JP2019166711A - 色彩変化印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、偽造防止効果を必要とするセキュリティ印刷物である銀行券、パスポ−ト、有価証券、身分証明書、カ−ド、通行券等の貴重印刷物の分野において、正反射光下で画像が変化する潜像印刷物に関する。【解決手段】 反射層の上に可視画像及び蒲鉾状要素群が配置された印刷物であって、少なくとも2色の要素を複数配列した可視画像が、拡散反射光下でカラーの有意情報を形成するとともに、正反射光下で可視画像が消失し、モアレによる動的な色変化を示す印刷物である。【選択図】 図1

Description

本発明は、偽造防止効果を必要とするセキュリティ印刷物である銀行券、パスポ−ト、有価証券、身分証明書、カ−ド、通行券等の分野において、正反射光下で色彩が変化する色彩変化印刷物に関する。
複数の画像が切り替わる画像のチェンジ効果、画像が動いて見える動画効果、色彩が連続的に変化する色彩変化等は、人目をひきやすく、偽造することが困難であることから、近年、セキュリティ印刷物の真偽判別要素として多く用いられる傾向にある。これらの効果を備えた代表的な技術は、ホログラムであり、銀行券、パスポート等の最高のセキュリティが要求されるセキュリティ印刷物にも貼付されて広く用いられている。
しかし、ホログラムは、優れた偽造防止技術であるものの、作製に専用の装置が必要であり、印刷によって作製できる偽造防止技術と比較すると手間とコストが掛かる。そこで本出願人は、一般的で、かつ、比較的安価な材料及び簡単な印刷手段を使用しながら、正反射光下の特定の観察角度において、印刷物中の特定部位における人の目に認識される情報が、正反射光下で観察角度を変化させることによって、ホログラムのように全く別の情報にチェンジしたり、出現した画像が動いて見える光学的変化技術に係る発明を既に出願している(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4参照)。
特開第2016−203458号公報 特開第2016−55480号公報 特開第2016−107467号公報 特開第2017−144558号公報
特許文献1から特許文献4までの従来の技術は、いずれも特定の光学特性を有する反射層の上に、蒲鉾状の盛り上がりを有する蒲鉾状要素を複数配置して形成した画像を重ね、更に潜像要素を配置して形成した複数の画像を含んだ潜像画像を蒲鉾状要素の上層又は下層に積層して形成する技術であって、正反射光下で潜像画像に含まれる複数の画像が出現し、観察角度を変化させることで異なる画像へとチェンジしたり、出現した画像が動いたり、色彩が変化する等の効果を実現した技術である。
しかし、特許文献1から特許文献3までの技術は、正反射光下の真偽判別時にユニークな効果と豊かな色彩を有する潜像や模様が出現する構成であるものの、拡散反射光下の通常の観察状態では、多くの場合、真偽判別時に出現する潜像や模様を構成する画線群がそのまま視認されることから、不明瞭な画像として認識される。以上のように、拡散反射光下で視認できる画像のデザイン性が乏しいという問題があった。
特許文献4の技術は、拡散反射光下の通常の観察状態で潜像と異なる可視画像を視認でき、正反射光下において可視画像が消失して潜像が出現する、いわゆる画像のチェンジ効果を付与することで前述の特許文献1から特許文献3までが持つ、デザイン性の問題を解決した技術である。ただし、特許文献4の技術では、可視画像は、拡散反射光下で視認できる画像を構成する役割のみを担っており、正反射光下で出現する潜像や模様は、可視画像と異なる層に別のインキを用いて形成する必要があった。この場合、可視画像の印刷工程を起点として、次に反射層を貼付した後に潜像模様の印刷、最後に蒲鉾状要素群をスクリーン印刷で形成するという四つの工程が必要となり、コストが高くなる場合が多かった。
本発明は、上記課題の解決を目的とするものであり、反射層を有した偽造防止技術において、拡散反射光下で可視画像が観察可能であり、正反射光下で可視画像の画線構成に由来した色彩豊かな動くカラーモアレが出現する、画像のチェンジ効果を備えた技術であって、従来よりも簡潔な工程で製造可能であることを特徴とする。
本発明は、基材上の少なくとも一部に、色彩変化領域を備え、色彩変化領域は、明暗フリップフロップ性及びカラーフリップフロップ性の少なくともいずれか一方の光学特性を有する反射層の上に、蒲鉾状要素群及び可視画像要素群が、いずれかを上にして重なって成り、蒲鉾状要素群は、光透過性を有し、盛り上がりを有する蒲鉾状要素が第1の要素幅及び第1のピッチで第1の方向に沿って配置して成り、可視画像要素群は、全て異なる色彩の第1から第n(nは、2以上の整数)までの色彩要素を有する色彩要素群から成り、第1から前記第nまでの色彩要素は、いずれも一つの色彩要素内において少なくとも二つの要素幅を有し、第2のピッチで第1の方向に沿って交互に配置されて成ることで、濃淡による有意情報の可視画像が形成され、第1から第nまでの色彩要素は、蒲鉾状要素に対して要素幅、方向及びピッチの少なくとも一つが異なり、色彩変化領域は、拡散反射光下において可視画像が視認でき、正反射光下における特定の観察角度において、可視画像が消失して前記第1から第nまでの色彩で表されたカラーモアレが出現し、かつ、特定の観察角度から異なる観察角度に変化したとき、カラーモアレが動いて視認されることを特徴とする色彩変化印刷物である。
また、本発明の色彩変化印刷物は、少なくとも二つの要素幅の比率が、いずれも1.05以上3.0以下であることを特徴とする。
また、本発明の色彩変化印刷物は、更に潜像要素群を備え、潜像要素群は、正反射光下において反射層と異なる色彩を有し、基画像を圧縮及び/又は分割して形成された潜像要素が第1のピッチと同じ又は異なるピッチで配置されて成ることで潜像が形成されたことを特徴とする。
さらに、本発明の色彩変化印刷物は、反射層の正反射光下の明度及び/又は彩度が400以上であり、かつ、明度及び/又は彩度の光の入射角に対する反射角の半値幅が20°未満であることを特徴とする。
本発明の色彩変化印刷物は、拡散反射光下で視認されていた可視画像が、正反射光下において消失し、可視画像を構成していた色彩要素が色彩豊かなカラーモアレとなって出現する、優れたチェンジ効果を有する。可視画像は、濃淡によって有意情報を構成することができることから、従来技術のように、拡散反射光下において不明瞭な画像として認識されることがない。
本発明の色彩変化印刷物の可視画像は、拡散反射光下において有意情報を表し、正反射光下においてカラーモアレとなる二つの役割を担う。そのため、従来技術のように可視画像と潜像要素群(本発明の色彩要素群に当たる。)を別々に構成する必要がない。このため、製造のための工程が従来技術ほど複雑にならず、コストパフォーマンスに優れる。
本発明の色彩変化印刷物は、レンチキュラー、マイクロレンズアレイ等のレンズ効果を用いて画像のチェンジ効果を成す一般的な技術と比較して、10分の1以下の厚みで形成できる。また、作製に当たっては、ホログラムのように専用の作製装置や機械を必要とせず、紙を基材として、一般的な貼付装置と印刷用インキと既存の印刷機を用いることで作製可能であり、コストパフォーマンスに優れる。
(a)は、本発明における色彩変化印刷物の正面図を示し、(b)は、側面図を示す。 本発明における色彩変化印刷物の基本的な構成の概要を示す。 本発明における蒲鉾状要素群を示す。 本発明における可視画像要素群を示す。 本発明における層構成を示す。 本発明における色彩変化印刷物の効果を示す。 本発明における潜像要素群を示す。 本発明における色彩変化印刷物の層構成の一例を示す。 本発明における色彩変化印刷物の効果を示す。 本発明における反射層の光学特性の一例を示す。
本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる実施するための形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他の様々な実施の形態が含まれる。
(第一の実施の形態)
図1に、本発明における色彩変化印刷物(1)を示す。図1(a)に示すのは、色彩変化印刷物(1)の正面図であり、図1(b)に示すのは、色彩変化印刷物(1)のA―A´ラインにおける断面図である。色彩変化印刷物(1)は、基材(2)の上に、色彩変化領域(3)が形成されて成る。基材(2)は、反射層(4)が貼付できることを条件に材質は問わない。紙、プラスティック、金属、ガラス等であってもよい。また、紙であれば上質紙であってもコート紙であってもアート紙であってもよい。色彩変化領域(3)は、透明以外のいかなる色彩でもよい。また、基材(2)の大きさについても、特に制限はない。
本発明の色彩変化領域(3)の構成の概要を図2に示す。色彩変化領域(3)は、少なくとも反射層(4)、蒲鉾状要素群(5)及び可視画像要素群(6)を備える。反射層(4)は、光を強く反射する特性を備え、基材(2)上に貼付され、基材(2)と密着している必要がある。蒲鉾状要素群(5)は、盛り上がりを有する要素の集合によって成り、主として印刷で形成される。可視画像要素群(6)は、正反射光下で出現するカラーモアレの元となる色彩要素であり、主として蒲鉾状要素群(5)と同じく印刷で形成される。引き続き、反射層(4)、蒲鉾状要素群(5)、可視画像要素群(6)について具体的に説明する。
まず、反射層(4)について説明する。反射層(4)の形状は、任意の形状を取り得る。また、反射層(4)は、正反射時に強く光を反射して明度が上がる、いわゆる明暗フリップフロップ性か、正反射時に色相が変化する、いわゆるカラーフリップフロップ性の少なくともいずれか一方の光学特性を備える必要がある。明暗フリップフロップ性は、金属箔、透明フィルムや金属フィルム、金属テープ、樹脂、プラスティック等が備えている。また、後述する光学特性を満たせるのであれば、着色インキや透明インキによって形成することもできる。
一方のカラーフリップフロップ性を備えた材料としては、干渉フィルム、ホログラムフィルム等が存在する。印刷インキであれば、パールインキ、OVI(Optical Variable INK)等を用いて印刷で形成することもできる。例えば、干渉フィルムは、拡散反射光下で無色透明であるが、正反射光下で特定の干渉色を発する。このように、カラーフリップフロップ性を備えた反射層(4)は、正反射光下で色相自体が変化する。また、反射層(4)は、光を拡散することなく、入射した光の角度と逆方向の同じ角度近傍の極めて狭い角度範囲のみに光を反射する光学特性を有することが好ましい。
反射層(4)に要求される光学特性をより具体的に説明すると、反射層(4)の正反射時の最大明度及び/又は最大彩度は、400以上であれば、入射した光を十分に反射できるので好ましい。また、光の入射角を固定して受光角度を変化させた場合、反射層(4)の明度及び/又は彩度の半値幅(FWHM:full Width at half maximum)は、20°未満、より好ましくは、10°未満であれば、入射した光を反対側に角度を広げ過ぎずに反射できる。
続いて、蒲鉾状要素群(5)について説明する。また、蒲鉾状要素群(5)も反射層(4)同様に任意の形状を取り得る。蒲鉾状要素群(5)は、光透過性を有する必要がある。これは、入射光が蒲鉾状要素群(5)を透過して反射層(4)に達しなければならないからである。光透過性を有していれば、特定の色彩で着色されていてもよい。ただし、反射層(4)に入射する光が最も強く、潜像の視認性が最も高くなるのは、蒲鉾状要素群(5)が透明な場合であるため、色彩デザインと効果のバランスを考えて設計する必要がある。
図3に蒲鉾状要素群(5)の構成の一例を示す。蒲鉾状要素群(5)は、盛り上がりを有した蒲鉾形状の特定の第1の要素幅(W1)の蒲鉾状要素(7)が、特定の第1のピッチ(P1)で第1の方向(S1方向)に規則的に配置されて成る。第一の実施の形態における蒲鉾状要素(7)は、画線であって、断面が蒲鉾状の形状を有しているが、この形状に限定されるわけではない。蒲鉾状要素(7)の形状は、画線に限るものではなく、画素であってもよい。より具体的には、立体的な曲面形状、すなわち盛り上がりを有する構造であって、かつ、少なくとも第1の方向(S1方向)に対して左右対称な形状であれば、いかなる形状であってもよい。盛り上がりを有する円形の画素のみならず、半楕円球、蒲鉾形状等の一定の曲率を持った左右対称な形状、三角柱、五角柱、六角柱等の多角柱等の立体的な曲面形状を有し、平面形状が円形状や楕円状等の曲線を有する形状、三角形、五角形、六角形等の多角形等であってもよい。
以上のような構成の蒲鉾状要素群(5)を、盛り上がりを形成できる印刷方式によって形成する。正反射光下で出現する潜像に一定の視認性を確保するためには、蒲鉾状要素(7)の盛り上がりの高さを、少なくとも3μm以上とする必要があるため、スクリーン印刷、凹版印刷等で形成することが好ましいが、グラビア印刷やフレキソ印刷、凸版印刷、IJP等であっても、この程度の画線の盛り上がりの高さを形成することが可能である。また、盛り上がりの高さの上限に関しては、特に制限はないが、大量に積載した場合の安定性や耐摩擦性、流通適性等を考慮して1mm以下とする。以上が、蒲鉾状要素群(5)の説明である。
続いて、可視画像要素群(6)について説明する。図4に可視画像要素群(6)の構成の一例を示す。可視画像要素群(6)は、少なくとも二つ以上の色彩要素群から成る。第一の実施の形態の例では、可視画像要素群(6)が第1の色彩要素群(6G)と第2の色彩要素群(6R)の二つの色彩要素群から成る形態を用いて説明する。
第1の色彩要素群(6G)は、第2の要素幅(W2)及び第3の要素幅(W3)の第1の色彩の第1の色彩要素(8G)が第2のピッチ(P2)で連続して第1の方向(S1方向)に配置されて成る。第2の色彩要素群(6R)は、第4の要素幅(W4)及び第5の要素幅(W5)の第2の色彩の第2の色彩要素(8R)が第2のピッチ(P2)で連続して第1の方向(S1方向)に配置されて成る。本第一の実施の形態においては、第1の色彩は緑色で、第2の色彩は赤色とした。
第2の要素幅(W2)及び第3の要素幅(W3)は、異なっている必要があり、同様に第4の要素幅(W4)及び第5の要素幅(W5)も異なっている必要がある。第2の要素幅(W2)と第3の要素幅(W3)の比率と第4の要素幅(W4)と第5の要素幅(W5)の比率は、ほぼ同じである。この比率の高低によって、可視画像要素群(6)が構成する可視画像の濃淡が決定されるため、可視画像の濃淡差を強くして鮮明な画像としたいのであれば、この比率を大きくする必要がある。ただし、第2の要素幅(W2)及び第3の要素幅(W3)の比率並びに第4の要素幅(W4)と第5の要素幅(W5)の比率の範囲は、1.05以上3.0以下とする必要がある。第1の色彩と第2の色彩にどの色を適用するかにも影響されるが、いかなる色を用いたとしても、この比率が1.05より小さいと濃淡差が認識できず、可視画像要素群(6)が構成する可視画像が不鮮明となる。また、逆に3.0より大きくすると、いかなる色を用いたとしても、正反射光下において可視画像の濃淡が消失しきらず、カラーモアレと重なって見える問題が生じる。
可視画像要素群(6)を構成する第1の色彩要素群(6G)と第2の色彩要素群(6R)のそれぞれの第2のピッチ(P2)は、同じであることが好ましい。異なるピッチで形成することも可能ではあるものの、その場合、第1の色彩要素群(6G)と第2の色彩要素群(6R)が干渉して拡散反射光下において不要な濃淡が生じてしまうため、好ましい構成ではない。
また、第1の色彩要素群(6G)と第2の色彩要素群(6R)のそれぞれの第2のピッチ(P2)は、蒲鉾状要素群(5)の第1のピッチ(P1)と異なる及び/又は、第1の色彩要素群(6G)を構成する第1の色彩要素(8G)の形状と、第2の色彩要素群(6R)を構成する第2の色彩要素(8R)の形状と、蒲鉾状要素群(5)を構成する蒲鉾状要素(7)の形状が異なっている必要がある。これは、正反射光下でモアレを生じさせるために必要な条件である。
本第一の実施の形態の例においては、第1の色彩要素群(6G)と第2の色彩要素群(6R)のそれぞれの第2のピッチ(P2)は、蒲鉾状要素群(5)の第1のピッチ(P1)と異なっており、更に第1の色彩要素(8G)と第2の色彩要素(8R)の形状は、目視できない程度に僅かにうねった波線である。なお、形状の異なりとは、単に形が異なることに加え、角度が異なることや、大きさが異なることも含む。
各色彩要素(8)の形状と蒲鉾状要素群(5)の形状及びお互いのピッチが干渉することでモアレが生じるため、それぞれの形状とピッチの設計が重要である。本第一の実施の形態の例においては、極めて単純な波線のモアレが生じる構成としたが、より複雑な形状のモアレを生じさせることもできる。具体的には、特許5131789号公報に記載の画線構成を用いることで、文字、模様等をモアレとして出現させることができる。
また、第1の色彩要素群(6G)と第2の色彩要素群(6R)のそれぞれの第2のピッチ(P2)と、蒲鉾状要素群(5)の第1のピッチ(P1)は、80%から120%までの範囲内で異なっていることが好ましい。これは、正反射光下で出現するカラーモアレにおいて、第1の色彩と第2の色彩が単色ではっきりと視認できる構成とするために必要な条件であり、また、傾けて視認した際に潜像が動いて見える効果を容易に認識させるために必要な条件である。
また、可視画像要素群(6)が複数の色彩要素(8)で構成されていることを観察者に認識させないほうが、カラーモアレが出現した場合のインパクトが大きくなることから、第1の色彩要素群(6G)と第2の色彩要素群(6R)のピッチは、1mm以下で構成することが好ましい。
第1の色彩要素(8G)と第2の色彩要素(8R)のそれぞれの色彩を補色の関係にすると、拡散反射光下では、灰色や黒色といった無彩色で認識されていた可視画像が、正反射光下において全く別の有彩色で彩られ、観察者に大きなインパクトを与えることができるため、より好ましい。以上、ここまでは、n=2(nは、色彩要素の数で2以上の整数)で設計した場合の可視画像要素群(6)の構成について説明した。
なお、n=2以上の場合でも、第一の色彩、第二の色彩、・・・第nの色彩は、異なっている必要があり、色相が異なっていることがより好ましい。これは、出現したカラーモアレには、第一の色彩と第二の色彩、・・・第nの色彩全てが反映されるためである。また、n=3の場合、シアン、イエロー、マゼンタを用いれば、拡散反射光下で無彩色に見える一方で、正反射光下で出現するカラーモアレは、色彩豊かなレインボーカラーで表現することも可能であり、より好ましい。n=4の場合、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックを用いれば、カラーモアレをフルカラーで表現することも可能である。
蒲鉾状要素群(5)と異なり、それぞれの色彩要素(8)に高さは必要ないため、可視画像要素群(6)は、オフセット印刷で形成することができる。なお、生産者の設備的シーズに合わせて、フレキソ印刷、グラビア印刷、凸版印刷、凹版印刷、スクリーン印刷等で形成してもよく、インクジェット、レーザー等のプリンターで形成しても問題ない。プリンターで形成する場合には、一枚一枚の情報が異なる可変印刷が可能であり、より高い効果を得ることができる。以上が、可視画像要素群(6)の説明である。
図5に反射層(4)、蒲鉾状要素群(5)及び可視画像要素群(6)の積層順を示す。反射層(4)、蒲鉾状要素群(5)及び可視画像要素群(6)の三つの要素のうち、反射層(4)は、最も基材(2)に近い層に配置する必要がある。蒲鉾状要素群(5)及び可視画像要素群(6)は、反射層(4)の上に重ねる必要があるが、蒲鉾状要素群(5)及び可視画像要素群(6)のいずれが上であっても下であっても問題ない。いずれの積層順であっても本発明の色彩変化印刷物(1)を形成することができる。
続いて、図6に本発明の色彩変化印刷物(1)の効果について示す。図6(a)に示すように、本発明の色彩変化印刷物(1)を拡散反射光下で観察した場合、色彩変化領域(3)には、可視画像要素群(6)によって表された可視画像が視認できる。第一の実施の形態は、緑と赤の合成色である灰色の濃淡によって桜花流水の画像を表す可視画像が表されている。図6(b)に示すように、本発明の色彩変化印刷物(1)を正反射光下で観察した場合、ある特定の観察角度(第一の実施の形態においては、やや浅い観察角度)において、可視画像が消失して、第1の色彩である緑色の波模様(11G)と第2の色彩である赤色の波模様(11R)によって彩られたカラーモアレが色彩変化領域(3)内に出現する。図6(c)に示すように、図6(b)の場合とは異なる、正反射光下の特定の観察角度(第一の実施の形態においては、やや深い観察角度)において、図6(b)で出現した位置とは別の位置へとカラーモアレが色彩変化領域(3)内を移動する。図6(b)から図6(c)へのカラーモアレの移動は、連続的な変化であり、傾ける角度に応じて色彩変化領域(3)内のカラーモアレの位置が変化する。
このような動画効果が生じる原理については、図5(a)に示した層構造で色彩変化印刷物(1)が構成されている場合については、特開第2016−203458号公報に記載のとおりであり、図5(b)に示した層構造で色彩変化印刷物(1)が構成されている場合については、特開第2016−55480号公報に記載のとおりである。以上が本発明の効果の説明である。
なお、本発明における「色彩」とは、色相、彩度及び明度の概念を含んで色を表したものであり、「異なる色彩」とは、色相、明度又は彩度のうちのいずれかが異なるか、若しくは、それらの組合せが異なることをいう。また、本発明における色差とは、CIE1976L*a*b*表色系のΔEで定義するものとする。CIE1976L*a*b*表色系とは、CIE(国際照明委員会)が1976年に推奨した色空間のことであり、日本工業規格では、JIS Z 8729に規定されている。色差は、ある2色の色空間中における距離のことであり、CIE1976L*a*b*表色系での色差は、2色のL*の差、a*の差及びb*の差をそれぞれ2乗して加え、その平方根をとることで求めることができる。
なお、本明細書中でいう正反射とは、物質にある入射角度で光が入射した場合に、入射した光の角度とほぼ等しい角度に強い反射光が生じる現象を指し、拡散反射とは、物質にある入射角度で光が入射した場合に、入射した光の角度と異なる角度に弱い反射光が生じる現象を指す。正反射光下で観察するとは、印刷物に入射した光の角度とほぼ等しい反射角度に視点を置いて観察する状態を指し、拡散反射光下で観察するとは、印刷物に入射した光の角度と大きく異なる角度で観察する状態を指す。
(第二の実施の形態)
続いて、第二の実施の形態として、本発明の色彩変化印刷物(1)をより効果的に見せる例について説明する。第二の実施の形態では、第一の実施の形態のようなカラーモアレが出現する効果に加えて、桜模様の動く潜像が同時に出現する形態について説明する。カラーの表現を担うカラーモアレと、鮮明な光の強弱で表される潜像画像が重なり合って出現することで、よりインパクトの強い効果を与えることができる例である。
反射層(4)、蒲鉾状要素群(5)及び可視画像要素群(6)までの構成については、第一の実施の形態で説明した色彩変化印刷物(1)の構成を用いる。第二の実施の形態では、これらに加えて図7に示す潜像要素群(12)を加える。なお、図7に示す潜像要素群(12)は、特許第5200284号公報に記載の方法により作成される例について説明するが、本発明における潜像要素群(12)の構成は、図7に示す例に限定されるものではなく、他の潜像要素群(12)の構成については、後述する。
図7に示す潜像要素群(12)は、潜像として出現させたいと意図する基画像(14)を特定の幅で切り出して一定の圧縮率で垂直方向に圧縮して作製した特定の要素幅(W6)を有する潜像要素(13)を、第1の方向(S1)に第1のピッチ(P1)で連続して配置して作製している。具体的な作製方法については、特許第5200284号公報に記載の方法を用いればよい。この潜像要素群(12)を反射層(4)の上に重ね合わせて色彩変化印刷物(1)を作製する。なお、図7では、第1のピッチ(P1)を有しているが、形成する潜像要素群の形態により、第1のピッチ(P1)と異なるピッチで形成してもよい。異なるピッチで形成した場合には、潜像要素群(12)と蒲鉾状要素群(5)とのピッチの差によるモアレが生じることの動的効果を奏する。
潜像要素群(12)は、可視画像要素群(6)と同様に、オフセット印刷で形成することができる。なお、可視画像要素群(6)と同様に、生産者の設備的シーズに合わせて、フレキソ印刷、グラビア印刷、凸版印刷、凹版印刷、スクリーン印刷等で形成してもよく、インクジェット、レーザー等のプリンターで形成しても問題ない。プリンターで形成する場合には、一枚一枚の情報が異なる可変印刷が可能であり、より高い効果を得ることができる。
潜像要素群(12)は、特定の着色インキで形成してもよいが、可視画像要素群(6)が表す可視画像と混ざり合ってしまうため、可能な限り淡いインキを用いる必要がある。好ましくは、下地の反射層(4)、又は基材(2)の色彩と同じ色彩とするか、無色透明、又は半透明に形成すればよい。透明や半透明なインキで形成する場合、品質管理を容易にするために、僅かに着色顔料を配合してインキを着色したり、透明インキに蛍光顔料を配合してUVランプを用いて脱刷や印刷不良等の異常を管理することもできる。
正反射光下で可視画像要素群(6)中の情報の一部を可視化するために、潜像要素群(12)は、正反射時に反射層(4)との間に色差を生じる必要があり、少なくとも正反射時の色彩が前述の反射層(4)の正反射時の色彩と異なっている必要がある。また、潜像画像の視認性をより高めたい場合には、潜像要素群(12)に高い光遮断性を付与してもよい。潜像要素群(12)を印刷する印刷インキに二酸化チタンや酸化アルミのような光遮断性の高い機能性材料を配合すると、より高い効果を得ることができる。
図8に潜像要素群(12)を含めたそれぞれの層の積層順を示す。潜像要素群(12)は、可視画像要素群(6)と同様にオフセット印刷方式で形成可能であるから、図8に示すように潜像要素群(12)を可視画像要素群(6)の印刷と同時に形成すれば工数を増やす必要がなく、コストに与える影響が小さい。図8(a)及び図8(b)では、いずれも可視画像要素群(6)の上に潜像要素群(12)を重ねる構成となっているが、これに限定されるものではなく、潜像要素群(12)の上に可視画像要素群(6)を重ねる構成を用いてもよい。いずれにしても潜像要素群(12)と可視画像要素群(6)を単一の工程の中で同時に形成することが好ましい。
図9に第二の実施の形態の色彩変化印刷物(1)の効果を示す。図9(a)に示すように、本発明の色彩変化印刷物(1)を拡散反射光下で観察した場合、色彩変化領域(3)には、可視画像要素群(6)によって表された可視画像が灰色の濃淡で視認できる。図9(b)に示すように、本発明の色彩変化印刷物(1)を正反射光下で観察した場合、ある特定の観察角度(第二の実施の形態においては、やや浅い観察角度)において、可視画像が消失して、第1の色彩である緑色の波模様(11G)と第2の色彩である赤色の波模様(11R)によって彩られたカラーモアレと、潜像要素群(12)から生み出される桜の花びらの潜像(15)が色彩変化領域(3)内に出現する。潜像(15)は、周囲のモアレよりも明度が低い暗い黒色で視認される。図9(c)に示すように、図9(b)の場合とは異なる、正反射光下の特定の観察角度(第二の実施の形態においては、やや深い観察角度)において、図9(b)で出現した位置とは別の位置へと潜像(15)とカラーモアレが色彩変化領域(3)内を移動する。図9(b)から図9(c)へのカラーモアレと潜像(15)の移動は、連続的な変化であり、傾ける角度に応じて色彩変化領域(3)内の潜像(15)とカラーモアレの位置が変化する。
また、第二の実施の形態において潜像(15)が動いて見える動画効果が生じる構成について説明したが、潜像(15)がある画像から全く別の画像へとチェンジする構成を用いてもよい。その場合には、特許第4682283号公報に記載の方法を用いればよい。また、モアレ拡大現象と呼ばれる現象を利用して動画効果を生じさせる潜像要素群(12)の構成と作製方法については、特許第4844894号公報や特許第5131789号公報記載の方法を用いればよい。また、蒲鉾状要素(7)や潜像要素(13)を画線ではなく画素とした場合の構成については、特許第4660775号公報、特許第4682283号公報、特許第5200284号公報、特許第6075244号公報及び特許第6120082号公報に記載の構成を用いればよい。また、蒲鉾状要素(7)や潜像要素(13)を直線ではなく、曲線で形成する場合には、特許第6032423号公報及び特許第6112357号公報の構成を用いればよい。さらに、より特殊な効果を実現するのであれば、特開2016-203459号公報、特開2016-210149号公報、特開2016-221889号公報、特開2017-56577号公報等を用いてもよい。以上のように、蒲鉾状要素群(5)や潜像要素群(12)の構成については、限定されるものではなく、従来の蒲鉾状要素(5)の上に潜像要素群(12)を重ねて潜像を発現させる技術で用いられていた構成をそのまま用いることができる。
以下、前述の発明を実施するための形態に従って、具体的に作製した色彩変化印刷物(1)の実施例について、図1から図9までを用いて詳細に説明するが、本発明は、この実施例に限定されるものではない。
以下に、色彩変化印刷物(1)について説明する。基材(2)は、一般的な白色コート紙(エスプリコートFM 日本製紙(株)製)を用いた。基材(2)の上に反射層(4)として、無地のアルミフィルムを貼付した。このアルミフィルムは、拡散反射光下では、透明であるが、正反射光下では、極めて強い反射光を放ち、明度が大きく変化する、特に優れた明暗フリップフロップ性を有している。
反射層(4)の明度は、変角分光光度計(GCMS―4、(株)村上色彩技術研究所製)を使用して測定した。明度のグラフを図10に示す。測定条件は、D65光源、10度視野、入射光の入射角45°で固定して、受光角を0°〜80°の範囲として可視光領域の分光反射率を測定し、測定した分光反射率からL*a*b*表色系に基づき、正反射の明度(L*)及び彩度(C*ab)を算出した。受光角度45°の正反射の明度(L*)は1,200、彩度(C*ab)は69、半値幅は約10°であった。
図3に示す蒲鉾状要素群(5)は、要素の高さを15μm、第1の要素幅を0.3mmとした蒲鉾状要素(7)を第1のピッチを0.4mmで垂直方向に連続して配置した。この蒲鉾状要素(7)は、UVスクリーン印刷方式により、透明UVスクリーンインキ(UVA9117、(株)セイコーアドバンス)を用いて、基材(2)上に貼付した反射層(4)の上に形成した。
図4に示す可視画像要素群(6)は、第2の要素幅(W2)=0.09mm、第3の要素幅(W3)=0.18mmの緑色の第1の色彩要素(8G)を第2のピッチ(P2)0.412mmで垂直方向に連続して配置した第1の色彩要素群(6G)と、第4の要素幅(W4)=0.09mm、第5の要素幅(W5)=0.18mmの赤色の第2の色彩要素(8R)を第2のピッチ(P2)0.412mmで垂直方向に連続して配置した第2の色彩要素群(6R)を互いの要素が重なり合わないよう交互に配置した。蒲鉾状要素群(5)、可視画像要素群(6)の具体的な構成は、第一の実施の形態と同様である。可視画像要素群(6)は、それぞれUVオフセットインキで印刷した。
また、図7に示す潜像要素群(12)は、透明なUVオフセット用マットインキに酸化チタンを含有したUV白インキを10%程度混ぜた混合インキを使用して、UVオフセット印刷で、蒲鉾状要素群(5)の上に可視画像要素群(6)を印刷した後に形成し、実施例1の色彩変化印刷物(1)を得た。
以上の構成で形成した色彩変化印刷物(1)の効果について、図9を用いて説明する。本発明の色彩変化印刷物(1)を拡散反射光下で観察した場合、図9(a)に示すように、潜像(15)は、不可視であり、色彩変化領域(3)の中に可視画像が第1の色彩である緑色と第2の色彩である赤色の合成色である灰色で視認された。図9(b)に示すように、本発明の色彩変化印刷物(1)を正反射光下の特定の角度で観察した場合、桜の花びらが潜像(15)として出現した。潜像(15)は、黒色であり、その他の色彩変化領域(3)は、第1の色彩である緑色の模様(11G)と第2の色彩である赤色の模様(11R)によって彩られたカラーモアレが視認された。続いて、図9(c)に示すように、正反射光下において本発明の色彩変化印刷物(1)を異なる角度で観察した場合、潜像(15)の位置とカラーモアレの位置が連続的に変化する動画的効果が確認できた。
1 色彩変化印刷物
2 基材
3 色彩変化領域
4 反射層
5 蒲鉾状要素群
6、6G、6R 可視画像要素群
7 蒲鉾状要素
8、8G、8R 色彩要素
9 光源
10 観察者
11G、11R カラーモアレ
12 潜像要素群
13 潜像要素
14 基画像
15 潜像
W 要素幅
P ピッチ
S1 第1の方向

Claims (4)

  1. 基材上の少なくとも一部に、色彩変化領域を備え、
    前記色彩変化領域は、明暗フリップフロップ性及びカラーフリップフロップ性の少なくともいずれか一方の光学特性を有する反射層の上に、蒲鉾状要素群及び可視画像要素群が、いずれかを上にして重なって成り、
    前記蒲鉾状要素群は、光透過性を有し、盛り上がりを有する蒲鉾状要素が第1の要素幅及び第1のピッチで第1の方向に沿って配置して成り、
    前記可視画像要素群は、全て異なる色彩の第1から第n(nは、2以上の整数)までの色彩要素を有する色彩要素群から成り、
    前記第1から前記第nまでの色彩要素は、いずれも一つの前記色彩要素内において少なくとも二つの要素幅を有し、第2のピッチで前記第1の方向に沿って交互に配置されて成ることで、濃淡による有意情報の可視画像が形成され、
    前記第1から前記第nまでの色彩要素は、前記蒲鉾状要素に対して要素幅、方向及びピッチの少なくとも一つが異なり、
    前記色彩変化領域は、拡散反射光下において前記可視画像が視認でき、
    正反射光下における特定の観察角度において、前記可視画像が消失して前記第1から前記第nまでの色彩で表されたカラーモアレが出現し、かつ、前記特定の観察角度から異なる観察角度に変化したとき、前記カラーモアレが動いて視認されることを特徴とする色彩変化印刷物。
  2. 前記第1から前記第nまでの色彩要素における前記少なくとも二つの要素幅の比率が、いずれも1.05以上3.0以下であることを特徴とする請求項1記載の色彩変化印刷物。
  3. 前記色彩変化印刷物は、更に潜像要素群を備え、
    前記潜像要素群は、正反射光下において前記反射層と異なる色彩を有し、基画像を圧縮及び/又は分割して形成された潜像要素が前記第1のピッチと同じ又は異なるピッチで配置されて成ることで潜像が形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の色彩変化印刷物。
  4. 前記反射層は、正反射光下の明度及び/又は彩度が400以上であり、かつ、前記明度及び/又は前記彩度の光の入射角に対する反射角の半値幅が20°未満であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の色彩変化印刷物。
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