JP3537427B2 - 偽造防止印刷物 - Google Patents

偽造防止印刷物

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JP3537427B2 JP2002110920A JP2002110920A JP3537427B2 JP 3537427 B2 JP3537427 B2 JP 3537427B2 JP 2002110920 A JP2002110920 A JP 2002110920A JP 2002110920 A JP2002110920 A JP 2002110920A JP 3537427 B2 JP3537427 B2 JP 3537427B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偽造防止効果を必
要とするセキュリティ印刷物、すなわち、銀行券、パス
ポート、有価証券、身分証明書、カード、通行券、等の
偽造防止印刷物に関し、特に、観察角度が照明光に対し
て拡散光領域と正反射光領域では異なった情報が視認で
きる印刷物及び偽造防止印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、セキュリティを要する重要書
類等の印刷物には、新しい意匠性を持ち、偽造防止効果
の高い偽造防止要素及び印刷技術が望まれている。この
ため、近年、干渉マイカや酸化フレークマイカ、顔料コ
ートアルミニウムフレーク、光学的変化フレーク等の特
殊な光輝性粉体をインキや塗料に配合することで、観察
角度によって色彩変化を生じさせるカラー・フリップフ
ロップ性に優れた印刷物や観察角度によって画像が変化
するホログラム等の光学的なセキュリティ要素を貼付し
たものが多く存在するようになった。
【0003】ここで、上記カラー・フリップフロップ性
とは、色彩の角度依存性を意味しており、塗膜面の明暗
及び色彩が見る角度に依存して変化する性質のことであ
る。特に、色の明暗が変化する性質をフリップフロップ
性、また色相が変化する性質をカラー・フリップフロッ
プ性といい区別している。
【0004】このような性質を示す上記特殊な光輝性粉
体を利用した技術として、例えば、実開平5−7676
5号公報には、基材シートの表面にパール顔料を含有す
る偏光インキ層を全面にベタで印刷し、その上から直線
又は曲線の集合体からなる抽象柄や文字柄を色インキ層
で印刷し、表側からの入射光が偏光インキ層中のパール
顔料によって一定方向に規則的に反射させられて光沢を
生じると共に、色インキ層による抽象柄や文字柄が浮き
上がって見える状態となる提案がされている。
【0005】また、金属光沢インキを利用した技術とし
て、特開昭57ー20395号公報には、特に銀インキ
を用いて、基材上に85線30%の網点である微細構成
子からなる潜像画像を印刷し、上記潜像画像以外の余白
部分には、潜像画像より密の150線30%の網点を印
刷し、更に、これらの印刷面上に彩紋、地紋等の印刷模
様が施されたコピー防止印刷物が提案されている。
【0006】特開平8−58224号公報には、光透過
性の光学可変フレークを含有し、入射光の角度に応じて
複数色を表示する真偽判別用識別部が基材上の任意箇所
に設けられ、基材の少なくとも上記識別部の一部が光透
過性を有することを特徴とし、上記真偽判別用識別部か
らの反射光とその補色関係にある透過光の2つが表示す
る色の観察角度による変化を利用した偽造及び変造防止
用情報担持体が提案されている。
【0007】更に、特開平7−292994号公報に
は、色調の異なる鱗片状着色顔料を複数種類組み合わせ
るか、或いは鱗片状着色金属顔料と、該顔料と色の異な
る有機顔料を組み合わせて、カラー・フリップフロップ
性に優れた塗膜を形成することができるカラー・フリッ
プフロップ性メタリック塗料が記載されている。
【0008】また、網点の疎密を利用したコピー防止技
術は、現在では周知の技術であり、2つの画像におい
て、一方の画像を粗い線数の網点面積率で形成し、他方
の画像を密な線数で粗い線数の網点面積率とほぼ同じ網
点面積率で形成した印刷物が知られている。
【0009】例えば、実開平6−71156号公報に
は、基材上に形成した第1の潜像部の潜像を150線1
0%程度の網点で印刷し、上記潜像の周囲の背景を60
線10%程度の網点で印刷し、更に、上記第1の潜像部
に隣接する第2の潜像部の潜像を60線10%程度の網
点で印刷し、その周囲の背景を150線10%程度の網
点で形成されたコピー防止技術が提案されている。
【0010】また、近年カラー・コピー機の発達に伴っ
て、本物と区別し難い精巧なコピーが可能になり、コピ
ー機による証券、小切手、銀行券等の偽造が発生してき
ている。これらの複写・偽造された印刷物は熟練した鑑
定者や特殊な鑑定装置によれば容易に贋物と鑑定し得る
が、有価証券等は種類も多くかつ広範囲に流通し、一般
の人が取り扱う機会が多い。そのため、全ての有価証券
等の真偽判別を熟練鑑定者や特殊鑑定装置に依存するこ
とは、実用的な手段ではなく、一般の人も容易に、且
つ、瞬時に判定し得ることが望まれている。
【0011】しかし、このような上記特殊な光輝性粉体
を配合したインキによる偽造防止若しくは真偽判別印刷
物は、その上記光輝性粉体自体が高価であり、印刷物の
コストを上昇させてしまう。また、このような印刷物
は、その光輝性による色彩の角度依存性の性質のみを利
用しているものであって、類似または同種の光輝粉体を
入手してインキ及び塗料等に練合することによって簡単
に偽造されてしまう。すなわち、単に色彩の角度依存性
を有する従来の光輝性粉体等を使用したインキによる偽
造防止若しくは真偽判別印刷物では、簡単に偽造されて
しまい、一般の者が容易に、且つ、瞬時に判定し得るこ
とは困難である。
【0012】更に、上記のように、近年カラー・コピー
機の発達に伴って、コピー機が高性能化して、本物と区
別し難い精巧なコピーが可能になり、網点の疎密を利用
したコピー防止技術の効力が低下しているのも事実であ
る。
【0013】また、上記の問題に対して、本出願人が先
に出願した特願平10−365279においては、任意
の階調を有する版面(C)、版面(M)、版面(Y)に対応する
任意の光輝性インキ及び任意の階調を有する版面(K)に
対応する任意の光吸収性の高いインキを利用して画像を
形成することで、観察角度を変えることによって、第1
の視認性画像が第2の視認性画像に変化する技術を出願
している。
【0014】上記のように通常の光学的な変化を示す偽
造防止印刷物は、一般的に高価で特殊な装置及び材料を
必要としていたのに対し、この出願は、一般的な材料及
び製造方法を応用するため、コストパフォーマンスが優
れており、複雑な画像構成によって形成されるものであ
り、真偽判別の瞬時性の効果を有すると共に偽造防止及
び真偽判別効果の高い印刷物である。また、ホログラム
等とは異なり、印刷基材へ特別な接着剤等を利用するこ
となく付与できるため、付加的な製造工程が必要なく、
また、流通過程における機械的強度も優れていると言う
特長が存在している。
【0015】しかし、上記本出願人の偽造防止印刷物
は、その偽造防止画像を構成するために、4版(色)の版
面が必要となり、一般的なプロセス色(4色)で表現さ
れた印刷物の中に、上記偽造防止画像を組み込むために
は、少なくとも7版(色)或いは8版(色)の版面が必
要であり、製造工程が複雑になる。
【0016】このようなことから、複雑な製造工程を必
要とせず、印刷物とそのカラー・コピー物との色調差が
顕著であることはもちろん、単にその特殊な光輝性材料
を入手してインキ及び塗料等に配合しただけでは、本物
の印刷物における色彩の角度依存性を簡単に再現できな
いような、且つ、一般の者が任意の印刷物を手にしただ
けで、特別な手法を必要とせず、簡単に真偽を判別する
ことのできる光学的な効果を有する高度な印刷技術及び
印刷物が望まれていた。
【0017】そこで、本出願人は、以上のような問題点
を解決するために、一般的で且つ比較的安価な材料及び
簡単な印刷手段を使用していながら、特定の観察角度に
おいて、人の目に認識される情報が、観察角度を変化さ
せることによって、全く別の情報に変化する偽造防止用
情報担持体に係る発明(本明細書では、これを「先行発
明」という。)をすでに出願している(特開2001−
121804号参照)。
【0018】この先行発明による偽造防止用情報担持体
は、比較的安価なアルミ片粉体或いは真鍮片粉体を成分
とした市販の銀色或いは金色インキを用いて、一般的な
印刷手段を利用することで、ホログラム的な効果を呈す
るセキュリティ画像を直接的にセキュリティ印刷物の基
材に付与する構成を特徴とし、コストパフォーマンス及
び機械的な流通強度が優れた高度な偽造防止技術を利用
した偽造防止及び真偽判別印刷物となる。
【0019】この先行発明で開示された偽造防止用情報
担持体の技術思想(先行発明で開示された偽造防止用情
報担持体そのものではなくその概念)を、図6、7にお
いて以下説明する。ここで説明する先行発明に係る偽造
防止用情報担持体に付与された文字A、Pの組み合わせ
は、後述する本発明との対比上、本発明に係る偽造防止
用情報担持体に合わせたものであり、上記先行発明の出
願に係る実施例(特開2001−121804号参照)
の偽造防止用情報担持体に付与された文字の組み合わせ
(P、Q)とは異なる。
【0020】図6は、先行発明に係る偽造防止用情報担
持体21である。この偽造防止用情報担持体21は、基
材である白色用紙20上の一部分に付されたものであ
り、偽造防止用情報担持体21を観察する視点の角度を
拡散光領域から正反射光領域へ変化させることによっ
て、第1の視認性情報Aが第2の視認性情報Pに変化す
る偽造防止用画像22が印刷されている。
【0021】図6は、偽造防止用画像22の構成を説明
する図である。この偽造防止用画像21は、第1の視認
性情報Aに係る第1の印刷画像23(図6(b))上
に、第2の視認性情報Pに係る第2の印刷画像24(図
6(c))を印刷して組み合わせて構成される(図6
(d))。
【0022】具体的には、第1の印刷画像23は、1種
類以上の光輝性材料が配合されたインキによりベタ部
(第1の万線)25とハーフトーン部26を一定間隔で
交互に配置(規則正しく配置)し、第1の視認性情報A
をベタで構成する。又、第2の印刷画像24は、第1の
情報の第1の万線25に対して、一定間隔で交互に配置
(規則正しく配置)され、かつ白抜き部28でPなる第
2の情報を付与する通常のインキで印刷されたハーフト
ーン部(第2の万線)27を有する。
【0023】例えば、画線幅0.5mmの第1の万線2
5及び画線幅0.5mmの第2の万線27が精密に重な
るように形成されている。逆に言えば第1の万線25と
白抜き部28が交互に配列され形成されている。第1の
万線25は、第1の視認性情報であるAの文字情報画像
領域30及びその背景画像領域29とから構成され、第
2の万線28は第2の視認性情報であるPの文字情報画
像領域31及びその背景画像領域32とから構成されて
いる。
【0024】すなわち、上記第1の万線25及び上記第
2の万線27を精密に重ねて形成することにより、上記
偽造防止用画像22の中に、第1の視認性情報A及び第
2の視認性情報Pのそれぞれの情報画像領域30、31
及びその背景画像領域29、32が規則的に配置されて
いることになり、2つの異なった上記第1の視認性情報
A及び上記第2の視認性情報Pを形成することができ
る。
【0025】上記偽造防止用画像22におけるAの文字
情報画像領域30は、大日本インキ化学工業株式会社製
のニューチャンピオンゴールド(赤口)インキを用い
て、ウェットオフセット印刷によってベタ印刷が施して
ある。また、上記Aの背景画像領域29は、大日本イン
キ化学工業株式会社製のニューチャンピオンゴールド
(赤口)インキを用いて、ウェットオフセット印刷によ
って網点面積率80%の印刷が施してある。
【0026】そして、上記偽造防止用画像22における
Pの文字情報画像領域31は、白抜きで構成されてお
り、且つ、上記Pの背景画像領域32は、ウェットオフ
セット印刷によって大日本インキ化学工業株式会社製の
トランスG(藍)インキの網点面積率25%の印刷が施
してある。
【0027】図7(a)、(b)は、上記偽造防止用画
像22を観察したときの、照明光源38、視点39及び
上記偽造防止用画像22の3つの位置関係を示す。そし
て、図7(c)、(d)は、上記偽造防止用画像22を
観察する視点の角度に依存した観察図である。
【0028】照明光源33と視点34が上記拡散光領域
を意味する図7(a)に示す位置関係にあるときは、上
記偽造防止用画像22には、図7(c)に示すように第
1の視認性情報Aが観察される。そして、照明光源33
と視点34が正反射光領域を意味する図7(b)に示す
位置関係にあるときは、第2視認性情報Pが観察され
る。要するに、上記偽造防止用画像22は、観察する視
点の角度を拡散光領域から正反射光領域へ変化させるこ
とによって、第1の視認性文字情報Aから第2視認性文
字情報Pに変化してこれを視認できる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先行発明に
係る偽造防止用情報担持体は、第1の視認情報及び第2
の視認情報が規則性を有する構造で構成されるために、
精密な刷り合わせにおいてはじめてその機能が発揮でき
る。従って、刷り合わせがずれた場合には十分に機能せ
ず、その効果が生じない。よって、印刷面積が小さい場
合あるいは細かい画像や精密な情報等を盛り込むことに
は適していない。
【0030】さらに、先行発明に係る偽造防止用情報担
持体は、第1の視認情報及び第2の視認情報が規則性を
有する構造で構成されるために、この偽造防止用情報担
持体の付与される印刷物の他の印刷面とは適合せず、特
にこの偽造防止用情報担持体のための領域を確保し、し
かも規則性を有する構造から成る固定されたデザインに
制約されるという問題がある。
【0031】本発明は、従来の技術、特に先行発明の有
する上記問題点を解決することを目的とするものであ
り、刷り合わせがずれた場合でもその機能を損なうこと
がなく、例えば切手のような微小印刷面積の一部におけ
る細かい画像や精密な情報等にも適用可能であり、しか
もデザイン上の制約を受けることなく、偽造防止用情報
担持体の付与される印刷物の他の印刷面との図柄の一部
を利用することができる偽造防止用情報担持体を実現す
ることを課題とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、印刷基材上に図柄が印刷されており、1種
以上の光輝性材料を配合したインキ又は塗料で印刷され
た第1の印刷画像と、該第1の印刷画像の上に有色イン
キで印刷された第2の印刷画像とを備えた偽造防止印刷
物であって、上記第1の印刷画像は、第1の情報部と第
1の背景部とから成り、該第1の情報部は、上記第1の
背景部に対して背景部より低い濃度で印刷されている
か、印刷されていない白抜きの構成であるか、又は上記
背景部より高い濃度で印刷されている構成であり、上記
第2の印刷画像は、第2の情報部と第2の背景部とから
成り、該第2の情報部は、上記第2の背景部に対して背
景部より低い濃度で印刷されているか、印刷されていな
い白抜きの構成であるか、又は上記背景部より高い濃度
で印刷されている構成であり、上記第1の背景部及び第
2の背景部の一方又は両方は、上記図柄を構成する印刷
部の一部であり、照明光源で光を上記印刷物に照射した
場合に、正反射光領域の観察角度で観察すると、上記第
2の情報部が上記第1の情報部より明確に視認され、拡
散光領域では、上記第1の情報部が上記第2の情報部よ
り明確に視認されることを特徴とする印刷物及び偽造防
止印刷物を提供する。
【0033】上記第1の画像部及び第2の画像部は、夫
々一定又は変化する階調濃度で印刷されている構成とし
てもよい。
【0034】上記第1の情報部及び第2の情報部は、夫
々文字、数字又は模様である構成としてもよい。
【0035】上記第1の画像部及び第2の画像部は、夫
々ウェットオフセット印刷、ドライオフセット印刷、凸
版印刷、水無平版印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷又
は凹版印刷で印刷されている。
【0036】上記光輝性材料は、金属光沢を有する材
料、例えばアルミ片粉若しくは真鍮粉を成分とする銀
色、青味金色又は赤味金色を示す材料、さらにはメタリ
ックブルー(金属光沢を有する青)等の金属光沢を有す
る材料等が用いられる。
【0037】上記印刷基材は、銀行券、パスポート、運
転免許証、株券、債券、小切手、IDカード、クレジッ
トカード、商品券、ギフト券、通行権、回数券、切手、
査証、はがき、グリーティングカード、カレンダー、ポ
スター、広告又は本等に使用される基材である。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明に係る偽造防止印刷物の実
施の形態を実施例に基づいて図面を参照して以下説明す
る。本発明に係る偽造防止印刷物が適用される印刷物
は、銀行券、パスポート、運転免許証、株券、債券、小
切手、IDカード、クレジットカード、商品券、ギフト
券、通行権、回数券、切手、査証、はがき、本等を含む
その真偽判別が必要な全ての印刷物である。
【0039】本発明に係る偽造防止印刷物は、第1の情
報部を有する第1の印刷画像上に、第2の情報部を有す
る第2の印刷画像を印刷して構成される。第1の印刷画
像は、1種類以上の光輝性材料が配合されたインキで印
刷されるものであり、第1の情報部とその背景部(第1
の背景部)とから構成される。第2の印刷画像は、有色
インキにより印刷されるものであり、第2の情報部とそ
の背景部(第2の背景部)とから構成される。
【0040】本発明に係る偽造防止印刷物の特徴とする
構成は次の点である。即ち、第1の印刷画像及び第2の
印刷画像の第1の背景部及び第2の背景部は、夫々偽造
防止印刷物について、偽造防止目的ではなく、本来の使
用目的で印刷される印刷物の図柄を構成する印刷部の一
部(全部であっても可。)である。要するに、第1の印
刷画像及び第2の印刷画像の第1の背景部及び第2の背
景部は、偽造防止印刷物に本来の使用目的で印刷される
印刷物の図柄を構成する印刷部が利用される。
【0041】光輝性材料としては、アルミ片粉若しくは
真鍮粉を成分とする銀色、青味金色又は赤味金色を示す
材料が使用される。本発明における印刷は、ウェットオ
フセット印刷、ドライオフセット印刷、凸版印刷、水無
平版印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印
刷又は凹版印刷等の手段を使用する。
【0042】本発明に係る偽造防止印刷物が有する第1
及び第2の情報部は、具体的には、マーク、番号、指
紋、文字、模様、顔画等の認証性を有する有意味情報で
あり、これらの有意味情報から成る群のうち少なくとも
1種以上から選択して付与される。
【0043】本発明に係る偽造防止印刷物に対して正面
斜めから照明光源を照射した場合に、その照明光の正反
射光領域の角度から観察すると、第2の印刷画像の第2
の情報部が視認され、それ以外の領域(これを「拡散光
領域」という。)の角度から観察すると、上記第1の印
刷画像の第2の情報部が視認される。これにより、偽造
防止印刷物の真偽判別が可能となると共に趣きがある印
刷物を得ることができる。
【0044】(実施例1)図1は、本発明に係る偽造防
止印刷物の実施例1を説明する図であり、(a)、
(b)は、夫々異なる態様の第1の印刷画像1、1’を
示す図であり、(c)、(d)は、夫々異なる態様の第
2の印刷画像2、2’を示す図である。(e)、(f)
は、夫々第1の印刷画像1、1’の上に、第2の印刷画
像2、2’を印刷して成る構成を示している。第1の印
刷画像1、1’は、1種類以上の光輝性材料が配合され
たインキで印刷され、第2の印刷画像2、2’は、有色
インキにより印刷される。
【0045】第1の印刷画像1、1’は、第1の情報部
3、3’(図1(a)、(b)中の「A」で示される部
分)とその背景部(第1の背景部)4、4’とから構成
される。ここで第1の背景部4、4’は、第1の情報部
3、3’を周囲から矩形の枠(円、楕円等その他の形状
の枠でも可。後述する図4、5では円を利用。)5、
5’で囲んだ場合の、第1の情報部3、3’を除く枠
5、5’内の領域である。
【0046】ところで、第1の印刷画像1、1’が印刷
される銀行券等の偽造防止印刷物は、その本来の目的で
ある印刷の図柄が印刷されている。この偽造防止印刷物
の特徴は、第1の背景部4、4’が、本来の目的である
印刷の図柄を構成する印刷部の一部と共通している(印
刷部の一部が利用されている)点である。この点は、逆
に言うと、印刷の図柄の一部に第1の情報部3、3’が
埋め込まれている構成である。
【0047】さらに、この偽造防止印刷物の特徴は、図
1(a)に示すように、第1の背景部4の階調濃度が高
い場合は、第1の情報部3を背景部より低い濃度(白抜
きも含む)で印刷された文字Aとする。逆に、図1
(b)に示すように、第1の背景部4’の階調濃度が低
い場合は、第1の情報部3’を背景部より高い濃度で印
刷された(ベタ印刷も含む)文字Aとする。
【0048】そして、第1の背景部(本来の目的の図柄
の印刷部)が階調濃度が変化する構成においては、図1
(a)に示すように、第1の背景部4の階調濃度が低い
部分の面積率が小さい場合(簡単に言うと背景部の平均
的な階調濃度が高い場合)は、第1の情報部3を背景部
より低い濃度(白抜きも含む)で印刷された文字Aとす
る。
【0049】図1(b)に示すように、第1の背景部
4’の階調濃度が低い部分の面積率が大きい場合(簡単
に言うと背景部の平均的な階調濃度が全体として低い場
合)は、第1の情報部3’を背景部より高い濃度で印刷
された(ベタ印刷も含む)文字Aとする。
【0050】次に、第2の印刷画像2、2’について説
明する。第2の印刷画像2、2’は、第2の情報部6、
6’(図1(c)、(d)中の「P」で示される部分)
とその背景部(第2の背景部)7、7’とから構成され
る。ここで第2の背景部7、7’とは、第2の情報部
6、6’を周囲から矩形の枠(円、楕円等その他の形状
の枠でも可。後述する図4では円を利用。)で囲んだ場
合の、第2の情報部6、6’を除く枠8、8’内の領域
である。
【0051】この偽造防止印刷物の特徴は、第1の印刷
画像1、1’と同様に、第2の背景部7、7’が、本来
の目的である印刷の図柄を構成する印刷部の一部と共通
している(印刷部の一部が利用されている)点である。
この点は、逆に言うと、印刷の図柄の一部に第2の情報
部6、6’が埋め込まれている構成である。
【0052】さらに、この偽造防止印刷物の特徴は、図
1(c)に示すように、第2の背景部7の階調濃度が高
い場合は、第2の情報部6の文字を背景部より低い濃度
(白抜きも含む)で印刷された万線9を集合して形成す
るか、又は図示はしないが背景部より低い濃度(白抜き
も含む)で印刷された文字とする。この構成は、第2の
背景部7’の階調濃度が変化する構成において、第2の
背景部7の階調濃度が低い部分の面積率が小さい場合
(簡単に言うと背景部の平均的な階調濃度が高い場合)
についても同じである。
【0053】図1(d)に示すように、第2の背景部
7’の階調濃度が低い場合は、第2の情報部6’の文字
を背景部より高い濃度で印刷された(ベタ印刷も含む)
万線9’を集合して形成するか、又は図示はしないが背
景部より高い濃度で印刷された(ベタ印刷も含む)文字
とする。これは、第2の背景部の階調が低い部分の面積
率が大きい場合(簡単に言うと背景部の平均的な階調濃
度が全体として低い場合)でも同じである。
【0054】図1(e)は、図1(a)に示す第1の印
刷画像1の上に図1(c)に示す第2の印刷画像2を印
刷して成る偽造防止印刷物の合成画像部10を示してい
る。図1(f)は、図1(b)に示す第1の印刷画像
1’の上に図1(d)に示す第2の印刷画像2’を印刷
して成る偽造防止印刷物の合成画像部10’を示してい
る。
【0055】なお、本発明に係る偽造防止印刷物の構成
としては、図示はしないが、図1(a)に示す第1の印
刷画像1の上に図1(d)に示す第2の印刷画像2’を
印刷して成る構成としてもよいし、図1(b)に示す第
1の印刷画像1’の上に図1(c)に示す第2の印刷画
像2を印刷して成る構成としてもよい。
【0056】図2は、図1(e)、(f)に示す偽造防
止印刷物の作用を説明する図である。偽造防止印刷物の
合成画像部10に対して照明光源を照射すると、第1の
印刷画像1は拡散光領域では、図2(a)に示されるよ
うに、光輝性材料の光沢の影響が小さいため背景部より
濃度の低い第1の情報部3(文字A)と、その背景部4
との間に濃淡差が生じ第1の情報部3が視認可能とな
る。逆に正反射光領域では光輝性材料の光沢の影響が大
きくなるため、背景部より濃度の高い第1の情報部3
(文字A)と、その背景部4との間に濃淡差が少なくな
るため第1の情報部3は視認不可能となる。
【0057】第2の印刷画像2は正反射光領域では図2
(b)に示されるように第2の情報部6(文字P)と、
その背景部7との濃淡差が生じ第2の情報部6(文字
P)が視認可能となる。逆に拡散光領域では第2の情報
部(文字P)と、その背景部7との濃淡差が小さくなる
ため第2の情報部6は視認不可能となる。
【0058】偽造防止印刷物の合成画像部10’に対し
て照明光源を照射すると、第1の印刷画像1’は、拡散
光領域では、図2(c)に示されるように、光輝性材料
の光沢の影響が小さいため背景部より濃度の高い第1の
情報部3’(文字A)と、その背景部4’との間に濃淡
差が生じ第1の情報部3’が視認可能となる。逆に正反
射光領域では光輝性材料の光沢の影響が大きくなるた
め、背景部より濃度の高い第1の情報部3’(文字A)
と、その背景部4’との間に濃淡差が少なくなるため第
1の情報部3’は視認不可能となる。
【0059】第2の印刷画像2’は正反射光領域では図
2(d)に示されるように第2の情報部6(文字P)
と、その背景部7’との濃淡差が生じ第2の情報部6’
(文字P)が視認可能となる。逆に拡散光領域では第2
の情報部(文字P)と、その背景部7’との濃淡差が小
さくなるため第2の情報部6’は視認不可能となる。
【0060】図1、2で説明した本発明に係る偽造防止
印刷物は、先行発明に係る偽造防止印刷物のように、第
1の画像部1、1’及び第2の画像部2、2’がともに
規則性を有する印刷面で構成されるものではないので、
第1の印刷画像1、1’と第2の印刷画像2、2’を精
密に刷り合わせする必要はなく、刷り合わせがずれた場
合でも、偽造防止のために十分に機能するものである。
従って、微小な第1の画像部1、1’に対して、微小な
第2の画像部2、2’情報部を刷り合わせることもでき
る。
【0061】図3は、第1の印刷画像1’と第2の印刷
画像2’とが極端にずれて印刷された例であり、刷り合
わせの精度を要しない極端な例を説明する図である。図
3(a)に示す1種以上の光輝性のインキで印刷された
第1の情報部3’を有する第1の印刷画像1’上に、図
3(b)に示す有色インキで印刷された第2の情報部
6’を有する第2の印刷画像2’を印刷する。
【0062】この場合に、図3(c)に示すように、第
2の情報部6’が傾いてずれて印刷されて第2の印刷画
像1’形成された偽造防止印刷物の合成画像16でも、
照明光源を照射して観察すると、その拡散光領域では第
1の情報部3’(文字A)が認識でき、正反射光領域で
は傾いた状態の第2の情報6’(文字P)が確認でき
る。
【0063】さらに、図1、2で説明した本発明に係る
偽造防止印刷物は、先行発明のように、適用される印刷
物において制限された偽造防止用担持体の領域を画成す
るのではなく、偽造防止印刷物にその印刷物の本来の目
的で印刷された図柄の一部を利用することができるもの
である。従って、偽造防止印刷物のデザイン上の制約、
即ち偽造防止印刷物の一部領域を偽造防止用担持体のた
め画成することなく、印刷物の図柄中に自然に溶け込む
ように取り込まれて付与することができる。
【0064】(実施例2)本発明の特徴をより具体的に
実施例2で説明する。図4、5は、印刷物の本来の目的
で印刷された風景画の図柄中に本発明が適用されて成る
偽造防止印刷物及びその作成について説明するための図
である。図4(a)に示す第1の印刷面12の上に図4
(b)に示す第2の印刷面12印刷することにより、図
5(a)又は図5(b)に示す偽造防止印刷物12、1
2’が作成される。
【0065】図4(a)に示すように、第1の印刷面1
2aには、富士山の近傍の空に太陽が輝いている風景画
が図柄として印刷されている。この第1の印刷面12a
の第1の印刷画像13は、太陽の図柄を第1の背景部1
4とし、その中に第1の情報部15を背景部より低い濃
度で印刷された(白抜きも含む)文字Aで組み込んでい
る。この第1の印刷画像13(具体的には背景部14)
については、1種以上の光輝性材料を配合したインキで
印刷されている。その他の富士山及び空については有色
インキで印刷されている。
【0066】図4(b)に示すように、第2の印刷面1
2bには、富士山とその周囲の空を示す風景画が図柄と
して有色インキで印刷されている。第2の印刷画像16
は、空の図柄を第2の背景部17としてその中に、第2
の情報部18を万線19から成る印刷文字Pとして組み
込んでいる。
【0067】第2の情報部18(文字P)の周囲である
背景部17は階調濃度が上下方向で徐々に異なっている
が、第2の背景部全体としては階調濃度が低いので、第
2の情報部18(文字P)は、有色インキで背景部より
高い濃度で印刷された(ベタ印刷も含む)万線状の印刷
によって付与されている。
【0068】図5(a)、(b)は、図4(a)に示す
第1の印刷面12a上に、図4(b)に示す第2の印刷
面12bを、印刷して成る偽造防止印刷物12であり、
図5(a)は、第1の情報部15(文字A)に対して第
2の情報部18(文字P)を上下方向に揃えて(図5中
の紙面に沿った上下方向に伸びる線に対して傾くことな
く)印刷したものであり、図5(b)は第1の情報部1
5(文字A)に対して第2の情報部18(文字P)を上
下方向に伸びる線に対して傾けてずれて印刷したもので
ある。
【0069】このような構成の図5(a)に示す偽造防
止印刷物12に、図2において説明した場合と同じよう
に照明光源を照射すると、図2(a)において説明した
場合と同様に、拡散光領域における観察角度では光輝性
材料が配合されたインキにより印刷された第1の背景部
19が、第1の情報部15(文字A)を認識することが
できる。
【0070】一方、有色インキにより印刷された第2の
情報部18は、図2(d)で説明した場合と同様に、正
反射光領域の観察角度では、第1の情報部(文字A)に
切り替わって第2の情報部(万線19よる文字P)が認
識できる。
【0071】なお、図5(b)に示す偽造防止印刷物1
2’は、第2の情報部18が傾いている点で、図5
(a)とは異なるが、真偽判別に際して、照明光を照射
した場合の機能及び作用は同じであるからここではその
説明は省略する。
【0072】この偽造防止印刷物12、12’に示すよ
うに、偽造防止印刷物の第1の背景部及び第2の背景部
を、第1の印刷面の太陽及び第2の印刷面の空という、
印刷物本来の目的で印刷された図柄の印刷部の一部又は
全部を共通して利用できるため、偽造防止印刷物の図柄
中に情報を取り込むことができる。よって、印刷物中に
偽造防止のための第1の印刷画像部13及び第2の印刷
画像部16を、特に設けることでデザイン上の制約をう
けるようなことがなく、偽造防止印刷物12、12’が
図柄中に自然にとけ込むように取り込まれて付与するこ
とができる。
【0073】以上、本発明の実施の形態を実施例に基づ
いて説明したが、本発明はこのような実施例に限定され
るものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事
項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでも
ない。
【0074】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから次の効果
が生じる。 (1)第1の情報部及び第2の情報部が規則性を有する
構造で構成されているものではないために、精密な刷り
合わせをしなくても、ずれて印刷されてもその機能が発
揮でき、寸法の小さな情報でも精度に関係なく取り込む
ことができる。
【0075】(2)本発明に係る偽造防止印刷物は、印
刷物本来の目的で印刷された図柄の印刷部を偽造防止印
刷物中に利用できるため、印刷物の図柄中に自然にとけ
込むように情報を盛り込ませることができ、印刷物中に
偽造防止印刷物のための特別な領域を設けることなく、
またデザイン上の制約をうけることなく、印刷物中に情
報部を付与し趣きのある印刷物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る偽造防止印刷物の実施例1を説明
する図である。
【図2】本発明に係る偽造防止印刷物の実施例1の作用
を説明する図である。
【図3】本発明に係る偽造防止印刷物の実施例1の変形
例を説明する図である。
【図4】本発明に係る偽造防止印刷物の実施例2を説明
する図である。
【図5】本発明に係る偽造防止印刷物の実施例2の作用
を説明する図である。
【図6】先行発明を説明する図である。
【図7】先行発明の作用を説明する図である。
【符号の説明】
1、1’、13、23 第1の印刷画像 2、2’、16、24 第2の印刷画像 3、3’、15 第1の情報部 4、4’、14 第1の背景部 5、5’ 矩形の枠 6、6’、18 第2の情報部 7、7’、17 第2の背景部 8、8’ 枠 9、9’ 万線 10、10’、11 偽造防止印刷物の合成画像部 12、12’ 偽造防止印刷物 12a 第1の印刷面 12b 第2の印刷面 19 万線 21 偽造防止用情報担持体 20 白色用紙 24 偽造防止用画像 25 第1の万線 26、27 ハーフトーン部 28 第2の万線 30 第1の視認性情報Aの文字情報画像領域 29 第1の視認性情報の背景画像領域 31 第2の視認性情報Pの文字情報画像領域 32 第2の視認性情報の背景画像領域 33 照明光源 34 視点(観察視点)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B42D 15/10 541 B42D 15/10 541A (56)参考文献 特開2001−121804(JP,A) 特開2000−185458(JP,A) 特開2000−158790(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 3/14 B42D 15/02 B42D 15/10

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷基材上に図柄が印刷されており、
    1種以上の光輝性材料を配合したインキ又は塗料で印刷
    された第1の印刷画像と、該第1の印刷画像の上に有色
    インキで印刷された第2の印刷画像とを備えた印刷物で
    あって、 上記第1の印刷画像は、第1の情報部と第1の背景部と
    から成り、該第1の情報部は、上記第1の背景部に対し
    て背景部より低い濃度で印刷されているか、印刷されて
    いない白抜きの構成であるか、又は上記背景部より高い
    濃度で印刷されている構成であり、 上記第2の印刷画像は、第2の情報部と第2の背景部と
    から成り、該第2の情報部は、上記第2の背景部に対し
    て背景部より低い濃度で印刷されているか、印刷されて
    いない白抜きの構成であるか、又は上記背景部より高い
    濃度で印刷されている構成であり、 上記第1の背景部及び第2の背景部の一方又は両方は、
    上記図柄を構成する印刷部の一部であり、 照明光源で光を上記印刷物に照射した場合に、照射した
    光の正反射光領域の観察角度で観察すると、上記第2の
    情報部が上記第1の情報部より明確に視認され、上記正
    反射光領域以外の観察角度である拡散光領域の観察角度
    で観察すると、上記第1の情報部が上記第2の情報部よ
    り明確に視認されることを特徴とする印刷物。
  2. 【請求項2】 上記第1の画像部及び第2の画像部
    は、夫々一定又は変化する階調濃度で印刷されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の印刷物。
  3. 【請求項3】 上記第1の情報部及び第2の情報部
    は、夫々文字、数字又は模様であることを特徴とする請
    求項1又は2記載の印刷物。
  4. 【請求項4】 上記第1の画像部及び第2の画像部
    は、夫々ウェットオフセット印刷、ドライオフセット印
    刷、凸版印刷、水無平版印刷、グラビア印刷、フレキソ
    印刷又は凹版印刷で印刷されていることを特徴とする請
    求項1、2又は3記載の印刷物。
  5. 【請求項5】 上記光輝性材料は、金属光沢を有する
    材料であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記
    載の印刷物。
  6. 【請求項6】 上記印刷基材は、カレンダー、ポスタ
    ー、グリーティングカード、広告、又は本に使用される
    基材であることを特徴とする請求項1、2、3、4又は
    5記載の印刷物。
  7. 【請求項7】 印刷基材上に図柄が印刷されており、
    1種以上の光輝性材料を配合したインキ又は塗料で印刷
    された第1の印刷画像と、該第1の印刷画像の上に有色
    インキで印刷された第2の印刷画像とを備えた偽造防止
    印刷物であって、 上記第1の印刷画像は、第1の情報部と第1の背景部と
    から成り、該第1の情報部は、上記第1の背景部に対し
    て背景部より低い濃度で印刷されているか、印刷されて
    いない白抜きの構成であるか、又は上記背景部より高い
    濃度で印刷されている構成であり、 上記第2の印刷画像は、第2の情報部と第2の背景部と
    から成り、該第2の情報部は、上記第2の背景部に対し
    て背景部より低い濃度で印刷されているか、印刷されて
    いない白抜きの構成であるか、又は上記背景部より高い
    濃度で印刷されている構成であり、 上記第1の背景部及び第2の背景部の一方又は両方は、
    上記図柄を構成する印刷部の一部であり、照明光源で光
    を上記偽造防止印刷物に照射した場合に、照射した光の
    正反射光領域の観察角度で観察すると、上記第2の情報
    部が上記第1の情報部より明確に視認され、上記正反射
    光領域以外の観察角度である拡散光領域の観察角度で観
    察すると、上記第1の情報部が上記第2の情報部より明
    確に視認されることを特徴とする偽造防止印刷物。
  8. 【請求項8】 上記第1の画像部及び第2の画像部
    は、夫々一定又は変化する階調濃度で印刷されているこ
    とを特徴とする請求項7記載の偽造防止印刷物。
  9. 【請求項9】 上記第1の情報部及び第2の情報部
    は、夫々文字、数字又は模様であることを特徴とする請
    求項7又は8記載の偽造防止印刷物。
  10. 【請求項10】 上記第1の画像部及び第2の画像部
    は、夫々ウェットオフセット印刷、ドライオフセット印
    刷、凸版印刷、水無平版印刷、グラビア印刷、フレキソ
    印刷又は凹版印刷で印刷されていることを特徴とする請
    求項7、8又は9記載の偽造防止印刷物。
  11. 【請求項11】 上記光輝性材料は、金属光沢を有す
    る材料であることを特徴とする請求項7、8、9又は1
    0記載の偽造防止印刷物。
  12. 【請求項12】 上記印刷基材は、銀行券、パスポー
    ト、運転免許証、株券、債券、小切手、IDカード、ク
    レジットカード、商品券、ギフト券、通行権、回数券、
    切手、査証、はがき又は本に使用される基材であること
    を特徴とする請求項7、8、9、10又は11記載の偽
    造防止印刷物。
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