JP2003341211A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2003341211A
JP2003341211A JP2002158647A JP2002158647A JP2003341211A JP 2003341211 A JP2003341211 A JP 2003341211A JP 2002158647 A JP2002158647 A JP 2002158647A JP 2002158647 A JP2002158647 A JP 2002158647A JP 2003341211 A JP2003341211 A JP 2003341211A
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JP
Japan
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plate
master
plate making
unit
stencil printing
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Application number
JP2002158647A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Chiba
浩幸 千葉
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製版動作中における電源オフ後の電源再投入
時において、効率よくかつコストアップすることなく製
版動作を継続することが可能な孔版印刷装置の提供を目
的とする。 【解決手段】 版胴9と、画像読取部7と、製版部3
と、排版部5とを備え、画像読取動作、排版動作、製版
動作、巻装動作からなる製版工程を行うことが可能な孔
版印刷装置において、製版工程中での電源切断時におい
て装置が前記各動作のうちのどの時点で停止したかを記
憶可能な記憶手段101を設け、電源再投入時において
記憶手段101に記憶された時点から動作を再開させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源を切断した後
の電源再投入時における孔版印刷装置の動作制御に関す
る。
【0002】
【従来の技術】多孔性の支持円筒体である多孔性支持板
の周面に樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを
複数層巻装してなる回転自在な版胴と、熱可塑性樹脂フ
ィルム(厚み1〜3μm程度のものが一般的に用いられ
る)と和紙繊維あるいは合成繊維あるいは和紙繊維と合
成繊維とを混抄したもの等からなる多孔性支持体とを貼
り合わせたラミネート構造のマスタとを用い、マスタの
熱可塑性樹脂フィルム面をサーマルヘッド等により加熱
穿孔製版した後に版胴に巻装し、版胴内部に設けられた
インキ供給手段よりインキを供給しつつプレスローラ等
の押圧手段によって給紙手段より給送された用紙を版胴
外周面上の製版済みマスタに連続的に押圧することによ
り、版胴開孔部及びマスタ穿孔部よりインキを滲出させ
て用紙に転写することで印刷を行う感熱デジタル孔版印
刷装置が一般的に知られている。
【0003】この孔版印刷装置は、最近では画像読取動
作、排版動作、製版動作、巻装動作、印刷動作等を自動
的かつ連続的に行うことができ、また画像精度の向上並
びに印刷コストの低下が達成されてきており、ある程度
の部数(およそ10部)以上の画像形成を行うユーザで
は複写機に代わって用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の孔版印刷装置で
は、製版動作中にオペレータによるスイッチオフ、停
電、ブレーカの作動等によってメイン電源が落ちると、
装置はその場で停止することとなる。この状態から電源
を再投入して装置を作動させると、マスタに対する製版
が途中である場合には、ある装置はマスタ搬送ジャムで
あると判断して電源再投入時点でマスタを切断し、また
他の装置では電源再投入時点からマスタを1版分送って
版胴に巻装した後にマスタを切断していた。
【0005】上述の電源再投入時点から製版を継続しよ
うとすると、先の装置ではマスタがその長さにかかわら
ず切断位置で切断されているために手動によってマスタ
の切れ端を取り除く必要が生じ、その操作が非常に面倒
であるという問題点がある。また、後の装置ではマスタ
が版胴に巻装されているために自動的に排版を行うこと
はできるが、マスタが無駄になってしまうという問題点
がある。さらに、これら2つの装置とも、再度原稿を読
み取って製版動作を最初から行わなくてはならず、新し
いマスタが無駄になると共に作業性が悪化してしまうと
いう問題点がある。
【0006】本発明は上記問題点を解決し、製版動作中
における電源オフ後の電源再投入時において、効率よく
かつコストアップすることなく製版動作を継続すること
が可能な孔版印刷装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
マスタを巻装する版胴と、画像を読み取る画像読取部
と、マスタを製版する製版部と、前記版胴よりマスタを
排版する排版部とを備え、画像読取動作、排版動作、製
版動作、巻装動作からなる製版工程を行うことが可能な
孔版印刷装置において、前記製版工程中での電源切断時
において装置が前記各動作のうちのどの時点で停止した
かを記憶可能な記憶手段を有し、電源再投入時において
記憶手段に記憶された時点から動作を再開することを特
徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、さらに前記製版動作は各種条件の
設定後に行われ、前記記憶手段は前記各種条件を記憶可
能であることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の孔版印刷装置において、さらに前記製版動
作中に前記装置が停止した場合に、製版中のマスタを継
続して製版する第1製版状態または製版中の前記マスタ
に換えて他のマスタに製版する第2製版状態の何れかを
選択する第1の選択手段を有することを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の孔
版印刷装置において、さらに前記製版部がマスタロール
から引き出されたマスタを切断する切断手段を有し、第
1の選択手段により第2製版状態が選択された場合に、
製版中の前記マスタをその時点で前記切断手段により切
断するか、前記版胴に巻装させた後に切断するかを選択
する第2の選択手段を有することを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、マスタを巻装する
版胴と、画像を読み取る画像読取部と、マスタを製版す
る製版部と、前記版胴よりマスタを排版する排版部と、
用紙を給送する給紙部と、用紙を前記版胴に押圧する押
圧手段とを備え、画像読取動作、排版動作、製版動作、
巻装動作からなる製版工程を行い、前記製版工程後に印
刷動作及び排紙動作からなる印刷工程を行うことが可能
な孔版印刷装置において、少なくとも過去2版分の画像
データを記憶可能な画像記憶手段と、前記製版工程中で
の電源切断時において装置が前記各動作のうちのどの時
点で停止したかを記憶可能な記憶手段とを有し、前記版
胴に巻装された第1の原稿の画像に対応した製版済みの
マスタを用いて前記印刷工程を行う場合に誤って第2の
原稿に対する前記製版工程を行いこれを停止させるため
に電源を切断した際に、電源再投入時において前記画像
記憶手段に記憶された第1の原稿の画像データを呼び出
して再度前記製版工程を行うことを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載の孔
版印刷装置において、さらに前記製版動作は各種条件の
設定後に行われ、前記記憶手段は前記各種条件を記憶可
能であることを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項5または請
求項6記載の孔版印刷装置において、さらに前記製版部
がマスタロールから引き出されたマスタを切断する切断
手段を有し、前記製版動作中に前記装置が停止した場合
に、製版中の前記マスタをその時点で前記切断手段によ
り切断するか、前記版胴に巻装させた後に切断するかを
選択する選択手段を有することを特徴とする。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を採用した孔版印
刷装置1の概略正面図である。同図において孔版印刷装
置1は、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排
紙部6、画像読取部7等を有している。
【0015】装置本体8のほぼ中央に配設された印刷部
2は、版胴9、インキ供給手段10、押圧手段としての
プレスローラ11等を有している。版胴9は、インキ供
給パイプを兼ねた支軸12に回転自在に支持された一対
のフランジ13(一方のみ図示)と、各フランジ13の
外周面に巻装された多孔性支持板9aとから主に構成さ
れており、図示しない版胴駆動手段によって図1におい
て時計回り方向に回転駆動される。支軸12の表面には
インキ供給手段10にインキを供給するための複数の小
さな孔が穿設されており、各フランジ13は図示しない
軸受を介して支軸12に回転自在に支持されている。
【0016】ステンレスの薄板等で形成される多孔性支
持板9aは、多数の開孔が穿設された開孔部と非開孔部
とを有しており、開孔部の周方向長さはA3サイズの用
紙に対して印刷を行うことが可能な長さに形成されてい
る。非開孔部には版胴9の一母線と平行な平面を有する
ステージ部14が配設されており、ステージ部14の上
面には後述するマスタ27の先端を係止する開閉自在な
クランパ15が配設されている。また、多孔性支持板9
aの開孔部の外側には、ポリエステルあるいはステンレ
スの細線等からなる図示しないメッシュスクリーンが1
〜3層程度巻装されている。
【0017】版胴9の内部であって支軸12の下方に位
置する部位には、インキローラ16及びドクターローラ
17等を有するインキ供給手段10が配設されている。
インキローラ16は、各フランジ13間の支軸12上に
固着された図示しない一対の側板間に回転自在に支持さ
れており、図示しない駆動手段によって版胴9と同方向
に回転駆動される。ドクターローラ17は、その周面を
インキローラ16の周面に近接させて前記側板間に回転
自在に配置されており、図示しない駆動手段によってイ
ンキローラ16とは逆方向に回転駆動される。インキロ
ーラ16とドクターローラ17との近接部において、支
軸12より供給されたインキにより断面楔形状のインキ
溜まり18が形成される。また、版胴9には図示しない
エンコーダが取り付けられており、版胴9の位置情報は
後述する制御手段98に入力される。
【0018】版胴9の下方にはプレスローラ11が配設
されている。版胴9の軸方向長さとほぼ同じ長さを有
し、芯部11aの周囲にゴム等の弾性体を巻成してなる
プレスローラ11は、芯部11aの一端を一対のプレス
ローラアーム19の一端間にそれぞれ回転自在に支持さ
れている。板状部材である一対のプレスローラアーム1
9は、装置本体8に回動自在に支持されたプレスローラ
軸20にそれぞれの他端を固着されており、図示しない
プレスローラ揺動手段によってそれぞれ一体的に揺動さ
れる。この揺動によりプレスローラ6は、その周面を版
胴5の外周面から離間させる実線で示す離間位置と、そ
の周面を所定の押圧力で版胴5の外周面に圧接させる破
線で示す押圧位置とを選択的に占める。
【0019】印刷部2の右上方には製版部3が配設され
ている。製版部3は、マスタ貯容部材21、プラテンロ
ーラ22、サーマルヘッド23、切断手段24、マスタ
搬送ローラ対25,26等を有するユニットとして構成
されており、装置本体8に対して着脱可能に構成されて
いる。
【0020】マスタ貯容部材21は、円板状を呈する一
対のマスタロール保持部材21aと一対の支持部材21
bとから構成されている。各マスタロール保持部材21
aはその両側面にそれぞれ突起を有しており、一方の突
起を熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合わ
せたマスタ27をロール状に巻成してなるマスタロール
28の芯部にそれぞれ嵌合される。これによりマスタロ
ール28が各マスタロール保持部材21aによって着脱
自在に支持される。マスタロール28を支持した各マス
タロール保持部材21aは、他方の突起を支持部材21
bに形成された溝部にそれぞれ嵌合される。これにより
マスタロール28が支持部材21bによって回転自在に
支持される。
【0021】マスタ貯容部材21よりもマスタ搬送方向
下流側には、プラテンローラ22及びサーマルヘッド2
3が配設されている。プラテンローラ22は製版部3の
図示しない側板に回転自在に支持されており、製版部3
に取り付けられたステッピングモータ29によって回転
駆動される。その上面に多数の発熱素子を有するサーマ
ルヘッド23は製版部3の図示しない側板に取り付けら
れており、図示しない付勢手段の付勢力によって、その
上面を所定の圧接力でプラテンローラ22の周面に圧接
されている。サーマルヘッド23は、マスタ27の熱可
塑性樹脂フィルム面に接触しつつ多数の発熱素子を選択
的に発熱させ、マスタ27に対して熱溶融穿孔製版を行
う。
【0022】プラテンローラ22及びサーマルヘッド2
3よりもマスタ搬送方向下流側には、マスタ27を切断
する切断手段24が配設されている。固定刃24a及び
可動刃24b等を有する切断手段24は、製版部3に固
定された固定刃24aに対して可動刃24bが回転移動
することによりマスタ27を切断する周知の構成であ
る。
【0023】切断手段24よりもマスタ搬送方向下流側
には、マスタ搬送ローラ対25,26及びマスタガイド
板30,31が配設されている。マスタ搬送ローラ対2
5,26は、図示しない駆動手段によって同期して回転
駆動される駆動ローラ25a,26aと、図示しない付
勢手段によって各駆動ローラ25a,26aに圧接され
た従動ローラ25b,26bとから構成されている。各
マスタ搬送ローラ対25,26間にはマスタガイド板3
0が、また、マスタ搬送ローラ対26よりもマスタ搬送
方向下流側にはマスタガイド板31が配設されている。
各マスタガイド板30,31は製版部3の図示しない側
板に固着されており、各マスタ搬送ローラ対25,26
によって搬送されるマスタ27をガイドし、マスタ27
の先端を版胴9の外周面へと案内する。
【0024】製版部3の下方には給紙部4が配設されて
いる。給紙部4は、給紙トレイ32、給紙ローラ33、
分離ローラ34、分離ころ35、レジストローラ対36
等を有している。
【0025】上面に多数の用紙Pを積載する給紙トレイ
32は装置本体8に上下動自在に支持されており、図示
しない昇降手段によって上下動される。給紙トレイ32
には、積載された用紙Pのサイズを検知する複数の用紙
サイズ検知センサ37と、用紙Pをガイドする一対のサ
イドフェンス38とが設けられている。各センサ37は
それぞれ反射型センサからなり、サイドフェンス38は
用紙幅方向にそれぞれ同期して移動自在な周知の構成で
ある。
【0026】給紙トレイ32の上方には表面に高摩擦抵
抗部材を有する給紙ローラ33が配設されており、その
用紙搬送方向下流側には同様に表面に高摩擦抵抗部材を
有する分離ローラ34が配設されている。給紙ローラ3
3は給紙トレイ32上の用紙Pと所定の圧力で圧接し、
給紙ローラ33及び分離ローラ34は、ギヤやベルト等
の図示しない駆動力伝達手段を介して、共通のステッピ
ングモータ39によって図の時計回り方向に、互いに同
期して回転駆動される。分離ころ35は所定の圧接力で
分離ローラ34に圧接配置されており、図の時計回り方
向に間欠回転可能に構成されている。
【0027】分離ローラ34及び分離ころ35よりも用
紙搬送方向下流側には、レジストローラ対36が配設さ
れている。駆動ローラ36aと従動ローラ36bとから
なるレジストローラ対36は、図示しない版胴駆動手段
からの回転駆動力をギヤやカム等の図示しない駆動力伝
達手段によって伝達されることにより駆動ローラ36a
が版胴9と同期した所定のタイミングで回転し、この駆
動ローラ36aに圧接された従動ローラ36bとによっ
て用紙Pを印刷部2へ向けて給送する。
【0028】印刷部2の左上方には排版部5が配設され
ている。排版部5は、上排版部材40、下排版部材4
1、排版ボックス42、圧縮板43等を有している。
【0029】上排版部材40は、駆動ローラ44、従動
ローラ45、無端ベルト46等を有し、図示しない駆動
手段によって駆動ローラ44が図の時計回り方向に回転
駆動されることによって無端ベルト46が図の矢印方向
に移動する。下排版部材41も駆動ローラ47、従動ロ
ーラ48、無端ベルト49を有しており、駆動ローラ4
4を回転駆動する図示しない駆動手段の駆動力をギヤや
ベルト等の図示しない駆動力伝達手段によって伝達され
ることで、駆動ローラ47が図の時計回り方向に回転駆
動されることにより無端ベルト49が図の矢印方向に移
動する。また、下排版部材41は図示しない移動手段に
よって移動自在に構成されており、図に示す位置と駆動
ローラ47の周面上に位置する無端ベルト49が版胴9
の外周面に当接する位置とに選択的に移動される。
【0030】内部に使用済みマスタ50を収納する排版
ボックス42は、装置本体8に対して着脱自在に構成さ
れている。上排版部材40と下排版部材41とによって
排版ボックス42内に運ばれた使用済みマスタ50を圧
縮する圧縮板43は、図示しない昇降手段によって図の
実線位置と破線位置との間を上下動する。
【0031】排版部5の下方には排紙部6が配設されて
いる。排紙部6は、剥離爪51、排紙搬送部材52、排
紙トレイ53等を有している。版胴9の外周面上より印
刷済みの用紙Pを剥離する剥離爪51は、支軸51aに
よって排紙部6の図示しない側板に揺動自在に支持され
ており、図示しない爪揺動手段によって、その先端が版
胴9の外周面に近接する位置と、その先端が版胴9の回
転によって移動するクランパ15等の障害物と干渉しな
い位置とに選択的に揺動される。
【0032】排紙搬送部材52は、駆動ローラ54、従
動ローラ55、無端ベルト56、吸引ファン57等を有
している。駆動ローラ54は図示しないユニット側板に
回転自在に支持されており、図示しない回転駆動手段に
よって回転駆動される。従動ローラ55も同側板に回転
自在に支持されており、駆動ローラ54及び従動ローラ
55間には複数の開孔を有する複数の無端ベルト56が
掛け渡されている。駆動ローラ54、従動ローラ55及
び無端ベルト56の下方には、筐体状を呈する図示しな
いユニット本体の底面に取り付けられた吸引ファン57
が配設されている。排紙搬送部材52は、吸引ファン5
7の吸引力によって無端ベルト56上に用紙Pを吸引
し、駆動ローラ54の回転によって用紙Pを図の矢印方
向に搬送する。
【0033】排紙搬送部材52によって搬送される印刷
済みの用紙Pをその上面に積載する排紙トレイ53は、
用紙幅方向に移動自在な一対のサイドフェンス58と、
用紙搬送方向に移動自在な一つのエンドフェンス59と
を有している。
【0034】装置本体8の上部には画像読取部7が配設
されている。画像読取部7は、原稿60を積載する原稿
載置台61、原稿60を載置するコンタクトガラス6
2、原稿60を搬送する原稿搬送ローラ対63及び原稿
搬送ローラ64、搬送される原稿60をガイドする原稿
ガイド板65,66、原稿60をコンタクトガラス62
に沿って搬送する複数の原稿搬送ベルト67、読み取ら
れた原稿60を積載する原稿トレイ68、コンタクトガ
ラス62を除く上記各部材を支持しコンタクトガラス6
2に対して接離自在に設けられた圧板69、原稿画像を
走査して読み取るための反射ミラー70,71及び蛍光
灯72を有する走査ユニット73、走査された画像を集
束するレンズ74、集束された画像を処理するCCD等
の画像センサ75等を有している。
【0035】原稿載置台61の下方には原稿載置台61
上に残存している原稿60を検知する原稿検知センサ7
6が配置され、コンタクトガラス62の下方にはコンタ
クトガラス62上に載置あるいは搬送された原稿の有無
及びサイズを検知する原稿サイズ検知センサ77が配置
されている。また、原稿搬送ローラ対63はステッピン
グモータ78によって、走査ユニット73はステッピン
グモータ79によってそれぞれ駆動される。
【0036】図2は、孔版印刷装置1の操作パネルを示
している。装置本体8の上部前面に設けられた操作パネ
ル80は、その上面に製版スタートキー81、印刷スタ
ートキー82、試し刷りキー83、連続キー84、クリ
ア/ストップキー85、テンキー86、エンターキー8
7、プログラムキー88、モードクリアキー89、印刷
速度設定キー90、4方向キー91、7セグメントLE
Dからなる表示装置92、LCDからなる表示装置93
等を有している。
【0037】製版スタートキー81は孔版印刷装置1に
製版動作を行わせる際に押下され、各種製版条件が設定
された後に製版スタートキー81が押下されると排版動
作及び画像読取動作が行われた後に製版動作が行われ、
その後、版付け動作が行われて孔版印刷装置1は印刷待
機状態となる。印刷スタートキー82は孔版印刷装置1
に印刷動作を行わせる際に押下され、孔版印刷装置1が
印刷待機状態となり各種印刷条件が設定された後に印刷
スタートキー82が押下されることにより印刷動作が行
われる。試し刷りキー83は孔版印刷装置1に試し刷り
を行わせる際に押下され、各種条件が設定された後に試
し刷りキー83が押下されることにより1枚だけ印刷が
行われる。連続キー84は製版動作と印刷動作とを連続
して行う際に製版スタートキー81の押下前に押下さ
れ、連続キー84の押下後、製版条件及び印刷条件が入
力された後に製版スタートキー81が押下されると、排
版動作、画像読取動作、製版動作、版付け動作に引き続
いて印刷動作が行われる。
【0038】クリア/ストップキー85は孔版印刷装置
1の動作を停止させる際や置数のクリア時に押下され、
テンキー86は数値入力に用いられる。エンターキー8
7は各種設定時に数値等を決定する際に、プログラムキ
ー88はよく行う操作を登録したりそれを呼び出す際に
それぞれ押下され、モードクリアキー89は各種のモー
ドをクリアして初期状態に戻す際に押下される。印刷速
度設定キー90は印刷動作に先立って印刷速度を設定す
る際に押下され、濃いめの画像を得たい場合や雰囲気温
度が低い場合等には印刷速度を遅く、薄めの画像を得た
い場合や雰囲気温度が高い場合等には印刷速度を速く設
定する。4方向キー91は、上キー91a、下キー91
b、左キー91c、右キー91dを有しており、画像編
集時等において画像位置を調整する場合や各種設定時に
数値や項目等を選択する場合等に押下される。
【0039】7セグメントLEDからなる表示装置92
は、主に印刷枚数等の数字を表示する。LCDからなる
表示装置93は、初期状態時において図2に示すように
原稿種類設定表示93a、変倍設定表示93b、用紙種
類設定表示93c、位置調整設定表示93dを表示して
おり、各表示の下方には各表示に対応する選択設定キー
94,95,96,97がそれぞれ配設されている。表
示装置93は階層表示構造となっており、図2に示され
た状態から選択設定キー94が押下されると原稿画像モ
ードとして文字モードや写真モード等を設定する原稿種
類設定モードに、選択設定キー95が押下されると自動
変倍や独立変倍等を選択設定する変倍設定モードに、選
択設定キー96が押下されると使用される用紙として標
準紙や厚紙等を設定する用紙種類設定モードに、選択設
定キー97が押下されると印刷位置を調整する位置調整
設定モードにそれぞれモード設定され、表示装置93の
表示が各モードに対応してそれぞれ変化する。
【0040】図3は、孔版印刷装置1に用いられる制御
手段98のブロック図を示している。装置本体8の内部
に配設された周知のマイクロコンピュータである制御手
段98は、CPU99、ROM100、RAM101等
を有している。ROM100には孔版印刷装置1全体の
動作プログラムが記憶されており、記憶手段として機能
するRAM101には、原稿種類あるいは変倍率等の製
版条件、印刷枚数あるいは印刷速度等の印刷条件、及び
孔版印刷装置1がどの時点まで動作を行ったかがそれぞ
れ記憶される。なお、RAM101には図示しないバッ
テリバックアップ機構が付設されており、RAM101
内に記憶された内容は孔版印刷装置1のメイン電源が落
とされても消去されないように構成されている。
【0041】上記構成に基づき、以下に孔版印刷装置1
の動作を説明する。コンタクトガラス62上に原稿60
がセットされ、各選択設定キー94,95,96,97
によって各種製版条件が設定された後に操作パネル80
上の製版スタートキー81が押下されると、図示しない
版胴駆動手段が作動して版胴9が図1において時計回り
方向への回転を開始する。そして、版胴9上に巻装され
ている使用済みマスタ50の先端が駆動ローラ47と対
応する位置に到達すると、図示しない移動手段が作動し
て下排版部材41が移動し、駆動ローラ47の外周面上
に位置する無端ベルト49が版胴9上の使用済みマスタ
50に接触する。使用済みマスタ50は下排版部材41
によってすくい上げられ、版胴9の回転に伴って各排版
部材40,41によって挟持搬送される。搬送された使
用済みマスタ50は排版ボックス42内に収納された
後、圧縮板43によって圧縮される。排版動作が完了す
ると、版胴9はクランパ15がほぼ右真横に位置する給
版待機位置まで回転して停止し、その後、図示しない開
閉装置によりクランパ15が開放されて孔版印刷装置1
は給版待機状態となる。
【0042】排版動作が完了すると、走査ユニット73
が図1において右方に移動して原稿60の画像が読み取
られる。読み取られた画像はレンズ74によって集束さ
れた後に画像センサ75へと送られ、画像データ信号に
変換される。変換された画像データ信号は制御手段98
を経由して図示しないサーマルヘッドドライバに送られ
る。なお、原稿載置台61上に原稿60が載置され、原
稿検知センサ76が原稿60を検知している場合には、
原稿搬送ローラ対63及び原稿搬送ベルト67が作動し
て原稿60がコンタクトガラス62上へと送られる。そ
して、原稿サイズ検知センサ77が原稿60を検知する
と走査ユニット73が上述と同様に移動し、原稿60の
画像が読み取られる。画像を読み取られた原稿60は、
原稿搬送ベルト87及び原稿搬送ローラ64の作動によ
ってコンタクトガラス62上より搬送され、原稿トレイ
68上に排出される。
【0043】孔版印刷装置1が給版待機状態となると製
版動作が行われる。クランパ15が開放された後にステ
ッピングモータ29が作動してプラテンローラ22が回
転駆動され、マスタロール28よりマスタ27が引き出
される。引き出されたマスタ27は、サーマルヘッド2
3を通過する際にサーマルヘッドドライバからの動作信
号に基づいて選択的に加熱する発熱素子により、その熱
可塑性樹脂フィルム面を穿孔製版される。製版されたマ
スタ27は、プラテンローラ22の周速度よりも若干早
い周速度で回転駆動しているマスタ搬送ローラ対25に
より、プラテンローラ22との間で所定の張力を付与さ
れつつ搬送される。
【0044】各マスタガイド板30,31に案内され、
プラテンローラ22及び各マスタ搬送ローラ対25,2
6によって搬送されたマスタ27の先端がステージ部1
4とクランパ15との間の所定位置まで達したことをス
テッピングモータ29のステップ数より制御手段98が
確認すると、図示しない開閉装置が作動してクランパ1
5が閉じられると共に、版胴駆動手段が作動して版胴9
がマスタ27の搬送速度とほぼ同じ周速度で再度回転を
開始し、製版されたマスタ27の版胴9への巻装動作が
行われる。そして、ステッピングモータ29のステップ
数より、1版分のマスタ27が製版搬送されたと制御手
段98が判断すると、切断手段24が作動してマスタ2
7が切断されると共にプラテンローラ22及び各マスタ
搬送ローラ対25,26の作動が停止される。切断され
たマスタ27は版胴9の回転によって製版部3より引き
出され、巻装動作が完了する。
【0045】巻装動作完了後、給紙ローラ33及び分離
ローラ34が回転して給紙部4より1枚の用紙Pが給送
されると共に、版胴9が低速で図1において時計回り方
向に回転駆動される。給送された用紙Pはレジストロー
ラ対36にその先端部を当接させて一時停止された後、
所定のタイミングでレジストローラ対36が回転するこ
とにより版胴9とプレスローラ11との間に向けて給送
される。用紙Pが所定位置に達すると図示しないプレス
ローラ揺動手段が作動し、プレスローラ11が所定の圧
接力で版胴9の外周面に対して圧接される。この圧接に
より、インキ供給手段10によって版胴9の内面に供給
されたインキが版胴開孔部、マスタ27の穿孔部を介し
て用紙Pに転移されると共にマスタ27の多孔性支持体
に充填され、マスタ27と版胴9の外周面とが密着す
る、いわゆる版付けが行われる。
【0046】インキを転移された用紙Pは、剥離爪51
によって版胴9の外周面上より剥離された後、排紙搬送
部材52上に落下する。排紙搬送部材52に送られた印
刷済みの用紙Pは、吸引ファン57の吸引力によって無
端ベルト56上に吸着されつつ駆動ローラ54の回転に
よって図の左方へと搬送され、排紙トレイ53上に排出
される。この一連の動作により孔版印刷装置1は版付け
動作を完了し、印刷待機状態となる。
【0047】孔版印刷装置1が印刷待機状態となった
後、印刷速度設定キー90等によって印刷条件が設定さ
れた後に操作パネル80上の試し刷りキー83が押下さ
れると、試し刷り動作が行われる。試し刷りキー83が
押下されると、版胴9が設定された印刷速度に対応した
周速度で図1において時計回り方向に回転駆動されると
共に、給紙ローラ33及び分離ローラ34が回転して給
紙部4より1枚の用紙Pが給送される。給送された用紙
Pはレジストローラ対36でタイミングを取られた後に
印刷部2へと送られ、版付け時と同様にプレスローラ1
1によって版胴9の外周面に押圧されてその一面に画像
を転写される。画像を転写された用紙Pは剥離爪51に
よって版胴9の外周面より剥離され、排紙搬送部材52
によって搬送されて排紙トレイ53上に排出される。
【0048】試し刷りによって画像位置や濃度等を確認
した後、テンキー86及び印刷速度設定キー90等によ
って印刷条件が設定された後に操作パネル80上の印刷
スタートキー82が押下されると、印刷動作が行われ
る。印刷スタートキー82が押下されると、版胴9が設
定された印刷速度に対応した周速度で図1において時計
回り方向に回転駆動されると共に、給紙ローラ33及び
分離ローラ34が回転して給紙部4より用紙Pが連続的
に給送される。給送された用紙Pは試し刷りと同様に所
定のタイミングで次々と印刷部2へと送られ、プレスロ
ーラ11によって版胴9に押圧されることによりその一
面にそれぞれ画像を転写された後、排紙トレイ53上に
順次排出積載される。そして、設定された枚数の印刷が
終了すると、各部の作動が停止されて孔版印刷装置1は
再び印刷待機状態となる。
【0049】上述の動作時において、孔版印刷装置1の
動作を制御する制御手段98は、版胴9の位置を把握す
る図示しないエンコーダ、各ステッピングモータ29,
39,78,79からのステップ数、各駆動部の動作の
有無等から、孔版印刷装置1が現在どのような動作を行
っているかを把握しており、この動作の履歴はRAM1
01に逐次入力されて更新される。また、各動作前に設
定される各種条件も同様にRAM101に逐次入力され
て更新される。
【0050】この孔版印刷装置1において、動作中にオ
ペレータによるスイッチオフ、停電、ブレーカの作動等
によってメイン電源が落ちると装置はその場で停止する
こととなるが、RAM101が孔版印刷装置1の状態を
常時更新しつつ記憶し、電源再投入時においてRAM1
01に記憶された状態が呼び出されることにより、孔版
印刷装置1は再び電源遮断前の状態に復帰して動作を継
続することができる。
【0051】例えば、電源遮断時において孔版印刷装置
1が製版動作中である場合には、走査ユニット73によ
る原稿60の読取動作途中及びサーマルヘッド23によ
るマスタ27への製版動作途中で孔版印刷装置1が停止
し、電源再投入後、走査ユニット73のイニシャライズ
動作を行った後にRAM101からステッピングモータ
78のステップ数が呼び出され、走査ユニット73が電
源遮断前の位置に復帰した後に読取動作及び製版動作が
継続される。
【0052】この走査ユニット73の復帰時において、
表示装置93には図4に示すように「製版を継続します
か?」というメッセージが表示され、製版途中のマスタ
27を継続して製版する場合には表示93aに表示され
た「はい」に対応する選択設定キー94を押下する。こ
れにより上述と同様に製版動作が行われ、これに引き続
いて版付け動作が行われて孔版印刷装置1は印刷待機状
態となる。また、製版途中のマスタ27を破棄して新し
いマスタ27に製版を行う場合には、表示93bに表示
された「いいえ」に対応する選択設定キー95を押下す
る。このとき、各選択設定キー94,95は第1の選択
手段として機能する。なお、本実施例では選択設定キー
94,95を用いる構成としたが、他の選択設定キー9
6,97を第1の選択手段として用いてもよい。
【0053】選択設定キー95が押下されると、表示装
置93には図5に示すように「マニュアル解除/自動復
帰?」というメッセージが表示され、製版途中のマスタ
27をこの時点で切断する場合には表示93aに表示さ
れた「マニュアル」に対応する選択設定キー94を押下
する。選択設定キー94が押下されると、制御手段98
から動作指令が送られて切断手段24が作動し、マスタ
27が切断される。切断されたマスタ27は、製版部3
が装置本体8から取り外された後に手動によって取り除
かれる。その後、画像読取部7に原稿60がセットされ
た後に製版スタートキー81が押下されることにより、
上述と同様に読取動作、製版動作、巻装動作からなる製
版工程が行われ、版付け動作後に孔版印刷装置1は印刷
待機状態となる。なお、このときには版胴9上に使用済
みマスタ50が巻装されていないため、孔版印刷装置1
は図示しないセンサによってこれを検知し、排版動作は
省略される。
【0054】また、「自動」に対応する選択設定キー9
5が押下された場合には、制御手段98から動作指令が
送られてプラテンローラ22及び各マスタ搬送ローラ対
25,26が回転し、マスタ27が搬送される。このと
きサーマルヘッド23は作動せず、電源再投入後はマス
タ27が未製版状態で搬送される。そして、マスタ27
の先端がクランパ15に到達すると、クランパ15が閉
じられた後に版胴9が回転を開始し、マスタ27が版胴
9に巻装される。そして、1版分のマスタ27が送られ
たと制御手段98によって判断されると、切断手段24
が作動してマスタ27が切断される。その後、画像読取
部7に原稿60がセットされた後に製版スタートキー8
1が押下されることにより、上述と同様に排版動作、読
取動作、製版動作、巻装動作からなる製版工程が行わ
れ、版付け動作後に孔版印刷装置1は印刷待機状態とな
る。
【0055】上述の動作時において、各選択設定キー9
4,95は第2の選択手段として機能する。なお、本実
施例では選択設定キー94,95を用いる構成とした
が、他の選択設定キー96,97を第2の選択手段とし
て用いてもよい。第2の選択手段で「マニュアル」を選
択することにより、廃棄するマスタ27を最小限とする
ことができ、コストを低減することができる。また、第
2の選択手段で「自動」を選択することにより、排版を
次版の製版動作時に自動的に行うことができ、操作性を
向上することができる。
【0056】図6は、本発明の他の実施例に用いられる
制御手段102のブロック図を示している。装置本体8
の内部に配設された周知のマイクロコンピュータである
制御手段102は、制御手段98と同様にCPU10
3、ROM104、記憶手段として機能するRAM10
5を有している。RAM105には図示しないバッテリ
バックアップ機構が付設されている。また、この制御手
段102によって動作を制御される孔版印刷装置1に
は、過去2版分の画像データを記憶することが可能な画
像記憶手段としての画像メモリ106が搭載されてい
る。画像メモリ106には、画像読取部7で読み取られ
た画像データが、走査ユニット73による読取動作と同
時あるいは走査ユニット73によって1版分の画像が読
み取られた後に格納される。
【0057】この他の実施例における孔版印刷装置1に
おいても、動作中にメイン電源が落ちると装置はその場
で停止することとなるが、RAM104が孔版印刷装置
1の状態を常時更新しつつ記憶し、電源再投入時におい
てRAM104に記憶された状態が呼び出されることに
より、孔版印刷装置1は再び電源遮断前の状態に復帰し
て動作を継続することができる。
【0058】また、この他の実施例では、孔版印刷装置
1が画像メモリ106を有しているので、例えば、孔版
印刷装置1が印刷待機状態であり、版胴9に巻装されて
いる製版済みのマスタ27を用いて印刷を行う場合に、
印刷スタートキー82を押下せずに誤って製版スタート
キー81を押下してしまい、これに気づいて慌ててメイ
ン電源を落とした場合の復帰を良好に行うことができ
る。
【0059】電源遮断時において孔版印刷装置1は、走
査ユニット73による原稿60の読取動作途中及びサー
マルヘッド23によるマスタ27への製版動作途中で停
止しており、電源再投入後、制御手段102は走査ユニ
ット73のイニシャライズ動作を行った後にRAM10
1からステッピングモータ78のステップ数を呼び出
し、走査ユニット73が電源遮断前の位置に復帰した後
に読取動作及び製版動作を継続させる。
【0060】この走査ユニット73の復帰時において、
表示装置93には図5に示すように「マニュアル解除/
自動復帰?」というメッセージが表示され、製版途中の
マスタ27をこの時点で切断する場合には表示93aに
表示された「マニュアル」に対応する選択設定キー94
を押下する。選択設定キー94が押下されると、制御手
段98から動作指令が送られて切断手段24が作動し、
マスタ27が切断される。切断されたマスタ27は、製
版部3が装置本体8から取り外された後に手動によって
取り除かれる。その後、製版スタートキー81が押下さ
れることにより、RAM101に記憶されていた製版条
件及び画像メモリ106に記憶されていた画像データが
呼び出され、上記実施例と同様に読取動作、製版動作、
巻装動作からなる製版工程が行われ、版付け動作後に孔
版印刷装置1は印刷待機状態となる。なお、このときに
も上述と同様に排版動作は省略される。
【0061】また、「自動」に対応する選択設定キー9
5が押下された場合には、制御手段98から動作指令が
送られてプラテンローラ22及び各マスタ搬送ローラ対
25,26が回転し、マスタ27が搬送される。このと
きサーマルヘッド23は作動せず、電源再投入後はマス
タ27が未製版状態で搬送される。そして、マスタ27
の先端がクランパ15に到達すると、クランパ15が閉
じられた後に版胴9が回転を開始し、マスタ27が版胴
9に巻装される。そして、1版分のマスタ27が送られ
たと制御手段98によって判断されると、切断手段24
が作動してマスタ27が切断される。その後、製版スタ
ートキー81が押下されることにより、RAM101に
記憶されていた製版条件及び画像メモリ106に記憶さ
れていた画像データが呼び出され、上記実施例と同様に
排版動作、読取動作、製版動作、巻装動作からなる製版
工程が行われ、版付け動作後に孔版印刷装置1は印刷待
機状態となる。
【0062】上述の動作時において、各選択設定キー9
4,95は選択手段として機能する。なお、この他の実
施例では選択設定キー94,95を用いる構成とした
が、他の選択設定キー96,97を選択手段として用い
てもよい。この他の実施例の構成によれば、上記実施例
と同様の作用効果を得ることができるうえ、再度の製版
時において原稿の読取動作を行う必要がなくなるので、
操作性が向上すると共に作業時間の短縮を図ることがで
きる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、動作中に電源が遮断さ
れて装置が停止しても記憶手段が装置の状態を記憶し、
電源再投入時において記憶手段に記憶された状態が呼び
出されることにより装置が電源遮断前の状態に復帰して
作動を再開するので、効率よくかつコストアップするこ
となく動作を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置の要
部概略正面図である。
【図2】本発明の一実施例に用いられる操作パネルの概
略図である。
【図3】本発明の一実施例に用いられる制御手段のブロ
ック図である。
【図4】本発明の一実施例に用いられる第1の選択手段
を説明するための表示装置及び選択設定キーの概略図で
ある。
【図5】本発明の一実施例に用いられる第2の選択手段
を説明するための表示装置及び選択設定キーの概略図で
ある。
【図6】本発明の他の実施例に用いられる制御手段のブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置 3 製版部 4 給紙部 5 排版部 7 画像読取部 9 版胴 11 押圧手段(プレスローラ) 24 切断手段 27 マスタ 28 マスタロール 94,95,96,97 第1の選択手段、第2の選択
手段、選択手段(選択設定キー) 101 記憶手段(RAM) 106 画像記憶手段(画像メモリ) P 用紙

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタを巻装する版胴と、画像を読み取る
    画像読取部と、マスタを製版する製版部と、前記版胴よ
    りマスタを排版する排版部とを備え、画像読取動作、排
    版動作、製版動作、巻装動作からなる製版工程を行うこ
    とが可能な孔版印刷装置において、 前記製版工程中での電源切断時において装置が前記各動
    作のうちのどの時点で停止したかを記憶可能な記憶手段
    を有し、電源再投入時において記憶手段に記憶された時
    点から動作を再開することを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】前記製版動作は各種条件の設定後に行わ
    れ、前記記憶手段は前記各種条件を記憶可能であること
    を特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】前記製版動作中に前記装置が停止した場合
    に、製版中のマスタを継続して製版する第1製版状態ま
    たは製版中の前記マスタに換えて他のマスタに製版する
    第2製版状態の何れかを選択する第1の選択手段を有す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の孔版
    印刷装置。
  4. 【請求項4】前記製版部がマスタロールから引き出され
    たマスタを切断する切断手段を有し、第1の選択手段に
    より第2製版状態が選択された場合に、製版中の前記マ
    スタをその時点で前記切断手段により切断するか、前記
    版胴に巻装させた後に切断するかを選択する第2の選択
    手段を有することを特徴とする請求項3記載の孔版印刷
    装置。
  5. 【請求項5】マスタを巻装する版胴と、画像を読み取る
    画像読取部と、マスタを製版する製版部と、前記版胴よ
    りマスタを排版する排版部と、用紙を給送する給紙部
    と、用紙を前記版胴に押圧する押圧手段とを備え、画像
    読取動作、排版動作、製版動作、巻装動作からなる製版
    工程を行い、前記製版工程後に印刷動作及び排紙動作か
    らなる印刷工程を行うことが可能な孔版印刷装置におい
    て、 少なくとも過去2版分の画像データを記憶可能な画像記
    憶手段と、前記製版工程中での電源切断時において装置
    が前記各動作のうちのどの時点で停止したかを記憶可能
    な記憶手段とを有し、前記版胴に巻装された第1の原稿
    の画像に対応した製版済みのマスタを用いて前記印刷工
    程を行う場合に誤って第2の原稿に対する前記製版工程
    を行いこれを停止させるために電源を切断した際に、電
    源再投入時において前記画像記憶手段に記憶された第1
    の原稿の画像データを呼び出して再度前記製版工程を行
    うことを特徴とする孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】前記製版動作は各種条件の設定後に行わ
    れ、前記記憶手段は前記各種条件を記憶可能であること
    を特徴とする請求項5記載の孔版印刷装置。
  7. 【請求項7】前記製版部がマスタロールから引き出され
    たマスタを切断する切断手段を有し、前記製版動作中に
    前記装置が停止した場合に、製版中の前記マスタをその
    時点で前記切断手段により切断するか、前記版胴に巻装
    させた後に切断するかを選択する選択手段を有すること
    を特徴とする請求項5または請求項6記載の孔版印刷装
    置。
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