JP2003512343A - 脂肪酸によるソルビトールの直接エステル化方法 - Google Patents

脂肪酸によるソルビトールの直接エステル化方法

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JP2003512343A JP2001531767A JP2001531767A JP2003512343A JP 2003512343 A JP2003512343 A JP 2003512343A JP 2001531767 A JP2001531767 A JP 2001531767A JP 2001531767 A JP2001531767 A JP 2001531767A JP 2003512343 A JP2003512343 A JP 2003512343A
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Abstract

(57)【要約】 低カロリー脂肪代替物として有用なソルビトール脂肪酸エステル類の混合物が直接エステル化方法によって製造される。この方法は、ソルビトールを、任意にエステル化触媒の存在下で、遊離脂肪酸で直接エステル化することを含む。生成されるソルビトールエステルは、約3〜約5.5の範囲の平均ヒドロキシル置換度を有する。この部分的エステル化は、不都合な生理的副作用、又は添加剤の必要なしに、低カロリー脂肪代替物として役立つエステル類の混合物をもたらす。更に、この直接エステル化方法は、多量の有機溶媒又は漂白剤の必要なしに進行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 I.発明の分野 本発明は、直接エステル化方法によるソルビトール脂肪酸エステルの製造方法
に関するものである。より詳細に述べれば、本発明の直接エステル化方法は、約
3〜約5.5脂肪酸エステル基の範囲のヒドロキシル置換度を有する、低カロリ
ー脂肪代替物として有用なソルビトール脂肪酸エステル類の混合物の製造方法に
関する。
【0002】 II.従来技術の説明 高脂肪食に関連する肥満及び動脈硬化症等の健康上の問題には常に関心がよせ
られており、本来は高カロリー脂肪を含む食物の新しい処方が開発されている。
これらの処方物は“ダイエット”、“ライト”及び“低カロリー”等と呼ばれる
ことが多く、本来存在する脂肪の代わりに脂肪代替物を用いて製造され、それに
よって脂肪含有量を減らしている。或るソルビトール脂肪酸エステル類及びポリ
エステル類がこのような脂肪代替物として使用できることは一般に知られている
【0003】 ソルビトール脂肪酸エステルは種々の方法によって製造することができる。こ
れらの方法には、メチル、エチル又はグリセロール脂肪酸エステルでのソルビト
ールのエステル交換(米国特許第5,458,910号及び第5,612,08
0号)、脂肪酸でのソルビトールの酵素触媒直接エステル化(米国特許第4,6
14,718号)、及び脂肪酸塩化物又は脂肪酸無水物でのソルビトールのアシ
ル化がある。
【0004】 ソルビトール脂肪酸エステルを生成する方法によって、ソルビトール脂肪酸エ
ステルは種々の程度のヒドロキシル置換度を含み、又種々の比率の無水ソルビト
ールエステルを含む。例えば、ソルビトールを脂肪酸塩化物でアシル化すること
によってエステル化を行う際には、その生成物は、概して無水ソルビトールエス
テルをほとんど又は全く含まない。それに対して、ソルビトールを塩基性条件下
で脂肪酸メチルエステルでエステル交換する場合、ソルビトール脂肪酸エステル
の約15−20%が無水ソルビトールのエステルである生成物が生ずる。更に、
製造方法によっては、ソルビトール脂肪酸エステル生成物は種々の程度の色を含
むことがある。容認し得るほど低い色レベルを得るには有機溶媒及び漂白剤が必
要となることがある。
【0005】 乳化剤として有用なソルビタン及びソルビドの脂肪酸モノ−及びジエステルを
、高温でのソルビトールと脂肪酸との直接的塩基性触媒反応によって製造し得る
こともまた、一般に知られている。このような方法は、例えばブラウン(Bro
wn)の米国特許第2,322,820号に開示されている。
【0006】 十分低い色値を有するソルビトール脂肪酸エステル類と無水ソルビトール脂肪
酸エステル類との混合物を製造するこれまでの方法(例えば、米国特許第5,4
58,910号及び第5,612,080号に示されるような方法)は、ソルビ
トールと、アルカリ金属脂肪酸石鹸と、高価な脂肪酸アルキルエステルの過剰量
と、塩基性触媒との混合物を加熱することを含むエステル交換工程を含む。この
ような方法では、容認し得る生成物純度及び色を得るために、必然的に有機溶媒
及び漂白剤の使用が必要である。しかしながら、そのような溶媒及び漂白剤の使
用は、環境的及び行政的懸念のために著しく制限される。
【0007】 従って、本発明の目的は、特定のヒドロキシル置換度を有し、低カロリー脂肪
代替物としてそれらを使用可能とするのに十分低い色値を有するソルビトール脂
肪酸エステル類混合物を、有機溶媒及び漂白剤を必要とせずに、従ってこれらの
潜在的な規制上の障壁を実質的に取り除いて、製造する方法を開発することであ
る。本発明は、これまでに知られている方法より費用効果的で、より簡単である
という付加的利点を有する。コストの節約及び製造方法の簡易化は、主として、
処理段階数の著しい減少及び有機溶媒の使用の実質的回避によって実現される。
【0008】 発明の概要 ソルビトール脂肪酸エステルを低カロリー脂肪代替物として使用する際には、
生成物のヒドロキシル置換度と色が重要な特性であることが多い。漂白剤や、メ
タノール、ヘキサン、又はヘプタン型溶媒等の規制された有機溶媒を使用しない
製造プロセスであることも好都合である。
【0009】 本発明は、ソルビトール脂肪酸エステルと無水ソルビトール脂肪酸エステルと
の混合物を、比較的安価な遊離脂肪酸を用いて製造するための一般的方法を提供
することによって上述の目的に取り組む。この方法は、任意にエステル化触媒の
存在のもとで、ソルビトールを遊離脂肪酸で直接エステル化する段階を含むもの
である。
【0010】 従って、本発明はソルビトールを脂肪酸で直接エステル化する方法に関する。
より詳細に述べれば、この方法により、低い色値を有し、約3〜約5.5の範囲
のヒドロキシル置換度を有する生成物が得られる。その上、この方法は有機溶媒
及び漂白剤の非存在下で好都合に行うことができる。
【0011】 他の実施態様において、本発明は直接エステル化方法によって低カロリー脂肪
代替物として有用なソルビトール脂肪酸エステル類の混合物を製造する方法に関
する。
【0012】 更に他の実施態様において、本発明は、上記直接エステル化方法によって製造
される、低カロリー脂肪代替物として有用な、ソルビトール脂肪酸エステル類及
び無水ソルビトール脂肪酸エステル類の混合物に関する。
【0013】 発明の詳細な説明 ソルビトールは、エステル化できるヒドロキシル基を6個含む六炭素糖アルコ
ールである。ソルビトールの一無水物型は、エステル化できるヒドロキシル基を
4個含む。本発明では、ソルビトールを遊離脂肪酸によって直接的にエステル化
する。脂肪酸は炭素原子2〜22個の炭化水素鎖を有する飽和又は不飽和カルボ
ン酸である。用語“遊離脂肪酸”とは、その脂肪酸が、少なくとも1個の遊離カ
ルボキシル(カルボキシレート)基を有する形で存在することを意味する。本発
明のエステル化生成物の混合物には、トリエステルからヘキサエステルまでのソ
ルビトールエステル種が著量存在し、平均ヒドロキシル置換度は約3〜約5.5
の範囲である。いくつかの実施態様では、無水ソルビトールのトリエステル及び
テトラエステルも著量存在する。一例として、約5の平均ヒドロキシル置換度と
は、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)によって測定して、各個々のエ
ステル種の重量に基づくソルビトール脂肪酸エステル種混合物全体のヒドロキシ
ル置換度の加重平均値が約5であることを意味する。
【0014】 低カロリー脂肪代替物として用いる際には、本発明のソルビトール脂肪酸エス
テルは従来技術の高度にエステル化されたポリオールポリエステル類に優る利点
を示す。部分的エステル化であることにより、ソルビトールエステル類は哺乳動
物の腸内リパーゼによって部分的に加水分解される。本発明を理論によって束縛
する意図はないが、高度にエステル化されたポリオールポリエステル類のような
代謝不可能の脂肪代替物は、脂溶性ビタミン類及びその他の親油性栄養素を腸内
容物の油相に分配する(即ち、抽出する)ことによって、それらの吸収を阻害す
ると考えられ、又このプロセスは部分的に加水分解されたソルビトールエステル
では著しく減少されると考えられる。更に、部分的に加水分解されたエステルで
は、好ましくない生理的副作用が最小限になると考えられる。なぜならば、それ
らの界面活性剤的特性が、胃腸管内の乳化を容易にするからである。
【0015】 コントロールされた平均ヒドロキシル置換度に加えて、本発明のソルビトール
脂肪酸エステル混合物類が低カロリー脂肪代替物として有用であるためには、生
成物の色レベルが低くなければならない。このような利用のために容認できる最
終生成物の色レベルはロビボンドのレッドスケール(Lovibond red scale)で約
5以下の色レベルであり、約1.5以下であるのが好ましい。色の発生に関して
影響する一要因は、出発原料である遊離脂肪酸の純度である。生成物における色
の発生は、ロビボンドのレッドスケール及びAOCS−色調計(ティントメータ
ー)カラースケールを備えた“ウェッソン(Wesson)”5.25インチカ
ラムを用いてモニターされる(AOCS公式法Cc13b−45)。
【0016】 上述のように、エステル化反応に用いられる遊離脂肪酸(FFA:free fatty acid)類の純度が最終生成物の色に影響するらしい。FFAは、酸化分解生成
物を本質的に含んでいないものでなければならない。酸化分解生成物を本質的に
含んでいないとは、最終生成物であるソルビトール脂肪酸エステル混合物を容認
できない程変色させるのに不十分な量の不純物しか存在しないことを意味する。
FFAは、本来それらの対応する脂肪酸メチルエステル類より酸化安定性が低く
、酸化分解プロセスに対して化学的に敏感である。そのためFFAは、定常的窒
素スパージ(散布)等、種々の方法によって実質的に酸素を含まない環境中に保
存するのが好ましい。更に、好適には、全工程を通じてFFAの酸化分解生成物
をモニターし、このような分解生成物を全て除去するために精製するべきである
【0017】 有用なFFAの例としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプリル酸、カプロ
ン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペラルゴン酸、ミリストレン酸
(myristoleic acid)、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、リシノール酸、ウンデカン酸、リノール酸、リノレイン酸、エレオステ
アリン酸、エライジン酸、アラキジン酸、アラキドン酸、ベヘン酸及びエルカ酸
がある。FFA類の混合物又はブレンドも用いることができ、例えば非水素化(
非硬化)、部分水素化(部分硬化)、又は水素化(硬化)の、大豆油、ベニバナ
油(サフラワーオイル)、ヒマワリ油、ココア脂(カカオバター)、コフネオー
トムギ(cohune oat)油、タカムウクフバ(tucum ucuhuba)油、ゴマ油、ピー
ナツ油(落花生油)、コーン油、オリーブ油、米糠油、カノラ(canola)油、バ
バスーナッツ(babassu nut)油、ココナツ油、パーム核油、シアナッツ(shea
nut)油、綿実油、菜種油、及びパーム油(ヤシ油);又は乳脂肪、タロー(獣
脂)又はラードから得られるものである。本発明に有用なFFAは、一般的には
天然脂肪又は油から誘導され、高−オレイン酸ヒマワリ油(high-oleic sunflow
er oil)から誘導されるものが好ましい型である。
【0018】 天然に存在する脂肪及び油の酸化分解経路は広く報告されている。FFAブレ
ンド中の酸化分解生成物は過酸化物試験(ペルオキシドテスト)を用いて容易に
検出される。過酸化物価の測定には、酸化分解の前駆体であるヒドロペルオキシ
ドの生成程度を調べる湿式化学ヨードメトリー検定が含まれる。しかし、酸化が
進み、分解しやすい脂肪酸が分解し始めるにつれて、過酸化物濃度は結局は減少
する。このため、過酸化物価のみでは、ある状況下では不正確な結果に導くこと
がある。より正確な純度を示す方法として、チオバルビツル酸又はp−アニシジ
ン比色検定等、種々のカルボニル検出法のうち1つを用いることもできる。
【0019】 概して、酸化分解生成物は、それらが由来する脂肪酸より鎖が短く、化学的に
より揮発性である。そのため、それまでに生成した分解生成物の大部分は真空蒸
留精製によって除去される。粘土(クレー)及び活性炭等の吸着剤の添加は、ア
ルデヒド類及びケトン類のような一般的により極性の大きい分解生成物を除去す
る有効な手段となりうる。
【0020】 更に、色の発生をコントロールし、最小にするために、吸着剤をエステル化反
応混合物に添加することができる。油加工工業では、活性炭及び粘土を用いて食
用油の色体を減らすのは普通である。これらの固体は、一般的に極性混入物に物
理的に結合することによって作用する。本発明においては、少量の吸着剤がヒド
ロペルオキシドの生成を好都合にコントロールすることができる。好ましくは、
FFA類が酸化分解生成物を本質的に含まないことを確実にすることによって、
吸着剤の使用を最小にすることができる。本発明に有用な吸着剤には、粘土及び
活性炭がある。
【0021】 本発明において、ソルビトールは、平均約3〜約5.5個のヒドロキシル基を
、約2〜約22個の炭素原子を含む脂肪酸でエステル化される。本発明の好まし
い実施態様では、平均約4〜約5.5個のヒドロキシル基がエステル化され、最
も好ましくは平均約4〜約5個のヒドロキシル基がエステル化される。ヒドロキ
シル置換度は、反応温度及び反応時間に関係する。ヒドロキシル置換度、無水物
濃度、反応完了、及び色発生に影響を与える付加的な要因としては、反応系から
の空気及び水の排除、反応体及び石鹸触媒の濃度、真空の使用、及び吸着剤の使
用がある。
【0022】 反応温度が上昇するにつれて、反応速度も増加する。より高い温度では、反応
がより完全なヒドロキシル置換に向かって進み、その結果ヘキサエステルの割合
がより高まり、モノ、ジ、及びトリエステルの割合は低くなる。温度が上昇する
際には、全体的ヒドロキシル置換度及び適当なエステル分布を、反応時間のコン
トロール(即ち、反応時間の短縮)によって或る程度調節することができる。温
度を約170℃〜約260℃の範囲にコントロールするのが好ましく、約170
℃〜約190℃の範囲がより好ましい。
【0023】 反応時間延長の効果は、その反応をより完全なヒドロキシル置換の方向に向け
ることである。反応時間が長すぎると、ヘキサエステル類の割合が容認不可能な
レベルに近づく。他方、反応時間が短すぎると、不十分にエステル化された生成
物をもたらす。又、反応時間が増加するにつれて無水のテトラエステルの濃度が
最大値に達するようにみえる。好ましい反応時間は、約1時間半〜約24時間の
範囲であり、約2時間〜約8時間がより好ましい。
【0024】 本発明の方法は、大気圧又は大気圧以下の圧力下で行うのが好ましい。真空を
用いて反応をより完全なヒドロキシル置換の方向に向けるというやり方は、処理
の派生効果を有する。例えば、反応速度は有意に高まるが、ヘキサ置換及び無水
物エステルの生産が増加する。更に、この反応は、酸素の存在下では色の生成に
対して敏感であるから、反応器内への空気の漏れは、本質的に少しも許されない
【0025】 一般に、反応混合物におけるFFAのソルビトールに対する比が増加するにつ
れて、エステル化反応はより完全なヒドロキシル置換の方向に向かう。FFAの
ソルビトールに対するモル比は、所望のヒドロキシル置換度をもたらすのに十分
でなければならない。より詳細に述べるならば、FFAのソルビトールに対する
(FFAとソルビトールとの)モル比は、十分なエステル化度をもたらすために
は少なくとも5:1であるのが好ましい。約15:1より大きい比では、利点は
ほとんど得られず、未反応のFFAを除去するためにより長い時間が必要となる
。好ましいモル比の範囲は約6:1〜約15:1であり、特に好ましい範囲は約
7:1〜約12:1である。
【0026】 本発明の方法は、実質的に触媒を使用しない条件下で、或いはエステル化触媒
の存在下で行うことができる。エステル化触媒を用いる際には、その触媒はアル
カリ金属石鹸、アルカリ土類金属石鹸、無機酸、カルボン酸、ポリカルボン酸、
又は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、アルミニウム又は亜鉛の塩
、酸化物又は水酸化物でよい。使用するならば、エステル化触媒はアルカリ金属
石鹸触媒が好ましい。
【0027】 アルカリ金属石鹸触媒を用いる場合、石鹸触媒の量はエステル化度及びヒドロ
キシル置換分布に比較的小さい影響しか与えない。実際問題として、より少ない
石鹸生成が反応の進行をより容易にする。より低濃度の石鹸触媒は反応を不十分
にし、より高濃度の石鹸は、遠心分離によってのみ破壊できる処置しにくい乳濁
液の形成をもたらす傾向にある。石鹸触媒の量は反応を触媒する十分な量である
べきである。好ましい範囲はソルビトール1モルあたりアルカリ金属石鹸触媒約
0.3モル〜約1.5モルであり、特に好ましい範囲はソルビトール1モルあた
りアルカリ金属石鹸触媒約0.5モル〜約1.0モルである。
【0028】 石鹸触媒は、遊離脂肪酸とアルカリ金属化合物との混合物を均質な石鹸触媒が
形成されるまで加熱して、それからその石鹸触媒をソルビトールと一緒にして反
応混合物を形成することを含む、予備的反応段階において形成することができる
。或いは、石鹸触媒は、アルカリ金属化合物を反応混合物中の遊離脂肪酸及びソ
ルビトールと一緒にすることによってその場(イン シトゥー(in situ))で
形成することができる。どちらの場合も、石鹸触媒を形成するために使用するア
ルカリ金属化合物は、好ましくは水酸化カリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム(炭酸水素ナトリウム)又はこれらの
混合物である。
【0029】 又、全体的反応速度に重要なのは、反応混合物からの水の除去である。反応は
本質的に水の無い条件のもとで行われるのが好ましい。本質的に水が無いとは、
約3〜約5.5の平均ヒドロキシル置換度を有する生成物の形成を阻止するのに
十分な量の水は存在しないことを意味する。もしも反応の初期段階において水が
形成されるにまかせるならば、反応は正しくは進行せず、ジ−、トリ−及びテト
ラ−エステルがペンタ−及びヘキサエステルを上回る。水のレベルをコントロー
ルする方法としては、反応中における窒素スパージ(散布)の使用及び真空の使
用等がある。
【0030】 本発明の好ましい実施態様において、未反応の遊離脂肪酸は反応の終わりに真
空蒸留を用いて反応混合物中の生成物から分離され、その後のエステル化反応混
合物に再循環される。未反応遊離脂肪酸の、その後のエステル化反応への再循環
は、本発明の方法の経済面を改善する。本発明の典型的な再循環路には、約50
%の再循環遊離脂肪酸と約50%の新鮮遊離脂肪酸とをブレンドすることが含ま
れる。ただしこの比は種々変化させることができる。多数回再循環を行っても、
エステル分布又は遊離脂肪酸組成に関して、最終生成物に有意な影響は認められ
なかった。その上、このプロセス中の全ての段階において、遊離脂肪酸の比率は
概ね互いによく一致している。前述のように、再循環される遊離脂肪酸の純度に
は注意しなければならない。
【0031】 更に、反応体は過剰の遊離脂肪酸に溶解されるから、これら反応体を溶解する
ための有機溶媒を使用する必要がない。そのため、このより簡単な本発明の方法
は、有機溶媒及び漂白剤の必要性をなくし、処理中の乳濁液破壊と関連する諸問
題も排除する。
【0032】 本発明を一般的用語で記載してきたが、次に特定の実施例を参照する。これら
の実施例は本発明を制限するためのものでなく、本発明の範囲は添付の請求の範
囲によって決まることを理解されたい。
【0033】 例1 実験室規模、180℃ ソルビトール1モルあたり水酸化カリウム1.0モル及び脂肪酸10モル オレイン酸60グラム(212ミリモル)と、水酸化カリウムペレット1.2
グラム(21.3ミリモル)との混合物を、ほぼ均質になるまで、撹拌しながら
125℃に加熱し、粉末ソルビトール3.88グラム(21.3ミリモル)を加
えた。約30mmHgに減圧し、撹拌を1時間続けた。温度を170−180℃
に高め、撹拌を約16時間続けた。分析によると、生成物はオレイン酸20.1
%、ソルビトールジオレエート0.1%、ソルビトールトリオレエート1.5%
、ソルビトールテトラオレエート8.1%、無水ソルビトールテトラオレエート
7.6%、ソルビトールペンタオレエート32.6%、及びソルビトールヘキサ
オレエート30.0%を含んでいた。ソルビトールポリオレエートの平均ヒドロ
キシル置換度は5.0であった。
【0034】 例2 実験室規模、200℃ ソルビトール1モルあたり水酸化カリウム1.0モル及び脂肪酸10モル オレイン酸30グラム(106ミリモル)と、粉末水酸化カリウム0.6グラ
ム(10.6ミリモル)との混合物を、減圧下(約30mmHg)で撹拌しなが
ら均質になるまで145℃に加熱し、粉末ソルビトール1.94グラム(10.
6ミリモル)を加えた。温度を200℃に高め、撹拌を4.3時間続けた。分析
によると、生成物はオレイン酸23.3%、ソルビトールジオレエート0.3%
、ソルビトールトリオレエート1.8%、ソルビトールテトラオレエート5.6
%、無水ソルビトールテトラオレエート23.0%、ソルビトールペンタオレエ
ート25.3%、及びソルビトールヘキサオレエート20.7%を含んでいた。
ソルビトールポリオレエートの平均ヒドロキシル置換度は4.7であった。
【0035】 例3 実験室規模、200℃ ソルビトール1モルあたり水酸化カリウム0.1モル及び脂肪酸5.5モル オレイン酸16.4グラム(58.1ミリモル)と、粉末水酸化カリウム0.
06グラム(1.1ミリモル)との混合物を、均質になるまで撹拌しながら10
0℃に加熱し、粉末ソルビトール1.94グラム(10.6ミリモル)を加えた
。約30mmHgまで減圧し、温度を150℃に高め、1時間撹拌し続け、温度
を200℃に高め、そして6.8時間撹拌し続けた。分析によると、生成物は検
出可能量のオレイン酸は含まず、ソルビトールジオレエート0.3%、ソルビト
ールトリオレエート7.4%、ソルビトールテトラオレエート14.0%、無水
ソルビトールテトラオレエート15.4%、ソルビトールペンタオレエート36
.5%、及びソルビトールヘキサオレエート26.4%を含んでいた。ソルビト
ールポリオレエートの平均ヒドロキシル置換度は4.6であった。
【0036】 例4 実験室規模、180℃ ソルビトール1モルあたり水酸化カリウム1.0モル及び脂肪酸10モル トリサン(Trisun)80高−オレイン酸ヒマワリ油(SVOエンタープ
ライズ)から誘導された脂肪酸15.0グラム(53ミリモル)と、粉末水酸化
カリウム0.3グラム(5.3ミリモル)との混合物を、真空下(約30mmH
g)、130℃で均質になるまで撹拌し、粉末ソルビトール0.97グラム(5
.3ミリモル)を加えた。温度を180℃に高め、そして撹拌を6時間続けた。
分析によると、生成物は脂肪酸26.5%、微量のソルビトールジエステル、ソ
ルビトールトリエステル3.1%、ソルビトールテトラエステル12.5%、無
水ソルビトールテトラエステル14.7%、ソルビトールペンタエステル34.
5%、及びソルビトールヘキサエステル8.6%を含んでいた。平均ヒドロキシ
ル置換度は4.6であった。
【0037】 例5 実験室規模、180℃ ソルビトール1モルあたり水酸化カリウム1.5モル及び脂肪酸8モル オレイン酸23.9グラム(84.6ミリモル)と、粉末水酸化カリウム0.
9グラム(15.9ミリモル)との混合物を、真空下(約30mmHg)、12
0−150℃で、均質になるまで撹拌し、粉末ソルビトール1.94グラム(1
0.6ミリモル)を加えた。温度を180℃に高め、撹拌を4.7時間続けた。
分析によると、生成物は脂肪酸22.5%、ソルビトールジオレエート2.0%
、ソルビトールトリオレエート18.0%、ソルビトールテトラオレエート26
.1%、無水ソルビトールテトラオレエート8.8%、ソルビトールペンタオレ
エート20.6%、及びソルビトールヘキサオレエート2.0%を含んでいた。
ソルビトールポリオレエートの平均ヒドロキシル置換度は3.9であった。
【0038】 例6 実験室規模、180℃ ソルビトール1モルあたり水酸化カリウム0.8モル及び脂肪酸8モル トリサン(Trisun)80高−オレイン酸ヒマワリ油(SVOエンタープ
ライズ)から誘導された脂肪酸60.79グラム(215.2ミリモル)と、粉
末水酸化カリウム1.23グラム(21.9ミリモル)と、粉末ソルビトール4
.90グラム(26.9ミリモル)との混合物を、大気圧下、窒素雰囲気中で撹
拌しながら180℃に加熱し、この温度に6時間保持した。加熱及び反応中に、
反応フラスコを通る約500ミリリットル/分の窒素流を維持し、エステル化反
応によって生成する水分を除去した。反応中に取り出されたサンプルの分析によ
ると、この反応混合物は下記の組成を有していた。
【0039】 180℃で4時間後、反応混合物は脂肪酸41.1%を含み、ソルビトールエ
ステル類の分布は重量で、ジエステル0.4%、トリエステル10.4%、テト
ラエステル28.0%、無水テトラエステル14.1%、ペンタエステル40.
0%、及びヘキサエステル7.1%であった。平均ヒドロキシル置換度は4.3
0であった。
【0040】 180℃で5時間後、反応混合物は脂肪酸39.9%を含み、ソルビトールエ
ステル類の分布は重量で、ジエステル0.0%、トリエステル5.1%、テトラ
エステル17.7%、無水テトラエステル16.9%、ペンタエステル46.3
%、及びヘキサエステル14.0%であった。平均ヒドロキシル置換度は4.5
7であった。
【0041】 180℃で6時間後、反応混合物は脂肪酸38.8%を含み、ソルビトールエ
ステル類の分布は重量で、ジエステル0.0%、トリエステル3.0%、テトラ
エステル10.9%、無水テトラエステル18.9%、ペンタエステル46.0
%、及びヘキサエステル21.1%であった。平均ヒドロキシル置換度は4.7
4であった。
【0042】 例7 実験室規模、180℃ ソルビトール1モルあたり水酸化カリウム1.0モル、炭酸カリウム0.33 モル及び脂肪酸8モル トリサン(Trisun)80高−オレイン酸ヒマワリ油(SVOエンタープ
ライズ)から誘導された脂肪酸60.79グラム(215.2ミリモル)と、粉
末水酸化カリウム1.50グラム(26.7ミリモル)と、粉末炭酸カリウム1
.23グラム(8.9ミリモル)と、粉末ソルビトール4.90グラム(26.
9ミリモル)との混合物を、大気圧下、窒素雰囲気中で撹拌しながら180℃に
加熱し、この温度に6時間保持した。加熱及び反応中に、反応フラスコを通る約
500ミリリットル/分の窒素流を維持し、エステル化反応によって生成する水
分を除去した。反応中に取り出されたサンプルの分析によると、この反応混合物
は下記の組成を有していた。
【0043】 180℃で4時間後、反応混合物は脂肪酸43.0%を含み、ソルビトールエ
ステル類の分布は重量で、ジエステル3.2%、トリエステル20.2%、テト
ラエステル32.4%、無水テトラエステル9.6%、ペンタエステル29.8
%、及びヘキサエステル4.8%であった。平均ヒドロキシル置換度は3.95
であった。
【0044】 180℃で5時間後、反応混合物は脂肪酸37.8%を含み、ソルビトールエ
ステル類の分布は重量で、ジエステル1.4%、トリエステル14.6%、テト
ラエステル28.6%、無水テトラエステル11.8%、ペンタエステル36.
2%、及びヘキサエステル7.3%であった。平均ヒドロキシル置換度は4.1
7であった。
【0045】 180℃で6時間後、反応混合物は脂肪酸37.0%を含み、ソルビトールエ
ステル類の分布は重量で、ジエステル0.1%、トリエステル7.0%、テトラ
エステル21.6%、無水テトラエステル13.7%、ペンタエステル46.0
%、及びヘキサエステル11.8%であった。平均ヒドロキシル置換度は4.5
0であった。
【0046】 例8 実験室規模、180℃ ソルビトール1モルあたり炭酸カリウム0.4モル及び脂肪酸8モル トリサン(Trisun)80高−オレイン酸ヒマワリ油(SVOエンタープ
ライズ)から誘導された脂肪酸60.80グラム(215.2ミリモル)と、粉
末炭酸カリウム1.48グラム(10.7ミリモル)と、粉末ソルビトール4.
90グラム(26.9ミリモル)との混合物を、大気圧下、窒素雰囲気中で撹拌
しながら180℃に加熱し、この温度に6時間保持した。加熱及び反応中に、反
応フラスコを通る約500ミリリットル/分の窒素流を維持し、エステル化反応
によって生成する水分を除去した。反応中に取り出されたサンプルの分析による
と、この反応混合物は下記の組成を有していた。
【0047】 180℃で4時間後、反応混合物は脂肪酸42.1%を含み、ソルビトールエ
ステル類の分布は重量で、トリエステル7.8%、テトラエステル20.8%、
無水テトラエステル20.2%、ペンタエステル42.2%、及びヘキサエステ
ル9.0%であった。平均ヒドロキシル置換度は4.41であった。
【0048】 180℃で5時間後、反応混合物は脂肪酸38.6%を含み、ソルビトールエ
ステル類の分布は重量で、トリエステル4.3%、テトラエステル12.7%、
無水テトラエステル22.8%、ペンタエステル44.8%、及びヘキサエステ
ル15.3%であった。平均ヒドロキシル置換度は4.59であった。
【0049】 180℃で6時間後、反応混合物は脂肪酸37.1%を含み、ソルビトールエ
ステル類の分布は重量で、トリエステル2.5%、テトラエステル9.2%、無
水テトラエステル22.8%、ペンタエステル42.4%、及びヘキサエステル
23.1%であった。平均ヒドロキシル置換度は4.74であった。
【0050】 例9 パイロットプラント規模、179℃ ソルビトール1モルあたり水酸化カリウム0.9モル及び脂肪酸8モル トリサン(Trisun)80高−オレイン酸ヒマワリ油(SVOエンタープ
ライズ)から誘導された脂肪酸28.7キログラム(101.6モル)と、90
%水酸化カリウム0.71キログラム(11.4モルのKOH)と、ソルビトー
ル2.32キログラム(12.6モル)との混合物を、エステル化反応によって
生成する水分を除去するために窒素スパージを行うと共に、大気圧の窒中で撹拌
しながら178−179℃に加熱し、この温度に5.2時間保持した。混合物を
約120℃まで冷まし、水6.8リットルと濃硫酸0.71キログラムとの混合
物に撹拌しながら加えた。油層を分離し、水3.4リットル+16%硫酸0.3
5キログラムで洗い、水3.4リットル+16%硫酸0.3キログラムで洗い、
その後水3.4リットルで洗い、そして減圧下(1.5mmHg)で0.5時間
、81−87℃で蒸留することによって残留水を除去した。ジャケット温度30
0℃の薄膜エバポレータ中で、4−19mmHgの真空ストリッピングによって
遊離脂肪酸を除去した。生成物は、脂肪酸0.3%、ソルビトールジエステル0
.4%、ソルビトールトリエステル6.2%、ソルビトールテトラエステル16
.6%、無水ソルビトールテトラエステル19.1%、ソルビトールペンタエス
テル37.0%、及びソルビトールヘキサエステル20.5%を含む油14.1
キログラムであった。平均ヒドロキシル置換度は4.6であった。
【0051】 例10 パイロットプラント規模、179℃ ソルビトール1モルあたり水酸化カリウム0.9モル及び脂肪酸9モル トリサン80高−オレイン酸ヒマワリ油(SVOエンタープライズ)から誘導
された脂肪酸32.3キログラム(114.0モル)と、90%水酸化カリウム
0.71キログラム(11.4モルのKOH)と、ソルビトール2.32キログ
ラム(12.6モル)と、DarcoKBB活性炭(アメリカン ノリット(Am
erican Norit)0.9キログラムとの混合物を、エステル化反応によって生成す
る水を除去するために0.5立方フィート/分の窒素スパージを行うと共に、大
気圧の窒素中で撹拌しながら175−183℃に加熱し、この温度に8時間保持
した。混合物を約140℃まで冷まし、水6.8リットルと濃硫酸0.71キロ
グラムとの混合物に撹拌しながら加えた。油層を分離し、水3.4リットル+1
6%硫酸0.2キログラムで洗い、水3.4リットル+16%硫酸0.25キロ
グラムで洗い、その後水3.4リットルで洗い、そして減圧下(約1mmHg)
で1.3時間、85℃で蒸留することによって残留水を除去した。混合物を珪藻
土濾過助剤(“スーパー−セル(Super-Cell)”)と共に濾過し、その後ジャケ
ット温度298℃の薄膜エバポレータ中で、5−6mmHgの真空ストリッピン
グによって遊離脂肪酸を除去した。生成物は、脂肪酸0.1%、ソルビトールジ
エステル0.1%、ソルビトールトリエステル2.7%、ソルビトールテトラエ
ステル13.7%、無水ソルビトールテトラエステル9.7%、ソルビトールペ
ンタエステル35.8%、及びソルビトールヘキサエステル37.9%を含む、
黄色油9.0キログラムであった。平均ヒドロキシル置換度は5.0で、最終的
色値はロビボンドのレッドスケールで1.0であった。
【0052】 例11 パイロットプラント規模、177℃ ソルビトール1モルあたり水酸化カリウム0.9モル及び脂肪酸8モル トリサン80高−オレイン酸ヒマワリ油(SVOエンタープライズ)から誘導
された脂肪酸57.4キログラム(202.9モル)と、90%水酸化カリウム
1.40キログラム(22.5モルのKOH)と、ソルビトール4.60キログ
ラム(25.0モル)と、DarcoKBB活性炭(アメリカン ノリット(Am
erican Norit))0.34キログラムとの混合物を、エステル化反応によって生
成する水を除去するために0.5立方フィート/分の窒素スパージを行うと共に
、大気圧の窒素中で撹拌しながら174−179℃に加熱し、この温度に6時間
保持した。混合物を約130℃まで冷まし、水13.6リットルと50%燐酸6
.2キログラムとの混合物に撹拌しながら加えた。油層を分離し、水6.8リッ
トル+50%燐酸0.12キログラムで2回洗い、水6.8リットルで1回洗い
、そして減圧下(200mmHg)で1.3時間、70−80℃で蒸留すること
によって残留水を除去した。混合物を珪藻土濾過助剤(“スーパー−セル(Supe
r-Cell)”)0.14キログラムと共に濾過し、その後ジャケット温度298℃
の薄膜エバポレータ中で、1−2mmHgの真空ストリッピングによって遊離脂
肪酸を除去した。生成物は、脂肪酸0.1%、ソルビトールジエステル0.2%
、ソルビトールトリエステル6.7%、ソルビトールテトラエステル20.4%
、無水ソルビトールテトラエステル10.8%、ソルビトールペンタエステル3
8.4%、及びソルビトールヘキサエステル23.5%を含む、黄色油30.6
キログラムであった。平均ヒドロキシル置換度は4.6であり、最終的色値はロ
ビボンドのレッドスケールで0.6であった。
【0053】 例12 パイロットプラント規模、177℃ ソルビトール1モルあたり水酸化カリウム0.5モル及び脂肪酸8モル トリサン80高−オレイン酸ヒマワリ油(SVOエンタープライズ)から誘導
された脂肪酸57.4キログラム(202.4モル)と、45%水酸化カリウム
溶液1.56キログラム(12.5モルのKOH)と、ソルビトール4.64キ
ログラム(25.2モル)と、DarcoKBB活性炭(アメリカン ノリット
(American Norit))0.34キログラムとの混合物を、エステル化反応によっ
て生成する水を除去するために0.5立方フィート/分の窒素スパージを行うと
共に、大気圧の窒素中で撹拌しながら175−178℃に加熱し、この温度に7
.5時間保持した。混合物を約130℃まで冷まし、水13.6リットルと濃硫
酸0.78キログラムとの混合物に撹拌しながら加えた。油層を分離し、水6.
8リットル+16%硫酸0.4キログラムで2回洗い、その後水6.8リットル
で1回洗い、そして減圧下(75−100mmHg)で1.7時間、85−96
℃で蒸留することによって残留水を除去した。混合物を珪藻土濾過助剤(“スー
パー−セル(Super-Cell)”)0.12キログラムと共に濾過し、そしてジャケ
ット温度298℃の薄膜エバポレータ中で、5−6mmHgの真空ストリッピン
グによって遊離脂肪酸を除去した。生成物は、脂肪酸0.2%、ソルビトールジ
エステル0.1%、ソルビトールトリエステル3.7%、ソルビトールテトラエ
ステル17.0%、無水ソルビトールテトラエステル9.8%、ソルビトールペ
ンタエステル39.9%、及びソルビトールヘキサエステル29.5%を含む、
黄色油30.5キログラムであった。平均ヒドロキシル置換度は4.8であり、
最終的色値はロビボンドのレッドスケールで0.4であった。
【0054】 例13 生成物分布に与える反応時間の影響 下記の棒グラフは反応生成物の組成を時間の関数として示す。反応時間が増加
するにつれて、平均置換度は増加し、ヘキサエステル濃度が増加する。又、反応
時間が進むと、無水のテトラエステル(アンヒドロテトラエステル)の濃度が最
大値を通過するようにみえることにも注目されたい。
【0055】 本発明を一般的用語で記載し、又特定の実施態様によって説明した。しかし、
これらの実施態様は単に例示であって、本発明はこれに制限されるものではない
。上記実施態様には、本発明の範囲内で広範囲の変更及び変形が可能であること
を理解されたい。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年12月24日(2001.12.24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ストウエル,ジュリアン 英国 イングランド シーティー 139イ ーアール サンドウィッチ ケント ナイ トライダー ストリート ザ ランパート 1 (72)発明者 マックグレイン,ポール アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94040 マウンテン ビュー ビーコン ストリート 110 (72)発明者 グロイツマッヘル,ゴードン アメリカ合衆国 コネチカット州 06340 グロトン クロスウィンズ ドライブ 34 (72)発明者 ボーデン,ジョージ ダブリュー アメリカ合衆国 フロリダ州 33946 ケ イプ ヘイズ スパニアーズ ロード 285 (72)発明者 フリン,ゲリー ジェイ アメリカ合衆国 コネチカット州 06355 ミスティク ヒルサイド ドライブ 2 (72)発明者 ジョンソン,ジョー ダブリュー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 12590 ワッピンガーズ フォールズ バンガロ ウ レーン 4 (72)発明者 アンダーソン,ジェイムズ エム アメリカ合衆国 コネチカット州 06811 ダンバリ チェンバーズ ロード 41 (72)発明者 テイシェイラ,ジョン アメリカ合衆国 コネチカット州 06355 ミスティク ホイットニ ロード 44 (72)発明者 ミラー,ジェイムズ ダブリュー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10560 ノース セイレム ブルーマー ロード 55 (72)発明者 ハウスマン,ラセル ジェイ アメリカ合衆国 コネチカット州 06333 イースト ライム オーバーブルック ロード 15 (72)発明者 チャン,ピン ダブリュー アメリカ合衆国 コネチカット州 06385 ウォーターフォード トランバル ロー ド 11 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC48 AD11 BA02 BA06 BA29 BA30 BA32 BA50 BC10 BC19 BC31 BD21 BD33 BD52 BD60 4H039 CA66 CD10 CD30 4H059 AA03 BA26 BA34 CA48 DA08 EA17

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソルビトール脂肪酸エステルと無水ソルビトール脂肪酸エス
    テルとの混合物の製造方法であって、 (a)ソルビトールと少なくとも1種類の遊離脂肪酸とを含む、本質的に水を含
    まない反応混合物であって、遊離脂肪酸とソルビトールとのモル比が少なくとも
    5:1である前記反応混合物を、平均ソルビトールヒドロキシル置換度が、ソル
    ビトール分子あたり約3〜約5.5脂肪酸基になるのに十分な温度及び時間で反
    応させ、それによってソルビトール脂肪酸エステル及び無水ソルビトール脂肪酸
    エステルを含むエステル化反応生成物混合物を生成する段階、 を含むことを特徴とする前記方法。
  2. 【請求項2】 前記反応混合物が更にエステル化触媒を含むことを特徴とす
    る請求項1の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記エステル化触媒が、アルカリ金属石鹸、アルカリ土類金
    属石鹸、無機酸、カルボン酸、ポリカルボン酸、及び、アルカリ金属、アルカリ
    土類金属、遷移金属、アルミニウム及び亜鉛の塩、酸化物及び水酸化物からなる
    群から選択されることを特徴とする請求項2の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記エステル化触媒がアルカリ金属石鹸であることを特徴と
    する請求項2の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記平均ソルビトールヒドロキシル置換度が約4.0〜約5
    .5脂肪酸基であることを特徴とする請求項1の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記遊離脂肪酸とソルビトールとのモル比が約5:1〜約1
    5:1であることを特徴とする請求項1の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記遊離脂肪酸とソルビトールとのモル比が約7:1〜約1
    2:1であることを特徴とする請求項1の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記反応混合物を段階(a)において約170〜約260℃
    の温度で反応させることを特徴とする請求項1の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記反応混合物を段階(a)において約170〜約190℃
    の温度で反応させることを特徴とする請求項1の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記反応混合物を段階(a)において約1時間半〜約24
    時間反応させることを特徴とする請求項1の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記反応混合物を段階(a)において約2〜約8時間反応
    させることを特徴とする請求項1の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記アルカリ金属石鹸触媒が、段階(a)の前記反応混合
    物に存在するアルカリ金属化合物及び前記少なくとも1種類の遊離脂肪酸からイ
    ン シトゥーで形成されることを特徴とする請求項4の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記アルカリ金属石鹸触媒が、段階(a)に先立って、ア
    ルカリ金属化合物と少なくとも1種類の遊離脂肪酸との混合物を加熱することを
    含む予備的段階において形成されることを特徴とする請求項4の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記アルカリ金属化合物が、水酸化カリウム、炭酸カリウ
    ム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、及びこれらの混合
    物からなる群から選択されることを特徴とする請求項12の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記アルカリ金属化合物が、水酸化カリウム、炭酸カリウ
    ム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、及びこれらの混合
    物からなる群から選択されることを特徴とする請求項13の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記アルカリ金属石鹸触媒が、反応混合物に存在するソル
    ビトール1モルあたり約0.3モル〜約1.5モルの範囲の量にて存在すること
    を特徴とする請求項4の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記少なくとも1種類の遊離脂肪酸が、酢酸、プロピオン
    酸、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸
    、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、エライジン酸、ミリ
    ストレイン酸、パルミトレイン酸、リシノール酸、エルカ酸、ステアリン酸、ア
    ラキジン酸、ベヘン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキ
    ドン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項
    1の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記少なくとも1種類の遊離脂肪酸が、大豆油、ベニバナ
    油、ヒマワリ油、ゴマ油、ピーナツ油、コーン油、オリーブ油、米糠油、カノラ
    油、菜種油、シアナッツ油、ババスーナッツ油、ココナツ油、パーム核油油、綿
    実油、パーム油、ココア脂、コフネオートムギ、タカムウクフバ(tacum ucuhub
    a)、乳脂肪、タロー、ラード、又はこれらの混合物からなる群から選択される
    非水素化、部分水素化、又は水素化油から得られることを特徴とする請求項1の
    製造方法。
  19. 【請求項19】 前記少なくとも1種類の脂肪酸が、酸化分解生成物を本質
    的に含まないことを特徴とする請求項1の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記反応混合物が更に活性炭及び粘土からなる群から選択
    される吸着剤を含むことを特徴とする請求項1の製造方法。
  21. 【請求項21】 更に、 (b)段階(a)の前記エステル化反応生成物から未反応の遊離脂肪酸を分離す
    る段階、 (c)段階(b)において分離した未反応の遊離脂肪酸から酸化分解生成物を除
    去する段階、及び (d)段階(c)から得られる、酸化分解生成物を含まない未反応の遊離脂肪酸
    を段階(a)の反応混合物に再循環させる段階、 を含むことを特徴とする請求項1の製造方法。
  22. 【請求項22】 段階(c)において未反応の遊離脂肪酸から酸化分解生成
    物を除去するために真空蒸留を用いることを特徴とする請求項21の製造方法。
  23. 【請求項23】 約4.0〜約5.5脂肪酸基のヒドロキシル置換度を有し
    、約5以下のロビボンドのレッドスケールによる色を示す、請求項1の製造方法
    によって製造されるソルビトール脂肪酸エステルと無水ソルビトール脂肪酸エス
    テルとの混合物。
  24. 【請求項24】 前記ロビボンドのレッドスケールによる色が約1.5以下
    である請求項23の混合物。
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