JP2003507194A - 管広げによってカムシャフトを製造するための設備 - Google Patents
管広げによってカムシャフトを製造するための設備Info
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Abstract
Description
する。本発明は特に、縁が卵型で、シャフトが貫通する孔が貫かれた平らなカム
を、シャフトの管広げによってカムをシャフトに固定することを目指して、管状
シャフトの周りに位置決めして保持する保持装置と、複数のこのような装置から
なる固定装置と、少なくとも1つのこのような固定装置を備えたカムシャフトの
製造機械に関する。
シャフトに沿ってカムを配置し、次いで、カムをシャフトに固定するために、シ
ャフトの内部を管広げ機によって拡張して半径方向に塑性変形させて膨らませる
ことからなる、管広げによるカムシャフトの製造方法は既知である。このような
固定を確実にするために、カムの孔は、半径方向に膨らまされたシャフトの周辺
の材料がその窪みに進入する不規則な内周面を有する。
とする。
設けられたカムを、上記管状シャフトの軸を参照軸に合致させて、上記参照軸の
周りに方向決めして保持する、上記カムを上記管状シャフトに、上記管状シャフ
トの管広げによって固定するための、保持装置において、 −上記管状シャフトのための横方向通路と、上記カムを導入する導入路とを有す
るボデーであって、上記導入路が一方では上記横方向通路と、他方では上記ボデ
ーの上端部と通じたボデーと、 −上記カムを上記導入路の中で、上記孔が上記横方向通路と少なくとも概ね同軸
である待機位置に保持するための保持手段と、 −互いに離隔されて平行で、上記ボデーの中に、上記管状シャフトのための上記
横方向通路に対して少なくとも概ね直交するように移動可能に連結された2つの
第1スライダであって、2つの上記第1スライダは、第1弾性手段によって、上
記横方向通路から、上記第1スライダの外側端を上記ボデーの外部へ突出させて
離隔され、一方では、上記カムが上記待機位置にある時には、上記第1スライダ
の内側端が上記カムの上記卵形の縁の1部分に対向して配置される2つの第1ス
ライダと、 −互いに離隔されて平行で、上記第1スライダに対向し、上記管状シャフトのた
めの上記横方向通路に対して少なくとも概ね直交するように移動可能に連結され
た2つの第2スライダであって、2つの上記第2スライダは、第2弾性手段によ
って、上記横方向通路から、上記第2スライダの外側端を上記ボデーの外部へ突
出させて離隔され、他方では、上記カムが上記待機位置にある時には、上記第2
スライダの内側端が上記カムの上記卵形の縁の他部分に対向して配置される2つ
の第2スライダと、 −上記第1スライダと上記第2スライダを連結する連結機構であって、上記第1
スライダが、上記第1スライダの上記内側端を、上記カムの上記卵形の縁の上記
1部分の方向へ、上記カムに接触するまで移動させるために、上記第1弾性手段
の作用に抗して押されるときに、上記第2スライダが、上記連結機構によって、
上記第2スライダの上記内側端を、上記カムの上記卵形の縁の上記他部分の方向
へ、上記カムに接触するまで移動させるために、上記第2弾性手段の作用に抗し
て押されるように、上記第1スライダと上記第2スライダを連結する連結機構と
、 からなることを特徴とする保持装置に関する。
して、上記第1、第2スライダによって対向する両方向から押され、一方では、
例えばロボットによる上記導入路への導入の不正確さに起因する各度方向のずれ
を修正し、他方では、上記カムの製作における誤差を補償するための、カムの移
動とその軸の周りの回転とが可能になる。したがって、カムの製作精度や導入路
中における在り方がどのようであっても、上記カムが正確に心出し、方向決めさ
れることが容易に理解される。
イダの相対的な長さは、それら自体で決定される。この相対的な長さを調整し、
したがって各カムの心出しと方向決めを可能にするために、上記第1スライダと
上記第2スライダの長さが調整可能であることが有利である。このため、上記第
1、第2スライダは、長さが一定の部分と、例えば交換可能なブロックからなる
長さが調整可能な部分とから構成することができる。交換可能なブロックの異な
る長さが、カムの各度方向の位置の調整を可能にする。さらに、カムの心出しと
方向決めを一層改善するために、2つの上記第1スライダの間の間隔と、2つの
上記第2スライダの間の間隔とを、カムの縁と上記シャフトの周りのカムの角度
方向位置との関連で決定することが有利である。この間隔は、上記第1、第2ス
ライダによって上記カムを上記待機位置において確実に把持しながら、各スライ
ダが方向決めを容易にするような、てこの大きなアームを実現するように選定さ
れる。
、上記第1、第2スライダの内側端に、上記卵形の縁に沿って転動するのに適し
た車のような回転装置を設ける。
段は、上記保持装置に取り付けられた参照板の方向へ弾性的に押される圧縮板を
有し、上記圧縮板は、上記カムの平らな部分の上記圧縮板と上記参照板の間への
導入の際に、上記参照板から弾性的に離隔される。このようにして、上記カムは
上記圧縮板と上記参照板との間の圧力を受けて摩擦力によって保持され、上記カ
ムの上記管状シャフトの長さ方向の位置は、上記参照板の前か後の少なくとも一
方に、厚さブロックを配置することによって容易に調整できることが分かる。望
ましくは、上記カムを保持する上記保持手段は、上記カムが上記待機位置にない
ときには、上記圧縮板が押し付けられる止め金具装置を有し、上記止め金具装置
は、上記圧縮板と上記参照板の間に上記カムの厚さよりも小さい最小間隔を設定
する。特にこの場合には、上記圧縮板は、上記カムが上記導入路の中を上記待機
位置の方向へ移動されるときに、上記カムが、上記圧縮板を上記参照板から引き
離す弾性的な圧力を作用させる、斜面を有する。
入路の中へ導入して固定する、機械的な1つのユニットを形成する。このように
して、それぞれ特定のカムに適合し、互いに他のユニットと互換性のある、複数
の異なったユニットを準備することが可能である。したがって、上記の装置は寸
法と形状が異なるカムに使用することができる。
に、本発明の上記保持装置は、有利に、両面が平行な厚い板の形状を呈する。複
数のこのような装置の組立体をコンパクトな大きさにするために、上記第1、第
2スライダのための溝を上記板の平行な面の第1の面に加工することができ、一
方同じ第1の面には上記導入路は部分的にしか加工されず、上記板の平行な面の
第2の面は他の板の上記導入路を部分的に形成するように加工され、上記他の板
の第1の面に、上記板の上記第2の面を対向して押し当てることができる。
れた、特に内燃機関用の、管状のカムシャフトを管広げによって製造するための
カムシャフトの固定装置において、上記シャフトが有する上記カムと同数の、上
述したものと同様なカムシャフトの保持装置からなり、上記保持装置が、上記横
方向通路が1列に並べられて上記管状のシャフトの導管を形成し、上記シャフト
の上記導入路が上記シャフトに沿った上記カムの占有箇所にそれぞれ存在するよ
うに、互いに順次組付けられた、管状のカムシャフトを管広げによって製造する
ための固定装置にも関する。厚い板の形状のボデーからなる複数の上記保持装置
の1組から構成されたこのような固定装置の中に、上記シャフトに沿って上記カ
ムが占めるべき占有箇所を設定するために、 −各上記保持装置の上記ボデーを構成する上記厚い板の厚さは、上記占有箇所に
よって定められ、 −全ての上記保持装置を同一の厚さの厚い板から作製し、上記保持装置の間に挿
入するための厚さブロックを用意する、 ことができる。
共に、上記固定装置の上記第1スライダの全体を共通に押すための単一の操作装
置が設けられた、カムシャフトを管広げによって製造するための機械に搭載する
ことができる。上記操作装置は上記機械に上記固定装置に対して独立して搭載さ
れる。このように、固定装置の指令装置は、固定装置が機械に容易に装着及び取
外しされ、例えば互いに他のものと交換できるように、固定装置にではなく機械
に取り付けられる。このような装着及び取外しは、固定装置が板の集合から構成
され、コンパクトであるという事実によって容易にされていることが理解される
であろう。したがって、その操作は容易で、自動的に装着及び取外しできる。
管状シャフトの先端を管広げ操作中に支持するための支持手段が、同様に上記機
械(固定装置ではなく)に、上記固定装置に対して独立に、上記管状シャフトの
ための上記導管に対向して搭載される。
械は、少なくとも2つの上記固定装置からなり、各上記固定装置は、少なくとも
1つのカムの搭載ポストから、少なくとも1つの管広げポストへ、次いで管広げ
されたカムのシャフトを取外した後、上記管広げポストから上記搭載ポストへ通
過するのに適している。
械は、以下の多くの効果を奏する。 −互いに独立で各カムごとに特有の、カムの心出し及び方向決め装置を使用する
ので、モジュール性が大である。 −スライダによる各カムの把持は対称的であるので、カムの保持装置への導入及
びカムの製作の精度に係わりなく、各カムの心出し及び方向決めの精度が向上さ
れる。 −互いに他に対して押し付けられる板の形状をなす保持装置による固定装置の構
成によって、コンパクト性が保証される。 −固定装置がコンパクトで、固定装置は管広げの支持手段やスライダの指令装置
を持たないので、固定装置は容易に互換可能である。 −カムの軸方向の位置と角度方向の位置の調整は、上述のようなブロックによっ
て容易に実施できる。 −固定装置は、多くの標準部品と、特定のカムシャフトに特有の最小限の部品と
を使用して、異なったタイプのカムシャフトの管広げに使用することができるの
で、固定装置の柔軟性を向上することができる。
同一の参照符号は、類似の部品を示す。
固定装置の上面図である。
の固定装置の側面図である。
いセグメントには、カムを保持する保持手段が設けられており、離れた位置にあ
るスライダを有する。一方、厚くないセグメントにはカムを保持する保持手段が
設けられておらず、そのスライダは接近した位置にある。
、図1〜3の固定装置のセグメントの正面の図式図である。
いセグメントと厚くないセグメントからなる組立体を図式的に示す。図7には、
それぞれカムが取り付けられた、カムを保持するユニットと共に示されている。
カムを保持するユニットの正面図と一部切断上面図である。
セグメントの正面図であり、カムは導入位置にある。
示すセグメントのカムを保持するユニットの上面図である。
ての、図11に示すカムの心出しと角度方向位置決めとの図式的な正面図である
。
す場合における、図11のカムの心出しと角度方向位置決め後の上面図である。
によって製造するための機械の図式的な平面図である。
って振り分けられた複数のカム3とからなる、内燃機関用のカムシャフトを製造
するためのものである。図10及び16に見られるように、各カム3は平らで、
周辺の縁が卵型を呈する。更に、各カム3には、不規則面6を有する円筒状の孔
5が設けられている。図1において、固定装置1は、全てのカム3が正確な心出
しと、所定の正確な向きに保持され、管状シャフト2に貫かれた位置において示
されている。この位置において、管状シャフト2は管広げされ、管状シャフト2
の円筒状外壁は管広げによって塑性的に拡張され、不規則面6を有する円筒状の
孔5に嵌めこまれて、管状シャフト2とカム3が完全に結合される。
分けられており、一対のカム3の間の軸方向の距離は、隣接する2つの対の間の
軸方向の距離よりも小さい。
の上には、互いに連結された複数のセグメント9が搭載されている。セグメント
9は、例えばキー10(図5参照)によって基盤7に固定され、端末ナット12
を有する張索11によってキー10の間に組付けられる。セグメント9の組立体
の両端は、キャップ13、14によって閉じられる。一方のキャップ、例えばキ
ャップ13は、単純な端板でよい。他方のキャップ、例えばキャップ14の構造
は、セグメント9の構造に類似するが、これについては、セグメント9と共に後
に考察する。キャップ13、14は、同じく心出し/固定手段15を備えている
。参照軸16の周りに方向決めしてカム3を保持する保持装置である各セグメン
ト9(従って、カム3の軸は参照軸16に一致する)は、両面が平行な面18、
19の厚い板の形状を呈するボデー17を含んでなる。セグメント9は、固定装
置1の中に、その面18が他のセグメント9の面19と接するように組付けられ
る。図1〜4、6及び7に示すように、あるセグメント9は、一対のカムの間の
軸方向の距離に対応する小さい厚さを有し、一方、他のセグメント9は、隣接す
るカムの2つの対の間の軸方向の距離に対応する大きい厚さを有している。より
一般的には、セグメント9の厚さは、固定装置1内の隣接するセグメント9のカ
ム3が、管状シャフト2に沿って占めるべき個所によって決定される。
3を導入するための半径方向の導入路21が形成されている。導入路21は、横
方向通路20とボデー17の上面とに通じている。
(同様の構造のキャップ14をセグメント9として数えて)を設ける。これらの
セグメント9は、順次、それらの横方向通路20が1列に並んで導管22を形成
するように組付けられる。導管22の軸は参照軸16に一致し、導管22は管状
シャフト2を受け入れ、導管22の導入路21は、それぞれ軸に沿うカム3が占
めるべき占有個所に対応している。
グメント9の面18に形成された窪み21Aと、面18に対向して押しつけられ
る隣接するセグメント9の平行面19に形成された窪み21Bとから構成される
。
5が対応する横方向通路20と少なくとも概ね同軸、すなわち参照軸16と少な
くとも概ね同軸な受入れ位置に保持するための保持手段23が設けられている。
セグメント9の各保持手段23(図7、8、9参照)は、横方向通路20の延長
線上に半円形25が切り込まれ、隣接するセグメント9の窪み21Bに収容され
た圧縮板24と、同じく横方向通路20の延長線上に半円形27が切り込まれ、
対応するセグメント9の窪み21Aに収容され、セグメント9に固定された参照
板26を含んでなる。圧縮板24は、バネ28によって結合された参照板26の
方向へ弾性的に引き付けられる。バネ28は、保持手段23内の受入れ位置にカ
ム3がない場合には、止め金具29に対向して参照板26を押している。止め金
具29は、圧縮板24と参照板26の間に、カム3の厚さEよりも小さい最小間
隔eを設定する。従って、カム3が圧縮板24と参照板26の間の平らな部分に
導入されたときには、圧縮板24がバネ28の作用に逆らって止め金具29と参
照板26から弾性的に引き離され、カム3が圧縮板24と参照板26の間の圧力
によって保持されることが容易に理解されるであろう。
導入路21の入口側に斜面30が設けられている。カム3が導入される際には、
斜面30の角の効果によって、カム3は斜面30に、圧縮板24の参照板26に
対して相対的な弾性的な離隔をもたらす圧力を作用させる。
金具29とからなる組立体は、導入路21に導入され、固定されるのに適した1
つのユニット23を形成する。
、2つの真直ぐな溝31を設ける。
な第2スライダ37のためのものである。
の側に配置され、対応する溝31の中に、横方向通路20に略直交する方向にお
ける、ボデー17に相対的な平行移動を可能にするように搭載される。第1スラ
イダは、ボデー17に支持されたバネ33によって横方向通路20から弾性的に
離隔される。2つの第1スライダ32の内側端は、横方向通路20へ向けて導か
れ、回転装置である車34用の軸を備えている。2つの第1スライダ32の外側
端は、ボデー17から外へ突出し、補償用のバネ36を保持する押さえ接続板3
5を介して平行移動可能に互いに連接されている。
で、横方向通路20の他方の側に、第1スライダ32に対向して配置され、対応
する溝31の中に、横方向通路20に略直交する方向における、ボデー17に相
対的な平行移動を可能にするように搭載される。第2スライダ37は、ボデー1
7に支持されたバネ38によって横方向通路20から弾性的に離隔される。2つ
の第2スライダ37の内側端は、横方向通路20へ向けて導かれ、車34用の軸
を備えている。2つの第1スライダ32の外側端は、ボデー17から外へ突出し
、カム接続板39を介して平行移動可能に互いに連接されている。
7へ連結する。この連結機構40は押し棒41からなり、押し棒41の一端は押
さえ接続板35に接続され、その他端は、ボデー17に支持された中間固定軸4
3の周りに回動可能に取り付けられた方向転換レバー42の一端に連結されてい
る。方向転換レバー42の他端は、カム接続板39にもたれかかっている。この
ようにして、操作装置44が補償用のバネ36を介して押さえ接続板35を押す
と、バネ33の弾性作用に抗して第1スライダ32が押され、それらの内側端に
設けられた車34が導入路21の方向へ移動する。第2スライダ37の内側端に
設けられた車34も、カム接続板39を介してバネ38に作用する押し棒41と
方向転換レバー42によって、同様に対称的に導入路21の方向へ移動する。反
対に、操作装置44の押さえ接続板35への作用が中止されると、バネ33とバ
ネ38が、第1スライダ32と第2スライダ37を、導入路21から離すように
、押し戻す。バネ33とバネ38の弛緩作用によって第1スライダ32と第2ス
ライダ37が戻る行程を制限するための係止装置(図示しない)が設けられてい
る。
第1スライダ32の外側端との間と、カム接続板39と第2スライダ37の外側
端との間とにそれぞれ配置された、交換可能なブロック45によって調整できる
。ブロック45は、第1スライダ32、第2スライダ37の外側端や、押さえ接
続板35、カム接続板39へ、例えばほぞとほぞ孔(図示しない)のような連結
手段で連結される。
間隔d2の少なくとも一方は、セグメント9毎に異なる(図10)。
角度方向の位置を取るべきカム3へ、間隔d1と間隔d2の少なくとも一方がそ
のカムに適したセグメント9を取り付ける。次いで、交換可能なブロック45を
用いて、第1スライダ32と第2スライダ37の各長さを、カム3を所定の角度
方向の位置へ保持するのに最適な値に調整する。それぞれの場合に、特定の間隔
d1と間隔d2の値を有するセグメント9の選択は、計算によって決定される。
また、第1スライダ32と第2スライダ37の各長さのブロック45による調整
は、カム3と同じで、カム3について望ましい角度方向の位置に配置されたカム
標準器を用いた測定によって実施される。図12〜14に、間隔d1と間隔d2
の少なくとも一方が異なり、異なるブロック45による調整の3つの例を示す。
これらの3つの例は、カム3の上方垂直位置と、左方水平位置と、上方右方向4
5°位置に、それぞれ相当する。
3の参照板26と対応するセグメント9のボデー17との間に配置された厚さブ
ロック46(図7参照)によって(同じく試行により)調整可能である。
ク46による種々の調整が実施されると、カム3の取付けに取りかかることが可
能になる。
24の斜面30上に部分的に突出するように、対応する導入路21の上に持って
くる。ロボットがカム3を下げると、斜面30上に支えられたカム3が、バネ2
8の作用に逆らって圧縮板24を押し返し、参照板26を離す。従って、カム3
が、圧縮板24と参照板26との間に挿入可能になり、カム3は圧縮板24と参
照板26との間で弾性的に圧縮される。そこで、ロボットはカム3を待機個所3
Aへ持ってくる。待機個所3Aにおいては、カム3の孔5は少なくとも概略的に
参照軸16と同軸である。カム3が摩擦力によって保持されているこのような待
機個所3Aは、図10、11に図示されている。
、固定装置1の全セグメント9に共通の操作装置44が、第1スライダ32の車
34と第2スライダ37の車34が、カム3の卵形の縁4に対向して縁4に接触
するまで移動されるように、押さえ接続板35の組立体に作用する。したがって
、第1スライダ32と第2スライダ37の車34が、カム3の心出しと各度方向
位置決めを調整する力または偶力の少なくとも一方を、選ばれた間隔d1、d2
とブロック45の厚さに対応して、カム3に作用させる。そこで、全てのカム3
は、カムにとって望ましい位置と各度方向の向きとをもって、参照軸16の回り
に心出しされるようになる(図12〜15参照)。
カムを固定する前でも後でも可)した後で、カム3を管状シャフト2に固定する
ために、管状シャフト2を管広げする(カムを所定の位置に固定した後)ことが
できる。
35に作用している圧力を停止させるように操作装置44に指令する。すると、
バネ33とバネ38が、カムシャフト2、3が固定装置1から出られるように、
第1スライダ32と第2スライダ37を押し戻す。
置1を適用した、本発明による管状のカムシャフトを管広げによって製造するた
めの機械48を図式的に示す。これらの固定装置1.1、1.2は、他方の固定
装置1.2(または1.1)が第1作業ポストP1にあるときには一方の固定装
置1.1(または1.2)が第2作業ポストP2にあり、またその逆であるよう
に、各固定装置を第1作業ポストP1から第2作業ポストP2へ、次いで第1作
業ポストP1へ、順次通過させるのに適した、例えば回転式の可動台48によっ
て支持されている。
れる。第2作業ポストP2には共通の操作装置44が備えられており、操作装置
44は、カム3の正確な心出しと各度方向の位置決めを確実に実行する。この作
業ポストにおいて、管状シャフト2を固定装置の中へ導入し、次いで第2作業ポ
ストP2に設けられた(例えば引込み式の)支持手段50に対向して支持されて
いる管状シャフト2を、広げ手段49によって管広げすることができる。
Claims (17)
- 【請求項1】 卵形の縁(4)を有し、管状シャフト(2)の通過に適した孔(5)が設けら
れたカム(3)を、上記管状シャフトの軸を参照軸(16)に合致させて、上記
参照軸の周りに方向決めして保持する、上記カムを上記管状シャフトに、上記管
状シャフトの管広げによって固定するための保持装置(9)において、 −上記管状シャフト(2)のための横方向通路(20)と、上記カム(3)を導
入する導入路(21)とを有するボデー(17)であって、上記導入路(21)
が一方では上記横方向通路(20)と、他方では上記ボデー(17)の上端部と
通じたボデー(17)と、 −上記カム(3)を上記導入路(21)の中で、上記孔(5)が上記横方向通路
(20)と少なくとも概ね同軸である待機位置に保持するための保持手段(23
)と、 −互いに離隔されて平行で、上記ボデー(17)の中に、上記管状シャフト(2
)のための上記横方向通路(20)に対して少なくとも概ね直交するように平行
移動可能に連結された2つの第1スライダ(32)であって、2つの上記第1ス
ライダ(32)は、第1弾性手段(33)によって、上記横方向通路(20)か
ら、上記第1スライダ(32)の外側端を上記ボデー(17)の外部へ突出させ
て、離隔され、一方では、上記カム(3)が上記待機位置にある時には、上記第
1スライダ(32)の内側端が上記カム(3)の上記卵形の縁(4)の1部分に
対向して配置される2つの第1スライダ(32)と、 −互いに離隔されて平行で、上記第1スライダ(32)に対向し、上記管状シャ
フト(2)のための上記横方向通路(20)に対して少なくとも概ね直交するよ
うに移動可能に連結された2つの第2スライダ(37)であって、2つの上記第
2スライダ(37)は、第2弾性手段(38)によって、上記横方向通路(20
)から、上記第2スライダ(37)の外側端を上記ボデー(17)の外部へ突出
させて、離隔され、他方では、上記カム(3)が上記待機位置にある時には、上
記第2スライダ(37)の内側端が上記カム(3)の上記卵形の縁(4)の他部
分に対向して配置される2つの第2スライダ(37)と、 −上記第1スライダと上記第2スライダを連結する連結機構(40)であって、
上記第1スライダ(32)が、上記第1スライダの上記内側端を、上記カム(3
)の上記卵形の縁(4)の上記1部分の方向へ、上記カム(3)に接触するまで
移動させるために、上記第1弾性手段(33)の作用に抗して押されるときに、
上記第2スライダ(37)が、上記連結機構(40)によって、上記第2スライ
ダ(37)の上記内側端を、上記カム(3)の上記卵形の縁(4)の上記他部分
の方向へ、上記カム(3)に接触するまで移動させるために、上記第2弾性手段
(38)の作用に抗して押されるように、上記第1スライダと上記第2スライダ
を連結する連結機構(40)と、 からなることを特徴とする保持装置。 - 【請求項2】 各上記第1、第2スライダ(32、37)の長さは、上記カム(3)の上記縁
(4)及びその上記管状シャフトの周りの各度方向の向きによって決定されるこ
とを特徴とする請求項1に記載の保持装置。 - 【請求項3】 上記第1、第2スライダ(32、37)は、長さ方向に調整可能であることを
特徴とする請求項2に記載の保持装置。 - 【請求項4】 2つの上記第1スライダ(32)間の間隔と、2つの上記第2スライダ(37
)間の間隔は、上記カム(3)の上記縁(4)及びその上記管状シャフトの周り
の各度方向の向きによって決定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
1つに記載の保持装置。 - 【請求項5】 上記第1、第2スライダ(32、37)の上記内側端に、上記カム(3)の上
記縁(4)に接触するための回転装置(34)が設けられていることを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか1つに記載の保持装置。 - 【請求項6】 上記カム(3)を上記導入路(21)の中で上記待機位置に保持する上記保持
手段(23)は、上記保持装置に取り付けられた参照板(26)の方向へ弾性的
に押される圧縮板(24)を有し、上記圧縮板は、上記カム(3)の平らな部分
の上記圧縮板(24)と上記参照板(26)の間への導入の際に、上記参照板か
ら弾性的に離隔されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の保
持装置。 - 【請求項7】 上記カムを保持する上記保持手段(23)は、上記カム(3)が上記待機位置
にないときには、上記圧縮板(24)が押し付けられる止め金具(29)装置を
有し、上記止め金具(29)装置は、上記圧縮板と上記参照板(26)の間に上
記カムの厚さ(E)よりも小さい最小間隔(e)を設定することを特徴とする請
求項6に記載の保持装置。 - 【請求項8】 上記圧縮板(24)は、上記カム(3)が上記導入路(21)の中を上記待機
位置の方向へ導入されるときに、上記カム(3)が、上記圧縮板(24)を上記
参照板(26)から引き離す弾性的な圧力を作用させる、斜面(30)を有する
ことを特徴とする請求項6または7記載の保持装置。 - 【請求項9】 上記カムを保持する上記保持手段(23)は、上記カムを上記導入路(21)
の中へ導入して固定する、機械的な1つのユニットを形成することを特徴とする
請求項6〜8のいずれか1つに記載の保持装置。 - 【請求項10】 上記ボデー(17)は、両面(18、19)が平行な厚い板の形状を呈するこ
とを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の保持装置。 - 【請求項11】 上記第1、第2スライダ(32、37)のための溝(31)が上記板の平行な
面の第1の面(18)に加工され、一方同じ第1の面(18)には上記導入路(
21)は部分的にしか加工されず、上記板の平行な面の第2の面(19)は他の
板の上記導入路(21)を部分的に形成するように加工され、上記他の板の第1
の面(18)に、上記板の上記第2の面(19)が対向して押し当てられること
を特徴とする請求項10に記載の保持装置。 - 【請求項12】 カム(3)が特定の向きを有して管状のシャフト(2)に沿って振り分けられ
た、特に内燃機関用の、管状のカムシャフトを管広げによって製造するための固
定装置において、上記シャフトが有する上記カムと同数の、請求項1〜11のい
ずれか1つに記載された保持装置(9)からなり、上記保持装置が、上記横方向
通路(20)が1列に並べられて上記管状のシャフト(2)の導管(22)を形
成し、上記シャフトの上記導入路(21)が上記シャフト(2)に沿った上記カ
ム(3)の占有箇所にそれぞれ存在するように、互いに順次組付けられたことを
特徴とする、管状のカムシャフトを管広げによって製造するための固定装置。 - 【請求項13】 各上記保持装置(9)の上記ボデー(17)を構成する上記厚い板の厚さは、
上記シャフト(2)に沿って上記カム(3)が占めるべき占有箇所によって定め
られることを特徴とする、請求項10または11に記載の保持装置の1組から組
み立てられた、請求項12に記載の固定装置。 - 【請求項14】 全ての上記保持装置(9)の上記ボデー(17)が同一の厚さを呈し、上記保
持の間に挿入するための厚さブロックが、上記保持装置を上記シャフト(2)に
沿って上記カム(3)が占めるべき占有箇所に適合させるために用意されている
ことを特徴とする、請求項10または11に記載の保持装置の1組から組み立て
られた、請求項12に記載の固定装置。 - 【請求項15】 カム(3)が特定の向きを有して管状のシャフト(2)に沿って振り分けら
れた、特に内燃機関用の、管状のカムシャフトを管広げによって製造するための
機械において、請求項12〜14のいずれか1つに記載の管状のカムシャフトを
管広げによって製造するための少なくとも1つの固定装置と、上記固定装置の上
記第1スライダ(32)の全体を共通に押すための単一の操作装置(44)から
なり、上記操作装置は上記機械に上記固定装置に対して独立に搭載されたことを
特徴とする、管状のカムシャフトを管広げによって製造するための機械。 - 【請求項16】 上記カム(3)を貫通する上記管状シャフト(2)の先端を管広げ操作中に支
持するための支持手段を有し、上記支持手段は上記機械に上記固定装置に対して
独立に、上記管状シャフト(2)のための上記導管(22)に対向して搭載され
たことを特徴とする、請求項15に記載の機械。 - 【請求項17】 少なくとも2つの上記固定装置からなり、各上記固定装置が、少なくとも1つ
のカムの搭載ポストから、少なくとも1つの管広げポストへ、次いで管広げされ
たカムのシャフトを取外した後、上記管広げポストから上記搭載ポストへ通過す
るのに適したことを特徴とする、請求項15または16に記載の機械。
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