JP2003505398A - アミンで修飾したプソイドマイシン化合物 - Google Patents

アミンで修飾したプソイドマイシン化合物

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JP2003505398A JP2001511473A JP2001511473A JP2003505398A JP 2003505398 A JP2003505398 A JP 2003505398A JP 2001511473 A JP2001511473 A JP 2001511473A JP 2001511473 A JP2001511473 A JP 2001511473A JP 2003505398 A JP2003505398 A JP 2003505398A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、構造式(I): 【化26】 (式中、Rはアシル結合である)によって示されるアミンで修飾したプソイドマイシン化合物を提供する。該アミンで修飾したプソイドマイシン誘導体は、抗真菌剤としてまたは抗真菌剤の設計において有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、プソイドマイシン化合物、特にアミンで修飾したプソイドマイシン
化合物に関する。
【0002】 (背景技術) プソイドマイシンは、プソイドモナス・シリンガエ(Pseudomonas
syringae)(植物に関連する細菌)の液体培養物から単離された天然
物であって、抗真菌活性を有することが分かっている(例えば、Harriso
n,L.らによる「Pseudomycins,a family of no
vel peptides from Pseudomonas syring
ae possessing broad−spectrum antifun
gal activity」、J.Gen.Microbiology,137
(12),2857−65(1991)、並びに米国特許第5,576,298
号および5,837,685号を参照)。これまでに記載されているP.シリン
ガエ由来の抗真菌剤(例えば、シリンゴマイシン、シリンゴトキシンおよびシリ
ンゴスタチン)と違って、プソイドマイシンA−Cはヒドロキシアスパラギン酸
、アスパラギン酸、セリン、デヒドロアミノ酪酸、リシンおよびジアミノ酪酸を
含む。
【0003】 プソイドマイシンA、A’、B、B’、CおよびC’のペプチド部分は、末端
カルボキシル基がN−末端SerのOH基上で閉環してマクロサイクルを形成し
ている、L−Ser−D−Dab−L−Asp−L−Lys−L−Dab−L−
aThr−Z−Dhb−L−Asp(3−OH)−L−Thr(4−Cl)に対
応している。該アナログはN−アシル側鎖によって区別され、すなわちプソイド
マイシンAは3,4−ジヒドロキシテトラデコノイルによって、プソイドマイシ
ンA’は3,4−ジヒドロキシペンタデカノイルによって、プソイドマイシンB
は3−ヒドロキシテトラデカノイルによって、プソイドマイシンB’は3−ヒド
ロキシドデカノイルによって、プソイドマイシンCは3,4−ジヒドロキシヘキ
サデカノイルによって、そしてプソイドマイシンC’は3−ヒドロキシヘキサデ
カノイルによってN−アシル化されている(すなわち、Ballio,A.らに
よる「Novel bioactive lipodepsipeptides
from Pseudomonas syringae:the pseud
omycins」、FEBS Letters,355(1);96−100(
1994)およびCoiro,V.M.らによる「Solution conf
ormation of the Pseudomonas syringae
MSU 16H phytotoxic lipodepsipeptide
Peudomysin A determined by computer
simulations using distance geometry
and molecular dynamics from NMR dat
a」、Eur.J.Biochem.,257(2)、449−456(199
8)を参照。
【0004】 プソイドマイシンはある有害な生物学的な影響を有していることが知られてい
る。例えば、プソイドマイシンを静脈内注射した時に、静脈の内皮の破壊、組織
の破壊、炎症および宿主の組織に対する局所的な毒性が観察される。プソイドマ
イシンは抗真菌活性を有しており、且つ比較的に未調査の化学分野であることが
分かっているので、有害な副作用が少ない抗真菌剤として有用となり得る他の可
能性のある化合物についてこの種類の化合物を調査する必要がある。
【0005】 (本発明の概要) 本発明は、抗真菌剤として有用であるか、または抗真菌剤の設計において有用
である以下の構造式によって示される、アミンで修飾したプソイドマイシン化合
物、並びにその医薬的に許容し得る塩および溶媒和物を提供する。
【化8】 [式中、 Rは、式:
【化9】 (ここで、RおよびRa’は独立して水素もしくはメチルであるか、またはR もしくはRa’のいずれかがアルキルアミノであって、RもしくはRb’
一緒になって6員シクロアルキル環、6員芳香環もしくは二重結合を形成するか
、またはRと一緒になって6員芳香環を形成する。 RおよびRb’は独立して水素、ハロゲンもしくはメチルであるか、または
もしくはRb’のいずれかがアミノ、アルキルアミノ、α−アセトアセテー
ト、メトキシもしくはヒドロキシである。 Rは水素、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ(C〜C
アルコキシであるか、またはRと一緒になって6員芳香環もしくはC〜C シクロアルキル環を形成する。 Rは水素であるか、またはRと一緒になって6員芳香環、C〜C14
ルコキシ置換の6員芳香環もしくはC〜C14アルキル置換の6員芳香環を形
成する。そして、 Rは、C〜C18アルキル、C〜C11アルコキシまたはビフェニルで
ある) であるか; Rは、式:
【化10】 (ここで、Rは、水素またはC〜C13アルキルである。そして、 Rは、C〜C15アルキル、C〜C15アルコキシ、(C〜C10
ルキル)フェニル、−(CH−アリール、または−(CH−(C 〜Cシクロアルキル)であって、nは1または2である) であるか; Rは、式:
【化11】 (ここで、Rは水素、ハロゲンまたはC〜Cアルコキシであって、mは1
、2または3である) であるか; Rは、式:
【化12】 (ここで、RはC〜C14アルコキシまたはC〜C14アルキルであって
、pは0、1または2である) であるか; Rは、式:
【化13】 (ここで、RはC〜C14アルコキシである) であるか;または、 Rは、−(CH)−NR−(C13〜C18アルキル) (ここで、Rは、H、−CHまたは−C(O)CHである) である。 Rは、独立して水素、ホルミル、アシルアルキル(例えば、−C(O)CH 、−C(O)CHCH、−C(O)CH(CHおよび−C(O)C
(CH)、アシルアルキルアミン(例えば、−C(O)CH(NH)C
)、アシルアザアルキル(例えば、−C(O)NHCHおよび−C(O)
NHCH(CH)、アシルオキシアルキレン(例えば、−C(O)OCH CH=CH)、アシルオキシアリール(例えば、−C(O)OC)、
またはアシルメチレンカルバメート(例えば、以下に示す化合物1a
【化14】 (式中、R1aはC〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、ベンジルま
たはアリールであって、R1bは水素またはメチルである)) である。但し、少なくとも1つのRは水素でない。 RおよびRは独立して、−OR2aまたは−N(R2b)(R2c)であ
って、R2aおよびR2bは独立して水素、C〜C10アルキル(例えば、メ
チル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブ
チル、t−ブチルなど)、C〜Cシクロアルキル(例えば、シクロプロピル
、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチレン、メチルシクロペン
チル、シクロヘキシルなど)、ヒドロキシ(C〜C10)アルキル、アルコキ
シ(C〜C10)アルキル(例えば、メトキシエチル)、C〜C10アルケ
ニル、アミノ(C〜C10)アルキル、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ(
〜C10)アルキル、アリール(C〜C10)アルキル(例えば、ベンジ
ル)、ヘテロアリール(C〜C10)アルキル(例えば、3−ピリジルメチル
、4−ピリジルメチル)、またはシクロヘテロアルキル(C〜C10)アルキ
ル(例えば、N−テトラヒドロ−1,4−オキサジニルエチルおよびN−ピペラ
ジニルエチル)であるか、あるいは R2bは、アミノ酸アルキルエステルのカルボン酸アルキル残基(例えば、−
CHCOCH、−CH(COCH)CH(CH、−CH(CO CH)CH(フェニル)、−CH(COCH)CHOH、−CH(C
CH)CH(p−ヒドロキシフェニル)、−CH(COCH)CH SH、−CH(COCH)CH(CHNH、−CH(CO
)CH(4−または5−イミダゾール)、−CH(COCH)CH COCH、−CH(COCH)CHCONHなど)である。そし
て、 R2cは、水素またはC〜Cアルキルである]
【0006】 本発明の別の態様において、上記のプソイドマイシン化合物および医薬的に許
容し得る担体を含む医薬製剤を提供する。
【0007】 本発明の更なる別の態様において、抗真菌感染の処置が必要な動物における該
感染の処置法を提供するものであって、該方法は該動物に上記のプソイドマイシ
ン化合物を投与することを含む。
【0008】 (定義) 本明細書で使用する用語「アルキル」とは、特に指示しなければ、1〜30の
炭素数を含有する一般式C2n+1の炭化水素基を意味する。該アルカン基
は直鎖(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチルなど)、分枝(例えば、イ
ソプロピル、イソブチル、t−ブチル、ネオペンチルなど)、環状(例えば、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、メチルシクロペンチル、シクロ
ヘキシルなど)、または多環(例えば、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、スピ
ロ[2.2]ペンタンなど)であり得る。該アルカン基は置換されていたり、ま
たは無置換であり得る。同様に、アルコキシ、アルカノイル、またはアルカノエ
ート基のアルキル部分は、上と同じ定義を有する。
【0009】 用語「アルケニル」とは、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む非環式
の炭化水素を意味する。該アルケン基は直鎖、分枝、環状または多環であり得る
。該アルケン基は置換されていたり、または無置換であり得る。アルケンオキシ
、アルケノイルまたはアルケノエート基のアルケニル部分は、上と同じ定義を有
する。
【0010】 用語「アリール」とは、単環(例えば、フェニル)または縮合環系(例えば、
ナフタレン、アントラセン、フェナントレンなど)を有する芳香族分子を意味す
る。該アリール基は置換されていたり、または無置換であり得る。
【0011】 有機化学の分野において、特に有機生物化学の分野において、化合物の有意な
置換は許容されるか、または有用でさえあることは広く理解されている。本発明
において、例えば置換基としての用語「アルキル基」とは、典型的なアルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、ヘキシル、イソオクチル、ドデシル、ス
テアリルなど)を許容する。用語「基」は具体的に構想することができ、当該分
野で一般的であるアルキル上の置換基としては、例えば、ヒドロキシ、ハロゲン
、アルコキシ、カルボニル、ケト、エステル、カルバメートなどが許容されるが
、併せて無置換のアルキル部分を含む。しかしながら、化合物の薬理学的な性質
に有害な影響を及ぼさず、または薬物の使用を有害に妨害しないように、置換基
を選択するべきであることは、当該分野の当業者によって通常理解されている。
上で定義するいずれかの基の適当な置換基としては、例えばアルキル、アルケニ
ル、アルキニル、アリール、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、
メルカプト、アルキルチオ、アリールチオ、モノ−およびジ−アルキルアミノ、
4級アンモニウム塩、アミノアルコキシ、ヒドロキシアルキルアミノ、アミノア
ルキルチオ、カルバミル、カルボニル、カルボキシ、グリコリル、グリシル、ヒ
ドラジノ、グアニルおよびそれらの組合せを含む。
【0012】 用語「動物」とは、ヒト、コンパニオン動物(例えば、イヌ、ネコおよびウマ
)、食料源の動物(例えば、ウシ、ブタ、ヒツジおよび飼鳥類)、動物園の動物
、海洋動物、鳥類および他の同様な動物種を意味する。
【0013】 (発明の詳細な記載) 出願人は、プソイドマイシン天然物または半合成誘導体におけるリシンまたは
2,4−ジアミノ酪酸ペプチド単位に結合したペンダントなアミノ基を修飾する
ことにより、新規な化合物がC.アルビカンス(albican)、C.ネオフォルマ
ンスおよび/またはA.フミガーツスに対して活性となり得ることを示唆するイ
ンビトロでの証拠を有する化合物を提供することを発見した。アミノ基を適当な
脱離基を含有するアシル化剤を用いて修飾した結果、プソイドマイシン構造上の
ペンダントなアミノ基とのアミド、カルバメート、ウレアまたはイミド結合を形
成することができる。適当な脱離基は当該分野の当業者にとってよく知られてお
り、例えばp−ニトロフェノキシおよびN−オキシスクシンイミドなどの基を含
む。
【0014】 アミド結合は、当該分野における当業者にとってよく知られている従来の化学
を用いて製造する。適当なアシル化剤としては、Rはアシルアルキルであるプ
ソイドマイシン化合物を得るための目的のカルボン酸、またはRがアシルアル
キルアミンであるプソイドマイシン化合物を得るための目的のアミノ酸を含む。
典型的には、該アシル化剤はカルボン酸基の−OHを脱離基(例えば、N−オキ
シスクシンイミド)を用いて置換することによって生成する。アミノ酸アシル化
剤を使用する場合には、縮合前に、該アミノ基は当該分野の当業者にとって知ら
れるいずれかの従来のアミノ保護基(例えば、ベンジルオキシカルボニル、p−
ニトロベンジルオキシカルボニル、p−ブロモベンジルオキシカルボニル、p−
メトキシベンジルオキシカルボニル、p−メトキシフェニルアゾベンジルオキシ
カルボニル、p−フェニルアゾベンジルオキシカルボニル、t−ブチルオキシカ
ルボニルまたはシクロペンチルオキシカルボニル)を用いて保護する。アミド結
合を形成後、該アミノ保護基を標準的な水素添加化学(例えば、水素雰囲気下で
のPd/C)を用いて除去する。アミノ酸からプソイドマイシンアミド誘導体の
生成に関するより詳細な記載については、以下の実施例を参照のこと。
【0015】 上述した通り、プソイドマイシンはプソイドモナス・シリンガエ・バクテリア
から単離される天然物であり、これはラクトン結合によって閉環した環状のペプ
チド部分を含み、異常アミノ酸4−クロロトレオニン(ClThr)、3−ヒド
ロキシアスパラギン酸(HOAsp)、2,3−デヒドロ−2−アミノ酪酸(D
hb)および2,4−ジアミノ酪酸(Dab)を含有するリポデプシノナペプチ
ドとして特徴付けられる。様々な菌株のP.シリンガエを増殖させて異なるプソ
イドマイシンアナログ(A、A’、B、B’、CおよびC’)を得る方法につい
ては以下に記載するが、より詳細にはPCT特許出願番号、PCT/US00/
08728(これはHiltonらにより、2000年4月14日に出願、標題
は「Pseudomycin Production by Pseudomo
nas Syringae」;これは本明細書の一部を構成する);PCT特許
出願番号、PCT/US500/08727(これは、Kulanthaive
lらにより、2000年4月14日に出願、標題は「Pseudomycin
Natural Products」;これは本明細書の一部を構成する);お
よび米国特許第5,576,298号および第5,837,685号(これらは
本明細書の一部を構成する)に記載されている。
【0016】 1つ以上のプソイドマイシンを産生するP.シリンガエの単離菌株については
当該分野でよく知られている。野生型菌株MSU174、およびトランスポゾン
突然変異によって生成したこの菌株の変異体については、米国特許第5,576
,298号および第5,837,685号;Harrisonらによる「Pse
udomycins,a family of novel peptides
from Pesudomonas syringae possessin
g broad−spectrum antifungal activity
」、J.Gen.Microbiology、137、2857−2865(1
991);およびLambらによる「Transposon mutagene
sis and tagging of fluorescent peudo
monas:Antimycotic production is nece
ssary for control of Dutch elm disea
se」、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,84,6447−6
451(1987)に記載されている。
【0017】 1つ以上のプソイドマイシンの産生に適当なP.シリンガエの菌株を植物(例
えば、大麦、カンキツ属およびライラック)を含む環境的な供給源、並びに土、
水、空気および埃などの供給源から単離することができる。好ましい菌株は植物
から単離する。環境的な供給源から単離するP.シリンガエの菌株を野生型と呼
ぶことができる。本明細書で使用する「野生型」とは、P.シリンガエの正常な
個体群(例えば、天然において見られ、且つ実験室での操作によって産生しない
P.シリンガエの菌株または単離物)において天然に存在する優勢な遺伝子型を
意味する。ほとんどの生物体と同様に、使用するプソイドマイシン産生の培養物
(MSU174、MSU16H、MSU206、25−B1および7H9−1な
どのP.シリンガエ菌株)の性質は変異し易い。従って、これら菌株の後代(例
えば、組換え体、突然変異体および変異体)を当該分野で知られている方法によ
って得ることができる。
【0018】 P.シリンガエMSU16Hは、アメリカンタイプカルチャーコレクション(
Parklawn Drive,Rockville,MD,米国;寄託番号A
TCC67028号)から公然と入手することができる。P.シリンガエ菌株2
5−B1、7H9−1および67H1はアメリカンタイプカルチャーコレクショ
ンに2000年3月23日に寄託されており、これらは以下の寄託番号: 25−B1(寄託番号PTA−1622)、 7H9−1(寄託番号PTA−1623)、 67 H1(寄託番号PTA−1621) が与えられている。
【0019】 P.シリンガエの突然変異菌株もまた、1つ以上のプソイドマイシンの産生に
適当である。本明細書で使用する「突然変異体」とは、菌株の表現型における突
然の遺伝子変化を意味し、これは自然発生であるか、または公知の変異誘発物質
によって誘発され得る。該変異誘発物質としては、放射(例えば、紫外放射また
はx−線)、化学的変異誘発物質(例えば、メタンスルホン酸エチル(EMS)
、ジエポキシオクタン、N−メチル−N−ニトロ−N’−ニトロソグアニン(N
TG)および亜硝酸)、部位特異的突然変異誘発およびトランスポゾン媒介の突
然変異誘発を挙げられる。P.シリンガエにおけるプソイドマイシン産生の突然
変異体は、1つ以上のプソイドマイシンを過剰産生したり、他のプソイドマイシ
ンより過剰に1つのプソイドマイシン(例えば、プソイドマイシンB)を産生し
たり、または有利な増殖条件下で1つ以上のプソイドマイシンを産生するような
突然変異体を得るのに有効な量の変異誘発物質を用いて、該細菌を処理すること
によって得ることができる。使用すべき変異誘発物質の種類および量は変えるこ
とはできるが、好ましい方法はNTGを1〜100μg/mLに及ぶレベルまで
連続希釈することである。好ましい突然変異体は、プソイドマイシンBを過剰産
生し、且つ最小規定(defined)培地で増殖するものである。
【0020】 P.シリンガエの環境単離物、突然変異菌株および他の所望する菌株を、増殖
習性における望む形質、増殖培地栄養源、炭素源、増殖条件、必須アミノ酸など
について選択することができる。P.シリンガエにおけるプソイドマイシン産生
の菌株は、最小培地(例えば、N21培地)での増殖のために、および/または
1つ以上のプソイドマイシンを約10μg/mLより大きいレベルで産生させる
ために選別することが好ましい。好ましい菌株は、3つもしくはそれより少ない
アミノ酸、および場合により脂質、ポテト産物もしくはそれらの組み合わせを含
む培地で増殖させた場合に、1つ以上のプソイドマイシンを産生するという特徴
を示す。
【0021】 当該分野で知られた方法を用いて、P.シリンガエ菌株を形質転換することに
よって、組換え菌株を開発することができる。組換えDNA技術を使用すること
によって、P.シリンガエ菌株を形質転換して、これらの菌株が産生する抗生物
質に加えて多数の遺伝子産物を発現することができる。例えば、内因性プソイド
マイシンの生合成遺伝子の多重コピーを導入するために該菌株を改良して、より
高収率のプソイドマイシンを得ることができる。
【0022】 P.シリンガエの野生型または突然変異菌株から1つ以上のプソイドマイシン
を得るために、生物体を栄養培地水溶液(これは、有効な量の3つまたはそれよ
り少ないアミノ酸を含有しており、該アミノ酸はグルタミン酸、グリシン、ヒス
チジンまたはそれらの組合せであることが好ましい)中で撹拌しながら培養する
。別法として、グリシンを1つ以上のポテト産物および脂質と混合する。培養は
、P.シリンガエの増殖および目的のプソイドマイシンの産生に有効な条件下で
行なう。有効な条件とは、温度が約22℃〜約27℃で、且つ期間が約36時間
〜約96時間であることを含む。P.シリンガエの培養の間に、培地中の酸素濃
度を制御することは、プソイドマイシンの産生にとって有利である。酸素レベル
は約5〜約50%の飽和を保つことが好ましく、約30%の飽和であることがよ
り好ましい。空気、純粋な酸素または酸素含有のガス混合物をスパージングする
ことにより、培地中の酸素濃度を調節することができる。
【0023】 p.シリアガエの培養の間、培地のpHを制御することも有利となる。プソイ
ドマイシンは、塩基性のpHで不安定であり、該培地のpHが約12時間以上に
わたって約6である場合には、有意な分解が起こり得る。培地のpHは6〜4を
保つことが好ましい。バッチ培地で増殖させた場合には、P.シリンガエは1つ
以上のプソイドマイシンを産生することができる。しかしながら、グルコースの
フィードバスまたは半連続的なフィード、および場合によりpHをコントロール
するための酸または塩基(例えば、水酸化アンモニウム)により、産生が増大す
る。グルコースおよび水酸化アンモニウムを自動的にフィードする連続培養法を
用いることによって、プソイドマイシンの産生を更に増大させることができる。
【0024】 P.シリンガエ菌株の選択は、得られるプソイドマイシンの量および分布に影
響を及ぼし得る。例えば、MSU16Hおよび67H1菌株は各々、優先的にプ
ソイドマイシンAを産生するが、プソイドマイシンBおよびCをも典型的に4:
2:1の割合で産生する。菌株67H1は、典型的にMSU16H菌株によって
産生するよりも約3〜5倍以上のレベルでプソイドマイシンを与える。MSU1
6Hおよび67H1菌株と比較して、25−B1菌株はより多くのプソイドマイ
シンBおよびより少ないプソイドマイシンCを産生する。7H9−1菌株は、プ
ソイドマイシンBを優位に産生し、且つ他の菌株よりも多量のプソイドマイシン
Bを産生する点で区別される。例えば、この菌株はプソイドマイシンAまたはC
のどちらかの少なくとも10倍以上の過剰量でプソイドマイシンBを産生するこ
とができる。
【0025】 別法として、本発明のアミノ修飾のプソイドマイシン化合物を、N−アシル半
合成化合物から生成することができる。半合成プソイドマイシン化合物を、L−
セリン単位でのN−アシル基を交換することによって製造することができる。様
々なN−アシル誘導体の例については、PCT特許出願番号 (Belvo
らによる同日出願、標題は「Pseudomycin N−Acyl Side
−Chain Analogs」、これは本明細書の一部を構成する)に記載さ
れている。一般的に、以下の4つの製造工程を使用して、天然に存在するプソイ
ドマイシン化合物から半合成化合物を製造することができる。該工程とは、(1
)選択的なアミノ保護;(2)N−アシル側鎖の化学的なまたは酵素的な脱アシ
ル化;(3)異なる側鎖についての再アシル化;および(4)該アミノ基の脱保
護である。
【0026】 2、4および5位でのペンダントなアミノ基を、アミノ保護について当該分野
の当業者にとって知られているいずれかの標準的な方法を用いて保護することが
できる。誘導化されたアミノ基が中間体分子の他の位置での続く反応条件に対し
て安定であり、且つ該保護基をいずれかの他のアミノ保護基を含む分子の残り部
分を破壊することなく、適当な時点で選択的に除去することができる限り、使用
するアミノ保護基の正確な族および種類は重要ではない。適当なアミノ保護基と
しては、ベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、p
−ブロモベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、
p−メトキシフェニルアゾベンジルオキシカルボニル、p−フェニルアゾベンジ
ルオキシカルボニル、t−ブチルオキシカルボニル、シクロペンチルオキシカル
ボニルおよびフタルイミドを含む。好ましいアミノ保護基は、t−ブトキシカル
ボニル(t−Boc)、アリルオキシカルボニル(Alloc)、フタルイミド
およびベンジルオキシカルボニル(CbzまたはCBZ)を挙げられる。適当な
保護基についての更なる例については、T.W.Greenによる「Prote
ctive Groups in Organic Synthesis」,J
ohn Wiley and Sons、ニューヨーク(2版、1991)の7
章に記載されている。
【0027】 γまたはδ位のヒドロキシル化された側鎖を有するN−アシル基(例えば、3
,4−ジヒドロキシテトラデカノエート)の脱アシル化は、アミノ保護したプソ
イドマイシン化合物を水性溶媒中で酸を用いて処理することによって達成するこ
とができる。適当な酸としては、酢酸およびトリフルオロ酢酸を含む。好ましい
酸はトリフルオロ酢酸である。トリフルオロ酢酸を使用する場合には、反応を室
温でまたは室温近くで行なうことができる。しかしながら、酢酸を使用する場合
には、反応は通常約40℃で行なう。適当な水性の溶媒系としては、アセトニト
リル、水およびそれらの混合物を含む。有機溶媒は反応を促進することができる
が、しかしながら、有機溶媒の添加により、他の副生成物が誘導され得る。
【0028】 側鎖上にδまたはγヒドロキシ基を有しないプソイドマイシン化合物(例えば
、プソイドマイシンBおよびC’)を、酵素学的に脱アシル化することができる
。適当なデアシラーゼ酵素としては、ポリミキシンアシラーゼ(これは、粗16
4−16081脂肪酸アシラーゼまたは純粋な164−16091脂肪酸アシラ
ーゼであって、これらは和光純薬から入手可能である)またはECBデアシラー
ゼを含む。該酵素学的な脱アシル化は、当該分野における当業者にとってよく知
られた標準的な脱アシル化法を用いて達成することができる。例えば、ポリミキ
シンアシラーゼを用いる一般的な方法については、Yasuda,N.らによる Argic.Biol.Chem. ,53,3245(1989)およびKim
ura,Y.らによるArgic.Biol.Chem.,53,497(19
89)において知ることができる。
【0029】 脱アシル化産物(これは、プソイドマイシン骨格としても知られる)を、カル
ボニル活性化剤の存在下で対応する酸を用いて再アシル化する。「カルボニル活
性化基」とは、カルボニル上での求核付加反応を促進するカルボニルの置換基を
意味する。適当な活性化置換基とは、カルボニル上で実効電子吸引効果を有する
置換基である。該基としては、例えばアルコキシ、アリールオキシ、含窒素芳香
族性ヘテロ環またはアミノ基(例えば、オキシベンゾトリアゾール、イミダゾリ
ル、ニトロフェノキシ、ペンタクロロフェノキシ、N−オキシスクシンイミド、
N、N’−ジシクロヘキシルイソウレア−O−イルおよびN−ヒドロキシ−N−
メトキシアミノ);アセテート;ホルメート;スルホネート(例えば、メタンス
ルホネート、エタンスルホネート、ベンゼンスルホネートおよびp−トリルスル
ホネート);およびハライド(例えば、クロリド、ブロミドおよびヨード)を含
むが、これらに限定されない。
【0030】 多数の酸をアシル化工程において使用することができる。適当な酸としては、
1つ以上のペンダントなアリール、アルキル、アミノ(これは、1級、2級およ
び3級のアミンを含む)、ヒドロキシ、アルコキシおよびアミド基を含有する脂
肪族酸;脂肪族鎖中に窒素または酸素を含有する脂肪族酸;アルキル、ヒドロキ
シ、アルコキシおよび/またはアルキルアミノ基によって置換された芳香族酸;
並びにアルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよび/またはアルキルアミノ基によ
って置換された芳香族酸を含む。
【0031】 別法として、固相合成(ここで、ヒドロキシベンゾトリアゾール樹脂(HOB
t−樹脂)はアシル化反応におけるカップリング剤として機能する)を使用する
ことができる。
【0032】 アミノ基を脱アシル化して再アシル化した(上記の通り)後、アミノ保護基(
2、4および5位)を水素添加触媒(例えば、10%Pd/C)の存在下での水
素添加によって除去することができる。アミノ保護基がアリルオキシカルボニル
である場合には、該保護基を水素化トリブチルスズおよびトリフェニルホスフィ
ンパラジウムジクロリドを用いて除去することができる。この特定の保護/脱保
護反応は、プソイドマイシン構造のZ−Dhb単位のビニル基を水素添加する能
力を低下させる利点を有する。
【0033】 次いで、N−アシル半合成の化合物のアミン修飾は、N−アシル修飾した半合
成プソイドマイシン化合物のリシンまたは2,4−ジアミノ酪酸ペプチド単位に
結合したペンダントなアミノ基の少なくとも1つをアシル化することによって達
成されて、目的のアミド、ウレア、カルバメートまたはイミド結合を生成する。
【0034】 アミンで修飾したプソイドマイシン化合物を、プソイドマイシン環のアスパラ
ギン酸および/またはヒドロキシアスパラギン酸単位のペンダントなカルボン酸
基のアミド化またはエステル化によって更に修飾することができる。様々な酸修
飾の誘導体の例としては、PCT特許出願番号 (Chenらによる同時出
願、標題は「Pseudomycin Amide & Ester Anal
ogs」、これは本明細書の一部を構成する)に記載されている。該酸修飾の誘
導体は、上記のいずれかのアミンで修飾したプソイドマイシン化合物を適当なア
ルコールまたはアミンと縮合させることによって生成して、それぞれエスエテル
またはアミドを得ることができる。
【0035】 エステル基の生成は、当該分野の当業者にとってよく知られた標準的なエステ
ル化方法を用いて達成することができる。酸性条件でのエステル化は、典型的に
プソイドマイシン化合物をプロトン性の酸(例えば、HCl、TFAなど)の存
在下、適当なアルコール中に溶解するかまたは懸濁することを含む。塩基性条件
下では、該プソイドマイシン化合物を通常、弱塩基(例えば、炭酸水素ナトリウ
ムおよび炭酸カリウム)の存在下で、適当なアルキルハライドを用いて反応させ
る。
【0036】 アミド基の生成は、当該分野の当業者にとってよく知られた標準的なアミド化
法を用いて達成することができる。しかしながら、カップリング剤を選択するこ
とにより、酸基の選択的な修飾を得る。例えば、ベンゾトリアゾール−1−イル
オキシ−トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP
)をカップリン剤として使用することにより、残基8位での純粋なモノアミドお
よび(場合により)純粋なビスアミドを同時に単離することができる。一方で、
o−ベンゾトリアゾール−1−イル−N、N,N’,N’−テトラメチルウロニ
ウムテトラフルオロボレート(TBTU)をカップリング剤として使用すること
は、3位残基でのモノアミドを生成するのに有利である。
【0037】 プソイドマイシンアミド誘導体を単離して、そのままでまたはその医薬的に許
容し得る塩もしくは溶媒和物の形態で使用することができる。用語「医薬的に許
容し得る塩」とは、無機酸および有機酸から誘導させた無毒の酸付加塩を意味す
る。適当な塩誘導体としては、ハライド、チオシアン酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、
亜硫酸塩、重亜硫酸塩、アリールスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、リン酸
塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、アルカン
酸塩、シクロアルキルアルカン酸塩、アリールアルカン酸塩、アジピン酸塩、ア
ルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、フマル塩、グルコヘプタン酸塩グ
リセロリン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パルミチ
ン酸塩、ペクチン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ク
エン酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、二グルコン酸塩、トリフ
ルオロ酢酸塩などを含む。
【0038】 用語「溶媒和物」とは、1つ以上の溶質分子(すなわち、アミンで修飾したシ
リンゴマイシン化合物)と一緒に、1つ以上の医薬的な溶媒(例えば、水、エタ
ノールなど)を含む凝集物を意味する。溶媒が水である場合には、凝集物は水和
物と呼ばれる。加熱しながら適当な溶媒中にプソイドマイシン誘導体を溶解させ
、そしてゆっくりと冷却させることによって、通常溶媒和物は形成して、アモル
ファス状または結晶性の溶媒和形態を得る。
【0039】 各プソイドマイシン化合物、半合成プソイドマイシン誘導体およびその混合物
を、当該分野の当業者にとって知られるいずれかの様々な方法によって検出し、
測定し、単離しおよび/または精製することができる。例えば、ブロスまたは単
離物もしくは精製した組成物中でのプソイドマイシンまたはアミンで修飾したプ
ソイドマイシンの活性レべルを、真菌(例えば、カンジダ)についての抗真菌作
用によって測定し、且つ高速液体クロマトグラフィーによって精製することがで
きる。
【0040】 活性成分(すなわち、本発明のプソイドマイシン化合物)は典型的に医薬的な
投与形態に製剤化されて、容易に制御可能な用量の薬物が得られて、且つ患者、
医師または獣医師は製品をエレガントで容易に取扱える。製剤は、0.1重量%
〜99.9重量%(通常、約10重量%〜約30重量%がより好ましい)の活性
成分を含有することができる。
【0041】 本明細書で使用する用語「単位量」または「単位用量」とは、目的の効果を与
えるように算出した予め決定した量の活性成分を含む、物理的に別個な単位を意
味する。単位用量を経口投与または非経口投与する場合には、そのものは典型的
に錠剤、カプセル剤、丸剤、散剤の小袋、局所組成物、坐剤、水剤、計量アンプ
ル剤または多数回投与用の容器などの形態で得ることができる。あるいは、単位
用量を、吸入したりまたは噴射することができる乾燥または液体のエアロゾル剤
の形態で投与することができる。
【0042】 投与する用量は、動物の身体的な特徴、動物の症状の激しさ、薬物を投与する
のに使用する方法および動物の種類に依存して変わり得る。ある動物の具体的な
用量は、通常看護している医師または獣医師の判断によって決まる。
【0043】 適当な担体、希釈物および賦形剤は、当該分野の当業者にとってよく知られて
おり、このものは炭水化物、ワックス、水溶性および/または膨潤性のポリマー
、親水性または親油性の物質、ゼラチン、油、溶媒、水などの物質を含む。使用
するある担体、希釈剤または賦形剤は、活性成分を適用する方法および目的に応
じて変わる。該製剤は、湿潤剤、滑沢剤、界面活性剤、緩衝化剤、張度調節剤(
tonicity agent)、バルク剤、安定剤、乳化剤、懸濁剤、保存剤、甘味剤、芳香
剤、香味剤およびそれらの組合せをも含むことができる。
【0044】 医薬組成物を、多数の方法を用いて投与することができる。適当な方法として
は、例えば局所(例えば、軟膏またはスプレー剤)、経口、注射および吸入を含
む。使用するある処置法は立ち向かう感染の種類に応じて変わる。
【0045】 非経口静脈内適用の場合には、製剤は典型的に希釈するかまたは再構築するか
(凍結乾燥の場合)、必要ならば投与の前に更に希釈する。凍結乾燥製品につい
ての再構築の操作に関する指示の例としては、バイアルに注射用の水(WFI)
(10mL)を加えて、静かに撹拌して溶解させることである。典型的な再構築
の時間は、1分間よりも少ない。次いで、投与する前に、得られた溶液を更に注
入溶液(例えば、水中のデキストロース5%(D5W))中で希釈する。
【0046】 プソイドマイシン化合物は、抗真菌活性(例えば、様々な感染性真菌の増殖の
抑制)を示すことが分かっている。該真菌としては、例えばカンジダ種(すなわ
ち、C.アルビカンス、C.パロプシロシス(parapsilosis)、C.クルセイ(
krusei)、C.グラブラタ(glabrata)、C.トロピカリスまたはC.ルシタニ
アウ(lusitaniaw);トルロプス(Torulopus)種.(すなわち、T.グラブラ
タ);アスペルギルス種(すなわち、A.フミガーツス);ヒストプラスマ種(
すなわち、H.カプスラーツム);クリプトコックス種(すなわち、C.ネオホ
ルマンス);ブラストミセス種(すなわち、B.デルマチチジス);フサリウム
種;白癬菌種、シュードアルシェリア・ポイジイ、コクシジオイデス・イミティ
ス(immitis)、スポロスリックス・シェンクキー(schenckii)などを含む。
【0047】 それ故に、本発明の化合物および製剤は、全身真菌感染または真菌皮膚感染の
いずれかと闘うのに使用するための薬物の製造において有用である。従って、該
方法は真菌活性を阻害するために提供し、該方法は本発明のアミンで修飾したプ
ソイドマイシン化合物と真菌とを接触させることを含む。好ましい方法は、カン
ジダアルビカンスまたはアスペルギルスフミガタス活性を阻害することを含む。
用語「接触させること」とは、本発明の化合物と真菌との結合もしくは接合、ま
たは顕著なタッチ、または相互に接することを含む。該用語は、例えば抑制の機
構によるプロセスにおいていずれの更なる限定を含むものではない。該方法は、
該化合物の作用およびそれらに内在する抗真菌性質により真菌活性を阻害するこ
とを含む。
【0048】 本発明の医薬製剤の有効な量を該処置が必要な宿主に投与することを含む真菌
感染の処置法をも提供する。好ましい方法としては、例えばカンジダ・アルビカ
ンスまたはアスペルギルス・フミガーツス感染を処置することを含む。用語「有
効な量」とは、活性化合物の真菌活性を阻害することができる量を意味する。投
与用量は、感染の性質および激しさ、宿主の年齢および通常の健康状態、抗真菌
剤に対する宿主の耐性および宿主の種類などの因子に依存して変わるであろう。
同様に、ある投与レジメはこれらの因子に従って変わり得る。該薬物を1日1回
投与で、または1日かけて多数回投与で与えることができる。該レジメは約2〜
3日から約2〜3週間またはそれ以上にわたって続けることができる。典型的な
1日用量(1回投与でまたは多数回投与で投与する)は、投与レベルが約0.0
1mg/体重kg〜100mg/体重kgの間の活性化合物であることを含む。
好ましい1日用量は通常、約0.1mg/kg〜約60mg/kgであり、約2
.5mg/kg〜約40mg/kgの間であることがより好ましい。宿主は通常
、ヒト、コンパニオン動物(例えば、イヌ、ネコおよびウマ)、食料源の動物(
例えば、ウシ、ブタ、ヒツジおよび飼鳥類)、動物園の動物、海洋動物、鳥類お
よび他の同様な動物種を含む。
【0049】 実施例 以下の略号を、それぞれ下記の物質を示すために実施例中で使用する。 ACNはアセトニトリルを、 TFAはトリフルオロ酢酸を、 DMFはジエメチルホルムアミドを、 EDCIは1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル)]−3−エチルカルボジイミ
ド・塩酸塩を、 BOCはt−ブトキシカルボニル、(CH)C−O−C(O)−を、 CBZはベンジルオキシカルボニル、CCH−O−C(O)−を、 PyBOPはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウ
ム・ヘキサフルオロホスフェートを、 TBTUは、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テト
ラメチルウロニウム・テトラフルオロボレートを、 DIEAは、N,N−ジイソプロピルエチルアミンを 示す。
【0050】 以下の構造式IIを、実施例1〜7において観察される生成物を記載するのに
使用する。
【化15】
【0051】抗菌活性の検出および定量化 抗菌活性を、標準寒天希釈試験またはディスク分散試験を用いて化合物の最小
阻止濃度(MIC)を得ることによってインビトロで測定した。抗菌活性試験の
際に用いる典型的な真菌はカンジダ・アルビカンスである。試験試料(50μL
)がC.アルビカンスx657を播種した寒天プレート上の直径10〜12mm
の阻止ゾーンを引き起こした場合に、抗菌活性は有意であるとみなす。
【0052】尾の静脈の毒性 マウスについて、試験化合物(20mg/kg)の0.1mLを用いて、外側
の尾の静脈に0、24、48および72時間時に静脈内(IV)処理した。各群
は2匹のマウスを含む。注射のために、化合物を5.0%デキストロースおよび
減菌した水中で製剤化した。最初の処置後の7日間、該マウスを追跡し、刺激作
用の徴候(例えば、紅斑、膨張、変色、壊死、尾の欠失および毒性の指標となる
有害な影響の他のいずれかの徴候)を綿密に観察した。
【0053】 該研究で使用するマウスは非近交系であって、雄性のICRマウスは平均体重
が18〜20gである(これは、Harlan Sparangue Dawl
ey、インディナアナポリス、INから入手可能である)。
【0054】 製造例化合物1a−1
【化16】 化合物1a−1は、Novabiochem(San Diego、CA)か
ら商業的に入手可能である。
【0055】化合物2a−1の製造:
【化17】 化合物2a−1は、Admiak,R.W.らによるTetrahedron
Lett.,22番、1935−1936(1997)に記載の方法を用いて
製造する。
【0056】 以下の各々の実施例において、出発物質として具体的なプソイドマイシン化合
物を使用する。しかしながら、当該分野における当業者は、他のN−アシル誘導
体を、異なるN−アシル基を有するプソイドマイシン化合物を出発とする点を除
いては同様の方法を用いて製造することができることを認めるであろう。
【0057】 実施例1 実施例1は、プソイドマイシンB(n=10であり、RおよびRは−OH
である)のアシルアルキルアミン誘導体の製造を例示する。化合物1−1の製造:’、R’’およびR’’’は−C(O)CHNHである。 1−1
【0058】 50mLの丸底フラスコに、無水DMF(10mL)、プソイドマイシンB(
250.6mg、0.181mmol)およびアシル化剤1a−1(343.0
mg、1.12mmol)を満たした。反応は室温で24時間撹拌した。次いで
、溶媒を真空下で除去し、残渣をACN中に溶かして、プレパラティブHPLC
によって精製して、凍結乾燥後、トリ置換の保護したアミン(172.5mg)
を得た。トリ置換の保護したアミン(134.4mg)をMeOH(10mL)
/氷酢酸(1.5mL)溶液に溶解した。10%Pd/C(129.6mg)を
用いて標準的な水素添加反応を20分間行ない、ろ過によって触媒を除去し、プ
レパラティブHPLCによって精製することによって、凍結乾燥後、化合物1− (74.8mg)を得た。MS(イオンスプレー)理論値(C5797Cl
1522として計算)(M+H) 1378.65、実測値 1378.
9。
【0059】 以下のプソイドマイシンアミド誘導体(1−2および1−3)を、上記と同様
の方法および適当なアミノ酸を用いて製造して、アシル化剤を得た。
【化18】
【化19】
【0060】 実施例2 実施例2は、プソイドマイシンB(nは10であり、RおよびRは−OH
である)のアシルオキシアリール誘導体の製造を例示する。
【0061】化合物2−1の製造
【化20】 化合物2−1を、アシル化剤として化合物2a−1を使用する点を除いては、
実施例1に記載の方法と同様の方法を用いて製造する。
【0062】 別法として、HOBT(37.5mg、2.48mmol)およびDIEA(
322.8mg、399mL、2.48mmol)の溶液に、0〜4℃でクロロ
ギ酸フェニル(389mg、2.48mmol)を加えることによって、化合物 2−1 を製造することができる。該混合物をDMF(100mL)を用いて希釈
し、プソイドマイシンB(1.0g、0.83mmol)を加える。該混合物を
終夜撹拌させる。次いで、該溶媒を真空下で除去し、残渣をHPLCによって精
製して、化合物2−1(430mg、収率33%)を得る。
【0063】 実施例3 実施例3は、プソイドマイシンB(nは10であり、RおよびRは−OH
である)のアシルアルキル誘導体の製造について例示する。
【0064】化合物3−1の製造:
【化21】 化合物3−1を、アシル化剤として無水酢酸を使用する点を除いては、実施例
1に記載の方法と同様の方法を用いて製造する。
【0065】化合物3−2の製造
【化22】 化合物3−2を、アシル化剤として無水トリメチル酢酸を使用する点を除いて
は、実施例1に記載の方法と同様の方法を用いて製造する。
【0066】 実施例4 実施例4は、プソイドマイシンB(nは10であり、RおよびRは−OH
である)のアシルアザアルキル(すなわち、ウレア結合である)誘導体の製造に
ついて例示する。
【0067】化合物4−1の製造
【化23】 化合物4−1は、アシル剤としてイソシアン酸メチルを使用する点を除いては
、実施例1に記載の方法と同様の方法を用いて製造する。
【0068】 実施例5 実施例5は、プソイドマイシンB(nは10であり、RおよびRは−OH
である)のホルミル誘導体の製造について例示する。
【化24】
【0069】 化合物5−1は、アシル剤として4−ニトロフェニルホルメートを使用する点
を除いては、実施例1に記載の方法と同様の方法を用いて製造する。
【0070】 実施例6 実施例6は、プソイドマイシンB(nは10であり、RおよびRは−OH
である)のアシルオキシアルケニル誘導体の製造について例示する。
【化25】
【0071】 化合物6−1は、ジアリルピロカルボネートをアシル化剤として使用する点を
除いては、実施例1に記載の方法と同様の方法を用いて製造する。収率は77%
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ジェイムズ・アンドリュー・ジャミソン アメリカ合衆国46254インディアナ州イン ディアナポリス、リングテイル・コート 7009番 (72)発明者 マイケル・ジョン・ロドリゲス アメリカ合衆国46278インディアナ州イン ディアナポリス、ゴードンシャー・コート 7649番 (72)発明者 スン・シチェン アメリカ合衆国80027コロラド州スペリオ ー、グレイズ・ピーク・ドライブ923番 (72)発明者 ベンカトラガバン・バスデバン アメリカ合衆国46280インディアナ州イン ディアナポリス、サラトガ・サークル1016 番 (72)発明者 マーク・ジェイムズ・ズウェイフェル アメリカ合衆国46158インディアナ州ムー アズビル、センテナリー・ロード1840番 Fターム(参考) 4C084 AA02 AA06 AA07 BA01 BA17 BA27 BA31 BA32 CA59 DA43 NA06 NA14 ZA90 ZB35 4H045 AA10 AA30 BA15 BA33 CA11 DA83 EA29

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造式: 【化1】 を有するアミンで修飾したプソイドマイシン化合物、並びにその医薬的に許容し
    得る塩および溶媒和物。 [式中、 Rは、式: 【化2】 (ここで、RおよびRa’は独立して水素もしくはメチルであるか、またはR もしくはRa’のいずれかがアルキルアミノであって、RもしくはRb’
    一緒になって6員シクロアルキル環、6員芳香環もしくは二重結合を形成するか
    、またはRと一緒になって6員芳香環を形成する。 RおよびRb’は独立して水素、ハロゲンもしくはメチルであるか、または
    もしくはRb’のいずれかがアミノ、アルキルアミノ、α−アセトアセテー
    ト、メトキシもしくはヒドロキシである。 Rは水素、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ(C〜C
    アルコキシであるか、またはRと一緒になって6員芳香環もしくはC〜C シクロアルキル環を形成する。 Rは水素であるか、またはRと一緒になって6員芳香環、C〜C14
    ルコキシ置換の6員芳香環もしくはC〜C14アルキル置換の6員芳香環を形
    成する。そして、 Rは、C〜C18アルキルまたはC〜C11アルコキシである) であるか; Rは、式: 【化3】 (ここで、Rは、水素またはC〜C13アルキルである。そして、 Rは、C〜C15アルキル、C〜C15アルコキシ、(C〜C10
    ルキル)フェニル、−(CH−アリール、または−(CH−(C 〜Cシクロアルキル)であって、nは1または2である) であるか; Rは、式: 【化4】 (ここで、Rは水素、ハロゲンまたはC〜Cアルコキシであって、mは1
    、2または3である) であるか; Rは、式: 【化5】 (ここで、RはC〜C14アルコキシまたはC〜C14アルキルであって
    、pは0、1または2である) であるか; Rは、式: 【化6】 (ここで、RはC〜C14アルコキシである) であるか;または、 Rは、−(CH)−NR−(C13〜C18アルキル) (ここで、RはH、−CHまたは−C(O)CHである) である。 Rは、独立して水素、ホルミル、アシルアルキル、アシルアルキルアミン、
    アシルアザアルキル、アシルオキシアルキレン、アシルオキシアリールまたはア
    シルメチレンカルバメートである。但し、少なくとも1つのRは水素でない。 RおよびRは独立して、−OR2aまたは−N(R2b)(R2c)であ
    って、R2aおよびR2bは独立して水素、C〜C10アルキル、C〜C シクロアルキル、ヒドロキシ(C〜C10)アルキル、アルコキシアルキル、
    〜C10アルケニル、アミノ(C〜C10)アルキル、モノ−もしくはジ
    −アルキルアミノ(C〜C10)アルキル、アリール(C〜C10)アルキ
    ル、ヘテロアリール(C〜C10)アルキルまたはシクロヘテロアルキル(C 〜C10)アルキルであるか、あるいは R2bは、アミノ酸アルキルエステルのカルボン酸アルキル残基である。そし
    て、 R2cは、水素またはC〜Cアルキルである]
  2. 【請求項2】 アシルメチレンカルバメートは構造式I(a): 【化7】 [式中、R1aはC〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、ベンジルま
    たはアリールであって、R1bは水素またはメチルである] によって示される、請求項1に記載のアミンで修飾したプソイドマイシン化合物
  3. 【請求項3】 アミノ酸アルキルエステルのカルボン酸アルキル残基が、−
    CHCOCH、−CH(COCH)CH(CH、−CH(CO CH)CH(フェニル)、−CH(COCH)CHOH、−CH(C
    CH)CH(p−ヒドロキシフェニル)、−CH(COCH)CH SH、−CH(COCH)CH(CHNH、−CH(CO
    )CH(4−イミダゾール)、−CH(COCH)CH(5−イミ
    ダゾール)、−CH(COCH)CHCOCHまたは−CH(CO CH)CHCONH)によって示される、請求項1に記載のアミンで修
    飾したプソイドマイシン化合物。
  4. 【請求項4】 全身真菌感染または真菌皮膚感染と闘うのに使用するための
    薬物の製造における、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物の使用。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のアミンで修飾したプソイドマイシン化合物
    および医薬的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
  6. 【請求項6】 抗真菌感染の処置が必要な動物における該感染の処置法であ
    って、該動物に請求項1に記載のアミンで修飾したプソイドマイシン化合物を投
    与することを含む方法。
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