JP2003343644A - 小規模建築物用制振装置及び評価方法 - Google Patents

小規模建築物用制振装置及び評価方法

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高 内山
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Toyohiko Higashida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅等の小規模建築物用の制振装置におい
て、制振装置の作用時に、例えば地震時の過大な加振力
の作用時におけるマス部材の水平方向での過大な変位量
を制限するストッパ機構を実現すると共に、制振装置の
輸送時等の非作用時に、マス部材の変位を略完全に阻止
せしめて固定することの出来る機構を、特別な部材を必
要とすることなく簡単でコンパクトな構造をもって実現
すること。 【解決手段】 マス金具20からベース部材16に向か
ってストッパボルト32を突設せしめて、該ストッパボ
ルト32を、ベース部材16に設けた係合部36の挿通
孔38に挿通せしめることにより、ストッパボルト32
の係合部36への当接によりマス金具20のベース部材
16に対する水平方向の相対変位量を制限するストッパ
機構を構成すると共に、該ストッパボルト32に螺着し
た固定用ナット46,48でストッパボルト32を係合
部36に締付固定することにより、マス金具20をベー
ス部材16に対して適宜に固定可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、一般住宅や集合住宅等の住宅用
として特に好適に採用される小規模建築物用の制振装置
に係り、小規模建築物における交通振動や風雨等に起因
して発生する小規模建築物の振動や騒音を抑える小規模
建築物用制振装置およびその性能評価方法に関するもの
である。
【0002】
【背景技術】近年、小規模建築物、なかでも一般住宅や
集合住宅等の住宅用建築物においては、交通振動や風等
の外力が加振力として作用することによって発生する振
動や騒音が問題となることがあると指摘されている。特
に、一般住宅でも2階建てや3階建てが多くなってきて
おり、そのような住宅においては、交通振動による微振
動が、例えば就寝時における不快音や不快振動等の原因
となり、居住者の健康や精神に悪影響を及ぼすおそれが
あるとして問題となる場合もある。
【0003】なお、従来から建築構造物の振動低減装置
としては、高層ビルやタワー等の高層建築物の揺れを軽
減するためのダンパ装置が提案されているが、これら高
層建築物用ダンパ装置は、非常に大掛かりで想定される
振動エネルギも極めて大きいものであることから、一般
住宅に適用すると、高コストであるばかりか、振動エネ
ルギが小さい交通振動等に対して十分な低減効果を得る
ことが難しいという問題があった。
【0004】そこで、近年では、一般住宅用制振装置と
して、特開平8−128228号公報や特開平8−12
8229号公報,特開2000−266111号公報,
特開2000−193019号公報,特開2000−1
93020号公報等において、一般住宅用の比較的にコ
ンパクトな制振装置が幾つか提案されている。これらの
制振装置は、住宅等の小規模建築物に設けられたベース
部材に対して、所定質量のマス部材を、ゴムマウント等
のバネ部材を介して弾性支持せしめることにより、主振
動系たる小規模建築物に対して作用する副振動系を構成
するようになっており、例えば一般住宅の屋根裏等に設
置することにより、交通振動等に対して有効な制振効果
を発揮し得るものとされている。
【0005】ところで、このような特に一般住宅用制振
装置を市場に供給するに際しては、大型建築物用制振装
置の場合と異なり、制振装置を大量に製造してそれぞれ
異なる各建築現場に輸送する必要がある。しかも、近年
では現場での施工期間の短縮化や規格統一化,品質安定
化などのために、予め工場である程度組み立てたものを
ユニット化して建築現場まで輸送する工法が多く採用さ
れるようになってきている。具体的には、例えば、建築
物の構造材によって、或いは該構造材に固定される部材
によって構成された剛性のベース部材に対して、バネ部
材としてのゴムマウント等を介してマス部材としての金
属ブロック等を取り付けて副振動系を完成させるまでの
組立工程を、予め工場で行なって制振装置をユニット化
しておき、それをトラック等で建築現場まで搬送して建
築物に設置する等の手法が考えられる。
【0006】ところが、上述の如き従来構造の一般住宅
用制振装置は、それを組み立ててユニット化した状態下
では、バネ部材の弾性変形に伴ってベース部材に対する
マス部材の相対変位が許容されるようになっていること
から、例えばトラック等にユニットを積み下ろし等する
荷役作業の際、或いはトラック等にユニットを載せて輸
送する際に、取扱い時の衝撃や路面振動等の外力がユニ
ットに及ぼされることにより、マス部材が他の部材に干
渉してマス部材や他部材が損傷するおそれがあると共
に、衝撃的に大きい外力が及ぼされるとバネ部材が損傷
するおそれもあるなどという問題があった。
【0007】特に、ユニット化されるまで組み立てられ
た制振装置のマス部材は、ベース部材との間に介装され
たバネ部材の部材寸法分だけベース部材から離隔位置せ
しめられていることから、マス部材をベース部材に対し
て相対変位不能に固定することが難しく、制振装置の荷
役や輸送に際してのマス部材の変位を阻止しようとする
と、マス部材とベース部材を相互に固定する特別な固定
用金具等が複数箇所に必要となると共に、固定用金具を
マス部材とベース部材にそれぞれボルト等で固定しなけ
ればならず、その固定および解除のための作業も非常に
面倒で時間がかかる等という問題がある。
【0008】しかも、マス部材とベース部材を相互に固
定するために特別な固定用金具を設けた場合には、制振
装置を建築物に設置した状態下で固定用金具が不要とな
ることから、かかる固定用金具をその後に必要となる場
合のために確実に保存しておくことが難しいという問題
もある。また、制振装置の設置前の輸送等に際して必要
であるが、制振装置の設置後には殆ど使われることがな
いであろう特別な固定金具を、比較的大きな形状とマス
部材の変位を阻止し得るに十分な強度をもって製造して
提供することは、資源的およびコスト的にも効率が悪い
と言わざるを得ない。
【0009】なお、建築物用制振装置においては、設置
業者が装着後に実際の作動効果を確認や試験等すること
が必要となったり、施主が作動効果を体感したいと欲す
る場合が多いが、そのような場合に有効な方策の一つと
して、制振装置の設置後に、マス部材をベース部材に固
定して副振動系としての作動を消失させた状態を一時的
に発現させて、かかる制振装置が副振動系として有効に
作動している状態と比較することで、測定乃至は体感等
することが考えられる。
【0010】そこにおいて、上述の如き輸送等に際して
マス部材をベース部材に固定するための特別な固定用金
具を利用してマス部材の変位を阻止せしめることも考え
られるが、前述の如く、固定用金具が大型となって着脱
作業が難しく時間もかかることから、制振装置の作動効
果を簡易に測定乃至は体感することが現実的には難しか
ったのである。
【0011】
【解決課題】ここにおいて、本発明は上述の如き事情を
背景として為されたものであって、その解決課題とする
ところは、少ない部品点数と簡単な構造をもって構成さ
れて、バネ部材の弾性変形に伴うマス部材の変位を簡単
な作業で阻止/解除することの出来るマス部材の固定手
段を備えた、新規な構造の小規模建築物用制振装置を提
供することにある。
【0012】また、本発明は、マス部材の変位を阻止/
解除することにより、制振装置の作動効果を容易且つ速
やかに確認や試験したり、或いは施主等に体感させたり
することの出来る、小規模建築物用制振装置の性能評価
方法を提供することも、目的とする。
【0013】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の
組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至
は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることな
く、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの
記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づ
いて認識されるものであることが理解されるべきであ
る。
【0014】先ず、小規模建築物用制振装置に関する本
発明の第一の態様は、住宅等の小規模建築物に対してマ
ス部材をバネ部材で弾性支持せしめることにより、主振
動系たる該小規模建築物に対して副振動系として作用せ
しめられる小規模建築物用制振装置において、前記小規
模建築物に設けられて前記バネ部材を介して前記マス部
材を弾性支持するベース部材と該マス部材との何れか一
方から他方に向かって突出する係合ロッドを設けると共
に、それらベース部材とマス部材の他方に挿通穴を備え
た係合部を設けて、該係合ロッドを該係合部の該挿通穴
に遊挿し、該係合ロッドが軸直角方向で該係合部に当接
せしめられることにより該マス部材の該ベース部材に対
する変位量が制限されるようにする一方、該係合ロッド
を該係合部に対して固定せしめ得る固定手段を設けたこ
とを、特徴とする。
【0015】このような本態様に従う構造とされた制振
装置においては、小規模建築物への設置状態下で、ベー
ス部材とマス部材の一方に突設された係合ロッドと他方
に設けられた係合部によって、地震等の過大な外力が及
ぼされた際にマス部材の振幅(変位量)を制限し得るス
トッパ機構が実現され得ることに加えて、このストッパ
機構を構成する係合ロッドと係合部を、そのまま巧く利
用して、該係合ロッドを係合部に対して固定手段で適宜
に固定することが出来る。
【0016】従って、本態様の小規模建築物用制振装置
においては、係合ロッドと係合部とから構成された特定
構造のストッパ機構を利用して、少ない部品点数と簡単
な構造をもって、マス部材のベース部材に対する相対変
位を阻止する機構が実現され得る。そして、かかる機構
を利用してマス部材のベース部材に対する相対変位を阻
止することにより、例えば、工場で予めユニット化した
制振装置の荷役作業や輸送作業に際して、大きな外力が
及ぼされた際のマス部材の過大変位に伴う他部材やバネ
部材の損傷などを防止することが可能となる。
【0017】なお、係合ロッドと係合部は、それらの何
れをマス部材側或いはベース部材側に設けても良いが、
好適には、ベース部材の上方にマス部材を配設してマス
部材をバネ部材を介してベース部材で下方から弾性支持
せしめた基本構造を採用し、そして、係合ロッドをマス
部材から下方に向かって突設すると共に、ベース部材に
係合部を設けるようにする。これにより、一般に屋根裏
に設置される制振装置の設置状態下で、例えば部屋の天
井に設けた管理用の開口穴から手を伸ばした状態で、固
定手段による係合ロッドと係合部の固定/解除の操作を
比較的容易に行なうことが可能となる。
【0018】また、本態様において採用可能な固定手段
は、係合ロッドを係合部に対して相対固定し得る、解除
可能なものであれば良く、具体的に限定されるものでな
いが、例えば、係合ロッドと係合部を相互に固定的に連
結するピン等の連結部材の他、係合ロッドと係合部の間
の隙間に入り込んで係合ロッドと係合部を相対変位不能
とする嵌合連結部材などが採用可能である。そこにおい
て、かかる固定手段としては、以下に記載の本発明の第
二の態様に係る構成が有利に採用される。
【0019】すなわち、小規模建築物用制振機に関する
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係る小規模建
築物用制振装置において、前記係合ロッドをボルト構造
として該係合ロッドに固定用ナットを螺着することによ
り前記固定手段を構成し、該固定用ナットを締め付ける
ことによって該係合ロッドを前記係合部に対して固定で
きるようにしたことを、特徴とする。このような本態様
においては、固定手段を構成する係合ロッドと固定用ナ
ットが、固定状態だけでなく固定を解除した状態下で
も、マス部材側またはベース部材側に取り付けられて保
持され得ることから、固定手段が邪魔にならないばかり
か、固定手段を長期に亘って使用しない場合等でも紛失
することがない。また、本態様の固定手段においては、
マス部材の固定と解除を、固定用ナットをレンチ等で回
すだけの簡単な作業で速やかに行なうことが可能とな
り、固定手段によるマス部材の固定と解除の操作が一層
容易とされる。
【0020】更にまた、かかる本発明の第二の態様にお
いては、例えば、係合部の挿通穴に挿通された係合ロッ
ドに対して、挿通穴に対する挿通部位の軸方向何れか一
方の側だけに固定用ナットを螺着せしめて、該固定用ナ
ットを締め付けることにより、固定用ナットによる締付
力とバネ部材の弾性力を係合ロッドに対して軸方向の引
張力または圧縮力と作用せしめて、該係合ロッドを介し
てマス部材とベース部材の間に相対的な固定力を作用せ
しめることも可能であるが、好適には、以下の第三の態
様が採用される。
【0021】すなわち、小規模建築物用制振装置に関す
る本発明の第三の態様は、上述の第二の態様に係る小規
模建築物用制振装置であって、前記係合ロッドに対し
て、前記係合部の前記挿通穴への遊挿部位を挟んだ軸方
向両側にそれぞれ位置するように前記固定用ナットを複
数螺着して、それらの固定用ナットで該係合部を両側か
ら締め付けることにより該係合ロッドを該係合部に対し
て固定できるようにしたことを、特徴とする。このよう
な本態様においては、マス部材とベース部材の一方に固
設された接合ロッドを、他方に対して二つのナットで両
側から締め付けて固定することにより、マス部材のベー
ス部材に対して一層強固に固定して、マス部材の変位を
確実に抑えることが可能となる。
【0022】また、小規模建築物用制振装置に関する本
発明の第四の態様は、前記第二又は第三の態様に係る小
規模建築物用制振装置において、前記係合ロッドに対し
て軸直角方向から嵌め入れることが出来るようにスリッ
トが形成されて、該係合ロッドに螺着された前記固定ナ
ットを締め付ける際に該固定ナットと前記係合部の間に
側方から差し入れて配設することが出来るようにしたプ
レート部材を設ける一方、該係合ロッドに対して該固定
ナットの外側に保持用ナットを螺着せしめて、該固定ナ
ットを締め付けから開放した状態下では、該固定ナット
と該保持用ナットの間で該プレート部材を挟み込んで締
付保持せしめることが出来るようにしたことを、特徴と
する。
【0023】このような本態様においては、係合ロッド
の外径寸法よりも大きな内径寸法の挿通孔を備えた係合
部に対して、プレート部材を用いることにより、固定ボ
ルトの締付力を広い面積で安定して及ぼすことが可能と
なり、一層大きな固定ボルトの締付固定力を係合部に対
して作用せしめて、マス部材をベース部材に対してより
大きな力で固定することが可能となる。しかも、かかる
プレート部材を、固定ナットと保持用ナットの間で締付
保持せしめることにより、マス部材の非拘束状態下でプ
レート部材を容易且つ確実に保存しておくことが可能と
なり、優れた使用性が発揮され得る。
【0024】また、小規模建築物用制振装置に関する本
発明の第五の態様は、前記第一乃至第4の態様に係る小
規模建築物用制振装置において、前記ベース部材または
該ベース部材と同様に前記係合部が設けられた代用ベー
ス部材に対して、前記バネ部材を介して前記マス部材を
弾性支持せしめた状態で輸送することが出来るように構
成すると共に、かかる輸送時において、前記固定手段に
よって前記係合ロッドを該係合部に固定することが出来
るようにしたことを、特徴とする。このような本態様に
おいては、上述の如き係合ロッドと係合部および固定手
段を含んで構成された構造を利用して、予め工場等で組
み立ててユニット化した制振装置を輸送するに際して、
マス部材をベース部材に対して容易に固定することが出
来るのであり、それ故、荷役や輸送に際しての部材の損
傷等の問題が効果的に解消され得て、工場での制振装置
の組立てやユニット化等が有利に実現可能とされる。
【0025】また、小規模建築物用制振装置に関する本
発明の第六の態様は、前記第一乃至第五の何れかの態様
に係る小規模建築物用制振装置において、前記係合ロッ
ドおよび前記係合部を、一つのマス部材に対して2〜4
組設けたことを、特徴とする。このような本態様におい
ては、比較的に少ない係合ロッドや係合部によって、マ
ス部材のベース部材に対する相対変位を効率的に抑える
ことが出来るのであり、それによって、構造の簡略化と
作業の容易化が、より有効に実現可能となる。なお、複
数の係合ロッドと係合部を設ける場合でも、各係合ロッ
ドと各係合部によってそれぞれ係合ロッドの中心軸回り
の全方向で、軸直角方向のストッパ機能が有効に発揮さ
れるように、各係合ロッドや係合部を設定することが望
ましく、それによって、ストッパ機構の作用時に係合ロ
ッドや係合部に生ぜしめられる応力の軽減が図られ得る
と共に、ストッパ機構によりマス部材の変位量を制限す
る際にマス部材の回転等の変位が抑えられて、マス部材
の変位が安定化せしめられることとなる。
【0026】また、小規模建築物用制振装置に関する本
発明の第七の態様は、前記第一乃至第六の何れかの態様
に係る小規模建築物用制振装置において、前記マス部材
を、前記バネ部材が取り付けられる本体マスと、該本体
マスの下面側に重ね合わせられて固定される補助マスに
よって構成すると共に、該補助マスを該本体マスに対し
て固定する固定ボルトを利用して、該固定ボルトによっ
て前記係合ロッドを構成したことを、特徴とする。この
ような本態様においては、制振装置の周波数チューニン
グの目的でマス質量の調節に用いられる補助マスの固定
ボルトを巧く利用して係合ロッドが構成されることか
ら、部品点数の減少と構造の更なる簡略化が実現され
る。また、補助マスが本体マスの下面に装着されること
から、補助マスの着脱作業や、該補助マスから下方に突
設された係合ロッドの係合部への固定手段による固定/
解除作業を、例えば部屋の天井に設けられた開口穴を通
じて手を伸ばすことにより、容易に行なうことが可能と
なる。
【0027】また、小規模建築物用制振装置に関する本
発明の第八の態様は、前記第一乃至第七の何れかの態様
に係る小規模建築物用制振装置において、前記係合部に
おける前記挿通穴の内周面とそこに挿通される前記係合
ロッドの少なくとも一方に緩衝部材を配設して、該緩衝
部材を介して該係合ロッドが該係合部に当接せしめられ
るようにしたことを、特徴とする。このような本態様に
おいては、係合ロッドの係合部に対する当接に際しての
衝撃が、緩衝部材の介在で緩和されることから、例えば
地震等の過大な外力が及ぼされてマス部材が大きく変位
せしめられた際にも、係合ロッドの係合部に対する当接
に基づいてマス部材の変位量が制限せしめられる際の衝
撃や打音の発生が抑えられ得る。
【0028】また、小規模建築物用制振装置に関する本
発明の第九の態様は、かかる第八の態様に係る小規模建
築物用制振装置において、前記係合部における前記挿通
穴に筒状の緩衝ゴムを嵌め込んで組み付けることにより
前記緩衝部材を構成すると共に、前記固定手段による前
記係合ロッドの該係合部に対する固定部位を該挿通穴の
開口周縁部よりも外周側に離隔させて、該緩衝ゴムへの
該固定手段による固定力の作用が回避されるようにした
ことを、特徴とする。このような本態様においては、緩
衝ゴムを大きなボリュームをもって容易に装着すること
が可能となる。また、緩衝ゴムが挿通穴の開口部から外
方に突出している場合等においても、緩衝ゴムへの締付
力の作用が回避されることから、緩衝ゴムの耐久性を十
分に確保しつつ、係合ロッドのベース部材に対する固定
に伴って発揮されるマス部材のベース部材に対して十分
に大きな力で固定することが可能となる。
【0029】また、小規模建築物用制振装置の性能評価
方法に関する本発明の特徴とするところは、上述の如き
小規模建築物用制振装置に関する第一乃至第九の何れか
の態様に係る小規模建築物用制振装置を、前記小規模建
築物に設置せしめた状態下において、前記固定手段によ
って前記係合ロッドを前記係合部に固定して前記マス部
材の前記ベース部材に対する相対変位を阻止せしめた状
態下と、該固定手段による該係合ロッドの該係合部への
固定を解除して該マス部材の該ベース部材に対する弾性
変位を許容した状態下との両方で、それぞれ該小規模建
築物の振動状態を観測することにより性能評価を行なう
ようにしたことにある。
【0030】このような本発明方法に従えば、特に前述
の如きマス部材のストッパ機構を構成する特定構造の係
合ロッドと係合部を巧く利用してマス部材をベース部材
に対して固定するようにした特定構造のストッパ機構を
備えた制振装置を用いることにより、マス部材を変位不
能に固定せしめた状態と、マス部材の変位を許容せしめ
た状態とを、容易に且つ速やかに切り換えて発現させる
ことが出来るのであり、それ故、略同一条件下で、制振
装置の作動状態と非作動状態を択一的に発現させること
が出来ることから、かかる制振装置による現実的な作用
効果を、容易に且つ精度良く、測定したり体感等するこ
とが可能となるのである。
【0031】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0032】先ず、図1には、本発明に従う構造とされ
た建築構造物用の制振装置10を、一般の3階建住宅1
2に装着した状態の概略が示されている。かかる制振装
置10は、住宅12における3階の天井を構成する構造
部材14に固定された剛性のベース部材16に対して、
複数個のバネ部材としてのゴムマウント18でマス金具
20を弾性支持せしめた構造とされており、ゴムマウン
ト18とマス金具20によって、主振動系としての住宅
12に対する副振動系22が構成されている。なお、本
実施形態の制振装置10においては、一体構造とされた
剛性のベース部材16に対して、それぞれ一つのマス金
具20と複数のゴムマウント18で構成された複数の副
振動系22a,22b,22c,22dが、互いに独立
して組み付けられており、全体として一つのユニットと
して構成されていると共に、それら複数の副振動系22
a,22b,22c,22dに対して、互いに異なる周
波数チューニングが施されている。
【0033】より詳細には、ベース部材16は、図2〜
4に示されているように、H鋼等の剛性材の複数本を組
み合わせて相互に溶着等で一体化することで形成されて
おり、矩形枠体状の中空部分に複数本の桟が設けられ
て、全体として略梯子形状とされている。そして、この
ベース部材16は、図1に示されているように、住宅1
2の最上階の天井部分の構造部材14に載置されて、略
水平に広がる状態で固定されるようになっている。な
お、図面上に明示はされていないが、ベース部材16の
構造部材14に対する固定は、下側に位置せしめられる
各鋼材のフランジ部分に形成された多数の取付用孔24
を利用して、住宅12の構造部材14に対してボルト固
定されること等によって実現され得る。
【0034】そして、このベース部材16の上方には、
マス部材としてのマス金具20が、四つ配設されてい
る。これらのマス金具20は、何れも、鉄系金属等の高
比重材で形成されており、形状等が特に限定されるもの
でないが、本実施形態では、何れも同一の矩形平板状を
有する四つのマス金具20が採用されている。そして、
各マス金具20は、相互の干渉が避けられる程度の隙間
をもって、ベース部材16の上方に位置して、それぞれ
水平方向に広がる状態で並設されている。
【0035】また、ベース部材16と各マス金具20の
間には、それぞれ、複数個のゴムマウント18が配設さ
れており、ベース部材16に対してマス金具20が複数
個のゴムマウント18によって弾性支持されている。特
に、本実施形態では、各マス金具20の四角付近で、マ
ス金具20とベース金具16の鉛直方向対向面間にそれ
ぞれゴムマウント18が配設されており、それら4つの
ゴムマウント18によって一つのマス金具20が協働し
て弾性支持されている。そして、これにより、マス金具
20の数(本実施形態では4つ)だけ、互いに独立した
副振動系22a,22b,22c,22dが構成されて
いる。
【0036】なお、ゴムマウント18の具体的構造は、
マス金具20の質量やチューニング周波数,制振を目的
とする振動の入力方向等を考慮して適宜に設計されるも
のであって、限定されるものでない。例えば、マス金具
20に固定される第一の取付金具とマス金具20に固定
される第二の取付金具を互いに離隔配置せしめて、それ
ら両取付金具をゴムブロックで弾性連結せしめた構造の
ゴムマウントの他、長手方向両側部分がそれぞれ上方に
傾斜せしめられた矩形平板形状の金属プレートの複数枚
を互いに所定距離を隔てて重ね合わせると共に、それら
金属プレートの長手方向両端部の傾斜板部を相互にゴム
弾性体で連結せしめて、最下層の金属プレートをベース
部材16に固定する一方、最上層の金属プレートをマス
金具20に固定するようにした構造のゴムマウント等が
好適に採用され得る。
【0037】すなわち、本実施形態の制振装置10にお
いては、一つのベース部材16に対して四つのマス金具
20が、それぞれ複数のゴムマウント18で弾性支持さ
れていることにより、四つの副振動系22a,22b,
22c,22dを備えた一体的なユニット構造体として
形成されている。そして、例えばかかるユニット構造体
を予め工場等で組み立てて現場に輸送することにより、
建築現場では、単に、かかるユニット構造体を予め構築
された住宅12の最上層の天井の構造部材14上に載置
せしめてボルト等で固定するだけで、四つの副振動系2
2a,22b,22c,22dを一度に設置することが
出来る。
【0038】そこにおいて、四つの副振動系22a,2
2b,22c,22dは、何れも同一周波数域にチュー
ニングされていても良いが、それら四つの副振動系22
a,22b,22c,22dを二つ以上の異なる周波数
域にチューニングすることも可能であり、それによっ
て、例えば部材温度変化や家財道具の搬入に伴う家屋の
マス変化等に伴って制振すべき住宅12自体の固有振動
数が変化した場合や、マス金具20の質量やゴムマウン
ト18のばね定数等に製造上の誤差等が発生した場合な
どにおいても、住宅12に対する制振効果を安定して得
ることが可能となる。
【0039】なお、四つの副振動系22a,22b,2
2c,22dの固有振動数を異ならせて設定するに際し
ては、一般に、各副振動系を構成するマス金具20の質
量とゴムマウント18のばね定数の少なくとも一方を異
ならせることによって実現可能である。そこにおいて、
本実施形態では、各副振動系22a,22b,22c,
22dを構成するマス金具20とゴムマウント18の何
れも、全て同一のものを採用して、互いに異なる周波数
チューニングを実現しており、製造の容易化と低コスト
化が図られている。即ち、先ず、ゴムマウント18にお
いては、互いに直交する軸直角方向(水平方向)でのば
ね定数が異なるように設定された特定構造のものを採用
し、装着状態下での中心軸回りの方向、換言すれば水平
方向の弾性主軸の方向を、四つの副振動系相互間22
a,22b,22c,22dで異ならせて設定すること
により、住宅12の特定方向に入力される減衰すべき振
動入力方向でのばね定数を、四つの副振動系22a,2
2b,22c,22dの間で相互に異ならせて設定する
ことが可能とされている。
【0040】また、マス金具20においては、その下方
でベース部材16との間に形成された空間を利用して、
補助マスを付加的に固定することが出来るようになって
いる。これにより、基本となるマス金具20は同一のも
のを採用しつつ、固定する補助マスの数や大きさ等を適
宜に調節してマス金具20の全体質量を調節し、以て、
四つの副振動系22a,22b,22c,22dの質量
を相互に異ならせて設定することが可能とされている。
【0041】かかる補助マス26としては、例えば図2
〜5及び図6に示されているように、マス金具20より
も十分に薄肉で、且つ平面形状も小さくされて、マス金
具20の外周縁部から突出することなく下面に重ね合わ
せられて固定される矩形平板形状のものが、好適に採用
される。かかる補助マス26は、マス金具20とベース
部材16の間の空間に複数枚配設することが出来る程に
薄肉とされており、必要に応じて、1枚或いは2枚以上
を重ね合わせてマス金具20に固定することにより、補
助マス26の装着枚数に応じてマス金具20の実質的な
質量を変更設定することが出来るようになっている。な
お、採用される複数枚の補助マス26は互いに同一形状
とすることが望ましい。
【0042】また、本実施形態では、補助マス26にお
いて、幅方向一方の端縁部からそれぞれ直線的に且つ互
いに平行に延びる二条のスリット28,28が形成され
ており、これらのスリット28,28に挿通される複数
本(本実施形態では3本)の固定ボルト29によって、
一枚乃至は複数枚の補助マス26が、マス金具20に対
して固定されている。特に、3本の固定ボルト29の挿
通用の穴がスリット28,28で形成されていることか
ら、全ての固定ボルト29を緩めてマス金具20の下面
側に隙間を形成するだけで、補助マス26をマス金具2
0の下面に沿って側方にスライドさせることにより、補
助マス26をマス金具20に対して容易に着脱すること
が出来るようになっている。
【0043】さらに、各副振動系22においては、マス
金具20とベース部材16の間にストッパ機構30が設
けられており、制振装置10を住宅12に設置せしめた
状態下で、マス金具20のベース部材16に対する相対
変位量を制限することにより、例えば地震等の過大な外
力が及ぼされた際のマス金具20の他部材への当接やゴ
ムマウント18の損傷等が防止されるようになってい
る。
【0044】かかるストッパ機構30は、図1〜4に示
されているように、各副振動系22においてマス金具2
0の長手方向両端部分と幅方向一端部分の合計3箇所
に、それぞれ略同じ構造をもって設けられている。詳細
には、先ずマス金具20には、係合ロッドとしてのスト
ッパボルト32が、下面に垂直に立設されて鉛直下方に
向かって突出せしめられている。なお、3本のストッパ
ボルト32のうち、マス金具20の幅方向一端部分に突
設されたストッパボルト32は、図6に示されているよ
うに、補助マス26の固定ボルト29としても用いられ
ている。特に本実施形態では、何れのストッパボルト3
2としても、軸方向全長に亘って略一定の外径寸法とさ
れると共に、全長に亘ってねじ山が形成されたロッド形
状のボルトが用いられており、軸方向一端部がマス金具
20に螺着されて、締付ナット34で締め付けられるこ
とによりマス金具20に固定されている。
【0045】また、各ストッパボルト32は、何れも、
マス金具20とベース部材16の対向面間距離よりも大
きな長さでマス金具20から下方に突設されており、ベ
ース部材16には、このストッパボルト32の配設部位
に対して係合部36が設けられている。かかる係合部3
6は、ベース部材16を形成するH鋼の上側のフランジ
部分に対して、ストッパボルト32の外径よりも大きな
内径寸法の挿通孔38を設けることによって形成されて
いる。そして、この係合部36の挿通孔38の略中心軸
上にストッパボルト32が遊挿状態で、即ち隙間をもっ
て挿通されており、本実施形態では、ストッパボルト3
2の下端部が挿通孔38を貫通して更に下方まで、ベー
ス部材16を形成するH鋼の下側のフランジ部分には至
らない長さで突出せしめられている。
【0046】さらに、係合部36には、緩衝ゴムとして
のゴムスリーブ40が組み付けられている。このゴムス
リーブ40は、図7に示されているように、ベース部材
16を形成するH鋼のフランジ部の厚さ寸法よりも僅か
に大きい長さの円筒形状を有しており、軸方向両端部分
には、それぞれ径方向外方に広がる環状係止部42が一
体形成されている。なお、ゴムスリーブ40の周上の適
数箇所(例えば4箇所)には、軸方向一方の端部から軸
方向中間部分まで延びる所定幅のスリット44が設けら
れて縮径方向に弾性変形させることが容易化されてい
る。そして、かかるゴムスリーブ40は、図6に示され
る如く、係合部36の挿通孔38に嵌め込まれて、環状
係止部42,42が挿通孔38の両側開口周縁部に係止
されることにより組み付けられている。
【0047】これにより、マス金具20がベース部材1
6に対して水平方向で大きく相対変位せしめられた際、
マス金具20に固設されたストッパボルト32が、ベー
ス部材16の係合部36に対して、挿通孔38の内周面
を被覆するゴムスリーブ40を介して当接せしめられる
ようになっている。そして、ストッパボルト32が係合
部36に当接することにより、マス金具20のベース部
材16に対する水平方向のあらゆる方向での変位量が制
限されて、マス金具20の過大な変位に起因する他部材
への干渉やゴムマウント18の損傷等の問題が回避され
るようになっている。
【0048】さらに、上述の如くベース部材16の係合
部36に挿通されたストッパボルト32には、係合部3
6に対する挿通部位を挟んだ軸方向両側に位置するよう
に上側固定用ナット46と下側固定用ナット48が、そ
れぞれ螺着配置されていると共に、下側固定用ナット4
8の更に下方の先端部分に保持用ナット50が螺着され
ている。要するに、各ストッパボルト32には、締付ナ
ット34と上下の固定用ナット46,48および保持用
ナット50の合計4つのナットが螺着されており、且つ
係合部36に対する挿通部位を挟んで、上側に締付ナッ
ト34と上側固定用ナット46が位置せしめられている
と共に、下側に下側固定用ナット48と保持用ナット5
0が位置せしめられている。
【0049】そして、住宅12への装着状態下では、図
6に示されているように、上下の固定用ナット46,4
8が、ベース部材16に接触して副振動系の制振効果を
阻害しないように、ストッパボルト32上で係合部36
から上下方向に十分に離れた位置に螺着されるようにな
っている。また、かかる状態下では、上側固定用ナット
46が締付ナット34に対して締付固定されていると共
に、下側固定用ナット48が保持用ナット50に対して
締付固定されており、それによって、マス金具20の振
動が及ぼされることに起因して上下の固定用ナット4
6,48のストッパボルト32への螺着位置が変化して
ベース部材16に接触したりすることのないようにされ
ている。
【0050】また一方、上下の固定用ナット46,48
は、ストッパボルト32上での螺着位置を係合部36側
に変更することにより、図8に示されているように、係
合部36を間に挟んで上下から相互に締付固定すること
が出来るようになっている。特に本実施形態では、係合
部36の上下両側にプレート部材としての金属プレート
52,52が重ね合わされて、それらの金属プレート5
2,52を介して、上下の固定用ナット46,48が係
合部36に締め付けられるようになっている。このよう
に係合部36の挿通孔38の口径や上下固定用ナット4
6,48の外径よりも大きな金属プレート52,52を
採用することにより、挿通孔38の内径寸法が大きい場
合でも、係合部36に対して上下固定用ナット46,4
8の締付力を有利に且つ安定して及ぼすことが可能とな
る。また、上下の固定用ナット46,48としては、例
えば皿形ばね座金を固定的乃至は一体的に設けた座金組
込みナット等が好適に採用されることとなり、皿形ばね
座金を介して、上下固定用ナット46,48の締付力を
金属プレート52,52に及ぼすことにより、上下固定
用ナット46,48の締付力を係合部36に対して長期
間に亘って一層安定して作用せしめることが可能とな
る。
【0051】そして、このように上下の固定用ナット4
6,48を係合部36の両側から締め付けることによ
り、ストッパボルト32をベース部材16に対して相対
的に固定せしめて、マス金具20のベース部材16に対
する変位を略完全に阻止せしめた状態が発現されること
となる。特に本実施形態では、一つのマス金具20に三
本のストッパボルト32が設けられており、マス金具2
0をその長手方向両端部分と幅方向一端部分でベース部
材16に固定することが出来ることから、マス金具20
をベース部材16に対して十分に安定して且つ高強度に
固定することが出来るのである。また、図8に示されて
いるように、保持用ナット50を下側固定用ナット48
に締め付けることにより、下側固定用ナット48の緩み
が一層効果的に防止され得る。
【0052】また、本実施形態では、金属プレート52
として、図9に示されているように、略コ字形乃至は略
U字形の平面形状を有するものが採用されており、スト
ッパボルト32に対して側方から軸直角方向に適宜に抜
き差しして、スリットとしての嵌合溝54にストッパボ
ルト32を側方から差し入れることで、ストッパボルト
32に螺着されているナットがあってもそのままで、ス
トッパボルト32の軸上の任意の位置に金属プレート5
2を着脱することが出来るようになっている
【0053】すなわち、このような金属プレート52を
採用したことにより、ストッパボルト32を係合部36
に対して上下固定用ナット46,48で締付固定する場
合にだけ金属プレート52を係合部36に重ね合わせ
て、速やかに装着することが出来るのであり、締付固定
していない状態下で金属プレート52を取り外すことに
より、振動入力時に金属プレート52が係合部36に打
ち当たって異音等が発生することもない。加えて、本実
施形態では、上下固定用ナット46,48が係合部36
から離隔位置せしめられた非締付固定状態下では、それ
ら上下固定用ナット46,48が締付ナット34または
保持用ナット50に対して締め付けられるようになって
いることから、そのような非締付固定状態下で不要とな
った金属プレート52,52を、上側固定用ナット46
と締付ナット34の間および下側固定用ナット48と保
持用ナット50の間で、それぞれ挟持固定せしめて確実
に保存しておくことも可能となる。なお、このことから
明らかなように、本実施形態では、締付ナット34が、
上側固定用ナット46と協働して金属プレート52を締
付保持せしめる保持用ナットとしても機能し得るように
なっている。
【0054】従って、上述の如き構造とされた本実施形
態の制振装置10においては、ストッパボルト32に螺
着された上下の固定用ナット46,48をスパナ等で回
して、係合部36に対する締付けと解除を適宜に行なう
ことにより、マス金具20のベース部材16に対する固
定と解除を、簡単な作業で且つ速やかに行なうことが出
来るのである。
【0055】ここにおいて、特に重要なことは、副振動
系22の作動状態下で必要とされるストッパ機構30と
してストッパボルト32と係合部36を含んで構成され
た特定構造のものを採用したこと、そして、副振動系2
2の非作動状態下においてかかるストッパ機構30を巧
く利用して、マス金具20をベース部材16に固定する
固定機構を構成せしめ得たことにある。そして、それに
よって、かかるマス金具20とベース部材16の相対的
な固定機構を、特別に大きな部材や、それを制振装置1
0の製造工程で組み付けるための特別な作業工程などを
必要とすることなく、少ない部品点数と簡単で且つコン
パクトな構造をもって有利に実現することが出来たので
ある。
【0056】そして、このようなマス金具20の固定構
造を備えた制振装置10においては、例えばベース部材
16に対して複数のマス金具20a,20b,20c,
20dをそれぞれ複数のゴムマウント18を介して組み
付けることにより、予め工場でユニット化した制振装置
10を建築現場に輸送して設置するに際して、マス金具
20をベース部材16に対して容易に固定して一体化す
ることが出来るのであり、かかるマス金具20の固定状
態下で荷役作業や輸送作業を行なうようにすることで、
制振装置10の取扱作業性が大幅に向上され得ることは
勿論、それに加えて、外力の作用に伴うマス金具20の
変位に起因する他部材との干渉やゴムマウント18の破
損などの問題も効果的に防止され得るのである。
【0057】しかも、制振装置10を住宅12に設置し
た後は、ストッパボルト32に螺着された固定用ナット
46,48を緩めるだけで、それら固定用ナット46,
48を取り外すことも必要とされずに、マス金具20の
ベース部材16に対する固定を解除せしめて副振動系2
2を有効に機能せしめられる状態にすることが出来るの
である。特に本実施形態では、ストッパボルト32がマ
ス金具20から下方に突設されており、マス金具20を
ベース部材16に固定/解除するために操作する固定用
ナット46,48が制振装置10の低い部分に位置せし
められていることから、例えば住宅12の最上階の天井
に設けた管理用の開口窓等を通じて腕を伸ばすことによ
り、それら固定用ナット46,48の操作を一層容易に
行なうことが出来る。
【0058】さらに、上述の如き制振装置10において
は、住宅12に設置せしめた後に、上下固定用ナット4
6,48の締付けと解除によりマス金具20の固定と解
除を行い、マス金具20を固定して副振動系22を作動
状態とした場合と、マス金具20を固定解除して副振動
系22を非作動状態とした場合とを、短い作業時間で適
宜に切り換えて発現せしめることも可能となる。それ
故、例えば、特定の住宅12に設置した制振装置10の
実際の制振効果の試験や測定等を、上下固定用ナット4
6,48を締め付けた状態と解除した状態とで住宅の振
動状態を比較すること等によって、容易に行なうことが
出来る。更にまた、住宅の施工主に対して、上下固定用
ナット46,48を締め付けた状態と解除した状態を体
感して貰うことにより、制振装置10の実際の効果を効
果的にアピールしたり紹介することも可能となるのであ
る。
【0059】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、か
かる実施形態における具体的な記載によって、何等、限
定されるものでない。
【0060】例えば、図10に示されているように、係
合部36において、挿通孔38の外周側に所定距離だけ
離れて、係合部36から上下方向に突出する環状の当接
突部56,58を固設せしめて、ストッパボルト32に
螺着された上下固定用ナット46,48を係合部36に
締付固定する際に、金属プレート52が、これら当接突
部56,58の突出先端面に対して当接されるようにし
ても良い。このような当接突部56,58を採用する
と、図示されているように緩衝用のゴムスリーブ40の
軸方向両端部が係合部36から上下に突出せしめられて
いる場合でも、上下固定用ナット46,48の締付力の
ゴムスリーブ40への作用を回避して、かかる締付力を
係合部36に対して直接に及ぼすことが可能となり、ゴ
ムスリーブ40の保護とストッパボルト32の係合部3
6への固定力の更なる向上が図られ得る。なお、図10
では、その理解を容易とするために、図中、前記実施形
態と同様な構造とされた部材および部位に対して、それ
ぞれ、前記実施形態と同一の符号を付しておく。
【0061】また、前記実施形態では、ストッパボルト
32がマス金具20に固設されてベース部材16に向か
って突設されており、ベース部材16に形成された係合
部36の挿通孔38に遊挿されていたが、それとは反対
に、ストッパボルトをベース部材に固設してマス金具2
0に向かって突設し、マス金具20に形成した係合部の
挿通孔に対して遊挿せしめることによっても、前記実施
形態と同様にマス金具20のベース部材16に対する固
定機能を備えたストッパ機構が実現可能である。
【0062】また、前記実施形態では、ストッパボルト
32に螺着された一対の固定用ナット46,48で係合
部36を両側から挟み込むようにして締付固定するよう
になっていたが、例えば、一つの固定用ナット48だけ
をストッパボルト32の係合部36からの突出側先端部
に螺着し、このストッパボルト32を係合部36に向か
って締め付けることにより、その締付力と複数のゴムマ
ウント18の弾性力の均衡(作用・反作用)に基づい
て、マス金具20をベース部材16に対して実質的に固
定するようにしても良い。
【0063】更にまた、ベース部材16やマス金具20
に形成された係合部36の挿通孔38に対してストッパ
ボルト32は必ずしも貫通配置されている必要はなく、
貫通しないで差し入れられた遊挿状態であっても良い。
そのような非貫通状態では、ストッパボルト32に螺着
された一対の固定用ナット46,48で係合部36を両
側から挟むように締付固定することは難しいが、例え
ば、一つの固定用ナット46だけをマス金具20と係合
部36の間に位置するようにしてストッパボルト32に
螺着し、この固定用ナット46を係合部36に向かって
締め付けることにより、その締付力と複数のゴムマウン
ト18の弾性力の均衡に基づいて、マス金具20をベー
ス部材16に対して実質的に固定することが可能であ
る。
【0064】また、前記実施形態では、一つのベース部
材によって複数の副振動系が支持されていたが、一つの
ベース部材で一つの副振動系だけを支持せしめるように
しても良いことは言うまでもない。また、複数の副振動
系を一つのベース部材で支持せしめる場合でも、全ての
副振動系の固有振動数を略同一とすることも可能であ
り、或いは複数の副振動系に異なる固有振動数を設定す
るに際しても、前記実施形態のように同一のマス金具と
同一のゴムマウントを採用することなく、各副振動系毎
に異なるマス金具やゴムマウントを採用することで互い
に異なる固有振動数を設定することも、勿論可能であ
る。
【0065】更にまた、副振動系において、例えばバネ
部材のばね特性を調節するためにゴムマウントに代えて
或いはゴムマウントに加えて、コイルスプリング等を採
用することも可能であり、或いはまた、各副振動系にお
いて、マス部材のベース部材に対する変位に際して減衰
力を及ぼし得る減衰器も、必要に応じて採用可能であ
る。
【0066】また、制振装置の配設位置も、例示の如き
最上階の天井部分の他、床下部分や屋根等、建築構造物
の構造や振動モード等を考慮して、適宜に変更可能であ
る。
【0067】加えて、本発明は、例示の如き3階建の住
宅の他、1階建や2階建、或いは4階建以上の住宅(集
合住宅を含む)、或いは倉庫やビル,タワー等、各種の
小規模な建築物用の制振装置に対して、何れも適用可能
であることは、言うまでもない。
【0068】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた小規模建築物用制振装置において
は、制振装置の設置状態下でマス部材のバネ部材に対す
る相対変位量を制限して過大な加振力が及ぼされた際の
マス部材の変位量を全ての水平方向で制限するストッパ
機構を簡単な構造で実現することが出来ると共に、かか
るストッパ機構の構成部材を巧く利用して、マス部材を
ベース部材に対して固定せしめる固定機構が、極めて少
ない部品点数と簡単な構造で実現され得るのである。
【0070】また、本発明に係る小規模建築物用制振装
置の性能評価方法に従えば、マス部材のベース部材に対
する固定状態と非固定状態を、簡単な操作で且つ速やか
に切り換えて発現せしめることが出来ることから、制振
装置を実際に小規模建築物に設置せしめた状態下で制振
装置の作動状態と非作動状態を適宜に切り換えることが
可能となるのであり、それ故、例えば制振装置の作動に
よる防振性能の測定や、制振装置を設置したことによる
防振性能の体感実験など、制振装置の設置状態下での各
種の性能評価を、極めて簡便に行なうことが可能となる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての制振装置の3階建
住宅への装着状態を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態としての制振装置を示す平
面図である。
【図3】図2に示された制振装置の正面図である。
【図4】図2に示された制振装置の側面図である。
【図5】図2に示された制振装置の底面図である。
【図6】図2に示された制振装置のストッパ機構を説明
するための要部拡大説明図である。
【図7】図2に示された制振装置を構成するゴムスリー
ブの正面図である。
【図8】図2に示された制振装置を構成する金属プレー
トの平面図である。
【図9】図2に示された制振装置のストッパ機構を利用
した固定機構を説明するための要部拡大説明図である。
【図10】図8に示された固定機構の別の実施形態を示
す要部拡大説明図である。
【符号の説明】
10 制振装置 12 住宅 16 ベース部材 18 ゴムマウント 20 マス金具 22a〜d 副振動系 30 ストッパ機構 32 ストッパボルト 36 係合部 38 挿通孔 46 上側固定用ナット 48 下側固定用ナット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月7日(2002.6.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 高 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 野田 博之 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 東田 豊彦 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 Fターム(参考) 3J048 AA02 AD06 AD07 BA04 BF02 CB05 DA01 EA38

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅等の小規模建築物に対してマス部材
    をバネ部材で弾性支持せしめることにより、主振動系た
    る該小規模建築物に対して副振動系として作用せしめら
    れる小規模建築物用制振装置において、 前記小規模建築物に設けられて前記バネ部材を介して前
    記マス部材を弾性支持するベース部材と該マス部材との
    何れか一方から他方に向かって突出する係合ロッドを設
    けると共に、それらベース部材とマス部材の他方に挿通
    穴を備えた係合部を設けて、該係合ロッドを該係合部の
    該挿通穴に遊挿し、該係合ロッドが軸直角方向で該係合
    部に当接せしめられることにより該マス部材の該ベース
    部材に対する変位量が制限されるようにする一方、該係
    合ロッドを該係合部に対して固定せしめ得る固定手段を
    設けたことを特徴とする小規模建築物用制振装置。
  2. 【請求項2】 前記係合ロッドをボルト構造として該係
    合ロッドに固定用ナットを螺着することにより前記固定
    手段を構成し、該固定用ナットを締め付けることによっ
    て該係合ロッドを前記係合部に対して固定できるように
    した請求項1に記載の小規模建築物用制振装置。
  3. 【請求項3】 前記係合ロッドに対して、前記係合部の
    前記挿通穴への遊挿部位を挟んだ軸方向両側にそれぞれ
    位置するように前記固定用ナットを複数螺着して、それ
    らの固定用ナットで該係合部を両側から締め付けること
    により該係合ロッドを該係合部に対して固定できるよう
    にした請求項2に記載の小規模建築物用制振装置。
  4. 【請求項4】 前記係合ロッドに対して軸直角方向から
    嵌め入れることが出来るようにスリットが形成されて、
    該係合ロッドに螺着された前記固定ナットを締め付ける
    際に該固定ナットと前記係合部の間に側方から差し入れ
    て配設することが出来るようにしたプレート部材を設け
    る一方、該係合ロッドに対して該固定ナットの外側に保
    持用ナットを螺着せしめて、該固定ナットを締め付けか
    ら開放した状態下では、該固定ナットと該保持用ナット
    の間で該プレート部材を挟み込んで締付保持せしめるこ
    とが出来るようにした請求項2又は3に記載の小規模建
    築物用制振装置。
  5. 【請求項5】 前記ベース部材または該ベース部材と同
    様に前記係合部が設けられた代用ベース部材に対して、
    前記バネ部材を介して前記マス部材を弾性支持せしめた
    状態で輸送することが出来るように構成すると共に、か
    かる輸送時において、前記固定手段によって前記係合ロ
    ッドを該係合部に固定することが出来るようにした請求
    項1乃至4の何れかに記載の小規模建築物用制振装置。
  6. 【請求項6】 前記係合ロッドおよび前記係合部を、一
    つのマス部材に対して3〜4組設けた請求項1乃至5の
    何れかに記載の小規模建築物用制振装置。
  7. 【請求項7】 前記マス部材を、前記バネ部材が取り付
    けられる本体マスと、該本体マスの下面側に重ね合わせ
    られて固定される補助マスによって構成すると共に、該
    補助マスを該本体マスに対して固定する固定ボルトを利
    用して、該固定ボルトによって前記係合ロッドを構成し
    た請求項1乃至6の何れかに記載の小規模建築物用制振
    装置。
  8. 【請求項8】 前記係合部における前記挿通穴の内周面
    とそこに挿通される前記係合ロッドの少なくとも一方に
    緩衝部材を配設して、該緩衝部材を介して該係合ロッド
    が該係合部に当接せしめられるようにした請求項1乃至
    7の何れかに記載の小規模建築物用制振装置。
  9. 【請求項9】 前記係合部における前記挿通穴に筒状の
    緩衝ゴムを嵌め込んで組み付けることにより前記緩衝部
    材を構成すると共に、前記固定手段による前記係合ロッ
    ドの該係合部に対する固定部位を該挿通穴の開口周縁部
    よりも外周側に離隔させて、該緩衝ゴムへの該固定手段
    による固定力の作用が回避されるようにした請求項8に
    記載の小規模建築物用制振装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9の何れかに記載された
    小規模建築物用制振装置を前記小規模建築物に設置せし
    めた状態下において、前記固定手段によって前記係合ロ
    ッドを前記係合部に固定して前記マス部材の前記ベース
    部材に対する相対変位を阻止せしめた状態下と、該固定
    手段による該係合ロッドの該係合部への固定を解除して
    該マス部材の該ベース部材に対する弾性変位を許容した
    状態下との両方で、それぞれ該小規模建築物の振動状態
    を観測することを特徴とする小規模建築物用制振装置の
    性能評価方法。
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