JP2003501508A - ダスト吸引性の低い物品を製造するためのポリカーボネート成形用組成物 - Google Patents

ダスト吸引性の低い物品を製造するためのポリカーボネート成形用組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、酸化防止剤少なくとも1種と1離型剤とを含有し、かつダスト吸引性の低いポリカーボネート成形用組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、プラスチック物品のための透明なポリカーボネート成形用組成物で
あって、熱安定化剤少なくとも1種と離型剤とを含有し、かつダスト吸引性の低
いポリカーボネート成形用組成物に関する。
【0002】 プラスチック成形におけるダストの吸い上げは、非常に広範な問題である。こ
れに関しては、例えばサエヒトリング著、クンシュトストッフ-タッシェンブッ
フ、第26版、ハンサー・フェルラーク、1995年、ミュンヘンを参照のこと。例
えば、射出成形される物体を工業的な条件下で貯蔵すると、ダストの析出が生じ
る。透明な成形体上でのダスト析出は、特に面倒で、その機能を制限する。一つ
の重要な工業用熱可塑性材料は、ポリカーボネートである。これは、例えば光学
データ記憶媒体、電気工学、自動車の組み立ておよび建築方面の分野において、
液体容器や他の光学用途のために、透明な形態で使用される。このようなポリカ
ーボネートの用途ではいずれも、ダストの吸い上げは望ましくなく、またその機
能を損なうこともある。
【0003】 プラスチック製物体へのダストの析出を低減する一つの公知の方法は、帯電防
止剤を使用することである。熱可塑性材料のための帯電防止剤は、文献に開示さ
れており、ダストの析出を制限する(例えば、ゲヒターおよびミュラー著、プラ
スチック・アディティヴズ、ハンサー・フェルラーク、ミュンヘン、1996年、74
9頁以降を参照のこと)。前記帯電防止剤は、プラスチック成形用組成物の導電
性を高め、それによって、製造中や使用時に形成される表面電位を放散させる。
そのため、それ以上たくさんの量のダスト粒子は引き寄せられず、そしてその後
もダストの吸い上げがほとんどない。
【0004】 内部帯電防止剤と外部帯電防止剤は区別される。外部帯電防止剤は、加工後に
プラスチック材料上に析出されるが、内部帯電防止剤は、加工中に添加剤として
使用される。経済的な理由から、一般には内部帯電防止剤を使用するのが望まし
い。というのも、加工後、帯電防止剤の析出のための別の操作が必要ないである
。しかし、透明形態のポリカーボネートの場合、今のところ、ダストの吸い上げ
を有効に制限すると同時に、高い透明性、低いヘイズおよび高い衝撃強度などの
前記材料の有利な特性を損なわない公知の外部帯電防止剤はない。
【0005】 帯電防止剤を添加する一つの不利益は、使用される添加物が高くなるので、物
品の生産コストが増加することである。そのため、一般には、可能な限り少ない
少ない種類の添加物を用いることが望ましい。
【0006】 さらに、審美的な理由から、ダスト構造のパターンが非常に重要である。現在
慣用とされている成形用組成物の場合、望ましくないツリー状構造がしばしば生
じ、例えば寸法が1〜20mmの球形となることがある。このように複雑なダス
ト構造は、ダストで覆われた位置とダストがほとんどない位置との間で強いコン
トラストを生じるため、非常に目に付く。ダストは、成形用組成物の表面にシー
ト状のダスト構造を生じさせるか、あるいはできる限り均一に表面を覆うように
存在することが望ましい。
【0007】 驚くべきことに、添加物の好適な組み合わせが確認された。これを用いること
で、ダストの吸い上げが全体としてはかなり制限でき、更には複雑なダスト構造
が実質的に回避できる。そのため、帯電防止剤の添加が不要である。
【0008】 本発明の目的は、非晶性熱可塑性ポリマーとしてポリカーボネートを含有し、
かつ酸化防止剤少なくとも1種と離型剤とを含有する熱可塑性成形用組成物であ
って、酸化防止剤が、TPP、テトラキス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)-4,4'-
ビフェニレンジホスホニト、イルガノックス(Irganox)1222、オクタデシル3-(
3',5'-ジ-tert-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピオネート、イルガノック
スHP2921、アノックス(Anox)TB331、アノックスTB123、またはそれらの混合
物より選択される少なくとも1種の安定化剤を好ましくは0.001〜1重量%
、最も好ましくは0.01〜0.1重量%の量で含有し、そして離型剤が、直鎖
または分岐した脂肪酸で完全にもしくは部分的にエステル化されるポリオール類
から選択される少なくとも1種の物質を含有することを特徴とし、前記ポリオー
ル類として、グリセロール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ペン
タエリスリトールまたは脂肪アルコールが好ましく使用される、ポリカーボネー
ト成形用組成物によって達成された。
【0009】 本発明に好適な離型剤は、以下の化合物を包含する。 グリセロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールまたはトリペ
ンタエリスリトールと分岐もしくは非分岐のカルボン酸とのモノ-およびポリ-エ
ステル、あるいは1,3-プロパンジオールまたは1,2-エタンジオールなどのジオー
ル類と分岐もしくは非分岐のカルボン酸とのモノ-およびポリ-エステル。前記カ
ルボン酸は、炭素数が1〜30であって、かつ完全にまたは部分的にフッ素化さ
れていてもよい。
【0010】 特に好ましいカルボン酸は、ステアリン酸またはパルミチン酸のような脂肪酸
、およびその混合物を包含する。不飽和脂肪酸は、任意に水素化またはエポキシ
ド化されていてよい。
【0011】 末端基で変性されているオリゴ-もしくはポリ-エチレンオキサイドまたはオリ
ゴ-もしくはポリ-プロピレンオキサイド、あるいはそれらのコポリマーまたはオ
リゴマーも好ましい。好適な末端基としては、炭素数が1〜30であって、かつ
完全にまたは部分的にフッ素化されていてよい分岐または非分岐のカルボン酸が
挙げられる。
【0012】 ジ-およびポリ-カルボン酸と、炭素数1〜30でかつ完全にまたは部分的にフ
ッ素化されていてよい分岐もしくは非分岐のアルコールとのモノ-およびポリ-エ
ステルも好ましい物質である。本発明では、トリメリット酸のエステルも好まし
い。
【0013】 特に好ましい離型剤としては、グリセロールモノステアレート(GMS);グ
リンシュテット(Grinstedt)PS102(ダニスコ製、ブラバンド、デンマーク)、
ペンタエリスリトールテトラステアレート(PETS)のようなトリグリセリド
類;ロキシオール(Loxiol)EP218(ヘンケル・ゲゼルシャフトミットベシュレ
ンクテル製、デュッセルドルフ、ドイツ)、イソセチルステエアリルステアレー
トのようなポリオール脂肪酸エステル類;グリンシュテットPGMS SPV(ダニス
コ製、ブラバンド、デンマーク)のような天然の脂肪酸でエステル化した1,3-プ
ロパンジオール類;そしてヘンケル・ゲゼルシャフトミットベシュレンクテル社
、デュッセルドルフ、ドイツからエデノール(Edenol)B35およびB316という商
品名で入手できる、しょう油またはあまに油などのエポキシド化油;並びにヘン
ケル・ゲゼルシャフトミットベシュレンクテル(デュッセルドルフ、ドイツ)製
のエデノールW310Sのようなモノカルボン酸のトリメリット酸エステルが挙げ
られる。さらに、前記表面活性化剤の混合物も特に好ましい。
【0014】 離型剤は、0.001重量%〜5重量%の間、好ましくは0.01重量%〜1
重量%、より好ましくは0.1重量%〜1重量%、最も好ましくは0.2重量%
〜0.6重量%の量で特に好ましく使用される。
【0015】 本発明において好適な酸化防止剤は、例えば、欧州特許第0839623号公報およ
び同第0500496号公報に開示されている。
【0016】 特に好適な物質は、例えばトリフェニルホスフィン(TPP)のようなトリア
リールホスフィン、または炭素数1〜30の直鎖もしくは分岐アルキル鎖で置換
された芳香族ホスフィンが挙げられる。トリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ホ
スファイトのような脂肪族または芳香族亜リン酸エステル、オクタデシル-3-(3'
,5'-ジ-tert-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピオネートのようなヒンダー
ドフェノール類、そしてジステアリル3,3'-チオジプロピオネートのようなチオ
エーテル類、TOF(トリス-(2-エチルヘキシル)ホスフェート)のような有機
ホスフェート類、ダイナシラン(Dynasilan)グリモ(Glymo)のようなシリコーン
類などの他の化合物、およびそれらの混合物も好適な物質である。
【0017】 特に好ましい物質としては、TOF、トリフェニルホスフィン、イルガノック
1222、テトラキス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)-4,4'-ビフェニレンジホス
ホナイト(イルガフォス(Irgafos)PEPQ)、オクタデシル-3-(3',5'-ジ-tert-
ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピオネート(イルガノックス1076)、ト
リス(2,4-ジ-tert-ブチル-フェニル)ホスファイト(イルガフォス168)、およ
びエイノックスTB123(これは、オクタデシル-3-(3',5'-ジ-tert-ブチル-4'-
ヒドロキシフェニル)プロピオネートと、トリス(2,4-ジ-tert-ブチル-フェニル)
ホスファイトと、ジステアリル3,3'-チオジプロピオネートとの混合物であって
、米国インディアナ州レイフェイットのグレート・レイクス・ケミカル・コーポ
レイションの製品)、エイノックスTB331(これは、トリス(2,4-ジ-tert-ブチ
ル-4-ヒドロキシハイドロシンナメート)メタンと、トリス(2,4-ジ-tert-ブチル-
フェニル)ホスファイトと、ジステアリル3,3'-チオジプロピオネートとの混合物
であって、米国インディアナ州レイフェイットのグレート・レイクス・ケミカル
・コーポレイションの製品)、更にはイルガノックスHP2921(これは、オクタ
デシル-3-(3',5'-ジ-tert-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ト
リス(2,4-ジ-tert-ブチル-フェニル)ホスファイトと、イルガノックスHP136と
の混合物であって、バーゼルのチバ・スペチアリテーテンヘミーの製品)が挙げ
られる。
【0018】 酸化防止剤はそれぞれ、0.001重量%〜10重量%の間、より好ましくは
0.01重量%〜0.1重量%、最も好ましくは0.02重量%〜0.06重量
%の量で好ましく使用される。
【0019】 本発明において更に好適なUV吸収剤は、欧州特許第0839623号公報および同
第0500496号公報に開示されている。
【0020】 ベンゾトリアゾールの誘導体、ベンゾフェノンの誘導体、およびある種の環境
下では、アリール化シアノアリーレートのような他の化合物が特に好適である。
【0021】 本発明においてUV吸収剤として特に好ましい物質は、2-(3',5'-ビス-(1,1-
ジメチルベンジル)-2'-ヒドロキシフェニル)-ベンゾトリアゾール[チヌヴィン 234、バーゼルのチバ・スペチアリテーテンヘミー製]、2-(2'-ヒドロキシ-5'-(t
ert-オクチル)-フェニル)-ベンゾトリアゾール[チヌヴィン329、バーゼルのチ
バ・スペチアリテーテンヘミー製]、2-(2'-ヒドロキシ-3'-(2-ブチル)-5'-(tert
-ブチル)-フェニル)-ベンゾトリアゾール[チヌヴィン350、バーゼルのチバ・
スペチアリテーテンヘミー製]、ビス-(3-2H-ベンズトリアゾリル)-2-ヒドロキシ
-5-tert-オクチル)メタン[チヌヴィン360、バーゼルのチバ・スペチアリテー
テンヘミー製]、2-(4-ヘキソキシ-2-ヒドロキシフェニル)-4,6-ジフェニル-1,3,
5-トリアジン[チヌヴィン1577、バーゼルのチバ・スペチアリテーテンヘミー
製]のようなヒドロキシ-ベンゾチリアゾール、およびベンゾフェノン類2,4-ジヒ
ドロキシ-ベンゾフェノン[キマソルブ(Chimasorb)22、バーゼルのチバ・スペ
チアリテーテンヘミー製]が包含される。
【0022】 UV吸収剤はそれぞれ、0.001重量%〜10重量%の間、好ましくは0.
01重量%〜5重量%、より好ましくは0.01重量%〜1重量%、最も好まし
くは0.1重量%〜1重量%、特に好ましくは0.2重量%〜0.6重量%の量
で好ましく使用される。
【0023】 場合により、難燃剤、フィラー、発泡剤、着色剤、顔料、蛍光増白剤、および
核形成剤などのような、文献から公知の他の添加物を使用してよい。これらはそ
れぞれ、合計混合物に対して好ましくは5重量%まで、より好ましくは0.01
〜5重量%、最も好ましくはプラスチック材料の量に対して0.01重量%〜1
重量%の量で好ましく使用される。前記添加物の混合物も適している。
【0024】 全ての共通の帯電防止剤も、本発明の教示と矛盾することなく、当然、混合物
に添加できる。しかし、このような物質の使用は、必須ではない。好適な帯電防
止剤は、ゲヒター、ミュラー著、「プラスチック・アディティヴズ」、第4版、
1996年ミュンヘン、749〜773頁に記載されている。
【0025】 透明な熱可塑性材料は、最も好ましくはエチレン性不飽和モノマーのポリマー
および/または2官能の反応性化合物の縮合ポリマーであり、透明なプラスチッ
ク材料として好ましく使用される。
【0026】 特に好適なプラスチック材料は、ジフェノールをベースとするポリカーボネー
トまたはコポリカーボネート、ポリ-またはコポリ-アクリレート、およびポリ-
またはコポリ-メチルメタクリレートのようなポリ-またはコポリ-メタクリレー
ト、並びに透明なポリスチレン−アクリロニトリル(SAN)のようなスチレン
のコポリマー、そして透明なシクロオレフィン類や、ポリ-またはコポリ-エチレ
ンテレフタレート(PETまたはCOPET)あるいはグリコール変性PET(
PETG)のようなテレフタル酸の縮合ポリマーまたはコポリマーを包含する。
【0027】 当業者は、ポリカーボネートまたはコポリカーボネートを用いて優れた結果を
達成するであろう。
【0028】 本発明の意味において、熱可塑性芳香族ポリカーボネートは、ホモポリカーボ
ネートとコポリカーボネートの両者を包含する。これらのポリカーボネートは、
公知の方法で直鎖または分岐であり得る。
【0029】 これらポリカーボネートは、公知の方法でジフェノールとカルボン酸誘導体か
ら、場合により連鎖停止剤や枝分かれ剤を用いて製造される。
【0030】 ポリカーボネートの製造の詳細は、多くの特許公報に約40年間記録されてい
る。以下の文献が単に例として挙げられる。シュネル著、「ケミストリー・アン
ド・フィジックス・オブ・ポリカーボネーツ」、ポリマー・レヴュー、第9巻、
インターサイエンス・パブリッシャーズ、ニューヨーク、ロンドン、シドニー19
64年;ディ・フライターグ、ユー・グリゴ、ピー・アール・ミュラー著、エヌ・
ヌヴォートゥン(N. Nouvertne')、バイエル・アクチエンゲゼルシャフト、「ポ
リカーボネーツ」、ポリマー・サイエンス・アンド・エンジニアリング、第11
巻、第2版、1988年、648〜718頁;そして最後に、Drs.ユー・グリゴ、ケ
イ・キルヒナーおよびピー・アール・ミュラー著、「ポリカーボネーツ」、ベッ
カー/ブラウン、クンシュトシュトッフ-ハンドブッフ、第3/1巻、ポリカー
ボネーツ、ポリアセタールズ、ポリエステルズ、セルロース・エステルズ、カー
ル・ハンサー・フェルラーク、ミュンヘン、ウィーン1992年、117〜299頁
など。
【0031】 ポリカーボネートの製造に適したジフェノールの例としては、ヒドロキノン、
レゾルシノール、ジヒドロキシジフェニル、ビス-(ヒドロキシフェニル)-アルカ
ン、ビス(ヒドロキシフェニル)-シクロアルカン、ビス-(ヒドロキシフェニル)ス
ルフィド、ビス-(ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス-(ヒドロキシフェニル)ケ
トン、ビス-(ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス-(ヒドロキシフェニル)スルホ
キシドおよびα',α'-ビス-(ヒドロキシフェニル)-ジイソプロピルベンゼン、並
びにアルキル化核およびハロゲン化核を含むそれらの化合物が挙げられる。
【0032】 好ましいジフェノールは、4,4'-ジヒドロキシジフェニル、2,2-ビス-(4-ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,4-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-2-メチルブタン
、1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-p−ジイソプロピルベンゼン、2,2-ビス-(
3-メチル-4-ヒドロキシフェニル)-プロパン、2,2-ビス-(3-クロロ-4-ヒドロキシ
フェニル)-プロパン、ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)-メタン、2,2-
ビス-(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)-プロパン、ビス(3,5-ジメチル-4-
ヒドロキシフェニル)-スルホン、2,4-ビス-(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニ
ル)-2-メチルブタン、1,1-ビス-(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)-p-ジイ
ソプロピルベンゼン、2,2-ビス(3,5-ジクロロ-4-ヒドロキシフェニル)-プロパン
、2,2-ビス-(3,5-ジブロモ-4-ヒドロキシフェニル)-プロパンおよび1,1-ビス-(4
-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサンである。
【0033】 特に好ましいジフェノールは、2,2-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-プロパン、
2,2-ビス-(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)-プロパン、2,2-ビス(3,5-ジク
ロロ-4-ヒドロキシフェニル)-プロパン、2,2-ビス-(3,5-ジブロモ-4-ヒドロキシ
フェニル)-プロパン、1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-シクロヘキサンおよび
1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,-トリメチルシクロヘキサンである。
【0034】 上記ジフェノールおよびその他のジフェノールは、例えば、米国特許第3,028,
635号公報、同第2,999,835号公報、同第3,148,172号公報、同第2,991,273号公報
、同第3,271,367号公報、同第4,982,014号公報および同第2,999,846号公報、ド
イツ特許出願公開第1,570,703号公報、同第2,063,050号公報、同第2,036,052号
公報、同第2,211,956号公報および同第3,832,396号公報、フランス特許第1,561,
518号公報、エイチ・シュネル著の研究論文「ケミストリー・アンド・フィジッ
クス・オブ・ポリカーボネーツ」、インターサイエンス・パブリッシャーズ、ニ
ューヨーク1964年および特開昭61(1986)-62039号公報、特開昭61(1986)-62040号
公報および特開昭61(1986)-105550号公報に開示されている。
【0035】 ホモポリカーボネートの場合、唯一のジフェノールを使用し、コポリカーボネ
ートの場合は、複数のジフェノールを使用する。
【0036】 好適なカルボン酸誘導体の例としては、ホスゲンまたはジフェニルカーボネー
トが挙げられる。
【0037】 好適な連鎖停止剤としては、モノフェノールおよびモノカルボン酸の両者を包
含する。好適なモノフェノールとしては、フェノールそのもの;クレゾール、p-
tert-ブチル-フェノール、p-n-オクチルフェノール、p-イソ-オクチルフェノー
ル、p-n-ノニルフェノールおよびp-イソ-ノニルフェノールのようなアルキルフ
ェノール;p-クロロフェノール、2,4-ジクロロフェノールまたはp-ブロモフェノ
ールおよび2,4,6-トリブロモフェノール、2,4,6-トリヨードフェノール、p-ヨー
ドフェノールのようなハロゲン化フェノール、およびそれらの混合物が挙げられ
る。
【0038】 好ましい連鎖停止剤は、p-tert-ブチルフェノールである。
【0039】 好適なモノカルボン酸としては、安息香酸、アルキル安息香酸およびハロゲン
化安息香酸が挙げられる。
【0040】 好ましい連鎖停止剤には、式(I)のフェノールが包含される。
【化1】 (式中、Rは、水素、tert-ブチル、または分岐のもしくは非分岐のCおよび
/またはCアルキルラジカルである。)
【0041】 用いられる連鎖停止剤の量はそれぞれ、用いられるジフェノールのモル数に対
して0.1モル%〜5モル%の範囲である。連鎖停止剤は、ホスゲン化前、その
間またはその後に添加できる。
【0042】 好適な枝分かれ剤は、ポリカーボネート化学において公知の3官能化合物また
は3官能以上の官能価を有する化合物であり、特に、フェノール性OH基を3個
以上含有するものである。
【0043】 好適な枝分かれ剤の例としては、フロログルシノール、4,6-ジメチル-2,4,6-
トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-ヘプテン-2、4,6-ジメチル-2,4,6-トリ-(4-ヒド
ロキシフェニル)-ヘプタン、1,3,5-トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-ベンゼン、1,
1,1-トリ(4-ヒドロキシフェニル)-エタン、トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-フェ
ニルメタン、2,2-ビス-[4,4-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-シクロヘキシル]-プ
ロパン、2,4-ビス-(4-ヒドロキシフェニル-イソプロピル)-フェノール、2,6-ビ
ス-(2-ヒドロキシ-5'-メチル-ベンジル)-4-メチルフェノール、2-(4-ヒドロキシ
フェニル)-2-(2,4-ジヒドロキシフェニル)-プロパン、ヘキサ-(4-(4-ヒドロキシ
フェニル-イソプロピル)-フェニル)-オルトテレフタル酸のエステル、テトラ(4-
ヒドロキシフェニル)-メタン、テトラ-(4-(4-ヒドロキシフェニル-イソプロピル
)-フェノキシ)-メタンおよび1,4-ビス-(4',4''-ジヒドロキシ-トリフェニル)-メ
チル)-ベンゼン、並びに2,4-ジヒドロキシ-安息香酸、トリメシン酸、シアヌー
ル酸クロライドおよび3,3-ビス-(3-メチル-4-ヒドロキシフェニル)-2-オキソ-2,
3-ジヒドロインドールが挙げられる。
【0044】 場合により使用される枝分かれ剤の量もそれぞれ、使用されるジフェノールの
モル数に対して0.05モル%〜2モル%の範囲である。
【0045】 枝分かれ剤は、最初はジフェノールおよび連鎖停止剤と共に水性アルカリ相中
に含まれていてよく、あるいはホスゲン化前に、有機溶媒に溶解された形態で添
加されてもよい。エステル交換プロセスでは、枝分かれ剤は、ジフェノールと一
緒に使用される。
【0046】 熱可塑性ポリカーボネートの製造に関する前記手段は全て、当業者には周知で
ある。
【0047】 改良された組成物を得るために、熱可塑性材料、好ましくはポリ-およびコポ
リ-カーボネートには、難燃剤、フィラー、発泡剤、着色剤、顔料、蛍光増白剤
、エステル交換触媒および核形成剤などのような普通含まれている添加物をそれ
ぞれ、合計混合物に対して、好ましくは5重量%まで、より好ましくは0.01
〜5重量%、最も好ましくはプラスチック材料の量に対して0.01〜1重量%
含有させることができる。
【0048】 この方法で得られるポリマー組成物は、ホットプレス法、紡績または射出成形
法のような慣習的な方法で、例えばおもちゃの部品、繊維、フィルム、ストリッ
プ、シーチング、ウェブ状のシーチング、容器、チューブおよびその他の部品の
ような成形物品に転化できる。ポリマー組成物は、加工してキャストフィルムを
形成することができる。従って、本発明は、成形物品の製造のための本発明のポ
リマー組成物の使用にも関する。多層システムの使用も重要である。
【0049】 この用途において、本発明のポリマー組成物は、薄い層として、ポリマーから
製造された成形物品の上に析出される。析出は、ベースとなる本体の成形と同時
に、またはその直後に、例えば、同時押出しまたはマルチコンポーネント射出成
形によって行われる。析出は、仕上がった成形ベースとなる本体上に、フィルム
を積層するか、あるいは溶液で塗布することによって行われてもよい。
【0050】 本発明のポリカーボネート成形用組成物は、加工されて、例えばポリカーボネ
ートを押出成形することにより成形品を形成することができ、それを公知の方法
で単離して顆粒を形成することができ、そして顆粒を加工することにより、場合
により前記添加物を添加した後で射出成形することによって、公知の方法で種々
の物品を形成できる。
【0051】 本発明のポリカーボネート成形用組成物から製造される成形品は、広範な用途
に、特にダストの吸い上げが前記理由によって望ましくない場合に使用できる。
一つの特に適した用途は、CDのような光学データ記憶媒体、および窓ガラス要
素やプラスチックレンズカバーのような自動車用部品、およびその他の用途にお
けるその使用や、ソリッドシーチング、2重ウェブ状シーチングまたは多重ウェ
ブ状シーチングのような、任意に1層以上の同時押出された層を含む押出成形シ
ーチングのためのその使用、並びに食品容器、電気器具の部品および眼鏡のレン
ズまたは装飾用物品などのための射出成形部品におけるその使用である。
【0052】 本発明のポリカーボネート成形用組成物は、通常使用される他のポリマーとも
ブレンドできる。透明なプラスチックが特にこの点で適している。透明な熱可塑
性材料は、透明なプラスチックとして好ましく使用され、最も好ましくは、エチ
レン性不飽和モノマーのポリマーおよび/または2官能の反応性化合物の縮合ポ
リマーを包含する。
【0053】 前記混合物に特に適したプラスチックは、ポリ-またはコポリ-アクリレート、
およびポリ-またはコポリ-メチルメタクリレートのようなポリ-およびコポリ-メ
タクリレートを包含し、特に、透明なポリスチレン-アクリロニトリル(SAN
)のようなスチレンのコポリマーも包含する。これら以外に、透明なシクロオレ
フィン類やポリ-もしくはコポリ-エチレンテレフタレート(PETもしくはCO
PET)またはグリコール変性PET(PETG)のようなテレフタル酸の縮合
ポリマーまたはコポリマーも包含する。
【0054】実施例 特に断りのない限り、平均分子量約30,000(GPCで測定されるMw)でかつ
溶液粘度:ηが1.293の添加物を含まない非安定化ポリカーボネート(レーフェ
ルクーセンのバイエル・アクチエンゲゼルシャフト製マクロロロン2808)を、
340℃で2軸押出機において、定められた量の添加物とコンパウンド化し、そし
てその後、造粒した。次いで、この顆粒から、矩形パネル(155mm×75mm×
2mm)を射出成形した。
【0055】 ラボラトリー試験においてダストの吸い上げを評価するために、射出成形した
パネルを、以下の方法で渦を巻かせたダストを含む雰囲気に暴露した。80mm長
の三角形のマグネチック撹拌子を入れた2Lのビーカーに、問題のダストを1c
mの高さまで充填した。ダストをマグネチックスターラーを用いて渦を巻かせた
。撹拌を止めた後、試験片をこのダスト雰囲気に7秒間暴露した。用いた試験片
によって、より多くの量またはより少ない量のダストが試験片に析出した。その
後、透過率とヘイズ(haze)をASTM D1003に準拠して、ビーワイケイ−ガー
ドナー・ゲゼルシャフトミットベシュレンクテル(D-82538、ゲレトスリード)
製ヘイズ-ガード・プラス装置を用いて測定した。ダスト析出が不均一な場合、
複数の測定点の平均値を決定した。透過率とヘイズは、矩形パネル上の6×3の
グリッドの形態で均一に分布させた18点で測定した。カーボンダスト(ここで使
用したダストは、リーデル-ド・ハーン(ドイツ、セールゼ)から供給された活
性炭素(製品番号18003)20gは、影響と差異が通常のハウスダストを使用した
場合よりもより明確に確認できかつより容易に測定されることから、ダストとし
て有用であることが分かった。
【0056】 さらに、ダストへの暴露後のパネルの重量増加を測定した。汎用のメトラー・
トレドAE200ラボラトリー天秤を使用した(表3)。
【0057】 表2中のダスト構造は、目視評価した。複雑なダスト構造または高いコントラ
ストを示すパネルは、負(−)として評価した。大面積の均一なダスト構造を含
むパネルは、(+)として評価した。
【0058】表 1: マクロロン2808をベースとする成形用材料に混ぜて射出成形してパネルを形
成した時に、ダストをほとんど引き寄せない添加物の例。
【表1】
【0059】表 2: 成形用材料に混ぜて射出成形してパネルを形成した時に、完全にシート状のダ
スト構造を形成した添加物の例(+:シート状のダスト構造、−:複雑なダスト
構造)。
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
【表5】
【0063】
【表6】
【0064】
【表7】
【0065】表 3: カーボンダストに暴露した矩形パネルの重量増加。
【表8】
【0066】
【表9】
【0067】 表1〜3は、本発明の成形用組成物から製造した成形品がダストをほとんど引
き寄せず、汎用の成形用組成物から製造された成形品に比べて、ダストへの暴露
後もより優れた透過率を示し、かつ視覚的により好ましい優れたシート状のダス
ト構造をもたらすことをはっきりと示している。
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Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化防止剤少なくとも1種と離型剤とを含有するポリカーボ
    ネート成形用組成物であって、酸化防止剤が、TPP、テトラキス(2,4-ジ-tert
    -ブチルフェニル)-4,4'-ビフェニレンジホスホニト、イルガノックス1222、オ
    クタデシル3-(3',5'-ジ-tert-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピオネート、
    イルガノックスHP2921、アノックスTB331、アノックスTB123、またはそれら
    の混合物より選択される少なくとも1種の安定化剤を好ましくは0.001〜1
    重量%、最も好ましくは0.01〜0.1重量%の量で含有し、および離型剤が
    、直鎖または分岐した脂肪酸で完全にまたは部分的にエステル化されるポリオー
    ル類から選択される少なくとも1種の物質を含有することを特徴とし、前記ポリ
    オール類として、グリセロール、エチレングリコール、プロピレングリコール、
    ペンタエリスリトールまたは脂肪アルコールが好ましく使用される、ポリカーボ
    ネート成形用組成物。
  2. 【請求項2】 離型剤として、セラフィル494、GMS、グリンシュテッ
    PGMS SPV、ロキシオールEP218、PETS、イソセチルステアリルステア
    レート、エデノールB35、エデノールB316、エデノールW310S、またはそれ
    らの混合物を、好ましくは0.01重量%〜5重量%の間、最も好ましくは0.
    1重量%〜1重量%の量で使用する請求項1記載のポリカーボネート成形用組成
    物。
  3. 【請求項3】 離型剤として、PETSとエデノールとの混合物、またはグリン
    シュテットとエデノールとの混合物を使用する請求項1または2記載のポリカー
    ボネート成形用組成物。
  4. 【請求項4】 UV安定化剤として、ベンゾトリアゾールの誘導体少なくと
    も1種および/またはベンゾフェノンの誘導体少なくとも1種を更に含有する請
    求項1〜3のいずれかに記載のポリカーボネート成形用組成物。
  5. 【請求項5】 UV安定化剤として、2-(2'-ヒドロキシ-3'-(2-ブチル)-5'-
    (tert-ブチル)-フェニル)-ベンゾトリアゾール(チヌヴィン350)、2-(2'-ヒ
    ドロキシ-5'-(tert-オクチル)-フェニル)-ベンゾトリアゾール、ビス-(3-2H-ベ
    ンズトリアゾリル)-2-ヒドロキシ-5-tert-オクチル)メタン、2-(4-ヘキソキシ-2
    -ヒドロキシフェニル)-4,6-ジフェニル-1,3,5-トリアジン、またはそれらの混合
    物を、好ましくは0.01重量%〜10重量%、最も好ましくは0.1重量%〜
    1重量%の量で使用する請求項4記載のポリカーボネート成形用組成物。
  6. 【請求項6】 エポキシド化あまに油またはエポキシド化しょう油のような
    エポキシド化油、またはこれらの混合物を、好ましくは0.01重量%〜10重
    量%、最も好ましくは0.1重量%〜1重量%の量で更に使用する請求項1〜5
    のいずれかに記載のポリカーボネート成形用組成物。
  7. 【請求項7】 オクタデシル-3-(3',5'-ジ-tert-ブチル-4'-ヒドロキシフェ
    ニルプロピオネート)(イルガノックス1076)を含有する請求項1〜6のいず
    れかに記載のポリカーボネート成形用組成物。
  8. 【請求項8】 市販されている帯電防止剤を、好ましくは0.001重量%
    〜3重量%の間、より好ましくは0.01重量%〜1.5重量%、最も好ましく
    は0.1重量%〜1重量%の量で更に含有する請求項1〜7のいずれかに記載の
    ポリカーボネート成形用組成物。
  9. 【請求項9】 成形物品の製造における請求項1〜8のいずれかに記載のポ
    リカーボネート成形用組成物の使用。
  10. 【請求項10】 光学データ記憶媒体の製造における請求項1〜8のいずれ
    かに記載のポリカーボネート成形用組成物の使用。
  11. 【請求項11】 押出成形品の製造における請求項1〜8のいずれかに記載
    のポリカーボネート成形用組成物の使用。
  12. 【請求項12】 多層システムの製造における請求項1〜8のいずれかに記
    載のポリカーボネート成形用組成物の使用。
  13. 【請求項13】 射出成形された物体の製造における請求項1〜8のいずれ
    かに記載のポリカーボネート成形用組成物の使用。
  14. 【請求項14】 自動車の窓ガラス、またはプラスチックレンズカバーなど
    のような照明要素、または前記以外の自動車用部品の製造における請求項1〜8
    のいずれかに記載のポリカーボネート成形用組成物の使用。
  15. 【請求項15】 食品容器、電気機器の部品、または装飾用物品のような射
    出成形部品の製造における請求項1〜8のいずれかに記載のポリカーボネート成
    形用組成物の使用。
  16. 【請求項16】 眼鏡の製造における請求項1〜8のいずれかに記載のポリ
    カーボネート成形用組成物の使用。
  17. 【請求項17】 請求項1〜9のいずれかに記載のポリカーボネート成形用
    組成物から製造される成形品。
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