JP2003347303A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003347303A
JP2003347303A JP2002154497A JP2002154497A JP2003347303A JP 2003347303 A JP2003347303 A JP 2003347303A JP 2002154497 A JP2002154497 A JP 2002154497A JP 2002154497 A JP2002154497 A JP 2002154497A JP 2003347303 A JP2003347303 A JP 2003347303A
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semiconductor device
substrate
manufacturing
upper electrode
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JP2002154497A
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Tomotaka Fujisawa
知隆 藤澤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ処理により生じた過剰な電荷に起因
する絶縁膜へのダメージを防止することにより、信頼性
の高い半導体装置を製造することを可能にする半導体装
置の製造方法を提供する。 【解決手段】 基板11上に絶縁膜12を介して導体膜
21A(13)が形成されて成る素子21を有する半導
体装置を製造する際に、導体膜21Aを、この導体膜2
1Aの電荷を放電することが可能な電位(例えば半導体
基板11の電位)に、電気的に接続されるように形成す
る。そして、プラズマ処理を行った後に、導体膜21A
と上記電位との電気的接続を切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を製造する工程において、特
に配線工程において、高密度プラズマCVD法等の高密
度のプラズマ処理を用いた作業は必要不可欠となってお
り、集積回路の世代が進むにつれて、さらにその重要度
を増している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その一
方で、プラズマ処理による弊害として、特にMIS容量
素子、MIM容量素子といった容量素子の誘電体膜とな
る絶縁膜へのプラズマ処理によるダメージ、即ち所謂プ
ラズマインデューストダメージ(PID)の影響があ
る。
【0004】例を挙げると、MIS容量素子の上部電極
は、少なくとも配線工程の過程では一時的に半導体基板
に対して電気的にフローティング状態となっている。こ
のため、プラズマ処理中において、フローティング状態
である上部電極に電荷がチャージされて、さらにこの電
荷が容量素子の誘電体膜となる絶縁膜を介して放電され
てしまう可能性が高くなる。このとき、容量素子の誘電
体膜となる絶縁膜にダメージを与えてしまい、MIS容
量素子の信頼性に重大な影響を与えてしまう。MIM容
量素子についても同様のことが言える。
【0005】特に配線工程において、金属配線の加工工
程例えば反応性イオンエッチング(RIE)や層間絶縁
膜を形成するHDP(高密度プラズマ)CVD法等の工
程による、PIDの影響即ち絶縁膜への信頼性への影響
が問題となっている。
【0006】さらに、上部電極は、各配線(多層配線の
場合、第1層の金属配線層、第2層の金属配線層等)と
短絡される。このことから、図6Aに示すように、アン
テナ効果も誘発される。即ち第1層の金属配線層(1M
etal)53に接続して形成される第2層以降の金属
配線層(2Metal〜)57の配線工程において、プ
ラズマ処理により第2層以降の金属配線層57に過剰な
電荷61が発生する。そして、この過剰な電荷61が、
第2層以降の金属配線層57から第1層の金属配線層5
3から成るMIS容量素子60の上部電極60Aに流れ
込んでしまう。これにより、図6Aの誘電体膜52付近
(例えば図6Aの丸で囲った部分)の拡大断面図を図6
Bに示すように、上部電極60Aを構成する第1層の金
属配線層53から、電荷61が誘電体膜52を介して基
板51側に放電されてしまうことになる。この放電によ
り誘電体膜52がダメージを受けてしまい、MIS容量
素子60の信頼性が低下することになる。
【0007】尚、上述した問題は、容量素子に限らず、
例えばMOSトランジスタのゲート電極や、メモリ素子
等でゲート電極上にさらに設けられるフローティングゲ
ート電極等、製造工程の途中で一時的に半導体基板に対
して電気的にフローティング状態となるその他の回路素
子の導体膜についても起こりうるものである。
【0008】これらの回路素子においても、回路素子の
微細化により絶縁膜の膜厚が薄くなることから、プラズ
マ処理により発生した過剰電荷によるダメージを防止す
る対策が必要になると考えられる。
【0009】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、プラズマ処理により生じた過剰な電荷に起因す
る絶縁膜へのダメージを防止することにより、信頼性の
高い半導体装置を製造することを可能にする半導体装置
の製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、基板上に絶縁膜を介して導体膜が形成される
素子を形成する半導体装置の製造方法であって、導体膜
がこの導体膜の電荷を放電することが可能な電位に電気
的に接続されるよう形成する工程と、この工程後基板に
プラズマ処理を行う工程と、この工程後導体膜と電位と
の電気的接続を切断する工程とを有するものである。
【0011】上述の本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、導体膜をこの導体膜の電荷を放電することが可能
な電位に電気的に接続されるよう形成することにより、
その後のプラズマ処理を行う工程において発生した過剰
な電荷を導体膜から上記電位に排出して放電させること
が可能になる。これにより、過剰な電荷が導体膜から絶
縁膜を通じて流れることによる絶縁膜へのダメージを回
避することができる。そして、プラズマ処理を行う工程
の後に、上記電位との電気的接続を切断する工程を行う
ことにより、導体膜を上記電位に対して電気的にフロー
ティング状態とすることができ、導体膜に上記電位とは
異なる電位を与えることが可能となるため、この導体膜
を有する回路素子において所定の動作を可能にする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、基板上に絶縁膜を介し
て導体膜が形成される素子を形成する半導体装置の製造
方法であって、導体膜がこの導体膜の電荷を放電するこ
とが可能な電位に電気的に接続されるよう形成する工程
と、この工程後基板にプラズマ処理を行う工程と、この
工程後導体膜と電位との電気的接続を切断する工程とを
有する半導体装置の製造方法である。
【0013】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、導体膜と上記電位との間を抵抗を介して接続
する。
【0014】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、プラズマ処理を行った後、さらに抵抗のうち
回路的に不要な部分を切断する。
【0015】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、回路素子が容量素子であり、導体膜が該容量
素子の上部電極である構成とする。
【0016】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、さらに容量素子の下部電極を半導体層により
形成し、上記容量素子の上部電極を配線層により形成す
る。
【0017】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、さらに容量素子の上部電極と下部電極とをそ
れぞれ金属膜により形成する。
【0018】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、回路素子がMOSトランジスタであり、導体
膜がMOSトランジスタのゲート電極である構成とす
る。
【0019】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上に回路素子を形成して成る半導体装置、特に従来
の製法では製造工程の途中で回路素子の導体膜がフロー
ティング状態となる半導体装置の製造に適用して好適な
ものである。
【0020】以下、本発明の一実施の形態として、半導
体装置を製造する製造工程を示す。本実施の形態では、
半導体基板上に回路素子として、MIS構造の容量素子
(MIS容量素子)を形成した半導体装置の製造に適用
した場合を示している。また、本実施の形態では、半導
体基板としてシリコン基板を用い、かつヒューズ素子と
して多結晶シリコン膜を用いている。
【0021】まず、通常の製造工程により、図1に示す
ように、MIS容量素子21及びヒューズ素子22を形
成する。
【0022】即ち例えば厚い素子分離膜15の間におい
て、基板11の表面に接するように誘電体膜12を形成
する。また、素子分離膜15上に多結晶シリコン膜17
から成るヒューズ素子22を形成する。誘電体膜12と
しては、例えばシリコン窒化膜(Si3 4 )や酸化タ
ンタル膜(Ta2 5 )を用いることができる。次に、
これら誘電体膜12及び多結晶シリコン膜17を覆っ
て、全面的に絶縁膜16を形成する。そして、この絶縁
膜16に対して、誘電体膜12と基板11とが接する部
分、基板11に接する部分、ヒューズ素子22の多結晶
シリコン膜17の両端部付近にそれぞれ開口が形成され
るようにパターニングする。
【0023】次に、全面的に、例えばAlから成る第1
層の金属配線層(1Metal)を成膜する。さらに、
反応性イオンエッチング(RIE)等により第1層の金
属配線層をパターニングして、金属配線層13,14,
18を形成する。金属配線層13は、MIS容量素子2
1の上部電極21Aとなると共に、ヒューズ素子22の
多結晶シリコン膜17に接続される。金属配線層14
は、MIS容量素子21の下部電極21Bとなる。一
方、金属配線層18は、一端がヒューズ素子22の多結
晶シリコン膜17に接続されると共に、他端が基板11
に直接接続され、基板11からの電極取り出し部23と
なる。
【0024】これにより、MIS容量素子21の上部電
極21Aを構成する金属配線層13は、多結晶シリコン
膜17から成るヒューズ素子22及び金属配線層18を
介して、基板11へ電気的に接続される。
【0025】また、その前の第1層の金属配線層に対す
るパターニング工程即ち反応性イオンエッチング(RI
E)等の段階で、既に第1層の金属配線層が直接(基板
取り出し部23及び下部電極21Bとなる部分)又はヒ
ューズ素子22を介して(上部電極21Aとなる部分)
基板11と電気的に接続されていることになる。
【0026】つまり、これ以降の製造工程全てにおい
て、上部電極21Aは基板11に対して電気的にフロー
ティング状態にはならず、プラズマ処理により上部電極
21Aに発生した過剰な電荷は、ヒューズ素子22を介
して基板11に流れるようになる。従って、過剰な電荷
が上部電極21Aにチャージされにくくなり、MIS容
量素子21の誘電体膜12を介して基板11中に放電さ
れる可能性が低くなる。
【0027】続いて、通常と同様にして多層配線工程を
行う。即ち、例えば図2に示すように、上部電極21A
及び下部電極21Bを構成する第1層の金属配線層(1
Metal)13及び14にそれぞれ接続するように、
第2層以降の金属配線層(2Metal〜)26及び2
7を形成し、さらにこれら第2層以降の金属配線26,
27を他の素子/回路に接続する。
【0028】この配線工程の間、前述の通り、MIS容
量素子21の上部電極21Aを構成する金属配線層13
はヒューズ素子22を介して基板11に電気的に接続さ
れていて、基板11に対して電気的にフローティング状
態とはなっておらず、第2層以降の配線工程において、
プラズマ処理によってチャージされた電荷はヒューズ素
子22を介して基板11中へ放電される。従って、図6
A及び図6Bに示したアンテナ効果による誘電体膜への
ダメージが回避される。
【0029】ここで、図2に示すように、MIS容量素
子21の上部電極21Aを構成する第1層の金属配線層
13に接続された第2層以降の金属配線層26に、最終
的にヒューズ素子22を切断するためのヒューズトリミ
ング用パッド25を設ける。
【0030】尚、ヒューズトリミング用パッドの位置は
図2の位置に限定されるものではない。ヒューズトリミ
ング用パッドは、第2層以降のいずれかの層の金属配線
層に設ける。
【0031】次に、製造工程が完了した段階、少なくと
も所謂前工程が完了した段階で、ヒューズトリミング用
パッド25と基板11との間に、図3に示すようにヒュ
ーズ素子22を切断するのに必要な電位差Vtを与える
ことにより、或いは図示しないが強制電流を流すことに
より、ヒューズ素子22の多結晶シリコン膜17を切断
する。
【0032】このようにヒューズ素子22が切断される
ことにより、MIS容量素子21の上部電極21Aと基
板11との間が電気的にオープンになる。これにより、
MIS容量素子21を、本来使用する目的での回路素子
即ち容量素子として使用することが可能になる。金属配
線層13から成る上部電極21Aと、誘電体膜12と、
下部電極21Bに接続された基板11表面の半導体領域
とによりMIS構造の容量素子が構成される。
【0033】尚、ヒューズ素子22は、回路内で当該ヒ
ューズが接続する容量素子を使用する必要がなく、また
回路的に問題が生じないならば、基板11と電気的に繋
がっていても問題はない。
【0034】尚、本実施の形態において、図示した基板
11は、シリコン基板等の半導体基板の他、半導体基板
上に半導体エピタキシャル層を積層形成して成る半導体
基体であってもよい。その場合も、半導体エピタキシャ
ル層の表面にヒューズ素子22に接続された配線層18
を接続することにより、ヒューズ素子22と半導体基体
とを導通させることができる。
【0035】また、本実施の形態では、MIS容量素子
21の上部電極21Aを第1層の金属配線層13により
形成し、ヒューズ素子22に直接接続しているが、上部
電極とヒューズ素子とを配線層を介して間接的に接続す
るようにしてもよい。その場合、上部電極をヒューズ素
子と同じ多結晶シリコン膜により形成して、それらの多
結晶シリコン膜を金属配線層を介して接続する構成とす
ることも可能である。
【0036】上述の本実施の形態によれば、MIS容量
素子21の上部電極21Aを構成する金属配線層13
を、ヒューズ素子22を介して基板11と電気的に接続
させることにより、その後の製造工程(配線工程等)に
おける反応性イオンエッチング(RIE)や高密度プラ
ズマCVD法等のプラズマ処理によって過剰な電荷が発
生しても、過剰な電荷が上部電極21Aからヒューズ素
子22を介して基板11に流れていく。
【0037】従って、過剰な電荷がMIS容量素子21
の誘電体膜12を流れることに起因する、誘電体膜12
に対するPID(プラズマインデューストダメージ)の
影響を回避することが可能になる。これにより、高信頼
性のMIS容量素子21を形成することができる。
【0038】さらに、製造工程終了後にヒューズ素子2
2をトリミングして開放することにより、MIS容量素
子21を回路素子として動作させることが可能になる。
【0039】また、製造工程における条件を変更又は追
加したりデバイス構造を大幅に変更したりする必要がな
く、製造コストをあまり増やさずに、信頼性の高い半導
体装置を製造することが可能になる。
【0040】尚、上述の実施の形態では、単体の導体膜
(多結晶シリコン膜)17から成るヒューズ素子22を
介して基板11へ短絡する構成となっているが、ヒュー
ズ素子の構成をその他の構成、例えば複数の導体膜によ
る積層膜や他の材料から成る導体膜とすることも可能で
ある。
【0041】また、上述の実施の形態では、容量素子2
1の上部電極21Aを、ヒューズ素子22を介して半導
体基板11に電気的に接続して過剰な電荷を排出して放
電させるようにしているが、上部電極21Aの過剰な電
荷を放電することが可能な電位であれば、基板電位以外
の電位に電気的に接続してもよい。
【0042】また、例えばヒューズ素子と他の回路素子
(例えばトランジスタ)とを組み合わせてトリミング回
路を構成することにより、上述の実施の形態と同様の効
果をもたらすことも可能である。特に、先端の回路技術
では、集積回路の高精度化への要求に対応するため、集
積回路内へのトリミング回路の搭載が不可欠となる傾向
があり、これらのトリミング回路をそのまま半導体装置
の回路素子として併用することができる。その場合、ト
リミング(基板上或いはパッケージング後)時に、併せ
てトリミング回路と基板との間に電位差を与えてヒュー
ズ素子の切断を行うこととすれば、製造の負荷は全く変
化しない。
【0043】さらに、ヒューズトリミング用パッドと他
の回路素子との間に保護抵抗を挿入してもよい。
【0044】また、上述の実施の形態では、回路素子と
してMIS容量素子を形成する場合を示したが、従来の
製造過程で回路素子の導体膜が半導体基板に対して電気
的にフローティング状態となる可能性のある構成であれ
ば、同様の効果が得られることは明らかである。その場
合を以下に示す。
【0045】図4は、本発明の他の実施の形態として、
MIM容量素子、即ち上部電極及び下部電極を金属膜に
より形成したMIM構造の容量素子を形成する場合を示
す模式断面図である。この場合は、下部電極は半導体基
体とは別に形成された金属膜により構成される。
【0046】図4に示すように、絶縁層31上に、金属
膜(金属配線層或いはその他の金属膜)から成る下部電
極32が形成され、この下部電極32上に誘電体膜33
を介して金属膜(金属配線層或いはその他の金属膜)か
ら成る上部電極34が形成されて、MIM構造のMIM
容量素子35が構成されている。図中36は層間絶縁
膜、37は下部電極32用の引き出し配線層を示す。
尚、下部電極32と上部電極34がいずれも金属配線層
から構成される場合には、それぞれ互いに層が異なる金
属配線層(例えば第2層の金属配線層と第3層の金属配
線層)により構成される。
【0047】そして、MIM容量素子35の上部電極3
4を、ヒューズ素子38を介して電荷を放電することが
可能な電位V0に電気的に接続する。これにより、プラ
ズマ工程において上部電極34に発生した過剰な電荷
を、ヒューズ素子38を介して電位V0側に排出して放
電させることができる。その後、ヒューズ素子38を切
断することにより、容量素子35が形成される。
【0048】尚、本実施の形態において、ヒューズ素子
38と上部電極34との具体的な接続は、特に限定され
ず、図3と同様にヒューズ素子38上に上部電極34を
形成して接続してもよく、また上部電極34より上にヒ
ューズ素子38を形成して接続してもよく、またヒュー
ズ素子38と上部電極34をそれぞれ形成した後に他の
導電膜により接続することも可能である。MIM容量素
子35を形成する半導体装置の全体構成から、最適な接
続方法を選定すればよい。
【0049】また、本発明製法は、例えばMOSトラン
ジスタのゲート電極や、メモリ素子等でゲート電極上に
さらに設けられるフローティングゲート電極を有する半
導体装置等を製造する場合にも適用することができる。
このうち、本発明のさらに他の実施の形態として、MO
Sトランジスタを形成する場合の模式断面図を図5に示
す。
【0050】図5に示すように、半導体領域内にソース
領域42及びドレイン領域43が形成され、半導体領域
上にゲート絶縁膜44を介してゲート45が形成され
て、MOSトランジスタ41が構成されている。そし
て、MOSトランジスタ41のゲート45を、ヒューズ
素子46を介して電荷を放電することが可能な電位V0
に電気的に接続する。このヒューズ素子46を介した電
位V0への電気的接続は、基板全体例えば半導体ウエハ
又は半導体チップ全体の全ての同種のMOSトランジス
タ41に対して行うようにする。これにより、プラズマ
工程においてゲート45に発生した過剰な電荷を、ヒュ
ーズ素子46を介して電位V0側に排出して放電させる
ことができる。その後、ヒューズ素子46を切断するこ
とにより、ゲート45に対して、MOSトランジスタ4
1が動作するような電位(上記電位V0とは異なる電
位)が与えられるようにすることができる。
【0051】本実施の形態においても、ヒューズ素子4
6とゲート45との具体的な接続は、特に限定されるも
のではなく、MOSトランジスタ41を形成する半導体
装置の全体構成から、最適な接続方法を選定すればよ
い。
【0052】尚、上述した各実施の形態のようにヒュー
ズ素子22,38,46を用いる以外にも、他の構成例
えば金属膜や配線を用いて、容量素子21,35の上部
電極21A,34やMOSトランジスタ41のゲート4
5等の導体膜と電荷を放電することが可能な電位とを電
気的に接続することも可能である。
【0053】また、プラズマを使用する工程の後の、導
体膜と電荷を放電することが可能な電位との電気的接続
の切断工程は、エッチング等の加工により切断する方法
を用いてもよい。ただし、例えばエッチングにプラズマ
を使用する場合には、加工の際に導体膜にプラズマによ
る帯電が発生しないように、例えば導体膜を絶縁層で覆
って保護する工程を加工の前に行うようにする。
【0054】また、ヒューズ素子22等の電気的接続を
行っている部分の少なくとも一部分を、プラズマを使用
する工程の後にも切断せずに残して、半導体装置の抵抗
や配線として利用することも可能である。このような構
成とした場合には、上述の電気的接続を行っている部分
のうち、回路的に不要な箇所だけを切断すればよい。
【0055】本発明は、上述の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他
様々な構成が取り得る。
【0056】
【発明の効果】上述の本発明によれば、例えば容量素子
の誘電体膜となる絶縁膜等への、プラズマ処理によるP
ID(プラズマインデューストダメージ)の影響を受け
にくくすることができ、信頼性の高い半導体装置を製造
することができる。そして、今後は、使用用途の広がる
HDP−CVD法を始めとして、特に配線工程で高密度
プラズマを用いる場合が増えていくことから、本発明に
よる効果がより大きくなることが期待できる。
【0057】また、本発明によれば、特に製造工程にお
ける条件を変更又は追加したりデバイス構造を大幅に変
更したりする必要がなく、従来技術をそのまま用いるこ
とができる。従って、製造コストをあまり増やさずに、
信頼性の高い半導体装置を製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の半導体装置の製造工程
を示す工程図である。
【図2】本発明の一実施の形態の半導体装置の製造工程
を示す工程図である。
【図3】本発明の一実施の形態の半導体装置の製造工程
を示す工程図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す模式断面図であ
る。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態を示す模式断面
図である。
【図6】A アンテナ効果を説明する断面図である。B
図6Aの誘電体膜付近の拡大断面図である。
【符号の説明】
11 基板、12,33 誘電体膜、13,14,18
第1層の金属配線層、15 素子分離膜、17 多結
晶シリコン膜、21 MIS容量素子、21A,34
上部電極、21B,32 下部電極、22,38,46
ヒューズ素子、25 ヒューズトリミング用パッド、
35 MIM容量素子、41 MOSトランジスタ、4
5 ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/06 311 H01L 27/08 102F 27/088 29/78 301G 29/78 21/302 106 Fターム(参考) 5F004 AA07 FA08 5F033 QQ08 QQ13 UU01 VV11 XX31 5F038 AC03 AC05 AC15 AV02 AV15 CD04 EZ14 EZ15 EZ20 5F048 AA02 AC01 AC10 BA01 BF03 BG12 CC04 CC11 CC15 CC16 CC18 5F140 AA19 AA26 AB00 AC32 BA01 BA16 BC12 BD07 BD12 BF01 BF04 BF58 BG38 BG46 CB01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に絶縁膜を介して導体膜が形成さ
    れる素子を形成する半導体装置の製造方法であって、 上記導体膜が該導体膜の電荷を放電することが可能な電
    位に電気的に接続されるよう形成する工程と、 該工程後、上記基板にプラズマ処理を行う工程と、 該工程後、上記導体膜と上記電位との電気的接続を切断
    する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 上記導体膜と、上記電位との間を、抵抗
    を介して接続することを特徴とする請求項1に記載の半
    導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記プラズマ処理を行った後、上記抵抗
    のうち回路的に不要な部分を切断することを特徴とする
    請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記回路素子が容量素子であり、上記導
    体膜が該容量素子の上部電極であることを特徴とする請
    求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記容量素子の下部電極を半導体層によ
    り形成し、上記容量素子の上記上部電極を配線層により
    形成することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記容量素子の上記上部電極と下部電極
    とをそれぞれ金属膜により形成することを特徴とする請
    求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記回路素子がMOSトランジスタであ
    り、上記導体膜が該MOSトランジスタのゲート電極で
    あることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製
    造方法。
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