JP2003344633A - 光回折構造による隠しパターン及びその作製方法 - Google Patents

光回折構造による隠しパターン及びその作製方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】偽造防止効果が大で、目視手段による判別が極
めて困難な隠しパターンを提供する。 【解決手段】前記課題の目的を達成するために、回折格
子により形成された全体領域が判別可能な複数の部分領
域に分割され、前記部分領域の中の、少なくとも1個の
領域が判別不可能な2つのパターンで構成され、前記2
つのパターンはそれぞれが互いに平行に配列された微細
な縞で構成されている光回折構造による隠しパターンを
提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通常の視認状態で
判別が困難な光回折構造による隠しパターン及びその作
製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーコピー機による高額紙幣や
商品券の偽造事件が頻発している。そのために、高額紙
幣や商品券は、デザインの一部にカラーコピー機のセン
サーでは読み取ることができない小さな網点や細線を、
同じ反射濃度でデザインされた絵柄の中に組み込んでい
る。その結果、これらの高額紙幣や商品券をカラーコピ
ー機によって複写しようとすると、コピー機のスキャナ
ーが小さな網点や細線を読み落とし、その部分が白く抜
けることでコピー品であると判別している。
【0003】また、印刷物のデザインの一部に光り輝く
金属部分を設けることによりコピー品を判別する方法も
実施されている。このような金属部分は、入射光を10
0%反射するためにコピー機はこの部分を黒に再現す
る。実施例として、例えば、紙の表層に金糸を縫い付
け、コピー牽制を行っている。
【0004】その他、透明な樹脂で複製した光回折構造
体の凹凸面に金属蒸着処理をして、印刷エリアの一部に
熱転写し、複写機によるコピーを牽制している。この光
回折構造体は、金属表面の反射効果でコピーによる不正
を牽制しようとする一方で、熱転写された印刷物そのも
のの偽造を防止する手段として利用されている。光回折
構造体は、高度な製造技術を必要とするために、金券類
の偽造防止手段としてしばしば使用される。しかし、製
造技術の向上によって、一見して本物に近い光回折構造
体を製造することができるようになってきた。このよう
な偽造品をチェックするために、光回折構造体の中に判
別困難な隠しパターンを組み込んで真偽判別の手段とし
て使用する技術が開示されているが、見る角度によって
隠しパターンが微かに判別されてしまうという課題があ
った。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】本発明は、このような
課題に鑑みてなされたもので、偽造防止効果が大で、目
視手段による判別が極めて困難な隠しパターン及びその
作製方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題の目的を達成す
るために、本発明の光回折構造による隠しパターンの請
求項1に記載の発明は、回折格子により形成された全体
領域が判別可能な複数の部分領域に分割され、前記部分
領域の中の、少なくとも1個の領域が判別不可能な2つ
のパターンで構成され、前記2つのパターンはそれぞれ
が互いに平行に配列された微細な縞で構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、微細な縞は、対を成す2本の帯
の集合体で、前記2本の帯の、一方の帯に形成された回
折格子は、他方の帯に形成された回折格子と、ピッチ、
回折角度の少なくとも1つが異なっていることを特徴と
するものである。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、縞の密度は、5縞/mm以上で
あることを特徴とするものである。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜3に記載の発明において、2つのパターンは、第1の
パターンと第2のパターンで構成され、前記第1のパタ
ーンに前記第2のパターンが組み込まれた状態で、各パ
ターンを構成する縞が90度の角度を成すことを特徴と
するものである。
【0010】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
〜4何れかに記載の発明において、回折格子による全体
領域が正しい観察状態に置かれたときに、前記第1のパ
ターンの縞が観察者の左右の目を結ぶ線に対し45度の
角度に、前記第2のパターンの縞が135度の角度に配
置されていることを特徴とするものである。
【0011】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の発明において、第2のパターンは、パターンを
構成する縞の周期に対して半周期ずれた周期の縞で縁取
りされていることを特徴とするものである。
【0012】また、請求項7に記載の光回折構造による
隠しパターンの作製方法は、請求項1〜3に記載の光回
折構造による隠しパターンを請求項4〜6に記載のパタ
ーンとすることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の光回
折構造による隠しパターンについて説明する。図1は、
本発明の隠しパターンを有する光回折構造を転写した印
刷物の一例について説明するための図、図2は、隠しパ
ターンが組み込まれた部分領域の拡大図、図3は、対を
成す2本の帯の集合体について説明するための図、図4
は、縞の密度について説明するための図、図5は、帯に
形成された回折格子の一例について説明するための図、
図6は、隠しパターンが組み込まれた光回折構造体全体
領域の拡大図で、隠しパターンの組み込み角度が異なる
一例について説明するための図、である。
【0014】偽造又は、コピーを牽制するために隠しパ
ターンを内包する光回折構造(3)が印刷物4の所定の
位置に形成されている。形成の方法は、凹凸が形成され
た極めて薄い樹脂が熱によって所定の大きさに溶断され
て熱再活性型の接着剤によって紙などの印刷物上に形成
されている。希には、ベースフィルムの上に光回折構造
を形成した状態で所定の大きさに打ち抜かれ、ベースフ
ィルムと一緒に粘着材または、接着剤によって印刷物上
に形成される。
【0015】前記光回折構造体が形成された印刷物は、
偽造、または、複写されては困るものが多く、例えば、
紙幣、商品券、入場券、ギフト券、手形、小切手などが
その対象になる。また、印刷自体にも特殊な技術を持ち
合わせていないと複製できない手法が盛り込まれてお
り、偽造、複写による悪用に対して2重にプロテクトさ
れている。
【0016】図1において、印刷物5の右下に光回折構
造による全体領域4が形成されている。光回折構造によ
る全体領域4は、部分領域3とその他の部分領域からな
っており、隠しパターン領域である部分領域3は、第2
のパターン2と、その背景の第1のパターン1で構成さ
れている。紙幣などの場合は、中央に配置された部分領
域に歴史的に高名な指導者や、文化功労者の顔画像や、
国を象徴する建物や、遺跡などがデザインされている。
【0017】図1の実施の形態では、第2のパターン2
として、アルファベットの“H”が隠しパターンとして
組み込まれている。この第2のパターン2は、通常の視
認状態では判別不可能に組み込まれており、特殊な確認
パターンによらないと確認することはできない。したが
って、第2のパターン2、即ち、隠しパターンは、複製
することは極めて困難な状態で第1のパターン中に組み
込まれている。このような隠しパターンが実用状態で使
用される場合は、単純な第1のパターン1の中に第2の
パターン2を組み込んで使用すると、全体領域が偽造牽
制手段であることが明確であるため、ホログラム等、何
らかのデザインを全体領域の中に部分領域として設け、
調和させる形態で第1のパターン1の領域を設け、第2
のパターン2を組み込む場合が多い。
【0018】図2を参照して、第1のパターンおよび第
2のパターンからなる隠しパターンについて説明する。
隠し効果を発現する部分領域3を形成する第1のパター
ン1、及び、第2のパターン2は、光回折構造体で形成
された複数の微細な縞によって構成されている。図1に
おいて印刷物5の下端を水平状態に置いた場合に隠し効
果を発現する部分領域3は、図2のような状態で視認さ
れる。即ち、視認手段の左右の目を結ぶ線と平行な線
(以下水平線という。)13に対して、第1のパターン
を構成する縞の成す角度11が、45度になるように、
また、隠しパターンである第2のパターンが成す角度1
2が、135度になるように組み込まれる。上記水平線
13に対して、第1のパターンを構成する縞の成す角度
11を45度、第2のパターンが成す角度12を135
度としたが、第1のパターンと第2のパターンの角度を
入れ替えて、第1のパターンを構成する縞の成す角度1
1を135度、第2のパターンが成す角度12を45度
としてもよい。また、45度、135度の角度は、プラ
スマイナス5度程度変っても隠し効果は変らない。
【0019】前述の説明で、第1のパターン1と第2の
パターン2は、それぞれを構成する縞が90度になるよ
うに組み込まれていることがわかるが、隠し効果が変ら
ない許容角度を含めた場合90度プラスマイナス10度
の範囲内で組み込めば良いことがわかる。参考のため
に、図6に第1のパターン10、第2のパターン20の
組み込み角度をそれぞれ水平線に対して90度、180
度とした場合について図示しているが、図2に示す角度
に比較すると第2のパターン20の隠し効果は低い。ま
た、図示していないが第2のパターンの周囲を、パター
ンを構成する縞の周期に対して半周期ずれた周期の縞で
縁取りすることによって、隠しパターンを確認具で判別
する際に、隠しパターンをより鮮明に視認することがで
きる。
【0020】次に、図3を参照して縞の構成について説
明する。縞(1対の帯)300は、光回折構造が形成さ
れた2つの帯(帯100と、帯200)で構成されてい
る。帯200は、帯100に対し、回折角度、ピッチの
少なくとも1つが異なった回折格子で形成されている。
例えば、図3では、帯100は、回折格子の回折角度が
右下がりで形成され、帯200は回折格子の回折角度が
右上がりで形成されている。このように、異なった回折
角度、または、ピッチで形成された回折格子の2本の帯
が対を成して縞を形成し、光回折構造を形作り、第1の
パターン、第2のパターンを形成している。
【0021】前述の縞を構成する帯の密度は、隠し効果
を高めるために図4に示すように、1対の帯、即ち縞3
00の本数を1mmの中に5本以上とすることが好まし
いことが発明者の実験で判明した。縞の本数を細かくす
る目的は、隠しパターンを視認し難くするため、また、
第1のパターンの精細度を高めるため、また、確認パタ
ーンによる確認を容易にするためである。上限本数に関
しては、回折格子を構成する構成単位の幅、長さなどの
関連もあり、発明者は特に限定していない。
【0022】図5を参照して、回折格子で構成された縞
について説明する。縞を構成する帯100のA部を拡大
すると、図5の右側の図のようになっていて、回折格子
の構成単位1000が帯100の内側に複数個形成され
いる。これらの構成単位は、1つに帯に対しては同じ回
折角度、同じピッチで規則的に配置されている。例え
ば、帯100、帯200は、形成されている回折格子の
構成単位のピッチは同様であっても、帯100の場合
は、帯の長さ方向に対してα(14)の角度で配列され
ているのに対し、帯200は帯の長さ方向に対してβの
角度で配列されている(図示せず)。
【0023】前述のように、帯100と、帯200に対
し構成単位1000の形成角度(回折角度)を変える方
法と、ピッチを変える方法がある。例えば、帯200に
形成する構成単位が、図5に示す回折角度と同様な角度
であっても、一定の長さに対して形成される構成単位の
数を変え、帯100と異なるものとし、帯100と、帯
200を連接させることによっても第2のパターンの隠
し効果を高めることができる。回折格子の構成単位のピ
ッチ、または、回折角度の設定の例として、例えば、帯
100に対して、構成単位1000のピッチをaとし、
回折角度をαとする。一方、帯200に対しては、構成
単位1000のピッチをbとし、回折角度をαとする。
前記とは逆に、帯100に対して、構成単位1000の
ピッチをaとし、回折角度をαとする。一方、帯200
に対しては、構成単位1000のピッチをaとし、回折
角度をβとする。このように回折格子(構成単位)の回
折角度、ピッチの2つの要素を変化させて縞を形成する
場合は、要素の何れか1つを同一にし、もう一方の要素
を変化させる。2つの要素をそれぞれ変化させた組み合
わせによっても相当の効果を得ることができる。
【0024】このように回折格子を形成した帯によって
縞を作成し、縞の集合体によって第1のパターン、第2
のパターンを作製して、第1パターン、第2パターンの
縞が直角に交差するように両者を組み込み、各縞から反
射される色彩に差異を付けることによって、光回折構造
で構成した隠しパターンを通常の目視手段では判別困難
な隠しパターとし、特殊な確認パターンを使用すること
によってのみ明確に判別できるようにすることが可能に
なる。
【0025】図6は、図2の説明でも触れたように、縞
同士が直角に交差するように第1パターン10、第2パ
ターン20を組み込み、全体領域に対し、第2のパター
ン20を構成する縞が成す角120が水平線130と平
行に、第1のパターン10を構成する縞が成す角110
が水平線130と直角になるように組み込んだ場合であ
る。図6に示す角度で隠しパターン(第2のパターン2
0)を組み込んでも隠し効果は得られるが、このような
組み込み角度では、光源に対して観察者が視認し易い位
置に立つことにより、光回折構造から反射された光がコ
ントラストを増幅し、その結果図2に示す組み込み角度
に比較した場合若干隠しパターンが見え易くなる。
【0026】(実施例)薄く金属を蒸着したガラス板に
直径4ミクロンの電子ビームを照射してガラスの1カッ
ト面に対して45度の角度に、12μ×24μの大きさ
の回折格子による構成単位を形成する。構成単位の形成
密度は、3列/帯とし、帯の縦方向に0.5構成単位の
ピッチで形成した。連接する側の帯には、回折角度を替
えて形成し、2つの帯を交互に形成した。結果として縞
の密度を、7縞/mmとなるように設定した。マスキン
グパターンによって第1のパターンと第2のパターンを
作製し、デザイン化された全体の回折格子の絵柄の中に
一部として組み込み、原版を作製した。この原版から複
版を作製し、ベースフィルム上に塗布された透明なアク
リル製の樹脂の表面に凹凸を再生し光回折構造体を作製
した。光回折構造体が複製されたベースフィルム上の透
明樹脂に、黄色の着色剤を塗布し、その上に、真空蒸着
法によりアルミニウムの薄幕を形成、その上に感熱接着
剤を塗布した。表面に線画が印刷された上質紙のギフト
券のサンプルに、前記ベースフィルム上に形成された光
回折構造体を摂氏160度に加熱した金属板によって熱
転写した。ギフト券のデザインが正しく見える位置で、
光回折構造体を観察し、隠し絵柄である第2のパターン
を視認した結果、通常の目視手段では判別することがで
きなかった。
【0027】
【発明の効果】本発明の光回折構造体の隠しパターンに
より、以下に記載の効果を奏することができる。 1)請求項1に記載の発明のごとく、第1のパターン領
域に第2のパターンが判別困難に組み込まれてなる光回
折構造体において、第1のパターン及び第2のパターン
を、互いに平行に配列された微細な縞によって構成し、
縞を回折格子により形成することで、同じく回折格子に
より形成された偽造牽制手段との合成が容易となり、ま
た隠しパターンの存在を判別困難にすることが可能とな
る。また、隠しパターンを構成する部分領域3以外の領
域も回折格子でデザインし、纏まった図柄とすることに
よってセキュリティ性を高めることが出きる。 2)請求項2に記載の発明のごとく、2本の帯で1本の
縞を形成し、前記2本の帯を構成するそれぞれの回折格
子のピッチ・回折角度のいずれかを変えることで、2本
の縞の色彩に差異をつけ、通常の視認状態では隠しパタ
ーンの確認を困難にすることが可能となる。 3)請求項3に記載の発明のごとく、2本の帯が連接さ
れた縞の本数を5本/mm以上とすれば、縞を構成する
回折格子による帯の太さは100μm以下となり、それ
ぞれの縞に、請求項2に記載の発明によって色彩に差を
つけても、1本あたりの帯、縞の太さが微細であるた
め、通常の視認状態では一様な回折画像のように見え、
隠しパターンの存在をより確認困難にすることができ
る。 4)請求項4に記載の発明のごとく、第1のパターンの
縞と、第2のパターンの縞のなす角度を90度とすれ
ば、確認パターンによって生成される第1のパターン
と、第2のパターンとのモアレの差異が容易に確認で
き、真偽の判別を行う際の利便性が著しく向上する。 5)請求項5に記載の発明のごとく、第1のパターン領
域に第2のパターンが組み込まれた状態で第1のパター
ンと、第2のパターンの縞が成す角度を45度、135
度とすることによって、第2パターンの隠し効果を高め
ると共に、確認パターンによる確認が容易となる。 6)請求項6に記載の発明のごとく、第2のパターンが
パターンを構成する縞の周期に対して半周期ずれた周期
の縞で縁取りされることによって、隠しパターン判別の
際の鮮明度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の隠しパターンを有する光回折構造を転
写した印刷物の一例について説明するための図
【図2】隠しパターンが組み込まれた部分領域の拡大図
【図3】対を成す2本の帯の集合体について説明するた
めの図
【図4】縞を構成する帯の密度について説明するための
【図5】帯に形成された回折格子の一例について説明す
るための図
【図6】隠しパターンが組み込まれた光回折構造体全体
領域の拡大図で、隠しパターンの組み込み角度が異なる
一例について説明するための図
【符号の説明】
1、10 第1のパターン 2、20 第2のパターン 3 光回折構造の部分領域 4 光回折構造の全体領域 5 印刷物 11、110 第1のパターンの組み込み角度 12、120 第2のパターンの組み込み角度 13、130 視認手段の左右の目を結ぶ線と平行な線 14 回折格子形成角度(α)を示す線 100、200 帯 300 1対の帯(縞) 1000 回折格子(構成単位)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回折格子により形成された全体領域が判別
    可能な複数の部分領域に分割され、前記部分領域の中
    の、少なくとも1個の領域が判別不可能な2つのパター
    ンで構成され、前記2つのパターンはそれぞれが互いに
    平行に配列された微細な縞で構成されていることを特徴
    とする光回折構造による隠しパターン。
  2. 【請求項2】前記微細な縞は、対を成す2本の帯の集合
    体で、前記2本の帯の、一方の帯に形成された回折格子
    は、他方の帯に形成された回折格子と、ピッチ、回折角
    度の少なくとも1つが異なっていることを特徴とする請
    求項1に記載の光回折構造による隠しパターン。
  3. 【請求項3】前記縞の密度は、5縞/mm以上であるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の光回折構造による隠し
    パターン。
  4. 【請求項4】前記2つのパターンは、第1のパターンと
    第2のパターンで構成され、前記第1のパターンに前記
    第2のパターンが組み込まれた状態で、各パターンを構
    成する縞が90度の角度を成すことを特徴とする請求項
    1〜3に記載の光回折構造による隠しパターン。
  5. 【請求項5】前記回折格子による全体領域が正しい観察
    状態に置かれたときに、前記第1のパターンの縞が観察
    者の左右の目を結ぶ線に対し45度の角度に、前記第2
    のパターンの縞が135度の角度に配置されていること
    を特徴とする請求項1〜4何れかに記載の光回折構造に
    よる隠しパターン。
  6. 【請求項6】前記第2のパターンは、パターンを構成す
    る縞の周期に対して半周期ずれた周期の縞で縁取りされ
    ていることを特徴とする請求項5に記載の光回折構造に
    よる隠しパターン。
  7. 【請求項7】請求項1〜3に記載の光回折構造による隠
    しパターンを請求項4〜6に記載のパターンとすること
    を特徴とする光回折構造による隠しパターンの作製方
    法。
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