JP2003342037A - Wdm光フィルター用ガラス - Google Patents

Wdm光フィルター用ガラス

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JP2003342037A JP2002151695A JP2002151695A JP2003342037A JP 2003342037 A JP2003342037 A JP 2003342037A JP 2002151695 A JP2002151695 A JP 2002151695A JP 2002151695 A JP2002151695 A JP 2002151695A JP 2003342037 A JP2003342037 A JP 2003342037A
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延也 栗山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作製時に高温下で長時間の加熱を必要とせず、
またガラスとした後も加工性がよいWDM光フィルター
用ガラスを提供する。 【解決手段】表面にバンドパス用多層膜を形成するWD
M光フィルター用ガラスであって、重量%で表して、そ
のガラス組成が、SiO2、35〜55%、TiO2、1
0〜30%、ZrO2、4〜20%、Na2O、5〜25
%、Al23、0〜10%、CeO2、0〜20%、L
2O、0〜5%、K2O、0〜20%の範囲であり、M
gO、CaO、SrO、BaO、ZnOから選ばれる少
なくとも一種以上の酸化金属のガラス組成が3%未満で
あり、50〜150℃における平均熱膨張係数が100
〜130×10-7/℃、ヤング率が75〜85GPa、
ガラス転移温度が500℃以上、ビッカース硬度が55
0以上、且つJIS R3502に準拠したアルカリ溶
出試験の溶出量が0.7mg以下であるWDM光フィル
ター用ガラス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信分野におけ
る光の波長分割多重化(wavelengthdivi
sion multiplexing、略してWDM)
に使用される、特定の波長域のみ通過させるWDM光フ
ィルターの材料としての高い熱膨張係数を必要とするW
DM光フィルター用ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】光フィルターには、特定の波長をカット
するもの、透過させるもの、波長によらず光強度を落と
すものがある。前者の光フィルターには、特定の波長の
みを透過するバンドパスフィルター、特定の波長のみを
カットするノッチパスフィルター、特定の波長より短波
長や長波長のみを透過するハイパスフィルター、ローパ
スフィルターなどがあり、後者の光フィルターには、N
Dフィルターなどがある。
【0003】これらのフィルターの中で、波長多重光通
信では、波長が僅かに異なる光を合波したり、逆に、複
数の波長成分を含んだ光から特定波長光を選択的に取り
出すために分波することが行われ、バンドパスフィルタ
ーが用いられる。
【0004】このような波長分割多重化(WDM)システ
ムの発展に伴う狭帯域バンドパスフィルターは、WDM
光フィルターと呼ばれ、特開平10−339825号公
報、特表平10−512975号公報にて開示されてお
り、その構成は、石英基板上に、SiO2、TiO2、T
25などからなる誘電体多層膜を形成したものであ
る。
【0005】波長分割多重化(WDM)システムの高精度
化に合わせ、より高密度な波長多重光通信を行うため
に、WDM光フィルターには、透過波長のバンド幅を狭
くすることが求められており、バンドの中心波長の温度
安定性が重要とされる。即ち、WDM光フィルター部材
の使用温度の変動による屈折率変動を回避し、波長の温
度シフトをゼロに等しくするとが要求されている。温度
シフトは、ガラスと誘電体多層膜の熱膨張係数に依存す
ることが知られている。
【0006】温度シフトをゼロと等しくするために、誘
電体多層膜に熱膨張係数を近づけたガラスが特開200
1−89184号公報、特開2001−48584号公
報および特開2001−66425号公報にて開示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
001−89184号公報に記載された、ガラス組成の
ガラスは脆く、ダイヤモンドカッターでダイシング加工
しチップに切り出す際に端部がかけ、歩留まりが悪いと
いう問題があった。
【0008】また、特開2001−48584号公報、
特開2001−66425号公報においてはガラスセラ
ミックス、即ち、結晶化ガラスが用いられているが、結
晶化させる際に長時間の加熱処理が必要であり、コスト
高になるという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような問題を解決す
るために、本発明者が、WDM光フィルター用に好適な
物性値を有し、更にガラス作製時に高温下で長時間の加
熱を必要とせず、またガラスとした後も加工性がよいガ
ラスについて鋭意検討し、本発明のWDM光フィルター
用ガラスを完成させるに至った。
【0010】即ち、本発明は、表面にバンドパス用光多
層膜を形成するWDM光フィルター用ガラスであって、
重量%で表して、そのガラス組成が、SiO2、35〜
55%、TiO2、10〜30%、ZrO2、4〜20
%、Na2O、5〜25%、Al23、0〜10%、C
eO2、0〜20%、Li2O、0〜5%、K2O、0〜
20%の範囲であり、MgO、CaO、SrO、Ba
O、ZnOから選ばれる少なくとも一種以上の酸化金属
のガラス組成が3%未満であるWDM光フィルター用ガ
ラスである。
【0011】更に、本発明は、上記のWDM光フィルタ
ー用ガラスであって、50〜150℃における平均熱膨
張係数が100〜130×10-7/℃、ヤング率が75
〜85GPa、ガラス転移温度が500℃以上、ビッカ
ース硬度が550以上、且つJIS R3502に準拠
したアルカリ溶出試験の溶出量が0.7mg以下である
ことを特徴とするWDM光フィルター用ガラスである。
【0012】
【発明の実施の形態】WDM光フィルター用ガラスにお
ける熱膨張係数については、最適な範囲が存在すること
が知られている。すなわち、低すぎると光学多層膜に十
分な圧縮応力をかけることができず、フィルターの中心
波長の温度シフトは正の方向に大きくなる。また、高す
ぎる場合は温度シフトが負の方向に大きくなり、同時に
多層膜が剥離してしまうなどの問題も生じる。
【0013】本発明者が、蒸着法によりSiO2/Ta2
5系の3キャビティーバンドパスフィルターを作製
し、確認したところ、50〜150℃における好ましい
平均熱膨張係数は100〜130×10-7/℃であるこ
とがわかった。当該範囲内であれば多層膜に適度な圧縮
応力をかけることができ、成膜方法にもよるが、フィル
ター特性の温度依存性を限りなく0に近づけることがで
きる。よって、本発明のWDM光フィルター用ガラスの
好ましい平均熱膨張係数は、50〜150℃において1
00〜130×10-7/℃である。
【0014】また、WDM光フィルター用ガラスは、フ
ィルターとする際に、ダイシング加工等の切削加工によ
ってチップに切り出す必要があり、脆くないことが要求
される。
【0015】ヤング率については、一般的にヤング率が
高くなると材料は脆くなることが知られている。ガラス
のような脆性材料についても、ヤング率が高くなると材
料は脆くなる傾向があることは最近になって明らかにな
った事実である。
【0016】一方、ヤング率はいわゆる強度とも密接に
関係し、ヤング率が高くなると材料の強度は高くなる傾
向にある。
【0017】本発明者が、実際に多層膜を形成したヤン
グ率が異なる複数の基板を同条件でダイシング加工し、
得られたチップ端部の欠けの程度を評価したところ、ヤ
ング率が85GPa以下であれば、良好な加工性を示す
ことを見いだすに至った。また、ヤング率が75GPa
以上であれば、多層膜成膜時のガラスの反りを許容範囲
内に抑制できることを見いだすに至った。よって、本発
明のWDM光フィルター用ガラスの好ましいヤング率
は、切削・ダイシング加工時の作業温度下において、7
5〜85GPaである。
【0018】WDM光フィルターの製造において、ガラ
ス転移温度以下の適当な温度でWDM光フィルター用の
チップを加熱・保持することにより、フィルターのバン
ドパスの中心波長をある程度修正することが可能であ
り、実際に修正する工程がある。
【0019】この調整の際、ガラス転移点(Tg)が低
いガラスであると、調整するのに十分な温度で熱処理す
ることができない。本発明のWDM光フィルター用ガラ
スにおいて、ガラス転移温度を500℃以上にすること
で、500℃までの温度において、中心波長を修正する
ために熱処理をすることを可能とした。よって、本発明
のWDM光フィルター用ガラスの好ましいガラス転移温
度は、500℃以上である。
【0020】また、ビッカース硬度については、550
以上であれば、多層膜成膜により発生する応力により、
該膜が剥離し、剥離した際に膜にガラスが付着すること
を抑制できる。よって、本発明のWDM光フィルター用
ガラスの好ましいビッカース硬度は、切削加工時の作業
温度下において、550以上である。
【0021】またJIS R3502に準拠したアルカ
リ溶出試験の溶出量については、0.7mg以下であれ
ば、アルカリ溶出によるガラスの変色、即ち、ヤケ等の
問題を抑制できる。よって、本発明のWDM光フィルタ
ー用ガラスの好ましいアルカリ溶出量は、0.7mg以
下である。
【0022】本発明において、本発明者が、必須成分に
SiO2、TiO2、ZrO2、Na2O用い、付加的成分
にAl23、CeO2、Li2O、K2O、MgO、Ca
O、SrO、BaO、ZnOを用いたガラスを、各々の
成分のガラス組成を調整しつつガラスを作製し、50〜
150℃における平均熱膨張係数が100〜130×1
-7/℃、作業温度におけるヤング率が75〜85GP
a、ガラス転移温度が500℃以上、ビッカース硬度が
550以上、且つJIS R3502に準拠したアルカ
リ溶出試験の溶出量が0.7mg以下であるWDM光フ
ィルター用ガラスを得、本発明を完成させるに至った。
【0023】前記各成分の役割およびガラス組成につい
て、以下詳細に説明する。
【0024】SiO2は、ガラスの骨格を形成するため
にガラスに導入する、本発明のWDM光フィルター用ガ
ラスの必須成分である。SiO2のガラス組成が35w
t%未満では、ガラス状態が不安定となり失透など生じ
やすい。一方、55wt%を越えると、熱膨張係数が低
くなり、即ち、50〜150℃における平均熱膨張係数
が100×10-7/℃未満となり、WDM光フィルター
用ガラスには不適となる。よって、SiO2の好ましい
ガラス組成範囲は35〜55wt%である。
【0025】TiO2は、ガラスに好適な熱膨張係数を
与え、且つヤング率を向上させるためにガラスに導入す
る、本発明のWDM光フィルター用ガラスの必須成分で
ある。ガラス組成が10wt%未満では、ガラスに好適
な熱膨張係数を与え、且つヤング率を向上させる効果が
得られない。一方、30wt%を越えると化学的耐久性
が悪くなるとともにヤング率が高くなり、85GPaを
越えてしまう。よって、TiO2の好ましいガラス組成
範囲は10〜30wt%である。
【0026】ZrO2は、化学的耐久性を向上させるた
めにガラスに導入する、本発明のWDM光フィルター用
ガラスの必須成分である。ガラス組成が4wt%未満で
は、化学的耐久性を向上させる効果は得られない。一
方、20wt%を越えると熱膨張係数が低くなり、即
ち、平均熱膨張係数が100×10-7/℃未満となり、
ガラス状態を形成しなくなり、失透する。よって、Zr
2の好ましいガラス組成範囲は4〜20wt%であ
る。
【0027】Na2Oは、熱膨張係数を高くするために
ガラスに導入する、本発明のWDM光フィルター用ガラ
スの必須成分である。ガラス組成が5wt%未満では、
ガラスの熱膨張係数を高くする効果は得られない。一
方、25wt%を越えるとガラス状態が不安定になり、
失透しやすいとともに、耐水性が損なわれヤケが発生し
やすい。よって、Na2Oの好ましいガラス組成範囲は
5〜25wt%である。
【0028】Al23は、ガラス状態を安定にする効果
があるとともに、熱膨張係数およびヤング率の調整をガ
ラス組成の加減で行えるためにガラスに導入される、本
発明のWDM光フィルター用ガラスの付加的成分であ
る。但し、ガラス組成が10wt%を越えると、熱膨張
係数が低くなり、平均熱膨張係数が100×10-7/℃
未満となる。よって、Al23の好ましいガラス組成範
囲は0〜10wt%である。
【0029】CeO2は、熱膨張係数の調整および弾性
率の向上のために、SiO2およびTiO2を置換するか
たちでガラスに導入する、本発明のWDM光フィルター
用ガラスの付加的成分である。他の成分との含量比によ
っては、ガラス組成が20wt%を越えるとガラス状態
が形成されなくなる。よって、CeO2の好ましいガラ
ス組成範囲は0〜20wt%である。
【0030】Li2Oは、熱膨張係数やヤング率の調整
のために導入する、本発明のWDM光フィルター用ガラ
スの付加的成分である。5wt%をこえるとガラスが不
安定になり、失透などを発生しやすくなる。よって、L
2Oの好ましいガラス組成範囲は0〜5wt%であ
る。
【0031】K2Oは、熱膨張係数を高くするためにガ
ラスに導入する、本発明のWDM光フィルター用ガラス
の付加的成分である。ガラス組成が20wt%を越える
と耐水性が損なわれる。よって、K2Oの好ましいガラ
ス組成範囲は0〜20wt%である。
【0032】アルカリ土類金属の酸化物であるMgO、
CaO、SrO、BaO、ZnOは、熱膨張係数の調整
のためにガラスに導入できる、本発明のWDM光フィル
ター用ガラスの付加的成分である。しかしながら、Ti
2との共存下では失透傾向を大きくする成分であり、
本ガラス組成において、3wt%を超えて入れる必要は
ない。
【0033】
【実施例】ガラスの各成分の原料にそれぞれ相当する酸
化物、炭酸塩、硝酸塩等を使用し、得られるガラスが表
1の実施例1〜6、表2の比較例1〜5に記載した組成
となるように、所定の割合で秤量し混合した。
【0034】混合した前記原料を、容量2000ml、
ロジウム10wt%を含有した白金製の坩堝に入れて、
1300℃に昇温した電気炉内で、5時間溶融させた
後、グラファイト製の型枠内に流しだし、予めガラス転
移点付近に保持した電気炉内に投入し、2時間保持した
後、室温まで冷却することで、厚さ、30mm、サイズ
200mm×300mmのガラスブロックを得た。
【0035】次いで、ガラスブロックを薄くスライスし
た後、円筒状に研削し、更に両面を研磨し、片方の研磨
面に蒸着法によりTa25とSiO2を交互に堆積させ
て誘電体多層膜を得た。その後、成膜していない側か
ら、厚み1mmになるまで研削・研磨した。さらに多層
膜と反対側の研磨面に反射防止膜を成膜した。
【0036】誘電体多層膜、反射防止膜の作製方法とし
ては、通常の光学薄膜形成に用いられる方法、例えば、
各種イオンプレーティング法、スパッタリング法等が挙
げられる。
【0037】次いで、金属円盤にダイヤモンド粉を付着
させたダイヤモンドカッターを回転させつつ、誘電体多
層膜を成膜したガラス基板に非成膜面側から当てて、い
わゆるダイシング加工により、厚さ、1mm、サイズ、
1.5mm角のチップに切り出した。
【0038】表1は、本発明のWDM光フィルターに関
わり、その組成物および各組成物のガラス組成が、重量
%で表して、SiO2、35〜55%、TiO2、10〜
30%、ZrO2、4〜20%、Na2O、5〜25%、
Al23、0〜10%、CeO2、0〜20%、Li
2O、0〜5%、K2O、0〜20%の範囲であり、Mg
O、CaO、SrO、BaO、ZnOから選ばれる少な
くとも一種以上の酸化金属のガラス組成が3%未満とな
るようにした実施例1〜6のガラスの組成物、その重量
%で表したガラス組成、50〜150℃における平均熱
膨張係数(α50-1 50)、ヤング率、ガラス転移点(T
g)およびビッカース硬度(Hv)の測定値、耐水性の
評価結果を示したものである。
【0039】
【表1】
【0040】表2は、前記組成および各含有物のガラス
組成の範囲から外れた比較例1〜5のガラスの組成物、
重量%で表したそのガラス組成、50〜150℃におけ
る平均熱膨張係数(α50-150)、ヤング率、ガラス転移
点(Tg)およびビッカース硬度(Hv)の測定値、耐
水性の評価結果を示したものである。
【0041】
【表2】
【0042】物性値としては、50〜150℃における
平均熱膨張係数、ヤング率、ガラス転移点、ビッカース
硬度を測定した。
【0043】耐水性の評価は、JIS R3502に準
拠して行い、溶出したアルカリを全てNa2Oに換算
し、mgにて表示した。
【0044】表1に示すように、 本発明のWDM光フ
ィルター用ガラスの組成物を用い、各組成物のガラス組
成を前記範囲とした実施例1〜6のガラスは、50〜1
50℃における平均熱膨張係数が100〜130×10
-7/℃、ヤング率が75〜85GPa、ガラス転移温度
が500℃以上、ビッカース硬度が550以上、且つJ
IS R3502に準拠したアルカリ溶出試験の溶出量
が0.7mg以下であることを全て満足した。
【0045】それに比較して、表2に示すように、各組
成物のガラス組成が前記組成から外れた比較例1〜5の
ガラスは、50〜150℃における平均熱膨張係数が1
00〜130×10-7/℃、ヤング率が75〜85GP
a、ガラス転移温度が500℃以上、ビッカース硬度が
550以上、且つJIS R3502に準拠したアルカ
リ溶出試験の溶出量が0.7mg以下であることを満足
しなかった。
【0046】
【発明の効果】本発明のWDM光フィルター用ガラス
は、前述の組成およびガラス組成の範囲に限定すること
で耐水性に優れるガラスとした。また、結晶化ガラスで
ないので、長時間の加熱処理が必要なく価格が安く抑え
られ、弾性率を調整できる組成としたことで、必要な熱
膨張係数が容易に得られる。ヤング率を適切な範囲にす
ることで、多層膜成膜時に発生する応力による基板の反
りを改善するとともに、ダイヤモンドカッターによるダ
イシング加工によって、チップに加工する際に端部がか
けることが少なく加工性に優れる。
【手続補正書】
【提出日】平成15年5月13日(2003.5.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】耐水性の評価は、JIS R3502(改
正1995年)に準拠して行い、溶出したアルカリを全
てNa2Oに換算し、mgにて表示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C03C 3/085 C03C 3/085 3/087 3/087 G02B 5/28 G02B 5/28 Fターム(参考) 2H048 GA07 GA09 GA13 GA33 GA51 GA62 4G062 AA04 BB01 DA05 DA06 DB01 DB02 DB03 DC01 DD01 DE01 DE02 DE03 DF01 EA01 EA02 EA03 EB03 EB04 EC01 EC02 EC03 EC04 ED01 ED02 ED03 EE01 EE02 EE03 EF01 EF02 EF03 EG01 EG02 EG03 FA01 FB04 FC03 FC04 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 FL02 FL03 FL04 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM04 NN29 NN33 NN34 NN40

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にバンドパス用光多層膜を形成する
    WDM光フィルター用ガラスであって、重量%で表し
    て、そのガラス組成が、SiO2、35〜55%、Ti
    2、10〜30%、ZrO2、4〜20%、Na2O、
    5〜25%、Al23、0〜10%、CeO2、0〜2
    0%、Li2O、0〜5%、K2O、0〜20%の範囲で
    あり、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnOから選
    ばれる少なくとも一種以上の酸化金属のガラス組成が3
    %未満であるWDM光フィルター用ガラス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のWDM光フィルター用
    ガラスであって、50〜150℃における平均熱膨張係
    数が100〜130×10-7/℃、ヤング率が75〜8
    5GPa、ガラス転移温度が500℃以上、ビッカース
    硬度が550以上、且つJIS R3502に準拠した
    アルカリ溶出試験の溶出量が0.7mg以下であること
    を特徴とするWDM光フィルター用ガラス。
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