JP2003347403A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 多孔質材料を使用しても信頼性の低下を防止
することができる半導体装置を提供する。 【解決手段】 基板上に、多数の空隙16Aを有する多
孔質絶縁材料からなる多孔質層間絶縁膜16が形成され
ている。前記多孔質間絶縁膜に配線用溝及びビアホール
等の凹部が形成されている構造においては、前記凹部の
内面に一部の空隙16Bが表出している。表出した空隙
内に絶縁材料からなる充填部材を充填した後、凹部内に
導電性部材が埋め込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及び半
導体装置の製造方法に関し、特に多孔質絶縁材料を用い
た絶縁膜を有する半導体装置及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置の配線の高密度化及
び微細化に伴い、配線間の寄生容量が増大し、配線を伝
搬する信号の遅延が顕在化してきた。信号の伝搬遅延を
少なくするために、電気抵抗の低い銅配線が使用され、
配線間の絶縁膜の材料として誘電率の低い多孔質材料が
使用され始めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】絶縁膜材料として多孔
質材料を使用し、配線の高密度化及び微細化を進める
と、配線間の絶縁不良によって半導体装置の信頼性が低
下しやすいことがわかった。
【0004】本発明の目的は、多孔質材料を使用しても
信頼性の低下を防止することができる半導体装置及びそ
の製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、基板上に形成され、多数の空隙を有する多孔質絶縁
材料からなる多孔質絶縁膜と、前記多孔質絶縁膜に形成
された凹部と、前記凹部の内面に表出した空隙内に充填
された絶縁材料からなる充填部材と、前記凹部内に埋め
込まれた導電性部材とを有する半導体装置が提供され
る。
【0006】本発明の他の観点によると、(a)基板上
に、多数の空隙を有する多孔質材料からなる多孔質絶縁
膜を形成する工程と、(b)前記多孔質絶縁膜に凹部を
形成する工程と、(c)前記凹部の側面に表出した空隙
内に、絶縁材料からなる充填部材を充填する工程と、
(d)前記凹部内に導電性部材を埋め込む工程とを有す
る半導体装置の製造方法が提供される。
【0007】凹部の内面に表出した空隙内に絶縁材料が
充填されるため、空隙内に導電部材が充填されることに
よる不都合を回避することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本願発明の実施例を説明する前
に、多孔質絶縁材料からなる層間絶縁膜を用いた半導体
集積回路装置の信頼性低下の要因について説明する。
【0009】図1に、本願発明者らが先に提案した半導
体装置の断面図を示す。p型シリコンからなる半導体基
板1の表面上に素子分離絶縁膜2が形成され、素子分離
絶縁膜2によって活性領域が画定されている。活性領域
内にMOSトランジスタ3が形成されている。MOSト
ランジスタ3は、ゲート絶縁膜3a、ゲート電極3b、
不純物拡散領域3c及び3dを含んで構成される。不純
物拡散領域3c及び3dの一方がソース領域であり、他
方がドレイン領域である。
【0010】不純物拡散領域3c及び3dは、ゲート電
極3bの両側の基板表層部に形成され、低濃度ドレイン
(LDD)構造を有する。ゲート電極3bの側面上に絶
縁性のサイドウォールスペーサ3eが形成されている。
サイドウォールスペーサ3eは、不純物拡散領域3c及
び3dの高濃度部にイオン注入する際のマスクとなる。
【0011】半導体基板1の上に、MOSトランジスタ
3を覆うように、酸化シリコン(SiO2)からなる第
1の層間絶縁膜4が形成されている。不純物拡散領域3
c及び3dに対応する位置に、それぞれ第1の層間絶縁
膜4を貫通するコンタクトホール4a及び4bが形成さ
れている。コンタクトホール4a及び4b内に、それぞ
れ導電性のプラグ5a及び5bが埋め込まれている。プ
ラグ5a及び5bは、側面及び底面を被覆する窒化チタ
ン(TiN)からなるバリアメタル層と、バリアメタル
層の上に形成されたタングステン部材とを含んで構成さ
れる。
【0012】第1の層間絶縁膜4の上に、アルミニウム
からなる第1層目の配線7が形成されている。この配線
7は、プラグ5bを介してMOSトランジスタ3の不純
物拡散領域3dに接続されている。
【0013】第1の層間絶縁膜4の上に、第1層目の配
線7を覆うように第2の層間絶縁膜8が形成されてい
る。第2の層間絶縁膜8は、酸化シリコン、ボロフォス
フォシリケートガラス(BPSG)、またはフォスフォ
シリケートガラス(PSG)で形成されている。プラグ
5aに対応する位置に、第2の層間絶縁膜8を貫通する
コンタクトホール8aが形成されている。このコンタク
トホール8a内に、導電性のプラグ9が埋め込まれてい
る。
【0014】ここまでの構造は、周知の薄膜形成技術、
フォトリソグラフィ、イオン注入、化学機械研磨(CM
P)等を用いて作製することができる。第2の層間絶縁
膜8の上に低誘電率絶縁材料からなる第3の層間絶縁膜
10、及び窒化シリコンからなる第1のマスク層11が
形成されている。低誘電率絶縁材料として、有機ポリ
マ、炭素含有酸化シリコン等が挙げられる。第3の層間
絶縁膜10及び第1のマスク層11に、配線用溝10a
及び10bが形成されている。配線用溝10a及び10
b内に、それぞれ第2層目の配線12a及び12bが埋
め込まれている。
【0015】配線12a及び12bは、配線用溝10a
及び10bの側面及び底面を覆うバリアメタル層、バリ
アメタル層の表面を覆うシード層、シード層を覆い配線
用溝内に充填された主配線部材の3層構造を有する。バ
リアメタル層は、タンタル(Ta)、窒化タンタル(T
aN)、窒化チタン(TiN)等で形成されている。な
お、バリアメタル層がTa層とTaN層との積層構造と
される場合もある。シード層及び主配線部材は、銅また
は銅を主成分とする合金で形成されている。
【0016】配線12a、12b、及び第1のマスク層
11の上に、エッチングストッパ層15、第4の層間絶
縁膜16、及び第2のマスク層17がこの順番に積層さ
れている。エッチングストッパ層15は、炭化シリコン
(SiC)または窒化シリコン(SiN)で形成されて
いる。第4の層間絶縁膜16は、低誘電率絶縁材料で形
成されている。第2のマスク層17は、高抵抗窒化ジル
コニウムで形成されている。
【0017】第2のマスク層17及び第4の層間絶縁膜
16に、第4の層間絶縁膜16の厚さ方向の途中まで達
する配線用溝18が形成されている。さらに、第4の層
間絶縁膜16及びエッチングストッパ層15に、配線用
溝18の底面と第2層目の配線12aの上面とを接続す
るビアホール19が形成されている。
【0018】配線用溝18及びビアホール19内に、第
3層目の配線20が埋め込まれている。第3層目の配線
20は、配線用溝18及びビアホール19の側面及び底
面を覆うバリアメタル層、このバリアメタル層を覆うシ
ード層、及びシード層を覆い配線用溝18とビアホール
19との内部に充填された主配線部材で構成される。バ
リアメタル層、シード層、及び主配線部材の材料は、第
2層目の配線12aのこれらの材料と同じである。
【0019】第2のマスク層17及び第3層目の配線2
0の上に、窒化ジルコニウムからなるカバー層21が形
成されている。カバー層21のうち配線20の上の部分
21bが低抵抗であり、第2のマスク層17の上の部分
21aが高抵抗である。このため、低抵抗の部分21b
を介して、第3層目の配線20を、それよりも上層の配
線に電気的に接続することができる。
【0020】次に、図2〜図5を参照して、図1に示し
た半導体装置の製造方法について説明する。図2(A)
に示すように、第2の層間絶縁膜8及びプラグ9の上
に、低誘電率絶縁材料からなる第3の層間絶縁膜10を
形成する。低誘電率絶縁材料として有機ポリマを使用す
る場合には、有機溶媒に溶解させたポリマを基板表面に
回転塗布することにより形成することができる。また、
低誘電率絶縁材料として炭素含有酸化シリコンを使用す
る場合には、プラズマ励起化学気相成長(PE−CV
D)により第3の層間絶縁膜10を形成することができ
る。
【0021】第3の層間絶縁膜10の上に、窒化ジルコ
ニウムからなる第1のマスク層11を、CVDにより形
成する。使用する原料は、テトラキスジエチルアミノジ
ルコニウム(Zr(N(C2524)とアンモニア
(NH3)である。成膜温度は300〜400℃であ
る。なお、アンモニアは必ずしも添加しなくてもよい。
この条件で、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、フッ化
酸化シリコン、または低誘電率有機ポリマの上に窒化ジ
ルコニウムを成長させると、形成された窒化ジルコニウ
ムは絶縁体になる。なお、後述するように、金属表面の
上に、この条件で窒化ジルコニウムを成長させると、形
成された窒化ジルコニウムは導電性を示す。
【0022】図2(B)に示すように、第1のマスク層
11に、図1に示した第2層目の配線12a、12bに
対応する開口11aを形成する。第1のマスク層11の
エッチングは、塩素(Cl2)系または臭化水素(HB
r)系のガスを用いたドライエッチングにより行うこと
ができる。
【0023】図2(C)に示すように、第1のマスク層
11をマスクとして、第3の層間絶縁膜10をエッチン
グし、配線用溝10aを形成する。第3の層間絶縁膜1
0が有機ポリマで形成されている場合には、例えば水素
と窒素との混合ガスのプラズマを用いて第3の層間絶縁
膜10をエッチングすることができる。
【0024】図3(D)に示すように、配線用溝10a
の側面、底面、及び第1のマスク層11の上面を覆うT
a、TaN、TiN等からなるバリアメタル層12A
を、スパッタリングにより形成する。バリアメタル層1
2Aの上に、銅からなるシード層12Bをスパッタリン
グにより形成する。なお、シード層12Bを、ステップ
カバレッジの良好な自己イオン化プラズマを用いたスパ
ッタリングにより形成してもよい。シード層12Bの表
面に電解めっきを施すことにより、銅層12Cを形成す
る。
【0025】図3(E)に示すように、CMPを行っ
て、銅層12C、シード層12B、及びバリアメタル層
12Aのうち不要部分を除去する。配線用溝10a内
に、バリアメタル層12A、シード層12B、及び主配
線部材12Cからなる第2層目の配線12が残る。
【0026】図3(F)に示すように、第1のマスク層
11及び第2層目の配線12の上に、炭化シリコンまた
は窒化シリコンからなるエッチングストッパ層15、多
孔質絶縁材料からなる第4の層間絶縁膜16、窒化ジル
コニウムからなる第2のマスク層17、及び炭化シリコ
ンまたは窒化シリコンからなる第3のマスク層25をこ
の順番に形成する。
【0027】炭化シリコンまたは窒化シリコンからなる
エッチングストッパ層15は、PE−CVDにより形成
することができる。炭化シリコン膜を形成する場合に
は、原料ガスとしてメチルシラン系の有機シランを用
い、必要に応じてメタン、アンモニア、窒素、ヘリウム
等のガスを添加する。窒化シリコン膜を形成する場合に
は、シリコン原料としてモノシラン、ジシラン、有機シ
ラン等を使用し、窒素原料として窒素ガスまたはアンモ
ニアを使用することができる。
【0028】第4の層間絶縁膜16は、ゾルゲル法によ
る加水分解と縮重合、不安定成分の熱分解と鋳型中間構
造物の形成、及び鋳型中間構造物の熱分解を経て、膜中
に空隙を形成することにより作製することができる。こ
の熱分解のために、400℃程度の熱処理が必要とな
る。
【0029】窒化ジルコニウムからなる第2のマスク層
17は、図2(A)を参照して説明した第1のマスク層
11と同様の方法で形成することができる。第3のマス
ク層25は、炭化シリコンまたは窒化シリコンで形成さ
れている。第3のマスク層25の成膜方法は、エッチン
グストッパ層15の形成方法と同様である。
【0030】図4(G)に示すように、第3のマスク層
25の上にレジストパターン(図示せず)を形成して第
3のマスク層25を部分的にエッチングすることによ
り、図1に示した配線用溝18に対応する開口25aを
形成する。開口25aを形成するためのマスクとして用
いたレジストパターンを除去し、新たに第2のマスク層
17及び第3のマスク層25の上にレジストパターン
(図示せず)を形成する。このレジストパターンをマス
クとして第2のマスク層17をエッチングすることによ
り、図1に示したビアホール19に対応する開口17a
を形成する。開口17aを形成した後、マスクとして使
用したレジストパターンを除去する。
【0031】図4(H)に示すように、第2のマスク層
17及び第3のマスク層25をマスクとして、開口17
aの底面に露出した第4の層間絶縁膜16を、その厚さ
方向の途中までエッチングする。これにより、凹部16
aが形成される。第4の層間絶縁膜16のエッチング
は、図2(C)を参照して説明した第3の層間絶縁膜1
0のエッチングと同様の方法で行うことができる。
【0032】図5(I)に示すように、第3のマスク層
25をマスクとして、開口25aの底面に露出している
第2のマスク層17をエッチングする。図5(J)に示
すように、第3のマスク層25及び第2のマスク層17
をマスクとして第4の層間絶縁膜16をエッチングす
る。図5(I)に示した凹部16aがさらに深くなり、
ビアホール19が形成される。この段階では、ビアホー
ル19の底面にエッチングストッパ膜15が残ってい
る。また、凹部16aが形成されていなかった領域にお
いては、第4の層間絶縁膜16の厚さ方向の途中までエ
ッチングが進み、配線用溝18が形成される。
【0033】ビアホール19の底面に露出したエッチン
グストッパ膜15を除去して、第2層目の配線12の上
面を露出させる。エッチングストッパ膜15の除去は、
弗化炭素系ガスを主としたドライエッチングにより行う
ことができる。このとき、第3のマスク層25も除去さ
れる。
【0034】図1に示すように、配線用溝18及びビア
ホール19内に第3層目の配線20を埋め込む。配線2
0の形成は、図3(D)及び図3(E)を参照して説明
した第2層目の配線12の形成と同様の方法で行うこと
ができる。
【0035】第2のマスク層17及び第3層目の配線2
0の上に、窒化ジルコニウムからなるカバー層21を形
成する。カバー層21の形成は、図2(A)を参照して
説明した第1のマスク層11の形成と同様の方法で行
う。この方法で窒化ジルコニウム膜を形成すると、配線
20の上の部分21bが低抵抗になり、第2のマスク層
17の上の部分21aが高抵抗になる。低抵抗の部分2
1bは実質的に導電性を示し、高抵抗の部分21aは実
質的に絶縁性を示す。
【0036】以下、実際に窒化ジルコニウム膜を形成し
て電気抵抗を測定した結果について説明する。原料ガス
としてテトラキスジエチルアミノジルコニウムとアンモ
ニアを使用したCVDにより、酸化シリコン膜及び窒化
チタン膜の上に、窒化ジルコニウム膜を形成した。窒化
ジルコニウム膜の成長温度は380℃とした。
【0037】酸化シリコン膜の上に厚さが20nm以下
になるように窒化ジルコニウム膜を形成すると、その比
抵抗が数千μΩcm以上の絶縁膜になった。これに対
し、窒化チタン膜上に厚さが20nm以下になるように
窒化ジルコニウム膜を形成すると、その比抵抗が約30
0μΩcm以下の導電膜になった。なお、下地導電層の
材料が窒化チタンではなく銅である場合にも、同様に窒
化ジルコニウム膜は導電膜になる。この性質は、窒化ジ
ルコニウム膜をCVDではなく、スパッタリングや蒸着
等により形成する場合でも同様である。
【0038】上記先の提案による半導体装置において
は、図2(C)を参照して説明した第3の層間絶縁膜1
0のエッチング工程で、マスクとして、窒化ジルコニウ
ムからなる第1のマスク層11が使用される。このた
め、従来の窒化シリコン等のマスクを使用する場合に比
べて、エッチング選択比を大きくすることができる。こ
れにより、低誘電率絶縁材料からなる層間絶縁膜の加工
を容易に行うことが可能になる。
【0039】従来は、図1に示した第1のマスク層11
の材料として、例えば窒化シリコンが使用されていた。
窒化シリコンの比誘電率は酸化シリコンに比べて高い。
このため、第3の層間絶縁膜10を低誘電率絶縁材料で
形成する効果が減殺されてしまう。これに対し、USG
膜上に形成した厚さ約15nm及び約30nmの窒化ジ
ルコニウム膜の比誘電率は、それぞれ2〜3、及び3.
5〜4であった。これは、酸化シリコンの比誘電率相当
またはそれ以下である。このため、配線間の寄生容量低
減効果を高めることができる。
【0040】上記先の提案による半導体装置では、第1
のマスク層11を窒化ジルコニウムで形成したが、その
外に、ジルコニウム、チタニウム、またはハフニウムを
構成元素として含む窒化物で形成してもよい。
【0041】図6に、図1に示した配線20を含む配線
層の詳細な断面図を示す。なお、図6では、紙面に垂直
な方向に延在する複数の配線20が記載されている。配
線20は、バリアメタル層20A、シード層20B、及
び主配線部材20Cの3層構造を有する。多孔質絶縁材
料からなる第4の層間絶縁膜16内に、多数の空隙16
Aが分布している。各空隙16Aの直径は3〜5nmで
ある。配線用溝18及びビアホール19の側面に一部の
空隙16Bが露出する。
【0042】バリアメタル層20Aが配線用溝18及び
ビアホール19の側面に露出した空隙16B内に埋め込
まれる。配線の微細化が進むことによるバリアメタル層
20Aのカバレッジ率の低下を防止するために、バリア
メタル層20Aの成膜方法として、スパッタリングより
もCVDを採用することが好ましい。CVDによりバリ
アメタル層20Aを形成すると、バリアメタル層20A
の材料が、露出した空隙16B内に侵入しやすくなる。
【0043】露出した空隙16B内に導電性のバリアメ
タル層20Aの材料が充填されると、相互に隣り合う2
本の配線20の実効的な間隔が狭くなる。これにより、
絶縁耐圧の低下や、リーク電流の増加が引き起こされ
る。以下、絶縁耐圧の低下や、リーク電流の増加を防止
することができる実施例について説明する。なお、以下
の実施例では、図1に示した配線20の配置される配線
層を例にとって説明するが、以下の実施例は、配線12
a及び12bの配置される配線層、及び配線20よりも
上の配線層についても適用可能である。
【0044】図7を参照して、第1の実施例による半導
体装置について説明する。図2(A)から図5(J)を
参照して説明した工程までを実施することにより、第4
の層間絶縁膜16に配線用溝18及びビアホール19を
形成する。
【0045】図7(A)に、第4の層間絶縁膜16の配
置された配線層の断面図を示す。第2のマスク層17、
第4の層間絶縁膜16、及びエッチングストッパ層15
に、配線用溝18及びビアホール19が形成されてい
る。図7(A)では、紙面に垂直な方向に延在する3本
の配線用溝18が表されている。第2のマスク層17の
上面、配線用溝18の内面、及びビアホール19の内面
を覆うように、窒化ジルコニウムからなる被覆層20Z
をCVDにより形成する。使用する原料は、テトラキス
ジエチルアミノジルコニウム(Zr(N(C
2524)とアンモニア(NH3)である。成膜温度
は300〜400℃である。なお、アンモニアは必ずし
も添加しなくてもよい。この条件で成膜を行うと、多孔
質絶縁材料が表出した配線用溝18及びビアホール19
の側面上に堆積した部分が絶縁体になり、ビアホール1
9の底面に露出した配線12の上に堆積した部分20Z
Cが導電体になる。
【0046】被覆層20Zは、配線用溝18及びビアホ
ール19の側面に露出した空隙16Bの内部を充填する
のに十分な厚さとする。例えば、第4の層間絶縁膜16
内に形成された空隙16Aの平均の直径と同程度の厚さ
とすればよい。本実施例の場合には、被覆層20Zの厚
さは例えば5nmである。
【0047】被覆層20Zの表面を覆うように、銅から
なるシード層20Bをスパッタリングまたは化学気相成
長(CVD)により形成する。銅の電解めっきを行うこ
とにより、配線用溝18及びビアホール19内に主配線
部材20Cを埋め込む。なお、第4の層間絶縁膜16の
上にも主配線部材20Cが堆積する。
【0048】図7(B)に示すように、第2のマスク層
17が露出するまでCMPを行い、余分な主配線部材2
0C、シード層20B、及び被覆層20Zを除去する。
配線用溝18及びビアホール19内に、シード層20B
及び主配線部材20Cからなる配線20が残る。配線2
0は、被覆層20Zのうちビアホールの底面上の導電性
の部分20ZCを介して下層の配線12に電気的に接続
される。
【0049】配線用溝18及びビアホール19の側面に
露出した空隙16B内に、絶縁性の窒化ジルコニウムが
充填される。このため、相互に隣り合う2本の配線20
の実効的な間隔が狭まることがない。これにより、耐圧
の低下やリーク電流の増加を防止することができる。
【0050】図8に、アンドープドシリケートガラス
(USG)膜、及びUSG膜と窒化ジルコニウム膜との
積層構造の耐圧特性を示す。横軸は電界を単位「MV/
cm」で表し、縦軸はリーク電流を単位「A」で表す。
【0051】シリコン基板上に、USG膜及び銅電極を
順番に形成した第1の試料、及びシリコン基板上にUS
G膜、窒化ジルコニウム膜、及び銅電極を順番に形成し
た第2の試料を準備した。第1の試料のUSG膜の厚さ
は47nmである。第2の試料のUSG膜の厚さは47
nmであり、窒化ジルコニウム膜の厚さは3.5nmで
ある。図中の黒四角が第1の試料のリーク電流を示し、
黒丸が第2の試料のリーク電流を示す。
【0052】第1の試料においては、電界が7.4MV
/cmまで増加した時点で絶縁破壊が生じている。な
お、電界の増加速度は、0.1MV/cm・sである。
絶縁破壊は、銅電極中の銅原子がUSG膜中に拡散する
ことにより生ずると考えられる。これに対し、第2の試
料では、絶縁破壊の生じる電界が11.6MV/cmで
ある。このように、銅電極とUSG膜との間に窒化ジル
コニウム膜を挟むことにより、耐圧を高めることができ
る。この結果は、窒化ジルコニウム膜が、銅電極からU
SG膜への銅の拡散を抑制していることを示している。
従って、図7(B)に示した第1の実施例において、窒
化ジルコニウムからなる被覆層20Zが、銅の拡散バリ
ア層として機能する。
【0053】また、図8からわかるように、窒化ジルコ
ニウム膜を挿入することにより、リーク電流自体を低減
させることもできる。図9に、USG膜の上に窒化ジル
コニウム膜を形成した時の、窒化ジルコニウム膜の膜厚
と比誘電率との関係を示す。横軸は窒化ジルコニウム膜
の膜厚を単位「nm」で表し、縦軸は比誘電率を表す。
図中の丸記号は成膜中にアンモニアを添加した場合の比
誘電率を示し、三角記号は成膜中にアンモニアを添加し
なかった場合の比誘電率を示す。膜厚が増加するに従っ
て、窒化ジルコニウムの比誘電率が高くなっていること
がわかる。
【0054】配線間の寄生容量の増大を抑制するため
に、図7(B)に示した被覆層20Zの誘電率は低いほ
うが好ましい。従って、被覆層20Zは、露出した空隙
16Bを埋め込むことが可能な厚さであれば、薄いほう
が好ましい。なお、露出した空隙16Bを埋め込むこと
ができる程度の厚さがあれば、被覆層20Zは銅の拡散
バリア層を兼ねることができる。
【0055】上記第1の実施例では、被覆層20Zを窒
化ジルコニウムで形成したが、その他の金属窒化物また
は金属珪化窒化物で形成してもよい。金属窒化物または
金属珪化物を構成する金属として、Ti、V、Ta、
W、Zr、Hf、及びNb等が挙げられる。これらの金
属の窒化物または珪化窒化物は、組成比によって導電性
を示したり、絶縁性を示したりする。また、有機金属化
学気相成長(MOCVD)により成膜すると、膜中に炭
素等の不純物が含有される。この不純物の量によっても
導電性が変化する。すなわち、成膜条件を好適化して組
成比や不純物濃度を制御することにより、導電性の膜や
絶縁性の膜を形成することが可能になる。
【0056】次に、図10及び図11を参照して、第2
の実施例による半導体装置について説明する。図2
(A)から図5(J)に示した工程までを実施すること
により、第4層目の層間絶縁膜16に配線用溝18及び
ビアホール19を形成する。
【0057】図10(A)に、第4の層間絶縁膜16の
配置された配線層の断面図を示す。第2のマスク層1
7、第4の層間絶縁膜16、及びエッチングストッパ層
15に、配線用溝18及びビアホール19が形成されて
いる。図10(A)では、紙面に垂直な方向に延在する
3本の配線用溝18が表されている。
【0058】配線用溝18の内面、ビアホール19の内
面、及び第2のマスク層17の上面を覆うように、酸化
シリコンからなる被覆層20Sを形成する。被覆層20
Sの形成は、原料としてビスターシャルブチルアミノシ
ラン(BTBAS)を用い、成長温度を400℃とした
CVDにより行う。CVDで形成することにより、良好
なステップカバレッジを確保することができる。このた
め、配線用溝18及びビアホール19の内面に露出した
空隙16B内に酸化シリコンを充填することができる。
被覆層20Sは、露出した空隙16B内を充填するのに
必要な厚さとすることが好ましい。例えば、第4の層間
絶縁膜16内の空隙16Aの平均直径以上の厚さとする
ことが好ましい。本実施例では、被覆層20Sの厚さを
5nmとした。
【0059】図10(B)に示すように、ビアホール1
9の底面上に堆積した被覆層20Sを、逆スパッタリン
グ、またはフッ素系ガスを用いた異方性エッチングによ
り除去する。このとき、第2のマスク層17の上に堆積
していた被覆層20Cも除去される。これにより、配線
用溝18及びビアホール19の側面上にのみ被覆層20
Sが残る。
【0060】図11(C)に示すように、第2のマスク
層17の上面、配線用溝18の内面、及びビアホール1
9の内面を、バリアメタル層20Aで覆う。バリアメタ
ル層20Aの表面に銅のシード層20Bを形成し、銅の
主配線部材20Cを電解めっきにより形成する。
【0061】図11(D)に示すように、第2のマスク
層17が露出するまでCMPを行い、主配線部材20
C、シード層20B、及びバリアメタル層20Aの不要
部分を除去する。配線用溝18及びビアホール19内
に、バリアメタル層20A、シード層20B、及び主配
線部材20Cの3層構造を有する配線20が残る。
【0062】第2の実施例の場合も、露出した空隙16
B内に絶縁性の被覆層20Sが充填されるため、第1の
実施例の場合と同様に、絶縁耐力の低下やリーク電流の
増加を防止することができる。
【0063】また、第2の実施例では、被覆層20Sの
成膜時の原料として、400℃程度の低温で分解するB
TBASを使用している。酸化シリコン成膜用の原料と
して一般的に使用されるシラン等を使用する場合には、
成膜温度を600℃程度まで高くする必要があるため、
多孔質絶縁材料が熱分解してしまう。プラズマ励起型C
VDを用いることにより、成長温度を低くすることが可
能であるが、プラズマ励起型CVDを用いるとステップ
カバレッジが低下してしまう。このため、露出した空隙
16B内に酸化シリコンを均一性よく充填することが困
難になる。
【0064】第2の実施例では、CVDの原料としてB
TBASを使用しているため、第4の層間絶縁膜16を
形成する多孔質絶縁材料が熱分解される温度以下で、被
覆層20Sを形成することができる。また、熱CVDに
より成膜を行うため、露出した空隙16B内に再現性よ
く被覆層20Sの材料を充填することができる。
【0065】上記第2の実施例では、被覆層20Sを酸
化シリコンで形成したが、他の絶縁材料で形成してもよ
い。例えば、酸化タンタル(TaO)やチタン酸ストロ
ンチウム(SrTiO3)で被覆層20Sを形成しても
よい。酸化タンタル膜は、原料としてペンタエトキシタ
ンタル(Ta(OCH35)を用いることにより、45
0℃以下の低温でCVDにより形成することができる。
チタン酸ストロンチウム膜は、ストロンチウム原料とし
てストロンチウムビス(2,2,6,6−テトラメチル
−3,5−ヘプタネディオネート)(Sr(th
d)2)を用い、チタニウム原料としてチタニウムビス
(イソプロポキサイド)ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−3,5−ヘプタネディオネート)(Ti(O−
iPr)2(thd)2)を用いることにより、450℃
以下の低温でCVDにより形成することができる。酸化
タンタルやチタン酸ストロンチウムの被覆層20Sが、
銅の拡散に対して十分なバリア性を有する場合には、バ
リアメタル層20Aを形成しなくてもよい。
【0066】被覆層20Sを、酸化シリコン、酸化タン
タル、チタン酸ストロンチウム以外に、シリコンを含む
絶縁材料、絶縁性の金属酸化物、絶縁性の金属酸化窒化
物で形成してもよい。
【0067】次に、図12を参照して、第3の実施例に
よる半導体装置について説明する。図2(A)から図5
(J)に示した工程までを実施することにより、第4層
目の層間絶縁膜16に配線用溝18及びビアホール19
を形成する。
【0068】図12(A)に、第4の層間絶縁膜16の
配置された配線層の断面図を示す。第2のマスク層1
7、第4の層間絶縁膜16、及びエッチングストッパ層
15に、配線用溝18及びビアホール19が形成されて
いる。図12(A)では、紙面に垂直な方向に延在する
3本の配線用溝18が表されている。
【0069】図12(A)に示すように、第2のマスク
層17の表面上に、絶縁性塗布膜の原料溶液20Lを塗
布する。原料溶液20Lは、配線用溝18及びビアホー
ル19内まで充填される。この原料溶液20Lには、界
面活性剤が混入されている。これにより、濡れ性を高
め、微細な露出した空隙16B内まで原料溶液20Lを
充填させることができる。原料溶液20Lとして、Si
LK(ダウケミカル社の商標)を有機溶媒、例えばヘキ
サン、テトラハイドロフラン、酢酸ブチル等で希釈した
ものを用いることができる。その他に、有機系または無
機系の低誘電率材料を溶解させた溶液、第4の層間絶縁
膜16の材料と同じ多孔質絶縁膜の原料を溶解させた溶
液等を用いることができる。
【0070】図12(B)に示すように、原料溶液20
Lの溶媒を蒸発させる。これにより、第2のマスク層1
7の上面上、配線用溝18の内面上、及びビアホール1
9の内面上に、絶縁性の塗布膜20Pが形成される。塗
布膜20Pは、露出した空隙16B内に充填される。
【0071】第2の実施例の説明で参照した図10
(B)から図11(C)までの工程と同様の工程を実施
することにより、配線用溝18及びビアホール19内に
埋め込まれた配線を形成することができる。
【0072】塗布膜20Pの厚さは、原料溶液20Lの
濃度により調節することができる。原料溶液20Lの濃
度の好適値の下限は、塗布膜20Pの厚さが、空隙16
Aの平均直径と等しくなる条件から求めることができ
る。塗布膜20Pが厚すぎると、配線用溝18及びビア
ホール19が細くなってしまうため、塗布膜20Pの厚
さは、配線用溝18の幅及びビアホール19の直径の1
0%以下とすることが好ましい。原料溶液20Lの濃度
の好適値の上限値は、塗布膜20Pの厚さの好適値の上
限値から求めることができる。
【0073】第3の実施例の場合も、露出した空隙16
B内に絶縁性の塗布膜20Pが充填されるため、第1及
び第2の実施例の場合と同様に、絶縁耐力の低下やリー
ク電流の増加を防止することができる。
【0074】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0075】上述の実施例から、以下の付記に示された
発明が導出される。 (付記1) 基板上に形成され、多数の空隙を有する多
孔質絶縁材料からなる多孔質絶縁膜と、前記多孔質絶縁
膜に形成された凹部と、前記凹部の内面に表出した空隙
内に充填された絶縁材料からなる充填部材と、前記凹部
内に埋め込まれた導電性部材とを有する半導体装置。
【0076】(付記2) 前記充填部材が、前記凹部の
側面の全領域を覆っている付記1に記載の半導体装置。 (付記3) 前記基板の上面の一部が導電性の領域であ
り、他の領域が絶縁性の領域であり、前記凹部が前記多
孔質絶縁膜を貫通して前記基板の表面の導電性の領域ま
で達しており、前記導電性部材が、該基板の表面の導電
性の領域と電気的に接続されている付記1または2に記
載の半導体装置。
【0077】(付記4) 前記充填部材が、金属窒化物
または金属珪化窒化物である付記3に記載の半導体装
置。 (付記5) 前記充填部材が、Ti、V、Ta、W、Z
r、Hf、及びNbからなる群より選択された1つの金
属の窒化物または珪化窒化物である付記3に記載の半導
体装置。
【0078】(付記6) さらに、前記凹部の底面上に
形成され、前記充填部材と同一の組成を有する第1の膜
を有し、該第1の膜のうち前記基板表面の導電性の領域
上の部分が導電性を示す付記4または5に記載の半導体
装置。
【0079】(付記7) (a)基板上に、多数の空隙
を有する多孔質材料からなる多孔質絶縁膜を形成する工
程と、(b)前記多孔質絶縁膜に凹部を形成する工程
と、(c)前記凹部の側面に表出した空隙内に、絶縁材
料からなる充填部材を充填する工程と、(d)前記凹部
内に導電性部材を埋め込む工程とを有する半導体装置の
製造方法。
【0080】(付記8) 前記基板の上面の一部が導電
性の領域であり、他の領域が絶縁性の領域であり、前記
凹部が前記多孔質絶縁膜を貫通して前記基板の表面の導
電性の領域まで達しており、前記導電性部材が、該基板
の表面の導電性の領域と電気的に接続されている付記7
に記載の半導体装置の製造方法。
【0081】(付記9) 前記工程(c)において、化
学気相成長により、前記凹部の内面上に、金属窒化物ま
たは金属珪化窒化物からなる第1の膜を形成し、該第1
の膜の一部が前記空隙内に充填される付記7または8に
記載の半導体装置の製造方法。
【0082】(付記10) 前記充填部材が、Ti、
V、Ta、W、Zr、Hf、及びNbからなる群より選
択された1つの金属の窒化物または珪化窒化物である付
記9に記載の半導体装置の製造方法。
【0083】(付記11) 前記工程(c)において、
原料としてテトラキスジエチルアミノジルコニウムを用
いて、窒化ジルコニウムからなる前記第1の膜を形成す
る付記9に記載の半導体装置の製造方法。
【0084】(付記12) 前記工程(c)において、
前記多孔質絶縁膜を形成する多孔質材料が分解する温度
よりも低い温度で、化学気相成長により、前記凹部の内
面上に絶縁材料からなる第2の膜を形成し、該第2の膜
の一部が前記空隙内に充填される付記7または8に記載
の半導体装置の製造方法。
【0085】(付記13) 前記第2の膜は、シリコン
を含む絶縁材料、金属酸化物、または金属酸化窒化物で
形成される付記12に記載の半導体装置の製造方法。 (付記14) 前記工程(d)の前に、前記凹部の底面
を覆う前記第2の膜を除去し、前記基板の表面の導電性
の領域を露出させる工程を含む付記12または13に記
載の半導体装置の製造方法。
【0086】(付記15) 前記工程(c)が、絶縁材
料の溶解した溶液を前記凹部内に充填させる工程と、前
記溶液の溶媒を蒸発させることにより、前記凹部の内面
上に絶縁材料からなる第3の膜を形成し、該第3の膜の
一部で前記空隙内を充填する工程とを有する付記7また
は8に記載の半導体装置の製造方法。
【0087】(付記16) 前記工程(d)の前に、前
記凹部の底面を覆う前記第3の膜を除去し、前記基板の
表面の導電性の領域を露出させる工程を含む付記12ま
たは15に記載の半導体装置の製造方法。
【0088】(付記17) 前記溶液が、界面活性剤を
含む付記15または16に記載の半導体装置の製造方
法。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多孔質絶縁膜に形成された凹部の内面に現れた空隙内に
絶縁材料を充填することにより、空隙内に導電材料が充
填されてしまうことによる問題の発生を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明者らが先に提案した半導体装置の断
面図である。
【図2】 本願発明者らが先に提案した半導体装置の製
造方法を説明するための基板の断面図(その1)であ
る。
【図3】 本願発明者らが先に提案した半導体装置の製
造方法を説明するための基板の断面図(その2)であ
る。
【図4】 本願発明者らが先に提案した半導体装置の製
造方法を説明するための基板の断面図(その3)であ
る。
【図5】 本願発明者らが先に提案した半導体装置の製
造方法を説明するための基板の断面図(その4)であ
る。
【図6】 本願発明者らが先に提案した半導体装置の第
4の層間絶縁膜部分の詳細な断面図である。
【図7】 第1の実施例による半導体装置の第4の層間
絶縁膜部分の製造途中の断面図である。
【図8】 シリコン/USG/銅構造、及びシリコン/
USG/ZrN/銅構造の耐圧特性を示すグラフであ
る。
【図9】 窒化ジルコニウム膜の膜厚と比誘電率との関
係を示すグラフである。
【図10】 第2の実施例による半導体装置の第4の層
間絶縁膜部分の製造途中の断面図(その1)である。
【図11】 第2の実施例による半導体装置の第4の層
間絶縁膜部分の製造途中の断面図(その2)である。
【図12】 第3の実施例による半導体装置の第4の層
間絶縁膜部分の製造途中の断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 素子分離絶縁膜 3 MOSトランジスタ 4 第1の層間絶縁膜 4a、4b、8a コンタクトホール 5a、5b、9 プラグ 7 第1層目の配線 8 第2の層間絶縁膜 10 第3の層間絶縁膜 10a、10b、18 配線用溝 11 第1のマスク層 12a、12b 第2層目の配線 15 エッチングストッパ層 16 第4の層間絶縁膜 16A、16B 空隙 17 第2のマスク層 19 ビアホール 20 第3層目の配線 20Z、20S 被覆層 20P 塗布膜 20L 原料溶液 21 カバー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大場 隆之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5F033 HH08 HH11 HH12 HH21 HH32 HH33 HH34 JJ01 JJ11 JJ12 JJ19 JJ21 JJ32 JJ33 JJ34 KK01 KK08 KK12 KK21 KK32 KK33 KK34 MM01 MM02 MM12 MM13 NN06 NN07 PP06 PP11 PP15 PP19 PP27 PP33 QQ09 QQ10 QQ11 QQ12 QQ14 QQ18 QQ24 QQ25 QQ27 QQ28 QQ30 QQ37 QQ48 QQ92 RR01 RR03 RR04 RR05 RR06 RR08 RR11 RR14 RR15 RR21 RR29 SS02 SS03 SS11 SS15 SS21 TT04 XX01 XX02 XX03 XX14 XX18 XX31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成され、多数の空隙を有する
    多孔質絶縁材料からなる多孔質絶縁膜と、 前記多孔質絶縁膜に形成された凹部と、 前記凹部の内面に表出した空隙内に充填された絶縁材料
    からなる充填部材と、 前記凹部内に埋め込まれた導電性部材とを有する半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 前記充填部材が、前記凹部の側面の全領
    域を覆っている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記基板の上面の一部が導電性の領域で
    あり、他の領域が絶縁性の領域であり、前記凹部が前記
    多孔質絶縁膜を貫通して前記基板の表面の導電性の領域
    まで達しており、前記導電性部材が、該基板の表面の導
    電性の領域と電気的に接続されている請求項1または2
    に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記充填部材が、金属窒化物または金属
    珪化窒化物である請求項3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記凹部の底面上に形成され、
    前記充填部材と同一の組成を有する第1の膜を有し、該
    第1の膜のうち前記基板表面の導電性の領域上の部分が
    導電性を示す請求項4に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 (a)基板上に、多数の空隙を有する多
    孔質材料からなる多孔質絶縁膜を形成する工程と、 (b)前記多孔質絶縁膜に凹部を形成する工程と、 (c)前記凹部の側面に表出した空隙内に、絶縁材料か
    らなる充填部材を充填する工程と、 (d)前記凹部内に導電性部材を埋め込む工程とを有す
    る半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記基板の上面の一部が導電性の領域で
    あり、他の領域が絶縁性の領域であり、前記凹部が前記
    多孔質絶縁膜を貫通して前記基板の表面の導電性の領域
    まで達しており、前記導電性部材が、該基板の表面の導
    電性の領域と電気的に接続されている請求項6に記載の
    半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記工程(c)において、化学気相成長
    により、前記凹部の内面上に、金属窒化物または金属珪
    化窒化物からなる第1の膜を形成し、該第1の膜の一部
    が前記空隙内に充填される請求項6または7に記載の半
    導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記工程(c)において、前記多孔質絶
    縁膜を形成する多孔質材料が分解する温度よりも低い温
    度で、化学気相成長により、前記凹部の内面上に絶縁材
    料からなる第2の膜を形成し、該第2の膜の一部が前記
    空隙内に充填される請求項6または7に記載の半導体装
    置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記工程(c)が、 絶縁材料の溶解した溶液を前記凹部内に充填させる工程
    と、 前記溶液の溶媒を蒸発させることにより、前記凹部の内
    面上に絶縁材料からなる第3の膜を形成し、該第3の膜
    の一部で前記空隙内を充填する工程とを有する請求項6
    または7に記載の半導体装置の製造方法。
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