JP2016186432A - 測温プローブ - Google Patents

測温プローブ Download PDF

Info

Publication number
JP2016186432A
JP2016186432A JP2015066023A JP2015066023A JP2016186432A JP 2016186432 A JP2016186432 A JP 2016186432A JP 2015066023 A JP2015066023 A JP 2015066023A JP 2015066023 A JP2015066023 A JP 2015066023A JP 2016186432 A JP2016186432 A JP 2016186432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cermet tube
tube
wall surface
temperature measuring
cermet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015066023A
Other languages
English (en)
Inventor
克清 古川
Katsukiyo Furukawa
克清 古川
裕二 野崎
Yuji Nozaki
裕二 野崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TYK Corp
Original Assignee
TYK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TYK Corp filed Critical TYK Corp
Priority to JP2015066023A priority Critical patent/JP2016186432A/ja
Publication of JP2016186432A publication Critical patent/JP2016186432A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Abstract

【課題】酸化等による劣化が抑えられた測温プローブを提供すること。【解決手段】本発明の測温プローブ1は、軸状の中空室40を区画する筒部42と、筒部の先端を閉塞する先端部43と、を備えた有底筒状を有し、金属とセラミックスとを含有する伝熱材料で形成されたサーメット管4と、サーメット管4の中空室に挿入され、測温対象物Wの温度を測定する測温接点54をもつ熱電対5と、サーメット管4の外周壁面を露出することなく被覆する、カーボンを含有するセラミックス系の保護材料で形成された保護スリーブ6,8と、を有し、サーメット管4の外周壁面と保護スリーブ6,8の内周壁面との境界には目地層が介在しておらず、サーメット管4の外周壁面4a及び保護スリーブ6,8の内周壁面6bは互いに対面して接触していることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、測温対象物の温度を測定する測温プローブに関する。
溶鋼(金属溶湯)のような高温となっている測温対象物の温度は、測温プローブで測定される。
測温プローブは、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の測温プローブは、加熱状態の測温対象物に接触する有底状の先端部と接続され軸状の中空室を形成する筒部とをもつサーメット管と、中空室に挿入され溶鋼等の測温対象物の温度を測定する熱電対要素と、筒部の外周壁面を被覆する保護スリーブとを有し、サーメット管の外周壁面と保護スリーブの内周壁面との境界域には、目地層が介在せず、外周壁面と内周壁面とが互いに対面している。この測温プローブは、溶鋼等の測温対象物に先端部を接触(挿入・浸漬)し、サーメット管の先端部を測温対象物に接触させて温度を測定する。
そして、この測温プローブは、サーメット管の外周壁面と保護スリーブの内周壁面との境界域における劣化が抑制され、長寿命化した測温プローブとなっている。
特開2011−169798号公報
従来の測温プローブは、サーメット管の先端部を測温対象物(溶鋼等)に接触させて温度を測定することから、先端部においてサーメット管が露出している。そして、サーメット管がMo−ZrO系の伝熱材料により形成される場合には、サーメット管の伝熱材料が酸化して劣化するという問題があった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、酸化等による劣化が抑えられた測温プローブを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明者は測温プローブの構成について検討を重ねた結果、本発明を完成させた。
本発明の測温プローブは、軸状の中空室を区画する筒部と、筒部の先端を閉塞する先端部と、を備えた有底筒状を有し、金属とセラミックスとを含有する伝熱材料で形成されたサーメット管と、サーメット管の中空室に挿入され、測温対象物の温度を測定する測温接点をもつ熱電対と、サーメット管の外周壁面を露出することなく被覆する、カーボンを含有するセラミックス系の保護材料で形成された保護スリーブと、を有し、サーメット管の外周壁面と保護スリーブの内周壁面との境界には目地層が介在しておらず、サーメット管の外周壁面及び保護スリーブの内周壁面は互いに対面して接触していることを特徴とする。
本発明の測温プローブは、伝熱材料よりなるサーメット管が保護材料よりなる保護スリーブで露出することなく被覆されている。サーメット管が表面に露出しなくなっている。サーメット管が酸化等の劣化を生じることが抑えられる。この結果、本発明の測温プローブは、長期間にわたって温度の測定が可能となる、すなわち、長寿命化の効果を発揮する。
また、本発明の測温プローブは、サーメット管の外周壁面と保護スリーブの内周壁面との境界には目地層が介在していないことで、目地層による伝熱性の低下が生じなくなっている。つまり、本発明の測温プローブは、測温対象物の温度を、より精度に優れた状態で測定できる。
保護スリーブは、サーメット管の筒部の外周壁面を被覆する筒部被覆部と、サーメット管の先端部の外周壁面を被覆する先端部被覆部と、を備え、先端部被覆部の厚さが筒部被覆部の厚さよりも薄く形成されていることが好ましい。
先端部被覆部の厚さが、筒部被覆部の厚さよりも薄く形成されていることで、測温時にサーメット管の伝わる熱は、先端部への伝熱が筒部の伝熱よりも素速く、かつ熱損失が抑えられた状態で行われる。つまり、測温対象物の温度を、より精度に優れた状態で測定できる。
実施形態1の測温プローブを示す図である。 実施形態1の測温プローブの先端部近傍における構成を示す断面図である。 実施形態1の測温プローブの筒部での断面における構成を示す断面図である。 実施形態1の測温プローブで溶鋼の温度を測定するときの様子を示す図である。 実施形態2の測温プローブの先端部近傍における構成を示す断面図である。 実施形態3の測温プローブの先端部近傍における構成を示す断面図である。 実施形態4の測温プローブの先端部近傍における構成を示す断面図である。 実施形態4の変形形態の測温プローブの先端部近傍における構成を示す断面図である。 実施形態4の変形形態の測温プローブの先端部近傍における構成を示す断面図である。
以下、実施形態を用いて本発明を具体的に説明する。
[実施形態1]
本形態の測温プローブ1は、本体2と、本体2の先端部に設けられたプローブ部3とをもつ。本形態の測温プローブ1を、図1に側面図で、図2に先端部近傍の断面図で、図3に筒部の軸方向に垂直な断面図でそれぞれ示した。なお、図3は、図2中のIII−III線での断面を示した。
プローブ部3は、軸状の中空室40を区画するサーメット管4と、サーメット管4の中空室40に挿入され測温接点54をもつ熱電対5と、サーメット管4の外周壁面4aを被覆する保護スリーブ6と、を有する。
サーメット管4は、軸状の中空室40を区画する筒部42と、筒部42の先端を閉塞する先端部43と、を備えた有底筒状を有する。サーメット管4は、先端部43がなめらかに湾曲した略半球状をなした有底円筒状を有する。
サーメット管4は、金属であるモリブデンとセラミックスであるジルコニアとで形成されている伝熱材料(サーメット材)で形成される。
サーメット材は、全体を100mass%としたときに、モリブデン(Mo)が65〜90%、ジルコニア(ZrO)が35〜10%の割合で含まれるものであることが好ましい。より好ましくは、Moが70〜85%、ZrOが30〜15%で含まれるものである。
サーメット管4を形成するサーメット材は、高融点を備えることから、サーメット管4は、高い融点をもつ部材となる。サーメット管4は、緻密体であることが好ましく、気孔率が、0〜5%(5%以下)が好ましく、0〜4%(4%以下)であることがより好ましく、0〜3%(3%以下)であることが更に好ましい。
サーメット管4は、保護スリーブ6よりも緻密体(高密度)である。
保護スリーブ6は、サーメット管4の外周壁面4aを露出することなく被覆する。保護スリーブ6は、サーメット管4の外周壁面4aのうち、温度の測定時に測温対象物Wの高温が伝熱する(高温にさらされる)部分を被覆する。保護スリーブ6は、サーメット管4の筒部42の外周壁面42aを被覆する筒部被覆部62と、サーメット管4の先端部43の外周壁面43aを被覆する先端部被覆部63と、を備える。本形態での保護スリーブ6は、円柱状の筒部被覆部62の先端面の軸心の位置に、略半球状の先端部被覆部63が突出した外形形状をなすように形成される。
筒部被覆部62は、筒部42を軸心に配した円柱状の外形をなすように形成される。
先端部被覆部63は、サーメット管4の先端部43の外周形状に沿った形状に形成される。先端部被覆部63の厚さ(径方向の厚さ)は、筒部被覆部62の厚さよりも薄く形成されている。
一般的に、保護スリーブ6を形成する保護材料は、サーメット管4を形成する伝熱材料(サーメット材)よりも熱伝導性が低い。先端部被覆部63が筒部被覆部62よりも薄く形成されることで、サーメット管4の先端部42には、筒部43よりも素早く、かつ損失が抑えられた状態で熱が伝導する。この結果、測温プローブ1が温度の測定をできる。
筒部被覆部62の厚さ(径方向の厚さ)は、限定されるものではない。従来の測温プローブでの保護スリーブの厚さと同等とすることができる。
先端部被覆部63の厚さ(径方向の厚さ)は、筒部被覆部62より薄ければ限定されるものではないが、1mm以上であることが好ましい。1〜4mm程度がより好ましく、2〜4mm程度がさらに好ましい。
保護スリーブ6は、セラミックスであるアルミナとカーボンとを混合させた混合材料である保護材料で形成されている。カーボンは、保護スリーブ6の伝熱性を高めて測温応答性を高めるとともに、耐熱衝撃性を高める。カーボンとしては、黒鉛、カーボンブラックなどを例示できる。
保護スリーブ6を構成する混合材料では、全体を100mass%としたときに、アルミナが65〜90%、カーボンが10〜35%の割合で含まれるものであることが好ましい。より好ましくは、アルミナが65〜80%、カーボンが20〜35%で含まれるものである。
保護スリーブ6は、複数の細孔をもつ多孔質体であることが好ましく、その気孔率が1〜30%程度であることが好ましい。気孔率は、2〜25%程度が好ましく、5〜20%程度がより好ましい。一般的には、保護スリーブ6の気孔率は、サーメット管4の気孔率よりも高いことが好ましい。
サーメット管4の中空室40には、アルミナ等のセラミックスで形成された有底状の保護管7が挿入される。保護管7の中空室70には、熱電対5が挿入される。
熱電対5は、挿入孔51をもつアルミナ等の絶縁材料で形成された絶縁管52と、挿入孔51に挿入された熱電対本体53と、熱電対5の先端に設けられ測定対象物Wの温度を測定する測温接点54と、を有する。
測温接点54は、保護管7の先端部73に対面しており、サーメット管4の先端部43付近に配置されている。なお、サーメット管4と保護管7との間には、セラミックス粉末粒子45(アルミナ、ジルコニア、マグネシア、スピネル、ムライト等の粉末粒子)が挿入(配置・充填)されている。このセラミックス粉末粒子45は、熱電対5を保持する保護管7の保持の安定性を高めるとともに、サーメット管4と保護管7との間における酸素ガスを低減する。
熱電対5は、例えば、白金ロジウム型の熱電対とすることができる。熱電対5は、本体2を介して指示計(図示せず)に接続されている。
本形態の測温プローブ1は、その製造方法が限定されるものではなく、例えば以下の方法で製造できる。
本形態の測温プローブ1(プローブ部3)は、サーメット管4を構成する材料を成形型のキャビティに装填するとともに、保護スリーブ6を構成する材料を成形型のキャビティに装填した圧縮体を形成し、所定温度に加熱することにより、保護スリーブ6及びサーメット管4を一体的に形成することができる。
更に、焼成された保護スリーブ6と焼成されたサーメット管4とを用い、外周側の保護スリーブ6及び内周側のサーメット管4の焼き嵌め、あるいは、冷やし嵌め等を利用して取り付けることにしても良い。
(作用効果)
本形態の測温プローブ1は、プローブ部3の先端(保護スリーブ6の先端部被覆部63)を測定対象物Wに接触させて測温対象物Wの温度を測定する。例えば、図4に示したように、測温対象物Wが溶鋼(金属溶湯)である場合には、溶鋼(金属溶湯)にプローブ部3の先端を挿入・浸漬して温度を測定する。
測温プローブ1のプローブ部3の先端(保護スリーブ6の先端部被覆部63)が測定対象物Wに接触して測温対象物Wの温度(高温)にさらされると、保護スリーブ6(先端部被覆部63),サーメット管4(先端部43)を介して熱電対5の測温接点54に測温対象物Wの温度(高温)が伝わる。そして、測温接点54で温度の測定が行われ本体2を介して出力する。
本形態の測温プローブ1は、プローブ部3のサーメット管4が保護スリーブ6で全面にわたって被覆されている。サーメット管4の表面(特に、高温にさらされる先端部43の表面)が露出しなくなっている。サーメット管4(先端部43)が雰囲気や測温対象物Wと直接接触しなくなり、サーメット管4(先端部43)が酸化等の劣化を生じることが抑えられる。この結果、測温プローブ1は、プローブ部3の劣化が抑えられ、長期間にわたって温度の測定が可能となる。
本形態の測温プローブ1は、サーメット管4の外周壁面4aと保護スリーブ6の内周壁面6bとの境界(界面)には目地層が介在していない。つまり、目地層による伝熱性の低下が生じなくなっている。本形態の測温プローブ1は、測温対象物Wの温度が熱電対5の測温接点54にロスが抑えられた状態で伝わることとなり、より精度に優れた測定が可能となる。
本形態の測温プローブ1は、保護スリーブ6の筒部被覆部62の厚さ(径方向の厚さ)が、先端部被覆部63の厚さよりも薄く形成されている。この構成では、測温時にサーメット管4に伝導する測温対象物Wからの熱が、先端部43への伝熱が筒部42への伝熱よりも素速く、かつ熱損失が抑えられた状態で行われる。つまり、測温対象物Wの温度を、より精度に優れた状態で測定できる。
本形態の測温プローブ1では、プローブ部3の先端(保護スリーブ6)が測定対象物Wの高温にさらされると、保護スリーブ6を構成する保護材料に含有されているカーボンがサーメット管4の外周壁面4a側に拡散する。サーメット管4の外周壁面4a側において、サーメット管4に含有されている金属(モリブデン)がカーボンと反応して金属炭化物(炭化モリブデン)を形成する。炭化モリブデンは、サーメット管4の外周壁面4aと保護スリーブ6の内周壁面6bとの界面において形成され、当該界面における接合性を向上させる。つまり、本形態の測温プローブ1では、サーメット管4と保護スリーブ6とが強固に接合される。
この場合、保護スリーブ6に亀裂等の損傷が生じても、サーメット管4と保護スリーブ6とが強固に接合されていることで、損傷の進展が抑えられる。また、仮に保護スリーブ6に亀裂等の損傷が生じて亀裂に測温対象物Wが侵入しても、サーメット管4と保護スリーブ6の界面が強固に接合されている場合には、この界面の剥離が抑えられる。
サーメット管4と保護スリーブ6の熱膨張係数が大きく異なる場合に、一方が他方の熱膨張を規制することとなり、プローブ部3が損傷することが抑えられる。
[実施形態2]
本形態は、プローブ部3の保護スリーブ6の外形が異なること以外は実施形態1と同様な測温プローブ1である。本形態の測温プローブ1の構成を、図5に断面図で示した。サーメット管4の内部構造(熱電対5や保護管7の内部構造)は実施形態1の時と同様であり、図5においては、サーメット管4及び保護スリーブ6のみを示した。
保護スリーブ6は、サーメット管4の外周壁面を被覆し、全体の外形が円柱状をなしている。
保護スリーブ6のうち、筒部42の外方に位置する部分が筒部被覆部62となる。保護スリーブ6のうち、サーメット管4の先端部43の先端側の外方に位置する部分が、先端部被覆部64となる。先端被覆部64は、軸心からの径方向距離により厚さが異なる(徐々に厚くなる)が、最も薄い部分(軸心)における厚さが筒部被覆部62よりも薄く形成されている。
先端被覆部64は、最も厚い部分(先端部43の径方向の外周)における厚さが筒部被覆部62よりも薄く形成されていることがより好ましい。このとき、先端被覆部64の最も薄い部分(軸心)における厚さは1mm以上であることが好ましい。
本形態においても、実施形態1の時と同様な効果を発揮できる。
[実施形態3]
本形態は、プローブ部3のサーメット管4の外形が異なること以外は実施形態2と同様な測温プローブ1である。本形態の測温プローブ1を、図6に断面図で示した。なお、図6は、図5と同様にサーメット管4及び保護スリーブ6のみを示した。
サーメット管4は、全体の外形が円柱状をなしている。すなわち、サーメット管4は、円筒状の筒部42と、円筒状の筒部42の先端を閉塞する円盤状の先端部43と、を有する。先端部43は、軸方向に垂直な平面をなす。
保護スリーブ6のうち、筒部42の外方に位置する部分が筒部被覆部62となる。保護スリーブ6のうち、サーメット管4の先端部43の先端側の外方に位置する部分が、先端部被覆部64となる。先端被覆部64は、図6に示したように、その厚さが均一となるように形成されている。先端被覆部64の厚さは1mm以上であることが好ましい。
本形態においても、実施形態2の時と同様な効果を発揮できる。
[実施形態4]
本形態は、プローブ部3の保護スリーブ8の構成が異なること以外は実施形態3と同様な測温プローブ1である。本形態の測温プローブ1を、図7に断面図で示した。なお、図7は、図5〜図6と同様にサーメット管4及び保護スリーブ8のみを示した。
本形態の保護スリーブ8は、径方向でサーメット管4に近接する内層80と、内層80の外形側に位置する外層81と、の2層(複数層)を同軸的に有する。
内層80は、アルミナとカーボンとを混合させた混合材料である保護材料で形成されている。外層81は、アルミナとカーボンとを混合させた混合材料である保護材料で形成されている。内層80におけるカーボン含有%(質量比)は、外層81におけるカーボン含有%(質量比)よりも多く設定されている。このため、保護スリーブ8の内層80を構成する保護材料に含有されているカーボンがサーメット管4の外周壁面側に拡散する拡散量の増加を期待できる。結果、サーメット管4の外周壁面側において、サーメット管4に含有されている金属がカーボンと反応して金属炭化物(炭化モリブデン)を形成し易くなり、当該界面における接合性が良好に確保される。
本形態においても、実施形態3の時と同様な効果を発揮できる。
更に、本形態では、サーメット管4と保護スリーブ8とがより強固に接合する。
[実施形態4の変形形態]
実施形態4は、実施形態1の先端部被覆部63と同様に機能する(相当する)保護スリーブ8が2層で形成されていたが、内層80のみ(図8),外層81のみ(図9)で形成されていても良い。
[その他の構成]
上記した各形態によれば、サーメット管4は、モリブデンとジルコニアとからなる伝熱材料(サーメット材)で形成されているが、これに限定されるものではない。
サーメット管4は、金属とセラミックスとを含有する伝熱材料で形成されていればよく、金属が、モリブデン及びタングステンのうちの少なくとも1種で形成され、セラミックスが、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、スピネル、ムライト、炭化ケイ素のうちの少なくとも1種で形成されていることが好ましい。伝熱材料(サーメット材)としては、例えば、モリブデンとアルミナとで形成しても、モリブデンとマグネシアとで形成しても、タングステンとジルコニアとで形成しても、いずれでも良い。
また、保護スリーブ6,8は、アルミナとカーボンとを混合させた混合材料で形成されているが、これに限定されるものではない。
保護スリーブ6,8は、カーボンを含有するセラミックス系の保護材料で形成されていればよく、保護材料におけるセラミックスが、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、スピネル、ムライト、炭化ケイ素のうちの少なくとも1種で形成されていることが好ましい。保護材料としては、例えば、マグネシアとカーボンとを混合させた混合材料で形成しても、ジルコニアとカーボンとを混合させた混合材料で形成していても、いずれでも良い。あるいは、スピネルとカーボンとを混合させた混合材料で形成しても良い。さらには、炭化ケイ素で形成されていても良い。
1:測温プローブ
2:本体
3:プローブ部
4:サーメット管
5:熱電対
6,8:スリーブ部
7:保護管

Claims (3)

  1. 軸状の中空室(40)を区画する筒部(42)と、該筒部の先端を閉塞する先端部(43)と、を備えた有底筒状を有し、金属とセラミックスとを含有する伝熱材料で形成されたサーメット管(4)と、
    該サーメット管の該中空室に挿入され、測温対象物の温度を測定する測温接点(54)をもつ熱電対(5)と、
    該サーメット管の外周壁面を露出することなく被覆する、カーボンを含有するセラミックス系の保護材料で形成された保護スリーブ(6,8)と、
    を有し、
    該サーメット管の該外周壁面(4a)と該保護スリーブの内周壁面(6b)との境界には目地層が介在しておらず、該サーメット管の該外周壁面及び該保護スリーブの該内周壁面は互いに対面して接触していることを特徴とする測温プローブ。
  2. 前記保護スリーブ(6,8)は、前記サーメット管の前記筒部の前記外周壁面を被覆する筒部被覆部(62)と、該サーメット管の前記先端部の該外周壁面を被覆する先端部被覆部(63)と、を備え、
    該先端部被覆部の厚さが、該筒部被覆部の厚さよりも薄く形成されている請求項1記載の測温プローブ。
  3. 前記保護材料におけるセラミックスは、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、スピネル、ムライト、炭化ケイ素のうちの少なくとも1種で形成されており、
    前記伝熱材料における金属は、モリブデン及びタングステンのうちの少なくとも1種で形成されており、
    前記伝熱材料におけるセラミックスは、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、スピネル、ムライト、炭化ケイ素のうちの少なくとも1種で形成されている請求項1〜2のいずれか1項に記載の測温プローブ。
JP2015066023A 2015-03-27 2015-03-27 測温プローブ Pending JP2016186432A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015066023A JP2016186432A (ja) 2015-03-27 2015-03-27 測温プローブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015066023A JP2016186432A (ja) 2015-03-27 2015-03-27 測温プローブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016186432A true JP2016186432A (ja) 2016-10-27

Family

ID=57203157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015066023A Pending JP2016186432A (ja) 2015-03-27 2015-03-27 測温プローブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016186432A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114034733A (zh) * 2021-11-29 2022-02-11 吉林大学 一种多功能非饱和土原位基质吸力测量仪

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01169329A (ja) * 1987-12-24 1989-07-04 Kawasou Denki Kogyo Kk 溶融金属の連続測温装置
JPH0735622A (ja) * 1993-07-22 1995-02-07 Toho Kinzoku Kk 測温用保護管
JP3014093U (ja) * 1994-11-30 1995-08-01 株式会社香蘭社 熱電対と保護管が一体となった測温センサー
JPH08271347A (ja) * 1995-02-01 1996-10-18 Shinagawa Refract Co Ltd 溶湯用温度センサ−
JP2000046657A (ja) * 1998-07-30 2000-02-18 Kawasaki Heavy Ind Ltd 流動層炉の温度測定装置
JP2000088668A (ja) * 1998-09-16 2000-03-31 Isuzu Ceramics Res Inst Co Ltd 熱電対
JP2003065858A (ja) * 2001-08-23 2003-03-05 Nippon Thermotec Kk 溶湯用浸漬筒体及びその製造方法
JP2003344170A (ja) * 2002-05-29 2003-12-03 Tokyo Yogyo Co Ltd 測温プローブ装置、測温プローブ装置用センサ保護管
WO2004111311A2 (en) * 2003-06-13 2004-12-23 Rdc Contrôle Ltée Device for measuring molten electrolyte temperature
JP2011099840A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Nippon Thermotec Kk 取鍋用連続測温プローブ
JP2011169798A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Tokyo Yogyo Co Ltd 測温プローブ

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01169329A (ja) * 1987-12-24 1989-07-04 Kawasou Denki Kogyo Kk 溶融金属の連続測温装置
JPH0735622A (ja) * 1993-07-22 1995-02-07 Toho Kinzoku Kk 測温用保護管
JP3014093U (ja) * 1994-11-30 1995-08-01 株式会社香蘭社 熱電対と保護管が一体となった測温センサー
JPH08271347A (ja) * 1995-02-01 1996-10-18 Shinagawa Refract Co Ltd 溶湯用温度センサ−
JP2000046657A (ja) * 1998-07-30 2000-02-18 Kawasaki Heavy Ind Ltd 流動層炉の温度測定装置
JP2000088668A (ja) * 1998-09-16 2000-03-31 Isuzu Ceramics Res Inst Co Ltd 熱電対
JP2003065858A (ja) * 2001-08-23 2003-03-05 Nippon Thermotec Kk 溶湯用浸漬筒体及びその製造方法
JP2003344170A (ja) * 2002-05-29 2003-12-03 Tokyo Yogyo Co Ltd 測温プローブ装置、測温プローブ装置用センサ保護管
WO2004111311A2 (en) * 2003-06-13 2004-12-23 Rdc Contrôle Ltée Device for measuring molten electrolyte temperature
JP2011099840A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Nippon Thermotec Kk 取鍋用連続測温プローブ
JP2011169798A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Tokyo Yogyo Co Ltd 測温プローブ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114034733A (zh) * 2021-11-29 2022-02-11 吉林大学 一种多功能非饱和土原位基质吸力测量仪

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6190038B1 (en) Thermocouple lance with alternating molybdenum layered sheath for measuring temperature in molten metal bath
JP5122965B2 (ja) 溶融金属中の水素濃度を測定する装置及び方法
JP4437592B2 (ja) 高速応答性熱電対
WO2005117493A1 (ja) セラミックヒータとそれを用いた酸素センサ及びヘアアイロン
JP2014160006A (ja) センサプローブ
JP2016186432A (ja) 測温プローブ
JP6686408B2 (ja) ガスセンサ
JP5399291B2 (ja) 測温プローブ
JP2002013984A (ja) 熱電対
JP6510405B2 (ja) 温度センサ
JP6830038B2 (ja) センサ素子、及びそれを備えたガスセンサ
JP3603614B2 (ja) 熱電対
JP7275443B2 (ja) 測温プローブ
JP7399771B2 (ja) ガスセンサ
JP7003748B2 (ja) ジルコニア酸素センサ用部品及びジルコニア酸素センサ
JP3533944B2 (ja) 破壊検知機能付き熱電対用保護管の構造
JP5654800B2 (ja) 測温プローブ
JP6787691B2 (ja) 温度センサ
JP7434684B2 (ja) 測温プローブ
JP2000088667A (ja) 繊維補強型熱電対
JP4484129B2 (ja) 熱電対
JPH11201831A (ja) 金属溶湯測温用熱電対
JP3355166B2 (ja) 金属溶湯測温用熱電対
JP2003004546A (ja) 金属溶湯用熱電対
JPH0241580Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180320

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190111

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190121

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20190322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200214