JP3449690B2 - 偽造防止用表示体とその製法 - Google Patents

偽造防止用表示体とその製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は偽造防止用表示物
とその製法に関するものであり、とくに観察する視線の
方向によって、表示面が色彩的に変化する表示物とその
製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における印刷物などの偽造防止技術
としては、印刷物を肉眼で見た段階で、その真偽が判
別できるレリーフ形状と印刷万線の組み合わせによって
現れる潜像によるもの(たとえば特開平5−33990
0号公報)や、パール光沢インキ、金属粉を顔料に混
合した金属光沢インキを用いた印刷物、印刷物を複写
した段階で初めて潜像が出現するようにしたもの、たと
えば網点の解像度の差異を利用して、低解像度の網点が
複写時に消失することにより、潜像である警告文書など
を出現させる方法(特公昭58ー47708号)や、
印刷物を複写した段階で初めて色変化が出現するメタメ
リック印刷法(特公昭54−118822号)などがあ
る。そしてまた印刷物およびその複写物の双方で真偽
判別の可能な技術としては、ホログラムや回析格子など
のいわゆるOVD(Optical Variable Device )があ
る。
【0003】ここで前記の潜像模様や、のパール光
沢インキ、金属光沢顔料インキなどは、その印刷物を肉
眼で見た段階で潜像や色彩変化が確認でき、その真偽が
判明できるという利点があるが、それは複写機による複
写防止機能は具備していないという欠点がある。また一
方、前記の解像度の異なる網点を組み合わせて画像を
形成し、低解像度の網点が複写時に消失することを利用
して警告文などを出現させる手段や、前記のメタメリ
ズムを応用した色変化を出現させる手段は、印刷物その
ものを観察した段階では、真偽判定が不可能であるとい
う欠点を有する。さらにまた、の印刷物及び複写物両
方で画像が変化するOVDを貼り付ける方法は、印刷手
段に比べて単価が高いのと、印刷工程の後、それを貼り
付ける工程が必要なため、いきおい製造コストが高くな
るという欠点がある。
【0004】なお前記のパール光沢インキを用いた印
刷による真偽判別を行う技術は、このインキが非常に高
価であるという欠点を有している。またさらに有色イ
ンキで形成した画像の一部に金粉や銀粉を混入したイン
キで重ね刷りをして、金属光沢のある領域と金属光沢の
ない領域を構成し、両者の反射率の差異によって真偽判
別を行う技術は、基材となる印刷用紙へのインキの浸透
によって、用紙表面の凹凸がインキ本来の反射率を低下
させる傾向にあり、それは結果として十分な金属光沢を
得られないことがあった。そして前記のOVDに代表
されるように、薄い銀箔を用いて大きな複写防止機能を
得ているように、銀光沢が複写機に対して有効であるこ
とは公知のことである。しかしながら、オフセット印刷
方式や、凸版印刷方式によって、銀インキを使用して、
OVDに代表されるような大きな複写防止機能を得るこ
とは、用紙表面にインキ皮膜の十分な厚さが得られない
ため、複写光の反射率が低く困難であった。
【0005】ここで特開平10−81055号の「複
写防止媒体」として、基材上に反射率に差のある第1の
光反射部と、第2の光反射部を形成したものが開示され
ているが、これは各光反射部領域を毛抜き合わせで印刷
したものであって、その刷り合わせ精度には厳格な技術
を要し、各領域の位置を合わせることが難しいという点
が問題である。また偽造防止は複写物に限られ、当初の
印刷物そのものでは偽造判別はできないものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記従来
の技術において述べた未解決な点を克服して、表示体た
とえば印刷物及びその複写物双方において、それぞれ画
像が変化することにより真偽判別が可能となり、一段と
すぐれた偽造防止機能に役立つ技術を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】シート状または帯状の支
持体の凹凸表面に金属光沢領域が設けられると共に、そ
の金属光沢領域の少なくとも一部に、前記金属光沢領域
同一・同質および/または異質の他の金属光沢領域が
インキにより積層して形成された偽造防止用表示体であ
って、支持体の凹凸表面に形成された金属光沢領域が支
持体表面の凹凸によって入射光に対して乱反射を示し、
その金属光沢領域の上面に積層した他の金属光沢領域が
平坦面によって入射光に対して正反射を示すことを特徴
とする偽造防止用表示体、シート状または帯状の支持体
凹凸表面に金属光沢領域を形成する工程と、前記金属
光沢領域の少なくとも一部に、前記金属光沢領域と同一
・同質および/または異質の他の金属光沢領域をインキ
により積層して形成する工 程からなり、支持体の凹凸表
面に形成される金属光沢領域が支持体表面の凹凸によっ
て入射光に対して乱反射を示し、その金属光沢領域の上
面に積層される他の金属光沢領域が平坦面によって入射
光に対して正反射を示すようになされることを特徴とす
る偽造防止用表示体の製法、シート状または帯状の支持
体の凹凸表面に印刷手段により金属光沢領域が設けられ
ると共に、その金属光沢領域の少なくとも一部に、前記
金属光沢領域と同一・同質および/または異質の他の
属光沢領域が印刷手段により積層して形成された偽造防
止用印刷物であって、支持体の凹凸表面に形成された金
属光沢領域が支持体表面の凹凸によって入射光に対して
乱反射を示し、その金属光沢領域の上面に積層した他の
金属光沢領域が平坦面によって入射光に対して正反射を
示すことを特徴とする偽造防止用印刷物、積層して形成
された金属光沢領域の平坦面上の一部に、前記金属光沢
領域と同一・同質および/または異質の他の金属光沢領
によって粗面化した領域を設けたことを特徴とする前
記記載の偽造防止用表示体、積層して形成された金属光
沢領域の平坦面上の一部に、前記金属光沢領域と同一・
同質および/または異質の他の金属光沢領域によって粗
面化した領域を形成する工程を有することを特徴とする
前記記載の偽造防止用表示体の製法、積層して形成され
た金属光沢領域の平坦面上の一部に、前記金属光沢領域
同一・同質および/または異質の他の金属光沢領域に
よって粗面化した領域を設けたことを特徴とする前記記
載の偽造防止用印刷物、平滑面を有するシート状または
帯状の支持体表面に、網点、細線などによって粗面化す
る金属光沢領域がインキによって設けられると共に、そ
の金属光沢領域の少なくとも一部に、前記金属光沢領域
同一・同質および/または異質の他の金属光沢領域が
インキにより積層して形成された偽造防止用印刷物であ
って、前記網点、細線などによって粗面化した金属光沢
領域が凹凸によって入射光に対して乱反射を示し、また
前記粗面化した金属光沢領域の上面に積層した他の金属
光沢領域が平坦面によって入射光に対して正反射を示す
ことを特徴とする偽造防止用印刷物、および帯状の支持
体の凹凸表面に金属光沢領域がインキによって設けられ
ると共に、その金属光沢領域の少なくとも一部に、前記
金属光沢領域と同一・同質および/または異質の他の
属光沢領域がインキによって積層形成されたスレッドを
有する有価証券類であって、支持体の凹凸表面に形成さ
れた金属光沢 領域が支持体表面の凹凸よって入射光に対
して乱反射を示し、その金属光沢領域の上面に積層され
た他の金属光沢領域が平坦面によって入射光に対して正
反射を示すスレッドを有することを特徴とする有価証券
類の構成とする。
【0008】それはたとえば印刷物として、シート状の
支持体の凹凸表面に金属光沢領域を設け、その領域の少
なくとも一部に、同一・同質または/および異質の他の
金属光沢領域をインキによって積層して形成することに
よって、それらの領域に反射率の差異を生じさせ、この
印刷物を見る角度によって、それら領域がそれぞれ異な
る色彩に見えることとなる。このことは金属光沢インキ
を部分的に二層に積層させること、すなわち金属光沢を
有する領域内の一部に、たとえば他のより強力な反射率
を有する金属光沢領域をインキによって形成することに
よって、それらの反射率の差異が大きく異なり、見る角
度によって、双方が異なる色合いに見える。一方、この
印刷物を複写した場合には、実物が金属光沢インキによ
る印刷物であることから、複写機の性能上、その完全な
複写再現は不可能であり、それは複写物であることがた
ちどころに判明するので、実物の偽造防止にあたり有効
である。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の実施例を図面に基ずき
説明する。先ず図1、図2は従来例として、グラビア印
刷により、用紙(P) 上に金属光沢インキ(a)によって印
刷領域(A0)を設けた構成を示す図である。そして図3、
図4はこの発明によるグラビア印刷により用紙(P) に金
属光沢インキ(a) による第1の印刷領域(A) を印刷した
後、同質の金属光沢インキ(a) によって第2の印刷領域
(B) を、その一部分に積層させた構成である。ここで図
4に示すように、図柄などとして第1の印刷領域(A)は
四角模様、第2の印刷領域(B) は楕円模様を表現した
が、これは勿論図柄に制約はない。また金属光沢インキ
(a) は同一・同質に限らず、異質のもの(たとえば一方
を銀色とすれば、他方を金色とする)でもよい。
【0010】図5は前述の図4において模式的にこの発
明の原理を説明するものである。すなわち図5に示す第
1の印刷領域(A) の、用紙(P) の表面(P')における金属
光沢インキ(a) の転移状態は、図示するように用紙(P)
の表面(P')における凹凸状の影響によって、そこに存在
する金属光沢インキ(a)は、用紙(P) の表面(P')を完全
に被覆することはできない状態となる。すなわち非被覆
部(P1),(P2),(P3)が存在することとなる。一方、第2の
印刷領域(B) はその金属光沢インキ(a) が、第1の印刷
領域(A) の金属光沢インキ(a) の部分に積層して設けら
れ、それによって前記の非被覆部(P2)および第1の印刷
領域(A) の金属光沢インキ(a) の部分をすべて完全に被
覆、隠蔽しているので、その表面に均一な印刷表面であ
る平坦面(f) を形成することととなる。
【0011】その結果、図6のように第1の印刷領域
(A) では、入射光(I1),(I2) に対して、反射光(R1),(R
2) は乱反射となる。一方、第1の印刷領域(A) と、第
2の印刷領域(B) の積層された印刷表面である平坦面
(f) では、入射光(I3)に対して、正反射光(T) となる。
これによって第1の印刷領域(A) による印刷表面の反射
光(R1),(R2)と、第1の印刷領域(A) と第2の印刷領域
(B) の積層された印刷表面である平坦面(f) の正反射光
(T) とでは、反射率に大きな差異が生じることとなり、
この印刷物を適宜、傾けた観察角度により、第1の印刷
領域(A) と第2の印刷領域(B)の各図柄は観察によって
得られる色合いが異なり、双方が明瞭に区分されること
となる。それは図7のように、第2の印刷領域(B) での
印刷表面である平坦面(f) は、用紙(P) を上からの視点
(e) より観察するとき、入射光(I4)は正反射光(T')とな
り、それによってここにある画像は白く見える。また図
8に示すように観察角度を変えて、用紙(P) と平行に近
ずく角度の視点(e')で観察すると、入射する光が入射光
(I5)のように少なくなり、その結果、そこにある画像は
図7の場合に比較して黒く見えることとなる。このよう
に観察する角度により、画像の色合いが異なる状態とし
て見えることとなる。
【0012】図9は他の実施例として、グラビア印刷に
より用紙(P) に金属光沢インキ(a)による第1の印刷領
域(A) を印刷した後、同一・同質の金属光沢インキ(a)
によって第2の印刷領域(B) をその一部分に積層させ、
その積層された印刷表面である平坦面(f) 上に、さらに
たとえば同一・同質の金属光沢インキ(a) によって、適
宜の印刷を施した構成であり、このように平坦面(f) を
さらに粗面化することによって、複雑な光線の反射が起
こり、また異質の金属光沢インキを適宜併用することな
どによって、一段と微妙で複雑な表現も可能となる。
【0013】図10はさらに他の実施例として、コート
紙などの用紙(P0)、その他合成樹脂シート、金属板な
ど、それらの表面がもともと平滑面である支持体におい
て、その平滑面上に、金属光沢インキ(a) によって網
点、細線などを第1の印刷領域(A) として印刷し、それ
によって平滑面を粗面化した後、同一・同質の金属光沢
インキ(a) によって、第2の印刷領域(B) をその一部分
に積層させ、平坦面(f) を形成した構成である。このよ
うにして平坦面(f) を形成することによっても、この用
紙(P0)の表面と、この平坦面(f) によって複雑な光線の
反射がもたらされる。また異質の金属光沢インキを適宜
併用することなどによって、一段と微妙で複雑な表現が
可能となる。
【0014】このような用紙(P),(P0)に表された印刷物
を通常の複写機で複写すると、第1の印刷領域(A) と第
2の印刷領域(B) の、印刷部分のすべてに金属光沢イン
キ(a) によって金属光沢が付与されているため、複写機
の複写物では実物と比して顕著な色の違いが生じて、誰
にでもそれが実物の複写物であることが容易に分かるこ
ととなり、複写機による実物の模倣、偽造などが完全に
防止できる。
【0015】図11(イ)、(ロ)は有価証券類(U) た
とえば紙幣において、帯状のスレッド[セキュリティス
レッド;安全線条](S) の一面、たとえば表面に、第1
の印刷領域(A) [背景地]を施し、その上に積層して第
2の印刷領域(B) [文字、記号など]を施したものを、
予め抄き込み形成したものである。図12は同様な帯状
のスレッド(S) を、有価証券類(U')の一面に貼り付けな
どで取り付けたものである。このような有価証券類(U),
(U')を通常の複写機で複写すると、第1の印刷領域(A)
と、第2の印刷領域(B) の印刷部分が、金属光沢インキ
(a) による金属光沢が付与されていることにより、複写
機の複写物では実物と比して顕著な色の違いが生じて、
たとえば第2の印刷領域(B) に表示した数字などが鮮明
化して見え、誰にでもそれが実物の複写物であることが
容易に分かることとなり、これによって複写機による紙
幣などの模倣、偽造などが完全に防止できることとな
る。
【0016】
【発明の効果】この発明は、たとえばグラビア印刷やス
クリーン印刷の手段によって、金属光沢インキを二層に
積層させることにより、使用用紙の十分な隠蔽力と、イ
ンキ皮膜の厚さを得る印刷物となり、それは観察角度に
よって画像が変化することにより、そこにおいて見える
画像の色合いが異なるところの印刷物となり、また積層
された層表面に、さらに適宜の印刷を施して粗面化した
り、平滑面の支持体を粗面化して用いることによって、
複雑な光線の反射が起こり、また異質の金属光沢インキ
を適宜併用することにより、微妙で複雑な表現が可能と
なる。そして一方、その印刷物は複写機により複写した
場合、その複写物は実物と全く異なることから、十分な
複写防止機能のあるものとなる。これによって印刷物
(実物)、その複写物の両段階で真偽判別可能な印刷物
となり、前述のホログラムなどの高価なOVDの貼り付
け工程を必要とせず、この発明の印刷手段のみで提供す
ることができるので著しく経済的である。
【0017】また前記の各光反射部領域を毛抜き合わ
せで印刷した場合のように、その刷り合わせ精度に厳格
な技術を要することは一切なく、それは積層状態で表現
されることによって、各領域の位置を合わせに腐心する
ことはない。この発明の表示体の材質としては、紙材、
合成樹脂フィルム材、金属フィルム材、金属板などであ
り、さらに種々の材質の固体物の面上でも差し支えな
い。そしてその表現手段としては前記のグラビア印刷
や、スクリーン印刷の手段に限らず、ホットスタンピン
グや、さらに手工的に金属光沢顔料を塗布する手段な
ど、同効の方法、手段によって実現可能である。なおこ
の技術は、有価証券類に抄きこむスレッドに利用するこ
とにより、偽造防止に非常に有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の印刷物の拡大側面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】この発明の印刷物の拡大側面図。
【図4】図3の平面図。
【図5】この発明の印刷物を模式的に説明する図。
【図6】この発明の印刷物の作用原理を模式的に説明す
る図。
【図7】この発明の印刷物の観察状態を説明する図。
【図8】この発明の印刷物の観察状態を説明する図。
【図9】この発明の他の実施例を模式的に説明する図。
【図10】この発明のさらに他の実施例を模式的に説明
する図。
【図11】この発明を適用したスレッドを有価証券類に
適用した状態を模式的に説明する図。
【図12】この発明を適用したスレッドを有価証券類に
適用した状態の他の例を模式的に説明する図。
【符号の説明】
(A) 第1の印刷領域 (B) 第2の印刷領域 (P),(P0) 用紙 (a) 金属光沢インキ (P') 表面 (P1),(P2),(P3) 非被覆部 (I1),(I2),(I3),(I4),(I5) 入射光 (R1),(R2) 反射光 (f) 平坦面 (T),(T') 正反射光 (U),(U') 有価証券類 (S) スレッド

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状または帯状の支持体の凹凸表面
    に金属光沢領域が設けられると共に、その金属光沢領域
    の少なくとも一部に、前記金属光沢領域と同一・同質お
    よび/または異質の他の金属光沢領域がインキにより積
    層して形成された偽造防止用表示体であって、支持体の
    凹凸表面に形成された金属光沢領域が支持体表面の凹凸
    によって入射光に対して乱反射を示し、その金属光沢領
    域の上面に積層した他の金属光沢領域が平坦面によって
    入射光に対して正反射を示すことを特徴とする偽造防止
    用表示体。
  2. 【請求項2】 シート状または帯状の支持体の凹凸表面
    に金属光沢領域を形成する工程と、前記金属光沢領域の
    少なくとも一部に、前記金属光沢領域と同一・同質およ
    び/または異質の他の金属光沢領域をインキにより積層
    して形成する工程からなり、支持体の凹凸表面に形成さ
    れる金属光沢領域が支持体表面の凹凸によって入射光に
    対して乱反射を示し、その金属光沢領域の上面に積層さ
    れる他の金属光沢領域が平坦面によって入射光に対して
    正反射を示すようになされることを特徴とする偽造防止
    用表示体の製法。
  3. 【請求項3】 シート状または帯状の支持体の凹凸表面
    に印刷手段により金属光沢領域が設けられると共に、そ
    の金属光沢領域の少なくとも一部に、前記金属光沢領域
    と同一・同質および/または異質の他の金属光沢領域が
    印刷手段により積層して形成された偽造防止用印刷物で
    あって、支持体の凹凸表面に形成された金属光沢領域が
    支持体表面の凹凸によって入射光に対して乱反射を示
    し、その金属光沢領域の上面に積層した他の金属光沢領
    域が平坦面によって入射光に対して正反射を示すことを
    特徴とする偽造防止用印刷物。
  4. 【請求項4】 積層して形成された金属光沢領域の平坦
    面上の一部に、前記金属光沢領域と同一・同質および/
    または異質の他の金属光沢領域によって粗面化した領域
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の偽造防止用表
    示体。
  5. 【請求項5】 積層して形成された金属光沢領域の平坦
    面上の一部に、前記金属光沢領域と同一・同質および/
    または異質の他の金属光沢領域によって粗面 化した領域
    を形成する工程を有することを特徴とする請求項2記載
    の偽造防止用表示体の製法。
  6. 【請求項6】 積層して形成された金属光沢領域の平坦
    面上の一部に、前記金属光沢領域と同一・同質および/
    または異質の他の金属光沢領域によって粗面化した領域
    を設けたことを特徴とする請求項3記載の偽造防止用印
    刷物。
  7. 【請求項7】 平滑面を有するシート状または帯状の支
    持体表面に、網点、細線などによって粗面化する金属光
    沢領域がインキによって設けられると共に、その金属光
    沢領域の少なくとも一部に、前記金属光沢領域と同一・
    同質および/または異質の他の金属光沢領域がインキに
    より積層して形成された偽造防止用印刷物であって、前
    記網点、細線などによって粗面化した金属光沢領域が凹
    凸によって入射光に対して乱反射を示し、また前記粗面
    化した金属光沢領域の上面に積層した他の金属光沢領域
    が平坦面によって入射光に対して正反射を示すことを特
    徴とする偽造防止用印刷物
  8. 【請求項8】 帯状の支持体の凹凸表面に金属光沢領域
    インキによって設けられると共に、その金属光沢領域
    の少なくとも一部に、前記金属光沢領域と同一・同質お
    よび/または異質の他の金属光沢領域がインキによって
    積層形成されたスレッドを有する有価証券類であって
    支持体の凹凸表面に形成された金属光沢領域が支持体表
    面の凹凸によって入射光に対して乱反射を示し、その金
    属光沢領域の上面に積層された他の金属光沢領域が平坦
    面によって入射光に対して正反射を示すスレッドを有し
    ことを特徴とする有価証券類。
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