JP2003500227A - 手持ち式工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 手持ち式工作機械であって、ケーシング（１２）に組み込まれたダスト吸込装置（１９）と、該ダスト吸込装置（１９）に後置された吐出管片（２０）とが設けられ、該吐出管片（２０）にダストを集めるための、ダストを通さないダストボックス（２１）がその吹込管片（２２）で取り付け可能である。カセット状のダストボックス（２１）の複数の側壁（３４）が複数の通気開口（４０）を有しており、側壁（３４）が内側にダストを通さないフィルタエレメント（４８）、特に折畳式フィルタを備えていることによって、手持ち式工作機械は特に良好に研削ダストを収容することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 背景技術 本発明は請求項１の上位概念に記載した形式の手持ち式工作機械から出発する
。

【０００２】 米国特許第５４６７８３５号明細書によって、ダストボックスと、該ダストボ
ックスに後置された送風機とを備えた穿孔ハンマが公知であって、この送風機に
よって、発生する穿孔ダストがダストボックスに送り込み可能である。送風機に
よって形成された吸込空気は工具の領域において吸込通路に進入し、この吸込通
路を介してダストボックスに案内される。ダストボックスの内側において、吸込
空気は、折畳式フィルタとして構成されたダストフィルタを通過し、このダスト
フィルタにおいて穿孔ダストは分離され、ダストボックスに集められる。ダスト
ボックスは、折畳式フィルタを取り出すためと穿孔ダストを放出するためとの開
閉可能な底部を備え、送風機と共に共通のケーシングにおいて配置されており、
このケーシングは比較的煩雑な継手によって穿孔ハンマに結合可能である。

【０００３】 公知の穿孔ハンマのダストボックスは空にするのが比較的困難であって、しか
も折畳式フィルタの交換が複雑である。さらにこのダストボックスは、ダストを
吸い込むための、組み込まれたダスト吸込装置を備えた手持ち式工作機械の片持
ち式の取り付けには適してない。

【０００４】 ダストボックスとして役立つプラスチックカセットを備えた手持ち式工作機械
が公知であって、このプラスチックカセットは、芝刈り機のための、寸法の小さ
い集草ボックス（Grassammelbox）の形式に基づいて、多数の通気開口を備え、
平滑な壁状のフィルタ材が内張りされているか、またはダストを吸い込む空気を
クリーニングし、この空気を容器から解放し、ダストを内側に留めさせるのが望
ましい、多孔性で通気性のプラスチックから形成されている。このプラスチック
ケースは、微細なダストが通過するかもしくは詰まりが生じる傾向にあって、し
かも空にするのが困難で、リーニングも困難である。

【０００５】 発明の利点 これに対して、本発明による、請求項１記載の特徴を備えた、ダスト吸込装置
を備えた手持ち式工作機械の利点によれば、極めて軽く頑丈なダストボックスが
提供されており、このダストボックスは高い通気性と良好な微細ダストフィルタ
作用を備えた特に大きなフィルタ面を有している。さらにダストボックスは、複
数のカバーを備えていることによって、１つのカバーしか備えていないダストボ
ックスよりも手軽に、もしくは周りの環境を損なわずに空にすることができる。

【０００６】 少なくとも１つのカバーが引き出し状に、ダストボックスの側壁に連結されて
いることによって、ダストボックスは特に静かに開放することができるので、ダ
ストは不都合にまき上げられたり、こぼされたりすることはない。

【０００７】 ダストボックスが骨組状（skelettartig）の本体として構成されており、その
壁が、ダストを通さないように閉鎖する、着脱可能に嵌め込み可能な、通気開口
ならびに折畳式フィルタを備えたカバーとして構成されていることによって、確
保されたダストフィルタにおける通気性はさらに改善され、この場合任意のフィ
ルタ面は互いに独立してクリーニング可能もしくは交換可能である。

【０００８】 少なくとも１つのカバーがヒンジによってダストボックスと連結されているこ
とによって、ダストボックスは引き出し状の構成の場合と同様に、コントロール
され静かに開放することができる。これによってダストが不都合にこぼされるこ
とを防止することができる。

【０００９】 折畳式フィルタのフィルタ薄片がダストボックスの長手方向軸線に対して横方
向に配置されていることによって、比較的乱流が僅かで、ひいては被加工工作物
に対する高い吸い込み出力が保証されるように、流入する、ダストを含んだ空気
を影響させることができる。

【００１０】 ダストボックスの長手方向軸線に対して横方向に、側壁もしくは少なくとも１
つのカバーによって支持されたダスト導入ウェブが配置されていることによって
、吹き込まれる、ダストを含んだ空気の乱流に対抗作用がもたらされ、吸込装置
の効率が改善される。

【００１１】 ダストボックスの側面もしくは下面が少なくとも部分的に透明であることによ
って、ダストボックスの充填状態は、ほぼのぞき窓を設けたように、視覚的に監
視することができる。

【００１２】 カバーがそれぞれ１つのフィルタ、特に折り畳み式フィルタを支持しており、
ダストボックスの、通気開口を備えている唯一の部分として形成されていること
によって、フィルタ面は特に大きく寸法設定可能である。これによってダストを
搬送する空気の逆流がごく僅かであって、ダスト吸込装置の効率が高くなる。こ
れによってさらにダストがある所定の層厚から、自動的に折畳式フィルタから剥
離可能で、重力に従ってダストボックス内に落下して、ダストボックスからダス
トは容易に放出可能である。

【００１３】 ダストボックスが機械に向かって楔形で先細に形成されるように、カバーを備
えたダストボックスの面が流入する空気に対して傾斜されていることによって、
詰まりが最低限に抑えられた流れ状態が形成され、この流れ状態によってダスト
搬出がさらに改善される。

【００１４】 カバーが弾性的でダストボックスに気密にしっかりと固定されていることによ
って、ダストボックスは特に簡単に開放可能もしくは簡単に再び確実に閉鎖可能
である。

【００１５】 ダストボックスの入口管片にシールリップが配置されており、このシールリッ
プが手持ち式工作機械のダスト吐出管片をシールして取り囲んでいることによっ
て、ダストボックスは、手持ち式工作機械に確実にダストを通さないように連結
されている。

【００１６】 折畳式フィルタがダストボックスのカバー状の部材に配置されていることによ
って、新たに嵌め込まれるかまたはフィルタと共にカバー全体が交換されるかし
て、折畳式フィルタは特に簡単に交換可能である。

【００１７】 ダストボックスが係止手段によって、手持ち式工作機械に取り付け可能である
ことによって、ダストボックスを取り出すこと、ダストボックスを空にすること
もしくはあらたに取り付けることは、特に手軽に、確実でしかも短時間に行うこ
とができる。

【００１８】 ダストボックスの入口管片が弁によって閉鎖可能であることによって、ダスト
ボックスを手持ち式工作機械から外す際に、不都合なダストの放出を効果的に回
避することができる。

【００１９】 実施例の説明 以下に，図面に基づいて本発明の実施例を説明する。

【００２０】 図１には、ケーシング１２を備えた、振動式グラインダとして構成された手持
ち式工作機械１０が示されており、このケーシング１２はスイッチ１５を備えた
ハンドグリップ１４を有し、下部に、貫通開口を備えた研磨プレートとして形成
された工具１６が可動に取り付けられている。手持ち式工作機械１０はハンドグ
リップ１４の後方の端部に電気接続導線１８を備え、ケーシング１２の内側にフ
ァン羽根車１９を備えている。このファン羽根車１９は手持ち式工作機械の作動
時に、研磨プレート１６の上方かもしくは研磨プレート１６と工作物との間に負
圧を発生させる。これによって手持ち式工作機械１０の作動時に研削ダストが研
磨プレート１６の貫通開口を通って吸い込まれ、ケーシング１２の吐出管片２０
を通り吹込管片２２を介してダストボックス２１に送り込まれる。

【００２１】 吐出管片２０は、形状安定性で片持ち式のダストボックス２１の吹込管片２２
を支持する。このダストボックス２１は吹込管片２２の吹込開口２７とダストボ
ックス２１の上面３６を除いて気密である。

【００２２】 ダストボックス２１の上面３６はカバー２３によって形成されている。このカ
バー２３は、ハンドグリップ１４の後部の領域における、ケーシング１２の保持
開口２５に係合するための、上方に突出するフック２４を有している。フック２
４によって、ダストボックス２１は追加的に手持ち式工作機械１０のケーシング
１２に固定されるので、ダストボックス２１は特に薄い壁部横断面を有し、した
がって特に軽量に構成されている。

【００２３】 カバー２３はばね弾性的に上側から係止されてスナップ縁部４２で摩擦結合（
kraftschluessig；摩擦による束縛）かつ形状結合（formschluessig；形状によ
る束縛）でダストボックス２１の上縁部３２に緊密に把持される。なぜならばこ
の上縁部３２は周方向の隆起部３３を形成し、この隆起部３３が寸法過大部分で
スナップ縁部４２に適合するからである。

【００２４】 ダストボックス２１の下面３４が、吹込管片２２の軸線３５に対して傾斜して
延びているので、ダストボックス２１は長手方向断面で見て、手持ち式工作機械
１０に向かって先細に形成されている楔形の輪郭を有している。カバー２３の上
面３６は、規則的に分配された丸い多数の通気孔４０を有しており、通気孔４０
に、カバー２３の内側において、折畳式フィルタとして形成された、特別な紙か
ら成るフィルタエレメント４８が吸込方向で前方に取り付けられている。フィル
タエレメント４８の外面４９（図９）はカバー２３の内面に向いている。さらに
カバー２３の上面３６はフック２４の領域に、Ｕ字形に延びる輪郭を備えた、ダ
ストボックス２１に向けられた引込部（Einzug）３８を備えている。この引込部
３８はカバー２３の構造を強化し、手持ち式工作機械１０とは別の手持ち式工作
機械をダストボックス２１と組み合わせる場合に、より大きなケーシング輪郭に
挿入するための自由スペースを形成する。

【００２５】 ダストボックス２１は、吹込管片２２の近くの前方の領域の互いに反対側の面
に、湾曲された２つの引込部４４を備えており、これらの引込部４４は隆起部３
３で終了し、作業員の指によってカバー２３を下側から係合するためのグリップ
のへこみを形成し、ダストボックス２１の開放を容易にする。

【００２６】 カバー２３はダストボックス２１の側方縁部５８に対して平行に、もしくは前
方縁部５４および後方縁部５６（図２）に対して横方向に延びる、一体的に形成
された２つの側方薄片４６を有しており、これらの側方薄片４６は、キール状（
kielartig）にダストボックス２１の内側に突入しており、フィルタエレメント
４８に付着するダストを叩き落すためにフィルタエレメント４８がカバー２３と
一緒にダストボックス２１から取り出される場合、フィルタエレメント４８の、
側方の制限部材と機械式の保護部材として衝撃と圧力とを吸収する。

【００２７】 ダストボックス２１の吹込管片２２は内側に周方向に延びる弾性的なシールリ
ップ５０を有しており、このシールリップ５０は手持ち式工作機械１０の吐出管
片２０の端部を気密に取り囲んでいる。さらにダストボックス２１の吹込管片２
２は上方および下方に外側のリブ５２を有しており、リブ５２はダストボックス
２１と吹込管片２２とから成るユニットの剛性を改善する。

【００２８】 図２には、図１に基づく、ダストボックス２１を備えた手持ち式工作機械１０
が平面図で示されており、この図２では構成部材のすべてに関する説明は省略す
る。カバー２３の引込部３８と、除塵された吐出空気を外に通気するための通気
孔４０と、ダストボックス２１を手持ち式工作機械１０に上側から係止して取り
付けるためのロッカー部２６（Wippe）とが図示されている。ダストボックス２
１のロッカー部２６は２腕式のレバーとして構成されており、その一方のアーム
は操作アーム２８として、他方のアームは係止アームとして構成されている。ロ
ッカー部２６は薄膜ヒンジ３０によって旋回可能にダストボックス２１の吹込管
片２２に取り付けられており、この場合係止アーム２９は吐出管片２０の近くで
ケーシング１２の、詳しくは図示していない側方の突起に把持されている。突起
は、係止アーム２９が弾性的に予荷重を受けるように寸法決めされている。

【００２９】 手持ち式工作機械１０の底面が方形の研磨プレート１６によって形成されてお
り、ダストボックス２１もしくはカバー２３の後方縁部５６は外側へ湾曲されて
いることも示されている。

【００３０】 図３には、別の実施例のダストボックス１２１が空間的な長手方向断面図で示
されている。吹込開口２７を備えたダスト吹込管片１２２に、前方、後方および
側方で側壁１３４が接続しており、この側壁１３４はほぼ方形の幅の広いリング
を形成しており、このリングは上面３６とそれぞれ１つの環状の隆起部３３とを
有しており、この位置でそれぞれカバー１２３によって密に閉鎖可能である。こ
の場合カバー１２３は紙から成るリブ状の薄片４７を備えたフィルタエレメント
４８を支持しており、通気開口４０を備えている。

【００３１】 図４には、図１および図２に基づく実施例に対して鏡像的に、別の実施例のダ
ストボックス２２１が空間的な横断面で示されている。ダストボックス２２１の
上部２２３１はＵ字形の横断面を有しており、上面２３６に通気開口４０を有し
ている。下方では長手方向ガイドエレメント２３７において引き出し状に移動可
能なＵ字形の気密でダストを通さないカバー２２３が、互いに反対側で上部２２
３１に周面係合している。上部２２３１はその内側において長手方向薄片４７を
備えたフィルタエレメント４８を支持している。カバー２２３を上部に沿って移
動することによって、送り込まれた研削ダストは、移動することによって生じる
開口を通ってコントロールして放出することができる。これによって不都合な詰
まりを防止することができる。

【００３２】 図５には、別の実施例のダストボックス３２１が空間的な平面図で示されてい
る。ダストボックス３２１の側面３３４は丸みのつけられた、広幅で方形のリン
グを形成しており、このリングは前方に、吹込開口３２７を備えた吹込管片３２
２を支持しており、この場合側壁３３４は、規則的に分配配置された複数の通気
開口４０を有しており、内側に、吹込管片３２２を備えた側を除いて、薄片３４
７を備えた環状のフィルタエレメント３４８が設けられている。ダストボックス
３２１の上面および下面は図示していないカバーによって閉鎖可能であり，この
カバーは気密に形成することが可能であって、または通気開口およびフィルタエ
レメントを備えて形成することもできる。これによってダストボックス３２１の
通気性をさらに高めることができるので、そのようなダストボックスが備え付け
られた手持ち式工作機械のダスト吸込作用は大幅に改善される。

【００３３】 図６には、別の実施例のダストボックス４２１が平面図で示されており、ダス
トボックス４２１のカバー４２３は、吹込管片２２とロッカー部２６とを有して
おり、ダストボックス４２１の長手方向軸線３５に対して平行に延びるヒンジ７
０を介して開閉可能であり、ダストボックス４２１の、側壁３４を支持する下部
６２３に連結されている。

【００３４】 図７には、原則的に図６のダストボックスと同形のダストボックスが示されて
おり、この場合カバー４２３は、長手方向軸線に対して横方向に延びるヒンジ１
７０を介して、側壁３４を支持する下部に連結されている。カバー４２３がヒン
ジ１７０を介して残りのダストボックス４２１に連結されていることによって、
ダストボックス４２１からカバー４２３をコントロールして静かに取り外すこと
ができるので、したがって不都合なダストの放出が排除されている。

【００３５】 図８には、フィルタエレメント４８を備えた、図１に基づくダストボックス２
１に属するカバー２３が、下から見た平面図で示されており、フィルタエレメン
ト４８のリブ状の薄片４７は長手方向軸線３５に対して平行に延びている。

【００３６】 図９には、図８に示したカバーと基本的に相応するカバー９２３が、下から見
た平面図で示されているが、このカバー９２３は、リブ状の薄片９４７がダスト
ボックスの長手方向軸線３５に対して横方向に延びるように配置されたフィルタ
エレメント９４８を有している。

【００３７】 図１０には、別の実施例のダストボックス１０２１の、弁６０を備えた吹込管
片１０２２の領域が部分断面図で示されており、この弁６０は、フラッタ弁状の
、弾性的な双方向式フラップとして形成されており、図面に従って、流入する空
気の圧力下で内側に曲がっている。

【００３８】 吸込空気流が中断される時、つまり機械の作動中にダストボックス１０２１が
手持ち式工作機械１０の吐出管片２０から外される時、もしくは手持ち式工作機
械１０のモータが停止される時に、弁６０は吹込管片２２の内側の端面に曲げ戻
され、吹込開口１０２７を閉鎖する。これによってダストボックス１０２１が不
都合に放出されるリスクが極めて小さくなっている。

【００３９】 図１１には、ダストボックス１１２１の吹込管片１１２２の領域が断面図で示
されている。この場合吹込開口１１２７は剛性の弁フラップ１６０によって閉鎖
可能であって、弁フラップ１６０は両側の軸管片１６１で軸受け台状の旋回軸受
け皿１１６２に引掛け可能であって、手持ち式工作機械１０のモータが停止され
るか、もしくはダストボックス１１２１が手持ち式工作機械から取り出されると
、ダストボックス１１２１の相応の旋回位置に重力によって作動され、吹込開口
１１２７は閉鎖される。

【００４０】 図１２には、原則的に図１，２および８に示したカバーに相応するカバー１２
２３が空間的に示されている。カバー１２２３の上面に通気開口４０が設けられ
ており、その反対側の内側にフィルタエレメント４８が配置されている。

【００４１】 ダストボックス２１の吹込開口２７に対応配置された領域においてカバー１２
２３はダスト導入ウェブ６５を備えており、このダスト導入ウェブ６５は、吹き
込まれる搬送空気流を抑制させ、カバー１２２３が装備されたダストボックス２
１において乱流が減少されているか全く生じないように導入される。これによっ
てかき乱されたダストによるフィルタエレメント４８の閉塞が減少され，手持ち
式工作機械１０のダスト吸込効率が著しく改善される。

【００４２】 図１３には、側壁１３３４を備えたダストボックス１３２１の下部領域が示さ
れており、側壁１３３４に、ダストボックス１３２１の長手方向軸線３５に対し
て横方向に、複数の薄片状のダスト導入ウェブ６５が相前後して挿入されており
、ダスト導入ウェブ６５はＵ字形に成形されたガイド６６において移動不能に保
持される。ダスト導入ウェブ６５は、図１２に示したカバーに設けられたダスト
導入ウェブと同じ機能を有している。しかもこれらのダスト導入ウェブ６５によ
って、隔壁状の領域がダストボックス１３２１に形成され、ダストボックス１３
２１に吸い込まれる研削ダストが、ダストボックス１３２１が移動される際、ダ
ストボックスの長さ部分にわたって不都合に往復移動することのないように保持
される。

【００４３】 上側のカバーだけが通気性フィルタとして役立つのではなく、ダストボックス
の別の面も関連させることによって、ダストボックスは、カバーを１つしか備え
ていないものより極めて小さく構成することができる。

【００４４】 吹込方向に対して横方向に薄片を備えたフィルタエレメントの配置構成によっ
て、ダスト搬送ファンの搬送出力が高い場合の乱流が大幅に減少され，充填容量
もしくはダスト吸込効率が改善される。セルロースまたはプラスチックから成る
折畳式フィルタに代えて、別の材料たとえばブリース（Vlies）を使用すること
もできる。

【００４５】 ダスト導入ウェブによって、フィルタ媒体の早期の詰まりをもたらし得るよう
な制御不能なダスト乱流が防止される。これによってダストは常にダストボック
スの長手方向軸線に沿って後方の側壁まで搬送され、この場合吸込はダストボッ
クスがほぼ１００％充填されるまで機能する。

【００４６】 弁のダイヤフラム材料の剛性は、ファン１９の搬送空気流における動圧が、フ
ラップを開放するために少なくとも０．３バールで十分であると、設定されてい
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 ダストボックスを備えた、本発明の手持ち式工作機械を示す長手方向部分断面
図である。

【図２】 図１に基づく平面図である。

【図３】 ２つのカバーを備えた、別の実施例のダストボックスを空間的に示す長手方向
断面図である。

【図４】 引き出し式カバーを備えた、別の実施例のダストボックスを示す横断面図であ
る。

【図５】 側壁がフィルタ面として働く、別の実施例のダストボックスを示す図である。

【図６】 長手方向ヒンジを介して互いに連結された、カバーを備えたダストボックスを
示す平面図である。

【図７】 横方向ヒンジを介して互いに連結された、カバーを備えたダストボックスを示
す平面図である。

【図８】 長手方向軸線に対して平行に延びるフィルタ薄片を備えたダストボックスカバ
ーを下側から見た図である。

【図９】 長手方向軸線に対して横方向に延びるフィルタ薄片を備えたダストボックスカ
バーを下から見た図である。

【図１０】 弾性的なフラップ弁を備えたダストボックスである。

【図１１】 剛性のフラップ弁を備えたダストボックスである。

【図１２】 ダスト導入ウェブを備えたダストボックスカバーである。

【図１３】 内側に２つのダスト導入ウェブを備えたダストボックスである。

【符号の説明】

１０ 手持ち式工作機械、 １２ ケーシング、 １４ ハンドグリップ、
１５ スイッチ、 １６ 研磨プレート、 １８ 接続導線、 １９ ファン羽
根車、 ２０ 吐出管片、 ２１ ダストボックス、 ２２ 吹込管片、 ２３
カバー、 ２４ フック、 ２５ 保持開口、 ２６ ロッカー部、 ２７
吹込開口、 ２８ 操作アーム、 ２９ 係止アーム、 ３０ 薄膜ヒンジ、
３２ 上縁部、 ３３ 隆起部、 ３４ 下面、 ３５ 長手方向軸線、 ３６
上面、 ３８ 引込部、 ４０ 通気孔、 ４２ スナップ縁部、 ４４ 引
込部、 ４６ 側方薄片、 ４７ 薄片、 ４８ フィルタエレメント、 ４９
外面、 ５０ シールリップ、 ５２ リブ、 ５４ 前方縁部、 ５６ 後
方縁部、 ５８ 側方縁部、 ６０ 弁、 ６５ ダスト導入ウェブ、 ６６
ガイド、 １２１ ダストボックス、 １２２ ダスト吹込管片、 １２３ カ
バー、 １３４ 側壁、 １６０ 弁フラップ、 １６１ 軸管片、 １７０
ヒンジ、 ２２１ ダストボックス、 ２２３１ 上部、 ２２３ カバー、
２３６ 上面、 ２３７ 長手方向ガイドエレメント、 ３２１ ダストボック
ス、 ３２２ 吹込管片、 ３２７ 吹込開口、 ３３４ 側面、 ３４７ 薄
片、 ３４８ フィルタエレメント、 ４２１ ダストボックス、 ４２３ カ
バー、 ６２３ 下部 ９２３ カバー、 ９４７ 薄片、 ９４８ フィルタ
エレメント、 １０２１ ダストボックス、 １０２２ 吹込管片、 １０２７
吹込開口、 １１２１ ダストボックス、 １１２２ 吹込管片、 １１２７
吹込開口、 １１６２ 旋回軸受皿、 １２２３ カバー、 １３２１ ダス
トボックス、 １３３４ 側壁

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3C047 JJ01 JJ11 3C058 AA02 AA04 AC05 BC03 CB04 CB06

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 手持ち式工作機械であって、ケーシング（１２）に組み込ま
   れたダスト吸込装置（１９）と、該ダスト吸込装置（１９）に後置された吐出管
   片（２０）とが設けられ、該吐出管片（２０）にダストを通さないダストボック
   ス（２１）が吹込管片（２２）で着脱可能に取り付けられている形式のものにお
   いて、 前記ダストボックス（２１）の複数の側壁（３４）が複数の通気開口（４０）
   を有しており、前記側壁（３４）が内側に前記通気開口（４０）をカバーする、
   ダストを通さない少なくとも１つのフィルタエレメント（４８）、特に折畳式フ
   ィルタを備えていることを特徴とする、手持ち式工作機械。
2. 【請求項２】 前記ダストボックス（２１）が特に扁平なケースであり、該
   ケースの側壁（３４）が通気開口（４０）を備えた着脱可能なカバー（２３）に
   よって形成され、該カバー（２３）が内側にダストを通さないフィルタエレメン
   ト（４８）を有している、請求項１記載の手持ち式工作機械。
3. 【請求項３】 ダストボックス（１２１）が互いに反対側の面、特に上面お
   よび下面にそれぞれ１つのカバー（２３）を有している、請求項２記載の手持ち
   式工作機械。
4. 【請求項４】 カバー（２３）が引き出し状に引き出し可能に、前記ダスト
   ボックス（１２１）の側壁（３４）と連結されている、請求項１から３までのい
   ずれか１項記載の手持ち式工作機械。
5. 【請求項５】 ダストボックス（３２１）の、上面に対して垂直方向の側壁
   （３３４）が環状に配置された、互いに内側に移行する、特に規則的に配置され
   た複数の通気開口（４０）を有しており、これらの通気開口（４０）が内側でフ
   ィルタエレメント（４８）によってカバーされている、請求項１から４までのい
   ずれか１項記載の手持ち式工作機械。
6. 【請求項６】 ダストボックス（２２１）が骨組状の本体として構成され、
   該本体が吹込管片（２２）によって支持されており、該吹込管片（２２）が、ダ
   ストを通さずに閉鎖する、着脱可能に嵌め込み可能な、特に通気開口（４０）と
   １つの折畳式フィルタ（４８）とを備えたカバー（５２３）を備え付け可能であ
   る、請求項５記載の手持ち式工作機械。
7. 【請求項７】 少なくとも１つのカバー（２３，５２３）が、少なくとも１
   つのヒンジ（７０，１７０）を介してダストボックス（２２１）に連結可能であ
   る、請求項６記載の手持ち式工作機械。
8. 【請求項８】 前記ヒンジ（７０，１７０）が、前記ダストボックス（２２
   １）の長手方向軸線（３５）に対して平行にか、またはこれに対して横方向に配
   置されている、請求項７記載の手持ち式工作機械。
9. 【請求項９】 折畳式フィルタ（４８）の薄片（４７）が前記ダストボック
   ス（２２１）の長手方向軸線に対して横方向に配置されている、請求項１から８
   までのいずれか１項記載の手持ち式工作機械。
10. 【請求項１０】 ダストボックス（１０２１，１１２１）が内側に弁（６０
    ，１６０）を有し、該弁（６０，１６０）が手持ち式工作機械（１０）から前記
    ダストボックス（１０２１，１１２１）を外す際に吹込管片（１０２２，１１２
    ２）を閉鎖し、前記弁（６０，１６０）が、機械側の空気流によって前記弁（６
    ０，１６０）が負荷されると直ぐに前記吹込管片（１０２２，１１２２）を開放
    する、請求項１から９までのいずれか１項記載の手持ち式工作機械。
11. 【請求項１１】 前記弁（６０）が弾性的なフラップ弁として構成されてい
    る、請求項１０項記載の手持ち式工作機械。
12. 【請求項１２】 前記弁（１６０）が振り子式に支承されたフラップとして
    構成されている、請求項１０項記載の手持ち式工作機械。
13. 【請求項１３】 ダストボックス（６２１）の１つのカバー（６２３）およ
    び／または側壁（６３４）が、長手方向軸線（３５）に対して横方向に向けられ
    たダスト導入ウェブ（６２５）有している、請求項１から１２までのいずれか１
    項記載の手持ち式工作機械。
14. 【請求項１４】 ダストボックス（２１）が少なくとも部分的に、有利には
    側壁（３４）の１つで透明であって、透明な領域が充填状態表示器として役立つ
    、請求項１から１３までのいずれか１項記載の手持ち式工作機械。