JP2003344865A - 液晶用マトリクス基板の製造方法および液晶用マトリクス基板、ならびに電子回路基板の接続部形成方法 - Google Patents

液晶用マトリクス基板の製造方法および液晶用マトリクス基板、ならびに電子回路基板の接続部形成方法

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JP2003344865A
JP2003344865A JP2002148044A JP2002148044A JP2003344865A JP 2003344865 A JP2003344865 A JP 2003344865A JP 2002148044 A JP2002148044 A JP 2002148044A JP 2002148044 A JP2002148044 A JP 2002148044A JP 2003344865 A JP2003344865 A JP 2003344865A
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Masafumi Daito
征文 大東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトマスクの使用枚数を削減して製造する
ことができる液晶用マトリクス基板の製造方法および液
晶用マトリクス基板を提供する。 【解決手段】 ガラス基板11上に、ゲート電極膜12
とゲート絶縁膜14と第1半導体層15と第2半導体層
16とソース・ドレイン電極膜17とパッシベーション
膜19とを積層したTFT素子部31を含むTFTアク
ティブマトリクス回路10を形成し、TFTアクティブ
マトリクス回路10上の予め定められる位置に形成され
るレジスト部とTFTアクティブマトリクス回路10と
を覆うようにアクリル系樹脂膜20を形成し、前記レジ
スト部をエッチングによって露出させた後除去して貫通
孔を形成し、アクリル系樹脂膜20および前記貫通孔の
表面を導電材料で覆うことによって画素電極22aとコ
ンタクトホール22bおよび22cとを形成し、TFT
アクティブマトリクス基板1を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に使
用する液晶用マトリクス基板の製造方法および液晶用マ
トリクス基板、ならびに電子回路基板の接続部形成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、液晶表示装置としては、薄膜
トランジスタ(Thin Film Transistor;略称:TFT)
をスイッチング素子に用いるアクティブマトリクス型液
晶表示装置が広く用いられている。TFTをスイッチン
グ素子に用いるTFTアクティブマトリクス型液晶表示
装置では、透光性を有するガラス基板の表面に、複数の
TFT素子を含むTFTアクティブマトリクス回路を形
成したTFTアクティブマトリクス基板を使用する。T
FTアクティブマトリクス基板は、複数枚のフォトマス
クを用い、フォトリソグラフィプロセスによる微細パタ
ーニングを繰返すことによって製造される。液晶表示装
置の生産性および製造歩留を向上させるという観点、ま
た原価を低く抑えるという観点から、TFTアクティブ
マトリクス基板の製造工程におけるフォトマスクの使用
枚数の削減、すなわちフォトリソグラフィプロセスの削
減が検討されている。
【0003】また、TFTアクティブマトリクス型液晶
表示装置の低消費電力化および高輝度化を図る観点か
ら、液晶セルの光透過率を高めることが求められる。液
晶セルの光透過率を高めるためには、TFTアクティブ
マトリクス基板の開口率を向上させることが必要であ
る。開口率とは、液晶セルに電界を与えるための画素電
極の全画素に対する面積比を百分率で表すものである。
開口率を向上させる技術としては、TFT素子部を覆う
平坦な絶縁性の保護膜上に画素電極を形成し、保護膜を
介することによってTFT素子部と画素電極とを立体的
に分離して積み重ねて配置し、積み重ね方向から見た平
面図上ではTFT素子部と画素電極とをオーバーラップ
させて画素領域を広くする技術が知られている。このよ
うにTFT素子部と画素電極とが立体的に分離して積み
重ねられ平面的にはオーバーラップしている状態を、以
後、立体的にオーバーラップしている状態と称する。こ
の従来技術によって80%を越える高開口率が実現され
ている。図19は、従来技術によって得られる高開口率
のTFTアクティブマトリクス基板の一例を示す図であ
る。図19(a)は、高開口率のTFTアクティブマト
リクス基板5の構成の一部を示す平面図である。TFT
アクティブマトリクス基板5には、ガラス基板51上
に、ゲート電極膜52で形成される走査用のゲート電極
配線74とソース・ドレイン電極膜58で形成されるデ
ータ用のソース電極配線75とが交差するG−S交差部
70、スイッチング素子であるTFT素子部71、ゲー
ト端子部73および図示しないソース端子部を含むTF
Tアクティブマトリクス回路50と、表示領域である画
素部72とが形成される。ゲート端子部73および図示
しないソース端子部は、TFTアクティブマトリクス回
路50と、液晶セルを駆動させ、液晶表示動作を行わせ
るためにTFTアクティブマトリクス回路50の周辺に
設けられる駆動用の電子回路(以下、単に「周辺回路」
と称する)とを電気的に接続するための端子取出部であ
る。図19(b)は、図19(a)に示すTFTアクテ
ィブマトリクス基板5の切断面線II−II′における
断面構成を示す断面図である。図19(b)では、G−
S交差部70、TFT素子部71、画素部72およびゲ
ート端子部73の断面構成を、説明の便宜上連なって構
成されるものと仮定し並べて示す。図19(b)に示す
ように、TFTアクティブマトリクス基板5には、ガラ
ス基板51上に、ゲート電極膜52と、ゲート絶縁膜5
4と、チャネル領域を有する第1半導体層55と、第2
半導体層56と、ソース・ドレイン電極膜58と、パッ
シベーション膜60とを積層することによってTFT素
子部71が形成され、TFT素子部71を覆う感光性ア
クリル系樹脂膜61の平坦な表面に画素電極64aが形
成され、さらに感光性アクリル系樹脂膜61の表面から
TFTアクティブマトリクス回路50に達するコンタク
トホール64bおよび64cが形成される。画素電極6
4aはコンタクトホール64bによってTFT素子部7
1と電気的に接続される。またTFTアクティブマトリ
クス回路50は、ゲート端子部73のコンタクトホール
64cおよび図示しないソース端子部のコンタクトホー
ルによって周辺回路と電気的に接続される。図19
(a)および図19(b)に示すように、TFTアクテ
ィブマトリクス基板5では、感光性アクリル系樹脂膜6
1を介することによって、ゲート電極膜52と画素電極
64aとを積み重ねて形成し、TFT素子部71と画素
電極64aとを立体的にオーバーラップさせることがで
きるので、高い開口率を得ることができる。
【0004】図19に示す高開口率のTFTアクティブ
マトリクス基板5の製造方法を説明する。図20〜図3
5は、TFTアクティブマトリクス基板5の製造におけ
る各工程の状態を模式的に示す断面図である。図20〜
図35では、図19(b)と同様に、図19(a)の切
断面線II−II′における断面構成のうちのG−S交
差部70、TFT素子部71、画素部72およびゲート
端子部73の断面構成を、説明の便宜上連なって構成さ
れるものと仮定し並べて示す。
【0005】図20は、ガラス基板51の一方の表面5
1a全体にゲート電極膜52を形成した状態を示す図で
ある。まず、図20に示すように、ガラス基板51の一
方の表面51a全体に、スパッタリング法などによっ
て、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)およびタン
タル(Ta)などのうちから選ばれる少なくとも1つの
ゲート電極材料で成膜し、金属膜としてゲート電極膜5
2を形成する。
【0006】図21は、ゲート電極膜52上にレジスト
パターン53を形成した状態を示す図である。ゲート電
極膜52の表面全体にフォトレジストを均一に塗布した
後、1枚目のフォトマスクを用いてパターニングするこ
とによって、図21に示すレジストパターン53を形成
する。レジストパターン53は、G−S交差部70、T
FT素子部71、ゲート端子部73およびゲート電極配
線74の位置に形成され、画素部72には形成されな
い。
【0007】図22は、ゲート電極膜52をパターニン
グした状態を示す図である。レジストパターン53をマ
スクとしてエッチングを行い、図22に示すようにゲー
ト電極膜52をパターニングする。
【0008】図23は、ゲート絶縁膜54、第1半導体
層55および第2半導体層56の3層を形成した状態を
示す図である。レジストパターン53を除去した後、図
23に示すように、ゲート絶縁膜54、第1半導体層5
5および第2半導体層56の3層を、プラズマ化学気相
成長(chemical vapor deposition; 略称:CVD)法
またはスパッタリング法などによって順次積層する。ゲ
ート絶縁膜54、第1半導体層55および第2半導体層
56の3層は連続して形成される。ゲート絶縁膜54
は、たとえば窒化シリコン(SiNx)膜などで形成さ
れる。第1半導体層55は、たとえばアモルファスシリ
コン(以下、「a−Si」と略記する)膜で形成され
る。第2半導体層56は、n型不純物、たとえばリン、
ヒ素およびアンチモンなどの5価の元素を高濃度で混入
させたシリコン(以下、「n+−Si」と略記する)膜
で形成される。
【0009】図24は、第2半導体層56上にレジスト
パターン57を形成した状態を示す図である。第2半導
体層56の表面全体にフォトレジストを均一に塗布した
後、2枚目のフォトマスクを用いて図24に示すレジス
トパターン57を形成する。レジストパターン57は、
G−S交差部70、TFT素子部71、図示しないソー
ス端子部およびソース電極配線75の位置に形成され、
画素部72およびゲート端子部73には形成されない。
【0010】図25は、TFT素子部71の第1半導体
層55および第2半導体層56の2層を島状にパターニ
ングした状態を示す図である。レジストパターン57を
マスクとしてエッチングを行い、図25に示すようにT
FT素子部71の第1半導体層55および第2半導体層
56の2層を島状にパターニングする。このとき、G−
S交差部70、図示しないソース端子部およびソース電
極配線75の位置の第1半導体層55および第2半導体
層56の2層も残される。
【0011】図26は、ソース・ドレイン電極膜58を
形成した状態を示す図である。図26に示すように、レ
ジストパターン57を除去した後の基板の表面全体に、
スパッタリング法などによって、クロム(Cr)、アル
ミニウム(Al)およびタンタル(Ta)などのうちか
ら選ばれる少なくとも1つの金属材料で成膜し、金属膜
としてソース・ドレイン電極膜58を形成する。
【0012】図27は、ソース・ドレイン電極膜58上
にレジストパターン59を形成した状態を示す図であ
る。ソース・ドレイン電極膜58の表面全体にフォトレ
ジストを均一に塗布した後、3枚目のフォトマスクを用
いて図27に示すレジストパターン59を形成する。レ
ジストパターン59は、G−S交差部70、TFT素子
部71、図示しないソース端子部およびソース電極配線
75の位置に形成されるけれども、TFT素子部71の
後述するチャネル部55aが形成されるべき位置59a
(以下、このような位置を形成予定位置と表記する)に
は形成されない。
【0013】図28は、レジストパターン59をマスク
としてエッチングを施した状態を示す図である。レジス
トパターン59をマスクとしてエッチングを行うと図2
8に示す状態になる。チャネル部形成予定位置59aで
は、レジストパターン59が形成されていないので、こ
のエッチングによってソース・ドレイン電極膜58およ
び第2半導体層56が除去され、ソース電極とドレイン
電極との分離のためのソース・ドレイン電極膜58のパ
ターニングが行われる。さらに第1半導体層55も部分
的にエッチングされ、チャネル部形成予定位置59aに
おける第1半導体層55の厚みを調整するチャネルエッ
チングが行われ、第1半導体層55にチャネル部55a
が形成される。
【0014】図29は、レジストパターン59を除去し
た状態を示す図である。レジストパターン59を除去す
ると図29に示す状態になる。
【0015】図30は、パッシベーション膜60を形成
した状態を示す図である。図30に示すように、レジス
トパターン59を除去した後の基板の表面全体に、スパ
ッタリング法などによって窒化シリコン(SiNx)膜
などを成膜し、保護膜であるパッシベーション膜60を
形成する。
【0016】図31は、パッシベーション膜60上に感
光性アクリル系樹脂膜61を形成した状態を示す図であ
る。パッシベーション膜60上に、感光性を有するアク
リル系樹脂を塗布し、図31に示す表面が平坦な感光性
アクリル系樹脂膜61を形成する。
【0017】図32は、感光性アクリル系樹脂膜61を
パターニングした状態を示す図である。感光性アクリル
系樹脂膜61を4枚目のフォトマスクを用いて図32に
示すようにパターニングし、感光性アクリル樹脂膜61
の表面からパッシベーション膜60に達する貫通孔62
aおよび62bを形成する。
【0018】図33は、パターニングした感光性アクリ
ル系樹脂膜61をマスクとしてエッチングを施した状態
を示す図である。図33に示すように、パターニングし
た感光性アクリル系樹脂膜61をマスクとしてパッシベ
ーション膜60をエッチングし、感光性アクリル系樹脂
膜61の表面からソース・ドレイン電極膜58のうちで
ソース電極と分離されたドレイン電極に達する貫通孔6
3aを形成する。このとき同時にゲート端子部73で
は、パッシベーション膜60およびゲート絶縁膜54が
エッチングされ、感光性アクリル系樹脂膜61の表面か
らゲート電極膜52に達する貫通孔63bが形成され
る。また図示しないソース端子部においてもパッシベー
ション膜60がエッチングされ、感光性アクリル系樹脂
膜61の表面からソース・ドレイン電極膜58に達する
貫通孔が形成される。
【0019】図34は、透光性導電膜64を形成した状
態を示す図である。図34に示すように、感光性アクリ
ル系樹脂膜61の表面全体と、貫通孔63aの表面、す
なわち貫通孔63aに臨むソース・ドレイン電極膜5
8、パッシベーション膜60および感光性アクリル系樹
脂膜61の表面、ならびに貫通孔63bの表面、すなわ
ち貫通孔63bに臨むゲート電極膜52、ゲート絶縁膜
54、パッシベーション膜60および感光性アクリル系
樹脂膜61の表面とを、スパッタリング法などによって
インジウム−錫酸化物(Indium-Tin Oxide;略称:IT
O)および酸化錫(SnO2)などのうちから選ばれる
少なくとも1つの導電材料で成膜して覆い、透光性導電
膜64を形成する。このとき同時に図示しないソース端
子部の貫通孔の表面、すなわち貫通孔に臨むソース・ド
レイン電極膜58、パッシベーション膜60および感光
性アクリル系樹脂膜61の表面にも透光性導電膜64が
形成される。
【0020】図35は、画素電極64aとコンタクトホ
ール64bおよび64cとを形成した状態を示す図であ
る。透光性導電膜64を5枚目のフォトマスクを用いて
図35に示すようにパターニングし、画素電極64aと
コンタクトホール64bおよび64cとを形成する。画
素電極64aとTFT素子部71とはコンタクトホール
64bによって電気的に接続され、TFTアクティブマ
トリクス回路50と周辺回路とはコンタクトホール64
cによって電気的に接続される。またこのパターニング
では図示しないソース端子部の貫通孔の表面に形成され
る透光性導電膜64も残され、TFTアクティブマトリ
クス回路50と周辺回路とを電気的に接続するコンタク
トホールとなる。以上のようにしてTFTアクティブマ
トリクス基板5を得る。図35に示すように、画素電極
64aは、感光性アクリル系樹脂膜61を介することに
よって、TFT素子部71と立体的にオーバーラップさ
せて形成することができるので、TFTアクティブマト
リクス基板5では高い開口率を実現することができる。
【0021】図36は、図20〜図35に示すTFTア
クティブマトリクス基板5の製造方法を、用いるフォト
マスク毎のステップによって説明するフローチャートで
ある。なお、図20〜図35に示すTFTアクティブマ
トリクス基板5の製造方法を5枚マスクプロセスと呼
ぶ。
【0022】まず、図21に示すように1枚目のフォト
マスクによってゲート電極膜52のパターニングのため
のレジストパターン53を形成する。次に、図24に示
すように2枚目のフォトマスクによってTFT素子部7
1を島状にパターニングするためのレジストパターン5
7を形成する。3枚目のフォトマスクによって図27に
示すようにソース電極とドレイン電極との分離およびチ
ャネルエッチングのためのレジストパターン59を形成
し、4枚目のフォトマスクによって図32に示すように
コンタクトホール64bおよび64cの形成のための感
光性アクリル系樹脂膜61のパターニングを行う。最後
に図35に示すように5枚目のフォトマスクによって画
素電極膜である透光性導電膜64のパターニングを行
う。
【0023】以上に述べたように、図20〜図35に示
す5枚マスクプロセスでは、図21、図24、図27、
図32および図35に示す5つの工程でそれぞれ1枚の
フォトマスクを使用し、合計5枚のフォトマスクを使用
する。このことはプロセス時間の長時間化および製造歩
留の低下の要因となっている。
【0024】TFTアクティブマトリクス基板の製造工
程においてフォトマスクの使用枚数を削減することに関
する先行技術が特開平5−303111号公報に開示さ
れている。この先行技術では、まず基板上に透光性導電
膜を成膜し、画素電極およびゲート電極の下地層として
パターニングする。得られたゲート電極の下地層の上に
選択的に電解めっきを施してゲート電極を形成する。こ
のように、画素電極のパターニングとゲート電極のパタ
ーニングとを同時に行うことができるので、製造工程で
用いるフォトマスクの使用枚数を削減することができ
る。
【0025】また別の先行技術が特開2000−206
571号公報に開示されている。この先行技術では、各
部で厚みが異なるレジストパターンを形成し、前述の製
造工程の図24〜図28に相当するTFT素子部の形成
を1枚のフォトマスクで行う考え方が示されている。す
なわち、レジストパターンの厚みが異なる部分を利用し
て2段階のエッチングを行い、フォトマスクの使用枚数
を1枚削減することに成功している。各部で厚みが異な
るレジストパターンは、特開昭61−181130号公
報に開示されているように、露光量を変えることによっ
て形成することができる。特開昭61−181130号
公報では、段差がある部分でも高精度なパターンを形成
するために露光量を変えてレジストパターンを形成して
いる。
【0026】特開2000−206571号公報に開示
の技術と同様の技術は、C.W.Kimらによる「A Novel Fou
r-Mask-Count Process Architecture for TFT-LCDs」
(SID2000 Digest 第1006頁〜第1009頁)、お
よび「三国電子 IPS TFT−LCDを2PEPで
製造するプロセスを考案−TFTチャネル部分をハーフ
トーン露光」(月刊FPD intelligence 1999年5月
号 第31頁〜第35頁)にも開示されている。
【0027】また、このようなフォトリソグラフィプロ
セスは、TFTアクティブマトリクス基板の製造工程だ
けでなく、電子回路基板の製造工程、たとえば、基板の
多層配線間の接続部および基板と外部配線との接続部を
形成する工程においても広く用いられている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、高開口
率を示すTFTアクティブマトリクス基板5の製造工程
では、合計5枚のフォトマスクが必要であり、プロセス
時間の長時間化および製造歩留の低下の要因となってい
る。特開平5−303111号公報に開示されている先
行技術では、基板上に成膜した透光性導電膜を画素電極
およびゲート電極の下地層として用い、ゲート電極を電
解めっきで形成し、フォトリソグラフィプロセスを用い
ることなくゲート電極膜のパターニングを行い、TFT
アクティブマトリクス基板の製造工程におけるフォトマ
スクの使用枚数を削減している。しかしながら、この先
行技術においても前述の高開口率のTFTアクティブマ
トリクス基板5の製造工程と同じ5枚のフォトマスクが
必要であり、プロセス時間の長時間化および製造歩留の
低下の要因となる。また、基板上に成膜した透光性導電
膜を画素電極およびゲート電極の下地層として用いるの
で、ゲート電極と画素電極とを立体的にオーバーラップ
させることができず、高い開口率を得ることはできな
い。さらに、ゲート電極を電解めっきで作製するので、
作製時の電位降下によって膜厚の不均一性が大きくなり
やすく、特に大型基板の場合には膜厚の均一性を保つこ
とが難しい。
【0029】また、前述の特開2000−206571
号公報に開示の各部で厚みが異なるレジストパターンを
用いる技術では、TFT素子部を形成する工程において
フォトマスクの使用枚数を1枚削減することが可能とな
るだけである。またこの先行技術では主として面内スイ
ッチング(In Plane Switching;略称:IPS)方式の
TFTアクティブマトリクス型液晶表示装置について説
明しているだけである。TFT素子部と画素電極とを立
体的にオーバーラップさせ、開口率を高めたTFTアク
ティブマトリクス基板の製造工程において、TFT素子
部を形成する工程以外でフォトマスクの使用枚数をさら
に削減する可能性については示されていない。
【0030】本発明の目的は、TFTアクティブマトリ
クス基板などの電子回路基板の製造工程におけるフォト
マスクの使用枚数を削減することができる液晶用マトリ
クス基板の製造方法および電子回路基板の接続部形成方
法、ならびに液晶用マトリクス基板を提供することであ
る。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気絶縁性基
板上に液晶セルを形成するためのマトリクス回路を形成
する工程と、前記マトリクス回路上の予め定められる位
置にレジスト部を形成する工程と、前記マトリクス回路
と前記レジスト部とを覆うように電気絶縁層を形成する
工程と、前記電気絶縁層をエッチングし、前記レジスト
部を露出させる工程と、前記レジスト部を除去し、前記
電気絶縁層の表面から前記マトリクス回路に達する貫通
孔を形成する工程と、前記電気絶縁層および前記貫通孔
の表面を導電材料で覆い、画素電極とコンタクトホール
とを形成する工程とを含むことを特徴とする液晶用マト
リクス基板の製造方法である。
【0032】本発明に従えば、液晶用マトリクス基板
は、電気絶縁性基板上に液晶セルを形成するためのマト
リクス回路を形成する工程と、前記マトリクス回路上の
予め定められる位置にレジスト部を形成する工程と、前
記マトリクス回路と前記レジスト部とを覆うように電気
絶縁層を形成する工程と、前記電気絶縁層をエッチング
し、前記レジスト部を露出させる工程と、前記レジスト
部を除去し、前記電気絶縁層の表面から前記マトリクス
回路に達する貫通孔を形成する工程と、前記電気絶縁層
および前記貫通孔の表面を導電材料で覆い、画素電極と
コンタクトホールとを形成する工程とを経て製造され
る。ここで、貫通孔の表面とは、貫通孔に臨む前記電気
絶縁層の表面のことである。貫通孔の表面となる貫通孔
に臨む層は、前記電気絶縁層に限定されることなく、後
述の図14に示されるように、ゲート電極膜、金属層お
よびパッシベーション膜などの液晶用マトリクス基板を
製造する際に前記電気絶縁性基板上に形成される層をも
含む。またコンタクトホールとは、後述の図1に示すよ
うに、前記貫通孔の表面を導電材料で覆うことによって
該貫通孔の表面に形成される導電膜のことである。この
ように、マトリクス回路上に形成されるレジスト部を除
去することによって前記電気絶縁層の表面から前記マト
リクス回路に達する貫通孔が形成され、該貫通孔の表面
を導電材料で覆うことによって画素電極とマトリクス回
路とを電気的に接続するコンタクトホールおよびマトリ
クス回路と周辺回路とを電気的に接続するコンタクトホ
ールが精度よく形成されるので、コンタクトホールを形
成するためにフォトマスクを用いる必要はない。ここ
で、周辺回路とは、液晶セルを駆動させ、液晶表示動作
を行わせるためにマトリクス回路の周辺に設けられる駆
動用の電子回路である。したがって、コンタクトホール
の形成にフォトマスクを用いることなく、画素電極を形
成する際に1枚のフォトマスクを使用するだけでよいの
で、液晶用マトリクス基板の製造工程におけるフォトマ
スクの使用枚数を削減することができる。
【0033】また本発明は、前記マトリクス回路と前記
レジスト部とを覆うように電気絶縁層を形成する工程
は、前記電気絶縁層を、表面が平坦になるように形成す
る工程であり、前記電気絶縁層をエッチングし、前記レ
ジスト部を露出させる工程は、前記電気絶縁層を、前記
レジスト部が露出するまで、全面エッチングする工程で
あることを特徴とする。
【0034】本発明に従えば、前記マトリクス回路と前
記レジスト部とを覆うように電気絶縁層を形成する工程
では、前記電気絶縁層を、表面が平坦になるように形成
し、前記電気絶縁層をエッチングし、前記レジスト部を
露出させる工程では、前記電気絶縁層を、前記レジスト
部が露出するまで、全面エッチングする。このことによ
って、画素電極は表面が平坦な電気絶縁層上に形成され
るので、表面の平坦性の高い液晶用マトリクス基板を得
ることができる。このように表面の平坦性の高い液晶用
マトリクス基板を用いて液晶表示装置を製造すれば、製
造時に行う基板表面の配向処理を均一に行うことができ
るので、配向処理の信頼性を向上させることができる。
【0035】また本発明は、前記マトリクス回路は、複
数の薄膜トランジスタを含む薄膜トランジスタアクティ
ブマトリクス回路であり、前記薄膜トランジスタアクテ
ィブマトリクス回路を形成する工程は、前記電気絶縁性
基板上にゲート電極材料で成膜してゲート電極膜を形成
する工程と、前記ゲート電極膜の表面にレジスト層を形
成し、該レジスト層に露光量を調整することによってハ
ーフトーン露光を施す工程と、前記ゲート電極膜をパタ
ーニングする工程と、前記ハーフトーン露光によって形
成されるゲート電極膜上のレジスト部のうち、ゲート端
子部のコンタクトホールを形成するべく予め定められる
位置以外の位置に存在するレジスト部を除去する工程
と、ゲート絶縁膜、チャネル領域となる第1の半導体
層、オーミックコンタクト層となる第2の半導体層、な
らびにソース電極およびドレイン電極となる金属層を順
次積層する工程と、前記金属層の表面にレジスト層を形
成し、該レジスト層に露光量を調整することによってハ
ーフトーン露光を施す工程と、前記第1の半導体層およ
び第2の半導体層をエッチングによって島状に形成する
工程と、前記金属層をパターニングするとともに、前記
第1の半導体層にチャネル領域を形成する工程と、前記
ハーフトーン露光によって形成される金属層上のレジス
ト部のうち、コンタクトホールを形成するべく予め定め
られる位置以外の位置に存在するレジスト部を除去する
工程と、パッシベーション膜を成膜して覆う工程とを含
むことを特徴とする。
【0036】本発明に従えば、複数の薄膜トランジスタ
を含む薄膜トランジスタアクティブマトリクス回路は、
前記電気絶縁性基板上にゲート電極材料で成膜してゲー
ト電極膜を形成する工程と、前記ゲート電極膜の表面に
レジスト層を形成し、該レジスト層に露光量を調整する
ことによってハーフトーン露光を施す工程と、前記ゲー
ト電極膜をパターニングする工程と、前記ハーフトーン
露光によって形成されるゲート電極膜上のレジスト部の
うち、ゲート端子部のコンタクトホールを形成するべく
予め定められる位置以外の位置に存在するレジスト部を
除去する工程と、ゲート絶縁膜、チャネル領域となる第
1の半導体層、オーミックコンタクト層となる第2の半
導体層、ならびにソース電極およびドレイン電極となる
金属層を順次積層する工程と、前記金属層の表面にレジ
スト層を形成し、該レジスト層に露光量を調整すること
によってハーフトーン露光を施す工程と、前記第1の半
導体層および第2の半導体層をエッチングによって島状
に形成する工程と、前記金属層をパターニングするとと
もに、前記第1の半導体層にチャネル領域を形成する工
程と、前記ハーフトーン露光によって形成される金属層
上のレジスト部のうち、コンタクトホールを形成するべ
く予め定められる位置以外の位置に存在するレジスト部
を除去する工程と、パッシベーション膜を成膜して覆う
工程とを経て形成される。このことによって、前記ゲー
ト電極膜をパターニングするために1枚のフォトマスク
を使用し、前記第1の半導体層および第2の半導体層を
島状に形成するためと、前記金属層をパターニングする
とともに、前記第1の半導体層にチャネル領域を形成す
るためとに1枚のフォトマスクを使用するだけで薄膜ト
ランジスタアクティブマトリクス回路を形成することが
できる。また画素電極と薄膜トランジスタアクティブマ
トリクス回路とを電気的に接続するコンタクトホールお
よび薄膜トランジスタアクティブマトリクス回路と周辺
回路とを電気的に接続するコンタクトホールを形成する
際にはフォトマスクを用いることがなく、薄膜トランジ
スタアクティブマトリクス回路と立体的にオーバーラッ
プさせる画素電極を形成する際に1枚のフォトマスクを
使用するだけでよい。したがって、合計で3枚のフォト
マスクを使用するだけで、画素電極と薄膜トランジスタ
アクティブマトリクス回路とを立体的にオーバーラップ
させて開口率を高めたTFTアクティブマトリクス基板
を製造することができる。
【0037】また本発明は、前記金属層の表面にレジス
ト層を形成し、該レジスト層に露光量を調整することに
よってハーフトーン露光を施す工程は、コンタクトホー
ルを形成するべく予め定められる位置に形成されるレジ
スト部の厚みt1は、ソース電極およびドレイン電極を
形成するべく予め定められる位置に形成されるレジスト
部の厚みt2よりも厚くなる(t1>t2)ように、ま
た前記レジスト部の厚みt2は、チャネル領域を形成す
るべく予め定められる位置に形成されるレジスト部の厚
みt3よりも厚くなる(t2>t3)ようにハーフトー
ン露光を施す工程であることを特徴とする。
【0038】本発明に従えば、前記金属層の表面にレジ
スト層を形成し、該レジスト層に露光量を調整すること
によってハーフトーン露光を施す工程では、コンタクト
ホールを形成するべく予め定められる位置に形成される
レジスト部の厚みt1は、ソース電極およびドレイン電
極を形成するべく予め定められる位置に形成されるレジ
スト部の厚みt2よりも厚くなる(t1>t2)よう
に、また前記レジスト部の厚みt2は、チャネル領域を
形成するべく予め定められる位置に形成されるレジスト
部の厚みt3よりも厚くなる(t2>t3)ようにハー
フトーン露光を施す。このことによって、前記第1の半
導体層および第2の半導体層を島状に形成するためと、
前記金属層をパターニングするとともに、前記第1の半
導体層にチャネル領域を形成するためとのレジスト層の
パターニングと同時に、前記コンタクトホールを形成す
るべく予め定められる位置にレジスト部を形成すること
ができる。
【0039】また本発明は、前記ゲート電極膜の表面に
レジスト層を形成し、該レジスト層に露光量を調整する
ことによってハーフトーン露光を施す工程は、ゲート端
子部のコンタクトホールを形成するべく予め定められる
位置に形成されるレジスト部の厚みd1は、ゲート電極
を形成するべく予め定められる位置に形成されるレジス
ト部の厚みd2よりも厚くなる(d1>d2)ようにハ
ーフトーン露光を施す工程であることを特徴とする。
【0040】本発明に従えば、前記ゲート電極膜の表面
にレジスト層を形成し、該レジスト層に露光量を調整す
ることによってハーフトーン露光を施す工程では、ゲー
ト端子部のコンタクトホールを形成するべく予め定めら
れる位置に形成されるレジスト部の厚みd1は、ゲート
電極を形成するべく予め定められる位置に形成されるレ
ジスト部の厚みd2よりも厚くなる(d1>d2)よう
にハーフトーン露光を施す。このことによって、前記ゲ
ート電極膜をパターニングするためのレジスト層のパタ
ーニングと同時に、前記ゲート端子部のコンタクトホー
ルを形成するべく予め定められる位置にレジスト部を形
成することができる。
【0041】また本発明は、前記液晶用マトリクス基板
の製造方法によって製造されることを特徴とする液晶用
マトリクス基板である。
【0042】本発明に従えば、液晶用マトリクス基板
は、前記液晶用マトリクス基板の製造方法によって製造
される。このことによって、マトリクス回路上に形成さ
れるレジスト部を除去することによって電気絶縁層の表
面からマトリクス回路に達する貫通孔が形成され、該貫
通孔の表面を導電材料で覆うことによって画素電極とマ
トリクス回路とを電気的に接続するコンタクトホールお
よびマトリクス回路と周辺回路とを電気的に接続するコ
ンタクトホールが精度よく形成されるので、コンタクト
ホールを形成するためにフォトマスクを用いる必要はな
い。したがって、製造工程におけるフォトマスクの使用
枚数を削減し、生産性および製造歩留を向上させること
ができるので、画素電極とマトリクス回路とを電気絶縁
層を介して立体的にオーバーラップさせ、開口率を高め
た液晶用マトリクス基板を低い原価で得ることができ
る。
【0043】また本発明は、基板上に導電部を形成する
工程と、前記導電部上の予め定められる位置にレジスト
部を形成する工程と、前記導電部と前記レジスト部とを
覆うように電気絶縁層を形成する工程と、前記電気絶縁
層をエッチングし、前記レジスト部を露出させる工程
と、前記レジスト部を除去し、前記電気絶縁層の表面か
ら前記導電部に達する貫通孔を形成する工程と、前記貫
通孔の表面を導電材料で覆う工程とを含むことを特徴と
する電子回路基板の接続部形成方法である。
【0044】本発明に従えば、電子回路基板の接続部
は、基板上に導電部を形成する工程と、前記導電部上の
予め定められる位置にレジスト部を形成する工程と、前
記導電部と前記レジスト部とを覆うように電気絶縁層を
形成する工程と、前記電気絶縁層をエッチングし、前記
レジスト部を露出させる工程と、前記レジスト部を除去
し、前記電気絶縁層の表面から前記導電部に達する貫通
孔を形成する工程と、前記貫通孔の表面を導電材料で覆
う工程とを経て形成される。このことによって、電気絶
縁層で覆われる導電部と電気絶縁層の表面とを導通させ
るための接続部は、フォトマスクを用いることなく精度
よく形成することができるので、電子回路基板の製造工
程におけるフォトマスクの使用枚数を削減することがで
きる。
【0045】また本発明は、前記導電部と前記レジスト
部とを覆うように電気絶縁層を形成する工程は、前記電
気絶縁層を、表面が平坦になるように形成する工程であ
り、前記電気絶縁層をエッチングし、前記レジスト部を
露出させる工程は、前記電気絶縁層を、前記レジスト部
が露出するまで、全面エッチングする工程であることを
特徴とする。
【0046】本発明に従えば、前記導電部と前記レジス
ト部とを覆うように電気絶縁層を形成する工程では、前
記電気絶縁層を、表面が平坦になるように形成し、前記
電気絶縁層をエッチングし、前記レジスト部を露出させ
る工程では、前記電気絶縁層を、前記レジスト部が露出
するまで、全面エッチングする。このことによって、接
続部を介して電気絶縁層で覆われる導電部と導通する第
2の導電部を、表面が平坦な電気絶縁層上に形成するこ
とができるので、基板の表面の平坦性を高くすることが
できる。したがって、前記電気絶縁層上に形成される第
2の導電部の断線を防ぐとともに、第2の導電部の形成
後の基板の処理を精度よく行うことができるので、電子
回路基板の製造歩留を向上させることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態である液晶
用マトリクス基板として、以下ではTFTアクティブマ
トリクス基板1を例示する。図1は、TFTアクティブ
マトリクス基板1の概略構成を示す図である。図1
(a)は、TFTアクティブマトリクス基板1の構成の
一部を示す平面図である。TFTアクティブマトリクス
基板1には、ガラス基板11上に、ゲート電極膜12で
形成される走査用のゲート電極配線34とソース・ドレ
イン電極膜17で形成されるデータ用のソース電極配線
35とが交差するG−S交差部30、スイッチング素子
であるTFT素子部31、ゲート端子部33および図示
しないソース端子部を含むTFTアクティブマトリクス
回路10と、表示領域である画素部32とが形成され
る。ゲート端子部33および図示しないソース端子部
は、TFTアクティブマトリクス回路10と周辺回路と
を電気的に接続するための端子取出部である。図1
(b)は、図1(a)に示すTFTアクティブマトリク
ス基板1の切断面線I−I′における断面構成を示す断
面図である。図1(b)では、G−S交差部30、TF
T素子部31、画素部32およびゲート端子部33の断
面構成を、説明の便宜上連なって構成されるものと仮定
し並べて示す。
【0048】図1(b)に示すように、TFTアクティ
ブマトリクス基板1には、ガラス基板11上に、ゲート
電極膜12と、ゲート絶縁膜14と、チャネル領域を有
する第1半導体層15と、オーミックコンタクト層であ
る第2半導体層16と、ソース電極およびドレイン電極
となるソース・ドレイン電極膜17と、パッシベーショ
ン膜19とを積層することによってTFT素子部31が
形成され、TFT素子部31を覆うアクリル系樹脂膜2
0の平坦な表面に画素電極22aが形成され、さらにア
クリル系樹脂膜20の表面からTFTアクティブマトリ
クス回路10に達するコンタクトホール22bおよび2
2cが形成される。画素電極22aはコンタクトホール
22bによってTFT素子部31と電気的に接続され
る。またTFTアクティブマトリクス回路10は、ゲー
ト端子部33のコンタクトホール22cおよび図示しな
いソース端子部のコンタクトホールによって周辺回路と
電気的に接続される。図1(a)および図1(b)に示
すように、TFTアクティブマトリクス基板1では、ア
クリル系樹脂膜20を介することによって、ゲート電極
膜12と画素電極22aとを積み重ねて形成し、画素電
極22aとTFT素子部31とを立体的にオーバーラッ
プさせることができるので、高い開口率を得ることがで
きる。このように高い開口率を有するTFTアクティブ
マトリクス基板を用いれば、高輝度の液晶表示装置を得
ることができる。
【0049】図1に示すTFTアクティブマトリクス基
板1の製造方法を説明する。図2〜図16は、TFTア
クティブマトリクス基板1の製造における各工程の状態
を模式的に示す断面図である。図2〜図16では、図1
(b)と同様に、図1(a)の切断面線I−I′におけ
る断面構成のうちのG−S交差部30、TFT素子部3
1、画素部32およびゲート端子部33の断面構成を、
説明の便宜上連なって構成されるものと仮定し並べて示
す。
【0050】図2は、ガラス基板11の一方の表面11
a全体にゲート電極膜12を形成した状態を示す図であ
る。まず、図2に示すように、電気絶縁性基板であるガ
ラス基板11の一方の表面11a全体に、スパッタリン
グ法などによって、クロム(Cr)、アルミニウム(A
l)およびタンタル(Ta)などのうちから選ばれる少
なくとも1つのゲート電極材料で成膜し、金属膜として
ゲート電極膜12を形成する。
【0051】図3は、ゲート電極膜12上に各部で異な
る厚みを有するレジストパターン13を形成した状態を
示す図である。ゲート電極膜12の表面全体にフォトレ
ジストを均一に塗布しレジスト層を形成する。レジスト
層に、1枚目のフォトマスクとしてスリットマスクなど
を用いて露光量を調整することによってハーフトーン露
光を施し、図3に示す各部で異なる厚みを有するレジス
トパターン13を形成する。このように、ハーフトーン
露光を施すことによって、1回のフォトレジスト塗布で
各部で異なる厚みを有するレジストパターンを形成する
ことができる。図3に示すように、レジストパターン1
3は、ゲート端子部33のコンタクトホールが形成され
るべき位置(以下、このような位置を形成予定位置と表
記する)40では厚みd1のレジスト部13aとして形
成され、G−S交差部30、ゲート電極の形成予定位置
であるTFT素子部31およびゲート電極配線34の位
置では厚みd1より薄い厚みd2(d2<d1)のレジ
スト部13bとして形成され、その他の部分には形成さ
れない。
【0052】図4は、レジストパターン13をマスクと
してエッチングを行った後、レジストパターン13全体
にアッシングを施した状態を示す図である。レジストパ
ターン13をマスクとしてエッチングを行い、ゲート電
極膜12をパターニングした後、図4に示すように、レ
ジストパターン13全体をアッシングすることによっ
て、レジスト部13bを除去する。このとき、レジスト
部13aは、前述のようにレジスト部13bの厚みd2
よりも厚い厚みd1(d1>d2)に形成されているの
で、厚みd1と厚みd2との差に相当する厚みd1′
(=d1−d2)のレジスト部13aとして残る。この
ようにして、ゲート電極膜12をパターニングするため
のレジスト層のパターニングと同時に、ゲート端子部3
3のコンタクトホール形成予定位置40にレジスト部1
3aを形成することができる。
【0053】図5は、ゲート絶縁膜14、第1半導体層
15および第2半導体層16の3層、ならびにソース・
ドレイン電極膜17を形成した状態を示す図である。図
5に示すように、ゲート絶縁膜14、第1半導体層15
および第2半導体層16の3層、ならびにソース・ドレ
イン電極膜17を、プラズマCVD法またはスパッタリ
ング法などによって順次積層する。ゲート絶縁膜14、
第1半導体層15および第2半導体層16の3層、なら
びにソース・ドレイン電極膜17は連続して形成され
る。ゲート絶縁膜14は、たとえば窒化シリコン(Si
x)膜などで形成される。第1半導体層15は、たと
えばアモルファスシリコン(a−Si)膜で形成され
る。第2半導体層16は、n型不純物、たとえばリン、
ヒ素およびアンチモンなどの5価の元素を高濃度で混入
させたシリコン(n+−Si)膜で形成される。第2半
導体層16は、第1半導体層15とソース・ドレイン電
極膜17との良好なオーミック接触を得るためのオーミ
ックコンタクト層として形成される。ソース・ドレイン
電極膜17は、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)
およびタンタル(Ta)などのうちから選ばれる少なく
とも1つの金属材料で形成される。
【0054】図6は、ソース・ドレイン電極膜17上に
各部で異なる厚みを有するレジストパターン18を形成
した状態を示す図である。ソース・ドレイン電極膜17
の表面全体にフォトレジストを均一に塗布しレジスト層
を形成した後、2枚目のフォトマスクとしてスリットマ
スクなどを用いて露光量を調整することによってハーフ
トーン露光を施し、1回のフォトレジスト塗布で図6に
示す各部で異なる厚みを有するレジストパターン18を
形成する。レジストパターン18は、G−S交差部3
0、TFT素子部31、図示しないソース端子部および
ソース電極配線35の位置に形成され、画素部32およ
びゲート端子部33には形成されない。図6に示すよう
に、TFT素子部31に形成されるレジストパターン1
8は、コンタクトホール形成予定位置41では厚みt1
のレジスト部18cとして形成され、後述するチャネル
部15aの位置に相当する部分では厚みt3の薄肉部1
8aとして形成され、ソース電極およびドレイン電極の
形成予定位置に相当するその他の部分ではレジスト部1
8cの厚みt1よりも薄くかつ薄肉部18aの厚みt3
よりも厚い厚みt2(t1>t2>t3)のレジスト部
18bとして形成される。また、G−S交差部30およ
びソース電極配線35の位置では、ソース電極およびド
レイン電極の形成予定位置と同様に、厚みt2のレジス
ト部18bとして形成され、図示しないソース端子部の
コンタクトホール形成予定位置では、レジスト部18c
と同様の厚みt1のレジスト部として形成される。
【0055】図7は、TFT素子部31の第1半導体層
15および第2半導体層16を島状にパターニングした
状態を示す図である。レジストパターン18をマスクと
して図7に示すようにエッチングを行い、レジストパタ
ーン18に覆われていないゲート絶縁膜14、第1半導
体層15および第2半導体層16の3層、ならびにソー
ス・ドレイン電極膜17を除去し、TFT素子部31の
第1半導体層15および第2半導体層16を島状にパタ
ーニングする。このとき、G−S交差部30、図示しな
いソース端子部およびソース電極配線35の位置の第1
半導体層15および第2半導体層16の2層も残され
る。
【0056】図8は、アッシングによって薄肉部18a
を除去し、ソース・ドレイン電極膜17を露出させた状
態を示す図である。図8に示すように、アッシングによ
ってレジストパターン18の全体の厚みを減少させ、前
述のチャネル部15aの位置に相当する薄肉部18aを
除去し、ソース・ドレイン電極膜17を露出させる。
【0057】図9は、残存するレジストパターン18を
マスクとしてエッチングを施した状態を示す図である。
残存するレジストパターン18をマスクとしてエッチン
グを行うと図9に示す状態になる。薄肉部18aの除去
された位置では、ソース・ドレイン電極膜17および第
2半導体層16が除去され、ソース電極とドレイン電極
との分離のためのソース・ドレイン電極膜17のパター
ニングが行われる。さらに第1半導体層15も部分的に
エッチングされ、薄肉部18aの除去された位置におけ
る第1半導体層15の厚みを調整するチャネルエッチン
グが行われ、第1半導体層15にチャネル部15aが形
成される。
【0058】図10は、レジスト部18bを除去した状
態を示す図である。図10に示すように、コンタクトホ
ール形成予定位置41および図示しないソース端子部の
コンタクトホール形成予定位置以外の位置に存在するレ
ジスト部18bをアッシングなどによって除去する。こ
れによって、レジストパターン18のうち、コンタクト
ホール形成予定位置41のレジスト部18cと図示しな
いソース端子部のコンタクトホール形成予定位置のレジ
スト部とが残る。
【0059】以上のように本実施形態では、レジストパ
ターン18の各部は、TFT素子部31では、コンタク
トホール形成予定位置41のレジスト部18cの厚みt
1がソース電極およびドレイン電極の形成予定位置のレ
ジスト部18bの厚みt2よりも厚くなる(t1>t
2)ように、またチャネル部形成予定位置の薄肉部18
aの厚みt3が前記厚みt2よりも薄くなる(t3<t
2)ように形成される。次いで、TFT素子部31の島
状パターニング、ソース電極とドレイン電極との分離お
よびチャネルエッチングの後、コンタクトホール形成予
定位置41以外の位置に存在するレジスト部18bを除
去する。このようにして、TFT素子部31の島状パタ
ーニング、ソース電極とドレイン電極との分離およびチ
ャネルエッチングのためのレジスト層のパターニングと
同時に、コンタクトホール形成予定位置41にレジスト
部18cを形成することができる。
【0060】図11は、パッシベーション膜19を形成
した状態を示す図である。図11に示すように、コンタ
クトホール形成予定位置41のレジスト部18cおよび
図示しないソース端子部のコンタクトホール形成予定位
置のレジスト部が残存する基板の表面全体を、スパッタ
リング法などによって窒化シリコン(SiNx)膜など
を成膜して覆い、保護膜であるパッシベーション膜19
を形成する。
【0061】図12は、アクリル系樹脂膜20を形成し
た状態を示す図である。パッシベーション膜19上に、
アクリル系樹脂を塗布し、図12に示す表面が平坦な電
気絶縁層であるアクリル系樹脂膜20を形成し、80〜
100℃の温度でプリベークした後、200〜250℃
の温度で焼成する。アクリル系樹脂膜20は、TFT素
子部31を含むTFTアクティブマトリクス回路10
と、TFTアクティブマトリクス回路10上に形成され
るレジスト部であるコンタクトホール形成予定位置40
のレジスト部13a、コンタクトホール形成予定位置4
1のレジスト部18cおよび図示しないソース端子部の
コンタクトホール形成予定位置のレジスト部とを覆うよ
うに形成される。
【0062】図13は、コンタクトホール形成予定位置
40のレジスト部13aおよびコンタクトホール形成予
定位置41のレジスト部18cを露出させた状態を示す
図である。図13に示すように、アクリル系樹脂膜20
の全面をエッチングし、コンタクトホール形成予定位置
40のレジスト部13aおよびコンタクトホール形成予
定位置41のレジスト部18cを露出させる。このとき
図示しないソース端子部のコンタクトホール形成予定位
置のレジスト部も露出する。
【0063】図14は、貫通孔21aおよび21bを形
成した状態を示す図である。剥離液などを用いて、コン
タクトホール形成予定位置40のレジスト部13aおよ
びコンタクトホール形成予定位置41のレジスト部18
cを除去し、アクリル系樹脂膜20の表面からTFTア
クティブマトリクス回路10に達する図14に示す貫通
孔21aおよび21bを形成する。コンタクトホール形
成予定位置41では、アクリル系樹脂膜20の表面から
ソース・ドレイン電極膜17のうちでソース電極と分離
されたドレイン電極に達する貫通孔21aが形成され、
コンタクトホール形成予定位置40では、アクリル系樹
脂膜20の表面からゲート電極膜12に達する貫通孔2
1bが形成される。このとき同時に図示しないソース端
子部のコンタクトホール形成予定位置においても、レジ
スト部18cと同様のレジスト部が除去され、アクリル
系樹脂膜20の表面からソース・ドレイン電極膜17に
達する貫通孔が形成される。
【0064】図15は、透光性導電膜22を形成した状
態を示す図である。図15に示すように、アクリル系樹
脂膜20の表面全体と、貫通孔21aの表面、すなわち
貫通孔21aに臨むソース・ドレイン電極膜17および
パッシベーション膜19の表面、ならびに貫通孔21b
の表面、すなわち貫通孔21bに臨むゲート電極膜12
およびゲート絶縁膜14の表面とを、スパッタリング法
などによってインジウム−錫酸化物(ITO)などの透
光性導電材料で成膜して覆い、透光性導電膜22を形成
する。このとき同時に図示しないソース端子部の貫通孔
の表面、すなわち貫通孔に臨むソース・ドレイン電極膜
17およびパッシベーション膜19の表面にも透光性導
電膜22が形成される。
【0065】図16は、画素電極22aとコンタクトホ
ール22bおよび22cとを形成した状態を示す図であ
る。透光性導電膜22を3枚目のフォトマスクを用いて
図16に示すようにパターニングし、画素電極22aと
コンタクトホール22bおよび22cとを形成する。画
素電極22aとTFT素子部31とはコンタクトホール
22bによって電気的に接続され、TFTアクティブマ
トリクス回路10と周辺回路とはコンタクトホール22
cによって電気的に接続される。またこのパターニング
では図示しないソース端子部の貫通孔の表面に形成され
る透光性導電膜22も残され、TFTアクティブマトリ
クス回路10と周辺回路とを電気的に接続するコンタク
トホールとなる。以上のようにしてTFTアクティブマ
トリクス基板1を得る。
【0066】以上のように、本実施形態によるTFTア
クティブマトリクス基板1の製造方法では、図3、図6
および図16に示す3つの工程においてフォトマスクを
使用し、合計3枚のフォトマスクを使用するだけでTF
Tアクティブマトリクス基板1を製造することができ
る。
【0067】図17は、本実施形態によるTFTアクテ
ィブマトリクス基板1の製造において、1枚目および2
枚目のフォトマスクとして使用するハーフトーン露光が
可能なフォトマスク100の断面形状と、対応する透過
光量および形成されるレジストパターンの形状とを示す
図である。フォトマスク100は、透光性基板101上
に遮光膜102が形成された構成であり、透過部100
a、遮光部100bおよびメッシュ部100cを備え
る。通常用いられるフォトマスクは、光の透過量、すな
わち透過光量が100%となることを目標に形成される
透過部と、透過光量が0%となることを目標に形成され
る遮光部とを備える。本実施形態において使用するフォ
トマスク100は、通常用いられるフォトマスクと同様
の透過部100aと遮光部100bとに加えて、透過光
量が透過部100aと遮光部100bとの中間となるこ
とを目標に形成されるメッシュ部100cを備える。メ
ッシュ部100cは、たとえば露光に使用する光の分解
能よりも間隔の小さいメッシュパターンまたはスリット
パターンで形成される。このようなフォトマスク100
を用いることによって、各部で厚みの異なるレジストパ
ターンを形成することができる。たとえば、ポジ型のフ
ォトレジストに対してフォトマスク100を用いて露光
すると、透過部100aに対応する部分ではレジスト厚
みが零のレジストパターン200aとなり、遮光部10
0bに対応する部分ではレジスト厚みが最大のレジスト
パターン200bとなり、メッシュ部100cに対応す
る部分では透過光量に比例したレジスト厚みのレジスト
パターン200cおよび200dとなり、各部で異なる
厚みを有するレジストパターン200が形成される。
【0068】図18は、本実施形態によるTFTアクテ
ィブマトリクス基板1の製造方法を、用いるフォトマス
ク毎のステップによって説明するフローチャートであ
る。なお、本実施形態によるTFTアクティブマトリク
ス基板1の製造方法を3枚マスクプロセスと呼ぶ。
【0069】まず、1枚目のステップでは、ゲート電極
膜12のパターニングのためのレジストパターン13を
形成する。このゲート電極膜のパターニングのためのレ
ジストパターンの形成は、前述の図36に示す5枚マス
クプロセスにおいても1枚目のフォトマスクによって行
われるけれども、本実施形態である3枚マスクプロセス
では、前述のハーフトーン露光が可能なフォトマスクを
使用する。
【0070】前述の5枚マスクプロセスでは、2枚目の
フォトマスクによってTFT素子部71の島状パターニ
ングのためのレジストパターン57を形成し、3枚目の
フォトマスクによってソース電極とドレイン電極との分
離およびチャネルエッチングのためのレジストパターン
59を形成する。一方、3枚マスクプロセスにおける2
枚目のステップでは、この5枚マスクプロセスの場合の
2枚目および3枚目のフォトマスクによって行われるレ
ジストパターンの形成を、ハーフトーン露光を利用して
1枚のフォトマスクで行う。すなわち、本実施形態であ
る3枚マスクプロセスでは、2枚目のフォトマスク1枚
によって、TFT素子部31の島状パターニング、ソー
ス電極とドレイン電極との分離およびチャネルエッチン
グのためのレジストパターン18を形成するので、フォ
トマスクの使用枚数を削減することができる。
【0071】また5枚マスクプロセスでは、4枚目のフ
ォトマスクによってコンタクトホールの形成のための感
光性アクリル系樹脂膜61のパターニングを行う。一
方、本実施形態である3枚マスクプロセスでは、TFT
アクティブマトリクス回路10上に形成されるレジスト
部を除去することによってアクリル系樹脂膜20の表面
からTFTアクティブマトリクス回路10に達する貫通
孔を形成し、該貫通孔の表面を透光性導電材料で覆うこ
とによってコンタクトホールを形成する。したがって、
コンタクトホールの形成のためにフォトマスクを使用す
る必要はなく、フォトマスクの使用枚数を削減すること
ができる。
【0072】最後に、3枚マスクプロセスの3枚目のス
テップでは、画素電極膜である透光性導電膜22のパタ
ーニングを行う。この画素電極膜のパターニングは、5
枚マスクプロセスの場合、5枚目のフォトマスクを用い
て行われる。
【0073】以上のように、本実施形態である3枚マス
クプロセスでは、高開口率のTFTアクティブマトリク
ス基板を3枚のフォトマスクを使用するだけで製造する
ことができ、液晶用マトリクス基板の製造工程における
フォトマスクの使用枚数を削減することができる。ま
た、これによって生産性および製造歩留を向上させるこ
とができるので、高開口率の液晶用マトリクス基板を低
い原価で得ることができる。
【0074】以上に述べたように、本実施形態では、ア
クリル系樹脂膜20を表面が平坦になるように形成し、
コンタクトホール形成予定位置40のレジスト部13a
およびコンタクトホール形成予定位置41のレジスト部
18cが露出するまで全面エッチングするけれども、必
ずしも表面が平坦になるように形成し、全面エッチング
する必要はない。ただし、アクリル系樹脂膜20を表面
が平坦になるように形成し、全面エッチングすれば、画
素電極22aを表面が平坦なアクリル系樹脂膜20上に
形成することができるので、表面の平坦性の高いTFT
アクティブマトリクス基板1を得ることができる。この
ように表面の平坦性の高い液晶用マトリクス基板を用い
て液晶表示装置を製造すれば、製造時に行う基板表面の
配向処理を均一に行うことができるので、配向処理の信
頼性を向上させることができる。
【0075】また、本実施形態では、図12〜図16に
示すように、アクリル系樹脂膜20によって、TFT素
子部31を含むTFTアクティブマトリクス回路10
と、TFTアクティブマトリクス回路10上に形成され
るレジスト部であるコンタクトホール形成予定位置40
のレジスト部13aおよびコンタクトホール形成予定位
置41のレジスト部18cとを覆い、アクリル系樹脂膜
20をエッチングしてレジスト部13aおよび18cを
露出させた後、レジスト部13aおよび18cを除去す
ることによって貫通孔21aおよび21bを形成し、ア
クリル系樹脂膜20と貫通孔21aおよび21bの表面
とを透光性導電材料で覆うことによって画素電極22a
とコンタクトホール22bおよび22cとを形成し、フ
ォトマスクを用いることなく、TFT素子部31と画素
電極22aとを電気的に接続する接続部であるコンタク
トホール22bおよびTFTアクティブマトリクス回路
10と周辺回路とを電気的に接続する接続部であるコン
タクトホール22cを形成している。
【0076】このような接続部の形成方法は、TFTア
クティブマトリクス基板に限定されることなく、種々の
電子回路基板の製造にも用いることができ、これによっ
て電子回路基板の製造工程におけるフォトマスクの使用
枚数を削減することができる。また、基板上に形成され
る電子回路とレジスト部とを覆う電気絶縁層は、表面が
平坦になるように形成し、全面エッチングすることが好
ましい。これによって、接続部を介して電気絶縁層に覆
われる電子回路と導通する配線を、表面が平坦な電気絶
縁層上に形成することができるので、基板の表面の平坦
性を高くすることができる。したがって、前記電気絶縁
層上に形成される配線の断線を防ぐとともに、配線形成
後の基板の処理を精度よく行うことができるので、電子
回路基板の製造歩留を向上させることができる。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画素電極
とマトリクス回路とを電気的に接続するコンタクトホー
ルおよびマトリクス回路と周辺回路とを電気的に接続す
るコンタクトホールを形成するためにフォトマスクを用
いる必要はないので、液晶用マトリクス基板の製造工程
におけるフォトマスクの使用枚数を削減することができ
る。
【0078】また本発明によれば、画素電極は表面が平
坦な電気絶縁層上に形成されるので、表面の平坦性の高
い液晶用マトリクス基板を得ることができ、液晶表示装
置の製造時に行う基板表面の配向処理の信頼性を向上さ
せることができる。
【0079】また本発明によれば、3枚のフォトマスク
を使用するだけで、画素電極と薄膜トランジスタアクテ
ィブマトリクス回路とを立体的にオーバーラップさせて
開口率を高めたTFTアクティブマトリクス基板を製造
することができる。
【0080】また本発明によれば、第1の半導体層およ
び第2の半導体層を島状に形成するためと、金属層をパ
ターニングするとともに、第1の半導体層にチャネル領
域を形成するためとのレジスト層のパターニングと同時
に、コンタクトホールを形成するべく予め定められる位
置にレジスト部を形成することができる。
【0081】また本発明によれば、ゲート電極膜をパタ
ーニングするためのレジスト層のパターニングと同時
に、ゲート端子部のコンタクトホールを形成するべく予
め定められる位置にレジスト部を形成することができ
る。
【0082】また本発明によれば、製造工程におけるフ
ォトマスクの使用枚数を削減し、生産性および製造歩留
を向上させることができるので、画素電極とマトリクス
回路とを電気絶縁層を介して立体的にオーバーラップさ
せ、開口率を高めた液晶用マトリクス基板を低い原価で
得ることができる。
【0083】また本発明によれば、電気絶縁層で覆われ
る導電部と電気絶縁層の表面とを導通させるための接続
部は、フォトマスクを用いることなく精度よく形成する
ことができるので、電子回路基板の製造工程におけるフ
ォトマスクの使用枚数を削減することができる。
【0084】また本発明によれば、接続部を介して電気
絶縁層で覆われる導電部と導通する第2の導電部を表面
が平坦な電気絶縁層上に形成し、第2の導電部の断線を
防ぐとともに、第2の導電部の形成後の基板の処理を精
度よく行うことができるので、電子回路基板の製造歩留
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】TFTアクティブマトリクス基板1の概略構成
を示す図である。
【図2】ガラス基板11の一方の表面11a全体にゲー
ト電極膜12を形成した状態を示す図である。
【図3】ゲート電極膜12上に各部で異なる厚みを有す
るレジストパターン13を形成した状態を示す図であ
る。
【図4】レジストパターン13をマスクとしてエッチン
グを行った後、レジストパターン13全体にアッシング
を施した状態を示す図である。
【図5】ゲート絶縁膜14、第1半導体層15および第
2半導体層16の3層、ならびにソース・ドレイン電極
膜17を形成した状態を示す図である。
【図6】ソース・ドレイン電極膜17上に各部で異なる
厚みを有するレジストパターン18を形成した状態を示
す図である。
【図7】TFT素子部31の第1半導体層15および第
2半導体層16を島状にパターニングした状態を示す図
である。
【図8】アッシングによって薄肉部18aを除去し、ソ
ース・ドレイン電極膜17を露出させた状態を示す図で
ある。
【図9】残存するレジストパターン18をマスクとして
エッチングを施した状態を示す図である。
【図10】レジスト部18bを除去した状態を示す図で
ある。
【図11】パッシベーション膜19を形成した状態を示
す図である。
【図12】アクリル系樹脂膜20を形成した状態を示す
図である。
【図13】コンタクトホール形成予定位置40のレジス
ト部13aおよびコンタクトホール形成予定位置41の
レジスト部18cを露出させた状態を示す図である。
【図14】貫通孔21aおよび21bを形成した状態を
示す図である。
【図15】透光性導電膜22を形成した状態を示す図で
ある。
【図16】画素電極22aとコンタクトホール22bお
よび22cとを形成した状態を示す図である。
【図17】本実施形態によるTFTアクティブマトリク
ス基板1の製造において、1枚目および2枚目のフォト
マスクとして使用するハーフトーン露光が可能なフォト
マスク100の断面形状と、対応する透過光量および形
成されるレジストパターンの形状とを示す図である。
【図18】本実施形態によるTFTアクティブマトリク
ス基板1の製造方法を、用いるフォトマスク毎のステッ
プによって説明するフローチャートである。
【図19】従来技術によって得られる高開口率のTFT
アクティブマトリクス基板の一例を示す図である。
【図20】ガラス基板51の一方の表面51a全体にゲ
ート電極膜52を形成した状態を示す図である。
【図21】ゲート電極膜52上にレジストパターン53
を形成した状態を示す図である。
【図22】ゲート電極膜52をパターニングした状態を
示す図である。
【図23】ゲート絶縁膜54、第1半導体層55および
第2半導体層56の3層を形成した状態を示す図であ
る。
【図24】第2半導体層56上にレジストパターン57
を形成した状態を示す図である。
【図25】TFT素子部71の第1半導体層55および
第2半導体層56の2層を島状にパターニングした状態
を示す図である。
【図26】ソース・ドレイン電極膜58を形成した状態
を示す図である。
【図27】ソース・ドレイン電極膜58上にレジストパ
ターン59を形成した状態を示す図である。
【図28】レジストパターン59をマスクとしてエッチ
ングを施した状態を示す図である。
【図29】レジストパターン59を除去した状態を示す
図である。
【図30】パッシベーション膜60を形成した状態を示
す図である。
【図31】パッシベーション膜60上に感光性アクリル
系樹脂膜61を形成した状態を示す図である。
【図32】感光性アクリル系樹脂膜61をパターニング
した状態を示す図である。
【図33】パターニングした感光性アクリル系樹脂膜6
1をマスクとしてエッチングを施した状態を示す図であ
る。
【図34】透光性導電膜64を形成した状態を示す図で
ある。
【図35】画素電極64aとコンタクトホール64bお
よび64cとを形成した状態を示す図である。
【図36】図20〜図35に示すTFTアクティブマト
リクス基板5の製造方法を、用いるフォトマスク毎のス
テップによって説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 TFTアクティブマトリクス基板 10 TFTアクティブマトリクス回路 11 ガラス基板 12 ゲート電極膜 13,18 レジストパターン 13a,13b,18b,18c レジスト部 14 ゲート絶縁膜 15 第1半導体層 15a チャネル部 16 第2半導体層 17 ソース・ドレイン電極膜 18a 薄肉部 19 パッシベーション膜 20 アクリル系樹脂膜 21a,21b 貫通孔 22 透光性導電膜 22a 画素電極 22b,22c コンタクトホール 30 G−S交差部 31 TFT素子部 32 画素部 33 ゲート端子部 34 ゲート電極配線 35 ソース電極配線 40,41 コンタクトホール形成予定位置 100 フォトマスク 101 透光性基板 102 遮光膜 100a 透過部 100b 遮光部 100c メッシュ部 200,200a,200b,200c,200d レ
ジストパターン
フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA17 GA25 GA29 GA34 GA40 JA24 JB58 KB22 KB25 MA13 NA07 NA15 NA19 NA27 NA29 5F110 AA16 BB01 CC07 DD02 EE03 EE04 EE37 EE44 FF03 FF28 FF30 GG02 GG15 GG43 GG45 HK03 HK04 HK09 HK16 HK21 HK25 HK33 HK35 HL07 HL23 HM17 HM18 NN03 NN24 NN27 NN34 NN36 QQ01 QQ02 QQ05 QQ19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性基板上に液晶セルを形成する
    ためのマトリクス回路を形成する工程と、 前記マトリクス回路上の予め定められる位置にレジスト
    部を形成する工程と、 前記マトリクス回路と前記レジスト部とを覆うように電
    気絶縁層を形成する工程と、 前記電気絶縁層をエッチングし、前記レジスト部を露出
    させる工程と、 前記レジスト部を除去し、前記電気絶縁層の表面から前
    記マトリクス回路に達する貫通孔を形成する工程と、 前記電気絶縁層および前記貫通孔の表面を導電材料で覆
    い、画素電極とコンタクトホールとを形成する工程とを
    含むことを特徴とする液晶用マトリクス基板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記マトリクス回路と前記レジスト部と
    を覆うように電気絶縁層を形成する工程は、 前記電気絶縁層を、表面が平坦になるように形成する工
    程であり、 前記電気絶縁層をエッチングし、前記レジスト部を露出
    させる工程は、 前記電気絶縁層を、前記レジスト部が露出するまで、全
    面エッチングする工程であることを特徴とする請求項1
    記載の液晶用マトリクス基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記マトリクス回路は、複数の薄膜トラ
    ンジスタを含む薄膜トランジスタアクティブマトリクス
    回路であり、 前記薄膜トランジスタアクティブマトリクス回路を形成
    する工程は、 前記電気絶縁性基板上にゲート電極材料で成膜してゲー
    ト電極膜を形成する工程と、 前記ゲート電極膜の表面にレジスト層を形成し、該レジ
    スト層に露光量を調整することによってハーフトーン露
    光を施す工程と、 前記ゲート電極膜をパターニングする工程と、 前記ハーフトーン露光によって形成されるゲート電極膜
    上のレジスト部のうち、ゲート端子部のコンタクトホー
    ルを形成するべく予め定められる位置以外の位置に存在
    するレジスト部を除去する工程と、 ゲート絶縁膜、チャネル領域となる第1の半導体層、オ
    ーミックコンタクト層となる第2の半導体層、ならびに
    ソース電極およびドレイン電極となる金属層を順次積層
    する工程と、 前記金属層の表面にレジスト層を形成し、該レジスト層
    に露光量を調整することによってハーフトーン露光を施
    す工程と、 前記第1の半導体層および第2の半導体層をエッチング
    によって島状に形成する工程と、 前記金属層をパターニングするとともに、前記第1の半
    導体層にチャネル領域を形成する工程と、 前記ハーフトーン露光によって形成される金属層上のレ
    ジスト部のうち、コンタクトホールを形成するべく予め
    定められる位置以外の位置に存在するレジスト部を除去
    する工程と、 パッシベーション膜を成膜して覆う工程とを含むことを
    特徴とする請求項1または2記載の液晶用マトリクス基
    板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記金属層の表面にレジスト層を形成
    し、該レジスト層に露光量を調整することによってハー
    フトーン露光を施す工程は、 コンタクトホールを形成するべく予め定められる位置に
    形成されるレジスト部の厚みt1は、ソース電極および
    ドレイン電極を形成するべく予め定められる位置に形成
    されるレジスト部の厚みt2よりも厚くなる(t1>t
    2)ように、また前記レジスト部の厚みt2は、チャネ
    ル領域を形成するべく予め定められる位置に形成される
    レジスト部の厚みt3よりも厚くなる(t2>t3)よ
    うにハーフトーン露光を施す工程であることを特徴とす
    る請求項3記載の液晶用マトリクス基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ゲート電極膜の表面にレジスト層を
    形成し、該レジスト層に露光量を調整することによって
    ハーフトーン露光を施す工程は、 ゲート端子部のコンタクトホールを形成するべく予め定
    められる位置に形成されるレジスト部の厚みd1は、ゲ
    ート電極を形成するべく予め定められる位置に形成され
    るレジスト部の厚みd2よりも厚くなる(d1>d2)
    ようにハーフトーン露光を施す工程であることを特徴と
    する請求項3または4記載の液晶用マトリクス基板の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の液晶用
    マトリクス基板の製造方法によって製造されることを特
    徴とする液晶用マトリクス基板。
  7. 【請求項7】 基板上に導電部を形成する工程と、 前記導電部上の予め定められる位置にレジスト部を形成
    する工程と、 前記導電部と前記レジスト部とを覆うように電気絶縁層
    を形成する工程と、 前記電気絶縁層をエッチングし、前記レジスト部を露出
    させる工程と、 前記レジスト部を除去し、前記電気絶縁層の表面から前
    記導電部に達する貫通孔を形成する工程と、 前記貫通孔の表面を導電材料で覆う工程とを含むことを
    特徴とする電子回路基板の接続部形成方法。
  8. 【請求項8】 前記導電部と前記レジスト部とを覆うよ
    うに電気絶縁層を形成する工程は、 前記電気絶縁層を、表面が平坦になるように形成する工
    程であり、 前記電気絶縁層をエッチングし、前記レジスト部を露出
    させる工程は、 前記電気絶縁層を、前記レジスト部が露出するまで、全
    面エッチングする工程であることを特徴とする請求項7
    記載の電子回路基板の接続部形成方法。
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