JP2003343792A - 真空断熱材の製造方法 - Google Patents

真空断熱材の製造方法

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JP2003343792A
JP2003343792A JP2002148732A JP2002148732A JP2003343792A JP 2003343792 A JP2003343792 A JP 2003343792A JP 2002148732 A JP2002148732 A JP 2002148732A JP 2002148732 A JP2002148732 A JP 2002148732A JP 2003343792 A JP2003343792 A JP 2003343792A
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large core
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vacuum heat
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JP2002148732A
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English (en)
Inventor
Hiroto Nakama
啓人 中間
Hiroaki Katsumura
浩昭 勝村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器に大きさ形状の異なる複数種類の真空断
熱材を複数使用する場合であっても、真空断熱材の芯材
の管理がしやすく、芯材の原料として再利用できない端
材の発生量を減らせる真空断熱材の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 板状に成形された無機繊維集合体からな
り、所定の切り出しパターン9aで切り出すことにより
真空断熱材を適用する機器一台分の複数の真空断熱材の
芯材10a,10b,10cを取り出し可能な大芯材9
を製造し、所定の切り出しパターン9aで、大芯材9
を、端材の発生ができるだけ少なくなるように切断し
て、真空断熱材を適用する機器一台分の複数の真空断熱
材の芯材10a,10b,10cを取り出すので、芯材
10a,10b,10cの管理が非常に簡単になると共
に、芯材10a,10b,10cの作製効率が向上し、
芯材取り出し時の端材の発生量を減らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱を必要とする
もの、例えば冷蔵庫、冷凍庫、自動販売機、電気ポット
等に使用可能な真空断熱材の製造方法に係わり、詳しく
は真空断熱材の芯材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球温暖化防止の観点から省エネ
ルギーが強く望まれており、家庭用電化製品についても
省エネルギー化は緊急の課題となっている。特に、冷蔵
庫、冷凍庫、自動販売機、電気ポット等の保温保冷機器
では熱を効率的に利用するという観点から、芯材をガス
バリア性のラミネートフィルムで覆って内部を減圧し封
止した真空断熱材の使用が提案されている。
【0003】従来の真空断熱材の製造方法としては、芯
材として、シート状の無機繊維集合体を使用し、必要に
応じて、積層、切り欠き、貫通孔などの形状加工を行う
方法(特開2001−165389号公報参照)があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
真空断熱材の製造方法では、真空断熱材の適用箇所の形
状に合わせて、芯材の基になる長方形の無機繊維集合体
に対し、切断による形状加工を行う場合に、端材が発生
し、特に、保温保冷機器の断熱性能を向上させるため、
大きさ形状の異なる複数種類の真空断熱材を複数使用す
るようになると、様々な大きさ形状の複数種類の芯材が
複数必要になり、芯材の基になる長方形の無機繊維集合
体から、様々な大きさ形状の複数種類の芯材を取り出そ
うとすると、様々な大きさ形状の端材が多く発生すると
いう問題があった。
【0005】特に、芯材を安定させるため、シート状の
無機繊維集合体を重ねてバインダーで結着した後で焼成
した、板状の無機繊維集合体から芯材を取り出した場合
は、端材の無機繊維にバインダが付着している上に焼成
時の熱履歴があるため、シート状の無機繊維集合体の原
料として再利用できず、廃棄物が増えるという問題があ
った。
【0006】また、保温保冷機器に大きさ形状の異なる
複数種類の真空断熱材を複数使用するようになると、芯
材の管理が難しくなるという問題があった。
【0007】本発明は、上記課題に鑑み、機器に大きさ
形状の異なる複数種類の真空断熱材を複数使用する場合
であっても、真空断熱材の芯材の管理がしやすく、芯材
の原料として再利用できない端材の発生量を減らせる真
空断熱材の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の発明は、板状に成形された無
機繊維集合体からなり、所定の切り出しパターンで切り
出すことにより真空断熱材を適用する機器一台分の複数
の真空断熱材の芯材を取り出し可能な大芯材を製造し、
前記所定の切り出しパターンで、前記大芯材を、端材の
発生ができるだけ少なくなるように切断して、真空断熱
材を適用する機器一台分の複数の真空断熱材の芯材を取
り出すものである。
【0009】請求項1記載の発明は、大芯材の大きさ形
状と、切り出しパターンとを予め適切に設定しておき、
一枚の大芯材を所定の切り出しパターンで切断すること
により、一枚の大芯材から、真空断熱材を適用する機器
一台分の複数の真空断熱材の芯材を取り出すことがで
き、しかも、端材の発生量が少ないというもので、芯材
の管理が非常に簡単になると共に、芯材の作製効率が向
上し、芯材取り出し時の端材の発生量を減らせるという
作用を有する。
【0010】また、請求項2記載の発明は、板状に成形
された無機繊維集合体からなり、所定の切り出しパター
ンで切り出すことにより複数枚の真空断熱材を適用する
機器用の少なくとも一枚の真空断熱材の芯材を取り出し
可能な複数枚で一組となる大芯材を製造し、前記所定の
切り出しパターンで、前記一組の大芯材を、端材の発生
ができるだけ少なくなるように切断して、真空断熱材を
適用する機器一台分の複数の真空断熱材の芯材を取り出
すものである。
【0011】請求項2記載の発明は、作成可能な大芯材
の大きさ制限により、一枚の大芯材から、真空断熱材を
適用する機器一台分の複数の真空断熱材の芯材を全て取
り出すことができない場合や、必要な芯材の厚みが複数
種類ある場合に、芯材を取り出すための大芯材を複数枚
(一組)使用するようにし、各大芯材の大きさ形状と、
各大芯材のそれぞれに対応する切り出しパターンとを予
め適切に設定しておき、一組(複数枚)の大芯材を、各
大芯材のそれぞれに対応する所定の切り出しパターンで
切断することにより、一組(複数枚)の大芯材から、真
空断熱材を適用する機器一台分の複数の真空断熱材の芯
材を取り出すことができ、しかも、端材の発生量が少な
いというもので、機器一台分の大芯材が複数になるため
請求項1記載の発明よりも芯材の管理が多少困難になる
ものの、必要な芯材の厚みが複数種類ある場合でも対応
できるなど取り出し可能な芯材の大きさ形状、数量の自
由度が増し、切り出しパターンを単純化でき、大芯材が
大きくなり過ぎず大芯材の取扱いが容易になり、芯材の
作製効率が向上し、各大芯材の大きさ形状と、各大芯材
のそれぞれに対応する切り出しパターンとを予め適切に
設定すれば芯材取り出し時の端材の発生量を減らせると
いう作用を有する。
【0012】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の発明において、一組の大芯材を構成する複数の大芯
材は、それぞれの切り出しパターンに合わせて端材の発
生ができるだけ少なくなるような形状を有しているもの
であり、大芯材の種類が増えるものの、発生する端材は
小さくなり、芯材の原料である無機繊維を有効に使用で
きるという作用を有する。
【0013】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載の発明において、一組の大芯材を構成する複数の大芯
材は、同じ形状のものが少なくとも2つあるものであ
り、一組の大芯材を構成する大芯材の種類が減るため、
一組の大芯材を製造する際の製造効率が向上し、製造コ
ストを削減でき、一組の大芯材の管理が簡単になるとい
う作用を有する。
【0014】また、請求項5記載の発明は、請求項1か
ら4のいずれか一項に記載の発明において、大芯材の切
断時に水を用いないものであり、大芯材を構成する無機
繊維集合体がホウ酸等のバインダーにより結着されてい
る場合に、大芯材の切断時に水の付着により結着がはず
れることによる芯材の曲げ弾性率の低下を防止すること
ができるという作用を有する。
【0015】また、請求項6記載の発明は、請求項1か
ら5のいずれか一項に記載の発明において、切断後に端
材となる大芯材の外周部の厚みが他より薄くなるように
大芯材を製造するものであり、切断後に端材となる大芯
材の外周部の厚みを他より薄くすることにより、端材の
厚みが薄くなるため、端材の発生量を少なくでき、ま
た、大芯材の重量を低減できるという作用を有する。
【0016】また、請求項7記載の発明は、請求項1か
ら6のいずれか一項に記載の発明において、バインダー
を使用せずに所定形状に成形されたシート状の無機繊維
を、重ねて、芯材の製造に必要のない部分を切除した
後、バインダーで結着し、焼成して、大芯材を得るもの
であり、バインダーを使用していないシート状の無機繊
維の段階で芯材の製造に必要のない部分を切除すること
により、バインダーで結着していない焼成時の熱履歴の
ないシート状の無機繊維の端材を、シート状の無機繊維
集合体の原料として再利用できるという作用を有する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による真空断熱材の
製造方法の実施の形態について説明する。
【0018】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1の真空断熱材の製造方法に使用する無機繊維シー
トを示す平面図、図2は、同実施の形態の真空断熱材の
製造方法に使用する大芯材の形状成形装置を示す構成
図、図3は、同実施の形態の真空断熱材の製造方法に使
用する大芯材を示す平面図、図4は、同実施の形態の真
空断熱材の製造方法に使用する芯材切り出し装置を示す
構成図、図5は、同実施の形態の真空断熱材の製造方法
で取り出された芯材を示す平面図である。
【0019】図において、1は、繊維径分布のピーク
が、0.1μm以上で且つ10μm以下である無機繊維
を用い、バインダーを使用せずに長方形(所定形状)に
成形された無機繊維シートであり、芯材にした時に厚さ
が例えば15mmになるように複数枚重ねて使用する。
【0020】2は、無機繊維シート1の外周部であり、
外周部2の厚みは中央部3より薄くなっている。4は、
積層した(重ねた)無機繊維シート1から大芯材を製造
するときに切除する切除部であり、切断線5の外側に位
置する。
【0021】6は、無機繊維シート1を載せるための成
形部7と、切断線5で無機繊維シート1を切断するため
のカッター8を備えた大芯材の形状成形装置である。
【0022】9は、積層した(重ねた)無機繊維シート
1から切除部4を切除した形状の大芯材である。9a
は、外周部2の内側の中央部3に位置し、複数の芯材1
0a,10b,10cを大芯材9から切り出す時の切り
出しパターンであり、芯材10a,10b,10cの形
状によってこのパターン9aは異なる。
【0023】11は、大芯材9を載せるための切り出し
部12と、切り出しパターン9aに合わせて大芯材9を
切断するためのカッター13を備えた芯材切り出し装置
である。
【0024】以下、本実施の形態の真空断熱材の製造方
法を説明する。
【0025】まず、長方形に成形された無機繊維シート
1を重ね所定厚みを確保した後、形状成形装置6の成形
部7に無機繊維シート1を設置し、位置合わせを行ない
スイッチを押すと、成形部7の上に設置されているカッ
ター8が下方に移動し無機繊維シート1を大芯材9の形
状に切断する。その時、無機繊維シート1の切除部4の
部分がカッター8により除去される。
【0026】その後、無機繊維シート1にホウ酸等のバ
インダを噴霧した後、これを圧縮し、焼成装置にて焼成
することにより大芯材9が製造される。この時の焼成温
度は約400℃、焼成時間は約20分である。作製され
た大芯材9は、芯材切り出し装置11の切り出し部12
に設置し、位置合わせを行ないスイッチを押すと、切り
出し部12の上に設置されているカッター13が下方に
移動し大芯材9を芯材10a,10b,10cの寸法に
切断する。この時、大芯材9の厚みが薄くなった外周部
2は大芯材9の端材に含まれることになる。
【0027】次に作製された芯材10a,10b,10
cを140℃の乾燥炉で1時間乾燥し、例えば外側から
15μmのナイロンフィルム、12μmのポリエチレン
テレフタレートフィルム、アルミ箔6μm、ポリエチレ
ンフィルムが50μmより構成されているラミネートフ
ィルムを製袋して外被材としている各袋に芯材10a,
10b,10cをそれぞれ挿入し、内部を0.01To
rrまで減圧し封止することにより真空断熱材を作製し
た。
【0028】これにより、大芯材9より簡単に所定寸法
の複数枚の芯材10a,10b,10cが得られると共
に、大芯材9から切り出す芯材10a,10b,10c
のパターンは最適化されており、更に大芯材9の外周部
2の厚みは大芯材9の他の部分(中央部3)に比較し薄
くなっており、この薄い部分が端材となるため、大芯材
9の端材の量を少なくすることができ、それに加え大芯
材9を作製する時の材料重量を低減できる効果が得られ
る。
【0029】更に、最適パターン化された切り出しパタ
ーン9aによる大芯材9の切り出しにより、例えば冷蔵
庫1台分に必要な芯材10a,10b,10cは1度に
作製可能であるため、芯材10a,10b,10cの管
理が非常に簡単になり、一度の加工で冷蔵庫1台分の真
空断熱材用の芯材10a,10b,10cを作製するこ
とができる効果が得られる。
【0030】それに加え、形状成形装置6で発生する端
材には焼成時の熱履歴がなく及びバインダが付着してい
ないためその特性は新品の無機繊維と同じであるため、
これを再度無機繊維シート1の製造に利用できるメリッ
トがある。
【0031】また、本実施の形態では、無機繊維シート
1から大芯材9を切り出す手段および大芯材9から芯材
10a,10b,10cを切り出す手段には、水を用い
ていない。大芯材9の無機繊維がホウ酸等のバインダー
により結着されている場合、大芯材9および芯材10
a,10b,10cに水が付着すると結着がはずれるこ
とによる芯材の曲げ弾性率が大幅に低下をするため、カ
ッター13により大芯材9を切断することにより芯材1
0a,10b,10cの曲げ弾性率が大幅に低下を防止
することができる効果が得られる。
【0032】なお、大芯材9からの芯材10a,10
b,10cを切り出す方法としては、カッター13で押
し切る方法を一例として示しているが、その方法に関し
ては、大芯材9の切り出しパターン9aに対しハンドカ
ッターによる手動の切り出し、大芯材9をコンベアに乗
せ回転するカッターによる切り出し等でも良く、水を使
用しない切り出し方法に関しては特に限定するものでは
ない。
【0033】以上のように本実施の形態の真空断熱材の
製造方法は、板状に成形された無機繊維集合体からな
り、所定の切り出しパターン9aで切り出すことにより
真空断熱材を適用する機器一台分の複数の真空断熱材の
芯材10a,10b,10cを取り出し可能な大芯材9
を製造し、所定の切り出しパターン9aで、大芯材9
を、端材の発生ができるだけ少なくなるように切断し
て、真空断熱材を適用する機器一台分の複数の真空断熱
材の芯材10a,10b,10cを取り出すものであ
り、大芯材9の大きさ形状と、切り出しパターン9aと
を予め適切に設定しておき、一枚の大芯材9を所定の切
り出しパターン9aで切断することにより、一枚の大芯
材9から、真空断熱材を適用する機器一台分の複数の真
空断熱材の芯材10a,10b,10cを取り出すこと
ができ、しかも、端材の発生量が少ないというもので、
芯材10a,10b,10cの管理が非常に簡単になる
と共に、芯材10a,10b,10cの作製効率が向上
し、芯材取り出し時の端材の発生量を減らせる。
【0034】また、本実施の形態の真空断熱材の製造方
法は、大芯材9の切断時に水を用いないので、大芯材9
を構成する無機繊維集合体がホウ酸等のバインダーによ
り結着されている場合に、大芯材9の切断時に水の付着
により結着がはずれることによる芯材10a,10b,
10cの曲げ弾性率の低下を防止することができる。
【0035】また、本実施の形態の真空断熱材の製造方
法は、切断後に端材となる大芯材9の外周部2の厚みが
他より薄くなるように大芯材9を製造するものであり、
切断後に端材となる大芯材9の外周部2の厚みを他より
薄くすることにより、端材の厚みが薄くなるため、端材
の発生量を少なくでき、また、大芯材9の重量を低減で
きる。
【0036】また、本実施の形態の真空断熱材の製造方
法は、バインダーを使用せずに所定形状に成形された無
機繊維シート1を、重ねて、芯材10a,10b,10
cの製造に必要のない部分(切除部4)を切除した後、
バインダーで結着し、焼成して、大芯材9を得るもので
あり、バインダーを使用していない無機繊維シート1の
段階で芯材10a,10b,10cの製造に必要のない
部分(切除部4)を切除することにより、バインダーで
結着していない焼成時の熱履歴のない無機繊維シート1
の端材を、無機繊維シートの原料として再利用できる。
【0037】(実施の形態2)図6は、本発明の実施の
形態2の真空断熱材の製造方法に使用する3つの大芯材
を示す平面図、図7は、同実施の形態の真空断熱材の製
造方法で取り出された芯材を示す平面図である。
【0038】図において、14,15,16は、繊維径
分布のピークが、0.1μm以上で且つ10μm以下で
ある無機繊維を用い、外周部の厚さが例えば10mm、
外周部の内側の中央部の厚さが例えば15mmの板状に
成形された同一形状の大芯材である。14aは、1つの
芯材17aと2つの芯材17bを大芯材14から切り出
す時の切り出しパターンであり、15aは、2つの芯材
17cと1つの芯材17dを大芯材15から切り出す時
の切り出しパターンであり、16aは、2つの芯材17
eを大芯材16から切り出す時の切り出しパターンであ
り、各切り出しパターン14a,15a,16aは、互
いに異なっており、大芯材14,15,16における外
周部の内側の厚さ15mmの中央部に位置している。
【0039】なお、大芯材14,15,16の形状と、
大芯材14,15,16のそれぞれの切り出しパターン
14a,15a,16aは、各大芯材14,15,16
からの端材の発生量をできるだけ少なくできるように最
適化している。
【0040】3つの大芯材14,15,16から芯材1
7a〜17eを切り出す時の芯材切り出し装置として
は、図4に示された実施の形態1の芯材切り出し装置に
おいて、カッター13を、各切り出しパターン14a,
15a,16aに対応するカッターに取り替えたものが
使用される。
【0041】以下、本実施の形態の真空断熱材の製造方
法を説明する。
【0042】まず、同一形状の大芯材を3つ用意し、そ
の内の1つに厚みが薄い外周部を避けて切り出しパター
ン14aの印を付けて大芯材14とし、別の1つに厚み
が薄い外周部を避けて切り出しパターン15aの印を付
けて大芯材15とし、残りの1つに厚みが薄い外周部を
避けて切り出しパターン16aの印を付けて大芯材16
とする。
【0043】次に、3つの大芯材14,15,16に対
して、それぞれ切り出しパターン14a,15a,16
aに対応するカッターを付けた芯材切り出し装置を使っ
て、それぞれ切り出しパターン14a,15a,16a
に合わせて切断して、大芯材14から1つの芯材17a
と2つの芯材17bを切り出し、大芯材15から2つの
芯材17cと1つの芯材17dを切り出し、大芯材16
から2つの芯材17eを切り出す。この時、大芯材1
4,15,16の厚みが薄くなった外周部は大芯材1
4,15,16の端材に含まれることになる。
【0044】次に、実施の形態1と同様に、作製された
各芯材17a〜17eを、それぞれ140℃の乾燥炉で
1時間乾燥し、例えば外側から15μmのナイロンフィ
ルム、12μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム、アルミ箔6μm、ポリエチレンフィルムが50μm
より構成されているラミネートフィルムを製袋して外被
材としている各袋に芯材17a〜17eをそれぞれ挿入
し、内部を0.01Torrまで減圧し封止することに
より真空断熱材を作製した。
【0045】これにより、大芯材作製時の寸法制限、必
要とされる芯材の数、大きさ及び厚みにより複数の大芯
材が必要な場合に対し、複数(3つ)の大芯材14,1
5,16を用い芯材17a〜17eの寸法と数による最
適な切り出しのパターン化を行うことにより、複数(3
つ)の大芯材14,15,16より例えば1台の冷蔵庫
に対し必要な複数の芯材17a〜17eを切り出すこと
ができ、大芯材14,15,16の端材の量を少なくす
ることができる。
【0046】更に、例えば冷蔵庫1台分に必要な芯材1
7a〜17eは、本実施の形態では3回の切り出しによ
り作製可能であるため、芯材17a〜17eの管理が簡
単になり、この3回の切り出しで冷蔵庫1台分の真空断
熱材用の芯材17a〜17eを作製することができる効
果が得られる。
【0047】また、パターンの最適化により1枚の大芯
材14,15,16から作製できる芯材17a〜17e
の作製枚数を向上できる効果も得られる。更に大芯材1
4,15,16の外周部の厚みは大芯材14,15,1
6の他の部分(中央部)に比較し薄くなっており、この
薄い部分が端材となるため、大芯材14,15,16の
端材の量を少なくすることができ、それに加え大芯材1
4,15,16を作製する時の材料重量を低減できる効
果が得られる。
【0048】尚、本実施の形態では、冷蔵庫1台分の真
空断熱材用の芯材17a〜17eを作製するための3つ
の大芯材14,15,16が全て同じ形状のものとした
が、必ずしも全て同じ形状にするものに限らず、一部の
大芯材の形状や厚みを他の大芯材と異なるようにしても
構わない。
【0049】なお、大芯材14,15,16からの芯材
17a〜17eを切り出す方法としては、水を使用せ
ず、カッターで押し切る方法を一例として示している
が、その方法に関しては、大芯材14,15,16の切
り出しパターン14a,15a,16aに対しハンドカ
ッターによる手動の切り出し、大芯材14,15,16
をコンベアに乗せ回転するカッターによる切り出し等で
も良く、水を使用しない切り出し方法に関しては特に限
定するものではない。
【0050】以上のように本実施の形態の真空断熱材の
製造方法は、板状に成形された無機繊維集合体からな
り、所定の切り出しパターン14a,15a,16aで
切り出すことにより複数枚の真空断熱材を適用する機器
用の少なくとも一枚の真空断熱材の芯材17a〜17e
を取り出し可能な複数枚(3枚)で一組となる大芯材1
4,15,16を製造し、所定の切り出しパターン14
a,15a,16aで、一組の大芯材14,15,16
を、端材の発生ができるだけ少なくなるように切断し
て、真空断熱材を適用する機器一台分の複数の真空断熱
材の芯材17a〜17eを取り出すものである。
【0051】本実施の形態は、作成可能な大芯材の大き
さ制限により、一枚の大芯材から、真空断熱材を適用す
る機器一台分の複数の真空断熱材の芯材17a〜17e
を全て取り出すことができない場合や、必要な芯材17
a〜17eの厚みが複数種類ある場合に、芯材17a〜
17を取り出すための大芯材14,15,16を複数枚
(一組)使用するようにし、各大芯材14,15,16
の大きさ形状と、各大芯材14,15,16のそれぞれ
に対応する切り出しパターン14a,15a,16aと
を予め適切に設定しておき、一組(複数枚)の大芯材1
4,15,16を、各大芯材14,15,16のそれぞ
れに対応する所定の切り出しパターン14a,15a,
16aで切断することにより、一組(複数枚)の大芯材
14,15,16から、真空断熱材を適用する機器一台
分の複数の真空断熱材の芯材17a〜17eを取り出す
ことができ、しかも、端材の発生量が少ないというもの
で、機器一台分の大芯材14,15,16が複数になる
ため実施の形態1よりも芯材17a〜17eの管理が多
少困難になるものの、必要な芯材17a〜17eの厚み
が複数種類ある場合でも対応できるなど取り出し可能な
芯材の大きさ形状、数量の自由度が増し、切り出しパタ
ーンを単純化でき、大芯材が大きくなり過ぎず大芯材の
取扱いが容易になり、芯材の作製効率が向上し、各大芯
材の大きさ形状と、各大芯材のそれぞれに対応する切り
出しパターンとを予め適切に設定すれば芯材取り出し時
の端材の発生量を減らせる。
【0052】また、本実施の形態は、一組の大芯材1
4,15,16を構成する複数の大芯材14,15,1
6は、同じ形状のものが少なくとも2つあるものであ
り、一組の大芯材14,15,16を構成する大芯材の
種類が減るため、一組の大芯材14,15,16を製造
する際の製造効率が向上し、製造コストを削減でき、一
組の大芯材14,15,16の管理が簡単になる。
【0053】また、本実施の形態は、大芯材14,1
5,16の切断時に水を用いないものであり、大芯材1
4,15,16を構成する無機繊維集合体がホウ酸等の
バインダーにより結着されている場合に、大芯材14,
15,16の切断時に水の付着により結着がはずれるこ
とによる芯材17a〜17eの曲げ弾性率の低下を防止
することができる。
【0054】また、本実施の形態は、切断後に端材とな
る大芯材14,15,16の外周部の厚みが他より薄く
なるように大芯材14,15,16を製造するものであ
り、切断後に端材となる大芯材14,15,16の外周
部の厚みを他より薄くすることにより、端材の厚みが薄
くなるため、端材の発生量を少なくでき、また、大芯材
14,15,16の重量を低減できる。
【0055】(実施の形態3)図8は、本発明の実施の
形態3の真空断熱材の製造方法に使用する3つの無機繊
維シートを示す平面図、図9は、同実施の形態の真空断
熱材の製造方法に使用する3つの大芯材を示す平面図で
ある。
【0056】図において、18a,18b,18cは、
繊維径分布のピークが、0.1μm以上で且つ10μm
以下である無機繊維を用い、バインダーを使用せずに長
方形(所定形状)に成形された無機繊維シートであり、
芯材にした時に厚さが例えば15mmになるように複数
枚重ねて使用する。
【0057】19aは、積層した(重ねた)無機繊維シ
ート18aから大芯材21を製造するときに切除する切
除部であり、切断線20aの外側に位置する。19b
は、積層した(重ねた)無機繊維シート18bから大芯
材22を製造するときに切除する切除部であり、切断線
20bの外側に位置する。
【0058】2つの積層した(重ねた)無機繊維シート
18a,18bから切除部19a,19bを切除する時
の大芯材の形状成形装置としては、図2に示された実施
の形態1の大芯材の形状成形装置において、カッター8
を、各切断線20a,20bに対応するカッターに取り
替えたものが使用される。
【0059】21は、積層した(重ねた)無機繊維シー
ト18aから切除部19aを切除した形状の大芯材であ
る。22は、積層した(重ねた)無機繊維シート18b
から切除部19bを切除した形状の大芯材である。23
は、積層した(重ねた)無機繊維シート18cで構成さ
れた大芯材である。
【0060】21aは、1つの芯材17aと2つの芯材
17bを大芯材21から切り出す時の切り出しパターン
であり、22aは、2つの芯材17cと1つの芯材17
dを大芯材22から切り出す時の切り出しパターンであ
り、23aは、2つの芯材17eを大芯材23から切り
出す時の切り出しパターンであり、各切り出しパターン
21a,22a,23aは、互いに異なっており、大芯
材21,22,23における外周部の内側の厚さ15m
mの中央部に位置している。
【0061】なお、3つの大芯材21,22,23のそ
れぞれの形状と、大芯材21,22,23のそれぞれの
切り出しパターン21a,22a,23aは、各大芯材
21,22,23からの端材の発生量をできるだけ少な
くできるように最適化している。
【0062】3つの大芯材21,22,23から芯材1
7a〜17eを切り出す時の芯材切り出し装置として
は、実施の形態2の芯材切り出し装置と同様に、図4に
示された実施の形態1の芯材切り出し装置において、カ
ッター13を、各切り出しパターン21a,22a,2
3aに対応するカッターに取り替えたものが使用され
る。
【0063】以下、本実施の形態の真空断熱材の製造方
法を説明する。
【0064】まず、長方形に成形された無機繊維シート
を重ねて所定厚みを確保したものを3つ用意し、その内
の1つに切断線20aの印を付けて無機繊維シート18
aとし、別の1つに切断線20bの印を付けて無機繊維
シート18bとし、残りの1つは無機繊維シート18c
とする。
【0065】次に、切断線20a,20bの印を付けた
2つの無機繊維シート18a,18bに対して、それぞ
れ切断線20a,20bに対応するカッターを付けた芯
材切り出し装置を使って、それぞれ切断線20a,20
bに合わせて切断する。その時、無機繊維シート18a
では、切除部19aの部分がカッターにより除去されて
大芯材21となる部分が残り、無機繊維シート18bで
は、切除部19bの部分がカッターにより除去されて大
芯材22となる部分が残る。
【0066】その後、無機繊維シート18aにおける大
芯材21となる部分と、無機繊維シート18bにおける
大芯材22となる部分と、そのまま大芯材23となる無
機繊維シート18cとに、ホウ酸等のバインダを噴霧し
た後、これを圧縮し、焼成装置にて焼成することにより
互いに形状が異なる3つの大芯材21,22,23が製
造される。この時の焼成温度は約400℃、焼成時間は
約20分である。
【0067】次に、大芯材21に切り出しパターン21
aの印を付け、大芯材22に切り出しパターン22aの
印を付け、大芯材23に切り出しパターン23aの印を
付ける。
【0068】次に、3つの大芯材21,22,23に対
して、それぞれ切り出しパターン21a,22a,23
aに対応するカッターを付けた芯材切り出し装置を使っ
て、それぞれ切り出しパターン21a,22a,23a
に合わせて切断して、大芯材21から1つの芯材17a
と2つの芯材17bを切り出し、大芯材22から2つの
芯材17cと1つの芯材17dを切り出し、大芯材23
から2つの芯材17eを切り出す。この時、大芯材2
1,22,23の厚みが薄くなった外周部は大芯材2
1,22,23の端材に含まれることになる。
【0069】なお、同実施の形態の真空断熱材の製造方
法で取り出された芯材の状態は、図7に示す実施の形態
2のものと同じである。
【0070】次に、実施の形態2と同様に、作製された
各芯材17a〜17eを、それぞれ140℃の乾燥炉で
1時間乾燥し、例えば外側から15μmのナイロンフィ
ルム、12μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム、アルミ箔6μm、ポリエチレンフィルムが50μm
より構成されているラミネートフィルムを製袋して外被
材としている各袋に芯材17a〜17eをそれぞれ挿入
し、内部を0.01Torrまで減圧し封止することに
より真空断熱材を作製した。
【0071】これにより、大芯材作製時の寸法制限、必
要とされる芯材の数、大きさ及び厚みにより複数の大芯
材が必要な場合に対し、複数(3つ)の大芯材21,2
2,23を用い芯材17a〜17eの寸法と数による最
適な切り出しのパターン化を行うことにより、複数(3
つ)の大芯材21,22,23より例えば1台の冷蔵庫
に対し必要な複数の芯材17a〜17eを切り出すこと
ができ、大芯材21,22,23の端材の量を少なくす
ることができる。
【0072】更に、例えば冷蔵庫1台分に必要な芯材1
7a〜17eは、本実施の形態では大芯材21,22,
23から3回の切り出しにより作製可能であるため、芯
材17a〜17eの管理が簡単になり、この3回の切り
出しで冷蔵庫1台分の真空断熱材用の芯材17a〜17
eを作製することができる効果が得られる。
【0073】また、パターンの最適化により1枚の大芯
材21,22,23から作製できる芯材17a〜17e
の作製枚数を向上できる効果も得られる。更に大芯材2
1,22,23の外周部の厚みは大芯材21,22,2
3の他の部分(中央部)に比較し薄くなっており、この
薄い部分が端材となるため、大芯材21,22,23の
端材の量を少なくすることができ、それに加え大芯材2
1,22,23を作製する時の材料重量を低減できる効
果が得られる。
【0074】また、大芯材21,22,23の形状寸法
は異なるため、芯材の切り出しパターンの最適化によ
り、大芯材21,22,23より発生する端材の量を非
常に少なくすることができる効果が得られる。
【0075】それに加え、形状成形装置で発生する端材
には焼成時の熱履歴がなく及びバインダが付着していな
いためその特性は新品の無機繊維と同じであるため、こ
れを再度無機繊維シート18a,18b,18cの製造
に利用できるメリットがある。
【0076】尚、本実施の形態では、無機繊維シート作
成時の効率や無機繊維シートを管理しやすくするため
に、3つの無機繊維シート18a,18b,18cが全
て同じ形状のものとしたが、必ずしも全て同じ形状にす
るものに限らない。例えば、無機繊維シート18aの長
辺の長さを最初から切除部19aの分だけ短くしておい
ても構わない。この場合のように大きさ形状の異なる複
数種類の無機繊維シートを使用可能とし、無機繊維シー
トの段階から端材の発生が少なくなるように無機繊維シ
ートの大きさ形状を選択すれば、大芯材作成時の無機繊
維の量を減らせ、大芯材作成時の端材を少なくできる。
【0077】以上のように本実施の形態の真空断熱材の
製造方法は、板状に成形された無機繊維集合体からな
り、所定の切り出しパターン21a,22a,23aで
切り出すことにより複数枚の真空断熱材を適用する機器
用の少なくとも一枚の真空断熱材の芯材17a〜17e
を取り出し可能な複数枚(3枚)で一組となる大芯材2
1,22,23を製造し、所定の切り出しパターン21
a,22a,23aで、一組の大芯材21,22,23
を、端材の発生ができるだけ少なくなるように切断し
て、真空断熱材を適用する機器一台分の複数の真空断熱
材の芯材17a〜17eを取り出すものである。
【0078】本実施の形態は、作成可能な大芯材の大き
さ制限により、一枚の大芯材から、真空断熱材を適用す
る機器一台分の複数の真空断熱材の芯材17a〜17e
を全て取り出すことができない場合や、必要な芯材17
a〜17eの厚みが複数種類ある場合に、芯材17a〜
17を取り出すための大芯材21,22,23を複数枚
(一組)使用するようにし、各大芯材21,22,23
の大きさ形状と、各大芯材21,22,23のそれぞれ
に対応する切り出しパターン21a,22a,23aと
を予め適切に設定しておき、一組(複数枚)の大芯材2
1,22,23を、各大芯材21,22,23のそれぞ
れに対応する所定の切り出しパターン21a,22a,
23aで切断することにより、一組(複数枚)の大芯材
21,22,23から、真空断熱材を適用する機器一台
分の複数の真空断熱材の芯材17a〜17eを取り出す
ことができ、しかも、端材の発生量が少ないというもの
で、機器一台分の大芯材21,22,23が複数になる
ため実施の形態1よりも芯材17a〜17eの管理が多
少困難になるものの、必要な芯材17a〜17eの厚み
が複数種類ある場合でも対応できるなど取り出し可能な
芯材の大きさ形状、数量の自由度が増し、切り出しパタ
ーンを単純化でき、大芯材が大きくなり過ぎず大芯材の
取扱いが容易になり、芯材の作製効率が向上し、各大芯
材の大きさ形状と、各大芯材のそれぞれに対応する切り
出しパターンとを予め適切に設定すれば芯材取り出し時
の端材の発生量を減らせる。
【0079】また、本実施の形態は、一組の大芯材を構
成する複数の大芯材21,22,23は、それぞれの切
り出しパターン21a,22a,23aに合わせて端材
の発生ができるだけ少なくなるような形状を有している
ものであり、大芯材の種類が増えるものの、発生する端
材は小さくなり、芯材の原料である無機繊維を有効に使
用できる。
【0080】また、本実施の形態は、大芯材21,2
2,23の切断時に水を用いないものであり、大芯材2
1,22,23を構成する無機繊維集合体がホウ酸等の
バインダーにより結着されている場合に、大芯材21,
22,23の切断時に水の付着により結着がはずれるこ
とによる芯材17a〜17eの曲げ弾性率の低下を防止
することができる。
【0081】また、本実施の形態は、切断後に端材とな
る大芯材21,22,23の外周部の厚みが他より薄く
なるように大芯材21,22,23を製造するものであ
り、切断後に端材となる大芯材21,22,23の外周
部の厚みを他より薄くすることにより、端材の厚みが薄
くなるため、端材の発生量を少なくでき、また、大芯材
21,22,23の重量を低減できる。
【0082】また、本実施の形態は、バインダーを使用
していない無機繊維シート18a,18b,18cの段
階で芯材の製造に必要のない部分を切除することによ
り、バインダーで結着していない焼成時の熱履歴のない
無機繊維シート18a,18b,18cの端材を、無機
繊維シートの原料として再利用できる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、板状に成形された無機繊維集合体からなり、所定
の切り出しパターンで切り出すことにより真空断熱材を
適用する機器一台分の複数の真空断熱材の芯材を取り出
し可能な大芯材を製造し、前記所定の切り出しパターン
で、前記大芯材を、端材の発生ができるだけ少なくなる
ように切断して、真空断熱材を適用する機器一台分の複
数の真空断熱材の芯材を取り出すので、一枚の大芯材か
ら、真空断熱材を適用する機器一台分の複数の真空断熱
材の芯材を取り出すことができ、芯材の管理が非常に簡
単になると共に、芯材の作製効率が向上し、芯材取り出
し時の端材の発生量を減らせる。
【0084】また、請求項2記載の発明は、機器一台分
の大芯材が複数になるため請求項1記載の発明よりも芯
材の管理が多少困難になるものの、必要な芯材の厚みが
複数種類ある場合でも対応できるなど取り出し可能な芯
材の大きさ形状、数量の自由度が増し、切り出しパター
ンを単純化でき、大芯材が大きくなり過ぎず大芯材の取
扱いが容易になり、芯材の作製効率が向上し、各大芯材
の大きさ形状と、各大芯材のそれぞれに対応する切り出
しパターンとを予め適切に設定すれば芯材取り出し時の
端材の発生量を減らせる。
【0085】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の発明において、一組の大芯材を構成する複数の大芯
材を、それぞれの切り出しパターンに合わせて端材の発
生ができるだけ少なくなるような形状にするもので、大
芯材の種類が増えるものの、発生する端材は小さくな
り、芯材の原料である無機繊維を有効に使用できる。
【0086】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載の発明において、一組の大芯材を構成する複数の大芯
材が、同じ形状のものが少なくとも2つあるもので、一
組の大芯材を構成する大芯材の種類が減るため、一組の
大芯材を製造する際の製造効率が向上し、製造コストを
削減でき、一組の大芯材の管理が簡単になる。
【0087】また、請求項5記載の発明は、大芯材を構
成する無機繊維集合体がホウ酸等のバインダーにより結
着されている場合に、大芯材の切断時に水の付着により
結着がはずれることによる芯材の曲げ弾性率の低下を防
止することができる。
【0088】また、請求項6記載の発明は、切断後に端
材となる大芯材の外周部の厚みを他より薄くすることに
より、端材の厚みが薄くなるため、端材の発生量を少な
くでき、また、大芯材の重量を低減できる。
【0089】また、請求項7記載の発明は、バインダー
を使用していないシート状の無機繊維の段階で芯材の製
造に必要のない部分を切除することにより、バインダー
で結着していない焼成時の熱履歴のないシート状の無機
繊維の端材を、シート状の無機繊維集合体の原料として
再利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の真空断熱材の製造方法
に使用する無機繊維シートを示す平面図
【図2】同実施の形態の真空断熱材の製造方法に使用す
る大芯材の形状成形装置を示す構成図
【図3】同実施の形態の真空断熱材の製造方法に使用す
る大芯材を示す平面図
【図4】同実施の形態の真空断熱材の製造方法に使用す
る芯材切り出し装置を示す構成図
【図5】同実施の形態の真空断熱材の製造方法で取り出
された芯材を示す平面図
【図6】本発明の実施の形態2の真空断熱材の製造方法
に使用する3つの大芯材を示す平面図
【図7】同実施の形態の真空断熱材の製造方法で取り出
された芯材を示す平面図
【図8】本発明の実施の形態3の真空断熱材の製造方法
に使用する3つの無機繊維シートを示す平面図
【図9】同実施の形態の真空断熱材の製造方法に使用す
る3つの大芯材を示す平面図
【符号の説明】
1 無機繊維シート 2 外周部 9 大芯材 9a 切り出しパターン 10a,10b,10c 芯材 14,15,16 大芯材 14a,15a,16a 切り出しパターン 17a,17b,17c,17d,17e 芯材 18a,18b,18c 無機繊維シート 21,22,23 大芯材 21a,22a,23a 切り出しパターン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状に成形された無機繊維集合体からな
    り、所定の切り出しパターンで切り出すことにより真空
    断熱材を適用する機器一台分の複数の真空断熱材の芯材
    を取り出し可能な大芯材を製造し、 前記所定の切り出しパターンで、前記大芯材を、端材の
    発生ができるだけ少なくなるように切断して、真空断熱
    材を適用する機器一台分の複数の真空断熱材の芯材を取
    り出すことを特徴とする真空断熱材の製造方法。
  2. 【請求項2】 板状に成形された無機繊維集合体からな
    り、所定の切り出しパターンで切り出すことにより複数
    枚の真空断熱材を適用する機器用の少なくとも一枚の真
    空断熱材の芯材を取り出し可能な複数枚で一組となる大
    芯材を製造し、前記所定の切り出しパターンで、前記一
    組の大芯材を、端材の発生ができるだけ少なくなるよう
    に切断して、真空断熱材を適用する機器一台分の複数の
    真空断熱材の芯材を取り出すことを特徴とする真空断熱
    材の製造方法。
  3. 【請求項3】 一組の大芯材を構成する複数の大芯材
    は、それぞれの切り出しパターンに合わせて端材の発生
    ができるだけ少なくなるような形状を有している請求項
    2記載の真空断熱材の製造方法。
  4. 【請求項4】 一組の大芯材を構成する複数の大芯材
    は、同じ形状のものが少なくとも2つある請求項2記載
    の真空断熱材の製造方法。
  5. 【請求項5】 大芯材の切断時に水を用いないことを特
    徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の真空断
    熱材の製造方法。
  6. 【請求項6】 切断後に端材となる大芯材の外周部の厚
    みが他より薄くなるように大芯材を製造することを特徴
    とする請求項1から5のいずれか一項に記載の真空断熱
    材の製造方法。
  7. 【請求項7】 バインダーを使用せずに所定形状に成形
    されたシート状の無機繊維を、重ねて、芯材の製造に必
    要のない部分を切除した後、バインダーで結着し、焼成
    して、大芯材を得ることを特徴とする請求項1から6の
    いずれか一項に記載の真空断熱材の製造方法。
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