JP2003344170A - 測温プローブ装置、測温プローブ装置用センサ保護管 - Google Patents
測温プローブ装置、測温プローブ装置用センサ保護管Info
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Abstract
するのに有利であり、耐久性の向上、長寿命化に有利な
測温プローブ装置及び測温プローブ装置用センサ保護管
を提供する。 【解決手段】測温プローブ装置は、サーメットまたは金
属を基材とし中空室10を有するように形成され先端部
1aが閉鎖された筒形状の主保護管1と、主保護管1の
中空室10の先端部1aの側に配設された温度測定用セ
ンサ4と、温度測定用センサ4の少なくとも一部または
温度測定用センサ4からの導線を覆うように主保護管1
の中空室10に配置されたアルミナ等のセラミックスを
基材とするセンサ保護管3とを具備する。センサ保護管
3のうちこれの外壁面にこれを包囲する保護層5が積層
されている。
Description
等の測温対象物の温度を測定する測温プローブ装置に関
し、殊に、サーメットまたは金属を基材とする主保護管
を有する測温プローブ装置に関する。更に測温プローブ
装置に使用されるアルミナ保護管等のセンサ保護管に関
する。
定する測温プローブ装置が提供されている。測温プロー
ブ装置として、サーメットを基材とし中空室を有するよ
うに形成され先端部が閉鎖された筒形状の主保護管と、
主保護管の中空室の先端部の側に配設された温度測定用
センサと、温度測定用センサの少なくとも一部または温
度測定用センサからの導線を覆うように主保護管の中空
室に配置されたアルミナ等を基材とするセンサ保護管と
を備えている。高温の金属溶湯や高温ガス等の測温対象
物に主保護管の先端部を挿入した状態で、金属溶湯や高
温ガス等の温度を温度測定用センサにより測定すること
ができる。温度測定用センサは主保護管により保護され
ている。
や蒸気等の測温対象物の温度は高温となるため、主保護
管の中空室の内部はかなり高温領域となる。主保護管は
サーメットを基材とするため、サーメットの金属相から
飛散した蒸気が主保護管の中空室に発生する。サーメッ
トはセラミックス相と金属相との混合物である。このた
め、金属相の成分が熱で蒸気化したり、金属成分が熱で
酸素と反応してガス化し易い酸化物を生成したりするこ
とがある。このような蒸気が主保護管の中空室の低温側
に流入すると、つまり、センサ保護管の基端部の側に流
入すると、蒸気成分が冷却され、センサ保護管の基端部
において凝縮し、凝縮物が固着するおそれがある。つま
り蒸気成分がセンサ保護管に凝着するおそれがある。こ
の場合、センサ保護管と凝着物とが反応してセンサ保護
管が劣化するおそれがある。場合によってはセンサ保護
管が折損することがある。
のであり、凝着に起因するアルミナ保護管等のセンサ保
護管の劣化を抑制するのに有利であり、耐久性の向上、
長寿命化に有利な測温プローブ装置及び測温プローブ装
置用センサ保護管を提供することを課題とするにある。
ブ装置は、サーメットまたは金属を基材とし中空室を有
するように形成され先端部が閉鎖された筒形状の主保護
管と、主保護管の中空室の先端部の側に配設された温度
測定用センサと、温度測定用センサの少なくとも一部ま
たは温度測定用センサからの導線を覆うように主保護管
の中空室に配置されたセラミックスを基材とするセンサ
保護管とを具備する測温プローブ装置において、センサ
保護管のうち少なくとも基端部側を包囲するように保護
層がセンサ保護管に積層されていることを特徴とするも
のである。
保護管は、サーメットまたは金属を基材とし中空室を有
するように形成され先端部が閉鎖された筒形状の主保護
管をもつ測温プローブ装置に使用されるセラミックスを
基材とする測温プローブ装置用センサ保護管であって、
センサ保護管のうち少なくとも基端部側を包囲するよう
に保護層がセンサ保護管に積層されていることを特徴と
するものである。
の外壁面にセンサ保護管の外壁面を包囲する保護層が積
層されているため、蒸気成分の凝着が生じたとしても、
温度測定用のセンサを保護する機能を有するセンサ保護
管と凝着物質とが反応することが抑制され、凝着に起因
するセンサ保護管の劣化が抑制される。保護層は、ジル
コニア、アルミナ、マグネシア、炭化珪素、ムライト、
シリカ、イットリアのうちの少なくとも1種を主要成分
とする層、または、金属で形成されている構成を採用で
きる。保護層を形成する金属としては、ステンレス鋼等
の合金鋼、チタン合金等を採用できる。ステンレス鋼と
してはオーテナイト系、フェライト系、マルテンサイト
系のいずれでも良い。
管の基端部の外壁面に積層されている構成を採用でき
る。アルミナ保護管等のセンサ保護管の基端部は、高温
の金属溶湯や高温のガス等の高温の測温対象物から離れ
ているため、アルミナ保護管等のセンサ保護管の先端部
よりも低温となり、蒸気成分の凝着が生じやすいためで
ある。アルミナ保護管等のセンサ保護管の外周面と保護
層の内周面との境界は、バインダ等のシール部でシール
されていることが好ましい。この場合、保護層の内周面
の全域とアルミナ保護管等のセンサ保護管の外周面との
境界をバインダ等のシール部でシールしても良いし、あ
るいは、保護層の内周面の軸長方向の端部とアルミナ保
護管等のセンサ保護管の外周面との境界をバインダ等の
シール部でシールしても良い。
との間には、主保護管から発生した蒸気がセンサ保護管
の基端部の側に流入することを抑制する蒸気流入抑制部
が設けられている構成を採用できる。この場合、当該蒸
気がセンサ保護管の基端部の側に流入することが抑制さ
れるため、センサ保護管の基端部の側において蒸気成分
が凝着されることが抑制され、センサ保護管の耐久性の
向上に一層有利である。
を参照して説明する。本実施形態に係る測温プローブ装
置は、サーメットを基材とし中空室10を有するように
形成され先端部1aが閉鎖された筒形状の主保護管1
と、主保護管1の中空室10の先端部の側にセンサ部で
ある接点40が配設された温度測定用センサとしての熱
電対4と、熱電対4の導線部分41を覆うように主保護
管1の中空室10に配置されたセンサ保護管としてのア
ルミナ保護管3とを具備する。
ットを基材とし中空室10を有するように形成され先端
部1aが閉鎖された有底筒形状の第1主保護管11と、
第1主保護管11の上部に連結された金属製(例えばス
テンレス鋼(SUS))の第2主保護管12とで形成さ
れている。主保護管1の中空室10は大気に連通してい
る。
属相との混合物で形成されている。セラミックス相はジ
ルコニアで形成されている。金属相はモリブデンで形成
されている。第1主保護管11の上部のねじ部13に第
2主保護管12の下部のねじ部14がねじ込まれて、第
1主保護管11及び第2主保護管12は脱着可能に連結
されている。第2主保護管12には、熱電対4を外部に
導出させるターミナル15、測温プローブ装置を取り付
けるための取り付け用のフランジ16が設けられてい
る。主保護管1の第1主保護管11の外周部には、第1
主保護管11を保護するためのセラミックス(アルミ
ナ、アルミナ−カーボン等)で形成された厚肉筒形状を
なす保護スリーブ2が積層されている。保護スリーブ2
は主保護管1の第1主保護管11を保護するためのもの
である。なお、保護スリーブ2の下端部2dは第1主保
護管11の先端部1aに到達していないので、第1主保
護管11の先端部1aは露出されている。
配置される中空円筒形状をなしており、アルミナを基材
とするものである。アルミナ保護管3の先端部3aは主
保護管1の先端部1aの内底面に到達または接近してい
る。アルミナ保護管3の基端部3cはターミナル15に
到達または接近している。アルミナ保護管3の外径は例
えば3〜8ミリメートルとすることができ、内径は例え
ば2〜5ミリメートルとすることができるが、これに限
定されるものではない。
されている。保持具20の通路には熱電対4の導線部分
41が挿通されて保持されている。熱電対4の先端に設
けられている測温用の接点40は、保持具20の下端部
から露出しており、アルミナ保護管3の先端部3aの内
壁面に接近または当接しつつ対面している。
端部3cの外壁面に、これを包囲するように保護層5
(図1に示すアルミナ保護管3の上部の外周面において
ハッチングで示す領域)が一体的に積層されている。ジ
ルコニア、アルミナ、マグネシア、炭化珪素、ムライ
ト、シリカ、イットリアのうちの少なくとも1種を主要
成分とするセラミックスと、水ガラス等の無機バインダ
とを混合したスラリー状の混合物を用い、スラリー状の
混合物をアルミナ保護管3の基端部3cの外壁面に塗布
して乾燥させることにより、保護層5はアルミナ保護管
3の基端部3cの外壁面に被覆されている。これにより
アルミナ保護管3の上部の外周面と保護層5の内周面と
の境界は、シールされている。なお保護層5の厚みは適
宜選択できるものの、例えば0.2〜0.5ミリメート
ル、0.5〜1.0ミリメートルとすることができる。
ただしこれらに限定されるものではない。
cの外壁面を1周するように積層されている。アルミナ
保護管3の基端部3cは、金属溶湯や高温のガスに近い
アルミナ保護管3の先端部3aよりも低温(一般的には
100〜500℃)となり、凝着が生じやすい。このた
め保護層5は、アルミナ保護管3の基端部3cの外壁面
に積層されており、アルミナ保護管3の先端部3aの外
壁面には積層されていない。アルミナ保護管3の先端部
3aは高温の金属溶湯や高温ガス等の測温対象物に近い
ため、高温領域となり、蒸気の凝着が生じにくい。
の金属溶湯や高温ガス等の測温対象物に主保護管1の先
端部1aを挿入して接触させる。この状態で、金属溶湯
や高温ガス等の温度を熱電対4により測定することがで
きる。熱電対4は主保護管1により保護されている。本
実施形態によれば、主保護管1を形成するサーメットの
金属成分が主保護管1の中空室10内において蒸気化し
たときであっても、あるいは、当該金属成分が熱で酸素
と反応してガス化し易い酸化物を生成したときであって
も、アルミナ保護管3の基端部3cが保護層5で積層さ
れているため、凝着物が生成するようなときであって
も、凝着物とアルミナ保護管3とが反応することが抑制
される。故に、凝着に起因するアルミナ保護管3の基端
部3cの劣化が抑制される。ひいては凝着に起因するア
ルミナ保護管3の基端部3cの折損等が抑制され、アル
ミナ保護管3の耐久性の向上、長寿命化を図ることがで
きる。ひいては熱電対4の耐久性の向上、長寿命化を図
ることができる。
図2を参照して説明する。本実施形態に係る測温プロー
ブ装置は、サーメットを基材とし中空室10を有するよ
うに形成され先端部1aが閉鎖された筒形状の主保護管
1と、主保護管1の中空室10の先端部の側にセンサ部
である接点40が配設された温度測定用センサとしての
熱電対4と、熱電対4の導線部分41を覆うように主保
護管1の中空室10に配置されたアルミナを基材とする
アルミナ保護管3とを具備する。主保護管1は、サーメ
ットを基材とし中空室10を有するように形成され先端
部1aが閉鎖された筒形状の第1主保護管11と、第1
主保護管11の上部に連結された金属製の第2主保護管
12とで形成されている。
3の基端部3cの外壁面に、これを包囲するように保護
層5B(図2に示すアルミナ保護管3の上部の外周面に
おいてハッチングで示す領域)が積層されている。ステ
ンレス鋼等の耐熱性及び高温耐腐食性に優れた合金鋼で
形成された金属シートをアルミナ保護管3の基端部3c
の外壁面に被覆させることにより、保護層5Bは形成さ
れている。保護層5Bの厚みは適宜選択できるものの、
例えば0.1〜0.3ミリメートル、0.5〜1.0ミ
リメートルとすることができる。ただしこれらに限定さ
れるものではない。なお図2に示すように、保護層5B
の両方の端部のうちの一方または双方に、保護層5Bの
端部をリング状に覆うシール部50を設けることもでき
る。シール部50は保護層5Bとアルミナ保護管3の外
周面との境界をシールする。よって保護層5Bの端部か
ら保護層5Bの内面側に蒸気成分が進入することを、シ
ール部50によって抑えることができる。なお、保護層
5Bの下端部の他に保護層5Bの上端部を覆うシール部
を設けることもできる。
アルミナ保護管3の外周部との間には、蒸気流入抑制部
6が設けられている。蒸気流入抑制部6は、中空室10
で発生した蒸気がアルミナ保護管3の高温側の先端部3
aの側からアルミナ保護管3の低温側の基端部3cの側
に流入することを抑制するためのものであり、軸長方向
において主保護管1を構成する第1主保護管11と第2
主保護管12との間に配置されている。この場合、主保
護管1を構成するサーメットから蒸気化した蒸気がアル
ミナ保護管3の先端部3aの側からアルミナ保護管3の
基端部3cの側に流入することが抑制されるため、アル
ミナ保護管3の基端部3cの側において蒸気が凝着され
金属酸化物(凝着物)が形成されることが抑制される。
とアルミナ保護管3の外周部との間を塞ぐ板部材で形成
されており、アルミナ保護管3を挿入する通口61をも
つ。この場合、蒸気がアルミナ保護管3の基端部3cの
側に矢印Y方向へ流入することが抑制されるため、アル
ミナ保護管3の基端部3cの側において蒸気が金属酸化
物(凝着物)として凝着されることが抑制される。
抑制部6Cは、主保護管1とアルミナ保護管3との間を
塞ぐ板部材で形成されており、アルミナ保護管3を挿入
する通口61と、アルミナ保護管3の先端部3aと基端
部3cとを連通させる複数の通気孔63とをもつ。この
場合にも、蒸気化した蒸気がアルミナ保護管3の基端部
3cの側に矢印Y方向へ流入することが蒸気流入抑制部
6Cにより抑制されるため、アルミナ保護管3の基端部
3cの側において蒸気が金属酸化物(凝着物)として凝
着されることが抑制される。
抑制部6Dは、主保護管1の内周部とアルミナ保護管3
の外周部との間を繋ぐような複数の腕部材65で形成さ
れている。腕部材65間は空間65mとされている。こ
の場合、蒸気化した蒸気がアルミナ保護管3の基端部3
cの側に矢印Y方向へ流入することが抑制されるため、
アルミナ保護管3の基端部3cの側において蒸気が金属
酸化物として凝着されることが抑制される。
図3を参照して説明する。本実施形態に係る測温プロー
ブ装置は、サーメットを基材とし中空室10を有するよ
うに形成され先端部1aが閉鎖された筒形状の主保護管
1と、主保護管1の中空室10の先端部の側にセンサ部
である接点40が配設された温度測定用センサとしての
熱電対4と、熱電対4の導線部分41を覆うように主保
護管1の中空室10に配置されたアルミナを基材とする
アルミナ保護管3とを具備する。主保護管1は、サーメ
ットを基材とし中空室10を有するように形成され先端
部1aが閉鎖された筒形状の第1主保護管11と、第1
主保護管11に連結された金属製の第2主保護管12と
で形成されている。
るアルミナ保護管3の基端部3cの外壁面に、これを包
囲するように保護層5が積層されている。ジルコニア、
アルミナ、マグネシア、炭化珪素、ムライト、シリカ、
イットリアのうちの少なくとも1種を主要成分とするセ
ラミックスと、水ガラス等の無機バインダとを混合した
スラリー状の混合物を用い、スラリー状の混合物をアル
ミナ保護管3の基端部3cの外壁面に塗布して乾燥させ
ることにより、保護層5はアルミナ保護管3の基端部3
cの外壁面に被覆されている。故に、アルミナ保護管3
の基端部3cの外壁面と保護層5との境界は、蒸気等が
進入しないようにシールされている。
アルミナ保護管3の外周部との間には、蒸気流入抑制部
6Eが設けられている。蒸気流入抑制部6Eは、アルミ
ナ保護管3の先端部3aの側からアルミナ保護管3の基
端部3cの側に、凝着物となる蒸気が流入することを抑
制するためのものである。蒸気流入抑制部6Eは、主保
護管1の第1主保護管11と第2主保護管12との間に
配置されている。この場合、サーメットから蒸気化した
蒸気がアルミナ保護管3の先端部3aの側からアルミナ
保護管3の基端部3cの側に流入することが抑制される
ため、アルミナ保護管3の基端部3cの側において蒸気
が凝着され金属酸化物が形成されることが抑制される。
は、主保護管1の内周部とアルミナ保護管3の外周部と
の間を塞ぐ板部材で形成されており、アルミナ保護管3
を挿入する通口61と、アルミナ保護管3の先端部3a
の側からアルミナ保護管3の基端部3cの側に連通する
連通孔66と、連通孔66を閉鎖可能及び開放可能な逆
止弁67と、逆止弁67の脱落を防止する蓋68とをも
つ。
板部材が主保護管1の内周部とアルミナ保護管3の外周
部との間を塞いでいる。このため、発生した蒸気がアル
ミナ保護管3の先端部3aの側からアルミナ保護管3の
基端部3cの側に流入することが抑制される。故に、ア
ルミナ保護管3の基端部3cの側において蒸気が金属酸
化物(凝着物)として凝着されることが抑制される。さ
らに、主保護管1の中空室10で蒸気化した蒸気の圧力
が過剰に増加すると、逆止弁67が蒸気圧で持ち上がっ
て開弁し、連通孔66が自動的に開放する。このため過
剰な蒸気がアルミナ保護管3の基端部3cの側に矢印Y
方向へ流入できるため、主保護管1の中空室10の内圧
が過剰に高くなることが抑制される。
図4を参照して説明する。本実施形態に係る測温プロー
ブ装置では、熱電対4を保持するアルミナ保護管3の低
温側の基端部3cの外壁面を包囲するように、金属製の
筒パイプ形状をなす保護層5F(図4に示すアルミナ保
護管3の上部の外周面においてハッチングで示す領域)
が嵌合状態でバインダ等でアルミナ保護管3に接合して
密着状態に固定されている。アルミナ保護管3の上部の
外周面と保護層5Fの内周面との境界は上記バインダ等
で蒸気が進入しないようにシールされている。筒パイプ
形状をなす保護層5Fは、ステンレス鋼等の耐熱性及び
高温耐腐食性に優れた合金鋼に代表される金属で形成さ
れている。図4に示すように、金属パイプ形状の保護層
5Fの軸長方向の都中部の外周部には、鍔状の蒸気流入
抑制部6Fが径外方向に延設されており、中空室10の
上部空間を閉鎖または実質的に閉鎖している。鍔状の蒸
気流入抑制部6Fは、主保護管1を構成する第1主保護
管11の上面11rに載せられている。蒸気流入抑制部
6Fは、中空室10で発生した蒸気がアルミナ保護管3
の高温側の先端部3aの側からアルミナ保護管3の低温
側の基端部3cの側に流入することを抑制するためのも
のであり、軸長方向において主保護管1を構成する第1
主保護管11と第2主保護管12との間に配置されてい
る。この場合、主保護管1を構成するサーメットから蒸
気化した蒸気がアルミナ保護管3の先端部3aの側から
アルミナ保護管3の基端部3cの側に流入することが抑
制される。このため、アルミナ保護管3の基端部3cの
側において蒸気が凝着され金属酸化物(凝着物)が形成
されることが抑制される。
ーメットのセラミックス相はジルコニアで形成されてお
り、金属相はモリブデンで形成されているが、これに限
られるものではない。上記した実施形態によれば、主保
護管1はサーメットを基材としているが、これに限ら
ず、モリブデン等の金属を基材として形成されていても
良い。サーメットのセラミックス相としてはジルコニア
の他に、アルミナ、炭化珪素、マグネシア、ムライト、
スピネル、イットリアのうちの少なくとも1種で形成さ
れていても良いし、サーメットの金属相はモリブデンの
他にタングステン、ニオブ、チタンの少なくとも1種で
形成されていても良い。主保護管1は、サーメットを基
材とする筒形状の第1主保護管11と、第1主保護管1
1の上部に連結された金属製の第2主保護管12とで形
成されているが、これに限らず、主保護管はサーメット
のみを基材とする形態でも良い。温度センサとしては熱
電対4に限定されるものではなく、他の測温機能を有す
る温度センサでも良い。
ナ保護管3の基端部3cの外壁面に耐火筒を保護層とし
て無機バインダ(例えば水ガラス系)を介して被せても
良い。耐火筒は、ジルコニア、アルミナ、マグネシア、
炭化珪素、ムライト、シリカ、イットリアのうちの少な
くとも1種を主要成分とするセラミックスで形成するこ
とができる。耐火筒の厚みは適宜選択できるものの、例
えば0.3〜0.5ミリメートル、0.5〜1.0ミリ
メートルとすることができる。ただしこれらに限定され
るものではない。その他、本発明は上記し且つ図面に示
した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸
脱しない範囲内で必要に応じて適宜変更して実施できる
ものである。上記した記載から次の技術的思想も把握で
きる。
軸長方向の少なくとも端部とセンサ保護管の外周面との
境界をシールするシール部が設けられていることを特徴
とする測温プローブ装置または測温プローブ装置用セン
サ保護管。凝着に起因するアルミナ保護管等のセンサ保
護管の劣化の抑制に一層有利である。
ンサ保護管の外壁面にこれを包囲する保護層が積層され
ているため、凝着に起因するアルミナ保護管等のセンサ
保護管の劣化が抑制され、アルミナ保護管等のセンサ保
護管の長寿命化が図られる。ひいては熱電対等の温度測
定用センサをの長寿命化に貢献できる。ひいては測温プ
ローブ装置の長寿命化に貢献できる。
図である。
図である。
図である。
図である。
管(センサ保護管)、4は熱電対、(温度センサ)、4
0は接点(センサ部)、5は保護層を示す。
Claims (7)
- 【請求項1】サーメットまたは金属を基材とし中空室を
有するように形成され先端部が閉鎖された筒形状の主保
護管と、主保護管の中空室の先端部の側に配設された温
度測定用センサと、温度測定用センサの少なくとも一部
または温度測定用センサからの導線を覆うように主保護
管の中空室に配置されたセラミックスを基材とするセン
サ保護管とを具備する測温プローブ装置において、 センサ保護管のうち少なくとも基端部側を包囲するよう
に保護層がセンサ保護管に積層されていることを特徴と
する測温プローブ装置。 - 【請求項2】請求項1において、保護層は、ジルコニ
ア、アルミナ、マグネシア、炭化珪素、ムライト、シリ
カ、イットリアのうちの少なくとも1種を主要成分とす
る層、または、金属で形成された層で形成されているこ
とを特徴とする測温プローブ装置。 - 【請求項3】請求項1または請求項2において、保護層
は、センサ保護管の基端部の外壁面に積層されており、
センサ保護管の先端部には積層されていないことを特徴
とする測温プローブ装置。 - 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれか一項におい
て、主保護管の内周部とセンサ保護管の外周部との間に
は、センサ保護管の先端部の側からセンサ保護管の基端
部の側に蒸気が流入することを抑制する蒸気流入抑制部
が設けられていることを特徴とする測温プローブ装置。 - 【請求項5】サーメットまたは金属を基材とし中空室を
有するように形成され先端部が閉鎖された筒形状の主保
護管をもつ測温プローブ装置に使用されセラミックスを
基材とする測温プローブ装置用センサ保護管であって、 センサ保護管のうち少なくとも基端部側を包囲するよう
に保護層がセンサ保護管に積層されていることを特徴と
する測温プローブ装置用センサ保護管。 - 【請求項6】請求項5において、保護層は、ジルコニ
ア、アルミナ、マグネシア、炭化珪素、ムライト、シリ
カ、イットリアのうちの少なくとも1種を主要成分とす
る層、または、金属で形成されていることを特徴とする
測温プローブ装置用センサ保護管。 - 【請求項7】請求項5または請求項6において、センサ
保護管には、センサ保護管の先端部の側からセンサ保護
管の基端部の側に蒸気が流入することを抑制する蒸気流
入抑制部が設けられていることを特徴とする測温プロー
ブ装置用センサ保護管。
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