JP2003504691A - 内部反射を用いた背面投射スクリーンおよびその製法 - Google Patents

内部反射を用いた背面投射スクリーンおよびその製法

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Abstract

(57)【要約】 背面投射システム用の光分散フィルムは、フィルムを通過する光を少なくとも1つの分散面に反射するように配置された反射面を含む。反射面は、第2の屈折率を有する材料の層の中に配置された第1の屈折率の構造体によって形成される。構造体は、フィルムの表示面に光吸収基部を有する。いくつかの実施形態において、反射面は、多数の異なる方向に光を反射するために、1つ以上の角度に配置される。他の実施形態において、第2の屈折率を有する材料の層は、光を拡散する拡散粒子を含む。フィルムによって、背面投射システムにおいて画像光の非対称分散を実現することができるため、観察者に対して選定された方向に光を指向することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 背景 本発明は、一般に背面投射スクリーンに関し、さらに詳細には、スクリーンを
通過する光を分散させるために、内部全反射構造を組み込んだ背面投射スクリー
ンに関する。
【0002】 背面投射スクリーンは、一般に、スクリーンの背面上に投影される画像を視野
空間に伝達するように設計されている。投影系の視野空間は比較的大きい可能性
があり(たとえば、背面投射テレビ)、または比較的小さい可能性がある(たと
えば、背面投射データモニタ)。背面投射スクリーンの性能は、スクリーンのさ
まざまな特性に関して表されることができる。スクリーンの性能を表すために用
いられる一般的なスクリーン特性としては、ゲイン、視角、解像度、コントラス
ト、色およびスペックルなどの望ましくないアーティファクトの存在などが挙げ
られる。一般に、高解像度、高コントラスト、大きなゲインを有する背面投射ス
クリーンであることが望ましい。また、スクリーンが広い視野空間全体にわたっ
て光を広げることが望ましい。不幸なことに、1つのスクリーン特性が改良され
ると、1つ以上の他のスクリーン特性が劣化することが多い。たとえば、スクリ
ーンに対して広範囲の位置で位置決めされる観察者に配慮するために、水平視角
を変更してもよい。しかし、水平視角が増大すると、垂直視角も特定の用途で必
要とされる範囲を超えて増大する可能性があるため、全体のスクリーンゲインが
減少する。その結果、特定の背面投射ディスプレイ用途に関して全体の許容可能
な性能を有するスクリーンを製作するために、一定の相殺関係が、スクリーン特
性および性能に生じる。
【0003】 したがって、スクリーンが用いられる背面投射ディスプレイ用途に必要な最低
の性能基準を満たすと同時に、全体の性能を改良するスクリーンが依然として必
要である。
【0004】 発明の要約 一般に、本発明は、背面投射スクリーン用の光拡散フィルムおよびその製作方
法に関する。このフィルムは、フィルム内部に蒸着された反射面から光を反射す
ることによって、それを通過する光を拡散する。反射面は、フィルムの内部の構
造体の面に形成される。
【0005】 具体的な一実施形態において、光分散フィルムは、第1の屈折率を有する第1
の材料から形成される第1の層を含み、第1の層は、第1および第2の対向する
面と、第1の面に垂直である第1の光軸と、を有する。第1の層は、第1の屈折
率より小さい第2の屈折率を有する第2の材料から形成される構造体を含む。構
造体は、第2の面に第1の面に向かって延在する1つ以上の側壁を備えた基部を
有する。第1の内部反射面は、第1の材料と第2の材料との間の界面によって形
成される。構造体基部は光吸収材料を含み、第2の面の光透過領域が構造体基部
の間に規定される。第1の内部反射面は、個々の光透過領域を通って光を非対称
に分散させる反射構成単位を形成する。第1の反射面は、第1の光軸に対して少
なくとも2つの角度で配置される面を形成する。
【0006】 別の具体的な実施形態において、光分散フィルムは、第1の屈折率を有する第
1の材料から形成される第1の層を含み、第1の層は、第1および第2の対向す
る面と、第1の面に垂直である第1の光軸と、を有する。第1の層は、第1の屈
折率より小さい第2の屈折率を有する第2の材料から形成される構造体を含む。
構造体は、第2の面に第1の面に向かって延在する1つ以上の側壁を備えた基部
を有する。第1の内部反射面は、第1の材料と第2の材料との間の界面によって
形成される。構造体基部は光吸収材料を含み、第2の面の光透過領域が構造体基
部の間に画定される。第1の内部反射面は、個々の光透過領域を通って光を非対
称に分散させる反射構成単位を形成する。第1の反射面は、分散面内で選定され
た方向に光を反射するために配置される。
【0007】 別の具体的な実施形態において、光分散フィルムは、第1の屈折率を有する第
1の材料から形成される第1の層を含み、第1の層は、第1および第2の対向す
る面と、第1の面に垂直である第1の光軸と、を有する。第1の層は、第1の屈
折率より小さい第2の屈折率を有する第2の材料から形成される構造体を含む。
構造体は、第2の面に第1の面に向かって延在する1つ以上の側壁を備えた基部
を有する。第1の内部反射面は、第1の材料と第2の材料との間の界面によって
形成される。構造体基部は光吸収材料を含み、第2の面の光透過領域が構造体基
部の間に規定される。第1の反射面は、光軸に対して2つ以上の角度で配置され
る面を形成する。第1の反斜面によって反射されたすべての光は、絶縁−絶縁界
面で反射される。
【0008】 別の具体的な実施形態において、背面投射スクリーン用のフィルムは、第1の
基板層面を有する基板層を含む。第1の屈折率を備えた第1の材料から形成され
た構造体は、第1の基板層面上の構造体基部と共に配置される。構造体の側壁は
、基板から離れる方向に延在する。構造体基部は、光吸収材料から形成される。
クリア領域は、構造体基部の間の第1の基板層面に規定される。第1の屈折率よ
り大きい第2の屈折率を有する第2の材料から形成された上部層は、構造体およ
び第1の基板層面のクリア領域の上方に配置される。上部層と側壁との間の界面
は、上部層内部で基板に実質的に垂直である方向に基板に対して伝搬している光
の場合には、内部反射面を形成する。
【0009】 別の具体的な実施形態において、背面投射スクリーン用の光拡散フィルムは、
第1の屈折率を有し、第1および第2の対向する面と、第1の面に垂直である光
軸と、を有する第1の材料から形成される第1の層を含む。第1の層は、第1の
屈折率より小さい第2の屈折率を有する第2の材料から形成される構造体を含む
。構造体は、第1の反射面を規定するために、第2の面に第1の面に向かって延
在する1つ以上の側壁を備えた基部を有する。構造体基部は光吸収材料を含み、
第2の面の光透過領域が構造体基部の間に規定される。バルク拡散体が、第2の
面の光透過領域を通過する光を分散するために配置される。
【0010】 別の具体的な実施形態において、背面投射スクリーン用の光分散フィルムは、
第1の屈折率を有する第1の材料から形成される第1の層を含み、第1の層は、
第1および第2の対向する面と、第1の面に垂直である第1の光軸と、を有する
。第1の層は、第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有する第2の材料から形
成される構造体を含み、構造体は、第2の面に第1の面に向かって延在する少な
くとも2つの側壁を備えた基部を有する。内部反射面は、第1の材料と第2の材
料との間の界面によって形成される。構造体基部は光吸収材料を含み、第2の面
の光透過領域が構造体基部の間に規定される。少なくとも1つの構造体は、第1
の光軸上に位置決めされた画像光源からフィルムを通過する発散光に平行に選定
された角度で配置された2つの側壁のうちの少なくとも1つを有する。
【0011】 光分散フィルムの別の具体的な実施形態において、フィルムは、第1および第
2の対向する面を有する第一のフィルムを含む。第1のフィルムは、第1の屈折
率範囲内の第1の屈折率を有する。第1のフィルムは、第1の屈折率範囲より小
さい第2の屈折率を有する構造体材料から形成される構造体を含む。構造体は、
第2の面に第1の面に向かって延在する少なくとも1つ以上の側壁を備えた基部
を有する。第1の内部反射面は、構造体材料と第1のフィルムの材料との間の界
面によって形成される。構造体基部は光吸収材料を含み、第2の面の光透過領域
が構造体基部の間に規定される。第1の面に隣接する第1のフィルムの第1の屈
折率は、第2の面に隣接する第1のフィルムの第1の屈折率とは異なる。
【0012】 別の具体的な実施形態において、光分散フィルムは、第1の屈折率を有する第
1の材料から形成される第1の層を含み、第1の層は、第1および第2の対向す
る面と、第1の面に垂直である第1の光軸と、を有する。第1の層は、第1の屈
折率より小さい第2の屈折率を有する第2の材料から形成される構造体を含む。
構造体は、第2の面に第1の面に向かって延在する1つ以上の側壁を備えた基部
を有する。金属被覆は、第1の反射面を形成するために、第1の材料と第2の材
料との間の側壁の少なくとも一部に配置される。構造体基部は光吸収材料を含み
、第2の面の光透過領域が構造体基部の間に規定される。第1の反射面は、個々
の光透過領域を通る光を非対称に分散する反射構成単位を形成する。バルク拡散
体は、第2の面の光透過領域を通過する光を分散するために、第1の材料の内部
に配置される。
【0013】 光学フィルムを製作するための具体的な方法は、基板上に構造体を注型硬化す
ることを含み、構造体は第1の屈折率を有する第1の材料から形成され、基板上
に光吸収基部を備え、開放基板領域が基板上の隣接する構造体の間に規定される
。この方法はまた、第1の材料と第2の材料との間の界面に反射面を形成するた
めに、構造体および開放基板領域を第1の屈折率より大きい第2の屈折率を有す
る第2の材料で上塗りすることを含む。反射面は、第2の材料基板を通って伝播
する光をフィルムの光軸に実質的に平行な方向に開放基板領域に向かって反射す
るように配置される。
【0014】 光学フィルムを形成する別の具体的な方法は、第1の屈折率を有する第1の材
料のフィルムの第1の面上にグルーブを形成し、グルーブの間の第1の面の開放
領域を備えることを含む。この方法はまた、第1の面の開放領域上に光散乱体を
形成し、第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有する第2の材料でグルーブを
満たし、第2の吸収材料が光学的に吸収するようにすることを含む。
【0015】 光学フィルムを形成する別の具体的な方法は、基板上に構造体を注型硬化する
ことを含み、構造体は第1の屈折率を有する第1の材料から形成され、基板上に
光吸収基部を備え、開放基板領域が基板上の隣接する構造体の間に規定される。
この方法はまた、反射面を形成するために構造体の少なくとも一部の情報に金属
層を配置することと、金属層および開放基板領域を第2の材料で上塗りすること
と、を含む。反射面は、第2の材料基板を通って伝播する光をフィルムの光軸に
実質的に平行な方向に開放基板領域に向かって反射するように配置される。
【0016】 本発明の上記の概要は、本発明のそれぞれ示された実施形態またはすべての実
装を説明しようとするものではない。さらに具体的に扱う図面および詳細な説明
は、これらの実施形態を例示するものである。 本発明は、添付の図面に関連して本発明のさまざまな実施形態を以下の詳細な
説明を考慮すれば、より十分に理解されると思われる。 本発明はさまざまな修正および別の形態に修正することができ、その詳細は図
面の一例によって示されており、詳細に説明されると推測される。しかし、説明
された具体的な実施形態に本発明を限定されることを意図するものではないこと
を理解されたい。それどころか、添付の請求項によって定義されているように、
本発明の精神および範囲を逸脱することなく、すべての修正物、等価物、代替物
を網羅することを意図している。
【0017】 詳細な説明 本発明は一般に、さまざまな異なるスクリーンアセンブリに適用可能であり、
具体的には背面投射システムに用いられるスクリーンアセンブリに適している。
詳細には、本発明は、観察者の最もいそうな場所が周知である用途に有用であり
、本発明は、スクリーンのすべての部分からの光を観察者が最もいそうな場所に
指向する際に、スクリーンの向こう側の明るさの一様性を増大するために有用で
ある。
【0018】 背面投射ディスプレイ100は、図1および図2を参照して説明される。ディ
スプレイは、スクリーン104の背面に画像を投影するイメージプロジェクタ1
02を含む。画像は、スクリーン104によって透過されるため、スクリーン1
04の向こう側の一定の点に位置する観察者106は、スクリーン104を通っ
て投影される画像を見ることができる。背面投射ディスプレイ100は、たとえ
ば、1台以上の背面投射テレビジョン、1台以上の背面投射コンピュータモニタ
または任意の他の背面投射ディスプレイ装置であってもよい。
【0019】 本発明の一実施形態によれば、画像をスクリーンアセンブリ104の背面に投
影するために、背面投射ディスプレイ100には、たとえば、液晶ディスプレイ
型ライトプロジェクタまたは任意の他の適切なタイプのイメージプロジェクタな
どのイメージプロジェクタ102を用いることができる。背面投射ディスプレイ
は、比較的小さなデータモニタから大型スクリーンテレビジョンおよびビデオウ
ォールまでさまざまなサイズが可能である。投影ディスプレイ100はまた、「
Projecting Images(投影画像)」と題した欧州特許出願第7
83133号に記載されているようなさまざまな投影系など、その筐体内部で折
り返された画像投影経路に依存していてもよい。尚、当該特許の内容は参照によ
って本願明細書に引用されるものとする。以下の詳細から明らかであるように、
このようなシステムは、以下の本願明細書で説明されるさまざまなスクリーンア
センブリの利用によって特に利益を得られると考えられる。
【0020】 そこで、さまざまなスクリーン特性についてさらに詳細に説明する。1つの重
要なスクリーン特性は、ゲインである。スクリーンのゲインは、視角の関数とし
て、スクリーンの明るさを表す。ゲインは、一般に、すべての角度に対して1に
設定された理想的なランバート標準のゲインを有するランバート反射体を用いて
較正される。スクリーン(スクリーン素子)のピークゲインは、ある角度で最も
高いゲインに相当する。たとえば、垂直入射で後方から照射されるバルク拡散体
スクリーンのピークゲインは一般に、スクリーン面に垂直を成す角度でスクリー
ンを透過する光の場合に観測される。
【0021】 別の重要なスクリーン特性は、視角である。スクリーンの視角は、本願明細書
で用いられるように、スクリーンのゲインがピークゲインの半分まで下がった角
度である。さまざまな状態において、視角は、最大輝度の角度と、透過画像の輝
度がスクリーンの最大輝度の半分にまで下がった角度との差に対応する。一般に
、最大輝度は、スクリーン面に垂直な方向に透過される光の場合に生じる。
【0022】 背面投射システムの特定の用途は、所望の視角を決定する。観察者が最も位置
していそうな領域に光を指向することによって、スクリーンの輝度の角度依存を
制御することが一般に有利である。たとえば、背面投射ディスプレイがデータモ
ニタである場合には、観察者は一般に、スクリーンに対して中央に位置し、かつ
スクリーンから約1〜3フィートの範囲に位置する。スクリーンの中央に対する
垂直線の上に、観察者の眼を位置付けることができるが、観察者は一般に、スク
リーンの向こう1または2フィート程度の距離からスクリーンを見ることはない
。さらに、プライバシーまたは安全性の理由から、スクリーンの垂線に対してた
とえば、30°以上の角度で、スクリーンから出る輝度を削減することが好まし
いと考えられる。これにより、スクリーンの軸から離れた位置にいて、恐らく、
スクリーンの内容を見る権限を持たない人が、スクリーン上の情報を読取る可能
性を削減する。
【0023】 背面投射スクリーンに関する別の用途は、ホームテレビジョンシステムにあり
、観察者はテレビジョンスクリーンの前方の直線的な位置以外の位置に座ること
が一般的であるため、一般に、大きな水平角度にわたるスクリーンの輝度の角度
依存を指向することが望ましい。他方、スクリーンのはるか上またははるか下の
位置からテレビジョンスクリーンを見る観察者は、ほとんどいないため、垂直方
向におけるスクリーンの視角を削減することが一般に望ましい。したがって、テ
レビジョンの場合の好ましい視角は一般に、水平方向よりも垂直方向に小さい。
一定の用途では、テレビジョンスクリーンからの光の垂直発散は、テレビジョン
スクリーンからの垂線に対して下方向に傾斜していることが好ましい場合もある
。これは、たとえば、床からテレビジョンを見ている観察者に配慮している。こ
のような例では、観察者は一般に、任意の長さの時間、立ってテレビジョンを見
ることはないため、テレビジョンスクリーンから上方向に光を偏向することはあ
まり重要ではない。
【0024】 スクリーンの重要な特性は、望ましくない色またはスペックル効果を裂けるこ
とができる能力である。ある種のスクリーンでは、スクリーン上に異なる色の画
素状のスポットの不規則なパターンとして色が観測される場合がある。このよう
なカラーアーティファクトは一般に、異なる波長が異なる方向または異なる効率
で散乱されるような散乱などの波長依存効果から生じる。波長依存効果の結果と
して、異なる色が物理的に分離され、投影スクリーンの観察者側で観測されうる
ようになる。艶消し仕上面などの散乱面は、特にスペックルおよび色の問題を受
けやすい。
【0025】 背面投射ディスプレイが、ますます高い解像度を必要とする用途、たとえば高
精細度テレビジョンに用いられる場合には、背面投射スクリーンによって得られ
る解像度がさらに重要となる。スクリーンの解像度は一般に、スクリーンに投影
される画像において識別することができるきわめて微細な細部の尺度として定義
される。
【0026】 ここで、図2Aの例を考えると、イメージプロジェクタ102によって生成さ
れる画像光110は、スクリーンアセンブリ124に指向される。スクリーンア
センブリ124は一般に、分散層134および支持部を形成するためのガラス板
136をはじめとする観察者によって見られる画像を制御するための複数の異な
る層を含む。分散層134は、スクリーンの特定の点を通過する光を円錐角度に
分散または拡散し、スクリーンから遠方側の観察者がその特定の点からの画像光
を検出することができるようにする。分散層134は一般に、スクリーンの向こ
う側のすべての点からの光を分散し、観察者がイメージプロジェクタ102によ
ってスクリーンアセンブリ124の上に投影された画像全体を見ることができる
ようにすることは、十分に理解されたい。
【0027】 本願明細書では、「分散する」なる語は、画像光の方向を変化させる任意のプ
ロセス、たとえば、散乱、拡散、屈折または反射、あるいは1つ以上の方向に視
角を生成する任意の他の対処法を指すために用いられる。この語を使用する場合
に、波長依存特性を必ず含むわけではない。「分散角度」なる語は、光が入射方
向に対して分散、たとえば散乱、屈折または反射される角度である。分散は、バ
ルク拡散体を用いる場合に一般に得られるように、対称性または等方性であって
もよい。また、たとえば、垂直方向における視角が水平方向における視角と異な
る場合には、分散は、非対称性または非等方性であってもよい。「分散面」とは
、分散の幾何学的な面を指す。たとえば、水平方向にフィルムによって分散され
る光は、水平分散面内または水平分散面に平行な方向に分散されることを指して
もよい。
【0028】 光112の軸上の光線は、視角2θを形成するために分散層134によって分
散される。イメージプロジェクタ102からの軸外の光線110は、スクリーン
アセンブリ124の端部を照射し、角度αだけ軸上の光線112から離隔されて
いる。軸外の光線110が分散層を通過するとき、このような光線は、スクリー
ンの垂線に対して角度αである光線111を中心にして±θ’だけ分散される。
散乱事象の特性は背面投射スクリーンの他の光学特性に依存するため、角度θ’
は角度θに等しくても等しくなくてもよい。
【0029】 別のスクリーンアセンブリ104が、図2Bに示されており、イメージプロジ
ェクタ102からの光110は、分散層114に入射される前にフレネルレンズ
113によって平行光線にされる。分散層114は、たとえば、ガラススクリー
ンであってもよい支持層116の上で支持される。この場合には、スクリーン1
04の端部を透過する分散光は、スクリーンに垂直である光線115を中心にし
て分散される。フレネルレンズを備えていないスクリーンアセンブリ124より
勝るアセンブリ104の1つの利点は、軸上の観察者が検出するようにするため
に、スクリーンの端部からの光を分散しなければならない角度が小さくなること
である。角度が増大すると、分散される光の強度は一般に減少するため、フレネ
ルレンズを有するスクリーンアセンブリ104で観察者によって見られる画像は
一般に、フレネルレンズを用いない場合のスクリーンよりさらに均一に強度が強
く見える。
【0030】 テレビジョンスクリーンの場合の所望のゲイン特性の一例が、図3に示されて
いる。この図は、テレビジョンで用いられているスクリーンの場合に得られるよ
うに、ゲインを視角θに関連付ける2つの曲線302,304を示している。幅
の広い方の曲線302は、ゲインGを水平方向における角度θの関数として示し
ている。言い換えれば、曲線302は、観察者がスクリーンから側方向に離れる
ように移動するとき、観察者によって認識されるスクリーンの明るさを示してい
る。水平視角θHは、水平方向に分散される光が最大輝度の半分に低下する角度
である。
【0031】 幅の狭い方の曲線304は、ゲインの依存性を垂直方向に見られるスクリーン
に対する角度の関数として示している。上述したように、テレビジョン用途では
、ほかの方法で床および天井を照らす光を無駄にしないようにするために、スク
リーンからの画像が比較的狭い範囲の角度で垂直方向に指向されることが一般に
望ましい。このようにすることにより、所期の観察領域に位置する観察者によっ
て認識されるスクリーンの明るさが増大する。垂直視角θVは、光強度が最大強
度の2分の1である角度であり、水平視角θHより小さい。
【0032】 したがって、水平視角θHと異なる垂直視角θVを形成するために、分散が非対
称性である背面投射ディスプレイスクリーンに関する複数の用途があることは十
分理解されるべきである。また、一方向、たとえば垂直方向における視角は、ス
クリーンを通る軸を中心にして対称である必要はない。たとえば、スクリーンの
軸より上の角度が増大すると、スクリーンの軸より下の角度が減少する場合より
垂直方向におけるゲインは、急激に減少する可能性がある。曲線306に関して
示されているように、θ=0°でそのピークゲインであるが、上方より下方のほ
うが多くの光を発散している。
【0033】 スクリーン性能の重要な尺度は、コントラストである。コントラストは一般に
、投影される黒い画像の輝度に対する投影される白い画像の輝度の比である。そ
の機能に関して、数字のコントラスト数は、光源および画像光学素子に左右され
る。スクリーンの明るさが増大すると、コントラスト比が増大する傾向があり、
投影される黒い画像が一層黒くなる。一例では、システムのダイナミックレンジ
に関してコントラストを測定してもよい。ダイナミックレンジは、周辺光のない
ときのコントラスト比の測定値である。投影ディスプレイが周辺光のあるときに
使用される場合には、周辺光の一部がスクリーンから反射される可能性がある。
反射光は一般に、鏡面反射成分と拡散成分の両方を含む。周辺反射は、スクリー
ンコントラストを劣化させる傾向がある。したがって、スクリーンが周辺光のあ
るときに用いられる場合には、コントラスト比もスクリーンの周辺光を吸収する
能力に左右される。スクリーンからの周辺反射の量を低減することが特に望まし
い。したがって、周辺反射率の量は、スクリーン性能の別の有用な尺度を提供す
る。
【0034】 米国特許第5,768,014号に説明され、図4Aに示されている光を分散
する1つの対処法は、画像光源から光を受光する入射側に前面フレネルレンズ4
02を有する単層スクリーン400を用いることである。複数の屈折プリズム4
04が、スクリーンの射出面406に設けられる。プリズム404は、二等辺三
角形プリズムとして形成され、その基部が射出面406と同一平面を成す。プリ
ズム404の屈折率は、周囲のバルク材料408の屈折率より小さい。プリズム
404内の吸収材料が、プリズム404の中に入ってくる任意の光を吸収する。
プリズム404は層410,412,414に配置され、プリズム404の位置
は各層の間に互い違いに配置される。プリズム404の間の射出面406のクリ
ア部分416は、面散乱体として作用する微細な艶消し面で形成される。
【0035】 スクリーン400の断面を示している図4Bを参照して、スクリーン400の
作用を説明する。画像光源からの光420が、フレネルレンズ402に入射され
、伝搬方向に沿って光を平行光線にする。次に、光は、射出面406に向かって
伝搬される。光の一部は、プリズム404とバルク材料408との間の境界面4
22で遮断される。光がプリズム境界面422で射出面406のクリア部分41
6に向かって内部全反射するように、プリズムの頂点の角度θおよびプリズム4
04の屈折率とバルク材料の屈折率の差が選択される。光は、垂直面に対して一
定の角度で射出面406を通って伝播し、微細な艶消し面によって一部散乱を生
じる。フレネルレンズ402によって平行光線化された光の一部は、クリア部分
416に直接入射し、光線424によって示される実質的に直交方向にスクリー
ン400の外へ伝搬する。したがって、プリズム404による内部全反射は水平
方向の光を分散させるために用いられ、微細な艶消し面は垂直方向および水平方
向の両方に等方性の散乱を生じる。プリズム404の基部は、スクリーン400
の表示面に光吸収材料を設ける。プリズム基部による周辺光の吸収によって、ス
クリーンにコントラストを形成する。
【0036】 スクリーン400に関する複数の問題が、米国特許第5,768,014号で
は手付かずのまま依然として残っている。1つの問題点は、面散乱体の利用であ
る。スクリーン400の射出面に等方性の散乱がない場合には、光はA,B,C
とラベル付けされた3つの異なる方向に沿ってのみ放出される。その結果、スク
リーン400の水平方向のゲインには3つのピークがあり、1つのピークは0°
(方向A)であり、別の2つのピークは、中央ピークを中心にして対称に位置す
る(方向B,Cに対応する)。比較的滑らかな水平ゲイン曲線を形成し、ゲイン
分布が3つのピークによって支配されないようにするために、微細な艶消し面で
大量に散乱しなければならない。すなわち、微細な艶消し面は、比較的大きな角
度で光を散乱しなければならない。しかし、垂直視角を形成し、水平ゲイン分布
を滑らかにするために、面散乱体、特に十分に高度な散乱を生じる面散乱体を利
用すると、表示画像にスペックルおよび色の問題が生じる。散乱体によって与え
られる散乱の程度を増大させることによって、面散乱体から生じるスペックルを
低減することができる。しかし、スペックルを低減するために光の散乱を増大さ
せる必要条件は、所望の水平視角および垂直視角を形成するために必要な散乱の
量とは逆方向に進む恐れがある。
【0037】 面散乱体の利用に関する別の欠点は、フィルムが別のフィルムに積層される場
合に散乱特性を犠牲にすることである。積層の効果は、光が高い屈折材料から射
出するときに生じる屈折率の差を低減することであり、散乱も減少する。面散乱
体がフィルムにおいて水平ゲイン分布を滑らかにするための唯一の機構である場
合には、このことは特に重要となりうる。したがって、微細な艶消し面の利用に
よって、スクリーンの性能の範囲を限定する恐れがある。
【0038】 スクリーン400に関する別の問題点は、光が2度以上内部反射される場合に
フィルムの透過率が低下する恐れがあることである。したがって、最大透過率を
実現する隣接するプリズムの間隔は、光が2つ以上のプリズムによって反射され
ないほど十分に大きい。したがって、最大透過率のために、プリズムの間隔は必
要な視角によって決まる。より大きな水平視角が必要である場合には、プリズム
間の間隔が増大する。しかし、プリズム間の間隔が増大することにより、スクリ
ーン上の黒い領域の比が減少し、スクリーンコントラストが劣化する。したがっ
て、スクリーンコントラストは、スクリーンの透過率または視角に左右される。
【0039】 スクリーン400に関する別の問題点は、フィルムの製作方法が複雑であるた
め、製作コストが増大する原因となることである。
【0040】 本発明の重要な利点は、面散乱体の利用に対するフィルムの依存性を低減する
ことである。その結果、内部反射から生じるゲイン分布の非一様性を実質的に低
減するために、本発明を用いることができるため、フィルムの他の特性に悪影響
を及ぼすことなく、異なる視角を水平方向および垂直方向において確定すること
ができる。さらに、スクリーンコントラストにおける制限を低減することができ
るため、視角またはスクリーン透過率に制限されることなく、スクリーンコント
ラストを増大させることができる。本発明の実施形態は、内部反射面がスクリー
ン400に関して上述したようなゲイン曲線における大きなピークを低下させる
ため、すなわちゲイン分布における非一様性を低減するために配置されるスクリ
ーンである。本発明により、設計者は、分散面内で異なる方向における画像光の
反射を選択することができる。
【0041】 本発明の具体的な一実施形態が、図5Aに示されている。フィルム500は、
光を吸収し、かつ比較的低い屈折率である三角形の構造体504を1つの面に有
する基板層502を含む。構造体は、基部でクリア領域508によって分離され
ている。高い屈折率材料の層506は、構造体504の上に重なり、隣接構造体
504の間の空間を満たす。高屈折率層506は、バルク拡散体として作用する
ために拡散体粒子を加えてもよい。バルク拡散体は、上述した微細な艶消し面と
同じ問題を被ることはない。第一に、バルク拡散体がスクリーンを通過する光の
干渉性を断つため、スペックルの問題が低減される。第二に、複数の散乱事象は
散乱事象の波長依存性を均す傾向があるため、色の問題が低減される。第三に、
バルク拡散体は、その光分散特性に悪影響を及ぼすことなく、他の層に積層され
ることができる。
【0042】 構造体504は、短い構造体として形成され、たとえば、図4Aと示されたパ
ターンに似たフィルムの市松模様に配置されてもよい。構造体はまた、実質的に
フィルムの幅全体にわたって延在するリブとして形成されてもよく、または2つ
以上の分散面に平行な方向に光を反射するように配置された反射面を有する2次
元構造体として形成されてもよい。
【0043】 別のタイプのスクリーン層520が、図5Bに示されている。ここでは、基板
502および構造体504は、第1の分散層500と同様である。バルク拡散体
の層522は、クリア領域508の上であって、かつ構造体504の間の谷の底
部に配置されている。高屈折率材料の上層524は、構造体504およびバルク
拡散体層522の上に配置されている。別の実施形態(図示せず)において、構
造体の上部に近い部分は拡散が小さく、構造体基部に近い部分は拡散が大きくな
るように、拡散粒子の密度を徐々に変化させてもよい。また、構造体の上部に近
い部分は拡散が大きく、構造体基部に近い部分は拡散が小さくなるように、拡散
粒子の密度を徐々に変化させてもよい。
【0044】 図5Cに示されているような物品を製作するために、注型硬化法を用いてポリ
カーボネート基板フィルム(Bayerによって製作されたDE6−2)全体に
リブ上の構造体として構造体504を形成することによって、分散層500が製
作された。構造体504は、屈折率約1.51まで硬化された紫外線硬化ウレタ
ン−アクリレート樹脂(photomer 6010)から形成された。樹脂は
、重量で約1500ppmのレベルまでカーボンブラックと混合した。構造体は
約100μmのピッチで形成され、各構造体604の基部は幅80μm、クリア
領域608は幅20μmであった。各構造体604の内包角としても周知である
頂角は30°、高さは約150μmであった。
【0045】 高屈折率層506は、ビード添加樹脂を用いる平面化によって形成された。樹
脂は硬化屈折率1.59の紫外線硬化性臭素化アクリレート配合物であり、等方
性の拡散を形成するためにアクリレート−ポリスチレンビードを添加した。平均
ビード径は約5μmであり、ビードの屈折率は1.54であった。剥離ライナは
、平面化および硬化中に適正な位置に配置された。最終的な物品は、図5Aに示
されている分散層500のとおりであった。重量で0%、3%、7%、15%の
異なるビード添加レベルが、異なる量の等方性散乱を加味するために用いられた
【0046】 境界面に入射する角度は臨界角θcより大きいため、高屈折率層506と構造
体504との境界面に入射する光は、大部分は内部反射される。臨界角は、θc
=sin-1(nI/nH)で与えられ、式中、nIは構造体504の屈折率、nH
、高屈折率層506の屈折率である。しかし、構造体504と高屈折率層506
との境界面に、吸収粒子の一部が存在してもよく、内部全反射が生じるのを妨げ
る。したがって、構造体504と高屈折率層506との境界面に入射する光の大
部分を内部全反射することができるが、光のわずかな部分は内部全反射されず、
部分的に反射または吸収されてもよい。境界面から反射される光は、内部反射さ
れていることを表す。内部反射は、2つの誘電材料の間の境界面から大部分は生
じる。
【0047】 垂直入射で光分散層500の入射面に入射する平行化された光に関して、光分
散層500の水平および垂直ゲインが、図6Aおよび図6Bにそれぞれ示されて
いる。図6Aにおいて、上部の曲線602,604は、ビード添加が0%である
場合の水平方向のゲインを示している。他の曲線606,608,610は、そ
ビード添加が3%、7%、15%である場合の水平ゲインをそれぞれ示している
。等方性散乱のすべての値に関して約20°でゲインが減少しており、約40°
で中央以外のピークがあることがわかる。このようなピークは、構造体504に
よって内部反射される光であって、図4Bに示される方向「B」に放射される光
に対応する光によって生じる。減少および中央以外のピークは、ビード添加量が
少ない場合に、特に顕著であり、一般にスクリーンの作用に有害である。観察者
の好みは一般に、スクリーンの明るさに関して、視角が垂直入射表示から増大す
るときに、低い値まで減少してから角度が増大するにつれて再び上昇するより、
連続的に減少することである。また、分散層600によって透過される光の量は
、ビード添加の割合によってあまり影響を受けないことがわかった。0%添加の
透過率は10%未満、15%添加の透過率が10%以上であった。
【0048】 垂直ゲイン曲線の相当する設定値が図6Bに示されており、曲線622,62
4,626,628,630は、それぞれ水平ゲイン曲線602,604,60
6,608,610に対応する。等方性散乱量が増大するとき、垂直ゲインが減
少し、垂直視角が増大する。その結果として、水平ゲイン曲線が最も滑らかであ
る場合には、垂直視角は最も高い位置にある。分散層500は、水平ゲインが滑
らかであることを保証するために高い程度の等方性散乱が必要であるという点で
、スクリーン400と類似の問題を被ることを十分に理解されたい。しかし、こ
のスクリーンは面散乱ではなくバルク拡散を利用するため、この実施形態は、ス
クリーン400に比べてスペックルおよび色分離を減少させるという利点があり
、光散乱特性に悪影響を及ぼすことなく、別の層に積層されることができる。
【0049】 光を分散するための内部反射構造体を利用するスクリーンのゲインにおける減
少部分および中央以外のピークの形成を減じるために、さまざまな対処法を用い
ることができる。これらの対処法のうちの一部は、スクリーンを通過する軸に対
して2つ以上の角度に置かれている反射面を提供する反射構造体を利用する。た
とえば、異なる構造体が異なる頂角を備えていてもよく、単独の構造体が切子面
状の反射面または湾曲した反射面を備えていてもよい。
【0050】 内部反射の分散層700の具体的な一実施形態が、図7Aに示されている。低
い屈折率材料から製作される光吸収構造体704は、基板702の面に配置され
る。水平方向および垂直方向に分散を生じるために、構造体704は、拡散ビー
ドを添加することができる高屈折率層706で上塗りされてもよい。開放領域7
08が、構造体704の基部の間に置かれる。構造体の内部反射面710は、前
述の実施形態のように直線ではない。その代わりに、面710は湾曲している。
その結果、さしあたり任意の等方性分散を無視し、構造体704によって内部反
射される光は、異なる方向の範囲で開放領域708を通過する。これは、たとえ
ば図4Aに図示された実施形態と対照を成し、内部反射される光は1つの方向に
あるクリア部分416を通過し、中央以外の大きなゲインのピークを生じる。
【0051】 これは、2つの隣接する構造体704の間の谷に入る平行光712を示してい
る図7Bに示されている。この例の構造体面710は放物線形状であるが、この
面には任意の適切な曲線を用いることができる。構造体704の上部に入射する
光の部分は、著しい視射角で反射され、次に比較的小さな角度によって偏向され
、角度α1で基板702から射出する。構造体704の基部714に近い面71
0は、構造体704の上部以外の入射光の方向に対してさらに大きな角度に置か
れ、次に基部714に近い面710に入射する光は、より大きな角度で反射され
、角度α2>α1で基板702から射出される。したがって、バルク拡散体によ
る等方性分散を考慮しない場合であっても、内部反射光は、一定の範囲の角度に
わたって分散層700から射出し、中央以外のゲインピークを減じることができ
る。たとえば、さらに射出光を分散するために、高屈折率層706内部に配置さ
れた分散ビードによる等方性分散を用いてもよい。曲面710は一定の範囲の角
度にわたって射出光を分散するため、中央以外のピークを滑らかにし、減少部分
を排除するために拡散体に必要な分散の程度は減少する。したがって、垂直視角
の値を犠牲にする必要はほとんどない。
【0052】 別の具体的な実施形態が、図8Aに示されている。ここでは、分散層800は
、基板802の面に配置される光を吸収する内部反射構造体804から形成され
る。隣接する構造体804の間の谷は高い屈折率材料806で充填され、クリア
領域808が構造体804の基部812の間に置かれる。構造体804の内部反
射面810は、互いに異なる角度で置かれている2つ以上の直線部分または切子
面を含む。図示された具体的な例において、面810は、3つの直線部分810
a,810b,810cから形成される。構造体基部にますます近い部分の場合
には、直線部分810a,810b,810cへの光の入射角が増大する。した
がって、内部全反射される光は、バルク拡散または他の等方性分散がない場合で
あっても、一定の範囲の角度にわたって基板802から射出される。したがって
、直線部分を有する面810を含む構造体は、一定の範囲の角度にわたって、光
を水平に発散するように形成されてもよいため、水平ゲイン分布における減少部
分および中央以外のピークの両方の影響を減じることができる。したがって、こ
の実施形態では、等方性分散を生じるための必要条件は緩和されるため、垂直視
角の値を犠牲にする必要はほとんどない。
【0053】 このような具体的な実施形態および類似の実施形態において、偏向せずに内部
反射される光が等間隔または段階的に増大する角度で高い屈折率材料から射出す
るように、各切子面の角度を選択することができる。さらに、異なる角度で射出
する光の量を等しくするように、または増大する射出角に関して段階的に小さく
なるように、または他の選択された特性を備えるように、各切子面の長さを選択
してもよい。この実施形態により、適切な拡散体が基部812または高屈折率材
料806全体の間に形成される場合には、ゲイン分布の減少部分および中央以外
のピークを実質的に排除することができる。
【0054】 これは、概略的な形態で2つの切子面を有する構造体810によって形成され
る反射面820a,820bを示す図8Bにさらに図示される。図は、反射面8
20a,820b上の異なる点で入射する3つの光線822,824,826に
よって取られる経路を示している。反射面820a,820bのそれぞれの水平
範囲は、それぞれw1,w2である。w1,w2の値は等しくてもよく、または
異なるように設定されてもよいため、各反射面820a,820bは異なる量の
入射光を遮断する。
【0055】 第1の光線822は、上方反射面820aの上端に入射し、角度β1で高屈折
率材料806の下面828を通過する。第2の光線824は、上方反射面820
aの下端に近い部分で入射、上方反射面820aから下方反射面820bに反射
され、下方反射面820bから高屈折率材料806の下面828を通過する。光
は、β1より大きい角度β2で射出される。第3の光線826は、下方反射面8
20bに直接入射し、β3より大きい角度β3で高屈折率材料806の下面82
8を通って射出するように反射する。
【0056】 当然のことながら、光は、偏向しないスクリーン800を通過してもよい。し
たがって、2つの切子面のみを有する構造体を備えたフィルムは、拡散体または
散乱体の影響を考慮することなく、4つの異なる方向に射出する光を形成する。
軸以外のピークを低減させ、ゲインの減少を排除するために、これらの方向のそ
れぞれに光を発散するように拡散体または散乱体を用いてもよい。
【0057】 図7Aおよび図8Aに示される実施形態によって生じる重要な利点は、光が構
造体によって効率的に焦点を結ぶことであり、その結果、隣接する構造体の間の
クリア空間を小さくすることができる。したがって、スクリーン上のクリア領域
を小さくすると同時に、スクリーン上の黒い領域が増大する。そのため、全体の
透過率または視角を減じることなく、全体のスクリーンコントラストを増大させ
ることができる。
【0058】 構造体の傾斜は、構造体の上部で最も大きく、構造体基部に近い位置で最も小
さい必要はない。その代わり、構造体の傾斜、すなわち基板または構造体基部に
対する構造体の面の角度を、構造体の上部により近い構造体面の場合には小さく
、構造体基部により近い面の場合には大きくしてもよい。
【0059】 別の具体的な実施形態が図9に示されており、多数の光吸収内部反射構造体9
04が基板902上に設けられる。隣接する構造体904の間の谷は高屈折率材
料906で充填され、クリア領域908は構造体904の基部912の間に置か
れる。構造体は、平坦な反射面910であってもよいが、面910はまた、湾曲
していてもよく、または直線部分を含んでいてもよい。異なる構造体の場合には
、異なる頂角が用いられる。たとえば、構造体904a,904b,904c,
904dの頂角は、すべて異なる。中央以外のゲインピークの部分およびゲイン
の減少部分は、内部反射構造体の頂角に左右される。したがって、分散層900
は異なる頂角を有する構造体904を備えているため、等方性分散が無視される
場合には、内部反射される光は、一定の範囲の方向にわたって基板902から射
出される。このように、この実施形態では、中央以外のゲインピークおよび減少
部分の有害な影響を減じることができ、等方性分散を生じるための必要条件が緩
和される。したがって、垂直視角の値を犠牲にする必要はほとんどない。
【0060】 図7Aおよび図8Aに示される実施形態と異なり、各構造体908の反射面は
入射光に対して1つの角度のみを提供するため、光は1つの角度でのみ、その構
造体から射出される。しかし、異なる頂角を有する複数の構造体を覆うほど十分
に大きい単一の画素からの光を観察者の眼が、認識するほど十分に小さく構造体
908を製作してもよいため、組合せ効果は、一定の範囲の角度にわたって、各
画素から光を射出することである。
【0061】 増大した頂角により、光が高屈折率層906と基板902との間の境界面を通
過するとき、構造体904の上部で反射される光が構造体基部からより大きな距
離だけ移動することになる。したがって、構造体908の上部から反射される光
が第2の反射をすることなく通過することができるように、1組の隣接する構造
体904の間のクリア空間908の幅dを選択することが好ましい。したがって
、構造体904c,904dの間の間隔は、光線914,916がその間のクリ
ア領域908aを通過することができるように選択される。反射面910への入
射角は第1の反射より大きいため、反射面からの第2の跳ね返りは臨界角より小
さい角度であってもよく、吸収損失を生じることから、第2の内部反射は問題を
はらんでいる。さらに、高屈折率材料層906に拡散粒子が添加されている場合
には、第2の内部反射は、さらなる損失を生じる恐れがある高屈折率材料層90
6内部の経路長を増大する。
【0062】 他方、スクリーンのコントラストはスクリーンの表示面上の吸収基部の小さな
領域に左右されるため、構造体が接近するように配置される場合には、スクリー
ンのコントラストを増大することができる。したがって、構造体のアスペクト比
に応じて隣接する構造体間のピッチを変更してもよい。構造体基部に近いクリア
領域を交差する光を生じるアスペクト比を有するそれらの構造体、たとえばより
小さな頂角を有する構造体の場合には、構造体間の間隔を小さくしてもよい。ま
た、構造体のアスペクト比が構造体基部からさらにクリア領域を交差する光を生
じる場合には、たとえば、さらに大きな頂角を有する構造体は、構造体間の間隔
を大きくしてもよい。
【0063】 構造体間の間隔またはピッチは、一定であるように選択してもよく、または異
なる構造体間で変化するようにしてもよい。たとえば、異なる構造体の場合には
、構造体間の間隔は不規則であってもよい。構造体間の間隔が不規則であるフィ
ルムは、フィルムを通過する光透過率を最適化するために、不規則な間隔に応じ
て、構造体頂角を選択してもよい。
【0064】 構造体904のパターンが一定の周期でないため、この実施形態は、モアレ縞
を緩和するために有用であると思われる。モアレ縞は、表示されるパターンの周
波数(たとえば、画素サイズに関連する画像装置のピッチ)の2倍未満であるサ
ンプリング周波数(スクリーンピッチ)の結果として生じる干渉縞である。モア
レ縞を生じる別のメカニズムは、サンプリング周波数(スクリーンピッチ)およ
び画像周波数が互いにきわめて近い場合であり、その結果互いにうなりを生じる
。モアレ縞を排除するため、または少なくともモアレ縞を見えにくくする1つの
方法は、スクリーン周波数が画素周波数よりはるかに大きくなるように、スクリ
ーンのピッチを小さくすることである。したがって、構造体間隔の周期を画素の
サイズより小さくなるように選択する場合には、モアレ縞を緩和することができ
る。また、異なる構造体の間隔が異なる、たとえば不規則である場合にも、モア
レ縞を緩和することができる。
【0065】 別の実施形態が、図10に示されている。分散層1000は、基板1002の
面上に配置されている内部反射構造体1004を含む。構造体1004は比較的
低い屈折率の材料から形成され、比較的高い屈折率の層1006は構造体100
4の間の谷を充填する。各構造体1004の基部1005は、分散層1000に
よって形成されるコントラストを強化するために、光吸収材料を含む。各構造体
1004の残りの部分は、光吸収材料を含む必要はない。
【0066】 また、画像光源とスクリーンとの間の軸に平行であるようにするため、または
画像光源と光分散層トの間で伝搬する光を少なくとも部分的に再指向するために
、光分散層1000には、画像光源からの光を平行光線化するためのフレネルレ
ンズを設けてもよい。第1の面にフレネルレンズを用いてもよいが、この対処法
は先に述べたような問題を生じる。
【0067】 埋込み型フレネルレンズを用いる別の対処法が、図10に示されている。埋込
み型フレネルレンズは、1999年1月13日に出願された米国特許出願番号第
09/229198号にさらに詳細に説明されている。当該特許は、参照によっ
て本願明細書に引用されるものとする。フレネルレンズの射出面における屈折に
よって、光を実質的に平行光線化または再指向することができるようにするため
に、埋込み型フレネルレンズは、比較的高い屈折率材料から形成され、比較的低
い屈折率材料に埋込まれる。したがって、この実施形態は、高屈折率層1006
の上方に配置される比較的低い屈折率材料の層1020を含む。低屈折率材料層
1020の上に埋込まれるフレネルレンズの面1024を備えたフレネルレンズ
1022は、低屈折率材料層1020の上方に配置される。
【0068】 本発明に関して、空気中に第2の面を有するフレネルレンズを用いることがで
きる。米国特許出願番号第09/229198号に説明されているように、その
ようなフレネルレンズは一般に、光の軸外の反射から生じるゴースト画像の問題
を被る。本発明によって提供される1つの具体的な利点は、軸外のゴースト画像
光が臨界角より小さい角度で構造体に入射してもよく、この場合には図21Aに
示されているように、ゴースト画像は吸収されることである。迷光2110は、
臨界角より小さい角度で構造体2104に入射するため、光の一部が吸収される
構造体2104の中に入る。構造体2104は、構造体2104の中への光の経
路を示すために、陰線を施して描かれる。光2110の別の部分が吸収される場
合には、光2110の一部は、光線2122として反射されてもよく、別の構造
体2104aにさらに入射してもよい。したがって、スクリーンの入射が和に入
る迷光を吸収するために、この構造体を用いてもよい。
【0069】 別の利点は、スクリーンから入射面を通ってゴースト画像を反射することがで
き、ゴースト画像が観察者にまったく伝搬しないことである。これは図21Bに
示されており、迷光2120は2つの構造体2104の間で複数回反射し、スク
リーンの観察者側から離れるように指向されているため、構造体2104の間の
クリア領域2108を通って伝搬しないことを示している。したがって、この構
造体は、スクリーンの入射側に入る迷光を再指向するためにももちいることがで
きる。
【0070】 したがって、フレネルレンズの利用によって生じるゴースト画像を除去するた
めに、本発明を用いることができる。また、スクリーンの入射側からスクリーン
の観察者側まで伝搬する迷光の量を低減する場合にも本発明は有用であると思わ
れる。
【0071】 本願明細書に記載される別の実施形態に関して、第1の面および第2の面のフ
レネルレンズ、埋込み型フレネルレンズおよび空気中に第2の面を有するフレネ
ルレンズの両方をはじめとするフレネルレンズを用いることができることは、十
分に理解すべきである。
【0072】 反射構造体および光吸収構造体は、異なる幾何学パターンであってもよく、ま
た2つ以上の方向に光を分散するような形状であってもよい。第一に、図6Aに
示された実施形態の斜視図であり、明確にするため、高屈折材料の層がない状態
の図11に示される構成を考える。構造体604は平行に配置されてリブ状の構
成を形成し、光をx方向のみに分散するような形状である。たとえば、光線11
02は、偏向されることなく基板を通過し、光線1104は面610から反射さ
れ、x軸に平行である方向成分に関してx−z平面内に伝搬する。
【0073】 構造体604が直線である必要はなく、所望の方向に光を指向するために湾曲
していてもよい。
【0074】 別の実施形態が図12に示されており、基板1202は1つの面1206上に
配置された構造体1204を有する。高屈折率材料の層を構造体1204および
基板の上方に配置してもよいが、説明を簡略化するため、これは示されていない
。構造体1204の間にクリア領域1208があり、構造体1204によって反
射された光が基板1202の中に入る。光がそれぞれx方向成分およびy方向成
分を備えて進むように、構造体1204は、光を2つの方向、すなわちx−z平
面内およびy−z平面内に分散するような形状である。光線1210はクリア領
域1208に直接入射し、反射することなく基板の中に入る。光線1212はx
方向に面する面1216のうちの1つから反射され、基板1202から射出し、
x軸に平行な方向成分を備え、x−z平面に伝搬する。光線1214はy方向に
面する面1218のうちの1つから反射され、基板1202から射出し、y軸に
平行な方向成分を備え、y−z平面に伝搬する。したがって、構造体は、x方向
およびy方向の両方に沿って光を反射するように指向される反射面を備えるよう
な形状であってもよい。
【0075】 x方向およびy方向において異なる量の分散を形成するために、1つの方向に
おける面の角度は、別の方向における面の角度とは異なっていてもよい。たとえ
ば、構造体1104は、ピラミッド形状であってもよく、x方向およびy方向に
分散するために異なる設定の角度を備えていてもよい。このことは、図13Aお
よび図13Bに示されている。図13Aは、x軸に平行である分散層1200の
断面図を示している。中央以外のピークおよびゲインの減少部分の影響を緩和す
るために、図9に関して上述したのと同様に、3つの構造体1204は、3つの
異なる頂角θ1x,θ2x,θ3xを備えることができる。さらに、光をy方向に分散
するために、構造体は異なる頂角を備えることができる。図13Bは、y軸に平
行である分散層1200の断面図を示している。中央以外のピークおよびゲイン
の減少部分の影響を緩和するために、構造体1204は、異なる頂角θ1y,θ2y ,θ3y,θ4y,θ5yを備えることができる。当然のことながら、構造体1204
はまた、中央以外のピークおよびゲインの減少部分の影響を緩和するために、湾
曲した反射面、直線部分を有する反射面を備えていてもよいことは、十分に理解
されると思われる。
【0076】 図12の構造体1204は、x方向およびy方向にストライプの「市松」模様
を有するクリア領域1208を形成するために配置される。構造体の位置は異な
っていてもよく、クリア領域の異なるパターンを生じる結果となる。たとえば、
図14において、構造体1404は、その基部の角同士が接触するように、基板
1402上に配置される。この結果、市松模様に似たクリア領域1408のパタ
ーンを生じ、画像光源からの光の正味のスループットを減少させることなく、ス
クリーンのコントラストを増大させるという利点を提供することができる。構造
体の他の空間的な構成を用いてもよいことは、十分に理解されるべきである。
【0077】 図12および図14に示された形状以外の形状の2次元構造体を用いてもよい
ことは、十分に理解されると思われる。たとえば、矩形の基部、他の4面を持つ
有用な形状の基部を有するように、構造体を形成してもよい。さらに、3,5,
6をはじめとする他の数の面を有する基部を備えるように、構造体を形成しても
よい。
【0078】 光分散層の別の実施形態が、図15に示されている。分散層1500は、基板
1502の面上に配置される光吸収構造体および内部反射構造体1504から形
成される。隣接する構造体1504の間の谷は高屈折率材料1506で充填され
、クリア領域1508が構造体1504の基部1512の間に置かれている。構
造体1504の内部反射面1510は直線であってもよい。高屈折率材料150
6の被覆は、次第に増大する屈折率の層1506a,1506b,1506cを
含む。層1506a,1506b,1506cは、2つ以上の方向から反射光を
広げ、その光が焦点を結ぶように作用するため、隣接する構造体1504間のク
リア領域のサイズを小さくすることができ、スクリーンコントラストを増大させ
る。
【0079】 第1の光線1514は、第1の高屈折率層1506a内の反射面1510から
反射される。光線1514は、第1の高屈折率層1506aより屈折率の高い第
2の高屈折率層1506bの中に入るときに、スクリーンの軸1520に平行な
方向に屈折される。第1の光線1514は、基板1502の中に入る前に第3の
高屈折率層1506cの中に入るときに、スクリーンの軸1520に対してさら
に屈折される。
【0080】 第2の光線1516は、第2の高屈折率層1506b内の反射面1510から
反射される。光線1516は、第2の高屈折率層1506bより屈折率の高い第
3の高屈折率層1506cの中に入るときに、スクリーンの軸1520に平行な
方向に屈折される。次に、第2の光線1516は、基板1502の中に入る。
【0081】 第3の光線1518は、第3の高屈折率ペイヤ1506c内の反射面1510
から反射され、基板1502に入る前に、高屈折率層1506内でさらに屈折す
ることはない。第3の光線1518は、高屈折率層1506内で屈折しなかった
ために、第2の光線1516より高い角度で基板1502から射出される。また
、第2の光線1516は、第1の光線1514より屈折が小さいため、第1の光
線1514より高い角度で基板から射出される。
【0082】 したがって、直線の反射面を有する構造体1504から反射される光を広げる
ために、積層された高屈折率材料1506を用いてもよい。このようにすること
で、軸外ゲインピークおよびゲインの減少部分を緩和する。当然のことながら、
切子面、湾曲した反射面を有する反射構造体に関しても、積層された高屈折率材
料を用いてよい。さらに、積層された高屈折率材料1506の効果は、スクリー
ンの軸1520に対して光を指向するため、構造体基部1512の間隔を小さく
することができ、スクリーンコントラストの増大を伴う。
【0083】 屈折率が上部から下部へ減少するのではなく、上部から下部へ減少する場合に
は、積層された高屈折率材料を用いてもよい。そのような積層された高屈折率層
はまた、平坦な反射面から反射される光の角度範囲を増大させる効果があると推
測される。しかし、そのような層は、光が伝搬するときに焦点を結ぶのではなく
、光の焦点をぼかす傾向があると推測されるため、反射構造体は、隣接する構造
体からの第2の反射を回避するためにさらに遠くへ広げる必要があると考えられ
ることから、コントラストを減少させることができる。
【0084】 上部から下部へ徐々に変化する屈折率を有する高屈折率材料が積層された高屈
折率材料と同様に作用することは、十分に理解されるべきである。したがって、
フィルム1500の積層された高屈折率材料は、徐々に変化する高屈折率層によ
って取って代わられてもよい。
【0085】 本発明は、水平視角および垂直視角の相互依存を緩和するために特に有用であ
るため、垂直分散面に光を分散するために、面散乱体を用いてもよい。一例が図
16に示されており、上部基板面の上にある構造体1604がクリア領域160
8によって離隔されている基板を有するフィルム1600を示している。高屈折
率材料の保護被覆1606は、構造体1604およびクリア領域1608を被覆
する。保護被覆1606と基板との間に屈折率の差がある場合には、構造体基部
1612の間のクリア領域1608における保護被覆1606と基板1602と
の間の境界面1614は、クリア領域1608を通過する光を光学的に散乱する
ような構造を備えていてもよい。たとえば、光を等方的に散乱する不規則な艶消
し面、または微小構造または微小ホログラフィを有する境界面などの光を非対称
に散乱する面を備えていてもよい。面散乱体を形成する方法の一例は、構造体1
604の形成前に、基板1602上に散乱面を形成することである。次に、基板
の屈折率と厳密に整合する屈折率を備えるように、構造体1604が基板160
2上に形成される場合には、屈折率整合によって、構造体1604の基部で散乱
体を効率的に除去し、構造体基部間のクリア領域1608においてのみ面散乱体
を残すと推測される。この対処法の利点は、観察者の側から基板に入射する周辺
光が、吸収基部1612に入射する前に散乱されることである。
【0086】 面散乱体を用いる別の例が図17に示されており、構造体1704と、構造体
基部1712間のクリア領域1708と、を被覆する高屈折率材料の保護被覆1
706を備えた基板1702上の低屈折率構造体1704を有するフィルム17
00を示している。基板1702の下面1714は、基板1702から射出する
光を光学的に散乱する構造を備えていてもよいたとえば、下面1714は、光を
等方的に散乱する不規則なつや消し面を備えていてもよく、または微小構造また
は微小ホログラフィを有する面などの光を非対称に散乱する面を備えていてもよ
い。
【0087】 開放領域で用いられる微小構造面の具体的な一例が、図22に示されている。
ここでは、光を吸収する低屈折率材料の構造体2204が、基板2202の上方
に配置される。比較的高い屈折率の被覆2206は、構造体2204と、構造体
2204間の開放領域2208の上に重なっている。屈折構造体2210は、開
放領域を通過する光を屈折するために、開放領域2208において基板2202
の上部分に配置される。屈折構造体2210は、たとえば、基板に埋込まれたレ
ンチキュラーレンズであってもよい。屈折構造体2210はまた、2つ以上の分
散面に光を発散するレンズレットとして形成されてもよい。レンズレット屈折構
造体2210は、たとえば、構造体2204から生じる反射分散と同一の方向に
水平分散面に光を発散するためのほか、垂直分散面に光を分散するために用いる
ことができる。
【0088】 光分散層1800の別の実施形態が図18に示されており、内部反射構造体の
形状が、スクリーンの中心からの距離の関数として変化する。ここでは、源18
20は、画像光を高屈折率材料の層1806に埋込まれた低屈折率材料の複数の
構造体1804を有する光分散層1800に向かって指向する。構造体1804
はまた、スクリーンに対するコントラストを形成するために、光吸収材料を含ん
でいてもよい。
【0089】 構造体1804は、スクリーンから射出される光の発散を緩和するような形状
であってもよい。リブ、オフセット型ピラミッドとして構造体1804を形成し
てもよく、またはスクリーンの中央を中心とした輪のような放射方向に対称であ
る設計に形成してもよい。
【0090】 構造体1804に入射する光が内部全反射を受けるため、構造体1804の間
の開放空間1808を通って指向されるように、構造体1804と高屈折率層1
806との間の屈折率の差を選択する。図19に関して説明される一実施形態に
おいて、前縁1804aを角度θLが5°であるように構造体を設定する。高屈
折率層1806を通って構造体1804の上部を通過するだけの光線に平行であ
るように、後縁1804bを設定してもよい。この角度では、スクリーンの中央
から離れる方向に内部反射される光はないため、スクリーンからの光の発散全体
が緩和される。
【0091】 高いスクリーン解像度を維持するために、構造体1804の間隔は、スクリー
ン画素サイズより小さいことが好ましい。さらに多くの光を吸収する領域がスク
リーンの表示側に設けられるため、開放空間1808の全領域を縮小することに
より、スクリーンコントラストを増大する。しかし、構造体1804を密接すぎ
るように設定する場合には、1つの構造体1804の前縁1804aから反射さ
れる光を隣接する構造体1804の後縁1804bの中に反射する可能性がある
ため,光の損失が生じる。したがって、スクリーン透過率とスクリーンコントラ
ストとの間に相殺関係がある。
【0092】 本発明のフィルム製作の別の方法が、図20A〜図20Cに関連して示されて
いる。第一に、図20Aに示されているようなグルーブ付きのフィルム2000
が、比較的高い屈折率を有する材料から形成される。注型硬化工程を用いてフィ
ルム2000を形成してもよい。熱硬化であっても光硬化であってもよい。フィ
ルム2000の下側のグルーブ2002は、平坦な面2004によって隔てられ
、ランドとしても周知である。
【0093】 平坦な面2002は、拡散体2006の層で被覆される。拡散体2006の層
は、図20Bに示されている仕上げ前の物品を製作するために、上記と類似のバ
ルク拡散体であってもよい。たとえば、リソグラフィ印刷、凸版印刷またはオフ
セット印刷などの印刷工程を用いて、拡散体2006を平坦な面2002の上に
被覆することができる。
【0094】 図20Cに示されているように、低屈折率構造体2008を形成するために、
一旦、拡散体2006を塗布すると、グルーブ2002が、一般に平面化工程に
おいて比較的低い屈折率材料で充填される。低屈折材料の薄いランドを形成する
ために、平坦な面2004に吸収材料を添加した低屈折率材料の薄層2010を
残してもよい。
【0095】 反射分散スクリーンフィルムの製作方法の別の実施形態が、図23に示されて
いる。第1のステップは、ステップ1で示されるフィルムを製作するために、た
とえば、上述した注型硬化工程を用いて、基板2302上に複数の構造体230
4を形成することである。次に、除去可能な材料の保護被覆が、構造体2304
および基板2302の上方に塗布される。除去可能な材料は、フォトレジストな
どのポリマーまたは、たとえばウエットエッチバック、レーザアブレーションま
たはドライエッチなどの制御された方法で除去可能な別のポリマーであってもよ
い。ポリマーを除去するためのさらなるエッチバック工程の例は、米国特許出願
番号第08/999,287号で説明され、当該特許は参照によって本願明細書
に引用されるものとする。次に、ステップ2および3で示されているように、ク
リア領域2308を覆っている隣接する構造体2304の間の谷の底部に部分2
310のみを残すために、制御された方法で除去可能な材料を除去することがで
きる。
【0096】 次いで、たとえば、真空めっきによってフィルム2300の上方に金属被覆2
312を配置することができる。金属は、アルミニウム、または特定の用途に適
した反射特性の任意の他の金属であってもよい。生じたフィルムが、ステップ4
で示されている。
【0097】 次に、たとえば、リフトオフ工程において、残りの除去可能な材料2310を
除去することができる。たとえば、除去可能な材料がフォトレジストである場合
には、水酸化ナトリウム浴または噴射において、残りのフォトレジスト部分をを
除去することができる。他のタイプの除去可能な材料の場合には、適切な溶剤を
用いて、残りの部分2310を除去することができる。続いて、たとえば、平面
化工程を用いて、金属被覆された構造体2304および開放領域2308の上方
に保護被覆層2334を配置することができる。構造体2304上に被覆された
金属部分2332を備えた完成フィルム2330が、ステップ5に示されている
【0098】 上述した他の実施形態のいずれに関しても、図23に示されているような金属
被覆を用いることができる。適用可能である場合には、実施形態の異なる組合せ
も可能である。
【0099】 さまざまな実施例が上記に提供されたが、本発明は例示の実施形態の特性に限
定されるわけではない。たとえば、多くの実施形態は基板層に関して説明された
が、基板層がなく、内部反射構造体を高屈折率層の中に埋込むことができる。他
方、内部反射光分散層は背面投射スクリーンに用いられるさまざまの層のうちの
1つに過ぎない場合もある。さらに、たとえば第1の構造体から第2の構造体に
光が反射されてもよく、構造体家のクリア領域を通過する前に第2の構造体から
光が反射されてもよいなど、フィルムを通過するときに光が2回以上の反射して
もよいことを十分に理解されたい。構造体と高屈折率層との間の屈折率の差が十
分に大きい場合には、第2の反射は内部全反射であってもよい。さらに、特に光
が境界面に達する前に拡散散乱した場合には、高屈折率材料と構造体との間の境
界面に臨界角未満の角度で内部反射が生じてもよい。そのような場合には、たと
え内部全反射が生じない場合であっても、依然として光の大部分を反射してもよ
い。
【0100】 フィルムに設けられる構造体が同一の高さであるように形成される必要がない
ことは、十分に理解されたい。また、光分散層および/またはスクリーンの外面
には、ハードコーティングおよび汚れ防止コーティングなどの物理的な損傷に対
する保護のための付加的なコーティングを施してもよいことは、十分に理解され
たい。さらに、反射損失を低減するために、外面に反射防止コーティングを設け
てもよい。
【0101】 さらに、上記の対処法のさまざまな組合せを含むように、反射分散スクリーン
フィルムを形成してもよいことは、十分に理解されたい。たとえば、異なる隣接
する構造体ペアの間に異なる構造体間の間隔を有する切子面状の構造体を用いて
、内部反射スクリーンを形成してもよい。また、湾曲した反射面を有する構造体
上に、金属コーティングを形成してもよい。
【0102】 上述したように、本発明は、光分散フィルムとしてディスプレイシステムに適
用することができる。背面投射ディスプレイおよびスクリーンに特に有用である
と考えられる。したがって、本発明は、上述の具体的な実施例に限定されると考
えるべきではなく、むしろ添付の特許請求の範囲に明確に記載されているように
、本発明のすべての態様を網羅すると理解すべきである。さまざまな修正、等価
な工程のほか、本発明を適用することができる多数の構造体は、本発明が本願明
細書の説明に関して定めたものから当業者には容易に明白となると考えられる。
特許請求の範囲は、そのような修正および装置を網羅することを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 背面投射ディスプレイを示している。
【図2A】 背面投射ディスプレイの具体的な実施形態の断面図を示している。
【図2B】 背面投射ディスプレイの具体的な実施形態の断面図を示している。
【図3】 垂直角度および水平角度に関する視角に対してプロットされた光学的ゲインの
曲線を示している。
【図4A】 光分散型スクリーンの一実施形態を示している。
【図4B】 光分散型スクリーンの一実施形態を示している。
【図5A】 異なる光分散層を示している。
【図5B】 異なる光分散層を示している。
【図5C】 部分的に製作された光分散層を示している。
【図6A】 図6Aに示された光分散層のゲイン分布を示している。
【図6B】 図6Aに示された光分散層のゲイン分布を示している。
【図7A】 本発明の一実施形態による湾曲した反射構造体を有する光分散層を示している
【図7B】 本発明の一実施形態による湾曲型反射構造体を有する光分散層を示している。
【図8A】 本発明の実施形態によるファセット型反射構造体を有する光分散層の実施形態
を示している。
【図8B】 本発明の実施形態によるファセット型反射構造体を有する光分散層の実施形態
を示している。
【図9】 本発明の実施形態による光分散層の異なる実施形態を示している。
【図10】 本発明の実施形態による光分散層の異なる実施形態を示している。
【図11】 本発明の実施形態による光分散層の別の実施形態を示している。
【図12】 2次元の光分散を備えた本発明の実施形態による光分散層のさらなる実施形態
を示している。
【図13A】 図12の光分散層の断面図を示している。
【図13B】 図12の光分散層の断面図を示している。
【図14】 2次元の光分散を備えた本発明の実施形態による光分散層のさらなる実施形態
を示している。
【図15】 本発明の実施形態によるさまざまな屈折率を備えた上塗を有する光分散層の実
施形態を示している。
【図16】 本発明の実施形態による散乱界面を有する光分散層の実施形態を示している。
【図17】 本発明の実施形態による散乱面を有する光分散層の実施形態を示している。
【図18】 本発明による光分散層の別の実施形態を示している
【図19】 図16に示された実施形態の低屈折率構造体の拡大図を示している。
【図20A】 本発明によるフィルムの製作方法における製作ステップを示している。
【図20B】 本発明によるフィルムの製作方法における製作ステップを示している。
【図20C】 本発明によるフィルムの製作方法における製作ステップを示している。
【図21A】 反射構造体による迷光の吸収を示している。
【図21B】 反射構造体による迷光の再指向を示している。
【図22】 本発明の実施形態による開放領域を通過する光を屈折するように位置決めされ
た屈折構造体を有する光分散層の実施形態を示している。
【図23】 本発明の実施形態による金属反射フィルムを形成するための方法のステップを
示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 トーマス,パトリック アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ネルソン,ジョン アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ホダップ,テッド アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 チョウ,シン−シン アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ポコーニー,リチャード アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ラディヤス,ラグ アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 Fターム(参考) 2H021 AA05 BA21 BA22 BA26 BA27 BA32 2H042 BA01 BA02 BA04 BA14 BA15 BA19

Claims (67)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面投射スクリーン用の光分散フィルムであって、 第1の屈折率を有する第1の材料から形成され、互いに反対側の第1および第
    2面と該第1面に直交する光軸とを有する第1の層を具備し、 前記第1の層が、第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有する第2の材料か
    ら形成される複数の構造体を含み、それら構造体が前記第2面に、前記第1面に
    向かって延在する1つ以上の側壁を備えた複数の基部を有し、複数の第1内部反
    射面が前記第1および第2の材料の間の境界面によって形成され、前記構造体基
    部が光吸収材料を含み、前記第2面の複数の光透過領域が前記構造体基部の間に
    形成され、 前記複数の第1内部反射面が、個々の光透過領域を通して光を非対称に分散す
    る複数の反射ユニットを形成し、該複数の第1反射面が、前記光軸に対して少な
    くとも2つの角度で配置される複数の表面を形成する、 光分散フィルム。
  2. 【請求項2】 1つの前記第1内部反射面の少なくとも一部が湾曲している
    、請求項1に記載のフィルム。
  3. 【請求項3】 前記1つの第1内部反射面の前記湾曲部分が放物面である、
    請求項2に記載のフィルム。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの前記第1内部反射面が、前記光軸に対して
    異なる角度で配置される2つ以上の直線部分を含む、請求項1に記載のフィルム
  5. 【請求項5】 第1の隣接構造体ペアの間の第1の離隔距離が、第2の隣接
    構造体ペアの間の第2の離隔距離とは異なる、請求項1に記載のフィルム。
  6. 【請求項6】 内包角が前記構造体のそれぞれに関して規定され、異なる構
    造体が異なる内包角を有する、請求項1に記載のフィルム。
  7. 【請求項7】 前記複数の第1内部反射面は、前記第1の層の内部で前記光
    軸に略平行な方向に伝搬する光を反射するように配置され、反射した該光が第1
    分散面に実質的平行な方向に伝搬し、前記複数の構造体は、前記第1の層の内部
    で前記光軸に略平行な方向に伝搬する光を、前記第1分散面に直交する第2分散
    面に平行な方向に反射するように方向付けされる複数の第2内部反射面を有する
    、請求項1に記載のフィルム。
  8. 【請求項8】 前記第2の材料が光吸収材料である、請求項1に記載のフィ
    ルム。
  9. 【請求項9】 前記複数の構造体が、実質的に前記第1の層の幅全体にわた
    って延在している平行部材として該第1の層に形成される、請求項1に記載のフ
    ィルム。
  10. 【請求項10】 前記第1の層が、前記第2面の前記複数の光透過領域に隣
    接して位置決めされる複数の拡散部分を含む、請求項1に記載のフィルム。
  11. 【請求項11】 前記複数の拡散部分が、前記第2面に散乱面を有して、前
    記複数の光透過領域を通って伝播する光を散乱させる、請求項10に記載のフィ
    ルム。
  12. 【請求項12】 前記複数の拡散部分が、前記第1の層内へ少なくとも途中
    まで前記第2面から延在しているバルク拡散部分を含む、請求項10に記載のフ
    ィルム。
  13. 【請求項13】 光拡散粒子群が前記第1の材料の全体に配置される、請求
    項1に記載のフィルム。
  14. 【請求項14】 前記第1の層の前記第2面に取着される基板層をさらに含
    む、請求項1に記載のフィルム。
  15. 【請求項15】 前記複数の第1内部反射面は、前記第1の層の内部で前記
    光軸に略平行な方向に伝搬する光を、第1分散面に実質的平行な方向に反射する
    ように配置され、前記基板層の少なくとも1つの前記表面が、前記第1分散面に
    直交する第2分散面に少なくとも平行な方向に光を分散するように構成される、
    請求項1に記載のフィルム。
  16. 【請求項16】 前記第1の層の前記第1面に入射する光の発散を緩和する
    ように配置されたフレネルレンズをさらに具備する、請求項1に記載のフィルム
  17. 【請求項17】 画像光を用いて前記第1の層の前記第1面を照射するよう
    に配置された画像光源をさらに具備する、請求項1に記載のフィルム。
  18. 【請求項18】 複数の異なる構造体が、構造体頂点を前記画像光源に向け
    て方向付けして配置される、請求項17に記載のフィルム。
  19. 【請求項19】 前記第1の層の縁部に近接して配置される複数の構造体が
    、構造体頂点を前記スクリーンの縁部から離れるように方向付けして配置される
    、請求項1に記載のフィルム。
  20. 【請求項20】 少なくとも1つの反射ユニットは複数の反射面を有し、そ
    れら反射面は、該少なくとも1つの反射ユニットの前記光透過領域を光が通過す
    る前に、該少なくとも1つの反射ユニットの1つの該反射面に入射する光を、2
    回以上、前記第1の光軸に実質的平行な方向に反射するように配置される、請求
    項1に記載のフィルム。
  21. 【請求項21】 背面投射スクリーン用の光分散フィルムであって、 第1の屈折率を有する第1の材料から形成され、互いに反対側の第1および第
    2面と該第1面に直交する第1光軸とを有する第1の層を具備し、 前記第1の層が、前記第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有する第2の材
    料から形成される複数の構造体を含み、それら構造体が前記第2面に、前記第1
    面に向かって延在する1つ以上の側壁を備えた基部を有して、複数の第1反射面
    を形成し、前記構造体基部が光吸収材料を含み、前記第2面の複数の光透過領域
    が前記構造体基部の間に形成され、 前記複数の第1反射面が、個々の光透過領域を通して光を非対称に分散する複
    数の反射ユニットを形成し、該複数の第1反射面が、分散面内の選択された方向
    に光を反射するように配置される、 光分散フィルム。
  22. 【請求項22】 1つの前記第1反射面の少なくとも一部が湾曲している、
    請求項21に記載のフィルム。
  23. 【請求項23】 前記1つの第1反射面の前記湾曲部分が放物面である、請
    求項22に記載のフィルム。
  24. 【請求項24】 少なくとも1つの前記第1反射面が、前記光軸に対して異
    なる角度で配置される2つ以上の直線部分を含む、請求項21に記載のフィルム
  25. 【請求項25】 第1の隣接構造体ペアの間の第1の離隔距離が、第2の隣
    接構造体ペアの間の第2の離隔距離とは異なる、請求項21に記載のフィルム。
  26. 【請求項26】 内包角が前記構造体のそれぞれに関して規定され、異なる
    構造体が異なる内包角を有する、請求項21に記載のフィルム。
  27. 【請求項27】 前記複数の第1反射面が、前記第1の層の内部で前記光軸
    に略平行な方向に伝搬する光を内部反射するように配置され、反射した該光が第
    1分散面に実質的平行な方向に伝搬する、請求項21に記載のフィルム。
  28. 【請求項28】 前記複数の構造体が、前記第1の層の内部で前記光軸に略
    平行な方向に伝搬する光を、前記第1分散面に直交する第2分散面に平行な方向
    に反射するように方向付けされる複数の第2反射面を有する、請求項27に記載
    のフィルム。
  29. 【請求項29】 前記第2の材料が光吸収材料である、請求項21に記載の
    フィルム。
  30. 【請求項30】 前記複数の構造体が、実質的に前記第1の層の幅全体にわ
    たって延在している平行部材として該第1の層に形成される、請求項21に記載
    のフィルム。
  31. 【請求項31】 前記第1の層が、前記第2面の前記複数の光透過領域に位
    置決めされる複数の拡散部分を含む、請求項21に記載のフィルム。
  32. 【請求項32】 前記複数の拡散部分が、前記第2面に散乱面を有して、前
    記複数の光透過領域を通って伝播する光を散乱させる、請求項31に記載のフィ
    ルム。
  33. 【請求項33】 前記複数の拡散部分が、前記第1の層内へ少なくとも途中
    まで前記第2面から延在しているバルク拡散部分を含む、請求項31に記載のフ
    ィルム。
  34. 【請求項34】 光拡散粒子群が前記第1の材料の全体に配置される、請求
    項31に記載のフィルム。
  35. 【請求項35】 前記第1の層の前記第2面に取着される基板層をさらに含
    む、請求項21に記載のフィルム。
  36. 【請求項36】 前記複数の第1反射面は、前記第1の層の内部で前記光軸
    に略平行な方向に伝搬する光を、第1分散面に実質的平行な方向に反射するよう
    に配置され、前記基板層の少なくとも1つの前記表面が、前記第1分散面に直交
    する第2分散面に少なくとも平行な方向に光を分散するように構成される、請求
    項35に記載のフィルム。
  37. 【請求項37】 前記第1の層の前記第1面に入射する光の発散を緩和する
    ように配置されたフレネルレンズをさらに具備する、請求項21に記載のフィル
    ム。
  38. 【請求項38】 画像光を用いて前記第1の層の前記第1面を照明するよう
    に配置された画像光源をさらに具備する、請求項21に記載のフィルム。
  39. 【請求項39】 複数の異なる構造体が、構造体頂点を異なる方向に向けて
    配置される、請求項21に記載のフィルム。
  40. 【請求項40】 背面投射スクリーン用の光分散フィルムであって、 第1の屈折率を有する第1の材料から形成され、互いに反対側の第1および第
    2面と該第1面に直交する第1光軸とを有する第1の層を具備し、 前記第1の層が、前記第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有する第2の材
    料から形成される複数の構造体を含み、それら構造体が前記第2面に、前記第1
    面に向かって延在する1つ以上の側壁を備えた複数の基部を有して、複数の第1
    反射面を形成し、前記構造体基部が光吸収材料を含み、前記第2面の複数の光透
    過領域が前記構造体基部の間に形成され、 前記複数の第1反射面が、前記光軸に対して2つ以上の角度で配置される複数
    の表面を形成し、 前記複数の第1反射面によって反射されるすべての光が、複数の誘電−誘電境
    界面で反射される、 光分散フィルム。
  41. 【請求項41】 少なくとも1つの前記第1反射面が湾曲している、請求項
    40に記載のフィルム。
  42. 【請求項42】 少なくとも1つの前記第1反射面が、前記光軸に対して異
    なる角度で配置される2つ以上の直線部分を含む、請求項40に記載のフィルム
  43. 【請求項43】 第1の隣接構造体ペアの間の第1の離隔距離が、第2の隣
    接構造体ペアの間の第2の離隔距離とは異なる、請求項40に記載のフィルム。
  44. 【請求項44】 内包角が前記構造体のそれぞれに関して規定され、異なる
    構造体が異なる内包角を有する、請求項40に記載のフィルム。
  45. 【請求項45】 前記第2の材料が光吸収材料である、請求項40に記載の
    フィルム。
  46. 【請求項46】 前記複数の構造体が、実質的に前記第1の層の幅全体にわ
    たって延在している平行部材として該第1の層に形成される、請求項40に記載
    のフィルム。
  47. 【請求項47】 前記第1の層が、前記第2面の前記複数の光透過領域に隣
    接して位置決めされる複数の拡散部分を含む、請求項40に記載のフィルム。
  48. 【請求項48】 前記複数の拡散部分が、前記第2面に散乱面を有して、前
    記複数の光透過領域を通って伝播する光を散乱させる、請求項47に記載のフィ
    ルム。
  49. 【請求項49】 前記複数の拡散部分が、前記第1の層内へ少なくとも途中
    まで前記第2面から延在しているバルク拡散部分を含む、請求項47に記載のフ
    ィルム。
  50. 【請求項50】 光拡散粒子群が前記第1の材料の全体に配置される、請求
    項40に記載のフィルム。
  51. 【請求項51】 前記第1の層の前記第2面に取着される基板層をさらに含
    む、請求項40に記載のフィルム。
  52. 【請求項52】 前記複数の第1反射面は、前記第1の層の内部で前記光軸
    に略平行な方向に伝搬する光を、第1分散面に実質的平行な方向に反射するよう
    に配置され、前記基板層の少なくとも1つの前記表面が、前記第1分散面に直交
    する第2分散面に少なくとも平行な方向に光を分散するように構成される、請求
    項40に記載のフィルム。
  53. 【請求項53】 背面投射スクリーン用のフィルムであって、 第1基板層面を有する基板層と、 第1の屈折率を有する第1の材料から形成され、前記第1基板層面に配置され
    る複数の構造体基部を有する複数の構造体であって、それら構造体の側壁が前記
    基板から離れる方向に延び、前記複数の構造体基部が光吸収材料から形成され、
    複数のクリア領域がそれら構造体基部の間の前記第1基板層面上に形成される複
    数の構造体と、 前記第1の屈折率より大きい第2の屈折率を有する第2の材料から形成され、
    前記複数の構造体と前記第1基板層面の前記複数のクリア領域との上方に配置さ
    れる上部層であって、該上部層と前記複数の側壁との間の境界面が、実質的に前
    記基板に直交する方向に該基板に向かって該上部層の内部で伝搬する光のための
    複数の内部反射面を形成する上部層と、 を具備するフィルム。
  54. 【請求項54】 前記複数の反射面が、前記第1基板層面上の個々のクリア
    領域を通って光を非対称に伝搬する複数の反射ユニットを形成する、請求項53
    に記載のフィルム。
  55. 【請求項55】 前記複数の反射面が、光分散の非一様性を軽減するように
    配置される、請求項53に記載のフィルム。
  56. 【請求項56】 前記複数の内部反射面が、前記フィルムの光軸に対して2
    つ以上の角度で配置される、請求項53に記載のフィルム。
  57. 【請求項57】 背面投射スクリーン用の光分散フィルムであって、 第1の屈折率を有する第1の材料から形成され、互いに反対側の第1および第
    2面と該第1面に直交する第1光軸とを有する第1の層を具備し、 前記第1の層が、前記第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有する第2の材
    料から形成される複数の構造体を含み、それら構造体が前記第2面に、前記第1
    面に向かって延在する1つ以上の側壁を備えた複数の基部を有して、複数の第1
    反射面を形成し、前記構造体基部が光吸収材料を含み、前記第2面の複数の光透
    過領域が前記構造体基部の間に形成され、 前記第2面の前記複数の光透過領域を通過する光を分散するように配置された
    バルク拡散体を具備する、 光分散フィルム。
  58. 【請求項58】 前記バルク拡散体が、前記複数の光透過領域に隣接して前
    記第1の層に光拡散粒子群を含む、請求項57に記載のフィルム。
  59. 【請求項59】 前記バルク拡散体が、前記第1の材料の全体に配置される
    光拡散粒子群を含む、請求項57に記載のフィルム。
  60. 【請求項60】 光学フィルムの製造方法であって、 基板上に複数の構造体を、それら構造体が、第1の屈折率を有する第1の材料
    から形成されるとともに前記基板上に光吸収基部を備え、かつ複数の開放基板領
    域が前記基板上の隣接する構造体の間に形成されるように、注型して硬化させる
    ことと、 前記複数の構造体および前記複数の開放基板領域を、前記第1の屈折率より大
    きい第2の屈折率を有する第2の材料で上塗りし、それにより、前記第1および
    第2の材料の間の境界面に複数の反射面を、それら反射面が、第2の材料基板を
    通って伝搬する光を複数の開放基板領域に向かって、前記フィルムの光軸に実質
    的平行な方向に反射するように配置されるように形成することと、 を含む方法。
  61. 【請求項61】 光学フィルムの形成方法であって、 第1の屈折率を有する第1の材料のフィルムの第1面上に複数の溝を形成し、
    それら溝の間に該第1面の複数の開放領域を備えるようにすることと、 前記第1面の前記複数の開放領域上に光散乱体を形成することと、 前記複数の溝を、前記第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有する光吸収性
    の第2の材料で充填することと、 を含む方法。
  62. 【請求項62】 背面投射スクリーン用の光分散フィルムであって、 第1の屈折率を有する第1の材料から形成され、互いに反対側の第1および第
    2面と該第1面に直交する第1光軸とを有する第1の層を具備し、 前記第1の層が、前記第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有する第2の材
    料から形成される複数の構造体を含み、それら構造体が前記第2面に、前記第1
    面に向かって延在する少なくとも2つの側壁を備えた複数の基部を有し、複数の
    内部反射面が前記第1および第2の材料の間の境界面によって形成され、前記構
    造体基部が光吸収材料を含み、前記第2面の複数の光透過領域が前記構造体基部
    の間に形成され、 少なくとも1つの構造体が、前記第1光軸に配置された画像光源から前記フィ
    ルムを通過する発散光に平行であるように選択された角度に配置される2つの側
    壁のうちの少なくとも1つを有する、 光分散フィルム。
  63. 【請求項63】 背面投射スクリーン用の光分散フィルムであって、 互いに反対側の第1および第2面を有し、第1の屈折率範囲内に第1の屈折率
    を有する第1のフィルムを具備し、 前記第1のフィルムが、前記第1の屈折率範囲より小さい第2の屈折率を有す
    る構造体材料から形成される複数の構造体を含み、それら構造体が前記第2面に
    、前記第1面に向かって延在する1つ以上の側壁を備えた複数の基部を有し、複
    数の第1内部反射面が前記構造体材料と前記第1のフィルムの材料との間の境界
    面によって形成され、前記構造体基部が光吸収材料を含み、前記第2面の複数の
    光透過領域が前記構造体基部の間に形成され、 前記第1面に隣接する前記第1のフィルムの第1の屈折率が前記第2面に隣接
    する前記第1のフィルムの第1の屈折率とは異なる、 光分散フィルム。
  64. 【請求項64】 背面投射スクリーン用の光分散フィルムであって、 第1の屈折率を有する第1の材料から形成され、互いに反対側の第1および第
    2面と該第1面に直交する第1光軸とを有する第1の層を具備し、 前記第1の層が、前記第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有する第2の材
    料から形成される複数の構造体を含み、それら構造体が前記第2面に、前記第1
    面に向かって延在する1つ以上の側壁を備えた複数の基部を有し、複数の金属コ
    ーティングが、前記第1および第2の材料の間の前記側壁の少なくとも一部に配
    置されて第1反射面を形成し、前記構造体基部が光吸収材料を含み、前記第2面
    の複数の光透過領域が前記構造体基部の間に形成され、 前記第1反射面が、個々の光透過領域を通して光を非対称に分散させる複数の
    反射ユニットを形成し、 バルク拡散体が、前記第2面の前記複数の光透過領域を通過する光を分散させ
    るように前記第1の材料の内部に配置される、 光分散フィルム。
  65. 【請求項65】 前記バルク拡散体が、前記複数の光透過領域に隣接して前
    記第1の層に光拡散粒子群を含む、請求項64に記載のフィルム。
  66. 【請求項66】 前記バルク拡散体が、前記第1の材料の全体に配置される
    光拡散粒子群を含む、請求項64に記載のフィルム。
  67. 【請求項67】 光学フィルムの形成方法であって、 基板上に複数の構造体を、それら構造体が第1の材料から形成されるとともに
    該基板上に複数の光吸収基部を備え、かつ複数の開放基板領域が前記基板上の隣
    接する構造体の間に形成されるように、注型して硬化させることと、 前記複数の構造体の少なくとも一部の上方に金属層を配置して、複数の反射面
    を、それら反射面が、第2の材料基板を通って伝搬する光を複数の開放基板領域
    に向かって、前記フィルムの光軸に実質的平行な方向に反射するように配置され
    るように形成することと、 前記金属層および前記複数の開放基板領域を第2の材料で上塗りすることと、
    を含む方法。
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