JP2005162520A - Wdm光フィルター用ガラス組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】WDM光フィルター用ガラス組成物において、平均熱膨張係数が誘電体薄膜とほぼ等しく、かつ耐水性に優れ、洗浄や表面研磨による反射率変化の少ないガラスを得たい。
【解決手段】重量%表示で、SiO2、50〜60%、Al23、1〜10%、Na2O、1〜10%、K2O、20〜30%、CaO、1〜5%、ZnO、1〜6%、を必須成分、ZrO2、0〜4%、Li2O、0〜3%、MgO、0〜5%、BaO、0〜10%、を付加成分とし、Li2O+Na2O+K2O、25〜40%、MgO+CaO+BaO、1〜20%であるようなソーダ石灰ガラスで、50〜150℃における平均熱膨張係数が(120〜130)×10-7/℃、ヤング率が65〜80GPa、密度が2.7g/cm3以下であるようなガラス組成物で、30℃の水中に3時間浸漬した後の試料の反射率の低下率が6%以下である特徴を有す。
【選択図】 なし

Description

本発明は、光通信分野における光の波長分割多重化(Wave−length Division Multiplexing、以下WDMと呼称)に使用される、特定の波長域のみを通過させるWDM光フィルター材料としてのWDM光フィルター用ガラス組成物に関する。
光フィルターと称されるものには、特定の波長をカットするもの、透過させるもの、光の透過を落とすものなどがある。前者の光フィルターには、特定の波長のみを透過するバンドパスフィルター、特定の波長のみをカットするノッチパスフィルター、特定の波長よりも短波長側の波だけを透過するローパスフィルター、特定の波長よりも長波長側の波だけを透過するハイパスフィルターなどがある。後者の光フィルターには、NDフィルターなどが代表的である。
波長多重光通信では、波長が僅かに異なる光を合波したり、逆に、複数の波長成分を含んだ光から特定波長光を選択的に取り出すために分波することが行われ、バンドパスフィルターが用いられている。
このような波長分割多重化 WDM システムの発展に伴うナローバンドパスフィルターは、WDM光フィルターと呼ばれ、その構成は、石英基板上に、SiO2、TiO2、Ta25などからなる誘電体多層膜を形成したものである(例えば、特許文献1参照)。
波長分割多重化 WDM システムの高精度化により、従来よりも高密度な波長多重光通信を行うために、WDM光フィルターの透過波長のバンド幅を狭くすることが求められている。透過波長のバンド幅を狭くすると、バンドの中心波長のずれの許容範囲も狭くなることから、わずかな温度変動による波長中心のずれも大きく影響することになる。このため、WDM光フィルター部材の使用温度の変動による屈折率変動を回避し、波長の温度シフトをゼロに近づけることが要求されている。
温度シフトは、ガラスと誘電体多層膜の熱膨張係数に依存することが知られている。温度シフトをゼロに近づける方法として、ガラスの熱膨張係数と誘電体多層膜の熱膨張係数との差を考慮したガラスが知られている(例えば、特許文献2参照)。このようなガラスの中には、通常よりも熱膨張係数の小さな誘電体膜に対応して、特に熱膨張係数を小さくしたものも見られる(例えば特許文献3参照)。
また、通常のガラスではなく、結晶化ガラスを使用することでこの問題を解決しようとした発明も見られる(例えば特許文献4参照)。
さらに、最近ではより性能の良いフィルターとして、誘電体多層膜の総数が増え、基体ガラスにより高い透過率及び屈折率の制御が求められて来ている。
特表平10−512975号公報 特開2001−89184号公報 特開2001−66425号公報 特開2001−48584号公報
前述した特開2001−48584号公報に記載されたような結晶化ガラスは、加工に関しては通常のガラスより有利であるが、結晶化させるために長時間の加熱が必要であり、コスト高になるという問題があった。
また、特開2001−89184号公報に記載されたガラス組成のガラスにおいては、ガラスの熱膨張係数と誘電体多層膜の熱膨張係数との差を減少させるために導入したアルカリ成分の一部が、経時変化及びガラス加工中の水分との反応で失われるという減少があった。この結果、ガラス表面の屈折率がわずかに減少し、反射率の微小な変化をもたらすという問題がある。
これらの微小な光学的係数の変化は、以前にはそれほど問題とはならないものであったが、最近のフィルターの高機能化の要求に関しては問題となるものである。すなわち、フィルターの求める性能を得るために、誘電体多層膜の屈折率と厚みを細かく設計する必要があるが、これにはパラメータとして基体ガラスの反射率が必須であり、ガラスの反射率が変化すると、もはや求めるフィルター性能は得られないという問題があった。
このような問題を解決するために、本発明者が、WDM光フィルター用に好適な物性値を有し、ガラス作製時における高温下での長時間の加熱処理を必要とせず、ガラスとした後も加工性がよく、さらには経時変化及び水分との反応による透過率の変化も少ないガラスについて鋭意検討し、本発明のWDM光フィルター用ガラスを完成させるに至った。 すなわち、本発明は、表面にバンドパス用光多層膜を形成するWDM光フィルター用ガラスであって、重量%で表して、そのガラス組成に少なくとも、SiO2、50〜60%、Al23、1〜10%、Na2O、1〜10%、K2O、20〜30%、CaO、1〜5%、ZnO、1〜6%、を含むようなWDM光フィルター用ガラス組成物である。
また、重量%で表して、そのガラス組成にZrO2、0〜4%、Li2O、0〜3%、MgO、0〜5%、BaO、0〜10%、含むことも可能であるWDM光フィルター用ガラス組成物である。
また、重量%で表して、Li2O+Na2O+K2Oの合計が、25〜40%、MgO+CaO+BaOの合計が、1〜20%であるようなWDM光フィルター用ガラス組成物である。
また、50〜150℃における平均熱膨張係数が(120〜130)×10-7/℃、作業温度におけるヤング率が65〜80GPa、密度が2.7g/cm3以下である上記のWDM光フィルター用ガラス組成物である。 また、板厚1mmに於ける初期の反射率をa、30℃の水中に3時間浸漬した後反射率をb、としたとき、反射率の低下率(a−b)/aが6%以下であるような上記のWDM光フィルター用ガラス組成物である。
本発明によれば、WDM光フィルター用に好適な物性値を有し、かつ、経時変化及び水分との反応による透過率の変化も少ないガラスを得ることが出来る。
SiO2は、ガラスの骨格を形成するためにガラスに導入する、本発明のWDM光フィルター用ガラスの必須成分である。SiO2のガラス組成が50wt%未満では、ガラス状態が不安定となり失透などが生じやすく、安定したガラスとならない。また、SiO2に替わり導入されることになるアルカリ土類成分などの付加的成分により密度が大きくなりすぎる。一方、60wt%を超えると、熱膨張係数が低くなりすぎる。
Al23は、ガラス状態を安定化させる効果があるとともに、熱膨張係数およびヤング率の調整をガラス組成の加減で行うためにガラスに導入される、本発明のWDM光フィルター用ガラスの必須成分である。但し、ガラス組成が1wt%未満ではその効果は期待できない。一方、10wt%を超えると、熱膨張係数が低くなりすぎるとともに、ヤング率が大きくなりすぎる。
Na2Oは、熱膨張係数を高くするためにガラスに導入する、本発明のWDM光フィルター用ガラスの必須成分である。ガラス組成が1wt%未満では、その効果は得られない。一方、10wt%を超えるとガラス状態が不安定になり、失透しやすいとともに、耐水性が損なわれヤケが発生しやすい。
2Oは、熱膨張係数を高くするためにガラスに導入する、本発明のWDM光フィルター用ガラスの必須成分である。ガラス組成が20wt%未満ではその効果は期待できない。一方、30wt%を超えると耐水性が損なわれる。
CaOは熱膨張係数やヤング率の調整のためにガラスに導入する、本発明のWDM光フィルター用ガラスの必須成分である。1wt%未満ではその効果は期待できない。一方、5wt%を超えると、失透傾向が強くなるとともに膨張係数が小さくなりすぎる。
ZnOは少量の含有量でガラスを安定化し、熱膨張係数やヤング率の調整のためにガラスに導入する、本発明のWDM光フィルター用ガラスの必須成分である。1wt%未満ではその効果は期待できない。一方、6wt%を超えると、ガラスの耐水性が低下する。
MgOは熱膨張係数やヤング率の調整のためにガラスに導入する、本発明のWDM光フィルター用ガラスの付加的成分である。5wt%を超えると、膨張係数が小さくなりすぎる。
ZrO2は、少量の導入量であればガラス状態を安定化させる効果があるとともに、ガラスの耐水性を向上させるためにガラスに導入する、本発明のWDM光フィルター用ガラスの付加的成分である。但し、ガラス組成が4wt%を超えると、逆にガラスの失透傾向を大きくすると共に、熱膨張係数が小さくなりすぎる。
Li2Oは、熱膨張係数やヤング率の調整のために導入する、本発明のWDM光フィルター用ガラスの付加的成分である。3wt%を超えると、ガラスが不安定になり、失透などを発生しやすくなる。
BaOは熱膨張係数やヤング率の調整のためにガラスに導入する、本発明のWDM光フィルター用ガラスの付加的成分である。10wt%を超えると、密度が大きくなりすぎるとともに、ガラスの耐水性が低下する。
Li2O+Na2O+K2Oの合計量は、膨張係数、耐水性およびガラスの安定性に影響する。25wt%未満では膨張係数が小さくなりすぎる。40wt%を超えるとガラスが不安定になり、耐水性が低くなりすぎる。場合によってはガラスとならない。
MgO+CaO+BaOの合計量は、密度および耐水性に影響し、その調整のために導入する。1wt%未満ではその効果は得られない。20wt%を超えると密度が大きくなりすぎるとともに、耐水性も低下する。
WDM光フィルター用ガラスにおける熱膨張係数については、最適な範囲が存在することが知られている。すなわち、熱膨張係数が小さい場合は、光学多層膜に十分な圧縮応力をかけることができず、フィルターの中心波長の温度シフトは正の方向に大きくなる。また、熱膨張係数が大きい場合は、温度シフトが負の方向に大きくなり、多層膜が剥離してしまう、あるいは基板が破壊に至るなどの問題が生じる。
本発明者が、蒸着法によりSiO2/Ta25系の3キャビティーバンドパスフィルターを作製し、確認したところ、50〜150℃における好ましい平均熱膨張係数は(120〜130)×10-7/℃であることがわかった。当該範囲内であれば多層膜に適度な圧縮応力をかけることができ、成膜方法にもよるが、フィルター特性の温度依存性を限りなくゼロに近づけることができる。よって、本発明のWDM光フィルター用ガラスの好ましい平均熱膨張係数は、50〜150℃において(120〜130)×10-7/℃である。より好ましくは、(125〜130)×10-7/℃である。
ヤング率については、いわゆる強度とも密接に関係し、一般的にヤング率が高くなると材料の強度は高くなる傾向にある。本発明者が、実際に多層膜を形成したヤング率が異なる複数の基板を同条件でダイシング加工し、得られたチップ端部の欠けの程度を評価したところ、ヤング率が80GPa以下であれば、多層膜成膜時のガラスの欠けを許容範囲内に抑制できることを見いだすに至った。また65GPa以上であれば、成膜後の研削・ダイシング加工時に基板が破壊に至ることが無く、ガラスの機械的強度が十分であることを見いだすに至った。よって、本発明のWDM光フィルター用ガラスの好ましいヤング率は、切削・ダイシング加工時の作業温度下において、65〜80GPaである。より好ましくは70〜75GPaである。
密度については、同じガラス系であれば、密度が高くなればガラスは脆くなる傾向がある。よって、本発明のWDM光フィルター用ガラスの好ましい密度は、切削加工時の作業温度下において、2.7g/cm3以下である。
反射率の変化は、当然フィルターの性能に大きくかかわってくる。本発明で問題としているガラスの屈折率変化は、耐水性と密接な関係にある。耐水性が著しく悪いと、経時変化によるアルカリ成分の移動及びその後の表面研磨や洗浄により、研磨後の表面の屈折率が低下するといった問題が生じる。研磨後のガラス表面の屈折率の微小な変化は、ガラスの反射率変化によって確認できる。本発明者が、実際に多層膜を形成した複数の基板の光学特性を評価したところ、同透過率の変化率が6%以下であれば、フィルター特性を許容範囲内に抑制出来ることが分かった。表面研磨及び洗浄に要する時間等を考慮すると、耐水性としては30℃の水中に3時間浸漬したのとほぼ同等と考えられる。すなわち、6%以下になると、求められる形状にガラスを加工するのに最低限必要な時間の経時的な分光特性の劣化を防ぐことができる。よって、本発明のWDM光フィルター用ガラスの好ましい耐水性は、初期反射率をa、30℃の水中に3時間浸漬した後の試料の反射率をbとした場合、(a−b)/aで表される反射率の低下率が6%以下である。
以下、実施例をあげて本発明を説明する。ガラスの各成分の原料にそれぞれ相当する酸化物、炭酸塩、硝酸塩等を使用し、得られるガラスが表1の実施例1〜5、表2の比較例1〜2に記載した組成となるように、所定の割合で秤量し混合した。
混合した前記原料を、容量2000ml、ロジウム10wt%を含有した白金製の坩堝に入れて、1400℃に昇温した電気炉内で、5時間溶融させた後、溶融ガラスに含まれる微細な泡を除去するため適切な温度まで炉内で冷却したあとグラファイト製の型枠内に流しだし、予めガラス転移点付近に保持した電気炉内に投入し、2時間保持した後、室温まで冷却することで、厚さ、30mm、サイズ200mm×300mmのガラスブロックを得た。
次いで、ガラスブロックを薄くスライスした後、円筒状に研削し、更に両面を研磨し、片方の研磨面にTa25とSiO2を交互に堆積させて誘電体多層膜を得た。誘電体多層膜および反射防止膜の作製方法としては、例えば、RFイオンプレーティング法、マグネトロンスパッタリング法、プラズマイオンプレーティング法、蒸着法等があるが、本例では蒸着法により行なった。その後、成膜していない側から、厚み1mmになるまで研削・研磨し、さらに、多層膜と反対側の研磨面に反射防止膜を成膜した。
次いで、金属円盤にダイヤモンド粉を付着させたダイヤモンドカッターを回転させつつ、誘電体多層膜を成膜したガラス基板に非成膜面側から当てる、いわゆるダイシング加工により、厚さ、1mm、サイズ、1.5mm角のチップに切り出しを行った。
このようにして作製したガラスについて、熱膨張係数、ヤング率、密度および耐水性について測定した。熱膨張係数は、温度範囲を50℃から150℃とし、シリカガラスを標準試料とした示差熱膨張計により測定した。また、密度については蒸留水を浸液としたアルキメデス法により測定した。ヤング率は5MHzのトランスデューサーを用いた超音波パルス法(シングアラウンド法)により、室温で測定した。耐水性については、20×50×2mmtに研磨したガラスを試料に用い、30℃の水中に3時間浸漬した前後の試料の反射率をJIS R3106に準じて求め、評価した。
その他透過率について、自記分光光度計(日立製作所製、U4000型)を用い、内部透過率については、日本光学硝子工業会規格(JOGIS17−82)に準じて求めた。板厚1mmにおける内部透過率が、1300nm以上の領域で99%以上であることが確認され、本系のガラスがWDMフィルター用に好適であることが確認できた。
表1は、本発明のWDM光フィルターに関わり、その組成物および各組成物のガラス組成が、重量%で表して、実施例1〜5のガラスの組成物、重量%で表したそのガラス組成、50〜150℃における平均熱膨張係数(α50-150)、ヤング率、30℃の水中に3時間浸漬した後の試料の反射率低下を示したものである。
表2は、前記組成および各含有物のガラス組成の範囲から外れた比較例1〜2のガラスの組成物、その重量%で表したガラス組成、50〜150℃における平均熱膨張係数(α50-150)、30℃の水中に3時間浸漬した後の試料の反射率低下を示したものである。
表1に示すように、 本発明のWDM光フィルター用ガラスの組成物を用い、各組成物のガラス組成を前記範囲とした実施例1〜5のガラスは、50〜150℃における平均熱膨張係数が(120〜130)×10-7/℃、ヤング率が65〜80GPa、密度が2.7g/cm3以下、耐水性試験時の反射率低下6%以下であることを全て満足した。
それに比較して、表2に示すように、各組成物のガラス組成が前記組成から外れた比較例1〜2のガラスは、50〜150℃における平均熱膨張係数が(120〜130)×10-7/℃、ヤング率が65〜80GPa、密度が2.7g/cm3以下、耐水性試験時の反射率の低下率6%以下であることについて満足しなかった。ここでは明記しなかったが、ガラス化しなかった場合には当然ながら評価はNGとなる。

Claims (5)

  1. 表面にバンドパス用光多層膜を形成するWDM光フィルター用ガラスであって、重量%で表して、そのガラス組成に少なくとも、SiO2、50〜60%、Al23、1〜10%、Na2O、1〜10%、K2O、20〜30%、CaO、1〜5%、ZnO、1〜6%、を含むことを特徴とするWDM光フィルター用ガラス組成物。
  2. 重量%で表して、そのガラス組成にZrO2、0〜4%、Li2O、0〜3%、MgO、0〜5%、BaO、0〜10%、を含むことを特徴とする請求項1に記載のWDM光フィルター用ガラス組成物。
  3. 重量%で表して、そのガラス組成に含むLi2O+Na2O+K2Oの合計が、25〜40%、MgO+CaO+BaOの合計が、1〜20%であることを特徴とする請求項2に記載のWDM光フィルター用ガラス組成物。
  4. 50〜150℃における平均熱膨張係数が(120〜130)×10-7/℃、ヤング率が65〜80GPa、密度が2.7g/cm3以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の、WDM光フィルター用ガラス組成物。
  5. 板厚1mmに於ける初期の反射率をa、30℃の水中に3時間浸漬した後反射率をb、としたとき、反射率の低下率(a−b)/aが6%以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のWDM光フィルター用ガラス組成物。

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