JP5882900B2 - 高入射角で再帰反射率が低減される再帰反射性シート及びナンバープレート - Google Patents

高入射角で再帰反射率が低減される再帰反射性シート及びナンバープレート Download PDF

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Description

本発明は全般に、高入射角での再帰反射率が低減されるミクロスフィア系再帰反射性シート、そのような再帰反射性シートを含むナンバープレート、及びそのようなナンバープレートを読み取ることができる自動ナンバープレート読み取りシステムに関連する。
再帰反射性材料は、その材料への入射光を、元の光源に向かって戻す向け直すことができる能力によって特徴付けられる。この特性は、様々な交通安全用途及び個人安全用途に、再帰反射性シートの幅広い利用をもたらしている。再帰反射性シートは、例えば道路標識、バリケード、ナンバープレート、舗装マーカー及びマーキングテープ、並びに車両及び衣服用の再帰反射性テープなど、様々な物品に広く採用されている。
再帰反射性シートにおいて知られている2つの既知のタイプは、キューブコーナーシート及びミクロスフィア系シートである。キューブコーナー再帰反射性シート(時に「プリズム」シートと呼ばれる)は、通常実質的に平らな第1の表面と、複数の幾何構造体を備える第2の構造化表面と、を有する薄い透明層を備え、その構造体の一部又は全部は、キューブコーナー素子として構成される3つの反射面を備える。
ミクロスフィア系シート(時に「ビーズ型」シートと呼ばれる)は、通常は少なくとも部分的に結合剤層に埋め込まれ、付属の正反射又は拡散反射材料(例えば、顔料粒子、金属フレーク、又は蒸着コーティングなど)を有する、多数のミクロスフィアを使用して、入射光を再帰反射する。ビーズ型再帰反射体は対称的形状を有しているため、ミクロスフィア系シートは、向きにかかわらず、すなわちシートの表面に垂直な軸を中心にして回転させても、同じ全光再帰反射性能を示す。このため、そのようなミクロスフィア系シートは、シートが表面に置かれる向きに対して比較的低い感受性を有する。しかし、概してそのようなシートは、キューブコーナーシートよりも低い再帰反射性効率を有する。
様々なタイプのミクロスフィア系シートが知られている。例えば、米国特許第2,407,680号(Palmquist)は、「日中はある色の塗料で連続的にコーティングされているように見え、夜間には...別の色の鮮やかな塗料で連続的にコーティングされているように見える、反射体構造」(第13段、57〜60行目)について記述している。本開示の図1は、米国特許第2,407,680号の図6である。本開示の図1に示すように、先行技術のミクロスフィア系再帰反射性シート40は、光反射面を有する平坦な背面反射体31と、平坦な背面反射体31に取り付けられ、かつ透明結合剤層33に結合されている透明なスペーサーフィルム32と、を含む。透明なミクロスフィア34の層が、透明な結合剤層33に少なくとも部分的に埋め込まれており、その結果、ミクロスフィアの裏側の端は、スペーサーフィルム32に接触しているか又は非常に近接しており、ミクロスフィアの表側の端は、結合剤層33を越えて突出している。スペーサーフィルム32及び結合剤層33は合わせて、ミクロスフィアを、固定位置に、かつ背面反射体31に対して間隔のあいた関係に保持する、マトリックスを構成する。着色された不透明なバリア層35が、隣接するミクロスフィアの側面の間に配置されている。ミクロスフィアの前表面は、日中の拡散光によって可視性であり、再帰反射性シートの日中の外観を決定する。再帰反射性シートの夜間の外観は、背面反射体によって決定される。
米国特許第3,758,193号(Tung)は、赤外光を反射する様々なミクロスフィア系再帰反射性シートについて記述している。本開示の図2は、米国特許第3,758,193号の図1である。本開示の図2に示すように、先行技術の再帰反射性シート10は、ミクロスフィア系シート12上にコーティングされた赤外線透過性で可視光吸収性の層11を含む。ミクロスフィア系シート12は、支持層13、支持層13に部分的に埋め込まれた視覚的に透明な球形ガラスビーズ14の層、ビーズ14を介して放射線を返す反射性表面を提供するための、ガラスビーズ14の裏側の端を覆う反射層15(例えばアルミニウム)、並びに視覚的に透明な外側層16を含む。
本開示の図2Bは、米国特許第3,758,193号(Tung)の図2である。本開示の図2Bに示すように、先行技術の再帰反射性シート19は、赤外放射線を透過させ可視放射線を吸収する材料を含んだ、赤外線透過性で可視放射線吸収性の層20を含む。図2Bに示されている実施において、赤外線透過性で可視放射線吸収性の層20は、顔料粒子25を含む。赤外線透過性で可視放射線吸収性の層20は、視覚的に透明なガラスビーズ21と反射層22(例えばアルミニウム)との間に配置され、ガラスビーズ21の裏側の端を覆うことによって、ガラスビーズ21を介して放射線を返す反射性表面を提供する。図3に示すように、ガラスビーズ21は、赤外線透過性で可視放射線吸収性の層20内に少なくとも部分的に埋め込まれている。反射層22は支持層23に隣接しており、ガラスビーズ21は外側層24で覆われている。
米国特許第7,387,393号(Reichら)(特開2007−171956号公報に対応)は、再帰反射性基材上に赤外線遮断材料を含んだ低視認性の再帰反射性ビジュアルタグについて記述している。少なくともいくつかの実施形態において、この赤外線遮断材料は、低視認性の再帰反射性ビジュアルタグが赤外光源によって照らされたときに赤外線カメラによって認識可能なパターンを形成する。
米国特許第4,082,426号(Brown)(特開昭53−68596号公報に対応)は、シートに垂直の位置からの再帰反射観測条件でシートを見たときには視認されないが、角度をつけた再帰反射観測条件でシートを見たときには視認されるようなマーキングを含むミクロスフィア系再帰反射性シートについて記述している。この効果を達成させるためには、画像領域の再帰反射が低減される。本開示の図3は、米国特許第4,082,426号(Brown)の図1である。本開示の図3に示すように、再帰反射性シート60は、トップ層61と、透明な結合剤層63に支持されている透明な球形ビーズ62(例えばガラスミクロスフィア)の層と、ビーズ62の裏側の端にコーティングされ、ビーズ62の裏側の端の曲面にあわせて全体的に輪郭が形成されているスペーサー層64と、スペーサー層64の上にコーティングされている画像層65と、スペーサー層64の一部及び画像層65に隣接している鏡面反射層66と、裏層67(例えば、鏡面反射層66を保護する接着性又はその他の高分子材料の層が、シート60の基材への付着手段を提供し、及び/又はシート60に強度をもたらす)と、を含む。
欧州特許出願第0416742号(特開平03−75996号公報に対応)は、近赤外線スペクトルにおいて選択的に吸収性又は透過性である材料を含むナンバープレートについて記述している。これによって、ナンバープレートを異なるスペクトル範囲で観測したときに、異なる画像が現われる。少なくともいくつかの実施形態において、赤外線吸収性材料は、英数字又は記号を形成する。
近年では、ミクロスフィア系再帰反射性シートの使用は、ナンバープレートにおける利用について研究されている。しかしながら、少なくともいくつかの場合において、ミクロスフィア系再帰反射性シートを使用すると、再帰反射性ナンバープレートを、自動ナンバープレート読み取り(「ALPR」)システムで画像化した場合に、不良な視認性がもたらされ、ハレーション(現像した写真画像において、望ましい境界線を越えて光が広がること)によりナンバープレート上の文字を読むことができなくなる。
ALPRシステムは、電子システムを使用して、車両を検出及び識別する。ALPRの代表的な利用には、例えば自動料金徴収、交通法規執行、犯罪に関連する車両の捜索、及び施設アクセス管理が挙げられる。ALPRシステムの1つの利点は、ほぼ普遍的に使用することができる点であるが、これは、世界のほぼ全ての地域で、視覚的に識別可能な情報を有するナンバープレートを車両が保持することが義務付けられているからである。しかしながら、ビジュアルタグを識別する作業は、複雑であり得る。例えば、ALPRシステムの読み取り精度は、読み取り装置によって評価される際の撮像画像の品質に大きく依存する。既存のシステムでは、タグと複雑な背景との区別、及び様々な照明の取扱いが困難である。1つの代表的なALPRシステムが、米国特許第7,387,393号(Reichら)(特開2007−171956号公報に対応)に記述されている。ALPRシステムは、典型的に、赤外線カメラと、ナンバープレートに入射する光線を発する赤外光源と、を使用する。多くのALPRシステムにおいて、この赤外線カメラ及び/又は赤外光源は、道路の上又は道路の近くに所在する。したがって、カメラ及び/又は光源から発せられた赤外光は、高い入射角でナンバープレートに入射する。
本発明者らは、ナンバープレートに使用することができ、ALPRシステムによって正確に読み取り及び/又は検出することができる、ミクロスフィア系再帰反射性シートの必要性を認識した。本発明者らはまた、ALPRシステムが読み取り可能な、ナンバープレートに使用するのに望ましい高入射角での再帰反射率の低減をもたらすミクロスフィア系再帰反射性シートは、現在知られていないことを認識した。本発明者らはまた、高入射角の赤外光入射において低減された再帰反射率を呈し、垂直付近の入射角からの可視光入射において実質的に影響を受けない再帰反射率を呈するミクロスフィア系再帰反射性シートは、現在知られていないことを認識した。これらの性質は、ALPRシステムによって読み取り可能なナンバープレートに使用するのに好適な再帰反射性シートに望ましい。本発明者らはまた、ミクロスフィア系再帰反射性シートに赤外線を吸収又は散乱する材料を含めることにより、上述のタイプの再帰反射性シートを作製することが可能であることを認識した。
本出願の1つの目的は、ナンバープレートに使用することができ、ALPRシステムによって正確に読み取り及び/又は検出されることができる、再帰反射性シートを提供することである。本発明の別の目的は、高入射角での再帰反射率の低減をもたらすミクロスフィア系再帰反射性シートを作製することである。本出願の別の目的は、高入射角の赤外光入射において低減された再帰反射率を呈し、垂直付近の入射角からの可視光入射において実質的に影響を受けない再帰反射率を呈する、ミクロスフィア系再帰反射性シートを作製することである。
本出願の代表的な一実施形態は、結合剤層と、その結合剤層に少なくとも部分的に埋め込まれているミクロスフィアレンズと、スペーサー層と、そのスペーサー層に隣接する反射体層と、赤外線非透過性材料と、を含む。この赤外線非透過性材料は、例えば、結合剤層内にあっても別個の赤外線非透過性材料層内にあってもよい。再帰反射性シートは、ミクロスフィア密封型、ミクロスフィアカプセル封入型、又はミクロスフィア露出型であり得る。
本出願の代表的な別の一実施形態は、ビーズ結合層と、そのビーズ結合層に少なくとも部分的に埋め込まれているミクロスフィアレンズと、スペーサー層と、そのスペーサー層に隣接する反射体層と、そのスペーサー層と反射体層との間に配置されている赤外線非透過性層と、を含む、再帰反射性シートを提供する。
本出願の別の代表的な一実施形態は、保護層と、赤外線非透過性材料を含むビーズ結合層と、ビーズ結合層に少なくとも部分的に埋め込まれているミクロスフィアレンズと、可視光に対して透明であり、かつミクロスフィアレンズの背面にあわせて全体的に輪郭が形成されているスペーサー層と、スペーサー層の背面を被覆する反射体層と、を含む、再帰反射性シートを提供する。
本出願の代表的な別の一実施形態は、上述の任意の再帰反射性シートを利用するナンバープレートを提供する。
本出願の代表的な別の一実施形態は、上述の任意の再帰反射性シートを利用するナンバープレートと、ナンバープレートに光を当てる光源と、ナンバープレートの写真を撮影することができる装置と、を含む、ALPRシステムを提供する。
先行技術のミクロスフィア系再帰反射性材料。 別の先行技術のミクロスフィア系再帰反射性材料。 別の先行技術のミクロスフィア系再帰反射性材料。 別の先行技術のミクロスフィア系再帰反射性材料。 本開示による再帰反射性シートの一実施形態の断面図。 本開示による再帰反射性シートの別の一実施形態の断面図。 本開示による再帰反射性シートの別の一実施形態の断面図。 本開示による再帰反射性シートの別の一実施形態の断面図。 本開示による再帰反射性シートの別の一実施形態の断面図。 本開示による再帰反射性シートの別の一実施形態の断面図。 本開示による再帰反射性シートの別の一実施形態の断面図。 本開示による再帰反射性シートサンプルの可視光及び赤外線再帰反射率を評価するために使用される装置の概略図。 本開示による再帰反射性シートの別の一実施形態の断面図。 先行技術の再帰反射性シートの断面図。
本出願は、高入射角での再帰反射率が低減されるミクロスフィア系再帰反射性シートについて記述する。本出願は更に、高入射角の赤外光入射において低減された再帰反射率を呈し、垂直付近の入射角の可視光入射においては実質的に無変化の再帰反射率を呈する、ミクロスフィア系再帰反射性シートについて記述する。そのような再帰反射性シートは、ナンバープレートに使用することができ、ALPRによって正確に読み取り及び/又は検出されることができる。本出願のミクロスフィア系再帰反射性シートは、再帰反射性シートを、(1)垂直方向の可視光によって照らされたときには明るく見えるようにし、(2)垂直からずれた角度の赤外光によって照らされたときには暗く見えるようにするような、赤外線吸収性又は散乱性材料を含む。高入射角の赤外光によって照らされたときに暗く見えることによって、再帰反射性シートを赤外線カメラで撮影したときのハレーションの発生が最小限に抑えられる。
本明細書で使用されるとき、用語「透明」とは、厚さ50μmで、望ましい波長の透過率が30%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上であることを示す。可視光透過率は、分光光度計を用いて測定することができる。
本出願の代表的な一実施形態を図4に示す。再帰反射性シート400は、保護層410と、ビーズ結合層420と、ビーズ結合層420に部分的に埋め込まれているミクロスフィアレンズ430(前面414及び背面416を有する)の層と、ミクロスフィアレンズ430の背面416にあわせて全体的に輪郭が形成されているスペーサー層440と、スペーサー層440に隣接する反射体層460と、スペーサー層440と反射体層460との間に配置されている赤外線非透過性層450と、を含む。赤外線非透過性層450は、開口部451を形成するよう、スペーサー層440と反射体層460との間に配置されている。開口部451は赤外線非透過性材料を含んでいないため、可視光470は、開口領域又は開口部451の反射体層460の表面で反射され得る。
可視光470が再帰反射性シート400に対して垂直方向から入射した場合、可視光470はミクロスフィアレンズ430を通過し、反射体層460によって反射され、元の光源に向け直される。赤外光480が高入射角(例えば、垂直付近から離れた入射角)で再帰反射性シート400に入射した場合、赤外光480はミクロスフィアレンズ430を通過し、赤外光480の少なくとも一部分が、赤外線非透過性層450によって吸収及び/又は散乱される。このようにして、赤外光の再帰反射率が低減又は抑制される。
当業者には、本開示の範囲から逸脱することなく、上述の代表的実施に多くの変更を行うことが可能であることが理解されよう。例えば、図4に示すミクロスフィアレンズ430の層は単層であるが、当業者には、ミクロスフィアレンズ430の層は、積層したミクロスフィア、異なる間隔をあけて配置されるミクロスフィア、異なる直径を有するミクロスフィア、及び同様物を含むことが可能であることが理解されよう。図4に示すスペーサー層440は、ミクロスフィアレンズ430の背面416にあわせて全体的に輪郭が形成されている。しかしながら、当業者には、このミクロスフィアの背面にあわせて全体的にあっているスペーサー層が、広角構造に一般に使用されることが理解されよう。本出願は、スペーサー層がミクロスフィアの背面に全体的にあっていないような狭角構造をも含むことも意図する。代わりに、スペーサー層は本質的に平坦である。図4は、ビーズ結合層420も含む。当業者には、レンズが密封されたミクロスフィア系再帰反射性シートは、ビーズ結合層を含まなくてもよいことが理解されよう。レンズがカプセル封入されたシートでは、典型的に1層だけが存在する。ビーズ又はミクロスフィアはスペーサー層内に埋め込まれ、空気界面に露出している。この構造の一例が、例えば米国特許第5,064,272号に記述されている。本出願に使用することができる少なくとも1つの代表的構造では、反射体は、焦点を調整するために、ミクロスフィアから間隔があいている(そして、ミクロスフィアに直接コーティングされない)。この場合、「結合剤フィルム」は実際には「スペースコーティング」となる。当業者には、このミクロスフィアが、図4に示すものとは違う深さでビーズ結合層420に部分的に埋め込むことが可能であることも理解されよう。加えて、赤外線非透過性層は、スペーサー層440の谷領域442部分にも、あるいはスペーサー層440の谷領域442部分にのみ、配置することができる。
また、いくつかの代表的な実施形態において、赤外線非透過性材料は、少なくともある程度、紫外線又は可視光非透過性でもあり得る。そのような場合、再帰反射性シートは、ある角度で紫外線又は可視光で照らしたときに、より暗く見える。この実施形態は、ALPRシステムが可視光カメラを含む場合に望ましいことがある。例えば、ブラジルでは、速度取締りカメラ又は信号取締りカメラは、写真撮影の際に紫外線又は可視光のフラッシュを発する。そのため、これらのシステムは、可視光下でナンバープレートを画像化する際、ハレーションの問題を呈することがある。少なくともある程度紫外線又は可視光非透過性である赤外線非透過性材料を含めることで、これらのハレーションの問題を低減又は最小限に抑えることができる。
図4の保護層410は、十分な耐候性及び成形性を有する任意の透明材料を含むことができる。保護層410に使用するための代表的な材料には、例えばポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、PVC樹脂、フッ素含有ポリマー、アイオノマー樹脂、及び同様物が挙げられる。保護層410は、好ましくは約10μm〜約200μm、より好ましくは約30μm〜約100μmの厚さを有する。染料又は顔料を保護層に追加することができる。
ビーズ結合層420は、十分な成形性を有する任意の透明樹脂を含み得る。ビーズ結合層420に使用する代表的な材料には、例えば、樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、及び同様物が挙げられる。ビーズ結合層420は、好ましくはビーズ寸法の約5%〜約95%、より好ましくはビーズ寸法の約20%〜約70%の厚さを有する。染料又は顔料をこのビーズ結合層に追加することができる。
ミクロスフィア430は、例えばガラスビーズであり得るが、光学的に透明な他の材料、例えば樹脂材料も使用することができる。ミクロスフィア430の屈折率は、例えば約2.2〜約2.3であり得る。図では、単層において同一の寸法を有するミクロスフィアレンズの完全に均一な配置を示しているが、本開示の効果が失われない限り、ミクロスフィアレンズの寸法は変えることができ、隣接するミクロスフィアレンズ間の距離も変えることができる。ミクロスフィアレンズの平均粒径は、レーザー回折散乱法を利用した粒径測定装置を用いて見出すことができる。
図4に示す具体的な実施形態において、スペーサー層440は、ミクロスフィアレンズ430の背面にあわせて全体的に輪郭が形成されている。スペーサー層440は、ミクロスフィアレンズの凹凸により、曲面を有している。スペーサー層440に使用するための代表的な材料には、例えばポリビニルブチラール樹脂、ブチル化メラミン樹脂、及び同様物が挙げられる。スペーサー層440は、好ましくは約5μm〜約30μm、より好ましくは約10μm〜約25μmの厚さを有する。当業者には、このミクロスフィアの背面にあわせて全体的に輪郭が形成されているスペーサー層が、狭角構造に一般に使用されることが理解されよう。本出願はまた、スペーサー層がミクロスフィアの背面にあっていないような広角構造を含むことを意図する。
反射体層460は、スペーサー層440及び赤外線非透過性層450に対して良好な接着を有するのが好ましい。反射体層460は、例えば金属蒸着を用いて形成することができる。アルミニウム、銀、又は同様物をこの金属として使用することができる。別の方法としては、反射体層460は、例えば米国特許第6,243,201号(Fleming)に記述されているように、ミクロスフィア上に配置された多層反射性コーティングを含み得る。反射体層460の厚さは、好ましくは約300〜約800オングストロームである。
赤外線非透過性層450は、赤外線非透過性材料を含む。本出願における用語「赤外線非透過性材料」とは、赤外線放射線を吸収又は散乱し、赤外線放射線を実質的に透過させない材料を指す。赤外線非透過性材料の赤外線透過比率は、その赤外線非透過性材料が所在する層の厚さにわたる赤外線非透過性材料の濃度及び分散に大きく依存する。例えば、図4に示す実施形態において、赤外線非透過性層450の赤外線透過比率は、赤外線非透過性層450の厚さにわたる赤外線非透過性材料の濃度及び分散に大きく依存する。赤外線放射線の赤外線透過率は、50%以下であり得、好ましくは10%以下である。
代表的な赤外線非透過性材料には、近赤外線放射線(例えば波長約760nm〜約1500nm)を吸収又は散乱する、近赤外線放射線吸収剤が挙げられる。赤外線放射線の透過率は、分光光度計を使用して測定することができる。赤外線非透過性の代表的な有機材料には、例えば、カーボンブラック、ポリメチン型化合物、ピリリウム型化合物、チオピリリウム型化合物、スクアリウム型化合物、クロコニウム型化合物、アズレニウム型化合物、フタロシアニン型化合物、テトラヒドロクロリン型化合物、ジチオール金属錯塩型化合物、ナフトキノン型化合物、アンチモナート型化合物、アントラキノン型化合物、トリフェニルメタン型化合物、アミニウム型化合物、ジモニウム型化合物、及び同様物が挙げられる。赤外線非透過性の代表的な無機材料には、例えば、酸化アンチモンスズ(ATO)、酸化インジウムスズ(ITO)、LaB、酸化スズ、酸化スズアンチモン、二酸化チタン、酸化鉄、アルミニウム、スズ−鉛合金、金、銀、及び同様物などの化合物が挙げられる。いくつかの代表的な実施形態では、赤外線反射剤の粉末が、樹脂内に分散される。
代替的な実施形態を、図5に示す。図5の再帰反射性シート500は、スペーサー層440と反射体層460との間に配置された赤外線非透過性層450中に赤外線非透過性材料を含めることに加えて、ビーズ結合層520が赤外線非透過性材料を含むことを除いて、再帰反射性シート400と実質的に同じである。赤外線非透過性層450だけでなく、ビーズ結合層520にも赤外線非透過性材料を含めることによって、赤外線の再帰反射率が更に低減される。具体的には、可視光570が再帰反射性シート500に対して垂直方向から入射した場合、可視光570はミクロスフィアレンズ430を通過し、反射体層460によって反射され、元の光源に向け直される。赤外光580が高入射角(例えば、垂直付近からずれた入射角)で再帰反射性シート500に入射した場合、赤外光580はミクロスフィアレンズ430を通過し、赤外光580の少なくとも一部分が、赤外線非透過性層450及びビーズ結合層420によって吸収及び/又は散乱される。このようにして、赤外光の再帰反射率が低減又は抑制される。
赤外線非透過性材料がビーズ結合層に含まれる場合、このビーズ結合層の厚さは、好ましくはミクロスフィアレンズの平均粒径の約1%〜約99%である。ビーズ結合層厚さが、ミクロスフィアレンズの平均粒径の1%未満であると、赤外線放射線は十分に吸収及び/又は散乱されることができない。更に、ビーズ結合層厚さがミクロスフィアレンズの平均粒径の99%を超えると、可視光の透過がほとんど遮断される。図5に示す実施形態において、ビーズ結合層520の赤外線透過比率は、ビーズ結合層520の厚さにわたる赤外線非透過性材料の濃度及び分散に大きく依存する。赤外線放射線の赤外線透過率は、50%以下であり得、好ましくは10%以下である。
図4及び図5に示す再帰反射性シートは、既知の方法によって製造することができる。代表的な一方法は、保護層として作用する剥離シートの上面に、透明な樹脂溶液を塗布することを伴う。次に、透明な樹脂溶液にミクロスフィアを分散又は滴下し、この透明な樹脂溶液を硬化させて、ビーズ結合層を形成する。代表的な透明樹脂には、例えば熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、及び溶媒に溶かした樹脂が挙げられる。ビーズ結合層を硬化させた後、スペーサー層を形成するための樹脂を、ミクロスフィアレンズの未被覆部分に塗布する。硬化したスペーサー層の厚さはほぼ均一であり、樹脂塗布条件は、スペーサー層が、ミクロスフィアレンズによって形成される凸面にほぼ平行になるように選択される。スペーサー層を形成する樹脂の粘度を調節することにより、スペーサー層は、ミクロスフィアレンズの単層の凸面にほぼ形状が追従するよう形成され得る。ビーズ結合層を形成するための樹脂及びスペーサー層を形成するための樹脂は、保護層の樹脂と同じであっても別の樹脂であってもよい。次に、赤外線非透過性層を含む樹脂を、スペーサーコーティング層に塗布する。塗布される樹脂の量又は赤外線非透過性層を形成する樹脂の粘度を調節することによって、開口部を形成する赤外線非透過性層をスペーサー層と反射体層との間に形成することができる。次に、この赤外線非透過性層を硬化させ、赤外線非透過性層に金属を真空蒸着することによって、反射体層を形成する。
本出願のシートを製造する別の方法は、例えば、特許第EP0795138号、PCT国際特許公開第WO2000/68714号、同第WO92/19994号(特開平06−507737号公報に対応)に記述されている。これらの参考文献は全般に、スラリータイプのシートの調製に関連する。そのようなシートは、良好な輝度及び外観を呈する。
別の一実施形態を、図6に示す。図6の再帰反射性シート600において、ビーズ結合層620は、可視光及び赤外光を吸収及び/又は散乱する赤外線非透過性材料と、保護層610と、ミクロスフィアレンズ630と、を含む。
別の一実施形態を、図7に示す。図7の再帰反射性シート700では、透明な樹脂層725が保護層710とミクロスフィアレンズ730との間に提供されており、これによりミクロスフィアレンズ730は、透明な樹脂層725に部分的に埋め込まれて配置されている。透明な樹脂層が提供される場合、この透明な樹脂層はビーズ結合層と共に、ミクロスフィアレンズを保持し得る。保護層とミクロスフィアレンズ730との間にあるビーズ結合層が厚い場合、直角方向からの可視光の再帰反射の低減程度が大きくなり、その結果、再帰反射性シート700は再帰反射体として使用できなくなる。
別の一実施形態を、図8に示す。図8の再帰反射性シート800は、保護層810と、赤外線非透過性材料を含むビーズ結合層820と、ビーズ結合層820に部分的に埋め込まれているミクロスフィアレンズ830と、可視光に対して透明であり、ミクロスフィアレンズ830の背面にあわせて全体的に輪郭が形成されているスペーサー層840と、スペーサー840に隣接する反射体層860と、を含む。用語「可視光に対して透明」とは、厚さ50μmにおいて、波長約400nm〜約800nmの可視光のピーク透過率が30%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上であることを示す。これらの様々な層は、上述の実施形態の層と同じ材料から、同じ手段で形成することができる。
別の一実施形態を、図9に示す。図9の再帰反射性シート900は、第1ビーズ結合層925と第2ビーズ結合層920の2つ別個の部分を有するビーズ結合層を含む。2つの部分からなるビーズ結合層は、例えば、上述のように形成されることができる、保護層910に塗布される赤外線非透過性材料を含む第1ビーズ結合層925を形成することによって製造することができる。第1ビーズ結合層925を形成するための樹脂を硬化させる前に、ミクロスフィアレンズ930が、第1ビーズ結合層925に埋め込まれる。第1ビーズ結合層925を硬化させた後、赤外線非透過性材料を含む樹脂を、第1ビーズ結合層925に塗布し、硬化させる。第1ビーズ結合層925及び第2ビーズ結合層920に使用される赤外線非透過性材料は、同じであっても異なっていてもよい。
再帰反射性シートの別の実施形態1000を図10に示す。ビーズ結合層1020の背面1021は、ミクロスフィアレンズ1030の球面に形状が追従した開口部1090を含む。ミクロスフィアレンズ1030と保護層1010との間の隙間が大きいと、又はビーズ結合層1020が厚いと、垂直方向からの入射光の再帰反射の低減程度が大きくなる。
ここに図示され記述されている具体的なミクロスフィア系シートの実施形態は、密封されたミクロスフィアに関連しているが、当業者には、本出願が、露出レンズタイプのミクロスフィア系再帰反射性シート、密封型レンズタイプのミクロスフィア系再帰反射性シート、及びカプセル封入型レンズタイプのミクロスフィア系再帰反射性シートに、赤外光吸収性又は散乱性材料を含めることを包含することが理解されよう。露出レンズタイプのビーズシートは、例えば米国特許第2,326,634号(Gebhard)に記述されている。Gebhardの露出レンズタイプのシートは、空気界面に露出しているレンズ要素の層を含む。レンズ要素は、約1.7〜2.0の屈折率を有するのが好ましい。カプセル封入型のビーズシートは、例えば米国特許第3,190,178号(McKenzie)及び同第4,025,159号(McGrath)に記述されている。これらの特許は、カプセル封入されたレンズタイプのシートの空気界面を維持し、同時に、シートの光学的性能に悪影響を与え得る要素(例えば水)への露出からシートを保護するために、カバーフィルムを使用することについて記述している。密封レンズタイプのビーズシートは、例えば米国特許第2,407,680号(Palmquist)に記述されている。
ミクロスフィア系シートは、典型的に結合剤層に少なくとも部分的に埋め込まれている複数のミクロスフィア、及び関連する鏡面又は拡散反射性材料(金属蒸着若しくはスパッタコーティング、金属フレーク、又は顔料粒子など)を含む。「密封されたレンズのビーズシート」は、ビーズが反射体に対して間隔をおいた関係にあるが、樹脂と完全に接触している、再帰反射性シートを指す。「カプセル封入されたレンズのビーズシート」は、反射体がビーズに直接接触しているが、ビーズの反対側が気体界面にあるよう設計されている。ミクロスフィア系シートの具体的な実施例は、米国特許第4,025,159号(McGrath)、同第4,983,436号(Bailey)、同第5,064,272号(Bailey)、同第5,066,098号(Kult)、同第5,069,964号(Tolliver)、及び同第5,262,225号(Wilson)に開示されている。
本開示を更に詳しく説明するために以下に実施例及び比較例が記述されているが、本開示はこれらの実施例によって制限されるものではない。
実施例1
熱安定剤及びUV安定剤を含む可塑化ビニル樹脂溶液を、あらかじめアルキド離型剤でコーティングした紙剥離シートに塗布した。これにより、55μmの厚さを有する保護層を形成した。保護層を加熱して柔らかくした後、ウラルキド樹脂及び架橋メラミンを含む溶液を、この保護層に塗布した。この処理済み保護層を半乾きにした後、屈折率2.26、平均粒径57μmのミクロスフィアレンズを、注入流動(pouring−flowing)法により被覆させた。ミクロスフィアレンズは、厚さ34.2μmの被塗布層(ビーズ結合層とも呼ばれる)に部分的に埋め込まれ、これによりミクロスフィアレンズは被塗布層の上に部分的に突出した。次に、ポリビニルブチラール樹脂及びブチル化メラミン硬化剤を含む粘度6,000cpsの溶液を用いて、被塗布層を加熱硬化した。ノッチバーを使用して、この溶液をミクロスフィアレンズ上に塗布した。このアセンブリを炉内で乾燥させた。約19μmの厚さ(ミクロスフィアレンズの曲面形状に沿ってほぼ同じ厚さ)を有するスペーサー層が形成された。顕微鏡及び接触型厚さ測定ゲージを用いて、各層の厚さが測定された。ビーズ結合層を形成するための上述の溶液に、2重量パーセントの白色顔料を含有する溶液(二酸化チタン(TRI−PURE(登録商標)R960、E.I.duPont De Nemours and Co.により販売)62.5部、及びポリエステル可塑剤(PN280、Adeka Corp.により販売)37.5部)を加えた。結果として得られた溶液は、100cps以下の粘度を有していた。この溶液を、3号ワイヤバーを用いてスペーサーコーティングに塗布して、赤外線非透過性層を形成した。この後、アルミニウムを蒸着及び付着させて、反射体層を形成した。
実施例2
実施例1の再帰反射性シートを調製し、ただし赤外線非透過性層は、赤外線吸収剤(EXCOLOR(登録商標)10A、Nippon Shokubai Co.,Ltd.により販売)を1.0重量パーセント含有する溶液を用いて形成された。結果として得られた実施例2の再帰反射性シートの断面構造は、図4に示すものと類似していた。
実施例3
実施例1の再帰反射性シートを調製し、ただしビーズ結合層は、白色顔料(62.5部の二酸化チタン、37.5部のポリエステル可塑剤)を2重量パーセント含有する溶液(粘度1000cps)で形成された。結果として得られた実施例3の再帰反射性シートの断面構造は、図5に示すものと類似していた。
実施例4
実施例1の再帰反射性シートを調製し、ただしスペーサー層の裏面にアルミニウムを蒸着して、反射体層を形成した。結果として得られた実施例4の再帰反射性シートの断面構造は、図6に示すものと類似していた。
実施例5
実施例1の再帰反射性シートを調製し、ただし保護層を加熱して柔らかくした後、実施例1のビーズ結合層の形成に使用したのと同じ組成物の溶液(透明な樹脂層の形成に使用したもの)を、この柔らかくした保護層上に塗布した。半乾きにした後、注入流動(pouring−flowing)法を用いてミクロスフィアレンズを被覆させた。透明樹脂層の厚さは27μmであった。透明樹脂層は加熱により硬化された。この後、ノッチバーを用いて、実施例3において記述及び使用されている白色顔料含有溶液を塗布した。この層を乾燥させて、22μmの厚さを有するビーズ結合層を形成した。この後、実施例1に使用されている樹脂を用いて、透明なスペーサー層を形成した。この透明なスペーサー層は、19μmの厚さを有していた。この後、スペーサー層の背面にアルミニウムを蒸着して、反射体層を形成した。結果として得られた実施例5の再帰反射性シートの断面構造は、図7に示すものと類似していた。
実施例6
実施例1の再帰反射性シートを調製し、ただし、ウラルキド樹脂及びメラミン架橋剤を含有する溶液に赤外線吸収剤(EXCOLOR(登録商標)10A、Nippon Shokubai Co.,Ltd.により販売)0.6重量パーセントを加え、粘度を1000cpsに調整して得られた溶液から、ビーズ結合層が形成された。結果として得られた実施例6の再帰反射性シートの断面構造は、図7に示すものと類似していた。
実施例7
保護層を加熱して柔らかくする工程までは、実施例1の記述と同様に処理が行われた。次に、ノッチバーを用いて、ウラルキド樹脂及びメラミン架橋剤を含有する溶液に加えられた、白色顔料(62.5部の二酸化チタン、35.5部のポリエステル可塑剤)を2重量パーセント含有する第1ビーズ結合溶液(粘度1000cps)を塗布した。塗布した層が半乾きになった後、ミクロスフィアレンズを、実施例1の記述と同様に配分した。第1ビーズ結合層の厚さは27μmであった。第1ビーズ結合層は、加熱により硬化された。第2ビーズ結合溶液は、粘度1000cpsを有し、ウラルキド樹脂及びメラミン架橋剤を含有する溶液に加えられた、赤外線吸収剤(EXCOLOR(登録商標)10A、Nippon Shokubai Co.,Ltd.により販売)を0.6重量パーセント含有していた。第2ビーズ結合溶液を塗布して乾燥させた後、第2ビーズ結合層の厚さは22μmであった。この後、実施例1の記述のように透明なスペーサー層が形成されて、約19μmの厚さを有する透明なスペーサー層が形成された。この後、スペーサー層の背面にアルミニウムを蒸着して、反射体層を形成した。結果として得られた実施例7の再帰反射性シートの断面構造は、図9に示すものと類似していた。
実施例8
ビース結合層を加熱により硬化する工程までは、実施例1の記述と同様に処理が行われた。ビーズ結合層は、27μmの厚さを有する第1ビーズ結合層として作用した。実施例1におけるウラルキド樹脂及びメラミン架橋剤溶液の粘度を1000cpsに調整し、次にこれを第2ビーズ結合溶液として塗布した。第2ビーズ結合溶液を乾燥させて、22μmの厚さを有する第2ビーズ結合層を形成した。ノッチバーを使用して、この表面に、実施例1に記述されているポリビニルブチラール樹脂及びブチル化メラミン硬化剤溶液(石油系溶媒(溶媒第100番、Exxon Mobil Corpにより販売)を用いて粘度を3000cpsとなるよう調整)を塗布した。塗布した溶液を乾燥させて、透明なスペーサー層を得た。スペーサー層の厚さは、ミクロスフィアレンズの曲面に沿って一定ではなく、スペーサー層の厚さは隣接するミクロスフィアの間でより大きかった。ミクロスフィアレンズ表面からのスペーサー層の厚さは約19μmであった。この後、スペーサー層の背面にアルミニウムを蒸着して、反射体層を形成した。結果として得られた実施例8の再帰反射性シートの断面構造は、図12に示すものと類似していた。
実施例9
保護層を次のように形成した:熱安定剤及びUV安定剤を含み、平らに広げることが可能な可塑化ビニル樹脂溶液を、あらかじめアルキド離型剤でコーティングした紙剥離シートに塗布して、最終厚さ55μmを得た。次に、ノッチバーを用いて、ポリビニルブチラール樹脂及びアルキル化メラミン−ホルムアルデヒド樹脂を含有する溶液のスラリー(スラリー粘度1200cps)、並びに屈折率2.26、平均粒径57μmを有するミクロスフィアレンズ(樹脂溶液:ミクロスフィアレンズの重量比=100:66)を保護層上に塗布した。ミクロスフィアレンズを保護層に達するまで沈めて、実質的に単層配列のミクロスフィアレンズを形成した。この後、このスラリー溶液を約10分間空気乾燥させた。次に、このスラリー溶液を約95℃の炉内で5分間硬化させ、次いで約170℃の炉内で約5分間硬化させることによって、ビーズ結合層と、そのビーズ結合層に部分的に埋め込まれているミクロスフィアレンズの単層と、スペーサー層とを、単一工程で得た。スペーサー層の背面は、ミクロスフィアレンズの曲面形状に形状が追従していた。ウラルキド樹脂及び架橋メラミンの溶液中に、白色顔料(二酸化チタン(TRI−PURE(登録商標)R960、E.I.duPont De Nemours and Co.により販売)62.5部、及びポリエステル可塑剤(PN280、Adeka Corp.により販売)37.5部)を2重量パーセント含有する溶液を調製し、その粘度を100cps以下に調整した。次に、この溶液を、3号ワイヤバーを用いて塗布して、赤外線非透過性層を形成した。この後、アルミニウムを蒸着して、反射体層を形成した。結果として得られた実施例9の再帰反射性シートの断面構造は、図13に示すものと類似していた。
比較例1
再帰反射性シート(製品番号4750、Sumitomo 3M Ltd.により販売)を比較例1として使用した。再帰反射性シート1400の断面構造を図13に示す。これは、ビーズ結合層1420内にミクロスフィア1430を含み、保護層1410がビーズ結合層1420に隣接している。比較例の再帰反射性シート1400は、赤外線非透過性材料を含まない。
上記の実施例で調製された再帰反射性シートの再帰反射率を、次のように測定した:測定装置を図11に示すように設置した。可視光領域の再帰反射率の測定中は、ハロゲンランプ1201(400nm〜800nmで出力、ピーク波長は625nm)を光源として使用した。赤外線領域の再帰反射率の測定中は、約850nm〜約890nm(830nm〜1000nmで出力、ピーク波長は925nm)の波長を有する赤外光を発するLED光源1202を光源として使用した。集光には、集光レンズ1203(ML−70、Moritex Corp.により販売)を使用した。光はビームスプリッター1204((R/T(%)=50/50))に入り、光の一部が測定サンプル1205を通過した。測定サンプル1205によって再帰反射した光は、ビームスプリッター1204の方向に戻り、その反射強度を、検出器1206(USB2000、Ocean Optics,Inc.により販売)を用いて、ビームスプリッター1204により反射された光を感知することによって測定した。再帰反射率の測定は、測定サンプル1205の角度を変えることによって入射角を変えて実施された。反射強度の測定結果に基づき、入射角がゼロのときの反射強度を正規化することによって、ある入射角での反射強度の相対値を算出した。
粘度は、JIS Z8803「Viscosity of Liquid−Methods of Measurement」の、単シリンダー型ロータリー粘度計を使用した粘度測定方法によって測定した。
表1及び表2は、上述のように作製された再帰反射性シートの可視光領域再帰反射率試験の結果を示す。表3及び表4は、上述のように作製された再帰反射性シートの赤外線再帰反射率試験の結果を示す。
Figure 0005882900
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Figure 0005882900
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実施例1及び比較例1の記述に従って作製されたナンバープレートのデジタル写真を、赤外線カメラ(No.OC−iフルスペックタイプの車両認識装置、A−TEC Co.により販売)で撮影した。比較例1の記述に従って作製されたナンバープレートの文字(ナンバープレート番号)は、ハレーションのため読むことができなかった。これに対して、実施例1の記述に従って作製されたナンバープレートの文字(ナンバープレート番号)は、読むことができた。
本出願には様々な実施形態及び実践が記述されているが、他に明示的な記載がある場合を除き、本出願のいかなる実施形態も、任意の既知の材料及び製造方法を用いて製造することができ、これには例えば、米国特許第2,407,680号及び同様物などが挙げられるがこれらに限定されない先行技術に記載されているものが含まれる。
終点による数値範囲全ての記述は、その範囲内に包含されるあらゆる数を含むことが意図されている(すなわち、1〜10の範囲には、例えば、1、1.5、3.33、及び10が含まれる)。
本発明の基本的な原理から逸脱することなく、上記の実施形態及び実施例の詳細に多くの変更を加えることができることは、当業者に明らかであろう。更に、本発明の様々な改良及び変更が本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに実施できることは、当業者には明らかであろう。本出願の範囲は、以下の「特許請求の範囲」によってのみ定められるものである。
本明細書に記載の実施態様の一部を項目[1]−[18]に記載する。
[項目1]
結合剤層と、
前記結合剤層に少なくとも部分的に埋め込まれているミクロスフィアレンズと、
スペーサー層と、
前記スペーサー層に隣接する反射体層と、
赤外線非透過性材料と、
を含む、再帰反射性シート。
[項目2]
前記結合剤層がビーズ結合層である、項目1に記載の再帰反射性シート。
[項目3]
前記ミクロスフィアレンズが単層を形成する、項目1に記載の再帰反射性シート。
[項目4]
前記ミクロスフィアレンズが、1.7〜2.3の屈折率を有する、項目1に記載の再帰反射性シート。
[項目5]
前記スペーサー層に、前記ミクロスフィアレンズの背面にあわせて全体的に輪郭が形成されている、項目1に記載の再帰反射性シート。
[項目6]
前記反射体層が、鏡面反射層及び多層光学フィルムのうちの一方を含む、項目1に記載の再帰反射性シート。
[項目7]
前記再帰反射性シートが、ミクロスフィア密封型、ミクロスフィアカプセル封入型、及びミクロスフィア露出型のうちの1つである、項目1に記載の再帰反射性シート。
[項目8]
保護層を更に含む、項目1に記載の再帰反射性シート。
[項目9]
前記結合剤層が厚さを有し、前記ミクロスフィアレンズがミクロスフィア平均粒径を有し、前記結合剤層厚さのミクロスフィア平均粒径に対する比が1%以上99%以下である、項目1に記載の再帰反射性シート。
[項目10]
前記赤外線非透過性材料が前記結合剤層内にある、項目1に記載の再帰反射性シート。
[項目11]
前記赤外線非透過性材料が、別個の赤外線非透過性層内にある、項目1に記載の再帰反射性シート。
[項目12]
保護層と、
ビーズ結合層と、
前記ビーズ結合層に少なくとも部分的に埋め込まれているミクロスフィアレンズと、
前記ミクロスフィアレンズの背面にあわせて全体的に輪郭が形成されているスペーサー層と、
前記スペーサー層に隣接する反射体層と、
前記スペーサー層と前記反射体層との間に配置されている赤外線非透過性層と、
を含む、再帰反射性シート。
[項目13]
保護層と、
赤外線非透過性材料を含むビーズ結合層と、
前記ビーズ結合層に少なくとも部分的に埋め込まれているミクロスフィアレンズと、
可視光に対して透明であり、かつ前記ミクロスフィアレンズの背面にあわせて全体的に輪郭が形成されているスペーサー層と、
前記スペーサー層の背面を被覆する反射体層と、
を含む、再帰反射性シート。
[項目14]
前記ビーズ結合層が厚さを有し、前記ミクロスフィアレンズがミクロスフィア平均粒径を有し、前記ビーズ結合層厚さのミクロスフィア平均粒径に対する比が1%以上99%以下である、項目12又は13に記載の再帰反射性シート。
[項目15]
前記保護層と前記ビーズ結合層との間に配置された、それぞれの前記ミクロスフィアレンズを部分的に埋め込んでいる透明な樹脂層と、
前記ミクロスフィアレンズの球面に形状が追従した複数の開口部を有する前記ビーズ結合層の背面と、
を更に含む、項目12又は13に記載の再帰反射性シート。
[項目16]
項目1〜15のいずれか一項に記載の再帰反射性シートを利用した、ナンバープレート。
[項目17]
項目1〜15のいずれか一項に記載のナンバープレートと、
前記ナンバープレートに光を当てる光源と、
ナンバープレートの写真を撮影することができる装置と、
を含む、ALPRシステム。
[項目18]
処理装置を更に含む、項目17に記載のALPRシステム。

Claims (5)

  1. 結合剤層と、
    前記結合剤層に少なくとも部分的に埋め込まれているミクロスフィアレンズと、
    スペーサー層と、
    前記スペーサー層に隣接する反射体層と、
    赤外線非透過性材料と、
    を含み、
    前記赤外線非透過性材料は、前記結合剤層か、前記スペーサー層と前記反射体層との間に配置された赤外線非透過性層の少なくとも1つの層に含まれている、再帰反射性シート。
  2. 保護層と、
    ビーズ結合層と、
    前記ビーズ結合層に少なくとも部分的に埋め込まれているミクロスフィアレンズと、
    前記ミクロスフィアレンズの背面にあわせて全体的に輪郭が形成されているスペーサー層と、
    前記スペーサー層に隣接する反射体層と、
    前記スペーサー層と前記反射体層との間に配置されている赤外線非透過性層と、
    を含む、再帰反射性シート。
  3. 保護層と、
    赤外線非透過性材料を含むビーズ結合層と、
    前記ビーズ結合層に少なくとも部分的に埋め込まれているミクロスフィアレンズと、
    可視光に対して透明であり、かつ前記ミクロスフィアレンズの背面にあわせて全体的に輪郭が形成されているスペーサー層と、
    前記スペーサー層の背面を被覆する反射体層と、
    を含む、再帰反射性シート。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の再帰反射性シートを利用した、ナンバープレート。
  5. 請求項4に記載のナンバープレートと、
    前記ナンバープレートに光を当てる光源と、
    ナンバープレートの写真を撮影することができる装置と、
    を含む、ALPRシステム。
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