JP2003513931A - 前立腺癌を処置するための方法および組成物 - Google Patents

前立腺癌を処置するための方法および組成物

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Abstract

(57)【要約】 生きている哺乳動物の前立腺癌を処置する方法であって、医療上有効な濃度のコラゲナーゼを含有する組成物の局所的投与を含む方法。ひとつの実施態様において、生きている哺乳動物の前立腺癌を処置する方法は、医療上有効な濃度のコラゲナーゼ、および少なくとも1つのグリコシダーゼ、プロテアーゼ、ヌクレアーゼ、リパーゼ、エステラーゼ、プラスミノーゲン・アクチベーター、ストレプトキナーゼまたはこれらの組合せを含有する組成物の局所的投与を含む。好ましくは、グリコシダーゼ、例えばヒアルノニダーゼを投与する。前立腺癌の処置の方法において使用される組成物は、カルシウムイオン、非イオン界面活性剤、例えば Triton (商標)X−100、抗生物質、例えばゲンタマイシンを含むか、これらとともに投与し得る。生きている哺乳動物の前立腺癌を処置する他の方法は、例えばカルシウムイオンを局所的に投与して、インビボでPSAを活性化することを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、コラゲナーゼを単独で投与するか、またはグリコシダーゼ、プロテ
アーゼ、ヌクレアーゼ、リパーゼ、エステラーゼ、ストレプトキナーゼまたはそ
の組合せとともに投与して前立腺癌を処置する方法に関する。典型的な実施態様
には、コラゲナーゼ、ヒアルロニダーゼ、非イオン界面活性剤、抗生物質および
カルシウムイオンの混合物を含む組成物の投与が含まれる。
【0002】 (背景技術) 約1000万人の米国人男性が現在前立腺癌を患っていると考えられる。前立
腺癌の男性のうち3%以下しかこの疾患で死亡しないが、前立腺癌は依然として
男性において2番目に多い癌の死亡原因である。癌は通常前立腺に集中するが、
場合によっては、癌が骨、腎臓または脳に転移するまで癌と診断されない。
【0003】 年1回の癌検診により、特に癌が転移する前の早期発見の可能性が高くなる。
このような検診には通常、直腸内触診および前立腺特異抗原(PSA)血液検査が
含まれる。他の検診方法には、超音波画像診断、放射性核種スキャンおよびバイ
オプシーがある。
【0004】 PSA血液検査は前立腺癌の早期診断および処置の有効性に変革をもたらした
。PSAはセリン・プロテアーゼのファミリーにおけるタンパク質分解酵素であ
り、前立腺の分泌物において最も豊富なタンパク質の一つである。PSAは導管
上皮および前立腺腺房において合成され、細胞質顆粒および細胞質小胞、粗面小
胞体、液胞、分泌顆粒およびリソソーム濃密体における細胞内に存在する。PS
Aは前立腺管の管腔に分泌され、そこで精漿の成分となる。血清に到達するため
に、PSAは上皮基底膜および前立腺間質を介して管腔細胞から放出し、毛細管
基底膜および上皮細胞を通過するか、またはリンパ腺に到達する。一旦血流に入
ると、PSAの大部分はα−1−抗キモトリプシン(PSA−ACT)およびα−
2−マクログロブリンと複合体を形成するが、少量は遊離型のまま存在する(遊
離型PSA)。遊離型PSAのレベルは前立腺癌の場合、通常高い。
【0005】 一旦前立腺癌と診断されると、適切な処置方法が決定され、施されなければな
らない。現在の処置方法には、根治的前立腺切除、放射線およびホルモン抑制が
含まれる。適切な処置方法を決定するために、患者の年齢および疾患の重篤度な
どの要因がよく考慮される。疾患は通常若年患者に対してより攻撃的である。0
.5cc以上のいかなる腫瘍も臨床上有意であると典型的にはみなされる。局在す
る前立腺癌の好ましい処置は、根治的前立腺切除である。この処置は死、失禁、
性的不能、直腸損傷または肺塞栓をまねくことがある。
【0006】 従って、改善された前立腺癌の処置方法であって、1以上のこれらの不都合な
副作用の可能性を低下させる方法を提供することは、望ましい。特に、改善され
た処置方法であって、患者を性的不能にする治療の可能性を低下させる方法を提
供することは望ましい。
【0007】 (発明の概要) 本発明は、生きている哺乳動物の前立腺癌を処置する方法に関する。一つの態
様において、処置はインビボでのPSAの活性化に関する。前立腺におけるPS
Aまたは前立腺周辺のPSAは、いくつかの方法のうちの一つ、例えばカルシウ
ムイオンを好ましくはコラゲナーゼとともにおよび任意により別の加水分解酵素
、例えばヒアルロニダーゼとともに局所投与して、活性化し得る。
【0008】 PSAはタンパク質分解酵素であり、前立腺分泌物において最も豊富なタンパ
ク質の一つである。活性化されたPSAは、例えば腫瘍の初期成長段階を妨げる
ことにより、および/または腫瘍起因性血管形成段階を妨げることにより前立腺
の癌性腫瘍を減成し得る。前立腺癌の成長の初期段階には、腫瘍がほぼ豆粒大の
大きさに成長することが含まれる。腫瘍起因性血管形成として知られている過程
を経ないかぎり、つまり腫瘍がその周囲および内部にそれ自体の血管を形成し得
ないかぎり、腫瘍は少しも増大し得ない。腫瘍起因性血管形成は血管壁を侵食す
る周囲の血管に化学的シグナルを送信して毛細管を腫瘍へ送ることを含む。腫瘍
起因性血管形成を妨げることにより、腫瘍は初期の大きさ以上に成長できない。
一つの態様において、PSAはカルシウムイオンの投与により活性化し得る。
【0009】 別の態様において、前立腺癌を処置する方法は医療上有効な濃度のコラゲナー
ゼを含有する組成物を投与することに関する。コラゲナーゼは、例えば腫瘍起因
性血管形成により発生した毛細管を含む癌性腫瘍の周囲および内部の結合組織を
支持することにより、前立腺癌の腫瘍を減成し得る。
【0010】 別の態様において、本発明の方法は医療上有効な濃度のコラゲナーゼをグリコ
シダーゼ、プロテアーゼ、ヌクレアーゼ、リパーゼ、エステラーゼ、ストレプト
キナーゼまたはその組合せとともに局所投与することに関する。好ましくはグリ
コシダーゼ、例えばヒアルロニダーゼをコラゲナーゼとともに投与する。
【0011】 本発明の方法に使用される組成物はまた、カルシウムイオン、非イオン界面活
性剤、例えばTriton(商標)X−100および抗生物質、例えばゲンタマイシンを
含有するか、またはこれらとともに投与してもよい。
【0012】 (発明の詳細な説明) 本発明は前立腺癌を処置する方法を提供する。本発明に従って、少なくとも一
つの加水分解酵素を含有する組成物を用いて前立腺癌を処置し得ることがわかっ
た。本明細書において用いられる“処置”および“処置する”には、前立腺癌ま
たはその徴候を予防、阻害、治療および軽減すること、および前立腺癌の転移を
予防または軽減することが含まれる。
【0013】 前立腺癌の軽減には、前立腺腫瘍を減成すること、例えば前立腺腫瘍の構造的
統合性または結合組織を分解し、処置前の腫瘍の大きさと比較すると腫瘍の大き
さが縮小していることが含まれる。前立腺癌の治療には前立腺腫瘍を減成して、
処置後に腫瘍を検出しないことが含まれる。腫瘍は、例えば血液供給の不足によ
り萎縮して、または本発明の方法に従って投与される1以上の成分により攻撃ま
たは減成されて、大きさが縮小したりまたは検出不可能になり得る。
【0014】 前立腺癌の転移の軽減には、前立腺癌が他の器官に拡大する速度を低下するこ
とが含まれる。前立腺癌の転移を防ぐことには、前立腺癌が前立腺の外部に拡大
するのを防ぐことが含まれる。
【0015】 本発明による処置は、前立腺癌を軽減、治療、阻害または予防するために、あ
るいは前立腺癌の転移を予防または軽減するために有効な量のコラゲナーゼを含
有する医療上有効な濃度の組成物を投与することによって行い得る。
【0016】 コラゲナーゼを含有する組成物は前立腺に局所投与する。局所投与には、組成
物を前立腺および/または癌性腫瘍へまたはそれらの近くに送達することが含ま
れる。局所投与にはさらに、前立腺および/または癌性腫瘍を組成物で取り囲む
こと、または組成物を前立腺および/または癌性腫瘍の表面に塗布することが含
まれる。癌性腫瘍には前立腺癌、癌性細胞などが含まれる。
【0017】 本発明による別の処置は、インビボでPSAを活性化させて行い得る。インビ
ボでのPSAの活性化には、前立腺におけるおよび/または前立腺周辺のPSA
、典型的には哺乳動物の内在性PSAを活性化させることが含まれる。PSAは
タンパク質分解酵素であり、活性化すると、前立腺腫瘍の溶解または減成を容易
にし得る。一つの実施態様において、PSAはカルシウムイオンを前立腺に局所
投与して活性化し得る。
【0018】 本発明の方法は単一の理論に限定されることを意図してはいないが、本発明の
方法がどのように前立腺癌を処置するかに関する一つの理論を記載する。初期段
階において、癌性腫瘍はほぼ豆粒大の大きさに成長する。腫瘍起因性血管形成に
より腫瘍は次第に大きく成長する(つまり、腫瘍が周囲の血管に化学的シグナル
を送信して毛細管を腫瘍に送ることにより、腫瘍自体の周囲および内部に血管を
成長させる)。本発明の処置はこの発生を妨げると考えられる。
【0019】 PSAは分子量が約33キロダルトンのセリン・プロテアーゼであり、前立腺
分泌物において最も豊富なタンパク質の一つである。PSAを活性化することに
より、PSAは前立腺の腫瘍細胞を部分的にまたは完全に溶解または減成するこ
とができると考えられる。この方法は腫瘍の初期成長段階および腫瘍起因性血管
形成段階で特に有用であり得る。PSAは例えばカルシウムイオンを投与するこ
とにより活性化し得る。
【0020】 コラゲナーゼは金属プロテアーゼである。一つの理論によれば、コラゲナーゼ
の活性は少量のタンパク質分解酵素の存在において増加し得る−つまり、存在す
るタンパク質分解酵素の量は、タンパク質分解酵素がコラゲナーゼを消化してコ
ラゲナーゼが不活性になるほど多くすべきではない。前立腺に分泌されるPSA
はコラゲナーゼの活性を増加させるのに十分であり得る。コラゲナーゼの活性を
増加させることにより、コラゲナーゼの活性は、十分な基質を開裂する(例えば
結合組織を減成する)のに効果のないレベルから十分な基質を開裂するのに有効
なレベルに上昇する。次いで、コラゲナーゼはPSAの存在下において、例えば
コラーゲンまたは結合組織、腫瘍血管および/または腫瘍細胞の基底膜を減成し
得る。結果として、腫瘍の血液供給が減少または排除されて、腫瘍細胞が消失す
ることとなる。これはまた、さらに腫瘍を攻撃し、前立腺癌の軽減または治療あ
るいは前立腺癌の転移の軽減または予防を促進するヒトの免疫システムをもたら
すこともある。
【0021】 本発明の方法において、コラゲナーゼはコラゲナーゼの活性を高めるためにま
たは腫瘍の減成を促進するために適切な他のプロテアーゼ、酵素またはタンパク
質とともに投与し得る。例えば、コラゲナーゼはプロテアーゼ、グリコシダーゼ
、ヌクレアーゼ、リパーゼ、エステラーゼ、ストレプトキナーゼまたはその組合
せとともに投与し得る。
【0022】 グリコシダーゼにはグリコシド結合の加水分解を触媒するいかなる酵素も含ま
れる。適切な例には、ヒアルロニダーゼ、ノイラミニダーゼ、アミラーゼおよび
リソチームがある。好ましくはグリコシダーゼにはヒアルロニダーゼが含まれる
【0023】 プロテアーゼには、タンパク質またはペプチドにおける1以上のペプチド結合
の加水分解を触媒するいかなる酵素、例えばカルボキシペプチダーゼ、アミノペ
プチダーゼおよびエンドペプチダーゼが含まれる。より特異的で適切な例には、
エラスターゼ、トリプシン、キモトリプシン、プロナーゼ、ジスパーゼ、ブロメ
リン、クロストリパイン、サーモリシン、スブチリシン、パパイン、キモパパイ
ン、フィブリノリシン、セラチオペプチダーゼ、パンクレアチン、カテプシン−
G、プラスミノーゲン・アクチベーターおよびPMN白血球セリン・プロテアー
ゼがある。
【0024】 ヌクレアーゼには、核酸におけるエステル結合の加水分解を触媒するいかなる
酵素、例えば、リボヌクレアーゼおよびデオキシリボヌクレアーゼが含まれる。
適切な例にはDNアーゼIおよびRNアーゼがある。
【0025】 エステラーゼには、エステルの加水分解を触媒するいかなる酵素も含まれる。
適切な例には、コレステロール・エステラーゼがある。
【0026】 リパーゼには、アシルグリセロールカルボキシルエステルの加水分解を触媒す
るいかなる酵素も含まれる。適切な例にはホスホリパーゼがある。
【0027】 ストレプトキナーゼには、プラスミノーゲンとの複合体であって、プラスミノ
ーゲンの活性化を触媒してプラスミンにする複合体を形成するタンパク質が含ま
れる。
【0028】 組成物はまた、カルシウムイオン、界面活性剤および/または抗生物質を含有
するか、またはこれらとともに投与してもよい。
【0029】 組成物の成分−コラゲナーゼ、付加的プロテアーゼ、タンパク質または酵素、
カルシウムイオン、界面活性剤および抗生物質−は単独で、続けて投与してもよ
く、または好ましくは局所投与に適した液体の薬学的単位用量形態となっている
もう一つ別のものと組み合わせてもよい。投与される組成物の用量は、臨床医が
容易に決定し得るような広範囲に渡って変化し得る。所望の医療目標を得るため
の好ましい用量は、患者の年齢、疾患の性質および重篤度、組成物の効力、およ
び投与経路によって変化し得る。
【0030】 好ましくは、本発明の方法において使用するのに適した組成物は、コラゲナー
ゼおよびグリコシダーゼ、好ましくはヒアルロニダーゼ;プロテアーゼ、好まし
くはトリプシン、キモトリプシン、プロナーゼ、エラスターゼ、ジスパーゼまた
はフィブリノリシン;またはヌクレアーゼ、好ましくはDNアーゼIのうちの少
なくとも一つを含有する。さらに好ましくは、組成物はコラゲナーゼおよびグリ
コシダーゼ、好ましくはヒアルロニダーゼを含有する。本発明の方法において使
用するのに適した組成物は、Gokcen et al.の米国特許第5,116,615号に
記載されている(出典明示により本明細書の一部とする)。
【0031】コラゲナーゼ 細菌性コラゲナーゼ、例えばClostridium hystolyticum、EC3.4.24.3
は充分に特徴付られている市販の酵素であり、三重ラセンに沿ったいくつかの部
位において加水分解によりコラーゲンを小さなペプチドへ減成する酵素である。
コラゲナーゼはその活性部位にZn+2を含有し、その基質と結合するためおよ
び完全な触媒活性に必要な立体配座に成るためにCa+2を要する。
【0032】 コラゲナーゼの静脈注入は実験動物に対して非常に低い危険度を示す。マウス
において、粗コラゲナーゼのIV LD−50は300mg/kg体重である。コラ
ゲナーゼの経口水溶液は、8,000mg/kg体重の高用量で非毒性であることが証
明されている。ラットにおける急性IV LD−50は、コラゲナーゼについて
1272U/kgである。
【0033】 市販の細菌性コラゲナーゼ製剤は、クロストリパイン、トリプシンおよびカゼ
イナーゼ様アミノペプチダーゼを含む少量の汚染プロテアーゼ、ペプチダーゼ、
ムコポリサッカリダーゼおよびグリコシダーゼを大抵含有する。クロストリパイ
ンは粗コラゲナーゼ製剤において最も豊富な汚染酵素である。クロストリパイン
は必須のSH基を含有し、システインにより活性化され、スルフヒドリル結合剤
により阻害される。クロストリパインはまたトリプシン様特異性を有する。少量
の汚染酵素、例えばトリプシンおよびクロストリパインを有する粗コラゲナーゼ
製剤は、高度に精製されたコラゲナーゼ製剤よりも大抵有効であり、このことは
多数の酵素またはプロテアーゼの潜在的な複合作用が前立腺癌の処置に役立つこ
とを示唆している。これらの酵素および/またはプロテアーゼは、コラーゲンを
活性化するのに役立ち、および/または腫瘍の成長または構造的統合性に重要な
結合の加水分解を触媒して腫瘍を減成するのに役立ち得る。
【0034】 粗コラゲナーゼ製剤は、他のタンパク質および/または酵素、例えばグリコシ
ダーゼ、プロテアーゼ、ヌクレアーゼ、リパーゼ、エステラーゼ、ストレプトキ
ナーゼまたはその組合せと併用すると、特に処置に有用である。
【0035】グリコシダーゼ 本発明の方法に使用するのに適切なグリコシダーゼの例には、ヒアルロニダー
ゼ、ノイラミニダーゼ、リソチームおよびアミラーゼが含まれる。好ましくは、
グリコシダーゼはヒアルロニダーゼである。
【0036】 ヒアルロニダーゼ(ヒアルロネート−4−グリカンヒドロラーゼ)は、ヒアルロ
ン酸(酸性ムコ多糖類)の二糖類、四糖類または両方の混合物への減成を触媒する
既知の酵素である。ヒツジの精巣からのヒアルロニダーゼ(EC2.1.1.35)
が好ましい。
【0037】 動物において、75,000国際単位のヒアルロニダーゼを静脈注入しても血
圧、呼吸、体温または腎臓機能に有意な変化が生じない。ヒアルロニダーゼは典
型的には既知の感染領域に注入しない。
【0038】 アミラーゼには、例えばα−アミラーゼまたはβ−アミラーゼなどの、デンプ
ン、グリコーゲンおよび関連多糖類におけるO−グルコシル結合を加水分解し得
る酵素が含まれる。
【0039】 ノイラミニダーゼは2,3−、2,6−および2,8−グルコシド結合を減成す
る。これらの結合は、オリゴ糖類、糖タンパク質類または糖脂質類において、末
端の非還元N−およびO−アシルノイラミニル残基をガラクトースに、N−アセ
チルヘキソサミンあるいはN−またはO−アシルノイラミニル残基をガラクトー
スに、N−アセチルヘキソサミンあるいはN−またはO−アシル化ノイラミニル
残基を結合している。
【0040】 リソチームはペプチドグリカンヘテロポリマーにおけるN−アセチルムラミン
酸と2−アセトアミド−2−デオキシ−D−グルコース残基のβ−1,4−結合
を加水分解する。リソチームはEC3.21.17により同定される。
【0041】プロテアーゼ 本発明の方法に使用するのに適切なプロテアーゼの例には、エラスターゼ、ト
リプシン、キモトリプシン、プロナーゼ、ジスパーゼ、ブロメリン、クロストリ
パイン、サーモリシン、サブチリシン、パパイン、キモパパイン、フィブリノリ
シン、セラチオペプチダーゼ、パンクレアチン、カテプシン−G、プラスミノー
ゲン・アクチベーターおよびPMN白血球セリン・プロテアーゼが含まれる。
【0042】 エラスターゼにはエラスチンを加水分解するいかなるプロテアーゼも含まれる
。一つの例はEC3.4.21.36で同定される膵臓エラスターゼである。膵臓
エラスターゼは、エラスチンを含み、Ala-Xaaに優先的な開裂を有するタンパク
質の加水分解を触媒する。
【0043】 トリプシンはArg-XaaおよびLys-Xaaで優先的に開裂するセリンエンドプロテア
ーゼである。トリプシンはEC3.4.21.4で同定される。
【0044】 キモトリプシンはEC3.4.21.1で同定されるセリンエンドペプチダーゼ
である。
【0045】 プロナーゼ(Calbiochem/Behring, La Jolla, Californiaの登録商標)は、種々
のエキソプロテアーゼおよびエンドプロテアーゼの混合物であり、Streptomyces
から得られる。プロナーゼはいずれのタンパク質もほぼ完全に遊離アミノ酸に実
質的に加水分解することができる。
【0046】 ジスパーゼはBacillus polymyxaから典型的に得られる中性金属プロテアーゼ
である。
【0047】 ブロメリンは広範な特異性を有するシステインプロテアーゼであり、EC3.
4.22.32で同定される。
【0048】 クロストリパインはArg-XaaおよびArg-Pro結合を優先的に開裂するシステイン
プロテアーゼであり、EC3.4.22.8で同定される。
【0049】 サーモリシンはXaa-LeuおよびXaa-Pheを優先的に開裂する金属エンドプロテア
ーゼであり、EC3.4.24.27として特徴づけられる。
【0050】 サブチリシンはペプチド結合に広範な特異性を有するタンパク質の加水分解を
触媒するセリンエンドプロテアーゼであり、EC3.4.21.62で同定される
【0051】 パパインはArg、Lys、Phe残基のカルボニル末端においてペプチド結合を優先
的に加水分解するシステインエンドペプチダーゼであり、EC3.4.22.2で
同定される。パパインはまた、エステラーゼ、チオエステラーゼ、トランスアミ
ダーゼおよびトランスエステラーゼの活性を有する。
【0052】 キモパパインはパパインの特異性と類似の特異性を有するエンドプロテアーゼ
である。キモパパインはEC3.4.22.6で同定される。
【0053】 フィブリノリシンはまたプラスミンとしても有名である。プラスミンは凝血の
不溶性フィブリンを可溶性生成物に変えるセリン・プロテアーゼである。プラス
ミンはタンパク質分解によりプラスミノーゲンから形成され、Lys-XaaおよびArg
-Xaaを優先的に開裂する。フィブリノリシンはEC3.4.21.7により同定さ
れる。
【0054】 カテプシンGはキモトリプシンの特異性と同様の特異性を有する糖タンパク質
セリンエンドプロテアーゼである。このプロテアーゼはEC3.4.21.20で
同定される。
【0055】 プラスミノーゲン・アクチベーターには、プラスミノーゲンをプラスミンに変
えるいかなるセリン・プロテアーゼも含まれる。
【0056】 PMN白血球セリン・プロテアーゼには、PMN白血球中にみられるセリン・
プロテアーゼが含まれる。
【0057】 他のプロテアーゼにはパンクレアチンおよびセラチオペプチダーゼが含まれる
が、これらに限定しない。
【0058】ヌクレアーゼ、エステラーゼおよびリパーゼ 本発明の方法に使用するのに適切なヌクレアーゼの例には、DNアーゼIおよ
びRNアーゼが含まれる。DNアーゼI(デオキシリボヌクレアーゼI)は、DN
Aの内ヌクレオチド結合分解性開裂を触媒して5’−ホフホジヌクレオチドおよ
び5’−ホスホオリゴヌクレオチドの最終生成物にする酵素である。DNアーゼ
IはEC3.1.21.1で同定される。RNアーゼは、ホスホジエステル結合お
よびRNAの鎖を開裂させるヌクレアーゼ酵素の群のいずれかである。
【0059】 本発明の方法に使用するのに適切なエステラーゼの例には、コレステロール・
エステラーゼが含まれる。
【0060】 本発明の方法に使用するのに適切なリパーゼの例には、ホスホリパーゼが含ま
れる。ホスホリパーゼはグリセロリン脂質の加水分解を触媒する酵素である。ホ
スホリパーゼはタイプA、A、B、CおよびDに細分される。
【0061】カルシウムイオン カルシウムイオンを投与して前立腺癌を処置することもできる。カルシウムイ
オンはコラゲナーゼおよび/またはPSAの両方を活性化するのに役立ち得る。
カルシウムイオンは例えば塩化カルシウムにより提供され得る。カルシウムイオ
ンの濃度は典型的には約1mM〜50mM、好ましくは約10mM〜50mM、より好ま
しくは約20mMである。
【0062】 一つの処置により、活性化されたPSAは前立腺腫瘍を減成または溶解し、初
期の腫瘍成長および/または腫瘍起因性血管形成を防止し得る。別の処置により
、コラゲナーゼは活性化されているPSAとともに投与し得、活性化されたPS
Aはコラゲナーゼのタンパク質分解活性を高め得る。次に、コラゲナーゼは前立
腺腫瘍を減成し得る。別の処置により、コラゲナーゼはカルシウムイオンおよび
/またはプロテアーゼ、酵素、タンパク質、非イオン界面活性剤または抗生物質
とともに投与して前立腺癌を処置することができる。
【0063】非イオン界面活性剤 本発明の方法において使用するのに適切な組成物はまた、非イオン界面活性剤
を含有するか、または非イオン界面活性剤とともに投与してもよい。界面活性剤
は前立腺癌組織の可溶化と溶解を促進する。適切な界面活性剤の例には、アルキ
ルフェニルポリオキシエチレン界面活性剤、例えばTriton(商標)X−100(オ
クチルフェノキシポリエトキシエタノール、Rohm and Haas, Philadelphia, PA
から入手可能な酸化オクチルフェニルポリオキシエチレン)および他のポリオキ
シアルキレン−ベースの非イオン界面活性剤、例えばTween(商標)20/80 (Atlas
Chemical)、Genapol X-080/100/150, C-100 (Hoechst AG)、Thesit (Destin-Wer
k GMBH)、Brij 35, Lubrol PX (ICI Americas)、Pluronic F-127 (Wyandotte Ch
emicals Corp.)、Nonidet P-20/40 (Shell Oil Corp.)、Igepal CO-630/710 (GA
F)、Surfonic N-95 (Jefferson)、Tergitol NP-27 (Union Carbide)がある。他
の適切な界面活性剤にはソルビトールおよびソルビトール無水物の部分的な脂肪
酸エステルを有する酸化エチレンの縮合物、例えばTween(商標)series(Atlas Ch
emical)がある。Tween(商標)series(Atlas Chemical)において、酸化エチレンの
アルコールに対するモル比は、脂肪酸成分がラウリン酸塩、ステアリン酸塩また
はオレイン酸塩(C10−C20)からなるとき、約15:1〜25:1の範囲内
にある。
【0064】 本組成物に使用し得る他の非イオン界面活性剤には、C−C12アルキルフ
ェノールのエチレンオキシドエステル、例えばノニルフェノキシポリオキシエチ
レンエーテルが含まれる。特に有用なのは8〜12モルの酸化エチレンをノニル
フェノールと縮合して製造したエステルである。このタイプの市販洗浄剤にはIg
epal CO series (GAF Corp.)がある。
【0065】 さらに有用な非イオン界面活性剤には、疎水性ポリオキシアルキレンベース、
例えばプロピレングリコールで縮合された酸化プロピレンとの酸化エチレンの縮
合物が含まれ得る。このタイプの化合物には、市販の界面活性剤であるPluronic
F-127、Pluronic PXおよびPluronic L-62 (Wyandotte Corp.)がある。
【0066】 さらに有用な非イオン界面活性剤には、アルコール1モルにつき酸化エチレン
2〜50モルを含有するC−C22アルキルアルコールの縮合物が含まれる。
このタイプの洗浄剤には、アルコール1モルにつき酸化エチレン3〜45モルを
含有するC10−C20脂肪アルキルアルコールの縮合物が含まれる。これらの
化合物は、Poly-Tergent SLF series (Olin Chemicals)またはTergitol series
(Union Carbide)として市販されている。
【0067】 適切な界面活性剤の能力は、例えばpH、温度、イオン強度および界面活性剤
の濃度によりもたらされ得る。
【0068】 界面活性剤は、好ましくは組成物の量の約0.1%〜10%の濃度で本組成物
に添加する。より好ましくは界面活性剤は量の約0.5%〜5%の濃度で存在す
る。
【0069】抗生物質 本発明の方法に使用するのに適切な組成物はまた、抗生物質を含有するか、ま
たは抗生物質とともに投与してもよい。前立腺への局所投与、例えば前立腺の直
接注入によるものは、通常、組成物を体内に導入する安全、簡単かつ有効な手段
である。しかし、いくつかの局所投与法では細菌感染する危険性があり、細菌感
染によって例えば、発熱、細菌尿症および菌血症に至ることもある。
【0070】 抗生物質は通常、急性前立腺感染症の症状を迅速に和らげる。しかしながら、
全ての病原性尿路微生物に対して有効な抗菌剤はない。各々が一つまたは様々な
種に対して独特な活性スペクトルを有する。細菌性前立腺炎を治療する治療剤は
好ましくは非常に脂質溶解性であり;塩基性pKaを有し;血漿タンパク質に最
小結合を示し;共通のグラム陰性尿路病原体に対して殺菌性である。
【0071】 本酵素組成物が適切な抗菌剤を含み、本注入方法と関係する細菌感染の発生を
予防または減少させるのが、好ましい。典型的に用いられる抗生物質は、一般に
見られる尿路病原体の細菌株に対して適切な保護を提供する。この細菌株には、
Escherichia coli、Streptococcus faecalis、Proteus/Pseudomonas spp.および
凝固酵素陽性Staphylococcusがある。抗生物質の好ましい選択は、組成物の酵素
活性を実質的に阻害しないように行う。
【0072】 本請求の範囲の組成物の抗生物質、好ましくはゲンタマイシンまたはトリメト
プリム/スルファメトキサゾールは、一般にみられる尿路病原体の細菌株に対し
て適切な活性スペクトルを示す抗生物質の群から選択し得る。その抗生物質には
以下が含まれる:ペニシリン(ペニシリンG、ペニシリンV、ベンザチンペニシ
リン);アミノペニシリン(アンピシリン、アモキシリン);カルボキシペニシリ
ン(カルベニシリン、ピペラシリン、メズロシリン);ペニシリナーゼ耐性ペニシ
リン(メチシリン、オキサシリン、ナフシリン);セファロスポリン(セファレキ
シン、セファロチン、セフォタキシム、セファゾリン);アミノグリコシド(スト
レプトマイシン、ネオマイシン、カナマイシン、トブラマイシン、アミカシン、
ネチルマイシン、シソマイシン);テトラサイクリン(ドキシサイクリン、ミノサ
イクリン、テトラサイクリン)、ポリミキシン(ポリミキシンB&E);スルホン
アミド(スルフイソキサゾール、スルファサクシジン);フルオロキノロン(シプ
ロフロキサシン、ノルフロキサリン);塩基性マクロライド(エリスロマイシン、
オレアンドマイシン);リンコマイシン;クリンダマイシン;クロラムフェニコ
ール;ニトロフラントイン;およびナリジキシン酸。
【0073】 本発明の方法に使用するのに適切な抗生物質の例には、硫酸ゲンタマイシン(G
aramicin(商標), Schering Corp., Kenilworth, New Jersey)、トリメトプリム/
スルファメトキサゾール(Septra(商標), Burroughs Wellcome, Research Triang
le Park, N.C.)、ニトロフラントイン、ナリジキシン酸、トブラマイシン、アミ
カシンおよび硫酸ネチルマイシンが含まれる。
【0074】 好ましくは硫酸ゲンタマイシンまたはトリメトプリム/スルファメトキサゾー
ルを投与する。トリメトプリム/スルファメトキサゾールの投与は、現在、細菌
性前立腺炎の処置における薬剤の第一選択である。最近の研究によると、単回用
量のゲンタマイシン、トリメトプリム/スルファメトキサゾールまたは硫酸ネチ
ルマイシンは、術後の細菌性尿路感染の予防において長期の処置と同様に有効で
ある。
【0075】 トリメトプリムは血漿タンパク質に限定的に結合している脂質可溶性塩基であ
り、典型的には2:1〜3:1の前立腺組織:血清レベルを示す。トリメトプリ
ム/スルファメトキサゾール(TMP/SMX)は、適切な活性の抗細菌性スペクト
ルで尿および前立腺分泌物に治療レベルをもたらす。TMP/SMXを用いた好
ましい治療はTMP 160mgおよびSMX 800mgの用量を経口で1日2回、
30日間必要とする。TMP/SMXに対する耐性がなければ(アレルギー)、ゲ
ンタマイシン治療が好ましい。
【0076】 抗生物質は通常組成物に約0.15〜150μg/mlの濃度で存在する。好まし
い抗生物質、硫酸ゲンタマイシンは組成物に1.5〜150μg/mlの濃度で、好
ましくは10〜25μg/mlの濃度で存在する。あるいは、一般にアミノグリコシ
ドに対して、特にゲンタマイシンに対してアレルギー性であり得る患者について
、本請求の範囲の組成物の好ましい抗生物質として配合剤トリエメトプリム/ス
ルファメトキサゾールはゲンタマイシンに代わり得る。トリメトプリムは、好ま
しくは1〜10μg/mlの濃度で、より好ましくは5〜10μg/mlの濃度で存在す
る。スルファメトキサゾールは、好ましくは30〜105μg/mlの濃度で、より
好ましくは50〜105μg/mlの濃度で存在する。
【0077】例証的組成物の調製および試験 本発明は、好ましい実施態様として局所投与のために、安全で医療上有効な量
の、水解性酵素コラゲナーゼおよびヒアルロニダーゼ、界面活性剤 Triton(商
標)X−100、抗生物質ゲンタマイシンを含有する水性組成物を開示する。開
示の組成物は水解性酵素の比較的濃縮された溶液として比較的少量で調製するの
が好ましい。
【0078】 好ましくは、請求された組成物を前立腺内注射に適した単位用量形態で提供す
る。組成物の患者への投与は、生理的に許容される液体稀釈剤、例えばパイロジ
ェンを含有しない塩類液における化合物の溶液または懸濁液の注射用用量でなし
得る。例えば、親液性組成物を含有するバイアルは、組成物の無菌性アリコート
を再構築できるようにつくり、注射用の薬学的に許容される水性液として生きて
きる哺乳動物に与えることができる。好ましい単位用量は、250から250,
000U/mlのコラゲナーゼ;160から160,000U/mlのヒアルロ
ニダーゼ;0.1から10%(v/v)非イオン性界面活性剤;0.15から15
0μg/mlの抗生物質を含有する。より好ましくは、単位用量は、2,500
から25,000U/mlのコラゲナーゼ;1,600から16,000U/ml
のヒアルロニダーゼ;0.5から5%(v/v)非イオン性界面活性剤;15か
ら150μg/mlの抗生物質を含有する。
【0079】 本発明の組成物を調製した。コラゲナーゼ(Sigma Chemical Co., St. Louis,
Mo.)およびヒアルロニダーゼ(Boehringer/Mannheim Corp., Indianapolis, I
nd.)を親液性組成物として取得し、20mMから50mMのCaCl(CB
SCa)を含有するクエン酸緩衝液で所望の濃度に再構築した。コラゲナーゼは
、Clostridium hystolyticum から得たもので、クロマトグラフィーで精製した
。これは少量の混入物、酵素クロストリパイン、トリプシン、カゼイナーゼを含
有していた。ヒアルロニダーゼは、ヒツジの精巣から得たもので、クロマトグラ
フィーで精製した。すべての酵素活性をmg当りの国際単位として表示した。
【0080】 酵素は親液性組成物として4℃で貯蔵するとき安定である。しかし、親液性組
成物に湿気が接触しないようにする方がよい。例えば、親液性組成物の冷バイア
ルを開ける前に、通常はまず室温に暖める。酵素の稀釈再構築溶液を、通常は4
℃で光から遮断して保存し、予備となったときは氷浴に入れる。
【0081】 新たに蒸留し無菌の脱イオン水が、酵素の再構築および注射液用の緩衝液の調
製に好ましい。好ましい実施態様において、使用する緩衝液は、0.05Mクエ
ン酸緩衝液(CBS、pH6.7)であって、適当な量(好ましくは、0.01M
から0.05M、さらに好ましくは、0.02Mから0.05M)のカルシウムイ
オンを含有しコラゲナーゼを活性化する。知られているように、リンガー緩衝液
やトリス緩衝液などの適当な緩衝液を使用できる。しかし、この緩衝液は通常、
十分なカルシウムイオンを含有しコラゲナーゼを活性化するものであって、ED
TAなどのカルシウム・キレート剤またはシステインなどの他の酵素活性阻害剤
を含有しない。
【0082】 好ましい緩衝液は生理的pHを有し、その範囲は約6.5から7.5、好ましく
は6.7から7.0であり得る。塩類、例えば、塩化ナトリウムの濃度は、好まし
くは約0.1Mから0.2M、最も好ましくは約0.15Mから0.2Mである。同
様に、クエン酸塩の濃度は、好ましくは約0.02Mから0.1M、最も好ましく
は0.05Mから0.1Mである。
【0083】 0.05MのCBS+20mMのCaCl(pH6.7)の調製物は、100
mlの無菌でパイロジェンを含まない脱イオン水に溶解した550mgのクエン
酸ナトリウム、190mgのNaOH、876mgのNaClからなる。溶液の
pHを1NのNaOH3mlで6.7に調整し、CaCl294mgを加えた
。界面活性剤 Triton(商標)X−100(Malinckrodt, Paris, Ky.)および抗
生物質ゲンタマイシン(Sigma Chemical Co.)を加えて、適切な最終濃度とした
。Triton(商標)X−100は20℃で密度1.082g/ml(20℃で92
4μl/g)を有する。ゲンタマイシンは最終濃度が150μg/mlになるよ
うに、この抗生物質の10mg/mlの無菌溶液1.5ml(15mg)を10
0mlの混合物に加えた。
【0084】 得た溶液は標準的方法で精製し殺菌できる。Triton(商標)X−100(0.
1%から10%)、抗生物質ゲンタマイシン(1.5から150μg/ml)、
CaCl(20mM)を含有するクエン酸緩衝液中の酵素コラゲナーゼおよび
ヒアルロニダーゼ(0.1から10%)の溶液(5ml)は、パイロジェンを含
有しない水でつくり、1mlカラム(Detoxi-Gel(商標))を通し、可能性のあ
るエンドトキシンを除去する。薬学的に許容される溶液の調製における最終工程
は、孔の大きさ0.2μmの無菌で非パイロジェン性微孔ポリスルホン・フィル
ターに組成物を通すことを含む。ポリスルホンからなる低タンパク質結合フィル
ター膜は、匹敵するセルロース・アセテート/ニトレート膜フィルターよりもタ
ンパク質吸収が有意に低い。0.2mmの無菌フィルターでの濾過は、微生物に
よる汚染に対して保護を与える。さらに、濾過は不溶性の粒子または微小凝集体
による患者に対する危険性を小さくする。
【0085】 ヒトにおける非経口用の薬学的に許容される溶液の再構築および調製は、病院
の薬剤部において標準的方法で日常的に行い得る。20mMのCaCl(CB
SCa6.7)を含有する0.05Mクエン酸緩衝液中の、濃度範囲0.1%から
10%のコラゲナーゼ/ヒアルロニダーゼ/Triton(商標)X−100/ゲンタ
マイシン(CHTG)溶液は、4℃で保存するとき2週間安定であり、ヒトおよ
びイヌの前立腺組織を溶解化するのに高度の効果を保持する。組成物の毒性は、
個々の成分について知られている毒性よりも大きくない。
【0086】 Clostridium hystolyticum から誘導されたコラゲナーゼは、Sigma Chemical
社より購入した(Type XI, Product # C-7657, Lot Number: 96F-6801, 96F-683
8; Type XI-S, Product # C-4785, Lot Number: 17F-6814)。コラゲナーゼU/
mgの酵素活性および混入酵素レベルについてのロット間の相違を測定した。そ
の範囲は、1910から2450U/mgのコラゲナーゼ、0.86から1.4U
/mgのクロストリパイン、40から85U/mgのカゼイナーゼ、0.05か
ら0.52U/mgのトリプシンである。
【0087】 コラゲナーゼ活性の1単位は、天然のコラーゲンからペプチドを、pH7.4
、37℃でカルシウムイオンの存在下に5時間で1μMのL−ロイシンにニンヒ
ドリン・カラーにおいて等しく、放出するコラゲナーゼの量と定義する。1単位
のクロストリプシンは、1分間につき1μMのN−α−ベンゾイル−L−アルギ
ニンエチルエステル(BAEE)を、pH7.6、25℃で2.5mMのジチオト
レイトールの存在下に加水分解する。1単位のカゼイナーゼ(非特異的プロテア
ーゼ)は、カゼインを加水分解して、5時間でpH7.5、37℃で1μM(1
81μg)のL−チロシンに等しいカラーをつくる(Folin-Ciocalteu 試薬によ
り着色)。1単位のトリプシン活性は、pH7.6、37℃で1分間につき1μ
MのN−α−ベンゾイル−L−アルギニンエチルエステル(BAEE)を加水分
解する。
【0088】 コラゲナーゼおよびすべての追加の酵素についての活性は、既知の方法で測定
できる。コラゲナーゼおよびヒアルロニダーゼについての検定法は、Gokcen et
al.の米国特許 5,116,615(出典明示により本明細書の一部とする)に開示され
ている。
【0089】 組成物は基本的にエンドトキシンを含まない。エンドトキシンは、ヒトおよび
動物において強い有害作用をもつことが知られているグラム陰性菌のパイロジェ
ン性リポポリサッカライド成分である。
【0090】配送方法 本発明のひとつの方法は、インビボでPSAを活性化することに関する。ひと
つの実施態様において、インビボでのPSA活性化は、例えば、医療上有効な濃
度のカルシウムイオンを局所的に投与することで達成できる。インビボでのPS
A活性化は、医療上有効な濃度のコラゲナーゼを局所的に投与することで達成で
きる。この投与に、選択されたプロテアーゼ、タンパク質すなわち酵素、カルシ
ウムイオン、界面活性剤および/または抗生物質を併用できる。
【0091】 本発明の他の方法は、前立腺癌の処置に適した水性の非経口用組成物を投与す
ることに関する。適当な組成物は、上記したが、医療上有効な濃度のコラゲナー
ゼを含み、1以上の下記のものを選択的に含む:上記したように選択されたプロ
テアーゼ、タンパク質すなわち酵素、カルシウムイオン、界面活性剤、抗生物質
。好ましい実施態様において、組成物は、コラゲナーゼ、ヒアルロニダーゼ、カ
ルシウムイオン、界面活性剤、抗生物質を含む。カルシウムイオンは、例えば、
CaClから供給できる。界面活性剤は、例えば、Triton(商標)X−100
であり、抗生物質は、例えば、ゲンタマイシンである。
【0092】 組成物を前立腺に局所的に投与する。局所的投与は、前立腺および/または癌
性細胞すなわち腫瘍の中またはその周辺に、好ましくは腫瘍中に、組成物を配送
することを含む。局所的投与はまた、前立腺および/または癌性細胞を組成物で
包囲すること、および前立腺および/または癌性細胞の表面に組成物を適用する
ことを含む。例えば、組成物の局所的投与は、前立腺への直接注射または前立腺
への注入でもってなし得る。少量、例えば約5ml以下を好ましくは投与する。
大量、例えば約5ml以上を、例えば約15分から20分かけて徐々に注入する
【0093】 投与の正確さを確保するために、すなわち、組成物が前立腺および/または癌
性細胞すなわち腫瘍の中またはその周辺に投与されたかどうかを知るために、泌
尿器科医は超音波図などから得られた前立腺の位置を通常知っている。位置付け
は診断処置および前立腺のバイオプシー時に得ることができる。
【0094】 組成物の典型的な投与は、医療上有効な量の組成物の局所的投与であって、前
立腺癌を治療する。好ましくは、その量は前立腺癌を小さくするのに有効な量で
あって、前立腺癌を治癒せしめるか軽減する。
【0095】 ひとつの実施態様において、組成物を前立腺内に局所的に注射する。前立腺内
への注射では、指での直腸触診および/または超音波検査をしながら長い細い針
を前立腺中に注入する。注射は局所麻酔下に通常おこない、注射液をヨードカイ
ンとともに稀釈し得る。注射の間、組成物の分散をできるだけよくするために、
針の位置をしばしば変える。いくつかの注射経路を、組成物の前立腺への導入に
利用できる。
【0096】 好ましい投与経路は経尿道の前立腺内(病変部位内)注射による。経尿道法は
カテーテルの導入の直後におこなう。典型的に注射する組成物の量は1から50
mlである。
【0097】 注射された組成物の効果を最適にするために、空気をいれて膨らまし得るバル
ーンで前立腺尿道を拡大するのが望ましい。細胞検査をできるように挿入したバ
ルーンは、注射した酵素溶液が尿道につながる多孔性の導管系を介してすぐに出
てしまうのを阻止する。この注射経路の利点は、病因の結節領域を直接的に細胞
鏡で見られること、および代謝性の不活性化のおそれなしに高濃度の組成物を所
望の場所に入れ得ることである。前立腺への直接注射時における患者の痛みおよ
び不快感は、通常小さく、筋肉注射と同程度である。
【0098】 あるいは、会陰経路または直腸経路での注射を使用し得る。会陰経路の注射で
は、22gx20cm吸入バイオプシー針を会陰から前立腺中に、超音波検査お
よび/または指での触診をしながら入れる。さらに上記の組成物1mlから50
mlを前立腺の両側に注射する。注射は通常局所麻酔をしながら行う。注射の間
、組成物の分散をできるだけよくするために、針の位置をしばしば変える。指で
の直腸触診を常に行いながら、針の位置を超音波で導く。会陰経路の注射は、尿
道経路や直腸経路よりも、注射後の細菌感染による合併症の可能性を減少する点
で優れている。
【0099】 会陰経路の前立腺内注射に関連する細菌感染の発生を減少するために、無菌注
射法を推奨する。この方法は当業者によく知られている。様々な標準的殺細胞製
剤のどれかひとつ、例えば、Phiso-Hex(商標)、Betadine(商標)、ポビドン
−イオダイン、クロルヘキシジンを会陰の皮膚に用いると、適当な注射前の抗細
菌防御が得られる。尿殺菌、適当な皮膚処理、無菌手法で、全体を通じて感染合
併症が低率となる。
【0100】 直腸経路では、指での直腸触診をしながら直腸壁を介して針を導入し注射する
。直腸経路での注射には、少し曲がった22gx20cmの柔らかい吸引バイオ
プシー針を用いる。Franzen 針ガイド(Precision Dynamics, SanFernando, Cal
if.)を用いると、超音波検査および/または触診をしながら予測の病変箇所へ
針を安全に導き得る。滅菌した前立腺針ガイドを、手袋をした人差し指の上に置
く。指コットを針ガイドの上に置く。人差し指と針ガイドを直腸に挿入し、前立
腺の予測の病変部位を触診する。ガイドを介して針を挿入し、組織中に入れる。
約1から50mlの溶液を前立腺の両葉に注射できる。十分な量が注射できるよ
うに、針を3から5回前後に動かす。注射の前に麻酔用ゼリーを用いて針を刺す
際の痛みを軽減する。
【0101】 注射時に前立腺葉が膨張し大きくなる。注射部位での静脈を介して注入された
液が、微小梗塞に関連する広範な静脈痙攣を起こすことがある。急性の尿停滞が
注射後すぐに生じることがある。前立腺中に注射された液は、注射部位での腺の
胞を満たし、胞状管で前立腺尿道につながる近接の胞壁を破り得る。注射された
液の1/3から1/2が前立腺尿道に最終的に達する。
【0102】 5ml以上の組成物をインシトゥ前立腺体に1回で注射すると、反射的な平滑
筋収縮が生じることがあり、治療用の酵素溶液が多孔管を介して急速に排出され
、標的組織から尿道に出てしまう。注射による力が注射部位での前立腺組織の破
壊を起こすことがある。注射された液は腺状胞系の達することができ、腺を完全
に満たす。腺が満たされると、液は最小の抵抗で進行し、尿道へ流れる。
【0103】 注射液は前立腺の循環に達することができ、梗塞の分散した微小領域の原因と
なる。酵素による血栓性静脈炎が広がった出血性梗塞の徴候の原因となることが
ある。約1/5の前立腺注射液が、腎臓のメチレンブルー排出試験からすると、
全身的循環系に入り得る。前立腺の被膜下および尿管周辺領域は本来脈管性であ
り、液の血流への流れを高め得る。インディア・インク炭素粒子を前立腺に注射
すると、骨盤のリンパ管に大きくない、すなわち顕微鏡で検出可能な粒子となる
。前立腺注射液はまた、針を入れた場所から前立腺およびその周辺組織の表面に
到達できる。
【0104】 放射線を通さない硫酸バリウムの微小エマルションを前立腺に注射した直後に
X線撮影を行うと、前立腺嚢下での液流出および膀胱への移行が分かる。時に、
液が嚢の外に流出することがある。
【0105】 注射された前立腺葉は、主に注射組成物の酵素作用および部分的な加圧で注射
された液のせん断力により、ネクローシスを起こす。針を入れた場所からの逆流
出する液は、表面血管で血栓症を起こすことがあり隣接内臓との付着の原因とな
る。逆流出する液の量は局所圧に依存し、注射の力で増加するようである。尿道
周辺の静脈を通過する注射液がその炎症および血栓を起こすことがあり、尿道上
皮のネクローシスおよび壊死となり得る。
【0106】 尿道およびその周辺の溶解化が、尿道上皮の裸化を導き得る前立腺尿道の全周
囲で起きると考えられる。組織溶解性酵素の注射に関連する組織病理学的変化は
、導管および周辺胞に障害をもたらす腺導管からの液流出による変化である。針
を入れた箇所から逆流出する液は、嚢性血管およびその箇所での平滑筋線維筋性
間質に影響を及ぼすことがある。
【0107】 前立腺への直接注射は、高濃度の治療目的の酵素を代謝による不活化のおそれ
なしに、まさに問題の箇所に送り込める。しかし、感染の急性悪化の際には前立
腺注射を控えた方がよい。感染の全般的な播種および敗血症の危険があるからで
ある。血尿症および血精液症が注射後数週間起きることがある。
【0108】 処置する患者に応じて、投与する組成物の医療上の有効量は1mlから50m
lの範囲にある。この組成物は、好ましくは、160から160,000U/m
lのヒアルロニダーゼ;250から250,000U/mlのコラゲナーゼ;0.
1から10%(v/v)の非イオン性界面活性剤、好ましくは Triton(商標)
X−100;0.15から150μg/mlの抗生物質、好ましくはゲンタマイ
シンを含有する。より好ましくは、2,500から25,000U/mlのコラゲ
ナーゼ;1,600から16,000U/mlのヒアルロニダーゼ;0.5から5
%(v/v)の非イオン性界面活性剤、好ましくは Triton(商標)X−100
;15から150μg/mlの抗生物質、好ましくはゲンタマイシンを含有する
【0109】 これらの用量範囲は、前立腺癌の処置に医療上有効と評価される組成物の種々
の成分についての量を表す。しかし、組成物の用量は、患者の年齢、疾患の性質
および重篤度、組成物の強さ、投与経路によって、非常に変り得る。本発明の好
ましい実施態様に含まれる処置療法では、好ましい組成物の安全かつ有効な量を
前立腺内に注射することにより前立腺癌の減成をもたらす。注射は、毎日、週ご
と、月ごとの注射プロトコールで、医療上所望の結果が得られるまで、行い得る
【0110】 いくつかの実施態様において、適当な用量を知るために、腫瘍の大きさを測定
する。本発明方法の使用において大きい腫瘍では高い濃度の組成物が適当である
。例えば、腫瘍が7gより小さいと、通常は単回用量を用いる。単回量は5ml
であって、好ましくは、250から250,000U/mlのコラゲナーゼ;1
60から160,000U/mlのヒアルロニダーゼ;0.1から10%の非イオ
ン界面活性剤;0.15から150μg/ml抗生物質;20mMから50mM
のCaClクエン酸緩衝液(pH6.7)を含有する。単回量を腫瘍中に好ま
しくは徐々に例えば数分間で投与する。必要であれば、追加の注射を行う。例え
ば、この処置を例えば1週間または1か月で再び行うか、例えば週ごとまたは月
ごとで繰り返すことができる。
【0111】 腫瘍が7gから15gの間にあると、通常は最初の単回量に続いて大量の組成
物を投与する。例えば、上記した5mlを最初に投与する。ついで、同じ組成物
の25から45mlを第2用量として、徐々に例えば15分から20分かけて投
与する。必要とあれば、さらに追加の量を投与する。しかし、全量は通常50m
lを越えない。例えば、この処置を例えば1週間または1か月で再び行うか、例
えば週ごとまたは月ごとで繰り返すことができる。
【0112】 腫瘍が15g以上であると、約50mlまでの量の投与を、最初の投与量に続
いて上記の大量用量で行う。
【0113】配送の別方法 本発明の医療効果を制限または阻害するような問題があると、別の配送手段を
用い得る。例えば、酵素療法の効果は、外因的に投与した酵素の短循環半減期、
外来タンパク質に対する免疫応答の生成、アンチプロテイナーゼ・エフェクター
(α−1−アンチトリプシン、α−2−マクログロブリン)からの阻害、病因の
結節領域に酵素を特異的に標的となす能力の無力化により制限を受けることがあ
る。
【0114】 数多くの異なる担体系を用いて、酵素性組成物を前立腺中の所望の部位に運ぶ
ことができる。一般的に、適当な担体は治療薬剤をその標的に特異性および反応
性の喪失なしに導く。好ましくは、担体は、治療用の酵素と結合し、配送が完了
するまで複合体として留まり得るものである。担体は、組成物の生物的分解や不
活性化をもたらすような免疫防御メカニズムが引き起こされるのをできるだけ避
け得るものである。
【0115】 組成物をデポ製剤として投与できる。これは、組成物の持続性放出をもたらし
、全身循環系への到達を防ぎ、前立腺特異的局在を増加する。このような製剤は
、徐放性植込み体として作ることができ、生物的分解性ポリマーや前立腺特異的
免疫グロブリンに微封入するか、付着させる。
【0116】 酵素組成物の担体系としての抗体の使用が望ましい。治療薬剤の特殊な組織へ
の配送系としての抗体使用は、標的化した抗原を認識し結合する抗体の独特の能
力を開発する。また、治療的試薬を運ぶ抗体は、本来脈管性であるか血管新生が
進行している組織中に、より効果的に局在し得る。さらに、異なる特異性を有し
異なる細胞型を認識する免疫酵素コンジュゲートの混合が有用であり得る。
【0117】 組織特異的モノクローナル抗体をつくり、抗原性細胞標的の局在をさらに明確
にできる。F(ab)またはF(ab')2 断片の使用は局在性を改善する。F(c) 断片
を含有する抗体は、促進されたクレアランス・メカニズムを提示するF(ab)また
はF(ab')2 断片よりも長い時間で特異的に局在する傾向がある。ヒト−マウス
(キメラ)モノクローナル抗体の最近の発展は、医療上の適用を有し、ネズミ誘
導の従来のモノクローナル抗体に優れる利点を提供する。ヒト−マウス抗体は広
範な高い特異性を示す。キメラ抗体は従来のマウスモノクローナル抗体に比して
、ヒトに注射したとき免疫反応を誘発しにくいようである。担体としてのヒトモ
ノクローナル抗体の調製および使用は、外来性タンパク質の導入に対するレシピ
エントの免疫応答の程度をさらに下げる。抗グロブリン応答は、抗体調製の方法
、用量、注射経路などの因子でも制御できる。
【0118】 免疫標的酵素療法の目的は、有効濃度の酵素を活性の組織特異的部位に配送し
、近辺の正常組織に対する毒性を減じ、もって治療指数を増加することである。
酵素と共有結合するが酵素の触媒活性に影響を与えないようなモノクローナル抗
体と、酵素を結合せしめ得る。組織特異的モノクローナル抗体に結合した酵素は
、タンパク質分解活性を保持しながら、標的組織において元の酵素よりも高度の
特異的局在化をなし得る。
【0119】 他の特異的局在化の考えには、酵素と抗体活性の両方を保持するゾモゲン−抗
体コンジュゲート(トリプシノゲン)や酵素−抗体コンジュゲート(コラゲナー
ゼ、ヒアルロニダーゼ、エラスターゼ、DNアーゼ)がある。酵素を、リポタン
パク質、赤血球(RBC)ゴースト、ポリ乳酸、前立腺特異的抗体を含有する他
の生物的分解性膜または合成マイクロカプセルの中に封入して、前立腺組織中の
溶解性プロテアーゼの特異的な標的化、局在化、活性を増加し保持する。
【0120】 コラゲナーゼおよびヒアルロニダーゼの投与は免疫学的影響をもたらすことが
あり、繰り返し注射すると、抗体力価の生成およびアナフィラキシなどのあまり
重くない過敏症反応が起り得る。さらに、コラゲナーゼおよびヒアルロニダーゼ
に対する特異的抗体の存在は酵素活性を阻害することがある。活性酵素がレシピ
エントの免疫系により異物と認識されると、潜在性の免疫学的問題が起こる。酵
素に対する抗体がつくられ、酵素を不活化または沈降する。ヒト起源の酵素また
は組換え法によりつくられた酵素を用いると、これらの潜在性免疫学的問題が小
さくなる。
【0121】 免疫監視系を回避する方策として、酵素活性を保護しつつ特異的配送を容易に
する生物的分解性の運搬体中に酵素製剤を捕捉する方法がある。細胞性病因があ
る特異的部位への標的化は、組織特異的タンパク質(モノクローナル抗体)をこ
れらの運搬体に付着せしめることで為し得る。酵素はまた、リポソームなどの生
物的分解性マイクロカプセル中に封入し、次いで特異的局在化のために組織特異
的モノクローナル抗体に付着せしめ得る。
【0122】 リポソームは、担体系として有用とされる水相を含む同心リン脂質の二重層の
小さい球体である。最近のリポソーム調製技術によると、種々の薬剤、ホルモン
、酵素をいずれかの相に組込み得る。モノクローナル抗体をリポソームの外層に
組込むと、リポソーム含有薬剤についての配送特異性が増加する。
【0123】 合成マイクロカプセルや生物的分解運搬体中への酵素の捕捉は、酵素が生理的
に不活性化されるのを防止し、免疫性合併症を防止し、加えて特異的配送につい
て価値ある方法を提供する。種々の形態の膜封入法を酵素の捕捉に使用できる。
それには、赤血球ゴースト;合成ポリマー性マイクロカプセル;コレステロール
、レシチン、ホスファチジン酸からなる脂質小胞(リポソーム)がある。活性酵
素を配送するのにレシピエント自身の赤血球を用いると、合成担体(例えば、リ
ポソームやマイクロカプセル)中の酵素の投与で起きる潜在性の免疫学的および
生理的問題を回避できる。
【0124】 ポリエチレングリコール(PEG)の酵素への共有結合的付着は、このタンパ
ク質を非免疫原性とし、その循環性半減期を延ばし、自然界に存在の酵素阻害剤
による阻害から逃れる手段を提供し、低い自己消化でもって酵素活性を高め得る
。PEGの酵素への付着は、簡単であり、超遠心分離により精製できる均一性の
反応産物をつくる。
【0125】 本発明を下記の代表的実施例でさらに明確にする。これらの実施例は限定を意
味するものではない。
【0126】 実施例 実施例1:局所的前立腺癌の男性についての第1事例研究 局所的前立腺癌(すなわち、放射核酸塩スキャンおよびCATスキャンでは転
移を認めない)と診断された70歳の男性である。前立腺癌の推定された大きさ
は7gである。腫瘍は音波検査図からすると右側葉に位置する。血中のPSAレ
ベルは40ng/mlである。
【0127】 注射用の組成物を上記(組成物の調製および試験)のように作った。これは、
12,500U/mlコラゲナーゼ;7,500U/mlヒアルロニダーゼ;1%
(v/v)のTriton(商標)X−100;150μg/mlのゲンタマイシン;
40mMCaClの0.05Mクエン酸緩衝液(pH6.7)を含有する。最終
の組成物を注射用のシリンジに入れる(5ml)。
【0128】 患者を局所麻酔して細胞検査に備える。細胞鏡を尿道に入れ、注射針を腫瘍部
位に挿入し、超音波図で監視する。針を確保した後、5mlの注射用組成物を約
4分から5分間かけて徐々に与える。注射している間、毒性やアレルギーなどの
有害反応について生徴候を監視する。
【0129】 患者の回復は正常であり、注射した組成物によるなんらの有害反応の徴候も認
めない。臨床上で異常がない。血中PSAレベルが徐々に下がり3か月で正常と
なり(4ng/ml以下)、正常に留まった。5年後で患者に前立腺癌を認めな
かった。
【0130】 実施例2:局所的前立腺癌の男性についての第2事例研究 局所的前立腺癌(すなわち、放射核酸塩スキャンおよびCATスキャンでは転
移を認めない)と診断された65歳の男性である。前立腺癌の推定された大きさ
は15gであり、前立腺の全重量は90gである。血中のPSAレベルは200
ng/mlである。腫瘍は右側葉に位置し、ひとつの固い小結節である。
【0131】 注射用の組成物を上記(組成物の調製および試験)のようにつくる。これは、
2,400U/mlコラゲナーゼ;1,600U/mlヒアルロニダーゼ;1%(
v/v)Triton(商標)X−100;150μg/mlゲンタマイシン;120
mMCaClの0.05Mクエン酸緩衝液(pH6.7)を含有する。注射の全
量は30mlである。
【0132】 細胞検査の指針にしたがって組成物を腫瘍に注射する。最初に、5ml量を徐
々に注射する。ついで残りの25mlを徐々に約15分から20分間以上かけて
注入する。注射の完結時に、毒性やアレルギーなどの有害反応について生徴候を
監視する。
【0133】 患者の回復は正常であり、注射後に異常がない。血中PSAレベルが徐々に下
がり3か月で正常となり(4ng/ml以下)、正常に留まった。5年後で患者
に前立腺癌を認めない。
【0134】 実施例3:局所的前立腺癌の男性についての第3事例研究 局所的前立腺癌(すなわち、放射核酸塩スキャンおよびCATスキャンでは転
移を認めない)と診断された72歳の男性である。前立腺癌の推定された大きさ
は約9gであり、腫瘍はかなり拡散している。血中のPSAレベルは30ng/
mlである。
【0135】 50mM塩化カルシウムの0.05Mクエン酸緩衝液(pH6.7)を含有する
組成物を10ml調製する。細胞検査の指針にしたがって塩化カルシウム組成物
を腫瘍の複数部位に注射する。注射の完結時に、毒性やアレルギーなどの有害反
応について生徴候を監視する。約1か月後に腫瘍容積が75%減少した。ついで
、25mM塩化カルシウムの0.05Mクエン酸緩衝液を約5ml腫瘍部位に投
与した。3年後で患者に臨床的に癌を認めず、血中PSAレベルが正常域であっ
た。
【0136】 下記のことに注意されたい。本明細書および添付の請求項において用いられて
いる単数形 "a"、"an"、"the" は複数の意味も含む(だだし内容から明らかにそ
うでない場合は除く)。例えば、"a compound" を含有する組成物は、2以上の
化合物の混合物を含むことについても言及している。
【0137】 本発明を、種々の具体的で好ましい実施態様および技術を参照して記述した。
しかし、本発明の精神および範囲内において、多くの変形や修飾をなし得ること
が理解されるべきである。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年5月24日(2001.5.24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/00 C07H 15/234 A61P 13/08 A61K 37/54 35/00 37/547 // C07H 15/234 37/62 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW Fターム(参考) 4C057 CC03 CC04 DD01 JJ33 4C084 AA02 AA03 AA19 DC02 DC03 DC06 DC07 DC09 DC21 DC22 DC29 MA02 MA05 MA55 MA66 NA05 NA06 ZA812 ZB262 4C086 AA01 AA02 EA09 HA04 HA24 MA01 MA02 MA03 MA04 MA05 MA55 NA05 NA06 ZA81 ZB26

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳動物の前立腺癌を処置する方法であって、医療上有効な
    濃度のコラゲナーゼを含有する組成物の局所的投与を含む方法。
  2. 【請求項2】 グリコシダーゼ、プロテアーゼ、ヌクレアーゼ、リパーゼ、
    エステラーゼ、ストレプトキナーゼまたはこれらの組合せを投与することをさら
    に含む、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 グリコシダーゼが、ヒアルノニダーゼ、ノイラミニダーゼ、
    リゾチーム、アミラーゼまたはこれらの組合せを含む、請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 プロテアーゼが、エラスターゼ、トリプシン、キモトリプシ
    ン、プロナーゼ、ジスパーゼ、ブロメリン、クロストリパイン、テルモリシン、
    スブチリシン、パパイン、キモパパイン、フィブリノリシン、セラチオペプチダ
    ーゼ、パンクレアチン、カテプシン−G、プラスミノーゲン・アクチベーター、
    PMN白血球セリン・プロテアーゼまたはこれらの組合せを含む、請求項2の方
    法。
  5. 【請求項5】 ヌクレアーゼが、DNアーゼI、RNアーゼまたはこれらの
    組合せを含む、請求項2の方法。
  6. 【請求項6】 リパーゼが、ホスホリパーゼを含む、請求項2の方法。
  7. 【請求項7】 エステラーゼが、コレステロール・エステラーゼを含む、請
    求項2の方法。
  8. 【請求項8】 ヒアルノニダーゼ、トリプシン、キモトリプシン、プロナー
    ゼ、エラスターゼ、DNアーゼI、ジスパーゼ、フィブリノリシンまたはこれら
    の組合せを投与することを含む、請求項2の方法。
  9. 【請求項9】 ヒアルノニダーゼを投与することを含む、請求項8の方法。
  10. 【請求項10】 組成物が、コラゲナーゼを濃度約250から250,00
    0U/mlおよびヒアルノニダーゼを濃度約160から16,000U/mlで
    含む、請求項9の方法。
  11. 【請求項11】 組成物が、ヒアルノニダーゼを濃度約1,600から16,
    000U/mlで含む、請求項10の方法。
  12. 【請求項12】 組成物が、有効濃度の非イオン界面活性剤をさらに含む、
    請求項1の方法。
  13. 【請求項13】 非イオン界面活性剤が、C10−C20脂肪酸のエチレン
    オキシドエステル、C8−C22アルキルアルコールのエチレンオキシドエステ
    ルまたはこれらの組合せをさらに含む、請求項12の方法。
  14. 【請求項14】 非イオン界面活性剤が、Triton (商標)X−100を含む
    、請求項12の方法。
  15. 【請求項15】 組成物が、有効濃度の抗生物質をさらに含む、請求項1の
    方法。
  16. 【請求項16】 抗生物質が、ゲンタマイシンを含む、請求項15の方法。
  17. 【請求項17】 組成物が、有効濃度のカルシウムイオンをさらに含む、請
    求項1の方法。
  18. 【請求項18】 組成物が、CaClをさらに含む、請求項17の方法。
  19. 【請求項19】 組成物が、ヒアルロニダーゼ、Triton (商標)X−100
    、ゲンタマイシンおよびカルシウムイオンをさらに含む、請求項1の方法。
  20. 【請求項20】 局所投与が、前立腺内注入を含む、請求項1の方法。
  21. 【請求項21】 前立腺内注入が、病巣内注入を含む、請求項20の方法。
  22. 【請求項22】 前立腺内注入が、経尿道注入を含む、請求項20の方法。
  23. 【請求項23】 生きている哺乳動物の前立腺癌を処置する方法であって、
    医療上有効な濃度のコラゲナーゼをグリコシダーゼ、プロテアーゼ、ヌクレアー
    ゼ、リパーゼ、エステラーゼ、ストレプトキナーゼまたはこれらの組合せととも
    に含有する組成物を局所的に投与することを含む方法。
  24. 【請求項24】 生きている哺乳動物の前立腺癌を処置する方法であって、
    インビボでのPSAの活性化を含む方法。
  25. 【請求項25】 インビボでのPSAの活性化がカルシウムイオンの投与を
    含む、請求項24の方法。
  26. 【請求項26】 医療上有効濃度のコラゲナーゼを局所的に投与することを
    さらに含む、請求項25の方法。
  27. 【請求項27】 非イオン界面活性剤、抗生物質またはこれらの組合せを投
    与することをさらに含む、請求項26の方法。
  28. 【請求項28】 グリコシダーゼ、プロテアーゼ、ヌクレアーゼ、リパーゼ
    、エステラーゼ、ストレプトキナーゼまたはこれらの組合せを投与することをさ
    らに含む、請求項26の方法。
  29. 【請求項29】 グリコシダーゼが、ヒアルノニダーゼ、ノイラミニダーゼ
    、リゾチーム、アミラーゼまたはこれらの組合せを含む、請求項26の方法。
  30. 【請求項30】 プロテアーゼが、エラスターゼ、トリプシン、キモトリプ
    シン、プロナーゼ、ジスパーゼ、ブロメリン、クロストリパイン、テルモリシン
    、スブチリシン、パパイン、キモパパイン、フィブリノリシン、セラチオペプチ
    ダーゼ、パンクレアチン、カテプシン−G、プラスミノーゲン・アクチベーター
    、PMN白血球セリン・プロテアーゼまたはこれらの組合せを含む、請求項28
    の方法。
  31. 【請求項31】 局所投与が、直接的な前立腺内注入を含む、請求項24の
    方法。
  32. 【請求項32】 宿主の免疫応答を誘発することをさらに含む、請求項24
    の方法。
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