブ
タノールに溶解して作られる。ついで、リボぺぶちどと水(5%、v/v)をtert
−ブタノール溶液に添加した。得られた透明な95% tert−ブタノール溶液を約
4容量の早く撹拌した水に、18ケージニードルのガラススポイトで約50℃にて注
入した。このプロセスで形成した小さい単一層の小胞(SUV)を冷却し、0.22μm
フィルターに通してろ過し殺菌し、ガラス瓶に入れ凍結乾燥した。乾燥粉末を注
入前に殺菌食塩水で再水和し、多層の大胞(MLV)を形成した。形成したリポソ
ームはマウスを免疫化するために用いられる。
【0195】 実施例96 リポソームワクチンで免疫化したマウス C57−ブラックマウスの群は一回の投与量として40μgのMUCIベースのリボペプチ
ドBP1-148(図34)、これはH2N-STAPPAHGVTSAPDTRPAPGSTAPPK(Pal)G-OHのペプチ
ド配列をもつ、および20μgの脂質−A類似体を含有するリポソームワクチンを
皮下注射により免疫化させた。9日後、ワクチン注射マウスを犠牲にして廃液す
るリンパ節(局所応答)または脾臓(組織的応答)からリンパ球を取り出し各群
の免疫応答を決定した。免疫化したマウスから取りだしたリンパ球をインビトロ
培地に、ペプチド配列H2N-STAPPAHGVTSAPDTRPAPGSTAPPK-OHをもつMUCIベースの
補助抗原BP1-151の存在で、インキュベーションした。
【0196】 実施例97 T−細胞増殖の測定 T−細胞増殖は標準3Hチミジン結合アッセイを用いて評価した。簡単には、各
マウスからの鼠径部リンパ節リンパ球を通過したナイロンウールを106個の天然
のマイトマイシンC処理した同系の脾細胞、これは抗原提示細胞(APCs)として
役立つ、を含む培地に添加した。各ウェルに20μgのMUC1ベースのブースチング
ペプチドBP1-151、H2N-STAPPAHGVTSAPDTRPAPGSTAPPK-OH(単一文字アミノ酸コー
ド、表8)を正のコントロールのために添加した;そして抗原またはペプチドBP
1-72を含まない培地、これはペプチド配列H2N-EAIQPGCIGGPKGLPGLPGP-OHをもつ
、負のコントロールとして用いた。培地を72時間、全容量250μg/ウェルでイン
キュベートし、ついで50μlの容量で1μCiの3H−チミジンを添加した。プレー
トをさらに18−20時間インキュベートした。細胞を収集し、[3H]dTh結合を液
体シンチレーションカウンターで測定した。異なる脂質−A類似体でアジュバン
トした種々のリポソームワクチンに対応するT−細胞増殖は表1−3および図3
1−33にまとめる。
【0197】 表1 脂質−A類似体33、48および58のT−細胞増殖およびインターフェ
ロン−ガンマ生成 表2 脂質−A類似体48,54、70,77および86のT−細胞増殖および
インターフェロン−ガンマ生成 表3 脂質−A類似体86、94、102および104のT−細胞増殖およびイ
ンターフェロン−ガンマ生成 表4 合成および天然脂質−A類似体の致死毒性の比較 表5 テキストで用いた通常の省略語 表6 本発明で用いた脂質−A類似体の構造のリスト 表7 本発明で用いた化合物のIUPAC名のリスト 表8 アミノ酸の単一文字および3文字コード
【0198】
【表1】
【0199】
【表2】
【0200】 実施例98 インターフェロン−ガンマ(IFN−γ)生成の測定 インターフェロン−ガンマ(IFN−γ)を酵素結合イムノアブソルベント検定法
(ELISA)を用いる細胞培養上澄み液で測定した。96−ウェルプレートを50μlの
R4.6AZ中、37℃にて30分間50μlのキャッチャーMabsで被覆した。次にプレート
を洗浄し試験試料を45分間インキュベートした。2回洗浄後第二のビオチチル化
抗体、XMG1.2を添加した。洗浄後、パーオキシダーゼ共役ストレプタヴィジンを
添加し30分間再度インキュベートした。最後に、100μlのセイヨウワサビオキシ
ダーゼ(HRPO)基質溶液を添加した。光学濃度をThermomax ELISAリーダーを用
い10分間運動モードで405nm波長にて測定した。種々の脂質−A類似体に相当す
るインターフェロン−γ(IFN−γ)レベルを表1−表3および図31−図33
に示す。
【0201】
【表3】
【0202】 実施例99 合成および天然脂質−A類似体の致死毒性 合成脂質−A類似体86および天然脂質−A(詳細は実施例95を参照)を致死
毒性についてテストした。試験法および結果は以下にまとめる(表8)。 a)脂質−A類似体溶液の調製: 1mgの脂質−A類似体を1mlの20%DMSOに溶
解し食塩水で希釈し0.5ml中50μg、10μgおよび2μgの投与量を得た。 b)アクチノマイシンDの調製: 5mgのアクチノマイシンDを1mlのエタノー
ルに溶解し、食塩水で希釈し0.5ml中550μg/kgの投与量を得た。 c)処置: コントロールとして種々の投与量の脂質−A類似体または溶媒を
C57−ブラックマウスに腹膜内投与した。20分後、全群のマウスに500μlのアク
チノマイシンDを注射した。ついでマウスを死亡率または任意の他の毒性症状に
つき観察した。 最初の24時間の観察の間、3匹のマウス全部に天然脂質−Aを高い50μgの投与量
で注射し、同様に2匹のマウスに天然脂質Aを10μgの投与量で注射し死亡を見た
(表4)。3回全部合成脂質−A類似体86を注射したマウス群および低い2μg
の天然脂質Aを注射したマウス群の生存を調べた。24時間後にマウスの死亡は記
録されず実験は4日後に終了した。この研究結果は合成脂質−A類似体86がこ
の実験でテストした天然脂質−A製品よりも毒性がはるかに小さいことを示した
【0203】
【表4】
【0204】 上記実施例は、脂質−A類似体およびそれらの中間体の合成のために詳細な方法
、およびリポソームワクチンを調製し、合成脂質−A類似体でアジュバントし、
マウスの特異的免疫応答を誘導する方法を記載した。この発明で用いられた通常
の略語を表5にまとめる。アジュヴァンティシティのために調製しテストした脂
質−A類似体の構造は表6にまとめる。本発明で調製した全化合物のIUPAC名の
完全なリストは表7に示す。ペプチド配列のため、アミノ酸の単一文字のコード
を本発明で用いた。例えば、表8において天然産のアミノ酸の標準単一文字およ
び3文字コードのリストを参照。
【0205】
【表5】 表5 明細書に使用した共通の略語 All アリル APC 抗原提示細胞 BF3Oet2 トリフルオロボランジエチルエーテレート Bn ベンジルt Bu tert−ブチル m-CPBA m−クロロ過安息香酸 CPM 1分あたりのカウント DBU 1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデク−7−エン DCC ジシクロヘキシルカーボジイミド (-)-DIPCI (-)−B−クロロジイソピノカンフェニルボラン DMAP 4−ジメチルアミノピリジン DMF ジメチルホルムアミド DMPC ジミリストイルホスファチジルグリセロール DPPC ジパルミトイルホスファチジルコリン DMSO ジメチルスルホキサイド EDCI 1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカーボジイミド塩酸塩 ES-MS 電子スプレーマススペクトロメトリー Et エチル Fmoc 9−フルオレニルメトキシカルボニル IFN-γ インターフェロン−γ LPS リポ多糖類 Me メチル MLV 多層ラメラ大胞 NBS N−ブロモスクシンイミド NMM N−メチルモルホリン NMR 核磁気共鳴 Pal パルミトイル Ph フェニル Phth フタルイミド iPr イソプロピル Py ピリジン SUV 単ラメラ小胞 Tf トリフルオロメチルスルホニル TFA トリフルオロ酢酸 THF テトラヘドロフラン TLC 薄層クロマトグラフィ Troc トリクロロエトキシカルボニル Trt トリフェニルメチル p-TsOH p−トルエンスルホン酸
【0206】
【表6】
【0207】
【表7】 表7 本発明で調製された化合物のIUPAC名のリスト 化合物1 N-9-フルオレニルメトキシカルボニル-L-アスパラギン酸tert-ブチ
ルエステル 化合物2 (3S)-3-(9-フルオレニルメトキシカルボニルアミノ)-4-ノニルアミ
ノ-4-オキソ−ブチル酸tert−ブチルエステル 化合物3 (3S)-3-アミノ-4-ノニルアミノ-4-オキソ−ブチル酸tert−ブチル
エステル 化合物4 (3)-3-テトラデカンアミド-4-ノニルアミノ-4-オキソ−ブチル酸te
rt−ブチルエステル 化合物5 (3s)-3-テトラデカンアミド-4-ノニルアミノ-4-オキソ−ブチル酸
化合物6 3-ヒドロキシテトラデカン酸エチルエステル 化合物7 3-ヒドロキシテトラデカン酸、または3-ヒドロキシミリスチン酸 化合物8 (3R)-3-ヒドロキシテトラデカン酸、または(3R)-3-ヒドロキシミリ
スチン酸 化合物9 (3R)-3-ヒドロキシテトラデカン酸フェナシルエステル 化合物10 (3R)-3-ドデカノイルオキシテトラデカン酸フェナシルエステル 化合物11 (3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカン酸フェナシルエステ
ル 化合物12 (3R)-3-ヘキサデカノイルオキシテトラデカン酸フェナシルエステ
ル 化合物13 (3R)-3-ドデカノイルオキシテトラデカン酸 化合物14 (3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカン酸 化合物15 (3R)-3-ヘキサデカノイルオキシテトラデカン酸 化合物16 (3R)-3-ベンジルオキシテトラデカン酸フェナシルエステル 化合物17 (3R)-3-ベンジルオキシテトラデカン酸 化合物18 ドデシルトリフルオロメタンスルホネート 化合物19 (3R)-3-ドデシルオキシテトラデカン酸フェナシルエステル 化合物20 (3R)-3-ドデシルオキシテトラデカン酸 化合物21 (4R)-4-ヒドロキシペンタデセン−1 化合物22 (4R)-4-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイルオキシ]ペンタデ
セン−1 化合物23 (3R)-3-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイルオキシ]−テトラ
デカン酸 化合物24 ベンジル2-デオキシ-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニルアミ
ノ)−α−D−グルコピラノシド 化合物25 アリル2-デオキシ-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニルアミノ
)−α−D−グルコピラノシド 化合物26 ベンジル2-デオキシ-4,6-ジ-0-bベンジリデン-2-(2,2,2-トリクロ
ロエトキシカルボニルアミノ)−α−D−グルコピラノシド 化合物27 ベンジル2-デオキシ-4,6-ジ-0-イソプロピリデン-2-(2,2,2-トリク
ロロエトキシカルボニルアミノ)−α−D−グルコピラノシド 化合物28 アリル2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-2-(2,2,2-トリクロロエ
トキシカルボニルアミノ)−α−D−グルコピラノシド 化合物29 ベンジル2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-2-(2,2,2-トリクロロ
エトキシカルボニルアミノ)−3−0−テトラデカノイル−α-D-グルコピラノシド
化合物30 ベンジル2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-2-[(3S)-3-テトラデ
カンアミド-4-ノニルアミノ-4-オキソ-ブタンアミド]-3-0-テトラデカノイル-α
-D-グルコピラノシド 化合物31 ベンジル6-0-ベンジル-2-デオキシ-2-[(3S)-3-テトラデカンアミド
-4-ノニルアミノ-4-オキソ-ブタンアミド]-3-0-テトラデカノイル-α-D-グルコ
ピラノシド 化合物31 ベンジル6-0-ベンジル-2-デオキシ-2-[(3S)-3-テトラデカンアミド
-4-ノニルアミノ-4-オキソ-ブタンアミド]-3-0-テトラデカノイル-α-D-グルコ
ピラノシド 化合物32 ベンジル6-0-ベンジル-2-デオキシ-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホスフォ
ノ)-2-[(3S)-3-テトラデカンアミド-4-ノニルアミノ-4-オキソ-ブタンアミド]-3
-0-テトラデカノイル-α-D-グルコピラノシド 化合物33 2-デオキシ-4-0-ホスフォノ-2-[(3S)-3-テトラデカンアミド-4-ノ
ニルアミノ-4-オキソ-ブタンアミド]-3-0-テトラデカノイル-α/β-D-グルコピ
ラノース 化合物34 ベンジル2-デオキシ-2-フタルイミド-β-D-グルコピラノシド 化合物35 ベンジル2-デオキシ-2-フタルイミド-6-0-トリフェニルメチル-β-
D-グルコピラノシド 化合物36 ベンジル2-デオキシ-3,4-ジ-0-ベンジル2-フタルイミド-6-0-トリ
フェニルメチル-β-D-グルコピラノシド 化合物37 ベンジル2-デオキシ-3,4-ジ-0-ベンジル2-フタルイミド-β-D-グル
コピラノシド 化合物38 ベンジル2-アミノ-2-デオキシ-3,4-ジ-0-ベンジル-β-D-グルコピ
ラノシド 化合物39 ベンジル2-デオキシ-3,4-ジ-0-ベンジル-2-[(3R)-3-ヘキサデカノ
イルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物40 ベンジル2-デオキシ-3,4-ジ-0-ベンジル-2-[(3R)-3-テトラデカノ
イルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物41 アリル2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-3-0-[(3R)-3-テトラデ
カノイルオキシテトラデカノイル]-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニルアミ
ノ)-α-D-グルコピラノシド 化合物42 2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイ
ルオキシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニルアミノ)-
α/β-D-グルコピラノース 化合物43 2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイ
ルオキシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニルアミノ)-
α-D-グルコピラノシルトリクロロアセトイミデート 化合物44 ベンジル2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-3-0
-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-トリクロロエト
キシカルボニルアミノ)-β-D-グルコピラノシル}-3,4-ジ-0-ベンジル-2-[(3R)-3
-ヘキサデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物45 ベンジル2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-2-[
(3R)-3-ドデカノイルオキシテトラデカンアミド]-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイ
ルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-3,4-ジ-0-ベンジル-2-[(3
R)-3-ヘキサデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物46 ベンジル2-デオキシ-6-0-{6-0-ベンジル-2-デオキシ-2-[(3R)-3-ド
デカノイルオキシテトラデカンアミド]-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテ
トラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-3,4-ジ-0-ベンジル-2-[(3R)-3-ヘキ
サデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物47 ベンジル2-デオキシ-6-0-{6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジルホス
フォノ)-2-デオキシ-2-[(3R)-3-ドデカノイルオキシテトラデカンアミド]-3-0-[
(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-3,
4-ジ-0-ベンジル-2-[(3R)-3-ヘキサデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D
-グルコピラノシド 化合物48 2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-2-[(3R)-3-ドデカノイルオキシテト
ラデカンアミド]-4-0-ホスフォノ-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラ
デカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-2-[(3R)-3-ヘキサデカノイルオキシテト
ラデカンアミド]-α/β-D-グルコピラノース 化合物49 ベンジル2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-3-0
-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-トリクロロエト
キシカルボニルアミノ)-β-D-グルコピラノシル}-3,4-ジ-0-ベンジル-2-[(3R)-3
-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物50 ベンジル2-デオキシ-6-0-{2-アミノ-2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジ
リデン-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピ
ラノシル}-3,4-ジ-0-ベンジル-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカン
アミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物51 ベンジル2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-2-[
(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシル}-
3,4-ジ-0-ベンジル-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β
-D-グルコピラノシド 化合物52 ベンジル2-デオキシ-6-0-{6-0-ベンジル-2-デオキシ-2-[(3R)-3-テ
トラデカノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-3,4-ジ-0-ベ
ンジル-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピ
ラノシド 化合物53 ベンジル2-デオキシ-6-0-{6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホス
フォノ)-2-デオキシ-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-3
-0- [(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシ
ル}-3,4-ジ-0-ベンジル-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド
]-β-D-グルコピラノシド 化合物54 2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-4-0-ホスフォノ-2-[(3R)-3-テトラデ
カノイルオキシテトラデカンアミド]-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテト
ラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテ
トラデカンアミド]-α/β-D-グルコピラノース 化合物55 ベンジル2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-2-[
(3R)-3-テトラデカンアミド-4-ノニルアミノ-4-オキソ-ブタンアミド]-3-0-[(3R
)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-3,4-
ジ-0-ベンジル-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-
グルコピラノシド 化合物56 ベンジル2-デオキシ-6-0-{6-0-ベンジル-2-デオキシ-2-[(3S)-3-テ
トラデカンアミド-4-ノニルアミノ-4-オキソ-ブタンアミド]-3-0-[(3R)-3-テト
ラデカノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-3,4-ジ-0-ベン
ジル-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラ
ノシド 化合物57 ベンジル2-デオキシ-6-0-{6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホス
フォノ)-2-デオキシ-2-[(3S)-3-テトラデカンアミド-4-ノニルアミノ-4-オキソ-
ブタンアミド]-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-
グルコピラノシル}-3,4-ジ-0-ベンジル-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテト
ラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物58 2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-2-[(3S)-3-テトラデカンアミド-4-ノ
ニルアミノ-4-オキソ-ブタンアミド]-4-0-ホスフォノ-3-0-[(3R)-3-テトラデカ
ノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-2-[(3R)-3-テトラデ
カノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノース 化合物59 ベンジル2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-2-フタルイミド-β-D
-グルコピラノシド 化合物60 ベンジル3-0-アリル-2-デオキシ-6-0-トリフェニルメチル-2-フタ
ルイミド-β-D-グルコピラノシド 化合物61 ベンジル3-0-アリル-4-0-ベンジル-2-デオキシ-6-0-トリフェニル
メチル-2-フタルイミド-β-D-グルコピラノシド 化合物62 ベンジル3-0-アリル-4-0-ベンジル-2-デオキシ-2-フタルイミド-β
-D-グルコピラノシド 化合物63 ベンジル3-0-アリル-2-アミノ-4-0-ベンジル-2-デオキシ-β-D-グ
ルコピラノシド 化合物64 ベンジル3-0-アリル-4-0-ベンジル-2-デオキシ-2-[(3R)-3-テトラ
デカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物65 ベンジル3-0-アリル-4-0-ベンジル-2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-4
,6-ジ-0-ベンジリデン-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]
-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニルアミノ)-β-D-グルコピラノシル}-2-[
(3R)-3-ヘキサデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物66 ベンジル3-0-アリル-6-0-{2-アミノ-2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジ
リデン-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピ
ラノシル}-4-0-ベンジル-2-デオキシ-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラ
デカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物67 ベンジル3-0-アリル-4-0-ベンジル-2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-4
,6-ジ-0-ベンジリデン-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]
-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシ
ル}-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラ
ノシド 化合物68 ベンジル3-0-アリル-4-0-ベンジル-2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-6
-0-ベンジル-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-3-0-[(3R
)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-2-[(3
R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物68 ベンジル3-0-アリル-4-0-ベンジル-2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-6
-0-ベンジル-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-3-0-[(3R
)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-2-[(3
R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物69 ベンジル3-0-アリル-4-0-ベンジル-2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-6
-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホスフォノ)-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオ
キシテトラデカンアミド]-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイ
ル]-β-D-グルコピラノシル}-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカン
アミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物70 2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシ
テトラデカンアミド]-4-0-ホスフォノ-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテ
トラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-3-0-プロピル-2-[(3R)-3-テトラデカ
ノイルオキシテトラデカンアミド]-α/β-D-グルコピラノース 化合物71 ベンジル4-0-ベンジル-2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベ
ンジリデン-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-
トリクロロエトキシカルボニアルアミノ)-β-D-グルコピラノシル}-2-[(3R)-3-
テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物72 ベンジル4-0-ベンジル-3-0-[(3R)-3-ベンジルオキシテトラデカノ
イル]-2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-3-0-[(3R)-3-テト
ラデカノイルオキシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニ
アルアミノ)-β-D-グルコピラノシル}-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテト
ラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物73 ベンジル6-0-{2-アミノ-2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-3-0-[
(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-4-
0-ベンジル-3-0-[(3R)-3-ベンジルオキシテトラデカノイル]-2-デオキシ-2- [(3
R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物74 ベンジル4-0-ベンジル-3-0-[(3R)-3-ベンジルオキシテトラデカノ
イル]-2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-2-[(3S)-3-テトラ
デカンアミド-4-ノニルアミノ-4-オキソ-ブタンアミド]-3-0-[(3R)-3-テトラデ
カノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-2-[(3R)-3-テトラ
デカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物75 ベンジル4-0-ベンジル-3-0-[(3R)-3-ベンジルオキシテトラデカノ
イル]-6-0-{6-0-ベンジル-2-デオキシ-2-[(3S)-3-テトラデカンアミド-4-ノニル
アミノ-4-オキソ-ブタンアミド]-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデ
カノイル]-β-D-グルコピラノシル}-2-デオキシ-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオ
キシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシド 化合物76 ベンジル4-0-ベンジル-3-0-[(3R)-3-ベンジルオキシテトラデカノ
イル]-6-0-{6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジルホスフォノ)-2-デオキシ-2-[(3S)
-3-テトラデカンアミド-4-ノニルアミノ-4-オキソ-ブタンアミド]-3-0-[(3R)-3-
テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-2-デオキ
シ-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノ
シド 化合物77 2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-2-[(3S)-3-テトラデカンアミド-4-ノ
ニルアミノ-4-オキソ-ブタンアミド]-4-0-ホスフォノ-3-0-[(3R)-3-テトラデカ
ノイルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-3-0-[(3R)-3-ヒドロ
キシテトラデカノイル]-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド
]-α/β-D-グルコピラノース 化合物78 ベンジル-3-0-[(3R)-3-ベンジルオキシテトラデカノイル]-2-デオ
キシ-4,6-ジ-0-イソプロピリデン-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニルアミ
ノ)-α-D-グルコピラノシド 化合物79 ベンジル-3-0-[(3R)-3-ベンジルオキシテトラデカノイル]-2-デオ
キシ-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニルアミノ)-α-D-グルコピラノシド
化合物80 アリル6-0-ベンジル-2-デオキシ-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオ
キシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニルアミノ)-α-D-
グルコピラノシド 化合物81 アリル6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホスフォノ)-2-デオキシ
-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-トリクロロ
エトキシカルボニルアミノ)-α-D-グルコピラノシド 化合物82 6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホスフォノ)-2-デオキシ-3-0-[
(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-トリクロロエトキ
シカルボニルアミノ)-α/β-D-グルコピラノース 化合物83 6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホスフォノ)-2-デオキシ-3-0-[
(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-トリクロロエトキ
シカルボニルアミノ)-α-D-グルコピラノシルトリクロロアセトイミデート 化合物84 ベンジル-6-0-{6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホスフォノ)-2-
デオキシ-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-ト
リクロロエトキシカルボニルアミノ)-β-D-グルコピラノシル}-3-0-[(3R)-3-ベ
ンジルオキシテトラデカノイル]-2-デオキシ-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカル
ボニルアミノ)-α-D-グルコピラノシド 化合物85 ベンジル-6-0-{6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホスフォノ)-2-
デオキシ-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-2-[(3R)-3-
テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシル}-3-0-[(3
R)-3-ベンジルオキシテトラデカノイル]-2-デオキシ-2-[(3R)-3-テトラデカノイ
ルオキシテトラデカンアミド]-α-D-グルコピラノシド 化合物86 2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-4-0-ホスフォノ-2-[(3R)-3-テトラデ
カノイルオキシテトラデカンアミド]-3-0-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテト
ラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-3-0-[(3R)-3-ヒドロキシテトラデカノ
イル]-2-[(3R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカンアミド]-α/β-D-グル
コピラノース 化合物87 アリル2-デオキシ-4,6-ジ-0-ベンジリデン-3-0-[(3R)-3-ドシルオ
キシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニルアミノ)-α-D-
グルコピラノシド 化合物88 アリル6-0-ベンジル-2-デオキシ-3-0-[(3R)-3-ドデシルオキシテト
ラデカノイル]-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニルアミノ)-α-D-グルコピ
ラノシド 化合物89 アリル6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホスフォノ)-2-デオキシ
-3-0-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-トリクロロエトキシ
カルボニルアミノ)-α-D-グルコピラノシド 化合物90 6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホスフォノ)-2-デオキシ-3-0-[
(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボ
ニルアミノ)-α/β-D-グルコピラノース 化合物91 6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホスフォノ)-2-デオキシ-3-0-[
(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボ
ニルアミノ)-α-D-グルコピラノシルトリクロロアセトイミデート 化合物92 ベンジル6-0-{6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホスフォノ)-2-
デオキシ-3-0-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイル]-2-(2,2,2-トリクロロ
エトキシカルボニルアミノ)-β-D-グルコピラノシル}-3-0-[(3R)-3-ベンジルオ
キシテトラデカノイル]-2-デオキシ-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニルア
ミノ)-α-D-グルコピラノシド 化合物93 ベンジル6-0-{6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホスフォノ)-2-
デオキシ-3-0-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイル]-2-[(3R)-3-ドデシル
オキシテトラデカンアミド]-β-D-グルコピラノシル}-3-0-[(3R)-3-ベンジルオ
キシテトラデカノイル]-2-デオキシ-2-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカンア
ミド]-α-D-グルコピラノシド 化合物94 2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-4-0-ホスフォノ-2-[(3R)-3-ドデシル
オキシテトラデカンアミド]-3-0-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイル]-β
-D-グルコピラノシル}-3-0-[(3R)-3-ヒドロキシテトラデカノイル]-2-[(3R)-3-
ドデシルオキシテトラデカンアミド]-α/β-D-グルコピラノース 化合物95 ベンジル3-0-ベンジル-2-デオキシ-4,6-ジ-イソプロピリデン-2-(2
,2,2-トリクロロエトキシカルボニルアミノ)-α-D-グルコピラノシド 化合物96 ベンジル3-0-ベンジル-2-デオキシ-2-(2,2,2-トリクロロエトキシ
カルボニルアミノ)-α-D-グルコピラノシド 化合物97 ベンジル2-アミノ-3-0-ベンジル-2-デオキシ-α-D-グルコピラノシ
ド 化合物98 ベンジル3-0-ベンジル-2-デオキシ-2-{(3R)-3-[(3R)-3-ドデシルオ
キシテトラデカノイルオキシ]-テトラデカンアミド}-α-D-グルコピラノシド 化合物99 ベンジル3-0-ベンジル-6-0-{6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホ
スフォノ)-2-デオキシ-3-0-{(3R)-3-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイル]
-2-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニルアミノ)-β-D-グルコピラノシル}-2-{
(3R)-3-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイルオキシ]-テトラデカンアミド}
-α-D-グルコピラノシド 化合物100 ベンジル6-0-{2-アミノ-6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-ホス
フォノ)-2-デオキシ-3-0-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイル]-β-D-グル
コピラノシル}-3-0-ベンジル-2-デオキシ-2-{(3R)-3-[(3R)-3-ドデシルオキシテ
トラデカノイルオキシ]-テトラデカンアミド}-α-D-グルコピラノシド 化合物101 ベンジル3-0-ベンジル-6-0-{6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-
ホスフォノ)-2-デオキシ-2-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカンアミド]-3-0-[
(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-2-デオキシ
-2-{(3R)-3-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイルオキシ]-テトラデカンア
ミド}-α-D-グルコピラノシド 化合物102 2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-4-0-ホスフォノ-2-[(3R)-3-ドデシ
ルオキシテトラデカンアミド]-3-0-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイル]-
β-D-グルコピラノシル}-2-{(3R)-3-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイル
オキシ]-テトラデカンアミド}-α/β-D-グルコピラノース 化合物103 ベンジル3-0-ベンジル-6-0-{6-0-ベンジル-4-0-(ジ-0-ベンジル-
ホスフォノ)-2-デオキシ-2-[(3R)-3-ベンジルオキシテトラデカンアミド]-3-0-[
(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイル]-β-D-グルコピラノシル}-2-デオキシ
-2-{(3R)-3-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイルオキシ]-テトラデカンア
ミド}-α-D-グルコピラノシド 化合物104 2-デオキシ-6-0-{2-デオキシ-4-0-ホスフォノ-2-[(3R)-3-ヒドロ
キシテトラデカンアミド]-3-0-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイル]-β-D
-グルコピラノシル}-2-{(3R)-3-[(3R)-3-ドデシルオキシテトラデカノイルオキ
シ]-テトラデカンアミド}-α/β-D-グルコピラノース
【0208】
【表8】 表8 アミノ酸の単一文字および三文字コード アミノ酸 単一文字 三文字 L−アラニン A Ala L−システイン C Cys L−アスパラギン酸塩D Asp L−グルタメート E Glu L−フェニルアラニンF Phe L−グリシン G Gly L−ヒスチジン H His L−イソロイシン I Ile L−リジン K Lys L−ロイシン L Leu L−メチオニン M Met L−アスパラギン N Asn L−プロリン P Pro L−グルタミン Q Gln L−アルギニン R Arg L−セリン S Ser L−トレオニン T Thr L−バリン V Val L−トリプトファン W Trp L−チロシン Y Tyr
【0209】 参考文献 1 a) Stryer, Biochemistry, 2nd Ed. W. H. Freeman and Co., New York, p74
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75-196. 31 Tomoya Ogawa and Satru Nakabayashi, Carbohydr. Res. 1981, 97, 81-8
6. 引用の参照文献は従来技術を構成するものではない。明細書中での全参考文献は
、特許、刊行された特許出願、および特許でない刊行物を含み、ここにその全体
を参考文献として組み込まれ、前記引用文献によって引用された文献も同様であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】天然脂質−A構造の例、E. coliからのAおよびサルモネラ菌からの
B。
【図2】一般式(3)および(4)の新規脂質酸およびそれらの2例。
【図3】新規脂質構造を含む単糖類および二糖類脂質−A類似体およびそれら
の2例。
【図4】均一ジ脂質鎖を含む二糖類脂質−A類似体およびそれらの2例。
【図5】脂質5の合成。
【図6】脂質の合成。
【図7】トリ−脂質23の合成。
【図8】グルコサミン誘導体の合成。
【図9】化合物33の合成。
【図10】グルコシル化アクセプタの合成。
【図11】グルコシル化ドナー43の合成。
【図12】二糖類45の合成。
【図13】化合物48の合成。
【図14】二糖類51の合成。
【図15】化合物54の合成。
【図16】化合物58の合成。
【図17】グルコシル化アクセプタ64の合成。
【図18】二糖類67の合成。
【図19】化合物70の合成。
【図20】アミン73の合成。
【図21】化合物77の合成。
【図22】グルコシル化79の合成。
【図23】グルコシル化ドナー83の合成。
【図24】化合物86の合成。
【図25】グルコシル化ドナー91の合成。
【図26】化合物94の合成。
【図27】グルコシル化アクセプタ98の合成。
【図28】アミン100の合成。
【図29】化合物102の合成。
【図30】化合物104の合成。
【図31】脂質−A類似体33、48、58または天然脂質−Aとアジュバン
トしたMUC1−ベースのリポソームワクチンで免疫にしたマウスでのT−細胞
増殖(CPM、分当たり)およびインターフェロン−ガンマ(IFN−γ、pg/
ml)生産。
【図32】脂質−A類似体48、54、70、77、86または天然脂質−A
とアジュバントしたMUC1−ベースのリポソームワクチンで免疫にしたマウス
でのT−細胞増殖(CPM、分当たり)およびインターフェロン−ガンマ(IF
N−γ、pg/ml)生産。
【図33】脂質−A類似体86、94、102、104または天然脂質−Aと
アジュバントしたMUC1−ベースのリポソームワクチンで免疫にしたマウスで
のT−細胞増殖(CPM、分当たり)およびインターフェロン−ガンマ(IFN
−γ、pg/ml)生産。
【図34】リボペプチドBP1−148の構造、腫瘍結合MUC1ムチンから
誘導した改変25−アミノ酸配列(アミノ酸の単一文字コード)。
【図35】リポソーム処方に組み込まれるビールスおよび腫瘍抗原から誘導さ
れたペプチドとグリコペプチドの例。 補正をする事項に対応するPCT/US00/31281の英語明細書の翻訳にあたり、全文に
わたって適切でない翻訳、脱落事項があったので全文を訂正した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 237/06 C07C 237/06 C07H 1/02 C07H 1/02 15/04 15/04 A E 15/203 15/203 // C07K 14/47 ZNA C07K 14/47 ZNA C07M 7:00 C07M 7:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ヤラマティ,ダマヤンチ カナダ国 アルバータ ティ6ジェイ 6 ティ4,エドモントン,10633−31アヴェ ニュ,#107 (72)発明者 コガンティ,ラオ カナダ国 アルバータ ティ6ジェイ 3 アール3,エドモントン,11605−26アヴ ェニュ (72)発明者 ロンジェネッカー,マイケル カナダ国 アルバータ ティ6アール 1 シィ8,エドモントン,ルーニィ クレセ ント 440 Fターム(参考) 4C057 AA20 CC03 DD01 DD02 DD03 HH03 JJ09 JJ12 JJ20 4C076 AA19 CC06 4C085 AA03 AA38 BB01 CC31 DD59 FF14 FF17 4H006 AA01 AB84 BP10 BS10 BT12 BV22 4H045 AA10 AA30 BA18 BA55 CA41 EA28 【要約の続き】

Claims (56)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式の化合物: 【化1】 式中、少なくともR1,R2,R3,R4,R5は次の構造式から選択され 【化2】 式中、残りのR1,R2,R3,R4およびR5は、たとえあるとしても、水素
    、R−、−CORおよび次の構造式から選択され、 【化3】 式中、各R,R’,R''は水素、または置換または非置換、分枝または直線のC
    1−20飽和または不飽和脂肪族炭化水素;A,BおよびLは独立して−CH2
    −、−C(=O)および−C(=S)−基から選択され; 各Xは−OH、−SH、−NH2、および−ハロゲンからなる群から独立して選
    択され; mおよびnは独立して0と10の間の整数の範囲から選択され、 X1およびX2は−O−または−NH−であり、 Y1およびY2は独立して−OH、−OP(O)(OH)2、−COOH、−O
    SO3H、−CH(COOH)2および−OP(O)(OH)(OCH2CH2
    NH2)からなる群から選択され、 ZはH,−CH2E、または−CH2MGであり、式中、Eは−水素、−ハロゲ
    ン、−OH、−NH2、−OSO3H、−SO3H、−P(O)(OH)2また
    は−OP(O)(OH)2;Mは−O−、−S−、−OC(=O)−、−OC=
    (S)−、またはーNHC(=O)−;Gは水素、または飽和または不飽和C1
    −20脂肪族炭化水素であり、 または生理学的に受容できるそれらの塩。
  2. 【請求項2】X1およびX2がNHであり;Y1が−OHまたは−OP(O
    )(OH)2;Y2が−OHまたは−OP(O)(OH)2、およびZが−CH
    2OHである請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】置換基および糖リングの置換基の立体化学が次式で定義される
    請求項1記載の化合物。 【化4】
  4. 【請求項4】R1、R2、R3、R4およびR5が次の群から選択される請
    求項3記載の化合物。 【化5】
  5. 【請求項5】R1が次の基であり 【化6】 R2およびR3が水素原子であり;R4が次の基であり 【化7】 そしてR5が次の基である 【化8】 請求項4記載の化合物。
  6. 【請求項6】R4が次の基であり 【化9】 基R1、R4およびR5のキラル炭素の絶対配置が(R)である請求項5記載の
    化合物。
  7. 【請求項7】R4が次の基であり 【化10】 基R1、R4およびR5のキラル炭素の絶対配置が(R)である請求項5記載の
    化合物。
  8. 【請求項8】R1およびR5が次の構造の基であり 【化11】 そしてR2が水素原子または次の基であり 【化12】 R3が水素原子であり;そしてR4が次の基である請求項4記載の化合物。 【化13】
  9. 【請求項9】R2が水素原子であり、R1およびR5のキラル炭素の絶対配
    置が(S)である請求項8記載の化合物。
  10. 【請求項10】R2が次の構造式の基であり 【化14】 R1、R2およびR5のキラル炭素の絶対配置が(R)であり、基R4のそれが
    (S)である請求項8記載の化合物。
  11. 【請求項11】次式の化合物。 【化15】 式中、R1=R5およびR1,R2,R3、R4およびR5が−R,−CORお
    よび次の構造式から選択される。 【化16】 式中、各R、R’、R’’が独立して水素、置換または非置換、分枝または直酸
    、飽和または不飽和C1−20脂肪族炭化水素であり;A、BおよびLは独立し
    てCH2、COおよびCS基であり;Xは−OH,−SH、−NH2および水素
    であり;mおよびnは0と10の間の整数であり、 X1およびX2は−O−または−NH−であり、 Y1およびY2は独立して−OH、−OP(O)(OH)2、−COOH、−O
    SO3H、−CH(COOH)2および−OP(O)(OH)(OCH2CH2
    NH2)からなる群から選択され、 ZはH,−CH2E、または−CH2MGであり、式中、Eは−水素、−ハロゲ
    ン、−OH、−NH2、−OSO3H、−SO3H、−P(O)(OH)2また
    は−OP(O)(OH)2;Mは−O−、−S−、−OC(=O)−、−OC=
    (S)−、または−NHC(=O)−;Gはすしお、または飽和または不飽和C
    1−20脂肪族炭化水素であり、 前記化合物がフリーの酸または生理学的に受容できるそれらの塩。
  12. 【請求項12】X1およびX2がNHであり;Y1が−OHまたは−OP(
    O)(OH)2;Y2が−OHまたは−OP(O)(OH)2、およびZが−C
    H2OHである請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】置換基および糖リングの置換基の立体化学が次式で定義され
    る請求項11記載の化合物。 【化17】 式中、R1=R4=R5。
  14. 【請求項14】R1=R4=R5が次の構造式から選択される請求項13記
    載の化合物。 【化18】 そしてR2が水素原子、n−プロピル基または次の構造式であり 【化19】 そしてR3が水素原子である。
  15. 【請求項15】R2が水素原子であり、R1、R4、およびR5が次の構造
    式の同じ基であり 【化20】 そして基R1、R4およびR5のキラル炭素の絶対配置が(R)である請求項1
    4記載の化合物。
  16. 【請求項16】R2がn−プロピル基であり、R1、R4、およびR5が次
    の構造式の同じ基であり 【化21】 そして基R1、R4およびR5のキラル炭素の絶対配置が(R)である請求項1
    4記載の化合物。
  17. 【請求項17】R2が次の基であり、 【化22】 R1、R4、およびR5が次の構造式の同じ基であり 【化23】 そして基R1、R2、R4およびR5のキラル炭素の絶対配置が(R)である請
    求項14記載の化合物。
  18. 【請求項18】R2が次の構造式の同じ基であり 【化24】 R1、R4、およびR5が次の構造式の同じ基であり 【化25】 そして基R1、R2、R4およびR5のキラル炭素の絶対配置が(R)である請
    求項14記載の化合物。
  19. 【請求項19】次式の化合物: 【化26】 式中、少なくともR1およびR2は次の基から選択され 【化27】 式中、各R,R’,R''は水素、または置換または非置換、分枝または直線のC
    1−20飽和または不飽和脂肪族炭化水素;A,BおよびLは独立して−CH2
    −およびCO基であり;mおよびnは0と10の間の整数であり、 残りのR1またはR2は水素、基−R,−CORまたは次の構造式から選択され 【化28】 式中、各R,R’,R''は独立して水素、または置換または非置換、分枝または
    直線の飽和または不飽和C1−20脂肪族炭化水素;A,BおよびLは独立して
    −CH2−、−COおよび−CS基から選択され;Xは−OH、−SH、−NH
    2および水素であり;mおよびnは0と10の間の整数である。
  20. 【請求項20】少なくともR1およびR2が次の構造式から選択される請求項1
    9記載の化合物。 【化29】
  21. 【請求項21】R1が次の構造式の基であり 【化30】 そしてR2がCH3(CH2)12COの基である請求項20記載の化合物。
  22. 【請求項22】基R1のキラル炭素の絶対配置が(S)である請求項21記
    載の化合物。
  23. 【請求項23】少なくとも1の次の構造式の置換基からなる化合物。 【化31】 式中、各R,R’,R''は独立して水素、および置換または非置換、分枝または
    直線の飽和または不飽和C1−20脂肪族炭化水素;A,BおよびLは独立して
    −CH2−、−C(=O)−、および−C(=S)−基から選択され;mおよび
    nは独立して0と10の間の整数から選択される。
  24. 【請求項24】前記置換基が次の構造式からである請求項23記載の化合物。 【化32】
  25. 【請求項25】前記置換基が次の構造式からである請求項23記載の化合物。 【化33】
  26. 【請求項26】前記置換基のキラル炭素の絶対配置が(R)である請求項24
    記載の化合物。
  27. 【請求項27】前記置換基のキラル炭素の絶対配置が(S)である請求項25
    記載の化合物。
  28. 【請求項28】次の構造式の化合物。 【化34】
  29. 【請求項29】次の構造式の化合物。 【化35】
  30. 【請求項30】次の構造式の化合物。 【化36】 式中、R1がベンジルオキシ、アリルオキシ、ヒドロキシ、またはOC(NH)
    CCl3の群であり; R2が水素、−COOCH2CCl3、または次の構造式からなる基から選択さ
    れ; 【化37】 式中、mおよびnは独立して0と20の間の整数から選択され; そしてR3はCH3(CH2)2COまたは次の構造式であり 【化38】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−、およびx、yおよびzは独立して
    0と20の間の整数から選択される。
  31. 【請求項31】次の構造式の化合物。 【化39】 式中、R1はベンジルオキシ、アリルオキシ、ヒドロキシ、またはOC(NH)
    CCl3の群であり; R2が水素、−COOCH2CCl3、または次の構造式からなる基から選択さ
    れ; 【化40】 式中、mおよびnは独立して0と20の間の整数から選択され; そしてR3はCH3(CH2)2COまたは次の構造式であり 【化41】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり; x、yおよびzは独立して0と20の間の整数から選択され;そして R4が水素またはP(O)(OBn)2である。
  32. 【請求項32】次式の化合物。 【化42】 式中、R1はアミノラジカル、グタルアミドラジカル、または次の構造式であり 【化43】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり; xおよびyは独立して0と20の間の整数から選択され、 R2はアリルまたはベンジルである。
  33. 【請求項33】次式の化合物。 【化44】 式中、R1が水素、COOCH2CCl3または次式の1であり; 【化45】 式中、AおよびBは独立して−CH2−または−C(=O)−;x、yおよびz
    は独立して0と20の間の整数から選択され; R2はベンジルまたは次の構造式であり 【化46】 式中、Dはベンジル、CH3(CH2)2またはCH3(CH2)yCOであり
    ; x、yおよびzは独立して0と20の間の整数から選択される。
  34. 【請求項34】次式の化合物。 【化47】 式中、R1は次の構造式の群であり 【化48】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり;xおよびyは独立して0と
    20の間の整数から選択され R2は水素、アリル、ベンジルまたは次の構造式であり 【化49】 式中、zは0と20の間の整数であり; R3は水素、COOCH2CCl3、または次の構造式の1であり、 【化50】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり;m、n、xおよびyは独立
    して0と20の間の整数から選択され; R4は次の構造式の群であり 【化51】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり;xおよびyは独立して0と
    20の間の整数から選択される。
  35. 【請求項35】次式の化合物。 【化52】 式中、R1は次の構造式の群であり 【化53】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり;xおよびyは独立して0と
    20の間の整数から選択され; R2は水素、アリル、ベンジルまたは次の構造式であり 【化54】 式中、zは0と20の間の整数であり; R3は水素、COOCH2CCl3、または次の構造式の1であり、 【化55】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり;m、n、xおよびyは独立
    して0と20の間の整数から選択され; R4は次の構造式の群であり 【化56】 式中、Aは−CH2−または−C(=O)−であり;xおよびyは独立して0と
    20の間の整数から選択され; R5は水素または(BnO)2P(O)である。
  36. 【請求項36】次式の化合物。 【化57】 式中、R1は次の構造式から選択され 【化58】 式中、AおよびBは独立して−CH2−または−C(=O)−であり;xおよび
    yは独立して0と20の間の整数から選択され; R2はベンジルまたは次の構造式の群であり 【化59】 式中、zは0と20の間の整数であり; R3は水素、COOCH2CCl3、または次の構造式であり、 【化60】 式中、AはCH2またはCOであり;x、yおよびzは独立して0と20の間の
    整数であり; R4は次の構造式の群であり 【化61】 式中、AはCH2またはCOであり;xおよびyは独立して0と20の間の整数
    である。
  37. 【請求項37】(1)反応性4−O位置を生じるように、ヘキサピラノース誘
    導体の位置選択的還元的開環および(2)前記4−O位置にホスフェート基の導
    入からなる、ヘキソピラノース誘導体の4−O位置にホスフェート基を導入する
    方法。
  38. 【請求項38】ステップ(1)が次の構造式をもつ化合物にホウ素試薬および
    酸を添加してなる請求項37記載の方法。 【化62】 式中、XはOおよびNHであり;Rは置換または非置換、分枝または直線の、飽
    和または不飽和C1−20脂肪族炭化水素、炭水化物単位または任意の保護基で
    あり;R1およびR2は任意の脂肪族または芳香族置換基、または任意の保護基
    であり;R3はフェニルまたは置換フェニル基である。
  39. 【請求項39】前記ホウ素試薬がソジウムシアノボロンハイドライドまたはジ
    メチルアミンボランコンプレックスである請求項38記載の方法。
  40. 【請求項40】前記酸が塩化水素酸である請求項38記載の方法。
  41. 【請求項41】前記酸が飽和ジエチルエーテル溶液中、トリフルオロボロンジ
    エチルエーテルコンプレックスを与える請求項40記載の方法。
  42. 【請求項42】ステップ(2)の後、酸化試薬を添加して次の構造式をもつ生
    成物を生成する請求項37記載の方法。 【化63】 式中、X、R、R1,R2およびR3はステップ(1)の出発物質におけるよう
    に定義され、R4はアリル、または置換または非置換ベンジルまたはフェニル基
    である。
  43. 【請求項43】前記参加試薬がメタ−クロロペル安息香酸である請求項42記
    載の方法。
  44. 【請求項44】膜が(a)請求項1−36のいずれか1項に記載の化合物;お
    よび(b)少なくとも1のエピトープからなる非天然産のリポソーム。
  45. 【請求項45】少なくとも1のエピトープがB−細胞エピトープである請求項
    44記載のリポソーム。
  46. 【請求項46】少なくとも1のエピトープがT−細胞エピトープである請求項
    44記載のリポソーム。
  47. 【請求項47】少なくとも1のエピトープがペプチドエピトープである請求項
    44記載のリポソーム。
  48. 【請求項48】少なくとも1のエピトープが炭水化物、グリコペプチドまたは
    グリコリピドである請求項44記載のリポソーム。
  49. 【請求項49】ワクチン有効量の前記抗原からなり、請求項43記載のリポソ
    ームからなる製薬組成物。
  50. 【請求項50】前記抗原が腫瘍結合抗原である請求項44記載のリポソーム。
  51. 【請求項51】少なくとも1のエピトープがMUC1プロテインから誘導され
    る請求項44記載のリポソーム。
  52. 【請求項52】エピトープがアミノ酸配列 H2N-STAPPAHGVTSAPDTRPAPGSTAPPK(Pal)G-OH をもつペプチドまたはリポペプチドによって与えられる請求項51記載のリポソ
    ーム。
  53. 【請求項53】前記抗原に免疫応答を顕在化させることによって呼ぼうできま
    たは治療できる病気の予防または治療用の組成物の製造においての請求項51記
    載のリポソームの使用方法。
  54. 【請求項54】前記脂質A類似体が前記抗原に免疫応答のアジュバント効果を
    もつ請求項44記載のリポソームの使用方法。
  55. 【請求項55】前記病気が癌である請求項53または54記載のリポソームの
    使用方法。
  56. 【請求項56】ステップ(2)において、ステップ(1)で形成された生成物
    を試薬(R4O)2PN(iPr)2、乾燥有機溶媒中1H−テトラゾール、こ
    こでR4はアリルである、または置換または非置換ベンジルまたはフェニル基で
    処理する請求項37記載の方法。
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