JP2003513916A - 癌治療用の腫瘍細胞崩壊性複合剤 - Google Patents

癌治療用の腫瘍細胞崩壊性複合剤

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JP2003513916A
JP2003513916A JP2001536137A JP2001536137A JP2003513916A JP 2003513916 A JP2003513916 A JP 2003513916A JP 2001536137 A JP2001536137 A JP 2001536137A JP 2001536137 A JP2001536137 A JP 2001536137A JP 2003513916 A JP2003513916 A JP 2003513916A
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ロジャー・スチュアート・ベンジャミン
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ビバリー・アン・テイチャー
ダグラス・ウェイド・ベイト
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ウィリアム・トーマス・マクミレン
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Abstract

(57)【要約】 ロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストは、2',2'-ジフルオロヌクレオシド抗癌剤の効果を増強する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は抗癌剤を用いる癌の治療方法に関する。より詳細には、本発明は2',2
'-ジフルオロヌクレオシド抗癌剤の、抗癌剤の効果を増強するロイコトリエン(L
TB4)アンタゴニストと組み合わせた使用に関する。
【0002】 発明の背景 ロイコトリエンB4(LTB4)は、乾癬、関節炎、慢性肺疾患、急性呼吸困難症候群
、ショック、喘息、炎症性骨疾患、および多形核白血球および他の前炎症(proin
flammatory)細胞の浸潤および活性化を特徴とする他の炎症状態の病因に関与し
ている前炎症脂質である。活性化した多形核白血球は炎症を生じる組織分解(deg
rading)酵素および反応性化学物質を放出する。米国特許5,462,954は、乾癬、関
節炎、慢性肺疾患、急性呼吸困難症候群、ショック、喘息、炎症性骨疾患、およ
び多形核白血球および他の前炎症細胞の浸潤および活性化を特徴とする他の炎症
状態の治療に有用なフェニルフェノールロイコトリエンアンタゴニストを開示し
ている。米国特許5,910,505は、口腔扁平上皮細胞癌の治療剤として有用なある
種のフェニルフェノールロイコトリエンB4(LTB4)アンタゴニストを開示している
。米国特許5,543,428は、腫瘍細胞の多剤耐性を逆転させる特性を有する一群の
フェニルフェノールロイコトリエンアンタゴニストを開示している。ロイコトリ
エンアンタゴニストの使用は、ビンブラシン、ビンクリスチン、ビンデシン、ナ
ベルビン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、ミトキサントロン、エトポシド、
テニポシド、マイトマイシンC、アクチノマイシン、タキソール、トポテカン、
ミソラマイシン(mithramycin)、コルチシン(colchicine)、プロマイシン、
ポドフィロトキシン、エメチン、グラミシジン、およびバリノマイシンに耐性の
腫瘍細胞の薬剤耐性を逆転させるだろう。
【0003】 発明の簡単な要約 本発明は、癌、特に多剤耐性でない癌の治療に有用な組成物および方法を提供
する。本発明の方法は、米国特許5,464,826に記載の2',2'-ジフルオロヌクレオ
シド抗癌剤を、下記式A、式Iおよび式IIのロイコトリエン(LTB4)アンタゴニスト
と組み合わせて含む。 驚くべきことに、我々は、2',2'-ジフルオロヌクレオシド抗癌剤とロイコトリ
エン(LTB4)アンタゴニストの組み合わせが多剤耐性でない癌に対して相乗的に作
用することをみいだした。
【0004】 本発明の組成物で治療してよい癌の種類には、肺癌、膀胱癌、結腸直腸癌、食
道癌、胃癌、胚細胞癌、例えば精巣癌、婦人科の癌、リンパ肉腫(ホジキン)、
リンパ肉腫(非ホジキン)、悪性メラノーマ、多発性ミエローマ、神経科の癌、
脳腫瘍、膵臓癌、前立腺癌、ユーイング肉腫、骨肉腫、軟組織肉腫、非小細胞肺
癌、小児科の悪性腫瘍などが含まれる。
【0005】 (図面の簡単な説明) 図1〜6は、下記「アッセイ実施例1」に記載の表1〜6のデータを示す水平
棒グラフである。各図のグラフの縦軸は、番号を付した水平バーの起点をなす(
ここで、各バーは表に示す別の処置である。)。水平軸は腫瘍増殖の遅延(TGD)
(日)である。
【0006】 発明の詳細な説明 I.定義: 用語「酸性基」は式(I)の「Z」置換基または式(II)の「Z2」置換基と結合した
とき水素結合できるプロトンドナーとして作用する有機基を意味する。酸性基の
実例はカルボキシルである。
【0007】 用語「活性成分」は、ある種の2',2'-ジフルオロヌクレオシド化合物と、一般
的に式Aで示されるロイコトリエンB4アンタゴニスト化合物および一般に式Iおよ
び式IIで示されるジフェニルロイコトリエンB4アンタゴニスト化合物または以下
に開示の特定のジフェニル化合物のリストの両方、ならびに2',2'-ジフルオロヌ
クレオシドと式Aまたは式Iおよび/またはIIで示されるロイコトリエンB4アンタ
ゴニスト、およびそのような化合物の塩、溶媒和物、およびプロドラッグの複合
剤を表す。
【0008】 用語「アルケニル」は、一般式CnH2nで示される一価のラジカル、例えばエテ
ニル、n-プロペニル、イソプロペニル、n-ブテニル、イソブテニル、2-ブテニル
、および3-ブテニルを意味する。
【0009】 用語「アルキル」はそれ自身でかまたは別の置換基の部分として、特記しない
限り、直鎖または分岐鎖の、一価の炭化水素ラジカル、例えばメチル、エチル、
n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、第三級ブチル、sec-ブチル、n-ペンチル
、およびn-ヘキシルを意味する。
【0010】 用語「アルカリール」は、アルキルまたは置換アリール基で置換されたアリー
ルラジカル、例えば、
【化56】 を意味する。
【0011】 用語「C6-C20アルカリール」において、下付き番号は、ラジカル中の炭素原子
の総数を表す。
【0012】 用語「C6-C20アラルキル」はアリールまたは置換アリール基で置換されたアル
キルラジカル、例えば:
【化57】 を意味する。
【0013】 用語「C6-C20アラルキル」において、下付き番号は、ラジカル中の炭素原子の
総数を表す。
【0014】 用語「炭素環式基」は、炭素と水素のみを含む5、6、7、または8員の飽和
、不飽和、または芳香族環(例えば、ベンゼン、シクロヘキセン、シクロヘキサ
ン、シクロペンタン)を意味する。
【0015】 用語「シクロアルキル」は、炭素環式、非芳香族の、一価のラジカル、例えば
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロへプ
チル、およびシクロオクチルを意味する。 用語「ハロ」はフルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを意味する。
【0016】 用語「複素環式ラジカル」は、1〜4個の異種原子を含む、飽和、不飽和また
は芳香族の、置換または非置換の5員環を表す。 用語「哺乳動物」および「哺乳類の」にはヒトが含まれる。
【0017】 用語「N-スルホンアミジル」はラジカル:
【化58】 [式中、R12はC1-C10アルキル、アリール、C1-C6アルキル置換アリール、C6-C20 アルカリール、またはC6-C20アラルキルである。]
【0018】 用語「置換アルキル」は、さらにハロ、C1-C6アルキル、アリール、ベンジル
、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C3-C8シクロアルキル、C1-C8アルコキシ
、C1-C6ハロアルキル(例えば-CF3)から選ばれる1またはそれ以上のラジカルで
置換されたアルキル基を意味する。
【0019】 用語「置換アリール」は、さらにハロ、C1-C6アルキル、アリール、ベンジル
、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C3-C8シクロアルキル、C1-C8アルコキシ
、C1-C6ハロアルキル(例えば-CF3)から選ばれる1またはそれ以上のラジカルで
置換されたアリール基を意味する。
【0020】 用語「テトラゾリル」は、式:
【化59】 のいずれかで示される酸性基を表す。
【0021】 用語「治療的に有効な間隔」は、(a)2',2'-ジフルオロヌクレオシド抗癌剤ま
たは(b)LTB4アンタゴニストのいずれか1つを哺乳動物に投与する時に始まり、(
a)または(b)の癌治療において有用な抗癌効果の限界で終わる期間である。典型
的には、抗癌剤およびロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストは、互いに24時間以
内、より好ましくは4時間以内、最も好ましくは1時間以内に投与される。
【0022】 本発明の実施において用いられる用語「治療的に有効な組み合わせ(複合剤)
」は、(a)2',2'-ジフルオロヌクレオシド抗癌剤と(b)LTB4アンタゴニストの両方
を同時に、またはいずれかの順序で別々に投与することを意味する。
【0023】 使用してよい抗癌剤は、式:
【化60】 [式中、R1は水素または
【化61】 である。 R2は式:
【化62】 の1つで定義される塩基である。 XはNまたはC-R4である。 R3は水素、C1-C4アルキル、または
【化63】 である。 R4は水素、C1-C4アルキル、アミノ、ブロモ、フルオロ、クロロ、またはヨー
ドである。 R5は、それぞれ独立して水素またはC1-C4アルキルである。] で示される2',2'-ジフルオロヌクレオシド化合物およびその医薬的に許容される
塩である。
【0024】 以下の化合物およびその医薬的に許容される塩を用いてもよい
【化64】 [式中、R6は水素、C1-C4アルキルである。 R7は式:
【化65】
【化66】 の1つの塩基である。 XはNまたはC-R4である。 R8は水素またはC1-C4アルキルである。 R4は水素、C1-C4アルキル、アミノ、ブロモ、フルオロ、クロロおよびヨード
である。 ただし、R6およびR8は、XがNおよび
【化67】 であるときのみ共に水素であってよい。 ここで、R6は水素またはC1-C4アルキルである。 R9
【化68】 である。]。
【0025】 これら化合物は米国特許5,464,826に開示されており、この内容は、これら化
合物の製造方法、これら化合物の製剤化方法、およびこれら化合物を用いる癌の
治療方法を開示するために本明細書の一部を構成する。
【0026】 あるいはまた、好ましい2'2'-ジフルオロヌクレオシド化合物は、式:
【化69】 [式中、R1は水素である。 R2は、式:
【化70】
【化71】 の1つで定義される塩基である。 XはC-R4である。 R3は水素である。 R4は水素、C1-C4アルキル、ブロモ、フルオロ、クロロ、またはヨードである
。] で示される化合物およびその医薬的に許容される塩である。
【0027】 より好ましくは、R2が式:
【化72】 で定義される塩基である化合物である。
【0028】 下記化合物またはその医薬的に許容される塩からなる群から選ばれる抗癌剤が
さらにより好ましい: (i)1-(4-アミノ-2-オキソ-1H-ピリミジン-1-イル)-2-デソキシ-2',2'-ジフルオ
ロリボース、 (ii)1-(4-アミノ-2-オキソ-1H-ピリミジン-1-イル)-2-デソキシ-2',2'-ジフルオ
ロキシロース、 (iii)1-(2,4-ジオキソ-1H,3H-ピリミジン-1-イル)-2-デソキシ-2',2'-ジフルオ
ロリボース、および (iv)1-(4-アミノ-5-メチル-2-オキソ-1H-ピリミジン-1-イル)-2-デソキシ-2',2'
-ジフルオロリボース。
【0029】 最も好ましい化合物は、抗腫瘍活性を有するヌクレオシド類似体であるゲムシ
タビンHClである。ゲムシタビンHClは、2'-デオキシ-2',2'-ジフルオロシチジン
1塩酸(P-異性体)であり、2',2'-ジフルオロ-2'-デオキシシチジン1塩酸や、1-
(4-アミノ-2-オキソ-1H-ピリミジン-1-イル)-2-デソキシ-2',2'-ジフルオロリボ
ースとしても知られている。
【0030】 その構造式は以下の通りである:
【化73】
【0031】 一般的に、抗癌剤は希釈剤や賦形剤として働く担体と混合され、抗癌剤は、錠
剤、丸剤、粉末剤、ローゼンジー剤、サシェー剤、カシェー剤、エリキシル剤、
サスペンジョン剤、エマルジョン剤、溶液剤、シロップ剤、またはエアロゾル剤
の形で投与してよい。無菌注射可能溶液を用いてもよい。
【0032】 本発明において有用なロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストには式A:
【化74】 で示されるものまたはその医薬的に許容される塩基付加塩が含まれる [式中、R1'は、C1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、C1-C4
ルコキシ、(C1-C4アルキル)チオ、ハロ、またはR2'-置換フェニルである。 R2'およびR3'は、それぞれ独立して水素、ハロ、ヒドロキシ、C1-C4アルキル
、C1-C4アルコキシ、(C1-C4アルキル)-(O)qS-、トリフルオロメチル、またはジ-
(C1-C3アルキル)アミノである。 X'は-O-、-S-、-C(=O)、または-CH2-であり、 Y'は-O-または-CH2-であるか、またはそれらが一緒になるときは、-X'-Y'-は
、-CH=CH-または-C≡C-である。 Z'は、直鎖または分岐鎖のC1-C10アルキリデニルである。 A'は、結合、-O-、-S-、-CH=CH-、または-CRaRb-である(ここで、RaおよびRb はそれぞれ独立して水素、C1-C5アルキル、またはR7'-置換フェニルであるか、
またはそれらが結合している炭素原子と一緒になってC4-C8シクロアルキル環を
形成する。) R4'はR6
【化75】 である。 ここで、R6はそれぞれ独立して-COOH、5-テトラゾリル、CON(R9)2、または-CONH
SO2R10である。 R7は、それぞれ水素、C1-C4アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、
ベンジル、メトキシ、-W-R6、-T-G-R6、(C1-C4アルキル)-T-(C1-C4アルキリデニ
ル)-O-、またはヒドロキシである。 R8は、水素またはハロである。 R9はそれぞれ独立して水素、フェニル、もしくはC1-C4アルキルであるか、ま
たは窒素原子と一緒になってモルホリノ、ピペリジノ、ピペラジノ、またはピロ
リジノ基を形成する。 R10はC1-C4アルキルまたはフェニルである。 R11はR2、-W-R6、または-T-G-R6である。 Wは、それぞれ結合、または炭素数1〜8の、二価の直鎖または分岐鎖ヒドロ
カルビルラジカルである。 Gは、それぞれ炭素数1〜8の、二価の直鎖または分岐鎖ヒドロカルビルラジ
カルである。 Tは、それぞれ結合、-CH2-、-O-、-NH-、-NHCO-、-C(=O)-、または(O)qS-であ
る。 Kは、-C(=O)-または-CH(OH)-である。 qは、それぞれ独立して0、1、または2である。 pは0または1である。 tは0または1である。 ただし、Xが-O-または-S-であるときはYは-O-ではなく、Aが-O-または-S-である
ときはR4'はR6ではなく、pが0であるときはWは結合ではない。]
【0033】 好ましい式AのLTB4アンタゴニストは、R4'が下記式:
【化76】 から選ばれる化合物である。
【0034】 さらにより好ましい式AのLTB4アンタゴニストは、R4'が
【化77】 である化合物である。
【0035】 これらの好ましいLTB4アンタゴニスト化合物またはその医薬的に許容される酸
もしくは塩誘導体のいくつかを、下記からなる群(A)〜(KKKK)に列挙する: A)2-メチル-2-(1H-テトラゾール-5-イル)-7-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニ
ル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ヘプタン; B)2-メチル-2-(1H-テトラゾール-5-イル)-7-(2-エチル-4-(3-フルオロフェニ
ル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ヘプタン; C)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
ポキシ)-6-(4-ジメチルアミノカルボニルブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸
; D)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
ポキシ)フェニル)プロピオン酸; E)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
ポキシ)-6-(4-カルボキシブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸; F)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
ポキシ)-6-メトキシフェニル)プロピオン酸; G)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
ポキシ)-6-(4-(1H-テトラゾール-5-イル)ブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸
; H)メチル 3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキ
シ)-(1-ブテニル))フェニル)プロピオネート; I)3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)-(1-
ブテニル))フェニル)プロピオン酸; J)3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ブチ
ル)フェニル)プロピオン酸; K)3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ブチ
ル)-6-メトキシフェニル)プロピオン酸; L)メチル 3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキ
シ)プロポキシ)-6-ヒドロキシフェニル)プロピオネート; M)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
ポキシ)-6-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸; N)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
ポキシ)-6-(4-ブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸; O)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
ポキシ)-6-(4-メチルチオブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸; P)3-(2-(3-(2,4-ジ(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキ
シ)-6-(4-カルボキシブトキシ)フェニル)プロピオン酸; Q)6-メチル-6-(1H-テトラゾール-5-イル)-11-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニ
ル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ウンデカン; R)N,N-ジメチル-3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフ
ェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロピオンアミド; S)N-メタンスルホニル-3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロ
キシフェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロピオンアミド; T)N-フェニルスルホニル-3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒド
ロキシフェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロピオンアミド; U)3-(2-(3-(2-ブチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
ポキシ)フェニル)プロピオン酸; V)エチル 3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキ
シ)ブチルオキシ)フェニル)プロピオネート; W)3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ブチ
ルオキシ)フェニル)プロピオン酸; X)メチル 3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキ
シ)プロポキシ)-6-(4-(メトキシカルボニル)フェノキシ)フェニル)プロピオネー
ト; Y)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
ポキシ)-6-(4-カルボキシフェノキシ)フェニル)プロピオン酸; Z)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
ポキシ)-4-(4-カルボキシフェノキシ)フェニル)プロピオン酸; AA)3,3-ジメチル-3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシ
フェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロピオン酸; BB)2-メチル-2-(1H-テトラゾール-5-イル)-3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロ
フェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロパン; CC)2-メチル-2-(1H-テトラゾール-5-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-(3-(2-エチル-
4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロパ
ン; DD)3-(2-(3-(2-ブロモ-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プ
ロポキシ)フェニル)プロピオン酸; EE)3-(2-(3-(2-エチルチオ-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ
)プロポキシ)フェニル)プロピオン酸; FF)メチル 3-(2-ヒドロキシ-3-(4-メトキシカルボニルブチル)-6-(3-(2-エチ
ル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)フェニル)プ
ロピオネート; GG)5-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポ
キシ)-8-(4-カルボキシブチル)ジヒドロクマリン; HH)2-フェニル-4-エチル-5-[6-(2H-テトラゾール-5-イル)-6-メチルへプチル
オキシ]フェノールナトリウム塩; II)2-(4-メチルフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イル
)へプチルオキシ]フェノール2ナトリウム塩; JJ)2-(3-メチルフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イル
)へプチルオキシ]フェノールナトリウム塩; KK)2-(2-メチルフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イル
)へプチルオキシ]フェノール2ナトリウム塩; LL)2-(4-メトキシフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イ
ル)へプチルオキシ]フェノールナトリウム塩; MM)2-(3-メトキシフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イ
ル)へプチルオキシ]フェノールナトリウム塩; NN)2-(4-トリフルオロメチルフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラ
ゾール-5-イル)へプチルオキシ]フェノール2ナトリウム塩; OO)2-(3-ジメチルアミノフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾー
ル-5-イル)へプチルオキシ]フェノール2ナトリウム塩; PP)3-(5-(6-(4-フェニル-5-ヒドロキシ-2-エチルフェノキシ)プロポキシ)-2-
カルボキシメチル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1(2H)-オン)プロピオン酸; QQ)3-(5-(6-(4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシ-2-エチルフェノキシ)プ
ロポキシ)-2-カルボキシメチル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1(2H)-オン)
プロピオン酸; RR)3-(4-(5-(4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシ-2-エチルフェノキシ)プ
ロポキシ)-2-カルボキシメチル-2,3-ジヒドロインデン-1(2H)-オン)プロピオン
酸; SS)3,3-ジメチル-5-(3-(2-カルボキシエチル)-4-(3-(4-フルオロフェニル)-5-
ヒドロキシ-2-エチルフェノキシ)プロポキシ)フェニル)-5-オキソ吉草酸; TT)7-[3-[(5-エチル-2-ヒドロキシ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)オキシ]プロポ
キシ]-3,4-ジヒドロ-8-プロピル-2H-1-ベンゾピラン-2-カルボン酸; UU)8-プロピル-7-[3-[4-(4-フルオロフェニル)-2-エチル-5-ヒドロキシフェノ
キシ]プロポキシ]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-2-カルボン酸; VV)2-[3-[3-[(5-エチル-2-ヒドロキシ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)オキシ]プロ
ポキシ]-2-プロピルフェノキシ]プロピオン酸; WW)2-(4-クロロフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イル
)へプチルオキシ]フェノール1ナトリウム塩; XX)2-(3,5-ジクロロフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-
イル)へプチルオキシ]フェノール1ナトリウム塩; YY)3-[2-[3-[(5-エチル-2-ヒドロキシ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)オキシ]プロ
ポキシ]-1-ジベンゾフラン]プロピオン酸2ナトリウム塩; ZZ)7-カルボキシ-9-オキソ-3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フェニルフェノ
キシ)プロポキシ]-9H-キサンテン-4-プロピオン酸2ナトリウム塩1水和物; AAA)2-[2-プロピル-3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フェニルフェノキシ)プ
ロポキシ]フェノキシ]安息香酸ナトリウム塩半(ヘミ)水和物; BBB)3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フェニルフェノキシ)プロポキシ][1,1'-
ビフェニル]-4-プロピオン酸2ナトリウム塩1水和物; CCC)5-エチル-4-[3-[2-プロピル-3-[2-(2H-テトラゾール-5-イル)フェノキシ]
フェノキシ]プロポキシ][1,1'-ビフェニル]-2-オール 2ナトリウム塩 セスキ水
和物; DDD)3-[4-[3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フェニルフェノキシ)プロポキシ]
-9-オキソ-9H-キサンテン]]プロピオン酸ナトリウム塩 ヘミ水和物; EEE)2-フルオロ-6-[2-プロピル-3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フェニルフ
ェノキシ)プロポキシ]フェノキシ]安息香酸2ナトリウム塩; FFF)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフ
ェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸ナトリウム塩; GGG)3-[4-[7-カルボキシ-9-オキソ-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-
5-ヒドロキシフェノキシ]プロポキシ]-9H-キサンテン]]プロピオン酸2ナトリウ
ム塩3水和物; HHH)3-[4-[9-オキソ-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシ
フェノキシ]プロポキシ]-9H-キサンテン]]プロピオン酸; III)3-[2-[1-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ]プ
ロポキシ]-4-(5-オキソ-5-モルホリノペンタンアミド)フェニル]プロピオン酸; JJJ)2-フルオロ-6-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロ
フェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸2ナトリウム塩水和物; KKK)4-フルオロ-2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロ
フェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸; LLL)2-[2-プロピル-3-[5-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フ
ェノキシ]ペントキシ]フェノキシ]安息香酸; MMM)2-[2-プロピル-3-[4-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フ
ェノキシ]ブトキシ]フェノキシ]安息香酸セスキ水和物; NNN)2-[2-(2-メチルプロピル)-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロ
フェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸; OOO)2-[2-ブチル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フェ
ノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸水和物; PPP)2-[2-(フェニルメチル)-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフ
ェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸; QQQ)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フ
ェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]フェニル酢酸; RRR)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フ
ェノキシ]プロポキシ]ベンゾイル]安息香酸; SSS)2-[[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)
フェノキシ]プロポキシ]フェニル]メチル]安息香酸; TTT)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフ
ェノキシ]プロポキシ]チオフェノキシ]安息香酸; UUU)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフ
ェノキシ]プロポキシ]フェニルスルフィニル]安息香酸; VVV)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフ
ェノキシ]プロポキシ]フェニルスルホニル]安息香酸水和物; WWW)5-[3-[2-(1-カルボキシ)エチル]-4-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル
)-5-ヒドロキシフェノキシ]プロポキシ]フェニル]-4-ペンチン酸 2ナトリウム
塩 0.4水和物; XXX)1-フェニル-1-(1H-テトラゾール-5-イル)-6-(2-エチル-4-(4-フルオロフ
ェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ヘキサン; YYY)1-(4-(カルボキシメトキシ)フェニル)-1-(1H-テトラゾール-5-イル)-6-(2
-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ヘキサン; ZZZ)1-(4-(ジメチルアミノカルボニルメトキシ)フェニル)-1-(1H-テトラゾー
ル-5-イル)-6-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ヘ
キサン; AAAA)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)
プロポキシ)フェニル)-E-プロペン酸; BBBB)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)
プロポキシ)フェニル)-2-メチル-E-プロペン酸; CCCC)5-(2-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキ
シ)プロポキシ)フェニル)エチル)-1H-テトラゾール; DDDD)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)
プロポキシ)-4-(4-カルボキシブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸; EEEE)5-[3-[4-(4-フルオロフェニル)-2-エチル-5-ヒドロキシフェノキシ]プロ
ポキシ]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-2-オン; FFFF)3-(3-{3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェニルオキ
シ]プロポキシ}フェニル)プロピオン酸; GGGG)3-(3-{3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェニルオキ
シ]プロポキシ}-4-プロピルフェニル)プロピオン酸ナトリウム塩; HHHH)3-(4-{3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェニルオキ
シ]プロポキシ}-3-プロピルフェニル)プロピオン酸; IIII)3-(3-{3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェニルオキ
シ]プロポキシ}-2-プロピルフェニル)プロピオン酸; JJJJ)3-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシフェニルオキシ)プロポキシ]-2-プロピ
ルフェニル}プロピオン酸2ナトリウム塩;および KKKK)2-[3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フェノキシ]
プロポキシ]ベンゾイル]安息香酸2ナトリウム塩 ヘミ水和物。
【0036】 これらロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストは、当該分野でよく知られており
、米国特許5,462,954に完全に記載されており、この内容は、特定のロイコトリ
エンB4アンタゴニストおよび化合物の製造方法または患者に投与することができ
るロイコトリエンアンタゴニストの製剤を開示するために本明細書の一部を構成
する。好ましい化合物は、米国特許5,462,954の実施例66に記載され、下記化合
物A(式B):
【化78】 としても示される、2-[3-[3-(5-エチル-4'-フルオロ-2-ヒドロキシビフェン-4-
イルオキシ)プロポキシ-2-プロピルフェノキシ]安息香酸とも呼ばれる2-[2-プロ
ピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フェノキシ]プロポ
キシ]フェノキシ 安息香酸である。
【0037】 本明細書の方法の実施および組成物に必須の補助剤として用いるLTB4アンタゴ
ニストの第二のクラスは、同時係属の仮特許出願、発明の名称「複素環置換ジフ
ェニルロイコトリエンアンタゴニスト」(発明者、Jason Scott Sawyer、97頁、E
li Lilly and CompanyドケットNo.B-13240、出願日1999年11月11日)で現仮特許
出願No.60/164,786に開示のものである。この複素環置換ジフェニルロイコトリ
エンアンタゴニストの第二のクラスについて以下により詳細に記載する。
【0038】 II. さらなるLTB4アンタゴニスト: 式(I):
【化79】 [式中、Xは、 (i)硫黄、窒素、または酸素から独立して選ばれる1〜4個の異種原子を含む5
員の置換または非置換の複素環式ラジカル、または (ii) 炭素環式基が5員の複素環式ラジカル、(i)の2個の近傍炭素原子と融合し
ている融合二環式ラジカルからなる群から選ばれる。 Y1は、結合もしくは1〜9原子を含む二価のリンキング基である。 Y2およびY3は、-CH2-、-O-、または-S-から独立して選ばれる二価のリンキン
グ基である。 Zは酸性基である。 R1は、C1-C10アルキル、アリール、C3-C8シクロアルキル、C2-C10アルケニル
、C2-C10アルキニル、C6-C20アラルキル、C6-C20アルカリール、C1-C10ハロアル
キル、C6-C20アリールオキシ、またはC1-C10アルコキシである。 R2は、水素、ハロゲン、C1-C10ハロアルキル、C1-C10アルコキシ、C1-C10アル
キル、C3-C8シクロアルキル、酸性基、または-(CH2)1-7-(酸性基)である。 R3は、水素、ハロゲン、C1-C10アルキル、アリール、C1-C10ハロアルキル、C1 -C10アルコキシ、C1-C10アリールオキシ、またはC3-C8シクロアルキルである。 R4は、C1-C4アルキル、C3-C4シクロアルキル、-(CH2)1-7-(C3-C4シクロアルキ
ル)、C2-C4アルケニル、C2-C4アルキニル、ベンジル、またはアリールである。
nは0、1、2、3、4、5、または6である。] で示される新規複素環置換ジフェニル化合物またはその医薬的に許容される塩、
溶媒和物、またはプロドラッグ誘導体であるさらなるLTB4アンタゴニストを以下
に記載する。
【0039】 III. 好ましいLTB4アンタゴニストには以下のものが含まれる。 III A. 好ましいX置換基: 「置換(された)複素環式ラジカル」は、独立して水素、ハロ、C1-C10アルキル
、C1-C10ハロアルキル、C1-C10アルコキシ、アリール、またはC6-C20アリールオ
キシから選ばれる1〜3基で置換されていることが好ましい。
【0040】 X置換基の好ましい群1(記号、「PG1-X」) 本発明の組成物に用いる好ましいLTB4アンタゴニスト化合物は、Xが下記構造
式:
【化80】
【化81】 [式中、R10は水素またはC1-C4アルキルから選ばれるラジカルである。 R11は、水素、ハロ、C1-C10アルキル、C1-C10ハロアルキル、C1-C10アルコキ
シ、アリール、またはC6-C20アリールオキシから選ばれるラジカルである。] で示される置換基からなる群から選ばれる複素環式ラジカルであるものである。
さらに、構造式で示されたあらゆる上記複素環式ラジカルは、その環構造中の適
切な炭素または窒素原子由来のあらゆる一価の結合により式(I)のジフェニルロ
イコトリエンアンタゴニストと結合してよい。
【0041】 例えば、ピロールラジカルは、複素環式環中の結合が3つ未満の、あらゆる炭
素原子またはあらゆる窒素原子由来の単結合によりジフェニル分子と結合してよ
い。 ピロールに対する連結結合部の位置、
【化82】
【0042】 置換基Xの好ましい形は、炭素環式基が5員の複素環式ラジカルの2つの隣接
した炭素原子と融合している融合二環式ラジカル、例えば:
【化83】 である。
【0043】 III B. X置換基の好ましい群2(記号、「PG2-X」): X置換基として最も好ましいのは、複素環式ラジカル:
【化84】 である。
【0044】 III C. 除外されるX置換基: 式(I)の複素環式ラジカルXは3-ブロモ-1,2,4-チアジアゾールを含まないが、
それはこのラジカルを含む化合物のLTB4アンタゴニスト活性が本発明の目的には
低すぎると思われるからである。
【0045】 III D. 好ましいY1置換基: Y1は、結合もしくは独立して炭素、水素、硫黄、窒素、および酸素から選ばれ
る1〜9原子を含む二価のリンキング基である。 Y1置換基の好ましい群1(記号、「PG1-Y1」) 好ましくは本発明組成物に含まれるLTB4化合物は、Y1が下記式:
【化85】 [式中、R13は水素、メチル、またはエチルである。] で示される置換基からなる群から選ばれる二価のリンキング基であるものである
【0046】 上記二価の基は順または逆方向に用いてよい。例えば、基:
【化86】 は式(I)の表示断片において
【化87】 のいずれに位置してもよい。
【0047】 III E. Y1置換基の好ましい群2 (記号、「PG2-Y1」): 最も好ましい二価のY1置換基は基:-O-である。
【0048】 III F. Y2置換基の好ましい群1(記号、「PG1-Y2」)およびY3置換基の好ましい群
1(記号、「PG1-Y3」): Y2およびY3置換基は、-S-および-O-から選ばれることが好ましい。
【0049】 III G. Y2置換基の好ましい群2(記号、「PG2-Y2」)およびY3置換基の好ましい群
2(記号、「PG2-Y3」): 最も好ましいY2およびY3はともに基:-O-である。
【0050】 III H. Z置換基の好ましい群1(記号、「PG1-Z」): Zは、先に定義した酸性基である。好ましくは、下記から選ばれる酸性基であ
る:
【化88】
【化89】 [式中、R12はC1-C10アルキル、アリール、C6-C20アルカリール、またはC6-C20
アラルキルである。好ましいR12基は式:
【化90】 で示される。
【0051】 III I. Z置換基の好ましい群2(記号、「PG2-Z」): 酸性基;-5-テトラゾリル、N-アシルスルホンアミド、-SO3H、およびカルボキ
シルが大いに好ましい。
【0052】 III J. Z置換基の好ましい群3(記号、「PG3-Z」): カルボキシルが最も好ましいZ置換基である。
【0053】 III K. n下付変数の好ましい群1(記号、「PG1-n」): 二価のリンキング基:-(CH2)n-の最も好ましい整数値はn=1、n=2、およびn=3
である。
【0054】 III L. n下付変数の好ましい群2(記号、「PG2-n」): 二価のリンキング基:-(CH2)n-の最も好ましい整数値はn=1である。
【0055】 III M. R1置換基の好ましい群1(記号、「PG1-R1」): 好ましいR1基は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、se
c-ブチル、および2-プロペニルであり、n-プロピルが最も好ましい。
【0056】 III N. R2置換基の好ましい群1(記号、「PG1-R2」)およびR3置換基の好ましい
群1(記号、「PG1-R3」): 好ましいR2およびR3基は、独立して水素またはメチル、エチル、メトキシ、エ
トキシ、ハロ、または-CF3から選ばれ、R2およびR3がともに水素であることが最
も好ましい。
【0057】 III O. R4置換基の好ましい群1(記号、「PG1-R4」): 好ましいR4置換基はエチル、プロピル、およびイソプロピルである。
【0058】 III P. 式(I)の化合物の置換基の組み合わせ: 式(I)の置換基は、「Z」、「X」、「n」、「R1」、「R2」、「R3」、「R4」、
「Y1」、「Y2」、および「Y3」で定義される。さらに、先の節に記載したように
、式(I)の定義された各置換基の中に本発明のLTB4アンタゴニストの定義に用い
る種々の置換基を定義する「好ましい」および「最も好ましい」小群がある。こ
れらの好ましい小群は、先に示した「PG1-R4」のような名称で定義される。好ま
しい群の組み合わせ、または式(I)に記載の変数の一般的定義と一緒に好ましい
群の組み合わせを用いることが好都合なことが多い。置換基の適切な組み合わせ
を以下の3表(すなわち、R-表、Y-表およびXZn-表)に示す。
【0059】 下記R-表を用いて、以下のごとく式(I)を置換するための変数R1、R2、R3、お
よびR4の一般的および好ましい群分けの組み合わせを選択する。
【数7】
【0060】 このように例えば置換基の組み合わせ「R14」は、R1が変数「PG1-R1」の好ま
しいセット、すなわち、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル
、sec-ブチル、および2-プロペニルから選ばれ、R2置換基が変数「PG1-R2」の好
ましいセット、すなわち、水素またはメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ハ
ロ、または-CF3から選ばれ、変数R3が一般式(I)に定義した範囲を有し、R4の適
切な置換基は変数、エチル、プロピル、およびイソプロピルの好ましいセットを
有する好ましい群、「PG1-R4」から選ばれる式(I)の置換基の組み合わせの選択
を説明する。
【0061】 下記Y-表は用いて以下のごとく式(I)の置換用の変数Y1、Y2、およびY3の広い
、好ましい群分けを選択する。
【数8】
【0062】 下記XZn-表を用いて以下のごとく式(I)の置換用の変数X、Z、およびnの広い、
好ましい群分けを選択する。
【数9】
【0063】 表の使用方法: R-表に示すR置換基の個々のあらゆる16の組み合わせを、Y-表に示すY置換基の
個々のあらゆる27の組み合わせと一緒に用いてよく、これをXZn-表に示すXZn置
換基のあらゆる24の組み合わせと共に用いてよい。例えば、置換基の組み合わせ
の選択「R07、Y21、XZn03」は、本発明の組成物および方法の実施に有用な式(I)
のサブセットの置換基セット選択物を定義する。
【0064】 III Q. さらに好ましいLTB4アンタゴニストは、下記式(II)で示される:
【化91】 [式中、X2は、
【化92】 から選ばれる複素環式ラジカルである。 R21は、エチル、2-プロペン-1-イル、3-プロペン-1-イル、n-プロピル、イソ-
プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、またはtert-ブチルである。 R22は、水素、n-ブチル、sec-ブチル、フルオロ、クロロ、-CF3、またはtert-
ブチルである。 Z2は、カルボキシル、テトラゾリル、またはN-スルホンアミジルである。]。
【0065】 本発明の好ましい化合物: III R. 本発明の組成物および方法のLTB4アンタゴニスト成分として好ましい特
定の化合物は、下記構造式:
【化93】
【0066】
【化94】
【0067】
【化95】
【0068】
【化96】
【0069】
【化97】
【0070】
【化98】
【0071】
【化99】 で示されるもの、ならびにそのすべての酸、塩、溶媒和物、およびプロドラッグ
誘導体である。
【0072】 III S. きわめて好ましいLTB4アンタゴニストは、以下のものならびにそのすべ
ての酸、塩、溶媒和物、およびプロドラッグ誘導体である:
【化100】
【化101】
【0073】 IV.本発明の組成物および方法のLTB4アンタゴニスト化合物を製造する方法 式(I)で示されるLTB4アンタゴニスト化合物の合成に適用できる一般反応式(
特定の実施例には示さず)を以下に示す。多くの参考文献およびChemical Abstr
act登録番号(例えばRN 152609-60-4)は本発明の合成反応式を実施するのに用い
る試薬を製造するためのさらなる助けとして提供される。
【0074】 LTB4アンタゴニストを製造するための反応式 本発明の組成物および方法に用いる化合物 以下の反応式は実施例(1)、4-置換オキサゾールLTB4レセプターアンタゴニス
トの製造方法を示す。
【0075】
【化102】
【0076】
【化103】
【0077】 既知クロリド(26)を臭化ベンジルでアルキル化してクロリド(28)を得てよい。
適切な塩基で触媒し、既知エステル(30)と反応させてアセトフェノン(32)を得る
。ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨードベンゼンで酸化してα-ヒドロキシケト
ン(34)を得、これをトリフリク(triflic)無水物およびホルムアミドで環化し
て4-置換オキサゾール(36)を得てよい。三フッ化ホウ素エテレートおよびエタン
チオールで脱ベンジル化してオキサゾール(38)を得、これを加水分解し、プロト
ン化して実施例(1)を得る。
【0078】 反応式2 下記反応式は、実施例(2)、5(4)-置換イミダゾールLTB4レセプターアンタゴニ
ストの製造方法を示す。
【化104】
【0079】 アセトフェノン(32)のトリメチルシリルエノールエーテルを形成し、N-クロロ
スクシンイミド、次いでテトラ-n-ブチルアンモニウムフロリドで処理してクロ
ロケトン(40)を得る。
【0080】 (40)を2-ベンジル-2-チオイソ尿素(thiopseudourea)および塩基で処理してイ
ミダゾール(42)を得、これを三フッ化ホウ素エテレートおよびエタンチオールで
処理してイミダゾール(44)を得る。加水分解およびプロトン化により塩酸塩とし
て実施例(2)を得る。
【0081】 反応式3 下記反応式は、実施例(3)、4-置換チアゾールLTB4レセプターアンタゴニスト
の製造方法を示す。
【化105】
【0082】 クロロケトン(40)をチオホルムアミドおよび炭酸マグネシウムで処理してチア
ゾール(46)を得、これを三フッ化ホウ素エテレートおよびエタンチオールで脱ベ
ンジル化してチアゾール(48)を得る。加水分解およびプロトン化により実施例(3
)を得る。
【0083】 反応式4 下記反応式は実施例(4)、5(3)-置換ピラゾールLTB4レセプターアンタゴニスト
の製造方法を示す。
【化106】
【0084】 アセトフェノン(32)をN,N-ジメチルホルムアミド ジメチルアセタールで処理
してエノン(50)を得、これを加水分解し、プロトン化し、次いでヒドラジン水和
物と加熱してピラゾール(52)を得る。得られたピラゾールを三フッ化ホウ素エテ
レートおよびエタンチオールで脱ベンジル化して実施例(4)を得る。
【0085】 反応式5 下記反応式は、実施例(5)、5-置換イソキサゾールLTB4レセプターアンタゴニ
ストの製造方法を示す。
【化107】
【0086】 エノン(50)をヒドロキシルアミンで処理してイソキサゾール(54)を得、これを
三フッ化ホウ素エテレートおよびエタンチオールで脱ベンジル化してイソキサゾ
ール(56)を得る。加水分解およびプロトン化により実施例(5)を得る。
【0087】 反応式6 下記反応式は、実施例(6)、5(4)-置換1,2,3-トリアゾールLTB4レセプターアン
タゴニストの製造方法を示す。
【化108】
【0088】 既知フェノール(30)を既知クロリド(58)でアルキル化して臭化アリール(60)を
得る。(60)をトリ-n-ブチルエチニルチン(butylethynyltin)およびパラジウム
触媒で処理してアルキン(62)を得る。(62)をアジ化トリメチルシリルと加熱して
トリアゾール(64)を得、これを三フッ化ホウ素エテレートおよびエタンチオール
で脱ベンジル化してトリアゾール(66)を得る。加水分解およびプロトン化により
実施例(6)を得る。
【0089】 反応式7 下記反応式は、実施例(7)、1-置換ピロールLTB4レセプターアンタゴニストの
製造方法を示す。
【化109】 1-アリール置換ピロールを形成するための参考文献: M.MureおよびJ.P.Klinman,
J.Am.Chem.Soc.1995, 117(34), 8698; Y.Leeら、J.Am.Chem.Soc.1996, 118(30)
, 7241。
【0090】 4-エチルベンゼン-1,3-ジオール(68)をカリウムニトロソジスルホネート、次
いで3-ピロリンおよび臭化ベンジルおよび塩基で処理してピロール(70)を得る。
1-ブロモ-3-クロロプロパンでアルキル化してクロリド(72)を得、これを用いて
フェノール(30)をアルキル化してピロール(74)を得る。三フッ化ホウ素エテレー
トおよびエタンチオールで脱ベンジル化して実施例(7)を得る。
【0091】 反応式8 下記反応式は、実施例(8)、5-置換1,2,4-チアジアゾールLTB4レセプターアン
タゴニストの製造方法を示す。
【化110】
【0092】 4,4,5,5-テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロランをパラジウム触媒下でブロミ
ド(60)に加え、ホウ酸(boronic)エステル(76)を得る。3-ブロモ-5-クロロ-1,2,4
-チアジアゾールをパラジウム触媒下で(76)に加えてエステル(78)を得る。三フ
ッ化ホウ素エテレートおよびエタンチオールで脱ベンジル化し、次いで加水分解
およびプロトン化により実施例(8)を得る。
【0093】 反応式9 下記反応式は、実施例(9)、2-置換チオフェンLTB4レセプターアンタゴニスト
の製造方法を示す。
【化111】
【0094】 ホウ酸エステル(76)をパラジウム触媒下で2-ブロモチオフェンに加え、次いで
三フッ化ホウ素エテレートおよびエタンチオールで脱ベンジル化してチオフェン
(80)を得る。加水分解および塩形成により実施例(9)を得る。
【0095】 反応式10 下記反応式は、実施例(10)、4-置換ピラゾールLTB4レセプターアンタゴニスト
の製造方法を示す。
【化112】
【0096】 ホウ酸エステル(76)をパラジウム触媒下で1-メチル-4-ヨードピラゾールに加
えてピラゾール(82)を得る。三フッ化ホウ素エテレートおよびエタンチオールで
脱ベンジル化し、次いで加水分解およびプロトン化により実施例(10)を得る。
【0097】 反応式11 下記反応式は、実施例(11)、2-置換チアゾールLTB4レセプターアンタゴニスト
の製造方法を示す。
【化113】
【0098】 ホウ酸エステル(76)をパラジウム触媒下で2-ブロモチアゾールに加えてチアゾ
ール(84)を得る。三フッ化ホウ素エテレートおよびエタンチオールで脱ベンジル
化してチアゾール(86)を得る。加水分解およびプロトン化により実施例(11)を得
る。
【0099】 反応式12 下記反応式は、実施例(12)、4-置換イソキサゾールLTB4レセプターアンタゴニ
ストの製造方法を示す。
【化114】
【0100】 ホウ酸エステル(76)をパラジウム触媒下で3,5-ジメチル-4-ヨードイソキサゾ
ールに加えてオキサゾール(88)を得る。ヨウ化トリメチルシリルで脱ベンジル化
し、次いで加水分解および塩形成により実施例(12)を得る。
【0101】 反応式13 下記反応式は、実施例(13)、2-置換フランLTB4レセプターアンタゴニストの製
造方法を示す。
【化115】
【0102】 ブロミド(60)を三臭化ホウ素で脱ベンジル化してフェノール(90)を得、これを
tert-ブチルジメチルシリルクロリドおよびイミダゾールで処理してシリルエー
テル(92)を得る。(92)をパラジウム触媒下でフラン-2-ホウ酸に加えてフラン(94
)を得る。加水分解および塩形成により実施例(13)を得る。
【0103】 反応式14 下記反応式は、実施例(14)、3-置換フランLTB4レセプターアンタゴニストの製
造方法を示す。
【化116】
【0104】 (92)をパラジウム触媒下でフラン-3-ホウ酸に加え、フラン(96)を得る。加水
分解および塩形成により実施例(14)を得る。
【0105】 反応式15 下記反応式は、実施例(15)、3-置換テトラヒドロフランLTB4レセプターアンタ
ゴニストの製造方法を示す。
【化117】
【0106】 ブロミド(60)をパラジウム触媒下でフラン-3-ホウ酸に加え、フラン(98)を得
る。パラジウム触媒上で水素化し、テトラヒドロフラン(100)を得る。加水分解
および塩形成により実施例(15)を得る。
【0107】 反応式16 下記反応式は、実施例(16)、2-置換ピロリジンLTB4レセプターアンタゴニスト
の製造方法を示す。
【化118】
【0108】 ブロミド(60)をパラジウム触媒下でN-bocピロール-2-ホウ酸に加え、ピロール
(102)を得る。パラジウム触媒上で水素化し、ピロリジン(104)を得る。加水分解
および塩形成によりピロリジン(106)を得る。塩化水素酸で処理し、塩酸塩とし
て実施例(16)を得る。
【0109】 反応式17 下記反応式は、実施例(17)、3-置換チオフェンLTB4レセプターアンタゴニスト
の製造方法を示す。
【化119】
【0110】 ブロミド(58)をパラジウム触媒下でチオフェン-3-ホウ酸に加え、チオフェン(
108)を得る。既知フェノール(110)を塩基触媒下、(108)でアルキル化し、チオフ
ェン(112)を得る。三臭化ホウ素で脱ベンジル化してチオフェン(114)を得る。加
水分解およびプロトン化により実施例(17)を得る。
【0111】 反応式18 下記反応式は、実施例(18)、5-置換1,2,3,4-チアトリアゾールLTB4レセプター
アンタゴニストの製造方法を示す。
【化120】 ジチオ酸を形成するための参考文献: N.C.Gonnella et al., Syn.Commun.1979
, 17。 ジチオ酸から5-置換1,2,3,4-チアトリアゾールを形成するための参考文献:S.
I.Ikeda et al., Synthesis 1990, 415。
【0112】 フェノール(30)を1-ブロモ-3-クロロプロパンでアルキル化してクロリド(116)
を得、次にこれを既知アルデヒド(118)および塩基で処理し、次いで臭化ベンジ
ルおよび塩基でベンジル化してアルデヒド(120)を得る。1,2-エタンジチオール
処理によりアルデヒド(120)からチオアセタールを得る。次に、得られるチオア
セタールを塩基で処理しチオ酸を得る。ピペリジンで処理してピペリジニウム塩
(122)を得る。Ikeda、下記(この内容は本明細書の一部を構成する)の開示によ
り(122)をヨウ化2-クロロピリジニウムメチル、次いでアジドイオンで処理して1
,2,3,4-チアトリアゾール(124)を得る。三フッ化ホウ素エテレートおよびエタン
チオールで脱ベンジル化し、次いで加水分解およびプロトン化により実施例(18)
の化合物を得る。
【0113】 反応式19 下記反応式は、実施例(19)、4-置換1,2,3-チアジアゾールLTB4レセプターアン
タゴニストの製造方法を示す。
【化121】 1,2,3-チアジアゾール形成のための参考文献: E.W.Thomas et al., J.Med.Chem.
1985, 28, 442。
【0114】 アセトフェノン(32)をエチルカルバゼート(carbazate)で処理してヒドラゾ
ン(128)を得る。Thomasら(下記、この内容は本明細書の一部を構成する)の方法
により塩化チオニルを用いて中間体1,2,3-チアジアゾール(130)を得、これを三
フッ化ホウ素エテレートおよびエタンチオールで脱ベンジル化し、次いで加水分
解、プロトン化して実施例(19)の生成物を得る。
【0115】 反応式20 下記反応式は、実施例(20)、3-置換1,2,5-チアジアゾールLTB4レセプターアン
タゴニストの製造方法を示す。
【化122】 1,2,5-チアジアゾール形成のための参考文献: E.W.Thomas et al., J.Med.Che
m.1985, 28, 442。
【0116】 Thomasら(下記、この内容は本明細書の一部を構成する)の方法によりアルキ
ン(62)を三塩化トリチアジルで処理し、チアジアゾール(132)を得る。三フッ化
ホウ素エテレートおよびエタンチオールで脱ベンジル化し、次いで加水分解およ
びプロトン化して実施例(20)の生成物を得る。
【0117】 反応式21 下記反応式は、実施例(21)、2-置換1,3,4-チアジアゾールLTB4レセプターアン
タゴニストの製造方法を表す。
【化123】
【0118】 ホウ酸エステル(76)をパラジウム触媒下で2-ブロモ-1,3,4-チアジアゾールに
加え、エステル(134)を得る。三フッ化ホウ素エテレートおよびエタンチオール
で脱ベンジル化し、次いで加水分解およびプロトン化により実施例(21)の生成物
を得る。
【0119】 反応式22 下記反応式は、実施例(22)、5-置換イソチアゾールLTB4レセプターアンタゴニ
ストの製造方法を示す。
【化124】
【0120】 パラジウム触媒下でブロミド(58)を3-メチルイソチアゾール-5-ホウ酸に加え
、イソチアゾール(136)を得る。フェノール(30)を塩基触媒下で(136)でアルキル
化し、イソチアゾール(138)を得る。三フッ化ホウ素エテレートおよびエタンチ
オールで脱ベンジル化し、次いで加水分解およびプロトン化して実施例(22)の生
成物を得る。
【0121】 反応式23 下記反応式は、実施例(23)、2-置換オキサゾールLTB4レセプターアンタゴニス
トの製造方法を示す。
【化125】
【0122】 パラジウム触媒下でホウ酸エステル(76)を2-ブロモオキサゾールに加え、オキ
サゾール(140)を得る。三フッ化ホウ素エテレートおよびエタンチオールで脱ベ
ンジル化し、次いで加水分解およびプロトン化して実施例(23)の生成物を得る。
【0123】 反応式24 下記反応式は、実施例(24)、3-置換チオファンLTB4レセプターアンタゴニスト
の製造方法を示す。
【化126】 テトラヒドロチオフェンを形成するための参考文献: D.N.Kursanov et al.Tetra
hedron 1975, 31, 311。
【0124】 チオフェン(114)を、Kursanovら(下記、この内容は本明細書の一部を構成する
)の方法によりトリエチルシランおよびトリフルオロ酢酸の存在下で還元し、チ
オファン(142)を得てよい。加水分解およびプロトン化により実施例(24)の生成
物を得る。
【0125】 V.予備的実施例1〜17 : 実施例1 2-(3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-オキサゾール-4-イル-フェノキシ)プロポキ
シ]-2-プロピル-フェノキシ)安息香酸の製造。
【化127】 既知化合物: RN# 156005-61-7 R.W.Harper et al., J.Med.Chem.1994, 37(15), 2411-20。
【0126】 A.1-[2-ベンジルオキシ-4-(3-クロロプロポキシ)-5-エチルフェニル]エタノンの
製造。 N,N-ジメチルホルムアミド(300mL)中の1-[2-ヒドロキシ-4-(3-クロロプロポキ
シ)-5-エチルフェニル]エタノン(26.1g、102mmol)、炭酸セシウム(33.4g、103mm
ol)、および臭化ベンジル(12.2mL、103mmol)の混合物を室温で5時間攪拌した。
混合物を酢酸エチルで希釈し、次いで水で4回洗浄した。有機層を乾燥し(硫酸
ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。得られた油状物を酢酸エチルおよ
びヘキサンでトリチユレートし、18時間放置し、次いで0℃で3時間冷却した。
得られた沈渣を減圧ろ過して回収し、白色結晶の標記化合物24.3g(69%)を得た。 mp 60-61℃。1 H NMR(CDCl3)δ 7.68(s, 1H), 7.40(m, 5H), 6.48(s, 1H), 5.17(s, 2H), 4.13
(t, J=6Hz, 2H), 3.75(t, J=6Hz, 2H), 2.56(s, 3H), 2.55(q, J=7Hz, 2H), 2.2
6(五重, J=6Hz, 2H), 1.16(t, J=7Hz, 3H); TOF MS ES+: C20H24ClO3(p+1)の精密質量: 理論値: m/z=347.1414。 実測値: 347.1402; IR(CHCl3, cm-1)1659, 1602, 1266. C20H23ClO3の理論値: C, 69.26; H, 6.68。 実測値: C, 69.30; H, 6.52.
【0127】
【化128】
【0128】 B.2-3-[3-(4-アセチル-5-ベンジルオキシ-2-エチルフェノキシ)プロポキシ]-2-
プロピル-フェノキシ}安息香酸メチルエステルの製造
【0129】 2-ブタノン(100mL)中の1-[2-ベンジルオキシ-4-(3-クロロプロポキシ)-5-エチ
ルフェニル]エタノン(7.27g、21.0mmol)およびヨウ化ナトリウム(3.14g、23.1mm
ol)の混合物を18時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、ろ過し、次いで減
圧濃縮した。残渣をN,N-ジメチルホルムアミド(100mL)に溶解し、次いで2-(3-ヒ
ドロキシ-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステル(6.0g、21mmol)および
炭酸カリウム(3.2g、23mmol)で室温にて15時間処理した。混合物を酢酸エチルで
希釈し、水で4回、次いで飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄した。有機層を乾
燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、10%酢酸エチル/90%ヘキサン)にかけて無色油状の標記化合物9
.2g(72%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.88(d, J=9Hz, 1H), 7.69(s, 1H), 7.38(m, 6H), 7.12(d, J=
8Hz, 1H), 7.07(d, J=8Hz, 1H), 6.80(d, J=8Hz, 1H), 6.67(d, J=8Hz, 1H), 6.
50(s, 1H), 6.44(d, J=9Hz, 1H), 5.14(s, 2H), 4.20(m, 4H), 3.83(s, 3H), 2.
65(t, J=7Hz, 2H), 2.57(q, J=7Hz, 2H), 2.56(s, 3H), 2.32(五重, J=6Hz, 2H)
, 1.55(六重(hextet), J=7Hz, 2H), 1.15(t, J=8Hz, 3H), 0.90(t, J=7Hz, 3H);
IR (CHCl3, cm-1)2965, 1726, 1602, 1461。 C37H40O7の理論値: C, 74.48; H, 6.76。実測値: C, 74.39; H, 6.77。
【0130】
【化129】
【0131】 C. 2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-(2-ヒドロキシアセチル)フェノキシ
]プロポキシ)-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステルの製造。 アセトニトリル(50mL)中の2-{3-[3-(4-アセチル-5-ベンジルオキシ-2-エチル
フェノキシ)プロポキシ]-2-プロピル-フェノキシ}安息香酸メチルエステル(5.31
g、8.89mmol)および水(10mL)の混合物をトリフルオロ酢酸(1.4mL)、18mmol)およ
び[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン(7.65g、17.8mmol)で処理し
た。得られた混合物を4時間加熱還流し、次いで減圧濃縮した。残渣を塩化メチ
レンに溶解し、水で1回洗浄した。水性層を新鮮な塩化メチレンの部分で2回抽
出した。混合有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液で3回、飽和塩化ナトリウム溶
液で1回洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残
渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、20%酢酸エチル/80%ヘキサン)にかけ、褐
色油状の標記化合物 1.68g(31%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.92(s, 1H), 7.88(d, J=9Hz, 1H), 7.40(m, 6H), 7.12(d, J=
9Hz, 1H), 7.05(d, J=9Hz, 1H), 6.79(d, J=8Hz, 1H), 6.66(d, J=8Hz, 1H), 6.
50(s, 1H), 6.43(d, J=8Hz, 1H), 5.15(s, 2H), 4.65(s, 2H), 4.22(m, 4H), 3.
83(s, 3H), 2.65(m, 4H), 2.34(五重, J=6Hz, 2H), 1.55(六重, J=7Hz, 2H), 1.
17(t, J=8Hz, 3H), 0.89(t, J=8Hz, 3H); TOS MS ES+ 精密質量 C37H41O8(p+1)の理論値: m/z=613.2801。実測値: 613.28
33。
【0132】
【化130】
【0133】 D. 2-3-[3-(5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-オキサゾール-4-イル-フェノキシ)プ
ロポキシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステルの製造 -78℃に冷却した塩化メチレン(20mL)中の2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-2-エチ
ル-4-(2-ヒドロキシアセチル)フェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)
安息香酸メチルエステル(1.39g、2.27mmol)の溶液にトリフリック無水物(0.57mL
、3.4mmol)および2,6-ルチジン(0.40mL、3.4mmol)を加えた。得られた混合物を
1時間攪拌し、次いでエーテルおよび水に注いだ。有機層を分離し、飽和塩化ナ
トリウム溶液で1回洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃
縮した。残渣をホルムアミド/N,N-ジメチルホルムアミド(9mL)の2:1混合物に
溶解し、密封チューブ中、120℃で4時間加熱した。混合物を室温に冷却し、次
いで酢酸エチルで希釈した。混合物を水で4回、飽和塩化ナトリウム溶液で1回
洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をクロ
マトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル/90%ヘキサン)にかけ、無色油状の
標記生成物89mg(6%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.92(s, 1H), 7.85(s, 1H), 7.83(m, 2H), 7.35(m, 6H), 7.03
(d, J=8Hz, 1H), 7.00(d, J=8Hz, 1H), 6.73(d, J=8Hz, 1H), 6.62(d, J=8Hz, 1
H), 6.52(s, 1H), 6.35(d, J=8Hz, 1H), 5.07(s, 2H), 4.14(m, 4H), 3.76(s, 3
H), 2.61(m, 4H), 2.26(五重, J=6Hz, 2H), 1.48(六重, J=7Hz, 2H), 1.15(t, J
=8Hz, 3H), 0.84(t, J=8Hz, 3H).
【0134】
【化131】
【0135】 E. 2-(3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-オキサゾール-4-イル-フェノキシ)プロ
ポキシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステルの製造 エタンチオール(2mL)中の2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-オキサゾー
ル-4-イル-フェノキシ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエス
テル(89mg、0.14mmol)の溶液を三フッ化ホウ素エテレート(0.27mL、2.2mmol)で
室温にて4時間処理した。該溶液をエーテルに注ぎ入れ、次いで水で1回、飽和
重炭酸ナトリウム溶液で1回、飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾燥し(
硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(
シリカゲル、15%酢酸エチル/85%ヘキサン)にかけ、淡褐色油状の標記生成物34mg
(45%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.99(d, J=1Hz, 1H), 7.90(d, J=1Hz, 1H), 7.88(dd, J=8, 2H
z, 1H), 7.38(t, J=7Hz, 1H), 7.15(s, 1H), 7.10(d, J=9Hz, 1H), 7.06(d, J=9
Hz, 1H), 6.81(d, J=9Hz, 1H), 6.70(d, J=9Hz, 1H), 6.52(s, 1H), 6.44(d, J=
9Hz, 1H), 4.20(m, 4H), 3.83(s, 3H), 2.65(t, J=8Hz, 2H), 2.58(q, J=8Hz, 2
H), 2.33(五重, J=6Hz, 2H), 1.55(六重, J=7Hz, 2H), 1.17(t, J=8Hz, 3H), 0.
91(t, J=8Hz, 3H); MS ES+ m/e=532(p + 1).
【0136】
【化132】
【0137】 F. 2-3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-オキサゾール-4-イル-フェノキシ)プロポ
キシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸の製造 メタノール(2mL)中の2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-オキサゾール-4-イ
ル-フェノキシ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステル(89
mg、0.14mmol)に1M水酸化リチウム溶液(0.28mL)を加え、得られた混合物を3.5時
間60℃に温めた。混合物を室温に冷却し、減圧濃縮した。水性残基を水で希釈し
、pHを〜4に調整した。混合物を塩化メチレンで3回抽出した。混合有機抽出物
を乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮して黄色固体の標記化合
物27mg(92%)を得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ 12.83(bs, 1H), 10.12(bs, 1H), 8.39(s, 1H), 8.25(s, 1H)
, 7.78(dd, J=8, 1Hz, 1H), 7.64(s, 1H), 7.47(t, J=8Hz, 1H), 7.16(m, 2H),
6.80(t, J=8Hz, 2H), 6.56(s, 1H), 6.35(d, J=8Hz, 1H), 4.20(t, J=6Hz, 2H),
4.12(t, J=6Hz, 2H); 2.54(m, 4H), 2.24(五重, J=6Hz, 2H), 1.43(六重, J=8H
z, 2H), 1.10(t, J=8Hz, 3H), 0.80(t, J=8Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C30H32NO7(p+1)の理論値: m/z=518.2179。実測値: 518.
2206; IR (KBr, cm-1)2961, 1696, 1460, 1222。 C30H31NO7: 理論値: C, 69.62; H, 6.04; N, 2.71. 実測値: C, 68.71; H, 5.82; N, 2.65.
【0138】 実施例2 2-(3-{3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(3N-イミダゾール-4-イル)フェノキシ]プロ
ポキシ}-2-プロピル-フェノキシ)安息香酸塩酸の製造
【化133】
【0139】 A. 2-(3-(3-[5-ベンジルオキシ-4-(2-クロロアセチル)-2-エチルフェノキシ]プ
ロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステルの製造 -78℃に冷却したテトラヒドロフラン(50mL)中の2-{3-[3-(4-アセチル-5-ベン
ジルオキシ-2-エチルフェノキシ)プロポキシ]-2-プロピル-フェノキシ} 安息香
酸メチルエステル(3.04g、5.09mmol)の溶液にテトラヒドロフラン(11.2mL、11.2
mmol)中の1Mリチウムヘキサメチルジシラジドの溶液を部分に分けて加えた。20
分間攪拌した後、塩化トリメチルシリル(2.6mL、20mmol)を加え、混合物を0℃
に温め、次いで30分間攪拌した。混合物を減圧下で蒸発させ、残渣をヘキサンに
溶解した。得られた溶液をろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をテトラヒドロフ
ラン(50mL)に溶解し、0℃に冷却し、次いでN-クロロスクシンイミド(750mg、5.
6mmol)で処理した。混合物を室温に温め、30分間攪拌し、次いで2時間加熱還流
した。混合物を室温に冷却し、次いで、水(4mL)、およびテトラヒドロフラン(6m
L)中の1N テトラ-n-ブチルアンモニウムフロリドの溶液で処理した。15分間攪拌
した後、混合物をエーテルで希釈し、次いで、水で1回、飽和塩化ナトリウム溶
液で1回洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残
渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル/90%ヘキサン)にかけ、白
色固体の標記化合物1.94g(60%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.89(d, J=8Hz, 1H), 7.77(s, 1H), 7.40(m, 6H), 7.12(d, J=
9Hz, 1H), 7.06(d, J=8Hz, 1H), 6.80(d, J=8Hz, 1H), 6.66(d, J=8Hz, 1H), 6.
49(s, 1H), 6.43(d, J=8Hz, 1H), 5.15(s, 2H), 4.68(s, 2H), 4.20(q, J=6Hz,
4H), 3.82(s, 3H), 2.65(t, J=7Hz, 2H), 2.59(q, J=7Hz, 2H), 2.32(五重, J=6
Hz, 2H), 1.54(六重, J=8Hz, 2H), 1.16(t, J=8Hz, 3H), 0.89(t, J=7Hz, 3H);
TOF MS ES+ 精密質量:C37H40ClO7(p+1)の理論値: m/z=631.2463。 実測値: 631
.2470; IR (CHCl3, cm-1)2964, 1720, 1603, 1461。 C37H39ClO7: 理論値: C, 70.41; H, 6.23. 実測値: C, 70.04; H, 5.97.
【0140】
【化134】
【0141】 B. 2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-4-(2-ベンジルスルファニル-3H-イミダゾール-4
-イル)-2-エチル-フェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メチ
ルエステルの製造 N,N-ジメチルホルムアミド(20mL)中の、2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-4-(2-ク
ロロアセチル)-2-エチルフェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香
酸メチルエステル(800mg、1.27mmol)、2-ベンジル-2-チオイソ尿素塩酸(313mg、
1.52mmol)、ヨウ化ナトリウム(77mg、0.51mmol)、および炭酸カリウム(700mg、5
.06mmol)の混合物を80℃で6時間処理した。
【0142】 混合物を冷却し、ジエチルエーテルで希釈し、次いで水で1回洗浄した。有機
層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をクロマト
グラフィー(シリカゲル、30%酢酸エチル/70%ヘキサン)にかけ、黄色非晶質固体
の標記化合物376mg(40%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.89(d, J=8Hz, 1H), 7.36(m, 9H), 7.20(m, 5H), 7.21(d, J=
9Hz, 1H), 7.06(d, J=8Hz, 1H), 6.79(d, J=8Hz, 1H), 6.67(d, J=8Hz, 1H), 6.
55(s, 1H), 6.43(d, J=8Hz, 1H), 5.07(s, 2H), 4.21(t, J=6Hz, 2H), 4.18(t,
J=6Hz, 2H), 4.10(s, 2H), 3.83(s, 3H), 2.63(m, 4H), 2.31(五重, J=6Hz, 2H)
, 1.55(六重, J=7Hz, 2H), 1.18(t, J=8Hz, 3H), 0.90(t, J=7Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C45H47N2O6S(p+1)の理論値: m/z=743.3155。 実測値:
743.3142; IR(CHCl3, cm-1)2963, 1720, 1602, 1453. C45H46N2O6S: 理論値:C, 72.75; H, 6.24; N, 3.77. 実測値: C, 72.69; H, 6.17; N, 3.56.
【0143】
【化135】
【0144】 C. 2-(3-3-[4-(2-ベンジルスルファニル-3H-イミダゾール-4-イル)-2-エチル-5-
ヒドロキシフェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエス
テルの製造 エタンチオール(7mL)中の2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-4-(2-ベンジルスルファ
ニル-3H-イミダゾール-4-イル)-2-エチル-フェノキシ]プロポキシ}-2-プロピル
フェノキシ)安息香酸メチルエステル(360mg、0.49mmol)の溶液を、三フッ化ホウ
素エテレートにて室温で3.5時間処理した。混合物をジエチルエーテルおよび水
で希釈した。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(硫
酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シ
リカゲル、20%酢酸エチル/80%ヘキサン)にかけ、橙色油状の標記化合物154mg(48
%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.85(d, J=8Hz, 1H), 7.36(t, J=7Hz, 1H), 7.20(m, 7H), 7.1
2(s, 1H), 7.05(m, 3H), 6.79(d, J=8Hz, 1H), 6.65(d, J=8Hz, 1H), 6.54(s, 1
H), 6.41(d, J=8Hz, 1H), 4.20(s, 2H), 4.17(m, 4H), 3.82(s, 3H), 2.62(t, J
=8Hz, 2H), 2.54(q, J=7Hz, 2H), 2.30(五重, J=6Hz, 2H), 1.53(六重, J=8Hz,
2H), 1.14(t, J=7Hz, 3H), 0.89(t, J=8Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C38H41N2O6S(p+1)の理論値: m/z=653.2685。 実測値:
653.2669. C38H40N2O6S : 理論値: C, 69.92; H, 6.18; N, 4.29. 実測値: C, 69.44; H, 6.25; N, 3.99.
【0145】
【化136】 D. 2-(3-{3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(3H-イミダゾール-4-イル)フェノキシ]
プロポキシ}-2-プロピル-フェノキシ)安息香酸塩酸の製造
【0146】 メタノール(3mL)中の2-(3-{3-[4-(2-ベンジルスルファニル-3H-イミダゾール-
4-イル)-2-エチル-5-ヒドロキシフェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ
)安息香酸メチルエステル(154mg、0.235mmol)の溶液を、60℃で3.5時間、1N水酸
化リチウム溶液で処理した。混合物を室温に冷却し、次いで減圧濃縮した。溶液
を水で希釈し、pH4に調整した。水性溶液を塩化メチレンで3回抽出した。混合
有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をエタ
ノール(3mL)に溶解し、0.2N水酸化ナトリウム溶液(1mL)およびラネーニッケル(7
5mg)で、75℃にて4時間処理した。混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)で
ろ過し、次いでろ液を減圧濃縮した。残渣を水で希釈し、1N塩酸でpH2に調整し
た。得られた沈渣を減圧ろ過により回収し、標記化合物27mg(21%)を得た。 TOF MS ES+ 精密質量:C30H33N2O6(p+1)の理論値: m/z=517.2339。 実測値: 5
17.2340.
【0147】 実施例3 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-チアゾール-4-イル-フェノキシ)プロポキシ
]-2-プロピル-フェノキシ}安息香酸の製造
【化137】
【0148】 A. 2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-チアゾール-4-イル-フェノキシ)プ
ロポキシ]-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステルの製造 ジオキサン(10mL)中の、2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-4-(2-クロロアセチル)-2
-エチルフェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステ
ル(500mg、0.792mmol)、チオホルムアミド(20mL、8.0mmol)、および炭酸マグネ
シウムの混合物を2時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテ
ルおよび0.2M水酸化ナトリウム溶液で希釈した。有機層を分離し、飽和塩化ナト
リウム溶液で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した
。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル/90%ヘキサン)にかけ
て無色油状の標記化合物254mg(50%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 8.91(s, 1H), 8.11(s, 1H), 7.87(dd, J=8, 1Hz, 1H), 7.84(d
, J=1Hz, 1H), 7.40(m, 6H), 7.08(m, 2H), 6.80(d, J=8Hz, 1H), 6.68(d, J=8H
z, 1H), 6.62(s, 1H), 6.43(d, J=8Hz, 1H), 5.16(s, 2H), 4.21(t, J=6Hz, 4H)
, 3.83(s, 3H), 2.68(m, 4H), 2.32(五重, J=6Hz, 2H), 1.56(六重, J=8Hz, 2H)
, 1.21(t, J=7Hz, 3H), 0.90(t, J=7Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C38H40NO6S(p+1)の理論値: m/z=638.2576。 実測値: 6
38.2579。IR(CHCl3, cm-1)2964, 1719, 1563, 1461.
【0149】
【化138】
【0150】 B. 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-チアゾール-4-イル-フェノキシ)プロポ
キシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステルの製造 エタンチオール(7mL)中の2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-チアゾール
-4-イル-フェノキシ)プロポキシ]-2-プロピル-フェノキシ}安息香酸メチルエス
テル(243mg、0.366mmol)の溶液を、三フッ化ホウ素エテレートで、室温にて4時
間処理した。混合物をジエチルエーテルで希釈し、水で1回、飽和重炭酸ナトリ
ウム溶液で1回洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮し
た。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、15%酢酸エチル/85%ヘキサン)にか
けて無色油状の標記化合物131mg(65%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 8.88(d, J=1Hz, 1H), 7.88(dd, J=8, 1Hz, 1H), 7.44(d, J=1H
z, 1H), 7.38(m, 2H), 7.08(m, 2H), 6.81(d, J=8Hz, 1H), 6.68(d, J=8Hz, 1H)
, 6.55(s, 1H), 6.43(d, J=8Hz, 1H), 4.21(t, J=6Hz, 4H), 3.83(s, 3H), 2.63
(m, 4H), 2.33(五重, J=6Hz, 2H), 1.56(六重, J=8Hz, 2H), 1.19(t, J=8Hz, 3H
), 0.91(t, J=7Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C31H34NO6S(p+1)の理論値: m/z=548.2107。 実測値: 5
48.2085.
【0151】
【化139】
【0152】 C. 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-チアゾール-4-イル-フェノキシ)プロポ
キシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸の製造 メタノール(4mL)中の2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-チアゾール-4-イル-
フェノキシ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステル(130mg
、0.236mmol)の溶液を、60℃で3時間、1M水酸化リチウム溶液で処理した。混合
物を室温に冷却し、減圧濃縮し、次いで水で希釈した。溶液をpH〜4に調整し、
次いで塩化メチレンで3回抽出した。混合有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、
ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣を最小限の塩化メチレンに溶解し、溶液が混
濁するまでヘキサンを加えた。混合物を徐々に減圧濃縮して標記化合物96mg(76%
)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 8.90(s, 1H), 8.23(dd, J=8, 1Hz, 1H), 7.41(m, 2H), 7.38(s
, 1H), 7.29(m, 2H), 6.82(d, J=8Hz, 1H), 6.71(d, J=8Hz, 1H), 6.62(d, J=8H
z, 1H), 6.54(s, 1H), 4.25(t, J=6Hz, 2H), 4.22(t, J=6Hz, 2H), 2.59(m, 4H)
, 2.35(五重, J=6Hz, 2H), 1.50(六重, J=8Hz, 2H), 1.19(t, J=7Hz, 3H), 0.88
(t, J=8Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C30H32NO6S(p+1)の理論値: m/z=534.1950。 実測値: 5
34.1957。IR(CHCl3, cm-1)2965, 1738, 1454. C30H31NO6S: 理論値:C, 67.52; H, 5.86; N, 2.62. 実測値: C, 67.19; H, 5.72; N, 2.53.
【0153】 実施例4 2-(3-{3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(2H-ピラゾール-3-イル)フェノキシ]プロポ
キシ}-2-プロピル-フェノキシ)安息香酸の製造
【化140】
【0154】 A. 2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-4-(3-ジメチルアミノアクリロイル)-2-エチル-
フェノキシ]プロポキシ)-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステルの製造
【0155】 N,N-ジメチルホルムアミド(3mL)中の、2-(3-{3-[4-アセチル-5-ベンジルオキ
シ-2-エチルフェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエ
ステル(3.07g、5.04mmol)およびジメチルホルムアミド ジメチルアセタール(0.9
mL、7mmol)の混合物を110-120℃で35時間加熱した。混合物を室温に冷却し、酢
酸エチルおよび1N塩酸の混合物で希釈した。有機層を分離し、水で2回、飽和塩
化ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減
圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、30%酢酸エチル/70%ヘキサ
ン〜酢酸エチル)にかけ、黄色油状の標記化合物2.1g(63%)を得た。 TOF MS ES+ 精密質量:C40H46NO7(p+1)の理論値: m/z=652.3274。 実測値: 65
2.3270。IR(CHCl3, cm-1)2965, 1720, 1605. C40H45NO7: 理論値: C, 73.71; H, 6.96; N, 2.15. 実測値: C, 73.72; H, 6.95; N, 2.18.
【0156】
【化141】
【0157】 B. 2-(3-{3-(5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-(2H-ピラゾール-3-イル)フェノキシ
]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸の製造 メタノール(30mL)中の2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-4-(3-ジメチルアミノアク
リロイル)-2-エチル-フェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸
メチルエステル(550mg、0.843mmol)の溶液を60℃で3時間、1M水酸化リチウム
溶液で処理した。混合物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび0.5M塩化水素酸で希
釈した。有機層分離し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリ
ウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をメタノール(15mL)に溶解し、水(4
mL)で処理し、次いで還流温度で3時間、ヒドラジン1水和物(0.50mL、7.7mmol)
で処理した。混合物を酢酸エチルおよび1N塩酸で希釈した。有機層を分離し、飽
和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減
圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/69%ヘキサン/1%酢酸)に
かけ、標記化合物の酢酸塩350mg(65%)を得た。この物質の部分を重炭酸ナトリウ
ムでフリーベース(freebase)し、分析用試料を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 8.20(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.55(s, 1H), 7.44(s, 1H), 7.38(m
, 5H), 7.15(m, 2H), 6.78(d, J=8Hz, 1H), 6.65(d, J=8Hz, 1H), 6.61(d, J=8H
z, 1H), 6.58(s, 1H), 6.55(bs, 1H), 5.18(s, 2H), 4.22(t, J=6Hz, 2H), 4.17
(t, J=6Hz, 2H), 2.58(m, 4H), 2.30(五重, J=6Hz, 2H), 1.47(六重, J=8Hz, 2H
), 1.18(t, J=7Hz, 3H), 0.88(t, J=8Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C37H39N2O6(p+1)の理論値: m/z=607.2808。実測値: 60
7.2831. IR(CHCl3, cm-1)2965, 1739, 1604, 1454. C37H38N2O6 : 理論値: C, 73.25; H, 6.31; N, 4.62. 実測値: C, 73.31; H, 6.30; N, 4.62.
【0158】
【化142】
【0159】 C. 2-(3-{3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(2H-ピラゾール-3-イル)フェノキシ]プ
ロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸の製造 エタンチオール(2.5mL)中の2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-(2H-ピラ
ゾール-3-イル)フェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸(300mg
、0.490mmol)の溶液を室温で3時間、三フッ化ホウ素エテレート(2mL)で処理し
、その時点で三フッ化ホウ素エテレートのさらなる部分(1mL)を加え、さらに1
時間攪拌を始めた。混合物をジエチルエーテルおよび水で希釈した。有機層を分
離し、水で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。
残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、15%酢酸エチル/85%ヘキサン〜60%酢酸
エチル/40%ヘキサン)にかけ、白色固体の標記化合物60mg(24%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 8.23(d, J=8Hz, 1H), 7.61(s, 1H), 7.42(t, J=7Hz, 1H), 7.3
0(s, 1H), 7.19(d, J=8Hz, 1H), 7.15(d, J=8Hz, 1H), 6.81(d, J=8Hz, 1H), 6.
69(d, J=8Hz, 1H), 6.61(s, 1H), 6.60(d, J=8Hz, 1H), 6.54(s, 1H), 4.20(m,
4H), 2.58(m, 4H), 2.33(五重, J=6Hz, 2H), 1.48(六重, J=8Hz, 2H), 1.17(t,
J=8Hz, 3H), 0.86(t, J=7Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C30H33N2O6(p+1)の理論値: m/z=517.2339。 実測値: 5
17.2334. IR(CHCl3, cm-1)2965, 1738, 1454. C30H32N206 : 理論値: C, 69.75; H, 6.24; N, 5.42. 実測値: C, 69.73; H, 6.33; N, 5.25.
【0160】 実施例 5 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-イソキサゾール-5-イル-フェノキシ)プロポ
キシ]-2-プロピルフェノキシ} 安息香酸の製造
【化143】
【0161】 A. 2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-イソキサゾール-5-イル-フェノキシ
)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ} 安息香酸メチルエステルの製造
【0162】 メタノール(4mL)中の、2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-4-(3-ジメチルアミノアク
リロイル)-2-エチルフェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メ
チルエステル(280mg、0.43mmol)、ヒドロキシラミン塩酸(75mg、1.1mmol)、およ
び水(1mL)の混合物を2時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、次いでジエ
チルエーテルおよび水で希釈した。有機層を分離し、飽和塩化ナトリウム溶液で
洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をクロ
マトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル/90%ヘキサン)にかけ、白色固体の
標記化合物202mg(76%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 8.20(d, J=2Hz, 1H), 7.88(dd, J=9, 2Hz, 1H), 7.79(s, 1H), 7.40(m, 7H), 7.08(m, 2H), 6.68(d, J=8Hz, 1H), 6.59(s, 1H), 6.58(s, 1H), 6.43(d, J=8Hz, 1H), 5.15(s, 2H), 4.21(t, J=6Hz, 4H), 3.82(s, 3H), 2.65(
m, 4H), 2.33(五重, J=6Hz, 2H), 1.56(六重, J=8Hz, 2H), 1.20(t, J=7Hz, 3H)
, 0.90(t, J=7Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C38H40NO7(p+1)の理論値: m/z=622.2805。 実測値: 62
2.2817。IR (CHCl3, cm-1)2964, 1720, 1461. C38H39NO7 : 理論値: C, 73.41; H, 6.32; N, 2.25. 実測値: C, 73.20; H, 6.34; N, 2.27.
【化144】
【0163】 B. 2-(3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-イソキサゾール-5-イル-フェノキシ)プ
ロポキシ]-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステルの製造
【0164】 エタンチオール(5mL)中の2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-イソキサゾ
ール-5-イル-フェノキシ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ} 安息香酸メチル
エステル(180mg、0.289mmol)の溶液を室温で2時間三フッ化ホウ素エテレート(1
.5mL)で処理し、その時点で三フッ化ホウ素エテレートのさらなる部分(0.5mL)を
加え、さらに1時間攪拌を始めた。混合物をジエチルエーテルおよび水で希釈し
た。 有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で1回、飽和塩化ナトリウム
溶液で1回洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。
残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、15%酢酸エチル/85%ヘキサン)にかけ、
無色油状の標記化合物94mg(61%)を得た。 1 H NMR(CDCl3)δ 8.28(d, J=1Hz, 1H), 7.88(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.38(t, J=8H
z, 1H), 7.36(s, 1H), 7.08(t, J=8Hz, 1H), 7.05(d, J=8Hz, 1H), 6.81(d, J=8
Hz, 1H), 6.67(d, J=8Hz, 1H), 6.50(s, 1H), 6.45(s, 1H), 6.43(d, J=8Hz, 1H
), 4.20(m, 4H), 3.83(s, 3H), 2.62(m, 4H), 2.34(五重, J=6Hz, 2H), 1.54(六
重, J=8Hz, 2H), 1.18(t, J=8Hz, 3H), 0.90(t, J=7Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C31H34NO7(p+1)の理論値: m/z=532.2335。実測値: 532
.2335。IR(CHCl3, cm-1)2964, 1715, 1601, 1461. C31H33NO7 : 理論値: C, 70.04; H, 6.26; N, 2.63. 実測値: C, 70.13; H, 6.35; N, 2.63.
【0165】
【化145】
【0166】 C. 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-イソキサゾール-5-イル-フェノキシ)プ
ロポキシ]-2-プロピルフェノキシ)安息香酸の製造 メタノール(3mL)中の2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-イソキサゾール-5-
イル-フェノキシ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ} 安息香酸メチルエステル
(94mg、0.18mmol)の溶液に1M水酸化リチウム溶液(1mL)を加え、得られた混合物
を60℃で3時間温めた。混合物を室温に冷却し、次いで減圧濃縮した。水性残基
を水で希釈し、次いでpHを〜4に調整した。混合物を塩化メチレンで3回抽出し
た。混合有機抽出物を乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮して
オフホワイト、非晶質の標記化合物12mg(13%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 8.26(s, 1H), 8.20(dd, J=8, 1Hz, 1H), 7.49(t, J=6Hz, 1H),
7.36(s, 1H), 7.18(d, J=8Hz, 1H), 7.15(d, J=8Hz, 1H), 7.02(bs, 1H), 6.80
(d, J=8Hz, 1H), 6.69(d, J=8Hz, 1H), 6.60(d, J=8Hz, 1H), 6.50(s, 1H), 6.4
6(s, 1H), 4.22(t, J=6Hz, 2H), 4.19(t, J=6Hz, 2H); 2.57(m, 4H), 2.34(五重
, J=6Hz, 2H), 1.47(六重, J=8Hz, 2H), 1.16(t, J=8Hz, 3H), 0.85(t, J=7Hz,
3H); TOS MS ES+ 精密質量:C30H32NO7(p+1)の理論値: m/z=518.2179。 実測値: 51
8.2175. C30H31NO7 : 理論値: C, 69.62; H, 6.04; N, 2.71. 実測値: C, 69.57; H, 6.15; N, 2.74.
【0167】 実施例 6 2-(3-{3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(3H-[1,2,3]トリアゾール-4-イル)フェノキ
シ]プロポキシ}-2-プロピル-フェノキシ)安息香酸の製造
【化146】
【0168】 A. 2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-4-ブロモ-2-エチルフェノキシ)プロポキシ]-2-
プロピルフェノキシ}-安息香酸メチルエステルの製造 2-ブタノン(20mL)中の、5-ベンジルオキシ-4-ブロモ-1-(3-クロロプロポキシ)
-2-エチルベンゼン(1.19g、3.11mmol)、2-(3-ヒドロキシ-2-プロピルフェノキシ
)安息香酸メチルエステル(0.89g、3.1mmol)、炭酸カリウム(1.29g、9.34mmol)、
ヨウ化カリウム(0.52g、3.1mmol)、およびメチルスルホキシド(2mL)の混合物を4
8時間加熱還流した。混合物を室温で冷却し、ジエチルエーテルで希釈し、次い
で水で1回洗浄した。有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧
濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、6%酢酸エチル/94%ヘキサン)
にかけ、無色油状の標記化合物1.34g(68%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.91(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.50(d, J=7Hz, 2H), 7.38(m, 5H),
7.15(d, J=8Hz, 1H), 7.10(d, J=8Hz, 1H), 6.83(d, J=8Hz, 1H), 6.71(d, J=8
Hz, 1H), 6.55(s, 1H), 6.48(, J=8Hz, 1H), 5.16(s, 2H), 4.21(t, J=6Hz, 2H)
, 4.15(t, J=6Hz, 2H), 3.83(s, 3H), 2.68(t, J=8Hz, 2H), 2.58(q, J=7Hz, 2H
), 2.31(五重, J=6Hz, 2H), 1.58(六重, J=6Hz, 2H), 1.17(t, J=7Hz, 3H), 0.9
3(t, J=7Hz, 3H).
【0169】
【化147】
【0170】 B. 2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-エチニルフェノキシ)プロポキシ]-2
-プロピル-フェノキシ} 安息香酸メチルエステルの製造 N,N-ジメチルホルムアミド(25mL)中の、2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-4-ブロモ
-2-エチルフェノキシ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ}-安息香酸メチルエス
テル(1.50g、2.37mmol)、トリ-n-ブチルエチニルチン(0.82mL、2.8mmol)、およ
びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.0g、0.95mmol)の混
合物をアルゴンでパージし、120℃で24時間、密封チューブ中で加熱した。混合
物を室温に冷却し、次いでろ過した。ろ液を酢酸エチルで希釈し、水で4回、飽
和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次い
で減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル/90%ヘ
キサン)にかけて褐色油状の標記化合物532mg(39%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.88(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.79(s, 1H), 7.20-7.50(m, 6H), 7
.10(d, J=8Hz, 1H), 7.05(d, J=8Hz, 1H), 6.80(d, J=8Hz, 1H), 6.66(d, J=8Hz
, 1H), 6.43(m, 2H), 5.16(s, 2H), 4.17(t, J=6Hz, 2H), 4.11(t, J=6Hz, 2H),
3.83(s, 3H), 3.23(s, 1H), 2.64(t, J=8Hz, 2H), 2.53(q, J=7Hz, 2H), 2.27(
五重, J=6Hz, 2H), 1.53(m, 2H), 1.13(t, J=7Hz, 3H), 0.89(t, J=7Hz, 3H);
TOF MS ES+ 精密質量:C37H39O6(p+1)の理論値: m/z=579.2747。 実測値: 579
.2739.
【0171】
【化148】
【0172】 C. 2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-(3N-[1,2,3]トリアゾール-4-イル)
フェノキシ]-プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステルの製
造 2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-エチニルフェノキシ)プロポキシ]-2-
プロピル-フェノキシ}安息香酸メチルエステル(517mg、0.893mmol)およびトリメ
チルシリルアジド(3.0mL、18mmol)の混合物を、密封チューブ中のトルエン(20mL
)中で130℃で120分間加熱した。混合物を室温に冷却し、次いで減圧濃縮した。
残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル/90%ヘキサン〜50%酢酸
エチル/50%ヘキサン)にかけ、褐色固体の標記化合物347mg(88%、回収された出発
物質に基づく)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 8.10(bs, 1H), 7.89(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.76(s, 1H), 7.40(
m, 7H), 7.10(d, J=8Hz, 1H), 7.05(d, J=8Hz, 1H), 6.79(d, J=8Hz, 1H), 6.67
(d, J=8Hz, 1H), 6.62(s, 1H), 6.43(d, J=8Hz, 1H), 5.18(s, 2H), 4.21(m, 4H
), 3.82(s, 3H), 2.65(m, 4H), 2.32(五重, J=6Hz, 2H), 1.56(六重, J=8Hz, 2H
), 1.21(t, J=8Hz, 3H), 0.90(t, J=7Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C37H40N3O6(p+1)の理論値: m/z=622.2917。 実測値: 6
22.2946。IR(CHCl3, cm-1)3400, 1721, 1602, 1453. C37H39N3O6 : 理論値: C, 71.48; H, 6.32; N, 6.76. 実測値: C, 70.28; H, 6.07; N, 6.54.
【0173】
【化149】
【0174】 D. 2-(3-{3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(3H-[1,2,3]トリアゾール-4-イル)フェ
ノキシ]-プロポキシ}-2-プロピル-フェノキシ)安息香酸メチルエステルの製造 エタンチオール(9mL)中の2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-(3H-[1,2,3
]トリアゾール-4-イル)フェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香
酸メチルエステル(330mg、0.531mmol)の溶液を室温で三フッ化ホウ素エテレート
(2.0mL、16mmol)で1時間、次いで三フッ化ホウ素エテレートのさらなる部分(1.
0mL)で1時間処理した。混合物をジエチルエーテルおよび水で希釈した。有機層
を飽和重炭酸ナトリウム溶液で1回、飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾
燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、30%酢酸エチル/70%ヘキサン〜50%酢酸エチル/50%ヘキサン)に
かけ、褐色固体の標記化合物180mg(63%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.97(s, 1H), 7.88(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.37(t, J=8Hz, 1H),
7.31(s, 1H), 7.10(d, J=8Hz, 1H), 7.05(d, J=8Hz, 1H), 6.81(d, J=8Hz, 1H)
, 6.67(d, J=8Hz, 1H), 6.59(s, 1H), 6.43(d, J=8Hz, 1H), 4.20(m, 4H), 3.83
(s, 3H), 2.63(m, 4H), 2.34(五重, J=6Hz, 2H), 1.55(六重, J=8Hz, 2H), 1.19
(t, J=8Hz, 3H), 0.90(t, J=7Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C30H34N3O6(p+1)の理論値: m/z=532.2447。実測値: 53
2.2466. IR(CHCl3, cm-1)2964, 1718, 1453. C30H33N3O6 : 理論値: C, 67.78; H, 6.26; N, 7.90. 実測値: C, 66.80; H, 6.02; N, 7.53.
【0175】
【化150】
【0176】 E. 2-(3-{3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(3H-[1,2,3]トリアゾール-4-イル)フェ
ノキシ]-プロポキシ)-2-プロピルフェノキシ)安息香酸の製造 メタノール(5mL)中の2-(3-{3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(3H-[1,2,3]トリア
ゾール-4-イル)フェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メチル
エステル(160mg、0.30mmol)の溶液を、60℃で3.5時間1、N水酸化リチウム溶液(1
.5mL)で処理した。混合物を室温に冷却し、水で希釈し、〜pH4に調整した。得ら
れた混合物を塩化メチレンで3回抽出した。混合有機抽出物を乾燥し(硫酸ナト
リウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮し、黄褐色固体の標記化合物134mg(86%)を得
た。1 H NMR(DMSO-d)δ 14.98(bs, 1H), 12.80(bs, 1H), 10.02(bs, 1H), 8.17(bs, 1
H), 7.77(dd, J=7, 2Hz, 1H), 7.60(bs, 1H), 7.47(t, J=8Hz, 1H), 7.18(t, J=
8Hz, 1H), 7.14(t, J=8Hz, 1H), 6.82(d, J=8Hz, 1H), 6.68(d, J=8Hz, 1H), 6.
57(s, 1H), 6.35(d, J=8Hz, 1H), 4.22(t, J=6Hz, 2H), 4.15(t, J=6Hz, 2H), 2
.54(m, 4H), 2.25(五重, J=6Hz, 2H), 1.45(六重, J=8Hz, 2H), 1.11(t, J=7Hz,
3H), 0.81(t, J=7Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C29H32N3O6(p+1)の理論値: m/z=518.2291。 実測値: 5
18.2302. IR(CHCl3, cm-1)2965, 1738, 1454. C29H31N3O6 : 理論値: C, 67.30; H, 6.04; N, 8.12. 実測値: C, 67.15; H, 5.98; N, 7.93.
【0177】 実施例 7 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-ピロール-1-イル-フェノキシ)プロポキシ]-
2-プロピル-フェノキシ} 安息香酸メチルエステルの製造
【化151】
【0178】 A. 5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-ピロール-1-イル-フェノールの製造 水(1.2L)中の、カリウムニトロソジスルホネート(40.0g、149mmol)およびリン
酸水素カリウム(10g)の混合物に、室温で水(150mL)中の4-エチルベンゼン-1,3-
ジオール(10.0g、2.37mmol)およびリン酸水素カリウム(10.5g)の溶液を加えた。
混合物を15分間攪拌し、pH〜3に調整した。溶液をジエチルエーテルで3回抽出
した。有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣
をアセトニトリル(70mL)に溶解し、室温で65% 3-ピロリン(12mL)にて処理した。
得られた混合物を1時間攪拌し、減圧濃縮し、酢酸エチルおよびヘキサンに溶解
し、次いで短いシリカゲルカラムでろ過した。得られた溶液を減圧濃縮した。残
渣をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、室温で15時間、臭化ベンジル(0
.85mL、7.1mmol)および炭酸カリウム(960mg、6.9mmol)で処理した。混合物を酢
酸エチルで希釈し、水で4回、飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾燥し(
硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(
シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン勾配)にかけ、標記化合物316mg(2%)を得た。
TOF MS ES+ 精密質量:C19H20NO2(p+1)の理論値: m/z=294.1494。 実測値: 29
4.1471.
【0179】 B. 1-[2-ベンジルオキシ-4-(3-クロロプロポキシ)-5-エチルフェニル]-1H-ピロ
ールの製造
【化152】
【0180】 N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の、5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-ピロー
ル-1-イル-フェノール(316mg、1.08mmol)、炭酸カリウム(223mg、1.62mmol)、お
よび1-ブロモ-3-クロロプロパン(0.16mL、1.6mmol)の混合物を室温で18時間攪拌
した。混合物を酢酸エチルおよび水で希釈し、水で4回、飽和塩化ナトリウム溶
液で1回洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残
渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸エチル/95%ヘキサン)にかけ、無色
油状の標記化合物314mg(79%)を得た。 TOF MS ES+ 精密質量:C22H25NClO2(p+1)の理論値: m/z=370.1574。 実測値: 370.1548。
【0181】
【化153】
【0182】 C. 2-{3-[3-(S-ベンジルオキシ-2-エチル-4-ピロール-1-イル-フェノキシ)プロ
ポキシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステルの製造 2-ブタノン(5mL)中の、1-[2-ベンジルオキシ-4-(3-クロロプロポキシ)-5-エチ
ルフェニル]-1H-ピロール(310mg、0.85mmol)およびヨウ化ナトリウム(140mg、0.
94 mol)の混合物を6時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、ろ過し、次い
で減圧濃縮した。残渣をN,N-ジメチルホルムアミド(7mL)に溶解し、室温で15時
間、2-(3-ヒドロキシ-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステル(242mg、0
.85mmol)および炭酸カリウム(129g、93mmol)で処理した。混合物を酢酸エチルお
よび水で希釈し、水で4回、飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾燥し(硫
酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シ
リカゲル、5%酢酸エチル/95%ヘキサン)にかけ、無色油状の標記化合物196mg(37%
)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.86(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.37(dt, J=8, 2Hz, 1H), 7.30(m,
5H), 7.07(m, 3H), 6.84(m, 2H), 6.79(d, J=8Hz, 1H), 6.65(d, J=8Hz, 1H), 6
.58(s, 1H), 6.42(d, J=8Hz, 1H), 6.29(m, 2H), 4.92(s, 2H), 4.17(t, J=6Hz,
2H), 4.15(t, J=6Hz, 2H), 3.83(s, 3H), 2.65(t, J=8Hz, 2H), 2.58(q, J=7Hz
, 2H), 2.30(五重, J=6Hz, 2H), 1.55(六重, J=8Hz, 2H), 1.16(t, J=7Hz, 3H),
0.80(t, J=7Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C39H42NO6(p+1)の理論値: m/z=620.3012。実測値: 620
.3021。
【0183】
【化154】
【0184】 D. 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-ピロール-1-イル-フェノキシ)プロポキ
シ]-2-プロピル-フェノキシ)安息香酸メチルエステルの製造 エタンチオール(5mL)中の2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-ピロール-1
-イル-フェノキシ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステル
(195mg、0.315mmol)の溶液を室温で2.5時間、三フッ化ホウ素エテレート(1.3mL
、9.5mmol)で処理した。混合物をジエチルエーテルおよび水で希釈した。有機層
を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次
いで減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル/90%
ヘキサン)にかけ、無色油状の標記化合物39mg(23%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.89(d, J=8Hz, 1H), 7.37(t, J=8Hz, 1H), 7.07(m, 2H), 6.9
8(s, 1H), 6.68(m, 3H), 6.65(d, J=8Hz, 1H), 6.57(s, 1H), 6.42(d, J=8Hz, 1
H), 6.35(m, 2H), 5.04(bs, 1H), 4.19(m, 2H), 3.83(s, 3H), 2.64(t, J=8Hz,
2H), 2.58(q, J=7Hz, 2H), 2.32(五重, J=6Hz, 2H), 1.55(m, 2H), 1.14(t, J=7
Hz, 3H), 0.90(t, J=7Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C32H36NO6(p+1)の理論値: m/z=530.2543。 実測値: 53
0.2516.
【0185】 実施例8 2-(3-{3-[4-(3-ブロモ-[1,2,4]チアジアゾール-5-イル)-2-エチル-5-ヒドロキシ
フェノキシ]-プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸の製造
【化155】
【0186】 A. 2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジ
オキサボロラン-2-イル)フェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香
酸メチルエステルの製造 脱酸素化トルエン(80mL)中の、2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-4-ブロモ-2-エチ
ルフェノキシ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ}-安息香酸メチルエステル(8.
30g、13.1mmol)、トリエチルアミン(5.2mL、39mmol)、およびPdCl2(dppf)(320mg
、0.39mmol)の混合物を、テトラヒドロフラン(20mL、20mmol)中の4,4,5,5-テト
ラメチル-[1,3,2]ジオキサボロランの1M溶液で処理し、次いで6時間加熱還流し
た。混合物を短いシリカゲルカラムでろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣をクロ
マトグラフィー(シリカゲル、35%酢酸エチル/65%ヘキサン)にかけて暗色油状物
を得、これをさらにクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン〜30%酢酸エチル
/70%ヘキサン)にかけて標記化合物7.70g(84%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.86(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.60(d, J=8Hz, 2H), 7.47(s, 1H),
7.34(m, 3H), 7.24(t, J=8Hz, 1H), 7.09(d, J=9Hz, 1H), 7.04(d, J=9Hz, 1H)
, 6.79(d, J=9Hz, 1H), 6.66(d, J=9Hz, 1H), 6.47(s, 1H), 6.43(d, J=8Hz, 1H
), 5.07(s, 2H), 4.18(m, 4H), 3.81(s, 3H), 2.64(t, J=8Hz, 2H), 2.56(q, J=
7Hz, 2H), 2.30(五重, J=6Hz, 2H), 1.53(六重, J=8Hz, 2H), 1.34(s, 12H), 1.
14(t, J=7Hz, 3H), 0.89(t, J=7Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C41H53NBO8(p + NH4): m/z=698.3864。 実測値: 698.38
89。IR(CHCl3, cm-1)2964, 1720, 1604, 1453. C41H49BO8 : 理論値: C, 72.35; H, 7.26。 実測値: C, 72.30; H, 7.12.
【0187】
【化156】
【0188】 B. 2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-4-(3-ブロモ-[1,2,4]チアジアゾール-5-イル)-2
-エチル-フェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステ
ルの製造 脱酸素化トルエン(10mL)中の、2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-(4,4,
5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)フェノキシ]プロポキシ}-2
-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステル(310mg、0.46mmol)、3-ブロモ-5-
クロロ-1,2,4-チアジアゾール(120mg、0.60mmol)、炭酸セシウム(300mg、0.92mm
ol)、およびPdCl2(dppf)(20mg、0.024mmol)の混合物を100℃で15時間加熱した。
混合物を35%酢酸エチル/65%ヘキサンの溶液で希釈し、次いで短いシリカゲルカ
ラムでろ過した。ろ液を減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル
、ヘキサン〜30%酢酸エチル/70%ヘキサン)にかけ、標記化合物232mg(70%)を得た
1 H NMR(CDCl3)δ 8.13(s, 1H), 7.87(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.44(m, 2H), 7.37(m
, 4H), 7.08(t, dJ=8, 1Hz, 1H), 7.04(d, J=9Hz, 1H), 6.78(d, J=9Hz, 1H), 6
.66(d, J=9Hz, 1H), 6.55(s, 1H), 6.43(d, J=8Hz, 1H), 5.28(s, 2H), 4.21(t,
J=6Hz, 2H), 4.19(t, J=6Hz, 2H), 3.81(s, 3H), 2.62(m, 4H), 2.34(五重, J=
6Hz, 2H), 1.55(六重, J=8Hz, 2H), 1.17(t, J=7Hz, 3H), 0.88(t, J=7Hz, 3H); MS ES+ m/e 717, 719.
【0189】
【化157】
【0190】 C. 2-(3-{3-[4-(3-ブロモ-[1,2,4]チアジアゾール-5-イル)-2-エチル-5-ヒドロ
キシフェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸の製造 エタンチオール(4mL)中の、2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-4-(3-ブロモ-[1,2,4]
チアジアゾール-5-イル)-2-エチル-フェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノ
キシ)安息香酸メチルエステル(230mg、0.31mmol)の溶液を室温で6時間、三フッ
化ホウ素エテレート(0.32mL、2.5mmol)で処理し、その時点で三フッ化ホウ素エ
テレートのさらなる部分を加え、7時間攪拌し続けた。反応混合物を水で希釈し
、減圧濃縮し、次いでジエチルエーテルで抽出した。残渣をメタノール(5mL)に
溶解し、65℃で1時間、1N水酸化リチウム溶液(2mL)で処理した。混合物を減圧
濃縮し、残渣を水で希釈し、1N塩酸で〜pH3に調整した。得られた沈渣を減圧ろ
過して回収し、希水性塩基に溶解した。逆相クロマトグラフィー(1:1 アセトニ
トリル/水)により黄色固体の標記化合物43mg(23%)を得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ 7.85(s, 1H), 7.80(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.45(m, 2H), 7.15
(m, 3H), 6.83(d, J=9Hz, 1H), 6.80(d, J=9Hz, 1H), 6.62(s, 1H), 6.35(d, J=
9Hz, 1H), 4.20(m, 4H), 2.55(m, 4H), 2.27(五重, J=5Hz, 2H), 1.44(六重, J=
8Hz, 2H), 1.13(t, J=7Hz, 3H), 0.81(t, J=7Hz, 3H); MS ES+ m/e 551(p+NH4 +-Br); IR(KBr, cm-1)2900, 1696, 1603, 1461. C29H29BrN2O6S : 理論値: C, 56.77; H, 4.76; N, 4.56. 実測値: C, 56.63; H, 4.72; N, 3.98.
【0191】 実施例 9 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-チオフェン-2-イル-フェノキシ)プロポキシ
]-2-プロピル-フェノキシ)安息香酸ナトリウム塩の製造 A. 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-チオフェン-2-イル-フェノキシ)プロポ
キシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステルの製造 脱酸素化トルエン(10mL)中の、2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-(4,4,
5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)フェノキシ]プロポキシ}-2
-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステル(300mg、0.44mmol)、2-ブロモチ
オフェン(110mg、0.66mmol)、炭酸セシウム(300mg、2.17mmol)、およびPdCl2(dp
pf)(20mg、0.024mmol)の混合物を105℃で66時間加熱した。混合物を室温に冷却
し、次いで減圧濃縮した。残渣を塩化メチレンに溶解し、次いで短いシリカゲル
カラムでろ過した。ろ液を減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、30%酢酸エチル/70%ヘキサン)にかけて油状物を得、これをエタンチオール(4
mL)に溶解し、次いで室温で3時間、三フッ化ホウ素エテレート(0.44mL、3.4mmo
l)で処理した。混合物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を乾
燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、ヘキサン〜30%酢酸エチル/70%ヘキサン)にかけ、黄色フィル
ム状の標記化合物120mg(50%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.85(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.35(t, J=8Hz, 1H), 7.15(d, J=7H
z, 1H), 7.03-7.15(m, 5H), 6.80(d, J=9Hz, 1H), 6.66(d, J=9Hz, 1H), 6.51(s
, 1H), 6.42(d, J=8Hz, 1H), 5.44(bs, 1H), 4.18(m, 4H), 3.82(s, 3H), 2.62(
t, J=8Hz, 2H), 2.58(q, J=7Hz, 2H), 2.54(五重, J=6Hz, 2H), 1.52(六重, J=8
Hz, 2H), 1.16(t, J=7Hz, 3H), 0.90(t, J=7Hz, 3H); MS ES- m/e 545(p-1).
【0192】 B. 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-チオフェン-2-イル-フェノキシ)プロポ
キシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸ナトリウム塩の製造
【化158】
【0193】 メタノール(3mL)中の、2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-チオフェン-2-イ
ル-フェノキシ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステル(12
0mg、0.22mmol)の溶液を、室温で1時間、1N水酸化リチウム溶液(0.5mL)で、次
いで1N水酸化リチウム溶液(0.75mL)のさらなる部分で18時間処理した。混合物を
50℃に加熱し、次いで減圧濃縮した。残渣を希塩酸で酸性化し、ジエチルエーテ
ルで抽出した。有機層を水で1回洗浄し、次いで減圧濃縮した。残渣を1N水酸化
ナトリウム溶液(0.22mL)、ジエチルエーテル、およびトルエンで希釈した。混合
物を減圧濃縮し、塩化メチレンに溶解し、次いで減圧濃縮して緑色フィルム状の
標記化合物120mg(98%)を得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ 7.71(d, J=8Hz, 1H), 7.42(m, 2H), 7.31(m, 2H), 7.10(m,
2H), 6.99(m, 1H), 6.76(t, J=7Hz, 2H), 6.52(s, 1H), 6.30(d, J=8Hz, 1H), 4
.16(t, J=7Hz, 2H), 4.07(t, J=7Hz, 2H), 2.50(m, 4H), 2.20(m, 2H), 1.40(m,
2H), 1.06(t, J=8Hz, 3H), 0.77(t, J=7Hz, 3H); MS ES+ m/e 533(p+1-Na+)。IR(CHCl3, cm-1)2900, 1738, 1604, 1454.
【0194】 実施例 10 2-(3-{3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-フェノ
キシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸の製造
【0195】
【化159】
【0196】 A. 4-ヨード-1-メチルピラゾール(既知化合物: RN 39806-90-1)の製造 ジオキサン(10mL)中の4-ヨードピラゾール(1.3g、6.8mmol)の溶液にヨードメ
タン(O.42mL、6.8mmol)を加え、得られた混合物を室温で96時間攪拌した。混合
物を減圧濃縮し、残渣を塩化メチレンと混合し、次いでろ過した。ろ液を減圧濃
縮し、無色油状の標記化合物1.35g(95%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.47(s, 1H), 7.38(s, 1H), 3.90(s, 3H).
【0197】 B. 2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)
フェノキシ]-プロポキシ)-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステルの製
造 脱酸素化トルエン(35mL)中の、2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-(4,4,
5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)フェノキシ]プロポキシ}-2
-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステル(1.00g、1.47mmol)、4-ヨード-1-
メチルピラゾール(450mg、2.16mmol)、炭酸セシウム(1.20g、3.62mmol)、および
PdCl2(dppf)(72mg、0.088mmol)の混合物を100℃で24時間加熱した。4-ヨード-1-
メチルピラゾール(〜30mg)およびPdCl2(dppf)(〜30mg)のさらなる部分を加え、1
00℃で40時間加熱し続けた。混合物を室温に冷却し、減圧濃縮し、塩化メチレン
で希釈し、次いで短いシリカゲルプラグでろ過した。ろ液を減圧濃縮した。残渣
をクロマトグラフィー(シリカゲル、35%酢酸エチル/65%ヘキサン〜65%酢酸エチ
ル/35%ヘキサン)にかけ、標記化合物710mg(76%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.86(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.80(s, 1H), 7.69(s, 1H), 7.37(m
, 6H), 7.28(s, 1H), 7.09(d, J=9Hz, 1H), 7.04(d, J=9Hz, 1H), 6.78(d, J=9H
z, 1H), 6.67(d, J=9Hz, 1H), 6.56(s, 1H), 6.42(d, J=8Hz, 1H), 5.08(s, 2H)
, 4.18(t, J=6Hz, 2H), 4.15(t, J=6Hz, 2H), 3.85(s, 3H), 3.81(s, 3H), 2.63
(t, J=8Hz, 2H), 2.59(q, J=7Hz, 2H), 2.30(五重, J=6Hz, 2H), 1.55(六重, J=
8Hz, 2H), 1.23(t, J=7Hz, 3H), 0.89(t, J=7Hz, 3H).
【0198】
【化160】
【0199】 C. 2-(3-{3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-フェ
ノキシ]プロポキシ)-2-プロピルフェノキシ)安息香酸の製造 エタンチオール(5mL)中の、2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-(1-メチ
ル-1H-ピラゾール-4-イル)フェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息
香酸メチルエステル(710mg、1.12mmol)の溶液を室温で20時間三フッ化ホウ素エ
テレート(1.42mL、11.2mmol)で処理した。反応混合物を水で希釈し、減圧濃縮し
、次いでジエチルエーテルで抽出した。有機層を乾燥し(硫酸マグネシウム)、
ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をヘキサンで2回トリチュレートし、次いで
残渣をメタノール(5mL)に溶解した。この溶液を〜95℃で2時間、1N水酸化リチウ
ム溶液(5mL)で処理した。混合物を減圧濃縮し、残渣を水で希釈し、ジエチルエ
ーテルで2回洗浄し、次いで水性層を1N塩酸で酸性化した。得られた溶液をジエ
チルエーテルで抽出した。有機層を乾燥し(硫酸マグネシウム)、ろ過し、次い
で減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、10%メタノール/90%塩
化メチレン)にかけ、黄褐色泡沫状の標記化合物338mg(57%)を得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ 12.85(bs, 1H), 9.50(bs, 1H), 7.98(s, 1H), 7.78(m, 2H),
7.48(dt, J=8, 2Hz, 1H), 7.44(s, 1H), 7.18(t, J=8Hz, 1H), 7.13(t, J=9Hz,
1H), 6.79(d, J=9Hz, 1H), 6.77(d, J=9Hz, 1H), 6.53(s, 1H), 6.35(d, J=9Hz
, 1H), 4.20(t, J=6Hz, 2H), 4.08(t, J=6Hz, 2H), 3.85(s, 3H), 2.50(m, 4H),
2.24(五重, J=5Hz, 2H), 1.45(六重, J=8Hz, 2H), 1.09(t, J=7Hz, 3H), 0.82(
t, J=7Hz, 3H); MS ES+ m/e 531(p+1); IR(KBr, cm-1)2961, 1697, 1602, 1460, 1222. C31H34N2O6 : 理論値: C, 70.17; H, 6.46; N, 5.28. 実測値: C, 69.27; H, 6.08; N, 4.63.
【0200】 実施例 11 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-チアゾール-2-イル-フェノキシ)プロポキシ
]-2-プロピル-フェノキシ)安息香酸の製造
【化161】
【0201】 A. 2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-チアゾール-2-イル-フェノキシ)プ
ロポキシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステルの製造 脱酸素化トルエン(35mL)中の、2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-(4,4,
5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)フェノキシ]プロポキシ}-2
-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステル(960mg、1.41mmol)、2-ブロモチ
アゾール(0.25mL、2.8mmol)、炭酸セシウム(1.15g、3.52mmol)、およびPdCl2(dp
pf)(35mg、0.040mmol)の混合物を60℃で16時間、次いで100℃で7時間加熱した。
2-ブロモチアゾール(0.13mL)およびPdCl2(dppf)(〜30mg)のさらなる部分を加え
、100℃で72時間加熱し続けた。混合物を室温に冷却し、減圧濃縮し、塩化メチ
レンで希釈し、次いで短いシリカゲルプラグでろ過した。ろ液を減圧濃縮した。
残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン〜35%酢酸エチル/65%ヘキサン
)にかけ、標記化合物282mg(31%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 8.20(s, 1H), 7.86(dd, J=8, 1Hz, 1H), 7.82(d, J=3Hz, 1H),
7.49(d, J=7Hz, 2H), 7.35(m, 4H), 7.23(d, J=3Hz, 1H), 7.09(d, J=9Hz, 1H)
, 7.04(d, J=9Hz, 1H), 6.78(d, J=9Hz, 1H), 6.65(d, J=9Hz, 1H), 6.57(s, 1H
), 6.42(d, J=8Hz, 1H), 5.24(s, 2H), 4.17(m, 4H), 3.81(s, 3H), 2.63(m, 4H
), 2.33(五重, J=6Hz, 2H), 1.55(六重, J=8Hz, 2H), 1.19(t, J=7Hz, 3H), 0.8
8(t, J=7Hz, 3H).
【0202】
【化162】
【0203】 B. 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-チアゾール-2-イル-フェノキシ)プロポ
キシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステルの製造 エタンチオール(3mL)中の2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-チアゾール
-2-イル-フェノキシ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステ
ル(282mg、0.442mmol)の溶液を室温で3時間三フッ化ホウ素エテレート(0.56mL
、4.4mmol)で処理した。反応混合物を水で希釈し、減圧濃縮し、次いでジエチル
エーテルで抽出した。有機層を乾燥し(硫酸マグネシウム)、ろ過し、次いで減
圧濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)により標
記化合物107mg(44%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.88(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.80(d, J=4Hz, 1H), 7.35(dt, J=8
, 2Hz, 1H), 7.28(d, J=4Hz, 1H), 7.24(s, 1H), 7.09(dt, J=9, 2Hz, 1H), 7.0
5(t, J=9Hz, 1H), 6.79(d, J=9Hz, 1H), 6.66(d, J=9Hz, 1H), 6.61(s, 1H), 6.
42(d, J=9Hz, 1H), 4.24(t, J=6Hz, 2H), 4.18(t, J=6Hz, 2H), 3.81(s, 3H), 2
.63(t, J=7Hz, 2H), 2.58(q, J=7Hz, 2H), 2.34(五重, J=6Hz, 2H), 1.52(六重,
J=8Hz, 2H), 1.17 (t, J=7Hz, 3H), 0.88(t, J=7Hz, 3H); MS ES+ m/e 548(p+1).
【0204】
【化163】
【0205】 C. 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-チアゾール-2-イル-フェノキシ)プロポ
キシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸の製造 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-チアゾール-2-イル-フェノキシ)プロポキ
シ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステル(107mg、0.196mmol)をメタ
ノール/ジオキサン(3mL)の1:1溶液に溶解し、60℃で2時間、1N水酸化リチウム
溶液(1mL)で処理した。混合物を減圧濃縮し、残渣を水で希釈し、ジエチルエー
テルで2回洗浄し、次いで水性層を1N塩酸で酸性化した。得られた溶液を塩化メ
チレンで2回抽出し、混合有機層を乾燥し(硫酸マグネシウム)、ろ過し、次い
で減圧濃縮した。残渣をトリチュレートし(ヘキサン)、黄褐色粉末状の標記化合
物72mg(69%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 8.22(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.70(d, J=4Hz, 1H), 7.41(dt, J=8
, 2Hz, 1H), 7.35(s, 1H), 7.18(m, 3H), 6.82(d, J=9Hz, 1H), 6.69(d, J=9Hz,
1H), 6.62(d, J=9Hz, 1H), 6.55(s, 1H), 4.22(t, J=6Hz, 2H), 4.21(t, J=6Hz
, 2H), 2.57(m, 4H), 2.35(五重, J=6Hz, 2H), 1.49(六重, J=8Hz, 2H), 1.18(t
, J=7Hz, 3H), 0.86(t, J=7Hz, 3H); MS ES+ m/e 534(p+1); IR(KBr, cm-1)2957, 1695, 1599, 1457. C30H31NO6S : 理論値: C, 67.52; H, 5.86; N, 2.62. 実測値: C, 67.44; H, 5.95; N, 2.55.
【0206】 実施例 12 2-(3-{3-[4-(3,5-ジメチルイソキサゾール-4-イル)-2-エチル-5-ヒドロキシフェ
ノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸ナトリウム塩の製造
【化164】
【0207】 脱酸素化トルエン(10mL)中の、2-(3-{3-[5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-(4,4,
5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)フェノキシ]プロポキシ}-2
-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステル(305mg、0.448mmol)、3,5-ジメチ
ル-4-ヨードイソキサゾール(110mg、0.493mmol)、炭酸セシウム(293mg、0.899mm
ol)、およびPdCl2(dppf)(15mg、0.018mmol)の混合物を95℃で10時間加熱した。3
,5-ジメチル-4-ヨードイソキサゾール(110mg)、炭酸セシウム(260mg)およびPd
Cl2(dppf)(〜15mg)のさらなる部分を加え、110℃で20時間加熱し続けた。混合物
を室温に冷却し、減圧濃縮し、塩化メチレンで希釈し、次いで20%酢酸エチル/80
%ヘキサンを用い、短いシリカゲルプラグでろ過した。ろ液を減圧濃縮した。得
られた無色油状物を塩化メチレン(4mL)に溶解し、0℃に冷却し、次いでヨード
トリメチルシラン(0.40mL、2.7mmol)で処理した。得られた混合物を室温に温め
、18時間攪拌した。ヨードトリメチルシランのさらなる部分(0.70mL)を加え、72
時間攪拌し続けた。混合物を希チオ硫酸ナトリウム溶液に注ぎ入れた。有機層を
分離し、水で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した
。得られた泡沫状物をテトラヒドロフラン/1N塩酸の1:1混合物(5mL)に溶解し、
室温で18時間攪拌した。混合物を減圧濃縮し、エーテル中の1N水酸化ナトリウム
1当量で処理した。得られた混合物を減圧濃縮し、オフホワイト固体の標記化合
物59mg(23%)を得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ 7.40(dd, J=9, 2Hz, 1H), 7.13(dt, J=8, 2Hz, 1H), 6.97(m
, 2H), 6.79(s, 1H), 6.68(d, J=9Hz, 1H), 6.65(d, J=9Hz, 1H), 6.60(s, 1H),
6.21(d, J=8Hz, 1H), 4.19(t, J=6Hz, 2H), 4.01(t, J=6Hz, 2H), 2.66(t, J=8
Hz, 2H), 2.48(q, J=8Hz, 2H), 2.24(s, 3H), 2.17(五重, J=6Hz, 2H), 2.07(s,
3 H), 1.49(六重, J=8Hz, 2H), 1.07(t, J=7Hz, 3H), 0.85(t, J=7Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C32H36NO7(p+1)の理論値: m/z=546.2492。 実測値: 54
6.2514; IR(KBr, cm-1)3400, 1605, 1460.
【0208】 実施例 13 2-{3-[3-(2-エチル-4-フラン-2-イル-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ]-2-
プロピルフェノキシ}-安息香酸ナトリウム塩の製造
【化165】
【0209】 A. 2-{3-[3-(4-ブロモ-2-エチル-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ]-2-プロ
ピルフェノキシ}安息香酸メチルエステルの製造 塩化メチレン(40mL)中の2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-4-ブロモ-2-エチルフェ
ノキシ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ}-安息香酸メチルエステル(2.50g、3
.95mmol)の溶液を-70℃に冷却し、三臭化ホウ素(0.25mL、2.6mmol)で処理した。
25分後、混合物を冷水に注ぎ入れ、得られた混合物を塩化メチレンで抽出した。
混合有機抽出物を水で1回、飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾燥し(硫
酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮して淡黄色油状の標記化合物1.1g(52%
)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.89(d, J=9Hz, 1H), 7.38(t, J=8Hz, 1H), 7.18(s 1H), 7.12
(d, J=9Hz, 1H), 7.08(d, J=2Hz, 1H), 6.81(d, J=9Hz, 1H), 6.68(d, J=9Hz, 1
H), 6.56(s, 1H), 6.46(d, J=9Hz, 1H), 5.40(s, 1H), 4.18(t, J=6Hz, 2H), 4.
11(t, J=6Hz, 2H), 3.84(s, 3H), 2.65(t, J=8Hz, 2H), 2.54(q, J=7Hz, 2H), 2
.32(五重, J=6Hz, 2H), 1.54(六重, J=8Hz, 2H), 1.13(t, J=7Hz, 3H), 0.89(t,
J=7Hz, 3H); MS ES- m/z=541(M-H), 543(M-H+2).
【0210】
【化166】
【0211】 B. 2-(3-{3-[4-ブロモ-5-(tert-ブチルジメチルシランイルオキシ)-2-エチルフ
ェノキシ]-プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステルの製造 塩化メチレン(20mL)中の2-{3-[3-(4-ブロモ-2-エチル-5-ヒドロキシフェノキ
シ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステル(1.00g、1.84mm
ol)の溶液を室温で2時間、イミダゾール(0.19g、2.8mmol)およびtert-ブチルジ
メチルシリルクロリド(0.388g、2.57mmol)で処理した。混合物を水に注ぎ入れ、
有機層を分離し、水で1回、飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、短いシリカ
ゲルパッドでろ過し、次いで減圧濃縮して無色油状の標記化合物1.1g(91%)を得
た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.88(d, J=9Hz, 1H), 7.38(t, J=8Hz, 1H), 7.22(s 1H), 7.12
(d, J=9Hz, 1H), 7.08(d, J=2Hz, 1H), 6.80(d, J=9Hz, 1H), 6.69(d, J=9Hz, 1
H), 6.45(d, J=9Hz, 1H), 6.40(s, 1H), 4.20(t, J=6Hz, 2H), 4.11(t, J=6Hz,
2H), 3.83(s, 3H), 2.64(t, J=8Hz, 2H), 2.54(q, J=7Hz, 2H), 2.32(五重, J=6
Hz, 2H), 1.54(六重, J=8Hz, 2H), 1.13(t, J=7Hz, 3H), 1.03(s, 9H), 0.89(t,
J=7Hz, 3H), 0.23(s, 6H).
【0212】
【化167】
【0213】 C. 2-{3-[3-(2-エチル-4-フラン-2-イル-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ]-
2-プロピル-フェノキシ} 安息香酸メチルエステルの製造 テトラヒドロフラン(20mL)中の、2-(3-{3-[4-ブロモ-5-(tert-ブチルジメチル
シランイルオキシ)-2-エチルフェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安
息香酸メチルエステル(1.05g、1.60mmol)、フラン-2-ホウ酸(0.358g、3.20mmol)
、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(0.185g、0.160mmol)、
および2M水性炭酸ナトリウム溶液(8mL)の混合物を18時間加熱還流した。混合物
を室温に冷却し、水で希釈し、次いで酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、
水で1回、飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、
ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸
エチル/90%ヘキサン)にかけ、無色油状の標記化合物0.8g(94%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.90(d, J=9Hz, 1H), 7.48(s, 1H), 7.38(t, J=8Hz, 1H), 7.2
1(s 1H), 7.13(s, 1H), 7.10(d, J=9Hz, 1H), 7.07(d, J=2Hz, 1H), 6.81(d, J=
9Hz, 1H), 6.69(d, J=9Hz, 1H), 6.52(m, 3H), 6.44(d, J=9Hz, 1H), 4.20(m, 4
H), 3.83(s, 3H), 2.67(t, J=8Hz, 2H), 2.59(q, J=7Hz, 2H), 2.32(五重, J=6H
z, 2H), 1.55(六重, J=8Hz, 2H), 1.18(t, J=7Hz, 3H), 0.91(t, J=7Hz, 3H);
MS ES- m/z=589(p + AcO-). C32H34O7 : 理論値: C, 72.43; H, 6.46。実測値: C, 72.21; H, 6.15.
【0214】
【化168】
【0215】 D. 2-{3-[3-(2-エチル-4-フラン-2-イル-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ]-
2-プロピルフェノキシ}安息香酸ナトリウム塩の製造 2-{3-[3-(2-エチル-4-フラン-2-イル-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ]-2
-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステル(250mg、0.47mmol)をテトラヒド
ロフラン(4mL)に溶解し、50℃で16時間、1N水酸化リチウム溶液(2mL)で処理した
。混合物を減圧濃縮し、残渣を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。混合有
機抽出物を水で1回、飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾燥し(硫酸ナト
リウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、1N塩酸と
ともに振盪させた。有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃
縮した。残渣をジエチルエーテルに溶解し、1N水性水酸化ナトリウム溶液(0.32m
L)で処理した。混合物を減圧濃縮し、次いでジエチルエーテル、クロロホルム、
およびジエチルエーテルで順次共沸させ、乾燥させてクリーム色固体の標記化合
物168mg(66%)を得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ 7.56(s, 1H), 7.44(d, J=8Hz, 1H), 7.35(s, 1H), 7.13(m,
1H), 6.97(m, 2H), 6.77(d, J=2Hz, 1H), 6.65(m, 4H), 6.48(d, J=2Hz, 1H), 6
.24(d, J=9Hz, 1H), 4.15(t, J=6Hz, 2H), 3.96(t, J=6Hz, 2H), 2.66(t, J=8Hz
, 2H), 2.42(q, J=7Hz, 2H), 2.13(五重, J=6Hz, 2H), 1.48(六重, J=8Hz, 2H),
1.09(t, J=7Hz, 3H), 0.84(t, J=7Hz, 3H); TOF MS ES+ 精密質量:C31H33O7(p+1)の理論値: m/z=517.2226。 実測値: 517
.2230。IR(KBr, cm-1)3400, 2961, 1599, 1460.
【0216】 実施例 14 2-(3-{3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フラン-3-イル]フェノキシ]プロポキシ}-2-
プロピルフェノキシ)安息香酸の製造
【化169】
【0217】 A. 2-{3-[3-(2-エチル-4-フラン-3-イル-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ]-
2-プロピル-フェノキシ}安息香酸メチルエステルの製造 テトラヒドロフラン(30mL)中の、2-(3-{3-[4-ブロモ-5-(tert-ブチルジメチル
シランイルオキシ)-2-エチルフェノキシ]プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安
息香酸メチルエステル(2.10g、3.19mmol)、フラン-3-ホウ酸(0.722g、6.45mmol)
、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(0.37g、0.32mmol)、お
よび2M水性炭酸ナトリウム溶液(16mL)の混合物を48時間加熱還流した。混合物を
室温に冷却し、水で希釈し、次いで酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水
で1回、飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ
過し、次いで減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、15%酢酸エ
チル/85%ヘキサン)にかけ、黄色油状の標記化合物0.29g(17%)を得た。 TOF MS ES+ 精密質量:C32H35O7(p+1)の理論値: m/z=531.2383。実測値: 531.
2396.
【0218】
【化170】
【0219】 B. 2-{3-[3-(2-エチル-4-フラン-3-イル-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ]-
2-プロピルフェノキシ}安息香酸ナトリウム塩の製造 2-{3-[3-(2-エチル-4-フラン-3-イル-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ]-2
-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステル(170mg、0.32mmol)をテトラヒド
ロフラン(4mL)およびメタノール(1mL)に溶解し、次いで50℃で2時間、1N水酸化
リチウム溶液(4mL)で処理した。混合物を減圧濃縮し、残渣を塩酸で酸性化し、
得られた混合物を酢酸エチルで2回抽出した。混合有機抽出物を水で1回、飽和
塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで
減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、2%メタノール/98%クロ
ロホルム)にかけて45mgの物質を得、これを再度クロマトグラフィー(シリカゲル
、1%メタノール/99%クロロホルム)にかけて油状の標記化合物25mg(15%)を得た。
TOF MS ES+ 精密質量:C31H33O7(p+1)の理論値: m/z 517.226。 実測値: 517.
2230.
【0220】 実施例 15 2-(3-{3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(テトラヒドロフラン-3-イル)フェノキシ]
プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸ナトリウム塩ヘミ水和物の製造
【0221】
【化171】
【0222】 A. 2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-フラン-3-イル-フェノキシ)プロポ
キシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステルの製造 テトラヒドロフラン(40mL)中の、2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-4-ブロモ-2-エ
チルフェノキシ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ}-安息香酸メチルエステル(
3.00g、4.73mmol)、フラン-3-ホウ酸(1.06g、9.47mmol)、テトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(O)(0.54g、0.47mmol)、および2M水性炭酸ナトリウ
ム溶液(20mL)の混合物を100℃で48時間加熱した。混合物を室温に冷却し、水で
希釈し、次いで酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水で1回、飽和塩化ナ
トリウム溶液で1回洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃
縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル/90%ヘキサン)
にかけ、黄色油状の標記化合物1.9g(65%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.88(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.87(s, 1H), 7.40(m, 7H), 7.26(s
1H), 7.05(m, 2H), 6.80(d, J=9Hz, 1H), 6.76(d, J=2Hz, 1H), 6.67(d, J=9Hz
, 1H), 6.60(s, 1H), 6.43(d, J=9Hz, 1H), 5.11(s, 2H), 4.18(m, 4H), 3.83(s
, 3H), 2.66(t, J=8Hz, 2H), 2.62(q, J=7Hz, 2H), 2.30(五重, J=6Hz, 2H), 1.
57(六重, J=8Hz, 2H), 1.20(t, J=7Hz, 3H), 0.92(t, J=7Hz, 3H); MS ES+ m/z=621 (p+1); IR(CHCl3, cm-1)3000, 1727, 1603, 1461.
【0223】
【化172】
【0224】 B. 2-(3-{3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(テトラヒドロフラン-3-イル)フェノキ
シ]-プロポキシ}-2-プロピルフェノキシ)安息香酸メチルエステルの製造 酢酸エチル(40mL)中の2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-2-エチル-4-フラン-3-イル
-フェノキシ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ}安息香酸メチルエステル(1.8g
、2.9mmol)の溶液を10%パラジウム/炭素(0.39g)で処理し、48psiおよび45℃で7
2時間水素添加した。混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)でろ過し、次い
でろ液を減圧濃縮して無色油状の標記化合物1.2g(77%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.88(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.57(dt, J=8, 2Hz, 1H), 7.09(d,
J=9Hz, 1H), 7.04(d, J=9Hz, 1H), 6.81(d, J=9Hz, 1H), 6.80(s, 1H), 6.67(d,
J=9Hz, 1H), 6.44(d, J=9Hz, 1H), 6.43(s, 1H), 4.19(m, 3H), 4.10(m, 2H),
4.02(dd, J=12, 3Hz, 1H), 3.88(dd, J=12, 8Hz, 1H), 3.84(s, 3H), 3.73(q, J
=9Hz, 1H), 3.45(m, 1H), 2.64(t, J=8Hz, 2H), 2.53(q, J=7Hz, 2H), 2.38(m,
1H), 2.28(五重, J=6Hz, 2H), 1.99(m, 1H), 1.55(六重, J=8Hz, 2H), 1.15(t,
J=7Hz, 3H), 0.90(t, J=7Hz, 3H); MS ES- m/z=593(p+1 CH3COO-); IR(CHCl3, cm-1)2963, 1719, 1589, 1461. C32H38O7 : 理論値: C, 71.89; H, 7.16。 実測値: C, 71.41; H, 7.06.
【0225】
【化173】
【0226】 C. 2-(3-{3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(テトラヒドロフラン-3-イル)フェノキ
シ]-プロポキシ)-2-プロピルフェノキシ)安息香酸ナトリウム塩ヘミ水和物の製
造 テトラヒドロフラン(10mL)およびメタノール(5mL)中の、2-(3-{3-[2-エチル-5
-ヒドロキシ-4-(テトラヒドロフラン-3-イル)フェノキシ]プロポキシ}-2-プロピ
ルフェノキシ)安息香酸メチルエステル(0.92g、1.7mmol)の溶液を55℃で2時間
、1M水性水酸化リチウム溶液(10mL)で処理した。混合物を室温に冷却し、さらに
18時間攪拌した。混合物を減圧濃縮し、残留水性混合物をジエチルエーテルで1
回洗浄した。水性層を濃塩酸で酸性化し、得られた溶液を酢酸エチルで抽出した
。 酢酸エチル相を水で1回、飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾燥し(
硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。得られた無色油状物をジエチ
ルエーテルに溶解し、次いで1N水性水酸化ナトリウム溶液(1.72mL)で処理した。
得られた二相混合物をクロロホルムで希釈し、減圧濃縮した。ジエチルエーテル
を加え、混合物を減圧濃縮した。得られた白色泡沫状物を室温で60分間減圧乾燥
し、標記化合物0.78g(84%)を得た。 mp 67-71℃。 1 H NMR(DMSO-d6)δ 7.62(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.30(dt, J=8, 2Hz, 1H), 7.05(m
, 2H), 6.85(s, 1H), 6.73(d, J=9Hz, 1H), 6.70(d, J=9Hz, 1H), 6.53(s, 1H),
6.34(d, J=9Hz, 1H), 4.15(t, J=6Hz, 2H), 4.04(t, J=6Hz, 2H), 3.95(m, 1H)
, 3.88(m, 1H), 3.75(q, J=9Hz, 1H), 3.49(m 2H), 2.60(t, J=8Hz, 2H), 2.45(
q, J=7Hz, 2H), 2.15(m, 3H), 1.90(m, 1H), 1.48(六重, J=8Hz, 2H), 1.06(t,
J=7Hz, 3H), 0.83(t, J=7Hz, 3H); MS ES- m/z=519(p-Na+); IR(CHCl3, cm-1)2964, 1783, 1604, 1461. C31H35NaO7・0.5H2O : 理論値: C, 67.50; H, 6.58。実測値: C, 67.76; H, 6.68.
【0227】 実施例 16 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-ピロリジン-2-イル-フェノキシ)プロポキシ
]-2-プロピル-フェノキシ)安息香酸塩酸水和物の製造
【化174】
【0228】 A. 2-(2-ベンジルオキシ-5-エチル-4-{3-[3-(2-メトキシカルボニルフェノキシ)
-2-プロピルフェノキシ]プロポキシ}フェニル)ピロール-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステルの製造
【0229】 テトラヒドロフラン(60mL)中の、2-{3-[3-(5-ベンジルオキシ-4-ブロモ-2-エ
チルフェノキシ)プロポキシ]-2-プロピルフェノキシ}-安息香酸メチルエステル(
3.00g、4.73mmol)、N-bocピロール-2-ホウ酸(1.99g、9.43mmol)、テトラキス(
トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(0.54g、0.47mmol)、および2M水性炭酸
ナトリウム溶液(25mL)の混合物を40時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、
水で希釈し、次いで、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水で1回、飽和
塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで
減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル/90%ヘキ
サン)にかけ、固体の標記化合物2.6g(76%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.88(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.15-7.40(m, 7H), 7.08(m, 3H), 6
.82(d, J=9Hz, 1H), 6.68(d, J=9Hz, 1H), 6.52(s, 1H), 6.44(d, J=9Hz, 1H),
6.23(t, J=4Hz, 1H), 6.12(m, 1H), 4.95(s, 2H), 4.20(t, J=6Hz, 2H); 4.15(t
, J=6Hz, 2H), 3.84(s, 3H), 2.66(t, J=8Hz, 2H), 2.60(q, J=7Hz, 2H), 2.30(
五重, J=6Hz, 2H), 1.57(六重, J=8Hz, 2H), 1.28(s, 9H), 1.18(t, J=7Hz, 3H)
, 0.93(t, J=7Hz, 3H); TOS MS ES+ 精密質量: C44H53N2O8(p+NH4+)の理論値: m/z=737.3802。 実測
値: 737.3804; IR(CHCl3, cm-1)2964, 1730, 1461. C44H49NO8 : 理論値: C, 73.41; H, 6.86; N, 1.94. 実測値: C, 73.76; H, 6.76; N, 2.04.
【0230】
【化175】
【0231】 B. 2-(5-エチル-2-ヒドロキシ-4-{3-[3-(2-メトキシカルボニルフェノキシ)-2-
プロピルフェノキシ]プロポキシ}フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステルの製造 酢酸エチル(40mL)中の2-(2-ベンジルオキシ-5-エチル-4-{3-[3-(2-メトキシカ
ルボニルフェノキシ)-2-プロピルフェノキシ]プロポキシ}フェニル)ピロール-1-
カルボン酸tert-ブチルエステル(0.98g、1.4mmol)の溶液を10%パラジウム/炭素
(0.98g)で処理し、次いで45psiおよび45℃で25時間、室温で20時間、次いで45℃
で19時間水素添加した。混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)でろ過し、次
いでろ液を減圧濃縮して無色油状の標記化合物0.76g(88%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.87(dd, J=8, 2Hz, 1H), 7.37(dt, J=8, 2Hz, 1H), 7.10(d,
J=9Hz, 1H), 7.04(d, J=9Hz, 1H), 6.91(s, 1H), 6.81(d, J=9Hz, 1H), 6.67(d,
J=9Hz, 1H), 6.47(s, 1H), 6.44(d, J=9Hz, 1H), 5.09(m, 1H), 4.18(d, J=6Hz
, 2H), 4.14(t, J=6Hz, 2H), 3.84(s, 3H), 3.45(m, 2H), 2.64(t, J=8Hz, 2H),
2.54(m, 3H), 2.25(m, 5H), 2.06(m, 1H), 1.54(六重, J=8Hz, 2H), 1.43(s, 9
H), 1.15(t, J=7Hz, 3H), 0.90(t, J=7Hz, 3H).
【0232】
【化176】
【0233】 C. 2-(4-{3-[3-(2-カルボキシフェノキシ)-2-プロピルフェノキシ]プロポキシ}-
5-エチル-2-ヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル
リチウム塩水和物の製造 メタノール/テトラヒドロフランの1:1混合物(4mL)中の、2-(5-エチル-2-ヒド
ロキシ-4-{3-[3-(2-メトキシカルボニルフェノキシ)-2-プロピルフェノキシ]プ
ロポキシ}フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.114g、0.1
8mmol)を室温で18時間、1M水酸化リチウム(4mL)で処理した。混合物を減圧濃縮
し、残渣を水に溶解した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物
を乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をジエチルエ
ーテルで希釈し、減圧濃縮し、次いで乾燥して標記化合物90mg(78%)を得た。 MS ES+ m/z=620(p+1-Li+); IR(KBr, cm-1)2964, 1672, 1603, 1416. C36H44NO8Li・H20 : 理論値: C, 67.17; H, 7.20; N, 2.18. 実測値: C, 66.72; H, 6.99; N, 2.27.
【0234】
【化177】
【0235】 D. 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-ピロリジン-2-イル-フェノキシ)プロポ
キシ]-2-プロピルフェノキシ)安息香酸塩酸水和物の製造 無水ジエチルエーテル(5mL)中の2-(4-{3-[3-(2-カルボキシフェノキシ)-2-プ
ロピルフェノキシ]プロポキシ}-5-エチル-2-ヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-
カルボン酸tert-ブチルエステルリチウム塩水和物(0.100g、0.16mmol)の溶液に
、HClガスを通気した(bubbled)。得られた混合物を1時間攪拌した。混合物を
減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(SCX陽イオン交換樹脂、1:1テトラヒ
ドロフラン/メタノール〜希アンモニア/メタノール)にかけて黄褐色固体を得た
。この物質をエーテルに溶解し、HClガスで処理した。この混合物を減圧濃縮し
、標記化合物48mg(52%)を得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ 12.80(bs, 1H), 10.12(s, 1H), 9.34(bs, 1H), 8.36(bs, 1H
), 7.79(dd, J=9, 2Hz, 1H), 7.47(dt, J=8, 2Hz, 1H), 7.17(t, J=8Hz, 1H), 7
.12(d, J=9Hz, 1H), 7.07(s, 1H), 6.80(d, J=9Hz, 1H), 6.78(d, J=9Hz, 1H),
6.58(s, 1H), 6.35(d, J=9Hz, 1H), 4.56(m, 1H), 4.20(t, J=6Hz, 2H); 4.11(t
, J=6Hz, 2H), 3.25(m, 2H), 2.50(m, 5H), 1.90-2.60(m, 5H), 1.44(六重, J=8
Hz, 2H), 1.08(t, J=7Hz, 3H), 0.82(t, J=7Hz, 3H); TOS MS ES+ 精密質量: C31H38NO6(p + 1)の理論値: m/z=520.2699。実測値: 5
20.2672.
【0236】 実施例 17 2-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-チオフェン-3-イル-フェノキシ)プロポキシ
]-2-プロピル-フェノキシ)安息香酸水和物の製造
【化178】 既知化合物: Sawyer et al., J.Med.Chem.1995, 38, 4411.
【0237】 A. 3-[2-ベンジルオキシ-4-(3-クロロプロポキシ)-5-エチルフェニル]チオフェ
ンの製造 トルエン(16mL)中の、4-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-2-(3-クロロプロポキシ)
エチルベンゼン(1.90g、5.30mmol)、3-チオフェンホウ酸(2.00g、15.9mmol)、テ
トラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(312mg、0.270mmol)、2M水
性炭酸ナトリウム溶液(4mL)、およびn-プロパノール(4mL)の混合物を4時間還流
した。混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテルで希釈し、次いで水で1回、飽
和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄した。有機層を乾燥し(硫酸マグネシウム)、
ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸
エチル/95%ヘキサン)にかけ、白色固体の標記生成物1.54g(80%)を得た。 mp 65-
67℃。1 H NMR(CDCl3)δ 7.58(d, J=2.8Hz, 1H), 7.49(d, J=5.2Hz, 1H), 7.45-7.30(m,
7H), 6.62(s, 1H), 5.13(s, 2H), 4.14(t, J=5.8Hz, 2H), 3.81(t, J=6.3Hz, 2
H), 2.66(q, J=7.5Hz, 2H), 2.29(五重, J=6.0Hz, 2H), 1.24(t, J=7.5Hz, 3H); MS FD m/e 386(p); IR(CHCl3, cm-1)2969, 1613, 1501, 1138. C22H23O2ClS : 理論値: C, 68.29; H, 5.99。 実測値: C, 68.53; H, 6.00.
【0238】
【化179】
【0239】 B. 2-[2-プロピル-3-[3-[5-(ベンジルオキシ)-2-エチル-4-(チオフェン-3-イル)
フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]ベンゾニトリルの製造 2-ブタノン(10mL)中の、4-(ベンジルオキシ)-2-(3-クロロプロポキシ)-5-(チ
オフェン-3-イル)エチルベンゼン(1.25g、3.23mmol)、3-(2-シアノフェノキシ)-
2-プロピルフェノール(0.82g、3.2mmol)、ヨウ化カリウム(0.21g、1.3mmol)、炭
酸カリウム(1.12g、8.08mmol)、およびメチルスルホキシド(2mL)の混合物を60時
間還流した。混合物を室温に冷却し、エーテルで希釈し、次いで水で洗浄した。
有機層を乾燥し(硫酸マグネシウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。残渣をク
ロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸エチル/95%ヘキサン)にかけ、無色油状の
標記生成物1.31g(67%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.66(d, J=7.8Hz, 1H), 7.57(d, J=2.9Hz, 1H), 7.48(d, J=5.
2Hz, 1H), 7.45-7.25(m, 8H), 7.20(t, J=8.2Hz, 1H), 7.10(t, J=8.1Hz, 1H),
6.82(d, J=8.3Hz, 1H), 6.77(d, J=8.6Hz, 1H), 6.64(s, 1H), 6.63(d, J=6.4Hz
, 1H), 5.11(s, 2H), 4.26(t, J=6.0Hz, 2H), 4.22(t, J=6.0Hz, 2H), 2.65(m,
4H), 2.36(五重, J=5.9Hz, 2H), 1.58(六重, J=7.5Hz, 2H), 1.24(t, J=7.5Hz,
3H), 0.95(t, J=7.3Hz, 3H); MS FD m/e 603(p); IR(CHCl3, cm-1)2967, 2250, 1613, 1501. C38H37NO4S : 理論値: C, 75.59; H, 6.18; N, 2.32。 実測値: C, 74.65; H, 6.21; N, 2.5
7.
【0240】 C. 2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(チオフェン-3-イル)フェノ
キシ]プロポキシ]フェノキシ]ベンゾニトリルの製造
【化180】
【0241】 -78℃に冷却した塩化メチレン(25mL)中の2-[2-プロピル-3-[3-[5-(ベンジルオ
キシ)-2-エチル-4-(チオフェン-3-イル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]ベ
ンゾニトリル(900mg、1.49mmol)の溶液に2分間かけて塩化メチレン(2.99mL、2.
99mmol)中の1M三臭化ホウ素溶液を加えた。得られた深紫色溶液を30分間攪拌し
、ついで室温に温めた。混合物を水で希釈して振盪させた。有機層を分離し、乾
燥し(硫酸マグネシウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮した。クロマトグラフィー
(シリカゲル、25%酢酸エチル、75%ヘキサン)により無色油状の標記生成物400mg(
52%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ 7.84(d, J=4.8Hz, 1H), 7.71(d,J= 4.9Hz, 1H), 7.66(d, J=7.
7Hz, 1H), 7.62(s, 1H), 7.42(t, J=7.1Hz, 1H), 7.27(t, J=6.6Hz, 1H), 7.20(
s, 1H), 7.08(t, J=6.9Hz, 1H), 6.85(s, 1H), 6.89(d, J=8.1Hz, 1H), 6.74(d,
J=8.5Hz, 1H), 6.60(d, J=7.6Hz, 1H), 4.71(s, 1H, -OH), 4.26(t, J=6.0Hz,
4H), 2.72(q, J=7.4 dHz, 2H), 2.59(t, J=7.3Hz, 2H), 2.39(五重, J=6.1Hz, 2
H), 1.54(六重, J=7.7Hz, 2H), 1.25(t, J=7.5Hz, 3H), 0.91(t, J=7.4Hz, 3H).
【0242】 D. 2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(チオフェン-3-イル)フェノ
キシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸水和物の製造
【化181】
【0243】 2:1 メタノール/水(6mL)中の2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-
(チオフェン-3-イル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]ベンゾニトリル(400mg
、0.780mmol)の溶液を還流温度で36時間、12.5M水性水酸化ナトリウム(4.0mL)で
処理した。混合物を室温に冷却し、水で希釈し、次いでジエチルエーテルで1回
抽出した。水性層を濃塩酸で酸性化し、塩化メチレンで2回抽出した。混合塩化
メチレン層を乾燥し(硫酸マグネシウム)、ろ過し、次いで減圧濃縮して黄褐色
固体を得た。mp 90-95℃(dec).1 H NMR(CDCl3)δ 8.24(d, J=7.8Hz, 1H), 7.47(d, J=5.0Hz, 1H), 7.44(t, J=8.
6Hz, 1H), 7.36(d, J=3Hz, 1H), 7.24(d, J=4.9Hz, 1H), 7.19(m, 2H), 7.09(s,
1H), 6.84(d, J=8.0Hz, 1H), 6.73(d, J=8.3Hz, 1H), 6.64(d, J=8.0Hz, 1H),
6.55(s, 1H), 5.38(bs, 1H,-OH), 4.26(t, J=6.2Hz, 2H), 4.21(t, J=7.1Hz, 2H
), 2.60(m, 4H), 2.36(五重, J=5.8Hz, 2H), 1.51(六重, J=7.1Hz, 2H), 1.19(t
, J=7.5Hz, 3H), 0.90(t, J=7.4Hz, 3H); MS FD m/e 532(p); IR(KBr, cm-1)3200(br), 2961, 1697, 1457, 1110. C31H32O6S・H20 : 理論値: C, 67.62; H, 6.22。 実測値: C, 67.34; H, 5.87
.
【0244】 本発明の組成物および方法に用いる先に記載のLTB4アンタゴニストおよび抗癌
剤は、本発明のさらなる局面である塩誘導体の形で好都合に用いられることが多
い。本発明化合物が酸性基や他の反応基を有するときは、本発明化合物の酸の形
より水溶性で、そして/または生理学的に適した塩が形成されてよい。代表的な
医薬的に許容される塩には、限定されるものではないが、アルカリ塩およびアル
カリ土類塩、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシ
ウム、アルミニウムなどが含まれる。ナトリウム塩が特に好ましい。塩は、溶液
中の酸形を塩基で処理するか、または酸をイオン交換樹脂に暴露することにより
遊離酸から好都合に製造される。例えば、式(I)のZの(酸性基)は、-CO2Hを選ん
でよく、該塩を適切な塩基(例えばNaOH, KOH)と反応させて対応するナトリウム
またはカリウム塩を得てよい。
【0245】 医薬的に許容される塩の定義内には、本発明化合物の比較的無毒性の、無機お
よび有機塩基付加塩、例えば、本発明のLTB4アンタゴニスト化合物と塩を形成す
るのに十分な塩基性である窒素塩基から誘導されるアンモニウム、第四アンモニ
ウム、およびアミンカチオンが含まれる(例えば、S.M.Berge, et al., 「Pharma
ceutical Salts」, J.Phar.Sci., 66 : 1-19(1977)参照)。本発明のある種の化
合物は1またはそれ以上のキラル中心を持っていてよく、光学的に活性な形で存
在してよい。そのような立体異性体およびその混合物はすべて本発明に含まれる
ものとする。特定の立体異性体を所望する場合は、当該分野でよく知られた方法
、例えば不斉中心を含み、すでに分割されている出発物質との立体特異的反応を
用いるか、または立体異性体の混合物をもたらし、次いで既知の方法により分割
する方法により製造することができる。例えば、ラセミ混合物をいくつかの他の
化合物の単一エナンチオマーと反応させてよい。これによりラセミ形はジアステ
レオマー混合物に変化する。次いで、ジアステレオマーは異なる融点、異なる沸
点、および異なる溶解性を有するため、通常の方法、例えば結晶により分離可能
である。
【0246】 プロドラッグは、化学的または代謝的に開裂可能な基を有し、ソルボリシスに
よるか、または生理的条件下でin vivoで医薬的に活性な本発明化合物になる、
本発明に用いるLTB4アンタゴニストおよび抗癌化合物の誘導体である。本発明化
合物の誘導体は、その酸および塩基誘導体の両方の形で活性を有するが、酸誘導
体形は哺乳動物器官における溶解性、組織適合性、もしくは遅延放出において好
都合なことが多い(Bundgard, H., Design of Prodrugs, pp.7-9, 21-24, Elsev
ier, Amsterdam 1985参照)。プロドラッグには、当業者によく知られた酸誘導体
、例えば親酸性化合物の適切なアルコールとの反応により製造されるエステル、
もしくは親酸化合物と適切なアミンとの反応により製造されるアミドが含まれる
。本発明化合物に応じて酸性基から誘導される簡単な脂肪族または芳香族エステ
ルが好ましいプロドラッグである。ある場合では、二重エステルタイプのプロド
ラッグ、例えば(アシルオキシ)アルキルエステルまたは(アルコキシカルボニル
)オキシ)アルキルエステルを製造することが望ましい。プロドラッグとして特に
好ましいエステルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イ
ソブチル、tert-ブチル、モルホリノエチル、およびN,N-ジエチルグリコールア
ミドである。
【0247】 カルボン酸のエステルが本発明組成物の化合物の好ましいプロドラッグである
。 メチルエステルプロドラッグは、メタノールのような媒質中の式(I)の化合物
の酸形を酸または塩基エステル化触媒(例えばNaOH、H2SO4)と反応させることに
より製造してよい。エチルエステルプロドラッグはメタノールの代わりにエタノ
ールを用いて同様に製造される。
【0248】 N,N-ジエチルグリコールアミドエステルプロドラッグは、式(I)の化合物のナ
トリウム塩(ジメチルホルムアミドのような媒質中)を2-クロロ-N,N-ジエチル
アセトアミド(Aldrich Chemical Co., Milwaukee, Wisconsin USA; Item No.25,
099-6から入手可能)と反応させることにより製造してよい。
【0249】 モルホリニルエチルエステルプロドラッグは、式(I)の化合物のナトリウム塩
(ジメチルホルムアミドのような媒質中)を4-(2-クロロエチル)モルホリン塩酸
(Aldrich Chemical Co., Milwaukee, Wisconsin USAから入手可能, Item No.C4,
220-3)と反応させることにより製造してよい。 本発明組成物の好ましいLTB4化合物および抗癌化合物の酸、塩およびプロドラ
ッグ誘導体はそれぞれカルボン酸、ナトリウム塩、およびエステルプロドラッグ
から選ばれる。
【0250】 本発明の組成物は、治療的有効量の上記ロイコトリエン(LTB4)アンタゴニスト
と、治療的有効量の上記抗癌剤の複合剤 (組み合わせ)である。該組成物は、通
常の賦形剤、希釈剤、または担体を用いて製剤化するか、錠剤に成形するか、経
口投与に好都合なエリキシル剤または溶液剤に製剤化するか、または筋肉内静脈
経路により投与してよい。該化合物は経皮的に投与することができ、持続レリー
フ(relief)投与剤形などに製剤化してよい。
【0251】 別の態様において、本発明は、治療的有効量のロイコトリエン(LTB4)アンタゴ
ニストと抗癌剤を別々に投与することを含む非多剤耐性癌(病状)に罹患した患者
を治療する方法に関する。別々に投与するときは、ロイコトリエン(LTB4)アンタ
ゴニストおよび抗癌剤を別のスケジュールで投与してよい。2つの投与間隔が治
療的に有効な間隔内である限り、一方を他方の前に投与してよい。治療的に有効
な間隔とは、(a)ロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストまたは(b)抗癌剤のいずれ
か1つがヒトに投与されたときに始まり、(a)および(b)の組み合わせで癌を治療
する有益な効果の限界で終わる時間(期間)である。ロイコトリエンLTB4アンタ
ゴニストと抗癌剤の投与方法は違っていてよい。すなわち、一方の薬剤を経口的
に投与し、他方を静脈内に投与してよい。生成物の1つを連続注入剤として投与
し、他方を分離した投与剤形で投与することができる。抗癌剤はその能力を最適
化することが知られている方法で投与することが特に重要である。
【0252】 本発明の医薬組成物 好ましくは、本発明化合物または該化合物を含有する医薬製剤は、哺乳動物に
投与するための単位投与剤形である。該単位投与剤形は、カプセル、IVバッグ、
錠剤、またはバイアルであり得る。組成物の単位用量中の活性成分の量は治療的
有効量であり、必要とする特定の治療に従って変更してよい。患者の年齢や状態
に応じて投与量を日常的に変更する必要があるかもしれないことは認識されよう
。投与量は投与経路にも依存するであろう。
【0253】 該化合物は経口、エアロゾル、直腸、経皮、皮下、静脈内、筋肉内、および鼻
内を含む種々の経路により投与することができる。
【0254】 本発明の医薬製剤は、治療的有効量の抗癌剤(例えば、2',2'-ジフルオロヌク
レオシドと式A、式I、IIの化合物のようなLTB4アンタゴニスト)を医薬的に許容
される担体または希釈剤と組み合わせる(例えば混合する)ことにより製造され
る。本発明の医薬製剤は、よく知られ、容易に利用可能な成分を用い、知られた
方法により製造される。
【0255】 本発明の組成物を製造するには、通常、活性成分を担体と混合するか、担体で
希釈するか、またはカプセル、サシェー、紙、または他の容器の形であってよい
担体内に封入する。担体を希釈剤として用いる場合は、ビークルとして作用する
固体、凍結乾燥固体もしくはペースト、または半固体、または液体物質であって
よく、また、例えば10重量%までの活性化合物を含有する軟膏、錠剤、丸剤、粉
末剤、ローゼンジー剤、エリキシル剤、サスペンジョン剤、エマルジョン剤、溶
液剤、シロップ剤、注射可能溶液剤、またはエアロゾル剤(固体としてかまたは
液体媒質中)であってよい。本発明の化合物は投与前に処方されることが好まし
い。
【0256】 該医薬製剤には、当該分野で知られたあらゆる適切な担体を用いることができ
る。そのような製剤では、担体は固体、液体、または固体と液体の混合物であっ
てよい。例えば、静脈内注射では、本発明の化合物を無菌水、無菌生理食塩水、
または4%デキストロース/0.5%クエン酸ナトリウム水性溶液中に約0.05〜約5.0mg
/mlの濃度の糖および/または緩衝剤を含有する無菌水または生理食塩水に溶解
してよい。
【0257】 固形製剤には、粉末剤、錠剤、およびカプセル剤が含まれる。固体の担体は、
香味量、潤滑剤、可溶化剤、懸濁化剤、結合剤、錠剤崩壊剤、およびカプセル化
物質としても作用する1またはそれ以上の物質であり得る。
【0258】 経口投与用の錠剤は、適切な賦形剤、例えば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム
、ラクトース、リン酸カルシウムを、崩壊剤、例えばメイズ、デンプン、アルギ
ニン酸、および/または結合剤、例えば、ゼラチンまたはアカシア、および潤滑
剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、またはタルクとともに含
んでいてよい。
【0259】 粉末剤において、担体は微細に分離した固体であり、これを微細に分離した活
性成分と混合する。錠剤において、活性成分は必要な結合特性を持つ担体と適切
な割合で混合され、所望の形とサイズに成形される。
【0260】 好都合には、式(I)の化合物を含有する組成物は、好ましくは各投与単位が約5
〜約500mg(非経口投与または吸入投与の場合は約5〜50mg、および経口投与また
は直腸投与の場合は約25〜500mg)を含有する単位投与剤形で提供されてよい。0
.5〜20mg/kgの活性成分を投与してよいが、約0.5〜約300mg/kg/日の用量、好ま
しくは実際に投与する該化合物または式Iの化合物の量はすべての関連環境に照
らして医師が決定するであろうことは容易に理解されるであろう。
【0261】 粉末剤および錠剤は本発明の新規化合物である活性成分を約1〜約99重量%含有
することが好ましい。適切な固体担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグ
ネシウム、タルク、糖 ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラ
チン、トラガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロー
ス、低融点ワックス、およびココアバターである。
【0262】 無菌液体製剤にはサスペンジョン剤、エマルジョン剤、シロップ剤およびエリ
キシル剤が含まれる。 活性成分は、医薬的に許容される担体、例えば無菌水、無菌有機溶媒またはそ
の両方の混合物に溶解または懸濁することができる。「医薬的に許容される」と
は、担体、希釈剤または賦形剤が製剤の他の成分と適合性でなければならず、ま
たそのレシピエントに有害であってはならないことを意味する。
【0263】 活性成分は、適切な有機溶媒、例えば、水性プロピレングリコールに溶解する
こともできる。他の組成物は、微細に分離した活性成分を水性デンプンまたはナ
トリウムカルボキシメチルセルロース溶液または適切な油に分散させることによ
り製造することができる。
【0264】 下記医薬製剤例1〜22は単に例示であって、本発明の範囲を何ら限定するもの
ではない。「活性成分」は、2',2'-ジフルオロヌクレオシド、または式A、式(I)
もしくは(II)の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロ
ドラッグを表す。
【0265】 ある態様において、本発明の組成物は、治療的有効量の上記ロイコトリエン(L
TB4)アンタゴニストと治療的有効量の2',2'-ジフルオロヌクレオシド抗癌剤の複
合剤である。該組成物は、普通の賦形剤、希釈剤または担体を用いて製剤化され
、錠剤に成形されるか、または経口投与に好都合なエリキシル剤または溶液剤に
製剤化されるか、または筋肉内静脈内経路により投与される。該化合物は経皮的
に投与することができ、持続レリーフ投与剤形などとして製剤化してよい。
【0266】 別の態様において、2',2'-ジフルオロヌクレオシド抗癌剤は、ロイコトリエン
(LTB4)アンタゴニストと独立して製剤化され、別々に投与される。抗癌剤を普通
の賦形剤、希釈剤または担体を用いて製剤化し、静脈内注入により投与してよい
。他方、抗癌剤を経口投与に適した液剤に製剤化してよい。抗癌剤を錠剤に成形
し、経口投与してもよい。抗癌剤およびロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストを
別々に投与する場合は、ロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストを投与する前後ま
たは投与中に抗癌剤を投与してよい。抗癌剤をロイコトリエン(LTB4)アンタゴニ
ストと別々に投与する場合は、それらは治療的に有効な間隔内で投与しなければ
ならない。
【0267】 本発明に従ってヒト患者を治療する方法には、ロイコトリエン(LTB4)アンタゴ
ニストと抗癌剤の複合剤を投与し、そしてロイコトリエン(LTB4)アンタゴニスト
と抗癌剤を別々に投与する両方が含まれる。別個に投与する場合は、ロイコトリ
エン(LTB4)アンタゴニストは、経口および直腸経路、局所的、非経口的、例えば
注射および連続的もしくは非連続的動脈内注入により、例えば、適切な基剤に1
〜10重量%の活性化合物を含む軟膏、錠剤、ローゼンジー剤、舌下錠剤、サシェ
ー剤、カシェー剤、エリキシル剤、ゲル剤、サスペンジョン剤、エアロゾル剤、
軟および硬ゼラチンカプセル剤、坐剤、生理学的に許容される媒質中の注射可能
な溶液およびサスペンジョン剤、および注射可能な溶液を製造するための支持物
質に吸着された無菌包装粉末剤の形で投与してよい製剤に製剤化される。この目
的には、好都合には、組成物は、好ましくは各投与単位が式Iまたは式IIの化合
物を約5〜約500mg(非経口または吸入投与の場合は約5〜50mg、経口または直腸投
与の場合は約25〜500mg)を含む投与単位剤形で提供されてよい。活性成分の約0
.5〜約300mg/kg/日、好ましくは0.5〜20mg/kgの投与量を投与してよいが、もち
ろん、実際に投与される化合物または式Iの化合物の量は、治療すべき病状、投
与する化合物の選択、投与経路の選択を含むすべての関連環境に照らして医師が
決定するであろうから、上記の好ましい用量範囲は本発明の範囲を何ら限定する
ものではないことは容易に理解されよう。
【0268】 ロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストを別個に投与するのに有用な製剤は、通
常、担体と混合するか、もしくは担体で希釈するか、またはカプセル、サシェー
、カシェー、紙もしくは他の容器の形の摂取可能な担体、またはアンプルのよう
なディスポーザブル容器に含まれるかもしくは封入された式Aおよび式Iの化合物
から選ばれる少なくとも1つの化合物からなるであろう。担体または希釈剤は、
活性な治療物質のビークル、賦形剤、または媒質として働く固体、半固体、また
は液体物質であってよい。本発明の医薬組成物に用いてよい希釈剤や担体の例に
は、ラクトース、ブドウ糖、ショ糖、ソルビトール、マンニトール、プロピレン
グリコール、液体パラフィン、白色軟パラフィン、カオリン、発煙二酸化珪素、
微晶質セルロース、珪酸カルシウム、シリカ、ポリビニルピロリジン、セトステ
アリール(cetostearyl)アルコール、デンプン、修飾デンプン、アカシアゴム、
リン酸カルシウム、ココアバター、エトキシル化エステル、テオブロマ油、落花
生油、アルギネート、トラガカント、ゼラチン、シロップ、メチルセルロース、
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、乳酸エチル、メチルおよびプロ
ピル ヒドロキシベンゾエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタンセスキ
オレエート、およびオレイルアルコールおよびプロペラント、例えばトリクロロ
モノフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタンおよびジクロロテトラフルオロ
エタンがある。錠剤の場合は、打錠器の打ち抜き型やパンチへの粉末成分の張り
つきや結合を防ぐために潤滑剤を混合してよい。そのような目的には、例えば、
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウムもしくはステアリン酸カ
ルシウム、タルクまたは鉱油を用いてよい。
【0269】 本発明の好ましい医薬剤形には、カプセル剤、錠剤、坐剤、注射可能な溶液剤
、クリーム、および軟膏がある。エアロゾルのような吸入適用、および経口摂取
用の製剤が特に好ましい。
【0270】 下記製剤例では、活性化合物として上記のあらゆるロイコトリエン(LTB4)アン
タゴニストを用いてよい。該例は単に例示であって本発明の範囲を何ら限定する
ものではない。
【0271】 製剤例1 下記成分を用いて硬ゼラチンカプセル剤を製造する。 上記成分を混合し、460mg量を硬ゼラチンカプセルに充填する。
【0272】 製剤例2 下記成分を用いて上剤を製造する。 成分を混合し、圧縮して各重量665mgの錠剤を形成する。
【0273】 製剤例3 下記成分を含むエアロゾル溶液を製造する。 活性化合物をエタノールに溶解し、溶液をプロペラント11に加え、-30℃に冷
却し、充填用具に移す。次に所要量を容器に入れ、さらに冷充填法または加圧充
填法により予め混合したプロペラント12および114を充填する。次いで、バルブ
装置を容器に装着する。
【0274】 製剤例4 活性成分各60mgを含む錠剤を以下のごとく製造する。 活性成分、デンプンおよびセルロースをNo.45メッシュU.S.シーブ(355μm)に
通し、完全に混合する。ポリビニルピロリジンの溶液を得られた粉末と混合し、
次いでこれをNo.14メッシュU.S.シーブ(1.4mm)に通す。そのように作製した顆粒
を50〜60℃で乾燥し、次いでNo.18メッシュU.S.シーブ(1.00mm)に通す。次に、
予めNo.60メッシュU.S.シーブ(250μm)を通したナトリウムカルボキシメチルデ
ンプン、ステアリン酸マグネシウムおよびタルクを該顆粒に加えて混合した後、
打錠器で圧縮して重量各150mgの錠剤を得る。
【0275】 製剤例5 成分各80mgを含むカプセルを以下のごとく製造する。 活性成分、セルロース、デンプンおよびステアリン酸マグネシウムを混合し、
No.45メッシュU.S.シーブ(355μm)に通し、200mg量を硬ゼラチンカプセルに充填
する。
【0276】 製剤例6 活性成分各225mgを含む坐剤を以下のごとく製造する。 活性成分をNo.60メッシュU.S.シーブ(250μm)に通し、必要最小限の熱で予め
溶かした脂肪酸グリセリドに懸濁する。次に、混合物を表示容量2gの坐剤鋳型に
注ぎ入れ、冷却する。
【0277】 製剤例7 用量5mLあたり活性成分各50mgを含むサスペンジョン剤を以下のごとく製造す
る。 活性成分をNo.45メッシュU.S.シーブ(355μm)に通し、次いでナトリウムカル
ボキシメチルセルロース、糖、および水の部分と混合して懸濁液を形成する。パ
ラベン、香味料、および着色料を攪拌しながら溶解し、水で希釈して加える。次
に、十分な水を加えて所要量とする。
【0278】 製剤例8 下記成分を用いて硬ゼラチンカプセル剤を製造する。 上記成分を混合し、460mg量を硬ゼラチンカプセル剤に充填する。
【0279】 製剤例9 下記成分を用いて錠剤を製造する。 成分を混合し、圧縮して重量各665mgの錠剤を形成する。
【0280】 製剤例10 下記成分を含むエアロゾル溶液剤を製造する。 活性化合物をエタノールと混合し、該混合物をプロペラント22の部分に加えて
-30℃に冷却し、次いで充填用具に移す。次に、所要量をステンレススチール容
器に入れ、残りのプロペラントで希釈する。次いで、バルブ装置を容器に装着す
る。
【0281】 製剤例11 活性成分各60mgを含む錠剤を以下のごとく製造する。 ジフルオロヌクレオシド デンプンおよびセルロースをNo.45メッシュU.S.シー
ブに通し、完全に混合する。ポリビニルピロリジンの溶液を得られた粉末と混合
し、次いでNo.14メッシュU.S.シーブに通す。そのように作製した顆粒を50〜60
℃で乾燥し、次いでNo.18メッシュU.S.シーブに通す。次に、予めNo.60メッシュ
U.S.シーブに通したナトリウムカルボキシメチルデンプン、ステアリン酸マグネ
シウムおよびタルクを顆粒に加えて混合した後、打錠器で圧縮して重量各150mg
の錠剤を得る。
【0282】 製剤例12 活性成分各80mgを含むカプセルを以下のごとく製造する。 活性成分,セルロース、デンプンおよびステアリン酸マグネシウムを混合し、N
o.45メッシュU.S.シーブを通し、次いで200mg量を硬ゼラチンカプセル剤に充填
する。
【0283】 製剤例13 ヌクレオシド各225mgを含む坐剤を以下のごとく製造する。 ヌクレオシドをNo.60メッシュU.S.シーブに通し、必要最小限の熱で予め溶か
した飽和脂肪酸グリセリドに懸濁させる。次に、混合物を表示容量2gの坐剤鋳型
に注ぎ入れ、冷却する。
【0284】 製剤例14 用量5mLあたり活性成分各50mgを含むサスペンジョン剤を以下のごとく製造す
る。
【0285】 製剤例15 静脈内製剤を以下のごとく製造する。 上記成分の溶液を、感受性新生物の治療を要する哺乳動物に1mL/分の速度で静
脈内注射する。
【0286】 製剤例16 下記成分を用いて硬ゼラチンカプセル剤を製造する。 上記成分を混合し、710mg量を硬ゼラチンカプセル剤に充填する。
【0287】 製剤例17 下記成分を用いて錠剤を製造する。 成分を混合し、圧縮して重量各915mgの錠剤を形成する。
【0288】 製剤例18 下記成分を含むエアロゾル溶液剤を製造する。 活性化合物をエタノールに溶解し、該溶液をプロペラント11に加えて-30℃に
冷却し、次いで、充填装置に移した。次に、所要量を容器に入れ、さらに冷充填
法または加圧充填法により予め混合したプロペラント12および114を充填する。
次に、バルブ装置を用具に装着する。
【0289】 製剤例19 活性成分60mgを含む錠剤を以下のごとく製造する。 活性成分、デンプンおよびセルロースをNo.45メッシュU.S.シーブ(355μm)に
通し、完全に混合する。ポリビニルピロリジンの溶液を得られた粉末と混合し、
次いでNo.14メッシュU.S.シーブ(1.4mm)に通す。そのようにして作製した顆粒を
50〜60℃で乾燥し、次いでNo.18メッシュU.S.シーブ(1.00mm)に通す。次に、予
めNo.60メッシュU.S.シーブ(250μm)に通したナトリウムカルボキシメチルデン
プン、ステアリン酸マグネシウムおよびタルクを顆粒に加えて混合した後、打錠
器で圧縮して重量各210mgの錠剤を得る。
【0290】 製剤例20 活性成分各80mgを含むカプセル剤を以下のごとく製造する。 活性成分、セルロース、デンプンおよびステアリン酸マグネシウムを混合し、 No.45メッシュU.S.シーブ(355μm)に通し、次いで、280mg量を硬ゼラチンカプセ
ル剤に充填する。
【0291】 製剤例21 活性成分225mgを含む坐剤を以下のごとく製造する。 活性成分をNo.60メッシュU.S.シーブ(250μm)に通し、必要最小限の熱で予め
融かした脂肪酸グリセリドに懸濁する。次に、混合物を表示容量2gの坐剤鋳型に
注ぎ入れ、冷却する。
【0292】 製剤例22 用量5mLあたり活性成分各50mgを含むサスペンジョン剤を製造する。 活性成分をNo.45メッシュU.S.シーブ(355μm)に通し、ナトリウムカルボキシ
メチルセルロース、糖、および水の部分と混合して懸濁液とする。パラベン、香
味料、および着色料を攪拌しながら溶解し、水で希釈して加える。次に、十分な
水を加えて所要量とする。
【0293】 本発明の医薬組成物 本発明の医薬組成物は必須成分として(a)LTB4アンタゴニストおよび(b)抗癌剤
を含む。 本発明の医薬組成物を注射可能な形に製造するときは、該組成物は成分として
(a) LTB4アンタゴニスト、(b)抗癌剤、および(c)注射可能な液体担体を含む組成
物である。医薬的に許容される担体は、医薬の分野でよく知られた担体、例えば
無菌水,生理食塩水を含む無菌水、糖および/または生理食塩水を含む無菌水で
ある。
【0294】 本発明組成物の成分比および量 必須成分(a)LTB4アンタゴニストおよび(b)抗癌化合物は、製剤の用量が治療す
る患者に各成分の医薬的有効量を提供するような割合で製剤中に存在する。典型
的には、LTB4アンタゴニストと抗癌剤との重量比は1:100〜100:1、好ましくは1
0:1〜1:10、最も好ましくは1:4〜4:1である。
【0295】 ロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストは、一般的に2',2'-ジフルオロヌクレオ
シド抗癌剤の投与前、投与中、および投与後に投与される。ロイコトリエン(LTB 4 )アンタゴニストを2',2'-ジフルオロヌクレオシド抗癌剤の後に投与する場合は
、それらを治療的に有効な間隔内で投与すべきである。
【0296】 アッセイ例1 本発明の抗腫瘍細胞溶解剤(antioncolytic agent)を評価するのに用いるヌ
ードマウス異種移植片試験はよく知られており、一般に教科書:Beverly A Teic
her編、Anticancer Drug Development Guide, Humana Press, Totowa, New Jers
ey, 1997, p.75-124(ISBN 0-89603-461-5)(この内容は本明細書の一部を構成す
る)に記載されている。該異種移植片試験について以下により詳細に説明する。 腫瘍の種類に適するように選ばれた雄または雌のヌードマウス(Charles River
)を全身γ線照射で処理した(450 rads)。24時間後、ドナー腫瘍のブリエ(brie)
から調製したヒトLNCaPおよびDU-145前立腺癌、Panc-1およびBxPC-3膵臓癌、お
よびH460およびCalu-6非小細胞肺癌(癌はすべてAmerican Type Culture Collect
ion, Manassas, VAから入手可能)(5x106細胞)をマウスの後肢の皮下に移植した
。マウスに対し、腫瘍細胞を移植して4日後から1日あたり用量30、100、200、
または300mg/kgの2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロ
フェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸(式IV)の経口投与を開始
した。ゲムシタビン(60mg/kg)を腹腔内投与した。
【0297】 60-90日間にわたり腫瘍体積を1週間に2回測定することにより腫瘍の反応をモ
ニターした。毒性の一般的測定値として体重を測定した。マウスを各群5匹の非
処置コントロール群と多回処置群に分けた。
【0298】 実験期間にわたりコントロール群と各処置群の平均腫瘍体積を測定し、体積が
1000mm3に達するまで処置腫瘍対コントロール腫瘍の腫瘍増殖遅延を日差で計算
した。
【0299】 表1 マウス異種移植片試験成績 前立腺腫瘍の増殖遅延(1) (1)= LNCaP前立腺癌 式IV=LTB4アンタゴニスト、2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-
フルオロフェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸 GEM=ゲムシタビン塩酸、2',2'-ジフロロヌクレオシド抗癌剤(Eli Lilly and Co
mpanyの製品) LNCaP=LNCaP前立腺癌 用量 =mg/kg マウス体重 TGD=平均腫瘍増殖遅延(日) sem=平均の標準誤差
【0300】 表2 マウス異種移植片試験成績 前立腺腫瘍の増殖遅延(2) (2)= DU-145前立腺癌
【0301】 表3 マウス異種移植片試験成績 膵臓癌の増殖遅延(3) (3)= 腫瘍はBxPC3膵臓癌である
【0302】 表4 マウス異種移植片試験成績 膵臓癌の増殖遅延(4) (4)= 腫瘍はPanc-1膵臓癌である
【0303】 表5 マウス異種移植片試験成績 非小細胞肺腫瘍の増殖遅延(5) (5)= 非小細胞肺腫瘍はヒトH460 NSCLCである。
【0304】 表6 マウス異種移植片試験成績 非小細胞肺腫瘍の増殖遅延(6) (6)= 非小細胞肺腫瘍はCalu-6癌である。
【0305】 図面の詳細な説明 図面の図1〜6は、上記表1〜6のデータを示す。図は、(i)式IVおよび(ii)
ゲムシタビン塩酸の複合処置において個々の物質(i)または(ii)を使用するより
腫瘍増殖の遅延効果が増大したことを示す。
【0306】 図1はLNCaP前立腺癌に対する種々の処置を示す。 バー(1)、(2)、および(3)は、用量各30、100、および200mg/kgの式IVのLTB4
ンヒビターを単独で使用した時に生じる腫瘍増殖の遅延を示す。 バー(4)は、用量60mg/kgの抗癌剤、ゲムシタビン塩酸を単独で使用したときの
腫瘍増殖の遅延を示す。 バー(5)および(6)は、式IV(用量30および100mg/kg)およびゲムシタビン塩酸(
用量60mg/kg)をそれぞれ複合使用して得られる腫瘍増殖の遅延を示す。
【0307】 図2は、DU-145前立腺癌に対する種々の処置を示す。 バー(1)、(2)、および(3)は、それぞれ用量30、100、および300mg/kgのLTB4
ンヒビター、式IVを単独で用いて得られる腫瘍増殖の遅延を示す。 バー(4)は、用量60mg/kgの抗癌剤、ゲムシタビン塩酸を単独で使用したときの
腫瘍増殖の遅延を示す。 バー(5)および(6)は、式IV(用量30および100mg/kg)およびゲムシタビン塩酸(
用量60mg/kg)をそれぞれ複合使用して得られる腫瘍増殖の遅延を示す。
【0308】 図3はBxPC3膵臓癌に対する種々の処置を示す。 バー(1)、(2)、および(3)は、それぞれ用量30、100、および300mg/kgのLTB4
ンヒビター、式IVを単独で用いて得られる腫瘍増殖の遅延を示す。 バー(4)は、用量60mg/kgの抗癌剤、ゲムシタビン塩酸を単独で使用したときの
腫瘍増殖の遅延を示す。 バー(5)および(6)は、式IV(用量30および100mg/kg)およびゲムシタビン塩酸(
用量60mg/kg)をそれぞれ複合使用して得られる腫瘍増殖の遅延を示す。
【0309】 図4はPanc-1膵臓癌に対する種々の処置を示す。 バー(1)、(2)、および(3)は、それぞれ用量30、100、および200mg/kgのLTB4
ンヒビター、式IVを単独で用いて得られる腫瘍増殖の遅延を示す。 バー(4)は、用量60mg/kgの抗癌剤、ゲムシタビン塩酸を単独で使用したときの
腫瘍増殖の遅延を示す。 バー(5)、(6)、および(7)は、式IV(用量30、100、および200mg/kg)およびゲム
シタビン塩酸(用量60mg/kg)をそれぞれ複合使用して得られる腫瘍増殖の遅延を
示す。
【0310】 図5はヒトH460非小細胞肺癌に対する種々の処置を示す。 バー(1)、(2)、および(3)は、それぞれ用量30、100、および200mg/kgのLTB4
ンヒビター、式IVを単独で用いて得られる腫瘍増殖の遅延を示す。 バー(4)は、用量60mg/kgの抗癌剤、ゲムシタビン塩酸を単独で使用したときの
腫瘍増殖の遅延を示す。 バー(5)、(6)、および(7)は、式IV(用量30、100、および200mg/kg)およびゲム
シタビン塩酸(用量60mg/kg)をそれぞれ複合使用して得られる腫瘍増殖の遅延を
示す。
【0311】 図6はCalu-6非小細胞肺癌に対する種々の処置を示す。 バー(1)、(2)、および(3)は、それぞれ用量30、100、および200mg/kgのLTB4
ンヒビター、式IVを単独で用いて得られる腫瘍増殖の遅延を示す。 バー(4)は、用量60mg/kgの抗癌剤、ゲムシタビン塩酸を単独で使用したときの
腫瘍増殖の遅延を示す。 バー(5)および(6)は、式IV(用量30および100mg/kg)およびゲムシタビン塩酸(
用量60mg/kg)をそれぞれ複合使用して得られる腫瘍増殖の遅延を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 アッセイ実施例1の表1のデータを示す水平棒グラフである。
【図2】 アッセイ実施例1の表2データを示す水平棒グラフである。
【図3】 アッセイ実施例1の表3のデータを示す水平棒グラフである。
【図4】 アッセイ実施例1の表4のデータを示す水平棒グラフである。
【図5】 アッセイ実施例1の表5のデータを示す水平棒グラフである。
【図6】 アッセイ実施例1の表6のデータを示す水平棒グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/415 A61K 31/415 31/4164 31/4164 31/4192 31/4192 31/42 31/42 31/421 31/421 31/426 31/426 31/433 31/433 31/7072 31/7072 31/7076 31/7076 31/708 31/708 A61P 35/00 A61P 35/00 43/00 121 43/00 121 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ジェイソン・スコット・ソーヤー アメリカ合衆国46220インディアナ州イン ディアナポリス、ノース・ウィンスロッ プ・アベニュー5718番 (72)発明者 ビバリー・アン・テイチャー アメリカ合衆国46033インディアナ州カー メル、ワーチェスター・ドライブ1357番 (72)発明者 ダグラス・ウェイド・ベイト アメリカ合衆国46041インディアナ州フラ ンクフォート、サウス・カウンティ・ロー ド・600・ウエスト3468番 (72)発明者 エドワード・シー・アール・スミス アメリカ合衆国46038インディアナ州フィ ッシャーズ、パークウェイ・ドライブ9969 番 (72)発明者 ウィリアム・トーマス・マクミレン アメリカ合衆国46038インディアナ州フィ ッシャーズ、タイドウォーター・ドライブ 11665番 Fターム(参考) 4C084 AA17 MA02 NA05 NA14 ZB262 ZC422 ZC751 4C086 AA01 AA02 BA03 BB02 BC05 BC07 BC36 BC38 BC42 BC60 BC67 BC69 BC82 BC85 EA17 EA18 MA02 MA04 NA05 NA14 ZB26 ZC75

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 治療的有効量のロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストおよび
    治療的有効量の2',2'-ジフルオロヌクレオシド抗癌剤を含む物質の組成物。
  2. 【請求項2】 治療的有効量のロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストおよび
    治療的有効量の2',2'-ジフルオロヌクレオシド抗癌化合物を含有する物質の組成
    物であって、該抗癌化合物が治療的有効量の式: 【化1】 [式中、R1は水素である。 R2は式: 【化2】 【化3】 の1つで定義される塩基である。 XはC-R4である。 R3は水素である。 R4は水素、C1-C4アルキル、ブロモ、フルオロ、クロロ、またはヨードである。
    ] で示される化合物およびその医薬的に許容される塩である組成物。
  3. 【請求項3】 R2が式: 【化4】 で定義される塩基である請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 抗癌剤が下記化合物またはその医薬的に許容される塩からな
    る群から選ばれる請求項2記載の組成物: (i)1-(4-アミノ-2-オキソ-1H-ピリミジン-1-イル)-2-デソキシ-2',2'-ジフルオ
    ロリボース、 (ii)1-(4-アミノ-2-オキソ-1H-ピリミジン-1-イル)-2-デソキシ-2',2'-ジフルオ
    ロキシロース、 (iii)1-(2,4-ジオキソ-1H,3H-ピリミジン-1-イル)-2-デソキシ-2',2'-ジフルオ
    ロリボース、および (iv)1-(4-アミノ-5-メチル-2-オキソ-1H-ピリミジン-1-イル)-2-デソキシ-2',2'
    -ジフルオロリボース。
  5. 【請求項5】 抗癌剤がゲムシタビン塩酸である請求項2記載の組成物。
  6. 【請求項6】 ロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストが式(I): 【化5】 [式中、Xは、 (i)硫黄、窒素、または酸素から独立して選ばれる1〜4個の異種原子を含む5
    員の置換または非置換の複素環式ラジカル、および (ii) 炭素環式基が5員の複素環式ラジカル、(i)の2個の近傍炭素原子と融合し
    ている融合二環式ラジカルからなる群から選ばれる。 Y1は、結合もしくは1〜9原子を含む二価のリンキング基である。 Y2およびY3は、-CH2-、-O-、または-S-から独立して選ばれる二価のリンキン
    グ基である。 Zは酸性基である。 R1は、C1-C10アルキル、アリール、C3-C8シクロアルキル、C2-C10アルケニル
    、C2-C10アルキニル、C6-C20アラルキル、C6-C20アルカリール、C1-C10ハロアル
    キル、C6-C20アリールオキシ、またはC1-C10アルコキシである。 R2は、水素、ハロゲン、C1-C10ハロアルキル、C1-C10アルコキシ、C1-C10アル
    キル、C3-C8シクロアルキル、酸性基、または-(CH2)1-7-(酸性基)である。 R3は、水素、ハロゲン、C1-C10アルキル、アリール、C1-C10ハロアルキル、C1 -C10アルコキシ、C6-C20アリールオキシ、またはC3-C8シクロアルキルである。 R4は、C1-C4アルキル、C3-C4シクロアルキル、-(CH2)1-7-(C3-C4シクロアルキ
    ル)、C2-C4アルケニル、C2-C4アルキニル、ベンジル、またはアリールである。
    nは0、1、2、3、4、5、または6である。] で示されるかまたはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ
    誘導体である請求項1または2または3または4または5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 Xが、下記式: 【化6】 【化7】 [式中、R10は水素またはC1-C4アルキルから選ばれるラジカルである。 R11は、水素、ハロ、C1-C10アルキル、C1-C10ハロアルキル、C1-C10アルコキ
    シ、アリール、またはC6-C20アリールオキシから選ばれるラジカルである。] で示される置換基からなる群から選ばれる複素環式ラジカルである請求項6記載
    の組成物。
  8. 【請求項8】 式(I)の置換基R1、R2、R3およびR4が下記変数コードR01〜R1
    6: 【数1】 から選ばれ、 式(I)の置換基Y1、Y2、およびY3が下記変数コードY01〜Y27: 【数2】 から選ばれ、 式(I)の置換基XおよびZ、および変数nが下記変数コードXZn01〜XZn24: 【数3】 から選ばれる請求項6記載の組成物。
  9. 【請求項9】 ロイコトリエンB4アンタゴニストが、式(II): 【化8】 [式中、X2は、 【化9】 から選ばれる複素環式ラジカルである。 R21は、エチル、2-プロペン-1-イル、3-プロペン-1-イル、n-プロピル、イソ-
    プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、またはtert-ブチルである。 R22は、水素、n-ブチル、sec-ブチル、フルオロ、クロロ、-CF3、またはtert-
    ブチルである。 Z2は、カルボキシル、テトラゾリル、またはN-スルホンアミジルから選ばれる
    酸性基である。] で示されるか、またはその塩、溶媒和物もしくはプロドラッグである請求項6記
    載の組成物。
  10. 【請求項10】 ロイコトリエンアンタゴニストが下記: 【化10】 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】 から選ばれる化合物またはその酸、塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ誘導体で
    ある請求項9に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 ロイコトリエンアンタゴニストが下記: 【化15】 【化16】 から選ばれる化合物またはその酸、塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ誘導体で
    ある請求項9に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 ロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストが構造(式A): 【化17】 で示される化合物、またはその医薬的に許容される塩基付加塩である請求項1ま
    たは2または3または4または5に記載の組成物 [式中、R1'は、C1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、C1-C4
    ルコキシ、(C1-C4アルキル)チオ、ハロ、またはR2-置換フェニルである。 R2'およびR3'は、それぞれ独立して水素、ハロ、ヒドロキシ、C1-C4アルキル
    、C1-C4アルコキシ、(C1-C4アルキル)-(O)qS-、トリフルオロメチル、またはジ-
    (C1-C3アルキル)アミノである。 X'は-O-、-S-、-C(=O)、または-CH2-であり、 Y'は-O-または-CH2-であるか、またはそれらが一緒になるときは、-X'-Y'-は
    、-CH=CH-または-C≡C-である。 Z'は、直鎖または分岐鎖のC1-C10アルキリデニルである。 A'は、結合、-O-、-S-、-CH=CH-、または-CRaRb-である(ここで、RaおよびRb はそれぞれ独立して水素、C1-C5アルキル、またはR7-置換フェニルであるか、ま
    たはそれらが結合している炭素原子と一緒になってC4-C8シクロアルキル環を形
    成する。) R4'はR6、 【化18】 【化19】 である。 ここで、R6はそれぞれ独立して-COOH、5-テトラゾリル、CON(R9)2、または-CONH
    SO2R10である。 R7は、それぞれ水素、C1-C4アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、
    ベンジル、メトキシ、-W-R6、-T-G-R6、(C1-C4アルキル)-T-(C1-C4アルキリデニ
    ル)-O-、またはヒドロキシである。 R8は、水素またはハロである。 R9はそれぞれ独立して水素、フェニル、もしくはC1-C4アルキルであるか、ま
    たは窒素原子と一緒になってモルホリノ、ピペリジノ、ピペラジノ、またはピロ
    リジノ基を形成する。 R10はC1-C4アルキルまたはフェニルである。 R11はR2'、-W-R6、または-T-G-R6である。 Wは、それぞれ結合、または炭素数1〜8の、二価の直鎖または分岐鎖ヒドロ
    カルビルラジカルである。 Gは、それぞれ炭素数1〜8の、二価の直鎖または分岐鎖ヒドロカルビルラジ
    カルである。 Tは、それぞれ結合、-CH2-、-O-、-NH-、-NHCO-、-C(=O)-、または(O)qS-であ
    る。 Kは、-C(=O)-または-CH(OH)-である。 qは、それぞれ独立して0、1、または2である。 pは0または1である。 tは0または1である。 ただし、Xが-O-または-S-であるときはYは-O-ではなく、Aが-O-または-S-である
    ときはR4'はR6ではなく、pが0であるときはWは結合ではない。]
  13. 【請求項13】 R4'が下記式: 【化20】 から選ばれる請求項12記載の組成物。
  14. 【請求項14】 R4'が 【化21】 である請求項13記載の組成物。
  15. 【請求項15】 LTB4アンタゴニスト化合物またはその医薬的に許容される
    酸、プロドラッグもしくは塩誘導体が下記からなる群(A)〜(KKKK)から選ばれる
    請求項12記載の組成物: A)2-メチル-2-(1H-テトラゾール-5-イル)-7-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニ
    ル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ヘプタン; B)2-メチル-2-(1H-テトラゾール-5-イル)-7-(2-エチル-4-(3-フルオロフェニ
    ル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ヘプタン; C)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-(4-ジメチルアミノカルボニルブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸
    ; D)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)フェニル)プロピオン酸; E)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-(4-カルボキシブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸; F)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-メトキシフェニル)プロピオン酸; G)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-(4-(1H-テトラゾール-5-イル)ブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸
    ; H)メチル 3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキ
    シ)-(1-ブテニル))フェニル)プロピオネート; I)3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)-(1-
    ブテニル))フェニル)プロピオン酸; J)3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ブチ
    ル)フェニル)プロピオン酸; K)3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ブチ
    ル)-6-メトキシフェニル)プロピオン酸; L)メチル 3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキ
    シ)プロポキシ)-6-ヒドロキシフェニル)プロピオネート; M)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸; N)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-(4-ブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸; O)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-(4-メチルチオブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸; P)3-(2-(3-(2,4-ジ(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキ
    シ)-6-(4-カルボキシブトキシ)フェニル)プロピオン酸; Q)6-メチル-6-(1H-テトラゾール-5-イル)-11-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニ
    ル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ウンデカン; R)N,N-ジメチル-3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフ
    ェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロピオンアミド; S)N-メタンスルホニル-3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロ
    キシフェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロピオンアミド; T)N-フェニルスルホニル-3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒド
    ロキシフェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロピオンアミド; U)3-(2-(3-(2-ブチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)フェニル)プロピオン酸; V)エチル 3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキ
    シ)ブチルオキシ)フェニル)プロピオネート; W)3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ブチ
    ルオキシ)フェニル)プロピオン酸; X)メチル 3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキ
    シ)プロポキシ)-6-(4-(メトキシカルボニル)フェノキシ)フェニル)プロピオネー
    ト; Y)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-(4-カルボキシフェノキシ)フェニル)プロピオン酸; Z)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-4-(4-カルボキシフェノキシ)フェニル)プロピオン酸; AA)3,3-ジメチル-3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシ
    フェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロピオン酸; BB)2-メチル-2-(1H-テトラゾール-5-イル)-3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロ
    フェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロパン; CC)2-メチル-2-(1H-テトラゾール-5-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-(3-(2-エチル-
    4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロパ
    ン; DD)3-(2-(3-(2-ブロモ-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プ
    ロポキシ)フェニル)プロピオン酸; EE)3-(2-(3-(2-エチルチオ-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ
    )プロポキシ)フェニル)プロピオン酸; FF)メチル 3-(2-ヒドロキシ-3-(4-メトキシカルボニルブチル)-6-(3-(2-エチ
    ル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)フェニル)プ
    ロピオネート; GG)5-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポ
    キシ)-8-(4-カルボキシブチル)ジヒドロクマリン; HH)2-フェニル-4-エチル-5-[6-(2H-テトラゾール-5-イル)-6-メチルへプチル
    オキシ]フェノールナトリウム塩; II)2-(4-メチルフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イル
    )へプチルオキシ]フェノール2ナトリウム塩; JJ)2-(3-メチルフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イル
    )へプチルオキシ]フェノールナトリウム塩; KK)2-(2-メチルフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イル
    )へプチルオキシ]フェノール2ナトリウム塩; LL)2-(4-メトキシフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イ
    ル)へプチルオキシ]フェノールナトリウム塩; MM)2-(3-メトキシフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イ
    ル)へプチルオキシ]フェノールナトリウム塩; NN)2-(4-トリフルオロメチルフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラ
    ゾール-5-イル)へプチルオキシ]フェノール2ナトリウム塩; OO)2-(3-ジメチルアミノフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾー
    ル-5-イル)へプチルオキシ]フェノール2ナトリウム塩; PP)3-(5-(6-(4-フェニル-5-ヒドロキシ-2-エチルフェノキシ)プロポキシ)-2-
    カルボキシメチル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1(2H)-オン)プロピオン酸; QQ)3-(5-(6-(4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシ-2-エチルフェノキシ)プ
    ロポキシ)-2-カルボキシメチル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1(2H)-オン)
    プロピオン酸; RR)3-(4-(5-(4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシ-2-エチルフェノキシ)プ
    ロポキシ)-2-カルボキシメチル-2,3-ジヒドロインデン-1(2H)-オン)プロピオン
    酸; SS)3,3-ジメチル-5-(3-(2-カルボキシエチル)-4-(3-(4-フルオロフェニル)-5-
    ヒドロキシ-2-エチルフェノキシ)プロポキシ)フェニル)-5-オキソ吉草酸; TT)7-[3-[(5-エチル-2-ヒドロキシ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)オキシ]プロポ
    キシ]-3,4-ジヒドロ-8-プロピル-2H-1-ベンゾピラン-2-カルボン酸; UU)8-プロピル-7-[3-[4-(4-フルオロフェニル)-2-エチル-5-ヒドロキシフェノ
    キシ]プロポキシ]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-2-カルボン酸; VV)2-[3-[3-[(5-エチル-2-ヒドロキシ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)オキシ]プロ
    ポキシ]-2-プロピルフェノキシ]プロピオン酸; WW)2-(4-クロロフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イル
    )へプチルオキシ]フェノール1ナトリウム塩; XX)2-(3,5-ジクロロフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-
    イル)へプチルオキシ]フェノール1ナトリウム塩; YY)3-[2-[3-[(5-エチル-2-ヒドロキシ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)オキシ]プロ
    ポキシ]-1-ジベンゾフラン]プロピオン酸2ナトリウム塩; ZZ)7-カルボキシ-9-オキソ-3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フェニルフェノ
    キシ)プロポキシ]-9H-キサンテン-4-プロピオン酸2ナトリウム塩1水和物; AAA)2-[2-プロピル-3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フェニルフェノキシ)プ
    ロポキシ]フェノキシ]安息香酸ナトリウム塩半(ヘミ)水和物; BBB)3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フェニルフェノキシ)プロポキシ][1,1'-
    ビフェニル]-4-プロピオン酸2ナトリウム塩1水和物; CCC)5-エチル-4-[3-[2-プロピル-3-[2-(2H-テトラゾール-5-イル)フェノキシ]
    フェノキシ]プロポキシ][1,1'-ビフェニル]-2-オール 2ナトリウム塩 セスキ水
    和物; DDD)3-[4-[3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フェニルフェノキシ)プロポキシ]
    -9-オキソ-9H-キサンテン]]プロピオン酸ナトリウム塩 ヘミ水和物; EEE)2-フルオロ-6-[2-プロピル-3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フェニルフ
    ェノキシ)プロポキシ]フェノキシ]安息香酸2ナトリウム塩; FFF)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフ
    ェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸ナトリウム塩; GGG)3-[4-[7-カルボキシ-9-オキソ-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-
    5-ヒドロキシフェノキシ]プロポキシ]-9H-キサンテン]]プロピオン酸2ナトリウ
    ム塩3水和物; HHH)3-[4-[9-オキソ-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシ
    フェノキシ]プロポキシ]-9H-キサンテン]]プロピオン酸; III)3-[2-[1-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ]プ
    ロポキシ]-4-(5-オキソ-5-モルホリノペンタンアミド)フェニル]プロピオン酸; JJJ)2-フルオロ-6-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロ
    フェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸2ナトリウム塩水和物; KKK)4-フルオロ-2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロ
    フェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸; LLL)2-[2-プロピル-3-[5-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フ
    ェノキシ]ペントキシ]フェノキシ]安息香酸; MMM)2-[2-プロピル-3-[4-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フ
    ェノキシ]ブトキシ]フェノキシ]安息香酸セスキ水和物; NNN)2-[2-(2-メチルプロピル)-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロ
    フェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸; OOO)2-[2-ブチル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フェ
    ノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸水和物; PPP)2-[2-(フェニルメチル)-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフ
    ェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸; QQQ)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フ
    ェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]フェニル酢酸; RRR)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フ
    ェノキシ]プロポキシ]ベンゾイル]安息香酸; SSS)2-[[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)
    フェノキシ]プロポキシ]フェニル]メチル]安息香酸; TTT)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフ
    ェノキシ]プロポキシ]チオフェノキシ]安息香酸; UUU)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフ
    ェノキシ]プロポキシ]フェニルスルフィニル]安息香酸; VVV)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフ
    ェノキシ]プロポキシ]フェニルスルホニル]安息香酸水和物; WWW)5-[3-[2-(1-カルボキシ)エチル]-4-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル
    )-5-ヒドロキシフェノキシ]プロポキシ]フェニル]-4-ペンチン酸 2ナトリウム
    塩 0.4水和物; XXX)1-フェニル-1-(1H-テトラゾール-5-イル)-6-(2-エチル-4-(4-フルオロフ
    ェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ヘキサン; YYY)1-(4-(カルボキシメトキシ)フェニル)-1-(1H-テトラゾール-5-イル)-6-(2
    -エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ヘキサン; ZZZ)1-(4-(ジメチルアミノカルボニルメトキシ)フェニル)-1-(1H-テトラゾー
    ル-5-イル)-6-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ヘ
    キサン; AAAA)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)
    プロポキシ)フェニル)-E-プロペン酸; BBBB)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)
    プロポキシ)フェニル)-2-メチル-E-プロペン酸; CCCC)5-(2-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキ
    シ)プロポキシ)フェニル)エチル)-1H-テトラゾール; DDDD)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)
    プロポキシ)-4-(4-カルボキシブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸; EEEE)5-[3-[4-(4-フルオロフェニル)-2-エチル-5-ヒドロキシフェノキシ]プロ
    ポキシ]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-2-オン; FFFF)3-(3-{3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェニルオキ
    シ]プロポキシ}フェニル)プロピオン酸; GGGG)3-(3-{3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェニルオキ
    シ]プロポキシ}-4-プロピルフェニル)プロピオン酸ナトリウム塩; HHHH)3-(4-{3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェニルオキ
    シ]プロポキシ}-3-プロピルフェニル)プロピオン酸; IIII)3-(3-{3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェニルオキ
    シ]プロポキシ}-2-プロピルフェニル)プロピオン酸; JJJJ)3-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシフェニルオキシ)プロポキシ]-2-プロピ
    ルフェニル}プロピオン酸2ナトリウム塩;および KKKK)2-[3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フェノキシ]
    プロポキシ]ベンゾイル]安息香酸2ナトリウム塩 ヘミ水和物。
  16. 【請求項16】 ロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストが構造(式B): 【化22】 の化合物、すなわち、2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フル
    オロフェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ安息香酸、またはその医薬的
    に許容される塩である請求項1または2または5記載の組成物。
  17. 【請求項17】 抗癌剤が、治療的有効量の式: 【化23】 [式中、R1は水素または 【化24】 である。 R2は式: 【化25】 【化26】 の1つで定義される塩基である。 XはNまたはC-R4である。 R3は水素、C1-C4アルキル、または 【化27】 である。 R4は水素、C1-C4アルキル、アミノ、ブロモ、フルオロ、クロロ、またはヨー
    ドである。 R5は、それぞれ独立して水素またはC1-C4アルキルである。] で示される2',2'-ジフルオロヌクレオシド抗癌剤およびその医薬的に許容される
    塩である請求項1記載の組成物。
  18. 【請求項18】 LTB4アンタゴニストと抗癌剤の重量比が1:100〜100:1で
    ある請求項1または2または3または6または12に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 注射可能な溶液の形の請求項1または2または3または6また
    は12に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 哺乳動物の癌を処置するための医薬を製造するための請求
    項1または2または3または4または5または6または7または8または9または10また
    は12または13または14または15または16または17のいずれかに記載のロイコトリ
    エン(LTB4)アンタゴニストおよび抗癌剤を含有する物質の組成物の使用。
  21. 【請求項21】 哺乳動物患者に治療的有効量のロイコトリエン(LTB4)アン
    タゴニストおよび治療的有効量の2',2'-ジフルオロヌクレオシド抗癌剤を投与す
    ることにより哺乳動物患者の癌を治療する方法。
  22. 【請求項22】 該抗癌化合物が治療的有効量の式: 【化28】 [式中、R1は水素である。 R2は式: 【化29】 の1つで定義される塩基である。 XはC-R4である。 R3は水素である。 R4は水素、C1-C4アルキル、ブロモ、フルオロ、クロロ、またはヨードである。
    ] で示される化合物およびその医薬的に許容される塩である請求項21記載の方法
  23. 【請求項23】 R2が式: 【化30】 で定義される塩基である請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 抗癌剤が下記化合物またはその医薬的に許容される塩から
    なる群から選ばれる請求項23記載の方法: (i)1-(4-アミノ-2-オキソ-1H-ピリミジン-1-イル)-2-デソキシ-2',2'-ジフルオ
    ロリボース、 (ii)1-(4-アミノ-2-オキソ-1H-ピリミジン-1-イル)-2-デソキシ-2',2'-ジフルオ
    ロキシロース、 (iii)1-(2,4-ジオキソ-1H,3H-ピリミジン-1-イル)-2-デソキシ-2',2'-ジフルオ
    ロリボース、および (iv)1-(4-アミノ-5-メチル-2-オキソ-1H-ピリミジン-1-イル)-2-デソキシ-2',2'
    -ジフルオロリボース。
  25. 【請求項25】 抗癌剤がゲムシタビン塩酸である請求項22記載の方法。
  26. 【請求項26】 ロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストが式(I): 【化31】 [式中、Xは、 (i)硫黄、窒素、または酸素から独立して選ばれる1〜4個の異種原子を含む5
    員の置換または非置換の複素環式ラジカル、および (ii) 炭素環式基が5員の複素環式ラジカル、(i)の2個の近傍炭素原子と融合し
    ている融合二環式ラジカルからなる群から選ばれる。 Y1は、結合もしくは1〜9原子の二価のリンキング基である。 Y2およびY3は、-CH2-、-O-、または-S-から独立して選ばれる二価のリンキン
    グ基である。 Zは酸性基である。 R1は、C1-C10アルキル、アリール、C3-C8シクロアルキル、C2-C10アルケニル
    、C2-C10アルキニル、C6-C20アラルキル、C6-C20アルカリール、C1-C10ハロアル
    キル、C6-C20アリールオキシ、またはC1-C10アルコキシである。 R2は、水素、ハロゲン、C1-C10ハロアルキル、C1-C10アルコキシ、C1-C10アル
    キル、C3-C8シクロアルキル、酸性基、または-(CH2)1-7-(酸性基); R3は、水素、ハロゲン、C1-C10アルキル、アリール、C1-C10ハロアルキル、C1 -C10アルコキシ、C6-C20アリールオキシ、またはC3-C8シクロアルキルである。 R4は、C1-C4アルキル、C3-C4シクロアルキル、-(CH2)1-7-(C3-C4シクロアルキ
    ル)、C2-C4アルケニル、C2-C4アルキニル、ベンジル、またはアリール。 nは0、1、2、3、4、5、または6である。] で示されるかまたはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ
    誘導体である請求項21または22または23または24または25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 Xが、下記式: 【化32】 【化33】 【化34】 [式中、R10は水素またはC1-C4アルキルから選ばれるラジカルである。 R11は、水素、ハロ、C1-C10アルキル、C1-C10ハロアルキル、C1-C10アルコキ
    シ、アリール、またはC6-C20アリールオキシから選ばれるラジカルである。] で示される置換基からなる群から選ばれる複素環式ラジカルである請求項26記
    載の方法。
  28. 【請求項28】 式(I)の置換基R1、R2、R3およびR4が下記変数コードR01〜
    R16: 【数4】 から選ばれ、 式(I)の置換基Y1、Y2、およびY3が下記変数コードY01〜Y27: 【数5】 から選ばれ、 式(I)の置換基XおよびZ、および変数nが下記変数コードXZn01〜XZn24: 【数6】 から選ばれる請求項26記載の方法。
  29. 【請求項29】 ロイコトリエンB4アンタゴニストが、式(II): 【化35】 [式中、X2は、 【化36】 から選ばれる複素環式ラジカルである。 R21は、エチル、2-プロペン-1-イル、3-プロペン-1-イル、n-プロピル、イソ-
    プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、またはtert-ブチルである。 R22は、水素、n-ブチル、sec-ブチル、フルオロ、クロロ、-CF3、またはtert-
    ブチルである。 Z2、カルボキシル、テトラゾリル、またはN-スルホンアミジルから選ばれる酸
    性基である。] で示されるか、またはその塩、溶媒和物もしくはプロドラッグである請求項26
    記載の方法。
  30. 【請求項30】 ロイコトリエンアンタゴニストが下記: 【化37】 【化38】 【化39】 【化40】 【化41】 から選ばれる化合物またはその酸、塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ誘導体で
    ある請求項26記載の方法。
  31. 【請求項31】 ロイコトリエンアンタゴニストが下記: 【化42】 【化43】 から選ばれる化合物またはその酸、塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ誘導体で
    ある請求項26記載の方法。
  32. 【請求項32】 ロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストが構造(式A): 【化44】 で示される化合物、またはその医薬的に許容される塩基付加塩である請求項21ま
    たは22または23または24または25のいずれかに記載の方法 [式中、R1'は、C1-C5アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、C1-C4
    ルコキシ、(C1-C4アルキル)チオ、ハロ、またはR2-置換フェニルである。 R2'およびR3'は、それぞれ独立して水素、ハロ、ヒドロキシ、C1-C4アルキル
    、C1-C4アルコキシ、(C1-C4アルキル)-(O)qS-、トリフルオロメチル、またはジ-
    (C1-C3アルキル)アミノである。 X'は-O-、-S-、-C(=O)、または-CH2-であり、 Y'は-O-または-CH2-であるか、またはそれらが一緒になるときは、-X'-Y'-は
    、-CH=CH-または-C≡C-である。 Z'は、直鎖または分岐鎖のC1-C10アルキリデニルである。 A'は、結合、-O-、-S-、-CH=CH-、または-CRaRb-である(ここで、RaおよびRb
    それぞれ独立して水素、C1-C5アルキル、またはR7-置換フェニルであるか、また
    はそれらが結合している炭素原子と一緒になってC4-C8シクロアルキル環を形成
    する。) R4'はR6、 【化45】 【化46】 である。 ここで、R6はそれぞれ独立して-COOH、5-テトラゾリル、-CON(R9)2、または-CON
    HSO2R10である。 R7は、それぞれ水素、C1-C4アルキル、C2-C5アルケニル、C2-C5アルキニル、
    ベンジル、メトキシ、-W-R6、-T-G-R6、(C1-C4アルキル)-T-(C1-C4アルキリデニ
    ル)-O-、またはヒドロキシである。 R8は、水素またはハロである。 R9はそれぞれ独立して水素、フェニル、もしくはC1-C4アルキルであるか、ま
    たは窒素原子と一緒になってモルホリノ、ピペリジノ、ピペラジノ、またはピロ
    リジノ基を形成する。 R10はC1-C4アルキルまたはフェニルである。 R11はR2'、-W-R6、または-T-G-R6である。 Wは、それぞれ結合、または炭素数1〜8の、二価の直鎖または分岐鎖ヒドロ
    カルビルラジカルである。 Gは、それぞれ炭素数1〜8の、二価の直鎖または分岐鎖ヒドロカルビルラジ
    カルである。 Tは、それぞれ結合、-CH2-、-O-、-NH-、-NHCO-、-C(=O)-、または(O)qS-であ
    る。 Kは、-C(=O)-または-CH(OH)-である。 qは、それぞれ独立して0、1、または2である。 pは0または1である。 tは0または1である。 ただし、Xが-O-または-S-であるときはYは-O-ではなく、Aが-O-または-S-である
    ときはR4'はR6ではなく、pが0であるときはWは結合ではない。] で示される化合物で表される請求項21または22または23または24または25に記載
    の方法。
  33. 【請求項33】 R4'が下記式: 【化47】 から選ばれる請求項32記載の方法。
  34. 【請求項34】 R4'が 【化48】 である請求項32記載の方法。
  35. 【請求項35】 LTB4アンタゴニスト化合物またはその医薬的に許容される
    酸、プロドラッグもしくは塩誘導体が下記からなる群(A)〜(KKKK)から選ばれる
    請求項32記載の方法: A)2-メチル-2-(1H-テトラゾール-5-イル)-7-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニ
    ル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ヘプタン; B)2-メチル-2-(1H-テトラゾール-5-イル)-7-(2-エチル-4-(3-フルオロフェニ
    ル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ヘプタン; C)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-(4-ジメチルアミノカルボニルブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸
    ; D)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)フェニル)プロピオン酸; E)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-(4-カルボキシブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸; F)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-メトキシフェニル)プロピオン酸; G)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-(4-(1H-テトラゾール-5-イル)ブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸
    ; H)メチル 3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキ
    シ)-(1-ブテニル))フェニル)プロピオネート; I)3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)-(1-
    ブテニル))フェニル)プロピオン酸; J)3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ブチ
    ル)フェニル)プロピオン酸; K)3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ブチ
    ル)-6-メトキシフェニル)プロピオン酸; L)メチル 3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキ
    シ)プロポキシ)-6-ヒドロキシフェニル)プロピオネート; M)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸; N)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-(4-ブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸; O)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-(4-メチルチオブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸; P)3-(2-(3-(2,4-ジ(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキ
    シ)-6-(4-カルボキシブトキシ)フェニル)プロピオン酸; Q)6-メチル-6-(1H-テトラゾール-5-イル)-11-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニ
    ル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ウンデカン; R)N,N-ジメチル-3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフ
    ェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロピオンアミド; S)N-メタンスルホニル-3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロ
    キシフェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロピオンアミド; T)N-フェニルスルホニル-3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒド
    ロキシフェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロピオンアミド; U)3-(2-(3-(2-ブチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)フェニル)プロピオン酸; V)エチル 3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキ
    シ)ブチルオキシ)フェニル)プロピオネート; W)3-(2-(4-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ブチ
    ルオキシ)フェニル)プロピオン酸; X)メチル 3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキ
    シ)プロポキシ)-6-(4-(メトキシカルボニル)フェノキシ)フェニル)プロピオネー
    ト; Y)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-6-(4-カルボキシフェノキシ)フェニル)プロピオン酸; Z)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロ
    ポキシ)-4-(4-カルボキシフェノキシ)フェニル)プロピオン酸; AA)3,3-ジメチル-3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシ
    フェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロピオン酸; BB)2-メチル-2-(1H-テトラゾール-5-イル)-3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロ
    フェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロパン; CC)2-メチル-2-(1H-テトラゾール-5-イル)-3-ヒドロキシ-3-(2-(3-(2-エチル-
    4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)フェニル)プロパ
    ン; DD)3-(2-(3-(2-ブロモ-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プ
    ロポキシ)フェニル)プロピオン酸; EE)3-(2-(3-(2-エチルチオ-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ
    )プロポキシ)フェニル)プロピオン酸; FF)メチル 3-(2-ヒドロキシ-3-(4-メトキシカルボニルブチル)-6-(3-(2-エチ
    ル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)フェニル)プ
    ロピオネート; GG)5-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)プロポ
    キシ)-8-(4-カルボキシブチル)ジヒドロクマリン; HH)2-フェニル-4-エチル-5-[6-(2H-テトラゾール-5-イル)-6-メチルへプチル
    オキシ]フェノールナトリウム塩; II)2-(4-メチルフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イル
    )へプチルオキシ]フェノール2ナトリウム塩; JJ)2-(3-メチルフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イル
    )へプチルオキシ]フェノールナトリウム塩; KK)2-(2-メチルフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イル
    )へプチルオキシ]フェノール2ナトリウム塩; LL)2-(4-メトキシフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イ
    ル)へプチルオキシ]フェノールナトリウム塩; MM)2-(3-メトキシフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イ
    ル)へプチルオキシ]フェノールナトリウム塩; NN)2-(4-トリフルオロメチルフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラ
    ゾール-5-イル)へプチルオキシ]フェノール2ナトリウム塩; OO)2-(3-ジメチルアミノフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾー
    ル-5-イル)へプチルオキシ]フェノール2ナトリウム塩; PP)3-(5-(6-(4-フェニル-5-ヒドロキシ-2-エチルフェノキシ)プロポキシ)-2-
    カルボキシメチル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1(2H)-オン)プロピオン酸; QQ)3-(5-(6-(4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシ-2-エチルフェノキシ)プ
    ロポキシ)-2-カルボキシメチル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1(2H)-オン)
    プロピオン酸; RR)3-(4-(5-(4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシ-2-エチルフェノキシ)プ
    ロポキシ)-2-カルボキシメチル-2,3-ジヒドロインデン-1(2H)-オン)プロピオン
    酸; SS)3,3-ジメチル-5-(3-(2-カルボキシエチル)-4-(3-(4-フルオロフェニル)-5-
    ヒドロキシ-2-エチルフェノキシ)プロポキシ)フェニル)-5-オキソ吉草酸; TT)7-[3-[(5-エチル-2-ヒドロキシ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)オキシ]プロポ
    キシ]-3,4-ジヒドロ-8-プロピル-2H-1-ベンゾピラン-2-カルボン酸; UU)8-プロピル-7-[3-[4-(4-フルオロフェニル)-2-エチル-5-ヒドロキシフェノ
    キシ]プロポキシ]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-2-カルボン酸; VV)2-[3-[3-[(5-エチル-2-ヒドロキシ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)オキシ]プロ
    ポキシ]-2-プロピルフェノキシ]プロピオン酸; WW)2-(4-クロロフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-イル
    )へプチルオキシ]フェノール1ナトリウム塩; XX)2-(3,5-ジクロロフェニル)-4-エチル-5-[6-メチル-6-(2H-テトラゾール-5-
    イル)へプチルオキシ]フェノール1ナトリウム塩; YY)3-[2-[3-[(5-エチル-2-ヒドロキシ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)オキシ]プロ
    ポキシ]-1-ジベンゾフラン]プロピオン酸2ナトリウム塩; ZZ)7-カルボキシ-9-オキソ-3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フェニルフェノ
    キシ)プロポキシ]-9H-キサンテン-4-プロピオン酸2ナトリウム塩1水和物; AAA)2-[2-プロピル-3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フェニルフェノキシ)プ
    ロポキシ]フェノキシ]安息香酸ナトリウム塩半(ヘミ)水和物; BBB)3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フェニルフェノキシ)プロポキシ][1,1'-
    ビフェニル]-4-プロピオン酸2ナトリウム塩1水和物; CCC)5-エチル-4-[3-[2-プロピル-3-[2-(2H-テトラゾール-5-イル)フェノキシ]
    フェノキシ]プロポキシ][1,1'-ビフェニル]-2-オール 2ナトリウム塩 セスキ水
    和物; DDD)3-[4-[3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フェニルフェノキシ)プロポキシ]
    -9-オキソ-9H-キサンテン]]プロピオン酸ナトリウム塩 ヘミ水和物; EEE)2-フルオロ-6-[2-プロピル-3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシ-4-フェニルフ
    ェノキシ)プロポキシ]フェノキシ]安息香酸2ナトリウム塩; FFF)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフ
    ェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸ナトリウム塩; GGG)3-[4-[7-カルボキシ-9-オキソ-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-
    5-ヒドロキシフェノキシ]プロポキシ]-9H-キサンテン]]プロピオン酸2ナトリウ
    ム塩3水和物; HHH)3-[4-[9-オキソ-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシ
    フェノキシ]プロポキシ]-9H-キサンテン]]プロピオン酸; III)3-[2-[1-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ]プ
    ロポキシ]-4-(5-オキソ-5-モルホリノペンタンアミド)フェニル]プロピオン酸; JJJ)2-フルオロ-6-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロ
    フェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸2ナトリウム塩水和物; KKK)4-フルオロ-2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロ
    フェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸; LLL)2-[2-プロピル-3-[5-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フ
    ェノキシ]ペントキシ]フェノキシ]安息香酸; MMM)2-[2-プロピル-3-[4-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フ
    ェノキシ]ブトキシ]フェノキシ]安息香酸セスキ水和物; NNN)2-[2-(2-メチルプロピル)-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロ
    フェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸; OOO)2-[2-ブチル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フェ
    ノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸水和物; PPP)2-[2-(フェニルメチル)-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフ
    ェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]安息香酸; QQQ)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フ
    ェノキシ]プロポキシ]フェノキシ]フェニル酢酸; RRR)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フ
    ェノキシ]プロポキシ]ベンゾイル]安息香酸; SSS)2-[[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)
    フェノキシ]プロポキシ]フェニル]メチル]安息香酸; TTT)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフ
    ェノキシ]プロポキシ]チオフェノキシ]安息香酸; UUU)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフ
    ェノキシ]プロポキシ]フェニルスルフィニル]安息香酸; VVV)2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフ
    ェノキシ]プロポキシ]フェニルスルホニル]安息香酸水和物; WWW)5-[3-[2-(1-カルボキシ)エチル]-4-[3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル
    )-5-ヒドロキシフェノキシ]プロポキシ]フェニル]-4-ペンチン酸 2ナトリウム
    塩 0.4水和物; XXX)1-フェニル-1-(1H-テトラゾール-5-イル)-6-(2-エチル-4-(4-フルオロフ
    ェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ヘキサン; YYY)1-(4-(カルボキシメトキシ)フェニル)-1-(1H-テトラゾール-5-イル)-6-(2
    -エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ヘキサン; ZZZ)1-(4-(ジメチルアミノカルボニルメトキシ)フェニル)-1-(1H-テトラゾー
    ル-5-イル)-6-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)ヘ
    キサン; AAAA)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)
    プロポキシ)フェニル)-E-プロペン酸; BBBB)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)
    プロポキシ)フェニル)-2-メチル-E-プロペン酸; CCCC)5-(2-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキ
    シ)プロポキシ)フェニル)エチル)-1H-テトラゾール; DDDD)3-(2-(3-(2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェノキシ)
    プロポキシ)-4-(4-カルボキシブチルオキシ)フェニル)プロピオン酸; EEEE)5-[3-[4-(4-フルオロフェニル)-2-エチル-5-ヒドロキシフェノキシ]プロ
    ポキシ]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-2-オン; FFFF)3-(3-{3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェニルオキ
    シ]プロポキシ}フェニル)プロピオン酸; GGGG)3-(3-{3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェニルオキ
    シ]プロポキシ}-4-プロピルフェニル)プロピオン酸ナトリウム塩; HHHH)3-(4-{3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェニルオキ
    シ]プロポキシ}-3-プロピルフェニル)プロピオン酸; IIII)3-(3-{3-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシフェニルオキ
    シ]プロポキシ}-2-プロピルフェニル)プロピオン酸; JJJJ)3-{3-[3-(2-エチル-5-ヒドロキシフェニルオキシ)プロポキシ]-2-プロピ
    ルフェニル}プロピオン酸2ナトリウム塩;および KKKK)2-[3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フルオロフェニル)フェノキシ]
    プロポキシ]ベンゾイル]安息香酸2ナトリウム塩 ヘミ水和物。
  36. 【請求項36】 ロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストが構造(式B): 【化49】 の化合物、すなわち、2-[2-プロピル-3-[3-[2-エチル-5-ヒドロキシ-4-(4-フル
    オロフェニル)フェノキシ]プロポキシ]フェノキシ安息香酸、またはその医薬的
    に許容される塩である請求項21または22または25記載の方法。
  37. 【請求項37】 抗癌剤が、治療的有効量の式: 【化50】 で示される2',2'-ジフルオロヌクレオシド抗癌剤およびその医薬的に許容される
    塩である請求項21記載の方法 [式中、R1は水素または 【化51】 である。 R2は式: 【化52】 【化53】 の1つで定義される塩基である。 XはNまたはC-R4である。 R3は水素、C1-C4アルキル、または 【化54】 である。 R4は水素、C1-C4アルキル、アミノ、ブロモ、フルオロ、クロロ、またはヨー
    ドである。 R5は、それぞれ独立して水素またはC1-C4アルキルである。]。
  38. 【請求項38】 哺乳動物患者に治療的有効量のロイコトリエン(LTB4)アン
    タゴニストおよび治療的有効量の2',2'-ジフルオロヌクレオシド抗癌剤(ここで
    、該抗癌剤はゲムシタビン塩酸であり、ロイコトリエン(LTB4)アンタゴニストは
    、構造(式B): 【化55】 の化合物である)またはその医薬的に許容される塩を投与することにより該患者
    の癌を治療する方法。
  39. 【請求項39】 LTB4アンタゴニストと抗癌剤との重量比が1:100〜100:1
    である請求項21または22または38に記載の方法。
  40. 【請求項40】 LTB4アンタゴニストおよび抗癌剤の複合用量重量が0.5〜
    約300mg/kg/日である請求項21または22または23記載の方法。
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