JPS62108232A - 透過型スクリ−ンおよびその製造方法 - Google Patents

透過型スクリ−ンおよびその製造方法

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JPS62108232A
JPS62108232A JP60247128A JP24712885A JPS62108232A JP S62108232 A JPS62108232 A JP S62108232A JP 60247128 A JP60247128 A JP 60247128A JP 24712885 A JP24712885 A JP 24712885A JP S62108232 A JPS62108232 A JP S62108232A
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JP
Japan
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refractive index
total reflection
low refractive
screen
external light
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JP60247128A
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Inventor
Mizuo Okada
岡田 瑞夫
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビデオグロノエクションテレビやマイクロフ
ィルムリーダー等に用いられる透過型スクリーンに関す
るものである。
〔発明の背景〕
ビデオゾロゾエクター等に用いられる透過型スクリーン
は、各種の形式のものが提案され、実用化されている。
第7図はそのような透過型スクリーンを用いた投影系を
示しておシ、光源としてのCRT(C)および投影レン
ズ帳)によってスクリーン(S)の投影側の面(A)に
投射された像を、スクリーン(S)の観察側(B)より
勧察者(匂が眺めるような構成となっている。このよう
な投影系に用いる透過型スクリーンにおいては、その要
求性能として、 ■ 視野角度が広いこと、 ■ コントラストが高いこと、 ■ 解像力がよいこと、 等が挙げられている。そして、視野角度を広げるために
は、かまほこ型のレンズを多数配列したいわゆるレンチ
キュラーレンズが採用され、またそのレンチキュラーレ
ンズのコントラストを高めるためレンズ面とは反対の平
滑面にストライプ状の光吸収層を形成することも既に提
案されている。
ところで一般に使用されているレンチキュラーレンズは
、これを構成するレンズの断面が半円状であるため、そ
のレンズ面を投影側に向けて配置したとしても、中心か
ら片側で15〜20’程度の視野角度のものしか得られ
ない難点があった。本出願人は、レンチキュラーを構成
するレンズ単位に全反射面を形成することによシ視野角
度を広げる提案をすでに行なっている(特願昭56−5
1194号、特願昭56−90544号、特願昭56−
91896号、特願昭56−212584号)。これに
よって視野角度の大きい、明るいスクリーンが得られ、
コントラストの面でもある程度改善されたが、外光の照
射によるコントラストの低下については、さらに検討の
余地が残されていた。
一般に背面投影スクリーンにおけるコントラストは、次
式で定義される。すなわち第8図において、X部分(映
像の明るい部分)とY部分(映像の暗い部分)の輝度を
それぞれYMAX I YMlNとし、外光のX部分で
の反射輝度およびY部分での外光の反射輝度をそれぞれ
Y4.Y2とすればが成立する。
したがって、スクリーンのコントラストをよくするため
には、YMAxを大きく、YM工、を小さくすることか
第1条件である。このときにYMAx/YM1Nの比が
大きくなるわけである。
次に、外光の反射輝度Y1.Y2を他力抑えることが第
2の条件になる。このためには、外光の内部への透過量
を大きくするとともに、外光を吸収する機能をもつこと
が必要である。具体的には、スクリーンの基材に光吸収
性物質を数夜させたり、スクリーンの表面に光吸収層を
設けることである。
このような観点から、例えば特公昭52−46693号
公報として、片面に円筒形レンズの多数からなるレンチ
キュラーを設けた透過型ビデオグロゾエクションスクリ
ーンのその反対’Ji’11面の光の通過しない部分に
、遮光ストライブ部分を設けてコントラストを高めるこ
とが既に提案されている。
また本出願人は前述の如き全反射面を有するレンチキュ
ラーレンズを備えたスクリーンに外光吸収層を形成する
方法についても提案している(特願昭57−46949
号)。この方法を第9図を用いて製造工程に従い簡単に
説明する。なお同図において100はレンチキュラー面
を示したものであり、102は光の透過部分、103は
全反射面となるべき部分である。製造工程は次の4工程
で行なわれる。
(1)  マスキング工程(第9図(a))レンズの透
過部分101にのみあとで離脱できるマスキング層10
3を形成する。
(2)反射層形成工程(第9図(b))レンズより屈折
率の低い反射層104を形成する。
(3)  光吸収層形成工程(第9図(C))反射層1
04を形成した上にカーメンブラックなどの光吸収層1
05を形成する。
(4)  離脱工程 透過部分101のマスキング層103を該部分における
反射層104、光吸収層105とともに剥離する。
この方法によれば全反射面相当箇所に外光吸収層を有す
るコントラストの良いスクリーンを得ることができる。
しかしながら、上記の方法は反射層104と外光吸収層
10502度の層形成工程を必要とし、製造の簡素化と
いう点で問題があった。また、無理に反射層形成工程を
省いた場合には、全反射面の機能が損なわれ、視野角度
が狭くなってしまう欠点があった。
そこで本山鵬人は、レンチキュラーレンズ単位の有する
全反射面の機能を実質的に害することなしに、光反射層
の機能と光吸収層の機能とを同時に実現し工程を簡略化
する透過型スクリーンとその製造方法を既に特願昭60
−149223号で提案している。
その自答は、界面での全反射の状態を決足するのは、看
色低屈折率物賀層のうちでも主として基材と接している
部分の74波長分程度、つまシ100〜200mμ程度
の極めて僅かの部分(さらに若干の影響があるのはその
数倍の範囲内である)であシ、このせいぜい1μ以内の
薄層部分で見たとき実質的に透明といえる程度にうすく
着色すれば十分反射層としての機能をはたすことができ
、さらに膜厚を比較的厚くすることで光吸収層としての
機能も兼ねるというものである。
この方法によ多視野角度が広くかつコントラストの改善
された製作の容易な透過型スクリーンを提供できること
となった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記の方法によってもなお以下に述べる
ような問題点が残った。
第10図(IL)は上記の方法によってレンチキュラー
レンズの全反射面5に低濃度に着色した低屈折率塗料1
06を塗布したすぐ後の状態を示す透過型スクリーンの
拡大断面図である。焉色低屈折率塗料106が湿りてい
る第10図(&)の状態から乾燥する過程で、やせと称
する現象が起こり第10図(b)に示すように、谷底部
1.に塗料が集中し、谷の上部t!ではうすい膜面しか
形成できないことが多かった。そのため結果的に谷の上
部t2では黒さが十分とは言えず、見かけ上細いブラッ
クストライプしか得られないという問題点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は特願昭60−149223号の透過型スクリ−
7を前述の問題点にlしてさらに改良した透過型スクリ
ーンとその製造方法を提供することを目的としている。
また、本発明の別の目的は、特願昭60−149223
号の透過型スクリーンに限らず、外光吸収層の谷上部の
やせが問題となる従来の透過型スクリーンを改良した透
過型スクリーンとその製造方法を提供することにある。
以上のような目的を達成するために本発明においては、
まず観察側の面と入射側の面を有し、観察側の面には多
数のレンチキュラーレンズが形成されている透過型スク
リーンであって、該レンチキュラーレンズを構成するレ
ンズ単位の一部には観察側方向へ光を拡散させるための
全反射面を有しておシ、しかも該全反射面には、基材の
屈折率よりも低い屈折率の物質と微細な球状体とからな
り少なくともそれらの一方が光吸収性能を発揮し、かつ
実質的に全反射機能を損ねないような手段を有する外光
吸収層が形成されていることを特徴とする透過型スクリ
ーンを第1の発明として提供する。
次に、第1の発明を製造する方法として、第2の発明す
なわち、観察側の面にレンチキュラーレンズを備えかつ
、レンチキュラーレンズY 構成fるレンズ単位の一部
に観察側方向へ光を拡散する全反射面を俯えたスクリー
ンの基材を用意し、(a)  基材の屈折率よりも低い
屈折率の物質とこの低屈折率物質と比重差のある微細な
球状体の少なくとも一方が光吸収性能を有し、 (b)  前記低屈折率物質を塗料状にして前記球状体
ケ混入撹拌して得た外光吸収用塗布液を前記全反射面に
塗布し、 (e)  乾燥するまでに前記低屈折率物質と前記球状
体の比重差を利用して両者を分離させ、前記球状体が前
記全反射面に直接接触しないように位置させ、低屈折率
物質中に固化させることにより外光吸収層を形成する ことを特徴とする透過型スクリーンの製造方法を提供す
る。
さらに、第1の発明を製造する別の方法として第3の発
明、すなわち、観察側の面にレンチキュラーレンズを備
えかつ、レンチキュラーレンズを構成するレンズ単位の
一部に観察側方向へ光を拡散する全反射面を備えたスク
リーンの基材を用意し、 (a)  基材の屈折率よりも低い屈折率の物質とこの
低屈折率物質と比重差のある微細な球状体の少なくとも
一方が光吸収性能を有し、 (b)  前記低屈折率物質を塗料状にして塗布するこ
とにより、前記全反射面上に低屈折率物質層を形成し くc)  前記低屈折率物質を塗料状にして前記球状体
を混入撹拌して得た外光吸収用塗布液を前記低屈折率物
質層上に塗布し、外光吸収層を形成する ことを特徴とする透過型スクリーンの製造方法を提供す
る。
以上3つの発明により、前記した目的は達成される。
〔実施例〕
以下、図面に基づき本発明の実施例について説明する。
第1図は本発明の透過型スクリーンの一部を示した概略
斜視図であシ、1がアクリル樹脂、ポリカーブネート樹
脂、塩化ビニル樹脂あるいはスチレン樹脂等の合成樹脂
からなるスクリーン基材、2がそのスクリーン基材1の
観察側の面ω)に形成されたレンチキュラーレンズであ
る。なお図中3は外光吸収層、体)は投影側の面、4は
その面因に設けられたフレネルレンズである。
また第2図は、第1図の一部を拡大した断面を示シてお
り、レンチキュラーレンズ2を構成するレンズ単位の両
側には直線状の全反射面5が形成され、2つの全反射面
5が谷部6を形成している。
また2つの全反射面5の間には3つの曲面からなる山部
7が設けられており、一旦全反射面5で全反射した光お
よび山部7に直進した光をそれぞれ拡散して出射するよ
うになっている。したがってこのような透過型スクリー
ンにおいては、中心ばかりでなく視野角度の十分に大き
い観察側にも光が到達するものとなる。
本発明はこのようなレンチキュラーレンズ2の谷部6に
、スクリーン基材1より低屈折率物質8を接着剤として
微細な球状体9などの充填物を入れることによシ、第1
0図(b)に示した乾燥時における谷上部t2の膜厚の
やせを防止するものである。このようにすれば微細な球
状体9は低屈折率物質8中にあわおこし状に固定され、
膜厚のやせのない外光吸収層3が形成できる。
ここで、良好なコントラスト特性を持つ透過型スクリー
ンを提供するために、低屈折率物質8と球状体9から成
る外光吸収層3が満たすべき条件は何かということが問
題になる。それは、(1)  外光を吸収するために低
屈折率物質8と球状体9の少なくとも一方が光吸収性能
を持つこと(2)全反射面5の全反射の機能を実質的に
損ねないような手段があること の2つである。
(1)の条件に関して、具体的に言えば、←)低屈折率
物質8が着色され、球状体9が着色されていない場合(
第3図(a)) (ロ) 低屈折率物質8が着色されてなく球状体9が着
色されている場合(第3図(b)) (ハ)低屈折率物質8と球状体9の両方が着色されてい
る場合(第3図(C)) の3つの場合があシ、それぞれ(イ)、(ロ)、(ハ)
において外光吸収性能を満たすように(たとえば外光の
反射率が30チ以下となるように)着色度合を調節すれ
ばよい。第3図(a) 、 (b) j (e)はそれ
ぞれ(イ)。
(ロ)、(ハ)に対応する外光吸収層3の模式図であ)
、低屈折率物質8と球状体9とも斜線で示した場合は外
光吸収用に着色されている場合を示す。なお5は第2図
と同じ全反射面である。
次に(2)の条件を満たすには大別して2つの方法があ
る。その1つの方法は、第3図(a) 、 (b) 、
 (c)で示した全反射面5上に直接に外光吸収層3を
設ける場合は、着色された微細な球状体を用いるときで
あってもその使用量あるいは一粒径等を調節することや
、低屈折率物質8の着色程度を調節することに上って全
反射機能を実質的に損ねないようにすることである。
また他の方法としては、発明の背景のところで記述した
ように、全反射面5に接して全反射に関係のある領域(
1/4波長分、多重に考えても1#L程度)における低
屈折率物質8を透明にするか、あるいは特願昭60−1
49223号に記載したように薄く着色した状態にすれ
ばよい。特願昭60−149223号の方法とは、以下
の関係式%式% (Roは着色されていないときの低屈折率物質と基材と
の界面での入射光束に対する全反射の効率。
R1は着色された低屈折率物質の全反射の効率である。
) を満足するように低濃度に着色することである。
前記条件(2)の条件(1)の両方とも満足する外光吸
収層3の形態を第4図(a) 、 (b) 、 (e)
で示す。同図において第3図と同じ部分には同じ番号が
付しである。なお第4図(a) 、 (b) 、 (e
)で示した前記の領域10は透明だけではなく、全反射
の機能をさまたげない程度に着色した場合もあるわけで
あるが簡便のために図では斜線でなく白で示しである。
次にこのような領域10(全反射機能用の薄い層とも言
える)をどのようにして形成するかということが問題に
なる。本発明者はこれらの点に関し多くの実験を重ねた
結果次の2通シの方法が良いことを見出した。その2方
法とは、 に)低屈折率物質8と球状体9との比重差を利用して全
反射面から球状体9を離した状態で固化させる方法。こ
の離した距離が第4図で示した領域10となる。
(ホ)透明あるいは全反射の条件を満たすように低濃度
に着色された低屈折率物質8を全反射面に塗布してから
前述の(イ)、(ロ)、e→の外光吸収層をもう一度塗
布する方法。
である。(ホ)の方法は塗布回数が一回多くなるが、領
域10を設けるという点に関しては最も確実な方法であ
る。に)の方法に関しては低屈折率物質8と球状体9の
比重がどちらが大きいかによって塗9方が違ってくる。
第5図(&) 、 (b)はその塗シ方の違いを説明す
るための概略図である。
球状体9が低屈折率物質8よシ比重が小さい場合は第5
図(a)に示したように、乾燥前に球状体9が全反射面
5から浮くようにしてやり、球状体9が低屈折率物質8
よりも比重が大きい場合は第5図伽)に示したようにス
クリーンを逆にして球状体9を沈ませるようにして乾燥
させればよい。なおこれらの方法においては固化するま
でに球状体9がある程度移動できるように低屈折率物質
8の乾燥速度や粘性等の条件を調節してやる必要がある
実験では第5図(a)の方が製造しやすいという感触を
得た。
なお本発明において、全反射面に微細な球状体が直接接
触しないようにする他の方法としては、磁性を有する微
細な球状体を使用してこれに磁力を作用させ、比重差を
利用する方法と同じような要領で、微細な球状体を偏在
させて製造することも可能である。
以上、本発明の透過型スクリーンとその製造方法を説明
してきたが、それらのスクリーンのいくつかの実施例に
ついて具体的に説明する。
(実施例1) 内容:第4図(b)型の外光吸収層3を持つスクリーン
を製造する。
領域10は比重差を用いることによシ作る。
まず、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレンの8
0:20の共重合物5部を、メチルイソブチルケトン5
5:メチルエチルケトン30ニジクロヘキサノン10の
割合の混合溶媒に混ぜ、80℃、30分の加熱で溶解さ
せてメチルメタクリレート(スクリーン基材)よシ低屈
折率にした透明低屈折率塗液な作る。該塗液100gに
対し、平均粒径60μm、平均粒子密度0.28777
ccの中空ガラス球(バルーン)を黒く着色したもの3
0gと、シクロヘキサノン5011メチルイソブチルケ
トン(MIBK) 1017を加えて充分撹拌して外光
吸収層3用のブラックストライプ用インクを製造した。
次に、第6図に示すレンズ単位よシなるレンチキュラー
金型を作成し、焦点距離1?3、ピッチ0、5 mのフ
レネルレンズ金型と組合せて、平均粒径4μの5102
.1.7%を含んだ板厚3喝のメタクリル樹脂基板(サ
イズ300X300馴)を180℃、30分加熱、 4
0 ユへ2で加圧成形して、はぼ第1図に示すようなス
クリーン(基材のみ)を得る。
次に該スクリーンのレンチキュラー面に中空ガラス球入
シの前記ブラックストライプ用インクを垂うシ、ウレタ
ンゴム製のスキージ(スクリーン印刷に用いられるもの
)を用いてレンチキュラー全面をかき取るようにして第
2図に示すレンチキュラー谷部6を充満するように第5
図(&)に示した方法で塗工した。乾燥すると溶剤がと
んで若干体積が減少したが、展写のやせは生じなかった
このようにして出来上がったブラックストライプ付のス
クリーンを40インチプロゾエクションTVの画面中心
部に実装して観察したところ、暗い室内ではもちろん、
明るい室内でもコントラストの良い優れた画面を見るこ
とができた。
(実施例2) 内容:第4図(e)型の外光吸収層3を持つスクリーン
を製造する。
領域10は比重差を用いることによりて作る。
実施例1で用いた透明低屈折率溶液Zoo、litに、
黒色染料として住友化学製「スミプラストブラック」I
Iを混合し、80℃で60分撹拌して着色低屈折率塗液
な製造する。
この着色低屈折率物質塗液に第1実施例と同じ黒く着色
した中空ガラス球を加えてブラックストライプ用インク
を製造した。
そして第1実施例と同様にして第5図(a)に示した方
法で塗工し、乾燥させたところ、一段と黒さが濃くはっ
きシとしたブラックストライプが得られ、スクリーン性
能もきわめて良好であった。
(実施例3) 内容:第4図(e)型の外光吸収層3を持つスクリーン
を製造する。
領域10は透明な塗液をあらかじめ塗布することにより
作る。
実施例1で用いた透明低屈折率塗液100gと黒色染料
を1チ加えた黒色低屈折率塗液100gを用意した。さ
らに該黒色低屈折率塗液には実施例1と同じ黒色の中空
ガラス球30.9とシクロヘキサン50gとMIBKl
ogとを加えて充分撹拌しブラックストライプ用インク
とした。
そこで実施例1と同じスクリーン基材のレンチ中ニラー
面にまず透明低屈折率塗液な垂らし、ウレタンゴムスキ
ーゾを用いてレンチキュラー全面をかき取るようにして
第2図に示すレンチキュラー谷部6を充満するように塗
工した。
乾燥すると谷部60表面に薄い透明な層が形成されたの
が確認されたので、これを基材として今度は前記中空ガ
ラス球入シのブラックストライプ用インクを垂らし、ス
キージで塗工し、乾燥すると第4図(C)に示したよう
にガラス球状体が全反射面5に接触しない理想的なブラ
ックストライプ付スクリーンが得られた。
このスクリーンの特性は実施例2に示したスクリーン同
様きわめて良好であった。
(実施例4) 山谷:領域lOを設けない第3図(al型の外光吸収層
3を持つスクリーンを製造する。
実施例2で用いた着色低屈折率塗液100gに対し、平
均粒径45μ倶、比重2.48の中空でない透明ガラス
ピーズ200,9と、シンナーとしてシクロへキサノン
605を加えて充分撹拌してブラックストライプ形成用
インクを製造した。
次にスクリーンのレンチキュラー面に前記ブラックスト
ライプ用インクを垂らし、スキージを用いてレンチキュ
ラー全面をかき取るよりにして第2図に示したレンチキ
ュラー谷部6を充満するように塗工した。
この方法で製造したスクリーンの特性は実施例1〜3の
スクリーンに比べて明らかに劣っていた。
これは第3図(1)の方法では領域10が設けられない
ためにガラスピーズが直接反射面に接触し、全反射の機
能が阻害されるためと考えられた。
しかしながら、このようにガラスピーズが接触しても着
色低屈折率塗料の着色濃度を調節したシすることで、実
用上使用できるスクリーンを提供することは十分可能で
あった。これはプラスピーズが全反射面5に接触すると
いつても球形のためところどころ接触する程度にすぎず
、スクリーンの外光吸収層が実質的に実用上の全反射の
機能を損わないように球状体の数、大きさ又は、低屈折
率塗布の着色程度を調節することで十分解決するためで
ある。
特にこの実施例4の方法は、実施例1〜3はどのコント
ラスト等の特性の良さを必要としないスクリーンにおい
て使用することができる。
以上、実施例の説明を行ってきたが発明の内容は上記実
施例に使用された部材、物質に限定されるものではない
。例えば球状体は必ずしも球形である必要はなく、低屈
折率物質中である程度移動可能ならば、たまご型、ある
いはその他の形状であってもよい。
また、球状体に着色する方法も前記実施例の方法に限ら
ず、もともと黒いガラスあるいはガラス以外の黒色物質
を用いてもよい。特に球状体の大きさおよび比重が容易
に制御できるような黒色物質を選定すれば本発明の透過
型スクリーンの製造がよシ答易になる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の透過型スクリーンによれば
、レンチキュラーレンズの谷上部における外光吸収層の
膜のやせがないので、広い視野角度でかつコントラスト
特性の良い透過型スクリーンを提供できる。
また、本発明の透過型スクリーンの製造方法、すなわち
球状体と低屈折率物質との比重差を利用して全反射機能
を高める領域を設ける方法、該領域を別の塗布で作る方
法、02つの透過型スクリーンの製造方法によれば本発
明の透過スクリーンを簡単に効率よく製造できる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の透過型スクリーンを示す部分的な概略
斜視図であり、第2図はその一部の拡大断面図である。 第3図(a) 、 (b) 、 (e)はそれぞれ本発
明の透過型スクリーンの外光吸収層の様子を示す拡大断
面図である。 第4図6L) 、 (b) 、 (e)はそれぞれ全反
射用領域を有する本発明の透過型スクリーンの外光吸収
層の様子を示す拡大断面図である。 第5図(a) 、 (b)はそれぞれ本発明の透過型ス
クリーンの製造方法を説明する、スクリーンの拡大断面
図である。 第6図はレンチキュラー金型を示す概略図、第7図は透
過型スクリーンを用いた投影系を示す図、第8図はコン
トラストの定義を説明するための図である。 第9図(a)〜(→はそれぞれ従来の透過型スクIJ−
ンの製造工程を示す拡大断面図である。 第10図(a)、伽)はそれぞれレンチキュラーレンズ
の谷上部の膜やせを説明するための拡大断面図である。 1ニスクリーン基材、2:レンチキュラーレンズ、3:
外光吸収層(ブラックストライf)、5:全反射面、6
:レンチキュラーレンズの谷部、7:レンチキュラーレ
ンズの山部、8:低屈折率物質、9:球状体、10:全
反射に関係のある領城。 代理人 弁理士  山 下 穣 子 箱1図 第2図 第3図 (b) (a)                      
(C)(a)          (b)      
    (c)第5図 (b) 第7図 第ど図 π6 図 (b) (d) N +o図 (b)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)観察側の面と入射側の面を有し、観察側の面には
    多数のレンチキュラーレンズが形成されている透過型ス
    クリーンであって、該レンチキュラーレンズを構成する
    レンズ単位の一部には観察側方向へ光を拡散させるため
    の全反射面を有しており、しかも該全反射面には、基材
    の屈折率よりも低い屈折率の物質と微細な球状体とから
    なり少なくともそれらの一方が光吸収性能を発揮し、か
    つ実質的に全反射機能を損ねないような手段を有する外
    光吸収層が形成されていることを特徴とする透過型スク
    リーン。
  2. (2)前記手段が、前記全反射面と前記球状体が直接接
    触しないように低屈折率物質層を介在させることにより
    行なわれることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の透過型スクリーン。
  3. (3)観察側の面にレンチキュラーレンズを備えかつ、
    レンチキュラーレンズを構成するレンズ単位の一部に観
    察側方向へ光を拡散する全反射面を備えたスクリーンの
    基材を用意し、 (a)基材の屈折率よりも低い屈折率の物質とこの低屈
    折率物質と比重差のある微細な球状体の少なくとも一方
    が光吸収性能を有し、 (b)前記低屈折率物質を塗料状にして前記球状体を混
    入撹拌して得た外光吸収用塗布液を前記全反射面に塗布
    し、 (c)乾燥するまでに前記低屈折率物質と前記球状体の
    比重差を利用して両者を分離させ、前記球状体が前記全
    反射面に直接接触しないように位置させ、低屈折率物質
    中に固化させることにより外光吸収層を形成する、 ことを特徴とする透過型スクリーンの製造方法。
  4. (4)観察側の面にレンチキュラーレンズを備えかつ、
    レンチキュラーレンズを構成するレンズ単位の一部に観
    察側方向へ光を拡散する全反射面を備えたスクリーンの
    基材を用意し、 (a)基材の屈折率よりも低い屈折率の物質とこの低屈
    折率物質と比重差のある微細な球状体の少なくとも一方
    が光吸収性能を有し、 (b)前記低屈折率物質を塗料状にして塗布することに
    より、前記全反射面上に低屈折率物質層を形成し、 (c)前記低屈折率物質を塗料状にして前記球状体を混
    入撹拌して得た外光吸収用塗布液を前記低屈折率物質層
    上に塗布し、外光吸収層を形成する、 ことを特徴とする透過型スクリーンの製造方法。
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