JP2003000497A

JP2003000497A - 掃除機

Info

Publication number: JP2003000497A
Application number: JP2001185125A
Authority: JP
Inventors: Kaname Maruyama; 要丸山; Toshiaki Ogawa; 利明小川; Shuichi Taniguchi; 修一谷口; Mineyuki Inoue; 峰幸井上; Takeshi Yamada; 岳山田
Original assignee: Twinbird Corp
Current assignee: Twinbird Corp
Priority date: 2001-06-19
Filing date: 2001-06-19
Publication date: 2003-01-07
Anticipated expiration: 2021-06-19
Also published as: JP3674031B2; US20020189048A1

Abstract

(57)【要約】【課題】掃除機の小型化を図るとともに、目詰まりを
起こしにくい電気掃除機を提供する。【解決手段】掃除機本体１の内部に電動機２とファン
３を設ける。ファン３の周囲を囲むように集塵部16を環
状に形成する。この集塵部16の内周面に塵埃を濾過する
フィルタ12を装着し、フィルタ12で濾過した塵埃を集塵
部16に溜める。集塵部16に臨む吸引管32の上端に屈曲部
35を形成し、前記集塵部16に沿って周方向に流れる気流
を発生させる。これにより、比較的大きな塵埃は遠心力
によって集塵部16の外周側内壁に押し付けら、細かな塵
埃のみが集塵部16内周に設けられたフィルタ12によって
濾過されるから、フィルタ12の目詰まりが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は電気掃除機に関する
ものであり、特に、着脱自在の容器内に収集した塵埃を
溜めるようにする電気掃除機に関するものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来この種の電気掃除
機としては、例えば特開平５−２５３０９６号公報等に
記載されているようなものが知られている。これは、手
持ち式の電気掃除機であり、ファンモータ（ファン及び
電動機）の前方に集塵ケース（集塵部）及びフィルタを
設け、ファンモータによって吸引された空気に含まれる
塵埃をフィルタによって濾過し、集塵ケースに溜めるも
のである。また、同様の原理で集塵する比較的大型の電
気掃除機も特開平５−１５４０７５号公報等で知られて
いる。

【０００３】しかしながら、これらの電気掃除機におい
ては、ファンモータと集塵ケースが前後、或いは上下に
配列されているため、掃除機全体が大型化してしまうと
いう問題があった。そして、この掃除機の大型化を避け
ようとした場合、集塵ケースを小型化すれば比較的掃除
機を小型化できるが、塵埃の収容量が少なくなってしま
うため、実用性が犠牲になってしまうという虞があっ
た。また、前者の電気掃除機においては、フィルタが塵
埃で目詰まりしてしまいやすいという問題があり、この
目詰まりを防ぐために、後者の電気掃除機のように、フ
ィルタに付着した塵埃を落とすための機構を設けること
も考えられるが、このような機構を設けた場合、製品の
コストアップを招くという問題があった。

【０００４】本発明は以上の問題点を解決し、比較的小
型に構成できると共に、目詰まりを起こしにくい電気掃
除機を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１の電気
掃除機は、機体と、この機体内に設けられる電動機と、
この電動機によって駆動されるファンと、このファンに
よって吸引された空気に含まれる塵埃を濾過するフィル
タと、このフィルタによって濾過された塵埃を溜める集
塵部とを有する電気掃除機において、前記集塵部を環状
に形成すると共に、前記電動機及びファンの外周に前記
集塵部を配したものである。

【０００６】請求項１の構成することにより、電動機及
びファンの外周を囲むように環状の集塵部が配置され、
フィルタによって濾過された塵埃が集塵部に溜められる
と共に、塵埃が除かれた空気が集塵部で囲まれたファン
によって吸引されて外部に放出される。

【０００７】また、本発明の請求項２の電気掃除機は、
請求項１において、前記集塵部の内周側にフィルタを設
けたものである。

【０００８】請求項２の構成により、ファンの回転によ
って形成された気流に含まれる塵埃が集塵部内周に設け
られたフィルタによって濾過されると共に、塵埃の除か
れた空気が集塵部内周のフィルタを通過して短かい経路
でファンに至る。

【０００９】また、本発明の請求項３の電気掃除機は、
請求項１又は２記載の電気掃除機において、前記集塵部
の内周側の全周に渡ってフィルタを形成したものであ
る。

【００１０】請求項３の構成により、ファンの回転によ
って形成された気流に含まれる塵埃が、集塵部内周の全
周に広く形成されたフィルタの全域に渡って濾過され
る。

【００１１】更に、また、本発明の請求項４の電気掃除
機は、請求項１〜３のいずれか１項記載の電気掃除機に
おいて、前記集塵部の周方向に気流が流れるようにする
ための還流形成手段を設けたものである。

【００１２】請求項４の構成により、集塵部内に吸引さ
れた塵埃を含む空気が、還流形成手段によって集塵部外
周に沿って回転することで、遠心力によって大きな塵埃
が集塵部の外周側内壁に押し付けられて塵埃の一部が気
流から除かれ、更に集塵部内周に設けられたフィルタに
よって塵埃が除かれる。

【００１３】

【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について、
図１乃至図３に基づいて説明する。同図において、１は
卓上型の掃除機本体である。この掃除機本体１の内部に
は、電動機２と、この電動機２の回転軸に取り付けられ
たファン３が設けられており、これら電動機２及びファ
ン３とで送風機４が構成されている。また、掃除機本体
１のほぼ中央には電動機２を収納する筒状のホルダ５が
形成されている。このホルダ５の底壁部７にはホルダ５
の内壁と間隔をおいて立設する左右一対の側壁部６が一
体形成され、このホルダ５と左右の側壁部６及び底壁部
７によって後述する集塵容器の取付部８を構成してい
る。前記電動機２は、前記ファン３がホルダ５の上面に
形成する通気口５Ａに臨んで前記掃除機本体１の底面部
１Ａに固定される。また、ホルダ５と前記側壁部６との
間に形成する凹部10には、集塵容器11と、フィルタ12が
それぞれ組み付けられている。前記集塵容器11は前記凹
部10と嵌合するように、それぞれが円筒状に形成された
内側環状壁13と外側環状壁14及びこれら内・外側環状壁
13,14を一体化する底壁面15とから成り、これら内・外
側環状壁13,14と底壁面15で囲まれた環状の集塵部16を
形成している。また、フィルタ12は、前記集塵容器11の
内側環状壁13にほぼ沿うように、逆カップ状に形成され
たフィルタケース17の周壁部に形成する開口部18に取付
られている。なお、フィルタケース17は、内側環状壁13
の下端周縁に形成する段部13Ａによって該内側環状壁13
と僅かな隙間Ｓを保って着脱自在に装着されている。ま
た、前記内側環状壁13の上面には前記ホルダ５の上面に
形成する通気口５Ａを覆う有底筒状の径小段部20が形成
され、この径小段部20の周面に連通孔21が開口してい
る。また、前記フィルタケース17の上面には前記径小段
部20の上面部に形成する環状リブ23と嵌合する位置決め
部24が形成され、さらに、前記掃除機本体１にヒンジ25
により回動自在に取り付けられた蓋部26には前記位置決
め部24と嵌合する位置決め凹部27が形成されている。ま
た、前記蓋部26には把持部26Ａが一体形成され、把持部
26Ａを持って蓋部26を開いた状態ではフィルタケース17
と集塵容器11が掃除機本体１から取り外し可能となり、
蓋部26を閉じた状態では蓋部26に形成する位置決め凹部
27と前記底壁部７とでフィルタケース17及び集塵容器11
を挟み付けてこれらフィルタケース17及び集塵容器11が
固定される。この時、フィルタケース17と集塵容器11
は、フィルタケース17の位置決め部24が集塵容器11の環
状リブ23と嵌合し、さらに、その位置決め部24が蓋部26
の位置決め凹部27と嵌合して位置決め固定される。ま
た、前記掃除機本体１内には、蓄電池30を収容する電池
収納部31が区画形成されるとともに、前記掃除機本体１
の先端側には、内部に吸引管32を設けた突出部33が一体
的に設けられている。前記吸引管32の下端には、吸込口
34aを設けた吸込部34が着脱自在に取り付けられてい
る。また、前記吸引管32の上端には横方向に屈曲した屈
曲部35が形成され、この屈曲部35を前記集塵容器11の内
・外側環状壁13,14の間、すなわち、集塵部16の内部で
開口させている。この吸引管32の上端縁に形成する屈曲
部34によって集塵部16の周方向に流れる気流Ｆを発生さ
せる還流形成手段を構成している。このように吸引管32
を集塵部16の内部に開口させることにより、吸込口34a
から吸引管32を経て集塵容器11に至る第１の通風路40が
形成される。更に、この通風路40と連通するように、集
塵容器11に装着するフィルタ12を経て集塵容器11の径小
段部20の周面に形成する連通孔21とホルダ５の上面に形
成する通気口５Ａを経てホルダ５の内面に吸気路41が形
成され、これら通風路40と吸気路41を通って吸込口34a
から吸い込んだ空気を掃除機本体１に形成する図示しな
い排気口から外部に排出する。なお、図中45は把持部26
Ａに形成するスイッチ、46は蓋部26のロック及びロック
解除する操作釦、47は掃除機本体１と蓋部26の間に介在
するパッキンである。更に、48は前記操作釦46と一対形
成され、掃除機本体１に形成された係止爪48Ａと係合す
るフックである。

【００１４】次に、本実施形態の作用について説明す
る。まず、操作釦46を操作して蓋部26を開き、掃除機本
体１に形成する取付部８に集塵容器11をセットし、さら
に、その集塵容器11の内側環状壁13に被せるようにして
フィルタケース17を装着する。この時、フィルタケース
17の下端を内側環状壁13の下端周縁に形成する段部13Ａ
と嵌合させることによって、フィルタケース17に装着さ
れたフィルタ12が内側環状壁13と僅かな隙間Ｓを保って
集塵容器11に装着されている。こうして取付部８に集塵
容器11とフィルタケース17をセットした後、蓋部26を閉
じると、蓋部26は操作釦46と一体に形成されたフック48
が掃除機本体１に形成された係止爪48Ａに係止してロッ
クされる。これとともに、取付部８にセットした集塵容
器11とフィルタケース17は、蓋部26と取付部８の間に挟
着されるとともに、フィルタケース17の位置決め部24が
集塵容器11の環状リブ23と嵌合し、さらに、その位置決
め部24が蓋部26の位置決め凹部27と嵌合して集塵容器11
とフィルタケース17が掃除機本体１にぐらつかずに保持
される。そして、把持部26Ａを握ってスイッチ45を操作
することによって送風機４が駆動する。

【００１５】送風機４の駆動により、塵埃を含んだ空気
が前記吸込口34aから吸引され、通風路40から吸気路41
に至り、掃除機本体１に形成する図示しない排気口から
外部に排出される。この時、集塵容器11の集塵部16に臨
む吸引管32の上端に屈曲部35が形成されているため、集
塵部16内の空気は、屈曲部35に導かれて、集塵容器11の
内・外側環状壁13,14に沿って渦流となる。この渦流に
より、渦流に含まれる塵埃は、遠心力によって集塵容器
11の外側環状壁14の内壁に押し付けられるので、比較的
重い塵埃はそのまま集塵容器11の外側環状壁14の内周面
付近に留まることになり、渦流から分離される。一方、
綿埃等の比較的軽い塵埃や細かい塵埃などは、渦流と共
に吸気路41側に吸引され、フィルタ12によって捕集され
る。

【００１６】清掃終了後、操作釦46を操作してフック48
と係止爪48Ａとのロックを解除して蓋部26を開いた後、
フィルタケース17と集塵容器11を取り外す。そして、集
塵部16に溜まった塵埃をゴミ箱に捨て、また、フィルタ
12に付着した塵埃を除去する。このように、フィルタケ
ース17が集塵容器11に対して着脱自在であることによっ
て、フィルタ12のメンテナンスを容易にできる。

【００１７】以上のように本実施例においては、集塵部
16を環状に形成すると共に、前記電動機２及びファン３
の外周を囲むように環状の集塵部16を配したことによっ
て、フィルタ12によって濾過された塵埃が集塵部16に溜
められると共に、塵埃が除かれた空気が集塵部16で囲ま
れたファン３によって吸引されて外部に放出される。こ
のように、集塵部16を環状に形成することで塵埃を効率
的に収容することができ、塵埃の収容量も多い。また、
集塵部16の内周側にフィルタ12を設けたことにより、フ
ァン３の回転によって吸引される塵埃が集塵部16内周側
に設けられたフィルタ12によって濾過されると共に、塵
埃の除かれた空気が集塵部16内周のフィルタ12を通過し
て短かい経路でファン３に至るから、電動機２及びファ
ン３の周囲に集塵部16をコンパクトに配置することがで
き、掃除機１の小型化が可能となる。さらに、前記集塵
部16の内周側の全周に渡ってフィルタ12を形成したもの
であるから、ファン３の回転によって形成された気流Ｆ
に含まれる塵埃が、集塵部16内周の全周に広く形成され
たフィルタ３の全域に渡って濾過され、塵埃を確実に捕
集することができる。また、集塵容器11の集塵部16に臨
む吸引管32の上端に屈曲部35を形成することにより、前
記集塵部16の周方向に流れる気流Ｆが発生する。これに
より、集塵部16内に吸引された塵埃を含む空気が集塵部
16外周に沿って回転し、遠心力によって大きな塵埃が集
塵部16の外周側内壁に押し付けられて塵埃の一部が気流
Ｆから除かれて分離するとともに、細かな塵埃は吸引さ
れ、細かな塵埃のみが集塵部16内周に設けられたフィル
タ12によって濾過されるから、フィルタ12の目詰まりを
防止することができる。このように、単に吸引管32の上
端に屈曲部35を形成することにより、集塵部16の周方向
に流れる気流Ｆを発生させ、目詰まりを防ぐことができ
るために、フィルタ12に付着した塵埃を落とすための複
雑な機構も不要であり、製品のコストアップを招くとい
う虞れもない。

【００１８】以上、本発明の実施例について詳述した
が、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、渦流発生部材としても屈曲部35の形状やフィル
タ12の取付取付構造といった掃除機としての基本的構造
は適宜選定すればよい。また、前記実施例では、いわゆ
る卓上型の掃除機を示したが、これ以外の構造でもよ
い。

【００１９】

【発明の効果】本発明の請求項１の電気掃除機は、機体
と、この機体内に設けられる電動機と、この電動機によ
って駆動されるファンと、このファンによって吸引され
た空気に含まれる塵埃を濾過するフィルタと、このフィ
ルタによって濾過された塵埃を溜める集塵部とを有する
電気掃除機において、前記集塵部を環状に形成すると共
に、前記電動機及びファンの外周に前記集塵部を配した
ものであるから、電動機及びファンの外周を囲むように
環状の集塵部をコンパクトに配置することができ、電気
掃除機の小型化が可能となる。

【００２０】また、本発明の請求項２の電気掃除機によ
れば、請求項１記載の電気掃除機において、前記集塵部
の内周側にフィルタを設けたものであるから、塵埃の除
かれた空気が集塵部内周のフィルタを通過して短かい経
路でファンに至るから、より電気掃除機の小型化が可能
となる。

【００２１】また、本発明の請求項３の電気掃除機によ
れば、請求項１又は２記載の電気掃除機において、前記
集塵部の内周側の全周に渡ってフィルタを形成したもの
であるから、ファンの回転によって形成された気流に含
まれる塵埃が、集塵部内周の全周に広く形成されたフィ
ルタの全域に渡って濾過させることができる。

【００２２】更に、本発明の請求項４の電気掃除機によ
れば、請求項１〜２記載の電気掃除機において、前記集
塵部の周方向に気流が流れるようにするための還流形成
手段を設けたものであるから、遠心力によって大きな塵
埃が集塵部の外周側内壁に押し付けられて塵埃の一部が
気流から除かれ、更に集塵部内周に設けられたフィルタ
によって塵埃が除かれるため、フィルタの目詰まりを防
止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す掃除機を正面方向か
ら見た断面図である。

【図２】同上、掃除機を側面方向から見た断面図であ
る。

【図３】同上、図２のＡ−Ａ線断面図である。

【符号の説明】

１掃除機本体２電動機３ファン４送風機 12 フィルタ 16 集塵部 35 屈曲部（還流形成手段）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者谷口修一新潟県西蒲原郡吉田町大字西太田字潟向 2084番地２ツインバード工業株式会社内 (72)発明者井上峰幸新潟県西蒲原郡吉田町大字西太田字潟向 2084番地２ツインバード工業株式会社内 (72)発明者山田岳新潟県西蒲原郡吉田町大字西太田字潟向 2084番地２ツインバード工業株式会社内Ｆターム(参考） 3B006 FA01 3B062 AD00

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】機体と、この機体内に設けられる電動機
と、この電動機によって駆動されるファンと、このファ
ンによって吸引された空気に含まれる塵埃を濾過するフ
ィルタと、このフィルタによって濾過された塵埃を溜め
る集塵部とを有する電気掃除機において、前記集塵部を
環状に形成すると共に、前記電動機及びファンの外周に
前記集塵部を配したことを特徴とする電気掃除機。
【請求項２】前記集塵部の内周側にフィルタを設けた
ことを特徴とする請求項１記載の電気掃除機。
【請求項３】前記集塵部の内周側の全周に渡って前記
フィルタを形成したことを特徴とする請求項１又は２記
載の電気掃除機。
【請求項４】前記集塵部の周方向に気流が流れるよう
にするための還流形成手段を設けたことを特徴とする請
求項１〜３のいずれか１項記載の電気掃除機。