JP2003507451A - モノオレフィン類のニッケル触媒ヒドロシアノ化のための不溶性ルイス酸促進剤 - Google Patents

モノオレフィン類のニッケル触媒ヒドロシアノ化のための不溶性ルイス酸促進剤

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JP2003507451A JP2001518411A JP2001518411A JP2003507451A JP 2003507451 A JP2003507451 A JP 2003507451A JP 2001518411 A JP2001518411 A JP 2001518411A JP 2001518411 A JP2001518411 A JP 2001518411A JP 2003507451 A JP2003507451 A JP 2003507451A
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Abstract

(57)【要約】 ゼロ価ニッケル、ホスファイト配位子および不溶性ルイス酸促進剤の存在下、モノオレフィンをシアン化水素と反応させることにより、非環式モノオレフィンをその対応する末端有機ニトリルに変換するための改善された方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 本発明は、ゼロ価ニッケル、ホスファイト配位子およびルイス酸促進剤の存在
下でシアン化水素(HCN)とモノオレフィンを反応させることにより、非環式
モノオレフィンをその対応する末端有機ニトリル化合物に変換するための方法に
関する。
【0002】 ヒドロシアノ化触媒系、特にオレフィン類のヒドロシアノ化に関するものは、
当該技術においてよく知られている。たとえば、ペンテンニトリル(PN)を形
成するためのブタジエンのヒドロシアノ化、およびアジポニトリル(ADN)を
形成するためのペンテンニトリル(PN)の引き続くヒドロシアノ化のために有
用な系が、商業的に重要なナイロン合成の分野において知られている。単座ホス
ファイト配位子を有する遷移金属錯体を用いるオレフィン類のヒドロシアノ化は
、当該技術において充分に資料が提供されている。たとえば、米国特許第3,4
96,210号、同第3,631,191号、同第3,655,723号および
同第3,766,237号、並びにTolman, C. A.; McKinney, R. J.; Seidel,
W. C.; Druliner, J. D.; and Stevens, W. R.; Advances in Catalysis, 33, 1
, 1985を参照されたい。共役オレフィン類(たとえばブタジエンおよびスチレン
)および歪みのかかったオレフィン類(たとえばノルボルネン)のような活性化
されたオレフィン類のヒドロシアノ化は、ルイス酸促進剤を使用することなく進
行する。一方、1−オクテンおよび3−ペンテンニトリルのような非活性化オレ
フィン類のヒドロシアノ化は、ルイス酸促進剤の使用を必要とする。ヒドロシア
ノ化反応における促進剤の使用に関する教示は、たとえば米国特許第3,496
,217号中に見いだされる。この特許は、多数の可溶性金属カチオン化合物か
ら選択される促進剤の使用によるヒドロシアノ化における改良を開示している。
米国特許第3,496,218号は、種々のホウ素含有化合物(トリフェニルホ
ウ素およびアルカリ金属ボロヒドリドを含む)により活性化されるニッケルヒド
ロシアノ化触媒を開示している。米国特許第4,774,353号は、ゼロ価ニ
ッケル触媒およびトリ有機スズ触媒の促進剤の存在下での不飽和ニトリル類(P
Nを含む)からジニトリル類(ADNを含む)の調製のための方法を開示してい
る。米国特許第4,874,884号は、ADN合成の反応動力学に基づいて選
択される促進剤の相乗的な組合せの存在下のペンテンニトリルのゼロ価ニッケル
により触媒されるヒドロシアノ化によりADNを生成するための方法を開示して
いる。米国特許第5,233,058号および同第5,286,825号は、ペ
ンタフルオロアルキルエチレンおよび他の部分的にフッ素化されたオレフィン類
のニッケルで触媒されるヒドロシアノ化を開示している。米国特許第5,087
,723号は、ペンテン酸エステル類のニッケルで触媒されるヒドロシアノ化を
開示している。これらの場合のそれぞれにおいて、触媒および促進剤は反応媒質
中に溶解して、本質的に均一な反応環境(すなわちすべてが可溶性である)を提
供する。この反応系の均一性が、再利用のために触媒および促進剤を回収するこ
とを困難にする。ニッケル触媒の回収のための実用的方法(たとえば、米国特許
第3,773,809号を参照されたい)は知られているが、促進剤の回収は困
難な問題点のままである。米国特許第3,846,474号は、ニッケルで触媒
され、塩化亜鉛で促進される3−ペンテンニトリルのヒドロシアノ化反応中への
アルミノケイ酸塩ゼオライトの添加が、触媒の有用性および生成物の分布を改善
する可能性があることを開示している。
【0003】 (発明の概要) 本発明は、促進剤が反応媒質中に不溶性であり、およびしたがって濾過のよう
な機械的手段によって反応剤および反応生成物から容易に分離可能である新規ヒ
ドロシアノ化方法を提供する。本発明の方法は、−25℃〜200℃の温度範囲
内および0.05〜100気圧の圧力範囲内において、ニッケル触媒および不溶
性ルイス酸促進剤の存在下、HCNと非環式モノオレフィンを反応させて、対応
する末端有機ニトリル生成物を生成する工程、および次に濾過のような機械的手
段によって促進剤を分離する工程を含む。
【0004】 本発明の不溶性促進剤はルイス酸性を示さなければならず、この酸性は、理論
的意味において電子対の供与を受容し供与(ドナー−アクセプタ)結合する(た
とえば、ニトリルまたはピリジンから配位錯体を形成する)金属イオンの能力に
よって発現される。好ましい不溶性促進剤は、いくつかの種類の材料から選択さ
れてもよい。該材料は、(a)ポリオレフィン類(ポリスチレン、ポリエチレン
またはポリプロピレンのようなもの)であって、該ポリオレフィンに共有結合さ
れた金属イオンまたは金属イオン錯体を有するポリオレフィン類;(b)スルホ
ネートまたはカルボキシレート置換されたポリオレフィンであって、該ポリマー
にイオン結合した金属イオンまたは金属イオン錯体を有するポリオレフィン類(
金属交換されたペルフルオロスルホン酸樹脂を含む)、(c)金属酸化物(ここ
で、該金属イオン自身がルイス酸性の中心である)、および(d)不溶性金属ハ
ロゲン化物、金属リン酸塩または金属硫酸塩であってもよい。
【0005】 (発明の詳細な説明) 非環式モノオレフィンをヒドロシアノ化して対応するニトリルを形成するため
の本発明の方法は、ニッケル触媒および不溶性ルイス酸促進剤の存在下、HCN
と非環式モノオレフィンを反応させる工程を含む。その後、不溶性促進剤は、濾
過のような機械的手段によって反応混合物から分離される。
【0006】 本方法のモノオレフィンは、式Iおよび式IIIにより記載され、および対応す
る末端ニトリル化合物は、それぞれ式IIおよび式IVにより記載され、
【0007】
【化1】
【0008】 ここで、Rは、H、CN、CO22、またはペルフルオロアルキルであり;xは
0〜12であり;yは0〜12であり;zは、RがCNまたはCO22であると
き1〜12であり、およびRがHまたはペルフルオロアルキルであるとき0〜1
2であり;およびR2はC1〜C12の直鎖または分枝アルキルである。
【0009】 好ましいモノオレフィン類は、2−ペンテンニトリル、3−ペンテンニトリル
、および4−ペンテンニトリル、2−ペンテン酸アルキル、3−ペンテン酸アル
キル、4−ペンテン酸アルキル、およびCH2=CH−R3(式中R3はペルフル
オロアルキルである)を含む。
【0010】 好ましい生成物は、アジポニトリル、5−シアノ吉草酸アルキルおよびR4
CH2CH2CN(式中、R4はペルフルオロアルキルである)である。アジポニ
トリル(ADN)が特に重要である。なぜなら、それはヘキサメチレンジアミン
の生成において用いられる中間体であり、次にそのヘキサメチレンジアミンは、
繊維、フィルムおよび成形品を形成するのに有用である商業的ポリアミドである
ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン−6,6)を生成するのに用いられる
からである。また、アジポニトリルは、ADNの部分的水素化を伴う方法による
カプロラクタムの生成のための前駆体としても役に立つ。
【0011】 本方法のためにも用いられる触媒は、一酸化炭素を実質的に持たないゼロ価ニ
ッケル(Ni(0))化合物であり、それはあらかじめ形成されても、あるいはイン
・サイ・チューで形成されてもよい。触媒は、ホスフィン類、アルシン類、スチ
ビン類、ホスファイト類、アルセナイト類、スチバイト類およびそれらの混合物
のような配位子を含有するニッケル化合物を含む。配位子は、所定の時間にニッ
ケルに理論的に配位可能である量を超えて添加されてもよい。過剰の配位子の使
用は、しばしばニッケル触媒の改善された安定性を与える。
【0012】 これらNi(0)触媒の好ましい群は、一般式
【0013】
【化2】
【0014】 を有し、ここでL1、L2、L3およびL4は、同一または異なっていてもよく、お
よび式P(XYZ)を有し、XおよびYはRおよびOR’からなる群から選択さ
れ、およびZはOR”であり、R、R’およびR”は同一であっても異なってい
てもよく、および、R、R’およびR”は18個までの炭素原子を含有するアル
キルおよびアリール基からなる群から選択され、アリール基が好ましい。アルキ
ル基は、直鎖であっても分子であってもよい。術語「アリール」は、芳香族炭化
水素から1つの原子の除去によって誘導される有機基を示すことを意味する。適
当なアリール基は、たとえばフェニル、ベンジル、ナフチル、ビナフチルおよび
アントラセニルである。
【0015】 前述のゼロ価ニッケル触媒において特に好ましい基は、米国特許第3,903
,120号に開示されているものであり、該特許は参照により本明細書の一部を
なすものとする。触媒のこの好ましい基は、一般式NiL4で表わすことができ
、ここでLは式P(OAr)3(ここで、Arは18個までの炭素原子を有する
アリール基である)のトリアリールホスファイトのような中性配位子である。例
示的アリール基は、メトキシフェニル、トリル、キシリルおよびフェニルである
。好ましいアリール基は、メタ−トリル、パラ−トリルおよびフェニル、並びに
それらの混合物である。
【0016】 ゼロ価ニッケル触媒の別の好ましい基は、以下に示される一般式 L5−Ni−L66−Ni−(オレフィン) を有する化合物からなり、ここでL5およびL6は、同一であっても異なっていて
もよく、および式(X)(Y)P−Z’−P(X)(Y)を有する二座配位子で
あり、XおよびYはRおよびOR’からなる群から選択され、およびZ’はO−
R”−Oの式を有し、R、R’およびR”は同一であっても異なっていてもよく
、および、R、R’およびR”は18個までの炭素原子を含有するアルキルおよ
びアリール基からなる群から選択され、アリール基が好ましく、オレフィンは1
8個までの炭素原子を含有し、および好ましくはヒドロシアノ化されるモノオレ
フィン類の1つである。
【0017】 好ましいL5およびL6は、米国特許第5,512,695号、同第5,512
,696号、同第5,523,453号、同第5,543,536号、同第5,
693,843号、同第5,723,641号、および同第5,821,378
号、並びにPCT出願公開WO9514659号、同WO9906146号、同
WO9906355号、同WO9906356号、同WO9906357号、お
よび同WO9906358号に記載されており、それらの開示は参照により本明
細書の一部をなすものとする。特に好ましいL5およびL6は、以下の配位子の式
A〜Gにより例示されるジホスファイト配位子である。
【0018】
【化3】
【0019】
【化4】
【0020】
【化5】
【0021】
【化6】
【0022】 本発明の促進剤は、反応媒体中に不溶性であり、およびしたがって濾過のよう
な機械的手段によって容易に回収可能でなければならない。術語「不溶性」とは
、促進剤の約0.1%未満が溶解することを意味する。本発明の促進剤は、不溶
性促進剤から反応溶液中への金属イオンの浸出の結果によって活性であるとは信
じられない。これらの促進剤を用いて形成される反応生成物溶液の分析は、金属
イオン濃度が有効な促進剤活性のために必要なものより相当に低いことを示した
【0023】 促進剤はルイス酸性をもたなければならない。ルイス酸性は、金属−シアン化
物含有配位子または有機ニトリルのいずれかに配位するそれらの能力として示さ
れ、金属−シアン化物または有機ニトリルの伸縮に帰属される赤外バンドの促進
剤の配位によるシフトによって分光学的に計測される。ニッケル−シアン化物(
Ni−CN)種を伴う可溶性促進剤に関して、そのような分光学的に観察される
シフトの例は、Advances in Catalysis, Vol. 33 (1985), 12-13頁に記載されて
いる。あるいはまた、ルイス酸性を、J. A. Lercher, G. Ritter, and H. Vinek
, Journal of Colloid and Interface Science, Vol. 106 (1985) 215-221頁に
記載されるように、不溶性促進剤上へのピリジン吸着の分光学的測定によって測
定してもよい。
【0024】 不溶性促進剤は、(a)ポリオレフィン類(ポリスチレン、ポリエチレンまた
はポリプロピレンのようなもの)であって、該ポリオレフィンに共有結合された
金属イオンまたは金属イオン錯体を有するポリオレフィン類;(b)スルホネー
トまたはカルボキシレート置換されたポリオレフィン(イオン交換樹脂)であっ
て、該ポリマーにイオン結合した金属イオンまたは金属イオン錯体を有するポリ
オレフィン類(金属交換されたペルフルオロスルホン酸樹脂を含む)、(c)金
属酸化物(ここで、該金属イオン自身がルイス酸性の中心である)、および(d
)不溶性金属ハロゲン化物、金属リン酸塩または金属硫酸塩(金属酸化物上に担
持されたものを含む)からなるいくつかのクラスの材料の中から選択される。
【0025】 クラス(a)の好ましい構成要素は、ポリスチレンを含み、それは種々の程度
の架橋を含有してもよく、そこでは、ポリスチレンのアリール基に対して金属ま
たは有機金属カチオンが共有結合している。これらの促進剤を、p−ブロモスチ
レンからグリニャール反応剤を作製する工程と、該グリニャール反応剤を金属ハ
ロゲン化物または有機金属ハロゲン化物と反応させて金属または有機金属をスチ
レン基に共有結合させる工程と、次に無置換スチレンおよびジビニルベンゼンの
ような架橋剤と共にまたは伴うことなしに、金属置換されたスチレン基を重合す
る工程とによって調製してもよい。他の有機基と結合していてもしていなくても
よい金属カチオンは、亜鉛、カドミウム、第1遷移系列(周期表の第21〜第2
9元素)、第2遷移系列(周期表の第39〜第47元素)、希土類(周期表の第
57〜第71元素)、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、ゲルマニ
ウム、スズ、ハフニウム、タンタル、タングステンおよびレニウムからなる群か
ら選択される。好ましい金属カチオンは、亜鉛、アルミニウム、チタン、マンガ
ン、アルミニウムおよびスズからなる群から選択される。好ましい促進剤は、ポ
リ(スチレン−Ph−Y)Xであり、ここでPhはフェニルであり、YはSn(
R)2であり、Rはアルキル、アリールまたはClであり、XはCl-、Br-
RSO3 -(Rは、アリール、アルキル、ペルフルオロアルキルまたはペルフルオ
ロアリールである)のような弱配位性対イオンである。特に好ましい促進剤は、
ポリ(スチレン−Sn(Ph)2X)であり、ここでPhはフェニルであり、X
はCl-、Br-、RSO3 -(Rは、アリール、アルキル、ペルフルオロアルキル
またはペルフルオロアリールである)のような弱配位性対イオンである。
【0026】 クラス(b)の促進剤は、スルホニル基またはカルボキシル基に対して有機金
属カチオンがイオン結合しているポリスチレンのような、イオン交換樹脂として
知られているスルホン化またはカルボキシル化された有機ポリマーである。金属
交換されたペルフルオロスルホン酸樹脂も、同様にこのクラスの構成要素であり
、ここで金属は、Mn、Fe、Co、Zn、La、Ce、Pr、Nd、Sm、E
u、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、またはLuである(ペルフル
オロスルホン酸樹脂は、E. I. du Pond de Nemours and Company (Wilmington,
Delaware, U.S.A.)から商標「Nafion」の下で販売されている)。スルホン化ま
たはカルボキシル化されたポリスチレン樹脂は、たとえば「Amberlyst」21(Rho
m & Haas (Philadelphia, Pennsylvania, U.S.A.)により販売されている)のよ
うな種々の商標名の下で商業的に入手可能である。これらの樹脂は、酸形態また
はイオン交換された形態において得ることが可能であり、および本発明の促進剤
をイオン交換により容易に調製することが可能である。他の有機基と結合してい
てもしていなくてもよい金属カチオンは、亜鉛、カドミウム、第1遷移系列(第
21〜第29元素)、第2遷移系列(第39〜第47元素)、希土類(第57〜
第71元素)、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、ゲルマニウム、
スズ、ハフニウム、タンタル、タングステンおよびレニウムからなる群から選択
される。好ましい金属カチオンは、亜鉛、アルミニウム、チタン、マンガン、ア
ルミニウムおよびスズからなる群から選択される。特に好ましい促進剤は、金属
または有機金属交換されたポリ(スチレン−SO3 -)樹脂である。特に好ましい
ものは、ポリ(スチレン−SO3 -Sn(Ph)3)であり、ここでPhはフェニ
ルである。
【0027】 クラス(c)の促進剤は、金属イオン自身がルイス酸性の中心である金属酸化
物であり、この酸性は、電子対を受容して供与(ドナー−アクセプタ)結合を形
成する(たとえば、ニトリルまたはピリジンから配位錯体を形成する)金属イオ
ンの能力により発現される。そのような促進剤を、(それらの酸形態にある)結
晶性シリコアルミナートクレイ類からなるクラスから選択してもよい。天然鉱物
組成のパイロフィライト、雲母、バーミキュライト類またはスメクタイト類のよ
うなクレイ、並びにラポナイト(laponite)のような合成クレイを用いてもよい。
自然のまま、あるいは塩化物、硫酸塩またはリン酸塩で処理して表面活性を向上
さるかのいずれかである、10から0.05まで変動するSi/Al比を有する
本質的に非晶質のシリコアルミナート類を使用してもよい。以下のものを用いて
もよい:大孔隙シリコアルミナートゼオライト類(約8Åより大きい孔隙サイズ
)、アルミナ、含水ジルコニア、ジルコニア、表面を硫酸塩で処理して超酸性に
されたジルコニア、ニオブ酸および含水ニオビア、酸性γアルミナ、タングステ
ン酸、クロミア、モリブデン酸、含水チタニア、酸化亜鉛、酸化鉄(III)、酸
化ランタン、ヘテロポリ酸、マグネシア/アルミナ、アルミノホスフェート類、
ALPO類(結晶性で細孔隙性のリン酸アルミニウム構造)のような非Si/A
lゼオライト型材料、SAPO類(結晶アルミノホスフェート構造のいくつかの
アルミニウムサイトを珪素原子が占めるシリカ−アルミノホスフェート類)、M
eAPO類(結晶性アルミノシリケート類のAlサイト上を置換されたCo、M
nなどの金属イオン)、AlがGa、BまたはFeで置換された慣用のゼオライ
ト類、SnO2およびHfO2の無修飾または硫酸化された形態、ホウ酸およびホ
ウ素原子に表面配位サイトが存在するホウ素含有固体組成物。これらの適当な促
進剤のいずれのものも、シリカ、アルミナまたはカーボンのような大表面積(>
20m2/g)担体上に分散されてもよい。このクラスの構成要素は、焼成して
水およびブレンステッド(プロトン性)酸サイトを除去するときに、最も効果的
である。そのような焼成は、流動空気中で400℃を超える温度まで加熱するこ
とを必要とする。
【0028】 本発明のクラス(d)の促進剤は、金属カチオンを反応媒体に不溶性にするア
ニオンを有する金属カチオンからなり、該アニオンは、ハロゲン化物、硫酸塩お
よびリン酸塩からなるクラスから選択される。このクラスの好ましい構成要素は
、金属フッ化物およびシリコアルミナート類に担持される金属フッ化物類、リン
酸鉄、硫酸亜鉛および硫酸鉄、およびリン酸水素ジルコニウムである。このクラ
スの特に好ましい構成要素は、AlF3、ZnF2、およびアルミノシリケート上
のSbF5である。これらの好ましい促進剤のいずれのものも、シリカ、アルミ
ナまたはカーボンのような大表面積(>20m2/g)担体上に分散されてもよ
い。
【0029】 本発明のヒドロシアノ化方法を、すべての反応剤を反応器に投入する工程によ
るか、あるいは好ましくは、触媒前駆体または触媒成分と共に脂肪族モノオレフ
ィン、使用される促進剤および溶媒を添加する工程と、シアン化水素をゆっくり
と添加する工程とにより実施してもよい。HCNは、気体または液体として反応
に添加してもよく、あるいはシアノヒドリンを用いて系に対して放出してもよい
。たとえば、米国特許第3,655,723号および同第5,107,012号
(それらは、参照により本明細書の一部をなすものとする)を参照されたい。反
応器に、用いられる触媒、促進剤および溶媒を投入し、そして反応混合物に対し
てモノオレフィンとHCNの両方をゆっくりと添加してもよい。モノオレフィン
対触媒のモル比は、約10:1から2,000:1までであってもよい。不溶性
促進剤は、通常、反応質量の約0.1質量%から50質量%までの範囲内で存在
する。好ましくは、不溶性促進剤は、反応質量の約1質量%から25質量%まで
の範囲内で存在する。
【0030】 ヒドロシアノ化反応を、溶媒を用いて行うことも、溶媒を用いることなしに行
うこともできる。溶媒は、反応温度および圧力において液体であり、および非環
式モノオレフィンおよび触媒に対して不活性であるべきである。一般的に、その
ような溶媒は、ベンゼンまたはキシレンのような炭化水素類、またはアセトニト
リルまたはベンゾニトリルのようなニトリル類である。いくつかの場合において
、ヒドロシアノ化される非環式モノオレフィンが、溶媒として機能してもよい。
【0031】 反応温度は、用いられる特定の触媒、用いられる特定のモノオレフィン、およ
び所望される反応速度に、ある程度まで依存する。一般的に、−25から200
℃までの温度を用いることができ、0から150℃が好ましい。
【0032】 大気圧は、本方法を実施するために充分であり、およびしたがって、経済的な
理由により約0.05から100気圧の圧力が好ましい。
【0033】 好ましくは、反応媒体は、攪拌することまたは振盪することなどによってかき
混ぜられる。反応を、バッチ式で行ってもよいし、あるいは連続的方法で行って
もよい。促進剤は、濾過、傾瀉、または遠心分離のような機械的手段によって、
さらなる使用のために回収することができる。シアノ化された生成物は、蒸留の
ような慣用の技術により回収することができる。
【0034】 (実施例) 以下の非制限的実施例により、本発明を例示する。本明細書で用いられる際に
、「m,p-TTP」とは、メタ−トリル基とパラ−トリル基の混合物を含有するトリ
トリルホスファイトを意味する。PN類は、3−ペンテンニトリルと4−ペンテ
ンニトリルとの混合物を意味する。ADNはアジポニトリルを意味し、MGNは
メチルグルタロニトリルを意味し、ESNはエチルスクシノニトリルを意味する
【0035】 (実施例1) Fe23(クラスC)がPN類のADNへのヒドロシアノ化を促進すること を例示する 窒素下において、Fe23(0.180g)(不溶性促進剤)を包含するフラ
スコに対して、Ni(m,p-TTP)4(23.72g)(触媒)、m,p-TTP(4.665
g)(過剰の配位子)、およびPN類(95.5g)(非環式モノオレフィン)
を有する混合物の一部(21.58g)を添加した。Fe23は、この混合物中
でスラリーを形成した。フラスコおよびその内容物を60℃に加熱した。N2
冷却トラップ(0℃)を通し、およびフラスコ中に分散することにより、HCN
蒸気をフラスコに導入した。45分、2時間および3時間において、液体試料を
抜き取った。赤外分析は、これらの時点のそれぞれにおいて、HCN濃度がそれ
ぞれ385ppm、640ppmおよび973ppmであることを示した。4時
間終了時に反応を停止し、および生成物(ガスクロマトグラフィ(GC)により
分析される)は、24.53質量%のADN、5.77質量%のMGN、および
0.84質量%のESNを含有した。分布率:78.7%ADN(「分布率」は
、ADNの質量%を、ADN、MGNおよびESNの質量%の総計で除算するこ
とにより得られた)。
【0036】 (実施例2) Fe23が不溶性促進剤として機能することを例示する 前記実施例1において用いられる同一の組成を有する30mLの触媒混合物と
共に、Fe23(0.216g)を保温した。該混合物を、窒素下において、4
0℃で40時間、および60℃で1時間にわたり攪拌した。該混合物を濾過(シ
リンジフィルタ)し、そして濾液を実施例1において用いたものと同一のヒドロ
シアノ化装置に移した。わずか1時間の期間であることを除いて実施例1におけ
るのと同様に、シアン化水素を導入した。ADN(0.54質量%)が形成され
た。Fe23を伴う先行する保温を用いないことを除いて同一の触媒混合物のみ
を用い、および他の添加される促進剤を用いない比較対照実験を、同一の装置中
で、1時間にわたるシアン化水素を用いて反応させた。比較対照実験においては
、わずか0.32質量%のADNが形成された。HCN反応中にFe23が存在
する実施例1においては、わずか45分の後に2.18質量%のADNが形成さ
れ、Fe23がPNからADNへの反応の不溶性促進剤として機能することを示
した。
【0037】 (実施例3) Fe23がヒドロシアノ化の触媒ではないことを例示する Fe23(0.036g)を、PN類(4.0mL)と混合した。その混合物
に対して液体HCN(0.40mL)を添加し、次にそれを2時間にわたって6
0℃に加熱した。ADNは、GCによって検出されなかった。
【0038】 (実施例4) ヒドロシアノ化中にFe23がHCNと反応して可溶性促進剤を形成しない ことを例示する 2つの反応器を用意した。反応器1は、実施例1におけるものと同一の投入物
および0.180gのFe23を包含した。反応器2は、空であった。両方の反
応器を60℃に加熱し、そして反応器1に対するHCN流を開始した。1時間後
、反応器1に対するHCN流を停止させ、そして窒素流を開始した。反応器1の
内容物のおよそ半分を、濾過(シリンジフィルタを用いる)し、および反応器2
に移送した。反応器2においてHCN流を開始し、一方反応器1におけるN2
を維持した。1時間(濾過および移送の時点)および2時間(反応器2について
、HCNを停止した時点)において、両方の反応器から試料を採った。結果(第
1表)は、反応器1(濾過されていない材料、窒素下)の2時間目の間に起こっ
たものより多い、反応器2(濾過された材料、HCN下)の2時間目におけるA
DNの蓄積を示さない。
【0039】
【表1】
【0040】 (実施例5〜9) 他の不溶性促進剤の使用を例示する 実施例1において記載されたものと同等の方法において、他の不溶性促進剤が
、第2表に例示されるように活性な不溶性促進剤であることを例証した。
【0041】
【表2】
【0042】 (実施例10〜41) 不溶性促進剤の追加実施例 第3表中の実施例は、二座配位子(ジホスファイト類)を用い、および別に記
載のない限り以下の共通の手順を用いて実施された。配位子A〜Gは、第3表中
に示され、および前述されている。「再利用」として示されるいくつかの場合に
おいて、促進剤を実施後に単離し、何らのさらなる処理なしに引き続く実施にお
いて再利用した。
【0043】 窒素バブラーを取り付けたガラス反応器に、不活性窒素雰囲気下で、3−ペン
テンニトリル(5mL;52mmol)、配位子(第3表参照)(0.28mm
ol)、(配位子)Ni(C24)(0.14mmol)および促進剤(量につ
いて第3表参照)を投入した。その混合物を、温度(第3表参照)に加熱し、お
よびマグネチックスターラを用いてかき混ぜた。乾燥窒素(流量については第3
表参照)を液体HCNの源(0℃に冷却されている)に分散させ、そして得られ
る飽和HCN/N2混合物を液面よりも下で反応器中に誘導することにより、H
CNを反応器に送った。アリコートを取り出し、ガスクロマトグラフィにより分
析することにより、反応の進行を監視した。1時間後に反応を終了した。結果を
第3表に示す。
【0044】 (%PN転化率=100 × 全ジニトリル生成物 / 初期PN) (%ADN分布率=100 × ADN / 全ジニトリル生成物)
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】
【表5】
【0048】 (実施例42〜143) 磁気攪拌子を取り付けた4mLの反応器に、0.025gの促進剤と、Ni(
COD)2(「COD」は1,5−シクロオクタジエンである)(0.038g
、0.14mmol)を含む0.2mLの触媒溶液と、ジホスファイト配位子(
0.42mmol、第4表参照)と、3−ペンテンニトリル(5mL;4.2g
;51.9mmol)と、配位子Aの場合のみ配位子を溶解するのを補助するた
めのトルエン(5mL)とを投入した。35%v/vのHCNを含有するN2
囲気(0℃において乾燥N2の流れを液体HCN中に通すことにより発生される
)にさらされている間、反応混合物を50℃に加熱し、および攪拌した。1.5
時間後に反応容器をN2でパージし、そして反応溶液を3mLのアセトンで希釈
した。液相をGCクロマトグラフィにより分析した。結果を第4表に示す。
【0049】
【表6】
【0050】
【表7】
【0051】
【表8】
【0052】
【表9】
【0053】
【表10】
【0054】
【表11】
【0055】
【表12】
【0056】
【表13】
【0057】 配位子D:250μL、50mg促進剤。 MGNに対する2M3の寄与を修正
していない。 *配位子D:200μL、25mg促進剤。MGNの寄与を修正した。 100-E-モンモリロナイト系列−完全に交換されたモンモリロナイト類。
【0058】 (実施例144) 25mLの反応器に、0.058gのNi(COD)2と、0.559gの配
位子Cと、4時間にわたって500℃で焼成されたK10モンモリロナイト0.7
5gと、7.5mLの3−ペンテンニトリルとを投入した。25mL/分の速度
で35%v/vのHCNを含有するN2の連続流が反応器を通過する間、反応混
合物を50℃に加熱しおよび激しく攪拌した。1.5時間後、溶液層をアセトン
で希釈し、そしてGCクロマトグラフィにて分析した。ペンテンニトリルの60
.7%の転化率、アジポニトリルについて85.0%選択性。
【0059】 ヒドロシアノ化のためのクラス(c)不均質促進剤の調製の実施例: (実施例145 H−モンモリロナイトクレイ) 100mLの水中に5gの硝酸アンモニウムを有する溶液中に、5gの市販の
モンモリロナイトクレイ(K-10、Aldrich)をスラリー化した。終夜にわたる攪
拌の後に、固形分を濾過により収集し、水で洗浄し、そして吸引乾燥した。次に
、湿ったフィルターケークを、1時間かけて600℃まで上昇させ、および4時
間にわたってその温度に維持することにより、流動空気中で焼成した。サンプル
を窒素でフラッシュし、そして収集および保管のために窒素充填されたドライボ
ックス中に入れた。
【0060】 (実施例146 シリコアルミナート) 5gの市販のシリコアルミナートクラッキング触媒(等級979(W.R. Grace)
)を1時間かけて600℃まで上昇させ、および4時間にわたって保持すること
により、流動空気中で焼成した。サンプルを窒素でフラッシュし、そして収集お
よび保管のために窒素充填されたドライボックス中に入れた。
【0061】 (実施例147 塩化物で活性化されたシリコアルミナート) 5gの市販のシリコアルミナート粉末を、50mLの水中へとスラリー化した
。HClを用いてpHを1に調整し、そして該スラリーを30分間にわたって攪
拌した。次に、減圧下においてスラリーを乾燥状態まで濃縮した。回収された粉
末を、1時間かけて700℃まで上昇させ、および2時間にわたって保持するこ
とにより、流動空気中で焼成した。サンプルを窒素でフラッシュし、そして収集
および保管のために窒素充填されたドライボックス中に入れた。
【0062】 (実施例148 リン酸塩で活性化されたシリコアルミナート) 5gの市販のシリコアルミナート粉末を、50mLの水中へとスラリー化した
。85%リン酸を用いてpHを1に調整し、そして該スラリーを30分間にわた
って攪拌した。次に、減圧下においてスラリーを乾燥状態まで濃縮した。回収さ
れた粉末を、1時間かけて700℃まで上昇させ、および2時間にわたって保持
することにより、流動空気中で焼成した。サンプルを窒素でフラッシュし、そし
て収集および保管のために窒素充填されたドライボックス中に入れた。
【0063】 (実施例149 硫酸塩で処理されたジルコニア) 5gの水酸化ジルコニウムをフリット上に配置し、そして75mLの0.5M
硫酸をベッドを通して注ぎ、およびゆっくりと排出させた。固形物を吸引乾燥し
、そして次に1時間かけて500℃まで上昇させ、および2時間にわたって保持
することにより、流動空気中で焼成した。サンプルを窒素でフラッシュし、そし
て収集および保管のために窒素充填されたドライボックス中に入れた。
【0064】 (実施例150 θ−AlF3 5gのテトラフルオロアルミン酸コリジニウム(HerronらのJ. Amer. Chem. S
oc, 1993, 115, 3028)を1時間かけて350℃まで上昇させ、および1時間に
わたって保持することにより、流動空気中で焼成した。サンプルを窒素でフラッ
シュし、そして収集および保管のために窒素充填されたドライボックス中に入れ
た。
【0065】 (実施例151 シリカ上の酸化亜鉛) 25mLの水中に2gの硝酸亜鉛を有する溶液中に、5gのγアルミナをスラ
リー化した。30分後、減圧下で溶液を乾燥状態まで濃縮し、そして回収される
固形物を1時間かけて350℃まで上昇させ、および4時間にわたって保持する
ことにより、流動空気中で焼成した。サンプルを窒素でフラッシュし、そして収
集および保管のために窒素充填されたドライボックス中に入れた。
【0066】 (比較例1〜4) 以下の比較例は、米国特許第3,846,474号の実施例5および6におい
て用いられる小孔隙アルミノシリケートのゼオライト3Aおよび4Aが3−ペン
テンニトリルのニッケルで触媒されるヒドロシアノ化のための促進剤として機能
しないことを例示する。
【0067】 (比較例1) Ni(トリトリルホスファイト)4(0.49g;0.34mmol)、Zn
Cl2(0.095g;0.67mmol)および3−ペンテンニトリル(10
mL;8.4g;104mmol)を、反応器に投入した。16時間の期間にわ
たって、20mmol/時の速度でHCNを導入しながら、反応混合物を25℃
に維持した。得られる生成物溶液のGCによる分析は、14%の3−ペンテンニ
トリルの転化率および78%のADN分布率を示した。ZnCl2を用いないで
反応を繰り返したときには、0.4%未満の3−ペンテンニトリルの転化率が得
られた。
【0068】 (比較例2) 混合物に対して0.90gの3Aモレキュラー・シーブス(アルミノシリケー
トのゼオライト)を添加したことを除いて、比較例1と同等の方法において、3
−ペンテンニトリルのヒドロシアノ化を実施した。得られる生成物溶液のGCに
よる分析は、24%の3−ペンテンニトリルの転化率および80%のADN分布
率を示した。ZnCl2を用いないで反応を繰り返したときには、0.2%未満
の3−ペンテンニトリルの転化率が得られた。
【0069】 (比較例3) Ni(トリトリルホスファイト)4(0.49g;0.34mmol)、トリ
トリルホスファイト(0.59g;1.7mmol)、ZnCl2(0.095
g;0.67mmol)および3−ペンテンニトリル(10mL;8.4g;1
04mmol)を、反応器に投入した。4.5時間の期間にわたって、120m
mol/時の速度でHCNを導入しながら、反応混合物を25℃に維持した。得
られる生成物溶液のGCによる分析は、5%の3−ペンテンニトリルの転化率お
よび78%のADN分布率を示した。ZnCl2を用いないで反応を繰り返した
ときには、0.4%未満の3−ペンテンニトリルの転化率が得られた。
【0070】 (比較例4) 混合物に対して0.95gの4Aモレキュラー・シーブス(アルミノシリケー
トのゼオライト)を添加したことを除いて、比較例3と同等の方法において、3
−ペンテンニトリルのヒドロシアノ化を実施した。得られる生成物溶液のGCに
よる分析は、19%の3−ペンテンニトリルの転化率および81%のADN分布
率を示した。ZnCl2を用いないで反応を繰り返したときには、0.2%未満
の3−ペンテンニトリルの転化率が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ノーマン ヘロン アメリカ合衆国 19711 デラウェア州 ニューアーク アップル ロード 408 (72)発明者 ウィリアム シー.カルプ アメリカ合衆国 70605 ルイジアナ州 レイク チャールズ イースト クウェー ル ホロー レーン 4608 (72)発明者 ロナルド ジェームズ マキニー アメリカ合衆国 19803 デラウェア州 ウィルミントン レイクウッド ドライブ 1243 (72)発明者 エドワード フランシス モラン ジュニ ア アメリカ合衆国 08027 ニュージャージ ー州 ギブズタウン ストリー アベニュ ー 20 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC54 BA07 BA08 BA09 BA10 BA16 BA18 BA21 BA30 BA33 BA36 BA37 BA48 BA55 BE06 BE90 4H039 CA70 CF10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非環式モノオレフィンを、その対応する末端有機ニトリルに
    変換するための方法であって、−25℃から200℃の温度および0.05から
    100気圧の圧力において、ゼロ価ニッケル化合物、リン含有配位子および不溶
    性ルイス酸促進剤の存在下において、該モノオレフィンをHCNと反応させる工
    程によることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 該不溶性ルイス酸促進剤を、モノオレフィン、HCN、ゼロ
    価ニッケル化合物、配位子および有機ニトリルから機械的に分離する工程をさら
    に具えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 該非環式モノオレフィンは、CH2=CH(CH2zRおよ
    びCH3−(CH2y−CH=CH−(CH2xRからなる群から選択され、式
    中: Rは、H、CN、CO22またはペルフルオロアルキルであり; xは、0から12であり; yは、0から12であり; RがCNまたはCO22であるとき、zは1から12であり、およびRがHま
    たはペルフルオロアルキルであるときzは0から12であり;および R2は1から12個までの炭素原子を含有するアルキル基である ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該リン含有配位子は、PXYZおよび(X)(Y)P−Z’
    −P(X)(Y)からなる群から選択され、式中: XおよびYは独立的にR3またはOR4であり; ZはOR5であり; Z’はO−R6−Oであり;および R3、R4、R5およびR6は、独立的に、1から18個までの炭素原子を含有す
    るアルキルまたはアリール基である ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 該不溶性促進剤が唯一の促進剤であることを特徴とする請求
    項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 該促進剤は、アリール基に共有結合した金属カチオンを有す
    るアリール基含有ポリスチレンであり、該金属カチオンは、亜鉛、カドミウム、
    第1遷移系列(周期表の第21〜第29元素)、第2遷移系列(周期表の第39
    〜第47元素)、希土類(周期表の第57〜第71元素)、ホウ素、アルミニウ
    ム、ガリウム、インジウム、ゲルマニウム、スズ、ハフニウム、タンタル、タン
    グステンおよびレニウムからなる群から選択されることを特徴とする請求項4に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 該促進剤は、スルホネート基またはカルボキシレート基にイ
    オン結合した金属カチオンを有するスルホン化またはカルボキシル化されたポリ
    スチレンであり、該金属カチオンは、亜鉛、カドミウム、第1遷移系列(周期表
    の第21〜第29元素)、第2遷移系列(周期表の第39〜第47元素)、希土
    類(周期表の第57〜第71元素)、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジ
    ウム、ゲルマニウム、スズ、ハフニウム、タンタル、タングステンおよびレニウ
    ムからなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  8. 【請求項8】 該促進剤は、結晶性シリコアルミナートクレイまたは約8Å
    より大きい孔隙サイズを有し、その酸形態にある大孔隙ゼオライト;必要に応じ
    て塩化物、硫酸塩またはリン酸塩により活性化される実質的に非結晶性のシリコ
    アルミナート類;ジルコニアおよび硫酸塩;ニオブ酸、酸性γ−アルミナ;タン
    グステン酸;モリブデン酸;含水チタニア;酸化亜鉛;酸化鉄(III);および
    酸化ランタンからなる群から選択される金属酸化物であることを特徴とする請求
    項4に記載の方法。
  9. 【請求項9】 該促進剤は、シリカ、アルミナおよびカーボンからなる群か
    ら選択される担体上にあることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 該促進剤は、金属交換されたペルフルオロスルホン酸樹脂
    であり、該金属は、Mn、Fe、Co、Zn、La、Ce、Pr、Nd、Sm、
    Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbまたはLuであることを特徴
    とする請求項4に記載の方法。
  11. 【請求項11】 該促進剤は、反応中にそれを不溶性にするアニオンを伴う
    金属カチオンであり、該アニオンはハロゲン化物、硫酸塩およびリン酸塩からな
    る群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  12. 【請求項12】 該促進剤は、シリカ、アルミナおよびカーボンからなる群
    から選択される担体上にあることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 該促進剤は、金属フッ化物、シリコアルミネート担体上に
    担持される金属フッ化物、リン酸鉄類、硫酸亜鉛類、硫酸鉄類、およびリン酸水
    素ジルコニウムからなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 該促進剤は、アルミノシリケート担体上に担持されたAl
    3、ZnF2およびSbF5からなる群から選択されることを特徴とする請求項
    4に記載の方法。
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