JP2003502706A - ポリマーに共有結合された染料を含有する着色層を有する再帰反射物品 - Google Patents

ポリマーに共有結合された染料を含有する着色層を有する再帰反射物品

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Abstract

(57)【要約】 結合剤層(14)中に部分的に埋め込まれた光学エレメント(12)の層を含む露出レンズ再帰反射物品(10)。反射層(16)は、光学エレメント(12)の裏に機能的に配置されており、着色層(18)は、反射層(16)と光学エレメント(12)との間に配置されている。その着色層(18)は、ポリマーに共有結合された染料によって着色されている。露出レンズ再帰反射物品は、多数回の工業洗濯サイクルの後に、その色および再帰反射能力を十分に保持することができる。したがって、この物品は、消防士のジャケットなどの衣料での使用に特に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ポリマーに共有結合された染料を有する着色層を含む露出レンズ再
帰反射物品に関する。
【0002】 背景 通行車両に人の存在を目立たせる衣料を着用することにより、車が通行する付
近で働く人または運動する人を安全にすることができる。道路に関わる労働者お
よび歩行者の安全性を高めるために、衣料製造業者は、一般に、着用者をより目
立たせるために明るい衣料を製造している。製造業者はまた、着用者の目立ち易
さを改善するために衣料の外面に再帰反射物品を常に固定している。再帰反射物
品は、入射光を光源に向けて逆戻りさせる受動的手段である。この物品は、車両
のヘッドランプからの光を車両運転者に戻すように反射させることにより夜間に
人の存在を運転者に目立たせる。再帰反射物品によって目立つようになった明る
い像は、最終的には、反応するためにより長い余裕時間を運転者に与える。
【0003】 場合によって再帰反射物品は、美的理由のため、あるいは昼間のより良好な視
認性に関するコントラストを強化するために着色される。多くの場合、昼間の目
視条件下で蛍光色を再帰反射シートと合わせて用いることにより、再帰反射シー
トがより目立つようになる(例えば、米国特許出願第08/587.339号ま
たは対応国際公開第95/31739号および米国特許第3,830,682号
、第5,387,458号および第5,695,853号を参照すること)。
【0004】 再帰反射物品は衣料上で常に用いられるので、再帰反射物品は、洗濯条件に耐
えることが可能でなければならない。そうでなければ、再帰反射物品は、繰り返
し洗浄後に安全機能を果たし続けることができない。衣料上で用いるための再帰
反射物品を設計しているスリーエム社(3M Company)の研究者らは、
この問題を認識しているので、衣料が度々洗濯された後に、再帰反射衣料を着用
する人が依然として目立って見えるように洗濯可能に長持ちする再帰反射物品を
開発してきた。米国特許第5,200,262号、第5,283,101号、第
5,474,827号、第5,645,938号、第5,738,746号およ
び第5,812,317号には、スリーエム(3M)で開発された洗濯可能に長
持ちする再帰反射物品の例が開示されている。これらの製品は、一般に、特別に
配合された結合剤層中に部分的に埋め込まれている光学エレメントを含む。
【0005】 研究者らは、洗濯可能に長持ちする再帰反射物品を開発する必要性が、過酷な
環境で常に着用される衣料に関して特に顕著であることも認識している。こうし
た衣料の例には、消防士のジャケットおよび建設労働者の安全ベストが挙げられ
る(例えば、ビングハム(Bingham)による米国特許第4,533,59
2号参照)。これらの衣料は、大変な頻度でひどく汚れがちであり、従って、工
業洗濯条件下で度々洗浄される。工業洗濯条件には、40〜90℃(105〜1
90°F)に及ぶ高い洗浄温度および10〜13のpH値が含まれる。上述した
スリーエム(3M)の特許において開示された洗濯可能に長持ちする再帰反射物
品の幾つかは、より過酷な工業洗浄条件に耐えることが可能である。
【0006】 一部の再帰反射物品において、光学エレメントの上に着色高分子層を載せるこ
とにより着色外観が達成されてきた。高分子最上層(カバーフィルムとも呼ばれ
る)中に部分的に埋め込まれた光学エレメントを含む再帰反射物品は、「密閉レ
ンズ」再帰反射物品と一般に呼ばれている。高分子最上フィルムは、色を提供す
ることに加えて、物品を容易に拭き取ってきれいにすることを可能にし、一般に
物品は湿っている時に良好な再帰反射性を示す。着色最上フィルムを開示してい
る特許の例には、米国特許第5,069,964号および第5,378,520
号が挙げられる。これらの再帰反射物品において、染料または顔料が最上フィル
ムに添加される。着色最上フィルムを有する市販製品には、3M Scotch
lite(登録商標)7960および7987ブランド製品が挙げられる。
【0007】 密閉レンズ再帰反射物品の代案は、「露出レンズ」再帰反射物品であり、それ
は、周囲環境に露出された光学エレメントを有する。すなわち、光学エレメント
は、高分子最上フィルムによって覆われていない。これらの物品は、一般に、透
明微小球の露出層、高分子結合剤層および反射層を含む。透明微小球は結合剤層
中に部分的に埋め込まれ、そして部分的に大気に露出され、反射層は一般に微小
球層と結合剤層との間に配置される。
【0008】 再帰反射物品のもう一つの種類は、「封入レンズ」再帰反射物品である。これ
らの物品は、微小球の層の上に最上フィルムを用いる点で密閉レンズ物品と似て
いる。しかし、封入レンズ再帰反射物品は、微小球の層上で空気のポケットを封
入する最上フィルムを有することで密閉レンズ物品とは異なる。マクグラス(M
cGrath)による米国特許第4,025,159号、トリバー(Toliv
er)らによる第4,896,943号、ベイレイ(Bailey)らによる第
4,897,136号およびトリバー(Toliver)らによる第5,069
,964号には、封入レンズ型製品の例が開示されている。封入レンズ再帰反射
シートの一つの変形(米国特許第4,678,695号においてタング(Tun
g)らによって開示されたもの)において、透明微小球は結合剤層に部分的に埋
め込まれており、クリアまたは着色された最上フィルムは微小球上に配置されて
いる。対応する昼間色を目立たせると共に夜間反射を示すシートを製造するため
に、白色顔料または着色顔料を結合剤層には注入することが可能である。
【0009】 これらの三つの系、露出レンズ、密閉レンズおよび封入レンズシートは、互い
に相対的な種々の利点および欠点を有し、ある系に適用可能な着色技術は必ずし
も他方に適用できない。露出レンズ物品は、構造においてより融通性で単純であ
る傾向があるが、最上フィルムがないので最上フィルム中に染料を含めることに
より単純に着色することができない。密閉レンズおよび封入レンズ物品は、着色
するのが多少より容易である一方で、一般に、高分子最上フィルムが溶融しうる
ので高温において大して有用ではないという欠点をもっている。従って、密閉レ
ンズおよび封入レンズ物品は、消防士のジャケットで用いるための候補物品を考
慮する時に露出レンズ物品ほどには高く評価されない。
【0010】 しかし、露出レンズ再帰反射物品に色を付与するために種々の方法が用いられ
てきた。例えば、米国特許第3,700,305号において、ビンガム(Bin
gham)は、ガラス微小球上に被覆された異なる屈折率の誘電性材料の交互層
を有する露出レンズ再帰反射物品を開示している。蛍光層などの着色層が誘電性
反射体の背後に被着される。誘電性反射体が昼間目視条件下で実質的に透明であ
るので、蛍光層は物品に昼間蛍光色を付与する。しかし、夜間条件または再帰反
射目視条件下で、この物品は下にある着色層の色を目立たせることが基本的にで
きない。入射光が当該層に入ってこないからである。入射光は最初に誘電性反射
体によって反射され光源に向かって戻る。この特許は、家庭での洗濯条件下また
は工業洗濯条件下での耐久性に関して触れていない。
【0011】 露出レンズ再帰反射物品を着色する他の方法は、米国特許第3,758,19
2号、第4,102,562号および第5,200,262号において簡単に論
じられている。米国特許第3,758,192号において、ビンガム(Bing
ham)は、真珠光沢(真珠箔)顔料のフレークおよび他の種々の顔料または染
料を含有する結合剤層に部分的に埋め込まれた透明微小球を有する露出レンズ再
帰反射物品を開示している。この製品が着色再帰反射像を目立たせることが可能
である一方で、特許の中でこの製品が工業洗浄耐久性であることは示されていな
い。ハーパー(Harper)らによる米国特許第4,102,562号には、
着色された画像状パターンを目立たせることができる露出レンズ再帰反射物品が
開示されている。この物品は、透明誘電性ミラーを被覆された透明微小球を有し
、この微小球はビンガム(Bingham)による米国特許第3,700,30
5号に記載されたように調製されたものである。顔料とメラミンとを含むインキ
層が反射層の背後に被着される(実施例2参照)。ハーパー(Harper)ら
は、メラミンが接着促進シランのエポキシ部分と反応すると述べている(実施例
2参照)。インキ層が反射層の背後に配置されるので、物品は、昼間目視条件下
で着色画像を目立たせることができる一方で、着色再帰反射画像を目立たせるこ
とができない。この特許は、再帰反射物品が工業洗浄条件下で耐久性であること
も示していない。ウ・ショング・リ(Wu−Shyong Li)は、米国特許
第5,200,262号において、顔料または染料、好ましくはクロム−アゾ染
料などの黒色染料によって着色できる結合剤層中に透明微小球を部分的に埋め込
んでいる。リは、反射体として金属層または誘電性材料の使用を提案している。
反射体は、透明微小球の埋め込み部分上に位置する。金属反射層を用いる時、下
にある結合剤層の色は昼間目視条件下でも夜間目視条件下でも目立たない。そし
て誘電性反射体を用いる時、下にある結合剤層の色は夜間目視条件下(すなわち
、再帰反射)で目立たない。しかし、リの製品は、工業洗浄条件に耐えるように
設計されている。
【0012】 ウルフ・オルセン(Ulf Olsen)は、米国特許第5,344,705
号、第5,503,906号および第5,620,613号において、透明微小
球の層の埋め込み部分上に印刷された色層を有する露出レンズ再帰反射物品を開
示している。この色層は、一般に、透明樹脂に実質的に均一に分散している透明
顔料または透明染料を含有する。この色層は、微小球と透明樹脂中に反射性フレ
ークを含む反射層との間に配置されている。オルセン(Olsen)は、透明樹
脂中に着色剤と反射性フレークの両方を含む着色反射層で色層および反射層を置
き換えることが可能であることも開示している。この製品が再帰反射条件下で着
色画像を目立たせることができる一方で、良好な洗浄耐久性を工業条件下で達成
されるであろうことを示していない。
【0013】 米国特許第5,510,178号、第5,612,119号、第5,679,
198号および第5,785,790号において、ウルフ・オルセン(Ulf
Olsen)は、結合剤層中に部分的に埋め込まれた微小球の裏側に被覆されて
いる透明誘電性ミラーの背後に配置された画像状着色コーティングを有する露出
レンズ再帰反射製品を記載している。しかし、この製品中の着色画像は、再帰反
射条件下で目立たない。昼間照明条件下で、それを見ることができるのみである
【0014】 発明の概要 本発明は、再帰反射条件下で色を示し、工業洗濯条件下で並外れた耐久性を示
すことが可能な、新規な露出レンズ再帰反射物品を提供する。簡潔にまとめると
、本発明による露出レンズ再帰反射物品は、光学エレメント層と、着色層と、結
合剤層と、反射層とを含む。光学エレメントは、結合剤層中に部分的に埋め込ま
れており、入射光が反射層に当たる前に、最初に着色層を透過するように、着色
層および反射層は光学エレメント層の裏に配置される。反射層は、光学エレメン
ト中に入射光が返ることが可能なように、光学エレメントの裏に機能的に位置す
る。着色層は、ポリマーに共有結合された染料によって着色されている。ポリマ
ーマトリックス中に物理的に懸濁された顔料または染料を含有する従来の着色層
と異なり、本発明の着色層中の染料は、共有結合によってポリマー分子に結合し
ている。
【0015】 他の態様では、本発明は、衣料製造業者に再帰反射物品を供給するために用い
る、新規な移送物品を提供する。他の態様では、本発明は、その外面に配した本
発明の再帰反射物品を有する衣料品を提供する。
【0016】 本発明の着色露出レンズ再帰反射物品は、着色層中にポリマーに共有結合され
た染料を有する点から、また光学エレメントと反射層との間にこの着色層を配す
るという点から、公知の露出レンズ物品と異なる。本発明の再帰反射物品は、多
数回の工業洗濯後でさえ、再帰反射性およびその元の色を維持するという点で、
向上した耐久性を示す。従来の染料または顔料を用いた物品と比較して、これら
の物品の耐変色性は、染料をポリマーに結合する共有結合から得られると考えら
れる。これらの比較的高い強度の結合によって、ポリマーから染料が分離しにく
くなり、その結果、再帰反射物品から染料が抜き取られにくくすることができる
。本発明の再帰反射物品は、耐洗濯性が向上したことによって、公益事業労働者
、建設労働者およびゴミ収集作業員の衣料など、安全衣料での使用に特に適する
ようになる。
【0017】 光学エレメントと結合剤層との間に着色層を配置することによって、日中条件
下および再帰反射条件下の両方で着色画像が見えるようになる。再帰反射物品の
前面に当たる光は、反射層によって反射される前および後に、着色層を透過する
。これによって、逆反射された光を見る人が、着色層の色を視認することが可能
になる。透明な光学エレメント層の下にある着色層を視認できることから、日中
の目視条件下でも色を認識することが可能である。
【0018】 用語解説 本発明に関して、以下の用語は、以下に示す意味を有する。
【0019】 「結合剤層」は、部分的に埋め込まれた光学エレメント層を構造的に支持する
ための補助を提供する高分子層である。
【0020】 「着色層」は、無色でも透明でもない層である。
【0021】 「共有結合」は、価電子が共有されている結合であり、その例には、炭素炭素
結合、炭素窒素結合および炭素酸素結合が含まれる。
【0022】 「発色団」とは、アゾ基など、化合物に色を与えるあらゆる化学基を意味する
【0023】 「染料」は、特定の波長の光を吸収して着色層に色を付与する発色団を含む有
機または有機金属分子もしくは部位である。本発明の再帰反射物品では、染料は
ポリマーと共有結合を共有する。
【0024】 「機能的に裏に」という言葉は、反射層が入射光を光学エレメント中に反射で
きるように、反射層が光学エレメント層に対して位置決めされていることを意味
する。
【0025】 「露出レンズ再帰反射物品」は、再帰反射物品中に部分的に埋め込まれ、大気
に部分的に露出された光学エレメントを有する再帰反射物品である。
【0026】 「光学エレメント」は、光が最終的に光源方向に返ることができるように素子
に入る光の方向に影響を及ぼすことが可能である光透過性素子である。
【0027】 「ポリマー」とは、規則的あるいは不規則的に配列されている、少なくとも5
個の反復単位から構成される分子を意味する。
【0028】 「高分子」とは、ポリマーを含有することを意味する。
【0029】 「再帰反射」とは、光源または光源付近の観察者が反射光を検出できるように
、斜めに入射した入射光が入射方向に対して逆の平行方向(180度)またはほ
とんど逆の平行方向に反射される特性を有することを意味する。
【0030】 「反射層」は、光学エレメントに再び入ることができるように、入射光を反射
することが可能な層である。
【0031】 好ましい実施形態の詳細な説明 図1には、微小球12などの光学エレメントを含む、露出レンズ再帰反射物品
10が示されている。微小球12は、結合剤層14中に部分的に埋め込まれてい
るか、または結合剤層14によって支持されている。結合剤層14と光学エレメ
ント12との間に、着色層18および反射層16が位置する。着色層18は、微
小球12と反射層16との間に配置される。微小球12および反射層16は、共
に作用してかなりの量の入射光を光源方向へ返す。再帰反射物品の前面19に当
たる入射光Iは、次に微小球12および着色層18を透過して、層16によって
反射し、再び着色層18を透過して、微小球12に再び入り、次いで光の方向が
変化して、ビームRとして示される光源方向に返る。一般に着色層18および反
射層16はそれぞれ、結合剤層14に比べて非常に薄い。結合剤層14によって
、十分な構造的完全性を有する物品を提供することができる場合が多いが、さら
に物品の構造的完全性を高めるために、再帰反射物品10は、布地、フィルム、
またはスクリムなどの支持体20を含む場合がある。
【0032】 光学エレメントは、均一および効率的な再帰反射を提供する、実質的に球形で
ある微小球であることが好ましい。大部分の入射光が再帰反射されるよう、光吸
収を最小限にするため、その微小球は高透明性であることもまた好ましい。微小
球は実質的に無色であることが多いが、他の方法で色合いまたは色をつけてもよ
い(Searight他による米国特許第3,294,559号またはJaco
bs他による米国特許第5,286,682号を参照のこと)。微小球は、ガラ
ス、非ガラス質セラミック組成物、または合成樹脂から製造することができる。
一般に、合成樹脂から製造した微小球よりも硬質であり、耐久性がある傾向を有
することから、ガラスおよびセラミック製微小球が好ましい。本発明で有用な可
能性のある微小球の例は、以下に示す米国特許:第1,175,224号、第2
,461,011号、第2,726,161号、第2,842,446号、第2
,853,393号、第2,870,030号、第2,939,797号、第2
,965,921号、第2,992,122号、第3,468,681号、第3
,946,130号、第4,192,576号、第4,367,919号、第4
,564,556号、第4,758,469号、第4,772,511号、およ
び第4,931,414号に開示されている。
【0033】 微小球は通常、平均径約30〜200マイクロメートル、好ましくは約50〜
150マイクロメートルを有する。この範囲よりも小さい微小球は、低レベルの
再帰反射を付与する傾向があり、この範囲よりも大きい微小球は、再帰反射物品
に望ましくない粗い質感を付与するか、または望ましくないことにその柔軟性を
低減する可能性がある。本発明で使用される微小球は通常、屈折率約1.2〜3
.0、好ましくは約1.6〜2.2、さらに好ましくは約1.7〜2.0を有す
る。
【0034】 着色層の高分子材料は、有機ポリマーを含有することが可能である。反応物を
形成する様々な有機ポリマーを用いてポリマーを製造することができる。ポリオ
ールおよびイソシアネートを反応させて、ポリウレタンを形成することが可能で
ある;ジアミンおよびイソシアネートを反応させて、ポリ尿素を形成することが
可能である;エポキシドをジアミンまたはジオールと反応させて、エポキシ樹脂
を形成することが可能である;アクリレートモノマーまたはオリゴマーを重合し
て、ポリアクリレートを形成することが可能である;二酸をジオールまたはジア
ミンと反応させて、ポリエステルまたはポリアミドを形成することが可能である
。着色層を形成するのに使用可能な生成物を形成する市販のポリマーの例には:
ボスティック社(マサチューセッツ州ミドルトン)から市販のVitel(登録
商標)3550;UBC Radcure社(ジョージア州スムリナ)から市販
のEbecryl(登録商標)230;Huntsman社(テキサス州ヒュー
ストン)から市販のJeffamine(登録商標)T−5000;Solva
y Interlox社(テキサス州ヒューストン)から市販のCAPA 72
0;元はArco Chemical社であるLyondell Chemic
al社(テキサス州ヒューストン)から市販のAcclaim(登録商標)82
00が含まれる。着色層を形成するのに有用な反応性ポリマーの例には、ヒドロ
キシアルキレン、高分子エポキシド、例えばポリエチレンオキシド、およびその
コポリマーが含まれる。好ましいポリウレタン(その中に反応性染料を組み込む
ことができる)形成する方法の例は、Crandallによる米国特許第5,6
45,938号、およびFlemingによる米国特許出願第08/797,0
62号、およびPCT国際公開第98/28642号に記載されている。染料が
結合する有機ポリマーは、ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレタ
ン、またはポリエーテル単位とポリエステル単位とのブロック共重合体を含むポ
リウレタンであることが好ましい。
【0035】 ポリマー前駆物質は、アクリレートモノマーがラジカル重合により重合するよ
うに、反応性希釈剤としてアクリレートモノマーを含むことも可能であり、ポリ
オールおよびイソシアネートなどの他の反応性成分は、縮合重合により重合する
。重合は同時に行われる。反応性希釈剤によって、高粘度の溶液の取り扱いに伴
う粘度の問題なく、高い固体添加レベルが可能となる。それによって、溶媒の必
要性および溶剤の除去に伴う問題もまた解消される。
【0036】 着色層に使用されるポリマーは、ポリマーをシランカップリング剤と結合させ
る官能基を有するか、またはポリマーを形成する反応物は、かかる官能基を有す
る。例えば、ポリウレタンの製造では、出発材料は、イソシアネート官能性シラ
ンカップリング剤と反応することが可能な水素官能基を有する;Liによる米国
特許第5,200,262号を参照のこと。
【0037】 反応性染料を用いて、着色層を形成することができる。出発材料のパーセンテ
ージとして、着色層を製造するのに使用される組成物は、反応性染料を好ましく
は0.1〜40重量%、さらに好ましくは0.5〜20重量%、またさらに好ま
しくは1〜10重量%含む。反応性染料には、アミン、ヒドロキシ、チオール、
アクリレートおよびエポキシなどの反応性基で官能性を付与することが好ましい
。反応性染料は、ポリマーの連鎖延長を可能にする、ジヒドロキシなどの反応性
基を少なくとも2個有し、モノヒドロキシ染料などの単一反応性基が連鎖停止反
応を生じさせることがさらに好ましい。着色層を形成するのに使用可能な市販の
反応性染料の例には、Milliken chemicals社(サウスカロラ
イナ州スパータンバーグ)から市販のReactint X3LV、X15、1
7AB、X41LV、X64、X77X80LT、X95AB、およびX96が
含まれる。染料は、重金属、特に鉛、クロム、カドミウム、または水銀など、毒
性の問題を有する金属を含有しないことが好ましい(Jacobs他による米国
特許第5,286,682号を参照のこと)。
【0038】 着色層を形成するのに有用な反応性ポリマー/染料系の例には、米国特許第4
,026,931号、同第4,137,243号、同第4,284,729号、
同第4,507,407号および同第4,846,846号に記載のものが含ま
れる。好ましい一例では、ポリエーテルまたはポリエステルを、有機ポリイソシ
アネートおよび第一ジヒドロキシル官能性染料と反応させる反応によって、着色
層を製造する。
【0039】 着色層は、約5ナノメートル〜微小球平均径の1.5倍の平均厚を有すること
が好ましい。着色層は、約100ナノメートル〜ほぼ微小球平均径の平均厚を有
することが好ましい。着色層の平均厚は、約1マイクロメートル〜微小球平均径
の約0.25倍であることがさらに好ましい。着色層の厚さは、微小球上よりも
微小球間(つまり、微小球露出表面に近いほう)のほうが厚い。着色層は連続し
ていることが好ましいが、特に微小球のほとんどの埋め込み部分に、着色層が不
連続な、つまりその厚さがゼロまたはゼロに近い非常に小さな領域が存在しても
よい。したがって、着色層は連続しているか、または実質的には連続している。
中間層についてBillingsly他による米国特許第5,812,317号
(WO97/15848に相当する)に記載のように、着色層を、所定の大きさ
に作るまたは構成することが可能である。
【0040】 単一着色層の一代替として、第1着色層を印刷によって被着して、判読可能な
文字またはグラフィックスを提供することが可能であり、第2着色層を第1着色
層上に設けて、判読可能な文字またはグラフィックスの背景色を備えることがで
きる。あるいは、単一着色層を用いることも可能であり、第2着色層を用いるこ
となく、イメージ通りの型で被着して、所望のグラフィカルな画像、文字、しる
し等を表示することができる。着色層の他の利点は、蒸着された鏡面反射体に対
する優れた付着性である。
【0041】 上記のように、反射層は、光学エレメント埋め込み部分の裏に機能的に配置さ
れる。反射層は、金属製反射層などの鏡面反射層であることが好ましい。「金属
製反射層」という用語は、光を反射することが可能な、純粋な元素金属または合
金状態の金属を含有する層を意味する。その金属は、真空蒸着、蒸着コーティン
グ、化学蒸着、または無電解めっきにより形成した連続コーティングである。そ
の技術が経済的であり、蒸着されたコーティングが反射体として特に良好な性能
を有することから、蒸着コーティングが好ましい。通常、金属製反射層は、厚さ
約50〜150ナノメートルである。
【0042】 様々な金属を用いて、鏡面反射金属層を提供することができる。これらには、
元素状態のアルミニウム、銀、クロム、ニッケル、マグネシウム、金、スズ等が
含まれる。良好な再帰反射輝度を提供する傾向があることから、アルミニウムお
よびスズが反射層に使用するのに好ましい金属である。アルミニウムの場合、そ
の金属の一部は、金属酸化物および/または金属水酸化物状態である。
【0043】 結合剤層はポリマーを含有し、また他の材料を含有してもよい。結合剤層は、
反射層に付着するか、または物理的に反射層と結合しており、通常、接着剤層ま
たは布製基材である。結合剤層は光学エレメントを支持することが可能であり、
通常、平均厚約1〜250マイクロメートルを有する、連続した、液体不浸透性
の、高分子シート状層である。その平均厚は、約50〜150マイクロメートル
であることが好ましい。50マイクロメートル未満の厚さは薄すぎるため、支持
体および光学エレメントの両方に付着することが不可能であり、150マイクロ
メートルを超える厚さは、物品を不必要に硬化し、コストを増大させる。
【0044】 結合剤層は、ウレタン、エステル、エーテル、尿素、エポキシ、カーボネート
、アクリレート、アクリル、オレフィン、塩化ビニル、アミド、アルキドなどの
単位、またはそれらの組み合わせを含有するポリマーを含み、着色層に使用する
上述のポリマーのいずれかとシランカップリング剤とを含む。結合剤層に使用す
るのに好ましい組成物の例は、Crandallによる米国特許第5,645,
938号および国際特許公開第96/16343号(米国特許第08/797,
062号に相当する)およびFlemingによる米国特許出願第08/777
,718号、およびPCT国際公開第98/28642号に記載されている。好
ましい結合剤層は、重量パーセントで、Capa(登録商標)720(ポリ(テ
トラメチレングリコール)とポリカプロラクトンとのブロック共重合体)55%
、エトキシ化ビスフェノールAジオール16.4%、エトキシ化トリメチロール
プロパン4.4%、イソシアナトトリエトキシシラン4.1%、メチレン−ビス
−ジフェニルジイソシアネート20.4%、および触媒量の第三アミンとジブチ
ルスズジラウレートから製造することが可能である。
【0045】 着色層および結合剤層は、充填剤、安定剤(例えば、熱安定剤およびヒンダー
ドフェノールなどの酸化防止剤およびヒンダードアミンなどの光安定剤、または
紫外線安定剤)、難燃剤、流れ調整剤(例えば、フルオロカーボンまたはシリコ
ーンなどの界面活性剤)、可塑剤、およびエラストマーなどの他の成分を含有し
てもよい。耐洗濯性に悪影響を及ぼすものがあるため、かかる添加剤を選択する
際には注意を払うべきである。例えば、ピロリン酸メラミンなどの高レベルの難
燃剤は、洗濯後の物品の再帰反射性能に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0046】 本発明の露出レンズ再帰反射物品は、様々な望ましい特性を提供することがで
きる。この物品は、400カンデラ/ルクス/mの再帰反射性を有することが
可能であるが、物品は通常、以下に記載の再帰反射輝度手順により測定された、
少なくとも400カンデラ/ルクス/m、さらに好ましくは少なくとも450
カンデラ/ルクス/mの初期再帰反射性(洗濯前に測定された)を有し、以下
に記載の工業洗濯手順を25サイクル行った後に、少なくとも50%、さらに好
ましくは少なくとも60%の再帰反射輝度を保持する。
【0047】 本発明の露出レンズ再帰反射物品は、拡散光中で着色層の色を示すが、再帰反
射条件では、着色層の色をそれほど示さない。物品は、実施例に記載の色測定に
よって測定し、実施例に記載の工業洗濯手順の25サイクル後に、標準CIE1
931色度図で、x色座標もy色座標も0.010より多くは変化せず、Yは2
0%より多くは減少せず、さらに好ましくはxもyも0.0070より多くは変
化せず、Yは約10%より多くは減少せず、最も好ましくは好ましくはxもyも
0.005よりも多くは変化せず、Yは約5%よりも多くは減少しないような保
色性を有することが好ましい。この色測定は、国際照明委員会(CIE)によっ
て開発されたものであり、そのそれぞれが可視スペクトルの波長の関数として変
化する三原色の組み合わせとして、すべての色を表すことが可能であるという事
実に基づいている。特定の色に合わせることが必要とされる色度図のx、yおよ
びz座標によって、客観的に色を規定することが可能である。X、YおよびZ値
は、CIEx、yおよびz座標を有する色の量の指標であり、式:Y=y(X+
Y+Z)、X=x(X+Y+Z)、およびZ=z(X+Y+Z)によって定義さ
れる。x+y+z=1であるので、前述の式にY/y=(X+Y+Z)を代入す
ることによって、x、yおよびYによって、色(彩度と共に)を完全に定義でき
ることが示される。CIE表色系は、Wyszecki and Stiles
著,Color Science,2nd ed.,John Wiley &
Sons,1982年;Judd著,Color in Business,
Science,and Industry,John Wiley & So
ns,1952年などの参考文献に記載されている。
【0048】 図2に示す移送物品30を最初に形成することによって、再帰反射物品10を
製造することができる。移動物品30を製造する際には、結合剤層14中に、多
数の微小球12を部分的に埋め込む。所望の仮の配置で、最初にキャリアウェブ
32上に微小球12を瀑落することによって、これを達成することができる。微
小球12は、キャリア32上にできるだけ密に充填することが好ましく、印刷、
スクリーニング、カスケーディングなどの従来の方法によって、または熱缶ロー
ルを用いて配置することが可能である。微小球12は通常、微小球直径の約30
〜60%までキャリア12中に部分的に埋め込む。キャリアウェブ32中に埋め
込まれていない微小球部分は、順番に、着色層、鏡面反射層、および結合剤層を
続いて受け入れることができるようにウェブから突出している。
【0049】 キャリアウェブ32は、紙シート36上に熱軟化性ポリマー層34含むことが
可能である。キャリアウェブ24に用いる有用なポリマー層34の例には:ポリ
塩化ビニル;ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリブチレンなどのポリオレ
フィン;ポリエステル等が含まれる。キャリアウェブに微小球を被着する他の記
述については、米国特許第4,763,985号;同第5,128,804号;
同第5,200,262号を参照のこと。
【0050】 ポリマー層34は、所望の配列で微小球12を保持する。キャリアウェブ32
および微小球12の特性に一部応じて、所望のキャリア剥離特性を達成するため
に、選択された剥離剤または接着促進剤を被着することによって、キャリア32
および/または微小球12の状態を整えることが望ましい場合がある。
【0051】 仮のキャリア24中に微小球を部分的に埋め込んだ後、微小球の露出部分上に
着色層を配置する。ポリマー、オリゴマーまたはモノマーを適切な化学反応性染
料と反応させることによって、着色層18を製造することができる。例えば、微
小球の突出部分上にプレポリマー成分と反応性染料との溶液を被着することによ
り、これを達成することが可能である。微小球への付着力を高めるために、カッ
プリング剤(通常、シラン)を添加してもよい。溶液を塗布した後、一部のみ硬
化することが好ましく、微小球がキャリア32から突出する側の着色層18に反
射層16を被着する。次いで、結合剤層成分と任意のシランカップリング剤との
溶液を、反射層16上に被着することができる。次いで、結合剤層14および着
色層18を共に完全に硬化させて、再帰反射物品を形成することが好ましい。硬
化前に、結合剤層組成物に支持体20をはめ込むことが好ましい。反射層16の
反対側にある結合剤層14に、支持体20を固定する。代替方法としては、布を
使用しない場合、接着剤を結合剤層14に(または硬化前に結合剤層組成物に)
被着することが可能である。
【0052】 ポリイソシアネートと反応させる場合には、染料化合物の反応性官能基は、ヒ
ドロキシル基、アミン基、および/またはチオール基を含む。向上した色および
再帰反射耐久性特性を有する再帰反射物品を、イシシアネート、ヒドロキシル官
能性反応性染料およびイソシアナトシランとVitel 3550(登録商標)
などのポリエステル樹脂とを反応させることによって得ることができる。反応性
染料とイソシアネートがポリエステル樹脂と反応して、硬化された層中に着色架
橋ポリマーを形成する。イソシアナトシランは微小球表面に結合し、ポリマーと
反応して、このように透明な微小球を着色層に結合させる。反射層が銀である場
合には、メルカプトシランを添加して、腐食を低減し、銀層表面を安定化するこ
とができる。米国特許第4,645,714号および同第5,008,153号
を参照のこと。
【0053】 反射層および結合剤層を被着する前に、着色層を完全に形成することができる
が、結合剤層と同時に着色層を硬化させることが最も良いことが発見されている
。というのは、向上した耐洗濯性は一般的に、かかる手順を用いて得られるから
である。
【0054】 縫製などの機械的方法を用いて、本発明の再帰反射物品をさらに支持体に被着
する(図示せず)ことが可能である。しかしながら、用途によっては、接着剤層
によって物品を支持体に固定する(図示せず)ことが望ましい場合もある。接着
剤層は、例えば感圧性接着剤、加熱活性化接着剤、または紫外線放射活性化接着
剤であることが可能である。
【0055】 再帰反射物品を支持する支持体は、衣料品外面上に位置することが可能であり
、人が衣料を通常の向きで着用する際に再帰反射物品を表示することが可能とな
る。支持体は、例えば:木綿布地などの織布または不織布;ナイロン、オレフィ
ン、ポリエステル、セルロース、ウレタン、ビニル、アクリル、ゴムを含む高分
子層;革等である。
【0056】 露出レンズ再帰反射物品を製造する代替技術は、Nellessen他による
米国特許第3,420,597号に記載されている。
【0057】 図3には、通常幅1〜3インチの細長いシートまたはストリップ状の再帰反射
物品42を表示する安全ベスト40を図示する。再帰反射ストリップは、Bin
ghamによる米国特許第4,533,592号およびLightle他による
米国特許出願第09/140,083号に記載の蛍光ストリップにより縁取るこ
とが可能である。安全ベストは、近づいてくるドライバーに対する視認性を高め
るために、道路工事作業員が着用することが多い。これらの種類ベストは汚れる
ことが多く、このため再帰反射物品は、ベストを多数回再使用できるように、過
酷な洗濯条件に耐えることができることが必要とされる。
【0058】 安全ベスト40は説明のために選んだけれども、本発明の衣料品は、多様な形
をとって現れることが可能である。本明細書において用いられる用語としての「
衣料品」は、人が着用または身につけるべくサイズが決められ設計されている着
用衣類の洗濯可能品を意味する。本発明の再帰反射物品を目立たせることができ
る衣料品の他の例には、シャツ、セーター、ジャケット(例えば、消防士のジャ
ケット)、コート、パンツ、靴、靴下、手袋、ベルト、帽子、スーツ、ワンピー
ス衣類、バッグ、背負い袋などが挙げられる。
【0059】 本発明の利点、他の特性および詳細を以下の実施例においてさらに説明する。
しかし、実施例はこの目的に役立つ一方で、用いられる特定の原料と量および他
の条件が、本発明の範囲を不当に限定するように解釈されるべきではないことは
明示的に理解されるべきである。開示のために選択された実施例は、本発明の好
ましい実施形態を製造する方法および物品が一般に役割を果たすことができる方
法の単なる説明例にすぎない。
【0060】 実施例 実施例において以下の試験および手順を用いた。
【0061】 工業洗濯手順(Industrial Laundering Procedu
re) 再帰反射物品が被着されている布地片を洗浄し乾燥することにより工業洗濯耐
久性を評価した。洗浄および乾燥の組み合わせシーケンスをサイクルと呼ぶ。ひ
どく汚れた着色布地に関するプログラムno.7に準拠して、ペレリンミルナー
(Pellerin Milnor Corp.)製のMilnor Syst
em 7 Washing Machine Model 30015M4Gを
用いてサンプルを洗浄した。布地は100%木綿タオルであり、再帰反射物品を
縫い合わせによって布地に固定した。布地に固定されたサイズ約5X15センチ
メートルの本発明の再帰反射物品数個(代表的には約5個)を有する1〜4つの
布地片を含む28ポンドの装填量を作るために十分な布地(約45センチメート
ル(cm)X75cm)の片(約80個)を洗濯機に投入した。
【0062】 用いられたクリーニング剤は、約10重量%の水酸化カリウム、25重量%の
クエン酸カリウムおよび2重量%のエトキシ化ラウリルアルコール(本発明者ら
は残りの内容物を知らない)を含有するLever Tech Ultra(サ
ウスカロライナ州ノースチャールストンのレバーインダストリアル(Lever
Industrial)製)洗剤90mlおよび20重量%の水酸化ナトリウ
ム(本発明者らは残りの内容物を知らない)を含有するLever Tech
Booster(これもレバーインダストリアル(Lever Industr
ial)製のpHビルダー)120mlであった。プログラムNo.7において
、サイクルの洗浄部分を完了させるために以下の工程を行う。
【0063】
【表1】 *:およその充填時間を含む合計時間(分)
【0064】 洗浄工程において、高温水(80℃で68リットル)およびクリーニング剤を攪
拌下で機械洗浄バスケットに導入する。フラッシュ工程において、クリーニング
剤を含有する同量の古い水を排出した後、新しい高温水(80℃で68リットル
)を洗浄バスケットに添加する。
【0065】 水が冷たくなる以外、リンス工程は、フラッシュ工程と本質的に同じである。
第1リンスでは、水は約80℃であり、第2リンス(分割リンス)では、水は約
46℃であり、最終の低温リンスでは、水は約18℃である。フラッシュおよび
リンス工程中、洗浄バスケットを攪拌する。水を搾り取る工程では、機械を高速
スピンサイクルにかけ、洗浄済みサンプルから水を除去する。洗浄後ではあるが
、再帰反射性試験前に、約30〜35分間の標準設定で140°F(60℃)に
て、Maytag(登録商標)家庭用乾燥機内でサンプルを乾燥させて、工業洗
濯手順サイクルを完了した。指定回数のサイクル後に、サンプルそれぞれの中心
部における再帰反射輝度を決定した。
【0066】 再帰反射輝度 「Standard Test Method for Coefficie
nt of Retroreflection of Retroreflec
tive Sheeting」というタイトルのASTM試験規格E−810−
94に従って、0.2度の観察角および−4度の照射角を用いて、再帰反射輝度
を測定した。再帰反射輝度は、カンデラ/ルクス/平方メートル(m)の単位
で再帰反射係数として記録する。
【0067】 色測定手順 0/45度配置によるD65光源を用いたHunter LabScan色測
定装置を用いて、ASTM E308に記載のようにCIE色座標を測定した。
0/45度という用語は、照明光源が表面に対して垂直から約0度の角度で表面
において光っており、表面に対して垂直から約45度の角度で見ることによって
、色測定を行うことを意味する。直径2.5センチメートル(1インチ)を有す
る円形サンプルで色測定を行った。
【0068】
【表2】
【0069】 実施例1 米国特許第5,474,827号に記載の手法で、仮の微小球キャリアを調製
した。紙基材上に配置されたポリエチレン層上に、屈折率約1.9および直径範
囲40〜90マイクロメートルを有するガラス微小球を、微小球の最密充填を促
進する手法で瀑落した。ポリエチレン層を加熱し、微小球直径の半分未満の深さ
まで、ポリエチレン中に微小球を沈め、ポリエチレンの表面上に微小球の一部が
露出した状態にした。
【0070】 以下の成分を組み合わせ、均一な溶液が得られるまで混合することによって、
着色層コーティング溶液を調製した。 メチルエチルケトン:1056.25重量部 トルエン:56.25重量部 Vitel(登録商標)3550ポリエステル樹脂:112.5重量部 A−1310イソシアナトシラン:5重量部 CB−75イソシアネート:9.1重量部 A−189メルカプトシラン:0.651重量部 Milliken Reactint(登録商標)X64赤色染料:3重量部
【0071】 間隙75マイクロメートル(0.003インチ)に設定した計量棒を有するバ
ーコーターを用いて、着色層コーティング溶液をキャリアの微小球上にコーティ
ングした。最初に2分間、65.5℃(150°F)まで強制空気加熱し、次に
82℃(180°F)で4分間強制空気加熱することによって、そのコーティン
グを乾燥させた。次いで、厚さ85ナノメートルを有する、蒸着された銀の層で
、その乾燥した着色層を48時間以内にコーティングした。蒸着コーティングは
、蒸発による従来の蒸着技術を用いて蒸着チャンバ内で行った。
【0072】 以下の成分を組み合わせ、均一な溶液が得られるまで混合することによって、
結合剤層コーティング溶液を調製した。 メチルエチルケトン:25重量部 トルエン:25重量部 Vitel(登録商標)3550ポリエステル樹脂:50重量部 A−1310 A−1310イソシアナトシラン:2重量部 CB−75イソシアネート:3重量部 A−189メルカプトシラン:0.25重量部 アルミニウムフレーク:0.4重量部 DMDEE触媒:0.025重量部
【0073】 銀の層表面上の間隙を200マイクロメートル(0.009インチ)に設定し
た計量棒を有する、手で被着する実験用バーコーターを用いて、結合剤層コーテ
ィング溶液を銀の層上に被着することによって、真空蒸着した銀の層上に結合剤
層を形成した。コーティングした層を65.5℃(150°F)で15秒間乾燥
させて、一部乾燥した層を形成した。Milliken社から市販のポリエステ
ル100%の布地を、一部乾燥したコーティング上に重ねた。組み合わせたコー
ティングおよび布地を、最初は65.5℃(150°F)で1分間、続いて10
7℃(225°F)で5分間、熱風にさらすことによって、さらに乾燥を行った
。試験前にサンプルを室温で数週間放置することによって、サンプルの最終硬化
を行った。試験を行う直前に、ポリエチレンキャリア層を除去して、微小球のコ
ーティングしていない面を露出した。
【0074】 通常の周辺光条件下で見た場合、得られたサンプルは薄いピンク色を示し、再
帰反射された光の明るいビームで見た場合には、サンプルは明るい銀色を示した
。工業洗濯手順に記載のMilnor工業用洗濯機で25回の洗濯サイクルにか
ける前および後に、色および再帰反射輝度を測定した。所定の工業洗濯を25サ
イクル行う前および行った後に得られた再帰反射輝度は以下のとおりである: 洗濯前:486カンデラ/ルクス/m 洗濯後:328カンデラ/ルクス/m
【0075】 このように、物品は、25回の工業洗濯サイクル後に、67%の再帰反射輝度
を保持した。
【0076】 洗濯前および後のCIE色座標は以下のとおりである。
【0077】
【表3】
【0078】 このように25回の工業洗濯後に、物品は、x座標値およびy座標値がそれぞ
れ0.005未満変化し、Yが3.5未満変化するような保色性を有した。した
がって、色相は実質的には同一のままであったが、彩度は20%未満低減した。
【0079】 実施例2 以下の成分を組み合わせ、均一な溶液が得られるまで混合することによって、
着色コーティング溶液を調製した: メチルエチルケトン:1690.00重量部 Vitel(登録商標)3550ポリエステル樹脂:350.00重量部 A−1310イソシアナトシラン:4.25重量部 CB−75イソシアネート:14.00重量部 A−189メルカプトシラン:1.00重量部 Milliken X96橙色染料:0.60重量部 Milliken X15黄色染料:1.25重量部
【0080】 銀の層表面上の間隙を75マイクロメートル(0.003インチ)に設定した
計量棒を有するバーコーターを用いて、実施例1に記載のように調製したキャリ
ア中に部分的に埋め込まれた微小球上に、着色層コーティング溶液をコーティン
グした。最初に2分間、65.5℃(150°F)まで空気加熱し、次に82℃
(180°F)で4分間空気加熱することによって、コーティングを乾燥させた
。次いで、厚さ85ナノメートルを有する、蒸着された銀の層で、その乾燥した
着色層を48時間以内にコーティングした。
【0081】 以下の成分を組み合わせ、均一な溶液が得られるまで混合することによって、
結合剤層コーティング溶液を調製した: メチルエチルケトン:25重量部 トルエン:25重量部 Vitel(登録商標)3550ポリエステル樹脂:50重量部 A−1310イソシアナトシラン:2重量部 CB−75イソシアネート:3重量部 A−189メルカプトシラン:0.25重量部 アルミニウムフレーク:0.4重量部 DMDEE触媒:0.025重量部
【0082】 銀の層表面上の間隙を200マイクロメートル(0.009インチ)に設定し
た計量棒を有する、手で被着する実験用バーコーターを用いて、結合剤層コーテ
ィング溶液を銀の層上に被着することによって、真空蒸着した銀の層上に結合剤
層を形成した。コーティングした層を65.5℃(150°F)で15秒間乾燥
させて、一部乾燥した層を形成した。Milliken社から市販のポリエステ
ル100%の布地を、一部乾燥したコーティング上に重ねた。組み合わせたコー
ティングおよび布地を、最初は65.5℃(150°F)で1分間、続いて10
7℃(225°F)で5分間熱風にさらすことによって、さらに乾燥を行った。
試験前にサンプルを室温で数週間放置することによって、サンプルの最終硬化を
行った。試験を行う直前に、ポリエチレンキャリア層を除去して、微小球のコー
ティングしていない面を露出した。
【0083】 通常の周辺光条件下で見た場合、得られたサンプルは薄く茶色がかった金色を
示し、再帰反射された光の明るいビームで見た場合には、サンプルは明るい銀色
を示した。工業洗濯手順に記載のMilnor工業用洗濯機で25回の洗浄サイ
クルにかける前および後に、色および再帰反射輝度を測定した。所定の工業洗濯
を25サイクル行う前および行った後に得られた再帰反射輝度は以下のとおりで
ある: 洗濯前:668カンデラ/ルクス/m 洗濯後:388カンデラ/ルクス/m
【0084】 このように、物品は、25回の工業洗濯サイクルの後に、58%の再帰反射輝
度を保持した。
【0085】 洗濯前および後のCIE色座標は以下のとおりである。
【0086】
【表4】
【0087】 このように25回の工業洗濯後に、物品は、x座標値およびy座標値がそれぞ
れ0.005未満変化し、Yが1.4未満変化するような保色性を有した。した
がって、色相は実質的には同一のままであったが、彩度は約5%低減した。
【0088】 上記すべての特許および特許出願の開示内容を、あたかもすべて転載したかの
ごとく本明細書に参照として組み込む。発明の名称が「Retroreflec
tive Article Having A Colored Layer
Containing Reflective Flakes And A D
ye Covalently Bonded To A Polymer」であ
る、Flemingによる、共出願された米国特許出願第09/335,068
号もまた、全体として本明細書中に参照として組み込む。
【0089】 本発明は、上述していない項目または要素が全く無い状態で、適切に実施する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による露出レンズ再帰反射物品10の断面図である。
【図2】 本発明による再帰反射物品10を含む移送物品30を示す。
【図3】 本発明による再帰反射物品10を表示する衣料品40を示す。 図1〜3は、本発明の物品の概略図であり、縮図ではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 2H042 EA07 EA14 EA15 EA21 4F100 AB10C AB11D AB21C AB24C AG00B AK01D AK03A AK04A AK15A AK25A AK35A AK41A AK41D AK45A AK46A AK51A AK53A AK54A AR00B BA04 BA07 BA10A BA10C CA13D CB00A DE04B EH66C GB72 GB90 JK15C JL10D JL11A JN00B JN01B JN06C YY00A

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)結合剤層と, (b)前記結合剤層に部分的に埋め込まれた光学エレメント層と、 (c)前記光学エレメント層の裏に機能的に位置する反射層と、 (d)ポリマーに共有結合された染料を含む着色層と を含み、 前記着色層が前記光学エレメント層と前記反射層との間に配置された、露出レン
    ズ再帰反射物品。
  2. 【請求項2】 前記光学エレメントが光透過性微小球であり、前記着色層は
    微小球の露出表面に近いほうが厚く、 前記物品は、拡散光で着色層の色を示すが、再帰反射条件では、相対的にそれ
    ほど着色層の色を示さない、請求項1に記載の露出レンズ再帰反射物品。
  3. 【請求項3】 前記光学エレメントが光透過性微小球である、請求項1また
    は2に記載の露出レンズ再帰反射物品。
  4. 【請求項4】 前記着色層がシランカップリング剤をさらに含む、請求項1
    から3のいずれか一項に記載の露出レンズ再帰反射物品。
  5. 【請求項5】 前記着色層が、前記ポリマー、前記染料、および前記シラン
    カップリング剤から本質的になり、顔料を含有しない、請求項1から4のいずれ
    か一項に記載の露出レンズ再帰反射物品。
  6. 【請求項6】 前記ポリマーがポリエステルを含み、前記反射層が、アルミ
    ニウムまたは銀またはスズを含む蒸着された鏡面反射性金属層である、請求項1
    から5のいずれか一項に記載の露出レンズ再帰反射物品。
  7. 【請求項7】 前記結合剤層が、ウレタン、エステル、エーテル、尿素、エ
    ポキシ、カーボネート、アクリレート、アクリル、オレフィン、塩化ビニル、ア
    ミド、アルキドおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される単量体単位
    から製造されるポリマー材料を含み、前記結合剤層が、平均厚約50〜150マ
    イクロメートルを有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の露出レンズ再
    帰反射物品。
  8. 【請求項8】 工業洗濯手順を25回行った後に、標準CIE1931色度
    図において、x色座標もy色座標も0.010より多くは変化せず、Yの減少は
    20%以下である、請求項1から7のいずれか一項に記載の露出レンズ再帰反射
    物品。
  9. 【請求項9】 前記着色層が、ポリマー、オリゴマー、またはモノマーを化
    学反応性染料と反応させることを含む方法によって製造される、請求項1から8
    のいずれか一項に記載の露出レンズ再帰反射物品。
  10. 【請求項10】 前記光学エレメントが光透過性微小球であり、前記第1着
    色層と前記反射層との間に配置された第2着色層をさらに含み、 前記第1着色層および前記第2着色層の色が異なり、 前記第1着色層が判読可能な文字またはグラフィックスとしての形状をとり、
    前記第2着色層が前記判読可能な文字またはグラフィックスの背景色を備える、
    請求項1に記載の露出レンズ再帰反射物品。
  11. 【請求項11】 前記再帰反射物品が、衣料品の外面に固定される、請求項
    1から10のいずれか一項に記載の露出レンズ再帰反射物品を含む衣料品。
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