JP2003343112A - 水平循環式駐車装置 - Google Patents

水平循環式駐車装置

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JP2003343112A
JP2003343112A JP2002154966A JP2002154966A JP2003343112A JP 2003343112 A JP2003343112 A JP 2003343112A JP 2002154966 A JP2002154966 A JP 2002154966A JP 2002154966 A JP2002154966 A JP 2002154966A JP 2003343112 A JP2003343112 A JP 2003343112A
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lift
coupler
horizontal
movable
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JP2002154966A
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Tsunekazu Yamazaki
恒和 山崎
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Shinmaywa Industries Ltd
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Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降リフトの設置場所を敷地レイアウトに制
約されずに自在に設定するとともに、デッドスペースを
少なくして格納効率を向上させる。 【解決手段】 パレットPに可動式パレット連結器11
Aと固定式パレット連結器11Bとを設ける。隣り合う
パレットPを可動式パレット連結器11Aと固定式パレ
ット連結器11Bとの係合により連結して矩形循環路の
横移送路を横送りする。縦送り動作により可動式パレッ
ト連結器11Aと固定式パレット連結器11Bとの係合
を解除し、縦送りされるパレットPを隣のパレットPと
切り離す。横移送路の途中にリフト昇降路を設け、リフ
ト上昇時、昇降リフト5に設けた第1係合解除装置18
により昇降リフト5上のパレットPの可動式パレット連
結器11Aを回動させて可動式パレット連結器11Aと
その側方のパレットPの固定式パレット連結器11Bと
の係合を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、昇降リフトの設
置場所を敷地レイアウトに応じて自在に設定できる水平
循環式駐車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11に示す一般的な水平循環式駐車装
置では、縦移送路aと横移送路bとが交互に接続された
矩形循環路cで複数枚のパレットdを上記縦移送路aの
対角位置に空スペースeを形成した状態で1パレット分
ずつ縦送り方向と横送り方向とに交互にピッチ送りして
水平循環させ、車両を乗入部(図示せず)と格納部fと
の間で昇降リフトgにより受け渡して入出庫するように
なっている。
【0003】このようなパレット循環方式では、実公昭
63−22277号公報に開示されているようなパレッ
ト連結器でパレットdの連結と切り離しとを行ってい
る。つまり、パレットdを横移送路bで横送りする時に
は、図12に示すように、隣り合うパレットdのうち一
方のパレットdに固着されたL字形状の雄型パレット連
結器hの係合突起iを、他方のパレットdに固着された
U字形状の雌型パレット連結器jの係合溝kに係合させ
ている。一方、パレットdを縦移送路aで縦送りする時
には、縦送りされるパレットdが隣のパレットdと切り
離されるように縦送り動作により、雄型パレット連結器
hと雌型パレット連結器jとの係合が解除されるように
なっている。
【0004】また、実公昭58−54522号公報に開
示されているような水平循環式駐車装置もある。この水
平循環式駐車装置は、図13に示すように、2つの矩形
循環路cを横送り方向に並設し、両矩形循環路c間に昇
降リフトgを1つ配置することにより、1つの昇降リフ
トgを2つの矩形循環路cで共用している。図13中、
図11と同じ構成要素には同じ符号を付している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図11及び
図13に示す従来例の水平循環式駐車装置では、互いに
連結されたパレットdを縦送り時に切り離すようにして
いるので、昇降リフトgの設置場所がどうしても矩形循
環路cの端部に限定されてしまい、敷地レイアウト上、
水平循環式駐車装置の設置が困難な場合があり得る。
【0006】なお、図13に示す水平循環式駐車装置
は、一見、1つの矩形循環路の横移送路の途中に昇降リ
フトgが設置されているようにもとれるが、上述の如く
横送り方向に並設した2つの矩形循環路c間に昇降リフ
トgを配置したものである。したがって、図13に示す
水平循環式駐車装置では、単層当たりの格納台数が20
台に対して循環に必要な4つの空スペースe、昇降リフ
トgの設置スペース及び該リフト設置スペースの隣の空
スペースlの合計6つのスペースが格納に寄与し得ない
デッドスペースとして必要で、合計26台分のスペース
を確保しなければならない。
【0007】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、昇降リフトの設置場
所を敷地レイアウトに制約されずに自在に設定するとと
もに、デッドスペースを少なくして格納効率を向上させ
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、パレットを縦移送路だけでなく横移送
路でも切り離しできるようにしたことを特徴とする。
【0009】具体的には、この発明は、縦移送路と横移
送路とが交互に接続された矩形循環路で複数枚のパレッ
トを上記縦移送路の対角位置に空スペースを形成した状
態で1パレット分ずつ縦送り方向と横送り方向とに交互
にピッチ送りして水平循環させ、車両を乗入部と格納部
との間で昇降リフトにより受け渡して入出庫する水平循
環式駐車装置を対象とし、次のような解決手段を講じ
た。
【0010】すなわち、請求項1に記載の発明は、上記
各パレットの両側には、横送り時には係合して隣り合う
パレットを連結する一方、縦送り時には縦送りされるパ
レットが隣のパレットと切り離されるように縦送り動作
により係合が解除されるパレット連結器が設けられ、隣
り合うパレットの互いに係合するパレット連結器のうち
一方のパレット連結器は回動可能な可動式であり、他方
のパレット連結器は回動不能な固定式であり、上記可動
式パレット連結器はその回動動作により固定式パレット
連結器との係合が解除されるようになっており、上記横
移送路の途中には、上記昇降リフトが昇降するリフト昇
降路が設けられ、上記昇降リフト又はリフト昇降路の固
定側には、リフト上昇時、昇降リフト上のパレットの可
動式パレット連結器を回動させて該可動式パレット連結
器とその側方のパレットの固定式パレット連結器との係
合を解除する第1係合解除手段が設けられていることを
特徴とする。
【0011】上記の構成により、請求項1に記載の発明
では、横移送路の途中のリフト昇降路にいるパレット
は、その隣のパレットと可動式パレット連結器及び固定
式パレット連結器の係合により連結されているが、リフ
ト上昇時、上記可動式パレット連結器が第1係合解除手
段の作動により回動して固定式パレット連結器との係合
が解除されることで上記隣のパレットと切り離され、横
移送路の途中において昇降リフトによりリフト昇降路を
乗入部に向かって上昇可能になる。逆に、パレットが昇
降リフトに搭載されて乗入部からリフト昇降路を下降し
て矩形循環路に到着すると、上記固定式パレット連結器
との係合が解除されている可動式パレット連結器が第1
係合解除手段の逆作動により逆回動して再び固定式パレ
ット連結器と係合し、上記リフト昇降路にいるパレット
がその隣のパレットと横送り可能に連結される。
【0012】このように、パレットが横移送路の途中の
リフト昇降路で隣のパレットと切り離されて乗入部に搬
出されることから、昇降リフトの設置場所が矩形循環路
の端部に限定されず、水平循環式駐車装置の設置が敷地
レイアウトに制約されることなく自在に設定可能とな
る。
【0013】また、パレット循環時には、リフト昇降路
にもパレットがおり、縦移送路の対角位置に2つの空ス
ペースがあればよいことから、例えば図13に示す従来
例の水平循環式駐車装置と同じく単層当たりの格納台数
が20台であるとすると、格納に寄与し得ないデッドス
ペースとなる空スペースは2つだけで済み、したがっ
て、合計22台分のスペースがあればよく、従来例の合
計26台分のスペースを確保しなければならない場合に
比べて格納効率が良くなる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、矩形循環路は上下に複数層設けられ、
最下層の矩形循環路を除いて横移送路のリフト昇降路に
位置する横移送路部分は、出退作動手段により出退可能
に構成され、横送り時にはパレットを支持するようにリ
フト昇降路に進出する一方、リフト昇降時には昇降リフ
ト上のパレットが干渉しないようにリフト昇降路から退
避するようになっており、上記リフト昇降路の固定側に
は、リフト上昇時、リフト昇降路に空スペースを形成す
るようにリフト昇降路側方のパレットの可動式パレット
連結器を回動させて該可動式パレット連結器と昇降リフ
ト上のパレットの固定式パレット連結器との係合を解除
する第2係合解除手段が各矩形循環路に対応して設けら
れていることを特徴とする。
【0015】上記の構成により、請求項2に記載の発明
では、リフト昇降時、可動式横移送路部分がリフト昇降
路から退避することにより、リフト上のパレットが上記
可動式横移送路部分に干渉しない。また、リフト昇降路
側方のパレットの可動式パレット連結器が第2係合解除
手段により回動させられ、これにより、リフト昇降路上
のパレットがその側方のパレットと切り離されて横送り
されることでリフト昇降路に空スペースが形成され、昇
降リフトがリフト昇降路を上昇できるようになる。ま
た、上述の如くリフト昇降路側方のパレットの可動式パ
レット連結器が回動することで、該可動式パレット連結
器に昇降リフト上のパレットの固定式パレット連結器が
干渉しない。これにより、多層水平循環式駐車装置にお
いて横移送路途中からのパレットの出し入れが実現す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。
【0017】図5及び図6はこの発明の実施の形態に係
る多層水平循環式駐車装置の地下格納部1を示し、この
格納部1には、下層矩形循環路2A、中層矩形循環路2
B及び上層矩形循環路2Cが上下に間隔をあけて3層設
けられている。これら矩形循環路2A,2B,2Cは、
2つの縦移送路3と、2つの横移送路4とが交互に接続
されて構成され、そのうち一方(図5で下側)の横移送
路4の途中には、昇降リフト5が昇降するリフト昇降路
6が設けられている。この横移送路4の途中にリフト昇
降路6を設けて車両を横移送路4の途中から搬入出でき
るようにしていることが、この発明の特徴である。上記
縦移送路3は、平行に配置された2本の縦移送レール7
で構成され、上記横移送路4も同様に、平行に配置され
た2本の横移送レール8で構成されているが、図5で下
側の横移送路4はリフト昇降路6の両側で途切れてい
る。この横移送レール8には多数の横送りローラ9が取
り付けられていて、パレットPはこれら横送りローラ9
に案内されて横移送路4を横送りされるようになってい
る。また、パレットP裏面の四隅近くには縦送りローラ
10が取り付けられていて、パレットPはこれら縦送り
ローラ10が上記縦移送レール7を転動することで縦送
りされるようになっている。
【0018】上記矩形循環路2A,2B,2Cには、複
数枚のパレットPが縦移送路3の対角位置に2つの空ス
ペースSを形成するように配列されている。図5では、
リフト昇降路6に空スペースSが1つ形成されているの
で、縦移送路3には空スペースSは1つである。これら
パレットPは、横移送路4では互いに連結されていて、
図示しない横送り装置のクランクアームに係合されて1
パレット分ずつ横送り方向にピッチ送りされる一方、縦
移送路3では図示しないチェーンスプロケット機構から
なる縦送り機構により隣のパレットPとの連結が解除さ
れて縦送り方向にピッチ送りされるようになっている。
そして、上記矩形循環路2A,2B,2Cの各々で複数
枚のパレットPを縦移送路3の対角位置に2つの空スペ
ースSを形成した状態で、1パレット分ずつ縦送り方向
と横送り方向とに交互にピッチ送りして水平循環させ、
車両(図示せず)を乗入部(図示せず)と格納部1との
間で昇降リフト5により受け渡して入出庫するようにし
ている。
【0019】上記各パレットPの両長辺側の両端寄りに
は、パレット連結器11A,11Bがそれぞれ取り付け
られ、これらパレット連結器11A,11Bは、横送り
時には隣り合うパレットPのパレット連結器11B,1
1Aと互いに係合して両パレットPを連結する一方、縦
送り時には縦送り動作により隣のパレットPのパレット
連結器11B,11Aとの連結が解除されて縦送りされ
るパレットPが隣のパレットPと切り離されるようにな
っている。
【0020】図1に拡大詳示するように、上記パレット
連結器11A,11Bのうち一方のパレット連結器11
Aは可動式であり、この可動式パレット連結器11A
は、先端にU字形の係合溝12を有して全体がF字形状
をしたいわゆる雌型パレット連結器であり、各パレット
Pの一方の長辺側の両端寄りに支軸13回りに上下方向
に回動可能に1つずつ取り付けられていて、コイルスプ
リング14のばね力により側方に突出した姿勢を保持し
ている。一方、他方のパレット連結器11Bは固定式で
あり、この固定式パレット連結器11Bは、先端に係合
突起15を有して全体がL字形状をしたいわゆる雄型パ
レット連結器であり、各パレットPの他方の長辺側の両
端寄りに回動不能に1つずつ固定されている。そして、
上記固定式パレット連結器11Bの係合突起15が突出
状態の可動式パレット連結器11Aの係合溝12に係合
することで隣り合うパレットPを連結する一方、この連
結状態から上記可動式パレット連結器11Aが図1仮想
線のように下方に回動することで係合突起15が固定式
パレット連結器11Bの係合溝12から外れて係合が解
除されることで、隣り合うパレットPが切り離されるよ
うになっている。このように、パレットPに可動式パレ
ット連結器11Aを設けることにより、横移送路4の途
中から車両を搬入出することが実現される。
【0021】上記昇降リフト5は、横移送路4の幅方向
に長い形状をしていて、その長手方向両端にはコの字形
に切り欠かれた切欠溝16が間欠的に形成されていると
ともに、四隅にはワイヤ17が取り付けられて図示しな
い昇降機構によりリフト昇降路6を昇降するようになっ
ている。上記昇降リフト5の一方の長辺側両端には、図
2(a)及び(b)に示すように、第1係合解除手段と
しての第1係合解除装置18がそれぞれ設置されてい
る。該各第1係合解除装置18は、昇降リフト5から側
方に突出するブラケット19に据え付けられた第1モー
タ20を備え、該第1モータ20の出力軸20aに第1
係合解除アーム21が上下方向に回動可能に取り付けら
れている。上記第1係合解除アーム21は、リフト停止
時は、図2(b)に仮想線で示すように、鉛直姿勢を保
っているが、リフト上昇時には、上記第1モータ20の
起動により図2(b)に実線で示すように、水平よりも
下方に傾斜した姿勢まで回動し、図1に仮想線で示すよ
うに、昇降リフト5上のパレットPの可動式パレット連
結器11Aをコイルスプリング14のばね力に抗して支
軸13回りに回動させて、該可動式パレット連結器11
Aとその側方のパレットPの固定式パレット連結器11
Bとの係合を解除するようになっている。
【0022】上記リフト昇降路6の横移送路4両側に位
置する固定側としての昇降路壁22には、第2係合解除
手段としての第2係合解除装置23が各矩形循環路2
A,2B,2Cに対応してそれぞれ設置されている。該
各第2係合解除装置23は、図3にも示すように、昇降
路壁22から水平に突出するブラケット24に据え付け
られた第2モータ25を備え、該第2モータ25の出力
軸25aに第2係合解除アーム26が上下方向に回動可
能に取り付けられている。上記第2係合解除アーム26
は、リフト停止時は、図3に仮想線で示すように、鉛直
姿勢を保っているが、リフト上昇時には、上記第2モー
タ25の起動により図3に実線で示すように、水平より
も下方に傾斜した姿勢まで回動し、リフト昇降路6に空
スペースを形成するようにリフト昇降路6側方のパレッ
トPの可動式パレット連結器11Aをコイルスプリング
14のばね力に抗して支軸13回りに回動させ該可動式
パレット連結器11Aと昇降リフト5上のパレットPの
固定式パレット連結器11Bとの係合を解除するように
なっている。また、これにより、リフト昇降時、昇降リ
フト5上のパレットPの固定式パレット連結器11Bが
その側方のパレットPの可動式パレット連結器11Aと
干渉しないようになっている。
【0023】上記各矩形循環路2A,2B,2Cの最下
層である下層矩形循環路2Aにおける横移送路4のリフ
ト昇降路6に位置する横移送路部分は、昇降リフト5が
昇降可能なように他の横移送路部分から分離して独立し
ており、この横移送路4は全体として固定式である。一
方、下層矩形循環路2Aを除く中層矩形循環路2B及び
上層矩形循環路2Cにおける横移送路4のリフト昇降路
6に位置する横移送路部分は、上記下層矩形循環路2A
と同様に他の横移送路部分から分離して独立している
が、当該他の横移送路部分と異なり、出退作動手段とし
ての出退作動装置27により出退可能に構成された可動
式である。
【0024】上記出退作動装置27は、図3及び図4に
示すように、昇降路壁22から水平に突出する一対のブ
ラケット28に支持されている。具体的には、この出退
作動装置27は、一方のブラケット28に据え付けられ
た第3モータ29を備え、該第3モータ29の出力軸2
9aには回動軸30の一端が連結され、該回動軸30の
他端は他方のブラケット28に設けられた軸受31に支
持されている。また、上記回動軸30には、ローラ支持
フレーム32が一対の取付部32aによって固着され、
該ローラ支持フレーム32には、5つの横送りローラ9
がそれぞれ支軸33に支持されて取り付けられている。
さらに、上記ローラ支持フレーム32下方の昇降路壁2
2には、上記5つの横送りローラ9を水平に保持するL
字形状の保持部材34が各横送りローラ9に対応するよ
うに5つ水平に突設されている。上記5つの横送りロー
ラ9は、横送り時にはパレットPを支持するようにリフ
ト昇降路6に進出する(図4(a)参照)一方、リフト
昇降時には昇降リフト5上のパレットPが干渉しないよ
うにリフト昇降路6から退避するようになっている(図
4(b)参照)。
【0025】次に、上述の如く構成された水平循環式駐
車装置における入出庫手順の代表例を図7〜10に基づ
いて説明する。なお、図中、第2係合解除装置23を矩
形の白抜きで示す場合は、第2係合解除装置23が作動
していないことを表し、矩形の黒塗りで示す場合は、第
2係合解除装置23が作動していることをそれぞれ表
す。
【0026】<3層の矩形循環路2A,2B,2Cの全
てでパレットPを循環する場合>図7に示すように、3
層の矩形循環路2A,2B,2Cの横移送路4では、隣
り合うパレットPは可動式パレット連結器11Aと固定
式パレット連結器11Bとを係合させて互いに連結さ
れ、縦移送路3の対角位置に空スペースSを形成した状
態で1パレット分ずつ縦送り方向と横送り方向とに交互
にピッチ送りされて水平循環する。この状態では、各矩
形循環路2A,2B,2Cの第2係合解除装置23は共
に作動せずにリフト昇降路6のパレットPの固定式パレ
ット連結器11Bとその側方のパレットPの可動式パレ
ット連結器11Aとは係合している。また、昇降リフト
5はパレットPの循環を邪魔しないようにリフト昇降路
6の下端に退避している。
【0027】<下層矩形循環路2AからパレットPを搬
出する場合>図8に示すように、昇降リフト5の上昇に
備えて全ての矩形循環路2A,2B,2CでパレットP
の循環を停止する。
【0028】この際、中層矩形循環路2B及び上層矩形
循環路2Cの第2係合解除装置23を共に作動させ、リ
フト昇降路6側方のパレットPの可動式パレット連結器
11Aを下方に回動させて該可動式パレット連結器11
Aとリフト昇降路6のパレットPの固定式パレット連結
器11Bとの係合を解除した後、上記リフト昇降路6の
パレットPを1ピッチ横送りしてリフト昇降路6の中層
矩形循環路2B及び上層矩形循環路2Cに空スペースを
形成する。
【0029】次いで、中層矩形循環路2B及び上層矩形
循環路2Cの出退作動装置27を共に作動させ、ローラ
支持フレーム32に支持された横送りローラ9をリフト
昇降路6から退避させ、パレットPが干渉しないように
する。
【0030】また、下層矩形循環路2Aの第2係合解除
装置23は作動せずにリフト昇降路6のパレットPの固
定式パレット連結器11Bとその側方のパレットPの可
動式パレット連結器11Aとは係合している。
【0031】昇降リフト5を僅かに上昇させて下層矩形
循環路2AのパレットPを搭載する。
【0032】第1係合解除装置18を作動させ、昇降リ
フト5上のパレットPの可動式パレット連結器11Aを
下方に回動させて該可動式パレット連結器11Aとその
側方のパレットPの固定式パレット連結器11Bとの係
合を解除する。
【0033】その後、昇降リフト5を乗入部に上昇させ
てパレットPを搬出し、車両を入出庫する。
【0034】入出庫後は、上記と逆の動作により図7の
状態に戻り、各矩形循環路2A,2B,2Cでパレット
Pを循環する。
【0035】<中層矩形循環路2BからパレットPを搬
出する場合>図9に示すように、昇降リフト5の上昇に
備えて全ての矩形循環路2A,2B,2CでパレットP
の循環を停止する。
【0036】この際、下層矩形循環路2A及び上層矩形
循環路2Cの第2係合解除装置23を共に作動させ、リ
フト昇降路6側方のパレットPの可動式パレット連結器
11Aを下方に回動させて該可動式パレット連結器11
Aとリフト昇降路6のパレットPの固定式パレット連結
器11Bとの係合を解除した後、上記リフト昇降路6の
パレットPを1ピッチ横送りしてリフト昇降路6の下層
矩形循環路2A及び上層矩形循環路2Cに空スペースを
形成する。
【0037】次いで、上層矩形循環路2Cの出退作動装
置27を作動させ、ローラ支持フレーム32に支持され
た横送りローラ9をリフト昇降路6から退避させ、パレ
ットPが干渉しないようにする。
【0038】また、中層矩形循環路2Bの第2係合解除
装置23は作動せずにリフト昇降路6のパレットPの固
定式パレット連結器11Bとその側方のパレットPの可
動式パレット連結器11Aとは係合している。
【0039】昇降リフト5を中層矩形循環路2Bに上昇
させて中層矩形循環路2BのパレットPを搭載する。
【0040】第1係合解除装置18を作動させ、昇降リ
フト5上のパレットPの可動式パレット連結器11Aを
下方に回動させて該可動式パレット連結器11Aとその
側方のパレットPの固定式パレット連結器11Bとの係
合を解除する。
【0041】その後、昇降リフト5を乗入部に上昇させ
てパレットPを搬出し、車両を入出庫する。
【0042】入出庫後は、上記と逆の動作により図7の
状態に戻り、各矩形循環路2A,2B,2Cでパレット
Pを循環する。
【0043】<上層矩形循環路2CからパレットPを搬
出する場合>図10に示すように、昇降リフト5の上昇
に備えて全ての矩形循環路2A,2B,2Cでパレット
Pの循環を停止する。
【0044】この際、下層矩形循環路2A及び中層矩形
循環路2Bの第2係合解除装置23を共に作動させ、リ
フト昇降路6側方のパレットPの可動式パレット連結器
11Aを下方に回動させて該可動式パレット連結器11
Aとリフト昇降路6のパレットPの固定式パレット連結
器11Bとの係合を解除した後、上記リフト昇降路6の
パレットPを1ピッチ横送りしてリフト昇降路6の下層
矩形循環路2A及び中層矩形循環路2Bに空スペースを
形成する。
【0045】また、上層矩形循環路2Cの第2係合解除
装置23は作動せずにリフト昇降路6のパレットPの固
定式パレット連結器11Bとその側方のパレットPの可
動式パレット連結器11Aとは係合している。
【0046】昇降リフト5を上層矩形循環路2Cに上昇
させて上層矩形循環路2CのパレットPを搭載する。
【0047】第1係合解除装置18を作動させ、昇降リ
フト5上のパレットPの可動式パレット連結器11Aを
下方に回動させて該可動式パレット連結器11Aとその
側方のパレットPの固定式パレット連結器11Bとの係
合を解除する。
【0048】その後、昇降リフト5を乗入部に上昇させ
てパレットPを搬出し、車両を入出庫する。
【0049】入出庫後は、上記と逆の動作により図7の
状態に戻り、各矩形循環路2A,2B,2Cでパレット
Pを循環する。
【0050】このように、第1係合解除装置18、第2
係合解除装置23及び出退作動装置27の共働により、
パレットPを各矩形循環路2A,2B,2Cの横移送路
4の途中の昇降リフト5で隣のパレットPと切り離して
乗入部に搬出するようにしていることから、昇降リフト
5の設置場所を矩形循環路2A,2B,2Cの端部に限
定せずに済み、水平循環式駐車装置の設置を敷地レイア
ウトに制約されることなく自在に設定することができ
る。
【0051】また、パレット循環時には、リフト昇降路
6にもパレットPがおり、縦移送路3の対角位置に2つ
の空スペースがあればよいことから、例えば図13に示
す従来例の水平循環式駐車装置と同じく単層当たりの格
納台数が20台であるとすると、格納に寄与し得ないデ
ッドスペースとなる空スペースは2つだけで済み、した
がって、合計22台分のスペースがあればよく、従来例
の合計26台分のスペースを確保しなければならない場
合に比べて格納効率を良くすることができる。
【0052】なお、上記の実施の形態では、第1係合解
除装置18を昇降リフト5に設けたが、リフト昇降路6
の昇降路壁22に各矩形循環路2A,2B,2Cに対応
して設けてもよく、また、水平循環式駐車装置も3層に
限らず、単層、あるいは2層もくしは4層以上であって
もよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、隣り合うパレットを可動式パレット連結器
と固定式パレット連結器との係合により連結し、横移送
路の途中に設けられたリフト昇降路を昇降リフトが上昇
する時、昇降リフト上のパレットの可動式パレット連結
器を回動させて該可動式パレット連結器と固定式パレッ
ト連結器との係合を解除するようにしたので、パレット
を矩形循環路の端部以外に横移送路の途中から出し入れ
することができ、水平循環式駐車装置を敷地レイアウト
に制約されることなく自在に設置することができる。ま
た、パレットの循環には縦移送路の対角位置に2つの空
スペースがあればよいので、2つの矩形循環路の間にリ
フト昇降路を設けた場合に比べてデッドスペースを少な
くして格納効率を高めることができる。
【0054】請求項2に係る発明によれば、多層水平循
環式駐車装置において、最下層の矩形循環路を除いて横
移送路のリフト昇降路に位置する横移送路部分を可動式
にし、リフト昇降時、該可動式横移送路部分を昇降リフ
ト上のパレットが干渉しないようにリフト昇降路から退
避させるとともに、リフト昇降路に空スペースを形成す
るようにリフト昇降路側方のパレットの可動式パレット
連結器と昇降リフト上のパレットの固定式パレット連結
器との係合を解除したので、多層水平循環式駐車装置に
おいて横移送路途中からのパレットの出し入れを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る水平循環式駐車装
置において隣り合うパレットがパレット連結器で連結さ
れた状態を示す拡大図である。
【図2】この発明の実施の形態に係る水平循環式駐車装
置においてパレットが昇降リフトに搭載された状態を示
し、(a)はその平面図、(b)は第1係合解除装置部
分の側面図である。
【図3】この発明の実施の形態に係る水平循環式駐車装
置において第2係合解除装置と出退作動装置とを現す側
面図である。
【図4】この発明の実施の形態に係る水平循環式駐車装
置においてリフト昇降路側の横送りローラとパレットと
の関係を示す平面図であり、(a)は横送りローラがリ
フト昇降路に進出してパレットを横送りしている状態で
あり、(b)は横送りローラがリフト昇降路から退避し
て昇降リフトの昇降態勢を整えた状態である。
【図5】この発明の実施の形態に係る水平循環式駐車装
置の平面図である。
【図6】この発明の実施の形態に係る水平循環式駐車装
置の正面図である。
【図7】この発明の実施の形態に係る水平循環式駐車装
置のリフト昇降路部分において3層の矩形循環路が共に
パレットを循環している状態を示す簡略図である。
【図8】この発明の実施の形態に係る水平循環式駐車装
置のリフト昇降路部分において下層矩形循環路からのパ
レット搬出態勢を整えた状態を示す簡略図である。
【図9】この発明の実施の形態に係る水平循環式駐車装
置のリフト昇降路部分において中層矩形循環路からのパ
レット搬出態勢を整えた状態を示す簡略図である。
【図10】この発明の実施の形態に係る水平循環式駐車
装置のリフト昇降路部分において上層矩形循環路からの
パレット搬出態勢を整えた状態を示す簡略図である。
【図11】従来例1の水平循環式駐車装置の平面図であ
る。
【図12】従来例1の水平循環式駐車装置において隣り
合うパレットがパレット連結器で連結された状態を示す
拡大図である。
【図13】従来例2の水平循環式駐車装置の平面図であ
る。
【符号の説明】
1 格納部 2A 下層矩形循環路 2B 中層矩形循環路 2C 上層矩形循環路 3 縦移送路 4 横移送路 5 昇降リフト 6 リフト昇降路 11A 可動式パレット連結器 11B 固定式パレット連結器 18 第1係合解除装置(第1係合解除手
段) 22 昇降路壁(固定側) 23 第2係合解除装置(第2係合解除手
段) 27 出退作動装置(出退作動手段) P パレット S 空スペース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦移送路と横移送路とが交互に接続され
    た矩形循環路で複数枚のパレットを上記縦移送路の対角
    位置に空スペースを形成した状態で1パレット分ずつ縦
    送り方向と横送り方向とに交互にピッチ送りして水平循
    環させ、車両を乗入部と格納部との間で昇降リフトによ
    り受け渡して入出庫する水平循環式駐車装置であって、 上記各パレットの両側には、横送り時には係合して隣り
    合うパレットを連結する一方、縦送り時には縦送りされ
    るパレットが隣のパレットと切り離されるように縦送り
    動作により係合が解除されるパレット連結器が設けら
    れ、 隣り合うパレットの互いに係合するパレット連結器のう
    ち一方のパレット連結器は回動可能な可動式であり、他
    方のパレット連結器は回動不能な固定式であり、上記可
    動式パレット連結器はその回動動作により固定式パレッ
    ト連結器との係合が解除されるようになっており、 上記横移送路の途中には、上記昇降リフトが昇降するリ
    フト昇降路が設けられ、 上記昇降リフト又はリフト昇降路の固定側には、リフト
    上昇時、昇降リフト上のパレットの可動式パレット連結
    器を回動させて該可動式パレット連結器とその側方のパ
    レットの固定式パレット連結器との係合を解除する第1
    係合解除手段が設けられていることを特徴とする水平循
    環式駐車装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水平循環式駐車装置にお
    いて、 矩形循環路は上下に複数層設けられ、 最下層の矩形循環路を除いて横移送路のリフト昇降路に
    位置する横移送路部分は、出退作動手段により出退可能
    に構成され、横送り時にはパレットを支持するようにリ
    フト昇降路に進出する一方、リフト昇降時には昇降リフ
    ト上のパレットが干渉しないようにリフト昇降路から退
    避するようになっており、 上記リフト昇降路の固定側には、リフト上昇時、リフト
    昇降路に空スペースを形成するようにリフト昇降路側方
    のパレットの可動式パレット連結器を回動させて該可動
    式パレット連結器と昇降リフト上のパレットの固定式パ
    レット連結器との係合を解除する第2係合解除手段が各
    矩形循環路に対応して設けられていることを特徴とする
    水平循環式駐車装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101041846B1 (ko) 2010-04-15 2011-06-17 삼중테크 주식회사 주차장치

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