JP2003347041A - 発光パネル及びその製造方法 - Google Patents

発光パネル及びその製造方法

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JP2003347041A
JP2003347041A JP2002147500A JP2002147500A JP2003347041A JP 2003347041 A JP2003347041 A JP 2003347041A JP 2002147500 A JP2002147500 A JP 2002147500A JP 2002147500 A JP2002147500 A JP 2002147500A JP 2003347041 A JP2003347041 A JP 2003347041A
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Japan
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substrate
electrode
organic
light
light emitting
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JP2002147500A
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Manabu Takei
学 武居
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、発光パネルの発光効率の向上を図
ることを課題とする。 【解決手段】 有機EL表示パネル10は複数の有機E
L素子11を具備し、複数の有機EL素子11が第一基
板15の一方の面15aにマトリクス状に配列されてい
る。各有機EL素子11は、第一基板15の一方の面1
5aにアノード電極29、発光する有機EL発光層3
0、透明なカソード電極31が順に積層された積層構造
となっており、カソード電極31の共通透明電極33は
全ての有機EL素子11の共通層となっている。更に、
カソード電極31にスペーサ17が塗布されており、ス
ペーサ17は共通透明電極33と第二基板16に挟まれ
ており、共通透明電極33と第二基板16との間に空間
34が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光層で発した光
が、透光性基板を透過して外部に出射することで発光す
る発光パネル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、EL素子は、自己発光型の素子
であることから、液晶ディスプレイにおけるバックライ
ト、プリンタヘッドにおける光源、セグメント型ディス
プレイにおけるセグメント、マトリクス型ディスプレイ
における画素等に用いられている。特にEL素子が画素
となるディスプレイは、視野角が広い、コントラストが
高い、視認性に優れる、消費電力が低い、耐衝撃性に優
れる等といった利点がある。EL素子には、発光材料に
無機化合物を用いたEL層と一対の電極との間にそれぞ
れ絶縁膜が介在する薄膜構造である無機EL素子と、発
光材料に有機化合物を用いた積層構造である有機EL素
子とがある。
【0003】図14には、典型的な有機EL素子による
発光パネルの構造が示されている。発光パネル901
は、アノード電極903、発光材料を含む有機EL発光
層904、仕事関数の比較的低いカソード電極905が
透明基板902の一方の面902aに順次積層されて構
成される。
【0004】発光パネル901において、アノード電極
903とカソード電極905との間に順バイアス電圧が
印加されると、正孔がアノード電極903から有機EL
発光層904へ注入され、電子がカソード電極905か
ら有機EL発光層904に注入される。そして、有機E
L発光層904へ正孔及び電子が輸送されて、有機EL
発光層904にて正孔及び電子が再結合することによっ
て励起子が生成され、励起子が有機EL発光層904内
の蛍光体を励起して、有機EL発光層904内にて光が
発する。発した光はアノード電極903を透明電極とす
ることで、透明基板902から外部へ光が出射する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発光パネル
の発光効率の向上が望まれている。そのためには、有機
EL素子自体の発光輝度を高くすることが考えられる
が、有機EL素子の発光輝度を高くすると有機EL素子
に流れる電流のレベルが大きくなり、有機EL素子の寿
命が短くなるとともに消費電力も増大してしまう。ま
た、有機EL素子の発光輝度が高くなったとしても、有
機EL素子において光が発光してから透明基板の表示面
を透過するまでの間に光が損失してしまう。従って、有
機EL素子に流れる電流のレベルを高くせずとも、発光
パネルの表示面における発光輝度の向上が望まれる。そ
こで、本発明は、発光パネルの発光効率の向上を図るこ
とを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、例えば図2又は図7に示
すように、第一基板(例えば、第一基板15)の一方の
面に第一電極(例えば、アノード電極29)、発光層
(例えば、有機EL発光層30)、第二電極(例えば、
カソード電極31又はカソード電極531)が順に積層
されて、前記第一電極と前記第二電極との間に電圧が印
加されることによって前記発光層で発光する発光パネル
であって、前記第二電極が、前記発光層で発する光の少
なくとも一部の波長域に対して透過性を示し、前記発光
層で発する光の少なくとも一部の波長域に対して透過性
を示す第二基板(例えば、第二基板16)が前記第二電
極に対向するように設けられ、前記第二電極と前記第二
基板との間に、前記発光層で発する光の少なくとも一部
の波長域に対して透過性を示し且つ前記第二基板より低
屈折率である空間(例えば、空間34)が存することを
特徴とする。
【0007】請求項1記載の発明では、第一電極と第二
電極との間に電圧が印加されると、発光層で発光して、
光は第二電極を透過して空間に至り、空間から第二基板
へと入射する。空間の屈折率は第二基板の屈折率より低
いため、光は第二基板と空間との界面の法線に近づくよ
うに屈折する。そして、光は第二基板を透過して外部と
第二基板との界面に入射するが、光が第二基板と空間と
の界面の法線に近づくように屈折しているから、外部と
第二基板との界面において全反射する確率が小さくな
る。つまり、第二基板と外部との界面において全反射す
る光の光量が少なくなり、第二基板から外部へ出射する
光の光量が多くなる。従って、本発明に係る発光パネル
の発光効率が向上する。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
光パネルにおいて、例えば図2に示すように、前記第二
電極と前記第二基板との間にスペーサ(例えば、スペー
サ17)が介在し、該スペーサが前記第二電極に対して
前記第二基板を支持することによって前記第二電極と前
記第二基板との間に前記空間が存することを特徴とす
る。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
光パネルにおいて、例えば図7に示すように、前記第一
電極、前記発光層及び前記第二電極全体の膜厚より厚い
隔壁(例えば、隔壁528)が前記発光層の周囲におい
て前記第一基板の一方の面に形成されており、少なくと
も前記隔壁が前記第二基板を支持することによって前記
第二電極と前記第二基板との間に前記空間が存すること
を特徴とする。
【0010】請求項2又は3記載の発明では、第二基板
がスペーサ又は隔壁等によって支持されることで第二基
板が空間に直接面する。そのため、請求項1記載の発明
と同様の作用効果を奏する。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
何れかに記載の発光パネルにおいて、前記空間が不活性
ガス雰囲気であることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明では、空間が不活性ガ
ス雰囲気であるため、第二電極の腐食が抑制される。
【0013】請求項5記載の発明に係る発光パネルの製
造方法は、例えば図2に示すように、 第一基板(例え
ば、第一基板15)の一方の面(例えば、面15a)に
第一電極(例えば、アノード電極29)、発光層(例え
ば、有機EL発光層30)、前記発光層で発する光の少
なくとも一部の波長域に対して透過性を示す第二電極
(例えば、カソード電極531)の順に成膜する成膜工
程と、前記発光層で発する光の少なくとも一部の波長域
に対して透過性を示す第二基板(例えば、第二基板1
6)と前記第二電極との間にスペーサ(例えば、スペー
サ17)を介在させて、前記第二基板と前記第二電極と
の間に前記第二基板よりも低屈折率の空間(例えば、空
間34)が形成されるように前記第一基板に前記第二基
板を貼り合わせる工程と、を含む。
【0014】請求項6記載の発明に係る発光パネルの製
造方法は、例えば図7に示すように、第一基板(例え
ば、第一基板15)の一方の面(例えば、面15a)
に、対向する両側部が隔壁(例えば、隔壁528)によ
り囲繞された囲繞領域を形成する囲繞工程と、発光層
(例えば、有機EL発光層30)と、前記発光層で発す
る光の少なくとも一部の波長域に対して透過性を示す透
明電極(例えば、カソード電極531)と、を備えると
ともに前記隔壁の膜厚より薄いEL素子(例えば、有機
EL素子511)を、前記囲繞領域に形成する成膜工程
と、前記発光層で発する光の少なくとも一部の波長域に
対して透過性を示す第二基板(例えば、第二基板52
8)が少なくとも前記隔壁に支持されて、前記透明電極
と前記第二基板との間に前記第二基板よりも低屈折率の
空間(例えば、空間34)が形成されるように前記第一
基板に前記第二基板を貼り合わせる工程と、を含む。
【0015】請求項5又は6記載の発明では、第二基板
がスペーサ又は隔壁によって支持されることで、第二基
板と第二電極との間に空間が形成されて、その空間が第
二基板に面する。製造された発光パネルでは、発光層で
発光して、光は第二電極又は透明電極を透過して空間に
至り、空間から第二基板へと入射する。空間の屈折率は
第二基板の屈折率より低いため、光は第二基板と空間と
の界面の法線に近づくように屈折して第二基板へと入射
する。従って、請求項1記載の発明と同様に、発光パネ
ルの発光効率が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1(a)は、本発明を適用した
発光パネルの概念を表す図面である。図1(a)に示す
ように、発光パネル1は、第一基板2と、第一基板2に
対向する第二基板3と、第一基板2の第二基板3に向い
た対向面2aに第一電極4、有機EL発光層5、第二電
極6が順に積層されてなる有機EL素子7と、第二電極
6と第二基板3との間に介在する低屈折率体層8と、を
具備する。
【0017】第一電極4がアノード電極であり、第二電
極6がカソード電極であるが、その逆に第一電極4がア
ノード電極であり、第二電極6がカソード電極であって
も良い。有機EL発光層5は、注入された正孔と電子の
再結合により励起子を生成して主に可視光等を発光する
ものである。
【0018】第二電極6は光を透過するものである。一
方、第一電極4は、光を透過しない方が望ましく、光に
対して反射性を有することがより望ましい。
【0019】第二基板3は光を透過するものであり、そ
の一方の面3aと他方の面3bが互いに略平行であるこ
とが望ましい。基本的に第二基板3はガラス基板(屈折
率約1.5)である。一方、第一基板2はガラス基板で
も良いが、樹脂製基板であっても良いし、これらに限定
する必要はない。
【0020】低屈折率体層8は第二基板3に直接面して
いるとともに、第二電極6に直接面している。低屈折率
体層8は光に対して透光性を有し、第二基板3の屈折率
より低い。低屈折率体層8は、第二基板3より屈折率が
低いのであれば単なる気体が封止された空間層であって
も良い。この場合気体は窒素等の不活性ガスが望ましい
が希薄な空気であってもよい。また、低屈折率体層8を
構成する一部の部材自体の屈折率が第二基板3の屈折率
より高くても、低屈折率体層8の主たる部分を構成する
その他の部材の屈折率が第二基板3の屈折率より低けれ
ば良く、例えば、低屈折率体層8として部分的に低屈折
率の多孔質部材(例えば、シリカエアロゲル)を設ける
ことで効果が認められる。低屈折率体層8の界面は、第
二基板3の界面の面方向と略平行である。
【0021】第一電極4と第二電極6との間に電圧が印
加されると、第一電極4又は第二電極6のうちの一方か
ら有機EL発光層5へ正孔が注入され、第一電極4又は
第二電極6のうちの他方から有機EL発光層5へ電子が
注入される。そして、有機EL発光層5にて正孔及び電
子が再結合することによって、有機EL発光層5で発光
する。有機EL発光層5にて発した光は第二電極6、低
屈折率体層8及び第二基板3を透過して、第二基板3の
他方の面3bから外部へ出射し、面3bが発光面とな
る。
【0022】以上の発光パネル1は、低屈折率体層8が
なく、第二基板3の一方の面3aに第二電極6が直接面
した図1(b)の発光パネルに比較して発光効率が良
い。これは以下の理由に因る。
【0023】図1(b)の発光パネルにおいて、第二基
板3と第二電極6との間の界面におけるP点から光が放
射状に広がる。P点を通って第二基板3の面3aに入射
角0°で入射する光線θは面3aから外気へ出射する。
P点を通る光線κ、光線λの面3aへの入射角は臨界角
より小さいため、面3bで屈折して外気へ出射する。そ
して、P点を通る光線μの面3aの入射角は臨界角であ
る。また、P点を通る光線νの面3aへの入射角C2
臨界角以上であるため、光線νは面3aで全反射する。
この光線νは第二基板3内で散乱を繰り返す間に減衰し
てしまい、他方の面3bから出射する割合が低い。
【0024】一方、図1(a)の発光パネル1では、低
屈折率体層8が第二基板3より屈折率が低いため、低屈
折率体層8から第二基板3へ入射する光は面3aの法線
に近づくように屈折する。P点を通る光線δの面3aへ
の入射角C1は図1(b)の光線μの面3bへの入射角
1と同じであるが、低屈折率体層8の屈折率は第二基
板3の屈折率より高いために光線δの面3bへの入射角
3は光線μの面3bへの入射角C1より小さくなる。従
って、光線μは面3bから外気へ出射しないのに対し
て、光線δは面3bから外気へ出射することができる。
同様に、P点を通る光線εの面3aへの入射角C2は図
1(b)の光線νの面3bへの入射角C2と同じである
が、低屈折率体層8の屈折率は第二基板3の屈折率より
高いために光線εの面3bへの入射角C4は光線νの面
3bへの入射角C2より小さくなる。従って、光線νは
面3bから外気へ出射しないのに対して、光線εは面3
bから外気へ出射することができる。P点を通る光線ζ
は面3aで屈折し、面3bで面3bに沿うように屈折
し、P点を通る光線ηは面3aで屈折し、面3bで全反
射する。なお、光線βの面3aへの入射角は、光線κの
面3bへの入射角と同じであり、光線γの面3aへの入
射角は、光線λの面3bへの入射角と同じである。
【0025】以上のようにP点における角度で比較する
と、面3bから出射する光線の角度の範囲は、図1
(b)の発光パネルでは0°から光線μの入射角までで
あるが、図1(a)の発光パネルでは0°から光線ζの
入射角(光線μの入射角より大きい)までである。従っ
て、図1(a)の発光パネル1では面3bで全反射する
光量が、図1(b)の発光パネルと比較しても少なくな
る。従って、発光パネル1の発光効率が図1(b)の発
光パネルの効率より良い。
【0026】以下に、図面を用いて本発明を適用した発
光パネルの具体的な態様について説明する。ただし、発
明の範囲を図示例に限定するものではない。なお、以下
の説明において、『平面視して』とは、『発光面に対し
て垂直な方向に見て』という意味である。
【0027】図2には、発光パネルである有機EL表示
パネル10が示されている。平面視して、有機EL表示
パネル10では複数の画素がマトリクス状に配列されて
おり、一つの画素は、一つの有機EL素子11(詳細に
ついては後述する。)によって発光する発光部12と、
その発光部12の周囲において発光しない非発光部13
とからなる。
【0028】有機EL表示パネル10は、アクティブマ
トリクス駆動方式により表示を行うものである。即ち、
有機EL表示パネル10では、一つの画素につき、一つ
の有機EL素子11と、有機EL素子11を駆動するた
めの一つの画素スイッチング回路(薄膜トランジスタ1
4を含む)と、から構成されており、周辺ドライバ回路
から出力された信号に従って画素スイッチング回路が有
機EL素子11に流れる電流をオン・オフしたり、有機
EL素子11の発光期間中に電流値を保持することで有
機EL素子11の発光輝度を一定に保ったりする。な
お、画素スイッチング回路は、一画素につき、少なくと
も一つ以上の薄膜トランジスタ(以下、TFTと述べ
る。)から構成され、適宜コンデンサ等も付加されるこ
ともあるが、以下では画素スイッチング回路のTFTの
うち、他の電気素子を介しないで有機EL素子11に接
続されるTFT14を例にして説明する。
【0029】有機EL表示パネル10は、平板状の第一
基板15と、第一基板15に対向した平板状の第二基板
16と、第一基板15と第二基板16との間において、
第一基板15の第二基板16に向いた面15a上にマト
リクス状にパターニング形成された複数の有機EL素子
11と、各有機EL素子11の外周に設けられた複数の
TFT14と、有機EL素子11と第二基板16との間
に挟まれて介在するとともに、有機EL素子11に対し
て第二基板16を支持する複数のスペーサ17と、を具
備している。複数の有機EL素子11、複数のTFT1
4、複数のスペーサ17を第一基板15及び第二基板1
6ではさむように、第一基板15に第二基板16を貼り
合わせることで有機EL表示パネル10が構成される。
【0030】第一基板15は、図1(a)の第一基板2
に相当するものであり、ホウケイ酸ガラス、石英ガラ
ス、その他のガラスといった材料で形成されている。
【0031】第一基板15の一方の面15aに複数のT
FT14が形成されている。各TFT14は、ゲート電
極18、ゲート絶縁膜19、半導体膜20、不純物半導
体膜21,22、ソース電極23、ドレイン電極24等
から構成されており、これらが積層されてなる所謂周知
のMOS型電界効果トランジスタであり、半導体膜20
はアモルファスシリコンやポリシリコン等でもよく、ま
たトランジスタ構造は逆スタガ型に限らずコプラナ型等
でもよい。なお、ゲート絶縁膜19は、全てのTFT1
4について共通の層となっており、第一基板15の面1
5a一面に成膜されている。
【0032】更に、第一基板15の一方の面15a上に
は、走査線或いは信号線といった配線27が形成されて
いる。配線27は、ゲート絶縁膜19や隔壁28によっ
て被覆されている。配線27は、周辺ドライバ回路から
出力された信号を各画素の画素スイッチング回路に送る
ものである。
【0033】TFT14は絶縁性の隔壁28に被覆され
ている。この隔壁28は、画素スイッチング回路の他の
TFTやコンデンサ、配線27等も覆っている。隔壁2
8は、例えばポリイミド樹脂のような感光性樹脂や窒化
シリコン、酸化シリコン等で形成されている。隔壁28
は、有機EL素子11を画素ごとに区切るものであり、
平面視して網目状にパターニングされている。つまり、
平面視して、隔壁28によって囲繞される囲繞領域に有
機EL素子11が配される
【0034】各有機EL素子11は、第一基板15上に
アノード電極29、有機EL発光層30、カソード電極
31が順に積層した積層構造となっている。
【0035】各有機EL素子11のアノード電極29
は、図1(a)の第一電極4に相当するものである。つ
まり、各アノード電極29は、ゲート絶縁膜19を介し
て第一基板15の一方の面15a上に形成されている。
また、複数のアノード電極29が、平面視して、マトリ
クス状に配列されており、隔壁28によって囲繞された
それぞれの領域内に一つのアノード電極29が配されて
いる。また、各アノード電極29は導電性を有し、比較
的仕事関数の高いものであり、有機EL発光層30へ正
孔を効率よく注入するものが好ましい。一つのアノード
電極29に対して一つのTFT14のドレイン電極24
が接続されている。また、各アノード電極29は、可視
光に対して遮光性を有し、更に可視光に対して反射性を
有するのが望ましい。
【0036】各々のアノード電極29上に有機EL発光
層30が成膜されており、有機EL発光層30は図1
(a)の有機EL発光層5に相当するものである。有機
EL発光層30も、平面視して、隔壁28によって囲繞
された領域内に配されている、マトリクス状に配列され
ている。
【0037】有機EL発光層30は、例えば、アノード
電極29から順に正孔輸送層、狭義の発光層、電子輸送
層となる三層構造であっても良いし、アノード電極29
から順に正孔輸送層、狭義の発光層となる二層構造であ
っても良いし、狭義の発光層からなる一層構造であって
も良いし、これらの層構造において適切な層間に電子或
いは正孔の注入層が介在した積層構造であっても良い
し、その他の層構造であっても良い。
【0038】つまり、有機EL発光層30は、正孔及び
電子を注入する機能、正孔及び電子を輸送する機能、正
孔と電子の再結合により励起子を生成して発光する機能
を有する。有機EL発光層30は、電子的に中立な有機
化合物であることが望ましく、これにより正孔と電子が
有機EL発光層30でバランス良く注入及び輸送され
る。また、電子輸送性の物質が狭義の発光層に適宜混合
されていても良いし、正孔輸送性の物質が狭義の発光層
に適宜混合されても良いし、電子輸送性の物質及び正孔
輸送性の物質が狭義の発光層に適宜混合されていても良
い。なお、有機EL発光層30に発光材料(蛍光材料)
が含有されているが、発光材料は高分子系材料であって
も良いし、低分子系材料であっても良い。なお、正孔輸
送層、狭義の発光層、電子輸送層、正孔注入層、電子注
入層は基本的に有機化合物で形成された層であるが、何
れかの層が無機化合物で形成された層であっても良い。
【0039】カソード電極31は、薄膜電極32(例え
ば、蒸着膜)と、共通透明電極33とから構成されてお
り、図1(a)の第二電極6に相当するものである。薄
膜電極32は、各々の有機EL発光層30上に成膜され
ている。薄膜電極32は、導電性を有し、比較的仕事関
数の低いものであり、有機EL発光層30へ効率よく電
子を注入するものが好ましい。薄膜電極32は、例え
ば、マグネシウム、カルシウム、リチウム若しくはバリ
ウム又はこれらの少なくとも1種を含む合金若しくは混
合物等で形成されている。また、薄膜電極32は、可視
光を透過する程度の膜厚(例えば、1〜20nm)であ
るため、有機EL発光層30が発する光の少なくとも一
部の波長域に対して透過性を示す。なお、薄膜電極32
が、全ての有機EL素子11に共通の層としての共通電
極であって、一面に形成されていても良い。
【0040】共通透明電極33は、薄膜電極32上に成
膜されている。更に、共通透明電極33は、全ての有機
EL素子11に共通の層であり、一面に形成されてお
り、隔壁28上にも形成されている。共通透明電極33
は、有機EL発光層30が発する光の少なくとも一部の
波長域に対して透過性を示すとともに導電性を有する。
共通透明電極33は、インジウム・スズ・酸化物(IT
O:Indium-Tin-Oxide)、亜鉛ドープ酸化インジウム
(IZO)、酸化インジウム(In23)、酸化スズ
(SnO2)又は酸化亜鉛(ZnO)等で形成されてい
る。薄膜電極32が化学的に不安定なために(例えば、
バリウム等)、薄膜電極32と共通透明電極33の間に
更に化学的に安定な金属膜(例えば、金、白金、アルミ
ニウム)が可視光を透過する程度の膜厚(例えば、10
〜100nm)で成膜することで、共通透明電極33に
含まれる酸素により薄膜電極32が酸化することを防止
することができる。
【0041】共通透明電極33上に複数のスペーサ17
が載置されている。スペーサ17は、屈折率が1.2以
下のシリカエアロゲル、プラスチックスペーサ或いはガ
ラススペーサといったものであり、可視光に対して透光
性を有しているのが望ましい。スペーサ17は共通透明
電極33上に単位面積あたりほぼ均一な量で載置されて
おり、一画素につき一〜数十個のスペーサ17が載置さ
れている。これらスペーサ17に第二基板16が載置さ
れている。なお、スペーサ17に加えて、吸湿剤として
の吸湿性スペーサを空間34に設けても良い。吸湿性ス
ペーサとしては、球状シリカゲル、ゼオライト微粒子等
が挙げられる。吸湿性スペーサの粒径がスペーサ17の
粒径と同じあるのが望ましく、吸湿性スペーサ及びスペ
ーサ17によって支持されて、共通透明電極33と第二
基板16が互いに離れている。吸湿性スペーサが空間3
4に配されることで、空間34の水分が吸湿性スペーサ
に吸着するので、共通透明電極33が腐食しない。
【0042】第二基板16は、図1(a)の第二基板3
に相当するものであり、第一基板15に対向している。
第二基板16は、可視光に対して透光性を有するととも
に絶縁性を有し、ホウケイ酸ガラス、石英ガラスといっ
たものや、SiO2に加えB2O3やLa2O3を含有させ
てなる高屈折率合成ガラスや、プラスチック、その他の
ガラスといった材料から選択され形成されている。第二
基板16の屈折率は、空間34(低屈折率体層8)の屈
折率よりも高ければよく、1.45〜1.55程度のも
のから1.65以上のものであってもよい。第二基板1
6の第一基板15に向き合った面16aは平坦状となっ
ており、他方の面16bも平坦状となっており、面16
aと面16bは互いに略平行となっている。
【0043】第二基板16がスペーサ17によって共通
透明電極33に対して支持されることによって、第二基
板16が共通透明電極33に向き合って、第二基板16
と共通透明電極33との間に空間34が形成されてい
る。この空間34に第二基板16の一方の面16aが直
接面しているとともに、共通透明電極33も空間34に
直接面している。空間34内は、窒素ガス、ヘリウムガ
ス、アルゴンガス、ネオンガス等の不活性ガス或いは低
屈折率の疎水性液体等からなる流動体が封入されてい
る。このため、カソード電極31は、酸素或いは水分に
よって腐食することを抑制できる。また、空間34の屈
折率は第二基板16の屈折率より低く、空間34及びス
ペーサ17が図1(a)の低屈折率体層8に相当する。
なお、第一基板15の外周部分と第二基板16の外周部
分との間にシール材が埋められており、シール材が空間
34内の流動体(不活性ガス、疎水性液体等)を密封し
ている。
【0044】以上のように構成される有機EL表示パネ
ル10の製造方法について説明する。蒸着法或いはスパ
ッタ法等といった成膜工程、フォトリソグラフィー法等
といったマスク工程、エッチング法といった薄膜の形状
加工工程を適宜行うことによって、配線27を第一基板
15の面15aにパターニング成形し、複数のアノード
電極29をマトリクス状に第一基板15の面15aにパ
ターニング形成するとともに、各アノード電極29の周
囲において画素スイッチング回路(TFT14を含
む。)を第一基板15の面15a上にパターニング形成
する。ここで、アノード電極29及びTFT14をパタ
ーニング形成する際には、TFT14のドレイン電極2
4とアノード電極29が接続されるように、レジストを
マスクする。
【0045】TFT14及びアノード電極29の形成
後、プラズマCVD法、減圧CVD法、常圧CVD法或
いはPVD法等といった成膜工程、フォトリソグラフィ
ー法等といったマスク工程、エッチング法といった薄膜
の形状加工工程を行うことによってTFT14上に窒化
シリコン等の隔壁28を断面台形状(隔壁28の側面が
テーパ状)にパターニング形成する。
【0046】次に、隔壁28で囲繞された領域に有機E
L発光層30を成膜する。ここで、有機EL発光層30
として高分子系材料を用いる場合には、発光材料を含有
する高分子系材料を溶媒で溶かし、隔壁28によって囲
繞された領域にこの溶液を液滴噴出装置で液滴として一
回又は複数回噴出する。そして、隔壁28によって囲繞
された領域において、液滴がアノード電極29上で広が
って膜になり、そして固化することによって、有機EL
発光層30が形成される。このような処理を、隔壁28
によって囲繞された領域全てについて行うことで、複数
の有機EL発光層30がマトリクス状に配列される。な
お、有機EL発光層30が積層構造の場合には、各層の
溶液を層の順番に順次噴出していく。一方、有機EL発
光層30として低分子系材料を用いる場合には、蒸着
法、CVD法或いはPVD法等といった成膜工程、フォ
トリソグラフィー法等といったマスク工程、エッチング
法といった薄膜の形状加工工程を適宜行うことによっ
て、複数の有機EL発光層30をマトリクス状にパター
ニング形成する。
【0047】次に、各々の有機EL発光層30上に薄膜
電極32を成膜するが、CVD或いはPVD法等といっ
た成膜工程、フォトリソグラフィー法等といったマスク
工程、エッチング法といった薄膜の形状加工工程を行う
ことで、複数の薄膜電極32をマトリクス状にパターニ
ング形成する。
【0048】次に、CVD法或いはPVD法といった成
膜法で共通透明電極33を一面に成膜する。なお、共通
透明電極33の表面がほぼ一面に平坦且つ平滑となるよ
うに共通透明電極33を成膜するのが望ましく、共通透
明電極33の表面が平坦でない場合にはその表面を研磨
(化学研磨、物理研磨)しても良い。
【0049】次に、共通透明電極33の表面又は第二基
板16の面16aにスペーサ17を散布し或いは塗布
し、必要に応じて吸湿性スペーサも散布し或いは塗布す
る。なお、スペーサ17はその表面に接着性を有してい
れば、散布された時点でスペーサ17が共通透明電極3
3又は第二基板16に接着して、共通透明電極33又は
第二基板16上で滑ったり、移動しないため、スペーサ
17が局所化しないので面均一に低屈折率を維持できる
ので好ましい。またスペーサ17は、樹脂等の弾性部材
を利用することで、シール材で空間34を形成する際に
所定の力で第一基板15及び第二基板16が貼り合わせ
るので接着性を有しなくても固定化することもできる。
【0050】次に、第二基板16の面16aと第一基板
15の面15a(有機EL素子11、TFT14等が成
膜された面)を向かい合わせて、第一基板15と第二基
板16を互いに貼り合わせる。第一基板15と第二基板
16を互いに貼り合わせると、スペーサ17が第二基板
16の面16aと共通透明電極33の両方に接して、ス
ペーサ17に支持されることで第二基板16と共通透明
電極33が互いに離れて、それらの間に空間34が形成
される。第一基板15と第二基板16を貼り合わせる工
程を不活性ガス雰囲気の下で行うと、それらの間の空間
34が不活性ガス雰囲気となる。
【0051】次に、第一基板15の外周部と第二基板1
6の外周部との間をシール材で埋めて、空間34内に不
活性ガスを密封する。シール材を埋める工程も、不活性
ガス雰囲気の下で行うのが良く、これにより空間34が
高濃度の不活性ガス雰囲気となる。なお、空間34内に
低屈折率の疎水性液体を密封しても良い。
【0052】以上の工程を経て、有機EL表示パネル1
0が製造される。この有機EL表示パネル10では、画
素スイッチング回路(TFT14)に駆動されて、有機
EL素子11が発光する。つまり、TFT14を介して
有機EL素子11に電流が流れるが、このとき正孔がア
ノード電極29から有機EL発光層30へ注入され、電
子が薄膜電極32から有機EL発光層30に注入され
る。そして、有機EL発光層30の狭義の発光層へ正孔
及び電子が輸送されて、狭義の発光層にて正孔及び電子
が再結合することによって励起子が生成され、励起子が
有機EL発光層30内の蛍光体を励起して、主に可視光
等が発する。カソード電極31、第一基板15が透明で
あるため、有機EL発光層30で発光した光はカソード
電極31、空間34及び第二基板16を透過し、第二基
板16の面16bが発光表示面となり、アノード電極2
9が反射性を有しているため発光輝度も高くなる。
【0053】以上の有機EL表示パネル10では、第二
基板16より低屈折率の空間34が第二基板16の面1
6aに直接面しているため、有機EL素子11から発し
た光が第二基板16に入射した際の面16aにおける屈
折角は、空間34での入射角より小さくなり、0°(面
16aに対して垂直)側に近づく。従って、面16bに
おける光の入射角が0°側に近づくため、従来のよう
に、低屈折率体層8となる空間34及びスペーサ17が
ない場合に比べて面16bにおいて入射する光が全反射
する確率が低くなる。これは、図1を用いて説明した通
りである。従って、有機EL表示パネル10では面16
bで全反射する光量が少なくなり、面16bから外部に
出射する光量が相対的に増える。故に、有機EL表示パ
ネル10の出射効率が向上する。
【0054】また、有機EL表示パネル10の出射効率
が良いから、有機EL素子11に流れる電流を大きくし
て有機EL素子11の有機EL発光層30の表面での輝
度(単位面積当たりの明るさ)を高くせずとも、有機E
L表示パネル10の面16bからの出射される光束(l
m)を従来よりも増大することができ、発光効率(lm
/W)を増大できる。従って、有機EL素子11の電圧
印加による負荷が軽減され、寿命が長くなり、有機EL
表示パネル10を長く使用することができる。また、空
間34が不活性ガス雰囲気となっているため、共通透明
電極33や薄膜電極32及び接続用透明電極5が酸素或
いは水分によって腐食しない。従って、有機EL表示パ
ネル10の寿命が長い。
【0055】なお、図3に図示の有機EL表示100の
ように、スペーサ17を導電性スペーサ117に代え
て、更に、第二基板16の一方の面16aに共通電極と
してITOなどの透明電極118を成膜しても良い。こ
のような構造にすれば、第二基板16から共通電極の配
線を引き回すことができる。導電性スペーサ117は、
透明で弾性のあるプラスチックスペーサ或いはガラスス
ペーサに導電性薄膜がコーティングされたものである
が、導電性を有していればこのようなものに限定され
ず、例えば、金属微粒子であっても良いし、導電性樹脂
で形成されたスペーサであっても良い。導電性スペーサ
117も可視光を透過するのが望ましい。有機EL表示
パネル100も有機EL表示パネル10と同様の作用効
果を奏し、また、図3の有機EL表示パネル100につ
いては、有機EL表示パネル10と同様の構成要素に同
様の符号を付す。
【0056】ところで、スペーサ17を散布して第一基
板15と第二基板16を貼り合わせることで空間34を
形成したが、図4に図示の有機EL表示パネル200の
ようにスペーサとしての支持体217を第二基板16の
一方の面16aに予め形成してから第一基板15と第二
基板16を貼り合わせても良い。支持体217は第二基
板16の面16aから突出するように設けられており、
全ての支持体217の膜厚はほぼ等しい。支持体217
は共通透明電極33に接しており、第二基板16が支持
体217によって共通透明電極33に対して支持される
ことによって、第二基板16が共通透明電極33に向き
合って、第二基板16と共通透明電極33との間に空間
34が形成されている。また、平面視して支持体217
は隔壁28に重なっている。支持体217を空間34よ
り高屈折率で且つ可視光に対して透過性を示す部材で構
成すると、プリズムとして作用して面16aで全反射さ
れる角度で進行する光が支持体217から入射される場
合、そのまま第二基板16を介して面16bから出射す
ることができることがあり、発光効率を増大できる。支
持体217の屈折率は、第二基板16の屈折率と実質的
に等しいかそれより低い方が望ましい。
【0057】有機EL表示パネル200の製造方法とし
ては、第二基板16の一方の面16aにフォトリソグラ
フィー法により支持体217を形成する。つまり、面1
6a一面にレジスト膜を形成し、露光をした後に現像液
で除去することで、レジスト膜を形状加工する。これに
より、レジスト膜の残った部分が支持体217となる。
なお、平板状の透明基板の一方の面をエッチング、研
磨、フロスト又はレーザ加工によって、該透明基板の一
方の面を部分的に除去して形状加工することで、支持体
217と第二基板16が一体的に形成されたものを作成
しても良い。
【0058】次に、一方の面15aにTFT14、隔壁
28、有機EL素子11が有機EL表示パネル10の場
合と同様に形成された第一基板15に、第二基板16を
貼り合わせることで、支持体217が共通透明電極33
に接して、支持体217に支持されることで第二基板1
6と共通透明電極33が互いに離れて、それらの間に空
間34が形成される。そして、第一基板15の外周部と
第二基板16の外周部との間をシール材で埋めて、空間
34に不活性ガスを密封する。
【0059】なお、図5に図示の有機EL表示パネル3
00のように、ITOなどの透明導電膜219を支持体
217に成膜して、更に、第二基板16の一方の面16
aにITOなどの透明電極218を成膜し、第二基板1
6から共通電極の電位を制御する信号を供給しても良
い。有機EL表示パネル200又は有機EL表示パネル
300も有機EL表示パネル10と同様の作用効果を奏
し、また、有機EL表示パネル200又は有機EL表示
パネル300については、有機EL表示パネル10と同
様の構成要素に同様の符号を付す。
【0060】図6に図示の有機EL表示パネル400の
ように、アノード電極29と有機EL発光層30との間
に凹状の反射膜429を成膜されてなる有機EL素子4
11であっても良い。なお、以下に有機EL表示パネル
400について説明するが、有機EL表示パネル400
については、有機EL表示パネル10と同様の構成要素
に同様の符号を付す。
【0061】反射膜429はアノード電極29上に成膜
されているとともに、隔壁28の側面にも成膜されてい
る。隔壁28の側面は傾斜しており、隔壁28の断面形
状は第一基板15に近づくにつれて幅広となるほぼ台形
状を呈している。隔壁28の側面及びアノード電極29
に反射膜429が成膜されているから、反射膜429は
凹状となっている。また、反射膜429は可視光を効率
よく反射するものであり、反射膜429からなる凹面鏡
上に有機EL発光層30が成膜されていることになる。
この反射膜429は有機EL素子411のアノード電極
を兼ねている。つまり、反射膜429は、導電性を有
し、比較的仕事関数の高いものであり、有機EL発光層
30へ正孔を効率よく注入するものが好ましい。更に、
隔壁28上に、及び反射膜429の外周部分上に絶縁膜
426が成膜されている。この絶縁膜426は、反射膜
429と薄膜電極32が短絡するのを防止するものであ
る。
【0062】有機EL表示パネル400の製造方法とし
ては、有機EL表示パネル10の場合と同様に、配線2
7、複数のアノード電極29、及び画素スイッチング回
路(TFT14を含む。)を第一基板15の面15a上
にパターニング形成し、TFT14上に隔壁28をパタ
ーニング形成する。隔壁28は第一基板15側に向かう
につれて幅広となり、隔壁28の断面形状は略台形状と
なる。
【0063】次に、スパッタ法或いは蒸着法等といった
成膜工程、フォトリソグラフィー法等といったマスク工
程、エッチング法といった薄膜の形状加工工程を行うこ
とで、隔壁28により囲繞された各々の領域や隔壁28
の側面に反射膜429を成膜する。次いで、成膜工程、
フォトリソグラフィー工程、形状加工工程を行うこと
で、隔壁28上に絶縁膜426を成膜する。
【0064】次に、有機EL表示パネル10の場合と同
様に、隔壁28により囲繞された各々の領域に有機EL
発光層30を成膜し、各々の有機EL発光層30上に薄
膜電極32を成膜し、共通透明電極33を一面に成膜す
る。
【0065】次に、有機EL表示パネル10の場合と同
様に、共通透明電極33の表面又は第二基板16の面1
6aにスペーサ17を散布し或いは塗布し、第二基板1
6の面16aと第一基板15の面15aを向かい合わせ
て、第一基板15と第二基板16を互いに貼り合わせる
と、第二基板16と共通透明電極33との間に空間34
が形成される。そして、第一基板15の外周部と第二基
板16の外周部との間をシール材で埋めて、空間34に
不活性ガスを密封する。有機EL表示パネル400は有
機EL表示パネル10と同様の作用効果を奏する上、反
射膜429が凹状となっているため、光は中心部に集光
するように反射膜429で反射する。従って、有機EL
素子400の発光輝度が非常に高い。上記の有機EL表
示パネル400では、絶縁膜426を介在させることに
より反射膜429と薄膜電極32とがショートすること
を防止したが、これに限らず反射膜429と薄膜電極3
2又は共通透明電極33とが平面視して重なる全域に有
機EL発光層30を介在させることでショートを防止す
ることができる。
【0066】次に、図7に示す有機EL表示パネル50
0について説明するが、有機EL表示パネル500につ
いては、有機EL表示パネル10と同様の構成要素に同
様の符号を付す。有機EL表示パネル10では共通透明
電極33のように全ての有機EL素子11に共通する電
極であったが、図7に図示の有機EL表示パネル500
のように透明電極533が共通電極でなく、行方向に沿
ったストライプ状の複数の隔壁528によって薄膜電極
32並びに各透明電極533が区切られて隔壁528間
にストライプ形状に配列されている。この透明電極53
3はITOで形成されて、導電性及び透光性を有する。
そして、透明電極533と薄膜電極32で有機EL素子
511のカソード電極531となっている。
【0067】また、この有機EL表示パネル500で
は、行方向と直行する列方向に沿った隔壁528の断面
形状が第一基板15に近づくに連れて幅が狭くなる逆台
形上であり(隔壁528の側面が逆テーパ状であり)、
隔壁528の膜厚が有機EL表示パネル10の隔壁28
の膜厚より厚くなっており、隔壁528の膜厚は有機E
L素子511の全体としての膜厚より厚くなっている。
そして、隔壁528が第二基板16の一方の面16aに
当接しており、隔壁528によって第二基板16が支持
されることで、第二基板16と透明電極533との間に
空間34が形成されている。この空間34には、有機E
L表示パネル10のようなスペーサ17が存していな
い。
【0068】有機EL表示パネル500の製造方法とし
ては、TFT14及びアノード電極29を第一基板15
の一方の面15a上に形成する工程までは、有機EL表
示パネル10の場合と同様である。次いで、TFT14
等を覆うとともに行方向に沿ったストライプ状に隔壁5
28をフォトリソグラフィー法で形成するが、有機EL
表示パネル10の隔壁28より厚く隔壁528を形成す
る。
【0069】次いで、有機EL表示パネル10の場合と
同様に、有機EL発光層30を画素毎或いは行毎に連続
して成膜する。次に、蒸着法やスパッタ法等といった成
膜工程、フォトリソグラフィー法等といったマスク工程
を行うことで、隔壁528間の各々の領域に薄膜電極3
2及び透明電極533をパターニングして成膜する。こ
こで、有機EL発光層30、薄膜電極32、透明電極5
33を成膜するに際して、隔壁528から透明電極53
3が盛りでないで有機EL素子511全体としての膜厚
が隔壁528の膜厚より薄くなるように、有機EL発光
層30、薄膜電極32及び透明電極533の膜厚を調整
する。
【0070】次いで、第二基板16の面16aと第一基
板15の面15aを向かい合わせて、不活性ガス雰囲気
の下で第一基板15と第二基板16を互いに貼り合わせ
る。第一基板15と第二基板16を互いに貼り合わせる
と、隔壁528の表面が第二基板16の面16aに接し
て、隔壁528が第二基板16を支持することで第二基
板16と共通透明電極33との間に空間34が形成され
る。次に、不活性ガス雰囲気の下で第一基板15の外周
部と第二基板16の外周部との間をシール材で埋めて、
空間34に不活性ガスを密封する。有機EL表示パネル
500も有機EL表示パネル10と同様の作用効果を奏
する。
【0071】次に、図8に示す有機EL表示パネル55
0について説明するが、有機EL表示パネル550につ
いては、有機EL表示パネル10と同様の構成要素に同
様の符号を付す。有機EL表示パネル10では共通透明
電極33のように全ての有機EL素子11に共通する電
極であったが、図8に図示の有機EL表示パネル550
のように透明電極533が共通電極でなく、行方向に沿
ったストライプ状の複数の隔壁528によって薄膜電極
32並びに各透明電極533が区切られて隔壁528間
にストライプ形状に配列されている。この透明電極53
3はITOで形成されて、導電性及び透光性を有する。
そして、透明電極533と薄膜電極32で有機EL素子
511のカソード電極531となっている。
【0072】また、この有機EL表示パネル550で
は、行方向と直行する列方向に沿って切断した場合の隔
壁528の断面形状は、第一基板15に近づくに連れて
幅広となる逆台形上であり(隔壁528の側面が逆テー
パ状であり)、隔壁528の膜厚が有機EL表示パネル
10の隔壁28の膜厚より厚くなっており、隔壁528
の膜厚は有機EL素子511の全体としての膜厚より厚
くなる。隔壁528上にはカソード電極としては機能し
ない電極32’及び透明電極533’が堆積され、この
透明電極533’が第二基板16の一方の面16aに当
接しており、隔壁528並びにその上の電極32’及び
透明電極533’によって第二基板16が支持されるこ
とで、第二基板16と有機EL発光層30の透明電極5
33との間に空間34が形成されている。
【0073】有機EL表示パネル550の製造方法とし
ては、TFT14及びアノード電極29を第一基板15
の一方の面15a上に形成する工程までは、有機EL表
示パネル10の場合と同様である。次いで、TFT14
等を覆うとともに行方向に沿ったストライプ状に隔壁5
28をフォトリソグラフィー法で形成するが、有機EL
表示パネル10の隔壁28より厚く隔壁528を形成す
る。
【0074】次いで、有機EL表示パネル10の場合と
同様に、有機EL発光層30を画素毎或いは行毎に連続
して成膜する。次に、蒸着法やスパッタ法等といった成
膜工程を行うことで、隔壁528間の各々の領域に薄膜
電極32及び透明電極533をパターニングして成膜す
る。ここで、有機EL発光層30、薄膜電極32、透明
電極533を成膜するに際して、隔壁528から透明電
極533が盛りでないで有機EL素子511全体として
の膜厚が隔壁528の膜厚より薄くなるように、有機E
L発光層30、薄膜電極32及び透明電極533の膜厚
を調整する。更に、有機EL発光層30上の薄膜電極3
2及び透明電極533を成膜する際に、隔壁528上に
電極32’及び透明電極533’も成膜されるが、隔壁
528の断面が逆テーパ状であるので、隔壁528上の
電極32’及び透明電極533’に対して薄膜電極32
及び透明電極533が隔壁528の段差によって電気的
に絶縁されるように分離されている。
【0075】次いで、第二基板16の面16aと第一基
板15の面15aを向かい合わせて、不活性ガス雰囲気
の下で第一基板15と第二基板16を互いに貼り合わせ
る。第一基板15と第二基板16を互いに貼り合わせる
と、第一基板15と第二基板16との間に空間34が形
成される。次に、不活性ガス雰囲気の下で第一基板15
の外周部と第二基板16の外周部との間をシール材で埋
めて、空間34に不活性ガスを密封する。有機EL表示
パネル550も有機EL表示パネル10と同様の作用効
果を奏する。
【0076】次に、図9に示す有機EL表示パネル60
0について説明する。有機EL表示パネル600は、光
を透過する平板状の透明基板616と、この透明基板6
16の一方の面616aに封止樹脂層635で接着され
た多孔質層634と、多孔質層634に形成された列方
向に並列したストライプ状の複数の透明電極629と、
透明電極629上に平面視してマトリクス状に形成され
た複数の有機EL発光層630と、各々の有機EL発光
層630に形成された薄膜電極32及び透明電極633
からなるとともに、行方向に複数ストライプ状に並列し
且つ複可視光に対して透過性を示すカソード電極631
と、透明電極633上に設けられた封止樹脂層636で
接着された対向基板615とを備える。図9において、
有機EL素子611は、透明電極629、有機EL発光
層630、カソード電極31からなる。
【0077】透明基板616は絶縁性を有し、ホウケイ
酸ガラス、石英ガラス、その他のガラスといった材料で
形成されており、その屈折率は約1.5である。この透
明基板616は、図1(a)の第二基板3に相当する。
【0078】封止樹脂層635は光を透過するものであ
り、例えばエポキシ樹脂等により形成されている。封止
樹脂層635の屈折率は約1.5である。
【0079】多孔質層634は、空隙や空孔を多く含む
多孔質からなる層であり、光を透過し、更に絶縁性を有
する。多孔質層634に多くの空隙や空孔が含まれてい
るため、多孔質層634の屈折率は非常に低く、封止樹
脂層635及び透明基板616の屈折率より低い。例え
ば、多孔質層634は、シリカエアロゲルからなる層で
ある。シリカエアロゲルの場合、体積の約90%が空隙
であり、屈折率が約1.1であるが空隙率(空孔率)に
よっても屈折率は変化する。シリカエアロゲルは、アル
コキシシラン(シリコンアルコキシド或いはアルキルシ
リケートとも称される)やケイ酸ナトリウム等を原料と
したゲル状化合物を疎水化処理及び超臨界乾燥処理して
形成される。なお、多孔質層634は、図1(a)の低
屈折率体層8に相当する。
【0080】透明電極629は、図1(a)の第二電極
6に相当するものであり、可視光に対して透過性を有す
るとともに導電性を有する。また、透明電極629は、
有機EL素子611のアノード電極であり、比較的仕事
関数の高いものであり、有機EL発光層630へ正孔を
効率よく注入するものが好ましい。透明電極629は、
インジウム・スズ・酸化物(ITO:Indium-Tin-Oxid
e)、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、酸化イン
ジウム(In23)、酸化スズ(SnO2)又は酸化亜
鉛(ZnO)等で形成されている。また、透明電極62
9は全ての有機EL素子611の共通の電極となってい
る。
【0081】有機EL発光層630は、図1(a)の有
機EL発光層5に相当するものである。有機EL発光層
630の層構造、性質及び機能は、有機EL表示パネル
10の有機EL発光層30と同様である。また、有機E
L発光層630は隔壁628によって囲繞された各々の
囲繞領域に形成されており、平面視してマトリクス状に
パターニングされている。なお、複数の隔壁628が行
方向にストライプ状に並列し、これら隔壁628は絶縁
性を有する。また、行方向と直行する列方向に沿って切
断した場合の隔壁628の断面形状は、透明基板616
に近づくに連れて幅が狭くなる逆台形上である(隔壁5
28の側面が逆テーパ状である)。
【0082】カソード電極631は、図1(a)の第一
電極4に相当するものであり、導電性を有する。更に、
カソード電極631は可視光に対して遮光性を有すると
ともに反射性を有するのが望ましい。また、カソード電
極631は、有機EL素子611のカソード電極であ
り、比較的仕事関数の低いものであり、有機EL発光層
630へ電子を効率よく注入するものが好ましい。カソ
ード電極631は、例えば、金、白金、銀、銅、アルミ
ニウム、インジウム、マグネシウム、カルシウム、リチ
ウム若しくはバリウム又はこれらの少なくとも1種を含
む合金若しくは混合物等で形成されている。
【0083】封止樹脂層636が介在することによりカ
ソード電極31及び隔壁638に対向基板615が接着
されている。この対向基板615は図1(a)の第一基
板2に相当するものである。
【0084】この有機EL表示パネル600では、正孔
が透明電極629から有機EL発光層630へ注入さ
れ、電子がカソード電極631から有機EL発光層63
0に注入される。そして、有機EL発光層630で発光
し、発光した光は透明電極629、多孔質層634、封
止樹脂層635及び透明基板616を透過し、透明基板
616の面616bが発光表示面となる。
【0085】この有機EL表示パネル600では、透明
基板616及び封止樹脂層635より低屈折率の多孔質
層634が透明基板616と透明電極629との間に介
在しているため、透明基板616の面616bから外部
に出射する光量が大きく、有機EL表示パネル600の
発光効率が高い。
【0086】次に、以上のように構成される有機EL表
示パネル600の製造方法について説明する。まず、図
10に示すように、基礎基板640の一方の面640a
一面にレジスト膜641を成膜する。この基礎基板64
0は、エッチングによって溶解除去できるものであり、
例えばガラス基板である。また、基礎基板640の一方
の面640aの面積は、透明基板616の一方の面61
6aの面積とほぼ同じであり、基礎基板640の一方の
面640aは平滑である。
【0087】次いで、PVD法或いはCVD法等の成膜
方法でレジスト膜641にストライプ状の複数の透明電
極629を成膜する。次に、露出された透明電極629
の表面及びレジスト膜641の表面に多孔質層634を
形成するが、多孔質層634は透明電極629にじかに
成膜しても良いし、予め形成された多孔質薄膜を透明電
極629に貼り合わせることで多孔質層634を形成し
ても良い。
【0088】次に、図11に示すように、流動性のある
樹脂を透明基板616の一方の面616a一面に塗布し
て、樹脂を介在させて透明基板616の面616aに多
孔質層634を接合する。ここで、多孔質層634に多
くの空孔や空隙があったとしても、樹脂の粘度は高いか
ら多孔質層634の空孔や空隙に樹脂が埋まらない。そ
して、樹脂が固化することで、封止樹脂層635が形成
され、基礎基板640から順にレジスト膜641、透明
電極629、多孔質層634、封止樹脂層635、透明
基板616となる積層構造体ができあがる。
【0089】次に、図12に示すように、エッチングに
よって基礎基板640を溶解除去し、更に現像液でレジ
スト膜641を溶解除去する。レジスト膜641を除去
することで基礎基板640が完全に除去される。つま
り、エッチングを用いたものとしても基礎基板640を
完全に除去することが困難であるが、レジスト膜641
を現像液で完全に除去することは簡単であるため、これ
により基礎基板640を透明電極629から完全に除去
することができる。
【0090】次に、図13に示すように、基礎基板64
0及びレジスト膜641の除去された透明電極629の
面にフォトリソグラフィー法によってレジスト(感光性
樹脂)からなる複数の隔壁628を、透明電極629の
延在方向と直交するように形成する。次に、隔壁628
間に囲繞された各々の領域に、有機EL発光層630の
溶液を液滴噴出装置で液滴として透明電極629に向け
て噴出し、液滴が広がって固化することで有機EL発光
層630が透明電極629上に形成される。次に、蒸着
法又はスパッタ法等といった成膜工程を行うことによっ
て、隔壁628に囲繞されたストライプ状の各々の領域
に順次、薄膜電極32及び透明電極633を成膜するこ
とで、薄膜電極32及び透明電極633からなるカソー
ド電極31を有機EL発光層630上に形成する。な
お、有機EL発光層630上の薄膜電極32及び透明電
極633を成膜する際に、隔壁628上に電極32’及
び透明電極633’も成膜されるが、隔壁528の断面
が逆テーパ状であるので、隔壁628上の電極32’及
び透明電極633’に対して薄膜電極32及び透明電極
633が隔壁628の段差によって電気的に絶縁される
ように分離されている。
【0091】そして、流動性のある樹脂をカソード電極
31の透明電極633又は対向基板615の一方の面6
15aに塗布して、その樹脂を介在させて対向基板61
5の面615aにカソード電極31隔壁628を接合す
る。そして、樹脂が固化することで、封止樹脂層636
が形成され、有機EL表示パネル600ができあがる。
【0092】以上の製造方法では、透明電極629を先
に形成して、その透明電極629に多孔質層634を成
膜するので、多孔質層634の低屈折率性が維持され
る。つまり、透明基板616から順番に多孔質層63
4、透明電極629を形成すると、多孔質層634に透
明電極629を形成することになるが、透明電極629
はCVD法或いはPVD法で形成することから透明電極
629の原料となる微粒子によって多孔質層634の空
隙や空孔が閉塞してしまうため、多孔質層634が低屈
折率でなくなってしまう恐れがある。しかしながら、以
上の製造方法では、透明電極629の形成後に多孔質層
634を成膜しているため、多孔質層634の高屈折率
化が防止される。
【0093】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。例え
ば、共通透明電極33は全ての有機EL素子11又は有
機EL素子411に共通していたが、有機EL素子11
又は有機EL素子411ごとに区切られた透明電極であ
っても良い。この場合、この透明電極にTFT14を接
続し、電極29を共通電極とすることによりアクティブ
駆動が可能となる。
【0094】また、有機EL素子11、有機EL素子4
11、有機EL素子511が第一基板15から順にアノ
ード電極、有機EL発光層、カソード電極となる積層構
造であるが、逆に第一基板15から順にカソード電極、
有機EL発光層、アノード電極となる積層構造であって
も良く、この場合アノード電極が透明な電極となる。同
様に有機EL素子611の透明電極629がカソード電
極で、電極31がアノード電極であっても良い。
【0095】また、有機EL素子11、有機EL素子4
11及び有機EL素子511に代えて、無機EL素子で
あっても良い。無機EL素子の場合、第一基板15から
順に対向電極(第一電極)、絶縁膜、無機発光層(EL
発光層)、透明絶縁膜、透明電極(第二電極)となる層
構造となるが、このような層構造に限定する必要はな
い。同様に有機EL素子611に代えて無機EL素子で
も良く、この場合無機EL素子は透明基板616から順
に透明電極、透明絶縁膜、無機発光層、絶縁膜、対向電
極となる層構造となる。
【0096】
【発明の効果】請求項1から6の何れかに記載の発明に
よれば、空間の屈折率は第二基板の屈折率より低いた
め、光は第二基板と空間との界面の法線に近づくように
屈折し、そして、光は第二基板を透過して外部と第二基
板との界面に入射する。光が第二基板と空間との界面の
法線に近づくように屈折しているから、外部と第二基板
との界面において全反射する確率が小さくなる。従っ
て、第二基板と外部との界面において全反射する光の光
量が少なくなり、第二基板から外部へ出射する光の光量
が多くなる。そのため、発光パネルの発光効率が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明に係る発光パネルの概略構
成を示すとともに光の屈折を示した断面図であり、図1
(b)は従来の発光パネルの概略構成を示すとともに光
の屈折を示した断面図である。
【図2】図2は、本発明に係る有機EL表示パネルの具
体的な態様を示した断面図である。
【図3】図3は、上記有機EL表示パネルとは別の有機
EL表示パネルの具体的な態様を示した断面図である。
【図4】図4は、上記有機EL表示パネルとは別の有機
EL表示パネルの具体的な態様を示した断面図である。
【図5】図5は、上記有機EL表示パネルとは別の有機
EL表示パネルパネルの具体的な態様を示した断面図で
ある。
【図6】図6は、上記有機EL表示パネルとは別の有機
EL表示パネルの具体的な態様を示した断面図である。
【図7】図7は、上記有機EL表示パネルとは別の有機
EL表示パネルの具体的な態様を示した断面図である。
【図8】図8は、上記有機EL表示パネルとは別の有機
EL表示パネルの具体的な態様を示した断面図である。
【図9】図9は、上記有機EL表示パネルとは別の有機
EL表示パネルの具体的な態様を示した断面図である。
【図10】図10は、図9の有機EL表示パネルの製造
方法の一工程を示した図面である。
【図11】図11は、図9の有機EL表示パネルの製造
方法の一工程を示した図面である。
【図12】図12は、図9の有機EL表示パネルの製造
方法の一工程を示した図面である。
【図13】図13は、図9の有機EL表示パネルの製造
方法の一工程を示した図面である。
【図14】図14は、従来の発光パネルの断面図であ
る。
【符号の説明】
10、100、200、300、400、500、55
0、600 有機EL表示パネル(発光パネル) 15 第一基板 16 第二基板 17 スペーサ 29 アノード電極(第一電極) 30 有機EL発光層(発光層) 31、531、631 カソード電極(第二電極) 34 空間 117 導電性スペーサ(スペーサ) 217 支持体(スペーサ) 616 透明基板 629 透明電極 630 有機EL発光層(発光層) 634 多孔質層 640 基礎基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一基板の一方の面に第一電極、発光層、
    第二電極が順に積層されて、前記第一電極と前記第二電
    極との間に電圧が印加されることによって前記発光層で
    発光する発光パネルであって、 前記第二電極が、前記発光層で発する光の少なくとも一
    部の波長域に対して透過性を示し、 前記発光層で発する光の少なくとも一部の波長域に対し
    て透過性を示す第二基板が前記第二電極に対向するよう
    に設けられ、 前記第二電極と前記第二基板との間に、前記発光層で発
    する光の少なくとも一部の波長域に対して透過性を示し
    且つ前記第二基板より低屈折率である空間が存すること
    を特徴とする発光パネル。
  2. 【請求項2】前記第二電極と前記第二基板との間にスペ
    ーサが介在し、該スペーサが前記第二電極に対して前記
    第二基板を支持することによって前記第二電極と前記第
    二基板との間に前記空間が存することを特徴とする請求
    項1記載の発光パネル。
  3. 【請求項3】前記第一電極、前記発光層及び前記第二電
    極全体の膜厚より厚い隔壁が前記発光層の周囲において
    前記第一基板の一方の面に形成されており、少なくとも
    前記隔壁が前記第二基板を支持することによって前記第
    二電極と前記第二基板との間に前記空間が存することを
    特徴とする請求項1記載の発光パネル。
  4. 【請求項4】前記空間が不活性ガス雰囲気であることを
    特徴とする請求項1から3の何れかに記載の発光パネ
    ル。
  5. 【請求項5】第一基板の一方の面に第一電極、発光層、
    前記発光層で発する光の少なくとも一部の波長域に対し
    て透過性を示す第二電極の順に成膜する成膜工程と、 前記発光層で発する光の少なくとも一部の波長域に対し
    て透過性を示す第二基板と前記第二電極との間にスペー
    サを介在させて、前記第二基板と前記第二電極との間に
    前記第二基板よりも低屈折率の空間が形成されるように
    前記第一基板に前記第二基板を貼り合わせる工程と、 を含む発光パネルの製造方法。
  6. 【請求項6】第一基板の一方の面に、対向する両側部が
    隔壁により囲繞された囲繞領域を形成する囲繞工程と、 発光層と、前記発光層で発する光の少なくとも一部の波
    長域に対して透過性を示す透明電極と、を備えるととも
    に前記隔壁の膜厚より薄いEL素子を、前記囲繞領域に
    形成する成膜工程と、 前記発光層で発する光の少なくとも一部の波長域に対し
    て透過性を示す第二基板が少なくとも前記隔壁に支持さ
    れて、前記透明電極と前記第二基板との間に前記第二基
    板よりも低屈折率の空間が形成されるように前記第一基
    板に前記第二基板を貼り合わせる工程と、 を含む発光パネルの製造方法。
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