JP2003341186A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003341186A
JP2003341186A JP2002154214A JP2002154214A JP2003341186A JP 2003341186 A JP2003341186 A JP 2003341186A JP 2002154214 A JP2002154214 A JP 2002154214A JP 2002154214 A JP2002154214 A JP 2002154214A JP 2003341186 A JP2003341186 A JP 2003341186A
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JP
Japan
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image
recording medium
image data
processing
color conversion
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Application number
JP2002154214A
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English (en)
Inventor
Tomoshi Hara
朋士 原
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低濃度領域から高濃度領域に亘って、光の透過
性がよく、しかも透過光の色再現性がよいフルカラー画
像を透明フィルムなどに簡易な方法で形成することがで
きる画像形成装置を提供する。 【解決手段】多色画像を形成する画像形成装置におい
て、多色画像を形成する記録媒体の種別情報を取得する
記録媒体取得手段と、画像データに施す色変換画像処理
を規定する色変換パラメータを記録媒体の種別毎に記憶
した記憶手段41と、画像データに色変換パラメータに
基づいて色変換処理を施す色変換画像処理手段26と、
記録媒体取得手段から種別情報を得るとともに、色変換
画像処理手段26に記憶手段41に記憶された種別情報
に対応する色変換パラメータを設定する制御手段40と
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多色画像を形成す
るカラー複写機やカラーレーザプリンタ等の電子写真方
式の画像形成装置に関し、詳しくは、透明フィルムある
いはOHPシート上に多色画像を形成することができる
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式により多色画像を形
成する場合の画像形成装置は、色成分毎のトナー像を形
成する像担持体を色成分毎に設け、各色成分毎のトナー
像が形成された像担持体を経由して移動する中間転写体
にそのトナー像を順次多重転写するタンデム方式と、1
つの像担持体上に順次色成分毎のトナー像を形成すると
ともに中間転写体にそのトナー像を転写するサイクルを
4回繰り返す4サイクル方式とが広く用いられている。
【0003】このような画像形成装置を用いて、透明フ
ィルムやOHP用シートに多色画像を形成する場合に
は、それらの記録媒体の電気的特性や厚みに対応する画
像形成条件を設定し、転写や定着による画質欠陥が生じ
ないようしている。
【0004】しかしながら、多色画像形成装置により、
透明フィルムやOHP用シートにフルカラー画像を形成
し、透過型のOHPで投影すると、画像表面に存在する
凹凸部により散乱した投影光は無彩色成分を含むことに
なるため、投影画像は、表面の反射光を見るプリント画
像に較べて色再現範囲が狭くなってしまう。特に、画像
濃度が低い中間調部分では、色材量が減少して主要吸収
成分が減少するため、投影光に占める主要吸収成分と無
彩色成分との割合がほぼ等しくなり、本来再現されるべ
きカラー色調がグレー色成分を含んだ、発色性に乏しい
画像となってしまう。
【0005】このような問題を解決する方法としては、
定着装置の加熱ロールでトナー像を高温度で加熱溶融し
透明フィルムなどに定着させる方法が一般的に用いられ
ている。
【0006】しかし、高温度のロールで定着する方法で
は、画像濃度が低い中間調部分の平滑化に適した温度設
定にすると、高濃度の多重色部分にオフセットが生じて
しまう。
【0007】このため、特開平8−98048号公報で
はOHPモードが選択されたときには、形成される画像
の厚みを減ずるように色変換処理及び階調処理を施す技
術が開示されている。
【0008】しかしながら、開示された技術は、高濃度
部の画像厚みを減じて充分な熱量を画像内部に与え、ト
ナー像による拡散光の発生を防止するものであり、網点
サイズやドット数により中間階調をあらわす濃度域で
は、透明フィルムに形成された画像の色再現性が必ずし
も充分とはいえない。
【0009】また、特開平11−7174号公報、特開
平2002−72613号公報等には、カラートナーに
加えて透明トナーを転写体に転写、定着することによ
り、画像表面を平滑化し高画質を得る技術が開示されて
いる。
【0010】しかしながら、開示された画像形成装置
は、装置が複雑化し、価格及びランニングコストがアッ
プするため、オフィスにおけるプレゼンテーションの一
手段として利用されるOHPシート用としては不向きで
あると考えられる。
【0011】一方、特開平2−63642号公報には、
OHPシート側の解決方法として、透明ラミネートフィ
ルム上に、トナーの結着樹脂と相溶性がある樹脂を塗布
したコート層を設け、圧熱定着によりトナーをコート層
に溶かし込む技術が開示されている。
【0012】しかしながら、低濃度部と高濃度部とでは
画像の厚みが異なるので、画像全体を平滑化するにはコ
ート層を厚くする必要があり、OHPシート高価になっ
てしまう。さらに、高温定着時に、カラートナーの結着
樹脂に用いている低粘度トナーがオフセットしないよう
にするには、ジメチルシリコーンオイルなどの補助離型
剤を供給するオイル供給システムを画像形成装置に備え
る必要が生じ、必ずしも実用的ではない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑み、低濃度領域から高濃度領域に亘って、光の透過
性がよく、しかも透過光の色再現性がよいフルカラー画
像を透明フィルムなどに簡易な方法で形成することがで
きる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する第
1の発明の画像形成装置は、多色画像をあらわす画像デ
ータに所定の画像処理を施すとともに、画像処理が施さ
れた画像データに基いて記録媒体上に多色画像を形成す
る画像形成装置において、前記多色画像を形成する記録
媒体の種別情報を取得する記録媒体取得手段と、前記画
像データに施す色変換画像処理を規定する色変換パラメ
ータを記録媒体の種別毎に記憶した記憶手段と、前記画
像データに色変換パラメータに基づいて色変換処理を施
す色変換画像処理手段と、前記記録媒体取得手段から前
記種別情報を得るとともに、前記色変換画像処理手段に
前記記憶手段に記憶された該種別情報に対応する色変換
パラメータを設定する制御手段とを備えたことを特徴と
する。
【0015】このように、記録媒体取得手段が取得する
記録媒体の種別情報に基づいて、制御手段は、色変換画
像処理手段に記録媒体の種別情報に対応する色変換処理
パラメータを設定するので、例えばOHP用紙上にカラ
ー画像を形成しても原稿画像に近い色味を再現すること
ができる。
【0016】上記の目的を達成する第2の発明の画像形
成装置は、多色画像をあらわす画像データに所定の画像
処理を施すとともに、画像処理が施された画像データに
基いて記録媒体上に多色画像を形成する画像形成装置に
おいて、前記多色画像を形成する記録媒体の種別情報を
取得する記録媒体取得手段と、前記画像データに施すス
クリーン線数の設定処理を規定するスクリーン線数処理
パラメータを記録媒体の種別毎に記憶した記憶手段と、
前記画像データにスクリーン線数処理パラメータに基い
てスクリーン線数の設定処理を施すスクリーン線数画像
処理手段と、前記記録媒体取得手段から前記種別情報を
得るとともに、前記スクリーン線数画像処理手段に前記
記憶手段に記憶された該種別情報に対応するスクリーン
線数処理パラメータを設定する制御手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0017】このように、記録媒体取得手段が取得する
記録媒体の種別情報に基づいて、制御手段は、スクリー
ン線数画像処理手段に記録媒体の種別情報に対応するス
クリーン線数処理パラメータを設定するので、例えばO
HP用紙上にハーフトーンのカラー画像を形成しても、
原稿画像に近い色味を再現することができる。
【0018】上記の目的を達成する第3の発明の画像形
成装置は、多色画像をあらわす画像データに所定の画像
処理を施すとともに、画像処理が施された画像データに
基いて記録媒体上に多色画像を形成する画像形成装置に
おいて、前記多色画像を形成する記録媒体の種別情報を
取得する記録媒体取得手段と、前記画像データに施す空
間周波数処理を規定する空間周波数変換パラメータを記
録媒体の種別毎に記憶した記憶手段と、前記画像データ
に空間周波数変換パラメータに基いて空間周波数処理を
施す空間周波数画像処理手段と、前記記録媒体取得手段
から前記種別情報を得るとともに、前記空間周波数画像
処理手段に前記記憶手段に記憶された該種別情報に対応
する空間周波数変換パラメータを設定する制御手段とを
備えたことを特徴とする。
【0019】このように、記録媒体取得手段が取得する
記録媒体の種別情報に基づいて、制御手段は、空間周波
数画像処理手段に記録媒体の種別情報に対応する空間周
波数変換パラメータを設定するので、例えばOHP用紙
上にカラー画像を形成しても、原稿画像に近い色味を再
現するとともに、黒文字の輪郭が明瞭な画像を形成する
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の画像形成装置の
実施形態について説明する。
【0021】図1は、第1の実施形態を示す画像形成装
置の概略構成図である。
【0022】第1の実施形態は、第1の発明の実施形態
に相当する。
【0023】図1に示す画像形成装置は、原稿画像を読
み取って画像データを得るスキャナと、スキャナで読み
取った画像データに画像処理を施す画像処理部と、画像
処理部で画像処理された画像データに基づいて複数色ト
ナー像からなるカラー画像を形成する画像形成部とを備
えているが、ここでは、スキャナと画像処理部とは省略
されている。
【0024】画像形成部は、イエロー(Y)色のトナー
像が形成される第1の像担持体309、マゼンタ(M)
色のトナー像が形成される第2の像担持体310、シア
ン(C)色のトナー像が形成される第3の像担持体31
1、ブラック(K)色のトナー像が形成される第4の像
担持体311と、第1から第4までの像担持体それぞれ
に接触しながら循環移動し、各像担持体上に形成された
トナー像の転写を受ける中間転写ベルト101とを有
し、第1から第4までの像担持体の周囲には、それぞれ
の像担持体を帯電させる第1から第4までの帯電器30
5〜308と、帯電器により一様に帯電したそれぞれの
像担持体に、画像処理部で色分解され、階調処理された
画像データで各色成分毎に変調された露光光を照射して
それぞれ静電潜像を形成するレーザ露光装置501と、
それぞれの像担持体に形成されたそれぞれの静電潜像を
YMCK各色のトナーで現像して各色のトナー像を形成
する第1から第4までの現像器401〜404と、それ
ぞれの像担持体に形成された各色のトナー像を中間転写
ベルト101上に順次転写する第1〜第4までの1次転
写器201〜204と、中間転写ベルト101にトナー
像を転写した後にそれぞれの像担持体に残留するトナー
をクリーニングする第1から第4までのクリーナ309
〜312とを備えている。また、用紙を収納する用紙ト
レイ510と、中間転写ベルト101上に転写されたト
ナー像を用紙トレイ510から送られる用紙上に転写す
る2次転写器205と、用紙上に転写されたトナー像を
用紙上に定着させる定着装置502とを備えている。
【0025】また、画像形成部の上面に、操作パネル5
20があり、操作パネル520には画像を形成する用紙
種別を選択する用紙選択ボタン521を備えており、例
えばOHP用紙にカラー画像を形成する場合には、用紙
選択ボタン521でカラー用OHP用紙モードを選択す
る。
【0026】ここで、本実施形態では、記録媒体の種別
情報を取得する記録媒体取得手段として、用紙選択ボタ
ン521を備えているが、記録媒体取得手段は、これに
限定する必要はなく、用紙種別判別装置であっても、あ
るいは画像データとともに情報として組み込まれたもの
であってもよい。
【0027】それぞれの像担持体301〜304は、画
像処理部で色分解された画像データで変調された露光光
を照射されて静電潜像を形成し、各色のトナーで現像し
て各色のトナー像が形成される。各色のトナー像は、中
間転写ベルト501上に順次多重転写されて各色トナー
像となり、各色トナー像は用紙トレイ510から送られ
た用紙上に2次転写されるとともに、用紙上に定着され
てカラー画像が形成される。この場合、記録媒体取得手
段である用紙選択ボタン521でカラー用OHP用紙モ
ードが選択されると、図示しない制御装置からカラー用
OHP用紙モードに対応するパラメータが図示しない画
像処理部に設定されて所定の画像処理が施される。
【0028】本実施形態は中間転写体を用いたタンデム
式の画像形成装置について説明したが、画像形成装置
は、4サイクル方式、あるいは1サイクル方式の画像形
成装置であってもよく、さらに中間転写体に代わって用
紙搬送ベルトを用いるものであってもよい。
【0029】図2は、第1の実施形態の画像処理部を示
すブロック図である。
【0030】図2に示すブロックは、原稿画像を光学的
に読み取る画像読取部10、読み取った電気信号を画像
データに変換するスキャナインタフェース11、変換し
た画像データを画像処理する入力側画像処理部12、出
力側画像処理部13、画像処理した画像データの階調処
理を行いレーザ露光装置を駆動するインタフェース1
4、駆動されたレーザ露光装置から照射されるレーザ光
に基いて画像を形成する画像形成部15に分割されてい
る。
【0031】画像読取部10に原稿画像をセットする
と、CCDセンサ21は、原稿の画像の濃淡を、光の強
弱に変換されたレッド(R)、グリーン(G)、ブルー
(B)の電気信号に変換し、AD変換器22は、その電
気信号を標本化、量子化し、画素毎の画像データとす
る。
【0032】シェーディング補正処理回路23は、画素
毎の画像データの、センサ感度のばらつきや照明むらを
補正し、入力階調補正部24は、画素毎の画像データ
の、センサ特性に基づく色むらを補正する。
【0033】第1色変換処理回路25は、補正がなされ
た画像データについて、デバイスインデペンデントな例
えばCIE表色系のL***色空間に変換する。この
RGBからLabへの変換は、具体的には、例えば標準
RGBであるsRGB(D65)色空間における色の定
義式及びD65からD50への光源変換(例えばVon
kries,Bradford等)によってL***
(D50)に変換される。このとき、画像の特徴抽出を
行い、テキスト、グラフィックなどを分離してタグを付
すラべリング処理が行なわれる。
【0034】次に、第2色変換処理回路26は、ラべリ
ング処理が行われた画像データを、出力側の色材であ
る、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、サイアン
(C)、ブラック(K)の各濃度をあらわす画像データ
に色変換する。L***色空間からYMCK信号への
変換は、あらかじめ出力階調補正部28により階調補正
がなされた色パッチを出力し、L***色空間におけ
る値とYMCK色空間での値を関係づけたプリンタモデ
ルを作成し、そのプリンタモデルによってRGB色空間
からYMCK色空間への変換を行う。
【0035】色変換された画像データは、さらに精細度
処理部27で画像の平滑化、あるいは強調化処理が施さ
れ、出力階調補正部28で、YMCK色空間に変換され
た各色信号を、例えば中間調処理部29により生成され
るスクリーン線数およびスクリーン角度、ドット形状、
用紙種別により最適化された画像形成部部の出力特性に
応じて、各色ごとに非線形なガンマ変換処理が施され
る。なお、このガンマ変換処理は、例えば1次元のルッ
クアップテーブル(LUT)などに基づいて行うことが
できる。
【0036】中間調処理部29は、ガンマ変換処理が施
された画像データに、スクリーン線数およびスクリーン
角度、ドット形状などを設定し、パルス幅変調回路30
は、設定されたスクリーン線数などに基づいて、デジタ
ル画像データをパルスのONタイムの長さに変換し、そ
の変換された信号をレーザドライバ39に送る。レーザ
ドライバ39は、パルスのONタイムの長さに変換され
た信号により画像形成部の露光装置を駆動する。
【0037】本実施形態では、第2色変換処理回路2
6、精細度処理部27、出力階調補正部27、中間調処
理部29、パルス幅変調回路30がそれぞれの処理を行
うに当たり必要となる、用紙の種別毎、かつ画像の性質
の異なる領域毎の各種のパラメータを記憶するROM4
1と、用紙選択ボタンで選択された用紙種別情報および
第1色変換処理回路25で画像データに付されたタグ情
報に基いて、必要により第2色変換処理回路26、精細
度処理部27、出力階調補正部27、中間調処理部2
9、パルス幅変調回路30に、ROM41に記憶されて
いる各種パラメータを設定することができる制御装置4
0を備えている。
【0038】ここで、「画像の性質の異なる領域」と
は、テキスト、グラフィック、または写真を意味し、キ
ャラクタは、色味よりも線のシャープさが重要となり、
グラフィックは、色の再現性が多少悪くても、彩度や輪
郭のシャープさが重要となり、写真は、輪郭のシャープ
さよりも色の再現性が重要となるので、制御装置40
は、第1色変換処理回路25で画像データに付されたタ
グ情報に基いて、ROM41から所定のパラメータを読
み出す。
【0039】本実施形態では、ROM41が、用紙の種
別毎、かつ画像の性質の異なる領域毎のパラメータを記
憶しているが用紙の種別毎のパラメータを記憶するもの
であってもよい。また、本実施形態のROM41は各種
のパラメータを記憶し、制御装置40は各種のパラメー
タを設定できるように構成されているが、ROM41が
色変換パラメータを記憶し、制御装置40が、その色変
換パラメータを第2色変換処理回路に設定できるように
構成されていればよい。
【0040】図3は、第1の実施形態の制御装置とRO
Mおよび画像処理部の第2色変換処理回路との関係を模
式的に示す図である。
【0041】図3において、制御装置40は、色変換パ
ラメータを記憶するROM41と画像処理部の第2色変
換処理回路26とに接続されている。第2色変換処理回
路26は、入力された画像データをテキスト、グラフィ
ック、または写真に分類して記憶するRAM26aを有
し、分類に応じてそれぞれの色変換パラメータを用いて
色変換処理を施す。ROM41は、用紙の種別毎(OH
P用紙、普通紙)、かつ画像の性質の異なる領域毎(テ
キスト、グラフィック、または写真)にパラメータを記
憶している。
【0042】第1色変換処理回路25からは、画像の特
徴抽出によりラべリング処理を行ってタグ情報が付され
たタグ付画像データ25aが出力される。セレクタ25
bは、付されたタグ情報に基いてタグ付画像データ25
aを第2色変換処理回路26の該当するRAM26aに
格納する。一方、図示しない画像形成部の用紙選択ボタ
ンで選択された用紙種別情報521aは、制御装置40
に送られているので、制御装置40は、その用紙種別情
報521aと、RAM26bに格納されたタグ情報とに
基いて、該当する色変換パラメータをROM41から読
み出して、第2色変換処理回路26の該当するRAM2
6aにパラメータ設定を行う。第2色変換処理回路26
は、設定されたパラメータで該当するRAM26aに格
納された画像データに色変換処理を施す。
【0043】図4は、第1の実施形態の制御装置が、画
像処理部の第2色変換処理回路に色変換パラメータを設
定するフローチャートである。
【0044】図4において、用紙選択ボタンで選択する
用紙モードが設定され(S11)、その用紙モードがO
HPであるか普通紙であるかが判断される(S12)。
判断の結果、普通紙の場合には、普通紙である旨の用紙
識別情報が制御装置に入力され(S15)、OHP用紙
の場合には、OHP用紙である旨の用紙識別情報が制御
装置に入力される(S13)。制御装置は、普通紙であ
る旨の用紙識別情報が入力された場合、およびOHP用
紙である旨の用紙識別情報が入力された場合、いずれの
に場合であっても、画像データに付されたタグ情報がテ
キスト、グラフィック、または写真の何れであるかを判
断し(S16,S14)、該当する色変換パラメータを
ROMから読み出して、第2色変換処理回路に色変換パ
ラメータ設定を行う。第2色変換処理回路は、用紙種別
および画像の性質の異なる領域毎(テキスト、グラフィ
ック、または写真)に設定されたA0〜A4までの色変
換パラメータに基いて色変換画像処理を行う(S17〜
S21)。この第2色変換処理回路に通常設定されてい
る色変換パラメータは理論値であり、また主に反射光を
見るタイプのプリントに最適化されたものであり、透過
フィルムやOHPシートの場合は、透過光が散乱するた
め所定の色味とは異なった色味に見える場合が多い。そ
こで、本実施形態では、画像が形成される用紙がOHP
用紙である場合には、透過光が散乱したときに本来意図
した色味になるように色変換処理パラメータを設定す
る。また、形成する画像の性質、すなわちテキスト、グ
ラフィック、または写真によっては、色相、明度、彩度
のうち重視すべき成分が異なる場合があるので、画像の
性質をあらわすタグ情報によってそれぞれ異なる色変換
処理パラメータを設定することが好ましい。
【0045】例えばグラフィックであれば彩度を強調し
た色変換処理パラメータを設定し、写真のように階調を
重視する場合には、色差が最小になるように色変換処理
パラメータを設定する。
【0046】このように、用紙種別情報および原稿画像
の性質に関する情報に基づいて、色変換処理パラメータ
が設定され、画像が形成されるので、例えばOHP用紙
上にカラー画像を形成し、その透過画像を投影しても原
稿画像に近い色再現ができる。
【0047】本実施形態では、制御装置が用紙種別情報
のみならず原稿画像の性質に関する情報も取得して、色
変換パラメータを設定しているが、用紙種別情報のみに
基いて色変換パラメータを設定することも可能であり、
それによっても透過光の色再現性がよいフルカラー画像
を形成することができる。
【0048】次に、第2の実施形態について説明する。
【0049】第2の実施形態は、第2の発明の実施形態
に相当する。
【0050】図5は、第2の実施形態の画像形成装置を
示す概略構成図である。
【0051】図5に示す画像形成装置は、パーソナルコ
ンピュータ(以下、PCと略称する。)から入力される
画像データに画像処理を施す画像処理部と、画像処理部
で画像処理された画像データに基づいて複数色トナー像
からなるカラー画像を形成する画像形成部とを備えてい
るが、ここでは、PCと画像処理部とは省略されてい
る。
【0052】画像形成部は、回転しながらトナー像を形
成する像担持体301と、その像担持体301に接触し
ながら循環移動する中間転写体101とがあり、像担持
体301の周囲には、像担持体301を均一に帯電させ
る帯電器305と、画像データに基づきパルス幅変調さ
れた露光光を、均一に帯電された像担持体301に照射
して静電潜像を形成するレーザ露光装置501と、4色
の異なる色トナーで静電潜像を現像する現像器401〜
404を備えたロータリー式現像装置405と、中間転
写体101を挟んで像担持体301と対向し、現像され
たトナー像を中間転写体51上に1次転写させる1次転
写装置201と、中間転写体51上にトナー像を転写し
た後に像担持体301に残留するトナーを除去する像担
持体クリーナ309とを備えている。また、中間転写体
を挟んでロールに対向し、中間転写体上に転写されたト
ナー像を搬送されてきた用紙P上により2次転写する2
次転写装置205と、トナー像が転写された用紙Pを搬
送する搬送ベルトと、用紙P上のトナー像を加熱および
加圧して用紙P上に定着させる定着装置502と、中間
転写体上に残留するトナーをクリーニングする中間転写
体クリーナ102とを備えている。
【0053】像担持体301上に、各色に分解された画
像データに基く、露光光が照射されて像担持体301上
には静電潜像が形成され、ロータリー式現像装置405
を回転させてそれぞれの色の現像器401〜404で現
像して各色のトナー像が形成され、そのトナー像を中間
転写体101に転写するというサイクルを4回繰り返
し、中間転写体上に4色のトナー像が形成される。その
4色のトナー像を2次転写装置205により用紙P上に
転写し、用紙P上の4色のトナー像を定着装置502で
定着して、用紙P上にカラー画像が形成される。
【0054】本実施形態は中間転写体101を用いた4
サイクル方式の画像形成装置について説明したが、これ
に限定されるものではなく、1サイクル方式のもので
も、タンデム方式のものでもよく、さらに中間転写体1
01に代わって用紙搬送ベルトを用いるものであっても
よい。図6は、第2の実施形態の画像処理部を示すブロ
ック図である。
【0055】図6に示すブロックは、PCからなるプリ
ンタドライバ16と、外部のプリンタドライバ16と画
像形成装置とをつなぐインターフェース17と、プリン
タドライバ16から入力される画像データに画像処理を
施すプリンタコントローラ18と、画像処理した画像デ
ータの階調処理を行いレーザ露光装置を駆動する画像処
理インタフェース14と、駆動されたレーザ露光装置か
ら照射されるレーザ光に基いて画像を形成する画像形成
部15とに分割され、外部のPCから送られるページ記
述言語(以下、PDLと略称する。)で記述された画像
データに基いて記録媒体上にカラー画像を形成する場合
の構成が示されている。
【0056】PCは、PDL生成部32を有し、PCか
らのプリント指示があると、PCの原稿情報はプリンタ
ドライバ16により所定のPDLに変換され、変換され
た画像データは、原稿の色補正、モニターの色補正処理
が施され、プリンタコントローラ18に入力される。
【0057】プリンタコントローラ18では、ラスター
イメージ生成部33で、PDLで記述されたコードテー
タからビットマップデータに変換される。このとき、入
力された画像データをテキスト、イメージ、又はグラフ
ィックに分類するタグ情報が付加される。色変換処理回
路26は、RGBで表現された画像データを、出力側の
色材である、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、サイア
ン(C)、ブラック(K)の各濃度をあらわす画像デー
タに色変換する。
【0058】色変換された画像データは、さらに精細度
処理部27で画像を滑らかにする平滑化処理、あるいは
画像を強調する強調化処理が施され、出力階調補正部2
8で、YMCK色空間に変換された各色信号を、例えば
中間調処理部29により生成されるスクリーン線数およ
びスクリーン角度、ドット形状、用紙種別により最適化
された画像形成部の出力特性に応じて、各色ごとに非線
形なガンマ変換処理が施される。なお、このガンマ変換
処理は、例えば1次元のルックアップテーブル(LU
T)などに基づいて行うことができる。
【0059】中間調処理部29は、ガンマ変換処理が施
された画像データに、スクリーン線数およびスクリーン
角度、ドット形状などを設定し、パルス幅変調回路30
は、設定されたスクリーン線数などに基づいて、デジタ
ル画像データをパルスのONタイムの長さに変換し、そ
の変換された信号をレーザドライバ39に送る。レーザ
ドライバ39は、パルスのONタイムの長さに変換され
た信号により画像形成部の露光装置を駆動する。
【0060】本実施形態では、色変換処理回路26、精
細度処理部27、出力階調補正部28、中間調処理部2
9、パルス幅変調回路30がそれぞれの処理を行うに当
たり必要となる、用紙の種別毎、かつ画像の性質の異な
る領域毎のパラメータを記憶するROM41と、PCで
指示された、例えばOHPと普通紙とを識別する用紙種
別情報、およびラスターイメージ生成部33で画像デー
タに付されたタグ情報に基いて色変換処理回路26、精
細度処理部27、出力階調補正部28、中間調処理部2
9、パルス幅変調回路30の何れかに、ROM41に記
憶されている各種パラメータを設定することができる制
御装置40とを備えている。
【0061】ここで、「画像の性質の異なる領域」と
は、テキスト、グラッフィック、または写真を意味し、
テキストは、色味よりも線のシャープさが重要となり、
グラッフィックは、色の再現性が多少悪くても、彩度や
輪郭のシャープさが重要となり、写真は、輪郭のシャー
プさよりも色の再現性が重要となるので、制御装置40
は、タグ情報に基いて、ROM41から所定のパラメー
タを読み出す。
【0062】本実施形態では、ROM41が、用紙の種
別毎、かつ画像の性質の異なる領域毎のパラメータを記
憶しているが用紙の種別毎のパラメータを記憶するもの
であってもよい。また、本実施形態のROM41は各種
のパラメータを記憶し、制御装置40は各種のパラメー
タを設定できるように構成されているが、ROM41が
スクリーン線数処理パラメータを記憶し、制御装置40
が、そのスクリーン線数処理パラメータを中間調処理部
29に設定できるように構成されていればよい。
【0063】図7は、本実施形態の制御装置とROMお
よび画像処理部の中間調処理部との関係を模式的に示す
図である。
【0064】図7において、制御装置40は、スクリー
ン線数処理パラメータを記憶するROM41と画像処理
部の中間調処理部29とに接続されている。中間調処理
部29は、入力された画像データをテキスト、グラッフ
ィック、または写真に分類して記憶するRAM29aを
有し、分類に応じてそれぞれのスクリーン線数処理パラ
メータを用いて中間調処理を施す。ROM41は、用紙
の種別毎(OHP用紙、普通紙)、かつ画像の性質の異
なる領域毎(テキスト、グラッフィック、または写真)
にパラメータを記憶している。
【0065】ラスターイメージ生成部33からは、テキ
スト、グラッフィック、または写真を分離するタグが付
されたタグ付画像データ33aが出力される。セレクタ
33bは、付されたタグ情報に基いてタグ付画像データ
33aを中間調処理部29の該当するRAM29aに格
納する。一方、PCから入力された用紙種別情報16a
は、制御装置40に送られているので、制御装置40
は、その用紙種別情報16aと、RAM29aに格納さ
れたタグ情報とに基いて、ROM41から該当するスク
リーン線数処理パラメータを読み出し、中間調処理部2
9の該当するRAM29aにパラメータ設定を行う。中
間調処理部29は、設定されたパラメータで該当するR
AM29aに格納された画像データにスクリーン線数設
定を行う。
【0066】図8は、第2の実施形態の制御装置が、画
像処理部の中間調処理部にスクリーン線数処理パラメー
タを設定するフローチャートである。
【0067】図8において、PCから用紙モードが入力
されると(S31)、その用紙モードがOHPであるか
普通紙であるかが判断される(S32)。判断の結果、
普通紙の場合には、普通紙である旨の用紙識別情報が制
御装置に入力され(S35)、OHP用紙の場合には、
OHP用紙である旨の用紙識別情報が制御装置に入力さ
れる(S33)。制御装置は、普通紙である旨の用紙識
別情報が入力された場合、およびOHP用紙である旨の
用紙識別情報が入力された場合、いずれのに場合であっ
ても、画像データに付されたタグ情報がテキスト、グラ
ッフィック、または写真のうちの何れであるかを判断し
(S36,S34)、該当する色変換パラメータをRO
Mから読み出して、中間調処理にスクリーン線数処理パ
ラメータの設定を行う。中間調処理は、用紙種別および
画像の性質の異なる領域毎(テキスト、グラッフィッ
ク、または写真)に設定されたB0〜B4までのスクリ
ーン線数処理パラメータに基いてスクリーン線数の設定
を行う(S37〜S41)。
【0068】スクリーン線数設定処理方法は、例えばデ
ィザ法に代表されるディザマトリクス法を用いる。この
ディザマトリクスのマトリクスサイズを変更することに
よりスクリーン線数を変えることができる。
【0069】図9は、スクリーン線数を変化させた場合
の画像の断面を示す模式図である。
【0070】図9(A)は、網点面積率100%のベタ
画像、図9(B)は、スクリーン線数150線の画像、
図9(C)は、スクリーン線数300線の画像、図9
(D)は、スクリーン線数600線の画像の断面をあら
わしている。
【0071】普通紙上に形成された画像は、光の反射画
像を見るため、画像表面に多少凹凸があっても、画質に
及ぼす影響は少ない。しかし、OHP用紙上に形成され
た画像のように、光の透過画像を見る場合は、画像表面
の凹凸の影響を受け易い。
【0072】すなわち、トナーを埋め込むための樹脂層
をもたない透過フィルムや白黒用OHP用紙上に中間調
画像を形成した場合、スクリーン線数が少ないときは、
図9(B)のように、OHP用紙表面50とトナー像表
面51とにより形成される凹凸度が大きく、またトナー
像表面51のエッジが急峻なため、OHP用紙裏面側か
らの入射光52の散乱光53の割合が高く、平行光54
の割合が低くなり、投影画像の色再現が悪化する。
【0073】そこで、図9(C)、図9(D)のように
スクリーン線数を300線、600線と上げると、トナ
ー像表面51とOHP用紙表面50との凹凸度か小さく
なり、またトナー像表面51のエッジが滑らかになるの
で、散乱光53の割合が低くなり、平行光54の割合が
高くなるため投影画像の色再現性を保持することができ
る。
【0074】このように、透過フィルム及びOHP用紙
上に画像を形成する場合でも、スクリーン線数を上げる
ことによって、散乱光53を抑制し、平行光54の割合
を高めることができるので最適な画像を形成することが
できる。次に、第3の実施形態について説明する。
【0075】第3の実施形態は、第3の発明の実施形態
に相当する。
【0076】第3の実施形態は、第1、第2の実施形態
と比べて、制御装置が、画像処理部の精細度処理部27
に、用紙種別情報および画像の性質に関する情報に対応
する空間周波数変換パラメータを設定する点が相違す
る。しかし、画像形成装置の構成、画像処理部の構成、
制御装置と精細度処理部およびROMとの関係、制御装
置が精細度処理部に空間周波数変換パラメータを設定す
るフローチャートは、第1および第2の実施形態で説明
した画像形成装置の構成、画像処理部の構成、制御装置
と色変換処理部、あるいは中間調処理部およびROMと
の関係、制御装置が色変換処理部、あるいは中間調処理
部に色変換処理パラメータ、あるいはスクリーン線数処
理パラメータを設定するフローチャートと同様であるこ
とから、それらの図および説明は省略し、精細度処理部
への空間周波数変換パラメータの設定について説明す
る。
【0077】なお、便宜上、図6で示した第2の実施形
態のプリントコントローラに備える精細度処理部に基づ
いて説明する。
【0078】図10は、グラフィックをあらわす画像デ
ータに空間周波数変換パラメータを設定する場合を示す
図である。
【0079】図10(B)に示す空間周波数変換パラメ
ータは、正の係数を有するマトリクスパラメータ(9つ
の係数)で、平滑化フィルタとして機能する。
【0080】ラスターイメージ生成部33からは、テキ
スト、グラッフィック、または写真を分離するタグが付
されたタグ付画像データ33aが出力されるので、セレ
クタ33bは、付されたタグ情報に基いてタグ付画像デ
ータ33aを精細度処理部27の該当するRAMに格納
する。一方、PCから入力された用紙種別情報16aが
制御装置40に送られるので、制御装置40は、その用
紙種別情報16aと、RAMに格納されたタグ情報とに
基いて、ROM41から該当する空間周波数変換パラメ
ータを読み出し、精細度処理部27の該当するRAMに
パラメータ設定を行う。
【0081】このとき、用紙種別情報から、用紙がOH
P用紙であり、かつ画像の性質に関するタグ情報から、
画像の性質がグラフィックであると制御部が判断したと
きは、図10(A)に示すような画像信号波形に、例え
ば注目画素の周辺に全体を足し合わせると1になる、正
の重み係数を配したマトリクスパラメータを精細度処理
部27に設定する。精細度処理部27は、この正の重み
係数を配したマトリクスパラメータを用いてたたみ込み
演算を行う。その結果、図10(C)に示すような空間
周波数の低い成分が多い平滑化処理がなされ、画像のエ
ッジが滑らかになる。
【0082】このように画像のエッジが滑らかになる
と、光が透過したときに散乱光の成分が抑制され平行光
の成分が増加するので、投影された画像の色味の再現性
が向上する。
【0083】図11は、テキスト(文字又は細線)をあ
らわす画像データに空間周波数変換パラメータを設定す
る場合を示す図である。
【0084】図11(B)に示す空間周波数変換パラメ
ータは、負の係数を有するマトリクスパラメータ(9つ
の係数)で、強調化フィルタとして機能する。
【0085】用紙種別情報から、用紙がOHP用紙であ
り、かつ画像の性質に関するタグ情報から、画像の性質
がテキストであると制御部が判断したときは、図11
(A)に示すような画像信号波形に、例えば注目画素の
周辺に全体を足し合わせると1になる、負の重み係数を
配した、マトリクスパラメータを精細度処理部27に設
定する。精細度処理部27は、この負の重み係数を配し
たマトリクスパラメータを用いてたたみ込み演算を行
う。その結果、図11(C)に示すような空間周波数の
高い成分が多い強調化処理がなされ、画像のエッジが強
調される。
【0086】ただし、文字であっても色文字のエッジが
強調されると、光透過画像のエッジ側面で透過光の散乱
が増大するので、色文字の場合は平滑化フィルタを適用
し、強調フィルタは黒文字および低彩度文字に限定する
ことが望ましい。
【0087】このように、黒文字などは、光を透過させ
ても色味は変わらないので、画像のエッジが強調される
と投影された文字の輪郭がより明瞭になる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
透明な記録媒体に画像を形成するときには透過光の散乱
が抑制されるようにパラメータを設定したり、透過光の
色味の変化を予め予測してパラメータを設定するので色
再現が良好な画像を得ることができる。また、画像処理
部に設定するパラメータを制御することにより実現でき
るので、画像形成装置のコストアップをきたすことなく
画質の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す画像形成装置の概略構成
図である。
【図2】第1の実施形態の画像処理部を示すブロック図
である。
【図3】第1の実施形態の制御装置とROMおよび画像
処理部の第2色変換処理回路との関係を模式的に示す図
である。
【図4】第1の実施形態の制御装置が、画像処理部の第
2色変換処理回路に色変換パラメータを設定するフロー
チャートである。
【図5】第2の実施形態の画像形成装置を示す概略構成
図である。
【図6】第2の実施形態の画像処理部を示すブロック図
である。
【図7】本実施形態の制御装置とROMおよび画像処理
部の中間調処理部との関係を模式的に示す図である。
【図8】第2の実施形態の制御装置が、画像処理部の中
間調処理部にスクリーン線数処理パラメータを設定する
フローチャートである。
【図9】スクリーン線数を変化させた場合の画像の断面
を示す模式図である。
【図10】グラフィックをあらわす画像データに空間周
波数変換パラメータを設定する場合を示す図である。
【図11】テキスト(文字又は細線)をあらわす画像デ
ータに空間周波数変換パラメータを設定する場合を示す
図である。
【符号の説明】
10 画像読取部 11 スキャナインタフェース 12 入力側画像処理部 13 出力側画像処理部 14 画像形成部インターフェース 15 画像形成部 16 プリンタドライバ 16a,521a 用紙種別情報 17 インタフェース 18 プリンタコントローラ 21 CCD 22 AD変換回路 23 シェーディング補正回路 24 入力階調補正部 25 第1色変換処理回路 25a,29a タグ付画像データ 25b,33b セレクタ 26 第2色変換処理回路、色変換処理回路 26a,29a RAM 27 精細度処理部 28 出力階調補正部 29 中間調処理部 30 パルス幅変調回路 31 レーザドライバ 40 制御装置 41 ROM 50 OYP用紙表面 51 トナー像表面 52 入射光 53 散乱光 54 平行光 101 中間転写体 102 中間転写体クリーナ 201〜204 1次転写器 205 2次転写器 301〜304 像担持体 305〜308 帯電器 309〜312 像担持体クリーナ 401〜404 現像器 405 ロータリー式現像装置 501 レーザー露光装置 502 定看装置 510 用紙トレイ 520 操作パネル 521 用紙選択ボタン 521a 用紙種別情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/01 G06T 1/00 510 5B057 G06T 1/00 510 H04N 1/29 G 5C074 H04N 1/29 1/46 B 5C077 1/52 B41J 3/00 B 5C079 1/60 H04N 1/40 D Fターム(参考) 2C061 AP04 AQ06 AR01 AS13 HK07 HN08 HN15 2C187 AC07 AD04 AF03 AG16 BF10 BH26 GA01 GA03 2C262 AA05 AB11 BA01 BA09 BA10 BA11 BC01 BC17 CA07 CA10 EA11 EA13 EA16 GA03 2H027 DB01 DC02 EA18 EB04 2H300 EB04 EB07 EB12 EC02 EC05 ED01 ED04 ED12 EF03 EF08 EH16 EH38 EH40 EJ09 EL02 FF11 FF12 GG12 GG14 RR22 SS04 SS05 SS08 SS09 SS11 SS12 SS15 TT03 TT04 5B057 AA11 CA01 CA16 CB01 CB16 CE03 CE05 CE06 CE17 CE18 CH07 CH11 5C074 AA11 BB17 DD16 DD23 DD26 DD30 EE08 FF15 5C077 MP07 MP08 NP07 PP02 PP03 PP27 PP28 PP32 PP33 PP36 PP37 PQ22 PQ23 SS02 TT03 TT06 5C079 HB01 HB03 HB08 HB12 LA02 LA10 LA15 LB02 MA01 MA04 NA03 PA02 PA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多色画像をあらわす画像データに所定の画
    像処理を施すとともに、画像処理が施された画像データ
    に基いて記録媒体上に多色画像を形成する画像形成装置
    において、 前記多色画像を形成する記録媒体の種別情報を取得する
    記録媒体取得手段と、前記画像データに施す色変換画像
    処理を規定する色変換パラメータを記録媒体の種別毎に
    記憶した記憶手段と、 前記画像データに色変換パラメータに基づいて色変換処
    理を施す色変換画像処理手段と、 前記記録媒体取得手段から前記種別情報を得るととも
    に、前記色変換画像処理手段に前記記憶手段に記憶され
    た該種別情報に対応する色変換パラメータを設定する制
    御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】多色画像をあらわす画像データに所定の画
    像処理を施すとともに、画像処理が施された画像データ
    に基いて記録媒体上に多色画像を形成する画像形成装置
    において、 前記多色画像を形成する記録媒体の種別情報を取得する
    記録媒体取得手段と、前記画像データに施すスクリーン
    線数の設定処理を規定するスクリーン線数処理パラメー
    タを記録媒体の種別毎に記憶した記憶手段と、 前記画像データにスクリーン線数処理パラメータに基い
    てスクリーン線数の設定処理を施すスクリーン線数画像
    処理手段と、 前記記録媒体取得手段から前記種別情報を得るととも
    に、前記スクリーン線数画像処理手段に前記記憶手段に
    記憶された該種別情報に対応するスクリーン線数処理パ
    ラメータを設定する制御手段とを備えたことを特徴とす
    る画像形成装置。
  3. 【請求項3】多色画像をあらわす画像データに所定の画
    像処理を施すとともに、画像処理が施された画像データ
    に基いて記録媒体上に多色画像を形成する画像形成装置
    において、 前記多色画像を形成する記録媒体の種別情報を取得する
    記録媒体取得手段と、前記画像データに施す空間周波数
    処理を規定する空間周波数変換パラメータを記録媒体の
    種別毎に記憶した記憶手段と、 前記画像データに空間周波数変換パラメータに基いて空
    間周波数処理を施す空間周波数画像処理手段と、 前記記録媒体取得手段から前記種別情報を得るととも
    に、前記空間周波数画像処理手段に前記記憶手段に記憶
    された該種別情報に対応する空間周波数変換パラメータ
    を設定する制御手段とを備えたことを特徴とする画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】前記画像データに基づいて前記多色画像を
    性質の異なる領域に区分する領域区分手段を備え、 前記記憶手段は、前記パラメータを記録媒体の種別毎か
    つ性質の異なる領域毎に記憶するものであって、 前記制御手段は、前記領域区分手段により区分された前
    記領域に対応する前記性質の異なる領域毎のパラメータ
    を前記画像形成処理手段に設定するものであることを特
    徴とする請求項1から3のうちの何れか1項記載の画像
    形成装置。
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