JP2003514794A - ケトイミンの調製方法 - Google Patents

ケトイミンの調製方法

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JP2003514794A JP2001538869A JP2001538869A JP2003514794A JP 2003514794 A JP2003514794 A JP 2003514794A JP 2001538869 A JP2001538869 A JP 2001538869A JP 2001538869 A JP2001538869 A JP 2001538869A JP 2003514794 A JP2003514794 A JP 2003514794A
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C249/00Preparation of compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton
    • C07C249/02Preparation of compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton of compounds containing imino groups

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 式(1a)の化合物の調製方法であり、式(2a)の化合物75〜95%及び式(2b)の化合物5〜25%から成る異性体混合物を適切な溶媒中でメチルアミンと反応させて、式(1a)の化合物75〜95%及び式(1b)の化合物5〜25%から成るセルトラリン−イミン異性体混合物を形成すること(A1)、又は式(2a)の化合物75〜95%及び式(2b)の化合物5〜25%から成る異性体混合物を適切な溶媒中でメチルアミンと反応させ、適切な単離方法を使用して、式(1a)の化合物>99%及び式(1b)の化合物<1%から成る濃縮セルトラリン−イミン異性体混合物を形成すること(A2);次に反応経路(A1)又は(A2)により得られたセルトラリン−イミン異性体混合物を適切な溶媒中で再結晶に付すこと(B)を含むスキーム(I)(ここで、式(1a)中、R1、R2及びR3は、互いに独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル又はC1−C4アルコキシであり、そして式(1b)、(2a)及び(2b)は記載中と同義である)の方法が記載されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、例えばセルトラリン(sertraline)のような、抗うつ特性を有する
薬学的に活性な成分の調製の出発物質として適切である、ケトイミンの調製方法
に関する。
【0002】 ケトイミンの調製方法は、例えば、US-A-4,536,518及びUS-A-4,855,500に記載
されている。
【0003】 US-A-4,536,518(第9及び10欄、実施例1(F))に開示されているケトイ
ミンの調製方法は、ケトンを、例えばテトラヒドロフランのような非プロトン性
溶媒中、四塩化チタンの存在下、冷却しながらメチルアミンと反応させることを
含む。この方法の不利な点としては、容易に可燃しうるテトラヒドロフラン及び
環境上の観点から無害ではない四塩化チタンを用いて処理する必要があることで
ある。その上、この手順は、反応を冷却しながら実施するために高価である。こ
のプロセスの更に不利な点は後処理に関する。追加のヘキサンを用いて生成物を
沈殿させなければならない。
【0004】 US-A-4,855,500(第5及び6欄、請求項1)に開示されているケトイミンの調
製方法は、ケトンを、例えば、塩化メチレン、トルエン又はテトラヒドロフラン
のような非プロトン性溶媒中でモレキュラーシーブの存在下、冷却しながら無水
メチルアミンと反応させることを含む。
【0005】 このプロセスも、無水条件下で塩化メチレンのような環境上の観点から無害で
はない溶媒又はテトラヒドロフランのような容易に可燃しうる溶媒を用いて処理
する必要がある点において不利である。使用されるモレキュラーシーブは高価で
あり、追加の工程で再生利用しなければならない。このプロセスの更に不利な点
は、モレキュラーシーブを除去する必要があり、追加のヘキサンを用いて生成物
を沈殿させなければならないことである。
【0006】 US-A-5,019,655は、98〜99%の純度を有する4−ジクロロフェニル−1−
テトラロンの一工程での調製方法を記載している。純度>99.5%を達成する
ために、多量の溶媒を使用してケトン段階において多数の再結晶操作が必要であ
ることが開示されている。
【0007】 したがって、特に、使用される溶媒及び再結晶工程に関する上記の不都合をも
たないケトイミンの効率的な調製方法の発見の必要性が存在する。
【0008】 驚くべきことに、ケトイミンの所望の程度の純度が、イミン段階で再結晶を実
施し、イミン合成において粗形態で沈殿させたセルトラロン(sertralone)を使
用して達成できることが見出された。同時に、高収率が達成され、再結晶には実
質的に少量の溶媒で十分である。
【0009】 したがって、本発明は、式(1a):
【0010】
【化13】
【0011】 の化合物の調製方法であり、 (a)式(2a):
【0012】
【化14】
【0013】 の化合物75〜95%及び式(2b):
【0014】
【化15】
【0015】 の化合物5〜25%から成る異性体混合物をメチルアミンと適切な溶媒中で反応
させて、式(1a)の化合物75〜95%及び式(1b):
【0016】
【化16】
【0017】 の化合物5〜25%から成るセルトラリン−イミン異性体混合物を形成すること
(A1)、又は 式(2a)の化合物75〜95%及び式(2b)の化合物5〜25%から成る異
性体混合物をメチルアミンと適切な溶媒中で反応させ、単離の適切な方法を使用
して、式(1a)の化合物>99%及び式(1b)の化合物<1%から成る濃縮
セルトラリン−イミン異性体混合物を形成すること(A2); 次に、反応経路(A1)又は(A2)により得られたセルトラリン−イミン異性体
混合物を、適切な溶媒で再結晶に付すこと(B)を含む、下記のスキーム:
【0018】
【化17】
【0019】 (ここで、式(1a)、(1b)、(2a)及び(2b)において、 R1、R2及びR3は、互いに独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル又
はC1−C4アルコキシである)に従った方法に関する。
【0020】 反応経路(A1)(A2)及び(B)で好ましく使用される溶媒は、 (a)C1−C24アミン、 (b)C1−C12ニトリル、 (c)C2−C24カルボン酸エステル、 (d)C3−C24オルトエステル、 (e)C2−C24エーテル、 (f)C1−C24アルカン、 (g)芳香族溶媒、 (h)アミド、 (i)スルホキシド、 (k)ハロゲン化溶媒、 (l)超臨界CO2、及び (m)プロトン性溶媒 から選択される。
【0021】 特に好ましい溶媒(a)は、脂肪族モノアミン、特にメチルアミン、含窒素複
素環、並びに脂肪族及び芳香族、非置換又は置換、第二級及び第三級、モノ−、
ジ−及びトリアミンから選択される。
【0022】 特に好ましい溶媒(a)は、式(3):
【0023】
【化18】
【0024】 (式中 R3は、水素;C1−C5アルキル;ヒドロキシ−C1−C5アルキル;C5−C7
シクロアルキル;非置換フェニル又は1個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン
若しくはニトロにより置換されているフェニル;非置換フェニル−C1−C3アル
キル又は1個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニトロにより置換さ
れているフェニル−C1−C3アルキルであり; R4及びR5は、互いに独立して、C1−C5アルキル;C5−C7シクロアルキル
;ヒドロキシ−C1−C5アルキル;非置換フェニル又は1個以上のC1−C5アル
キル基、ハロゲン若しくはニトロにより置換されているフェニル;非置換フェニ
ル−C1−C3アルキル又は1個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニ
トロにより置換されているフェニル−C1−C3アルキルであるか;又は R4及びR5は、窒素原子と一緒になって、3員〜6員複素環基を形成する)に
対応する。
【0025】 更に好ましく使用される溶媒(a)は、式(4):
【0026】
【化19】
【0027】 (式中 R6及びR8は、互いに独立して、水素;C1−C5アルキル;又はC5−C7シク
ロアルキルであり、 R7及びR9は、互いに独立して、C1−C5アルキル;C5−C7シクロアルキル
;非置換フェニル又は1個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニトロ
により置換されているフェニル;非置換フェニル−C1−C3アルキル又は1個以
上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニトロにより置換されているフェニ
ル−C1−C3アルキルであるか;又は R6及びR7、R8及びR9、又はR7及びR9は、場合によっては、3員〜6員複
素環基を形成し;そして A2は、C1−C5アルキレンである)に対応するものがある。
【0028】 本発明に使用される溶媒(a)の代表例として下記のものを挙げることができ
る: 脂肪族モノアミン、例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリエチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン及びトリ−n
−プロピルアミン; 含窒素複素環、例えば、エチレンイミン、ピロリジン、ピペリジン及びモルホ
リン; 脂肪族ジアミン、例えば、N,N−ジメチルエチレンジアミン及びヘキサメチ
レンジアミン; 芳香族モノアミン、例えば、N−メチルアニリン及びN,N−ジメチルアニリ
ン; 置換芳香族モノアミン、例えば、o−、m−及びp−トルイジン、2−、3−
及び4−クロロアニリン、2−、3−及び4−ニトロアニリン; 芳香族ジアミン、例えば、o−、m−及びp−フェニレンジアミン。
【0029】 好ましく使用される溶媒(b)は、式(5):
【0030】
【化20】
【0031】 (式中 R10は、直鎖状又は分岐鎖状C1−C12アルキル;C5−C7シクロアルキル;
非置換フェニル又は1個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニトロに
より置換されているフェニル;非置換フェニル−C1−C3アルキル又は1個以上
のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニトロにより置換されているフェニル
−C1−C3アルキルである)に対応する。
【0032】 この溶媒群の代表例は、アセトニトリル及びベンゾニトリルを含む。
【0033】 溶媒(c)としては、式(6):
【0034】
【化21】
【0035】 (式中 R12及びR13は、互いに独立して、直鎖状又は分岐鎖状C1−C12アルキル;
5−C7シクロアルキル;非置換フェニル又は1個以上のC1−C5アルキル基、
ハロゲン若しくはニトロにより置換されているフェニル;非置換フェニル−C1
−C3アルキル又は1個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニトロに
より置換されているフェニル−C1−C3アルキルである)の化合物が好ましく使
用される。
【0036】 そのような溶媒の代表例は、例えば、酢酸メチル及び酢酸エチルのような酢酸
エステル類を含む。
【0037】 本発明で好ましく使用される溶媒(d)は、式(7):
【0038】
【化22】
【0039】 (式中 R14は、水素;直鎖状又は分岐鎖状C1−C5アルキル;又はC5−C7シクロア
ルキルであり;そして R15は、C1−C5アルキルである)に対応する。
【0040】 そのような溶媒の代表例は、オルトギ酸C1−C3アルキルエステル、特にオル
トギ酸メチル又はエチルエステル、及びオルト酢酸C1−C3アルキルエステル、
特にオルト酢酸エチルエステルを含む。
【0041】 本発明で好ましく使用される溶媒(e)は、式(8):
【0042】 (8) R16−O−R17
【0043】 (式中 R16及びR17は、互いに独立して、直鎖状又は分岐鎖状C1−C12アルキル;
又はC5−C7シクロアルキルである)に対応する。
【0044】 このような溶媒の代表例は、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエ
チルエーテル、メチルn−プロピルエーテル、メチルイソプロピルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、ジブチルエーテル及びtert−ブチルメチルエーテルを含
む。ポリエーテルも使用できる。
【0045】 本発明で好ましく使用される溶媒(f)は、飽和C6−C22炭化水素、例えば
、ヘキサン、ネオヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、ノナン、デカ
ン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサ
デカン、ヘプタデカン、オクタデカン、ノナデカン、エイコサン、ヘンエイコサ
ン又はドコサンである。
【0046】 本発明で好ましく使用される溶媒(g)は、ベンゼン、トルエン、キシレン及
びキシレン異性体混合物である。
【0047】 本発明で好ましく使用される溶媒(h)は、特に、式(9):
【0048】
【化23】
【0049】 (式中 R18及びR19は、互いに独立して、水素;C1−C5アルキル;又はC5−C7
クロアルキルであり、そして R20は、C1−C5アルキル;C5−C7シクロアルキル;非置換フェニル又は1
個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニトロにより置換されているフ
ェニル;又は非置換フェニル−C1−C3アルキル又は1個以上のC1−C5アルキ
ル基、ハロゲン若しくはニトロにより置換されているフェニル−C1−C3アルキ
ルである)に対応する脂肪族及び芳香族アミドである。
【0050】 溶媒(i)の例は、式(10):
【0051】 (10) R21−(S=O)−R22
【0052】 (式中 R21及びR22は、互いに独立して、C1−C5アルキル;C5−C7シクロアルキ
ル;非置換フェニル又は1個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニト
ロにより置換されているフェニル;又は非置換フェニル−C1−C3アルキル又は
1個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニトロにより置換されている
フェニル−C1−C3アルキルである)に対応する。
【0053】 溶媒(k)の例は、式(11a)、(11b)又は(11c):
【0054】 (11a)ClCR232425、 (11b)Cl2CR2627又は (11c)Cl3CR28
【0055】 (式中 R23、R24、R25、R26、R27及びR28は、互いに独立して、C1−C5アルキ
ル;C5−C7シクロアルキル;非置換フェニル又は1個以上のC1−C5アルキル
基、ハロゲン若しくはニトロにより置換されているフェニル;又は非置換フェニ
ル−C1−C3アルキル又は1個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニ
トロにより置換されているフェニル−C1−C3アルキルである)に対応する。
【0056】 この種の溶媒の代表例は、ジクロロエタン、ジクロロプロパン、トリクロロエ
タン、また、例えばクロロベンゼン及びジクロロベンゼンのようなハロ芳香族化
合物を含む。
【0057】 超臨界CO2が使用される場合、反応は、溶媒としてCO2中、T≧Tcrit及び
p≧pcritの温度で実施される。反応後、CO2を蒸発させ、イミンを固体の形
態で取り出した。
【0058】 プロトン性溶媒(m)は、好ましくは、特に、式(12):
【0059】 (12) X(OH)b
【0060】 (式中 bは1,2,3又は4であり、そして bが1の場合、 Xは、C1−C8アルキル、C5−C8シクロアルキル又は−CH2CH2(OCH 2 CH2c21であり、 cは、0、1又は2であり、そして R21は、C1−C4アルコキシであるか、あるいは bが2の場合、 Xは、C2−C8アルキレン又は−CH2CH2(OCH2CH2c−(ここで、
cは、上記の意味を有する)であるか、あるいは bが3の場合、 Xは、C3−C8アルカントリイル又はN(CH2CH23であるか、あるいは bが4の場合、 Xは、C4−C8アルカンテトライルである)に対応するアルコールである。
【0061】 X(b=1)の好ましい意味としては、例えば、C1−C6アルキル、特にC1
−C4アルキルであり、例えば、エチル又はイソプロピルである。
【0062】 X(b=2)の好ましい意味としては、例えば、C2−C6アルキレン、特にC 2 −C4アルキレンであり、例えば、エチレンである。
【0063】 プロトン性溶媒が式(12)(式中、 bは、1又は2であり、そして bが1の場合、 Xは、C1−C4アルキル又はC5−C6シクロアルキルであるか、あるいは bが2の場合、 Xは、C2−C4アルキレンである)の化合物である、式(1)の化合物の調製
方法が、特に重要である。
【0064】 実際に関連性のあるアルコールは、メタノール、エタノール、イソプロパノ−
ル、n−ブタノール、エチレングリコール、メチルセルソルブ、エチルセルソル
ブ、シクロヘキサノール、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエタノール
アミン、ポリエチレングリコール、sec−ブタノール、n−プロパノール及びter
t−ブタノールである。
【0065】 基R1〜R21の上記定義において: C1−C12アルキルは、分岐鎖状又は非分岐鎖状炭化水素基であり、例えば、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert
−ブチル、2−エチルブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルペンチ
ル、1,3−ジメチルブチル、n−ヘキシル、1−メチルヘキシル、n−ヘプチ
ル、イソヘプチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1−メチルヘプチル
、3−メチルヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、イソオクチル、ノ
ニル、デシル、ウンデシル又はドデシルである。
【0066】 C5−C8シクロアルキルは、例えば、シクロペンチル、シクロヘプチル、シク
ロオクチル、又は好ましくはシクロヘキシルである。
【0067】 C1−C4アルコキシは、分岐鎖状又は非分岐鎖状炭化水素基であり、例えば、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキ
シ又はtert−ブトキシである。好ましくはメトキシである。
【0068】 C2−C18アルケニルは、例えば、アリル、メタリル、イソプロペニル、2−
ブテニル、3−ブテニル、イソブテニル、n−ペンタ−2,4−ジエニル、3−
メチルブト−2−エニル、n−オクト−2−エニル、n−ドデク−2−エニル、
イソドデセニル、n−ドデク−2−エニル又はn−オクタデク−4−エニルであ
る。
【0069】 C3−C12アルキニルは、1回以上、二重に不飽和されているC3−C12アルケ
ニルであり、ここで、三重結合は、場合により、単離できるか、又は互いに若し
くは二重結合と共役でき、例えば、1−プロピン−3−イル、1−ブチン−4−
イル、1−ペンチン−5−イル、2−メチル−3−ブチン−2−イル、1,4−
ペンタジイル−3−イル、1,3−ペンタジイン−5−イル、1−ヘキシン−6
−イル、シス−3−メチル−2−ペンテン−4−イン−1−イル、トランス−3
−メチル−2−ペンテン−4−イン−1−イル、1,3−ヘキサジイン−5−イ
ル、1−オクチン−8−イル、1−ノニン−9−イル又は1−デシン−10−イ
ルである。
【0070】 C2−C8アルキレンは、分岐鎖状又は非分岐鎖状基であり、例えば、エチレン
、プロピレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレ
ン、ヘプタメチレン又はオクタメチレンである。
【0071】 炭素原子3〜8個を有するアルカントリイルは、炭素原子3〜8個を有するア
ルカンから誘導され、水素原子3個を欠き、例えば、下記式:
【0072】
【化24】
【0073】 である。グリセリルが好ましい。
【0074】 C4−C8アルカンテトライルは、炭素原子4〜8個を有するアルカンから誘導
され、水素原子3個を欠き、下記式:
【0075】
【化25】
【0076】 である。ペンタエリトリチル好ましい。
【0077】 ハロゲンは、例えば、塩素、臭素又はヨウ素である。塩素が好ましい。
【0078】 更なる可溶化又は溶解阻害添加剤(例えば、トルエン、シクロヘキサン)を加
えることも更に可能である。
【0079】 本発明の方法は、場合により触媒の存在下で実施してよい。式(1)の化合物
調製方法に好ましい触媒は、プロトン酸、ルイス酸、ケイ酸アルミニウム、イオ
ン交換樹脂、ゼオライト、天然層状ケイ酸塩、及び改質層状ケイ酸塩である。
【0080】 プロトン酸が好ましい。
【0081】 適切なプロトン酸は、例えば、無機又は有機酸の塩、例としては塩酸、硫酸、
リン酸又は例えば、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸若しくはカンフ
ァー−10−スルホン酸のようなスルホン酸を含む。
【0082】 適切なルイス酸は、例えば、スカンジウムトリストリフラート〔Sc(OTf
3〕である。
【0083】 適切なケイ酸アルミニウムは、例えば、石油化学工業に広く使用されているも
のを含み、例えば無定形ケイ酸アルミニウムもあてはめられる。そのような化合
物は、二酸化ケイ素約10〜30%、酸化アルミニウム約70〜90%を含有す
る。
【0084】 適切なイオン交換樹脂は、例えば、スルホン酸基を更に担持するスチレンジビ
ニルベンゼン樹脂、例としては、Rohm and Haas社製のAmberlite 200(登録商標
)及びAmberlyst(登録商標)、Dow Chemicals社製のDowex 50(登録商標);過
フッ素化イオン交換樹脂、例としては、DuPont社製のNafionH(登録商標);T.
Yamaguchi, Applied Catalysis, 61, 1-25 (1990)又はM. Hino et al., J. Chem
. Soc. Chem. Commun. 1980, 851-852に記載されている他の超酸イオン交換樹脂
を含む。
【0085】 適切なゼオライトは、例えば、クラッキング触媒として石油化学工業に広く使
用され、種々の結晶構造を有する酸化ケイ素−アルミニウム結晶の形態で知られ
ているものを含む。特に好ましくは、Union Carbide社製のホージャサイト、例
えば、Zeolite X(登録商標)、 Zeolite Y(登録商標)及びUltrastable Zeoli
te Y(登録商標)、Mobil Oil社製のZeolite Beta(登録商標)及びZeolite ZSM
-12(登録商標)、Norton社製のZeolite Mordenit(登録商標)である。
【0086】 適切な天然層状ケイ酸塩は、また、「酸性白土」と称され、例えば、ベントナ
イト及びモンモリロナイトを含み、これらは工業的規模で分解され、粉砕され、
鉱酸により処理され、焼成される。特に適切な天然層状ケイ酸塩は、Laporte Ad
sorbents社製のFulcat(登録商標)類、例えば、Fulcat 22A(登録商標)、Fulc
at 22B(登録商標)、Fulcat 20(登録商標)、Fulcat 30(登録商標)及びFulc
at 40(登録商標);Laporte Adsorbents社製のFulmont(登録商標)類、例えば
、 Fulmont XMP-3(登録商標)及びFulmont XMP-4(登録商標)である。本発明
の方法に特に好ましい触媒は、Fulcat 22B(登録商標)である。他のFulcat(登
録商標)類及びFulmont(登録商標)類も、同様に好ましい群として分類される
が、例えば、酸性中心の数のような僅かな相違が個々の類の間に存在する。
【0087】 改質層状ケイ酸塩は、また、「柱状白土」と称され、上記の天然層状ケイ酸塩
から誘導され、その上、ケイ酸塩層の間に例えば、ジルコニウム、鉄、亜鉛、ニ
ッケル、クロム、コバルト又はマグネシウムの酸化物を含む。この種の触媒は、
例えば、J. Clark et al., J. Chem. Soc. Chem. Com. 1989, 1353-1354に記載
されているように文献に広く記述されているが、非常に少数の会社によって製造
されている。特に好ましい改質層状ケイ酸塩としては、例えば、Contract Chemi
cals社製のEnvirocat EPZ-10(登録商標)、Envirocat EPZG(登録商標)及びEn
virocat EPIC(登録商標)である。
【0088】 触媒がスルホン酸、特にp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸又はカン
ファー−10−スルホン酸である、式(1a)の化合物の調製方法が特に好まし
い。
【0089】 使用される触媒量と使用されるメチルアミン量とのモル比は、0.001:1
〜1:1、特に0.01:1〜0.5:1、例えば0.05:1〜0.1:1が
有利である。
【0090】 触媒量とメチルアミン量とのモル比1:1は、メチルアミンを本発明の方法に
いて、例えば、メチルアミン塩酸塩のような塩の形態においても使用できること
を意味する。
【0091】 反応工程(A1)及び(A2)は、好ましくは、20〜150℃、特に30〜1
00℃の温度で、適切であれば僅かな圧力下で実施される。
【0092】 反応混合物中の出発化合物の割合は、5〜70重量%、好ましくは30〜60
重量%の範囲である。
【0093】 特に好ましくは、反応は、メチルアミンの多量のモル過剰量を使用して実施さ
れる。
【0094】 したがって、式(2a)及び(2b)の化合物量とメチルアミン量とのモル比
が1:1〜1:1000、特に1:1.05〜1:50、例えば、1:1.5〜
1:15である式(1a)の化合物の調製方法が特に好ましい。
【0095】 メチルアミンを、メチルアミンガスの形態、又は適切な溶媒中の溶液の形態で
使用できる。
【0096】 反応を圧力下、純粋なメチルアミン中で実施することができ、この化合物が溶
媒及び試薬として同時に使用される、方法の変形が特に重要である。
【0097】 化合物を調製プロセスの間、種々の程度で反応媒体から連続的に結晶化し、続
いて濾取する、式(1a)の化合物調製方法も特に重要である。
【0098】 濾液を式(1a)の化合物を調製する更なる反応に用いる、式(1a)の化合
物の調製方法も特に興味深い。その手順において、式(2a)の化合物及びメチ
ルアミンの消費量は、補充される。2〜10回の濾液再利用操作が好ましい。
【0099】 したがって本発明の方法は、式(1a)の化合物を連続的に調製する方法とし
て適切である。
【0100】 該方法の間に生成した水を、場合により追加の水結合剤、例えば、モレキュラ
ーシーブ又はオルトギ酸トリメチルエステルのようなオルトエステルに結合でき
る。
【0101】 非濃縮セルトラリン−イミン異性体混合物(反応経路A1)を単離するために
、反応が完了したとき、溶媒を蒸発させるか、又はメチルアミン若しくは他の気
体アミンを排出し、得られた残渣を乾燥させる。
【0102】 濃縮セルトラリン−イミン異性体混合物(A2)を単離するために、反応塊を
冷却し、懸濁液を濾過し、フィルターケーキを溶媒で洗浄する。次に生成物を乾
燥させる。
【0103】 再結晶(B)に使用される溶媒は、 (a)C1−C24アミン、 (b)C1−C12ニトリル、 (c)C2−C24カルボン酸エステル、 (d)C3−C24オルトエステル、 (e)C2−C24エーテル、 (f)C1−C24アルカン、特にC6−C24アルカン、 (g)芳香族溶媒、 (h)アミド、 (i)スルホキシド、 (k)ハロゲン化溶媒、 (l)超臨界CO2、 (m)プロトン性溶媒、および (n)C2−C24ケトン から選択される。
【0104】 C2−C24ケトン(成分(n))は、式(11):
【0105】
【化26】
【0106】 (式中 R22及びR23が、互いに独立して、分岐鎖状又は非分岐鎖状C1−C12アルキ
ル;C5−C7シクロアルキル;C2−C12アルケニル;C3−C12アルキニル;非
置換フェニル若しくはフェニル−C1−C3アルキル又は1個以上のC1−C5アル
キル基により置換されているフェニル若しくはフェニル−C1−C3アルキルであ
り; A1は、直接結合;又はC1−C5アルキレンであり;そして nは、0又は1である)に対応する。
【0107】 この群のケトンの代表例は、例えば、脂肪族飽和ケトン、例としてはプロパノ
ン(アセトン)、ブタノン(メチルエチルケトン)及び2−ペンタノン(メチル
プロピルケトン);脂環式飽和ケトン、例としてはシクロペンタノン、シクロヘ
キサノン及びシクロヘプタノン(スベロン);脂肪族不飽和ケトン、例としては
3−ブテン−2−オン、1,4−ペンタジエン−3−オン、3−ペンチン−2−
オン;芳香族ケトン、例としてはベンゾフェノン;芳香族−脂肪族ケトン、例と
してはメチルフェニルケトン(アセトフェノン)又はプロピオフェノン;ジケト
ン、例としては2,3−ブタンジオン、2,4−ペンタンジオン及び2,5−ヘ
キサンジオン;並びに芳香族ジケトン、例としてはジフェニルエタンジオン(ベ
ンジル)を含む。特に好ましい実施態様において、再結晶(B)は反応(A1
又は(A2)と同一の溶媒で実施される。
【0108】 本発明に使用される溶媒は、個々の化合物の形態、又は同一若しくは異なる溶
媒群(a)〜(n)からの2種以上の個々の化合物の混合物の形態で使用してよ
い。
【0109】 再結晶(B)は、好ましくは、セルトラリン−イミン異性体混合物又は濃縮セ
ルトラリン−イミン異性体混合物を還流下、再結晶させることによって実施され
る。このために、適切な溶媒中の(A1)又は(A2)で得られたセルトラリン−
イミンを、撹拌器及び還流冷却器を備えた適切な反応器に導入する。反応塊を、
不活性ガス雰囲気下、透明な溶液が得られるまで還流温度で撹拌しながら加熱す
る。溶液を適切な単離温度に冷却し、生成物をゆっくりと沈殿させる。懸濁液を
濾過し、フィルターケーキを溶媒で洗浄し、乾燥させる。セルトラロン含有量0
.1〜0.3%(HPLC)、触媒汚染≦0.001%及び含水量0.1〜0.
3%を有する異性体的に純粋な(>99.9%)式(1a)のセルトラリン−イ
ミンを収率80〜90%で得る。
【0110】 更なる方法の変形において、セルトラリン−イミン異性体混合物又は濃縮セル
トラリン−イミン異性体混合物の再結晶(B)は圧力下で実施される。このため
に、(A1)又は(A2)で得られたセルトラリン−イミン及び溶媒を、撹拌器を
備えた適切な圧力反応器に導入する。反応器を窒素雰囲気下で密閉する。撹拌を
開始し、反応混合物を、透明な溶液が得られるまで所望の反応温度で加熱する。
溶液を適切な単離温度に冷却し、生成物をゆっくりと沈殿させる。懸濁液を濾過
し、フィルターケーキを溶媒で洗浄し、乾燥させた。
【0111】 選択される溶媒の溶解温度は、30〜150℃、好ましくは50〜150℃、
最も好ましくは70〜120℃の範囲である。
【0112】 列挙された溶媒の沸点により、再結晶(B)を常圧、還流下、又は通常0〜1
0bar、好ましくは0〜3barの高圧下で実施することができる。
【0113】 冷却勾配は0.005〜10℃/分、好ましくは0.05〜10℃/分、最も
好ましくは0.1〜1℃/分の範囲である。
【0114】 単離温度は−20〜40℃、好ましくは0〜25℃の範囲である。
【0115】 澄明溶液中のセルトラリン−イミンの濃度は、5〜40重量%、好ましくは1
5〜20重量%の範囲である。
【0116】 着色をする不純物を除去するため、活性炭又は吸着樹脂のような吸着剤を手順
の間に加えることができる。そのような物質は、澄明溶液に対して1〜10%の
量で加えられ、結晶化の手順の前に熱いうちに濾過により除去される。
【0117】 再結晶により、生成物の純度を向上させること及び水又は触媒残留物のような
更なる反応を阻害する不純物を除去することの両方が可能である。
【0118】 本発明は、また、光学的に純粋な(シス)−及び/若しくは(トランス)−セ
ルトラリン又は鏡像異性的に濃縮された(シス)−及び(トランス)−セルトラ
リンの混合物の調製方法に関する。本方法は、下記の反応工程(I)〜(III)
を含む: (I)請求項1の方法に対応して、式(2a)の化合物75〜95%及び式(2
b)の化合物25〜5%からそれぞれ成る異性体混合物を反応させて、式(1a
)のセルトラリン−イミンを形成する工程、 (II)続いて、貴金属触媒又は銅若しくはニッケルに基づく他の触媒を使用して
シス選択的水素化して、ラセミ体のシス及びトランスセルトラリンのシスセルト
ラリン濃縮混合物を得る工程、 (III)続いて、所望の鏡像異性的に純粋なシス異性体を選択的に調製するための
マンデル酸に基づくラセミ化合物の分割の工程。 粗セルトラリン−ケトン(式(2a)及び(2b)の化合物の異性体混合物)か
ら出発して、請求項1に記載の方法に従ってセルトラリン−イミンを調製する。
イミンを、その後の貴金属触媒又は例えば、炭素、Alox、酸化アルミニウム、シ
リカ、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム等のような広範囲の支持体
を用いた銅若しくはニッケルに基づく他の触媒を用いるシス選択的水素化により
、ラセミ体のシス及びトランスセルトラリンのシスセルトラリン濃縮混合物に変
換する。
【0119】 所望の鏡像異性的に純粋なシス異性体は、その後のマンデル酸に基づくラセミ
化合物の分割において選択的に結晶化されうる。
【0120】 光学的に純粋なアミンを、水酸化ナトリウム溶液を用いて遊離させ、塩酸塩と
して、適切な溶媒中、所望の多形に変換する。
【0121】 下記の実施例は本発明を更に説明する。部又はパーセント表示は重量に関する
【0122】 実施例1:エタノール中のセルトラリン−イミン異性体混合物の調製 セルトラロン異性体混合物240g(3,4−ジクロロセルトラロン95%、
2,3−ジクロロセルトラロン5%)及びエタノール800mlを、撹拌器及びガ
ス入り口を備えた適切な反応器に導入した。撹拌器を始動し、懸濁液を0℃に冷
却し、メチルアミン55gを溶媒の液面下、換言すれば、溶媒の表面下に導入し
た。メタンスルホン酸(触媒)10mlを加えた後、反応塊を加熱し、50℃で3
時間、70℃で1時間撹拌した。40℃で反応塊を減圧下で蒸発させて濃縮乾固
し、生成物を単離した。 収量:下記の組成を有する粗乾燥形態のセルトラリン−イミン248g: 87.8% 3,4−ジクロロセルトラリン−イミン 4.6% 2,3−ジクロロセルトラリン−イミン 4.9% セルトラロン 2.7% メタンスルホン酸誘導体及び塩
【0123】 異性体の比率は最初と変わらなかった。イミンの収率は95%であった。
【0124】 触媒を使用する場合、触媒は、例えば、イオン交換、吸着又は再結晶のような
慣用の方法に従って、異性体濃縮の傾向がない溶媒から除去できる。
【0125】 実施例2:エタノール中の異性体濃縮によるセルトラリン−イミン異性体混合物
の調製 セルトラロン異性体混合物240g(3,4−ジクロロセルトラロン95%、
2,3−ジクロロセルトラロン5%)及びエタノール800mlを、撹拌器及びガ
ス入り口を備えた適切な反応器に導入した。撹拌器を始動し、懸濁液を0℃に冷
却し、メチルアミン55gを溶媒の液面下、換言すれば、溶媒の表面下に導入し
た。メタンスルホン酸(触媒)10mlを加えた後、反応塊を加熱し、50℃で3
時間、70℃で1時間撹拌した。懸濁液を10℃に冷却し、濾過し、フィルター
ケーキを冷エタノールで洗浄した。生成物を真空下、高温で乾燥させた。 収量:下記の組成を有する粗乾燥形態のセルトラリン−イミン213g: 96.9% 3,4−ジクロロセルトラリン−イミン 0.6% 2,3−ジクロロセルトラリン−イミン 1.8% セルトラロン
【0126】 3,4−ジクロロ異性体は、95%から99%超に濃縮された。収率は88%で
あった。水及び触媒は<0.1%であった。
【0127】 実施例3:アセトニトリル中の異性体濃縮によるセルトラリン−イミン異性体混
合物の調製 手順は、溶媒としてアセトニトリル650mlをエタノール800mlの代わりに
使用する以外は、実施例2の記載と同様にした。 収量:下記の組成を有する粗乾燥形態のセルトラリン−イミン213g: 96.8% 3,4−ジクロロセルトラリン−イミン 0.7% 2,3−ジクロロセルトラリン−イミン 2.3% セルトラロン
【0128】 3,4−ジクロロ異性体は、95%から99%超に濃縮された。収率は88%で
あった。
【0129】 実施例4:エタノール中、還流下での再結晶及び異性体濃縮 セルトラリン−イミン異性体混合物(実施例2)15.4g及びエタノール2
70mlを、撹拌器、窒素入口及び還流冷却器を備えた適切な反応器に導入した。
反応塊を不活性ガス下に配置し、撹拌器を始動し、反応混合物を、澄明な溶液が
得られるまで還流温度で加熱した。溶液を5℃に冷却して、生成物をゆっくりと
沈殿させた。懸濁液を濾過し、フィルターケーキを冷エタノールで洗浄し、乾燥
させた。 収量:下記の組成を有するセルトラリン−イミン12.9g(84%): 99.3% 3,4−ジクロロセルトラリン−イミン <0.1% 2,3−ジクロロセルトラリン−イミン 0.6% セルトラロン
【0130】 実施例5:エタノール中、圧力下での再結晶及び異性体濃縮 セルトラリン−イミン異性体混合物(実施例2)15.4g及びエタノール1
20mlを、撹拌器を備えた適切な圧力反応器に導入した。反応器に不活性ガスを
充填して、密閉し、撹拌器を始動した。反応混合物を、澄明な溶液が得られるま
で110℃で加熱した。溶液を25℃に冷却して、生成物をゆっくりと沈殿させ
た。懸濁液を濾過し、フィルターケーキを冷エタノールで洗浄し、乾燥させた。
収量:下記の組成を有するセルトラリン−イミン13.2g(86%): 99.2% 3,4−ジクロロセルトラリン−イミン <0.1% 2,3−ジクロロセルトラリン−イミン 0.7% セルトラロン
【0131】 実施例6〜13:再結晶及び異性体濃縮 下記の更なる結果は、実施例4及び5と同様にして得られた(表1):
【0132】
【表1】
【0133】 実施例14:60℃で触媒を用いたメチルアミン中のセルトラリン−イミン異性
体混合物の調製 セルトラロン異性体混合物(3,4−ジクロロセルトラロン95%、2,3−
ジクロロセルトラロン5%)及びパラトルエンスルホン酸0.5gを、撹拌器及
びガス入口を備えた適切な圧力反応器(オートクレーブ)に導入した。次にメチ
ルアミン24gを圧力下、導入した。撹拌器を始動した。反応塊を加熱し、60
℃で5時間(圧力5〜10bar)保持し、続いて室温に冷却した。メチルアミン
を制御された方法で排出し、残留した固体生成物を真空下で乾燥させた。 収量:セルトラリン−イミン6.9g(理論量の100%に該当) 含有量: 84.5% 3,4−ジクロロセルトラリン−イミン 4.5% 2,3−ジクロロセルトラリン−イミン 1% セルトラリンケトン 3% 水 7% パラトルエンスルホン酸誘導体
【0134】 実施例15:50℃で酸触媒を用いたアミン中のセルトラリン−イミン異性体混
合物の調製 セルトラロン異性体混合物10g及びトリエチルアミン23gを、撹拌器及び
ガス入口を備えた適切な反応器に導入した。撹拌器を始動し、懸濁液を0℃に冷
却し、メチルアミン3gを溶媒の液面下、換言すれば、溶媒の表面下に導入した
。パラトルエンスルホン酸(触媒)0.65g(0.1当量)を加えた後、反応
塊を加熱し、50℃で4時間撹拌し、次に10℃に冷却した。懸濁液を濾過し、
冷トリエチルアミンで洗浄し、真空下で乾燥させた。 収量:セルトラリン−イミン8.6g(理論量の83%に該当) 94.1% 3,4−ジクロロセルトラリン−イミン 0.8% 2,3−ジクロロセルトラリン−イミン 4.8% セルトラロン
【0135】 3,4−ジクロロ異性体は、95%から99%超に濃縮された。収率は82%で
あった。水及び触媒は<0.2%であった。
【0136】 実施例16:90℃で酸触媒を使用しないセルトラリン−イミンの調製 セルトラロン異性体混合物10g及びトリエチルアミン23gを、撹拌器及び
ガス入口を備えた適切な反応器に導入した。撹拌器を始動し、懸濁液を0℃に冷
却し、メチルアミン3gを表面下に導入した。反応塊を加熱し、90℃で10時
間撹拌し、次に10℃に冷却した。懸濁液を濾過し、冷トリエチルアミンで洗浄
し、真空下で乾燥させた。 収量:セルトラリン−イミン9.0g(理論量の87%に該当) 94.3% 3,4−ジクロロセルトラリン−イミン 0.7% 2,3−ジクロロセルトラリン−イミン 4.8% セルトラロン
【0137】 3,4−ジクロロ異性体は、95%から99%超に濃縮された。収率は87%で
あった。含水量は<0.2%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 コリー,ロマン スイス国 ツェーハー−4123 アルシュヴ ィル バーゼルマットヴェーク 167 (72)発明者 キルナー,ハンス−イェルク スイス国 ツェーハー−4133 プラッテル ン ヴァルテンベルクシュトラーセ 35 (72)発明者 ブリュンネ,フレデリック スイス国 ツェーハー−2054 シェザール レセゼール 44 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC59 AD15 BB11 BB12 BB15 BB17 BB19 BB20 BB21 BB22 BB30 BB40 4H039 CA71 CD40

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1a): 【化1】 の化合物の調製方法であり、 (a)式(2a): 【化2】 の化合物75〜95%及び式(2b): 【化3】 の化合物5〜25%から成る異性体混合物をメチルアミンと適切な溶媒中で反応
    させて、式(1a)の化合物75〜95%及び式(1b): 【化4】 の化合物5〜25%から成るセルトラリン−イミン異性体混合物を形成すること
    (A1)、又は 式(2a)の化合物75〜95%及び式(2b)の化合物5〜25%から成る異
    性体混合物をメチルアミンと適切な溶媒中で反応させ、適切な単離方法を使用し
    て、式(1a)の化合物99%超及び式(1b)の化合物1%未満から成る濃縮
    セルトラリン−イミン異性体混合物を形成すること(A2); 次に、反応経路(A1)又は(A2)により得られたセルトラリン−イミン異性体
    混合物を、適切な溶媒中で再結晶に付すこと(B)を含む、下記のスキーム: 【化5】 (ここで、式(1a)、(1b)、(2a)及び(2b)において、 R1、R2及びR3は、互いに独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル又
    はC1−C4アルコキシである)に従った方法。
  2. 【請求項2】 反応経路(A1)及び(A2)で使用される溶媒が、 (a)C1−C24アミン、 (b)C1−C12ニトリル、 (c)C2−C24カルボン酸エステル、 (d)C3−C24オルトエステル、 (e)C2−C24エーテル、 (f)C1−C24アルカン、 (g)芳香族溶媒、 (h)アミド、 (i)スルホキシド、 (k)ハロゲン化溶媒、 (l)超臨界CO2、及び (m)プロトン性溶媒 から選択される、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 溶媒(a)が、メチルアミン、含窒素複素環、並びに脂肪族
    及び芳香族、非置換又は置換、第二級及び第三級、モノ−、ジ−及びトリアミン
    から選択される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 式(3): 【化6】 (式中 R3は、水素;C1−C5アルキル;ヒドロキシ−C1−C5アルキル;C5−C7
    シクロアルキル;非置換フェニル又は1個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン
    若しくはニトロにより置換されているフェニル;非置換フェニル−C1−C3アル
    キル又は1個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニトロにより置換さ
    れているフェニル−C1−C3アルキルであり; R4及びR5は、互いに独立して、C1−C5アルキル;C5−C7シクロアルキル
    ;ヒドロキシ−C1−C5アルキル;非置換フェニル又は1個以上のC1−C5アル
    キル基、ハロゲン若しくはニトロにより置換されているフェニル;非置換フェニ
    ル−C1−C3アルキル又は1個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニ
    トロにより置換されているフェニル−C1−C3アルキルであるか;又は R4及びR5は、窒素原子と一緒になって、3員〜6員複素環基を形成する)の
    化合物を溶媒(a)として使用する、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 式(4): 【化7】 (式中 R6及びR8は、互いに独立して、水素;C1−C5アルキル;又はC5−C7シク
    ロアルキルであり、 R7及びR9は、互いに独立して、C1−C5アルキル;C5−C7シクロアルキル
    ;非置換フェニル又は1個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニトロ
    により置換されているフェニル;非置換フェニル−C1−C3アルキル又は1個以
    上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニトロにより置換されているフェニ
    ル−C1−C3アルキルであるか;又は R6及びR7、R8及びR9、又はR7及びR9は、場合によっては、3員〜6員複
    素環基を形成し;そして A2は、C1−C5アルキレンである)の化合物を溶媒(a)として使用する、
    請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 式(5): 【化8】 (式中 R10は、直鎖状又は分岐鎖状C1−C12アルキル;C5−C7シクロアルキル;
    非置換フェニル又は1個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニトロに
    より置換されているフェニル;非置換フェニル−C1−C3アルキル又は1個以上
    のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニトロにより置換されているフェニル
    −C1−C3アルキルである)の化合物を溶媒(b)として使用する、請求項1又
    は2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 式(6): 【化9】 (式中 R12及びR13は、互いに独立して、直鎖状又は分岐鎖状C1−C12アルキル;
    5−C7シクロアルキル;非置換フェニル又は1個以上のC1−C5アルキル基、
    ハロゲン若しくはニトロにより置換されているフェニル;非置換フェニル−C1
    −C3アルキル又は1個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニトロに
    より置換されているフェニル−C1−C3アルキルである)の化合物を溶媒(c)
    として使用する、請求項1又は2に記載の方法。
  8. 【請求項8】 式(7): 【化10】 (式中 R14は、水素;直鎖状又は分岐鎖状C1−C5アルキル;又はC5−C7シクロア
    ルキルであり;そして R15は、C1−C5アルキルである)の化合物を溶媒(d)として使用する、請
    求項1又は2に記載の方法。
  9. 【請求項9】 式(8): (8) R16−O−R17 (式中、 R16及びR17は、互いに独立して、直鎖状又は分岐鎖状C1−C12アルキル;
    又はC5−C7シクロアルキルであるか;あるいはR16及びR17は、酸素原子と一
    緒になって5員又は6員基を形成する)の化合物を溶媒(e)として使用する、
    請求項1又は2に記載の方法。
  10. 【請求項10】 飽和C1−C22炭化水素を溶媒(f)として使用する、請
    求項1又は2に記載の方法。
  11. 【請求項11】 溶媒(g)が、ベンゼン、トルエン、キシレン及びキシレ
    ン異性体混合物から選択される、請求項1又は2に記載の方法。
  12. 【請求項12】 溶媒(h)が、式(9): 【化11】 (式中 R18及びR19は、互いに独立して、水素;C1−C5アルキル;又はC5−C7
    クロアルキルであり、そして R20は、C1−C5アルキル;C5−C7シクロアルキル;非置換フェニル又は1
    個以上のC1−C5アルキル基、ハロゲン若しくはニトロにより置換されているフ
    ェニル;あるいは非置換フェニル−C1−C3アルキル又は1個以上のC1−C5
    ルキル基、ハロゲン若しくはニトロにより置換されているフェニル−C1−C3
    ルキルである)に対応する、請求項1又は2に記載の方法。
  13. 【請求項13】 プロトン性溶媒(m)がアルコールである、請求項1又は
    2に記載の方法。
  14. 【請求項14】 プロトン性溶媒(m)が、メタノール、エタノール、イソ
    プロパノ−ル、n−ブタノール、エチレングリコール、メチルセルソルブ、エチ
    ルセルソルブ、シクロヘキサノール、グリセリン、ジエチレングリコール、トリ
    エタノールアミン、ポリエチレングリコール、sec−ブタノール、n−プロパノ
    ール及びtert−ブタノールから選択される、請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 精製工程(B)の溶媒が、 (a)C1−C24アミン、 (b)C1−C12ニトリル、 (c)C2−C24カルボン酸エステル、 (d)C3−C24オルトエステル、 (e)C2−C24エーテル、 (f)C1−C24アルカン、 (g)芳香族溶媒(下記参照)、 (h)アミド、 (i)スルホキシド(下記参照)、 (k)ハロゲン化溶媒、 (l)超臨界CO2、 (m)プロトン性溶媒、及び (n)C2−C24ケトン から選択される、請求項1〜14のいずれか1項記載の方法。
  16. 【請求項16】 溶媒(n)が、式(11): 【化12】 (式中 R22及びR23が、互いに独立して、分岐鎖状又は非分岐鎖状C1−C12アルキ
    ル;C5−C7シクロアルキル;C2−C12アルケニル;C3−C12アルキニル;非
    置換のフェニル若しくはフェニル−C1−C3アルキル又は1個以上のC1−C5
    ルキル基により置換されているフェニル若しくはフェニル−C1−C3アルキルで
    あり; A1は、直接結合;又はC1−C5アルキレンであり;そして nは、0又は1である)の化合物から選択される、請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 溶媒が、個々の化合物の形態で、又は同一若しくは異なる
    溶媒群(a)〜(n)からの2種以上の個々の化合物の混合物の形態で使用され
    る、請求項1〜15のいずれか1項記載の方法。
  18. 【請求項18】 式(1a)又は(1b)の化合物が、調製プロセスの間、
    様々な程度で、反応媒体から連続して結晶化され、続いて濾取される、請求項1
    〜17のいずれか1項記載の方法。
  19. 【請求項19】 濾液が、式(1)の化合物の調製のための更なる反応に使
    用される、請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 式(2a)及び(2b)の化合物量とメチルアミン量との
    モル比が1:1〜1:1000である、請求項1〜19のいずれか1項記載の方
    法。
  21. 【請求項21】 反応(A1)及び(A2)が、20〜150℃の温度で実施
    される、請求項1〜20のいずれか1項記載の方法。
  22. 【請求項22】 反応が高圧下で実施される、請求項1〜21のいずれか1
    項記載の方法
  23. 【請求項23】 非濃縮セルトラリン−イミン異性体混合物(反応経路A1
    )を単離するため、反応が完了したとき、溶媒を留去するか、又はメチルアミン
    若しくは他の気体アミンを排出し、得られた残渣を乾燥させる、請求項1〜22
    のいずれか1項記載の方法。
  24. 【請求項24】 濃縮セルトラリン−イミン異性体混合物(反応経路A
    を単離するため、反応塊を冷却し、懸濁液を濾過し、フィルターケーキを溶媒で
    洗浄する、請求項1〜22のいずれか1項記載の方法。
  25. 【請求項25】 触媒の存在下で反応(A1)又は(A2)を実施することを
    含む、請求項1〜24のいずれか1項記載の方法。
  26. 【請求項26】 触媒が、プロトン酸、ルイス酸、ケイ酸アルミニウム、イ
    オン交換樹脂、ゼオライト、天然層状ケイ酸塩又は改質層状ケイ酸塩である、請
    求項25記載の方法。
  27. 【請求項27】 触媒がプロトン酸である、請求項25記載の方法。
  28. 【請求項28】 触媒がスルホン酸である、請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】 触媒が、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸又は
    カンファー−10−スルホン酸である、請求項28記載の方法。
  30. 【請求項30】 反応(A1)又は(A2)と同一の溶媒から再結晶を実施す
    ることを含む、請求項1〜29のいずれか1項記載の方法。
  31. 【請求項31】 還流下で再結晶を実施することを含む、請求項30記載の
    方法。
  32. 【請求項32】 高圧下で再結晶を実施することを含む、請求項30記載の
    方法。
  33. 【請求項33】 50〜150℃の温度で再結晶を実施することを含む、請
    求項30〜32のいずれか1項記載の方法。
  34. 【請求項34】 冷却勾配が0.005〜10℃/分の範囲である、請求項
    30〜32のいずれか1項記載の方法。
  35. 【請求項35】 単離温度が−20〜40℃の範囲である、請求項30〜3
    4のいずれか1項記載の方法。
  36. 【請求項36】 光学的に純粋な(シス)−及び/若しくは(トランス)−
    セルトラリン又は鏡像異性的に濃縮された(シス)−及び(トランス)−セルト
    ラリンの混合物の調製方法であり、下記の反応工程(I)〜(III): (I)請求項1の方法に対応して、式(2a)の化合物75〜95%及び式(2
    b)の化合物25〜5%からそれぞれ成る異性体混合物を反応させて、式(1a
    )のセルトラリン−イミンを形成する工程、 (II)続いて、貴金属触媒又は銅若しくはニッケルに基づく他の触媒を用いるシ
    ス選択的水素化により、ラセミ体のシス及びトランスセルトラリンのシスセルト
    ラリン濃縮混合物を得る工程、 (III)続いて、所望の鏡像異性的に純粋なシス異性体を選択的に調製するための
    マンデル酸に基づくラセミ化合物の分割の工程、を含む方法。
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