JP2003500304A - 医療用容器のための射出成形されたストッパー - Google Patents

医療用容器のための射出成形されたストッパー

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、すぐれた漏出特性、気密性、およびバリヤ特性を有する医療用容器のためのストッパーに関する。ストッパーはブチル系ゴムと他のストッパー成分を含み、そこでは、ブチル系ゴムと他のストッパー成分の組み合わせは、ブチル系ゴム単独から作られたストッパーからの物質の漏出と比較して物質の漏出の減少をもたらす。更に、本発明は、ストッパーを製造する方法を開示する。本発明はまた、液体医薬のための内部空間を規定する遠位端部及び近位端部及び少なくとも1つの壁を備える液体医薬を貯蔵するための医療用容器に関し、この場合、端部の1つは本発明により規定されるストッパーを備える。もう1つの側面は、本発明によるストッパーの使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は製薬パッケージの分野に関する。特に、本発明は、医療用容器として
の使用のための熱可塑性エラストマーから作られたストッパーに関する。
【0002】 発明の背景 容器中に薬液を首尾よく貯蔵できるかどうかは、パッケージについて選ばれた
材料のタイプに全て依存する様々の要因に依存する。製薬パッケージとしての使
用のための品質要求に対処するために、材料は、良好なバリヤ特性および漏出特
性を有しなければならない。材料は、薬液由来の防腐剤に対する強いバリヤ性を
有さなければならず、同時に、可能な限り薬液に対して少ない漏出物質しか放出
しないようでなければならない。
【0003】 先行技術において、そのような材料は、ブロモブチル(ハロゲン化ブチルゴム
)として記載されてきた。EP841374は、薬液と接触することについて適
切な成形されたブロモブチルゴム部品を開示する。ゴム部品は加硫により成形さ
れ、超高分子量ポリエチレンの微粉末を含む。
【0004】 製薬パッケージの研究分野における重要な側面は、薬剤を保持するための材料
を継続的に改善しつづけることである。この研究の強調点は、満足な漏出特性を
得ることについて特に関連がある。上記目的のためのもうひとつのそしてより適
切な材料は、ブロモブチルとポリプロピレン(PP)の混合物としてEP215
551において記載されている。EP215551は、注射器のためのストッパ
ーのようなゴム部品としての使用のための高温クリープ耐性熱可塑性エラストマ
ー組成物を開示する。この組成物は、加硫されたエチレン−プロピレン−ジエン
ターポリマーおよびポリプロピレンをブチル系ゴムとともに含み、ブチル系ゴム
はポリプロピレンに対して少量で存在する。
【0005】 医療用容器を製造する目的のために、射出成形性組成物が有利であることがわ
かっている。米国特許第4,44,330号は、ブチル系ゴム、熱可塑性エラス
トマーおよび成形性改善オレフィン系ポリマーのブレンドを含む射出成形性ポリ
マー材料から作られた医療容器のためのストッパーを開示する。
【0006】 本発明の目的は、漏出の少ない製薬パッケージとしての使用にとって適切なス
トッパー材料を提供することである。
【0007】 発明の概要 本発明は、ブチル系ゴムと他のストッパー成分を含むストッパーであって、ブ
チル系ゴムと他のストッパー成分の組み合わせがブチル系ゴムのみから作られた
ストッパーからの物質の漏出と比較して物質の漏出の減少をもたらすストッパー
に関する。
【0008】 本発明によれば、ストッパーの用途は医療用容器のためである。
【0009】 本発明のもう1つの側面は、液体医薬のための内部空間を規定する遠位端部及
び近位端部及び少なくとも1つの壁を備える液体医薬を貯蔵するための医療用容
器であって、端部の1つが本発明により規定されるストッパーを備える医療用容
器である。
【0010】 本発明は更に、以下の −ブチル系ゴムを加熱し、熱可塑性ポリマーを溶融する工程、 −ストッパー材料を均質化する工程、 −射出成形によりストッパー材料を成形する工程、 −ストッパーを得る工程、 を備えるストッパーの製造方法にも関する。
【0011】 発明の詳細な説明 本発明は、すぐれた漏出特性、気密性およびバリア特性を有する医療用容器の
ためのストッパーに関する。本発明において記載されるストッパー材料は、先行
技術に比較したとき薬剤貯蔵における使用のための材料として顕著な利点を有す
ることが、非常に驚くべきことに判明した。本発明者は、2つのストッパー成分
の特定の組み合わせが材料から溶液への物質の漏出を驚くほど減少させることを
見出した。
【0012】 したがって、本発明は、ブチル系ゴム及び他のストッパー成分を含むストッパ
ーであって、ブチル系ゴムと他のストッパー成分との組み合わせがブチル系ゴム
のみから作られたストッパーからの物質の漏出と比較して減少した物質の漏出を
もたらすストッパーに関する。
【0013】 ブチルゴムは、例えば、ブロモブチルまたはクロロブチルゴムのようなハロゲ
ン化ブチルゴムのようないずれもの通常用いられるブチルゴムであり得る。
【0014】 本発明の好ましい態様において、ブチル系ゴムは、少なくとも部分的に架橋さ
れ、実質的に完全に架橋されている。部分的に架橋されているという用語により
、50%を超え、95%未満架橋されているゴムが意味される。ゴムは、95%
以上架橋されているとき実質的に完全に架橋されている。
【0015】 架橋されたブチルゴムにおいて、ポリマー分子は、網状構造を提供するような
方式で化学的に結合させられ、そこでは、高分子は3次元的に架橋される。網状
構造に応じて、ゴムは、より大きくまたはより少なく可撓性の構造のものであり
得る。
【0016】 他のストッパー成分は、好ましくは、熱可塑性ポリマーのようなポリマーであ
る。熱可塑性ポリマーは、ポリプロピレン及びポリエチレンからなるポリオレフ
ィンの群から選択されうる。
【0017】 熱可塑性ポリマーは、温度の関数として材料の可逆的物理的変化を特徴とする
ポリマーである。適用温度のレベルと比較してのガラス転移温度(Tg)のレベ
ルは、熱可塑性ポリマーの工業用途及び技術特性に関して大変重要である。材料
の主要部分は、適用温度未満のガラス転移温度(Tg)を有する非晶構造からな
り、その場合材料は、ゴム弾性をあらわす。材料の小部分は、適用温度より高い
Tg値を有する非晶質のわずかに結晶性の構造として現れる。この組み合わせは
、変形特性および熱可塑性製造特性を有する本発明による材料を含む。
【0018】 本発明の2つのストッパー成分は、形態学的に相関している。形態学的に相関
という用語は、複合材料における2つの成分、すなわち、ブチル系ゴムと他のス
トッパー成分の間の物理的関係を定義する。
【0019】 本発明のストッパー材料の構造は、相互浸入網状構造であり得る。相互浸入網
状構造は、分子レベルでの2つの成分のブレンドである。それぞれの成分は、ス
トッパー材料全体にわたって結合構造を形成する。
【0020】 本発明のストッパー材料はまた、全材料の1重量%を超えない量で添加剤も含
み得る。本発明の好ましい態様において、添加剤の量は、0.1重量%未満であ
る。
【0021】 異なる添加剤は、材料の加工処理及び適用技術特性の改善または修正について
異なる目的を果たす。添加剤は、イルガノックス(Irganox)1010、
イルガノックス3114、およびイルガフォス(Irgafos)168のよう
な商業的に入手可能な(チバ(Ciba))抗酸化剤および加工処理安定化剤、
透明剤、光安定化剤、UV吸収剤、帯電防止剤、抗菌剤、および白色化剤の群よ
り選択されうる。
【0022】 ストッパー材料はまた、カーボンブラック、クレー、タルクおよびホワイトカ
ーボンのような通常のフィラーも含み得る。フィラーは、補強目的のためにスト
ッパー材料に加えられ得るし、個別に、または組み合わせで適用され得る。フィ
ラー対ストッパー材料の好ましい比率は、10重量%未満、より好ましくは5重
量%未満および最も好ましくは1重量%未満である。
【0023】 本発明のストッパー材料は、溶液を貯蔵するいずれの容器のためにも用いられ
得る。ストッパー材料は、いずれのタイプの溶液を保持する容器のためにも用い
られ得る。しかしながら、ストッパー材料が用いられ得る容器のタイプには、限
定されないが、医療用容器が含まれる。本発明によれば、医療用容器の好ましい
態様は、インスリンまたは成長ホルモンのような液体医薬溶液を保持するための
ものである。
【0024】 本発明の1態様において、液体医薬を貯蔵するための医療用容器は、そのよう
な液体医薬のための内部空間を規定する遠位端部及び近位端部及び少なくとも1
つの壁を備え、端部の1つは本発明により規定されるストッパーを含む。
【0025】 更にもう1つの態様において、医療用容器は非可撓性である少なくとも1つの
壁を有する。
【0026】 ストッパー材料から医療用溶液への物質の漏出を防止することはきわめて重要
である。本発明の発明者は、驚くべきことに、本発明のストッパー材料を用いる
ことにより漏出が減少することを見出した。このことは、医療用溶液の安全性お
よび長期間の貯蔵を提供する。
【0027】 本発明の目的は、ブチル系ゴムを他のストッパー成分と組み合わせることによ
り物質の漏出を減少させることである。
【0028】 本発明によれば、医療用容器のためのストッパーは、10〜30重量%の熱可
塑性ポリマーおよび70〜90重量%のブチル系ゴムのブレンドで作られた射出
成形性材料を含む。
【0029】 より好ましい態様において、ストッパー材料は、13〜25重量%の熱可塑性
ポリマーおよび75〜87重量%のブチル系ゴムのブレンドで作られている。
【0030】 より好ましくない態様において、ストッパー材料は、1,2−ポリブタジエン
、スチレン系エラストマーおよびポリエステルエラストマーからなる群より選択
される熱可塑性エラストマーである。しかしながら、それらのタイプのエラスト
マーからの薬液への物質漏出の量は、本発明により記載される最も好ましいスト
ッパー材料からの医療用溶液への物質漏出の量を超える。
【0031】 医療用容器における液体医薬の貯蔵は、m−クレゾールのような少なくとも1
種の防腐剤の存在を必要とする。用いられ得る他の防腐剤は、フェノールまたは
ベンジルアルコールである。
【0032】 本発明によるブレンドがストッパー材料として用いられるとき、ストッパーへ
のm−クレゾールと水の通過は、ブチル系ゴムのみから作られたストッパーへの
m−クレゾールと水の通過とほとんど同一の量である。このように、本発明のス
トッパー材料のm−クレゾールバリヤは、驚くほど良好である。というのは、ポ
リオレフィンとブチル系ゴムのブレンドは、従来のブチル系ゴムのみのものと比
較してm−クレゾールと水に対するバリヤ特性を劇的に減少させると考えられる
からである。しかしながらこれは事実ではなく、したがって、ストッパー材料の
化学的耐性は、従来材料の化学的耐性と少なくとも同じであるようである。
【0033】 ストッパーと容器との間の接続のような物理的接触にある異なる硬さの2つの
材料の間の機械的封止(mechanical sealing)は、一方の材
料が他方の材料に対してやわらかい程、強くなることは一般的確信である。この
相関関係から判断すると、本発明のストッパー材料は、ブチル系ゴムのみと比較
したとき、より小さな機械的封止を有し、このことは本発明のストッパー材料の
より硬い性質によると仮定されうる。しかしながらこのことは実際事実ではない
。共通の確信と対照的に、本発明者は驚くべきことに、本発明において記載され
るストッパーは、ブチル系ストッパー材料より固い材料であるけれども、先行技
術より優れた封止特性を有することを見出した。このことは実際、本発明の決定
的な特徴である。
【0034】 良好な機械的封止特性を有するストッパーを達成するために、ストッパー材料
の硬さの程度が考慮されねばならない。ストッパー材料の硬さは機械的封止の成
功と相関し、逆も成り立つ。硬さはショア(Shore)単位で表現され得る。
ショア値は、所定の力で材料内に標準円錐形物体を引き入れるときの貫通の深さ
を測定することにより決定される。ゴム測定由来の結果は、ショアAまたはショ
アDのような異なるショア度値で表現される。
【0035】 好ましい態様において、本発明によるストッパーは、40〜80ショアAの硬
さを有する。より好ましくは、本発明によるストッパーは、45〜75ショアA
の硬さを有し、最も好ましくは、ストッパーは、65〜75ショアAの硬さを有
する。
【0036】 比較のために、ストッパーとして典型的に用いられるブチル系ゴムは、45〜
50ショアAの硬さを有する。したがって、これは本発明のストッパー材料より
やわらかい材料であるが、しかし、上記のように、驚くべきことに、本発明のス
トッパー材料より優れた封止特性を有さない。
【0037】 本発明のストッパーは、ストッパーの使用に応じていずれか適切な形状を有し
うるものであり、1態様において、ストッパーはOリングの形状のような実質的
に円形の断面を有する。
【0038】 形状とは独立に、本発明によるストッパーは、ストッパーに力をかけることに
より医療用容器の内部に縦方向に滑り込むことができる。ストッパーに掛けられ
た力は、例えば手でロッドを押すことによりロッドを通してのものであり得る。
【0039】 本発明の1つの側面は、ストッパーを製造する方法に関し、以下の −ブチル系ゴムを加熱し、熱可塑性ポリマーを溶融する工程、 −ストッパー材料を均質化する工程、 −射出成形によりストッパー材料を成形する工程、 −ストッパーを得る工程 を備える。
【0040】 成形プロセスが始まる前に、ストッパー成分は混合され、均質化される。最初
の混合及び特に均質化手順が実施される方法により、本発明における使用にとっ
て優れた材料が得られると思われる。
【0041】 ストッパー材料は、ここでは射出成形により成形される。射出成形プロセスの
利点は、特定の製品を形成するために必要とされる時間を減少させることであり
、射出成形プロセスは、当該製品の形状と形態の種類範囲を増加させることであ
る。射出成形プロセスは、熱可塑性材料から弾性特性を有する熱硬化材料に変換
される加硫により材料を加工処理することと反対に可逆的である。本発明による
組成物を用いることの更なる利点は、それがリサイクル可能であることである。
材料は、材料を加熱し、続いて成形することにより製造プロセスの間に再使用さ
れうる。このことは、明らかな環境上の利点を提示する。
【0042】 更に得られるものは、注射器におけるかまたは液状溶液を保持するための医療
用容器におけるような、特に液状溶液の長期貯蔵のための医療用容器のような製
剤パッケージにおける更なる適用のために成形されたストッパーである。
【0043】 本発明によるストッパーを用いる多くの目的のために、ストッパーは好ましく
はロッドに取り付けられている。したがって、本発明の1態様において、ストッ
パーは2成分射出成形(two−component injection m
olding)によりロッド上に成形されている。
【0044】 実験 以下は、本発明のm−クレゾールバリヤおよび気密性および漏出特性を決定す
るために実施された実験の記載である。
【0045】 気密性及びm−クレゾールバリヤの定量 ストッパー材料の気密特性は、時間経過による医療溶液からの水及びm−クレ
ゾールの拡散として試験された。拡散は、時間経過による水分損失および医療用
溶液に保持されるm−クレゾールの量として表現された。
【0046】 インスリンは、異なる材料から作られたストッパーを有する様々の容器の中で
貯蔵された。貯蔵期間は、37℃、13%RHで13週までであった。貯蔵後、
インスリン溶液は、水及びm−クレゾール含有量について測定された。
【0047】 材料および方法: 実験のために、ポリプロピレンとブロモブチルゴムのストッパー材料、トレフ
ジン(Trefsin)(登録商標)が本発明によるストッパーとして用いられ
た。比較試験のために、従来のブロモブチルゴムストッパーが用いられた。
【0048】 選択された容器は、ブロモブチルゴムストッパーを有する容器、トレフジン(
登録商標)ストッパーを有する容器(ともにシリコン処理されている)、トパー
ズ(Topas)(登録商標)6013、トレフジン(登録商標)ストッパーを
有する9.25mmおよびトパーズ(登録商標)6013、トレフジン(登録商
標)ストッパーを有する9.45mmであった。
【0049】 トレフジン(登録商標)ストッパーは、65Aショアまたは75Aショアのい
ずれかであった。
【0050】 インスリン製剤:アクトラピッド(Actrapid)HM(ge)、100
i.u/ml、注射溶液、容器。
【0051】 プラスチック材料: トパーズ(登録商標)6013、9.25mm トパーズ(登録商標)6013、9.45mm。
【0052】 インスリン製剤: インスリン・ヒューマンHM(ge) 100i.u グリセロール 16mg m−クレゾール* 3mg 亜鉛(ZnCl2 として) 7μg NaOH** 十分量 HCl** 十分量 注射溶液のための水 1mlまで *m−クレゾールは、製造の間の損失を補償するために5%の過剰量で加えら
れる。 **pH調節。
【0053】 試験材料の製造と貯蔵: インスリン製剤:アクトラピッドHM(ge)、10mlバイアル中の100
i.u/mlが使用まで4℃で維持されていた。
【0054】 容器の充填と貯蔵:ストッパーは表面についてシリコン処理されていた。スト
ッパーは容器に配置され、容器は、例えば20ml滅菌使い捨て注射器からアク
トラピッドを充填された。容器を室温で配置し、計量し、次いで、ヘラオーズ(
Heraeus)インキュベーターに移した。
【0055】 分析の方法 安定性試験の間、容器は37℃に維持され、13%RHの湿度に維持され(ヘ
ラオーズ・インキュベーター,HC2020)、方法に従って表1において示さ
れる限界の範囲で分析された。
【0056】 表1.37℃での分析および流出限界 分析: 方法: 流出限界 M−クレゾール HPLC 2.7〜3.3mg/ml 水拡散 計量 1% m−クレゾール測定について、−20℃で維持されたアクトラピッドは、HP
LC分析において標準として用いられた。
【0057】 4つの異なる医療用ストッパー/材料についてのm−クレゾールおよび水分の
損失試験が表2において示されている。
【0058】 表2 貯蔵の時間(週、月) プラスチック容器試料の数 0 0 2 4 3 6 8 3 10 13、3 3 表2は、様々の長さについて貯蔵した後にストッパー/容器材料当たり分析さ
れた容器の数を示す。
【0059】 選ばれた容器の数は、統計及び再現目的のためである。
【0060】 表3 ストッパー材料 試験のために用いられた医療用容器の数 ブロモブチルストッパーを有する容器 シリコン処理されている 12 テレフジンストッパーを有する容器 シリコン処理されている 12 トパーズ6013、テレフジンストッパーを有して 9.25mm 12 トパーズ6013、テレフジンストッパーを有して 9.25mm 12 表3は、試験のために用いられた異なる材料の医療用容器の数を示す。
【0061】 図9及び図10において示されているように、全ての4つの試験対照について
の水分損失は時間とともに増加するがしかし1%未満であった。65Aトレフジ
ン(登録商標)ストッパーを有する容器からの水分損失を通常のブロモブチルゴ
ムストッパーを有する容器と比較したとき、差異は有意ではない(図9)。同じ
ことは、75Aトレフジン(登録商標)ストッパーを有する容器と従来のブロモ
ブチルゴムストッパーを有する容器との間の水分損失差異についても事実である
(図10)。
【0062】 図11および図12において、ショア65Aおよび75Aそれぞれのトレフジ
ン(登録商標)ストッパーを有する容器は、従来のブロモブチルゴムストッパー
を有する容器と比較したときm−クレゾールに対するバリアについてわずかな減
少を示す。
【0063】 漏出特性の定量 本発明によるストッパー材料の漏出特性を試験するために、インスリン製剤試
料をブロモブチル系ゴムストッパーまたはトレフジン(登録商標)ストッパーの
いずれかを有する容器中に貯蔵した。試料は、分析の前に、3ヶ月間37℃で貯
蔵された。
【0064】 インスリン製剤における漏出物質の検出の背後の原理は、プロテインC4カラ
ムを有するRP−HPLC(逆相−高性能液体クロマトグラフィー)の方法であ
る。この方法は、わずかな水性から純粋な有機性の範囲の溶媒の漸進的勾配を分
析することが可能である。このことは、疎水性漏出物質についての広範なスクリ
ーニングを保証する。トリフルオロ酢酸(0.05%)、90%アセトニトリル
水溶液および0.0015%トリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液が溶出のため
の溶媒として用いられた。
【0065】 RP−HPLCカラムを通過した後、試料は、広い範囲の波長でPDA(発光
ダイオードアレー)検出器で分析された。このことは、未知の吸収スペクトルを
有する潜在的で未知の漏出物質の記録を確保するためになされた。波長は、20
0〜300nmの間隔に限定された。
【0066】 図1〜図4において、クロマトグラムは、様々の波長での「ブロモブチルゴム
」ストッパーでの実験由来の結果を例示する。
【0067】 図5〜図10は、様々の波長での「テレフジン(登録商標)」ストッパーでの
実験由来の結果を例示する。
【0068】 それら2つの群がいずれか所定の波長で比較されるとき、インスリン溶液中の
漏出物質の定量値は、テレフジン(登録商標)が用いられたとき有意に減少する
ことが明らかである。全ての測定された波長でブロモブチルゴムストッパー由来
よりもテレフジン(登録商標)ストッパー由来の物質漏出のほうが少ない(図の
描写されたAとBのピークを参照されたい)。このことは、医療用溶液へのスト
ッパーからの漏出物質の量を有意に減少させるブチル系ゴムと熱可塑性ポリマー
から作られたストッパー材料を提供する本発明の範囲を例証し、したがって、製
剤パッケージとしての使用のためのきわめて良好な候補物質とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、214nmの波長でのインスリン溶液についてのスペクトルを示すク
ロマトグラムである。溶液は、分析の前にブロモブチルストッパーのついた医療
用容器に貯蔵されていた。Aはインスリンのピークを示し、Bはストッパーから
漏出した他の物質のピークを示す。
【図2】 図2は、240nmの波長でのインスリン溶液についてのスペクトルを示すク
ロマトグラムである。溶液は、分析の前にブロモブチルストッパーのついた医療
用容器に貯蔵されていた。Bは、ストッパーから漏出したインスリンではない他
の物質のピークを示す。
【図3】 図3は、265nmの波長でのインスリン溶液についてのスペクトルを示すク
ロマトグラムである。溶液は、分析の前にブロモブチルストッパーのついた医療
用容器に貯蔵されていた。Bは、ストッパーから漏出したインスリンではない他
の物質のピークを示す。
【図4】 図4は、280nmの波長でのインスリン溶液についてのスペクトルを示すク
ロマトグラムである。溶液は、分析の前にブロモブチルストッパーのついた医療
用容器に貯蔵されていた。Bは、ストッパーから漏出したインスリンではない他
の物質のピークを示す。
【図5】 図5は、214nmの波長でのインスリン溶液についてのスペクトルを示すク
ロマトグラムである。溶液は、分析の前に本発明によるストッパーのついた医療
用容器に貯蔵されていた。Aはインスリンのピークを示し、Bは他の物質のピー
クを示す。
【図6】 図6は、240nmの波長でのインスリン溶液についてのスペクトルを示すク
ロマトグラムである。溶液は、分析の前に本発明によるストッパーのついた医療
用容器に貯蔵されていた。Bは、インスリンではない他の物質のピークを示す。
【図7】 図7は、265nmの波長でのインスリン溶液についてのスペクトルを示すク
ロマトグラムである。溶液は、分析の前に本発明によるストッパーのついた医療
用容器に貯蔵されていた。Bは、インスリンではない他の物質のピークを示す。
【図8】 図8は、280nmの波長でのインスリン溶液についてのスペクトルを示すク
ロマトグラムである。溶液は、分析の前に本発明によるストッパーのついた医療
用容器に貯蔵されていた。Bは、インスリンではない他の物質のピークを示す。
【図9】 図9は、ブロモブチルゴムストッパーのついた容器、トレフジン(登録商標)
ストッパーについた容器(ともにシリコン処理されている)、トパーズ(登録商
標)6013、トレフジン(登録商標)ストッパーを有する9.25mm容器お
よびトパーズ(登録商標)6013、トレフジン(登録商標)ストッパーを有す
る9.45mm容器から選択される医療用容器からの時間経過による水分損失を
示す。トレフジン(登録商標)は、ショア65Aであった。
【図10】 図10は、ブロモブチルゴムストッパーのついた容器、トレフジン(登録商標
)ストッパーのついた容器(ともにシリコン処理されている)、トパーズ(登録
商標)6013、トレフジン(登録商標)ストッパーを有する9.25mm容器
およびトパーズ(登録商標)6013、トレフジン(登録商標)ストッパーを有
する9.45mm容器から選択された医療用容器からの時間経過による水分損失
を示す。本発明によるストッパー材料はショア75Aであった。
【図11】 図11は、ブロモブチルゴムストッパーのついた容器、トレフジン(登録商標
)ストッパーのついた容器(ともにシリコン処理されている)、トパーズ(登録
商標)6013、トレフジン(登録商標)ストッパーを有する9.25mm容器
およびトパーズ(登録商標)6013、トレフジン(登録商標)ストッパーを有
する9.45mm容器から選択された医療用容器における貯蔵後の時間経過によ
り医療溶液中のm−クレゾールの含有量を示す。トレフジン(登録商標)はショ
ア65Aであった。
【図12】 図12は、ブロモブチルゴムストッパーのついた容器、トレフジン(登録商標
)ストッパーのついた容器(ともにシリコン処理されている)、トパーズ601
3、トレフジン(登録商標)ストッパーを有する9.25mm容器およびトパー
ズ(登録商標)6013、トレフジン(登録商標)ストッパーを有する9.45
mm容器から選択された医療用容器における貯蔵後の時間経過による医療溶液中
のm−クレゾールの含有量を示す。トレフジン(登録商標)はショア75Aであ
った。
【図13】 図13は、本発明によるストッパーの可能な(potential)表現を示
す。(1)は、医療用容器の中に挿入されるストッパーのゴム末端である。
【符号の説明】
1…ストッパーの末端
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年3月7日(2001.3.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】 米国特許第4,810,752号は、1〜90部のポリオレフィンおよび10
〜60部のハロブチルゴムを含む熱可塑性エラストマー組成物を記載する。組成
物は、加硫により得られ、射出成形向きではなく、例えばバイアルのストッパー
として用いられる。 医療用容器を製造する目的のために、射出成形性組成物が有利であることがわ
かっている。米国特許第4,44,330号は、ブチル系ゴム、熱可塑性エラス
トマーおよび成形性改善オレフィン形ポリマーのブレンドを含む射出成形性ポリ
マー材料から作られた医療容器のためのストッパーを開示する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ブーヘ−ラスムッセン、トーマス デンマーク国、ディーケー − 2820 ゲ ントフテ、ダルベイ 28 (72)発明者 ソレンセン、アンネ デンマーク国、ディーケー − 2840 ホ ルテ、ジーエル・ホルテ、トフテアセン 7 Fターム(参考) 3E084 AA12 AB05 BA01 CA01 CC03 CC04 CC05 FA09 FC01 GA08 GB12 KB01 LB02 4F206 AA03 AA04 AA11 AA45 AH13 AH63 JA07 JB28 JL02

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブチル系ゴムと他のストッパー成分を含むストッパーであっ
    て、ブチル系ゴムと他のストッパー成分の組み合わせがブチル系ゴムのみから作
    られたストッパーからの物質の漏出と比較して物質の漏出の減少をもたらすスト
    ッパー。
  2. 【請求項2】 他のストッパー成分がポリマーである請求項1記載のストッ
    パー。
  3. 【請求項3】 他のストッパー成分が熱可塑性ポリマーである請求項2記載
    のストッパー。
  4. 【請求項4】 40〜80ショアAの硬度を有する請求項1ないし3のいず
    れか1項記載のストッパー。
  5. 【請求項5】 45〜75ショアAの硬度を有する請求項1ないし4のいず
    れか1項記載のストッパー。
  6. 【請求項6】 65〜75ショアAの硬度を有する請求項1ないし5のいず
    れか1項記載のストッパー。
  7. 【請求項7】 10〜30重量%の熱可塑性ポリマーと70〜90重量%の
    ブチル系ゴムのブレンドから作られた射出成形性材料を含む医療用容器のための
    請求項2ないし6のいずれか1項記載のストッパー。
  8. 【請求項8】 13〜25重量%の熱可塑性ポリマーと75〜87重量%の
    ブチル系ゴムのブレンドから作られた射出成形性材料を含む医療用容器のための
    請求項7記載のストッパー。
  9. 【請求項9】 熱可塑性ポリマーがポリオレフィンである請求項2ないし8
    のいずれか1項記載のストッパー。
  10. 【請求項10】 熱可塑性ポリマーがポリプロピレンとポリエチレンからな
    るポリオレフィンの群より選択される請求項9記載のストッパー。
  11. 【請求項11】 ブチル系ゴムがハロゲン化ブチルである請求項1ないし1
    0のいずれか1項記載のストッパー。
  12. 【請求項12】 ブチル系ゴムがブロモブチルである請求項11記載のスト
    ッパー。
  13. 【請求項13】 ブチル系ゴムが少なくとも部分的に架橋されている請求項
    1ないし12のいずれか1項記載のストッパー。
  14. 【請求項14】 実質的に円形の断面を有する請求項1ないし13のいずれ
    か1項記載のストッパー。
  15. 【請求項15】 ストッパーに力をかけることにより医療用容器の内側に縦
    に滑動し得る請求項1ないし14のいずれか1項記載のストッパー。
  16. 【請求項16】 ストッパーに掛けられる力がロッドを通すものである請求
    項15記載のストッパー。
  17. 【請求項17】 医療用容器のための請求項1ないし16のいずれか1項記
    載のストッパーの使用。
  18. 【請求項18】 液体医薬のための内部空間を規定する遠位端部及び近位端
    部及び少なくとも1つの壁を備える液体医薬を貯蔵するための医療用容器であっ
    て、端部の1つが請求項1ないし17のいずれか1項記載のストッパーを備える
    医療用容器。
  19. 【請求項19】 少なくとも1つの壁が非可撓性である請求項18記載の医
    療用容器。
  20. 【請求項20】 ブチル系ゴムを加熱し、熱可塑性ポリマーを溶融する工程
    、 ストッパー材料を均質化する工程、 射出成形によりストッパー材料を成形する工程、 ストッパーを得る工程 を含む請求項1記載のストッパーを製造する方法。
  21. 【請求項21】 ストッパーが、2成分射出成形によりロッド上に成形され
    る請求項20記載のストッパーを製造する方法。
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