JP2003346598A - 高周波切替スイッチ - Google Patents

高周波切替スイッチ

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JP2003346598A
JP2003346598A JP2002149051A JP2002149051A JP2003346598A JP 2003346598 A JP2003346598 A JP 2003346598A JP 2002149051 A JP2002149051 A JP 2002149051A JP 2002149051 A JP2002149051 A JP 2002149051A JP 2003346598 A JP2003346598 A JP 2003346598A
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JP2002149051A
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English (en)
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Tadashi Oshiyama
正 押山
Yasushi Watanabe
靖 渡邉
Hiroshi Tanuma
浩 田沼
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Yokowo Co Ltd
Original Assignee
Yokowo Co Ltd
Yokowo Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接触片34がマイクロストリップ線路として作
用するようにし、高周波信号に対して所望の伝送インピ
ーダンスが得られ易く、しかも機械的に操作する高周波
切替スイッチを提供する。 【解決手段】誘電材からなるケース30内に、絶縁材か
らなる操作レバー32を往復動自在で操作部32aを突
出させしかも突出方向に抜け出ないように配設し、操作
レバー32を突出方向にコイルスプリング36で弾性付
勢する。操作レバー32に往復動方向に長い略帯状で両
端部に接触部を設けた導電性と弾性を有する接触片34
を配設する。ケース30の内壁に、操作レバー32の押
圧操作状態に応じて、接触片34の接触部が弾接する共
通接点40と常閉接点38および常開接点42を配設す
る。そして、接触片34がケース30の壁を介して印刷
回路基板50のグランドプレート52と対向するように
して、接触片34をマイクロストリップ線路として作用
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波信号の切り
替えに好適な機械的な高周波切替スイッチに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の機械的な高周波切替スイッチの一
例を図18に示す。図18は、従来の機械的な高周波切
替スイッチの一例の縦断面図である。図18において、
絶縁樹脂材からなるケース10内に二股状の絶縁樹脂材
からなる操作レバー12が往復動自在で操作部12aを
外方に突出して配設される。そして、操作レバー12の
二股状の長さが異なる位置に往復動方向と直交して弾性
を有する導電材からなる接続片14,14が配設され
る。しかも、ケース10内に接続片14,14と平行方
向に、導電材からなる常開接点16と共通接点18およ
び常閉接点20が配設される。そして、実線矢印方向に
操作レバー12が押圧操作された状態で、一方の接続片
14の両端部が常開接点16と共通接点18に当接し
て、常開接点16を共通接点18を導通させる。また、
破線矢印方向に操作レバー12が戻された状態で、他方
の接続片14の両端部が常閉接点20と共通接点18に
当接して、常閉接点20と共通接点18を導通させる。
なお、操作レバー12は、図示してない弾性部材により
破線矢印方向に弾性付勢される。そして、ケース10の
外壁には導電薄膜が配設され、シールド22が構成され
る。
【0003】かかる構成からなる従来の機械的な高周波
切替スイッチにあっては、接続片14,14が当接され
て形成される常開接点16と共通接点18、および常閉
接点20を共通接点18のそれぞれの導電路の伝送イン
ピーダンスは、シールド22が接続される接地に対し
て、例えば50Ωなどの所望の伝送インピーダンスとな
るように適宜に設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の機械的な高
周波切替スイッチは、所望の伝送インピーダンスに設定
することが困難であり、実際には実験によって各部の寸
法を設定するものである。そこで部品の寸法誤差によ
り、伝送インピーダンスにバラツキが生じ易いという不
具合があった。
【0005】なお、高周波切替スイッチとして、半導体
スイッチを用いることも可能であるが、スイッチの切替
状態を維持しまたは切り替えるために電力消費を伴う。
そこで、例えば携帯電話機などのごとくバッテリーを用
いる電子機器などでは好ましくない。
【0006】本発明は、上述のごとき事情に鑑みてなさ
れたもので、接触片を介して形成される導電路がマイク
ロストリップ線路として作用するようにして、高周波信
号に対して所望の伝送インピーダンスが得られ易く、し
かも機械的に操作する高周波切替スイッチを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の高周波切替スイッチは、誘電材からなるケ
ース内に、絶縁材からなる操作レバーを往復動自在で操
作部を突出させしかも突出方向に抜け出ないように配設
し、前記操作レバーを前記突出方向に弾性部材で弾性付
勢し、前記操作レバーに前記往復動方向に長い略帯状で
両端部に接触部を設けた導電性と弾性を有する接触片を
配設し、前記ケースの内壁に、前記操作レバーが押圧操
作されまたは押圧操作されないいずれの状態でも前記接
触片のいずれか一端部の接触部が弾接する導電材からな
る共通接点と、前記操作レバーが押圧操作されない状態
で前記接触片の他端部の接触部が弾接する導電材からな
る常閉接点と、前記操作レバーが押圧操作された状態で
前記接触片の他端部の接触部が弾接する導電材からなる
常開接点とを配設し、かつ前記接触片が前記ケースの壁
を介して前記ケースの外部に設けられたグランドプレー
トと対向してマイクロストリップ線路として作用するよ
うに構成されている。
【0008】また、絶縁材からなるケース内に、誘電材
からなる操作レバーを往復動自在で操作部を突出させし
かも突出方向に抜け出ないように配設し、前記操作レバ
ーを前記突出方向に弾性部材で弾性付勢し、前記操作レ
バーに前記往復動方向に長い略帯状で両端部に接触部を
設けた導電性と弾性を有する一対の接触片を前記操作レ
バーを挟んで対向して配設し、前記ケースの内壁に、前
記操作レバーが押圧操作されまたは押圧操作されないい
ずれの状態でも一対の前記接触片のいずれか一端部の接
触部がそれぞれに弾接する導電材からなる一対の共通接
点と、前記操作レバーが押圧されない状態で一対の前記
接触片の他端部の接触部がそれぞれに弾接する導電材か
らなる一対の常閉接点と、前記操作レバーが押圧操作さ
れた状態で一対の前記接触片の他端部の接触部がそれぞ
れに弾接する導電材からなる一対の常開接点とを配設
し、かつ一対の前記共通接点のいずれか一方を接地して
この共通接点に弾接する一方の接触片をグランドプレー
トとして作用させて他方の接触片が前記操作レバーを介
して対向してマイクロストリップ線路として作用するよ
うに構成することもできる。
【0009】そして、前記接触片を前記ケースの底面に
対向するように配設し、グランドプレートが設けられた
印刷回路基板上に前記ケースを配設し、前記接触片が前
記ケースの壁を介して前記グランドプレートに対向する
ように構成することも可能である。
【0010】さらに、前記接触片に対向させて前記ケー
スの外壁に前記グランドプレートを配設して構成しても
良い。
【0011】そしてまた、前記ケースを覆うように外方
にシールド部材を設けて構成しても良い。
【0012】そしてさらに、前記操作レバーが押圧操作
されない状態と押圧操作された状態との中間状態で、前
記常閉接点および常開接点に前記接触片がともに弾接す
るように構成することもできる。
【0013】またさらに、前記ケースの外壁に導電薄膜
を配設して、前記接触片に対向する前記グランドプレー
トと前記ケースを覆うシールド部材を構成しても良い。
【0014】さらにまた、前記接触片を2つ以上設け
て、2つ以上の回路を同時に切り替えるよう構成しても
良い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図4を参照して説明する。図1は、本発明の高周
波切替スイッチの第1実施例の外観図であり、(a)は
平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。図
2は、図1のA−A断面矢視図である。図3は、図1の
B−B断面矢視図である。図4は、図1のC−C断面矢
視図である。なお、図3および図4にあっては、高周波
切替スイッチを配設する印刷回路基板も含んで図示され
ている。
【0016】図1ないし図4において、誘電材からなる
略箱状のケース30内に、絶縁材からなる操作レバー3
2が往復動自在で操作部32aを外方に突出して、しか
も突出方向に抜け出ないように配設される。そして、操
作レバー32に設けられたアーム部32b,32bに、
ケース30の底面に対向させて底面と平行に帯状の導電
性と弾性を有する接触片34,34がその長さ方向を往
復動方向として配設される。しかも、接触片34,34
の両端はそれぞれ二股状とされるとともにケース30の
底面側に向けて接触部が設けられる。ケース30内に
は、操作レバー32を突出方向に弾性付勢する弾性部材
としてのコイルスプリング36が縮設される。さらに、
ケース30の底面の内壁には、操作レバー32が押圧操
作されていない状態で接触片34,34の一方の接触部
が弾接する導電材からなる常閉接点38,38と他方の
接触部が弾接する導電材からなる共通接点40,40が
配設される。また、常閉接点38,38と共通接点4
0,40の間に、操作レバー32がコイルスプリング3
6の弾力に抗して押圧操作された状態で、一方の接触部
が弾接する導電材からなる常開接点42,42が配設さ
れる。操作レバー32が押圧操作されまたは押圧操作さ
れないいずれの状態でも、接触片34,34の他方の接
触部は常に共通接点40,40に弾接している。さら
に、常閉接点38,38と常開接点42,42は、往復
動方向で重複する部分が設けられ、押圧操作されない状
態と押圧操作された状態との中間状態において、接触片
34,34の一端部の二股状の一方が常閉接点38,3
8に弾接し、二股状の他方が常開接点42,42に弾接
する状況となるように形成される。
【0017】そして、ケース30には、常閉接点38,
38と共通接点40,40および常開接点42,42に
それぞれ導通する接続端子44,44,46,46,4
8,48が外方に突出して設けられ、ケース30が配設
される印刷回路基板50に設けられる接続用電極に適宜
に半田付けなどで導通および固定される。しかも、印刷
回路基板50には、ケース30の底面に対向してグラン
ドプレート52が設けられる。このグランドプレート5
2は接続端子44,44,46,46,48,48に臨
む箇所は省かれていることは勿論である。
【0018】かかる構成からなる本発明の高周波切替ス
イッチにあっては、接触片34,34が、操作レバー3
2が押圧操作された状態および押圧操作されない状態の
いずれの状態であっても、ケース30の底面の誘電材か
らなる壁を介してグランドプレート52に対向してお
り、マイクロストリップ線路が形成されている。従っ
て、このマイクロストリップ線路の伝送インピーダンス
を、例えば50Ωなどの所望の値となるように設定する
ことで、高周波信号を減衰させることのないスイッチを
提供することができる。そして、押圧操作の途中で、接
触片34,34が常閉接点38,38と常開接点42,
42にともに弾接するので、MBB接点(make b
efore break)が形成されている。しかも、
機械的に操作する切替スイッチであり切替状態を維持し
または切り替えるための電力消費がなく、バッテリーな
どを電源とする電子機器に、電力消費がない分だけ、連
続使用時間を長くすることができて好適である。
【0019】図5は、本発明の高周波切替スイッチの第
2実施例の一部切り欠き正面図である。図5は、図1の
B−Bと同様な位置で切り欠かれている。図5の第2実
施例にあっては、ケース30を覆うように導電材からな
るシールドケース54が配設され、このシールドケース
54が印刷回路基板50のグランドプレート50に適宜
に導通される。
【0020】この第2実施例の高周波切替スイッチにあ
っては、シールド効果により、第1実施例に比較して、
アイソレーションとインサーションロスおよびVSWR
がともに優れている実験結果が得られている。
【0021】図6は、本発明の高周波切替スイッチの第
3実施例を示し、(a)は一部切り欠き平面図、(b)
は常閉接点と共通接点および常開接点の配列を示す図で
ある。図6(a)は、図1のA−Aと同様な位置で切り
欠かれている。図6の第3実施例にあっては、ケース3
0の底面の内壁に、操作レバー32の往復動方向に、常
閉接点38,38と共通接点40,40および常開接点
42,42が順次に配設される。すなわち、常閉接点3
8,38と常開接点42,42の間に共通接点40,4
0が配設される。そして、常閉接点38,38と共通接
点40,40および共通接点40,40と常開接点4
2,42は、往復動方向でそれぞれに重複する部分が設
けられる。
【0022】かかる構成の第3実施例では、操作レバー
32が押圧されていない状態では、接触片34,34の
一端が常閉接点38,38に弾接し他端が共通接点4
0,40に弾接する。そして、操作レバー32を押圧操
作するとその途中にて、接触片34,34の一端が常閉
接点38,38と共通接点40,40にともに弾接し他
端が共通接点40,40と常開接点42,42にともに
弾接する。さらに、操作レバー32を押圧操作すると、
接触片34,34の一端が共通接点40,40にのみ弾
接し他端が常開接点42,42のみに弾接する。もっ
て、第3実施例の常閉接点38,38と共通接点40,
40および常開接点42,42の配列にあっても、第1
実施例と同様の切換回路が形成され、またMBB接点が
構成される。
【0023】図7は、本発明の高周波切替スイッチの第
4実施例を示し、(a)一部切り欠き平面図、(b)は
共通接点と常閉接点および常開接点の配列を示す図であ
る。図7(a)は、図1のA−Aと同様な位置で切り欠
かれている。図7の第4実施例にあっては、ケース30
の底面の内壁に、操作レバー32の往復動方向に、共通
接点40,40と常閉接点38,38および常開接点4
2,42が順次に配列される。かかる構成の第4実施例
では、操作レバー32が押圧操作されていない状態で
は、接触片34,34の一端が共通接点40,40に弾
接し他端が常閉接点38,38に弾接する。そして、操
作レバー32を押圧操作された状態では、接触片34,
34の一端が共通接点40,40に弾接し他端が常開接
点42,42に弾接する。第1実施例と同様の切替回路
が形成される。
【0024】図8は、本発明の高周波切替スイッチの第
5実施例の一部切り欠き平面図である。図8は、図1の
A−Aと同様な位置で切り欠かれている。図8の第5実
施例にあっては、操作レバー32のアーム部32b、3
2bを長く設け、これらに4つの接触片34,34,3
4,34を設け、これらの接触片34,34,34,3
4に対応してそれぞれ4つの常閉接点38,38,3
8,38と常開接点42,42,42,42および共通
接点40,40,40,40が設けられたものである。
図8に示す第5実施例では、4回路のスイッチが構成さ
れる。同時に多数の回路を切り替えるマルチバンド用と
して好適である。
【0025】図9は、本発明の高周波切替スイッチの第
6実施例を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は(b)のD−D断面矢視図である。図9の第6
実施例にあっては、ケース30の外壁のほぼ全面に、接
続端子44,44,46,46,48,48の部分を除
いて、導電薄膜が設けられる。かかる第6実施例の導電
薄膜は、適宜に接地される。すると、ケース30の底面
の外壁部分に設けられる導電薄膜はグランドプレート5
2として作用し、底面以外の外壁部分に設けられる導電
薄膜はシールド56として作用する。第6実施例では、
第1実施例のごとくグランドプレート52を有する印刷
回路基板50を必要とせず、本発明の高周波切替スイッ
チを配設する場所の自由度が大きい。
【0026】次に、本発明の第7実施例を図10ないし
図14を参照して説明する。図10は、本発明の高周波
切替スイッチの第7実施例の外観図であり、(a)は平
面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。図1
1は、図10のE−E断面矢視図である。図12は、図
10のF−F断面矢視図である。図13は、図10のG
−G断面矢視図である。図14は、回路接続の一例を示
す図である。
【0027】図10ないし図13において、絶縁材から
なる略箱状のケース60内に、誘電材からなる操作レバ
ー62が往復動自在で操作部62aを外方に突出して、
しかも突出方向に抜け出ないように配設される。そし
て、操作レバー62に、ケース60の底面に対して略垂
直方向を幅方向とする帯状の導電性と弾性を有するベリ
リウム銅やリン青銅などの一対の接触片64,64を互
いに対向させて平行として往復動方向に配設される。こ
れらの一対の接触片64,64の両端は、それぞれ、ケ
ース60の側面外方側に向けて接触部が設けられる。そ
して、ケース60内には操作レバー62を突出方向に弾
性付勢するコイルスプリング66が縮設される。さら
に、ケース60の両側面の内壁には、操作レバー62が
押圧操作されない状態および押圧操作された状態で一対
の接触片64,64の両端の接触部がそれぞれ弾接する
ように導電材からなる常閉接点68,68と常開接点7
0,70および共通接点72,72が配設される。そし
て、ケース60の底面が一例として印刷回路基板50上
に配設される。この第7実施例では、印刷回路基板50
にグランドプレート52を必要としない。そして、図1
4に示すごとく使用状態においては、共通接点72,7
2のいずれか一方の接続端子74が接地されるように回
路接続される。
【0028】かかる構成の第7実施例では、接地された
一方の共通接点に弾接する一方の接触片64がグランド
プレート52として作用し、操作レバー62を介して他
方の接触片64でマイクロストリップ線路が形成され
る。そこで、マイクロストリップ線路として作用する接
触片64の伝送インピーダンスを所望の伝送インピーダ
ンスとすることが容易である。
【0029】図15は、本発明の高周波切替スイッチの
第8実施例を示し、(a)は正面図、(b)は(a)の
H−H断面矢視図である。図15の第8実施例にあって
は、ケース60の外壁のほぼ全面に、接続端子の部分を
除いて、導電薄膜が設けられる。そして、この第8実施
例の導電薄膜は、適宜に接地される。すると、ケース6
0の側面の外壁部分に設けられる導電薄膜はグランドプ
レート52として作用し、このグランドプレート52に
対して接触片64,64がケース60の側壁を介して対
向して配設され、それぞれマイクロストリップ線路が形
成される。この第8実施例では、第7実施例のごとく共
通接点72に接続される一方の接続端子74を接地する
必要はない。なお、第8実施例にあっては、ケース60
は誘電材で形成される。
【0030】図16は、本発明の高周波切替スイッチの
第9実施例の外観斜視図である。第9実施例にあって
は、第1ないし第8実施例の接続端子がケース30、6
0の底面と略同一平面上にあるのに対して、例えば一部
の接続端子46,46をケース30の天面側まで引き回
して形成される。天面側の接続端46,46に対して、
上方に配設された基板80に設けたスプリングコネクタ
82,82などを弾接して電気的導通を図ることができ
る。天面側に引き回す接続端子は、いずれであっても良
く、また全ての接続端子を天面側まで引き回しても良
い。
【0031】図17は、本発明の高周波切替スイッチの
第10実施例の側面図である。第10実施例にあって
は、例えば一部の接続端子46、46をケース30の天
面より上方に突出させしかも適宜に湾曲させるなどして
上下方向に弾性変形可能とする。そして、ケース30の
底面を印刷回路基板50に配設固定し、印刷回路基板5
0の上方に平行に配設した別の回路基板84が接続端子
46,46に弾接して電気的導通を得る。
【0032】なお、上記実施例において、本発明の高周
波切替スイッチの回路数は2回路または4回路が示され
ているが、1以上のいかなる任意の回路数に構成されて
も良い。また、常閉接点と常開接点および共通接点を有
する2接点構造に限られず、常閉接点または常開接点の
いずれか一方を欠いた1接点構造であっても良い。そし
て、接続端子の引き回しは適宜に設定すれば良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の高周波切替
スイッチは構成されているので、以下のごとき格別な効
果を奏する。
【0034】請求項1記載の高周波切替スイッチにあっ
ては、高周波信号の導電路となる接触片がマイクロスト
リップ線路として作用するので、伝送インピーダンスを
所望の値に容易に設定することができる。
【0035】請求項2記載の高周波切替スイッチにあっ
ては、一対の接触片の一方が接地され、これに対向して
誘電材からなる操作レバーを介して配設される他方の接
触片がマイクロストリップ線路として作用する。もっ
て、他方の接触片を含む導電路の伝送インピーダンスを
所望の値に設定し得る。
【0036】請求項3記載の高周波切替スイッチにあっ
ては、印刷回路基板に設けられるグランドプレートを用
いて、ケース内の接触片をマイクロストリップ線路とし
て作用させることができる。
【0037】請求項4記載の高周波切替スイッチにあっ
ては、ケースの外壁にグランドプレートを配設するの
で、グランドプレートを設けた印刷回路基板を必要とせ
ずに、ケース内の接触片をマイクロストリップ線路とし
て作用させることができる。
【0038】請求項5記載の高周波切替スイッチにあっ
ては、ケースを覆うようにシールド部材を設けること
で、実験結果から、アイソレーションやインサーション
ロスおよびVSWRが改善される。
【0039】請求項6記載の高周波切替スイッチにあっ
ては、MBB接点を形成し、高周波信号の切り替え時
に、雑音が発生しにくくしかも通信の切断などを生ずる
ことがない。
【0040】請求項7記載の高周波切替スイッチにあっ
ては、ケースの外壁に導電薄膜を配設して、グランドプ
レートおよびシールド部材として作用させるので、グラ
ンドプレートを配設した印刷回路基板を必要とせず、し
かもアイソレーションやインサーションロスおよびVS
WRが改善される。そして、導電薄膜を配設しても重量
の増加は僅かなものであり、軽量化を妨げることもな
い。
【0041】請求項8記載の高周波切替スイッチにあっ
ては、2つ以上の任意の数の回路を同時に切り替えるよ
うにしたので、移動体端末用の高周波信号のマルチバン
ドの回路の切り替え用として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波切替スイッチの第1実施例の外
観図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)
は左側面図である。
【図2】図1のA−A断面矢視図である。
【図3】図1のB−B断面矢視図である。
【図4】図1のC−C断面矢視図である。
【図5】本発明の高周波切替スイッチの第2実施例の一
部切り欠き正面図である。
【図6】本発明の高周波切替スイッチの第3実施例を示
し、(a)は一部切り欠き平面図、(b)は常閉接点と
共通接点および常開接点の配列を示す図である。
【図7】本発明の高周波切替スイッチの第4実施例を示
し、(a)一部切り欠き平面図、(b)は共通接点と常
閉接点および常開接点の配列を示す図である。
【図8】本発明の高周波切替スイッチの第5実施例の一
部切り欠き平面図である。
【図9】本発明の高周波切替スイッチの第6実施例を示
し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は(b)
のD−D断面矢視図である。
【図10】本発明の高周波切替スイッチの第7実施例の
外観図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、
(c)は左側面図である。
【図11】図10のE−E断面矢視図である。
【図12】図10のF−F断面矢視図である。
【図13】図10のG−G断面矢視図である。
【図14】回路接続の一例を示す図である。
【図15】本発明の高周波切替スイッチの第8実施例を
示し、(a)は正面図、(b)は(a)のH−H断面矢
視図である。
【図16】本発明の高周波切替スイッチの第9実施例の
外観斜視図である。
【図17】本発明の高周波切替スイッチの第10実施例
の側面図である。
【図18】従来の機械的な高周波切替スイッチの一例の
縦断面図である。
【符号の説明】
10,30,60 ケース 12,32,62 操作レバー 12a,32a,62a 操作部 16,42,70 常開接点 18,40,72 共通接点 20,38,68 常閉接点 32b アーム部 34,64 接触片 36,66 コイルスプリング 44,46,48,74 接続端子 50 印刷回路基板 52 グランドプレート 54 シールドケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田沼 浩 東京都北区滝野川7丁目5番11号 株式会 社ヨコオ内 Fターム(参考) 5G006 AA03 AB16 AC06 AC08 BA01 BA02 BB01 BB02 BC09 BC10 CB06 LA05 LB01 5J012 AA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電材からなるケース内に、絶縁材から
    なる操作レバーを往復動自在で操作部を突出させしかも
    突出方向に抜け出ないように配設し、前記操作レバーを
    前記突出方向に弾性部材で弾性付勢し、前記操作レバー
    に前記往復動方向に長い略帯状で両端部に接触部を設け
    た導電性と弾性を有する接触片を配設し、前記ケースの
    内壁に、前記操作レバーが押圧操作されまたは押圧操作
    されないいずれの状態でも前記接触片のいずれか一端部
    の接触部が弾接する導電材からなる共通接点と、前記操
    作レバーが押圧操作されない状態で前記接触片の他端部
    の接触部が弾接する導電材からなる常閉接点と、前記操
    作レバーが押圧操作された状態で前記接触片の他端部の
    接触部が弾接する導電材からなる常開接点とを配設し、
    かつ前記接触片が前記ケースの壁を介して前記ケースの
    外部に設けられたグランドプレートと対向してマイクロ
    ストリップ線路として作用するように構成したことを特
    徴とする高周波切替スイッチ。
  2. 【請求項2】 絶縁材からなるケース内に、誘電材から
    なる操作レバーを往復動自在で操作部を突出させしかも
    突出方向に抜け出ないように配設し、前記操作レバーを
    前記突出方向に弾性部材で弾性付勢し、前記操作レバー
    に前記往復動方向に長い略帯状で両端部に接触部を設け
    た導電性と弾性を有する一対の接触片を前記操作レバー
    を挟んで対向して配設し、前記ケースの内壁に、前記操
    作レバーが押圧操作されまたは押圧操作されないいずれ
    の状態でも一対の前記接触片のいずれか一端部の接触部
    がそれぞれに弾接する導電材からなる一対の共通接点
    と、前記操作レバーが押圧されない状態で一対の前記接
    触片の他端部の接触部がそれぞれに弾接する導電材から
    なる一対の常閉接点と、前記操作レバーが押圧操作され
    た状態で一対の前記接触片の他端部の接触部がそれぞれ
    に弾接する導電材からなる一対の常開接点とを配設し、
    かつ一対の前記共通接点のいずれか一方を接地してこの
    共通接点に弾接する一方の接触片をグランドプレートと
    して作用させて他方の接触片が前記操作レバーを介して
    対向してマイクロストリップ線路として作用するように
    構成したことを特徴とする高周波切替スイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の高周波切替スイッチにお
    いて、前記接触片を前記ケースの底面に対向するように
    配設し、グランドプレートが設けられた印刷回路基板上
    に前記ケースを配設し、前記接触片が前記ケースの壁を
    介して前記グランドプレートに対向するように構成した
    ことを特徴とする高周波切替スイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の高周波切替スイッチにお
    いて、前記接触片に対向させて前記ケースの外壁に前記
    グランドプレートを配設して構成したことを特徴とする
    高周波切替スイッチ。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2記載の高周波切
    替スイッチにおいて、前記ケースを覆うように外方にシ
    ールド部材を設けて構成したことを特徴とする高周波切
    替スイッチ。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の高周波切替スイ
    ッチにおいて、前記操作レバーが押圧操作されない状態
    と押圧操作された状態との中間状態で、前記常閉接点お
    よび常開接点に前記接触片がともに弾接するように構成
    したことを特徴とする高周波切替スイッチ。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の高周波切替スイッチにお
    いて、前記ケースの外壁に導電薄膜を配設して、前記接
    触片に対向する前記グランドプレートと前記ケースを覆
    うシールド部材を構成したことを特徴とする高周波切替
    スイッチ。
  8. 【請求項8】 請求項1または2記載の高周波切替スイ
    ッチにおいて、前記接触片を2つ以上設けて、2つ以上
    の回路を同時に切り替えるよう構成したことを特徴とす
    る高周波切替スイッチ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006209975A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Bairong Electron Co Ltd スライドスイッチ
JP2008034154A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Fujitsu Media Device Kk スイッチ
JP2010153304A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Panasonic Corp プッシュオンスイッチ

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