JP2011037367A - 運搬用台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】起伏自在のハンドルを設けた運搬用台車において、ハンドル倒伏させるためのハンドルロック解除の簡便性を維持しつつも、誤ってハンドルロックを解除させてしまった場合でも、ハンドルが倒伏しない安全なハンドル起伏機構を持つ運搬用台車を提供すること。
【解決手段】ハンドル基杆32のリベット36を縦長孔42内に保持する。リベットが縦長孔上端に存在するときは、ハンドルはリベットを中心として回転自在となるとともに上下運動自在となる。リベットが縦長孔下端に存在するときは起立保持壁により回転運動が規制されるとともに前後摺動自在のハンドルロックパーツ40によって上下運動も規制されるのでハンドルは起立状態で固定される。ハンドル倒伏させる際にはハンドルストッパー50の作用で上下運動のロックを解除し、リベットを縦長孔上端まで移動させてハンドル基杆を回転自在とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、荷物の運搬に用いる手押しの運搬用台車に関し、なかでも起伏自在のハンドルを設けた運搬用台車に関するものである。
手押し式の運搬用台車は、一般に荷台の後方に手押し用のハンドルが設けられている。このハンドルは運搬用台車収納時に該ハンドルを折りたたんで収納できるように、運搬用台車に起伏自在に取り付けられているものがある(例えば特許文献1)。
特許文献1などにみられるような従来の運搬用台車におけるハンドルを荷台上に倒伏させる機構は、およそ図8に示したようなものである。まず、ハンドル基杆A(起立状態で上下方向に向く杆)の下端近傍に設けられた回転孔Bにおいて、荷台の後方に突設された保持具C若しくは荷台自身の後方に設けられた保持部と、回転自在に連結されている(図8では、保持具Cを突設した様態を例示した。)。更にハンドル基杆Aの後方には、前記ハンドルをロックするためのハンドルストッパーDが、前記保持具等Cに設けられた上下方向に長い長孔Eに沿って上下摺動自在に取り付けられている。ハンドルストッパーDは、スプリングなどの弾性力によって前記長孔E内で上方に向かうように付勢されている。ハンドル起立状態では、図8(A)に示したように、ハンドルストッパーDがハンドル基杆Aの回転孔Bよりも下方においてハンドル基杆Aの先端付近の後側面で接してハンドルを掛止することで、ハンドルの自在回転を規制し、ハンドル起立状態ロックする。ハンドル倒伏時には、図8(B)に示したように、ハンドルストッパーDを足で踏むなどしてスプリングからの力に抗してハンドルストッパーDを下に押し下げることにより、ハンドルストッパーDによる掛止が解除され、ハンドルは回転自在となるので、手押しハンドルを倒伏できる。手押しハンドルが倒伏した状態では、ハンドル基杆AはハンドルストッパーDの上方に位置する。ハンドル倒伏後は、図8(C)に示したように、スプリングの弾性力によってハンドルストッパーDが再び前記長孔E内で上方に向かい、ハンドル基杆Aの回転孔Bよりも後方において、ハンドル基杆Aの先端付近の下側面で接してハンドルを掛止することで、ハンドルの回転を規制し、ハンドル倒伏状態でロックする。再び使用する際には、ハンドルストッパーDを押し下げて、前記長孔E内で下方に向かわせて、ハンドルを起伏させると、スプリングの弾性力によってハンドルストッパーDが再び前記長孔E内で上方に向かい、自動的にハンドル起伏状態でロックされる。
かかる機構をもつ運搬用台車であれば、運搬用台車収納時には足もとに取り付けられたハンドルストッパーを足で踏むだけでハンドルロックが解除され、簡単にハンドルを倒伏させることができるので利便性が高い。
ところで、実際に運搬用台車を使用する現場においては、運搬用台車進行方向にブロックなど小さな障壁が存在した場合、運搬用台車後方の荷台の端を踏んで、後方キャスターを支点として前方キャスターを浮かして該障壁を乗り越えようとするケースが見受けられる。
しかしながら、ハンドル起伏機構が上記のような運搬用台車であると、かかる場面で運搬用台車使用中に誤ってハンドルストッパーを踏んでしまい、予期せずハンドルが倒伏してしまうという危険な場面があった。特に、坂道において、かかるミスが生じた場合、大きな事故になりかねないという問題があった。
特開平10−167078号公報
上記事情に鑑みて、本発明では、上記のようなハンドル倒伏させるためのハンドルロック解除の簡便性を維持しつつも、誤ってハンドルロックを解除させてしまった場合でも、ハンドルが倒伏しない安全なハンドル起伏機構を持つ運搬用台車を提供することを課題とする。
上記課題を解消するため、本発明は、荷台下面に設けたキャスターと、基杆と手押し杆とにより構成され、該基杆先端部を軸として該手押し杆が進行方向に起伏自在であるハンドルと、前記ハンドルを起立状態で固定するためのハンドルロックパーツと、前記ハンドルロックパーツに作用して前記ハンドルの起立状態の固定を解除しうるハンドルストッパーと、前記ハンドル、前記ハンドルロックパーツ及び前記ハンドルストッパーを保持する保持部若しくは保持具を有する荷台とを具備する運搬用台車であって、
前記ハンドルストッパーは、前記荷台の荷台面から突設され、突設した前記ハンドルストッパーを下方に押し下げることにより、前記ハンドルの起立状態の固定を解除しうるものであり、前記ハンドルの起立状態の固定を解除した状態で、前記ハンドルを上方に引き上げることにより、前記ハンドルが倒伏可能になることを主要な特徴とする。
上記機能を持つ運搬用台車の様態としては、前記保持部若しくは保持具が、前記リベットが差し込まれ、かつ該リベットを上下方向に摺動自在に保持する縦長孔と、前記ハンドルの後方に、前記リベットが前記縦長孔の下端存在時には前記基杆後方側面と当接して前記ハンドルを起立させ、かつ前記リベットが前記縦長孔の上端存在時には前記基杆後方側面と当接しない起立保持壁とを具備し、前記ハンドルロックパーツが、前記保持部若しくは保持具に摺動可能に保持され、かつリベットの上下方向の摺動を規制することでハンドルを起立状態で固定し、前記ハンドルストッパーが、前記保持部若しくは保持具に摺動可能に保持され、かつ前記ハンドルロックパーツをリベットが上下方向に摺動可能になる方向へ移動させる作用により、前記ハンドルの起立状態の固定を解除しうるものとする。
また前記ハンドルロックパーツは、上方に向かって前記基杆から離れる方向に伸びる傾斜孔を具備し、前記ハンドルストッパーは、荷台幅方向に伸びるバー部を具備し、かつ前記保持部若しくは保持具に上下方向にのみ摺動可能に保持され、前記バー部が前記傾斜孔に差し込まれて前記傾斜孔内で摺動可能に保持されることで、前記ハンドルストッパーを押し下げることにより、ハンドルの起立状態の固定を解除しうるものであることが好ましい。
更には、前記ハンドルストッパーは、その一端が前記保持部若しくは保持具に固定された弾性機構によって上方に付勢されていることがより好ましい。
また前記ハンドルロックパーツが、前記保持部若しくは保持具に台車進行方向にのみ摺動可能に保持され、かつリベットの下方移動の際に該ハンドルロックパーツと当接し、前記リベットの下端到達時に該リベットとの当接を解除する、上方に向かって前記基杆から離れる方向に傾斜する摺動面を具備することが好ましい。
また前記リベットが基杆の先端付近と前記縦長孔とを荷台幅方向に貫通し、前記ハンドルが前記荷台に保持されることが好ましい。
本発明の運搬用台車によれば、誤ってハンドルストッパーを踏んだ場合でも、ハンドルが倒伏しないので、安全性が高い。一方、ハンドルを倒伏させる場合には、ハンドルストッパーを踏むなどして、ハンドルロックを解除した状態のまま、手押しハンドルを数〜数十mm上方に引き上げてからハンドルを倒伏させるという操作が加わるだけなので、従来のハンドルロック解除の利便性をほとんど損なわない。
本発明の運搬台車の平面図である。 図2におけるA−A断面図である。 本発明の運搬台車の背面図である。 図4におけるB−B断面図である。 本発明の運搬台車の要部透視図である。(A)左側面図(B)右側面図 本発明におけるハンドル倒伏動作図である。 本発明におけるハンドル起立動作図である。 一般的な運搬用台車におけるハンドル倒伏動作図である。
以下、図面を用いて本発明を詳述するが、本発明は図面に示された様態のみに限られるものではない。
(運搬用台車の概要)
本発明の運搬用台車10基本構造は、一般的なハンドル折りたたみ可能な運搬用台車と同じく、荷台20、キャスター(車輪)60、ハンドル30及びハンドルストッパー50を具備する。キャスター60は荷台20下面で荷台20の角付近で二輪ずつ対象に計四輪配設されるのが一般的である。本発明の運搬台車の概要は図1〜4に示した。
なお本明細書において、運搬用台車10の進行方向を基準に、荷台面内で進行方向に垂直な方向を荷台幅方向という。また荷台面に垂直な方向を上下方向といい、単に進行方向、荷台幅方向、上下方向という場合には向きは問わない。向きを表す場合、進行方向でハンドル取り付け側は後方、上下方向でキャスター取り付け側を下方という。荷台幅方向では中心方向、端方向という。
(荷台)
荷台20は運搬荷物を搭載する台であり、通常、進行方向に長い略矩形である。樹脂製及び金属製の荷台20が存在するが、本発明では軽量、加工容易性の観点から樹脂製の荷台20が好ましい。なお本発明では、荷台20の荷台面は、専ら荷物を搭載するための場所の水平面だけでなく、後述の保持部や、倒伏させたハンドルの収納溝などを含めた略矩形の全体の面をいう。
(保持具、保持部)
ハンドル30、ハンドルストッパー50及びハンドルロックパーツ40は、荷台20に設けられた保持具によって荷台20に保持される。或いは荷台20自身に保持を行う保持部22を形成し、ハンドル30やハンドルストッパー50を保持させることもできる。以下、保持具と保持部をまとめて「保持部等」という。ハンドル30は、保持部等22に対して、その基杆32の先端付近を軸として進行方向に起伏自在に保持され、ハンドルストッパー50及びハンドルロックパーツ40は、保持部等22に対して摺動自在に保持される。
特に荷台20が樹脂製の場合、様々な複雑形状で成形することが可能なので、荷台20の一部、通常後方に保持部の形状を形成する様態が好ましい。図1〜7では荷台20に保持部22を設けた様態を示した。荷台20が樹脂製の場合には、さらにハンドル倒伏時に該ハンドル30を荷台20に収納できるように、荷台面にハンドル形状に対応する収納溝を設けることもできる。これにより、ハンドル倒伏時でも荷台面を面一にすることができるので、同形複数の運搬用台車10を積み重ねて保管するができるようになる。
本発明において保持部等22は、縦長孔24と起立保持壁26とを具備する様態が好ましい。起立保持壁26の位置は図5に示した。縦長孔24は、後述のリベット36が差し込まれる孔である。リベット36は荷台20に対してハンドル30を回転自在に連結させる部材であり、強固な連結とするため縦リベット36は、縦長孔24を貫通孔として貫通し、該縦長孔24突出した反対側のリベット端を潰して、荷台20とハンドル30との連結を行うことが好ましい。差し込まれたリベット36は、縦長孔24の上端と下端の間を上下方向自在に摺動することができる。
起立保持壁26は、保持部等22に設けられ、ハンドル起立固定状態、すなわちリベット36が縦長孔24の下端に位置する状態において、ハンドル30の回転を規制するために、起立状態のハンドル基杆32先端後方の側面と当接する壁部分である。起立保持壁26の存在により、手押しハンドル30を手押しして運搬用台車10を前方に進行させてもハンドル30は前方に倒伏しない。ハンドル倒伏はリベット36位置を中心に回転して行われるので、起立保持壁26は、縦長孔24の下端に存在するリベット36の位置よりも下方において、基杆32後方側面と当接することでハンドル30を保持する。
一方、リベット36が縦長孔24の上端に存在する状態、すなわち、ハンドル30の起立状の固定が解除された状態では、ハンドル30が倒伏できるように、基杆32後方側面との当接が解除される。かかる機能を付与するため、起立保持壁26の高さが制限される。具体的には起立保持壁26の高さが縦長孔24上端位置よりも高い場合には、ハンドル倒伏が困難になるので好ましくない。
(ハンドル)
ハンドル30は、運搬用台車10を手押しするために取り付けられ、手押し部分の手押し杆34と該手押し杆34を荷台20に取り付ける基杆32とにより構成される。ハンドル30も樹脂製及び金属製のものが存在するが、強度の面で金属製のものが好ましい。ハンドル30の形状としては、手押し杆34の両側から2本の基杆32が伸びるコの字形状のものが一般的であるが、手押し杆34の中央から1本の基杆32が伸びるT字形状などであってもよい。また手押し杆34の手で握る位置にグリップを取り付けたり、基杆32の先端にハンドル30キャップなどを被せたりしてもよい。
(リベット)
本発明の運搬用台車10では、誤ってハンドル30ロックを解除させてしまった場合でも、ハンドル30が倒伏しない安全なハンドル30起伏機構を持つという発明の目的のため、ハンドル30の基杆32の先端付近に、荷台20幅方向に伸びるリベット36を具備することが好ましい。リベット36を具備する様態では、ハンドル30は該リベット36を回転中心として起伏自在となる。
リベット36は、荷台20の保持部等22に設けられた縦長孔24に差し込まれ、該縦長孔24で上下方向に摺動自在に保持される。これによりハンドル30は荷台20に対し、起伏自在となるだけでなく、一定の距離(縦長孔24の長径)内での上下運動自在となる。したがってリベット36形状は少なくとも該縦長孔24に保持される位置において、荷台幅方向に伸びる円柱形状であることが好ましい。
リベット36は、ハンドル30の基杆32の先端付近から荷台幅方向に伸びるものであればよい。例えば基杆32の先端付近の外周壁から荷台幅方向の中心方向若しくは端方向に伸びる様態であってもよいし、基杆32が円柱形で内部が空洞の場合、基杆32の先端付近の内周壁から基杆32内部へ荷台幅方向に伸びる様態であってもよい。また基杆32の先端付近を荷台幅方向に貫通し、反対側の外周壁からさらに荷台幅方向に伸びる様態であってもよい。ハンドル30取り付けの作業上の観点からは、ハンドル30の基杆32の先端付近に、荷台幅方向への貫通孔を設け、該貫通孔及び荷台20の保持部等22に設けた縦長孔24に、別部材であるリベット36を通し、リベット36両端を潰すことで、取り付けられたリベット36が、縦長孔24内で上下方向に摺動自在に保持されるようにすることが簡便である。この場合、リベット36がハンドル基杆32の貫通孔に固着されていてもよいし、回転自在に取り付けられていてもよい。なおリベット36が基杆32の先端付近の内周壁から空洞の基杆32内部へのみ伸びる様態の場合には、後述のハンドルロックパーツ40がリベット36に作用しなければならない関係から、ハンドル基杆32の先端付近から先端まで、基杆32の外周壁の一部を切り取ることになる。
ここで、本発明において、リベット36位置を基杆32の先端ではなく、基杆32の先端付近と表現するのは、リベット36位置がハンドル30の回転中心になるので、該回転中心から基杆32の先端までにおいて、保持部等22の起立保持壁26と当接するのりしろを残す必要があるためである。基杆32の先端からリベット36中心までの距離は、ハンドル起立状態を確実に維持できる限り特に制限されないが、通常30〜50mmである。
(ハンドルロックパーツ,ハンドルストッパー)
ハンドルが折りたたみ可能、すなわち手押し杆が進行方向に起伏自在なハンドルとするためには、安全性の面から運搬用台車使用時には不意にハンドル倒伏しないことが必要である。このため、使用時には起伏状態でハンドル30が動かないように固定するハンドルロックパーツ40を配設するともに、収納時にハンドルロックパーツ40に作用してハンドル固定を解除するスイッチの役目をするハンドルストッパー50を配設する。
ハンドルロックパーツ40は、保持部等22に摺動可能に保持されるとともに、リベット36が縦長孔24の下端に位置し、回転運動が規制されている状態で、該リベット36の上下方向の摺動を規制する。これによりハンドル30は回転も上下移動もできないので、ハンドル30が起立状態で固定される。
またハンドルロックパーツ40は、台車進行方向にのみ摺動可能に保持されるとともに、上方に向かって前記基杆から離れる方向に傾斜する摺動面44を具備することが好ましい。かかる摺動面は、上下方向に、リベット36が下方移動する際に該リベット36と当接し、前記リベット36の下端到達時に該リベット36との当接を解除する程度の長さを有する。かかる構成により運搬台車使用時にはハンドル30を起立させ、そのまま下方に押し込むだけでハンドル起立状態を固定することができる。
ハンドルストッパー50は、ハンドルロックパーツ40をリベット36が上下方向に摺動自在となる方向へ移動させる作用により、ハンドル30の起立状態の固定を解除しうる。ハンドルストッパー50の様態には、荷台面の後方かつハンドル30の下方あたりに突設し、該ハンドルストッパー50を足で踏むなどで荷台面方向に押し下げることでハンドル30の起立状態の固定を解除できる様態のものや、手押し杆34の数〜十数cm下方に配設し、該手押し杆34を支柱として該ハンドルストッパー50を握って上方に引き上げることでハンドル30の起立状態の固定を解除できるよう体のものなどがある。本発明ではハンドルストッパー50の様態は問わないが、荷台面から突設されたハンドルストッパー50であり、該ハンドルストッパー50を下方に押し下げることにより、ハンドル30の起立状態の固定を解除しうる様態が操作簡便で好ましい。かかる好ましい様態では、図5などで示したように、ハンドルストッパー50の突出する位置の荷台面を荷物搭載場所の荷台面の水平高さよりも低い位置とし、ハンドルストッパー50の突出を荷物搭載場所の荷台面の水平高さ以下とすることで、荷物を荷台に搭載した場合に、誤ってハンドルストッパー50が押し下げられることがないのでより好ましい。なおハンドルストッパー50には、例えば足で踏まれる部分に破損防止のためのキャップなどを被せてもよい。
かかる一連の機構を実現する一つの好ましい様態としては次のようなものを挙げることができる。まずハンドルロックパーツ40は、上方に向かって基杆32から離れる方向に伸びる傾斜孔42を具備する。一方、ハンドルストッパー50は、荷台幅方向に伸びるバー部52を具備し、かつ保持部等22へ上下方向にのみ摺動可能に保持される。そしてバー部52が傾斜孔42に差し込まれて、傾斜孔内で摺動可能に保持される。またハンドルストッパー50には、その一端が保持部等22に固定された弾性機構54によって上方に付勢される。
ハンドル30の起伏動作におけるハンドルストッパー50、ハンドルロックパーツ40及びハンドル30の位置関係の例は図5に示した。図5においてハンドルロックパーツ40は薄墨で表し、リベット36はハンドルロックパーツ40よりも濃い薄墨で表した。これら部材が相互作用して働く機構については後段で再び詳述する。
なおハンドルロックパーツ40とハンドルストッパー50は、従来、図8のように、ハンドルのストッパー部分(解除スイッチ部分)を凸とする金属バーのような一体物であることも多く、本発明でもそのような一体物の様態であってもよい。ただし本発明では上述のようにこれらを別個の部材として構成するほうが簡単な機構とすることができるので好ましい。
(ハンドル起伏機構)
以下、本発明の好ましい様態におけるハンドル30起伏機構について説明する。図6には、ハンドル倒伏時の一連の動作を示した。図6(A)に示したハンドル起立固定状態では、ハンドル基杆32の先端と保持部等22の起立保持壁26とが少なくともハンドル30の後方で当接するのでハンドル30の回転運動が制限される。またハンドル基杆32の先端付近から荷台幅方向に伸びるリベット36が、保持部等22の縦長孔24の下端に位置するとともに、ハンドルロックパーツ40が、リベット36の摺動を規制するのでリベット36は上方向への移動も規制されることで、ハンドル30が起立状態で固定される。
図6(B)に示したように、ハンドルストッパー50を押し下げると、ハンドルロックパーツ40に差し込まれたバー部52も下がり、傾斜孔42によって上下方向の移動力が進行方向の移動力に変化されて、ハンドルロックパーツ40がハンドル基杆32から離れる方向に移動する。これによりリベット36は上下運動自在となる。この状態を保ちつつ、図6(C)に示したようにリベット36が保持部等22の縦長孔24の上端に位置するまでハンドル30を上方向に引き上げると、ハンドル基杆32の先端と保持部等22の起立保持壁26との当接が解除されるので、ハンドル30が回転自在となり、ハンドル30を倒伏させることができる。この状態でハンドルストッパー50の押し下げを解除すると、弾性機構54の付勢力によってハンドルストッパー50が押し上げられるとともに、ハンドルロックパーツ40がハンドル基杆32に近づく方向に移動する。
図7には、倒伏しているハンドルを起伏させてから、ハンドルがロックされるまでの一連の動作を示した。図7(A)に示したように倒伏したハンドル30を再び起立させ、該ハンドル30を押し下げると、図7(B)に示したようにリベット36も縦長孔24の下端に向かって下がる。このとき該リベット36がハンドルロックパーツ40の摺動面44と当接し、リベット36の下方への移動力が該摺動面44によって進行方向の移動力に変化されて、ハンドルロックパーツ40がハンドル基杆32から離れる方向に移動する。リベット36が縦長孔24の下端に到達すると、図7(C)に示したように該リベット36と摺動面44との当接が解除され、ハンドルロックパーツ40は、弾性機構52の付勢力によってハンドルストッパー50が押し上げられるとともに、ハンドルロックパーツ40がハンドル基杆32に近づく方向に移動してリベット36の上下方向の摺動を規制するので、自動的にハンドル30は起立状態で固定される。
(機能)
以上の好ましい機構により達成される本発明の運搬用台車10の機能は次のとおりである。まず、操作簡便のため、ハンドルストッパー50は、荷台20の荷台面から突設され、突設した前記ハンドルストッパー50を足で踏むなどの方法で荷台面方向に押し下げることにより、前記ハンドル30の起立状態の固定を解除しうる様態とする。なお上述のとおり、ハンドルストッパー50の突出する位置の荷台面を荷物搭載場所の荷台面の水平高さよりも低い位置とし、ハンドルストッパー50の突出を荷物搭載場所の荷台面の水平高さ以下とすることが、より好ましい。
かかる様態において、起立状態のハンドル30を倒伏させるには、まずハンドルストッパー50を足で踏むなどの操作でハンドル30の起立状態の固定を解除する。ただしハンドル起立状態の固定を解除してもハンドル30は倒伏しない。ハンドル倒伏させるためには、ハンドルストッパー50を足で踏んだ状態のまま(すなわちハンドル30の起立状態の固定を解除したまま)、ハンドル30を上方に押し上げなければならない。かかる操作が加わることで、誤ってハンドルストッパー50を足で踏んでも、ハンドル30が倒伏してしまうという事故を防ぐことができる。なお運搬用台車10の使用様態を鑑みれば、誤ってハンドルストッパー50を足で踏みながらハンドル30を上方に引き上げるという動作はまず考えられない。一方、ハンドル倒伏時は従来のハンドルストッパー50を足で踏むという動作のほかにハンドル30を上方に引き上げる動作が加わるだけである。また、ハンドルを起立固定状態にするには、倒伏しているハンドル30を起立させ、そのまま下方向に押し込むだけである。よって従来のハンドル起立させる際及び倒伏させる際の利便性はほとんど失われない。
本発明の起伏自在のハンドル30を設けた運搬用台車10は、ハンドル倒伏動作の利便性をほとんど損なうことなく、誤ってハンドルストッパー50によるハンドル30固定を解除してもハンドル30が倒伏しない安全な運搬用台車であるので、運搬用台車を使用する様々な場面における産業上の利用価値は大きい。
10 運搬用台車
20 荷台
22 保持部等
24 縦長孔
26 起立保持壁
30 ハンドル
32 基杆
34 手押し杆
36 リベット
40 ハンドルロックパーツ
42 傾斜孔
44 摺動面
50 ハンドルストッパー
52 バー部
54 弾性機構
60 キャスター


Claims (6)

  1. 荷台下面に設けたキャスターと、
    基杆と手押し杆とにより構成され、該手押し杆が、該基杆の先端付近を軸として進行方向に起伏自在であるハンドルと、
    前記ハンドルを起立状態で固定するためのハンドルロックパーツと、
    前記ハンドルロックパーツに作用して前記ハンドルの起立状態の固定を解除しうるハンドルストッパーと、
    前記ハンドル、前記ハンドルロックパーツ及び前記ハンドルストッパーを保持する保持部若しくは保持具を有する荷台とを具備する運搬用台車であって、
    前記ハンドルの基杆の先端付近には、荷台幅方向に伸びるリベットを具備し、
    前記保持部若しくは保持具は、前記リベットが差し込まれ、かつ該リベットを上下方向に摺動自在に保持する縦長孔と、前記ハンドルの後方に、前記リベットが前記縦長孔の下端存在時には前記基杆後方側面と当接して前記ハンドルを起立させ、かつ前記リベットが前記縦長孔の上端存在時には前記基杆後方側面と当接しない起立保持壁とを具備し、
    前記ハンドルロックパーツは、前記保持部若しくは保持具に摺動可能に保持され、かつリベットの上下方向の摺動を規制することでハンドルを起立状態で固定し、
    前記ハンドルストッパーは、前記保持部若しくは保持具に摺動可能に保持され、かつ前記ハンドルロックパーツをリベットが上下方向に摺動可能になる方向へ移動させる作用により、前記ハンドルの起立状態の固定を解除しうるものであることを特徴する運搬用台車。
  2. 前記ハンドルロックパーツは、上方に向かって前記基杆から離れる方向に伸びる傾斜孔を具備し、
    前記ハンドルストッパーは、荷台幅方向に伸びるバー部を具備し、かつ前記保持部若しくは保持具に上下方向にのみ摺動可能に保持され、
    前記バー部が前記傾斜孔に差し込まれて前記傾斜孔内で摺動可能に保持されることで、
    前記ハンドルストッパーを押し下げることにより、ハンドルの起立状態の固定を解除しうるものである請求項1記載の運搬用台車。
  3. 前記ハンドルストッパーは、その一端が前記保持部若しくは保持具に固定された弾性機構によって上方に付勢されている請求項2記載の運搬用台車。
  4. 前記ハンドルロックパーツが、前記保持部若しくは保持具に台車進行方向にのみ摺動可能に保持され、かつリベットの下方移動の際に該ハンドルロックパーツと当接し、前記リベットの下端到達時に該リベットとの当接を解除する、上方に向かって前記基杆から離れる方向に傾斜する摺動面を具備する請求項1〜3いずれかの項に記載の運搬用台車。
  5. 前記リベットが基杆の先端付近と前記縦長孔とを荷台幅方向に貫通し、前記ハンドルが前記荷台に保持される請求項1〜4いずれかの項に記載の運搬用台車。
  6. 荷台下面に設けたキャスターと、
    基杆と手押し杆とにより構成され、該基杆先端部を軸として該手押し杆が進行方向に起伏自在であるハンドルと、
    前記ハンドルを起立状態で固定するためのハンドルロックパーツと、
    前記ハンドルロックパーツに作用して前記ハンドルの起立状態の固定を解除しうるハンドルストッパーと、
    前記ハンドル、前記ハンドルロックパーツ及び前記ハンドルストッパーを保持する保持部若しくは保持具を有する荷台とを具備する運搬用台車であって、
    前記ハンドルストッパーは、前記荷台の荷台面から突設され、突設した前記ハンドルストッパーを下方に押し下げることにより、前記ハンドルの起立状態の固定を解除しうるものであり、
    前記ハンドルの起立状態の固定を解除した状態で、前記ハンドルを上方に引き上げることにより、前記ハンドルが倒伏可能になることを特徴とする運搬用台車。

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