JP2003290096A - サイクロン式電気掃除機 - Google Patents

サイクロン式電気掃除機

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JP2003290096A
JP2003290096A JP2002097744A JP2002097744A JP2003290096A JP 2003290096 A JP2003290096 A JP 2003290096A JP 2002097744 A JP2002097744 A JP 2002097744A JP 2002097744 A JP2002097744 A JP 2002097744A JP 2003290096 A JP2003290096 A JP 2003290096A
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Toshiaki Ogawa
利明 小川
Mineyuki Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイクロン部内の塵埃を確実に捕捉して目詰
まりを起こしにくいサイクロン式電気掃除機を提供す
る。 【解決手段】 掃除機本体1の内部に、電動機2とファ
ン3からなると共に排気口5Aと連通する電動送風機4
を設ける。そして、この電動送風機4の周囲を囲むよう
にサイクロン部16を環状に形成する。前記ファン3の回
転によって、サイクロン部16に沿って周方向に流れる気
流が発生するが、排気口5Aをサイクロン部16の中心か
ら一方寄りに偏心させることにより、サイクロン部16に
おいて渦流の流速が変化し、流速が遅い部分の他方寄り
に気流中の塵埃が効率的に溜まることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、渦流による遠心力
によって気流に含まれる塵埃を分離するサイクロン式掃
除機に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来この種のサイクロ
ン式電気掃除機としては、例えば特開2001−104
223号公報等に記載されているものが知られている。
これは、電動送風機が内蔵された掃除機本体に対して、
有底であると共に側壁の接線方向に吸気口が形成される
と共に中央上方に排気口が形成されたダストボックス
(サイクロン部)を着脱自在に取り付けたものである。
そして、電動送風機を駆動することで、塵埃を含む空気
が吸気口を経てダストボックス内に至ると共に渦流とな
り、このダストボックス内で遠心力によって塵埃が分離
され、更に塵埃の分離された空気が排気口から電動送風
機を経て掃除機本体外に排出される。
【0003】このようなサイクロン式電気掃除機は大型
になりがちなため、小型化に適した構造も検討されてい
た。その一つとして、本願出願人が出願した特願200
1−185125号等がある。これは、機体と、この機
体内に設けられる電動機及びファン(電動送風機)と、
外壁内周に沿って気流が導入されると共に中央に連通孔
(排気口)が形成された環状の集塵部(サイクロン部)
よりなるものである。このような構造とすることで、サ
イクロン部が軸方向に短い環状に形成されることにな
り、掃除機全体として小型化することができる。
【0004】しかしながら、これらのサイクロン式電気
掃除機は、その集塵部が軸方向に短く形成されているた
め、大量の塵埃を吸引してしまった場合に、集塵部内の
気流の経路が塵埃によって塞がれてしまい、塵埃の吸引
効率が著しく低下してしまうという虞があった。
【0005】一方、特許第3145086号公報等に記
載されているものも知られている。これは、吸入口(吸
気口)及び空気排出口(排気口)が形成されたサイクロ
ンボディ(サイクロン部)と、このサイクロンボディの
接線方向に形成された汚染物排出口と、この汚染物排出
口(開口部)によってサイクロンボディと連通された集
塵箱(集塵室)とで構成され、サイクロンボディ内で遠
心力によって内壁面に押し付けられた塵埃が汚染物排出
口から集塵箱に移動して溜められるものである。
【0006】そして、このように構成することで、サイ
クロンボディ内の塵埃を集塵箱内に効率的に分離するこ
とができる。しかし、サイクロンボディと集塵箱は汚染
物排出口を介して直接的に連通する構造であるため、サ
イクロンボディ内で発生する渦流の影響で集塵箱内の塵
埃が再びサイクロンボディに還流してしまう虞れがあっ
た。
【0007】本発明は以上の問題点を解決し、サイクロ
ン部内の塵埃を確実に捕捉して目詰まりを起こしにくい
サイクロン式電気掃除機を提供することを第1の目的と
する。
【0008】また、塵埃を溜める集塵室からサイクロン
部への塵埃の還流を抑制することができるサイクロン式
電気掃除機を提供することを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のサイ
クロン式電気掃除機は、サイクロン部と、このサイクロ
ン部に気流を導入する吸気口と、前記サイクロン部から
気流を排出する排出口と、この排出口と連通する電動送
風機とを有し、前記吸気口から導入された気流をサイク
ロン部の外壁内側に沿う渦流として気流中の塵埃を遠心
力で分離するサイクロン式電気掃除機において、前記排
気口を前記サイクロン部の中心から一方寄りに偏心させ
て設けたものである。
【0010】請求項1の構成により、電動送風機によっ
て吸気口からサイクロン部内に吸引された塵埃を含む空
気がサイクロン部の外壁内側に沿った渦流となり、その
遠心力によって塵埃がサイクロン部の外周側内壁に押し
付けられる。この時、排気口を前記サイクロン部の中心
から一方寄りに偏心させることによって、サイクロン部
において渦流の流速が変化する。すなわち、サイクロン
部の外壁内側と排気口との距離が短い部分は、流速が速
く、逆にサイクロン部の外壁内側と排気口との距離が長
い部分では流速が遅くなる。これにより、渦流の流速が
遅い部分に塵埃が溜まることになる。
【0011】本発明の請求項2のサイクロン式電気掃除
機は、請求項1記載のサイクロン式電気掃除機におい
て、前記サイクロン部の外周と前記排気口とが最も離れ
た部分が下方となるように、前記サイクロン部の軸線を
倒すか又は水平としたものである。
【0012】請求項2の構成により、排気口の中心をサ
イクロン部の中心から偏心させることで、渦流の流速が
遅い部分に塵埃が溜まり易くなるうえ、その部分をサイ
クロン部の下部に位置させることによって、重力によっ
てもサイクロン部の下部に塵埃が溜まることになる。
【0013】本発明の請求項3のサイクロン式電気掃除
機は、サイクロン部と、このサイクロン部に気流を導入
する吸気口と、前記サイクロン部から気流を排出する排
出口と、この排出口と連通する電動送風機とを有し、前
記吸気口から導入された気流をサイクロン部の外壁内側
に沿う渦流として気流中の塵埃を遠心力で分離するサイ
クロン式電気掃除機において、前記サイクロン部に隣接
して集塵室を形成し、これらサイクロン部内と集塵室と
を開口部で連通させると共に、この開口部に返し部を形
成したものである。
【0014】請求項3の構成により、電動送風機によっ
て吸気口からサイクロン部内に吸引された塵埃を含む空
気がサイクロン部の外壁内側に沿った渦流となり、その
遠心力によって塵埃がサイクロン部の外周側内壁に押し
付けられ、サイクロン部から開口部を経て集塵室へと向
かい集塵室に塵埃が溜まる。そして、集塵室内の気流は
開口部に形成する返し部によって集塵室の内側に向かい
集塵室内に溜まった塵埃がサイクロン部の還流すること
が阻止される。
【0015】本発明の請求項4のサイクロン式電気掃除
機は、請求項3記載のサイクロン式電気掃除機におい
て、前記集塵室側が下方となるように、前記サイクロン
部の軸線を倒すか又は水平としたものである。
【0016】請求項4の構成により、サイクロン部で発
生する渦流によって開口部から集塵室に塵埃が溜まり易
くなるうえ、重力によっても塵埃がサイクロン部下部の
集塵室に塵埃が溜まることになる。
【0017】
【発明の実施形態】以下、本発明の第1実施例につい
て、図1乃至図3に基づいて説明する。同図において、
1は掃除機本体である。この掃除機本体1の内部には、
電動機2と、この電動機2の回転軸に取り付けられたフ
ァン3が設けられており、これら電動機2及びファン3
とで電動送風機4が構成されている。また、掃除機本体
1のほぼ中央には電動機2を収納する筒状のホルダ5が
形成されている。このホルダ5の底壁部7にはホルダ5
の内壁と間隔をおいて立設する左右一対の側壁部6が一
体形成され、このホルダ5と左右の側壁部6及び底壁部
7によって後述する集塵容器の取付部8を構成してい
る。前記電動機2は、前記ファン3がホルダ5の上面に
形成する排気口5Aに臨んで前記掃除機本体1の底面部
1Aに固定される。また、ホルダ5と前記側壁部6との
間に形成する取付部8には、集塵容器11と、フィルタ12
がそれぞれ組み付けられている。前記集塵容器11は前記
取付部8と嵌合するように、それぞれが円筒状に形成さ
れた内側環状壁13と外側環状壁14及びこれら内・外側環
状壁13,14を一体化する底壁面15とから成り、これら内
・外側環状壁13,14と底壁面15で囲まれた環状のサイク
ロン部16を形成している。また、フィルタ12は、前記集
塵容器11の内側環状壁13にほぼ沿うように、逆カップ状
に形成されたフィルタケース17の周壁部に形成する開口
部18に取付られている。なお、フィルタケース17は、内
側環状壁13の下端周縁に形成する段部13Aによって該内
側環状壁13と僅かな隙間Sを保って着脱自在に装着され
ている。また、前記内側環状壁13の上面には前記ホルダ
5の上面に形成する排気口5Aを覆う有底筒状の径小段
部20が形成され、この径小段部20の周面に連通孔21が開
口している。また、前記フィルタケース17の上面には前
記径小段部20の上面部に形成する環状リブ23と嵌合する
位置決め部24が形成され、さらに、前記掃除機本体1に
ヒンジ25により回動自在に取り付けられた蓋部26には前
記位置決め部24と嵌合する位置決め凹部27が形成されて
いる。また、前記蓋部26には把持部26Aが一体形成さ
れ、把持部26Aを持って蓋部26を開いた状態ではフィル
タケース17と集塵容器11が掃除機本体1から取り外し可
能となり、蓋部26を閉じた状態では蓋部26に形成される
位置決め凹部27と前記底壁部7とでフィルタケース17及
び集塵容器11を挟み付けてこれらフィルタケース17及び
集塵容器11が固定される。この時、フィルタケース17と
集塵容器11は、フィルタケース17の位置決め部24が集塵
容器11の環状リブ23と嵌合し、さらに、その位置決め部
24が蓋部26の位置決め凹部27と嵌合して位置決め固定さ
れる。また、前記掃除機本体1内には、蓄電池30を収容
する電池収納部31が区画形成されるとともに、前記掃除
機本体1の先端側には、内部に吸引管32を設けた突出部
33が一体的に設けられている。前記吸引管32の下端に
は、吸込口34aを設けた吸込部34が着脱自在に取り付け
られている。また、前記吸引管32の上端には横方向に屈
曲した吸気口35が形成され、この吸気口35を前記集塵容
器11の内・外側環状壁13,14の間、すなわち、サイクロ
ン部16の内部で開口させている。この吸引管32の上端縁
に形成する吸気口35によってサイクロン部16の周方向に
流れる気流Fを発生させている。このように吸引管32を
サイクロン部16の内部に開口させることにより、吸込口
34aから吸引管32を経て集塵容器11に至る通風路40が形
成される。更に、この通風路40と連通するように、集塵
容器11に装着するフィルタ12を経て集塵容器11の径小段
部20の周面に形成する連通孔21とホルダ5の上面に形成
する吸気口5Aを経てホルダ5の内面に吸気路41が形成
され、これら通風路40と吸気路41を通って吸気口35から
吸い込んだ空気は排気口5Aを通って掃除機本体1に形
成する図示しない排気孔から外部に排出される。なお、
図中45は把持部26Aに形成するスイッチ、46は蓋部26を
ロック及びロック解除する操作釦、47は掃除機本体1と
蓋部26の間に介在するパッキンである。更に、48は前記
操作釦46と一対形成され、掃除機本体1に形成された係
止爪48Aと係合するフックである。なお、図2に示すよ
うに、本実施例におけるサイクロン部16の軸線Xは垂直
方向である。また、図3に示すように、排気口5Aを含
む電動送風機4の中心aをサイクロン部16の中心bから
一方寄りに偏心させている。
【0018】次に、本実施形態の作用について説明す
る。まず、操作釦46を操作して蓋部26を開き、掃除機本
体1に形成された取付部8に集塵容器11をセットし、さ
らに、その集塵容器11の内側環状壁13に被せるようにし
てフィルタケース17を装着する。この時、フィルタケー
ス17の下端を内側環状壁13の下端周縁に形成する段部13
Aと嵌合させることによって、フィルタケース17に装着
されたフィルタ12が内側環状壁13と僅かな隙間Sを保っ
て集塵容器11に装着されている。こうして取付部8に集
塵容器11とフィルタケース17をセットした後、蓋部26を
閉じると、蓋部26は操作釦46と一体に形成されたフック
48が掃除機本体1に形成された係止爪48Aに係止してロ
ックされる。これとともに、取付部8にセットした集塵
容器11とフィルタケース17は、蓋部26と取付部8の間に
挟着されるとともに、フィルタケース17の位置決め部24
が集塵容器11の環状リブ23と嵌合し、さらに、その位置
決め部24が蓋部26の位置決め凹部27と嵌合して集塵容器
11とフィルタケース17が掃除機本体1にぐらつかずに保
持される。そして、把持部26Aを握ってスイッチ45を操
作することによって送風機4が駆動する。
【0019】送風機4の駆動により、塵埃を含んだ空気
が吸込口34aから吸引され、通風路40から吸気口35を経
て吸気路41に至り、排気口5Aを通って掃除機本体1に
形成する図示しない排気孔から外部に排出される。この
時、集塵容器11のサイクロン部16に臨む吸引管32の上端
に吸気口35が形成されているため、サイクロン部16内の
空気は、屈曲した吸気口35に導かれて、集塵容器11の内
・外側環状壁13,14に沿った渦流となり、渦流に含まれ
る塵埃は、遠心力によって集塵容器11の外側環状壁14の
内壁に押し付けられるが、排気口5Aを含む電動送風機
4の中心aをサイクロン部16の中心bから図2における
左寄りに偏心させることによって、渦流の流速が変化す
る。すなわち、サイクロン部16の外側環状壁14と排気口
5A(電動送風機4)との距離が短い部分は、渦流の流
速が速くなり、逆にサイクロン部16の外側環状壁14と排
気口5A(電動送風機4)との距離が長い部分では流速
が遅くなる。これにより、渦流に含まれる塵埃は渦流の
流速が遅い部分に溜まることになるから、渦流から塵埃
が確実に分離される。一方、綿埃等の比較的軽い塵埃や
細かい塵埃などは、渦流と共に排気口5A側に吸引さ
れ、フィルタ12によって捕集される。
【0020】清掃終了後、操作釦46を操作してフック48
と係止爪48Aとのロックを解除して蓋部26を開いた後、
フィルタケース17と集塵容器11を取り外す。そして、サ
イクロン部16に溜まった塵埃をゴミ箱に捨て、また、フ
ィルタ12に付着した塵埃を除去する。このように、フィ
ルタケース17が集塵容器11に対して着脱自在であること
によって、フィルタ12のメンテナンスを容易にできる。
【0021】以上のように本実施例においては、排気口
5Aを含む電動送風機4の中心aをサイクロン部16の中
心bから一方寄りに偏心させることによって、サイクロ
ン部16における渦流の流速を変えることができる。これ
により、気流Fに含まれる塵埃は渦流の流速が遅い部分
に溜まることになるから、フィルタ12の目詰まりを抑制
し、塵埃を確実かつ効率的に捕集することができる。
【0022】図4は本発明の第2実施例を示し、前記第
1実施例と同一機能を有する部分には同一符号を付し、
重複する部分に説明は省略し、異なる部分についてのみ
説明する。
【0023】本実施例では、サイクロン部16と隣接して
集塵室50を形成し、この集塵室50とサイクロン部16内と
を開口部51で連通させている。前記集塵室50はサイクロ
ン部16の外側環状壁14に対して接線方向に延設されると
ともに、集塵室50の底部が湾曲状に形成されている。ま
た、開口部51には集塵室50の湾曲壁50Aと連続するよう
にカール状に湾曲した返し部52が形成されている。
【0024】以上のように構成される本実施例において
は、送風機4の駆動により、塵埃を含んだ空気が吸込口
34aから吸引され、通風路40から吸気口35を経て吸気路4
1に至り、屈曲した吸気口35に導かれて、集塵容器11の
内・外側環状壁13,14に沿った渦流となり、渦流に含ま
れる塵埃は、遠心力によって集塵容器11の外側環状壁14
の内壁に押し付けられた状態のまま外側環状壁14に連設
する集塵室50に溜まる。これにより、渦流から塵埃が確
実に分離される。さらに、集塵室50の開口部51には、カ
ール状に湾曲した返し部52が形成されているため、集塵
室50内において渦流が生じ、開口部51からサイクロン部
16への塵埃の還流を抑制することができる。このため、
気流Fに含まれる塵埃は集塵室50内に溜まることになる
から、フィルタ12の目詰まりを抑制し、塵埃を確実かつ
効率的に捕集することができる。
【0025】図5、図6はそれぞれ本発明の第3実施
例、第4実施例を示し、前記第1、2実施例と同一機能
を有する部分には同一符号を付し、重複する部分に説明
は省略し、異なる部分についてのみ説明する。前記第
1、第2実施例では、垂直方向に軸線Xが延びるサイク
ロン部16を設けた例を示したが、図5に示す第3実施例
では、前記第1実施例と同様、排気口5Aを含む電動送
風機4の中心aをサイクロン部16の中心bから一方寄り
に偏心させたサイクロン式電気掃除機において、サイク
ロン部16の軸線Xを水平としている。また、前記排気口
5Aはサイクロン部16の上部寄りに位置するとともに、
サイクロン部16の外側環状壁14と排気口5Aとが最も離
れた部分を下方に位置させている。また、図6に示す第
4実施例では、前記第2実施例と同様、開口部51を介し
てサイクロン部16と集塵室50と連通させたサイクロン式
電気掃除機において、サイクロン部16の軸線Xを水平と
している。そして、第4実施例では、集塵室50が下方と
なっている。このように、図5に示す第3実施例におい
て、サイクロン部16の外側環状壁14と排気口5Aとが最
も離れた部分が下方となるようにサイクロン部16の軸線
Xを水平に形成し、また、図6に示す第4実施例におい
て、集塵室50が下方となるようにサイクロン部16の軸線
Xを水平に形成することにより、前記第1、第2実施例
より確実に気流Fに含まれる塵埃を分離することができ
る。すなわち、第1実施例においては、排気口5Aを含
む電動送風機4の中心aをサイクロン部16の中心bから
一方に偏心させて渦流の流速を変化させることによっ
て、前述したように渦流の流速が遅くなるサイクロン部
16の外側環状壁14と排気口5Aとの距離が長い部分に塵
埃が効率的に溜まり易くなるうえ、その部分をサイクロ
ン部16の下部に位置させることによって、重力によって
必然的に気流Fに含まれる塵埃がサイクロン部16の下部
に溜まることから、塵埃をより確実に分離することがで
きる。同様に図6に示す第4実施例においても、集塵室
50が下方となるようにサイクロン部16の軸線Xを水平に
形成しているため、重力の作用によって塵埃が集塵室50
に溜まることから、塵埃をより確実に分離することがで
きる。
【0026】以上、本発明の実施例について詳述した
が、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、サイクロン式掃除機としての基本的構造は適宜
選定すればよい。また、前記実施例では、いわゆる卓上
型の掃除機を示したが、これ以外の構造でもよい。さら
に、集塵室とサイクロン部とを連通する開口部に形成す
る折り返し部の形状なども適宜選定すればよい。また、
本発明の第3実施例、第4実施例において、サイクロン
部の軸線を水平に形成した例を示したが、サイクロン部
の軸線が斜めとなるように形成するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1のサイクロン式電気掃
除機によれば、サイクロン部と、このサイクロン部に気
流を導入する吸気口と、前記サイクロン部から気流を排
出する排出口と、この排出口と連通する電動送風機とを
有し、前記吸気口から導入された気流をサイクロン部の
外壁内側に沿う渦流として気流中の塵埃を遠心力で分離
するサイクロン式電気掃除機において、前記排気口を前
記サイクロン部の中心から一方寄りに偏心させて設けた
ものであるから、サイクロン部の内部におけて渦流の流
速を変えることができ、気流に含まれる塵埃は渦流の流
速が遅い部分に溜まるから、塵埃を確実に捕集すること
ができる。
【0028】また、本発明の請求項2の請求項1記載の
サイクロン式電気掃除機において、前記サイクロン部の
外周と前記排気口とが最も離れた部分が下方となるよう
に、前記サイクロン部の軸線を倒すか又は水平としたも
のであるから、渦流の流速が遅くなるサイクロン部の下
部に塵埃が効率的に溜まり易くなるうえ、重力によって
も塵埃がサイクロン部の下部に溜まることから、塵埃を
より確実に分離することができる。
【0029】本発明の請求項3のサイクロン式電気掃除
機によれば、サイクロン部と、このサイクロン部に気流
を導入する吸気口と、前記サイクロン部から気流を排出
する排出口と、この排出口と連通する電動送風機とを有
し、前記吸気口から導入された気流をサイクロン部の外
壁内側に沿う渦流として気流中の塵埃を遠心力で分離す
るサイクロン式電気掃除機において、前記サイクロン部
に隣接して集塵室を形成し、これらサイクロン部内と集
塵室とを開口部で連通させると共に、この開口部に返し
部を形成したものであるから、サイクロン部で発生する
渦流による遠心力によってサイクロン部に連通する集塵
室に溜まるから、塵埃を確実に補集することができる。
【0030】更に、本発明の請求項4のサイクロン式電
気掃除機によれば、請求項1記載のサイクロン式電気掃
除機において、前記サイクロン部の外周と前記排気口と
が最も離れた部分が下方となるように、前記サイクロン
部の軸芯を倒すか又は水平としたものであるから、更
に、本発明の請求項4のサイクロン式電気掃除機によれ
ば、請求項3記載のサイクロン式電気掃除機において、
前記集塵室側が下方となるように、前記サイクロン部の
軸芯を倒すか又は水平としたものであるから、サイクロ
ン部で発生する渦流によって集塵室に塵埃が溜まり易く
なるうえ、重力によっても塵埃がサイクロン部の下部に
溜まることから、塵埃をより確実に分離することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す掃除機を正面方向か
ら見た断面図である。
【図2】同上、掃除機を側面方向から見た断面図であ
る。
【図3】同上、図2のA−A線断面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示すサイクロン部の断面
図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す掃除機を正面方向か
ら見た要部断面図である。
【図6】本発明の第4実施例を示す掃除機を正面方向か
ら見た要部断面図である。
【符号の説明】
1 掃除機本体 2 電動機 3 ファン 4 電動送風機 5A 排気口 12 フィルタ 16 サイクロン部 35 吸気口 50 集塵室 51 開口部 52 返し部 X 軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 峰幸 新潟県西蒲原郡吉田町大字西太田字潟向 2084番地2 ツインバード工業株式会社内 Fターム(参考) 3B062 AH02 AH05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイクロン部と、このサイクロン部に気
    流を導入する吸気口と、前記サイクロン部から気流を排
    出する排出口と、この排出口と連通する電動送風機とを
    有し、前記吸気口から導入された気流をサイクロン部の
    外壁内側に沿う渦流として気流中の塵埃を遠心力で分離
    するサイクロン式電気掃除機において、前記排気口を前
    記サイクロン部の中心から一方寄りに偏心させて設けた
    ことを特徴とするサイクロン式電気掃除機。
  2. 【請求項2】 前記サイクロン部の外周と前記排気口と
    が最も離れた部分が下方となるように、前記サイクロン
    部の軸線を倒すか又は水平としたことを特徴とする請求
    項1記載のサイクロン式電気掃除機。
  3. 【請求項3】 サイクロン部と、このサイクロン部に気
    流を導入する吸気口と、前記サイクロン部から気流を排
    出する排出口と、この排出口と連通する電動送風機とを
    有し、前記吸気口から導入された気流をサイクロン部の
    外壁内側に沿う渦流として気流中の塵埃を遠心力で分離
    するサイクロン式電気掃除機において、前記サイクロン
    部に隣接して集塵室を形成し、これらサイクロン部内と
    集塵室とを開口部で連通させると共に、この開口部に返
    し部を形成したことを特徴とするサイクロン式電気掃除
    機。
  4. 【請求項4】 前記集塵室側が下方となるように、前記
    サイクロン部の軸線を倒すか又は水平としたことを特徴
    とする請求項3記載のサイクロン式電気掃除機。
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