JP2003505399A - プソイドマイシンのアミドおよびエステルアナログ - Google Patents

プソイドマイシンのアミドおよびエステルアナログ

Info

Publication number
JP2003505399A
JP2003505399A JP2001511474A JP2001511474A JP2003505399A JP 2003505399 A JP2003505399 A JP 2003505399A JP 2001511474 A JP2001511474 A JP 2001511474A JP 2001511474 A JP2001511474 A JP 2001511474A JP 2003505399 A JP2003505399 A JP 2003505399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
alkoxy
formula
chemical
aromatic ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001511474A
Other languages
English (en)
Inventor
シュ・フイ・チェン
クリストファー・スタンリー・ガルカ
サラ・リン・ヘルマン
ジョン・レナード・クルステナンスキー
マイケル・ジョン・ロドリゲス
スン・シチェン
アレキサンダー・ヤ・ウシアティンスキー
ベンカトラガバン・バスデバン
マーク・ジェイムズ・ズウェイフェル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eli Lilly and Co
Original Assignee
Eli Lilly and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eli Lilly and Co filed Critical Eli Lilly and Co
Publication of JP2003505399A publication Critical patent/JP2003505399A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/04Linear peptides containing only normal peptide links
    • C07K7/06Linear peptides containing only normal peptide links having 5 to 11 amino acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/10Antimycotics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、天然に存在するか、または半合成であるプソイドマイシン化合物のアスパラギン酸および/またはヒドロキシアスパラギン酸単位の酸修飾、並びに真菌活性に対する処置方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、プソイドマイシン化合物、特に酸修飾で半合成のプソイドマイシン
化合物に関する。
【0002】 (背景技術) プソイドマイシンは、プソイドモナス・シリンガエ(Pseudomonas
syringae)(植物に関連する細菌)の液体培養物から単離された天然
物であって、抗真菌活性を有することが分かっている(例えば、Harriso
n,L.らによる「Pseudomycins,a family of no
vel peptides from Pseudomonas syring
ae possessing broad−spectrum antifun
gal activity」、J.Gen.Microbiology,137
(12),2857−65(1991)、並びに米国特許第5,576,298
号および5,837,685号を参照)。これまでに記載されているP.シリン
ガエ由来の抗真菌剤(例えば、シリンゴマイシン、シリンゴトキシンおよびシリ
ンゴスタチン)と違って、プソイドマイシンA−Cはヒドロキシアスパラギン酸
、アスパラギン酸、セリン、デヒドロアミノ酪酸、リシンおよびジアミノ酪酸を
含む。
【0003】 プソイドマイシンA、A’、B、B’、CおよびC’のペプチド部分は、末端
カルボキシル基がN−末端SerのOH基上で閉環してマクロサイクルを形成し
ている、L−Ser−D−Dab−L−Asp−L−Lys−L−Dab−L−
aThr−Z−Dhb−L−Asp(3−OH)−L−Thr(4−Cl)に対
応している。該アナログはN−アシル側鎖によって区別され、すなわちプソイド
マイシンAは3,4−ジヒドロキシテトラデコノイルによって、プソイドマイシ
ンA’は3,4−ジヒドロキシペンタデカノイルによって、プソイドマイシンB
は3−ヒドロキシテトラデカノイルによって、プソイドマイシンB’は3−ヒド
ロキシドデカノイルによって、プソイドマイシンCは3,4−ジヒドロキシヘキ
サデカノイルによって、そしてプソイドマイシンC’は3−ヒドロキシヘキサデ
カノイルによってN−アシル化されている(すなわち、Ballio,A.らに
よる「Novel bioactive lipodepsipeptides
from Pseudomonas syringae:the pseud
omycins」、FEBS Letters,355(1);96−100(
1994)およびCoiro,V.M.らによる「Solution conf
ormation of the Pseudomonas syringae
MSU 16H phytotoxic lipodepsipeptide
Pseudomysin A determined by compute
r simulations using distance geometr
y and molecular dynamics from NMR da
ta」、Eur.J.Biochem.,257(2)、449−456(19
98)を参照。
【0004】 プソイドマイシンはある有害な生物学的な影響を有していることが知られてい
る。例えば、プソイドマイシンを静脈内注射した時に、静脈の内皮の破壊、組織
の破壊、炎症および宿主の組織に対する局所的な毒性が観察される。プソイドマ
イシンは抗真菌活性であって、且つ比較的に未調査の化学であることが分かって
いるので、有害な副作用が少ない抗真菌剤として有用となり得る他の可能性のあ
る化合物についてこの種類の化合物を調査する必要がある。
【0005】 (本発明の概要) 本発明は、抗真菌剤として有用であるかまたは抗真菌剤の設計において有用で
ある、以下の構造式によって示されるプソイドマイシン化合物、並びにその医薬
的に許容し得る塩および溶媒和物を提供する。
【化37】 [式中、 Rは、式:
【化38】 (ここで、RおよびRa’は独立して水素もしくはメチルであるか、またはR もしくはRa’のいずれかがアルキルアミノであって、RもしくはRb’
一緒になって6員シクロアルキル環、6員芳香環もしくは二重結合を形成するか
、またはRと一緒になって6員芳香環を形成する。 RおよびRb’は独立して水素、ハロゲンもしくはメチルであるか、または
もしくはRb’のいずれかがアミノ、アルキルアミノ、α−アセトアセテー
ト、メトキシもしくはヒドロキシである。 Rは水素、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ(C〜C
アルコキシであるか、またはRと一緒になって6員芳香環もしくはC〜C シクロアルキル環を形成する。 Rは水素であるか、またはRと一緒になって6員芳香環、C〜C14
ルコキシ置換の6員芳香環もしくはC〜C14アルキル置換の6員芳香環であ
る。そして、 Rは、C〜C18アルキル、C〜C11アルコキシまたはビフェニルで
ある) であるか; Rは、式:
【化39】 (ここで、Rは、水素またはC〜C13アルキルである。そして、 Rは、C〜C15アルキル、C〜C15アルコキシ、(C〜C10
ルキル)フェニル、−(CH−アリール、または−(CH−(C 〜Cシクロアルキル)であって、nは1または2である) であるか; Rは、式:
【化40】 (ここで、Rは水素、ハロゲンまたはC〜Cアルコキシであって、mは1
、2または3である) であるか; Rは、式:
【化41】 (ここで、RはC〜C14アルコキシまたはC〜C14アルキルであって
、pは0、1または2である) であるか; Rは、式:
【化42】 (ここで、RはC〜C14アルコキシである) であるか;または、 Rは、−(CH)−NR−(C13〜C18アルキル) (ここで、RはH、−CHまたは−C(O)CHである) である。 Rは独立して−NHまたは−NH−Pgであって、pは0または1であ
る。 RおよびRは独立して、−OR2aまたは−N(R2b)(R2c)であ
って、R2aおよびR2bは独立して、水素、C〜C10アルキル(例えば、
メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−
ブチル、t−ブチル、n−アミル、i−アミル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、
n−オクチル、n−ノナニル、n−デシルなど)、C〜Cシクロアルキル(
例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチ
ル、メチルシクロペンチル、シクロヘキシルなど)、ハロアルキル(例えば、C
CH−)、ヒドロキシ(C〜C10)アルキル、アルコキシ(C〜C 10 )アルキル(例えば、メトキシエチル)、アリル、C〜C10アルケニル
、アミノ(C〜C10)アルキル、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ(C 〜C10)アルキル、アリール(C〜C10)アルキル(例えば、ベンジル)
、ヘテロアリール(C〜C10)アルキル(例えば、3−ピリジルメチル、4
−ピリジルメチル)またはシクロヘテロアルキル(C〜C10)アルキル(例
えば、N−テトラヒドロ−1,4−オキサジニルエチルおよびN−ピペラジニル
エチル)であるか、または R2bはアミノ酸アルキルエステルのカルボン酸アルキル残基(例えば、−C
COCH、−CH(COCH)CH(CH、−CH(CO CH)CH(フェニル)、−CH(COCH)CHOH、−CH(CO CH)CH(p−ヒドロキシフェニル)、−CH(COCH)CH SH、−CH(COCH)CH(CHNH、−CH(COCH )CH(4−または5−イミダゾール)、−CH(COCH)CH
CHまたは−CH(COCH)CHCONHなど)である。そ
して、 R2cは、水素またはC〜Cアルキルである。 但し、RおよびRが共に−OHであることはない]
【0006】 本発明の別の実施態様においては、上で示す構造式I(ここで、RおよびR は−OR2aで示され、R2aはC〜Cアルキルである)を有するプソイ
ドマイシン化合物のプロドラッグを提供する。
【0007】 本発明の更に別の実施態様においては、プソイドマイシン化合物の3−アミド
誘導体を提供するが、該化合物は工程:(i)上記の構造式(ここで、Rは−
NHであり、RおよびRは共に−OHである)を有する化合物を得て;(
ii)2,4および5位のアミノ基であるRをアミノ保護基で保護し;(ii
i)カップリング剤として、o−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’
,N’−テトラメチルウロニウム・テトラフルオロボレートを用いて3位のアミ
ド連結基を形成し;そして、(iv)アミノ保護基を除去することによって製造
する。8−アミド誘導体をも提供するが、該誘導体は、カップリング剤としてベ
ンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリピロリジノホスホニウム・ヘキサフル
オロホスフェートを使用することを除く、上記の工程を用いて製造する。
【0008】 本発明の別の実施態様においては、上記の構造式Iで示すプソイドマイシン化
合物および医薬的に許容し得る担体を含む医薬製剤を提供する。
【0009】 本発明の更なる別の実施態様においては、抗真菌感染の処置が必要な動物にお
ける該感染の処置法を提供するが、該方法は該動物に上記のプソイドマイシン化
合物を投与することを含む。
【0010】定義 本明細書で使用する用語「アルキル」とは、特に指示しなければ、1〜30の
炭素数を含有する一般式C2n+1の炭化水素基を意味する。該アルカン基
は直鎖(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチルなど)、分枝(例えば、イ
ソプロピル、イソブチル、t−ブチル、ネオペンチルなど)、環状(例えば、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、メチルシクロペンチル、シクロ
ヘキシルなど)、または多環(例えば、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、スピ
ロ[2.2]ペンタンなど)であり得る。該アルカン基は置換されていたり、ま
たは無置換であり得る。同様に、アルコキシ、アルカノイル、またはアルカノエ
ート基のアルキル部分は、上記と同じ定義を有する。
【0011】 用語「アルケニル」とは、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む非環式
の炭化水素を意味する。該アルケン基は直鎖、分枝、環状または多環であり得る
。該アルケン基は置換されていたり、または無置換であり得る。アルケンオキシ
、アルケノイルまたはアルケノエート基のアルケニル部分は、上記と同じ定義を
有する。
【0012】 用語「アルキニル」とは、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含む非環式
の炭化水素を意味する。該アルキン基は直鎖または分枝であり得る。該アルキン
基は置換されていたり、または無置換であり得る。アルキノキシ、アルキノイル
またはアルケノエート基のアルキニル部分は、上記と同じ定義を有する。
【0013】 用語「アリール」とは、単環(例えば、フェニル)または縮合環系(例えば、
ナフタレン、アントラセン、フェナントレンなど)を有する芳香族分子を意味す
る。該アリール基は置換されていたり、または無置換であり得る。
【0014】 用語「ヘテロアリール」とは、芳香環式中に少なくとも1つのヘテロ原子を含
有する芳香族分子(例えば、ピロール、ピリジン、インドール、チオフェン、フ
ラン、ベンゾフラン、イミダゾール、オキサジン、ピリミジン、プリン、ベンゾ
イミダゾール、キノリンなど)を意味する。該芳香族分子は、単環式または縮合
環式からなり得る。該ヘテロアリール基は置換されていたり、または無置換であ
り得る。
【0015】 「NH−Pg」および「アミノ保護基」とは、化合物上の他の官能基を反応
させる間に、アミノ官能基を遮断するか、または保護するのに一般的に使用する
アミノ基の置換基を意味する。pが0である場合には、アミノ保護基はその基が
結合している窒素原子と一緒になって環状イミド(例えば、フタルイミドおよび
テトラクロロフタルイミド)を形成する。pが1である場合には、該保護基はそ
の基が結合している窒素原子と一緒になってカルバメート(例えば、メチル、エ
チルおよび9−フルオレニルメチルのカルバメート)またはアミド(例えば、N
−ホルミルおよびN−アセチルアミド)を形成することができる。
【0016】 有機化学の分野において、特に有機生物化学の分野において、化合物の有意な
置換は許容されるか、または有用でさえあることは広く理解されている。本発明
において、例えば置換基としての用語「アルキル基」とは、典型的なアルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、ヘキシル、イソオクチル、ドデシル、ス
テアリルなど)を許容する。用語「基」は具体的に構想することができ、当該分
野で一般的であるアルキル上の置換基としては例えば、ヒドロキシ、ハロゲン、
アルコキシ、カルボニル、ケト、エステル、カルバメートなどが許容されるが、
併せて無置換のアルキル部分を含む。しかしながら、化合物の薬理学的な性質に
有害な影響を及ぼさず、または薬物の使用を有害に妨害しないように、置換基を
選択するべきであることは、当該分野の当業者によって通常理解されている。上
で定義するいずれかの基の適当な置換基としては、例えばアルキル、アルケニル
、アルキニル、アリール、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、メ
ルカプト、アルキルチオ、アリールチオ、モノ−およびジ−アルキルアミノ、4
級アンモニウム塩、アミノアルコキシ、ヒドロキシアルキルアミノ、アミノアル
キルチオ、カルバミル、カルボニル、カルボキシ、グリコリル、グリシル、ヒド
ラジノ、グアニルおよびそれらの組合せを含む。
【0017】 用語「溶媒和物」とは、1つ以上の溶質分子(例えば、構造式Iの化合物)と
一緒に1つ以上の医薬的な溶媒(例えば、水、エタノールなど)を含む凝集物を
意味する。
【0018】 用語「医薬的に許容し得る塩」とは、投与する用量ではレシピエントにとって
実質的に無毒である、構造式Iで示される化合物の有機または無機塩を意味する
【0019】 用語「プロドラッグ」とは、体内の代謝反応による変換(すなわち、生体内変
換)によって薬理学的な作用を引き起こす1群のドラッグを意味する。本発明に
おいて、プソイドマイシンプロドラッグ化合物は、血漿中のエステラーゼによっ
て切断されて活性な薬物を与え得るエステル官能基を含む。
【0020】 用語「動物」とは、ヒト、コンパニオン動物(例えば、イヌ、ネコおよびウマ
)、食料源の動物(例えば、ウシ、ブタ、ヒツジおよび飼鳥類)、動物園の動物
、海洋動物、鳥類および他の同様な動物種を意味する。
【0021】 (発明の詳細な記載) 出願人は、プソイドマイシンの天然物または半合成誘導体のヒドロキシアスパ
ラギン酸および/またはアスパラギン酸単位に結合した酸官能基の修飾により、
新規な化合物がC.アルビカンス(albican)、C.ネオフォルマンスおよびA
.フミガーツスに対して活性であり得ることを示唆するインビトロでの証拠を有
する化合物を提供することを発見した。いくつかのビスエステルはプロドラッグ
として作用し、従ってこれらのある化合物はインビトロ活性が低下するが、イン
ビボ効力を示すことが分かった。
【0022】 以下の反応式Iは、天然に存在するプシドマイシンのいずれかまたはそのN−
アシル修飾した誘導体から化合物Iを製造するための一般的な方法について例示
する。一般的に、化合物Iを製造するには3つの製造工程:(1)選択的なアミ
ノ保護:(2)適当なアルコールまたはアミンと縮合させてそれぞれエステルま
たはアミドを得ること;(3)該アミノ保護基の脱保護を使用する。
【化43】
【0023】 2,4および5位の残基のペンダントなアミノ基は、アミノ保護について当該
分野の当業者にとって知られているいずれかの標準的な方法を用いて保護するこ
とができる。誘導化されたアミノ基が中間体分子の他の位置での続く反応条件に
対して安定であり、且つ該保護基をいずれかの他のアミノ保護基を含む分子の残
り部分を破壊することなく、適当な時点で選択的に除去することができる限り、
使用するアミノ保護基の正確な族および種類は重要ではない。好ましいアミノ保
護基は、t−ブトキシカルボニル(t−Boc)、アリルオキシカルボニル、フ
タルイミドおよびベンジルオキシカルボニル(CBZ)である。アリルオキシカ
ルボニル(Alloc)およびベンジルオキシカルボニル(CBZ)が最も好ま
しい。適当な保護基についての更なる例については、T.W.Greenによる
「Protective Groups in Organic Synthe
sis」,John Wiley and Sons、ニューヨーク(2版、1
991)の7章に記載されている。
【0024】 エステル基の生成は、当該分野の当業者にとってよく知られた標準的なエステ
ル化方法を用いて達成することができる。酸性条件でのエステル化は、典型的に
プソイドマイシン化合物をプロトン性の酸(例えば、HCl、TFAなど)の存
在下、適当なアルコール中に溶解するかまたは懸濁することを含む。塩基性条件
下では、該プソイドマイシン化合物を通常、弱塩基(例えば、無水条件下での炭
酸水素ナトリウム)の存在下で、適当なアルキルハライドを用いて反応させる。
【0025】 アミド基の生成は、当該分野の当業者にとってよく知られた標準的なアミド化
法を用いて達成することができる。しかしながら、カップリング剤を選択するこ
とにより、酸基の選択的な修飾を得る。例えば、ベンゾトリアゾール−1−イル
オキシ−トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP
)をカップリン剤として使用することにより、残基8位での純粋なモノアミドお
よび(場合により)純粋なビスアミドを同時に単離することができる。一方で、
o−ベンゾトリアゾール−1−イル−N、N,N’,N’−テトラメチルウロニ
ウムテトラフルオロボレート(TBTU)および2−(1H−ベンゾトリアゾー
ル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロボ
レート(HBTU)などのカップリング剤を使用することにより、3位残基での
モノアミドの形成が有利である。
【0026】 出願人はまた、バルキーなアミンを添加することにより、3位残基でのモノア
ミドの比率が増大することをも発見した。8位残基に対する3位残基でのアミド
化の比率は約1:1〜約6:1にまで増大し、且つビスアミドの量はバルキーな
アミンを添加することによって減少した。用語「バルキーなアミン」とは、窒素
原子上に多数でおよび/または大きい置換基を有するアミンを意味する。反応条
件と適合し得るいずれかの3級アミンを使用することができる。好ましいバルキ
ーなアミンとしては、例えばN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)
およびN−エチルジシクロヘキシルアミンを含む。添加するバルキーなアミンの
量は通常、約1〜10当量であり、約3〜8当量が好ましく、5〜6当量がより
好ましい。該反応は通常、室温(25℃)から約−20℃の温度で行なう。しか
しながら、出願人はより低い温度(約0℃〜約−20℃)が3位残基でのモノア
ミドの形成をより増大させることを発見した。8位の残基に対する3位の残基で
のアミド化の比率は、バルキーなアミンを添加し、且つ反応の温度を低下させる
ことによって、20:1と同等にまで増大した。しかしながら、当該分野の当業
者にとって、より低い温度の限界は反応成分の溶解度に依存することは理解され
るであろう。
【0027】 酸基を修飾した後、アミノ保護基(2、4および5位)を、使用する具体的な
保護基に適当な標準的な方法を用いて除去することができる。例えば、CBZ基
を水素添加触媒(例えば、10%Pd/C)の存在下で水素添加反応によって除
去する。アミノ保護基がアリルオキシカルボニルである場合には、該保護基をト
リブチルスズヒドリドおよびトリフェニルホスフィンパラジウムジクロリドを用
いて除去することができる。この特定の保護/脱保護のスキームは、プソイドマ
イシン構造のZ−Dhb単位のビニル基を水素添加する能力を低下させる利点を
有する。
【0028】 上述した通り、プソイドマイシンはプソイドモナス・シリンガエ・バクテリア
から単離される天然物であり、これはラクトン結合によって閉環した環状のペプ
チド部分を含み、異常アミノ酸4−クロロトレオニン(ClThr)、3−ヒド
ロキシアスパラギン酸(HOAsp)、2,3−デヒドロ−2−アミノ酪酸(D
hb)および2,4−ジアミノ酪酸(Dab)を含有するリポデプシノナペプチ
ドを特徴とする。様々な菌株のP.シリンガエを増殖させて異なるプソイドマイ
シンアナログ(A、A’、B、B’、CおよびC’)を得る方法を以下に記載す
るが、より詳細にはPCT特許出願番号、PCT/US00/08728(これ
はHiltonらにより、2000年4月14日に出願、標題は「Pseudo
mycin Production by Pseudomonas Syri
ngae」;これは本明細書の一部を構成する);PCT特許出願番号、PCT
/US00/08727(これは、Kulanthaivelらにより、200
0年4月14日に出願、標題は「Pseudomycin Natural P
roducts」;これは本明細書の一部を構成する);および米国特許第5,
576,298号および第5,837,685号(これらは本明細書の一部を構
成する)に記載されている。
【0029】 1つ以上のプソイドマイシンを産生するP.シリンガエの単離菌株については
当該分野でよく知られている。野生型菌株MSU174、およびトランスポゾン
突然変異によって生成したこの菌株の変異体であるMSU16Hについては、米
国特許第5,576,298号および第5,837,685号;Harriso
nらによる「Pseudomycins,a family of novel
peptides from Pesudomonas syringae
possessing broad−spectrum antifungal
activity」、J.Gen.Microbiology、137、28
57−2865(1991);およびLambらによる「Transposon
mutagenesis and tagging of fluoresc
ent peudomonas:Antimycotic productio
n is necessary for control of Dutch
elm disease」、Proc.Natl.Acad.Sci.USA
84,6447−6451(1987)に記載されている。
【0030】 1つ以上のプソイドマイシンの産生に適当なP.シリンガエの菌株を植物(例
えば、大麦、カンキツ属およびライラック)を含む環境的な供給源、並びに土、
水、空気および埃などの供給源から単離することができる。好ましい菌株は植物
から単離する。環境的な供給源から単離するP.シリンガエの菌株を野生型と呼
ぶことができる。本明細書で使用する「野生型」とは、P.シリンガエの正常な
個体群(例えば、天然において見られ、且つ実験室での操作によって産生しない
P.シリンガエの菌株または単離物)において天然に存在する優勢な遺伝子型を
意味する。ほとんどの生物体と同様に、使用するプソイドマイシン産生の培養物
(MSU174、MSU16H、MSU206、25−B1および7H9−1な
どのP.シリンガエ菌株)の性質は変異し易い。従って、これら菌株の後代(例
えば、組換え体、突然変異体および変異体)を当該分野で知られている方法によ
って得ることができる。
【0031】 P.シリンガエMSU16Hは、アメリカンタイプカルチャーコレクション(
Parklawn Drive,Rockville,MD,米国;寄託番号A
TCC67028号)から公然と入手することができる。P.シリンガエ菌株2
5−B1、7H9−1および67H1はアメリカンタイプカルチャーコレクショ
ンに2000年3月23日に寄託されており、これらは以下の寄託番号: 25−B1(寄託番号PTA−1622)、 7H9−1(寄託番号PTA−1623)、 67 H1(寄託番号PTA−1621) が与えられている。
【0032】 P.シリンガエの突然変異菌株もまた、1つ以上のプソイドマイシンの産生に
適当である。本明細書で使用する「突然変異体」とは、菌株の表現型における突
然の遺伝子変化を意味し、これは自然発生であるか、または公知の変異誘発物質
によって誘発され得る。該変異誘発物質としては、放射(例えば、紫外放射また
はx−線)、化学的変異誘発物質(例えば、メタンスルホン酸エチル(EMS)
、ジエポキシオクタン、N−メチル−N−ニトロ−N’−ニトロソグアニン(N
TG)および亜硝酸)、部位特異的突然変異誘発およびトランスポゾン媒介の突
然変異誘発を挙げられる。P.シリンガエにおけるプソイドマイシン産生の突然
変異体は、1つ以上のプソイドマイシンを過剰産生したり、他のプソイドマイシ
ンより過剰に1つのプソイドマイシン(例えば、プソイドマイシンB)を産生し
たり、または有利な増殖条件下で1つ以上のプソイドマイシンを産生するような
突然変異体を得るのに有効な量の変異誘発物質を用いて、該細菌を処理すること
によって得ることができる。使用すべき変異誘発物質の種類および量は変えるこ
とはできるが、好ましい方法はNTGを1〜100μg/mLに及ぶレベルまで
連続希釈することである。好ましい突然変異体は、プソイドマイシンBを過剰産
生し、且つ最小規定(defined)培地で増殖するものである。
【0033】 P.シリンガエの環境単離物、突然変異菌株および他の所望する菌株を、増殖
習性における望む形質、増殖培地栄養源、炭素源、増殖条件、必須アミノ酸など
について選択することができる。P.シリンガエにおけるプソイドマイシン産生
の菌株は、最小規定培地(例えば、N21培地)での増殖のために、および/ま
たは1つ以上のプソイドマイシンを約10μg/mLより大きいレベルで産生さ
せるために選別することが好ましい。好ましい菌株は、3つもしくはそれより少
ないアミノ酸、および場合により脂質、ポテト産物もしくはそれらの組み合わせ
を含む培地で増殖させた場合に、1つ以上のプソイドマイシンを産生するという
特徴を示す。
【0034】 当該分野で知られた方法を用いて、P.シリンガエ菌株を形質転換することに
よって、組換え菌株を開発することができる。組換えDNA技術を使用すること
によって、P.シリンガエ菌株を形質転換して、これらの菌株が産生する抗生物
質に加えて多数の遺伝子産物を発現することができる。例えば、内因性プソイド
マイシンの生合成遺伝子の多重コピーを導入するために該菌株を改良して、より
高収率のプソイドマイシンを得ることができる。
【0035】 P.シリンガエの野生型または突然変異菌株から1つ以上のプソイドマイシン
を得るために、生物体を栄養培地水溶液(これは、有効な量の3つまたはそれよ
り少ないアミノ酸を含有しており、該アミノ酸はグルタミン酸、グリシン、ヒス
チジンまたはそれらの組合せであることが好ましい)中で撹拌しながら培養する
。別法として、グリシンを1つ以上のポテト産物および脂質と混合する。培養は
、P.シリンガエの増殖および目的のプソイドマイシンの産生に有効な条件下で
行なう。有効な条件とは、温度が約22℃〜約27℃で、且つ期間が約36時間
〜約96時間であることを含む。P.シリンガエの培養の間に、培地中の酸素濃
度を制御することは、プソイドマイシンの産生にとって有利である。酸素レベル
は約5〜約50%の飽和を保つことが好ましく、約30%の飽和であることがよ
り好ましい。空気、純粋な酸素または酸素含有のガス混合物をスパージングする
ことにより、培地中の酸素濃度を調節することができる。
【0036】 p.シリンガエの培養の間、培地のpHを制御することも有利となる。プソイ
ドマイシンは、塩基性のpHで不安定であり、該培地のpHが約12時間以上に
わたって約6である場合には、有意な分解が起こり得る。培地のpHは6〜4を
保つことが好ましい。バッチ培地で増殖させた場合には、P.シリンガエは1つ
以上のプソイドマイシンを産生することができる。しかしながら、グルコースの
フィードバスまたは半連続的なフィード、および場合によりpHをコントロール
するための酸または塩基(例えば、水酸化アンモニウム)により、産生が増大す
る。グルコースおよび水酸化アンモニウムを自動的にフィードする連続培養法を
用いることによって、プソイドマイシンの産生を更に増大させることができる。
【0037】 P.シリンガエ菌株の選択は、得られるプソイドマイシンの量および分布に影
響を及ぼし得る。例えば、MSU16Hおよび67H1菌株は各々、優先的にプ
ソイドマイシンAを産生するが、プソイドマイシンBおよびCをも典型的に4:
2:1の割合で産生する。菌株67H1は、典型的にMSU16H菌株によって
産生するよりも約3〜5倍以上のレベルでプソイドマイシンを与える。MSU1
6Hおよび67H1菌株と比較して、25−B1菌株はより多くのプソイドマイ
シンBおよびより少ないプソイドマイシンCを産生する。7H9−1菌株は、プ
ソイドマイシンBを優位に産生し、且つ他の菌株よりも多量のプソイドマイシン
Bを産生する点で区別される。例えば、この菌株はプソイドマイシンAまたはC
のどちらかの少なくとも10倍以上の過剰量でプソイドマイシンBを産生するこ
とができる。
【0038】 プソイドマイシン、プソイドマイシン中間体およびそれらの混合物の各々を、
当該分野の当業者にとって公知である多数の方法のいずれかによって検出し、測
定し、単離しおよび/または精製することができる。例えば、ブロスまたは単離
物もしくは精製した組成物中でのプソイドマイシン活性のレベルを真菌(例えば
、カンジダ)についての抗真菌作用によって測定することができ、且つ高速液体
クロマトグラフィーによって単離し、精製することができる。
【0039】 別法として、該アミドまたはエステル誘導体を、N−アシル半合成化合物から
生成することができる。半合成プソイドマイシン化合物を、L−セリン単位での
N−アシル基を交換することによって製造することができる。様々なN−アシル
誘導体の例については、PCT特許出願番号 (Belvoらによる同日出
願、標題は「Pseudomycin N−Acyl Side−Chain
Analogs」、これは本明細書の一部を構成する)に記載されている。一般
的に、以下の4つの製造工程を使用して、天然に存在するプソイドマイシン化合
物から半合成化合物を製造することができる。該工程とは、(1)選択的なアミ
ノ保護;(2)N−アシル側鎖の化学的なまたは酵素的な脱アシル化;(3)異
なる側鎖についての再アシル化;および(4)該アミノ基の脱保護である。アミ
ノ基を脱保護する前に、アスパラギン酸および/またはヒドロキシアスパラギン
酸単位を修飾することができる。
【0040】 γまたはδ位のヒドロキシル化された側鎖を有するN−アシル基(例えば、3
,4−ジヒドロキシテトラデカノエート)の脱アシル化は、アミノで保護したプ
ソイドマイシン化合物を水性溶媒中で酸を用いて処理することによって達成する
ことができる。適当な酸としては酢酸およびトリフルオロ酢酸を含む。好ましい
酸はトリフルオロ酢酸である。トリフルオロ酢酸を使用する場合には、反応を室
温でまたは室温近くで行なうことができる。しかしながら、酢酸を使用する場合
には、反応は通常約40℃で行なう。適当な水性の溶媒系としては、アセトニト
リル、水およびそれらの混合物を含む。有機溶媒は反応を促進することができる
が、しかしながら、有機溶媒の添加により、他の副生成物が誘導され得る。側鎖
上にδまたはγヒドロキシ基を有しないプソイドマイシン化合物(例えば、プソ
イドマイシンBおよびC’)を、酵素学的に脱アシル化することができる。適当
なデアシラーゼ酵素としては、ポリミキシンアシラーゼ(これは、粗164−1
6081脂肪酸アシラーゼまたは純粋な164−16091脂肪酸アシラーゼで
あって、これらは和光純薬から入手可能である)またはECBデアシラーゼを含
む。該酵素学的な脱アシル化は、当該分野における当業者にとってよく知られる
標準的な脱アシル化法を用いて達成することができる。例えば、ポリミキシンア
シラーゼを用いる一般的な方法については、Yasuda,N.らによるArg ic.Biol.Chem. ,53,3245(1989)およびKimura
,Y.らによるArgic.Biol.Chem.,53,497(1989)
において知ることができる。
【0041】 脱アシル化産物(これは、プソイドマイシン骨格としても知られる)を、カル
ボニル活性化剤の存在下で目的のアシル基に対応する酸を用いて再アシル化する
。「カルボニル活性化基」とは、カルボニル上での求核付加反応を促進するカル
ボニルの置換基を意味する。適当な活性化置換基とは、カルボニル上で実効電子
吸引効果を有する置換基である。該基としては、例えばアルコキシ、アリールオ
キシ、含窒素芳香族性ヘテロ環またはアミノ基(例えば、オキシベンゾトリアゾ
ール、イミダゾリル、ニトロフェノキシ、ペンタクロロフェノキシ、N−オキシ
スクシンイミド、N、N’−ジシクロヘキシルイソウレア−O−イルおよびN−
ヒドロキシ−N−メトキシアミノ);アセテート;ホルメート;スルホネート(
例えば、メタンスルホネート、エタンスルホネート、ベンゼンスルホネートおよ
びp−トリルスルホネート);およびハライド(例えば、クロリド、ブロミドお
よびヨード)を含むが、これらに限定されない。
【0042】 多数の酸をアシル化工程において使用することができる。適当な酸としては、
1つ以上のペンダントなアリール、アルキル、アミノ(これは、1級、2級およ
び3級のアミンを含む)、ヒドロキシ、アルコキシおよびアミド基を含有する脂
肪族酸;脂肪族鎖中に窒素または酸素を含有する脂肪族酸;アルキル、ヒドロキ
シ、アルコキシおよび/またはアルキルアミノ基によって置換された芳香族酸;
並びにアルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよび/またはアルキルアミノ基によ
って置換された芳香族酸を含む。
【0043】 別法として、固相合成(ここで、ヒドロキシベンゾトリアゾール樹脂(HOB
t−樹脂)はアシル化反応におけるカップリング剤として機能する)を使用する
ことができる。
【0044】 次いで、該保護したN−アシル半合成化合物の酸修飾は、N−アシル修飾した
半合成プソイドマイシン化合物のアスパラギン酸またはヒドロキシアスパラギン
酸ペプチド単位に結合したペンダントなカルボキシル基の少なくとも1つを反応
させることによって達成されて、目的のアミドまたはエステル結合基を得る。次
いで、該保護基を上記の通りに除去する。
【0045】 プソイドマイシン化合物を単離して、そのままでまたはその医薬的に許容し得
る塩もしくは溶媒和物の形態で使用することができる。用語「医薬的に許容し得
る塩」とは、無機酸および有機酸から誘導される無毒の酸付加塩を意味する。適
当な塩誘導体としては、ハライド、チオシアン酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸
塩、重亜硫酸塩、アリールスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、リン酸塩、リ
ン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、アルカン酸塩、
シクロアルキルアルカン酸塩、アリールアルカン酸塩、アジピン酸塩、アルギン
酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、フマル塩、グルコヘプタン酸塩、グリセ
ロリン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸
塩、ペクチン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエン
酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、二グルコン酸塩、トリフルオ
ロ酢酸塩などを含む。
【0046】 用語「溶媒和物」とは、1つ以上の溶質分子(すなわち、プソイドマイシン化
合物)と一緒に、1つ以上の医薬的な溶媒(例えば、水、エタノールなど)を含
む凝集物を意味する。溶媒が水である場合には、凝集物は水和物と呼ばれる。加
熱しながら適当な溶媒中に該化合物を溶解させ、そしてゆっくりと冷却させてア
モルファス状または結晶性の溶媒和形態を得ることによって、通常、溶媒和物は
生成する。
【0047】 活性成分(すなわち、プソイドマイシン化合物)は典型的に医薬的な投与形態
に製剤化されて、容易に制御可能な用量の薬物が得られて、且つ患者、医師また
は獣医師は製品をエレガントで容易に取扱える。製剤は、0.1重量%〜99.
9重量%(約10重量%〜約30重量%がより一般的である)の活性成分を含有
することができる。
【0048】 本明細書で使用する用語「単位量」または「単位用量」とは、目的の治療学的
な効果を与えるように算出した予め決定した量の活性成分を含む、物理的に別個
な単位を意味する。単位用量を経口投与または非経口投与する場合には、そのも
のは典型的に錠剤、カプセル剤、丸剤、散剤の小袋、局所組成物、坐剤、水剤、
計量したアンプル単位または多数回投与用の容器などの形態で得ることができる
。或いは、単位用量を、吸入したりまたは噴射することができる乾燥または液体
のエアロゾル剤の形態で投与することができる。
【0049】 投与する用量は、動物の身体的な特徴、動物の症状の激しさ、薬物を投与する
のに使用する方法および動物の種類に依存して変わり得る。ある動物についての
具体的な用量は、通常看護している医師または獣医師の判断によって決まる。
【0050】 適当な担体、希釈物および賦形剤は当該分野の当業者にとってよく知られてお
り、このものは炭水化物、ワックス、水溶性および/または膨潤性のポリマー、
親水性または親油性の物質、ゼラチン、油、溶媒、水などの物質を含む。使用す
るある担体、希釈剤または賦形剤は、活性成分を適用する方法および目的に応じ
て変わるであろう。該製剤は、湿潤剤、滑沢剤、界面活性剤、緩衝化剤、張度調
節剤(tonicity agent)、バルク剤、安定剤、乳化剤、懸濁剤、保存剤、甘味剤
、芳香剤、香味剤およびそれらの組合せをも含むことができる。
【0051】 医薬組成物を、多数の方法を用いて投与することができる。適当な方法として
は、例えば局所(例えば、軟膏またはスプレー剤)、経口、注射および吸入を含
む。使用するある処置法は立ち向かう感染の種類に応じて変わるであろう。
【0052】 非経口静脈内適用の場合には、製剤は典型的に希釈するかまたは再構築するか
(凍結乾燥の場合)、必要ならば投与の前に更に希釈する。凍結乾燥製品につい
ての再構築の指示の例としては、バイアルに注射用の水(WFI)(10mL)
を加えて、静かに撹拌して溶解させることである。典型的な再構築の時間は、1
分間よりも短い。次いで、投与する前に、得られた溶液を更に注入溶液(例えば
、水中のデキストロース5%(D5W))中で希釈する。
【0053】 プソイドマイシン化合物は、抗真菌活性(例えば、様々な感染性真菌の増殖の
抑制)を示すことが分かっている。該真菌としては、例えばカンジダ種(すなわ
ち、C.アルビカンス、C.パロプシロシス(parapsilosis)、C.クルセイ(
krusei)、C.グラブラタ(glabrata)、C.トロピカリスまたはC.ルシタニ
アウ(lusitaniaw));トルロプス(Torulopus)種.(すなわち、T.グラブ
ラタ);アスペルギルス種(すなわち、A.フミガーツス);ヒストプラスマ種
(すなわち、H.カプスラーツム);クリプトコックス種(すなわち、C.ネオ
ホルマンス);ブラストミセス種(すなわち、B.デルマチチジス);フサリウ
ム種;白癬菌種、シュードアルシェリア・ポイジイ、コクシジオイデス・イミテ
ィス(immitis)、スポロスリックス・シェンクキー(schenckii)などを含む。
【0054】 それ故に、本発明の化合物および製剤は、全身真菌感染または真菌皮膚感染の
いずれかと闘うのに使用するための薬物の製造において有用である。従って、真
菌活性を阻害するための方法を提供するが、該方法は本発明のプソイドマイシン
化合物と真菌とを接触させることを含む。好ましい方法は、カンジダアルビカン
スまたはアスペルギルスフミガーツス活性を阻害することを含む。用語「接触さ
せること」とは、本発明の化合物と真菌との結合もしくは接合、または顕著なタ
ッチ、または相互に接することを含む。該用語は、プロセス(例えば、抑制の機
構によるプロセス)について更にいかなる限定を行なうものではない。該方法は
、該化合物の作用およびそれら化合物に内在する抗真菌性質によって真菌活性を
阻害することを包含するものと定義する。
【0055】 本発明の医薬製剤の有効な量を該処置が必要な動物宿主に投与することを含む
真菌感染の処置法をも提供する。好ましい方法としては、例えばカンジダ・アル
ビカンスまたはアスペルギルス・フミガーツス感染を処置することを含む。用語
「有効な量」とは、活性化合物の真菌活性を阻害することができる量を意味する
。投与用量は、感染の性質および激しさ、宿主の年齢および通常の健康状態、抗
真菌剤に対する宿主の耐性および宿主の種類などの因子に依存して変わるであろ
う。同様に、ある投与レジメはこれらの因子に従って変わり得る。該薬物を1日
1回投与で、または1日かけて多数回投与で与えることができる。該レジメは約
2〜3日から約2〜3週間またはそれ以上にわたって続けることができる。典型
的な1日用量(1回投与でまたは多数回投与で投与する)は、投与レベルが約0
.01mg/体重kg〜100mg/体重kgの間の活性化合物であることを含
む。好ましい1日用量は通常、約0.1mg/kg〜約60mg/kgであり、
約2.5mg/kg〜約40mg/kgの間であることがより好ましい。宿主は
、ヒト、コンパニオン動物(例えば、イヌ、ネコおよびウマ)、食料源の動物(
例えば、ウシ、ブタ、ヒツジおよび飼鳥類)、動物園の動物、海洋動物、鳥類お
よび他の同様な動物種を含むいずれかの動物であり得る。
【0056】実施例 特に指示しなければ、全ての化学品をアルドリッチ社(Milwaukee,
WI)から入手することができる。以下の略号を、各々の下記に示す物質を示す
のに実施例を通して使用する。 ACNは、アセトニトリルを示す。 TFAは、トリフルオロ酢酸を示す。 DMFは、ジメチルホルムアミドを示す。 EDCIは、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイ
ミド・塩酸塩を示す。 BOCは、t−ブトキシカルボニル、(CH)C−O−C(O)−を示す。 CBZは、ベンジルオキシカルボニル、CCH−O−C(O)−を示
す。 PyBOPは、ベンゾトリゾール−1−イルオキシ−トリピロリジノホスホニ
ウム・ヘキサフルオロホスフェートを示す。 TBTUは、o−ベンゾトリアゾ−ル−1−イル−N,N,N’,N’−テト
ラメチルウロニウム・テトラフルオロボレートを示す。 DIEAは、N,N−ジイソプロピルエチルアミンを示す。
【0057】HPLC条件 特に指示しなければ、分析用の逆相HPLC研究はWaters μBond
apakカラム(C18、3.9×300mm)を備えたWaters 600
システムを使用して行なった。使用した溶出液はアセトニトリル/0.1%水性
TFA溶媒システム(65:35)から100%アセトニトリルを20分間とし
、流速は1.5mL/分であり、UV検出は230nmを使用した。
【0058】 プレパラティブHPLC研究を、Dynamax60オングストロームカラム
を使用し、且つ分析用HPLCシステムで使用したのと同一の溶媒システムを用
いた(但し、流速は40mL/分を使用)、Waters Prep2000シ
ステムを用いて行なった。
【0059】生物学的な分析 抗菌活性の検出および定量化 抗菌活性を、標準寒天希釈試験またはディスク分散試験を用いて化合物の最小
阻止濃度(MIC)を得ることによってインビトロで測定した。抗真菌活性を試
験する際に用いる典型的な真菌はカンジダ・アルビカンスである。試験試料(5
0μL)がC.アルビカンスx657を播種した寒天プレート上の直径10〜1
2mmの阻止ゾーンを生じた場合に、抗菌活性は有意であるとみなす。
【0060】尾の静脈の毒性 マウスについて、試験化合物(20mg/kg)の0.1mLを用いて、外側
の尾の静脈に0、24、48および72時間時に静脈内(IV)処理した。各群
は2匹のマウスを含む。注射のために、化合物を5.0%デキストロースおよび
減菌した水中で製剤化した。最初の処置後の7日間、該マウスを追跡し、刺激作
用の徴候(例えば、紅斑、膨張、変色、壊死、尾の欠失)および毒性の指標とな
る有害な影響の他のいずれかの徴候を綿密に観察した。
【0061】 該研究で使用するマウスは非近交系であって、雄性のICRマウスは平均体重
が18〜20gである(これは、Harlan Sparangue Dawl
ey、インディナアナポリス、INから入手可能である)。
【0062】一般的製法 CBZで保護したプソイドマイシン:プソイドマイシンA、A’、B、B’、C またはC’の2,4および5位のペンダントなアミノ基をCBZを用いて保護す るために使用する一般的方法: プソイドマイシン化合物(RはHである)を、DMF(20mg/mL、A
ldrich Sure Seal)に溶解し/懸濁する。室温で撹拌しながら
、N−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(6当量)を加える
。室温で32時間、撹拌する。反応をHPLC(4.6×50mm、3.5μm
、300−SB、C8、Zorbaxカラム)によって追跡する。室温で高真空
回転蒸発機を用いて反応液を10mLにまで濃縮する。カラムクロマトグラフィ
ーによる精製を準備するまで冷蔵庫中に物質を置く。逆相プレパラティブHPL
C精製により、凍結乾燥後、アモルファス状の白色固体(以下の構造式IIにお
けるRはCBZである)を得る。
【0063】Allocで保護したプソイドマイシン:プソイドマイシンA、A’、B、B’ 、CまたはC’の2,4および5位のペンダントなアミノ基をAllocを用い て保護するために使用する一般的方法: プソイドマイシンA(1.22g、1.0mmol)のDMF(600mL)
溶液に、ピロ炭酸ジアリル(558mg、3.0mmol)を加えた。該反応液
を室温で終夜撹拌した。溶媒を真空下で除去して油状の残渣を得て、このものを
エーテルを用いて3回洗浄した。該油状の残渣を水およびACN(〜1:1)の
混合物に再溶解し、凍結乾燥してallocで保護したプソイドマイシンA化合
物を収率が90%で得た。
【0064】 該allocで保護したプソイドマイシンB化合物(以下の構造式IIにおけ
るRはallocである)を同様な方法を用いて収率が90%で製造した。
【0065】2,4および5位のCBZ保護基を水素添加によって除去するために使用する一 般的方法: CBZで保護したアシル化誘導体を冷1%〜10%酢酸/メタノール溶液(5
mg/mL)に溶解し、当量の10%Pd/Cを加える。反応液を脱気し、H を用いて4〜7回容積をおきかえることによって、反応液を水素で満たす。反応
を室温で進行させることが可能である。出発物質が消費されるまで、該反応をH
PLCによって毎時間追跡する。反応が完結した後、バルーンを除き、0.45
μmフィルターディスク(Acrodisk GHP、西独製のGF)を用いて
反応液をろ過する。約1/10の容量にまで濃縮して、HPLCによって調製す
る。生成物を含有する画分を凍結乾燥する。
【0066】2,4および5位におけるAlloc保護基を、トリブチルズズヒドリドおよび トリフェニルホスフィンパラジウムジクロリドを用いて除去するために使用する 一般的方法: allocで保護したプソイドマイシンB(0.05mmol)のジクロロメ
タン(5mL)懸濁液に、酢酸(1mL)を加えた。真空下で脱気した後、該溶
液をPdCl(PPH(6.0mg、0.008mmol)およびトリ
−n−ブチルスズヒドリド(1.5mmol)を用いて室温で2時間処理した。
溶媒を真空下で蒸発させて、残渣を水/ACN(〜1:1)に溶解し、ろ過した
。得られた溶液をプレパラティブHPLCによって精製して目的のプソイドマイ
シンBを収率が93%で得た。別法として、溶媒としてジクロロメタン(5mL
)および酢酸(1.0mL)の代わりにテトラヒドロフラン(5mL)および酢
酸(0.1mL)を使用することができる。
【0067】 以下の構造式IIを、実施例1〜27において観察される生成物を記載するの
に使用する。具体的なプソイドマイシン天然物(プソイドマイシンB)を以下の
実施例で使用しているが、当該分野の当業者は他のプソイドマイシン天然物また
は半合成誘導体を出発物質として使用することができることを認めるであろう。
【化44】
【0068】 実施例1〜3は、残基3位および8位でのビスエステルの生成を例示する。実施例1 ビスエチルエステル1−1の製造:は、Hである。 Rは、−OCHCHである。 Rは、−OCHCHである。 1−1 50mLの丸底フラスコを、無水エタノール(10mL)およびCBZで保護
したプソイドマイシンB(251.7mg、0.156mmol)で満たした。
この混合物に酸性エタノール(〜1mL)(これは、HClガスを用いて予め酸
性化する)を加え、反応液を室温で終夜撹拌させた。次いで、溶媒を真空下で除
去し、残渣をMeOH(10mL)の氷酢酸(1.5mL)溶液に溶解させるこ
とによる更なる精製を行なうことなく、次の工程に使用した。10%Pd/C(
249.7mg)を用いて30分間、標準的な水素添加を行ない、ろ過すること
によって触媒を除き、プレパラティブHPLCによって精製して、凍結乾燥後、
化合物1−1(120.9mg)を得た。MS(イオンスプレー)(C55 ClN1219として計算)(M+H) 理論値:1264.89、実測
値:1264.3。
【0069】 反応をHPLCによって注意深く追跡することによって、該モノエステルを単
離することができる。出発物質であるモノエステル:ビスエステルの比率が最大
となる適当な時に、反応を停止させる。方法論は同様である。得られたモノエス
テル混合物を単離し、そこではあるエステルはアスパラギン酸残基上で生成し、
あるエステルはヒドロキシアスパラギン酸残基上で生成する。CBZで保護した
モノエステルのこの混合物を標準的な方法論を用いて水素添加して、プソイドマ
イシンBのモノエチルエステルの混合物を得る。
【0070】 化合物1−2および1−3を、上記と同様な方法を用いて製造する。 Rは−Hである。 Rは−Hである。 Rは−OCHである。 Rは−OCH(CHである。 Rは−OCHである。 Rは−OCH(CHである。 1−2 1−3
【0071】 実施例2は、塩基性条件を用いる、ビスエステルの製造を例示する。実施例2 ビス−プロピルエステル2−1の製造: Rは−Hである。 R=−OCHCHCHである。 R=−OCHCHCHである。 2−1 CBZで保護したプソイドマイシンB(247.3mg、0.154mmol
)をDMF(5mL)に溶解した。次いで、大過剰量のヨウ化プロピルおよび過
剰量のNaHCOを加えた。反応液を室温で10時間撹拌した。プレパラティ
ブHPLCによって精製し、続いて凍結乾燥することにより、保護したビスエス
テル(147.6mg)を得た。この化合物を標準的な条件下、10%Pd/C
(149.3mg)を用いて水素添加し、HPLC精製および凍結乾燥の後、化
合物2−1(78.9mg)を得た。
【0072】実施例3 Rは−Hである。 Rは−Hである。 Rは−O(CHCHである。 Rは−OHである。 Rは−OHである。 Rは−O(CHCH
ある。 3−1 3−2 CBZで保護したプソイドマイシンB(282.3mg.0.175mmol
)をDMF(5mL)に溶解した。次いで、大過剰量のヨウ化n−ペンチルおよ
び過剰量のNaHCOを加えた。反応液を室温で10時間撹拌した。プレパラ
ティブHPLCによって精製し、続いて凍結乾燥することにより、保護したモノ
ペンチルエステルの混合物(49.1mg)を得た。この混合物を10%Pd/
C(47.3mg)を用いて標準的な条件下で水素添加を行ない、HPLC精製
および凍結乾燥の後、化合物3−1および3−2(30.6mg)を得た。
【0073】 Rは−Hである。 Rは−Hである。 Rは−O(CHCHである。 Rは−O(CHCH である。 Rは−O(CHCHである。 Rは−OHである。 3−3 3−4
【0074】 Rは−Hである。 Rは−OHである。 Rは−O(CHCHである。 3−5
【0075】 ヨウ化プロピルをヨウ化n−ブチルにおきかえることにより、ビス−ブチルエ
ステル(3−3)、モノエステルの混合物(3−43−5)、並びにモノエス
テルの混合物+以下の環状イミド化合物3−6の混合物を得た。
【化45】
【0076】実施例4 シクロペンチルメチルエステル4−1の製造: Rは−Hである。 Rは−OCH(シクロペンチル)である。 Rは−OHである。 4−1 CBZで保護したプソイドマイシンB、大過剰量のp−トルエンスルホン酸お
よびシクロペンタンメタノールを混合して、終夜撹拌した。翌日に、更にアルコ
ール(10当量)を加えた。該CBZで保護したエステルをプレパラティブHP
LCによって単離し、次いで標準的な方法論を用いて水素添加を行なって化合物 4−1 を得た。
【0077】 実施例1−4において製造した各々の化合物は、カンジダ・アルビカンス、ク
リプトコックス・ネオホルマンス、アスペルギルス・フミガーツスまたはカンジ
ダ・パロプシロシスまたはヒストプラスマ・カプスラーツムに対して測定可能な
活性を示した。しかしながら、活性における以下の基本的な傾向は、製造した化
合物に基づいて観察された。試料エステル(ビス−メチル、ビス−エチルおよび
モノ−エチル)は活性であり、効能を有していた。しかしながら、より大きいエ
ステル(例えば、プロピルエステルおよびそれより大きいエステル)は効能が少
ないことを示した。ADMEは化合物1−1および2−1がすぐに切断されて、
親プソイドマイシンB化合物を与えることを示した。
【0078】 実施例5−11は、残基3位でのアミド誘導体の製造を例示する。実施例5 化合物5−1の製造: Rは−Hである。 Rは−NHである。 Rは−OHである。 5−1 CBZで保護したプソイドマイシンB(1.12g)およびTBTU(224
mg)、DIEA(0.56mL)および脱保護したリンク(rink)アミド
樹脂(4−(2’,4’−ジメトキシフェニルアミノメチル)フェノキシ樹脂(
Advance ChemTech社、ルーイヴィル、KY)から入手可能であ
る)を3日間混合した。該混合物をろ過し、該樹脂をDMFで3回、ジクロロメ
タンで3回洗浄した。該樹脂を5%の水のTFA/CHCl(1:1)を用
いて処理した。該混合物をろ過し、該樹脂をTFAを用いて3回洗浄した。ろ液
を集めて、真空下で濃縮した。HPLCによる精製後、CBZで保護したアミド
生成物(60mg、5.3%)を単離した。
【0079】 該保護したアミド化合物(60mg)を1%酢酸のメタノール(6mL)に溶
解し、10%Pd/C(60mg)を加えた。該混合物を水素下、室温で30分
間撹拌した。ろ過した後、溶液を真空下で濃縮した。残渣を50%ACN/水に
溶解し、凍結乾燥して、化合物5−1を収量が45mg(90%)で得た。
【0080】実施例6 化合物6−1の製造: Rは−Hである。 Rは−NH(シクロプロピル)である。 Rは−OHである。 6−1 CBZで保護したプソイドマイシンB(400mg、0.25mmol)を乾
燥DMF(4mL)に溶解する。TBTU(79mg、0.25mmol)、D
IEA(200μL、6当量)およびシクロプロピルアミン(14.2mg、0
.25mmol)を連続して加えた。反応液を窒素下、室温で撹拌し、その間、
HPLCによって追跡した。完結後、反応液を真空下で濃縮した。粗生成物をプ
レパティブHPLCによって精製した。凍結乾燥することにより、無色の粉末(
209.2mg、51.1%)を得た。
【0081】 該3−アミド化合物(279.1mg、0.169mmol)を水素バルーン
下、1%HOAc/MeOH中、10%Pd/Cによる触媒作用によって45分
間水素添加させた。反応液をろ過し、真空下で濃縮した。残渣を水/ACN(〜
1:1)混合物中で砕き、次いで凍結乾燥して無色の粉末(208.3mg、9
8.6%)を得た。構造をH−NMRにより確認した。
【0082】 化合物6−1をまた、以下の方法を用いてAllocで保護したプソイドマイ
シンBから製造することができる。
【0083】 allocで保護したプソイドマイシンB(730mg、1.1mmol)の
DMF(7mL)溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(136m
g、1.0mmol)を加えた。終夜撹拌後、シクロプロピルアミン(85.6
mg、1.5mmol)を加えた。反応の進行をHPLCによって追跡した。完
結後、alloc−で保護したプソイドマイシン誘導体(334mg、収率50
%)をプレパラティブHPLCおよび凍結乾燥によって単離した。
【0084】 該allocで保護した中間体(117mg、0.078mmol)をジクロ
ロメタン(15mL)および酢酸(1mL)に溶解した。該反応混合物を乾燥窒
素を用いて脱気した後、(PPhPdCl(30mg)およびトリブチ
ルスズヒドリド(1mL)を該混合物に加えた。反応の進行をHPLCによって
追跡した。完結後、該反応混合物を逆相プレパラティブHPLCによって精製し
て化合物6−1(88mg、収率は91%である)を得た。
【0085】 表Iは、出発物質として適当な対応するアミンを使用した、上記と同様な一般
的方法を用いて、他の3−アミド誘導体を製造することを例示する。 表I
【表1】
【表2】
【0086】実施例7 3−アミド化合物7−1の製造:
【化46】 7−1 オーブンで乾燥した丸底フラスコ(500mL)中で、CBZで保護したプソ
イドマイシンB(0.5g、0.311mmol)をDMF(25mL)に溶解
した。この溶液に、TBTU(0.2g、0.622mmol)、3−(アミノ
メチル)ピリジン(0.067g、0.622mmol)およびN−エチルシク
ロヘキシルアミン(0.391g、1.87mmol)を加えた。この溶液を3
時間撹拌し、次いで濃縮した。生成物を逆相プレパラティブHPLCによって単
離し、凍結乾燥してCBZで保護したアミド(96mg、収率は18%である)
を得た。該CBZ基の脱保護は、CBZで保護したアミドの冷1%酢酸/メタノ
ール溶液に、当量の10%Pd/Cをゆっくりと加えることによって行なった。
該溶液を室温まで昇温させ、H(1気圧)下、3.5時間急速に撹拌した。ろ
過することによって該触媒を除去した後、逆相HPLCを用いて精製し、および
凍結乾燥して、化合物7−1(40mg、収率は55%である)を得た。MSデ
ータ(C5793ClN1418として計算) 理論値:1296.6、実
測値(ES):1297.15、(ES)1294.95。
【0087】実施例8 3−アミド化合物8−1の製造:
【化47】 8−1 実施例7に記載の方法と同様な一般的方法を使用することができる。塩基を添
加しない場合には、8位および3位のアミド置換化合物の混合物が観察される。
【0088】実施例9 3−アミド化合物9−1の製造: Rは−Hである。 Rは−Hである。 Rは−NH(ベンジル)である。 Rは−NH(ベンジル)である。 Rは−OHである。 Rは−NH(ベンジル)である。 9−1 9−2 実施例7に記載の方法と同様な一般的方法を使用することができる。塩基を添
加しない場合には、化合物9−1および9−2の混合物が観察される。
【0089】実施例10 3−アミド化合物10−1の製造:
【化48】 10−1 出発物質として適当な対応するアミンを使用した、実施例7に記載の方法と同
様な一般的方法を使用して、化合物10−1を製造する。
【0090】実施例11 3−アミド化合物11−1の製造:
【化49】 アミン出発物質として4−(アミノメチル)ピリジンを使用した、実施例7に
記載の方法と同様な一般的方法を使用して、化合物11−1を製造する。
【0091】実施例12 3−アミド化合物12−1の製造: Rは−Hである。 Rは−N(CHである。 Rは−OHである。 12−1 CBZで保護したプソイドマイシンB(260mg、0.16mmol)、T
BTU(51.8mg)およびDIEA(152μL)をTHF(2モル溶液)
中のDMF(3mL)およびジメチルアミン(320mL)に溶解した。該反応
液を室温で20分間撹拌し、次いでHPLCによって精製を行なった。該生成物
を凍結乾燥して目的のCBZで保護したアミド(172mg、収率は66%であ
る)を得た。
【0092】 該CBZで保護したアミドを上記の一般的方法を用いて水素添加することによ
って、化合物12−1を得た。
【0093】 実施例13は、カルボン酸基を様々なアミノ酸アルキルエステルと反応させた
場合のプソイドマイシン化合物の製造について例示する。実施例13 3−アミド化合物13−1の製造: Rは−Hである。 Rは−NHCH(COCH)CHCHCHCHNHである。 Rは−OHである。 13−1 CBZで保護したプソイドマイシンB(800mg、0.49mmol)、T
BTU(158mg、0.49mmol)およびDIEA(400mL、2.5
1mmol)のDMF(8mL)溶液に、CBZで保護したリシンメチルエステ
ル(164mg、0.49mmol)を加えた。該反応液を室温で20分間撹拌
し、次いでHPLCによって精製を行なって、CBZで保護したアミド(260
mg、収率は32%である)を得た。
【0094】 該CBZで保護したアミドを、上記の一般的方法を用いて水素添加を行なって
、化合物13−1を得た。
【0095】 表IIに例示した化合物13−2から化合物13−4は、適当な対応するアミ
ノ酸エステルを用いた、上記の方法と同様な一般的方法を用いて製造することが
できる。 表II
【表3】 実施例14〜16は、残基8位でのアミド誘導体の製造について例示する。
【0096】実施例14 8−アミド化合物14−1の製造: Rは−Hである。 Rは−OHである。 Rは−NHである。 14−1 カップリング剤としてTBTUの代わりにPyBOPを使用することを除いて
、リンクアミド樹脂を使用した化合物6−1について記載した方法と同様な方法
を用いて、化合物14−1を製造する。
【0097】実施例15 8−アミド化合物15−1の製造: Rは−Hである。 Rは−OHである。 Rは−NH(CHCHである。 15−1 CBZで保護したプソイドマイシンB(1000mg、0.62mmol)お
よびPyBop(323mg、0.62mmol)をDMF(10mL)に溶解
させた溶液に、n−ブチルアミン(45.4mg、0.62mmol)を加えた
。該反応液を室温で1時間撹拌し、次いでHPLCによって精製した。該生成物
を凍結乾燥してCBZで保護したアミド(280mg、収率は27%である)を
得た。
【0098】 該CBZで保護したアミド(280mg、0.17mmol)を水素下、1%
酢酸/メタノール混合物中で、10%Pd/Cによる触媒作用によって45分間
水素添加を行なった。該反応混合物をろ過し、溶媒を真空下で除去した。残渣を
50%ACNの水に溶解し、凍結乾燥して、化合物15−1(180mg、収率
は89%である)を得た。
【0099】 適当な対応するアミン出発物質を使用した上記の一般的方法を用いて、表II
Iに例示する8−アミド化合物を製造することができる。 表III
【表4】
【0100】実施例16 8−アミド化合物16−1の製造:
【化50】 16−1 100mLの丸底フラスコ中で、allocで保護したプソイドマイシンB(
0.25g、0.171mmol)をDMF(25mL)に溶解した。この溶液
に、Pybop(0.089g、0.171mmol)および4−(2−アミノ
エチル)モルホリン(0.022g、0.171mmol)を加えた。該溶液を
(1気圧)下で終夜急速に撹拌した。該溶液を濃縮し、生成物を逆相HPL
Cによって単離し、凍結乾燥してallocで保護したプソイドマイシンBモル
ホリン誘導体(140mg、0.089mmol、52%)を得た。appoc
基の脱保護は、allocで保護したプソイドマイシンBモルホリン誘導体(1
0mg/mL)の1%酢酸/ジクロロメタン溶液に、BuSnH(0.648
g、2.23mmol)および(PPhPdCl(0.009g、0.
013mmol)を加えることによって行なった。反応時間は30分とした。反
応をHPLCによって追跡した。該溶液を濃縮し、生成物を逆相HPLCによる
精製によって単離し、凍結乾燥して化合物16−1(38mg、32%)を得た
。MSデータ(C5799ClN1419として計算) 理論値:1318
.7、実測値(ES):1320.0、(ES)1318.0。
【0101】 適当な対応するアミン出発物質を用いた、上記の方法と同様な一般的方法を用
いて、表IVに例示する8−アミド化合物を製造した。 表IV
【表5】
【0102】 実施例5〜16において製造した各々の化合物は、カンジダ・アルビカンス、
クリプトコックス・ネオホルマンス、アスペルギルス・フミガーツス、カンジダ
・パロプシロシスまたはヒストプラスマ・カプスラーツムに対して測定可能な活
性を示した。しかしながら、活性における以下の基本的な傾向が製造した化合物
に基づいて観察された。
【0103】 8−アミド誘導体をC.アルビカンスについてアッセイする場合に、該データ
からいくつかの傾向が明らかとなった。インビトロ効能は、R置換基が、−N
>−NHCH>−NHCHCH>−NH(CHCH>−NH
(CHCH>−NHCHCHN(CH>−NH(CH N(CH>;および>NH(GlyOMe)>−NH(PheOMe)で
ある順序で低下する。一般的に、より高い活性はより小さいアルキル基を有する
アミノ基の場合に実現された。遊離のアミノ基は一連の順序の中で最も活性であ
ることを見出した。加えて、シクロアルキルアミドは対応する直鎖のアルキル基
よりもより活性であることを示した。アルキル鎖の末端上に極性の置換基を有す
るアルキル基は、対応する天然物よりも活性が低いことを示した。親天然物の場
合とは違って、8−アミド誘導体のいずれの場合も尾の静脈の刺激作用を示さな
かった。
【0104】 親天然物と比較した場合には、3−アミド誘導体は8−アミド誘導体の場合に
観察されたのと同様な傾向を示した(例えば、より小さいアルキル鎖を有するR でのアミド置換基はより長いアルキル鎖の場合よりもより活性であった)。C
.アルビカンスについてのインビトロ活性は、8−アミド誘導体の場合にはアル
キル鎖の炭素数が4以上になるまで(Rが−NH(CHCHである8
−アミドPBSはMICが20μg/mLである)有意に低下しないのに対して
、3−アミド誘導体の場合には、8−アミド誘導体の場合と違って、アルキル鎖
の炭素数が7以上になるまで(Rが−NH(CHCHである3−アミ
ドPBSはMICが20μg/mLである)有意に低下しなかった。試験を行な
った3−アミド誘導体のほとんどは、尾の静脈の刺激作用の改善を示した。但し
、Rが−NH(イソ−アミル)、−NH(n−ヘキシル)、−NH(CH N(CHCHおよび−NH(CHN(CHである場合を
除く。
【0105】 残基3位および8位でのアミド結合の生成により、対応する天然物(プソイド
マイシンB)の場合と比較して改善された毒性プロフィールを示すが、インビボ
効力は通常低下した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 クリストファー・スタンリー・ガルカ アメリカ合衆国46033インディアナ州カー メル、ノース・ストーン・ヘイブン・ドラ イブ13690番 (72)発明者 サラ・リン・ヘルマン アメリカ合衆国46254インディアナ州イン ディアナポリス、リングテイル・コート 7009番 (72)発明者 ジョン・レナード・クルステナンスキー アメリカ合衆国02478マサチューセッツ州 ベルモント、キルバーン・ロード63番 (72)発明者 マイケル・ジョン・ロドリゲス アメリカ合衆国46278インディアナ州イン ディアナポリス、ゴードンシャー・コート 7649番 (72)発明者 スン・シチェン アメリカ合衆国80027コロラド州スペリオ ー、グレイズ・ピーク・ドライブ923番 (72)発明者 アレキサンダー・ヤ・ウシアティンスキー アメリカ合衆国12180ニューヨーク州トロ イ、アーベロード・ブールバード6番 (72)発明者 ベンカトラガバン・バスデバン アメリカ合衆国46280インディアナ州イン ディアナポリス、サラトガ・サークル1016 番 (72)発明者 マーク・ジェイムズ・ズウェイフェル アメリカ合衆国46158インディアナ州ムー アズビル、センテナリー・ロード1840番 Fターム(参考) 4C084 AA01 AA02 AA06 AA07 BA01 BA09 BA17 BA24 CA04 CA59 DA43 MA17 MA22 MA28 MA31 MA35 MA37 MA43 MA52 MA55 MA63 MA66 NA14 ZB322 4H045 AA10 AA20 AA30 BA15 BA33 CA11 DA83 EA29 FA58

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造式I: 【化1】 を有するプソイドマイシン化合物、並びにその医薬的に許容し得る塩および溶媒
    和物。 [式中、 Rは、式: 【化2】 (ここで、RおよびRa’は独立して水素もしくはメチルであるか、またはR もしくはRa’のいずれかがアルキルアミノであって、RもしくはRb’
    一緒になって6員シクロアルキル環、6員芳香環もしくは二重結合を形成するか
    、またはRと一緒になって6員芳香環を形成する。 RおよびRb’は独立して水素、ハロゲンもしくはメチルであるか、または
    もしくはRb’のいずれかがアミノ、アルキルアミノ、α−アセトアセテー
    ト、メトキシもしくはヒドロキシである。 Rは水素、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ(C〜C
    アルコキシであるか、またはRと一緒になって6員芳香環もしくはC〜C シクロアルキル環を形成する。 Rは水素であるか、またはRと一緒になって6員芳香環、C〜C14
    ルコキシ置換の6員芳香環もしくはC〜C14アルキル置換の6員芳香環であ
    る。そして、 Rは、C〜C18アルキルまたはC〜C11アルコキシである) であるか; Rは、式: 【化3】 (ここで、Rは、水素またはC〜C13アルキルである。そして、 Rは、C〜C15アルキル、C〜C15アルコキシ、(C〜C10
    ルキル)フェニル、−(CH−アリール、または−(CH−(C 〜Cシクロアルキル)であって、nは1または2である) であるか; Rは、式: 【化4】 (ここで、Rは水素、ハロゲンまたはC〜Cアルコキシであって、mは1
    、2または3である) であるか; Rは、式: 【化5】 (ここで、RはC〜C14アルコキシまたはC〜C14アルキルであって
    、pは0、1または2である) であるか; Rは、式: 【化6】 (ここで、RはC〜C14アルコキシである) であるか;または、 Rは、−(CH)−NR−(C13〜C18アルキル) (ここで、RはH、−CHまたは−C(O)CHである) である。 Rは独立して−NHまたは−NH−Pgであって、pは0または1であ
    る。 RおよびRは独立して、−OR2aまたは−N(R2b)(R2c)であ
    って、R2aおよびR2bは独立して、水素、C〜C10アルキル、C〜C シクロアルキル、ヒドロキシ(C〜C10)アルキル、アルコキシ(C
    10)アルキル、C〜C10アルケニル、アミノ(C〜C10)アルキル
    、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ(C〜C10)アルキル、アリール(C 〜C10)アルキル、ヘテロアリール(C〜C10)アルキルまたはシクロ
    ヘテロアルキル(C〜C10)アルキルであるか、あるいは R2bは、アミノ酸アルキルエステルのカルボン酸アルキル残基である。そし
    て、 R2cは、水素またはC〜Cアルキルである]
  2. 【請求項2】 構造式: 【化7】 を有するプソイドマイシンプロドラッグ、並びにその医薬的に許容し得る塩およ
    び溶媒和物。 [式中、 Rは、式: 【化8】 (ここで、RおよびRa’は独立して水素もしくはメチルであるか、またはR もしくはRa’のいずれかがアルキルアミノであって、RもしくはRb’
    一緒になって6員シクロアルキル環、6員芳香環もしくは二重結合を形成するか
    、またはRと一緒になって6員芳香環を形成する。 RおよびRb’は独立して水素、ハロゲンもしくはメチルであるか、または
    もしくはRb’のいずれかがアミノ、アルキルアミノ、α−アセトアセテー
    ト、メトキシもしくはヒドロキシである。 Rは水素、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ(C〜C
    アルコキシであるか、またはRと一緒になって6員芳香環もしくはC〜C シクロアルキル環を形成する。 Rは水素であるか、またはRと一緒になって6員芳香環、C〜C14
    ルコキシ置換の6員芳香環もしくはC〜C14アルキル置換の6員芳香環であ
    る。そして、 Rは、C〜C18アルキル、C〜C11アルコキシまたはビフェニルで
    ある) であるか; Rは、式: 【化9】 (ここで、Rは、水素またはC〜C13アルキルである。そして、 Rは、C〜C15アルキル、C〜C15アルコキシ、(C〜C10
    ルキル)フェニル、−(CH−アリール、または−(CH−(C 〜Cシクロアルキル)であって、nは1または2である) であるか; Rは、式: 【化10】 (ここで、Rは水素、ハロゲンまたはC〜Cアルコキシであって、mは1
    、2または3である) であるか; Rは、式: 【化11】 (ここで、RはC〜C14アルコキシまたはC〜C14アルキルであって
    、pは0、1または2である) であるか; Rは、式: 【化12】 (ここで、RはC〜C14アルコキシである) であるか;または、 Rは、−(CH)−NR−(C13〜C18アルキル) (ここで、RはH、−CHまたは−C(O)CHである) である。 Rは独立して−NHまたは−NH−Pgであって、pは0または1であ
    る。 RおよびRは−OR2aであって、R2aはC〜Cアルキルである]
  3. 【請求項3】 以下の工程によって製造されるプソイドマイシン化合物の3
    −アミド誘導体; (i)構造式I: 【化13】 [式中、 Rは、式: 【化14】 (ここで、RおよびRa’は独立して水素もしくはメチルであるか、またはR もしくはRa’のいずれかがアルキルアミノであって、RもしくはRb’
    一緒になって6員シクロアルキル環、6員芳香環もしくは二重結合を形成するか
    、またはRと一緒になって6員芳香環を形成する。 RおよびRb’は独立して水素、ハロゲンもしくはメチルであるか、または
    もしくはRb’のいずれかがアミノ、アルキルアミノ、α−アセトアセテー
    ト、メトキシもしくはヒドロキシである。 Rは水素、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ(C〜C
    アルコキシであるか、またはRと一緒になって6員芳香環もしくはC〜C シクロアルキル環を形成する。 Rは水素であるか、またはRと一緒になって6員芳香環、C〜C14
    ルコキシ置換の6員芳香環もしくはC〜C14アルキル置換の6員芳香環であ
    る。そして、 Rは、C〜C18アルキル、C〜C11アルコキシまたはビフェニルで
    ある) であるか; Rは、式: 【化15】 (ここで、Rは、水素またはC〜C13アルキルである。そして、 Rは、C〜C15アルキル、C〜C15アルコキシ、(C〜C10
    ルキル)フェニル、−(CH−アリール、または−(CH−(C 〜Cシクロアルキル)であって、nは1または2である) であるか; Rは、式: 【化16】 (ここで、Rは水素、ハロゲンまたはC〜Cアルコキシであって、mは1
    、2または3である) であるか; Rは、式: 【化17】 (ここで、RはC〜C14アルコキシまたはC〜C14アルキルであって
    、pは0、1または2である) であるか; Rは、式: 【化18】 (ここで、RはC〜C14アルコキシである) であるか;または、 Rは、−(CH)−NR−(C13〜C18アルキル) (ここで、RはH、−CHまたは−C(O)CHである) である。 Rは−NHである。 RおよびRは−OHである] を有するプソイドマイシン化合物、並びにその医薬的に許容し得る塩および溶媒
    和物を得て; (ii) 2,4,5位のアミノ基であるRをアミノ保護基で保護して; (iii) カップリング剤としてo−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,
    N,N,N−テトラメチルウロニウム・テトラフルオロボレートまたは2−
    (1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−エトラメチルウロ
    ニウム・ヘキサフルオロホスフェートを用いて3位のアミド連結基を形成して; (iv) 該アミノ保護基を除去する。
  4. 【請求項4】 アミド連結基を形成する工程(iii)はバルキーなアミン
    の存在下で達成される、請求項3に記載の3−アミド誘導体。
  5. 【請求項5】 アミド連結基を形成する工程(iii)はバルキーなアミン
    の存在下、約0℃〜−20℃の間の温度で達成される、請求項3に記載の3−ア
    ミド誘導体。
  6. 【請求項6】 以下の工程によって製造されるプソイドマイシン化合物の8
    −アミド誘導体; (i)構造式I: 【化19】 I [式中、 Rは、式: 【化20】 (ここで、RおよびRa’は独立して水素もしくはメチルであるか、またはR もしくはRa’のいずれかがアルキルアミノであって、RもしくはRb’
    一緒になって6員シクロアルキル環、6員芳香環もしくは二重結合を形成するか
    、またはRと一緒になって6員芳香環を形成する。 RおよびRb’は独立して水素、ハロゲンもしくはメチルであるか、または
    もしくはRb’のいずれかがアミノ、アルキルアミノ、α−アセトアセテー
    ト、メトキシもしくはヒドロキシである。 Rは水素、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ(C〜C
    アルコキシであるか、またはRと一緒になって6員芳香環もしくはC〜C シクロアルキル環を形成する。 Rは水素であるか、またはRと一緒になって6員芳香環、C〜C14
    ルコキシ置換の6員芳香環もしくはC〜C14アルキル置換の6員芳香環であ
    る。そして、 Rは、C〜C18アルキル、C〜C11アルコキシまたはビフェニルで
    ある) であるか; Rは、式: 【化21】 (ここで、Rは、水素またはC〜C13アルキルである。そして、 Rは、C〜C15アルキル、C〜C15アルコキシ、(C〜C10
    ルキル)フェニル、−(CH−アリール、または−(CH−(C 〜Cシクロアルキル)であって、nは1または2である) であるか; Rは、式: 【化22】 (ここで、Rは水素、ハロゲンまたはC〜Cアルコキシであって、mは1
    、2または3である) であるか; Rは、式: 【化23】 (ここで、RはC〜C14アルコキシまたはC〜C14アルキルであって
    、pは0、1または2である) であるか; Rは、式: 【化24】 (ここで、RはC〜C14アルコキシである) であるか;または、 Rは、−(CH)−NR−(C13〜C18アルキル) (ここで、RはH、−CHまたは−C(O)CHである) である。 Rは−NHである。 RおよびRは−OHである] を有するプソイドマイシン化合物、並びにその医薬的に許容し得る塩および溶媒
    和物を得て; (ii) 2,4,5位のアミノ基をアミノ保護基で保護して; (iii) カップリング剤としてベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−ト
    リピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスフェートを用いて8位のアミド
    連結基を形成して; (iv) 該アミノ保護基を除去する。
  7. 【請求項7】 全身真菌感染または真菌皮膚感染と闘う際に使用するための
    薬物の製造における、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物の使用。
  8. 【請求項8】 以下の工程を含むプソイドマイシン化合物の3−アミド誘導
    体の製造方法; (i)構造式I: 【化25】 [式中、 Rは、式: 【化26】 (ここで、RおよびRa’は独立して水素もしくはメチルであるか、またはR もしくはRa’のいずれかがアルキルアミノであって、RもしくはRb’
    一緒になって6員シクロアルキル環、6員芳香環もしくは二重結合を形成するか
    、またはRと一緒になって6員芳香環を形成する。 RおよびRb’は独立して水素、ハロゲンもしくはメチルであるか、または
    もしくはRb’のいずれかがアミノ、アルキルアミノ、α−アセトアセテー
    ト、メトキシもしくはヒドロキシである。 Rは水素、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ(C〜C
    アルコキシであるか、またはRと一緒になって6員芳香環もしくはC〜C シクロアルキル環を形成する。 Rは水素であるか、またはRと一緒になって6員芳香環、C〜C14
    ルコキシ置換の6員芳香環もしくはC〜C14アルキル置換の6員芳香環であ
    る。そして、 Rは、C〜C18アルキル、C〜C11アルコキシまたはビフェニルで
    ある) であるか; Rは、式: 【化27】 (ここで、Rは、水素またはC〜C13アルキルである。そして、 Rは、C〜C15アルキル、C〜C15アルコキシ、(C〜C10
    ルキル)フェニル、−(CH−アリール、または−(CH−(C 〜Cシクロアルキル)であって、nは1または2である) であるか; Rは、式: 【化28】 (ここで、Rは水素、ハロゲンまたはC〜Cアルコキシであって、mは1
    、2または3である) であるか; Rは、式: 【化29】 (ここで、RはC〜C14アルコキシまたはC〜C14アルキルであって
    、pは0、1または2である) であるか; Rは、式: 【化30】 (ここで、RはC〜C14アルコキシである) であるか;または、 Rは、−(CH)−NR−(C13〜C18アルキル) (ここで、RはH、−CHまたは−C(O)CHである) である。 Rは−NHである。 RおよびRは−OHである] を有するプソイドマイシン化合物、並びにその医薬的に許容し得る塩および溶媒
    和物を得て; (ii) 2,4,5位のアミノ基であるRをアミノ保護基で保護して; (iii) バルキーなアミンの存在下、約0℃〜−20℃の温度で、カップ
    リング剤としてo−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N,N−テト
    ラメチルウロニウム・テトラフルオロボレートまたは2−(1H−ベンゾトリア
    ゾール−1−イル)−1,1,3,3−エトラメチルウロニウム・ヘキサフルオ
    ロホスフェートを用いて3位のアミド連結基を形成して; (iv) 該アミノ保護基を除去する。
  9. 【請求項9】 以下の工程を含むプソイドマイシン化合物の8−アミド誘導
    体の製造方法; (i)構造式I: 【化31】 [式中、 Rは、式: 【化32】 (ここで、RおよびRa’は独立して水素もしくはメチルであるか、またはR もしくはRa’のいずれかがアルキルアミノであって、RもしくはRb’
    一緒になって6員シクロアルキル環、6員芳香環もしくは二重結合を形成するか
    、またはRと一緒になって6員芳香環を形成する。 RおよびRb’は独立して水素、ハロゲンもしくはメチルであるか、または
    もしくはRb’のいずれかがアミノ、アルキルアミノ、α−アセトアセテー
    ト、メトキシもしくはヒドロキシである。 Rは水素、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ(C〜C
    アルコキシであるか、またはRと一緒になって6員芳香環もしくはC〜C シクロアルキル環を形成する。 Rは水素であるか、またはRと一緒になって6員芳香環、C〜C14
    ルコキシ置換の6員芳香環もしくはC〜C14アルキル置換の6員芳香環であ
    る。そして、 Rは、C〜C18アルキル、C〜C11アルコキシまたはビフェニルで
    ある) であるか; Rは、式: 【化33】 (ここで、Rは、水素またはC〜C13アルキルである。そして、 Rは、C〜C15アルキル、C〜C15アルコキシ、(C〜C10
    ルキル)フェニル、−(CH−アリール、または−(CH−(C 〜Cシクロアルキル)であって、nは1または2である) であるか; Rは、式: 【化34】 (ここで、Rは水素、ハロゲンまたはC〜Cアルコキシであって、mは1
    、2または3である) であるか; Rは、式: 【化35】 (ここで、RはC〜C14アルコキシまたはC〜C14アルキルであって
    、pは0、1または2である) であるか; Rは、式: 【化36】 (ここで、RはC〜C14アルコキシである) であるか;または、 Rは、−(CH)−NR−(C13〜C18アルキル) (ここで、RはH、−CHまたは−C(O)CHである) である。 Rは−NHである。 RおよびRは−OHである] を有するプソイドマイシン化合物、並びにその医薬的に許容し得る塩および溶媒
    和物を得て; (ii) 2,4,5位のアミノ基をアミノ保護基で保護して; (iii) カップリング剤としてベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−ト
    リピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスフェートを用いて8位のアミド
    連結基を形成して; (iv) 該アミノ保護基を除去する。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の化合物および医薬的に許容し得る担体を
    含む医薬製剤。
  11. 【請求項11】 請求項2に記載のプロドラッグおよび医薬的に許容し得る
    担体を含む医薬製剤。
  12. 【請求項12】 抗真菌感染の処置が必要な動物における該感染の処置方法
    であって、該動物に請求項1に記載のプソイドマイシン化合物を投与することを
    含む方法。
  13. 【請求項13】 抗真菌感染の処置が必要な動物における該感染の処置方法
    であって、該動物に請求項2に記載のプロドラッグを投与することを含む方法。
JP2001511474A 1999-07-15 2000-06-08 プソイドマイシンのアミドおよびエステルアナログ Withdrawn JP2003505399A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14398199P 1999-07-15 1999-07-15
US60/143,981 1999-07-15
PCT/US2000/015021 WO2001005817A1 (en) 1999-07-15 2000-06-08 Pseudomycin amide and ester analogs

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003505399A true JP2003505399A (ja) 2003-02-12

Family

ID=22506548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001511474A Withdrawn JP2003505399A (ja) 1999-07-15 2000-06-08 プソイドマイシンのアミドおよびエステルアナログ

Country Status (11)

Country Link
EP (1) EP1198473A1 (ja)
JP (1) JP2003505399A (ja)
CN (1) CN1362966A (ja)
AU (1) AU5725000A (ja)
BR (1) BR0013163A (ja)
CA (1) CA2379321A1 (ja)
EA (1) EA200200165A1 (ja)
HU (1) HUP0202267A3 (ja)
MX (1) MXPA02000312A (ja)
NO (1) NO20020186L (ja)
WO (1) WO2001005817A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR0016328A (pt) * 1999-12-13 2002-08-27 Lilly Co Eli Pró-drogas de fosfato de pseudomicina

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5576298A (en) * 1992-11-30 1996-11-19 Research And Development Institute, Inc. At Montana State University Peptides from pseudomonas syringae possessing broad-spectrum antibiotic activity

Also Published As

Publication number Publication date
EP1198473A1 (en) 2002-04-24
HUP0202267A2 (en) 2002-10-28
WO2001005817A1 (en) 2001-01-25
CN1362966A (zh) 2002-08-07
NO20020186D0 (no) 2002-01-14
AU5725000A (en) 2001-02-05
BR0013163A (pt) 2002-04-02
CA2379321A1 (en) 2001-01-25
NO20020186L (no) 2002-03-04
EA200200165A1 (ru) 2002-06-27
HUP0202267A3 (en) 2002-11-28
MXPA02000312A (es) 2002-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6185920B2 (ja) ポリミキシン誘導体
US20070249526A1 (en) Process for the preparation of cyclic peptides
JP5719312B2 (ja) デオキシアクタガルジン誘導体
WO2017070878A1 (zh) C14-位羟基酯化的雷公藤甲素氨基酸衍生物、及其制备方法和应用
JPH10505100A (ja) 新規抗真菌シクロヘキサペプチド
CA2601202C (en) New hybrid oligomers, their preparation process and pharmaceutical compositions containing them
US6653281B1 (en) Ring modified cyclic peptide analogs
US20090264345A1 (en) Macrocyclic peptides and methods for making and using them
JP2003505396A (ja) プソイドマイシンプロドラッグ
JPS58213744A (ja) A−21978c環状ペプチド誘導体およびその製造方法
JP2003505397A (ja) プソイドマイシンのn−アシル側鎖アナログ
JPH0570495A (ja) 環式ヘキサペプチド化合物
JP2003505399A (ja) プソイドマイシンのアミドおよびエステルアナログ
JP2003515610A (ja) シュードマイシンホスフェートプロドラッグ
JP2003505398A (ja) アミンで修飾したプソイドマイシン化合物
JP6952320B2 (ja) 新規nk3受容体アゴニスト
US20030008814A1 (en) Pseudomycin phosphate prodrugs
WO1998004584A1 (en) Cyclic decapeptide antibiotics
WO1998049186A1 (en) Dipeptide surrogates containing asparagine-derived tetrahydropyrimidinones
WO2023039482A1 (en) Prodrugs of antibiotic teixobactin
JPH11106399A (ja) ペプチド誘導体および抗真菌剤
JPH10330399A (ja) 神経伝達ポリペプチド
AU2012201797A1 (en) New hybrid oligomers, their preparation process and pharmaceutical compositions containing them

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070904