JP2003341521A - キャリーカート - Google Patents

キャリーカート

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JP2003341521A
JP2003341521A JP2002148137A JP2002148137A JP2003341521A JP 2003341521 A JP2003341521 A JP 2003341521A JP 2002148137 A JP2002148137 A JP 2002148137A JP 2002148137 A JP2002148137 A JP 2002148137A JP 2003341521 A JP2003341521 A JP 2003341521A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャリーカートの前後方向を考慮しなくてもネ
スティングを行なうことを可能にすること。 【解決手段】台車フレーム10上に、前後方向に2分割
された観音開き式台板60が起伏可能に載置される。自
在キャスター昇降機構70は、各々の台板60に対して
1対1に設けられ、台板60を起立させるとき、回転軸
部78を回動させながら下降させ、この回転軸部78の
下降に連動して自在キャスター30を下降させ、また、
台板60を倒伏させるとき、回転軸部78を回動させな
がら上昇させ、この回転軸部78の上昇に連動して自在
キャスター30を上昇させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型店舗などにお
いて商品を運搬、陳列、保管する際に使用され、不使用
時にはネスティングが可能なキャリーカートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平11−334602号公報
に記載のキャリーカートが知られている。このキャリー
カートは、H字型の台車フレームの上に一枚の台板を載
置し、ネスティングの際、台板を長手方向(前後方向)
の一端を支点として垂直状態に起立させる操作と連動さ
せて、梃子の作用で支点側の自在キャスターを押し下
げ、この自在キャスターの下降によって固定キャスター
を床面から浮かせた状態にし、前後の自在キャスターを
利用してキャリーカートを横方向(左右方向)へも移動
可能とし、ネスティングを可能にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のキ
ャリーカートによると、前後一方の自在キャスターのみ
を下降させる構成であることから、前後の自在キャスタ
ーを床面に接地させたときの台車フレームは、それまで
床面に対し平行状態であったにもかかわらず傾斜状態と
なる。このため、すべてのキャリーカートの台車フレー
ムの傾斜状態を一致させないとネスティングが不可能と
なり、キャリーカートの前後方向の向きを考慮した煩雑
な作業が要求されるという問題があった。
【0004】また、前後一方の自在キャスターのみを下
降させる構成であることから、この自在キャスターの下
降ストローク量を大きな値に設定する必要があり、さら
に、この自在キャスターを下降させる機構が比較的複雑
であるという問題がある。さらに、一枚の台板を起立状
態にしていることから、ネスティングした複数台のキャ
リーカートを保管場所などに移動させる際に、起立状態
の台板が視界の妨げとなって前方が見づらいという問題
もある。
【0005】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決し、ネスティング作業の際にキャリーカートの前
後方向の向きを考慮しなくて済み、しかも、自在キャス
ターの下降ストローク量を半減できるキャリーカートを
提供することを主な目的とする。なお、本発明は、ネス
ティング可能なキャリーカート全般に適用可能であり、
上記のようなH字型の台車フレームを有するキャリーカ
ートのみに限定されるものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るキャリー
カートは、ネスティング可能な形状を有する台車フレー
ムと、前記台車フレームの前後方向のほぼ中央部底面に
装着された固定キャスターと、前記台車フレームの前端
部底面及び後端部底面に、それぞれ自在キャスター昇降
機構を介して取り付けられた自在キャスターと、前記台
車フレーム上に起伏可能に載置され、前後方向に2分割
された観音開き式台板と、各々の台板に対して1対1に
設けられ、台板を起立させるとき、台板の回転軸を回動
させながら下降させ、この回転軸の下降に連動して自在
キャスターを下降させ、また、台板を倒伏させるとき、
台板の回転軸を回動させながら上昇させ、この回転軸の
上昇に連動して自在キャスターを上昇させる自在キャス
ター昇降機構とを備え、前記2つの台板が倒伏状態のと
き、固定キャスターが常時床面に接地した状態となり、
また、前記2つの台板が起立状態のとき、各々の自在キ
ャスターが常時床面に接地した状態となり固定キャスタ
ーが床面から浮いた状態となるよう構成されることを特
徴とする。
【0007】請求項1に係るキャリーカートによると、
台板が前後方向(長手方向)に2分割されており、か
つ、各々の台板を起立させたとき、自在キャスターが下
降して固定キャスターが床面から浮いた状態になること
から、台板が起立状態のときも台車フレームを床面に対
して平行な状態に保つことができ、キャリーカートの前
後方向を考慮しなくてもネスティングを行なうことがで
き、ネスティング作業がきわめて簡単になる。また、自
在キャスターの下降ストローク量は、従来の半分で済
む。また、台板を2分割したため、起立状態の台板の背
丈(高さ)が従来の半分になり、このため、ネスティン
グした複数台のキャリーカートを保管場所などに移動さ
せる際に、起立状態の台板が視界の妨げにならず前方が
見やすくなる。
【0008】請求項2に係るキャリーカートは、請求項
1において、前記自在キャスター昇降機構は、台車フレ
ーム側に設けられた鉛直筒状部と、自在キャスターを保
持する自在キャスター保持部材に設けられ、前記鉛直筒
状部の内壁面により案内されながら上下方向のみ移動可
能に該鉛直筒状部に収容される昇降部と、前記昇降部の
側壁部から突出した水平昇降軸部と、前記鉛直筒状部の
側壁部に形成され、前記水平昇降軸部が挿通される上下
方向の長孔と、前記鉛直筒状部の側壁部に設けられ、前
記長孔の近傍上方に位置する水平固定軸部と、前記水平
昇降軸部に回転自在に外嵌された回転軸部、及び、前記
回転軸部と前記台板との間に設けられた湾曲プレート部
を有する回動アームとを備え、前記台板を起伏させると
き、前記湾曲プレート部が前記水平固定軸部と当接しな
がら回動することによって前記水平昇降軸部が前記長孔
内を下方及び上方へ移動し、自在キャスターが下降及び
上昇することを特徴とする。
【0009】請求項2に係るキャリーカートによると、
台板を起伏させるとき、自在キャスター保持部材に設け
られた昇降部は鉛直筒状部の内壁面に案内されながら昇
降するため、外部に露出して突設した特別のガイドポス
ト(上記従来公報参照)を設けなくて済み、構造が簡単
で意匠面及び安全面からも優れる。
【0010】請求項3に係るキャリーカートは、請求項
1又は2において、前記台板に、通常はばねの付勢力に
よって格納状態とされ、台板が起立状態のとき、ばねの
付勢力に抗して引き出されて棚枠に引っ掛けられ、台板
を起立状態に保持するフックが設けられていることを特
徴とする。
【0011】請求項3に係るキャリーカートによると、
台板に備えられたフックを利用して台板を棚枠に係止さ
せることができるため、台板を棚枠に係止させるため
に、キャリーカートと別体のバンドなど特別の道具を用
意しておかなくて済む。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施形態に係るキャリ
ーカートの台板倒伏時の斜視図、図2は、同キャリーカ
ートの台板起立時の斜視図、図3は、自在キャスター昇
降機構の分解斜視図、図4は、台板倒伏時の自在キャス
ター昇降機構の斜視図、図5は、台板起立時の自在キャ
スター昇降機構の斜視図、図6は、台板倒伏時の自在キ
ャスター昇降機構の側面図、図7は、台板起立時の自在
キャスター昇降機構の側面図、図8(A)は、台板倒伏
時のフックの格納状態を示す概略断面図、図8(B)
は、台板起立時のフックの使用状態を示す概略断面図、
図9(A)は、本実施形態における台車フレーム、固定
キャスター、自在キャスター及び床面の位置関係を示す
説明図、図9(B)は、従来技術における台車フレー
ム、固定キャスター、自在キャスター及び床面の位置関
係を示す説明図、図10は、本実施形態におけるネステ
ィングについての説明図である。
【0014】図1〜図8において、キャリーカートは、
平面視H字型の台車フレーム10を備え、台車フレーム
10の前後方向のほぼ中央部底面に固定キャスター20
が装着され、また、台車フレーム10の前端部底面及び
後端部底面に、それぞれ自在キャスター30が装着され
ている。台車フレーム10は、前後及び中央に3つの横
フレーム11を有する。前後の横フレーム11は、図3
〜図5に示すように、下方へ開口した長方形箱型に形成
されている。横フレーム11の上面中央には筒状の棚枠
保持部12が固着されており、この棚枠保持部12の内
部に上方から棚枠40の基部71が挿入されねじ50に
よって固定されている。また、棚枠保持部12には、横
フレーム11の上面から離れて縦フレーム13の端部が
固着されている。縦フレーム13の中央部は、中央の横
フレーム11の上面側に固着されている。このように台
車フレーム10は、横フレーム11の上方に縦フレーム
13が位置する構成であることから、台車フレーム10
の横方向(左右方向)から他のキャリーカートの台車フ
レーム10を重ね合わせてネスティングを行なうことが
できる。
【0015】台車フレーム10の上には、前後方向に2
分割された観音開き式の台板60が起伏可能に載置され
ている。各台板60の底面には前後方向の凹部61が形
成されており、倒伏時、この凹部61に縦フレーム13
が収容され、各台板60の左右端部が横フレーム11の
上面に乗っている。
【0016】各台板60の棚枠40側の端部と自在キャ
スター30との間に自在キャスター昇降機構70が設け
られている。
【0017】自在キャスター昇降機構70は、台車フレ
ーム10側に設けられた鉛直筒状部71を備える。この
鉛直筒状部71は、本実施形態の場合、棚枠40の基部
により構成される。鉛直筒状部71の内部には、鉛直筒
状部71の内壁面に案内されながら上下方向のみ移動可
能に昇降部72が収容されている。この昇降部72は、
本実施形態の場合、断面略コ字状の昇降部材により構成
される。昇降部72の下端は、上方へ開口した長方形箱
型の自在キャスター保持部材73の上面に溶接等により
固着されている。自在キャスター保持部材73は、下方
へ開口した長方形箱型の横フレーム11の内部に、下方
から部分的に挿入されており、自在キャスター保持部材
73は、横フレーム11に対して昇降可能である。昇降
部72の側壁部から水平昇降軸部74が突出している。
この水平昇降軸部74は、本実施形態の場合、昇降部7
2の左右側壁部に形成された貫通穴72aに挿通され、
止め金74aで固定されたロッドによって構成されてい
る。鉛直筒状部71の左右側壁部には、上下方向の長孔
75が形成されており、この長孔75に昇降水平軸部7
4が挿通されている。鉛直筒状部71の左右側壁部に
は、長孔75の近傍上方位置に水平固定軸部76が設け
られている。この水平固定軸部76は、本実施形態の場
合、鉛直筒状部71の左右側壁部に形成された貫通穴7
1aに挿通され、止め金76aで固定されたロッドによ
って構成されている。水平昇降軸部74と台板60との
間に、回動アーム77が設けられている。回動アーム7
7は、水平昇降軸部74に回転自在に外嵌された回転軸
部78を備える。回転軸部78は、本実施形態の場合、
円筒部材により構成される。回転軸部78の上端には、
湾曲プレート部79の一端が溶接等により固着されてい
る。湾曲プレート部79は、回転軸部78から水平に伸
びた水平部79aと、この水平部79aから下方へ略直
角に曲折した湾曲部79bと、この湾曲部79bから垂
直に伸びた垂直部79cと、この垂直部79cから水平
に伸び台板60の下面に取り付けられる台板取付部79
dとを有する。なお、図1及び図2における符号90
は、固定キャスター20に対するブレーキ部材、91
は、ブレーキをかける際に踏まれるブレーキペダル、9
2は、ブレーキを解除する際に踏まれる解除ペダルを表
している。
【0018】次に、上記のように構成されたキャリーカ
ートの動作を場合分けして説明する。
【0019】(1)台板60が倒伏状態にあるとき(図
1、図4、図6) 昇降部72は、横フレーム11、棚枠40などの荷重に
より床面から上昇方向の力を受け、水平昇降軸部74は
長孔75の上端に位置している。つまり、自在キャスタ
ー30は、上昇位置にある。このとき、固定キャスター
20は、常に床面に接地しており、上記のように自在キ
ャスター30が上昇位置にあることから、キャリーカー
トは、前後いずれかの自在キャスター30を接地させる
ことにより固定キャスター20とともに4輪車となって
移動可能となる。
【0020】(2)台板60を起立させるとき 台板60を持ち上げ棚枠40に向けて略90度回転させ
る操作を開始すると、回動アーム77の回転軸部78が
水平昇降軸部74周りに回動を開始し、湾曲プレート部
79の水平部79aが水平固定軸部76と当接するよう
になる。水平部79aが水平固定軸部76と当接した後
は、まずは水平部79aが水平固定軸部76から押下力
を受け、引き続いて湾曲部79bが水平固定軸部76か
ら押下力を受け、この連続した押下力により回転軸部7
8は長孔75内を下降してゆき、垂直部79cが水平固
定軸部76と当接を開始した後は、水平固定軸部76か
らの押下力は消失し、回転軸部78は下降しなくなる。
このような回転軸部78の下降に伴い、水平昇降軸部7
4を介して昇降部72が鉛直筒状部71の内壁面によっ
て案内されながら下降し、自在キャスター30は下降位
置に達する。
【0021】(3)台板60が起立状態にあるとき(図
2、図5、図7) 湾曲プレート部79の垂直部79cが水平固定軸部76
と圧接状態にあり、水平昇降軸部74は長孔75の下端
に位置している。また、自在キャスター30は下降位置
にあり、固定キャスター20は床面から浮いた状態にあ
る。従って、キャリーカートは、自在キャスター30の
みによる4輪車となり、前後左右いずれの方向へも移動
可能である。
【0022】また、この起立状態のとき、図8(A)に
示すように台板60の上面側にばね95によって格納状
態とされているフック96を引き出し、図8(B)に示
すように棚枠40に係止させるようにすると、外部から
なんらかの力が台板60に作用しても台板60の起立状
態を保持することができる。
【0023】(4)台板60を倒伏させるとき この場合は、上述したような台板を起立させるときの動
作とは逆の動作となる。
【0024】以上説明したように、本実施形態に係るキ
ャリーカートは、ネスティング可能な形状を有する台車
フレーム10と、台車フレーム10の前後方向のほぼ中
央部底面に装着された固定キャスター20と、台車フレ
ーム10の前端部底面及び後端部底面に、それぞれ自在
キャスター昇降機構70を介して取り付けられた自在キ
ャスター30と、台車フレーム10上に起伏可能に載置
され、前後方向に2分割された観音開き式台板60と、
各々の台板60に対して1対1に設けられ、台板60を
起立させるとき、台板60の回転軸(回転軸部78)を
回動させながら下降させ、この回転軸(回転軸部78)
の下降に連動して自在キャスター30を下降させ、ま
た、台板60を倒伏させるとき、台板60の回転軸(回
転軸部78)を回動させながら上昇させ、この回転軸
(回転軸部78)の上昇に連動して自在キャスター30を
上昇させる自在キャスター昇降機構70とを備え、2つ
の台板60が倒伏状態のとき、固定キャスター20が常
時床面に接地した状態となり、また、2つの台板60が
起立状態のとき、各々の自在キャスター30が常時床面
に接地した状態となり固定キャスター20が床面から浮
いた状態となるよう構成される。
【0025】このため、本実施形態に係るキャリーカー
トによると、台板60が前後方向(長手方向)に2分割
されており、かつ、図9(A)に示すように、各々の台
板60を起立させたとき、自在キャスター30が下降し
て固定キャスター20が床面100から浮いた状態にな
ることから、台板60が起立状態のときも台車フレーム
10を床面100に対して平行な状態に保つことができ
る(図9(B)の従来技術と比較されたい。)。従っ
て、図10に一点鎖線及び二点鎖線で示すように、キャ
リーカートの前後方向を考慮しなくてもネスティングを
行なうことができ、ネスティング作業がきわめて簡単に
なる。また、図9(A)に示すように、自在キャスター
30の下降ストローク量S1は、図9(B)に示す従来
の下降ストローク量S2の半分で済む。また、台板60
を2分割したため、起立状態の台板60の背丈(高さ)
が従来の半分になり、このため、ネスティングした複数
台のキャリーカートを保管場所などに移動させる際に、
起立状態の台板60が視界の妨げにならず前方が見やす
くなる。
【0026】また、本実施形態に係るキャリーカートに
おいて、自在キャスター昇降機構70は、台車フレーム
10側に設けられた鉛直筒状部71と、自在キャスター
30を保持する自在キャスター保持部材73に設けら
れ、鉛直筒状部71の内壁面により案内されながら上下
方向のみ移動可能に鉛直筒状部71に収容される昇降部
72と、昇降部72の側壁部から突出した水平昇降軸部
74と、鉛直筒状部71の側壁部に形成され、水平昇降
軸部74が挿通される上下方向の長孔75と、鉛直筒状
部71の側壁部に設けられ、長孔75の近傍上方に位置
する水平固定軸部76と、水平昇降軸部74に回転自在
に外嵌された回転軸部78、及び、回転軸部78と台板
60との間に設けられた湾曲プレート部79を有する回
動アーム77とを備え、台板60を起伏させるとき、湾
曲プレート部79が水平固定軸部76と当接しながら回
動することによって水平昇降軸部74が長孔75内を下
方及び上方へ移動し、自在キャスター30が下降及び上
昇する。このため、台板60を起伏させるとき、自在キ
ャスター保持部材73に設けられた昇降部72は鉛直筒
状部71の内壁面に案内されながら昇降するため、外部
に露出して突設した特別のガイドポスト(上記従来公報
参照)を設けなくて済み、構造が簡単で意匠面及び安全
面からも優れる。
【0027】また、本実施形態に係るキャリーカート
は、台板60に、通常はばね95の付勢力によって格納
状態とされ、台板60が起立状態のとき、ばね95の付
勢力に抗して引き出されて棚枠40に引っ掛けられ、台
板60を起立状態に保持するフック96が設けられてい
る。このため、フック96を利用して台板60を棚枠4
0に係止させることができるため、台板60を棚枠40
に係止させるために、キャリーカートと別体のバンドな
ど特別の道具を用意しておかなくて済む。
【0028】
【発明の効果】本発明のキャリーカートによると、ネス
ティング作業の際にキャリーカートの前後方向の向きを
考慮しなくて済み、しかも、自在キャスターの下降スト
ローク量を半減できる。なお、本発明は、ネスティング
可能なキャリーカート全般に適用可能であり、上記のよ
うなH字型の台車フレームを有するキャリーカートのみ
に限定されるものではなく、例えばZ字型の台車フレー
ムを有するキャリーカートにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るキャリーカートの台
板倒伏時の斜視図である。
【図2】同キャリーカートの台板起立時の斜視図であ
る。
【図3】自在キャスター昇降機構の分解斜視図である。
【図4】台板倒伏時の自在キャスター昇降機構の斜視図
である。
【図5】台板起立時の自在キャスター昇降機構の斜視図
である。
【図6】台板倒伏時の自在キャスター昇降機構の側面図
である。
【図7】台板起立時の自在キャスター昇降機構の側面図
である。
【図8】(A)は、台板倒伏時のフックの格納状態を示
す概略断面図、(B)は、台板起立時のフックの使用状
態を示す概略断面図である。
【図9】(A)は、本実施形態における台車フレーム、
固定キャスター、自在キャスター及び床面の位置関係を
示す説明図、(B)は、従来技術における台車フレー
ム、固定キャスター、自在キャスター及び床面の位置関
係を示す説明図である。
【図10】本実施形態におけるネスティングについての
説明図である。
【符号の説明】
10 台車フレーム 20 固定キャスター 30 自在キャスター 40 棚枠 60 台板 70 自在キャスター昇降機構 71 鉛直筒状部 72 昇降部 73 自在キャスター保持部材 74 水平昇降軸部 75 長孔 76 水平固定軸部 77 回動アーム 78 回転軸部(回転軸) 79 湾曲プレート部 95 ばね 96 フック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネスティング可能な形状を有する台車フ
    レームと、 前記台車フレームの前後方向のほぼ中央部底面に装着さ
    れた固定キャスターと、 前記台車フレームの前端部底面及び後端部底面に、それ
    ぞれ自在キャスター昇降機構を介して取り付けられた自
    在キャスターと、 前記台車フレーム上に起伏可能に載置され、前後方向に
    2分割された観音開き式台板と、 各々の台板に対して1対1に設けられ、台板を起立させ
    るとき、台板の回転軸を回動させながら下降させ、この
    回転軸の下降に連動して自在キャスターを下降させ、ま
    た、台板を倒伏させるとき、台板の回転軸を回動させな
    がら上昇させ、この回転軸の上昇に連動して自在キャス
    ターを上昇させる自在キャスター昇降機構とを備え、前
    記2つの台板が倒伏状態のとき、固定キャスターが常時
    床面に接地した状態となり、また、前記2つの台板が起
    立状態のとき、各々の自在キャスターが常時床面に接地
    した状態となり固定キャスターが床面から浮いた状態と
    なるよう構成されることを特徴とするキャリーカート。
  2. 【請求項2】 前記自在キャスター昇降機構は、 台車フレーム側に設けられた鉛直筒状部と、 自在キャスターを保持する自在キャスター保持部材に設
    けられ、前記鉛直筒状部の内壁面により案内されながら
    上下方向のみ移動可能に該鉛直筒状部に収容される昇降
    部と、 前記昇降部の側壁部から突出した水平昇降軸部と、 前記鉛直筒状部の側壁部に形成され、前記水平昇降軸部
    が挿通される上下方向の長孔と、 前記鉛直筒状部の側壁部に設けられ、前記長孔の近傍上
    方に位置する水平固定軸部と、 前記水平昇降軸部に回転自在に外嵌された回転軸部、及
    び、前記回転軸部と前記台板との間に設けられた湾曲プ
    レート部を有する回動アームとを備え、 前記台板を起伏させるとき、前記湾曲プレート部が前記
    水平固定軸部と当接しながら回動することによって前記
    水平昇降軸部が前記長孔内を下方及び上方へ移動し、自
    在キャスターが下降及び上昇することを特徴とする請求
    項1記載のキャリーカート。
  3. 【請求項3】 前記台板に、通常はばねの付勢力によっ
    て格納状態とされ、台板が起立状態のとき、ばねの付勢
    力に抗して引き出されて棚枠に引っ掛けられ、台板を起
    立状態に保持するフックが設けられていることを特徴と
    する請求項1又は2記載のキャリーカート。
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